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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part7
- 558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 21:30:14.06 ID:uTnoZB9Lo
- かんぺき
- 559 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 21:40:04.55 ID:zllRQbWd0
- 妖精「固めないで撃つ時と同じだよ。そこにある魔力を、ぐっと撃ち出す感じ」
フメイ「んー……」
キラッ
ボンッ!!!!
黒焦げフメイ「……」プスプス
妖精「……大丈夫……?」
黒焦げフメイ「……フメイ、おなかすいた……」
妖精「今日はこの辺にしとこうか……」
☆フメイが魔法経験を1獲得しました
◆
- 560 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 21:41:08.67 ID:zllRQbWd0
- ―朝
シュヴィーの避難所
チュンチュン
シュヴィー「うう……もう行っちゃうんですね……」ジワワ
クロシュ「シュヴィーちゃん……」
シュヴィー「クロシュちゃん……皆さん……! どうか……どうか、お元気で……! ご無事で……!」
聖女「はい……! シュヴィーさんも、どうか気を落とさずに……。健やかにお過ごしくださいね」
シュヴィー「はい……!!」
フメイ「……ねえ、この避難所の扉みたいなやつ……あれ、持ってけないの?」
シュヴィー「えっここの入口を?」
フメイ「うん。そしたら、いつでもここに来れる」
クロシュ「わあ……!」
↓1コンマ
01-60 一度きりの使い捨てドアなら
61-90 オリシン国内なら何度でも使えるドア
91-00 空間魔法習得
- 561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 21:43:26.90 ID:d+f97ZOGO
- あ
- 562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 21:44:10.94 ID:uTnoZB9Lo
- 空間
- 563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 21:44:53.99 ID:KMLvAfmsO
- あ
- 564 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 21:59:31.45 ID:zllRQbWd0
- シュヴィー「……その手がありました!」
モニョモニョ…モニョモニョ…
ドアノブ「」ポン!
クロシュ「わあ!」
聖女「ドアノブです!」
*
―オリシン平原
クロシュ「ひねるの?」
シュヴィー「はい! そのドアノブをひねってみてください!」
クロシュ「ん!」
ドアノブ「」グイッ
ガチャッ―
避難所への入口「」フォン――
クロシュ「!!」
フメイ「わあ……!!」
リュアン「す、すごい……!!」
シュヴィー「わたくしの力の届く範囲……このオリシン国内くらいなら、そのドアノブをひねればいつでもこの避難所に来れると思います!」
クロシュ「わわ……!」
聖女「すごい……!! これってすごい魔法ですよね、妖精さん!」
妖精「う、うん。プライベートな空間を作るだけでもかなり難しいはずなのに、それの入口を各地に作ったり、どこでも入れるドアノブを作ったり、ものすごくすごいことをしてる……!」
クロシュ「わあ……! すごく、すごい……!!」
シュヴィー「もし困ってるスライムを見かけたら、そのドアノブでここに案内してあげてください! えへへ、待ってますね!」
クロシュ「うん……!」
☆避難所のドアノブを手に入れました
オリシン国内にいる時、いつでも気軽にシュヴィーの避難所へ入ることができます
◇
- 565 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/20(土) 22:00:24.72 ID:zllRQbWd0
- それでは本日はここまでとなります。次回はついにオリシン首都入りするところからとなります
オリシン平原行軍3日目にして、ようやく戦いもダンジョンもない穏やかな旅路を歩むことができたクロシュ一行と元デロデロ教一行。ヤマイモを掘って食べたり、不思議なドアを開けてスライム避難所を見つけたり、平和的で良い一日となったようでした
新たな力や新たなドアノブを手に、一行はついに本の都オリシン首都へと到達。そこであかちゃんスライムたちを待ち受けているのは、果たして――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/20(土) 23:09:59.87 ID:uTnoZB9Lo
- 乙
やはりスライムは優秀な個体が多い
- 567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 08:41:58.09 ID:3hAnt0cqo
- 乙です
今回の移動は何かとバタバタしてたから一日でもこういった日があって良かった
- 568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 09:41:05.29 ID:AIw6I630o
- それでもどっかのユーシリアよりは情勢はマシ!
- 569 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 15:19:33.93 ID:OLTvbRp90
- スライムはポテンシャルで言えば輝きを秘めうる生き物のため、時折すごい個体が現れることがあります。今回のシュヴィー氏もそのようなスライムの一つであったと言えるかもしれません
また、長生きのスライムは生得的な能力の他に優れた技能や魔術を有していることがあります。シュヴィー氏はまさしくそのお手本のような存在であったと言えるでしょう
今回の旅路はいつになくスリリングで危険なものだったようです。世界樹の巻ではいつも平穏な旅路を歩んでいたような気がしますが、今回は出発した途端にこのような事態に見舞われてしまいました。不運です
しかし3日目は平穏な上に良き出会いもあり、良い1日を過ごせたと言えるでしょう。クロシュたちも英気を養い、万全な状態でオリシン入りを果たすことができるかと思います
ユーシリアではいろいろひどいことになっていたので、国王不在でも実際当時のユーシリアよりはだいぶマシであると言えそうです。オリシンは大国というわけではないので、ユーシリアと比べてもまあまあいろいろやりやすい面は多いのかもしれません。たぶん国王不在なりに大臣やら家臣やらが奔走してなんとかしているのだと思われます。少なくともすぐに国家消滅の危機ということにはならなそうなようです
- 570 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 15:20:03.19 ID:OLTvbRp90
- ―オリシン首都 市街
ワイワイ ガヤガヤ
精霊の幌馬車「」ガタンゴトン
元デロデロ馬車「」ガタンゴトン
聖女「……賑わってますね?」
妖精「そうみたい……。国王不在の影響はまだ大きくないのかな?」
ミネルヴァ「白影スライムの被害はまだ首都内にまで及んでいないのかもしれません。しかし国王不在の状況が続けばいずれは……」
妖精「……ひとまず今はミネルヴァたちを送り届けて、今夜の宿探しに専念しよう」
*
- 571 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 15:20:35.27 ID:OLTvbRp90
- ―オリシン首都 市街
看板『ドーソン治療院』
ミネルヴァ「……! ここです!」
元デロデロ信徒A「わあ……! 綺麗な建物です!」
妖精「それじゃあミネルヴァたちとはここでお別れだね」
元デロデロ信徒B「あの、助けて頂いたり、送って頂いたり、ありがとうございました!!」ペコッ
聖女「いえいえ、困ったときはお互い様です! 助け合っていきましょう」
リュアン「……」
クロシュ「リュアンちゃんも……ここに、住む……?」
リュアン「……えと……」
フメイ「? お仕事の悩み?」
リュアン「……それもあるけれど……。えっと……」
クロシュ「?」
リュアン「クロシュちゃんたちは……クロシュヴィア様を見つけて、デロデロ化を止めようとしてるんだよね……?」
クロシュ「うん」
リュアン「………私……私も、付いてって、いいかな……!?」バッ
クロシュ「!」
フメイ「え、リュアンが?」
ミネルヴァ「リュアンちゃん……」
リュアン「私も……ちゃんと、考えて、クロシュヴィア様とお話したい! ミュージアでのことや……みんなの心を救ったクロシュヴィア様の、本当の気持ちとか……。私自身も、デロデロについて……命の在り方について……ちゃんと考えたいから……!」
聖女「……!」
妖精「むう……。まあ確かに、デロデロとかについての思索を深めるには良い機会になるとは思うけれど……。はっきり言って危険な旅だよ。この前の盗賊とか、盗賊のアジトでのこととか、そういうのと隣合わせの道になる」
リュアン「……承知の上です。でも私……答えを出せないまま、クロシュヴィア様とお話できないまま、ここに残ったら……それで何も知らない内に何もかもの決着が付いてしまったら……きっと、一生後悔します。いえ……きっとどんな選択をしても後悔はするんでしょうけれど……」
フメイ「まあいいんじゃないの。リュアン、光の魔法が使えるし」
妖精「フメイは軽いなあ……。ミネルヴァはどう思う?」
ミネルヴァ「……本音を言えば……私も、リュアンちゃんと同じく……今一度、クロシュヴィア様とお話したい気持ちがあります。しかし私はもう、一人の体ではないので……皆様の旅路にお供することは叶いません」
リュアン「ミネルヴァさん……」
ミネルヴァ「リュアンちゃん……本気なら、止めません。元デロデロの徒として、あなたにはクロシュヴィア様の真意を問う資格があると思います」
リュアン「……!」
ミネルヴァ「でも……本当に、いいのね?」
リュアン「はい……。もちろん、クロシュちゃんたちが良ければ、ですけれど……」
聖女「この3日間共に過ごしましたが、リュアンさんは優れた適応力を持っています。足も速いですし、長く険しい旅路を歩むことはできるかと思います」
妖精「そうだねえ……。クロシュはどう思う?」
クロシュ「うん……いいとおもう!」
リュアン「クロシュちゃん……!」
クロシュ「いっしょに……クロシュヴィアちゃんに、会いに、いこ……!」
リュアン「うん……! 一緒に、行こう……!」
☆リュアンが旅の仲間となりました
☆ミネルヴァと別れました
今後はオリシンの治療院などで会うことができます
◆
- 572 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 15:21:11.66 ID:OLTvbRp90
- ―オリシン王国 市街
妖精「というわけで、まずは宿探し!」
リュアン「は、はい!」
聖女「ふふ……そんなに気負わなくて大丈夫ですよ、リュアンさん」
リュアン「す、すみません」
クロシュ「んへへ……」
フメイ「宿……シュヴィーの避難所は?」
妖精「……まあシュヴィーの避難所でもいいんだけど、スライム以外が長居するのは迷惑じゃないかなあ……」
避難所のドアノブ『皆さんならいつでも歓迎です!』モニョモニョ!
リュアン「わあっ!?」
聖女「い、いつでも歓迎だそうです」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「ね」
妖精「ならいいか……」
オリシン首都滞在1日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
参考:オリシン観光案内
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 15:21:41.65 ID:xA86oKCP0
- 王宮の見学
- 574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 15:24:41.65 ID:13wGnNnqO
- 市場を散策
- 575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 15:38:29.10 ID:XJ2Wcj9ZO
- 先ほどの騎士2人あったので、オリシン王国について何かないか聞いてみる。
- 576 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 15:52:43.55 ID:OLTvbRp90
- ―オリシン首都 市街
クロシュ「……王さまの、ところ……行く……?」
リュアン「え、王様のとこって……王宮?」
フメイ「なんで行くの?」
クロシュ「えと……なんか……大変、みたいだから……?」
聖女「まあ……確かに大変ではありそうですけれど」
妖精「気にはなるけど、門前払いされるんじゃないかなあ。」
クロシュ「行くだけ、行ってみよ……!」
*
―オリシン王宮
トコトコ… パタパタ…
衛兵「止まれ!」カンッ!
クロシュ「!」ピタッ
衛兵「この先はやんごとなきオリシン王家の城! 幼子と言えど通すわけにはいかぬ!」
妖精「予想通りの結果だ」
フメイ「どうする? 帰る?」
クロシュ「……」
どうしよう?
↓1〜 先取2票
1.帰る
2.不法侵入!
3.ワイロ!
4.セクシーに擬態してろうらく!
0.自由安価(票数は内容ごと)
- 577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 15:54:21.70 ID:3hAnt0cqo
- 3
- 578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 15:54:31.96 ID:2PGlNmgfO
- 4
- 579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 16:21:44.78 ID:5XNg6rC30
- どれにしろ入れなさそうだからあえてネタ要素強めの4
- 580 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 16:43:14.58 ID:OLTvbRp90
- クロシュ「!」ピコン!
妖精「……言っておくけど、今のクロシュに隠密侵入は無理だからね。大人しく引き下がるのが賢明――」
クロシュ「んーん……。わたし……ろうらく、できる!!」
妖精「……へ?」
リュアン「ろ、ろうらく……?」
フメイ「ろうらく?」
聖女「……ろうらくって……まさか籠絡ですか?」
*
モニョモニョ…モニョモニョ…ポン!
ひらひらな踊り子衣装「」ヒラッ
おおきな胸部「」ボン
締まったお腹「」キュッ
おおきな臀部「」ボン
セクシー踊り子クロシュ「!」タンッ
フメイ「わ……!?」
リュアン「あ、あわわ……///」アタフタ
聖女「い、いけませんクロシュさん! ハレンチです!!///」
セクシー踊り子クロシュ「んふふ……。わたし……はれんち!」
妖精「まあ……やるだけやってみるのも良いんじゃない?」
妖精(どうせこれも門前払いされるだろうし、危険はないでしょ……)
↓1コンマ
01-60 追い払われた……
61-90 上手くいった
91-00 王族
- 581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 16:47:35.95 ID:AIw6I630o
- あ
- 582 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 17:52:14.92 ID:OLTvbRp90
- セクシー踊り子クロシュ「そこの兵士さん……」ヒョコ
衛兵「!?」
セクシー踊り子クロシュ「わたしと、イイこと……する……?」
衛兵「いや……私は職務中だ! そのような格好でここをうろつくんじゃ――」
モニョッ
衛兵「!!?」
セクシー踊り子クロシュ「身も、心も……デロデロに……なりたいよね……?」モニョモニョ
衛兵「ち、違う! やめたまえ! 私には妻が……!!」
セクシー踊り子クロシュ「んふふ……みんな、デロデロになれば……おんなじ……」モニョモニョモニョ
衛兵「アバ……」ガクガク
セクシー踊り子クロシュ「みんなで……デロデロに、なろ……?」モニョモニョモニョモニョ――
「そこまでだ!!」ドン!!
セクシー踊り子クロシュ「!」モニャッ!
金髪の若き王子「うちの兵士をいじめるのはそこまでにしてもらおう、うら若き踊り子よ」スタスタ
隠れた妖精(うわわわ、なんか偉そうな奴にバレちゃった! どうするの、クロシュ!!)
セクシー踊り子クロシュ(んゅゅ……!)
金髪の若き王子「しかしその兵は妻一筋の強い意思を持った男……それをここまで追い込むとは、一体どのような手管を用いたのだ?」
セクシー踊り子クロシュ「ほえ……?」
金髪の若き王子→メロウド「答えよ。さもなくば第二王子メロウド・オリシンの名において、今ここで貴様を裁いてくれよう!」
セクシー踊り子クロシュ「んわ……!!」
妖精「あああもう! 悪かった! 出来心だったんだ!! 王子様なら寛大な心で許してよ!」パタパタ
メロウド「妖精……!?」
◇
- 583 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 17:52:57.65 ID:OLTvbRp90
- ―メロウドの離宮
メイドたち「お帰りなさいませ、メロウド様」ペコリ
メイドたち「ようこそいらっしゃいました、お客様」ペコリ
フメイ「わー……」
聖女「え、え、ええ……!?」
リュアン「な、なんで案内されてるんですか……!? ここはどこなんですか……!?」
メロウド「フッ、そうかしこまらずとも良い。ついさっき、君たちは不埒な侵入者からこのメロウドの客人となったのだから」
クロシュ「??」
妖精「えーと……どういうことなの?」
メロウド「単刀直入に言おうか。君たち、僕の手先となれ!」ドン!
妖精「ええっ!?」
聖女「て、手先……!?」
メロウド「知っているかい? 今この王宮は王位継承の件で揺れている。第1位のクロノス兄さんか、第0位のフェルメールか。そこで僕は考えたんだ。このドサクサは僕が継承するチャンスではないか? とね」
妖精「え、ええ……」
メロウド「どうだい? もし手先となるなら、僕が新国王となった暁には相応の地位と名誉と給金を約束しよう」
妖精「うーん……私たち、オリシンでの地位とかお金が欲しいわけじゃないし……」
メロウド「なら何が欲しい? そもそもなぜ衛兵を籠絡しようとしていた?」
妖精「それは――」
カクカクシカジカ――
*
メロウド「何……!? 白影スライム騒ぎの原因究明を!?」
妖精「そう。だから悪いけど、あなたの手先になってる暇はないんだよね。王宮に侵入しようとしたのも、デロデロ騒ぎの首謀者が関与してる疑いがあったからでね……」
フメイ(えっ、そうなの!?)
リュアン(そ、そういうことにしておきましょう! その方がスムーズです!)
聖女(そ、そうですね。嘘も方便です!)
メロウド「オリシン王宮にデロデロの首謀者が関わっているだと!?」
妖精「そ、そう……。誰かはまだ突き止めてないんだけども……」
メロウド「ふむ……検討もつかないな。だが王宮内の人員監視ならば、やっぱり僕の手先となった方がいろいろ都合が良いんじゃないかな?」
妖精「う……そ、そうかも……」
メロウド「フッ、悪いようにはしない。僕の賓客だということにすれば、この離宮はもちろん王宮にも出入り自由、探索も調査もし放題だ」
妖精「う、うーん……」
- 584 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 17:53:26.97 ID:OLTvbRp90
-
聖女「あ、あの……一つお伺いしてもよろしいですか?」
メロウド「む、何だい?」
聖女「メロウド様には、王様となって何を成したいのか――その展望はございますか?」
メロウド「!」
フメイ「それはフメイも気になるかも。メロウドが悪いやつなら、手伝いたくないし」
メロウド「フッ……確かにその通りだな、僕が同じ立場でもそう思う」
フメイ「でしょ」
メロウド「そして展望だったな。それはもちろん――この国の大図書館と全ての書物を守り、尊び、次代に伝えていくことだ!!」ドン!!
クロシュ「わあ……」
フメイ「大図書館と、書物を……守る……?」
メロウド「そうだ! このオリシン王国は本の国! であるなら、その本を最も丁重に扱うのが国家としての役目だと思わないか?」
妖精「なるほどね……。そしてメロウドはそれを他の継承候補者たちより全うできる自信があるんだ?」
メロウド「無論だ。兄さんもクーフィアも人が良すぎるところがある、王の器には向いてない――コホン、今のは聞かなかったことにしてくれ。とにかく僕が王位を継承するのが一番ってこそさ」
妖精「でも、継承争いではかなり不利な立場ってことだね」
メロウド「そう。議会ではもっぱら第1位のクロノス兄さんか、第0位のフェルメールかで割れてる。僕の名前が挙がることはほとんどないんだ。正直なところクロノス兄さんならこっちとしても納得できるんだけど……第0位のフェルメールになるのはちょっとね……」
妖精「……そもそも第0位って何なの? 継承順位0位なんてこの国で初めて聞いたんだけど……」
メロウド「知らん! 親父……前国王が何を血迷ったのか、末妹のフェルメールを第0位ってことにしたんだ。それでこの有り様さ。まあお陰で僕が王位を狙える隙が生まれたとも言えるけど」
リュアン「なんか……大変なんですね……」
メロウド「まあとにかく君たちはこれから僕の手先として頑張ってくれよ。拒否したら不法侵入未遂で逮捕だから」
妖精「うげ……」
聖女「ひとまず今はメロウド様の言う通りにするしかなさそうですね……」
フメイ「まあ、王宮を出入り自由になったし良いんじゃないの?」
クロシュ「うん!」
☆メロウド王子の手先になってしまいました……
☆王宮に自由に出入りできるようになりました
まだ少しお話できそう
↓1〜2選択
1.クロノス王子について
2.クーフィア王女について
3.フェルメール王女について
4.デロデロについて
0.自由安価(できないことはできない)
- 585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 17:58:19.82 ID:Ks3MMOhWO
- 2
- 586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 18:11:09.50 ID:AIw6I630o
- 3
- 587 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 21:04:34.13 ID:OLTvbRp90
- 妖精「第一王子のクロノスに……クーフィアっていうのは?」
メロウド「クーフィアは第一王女だよ。第一王女って言ってもクロノス兄さんどころか僕よりもずっと年下の妹だけど」
クロシュ「どんな、人……?」
メロウド「引きこもり……コホン、内気で人見知りなかわいい妹さ。王位継承順位は僕に次いで3位だけど、きょうだいの中ではぶっちぎりに王位に向いてないと断言できる。クーフィアが王位を継承することはまずないだろう……。彼女自身にとっても、この国の民にとっても、彼女が王位に就くことだけは絶対に避けなければならない」
リュアン「け、けっこうはっきり言いますね……」
メロウド「でも人柄は信頼できる良い子だし、頭も悪くない。表舞台に立つよりは影からひっそりと支えるのが得意なタイプだ。当然本人もそれはわかっている。だから権力争いに参戦してくることもないだろう。どちらかと言うと味方に引き込みたいね」
フメイ「今は味方じゃないの?」
メロウド「クーフィアはたぶん、クロノス兄さんを応援していると思う。兄さんは貴族からも民からも信の篤い質実剛健な長男だからさ」
妖精「……クロノスで良くない?」
リュアン「そんな気がしてきました……」
メロウド「ははっ、緑の国みたいな選挙をやったら実際クロノス兄さんの当選が確実だろう」
フメイ「でも、メロウドが王になりたいんだよね?」
メロウド「その通り。それが一番だよ、きっとね」
*
妖精「……で、フェルメールってやつはどうなの?」
メロウド「フェルメールか……。僕たちきょうだいの末っ子であり、前国王が0位に指名したこの騒動の台風の目だね」
クロシュ「どんな、人……?」
メロウド「お淑やかで慇懃丁重、絵に描いたような貞淑なお姫様……ということ以外は、実は僕もよく知らないんだ」
リュアン「えっ? きょうだいなのに……?」
メロウド「親父がどこぞの国外貴族と懇ろになってこさえた娘……らしい。事情はよく知らないけど、元いた家門が没落したとかで数年前に親父を頼ってきて、僕たちが知らない内にいつの間にか第0位の地位を築いていたんだ」
妖精「ええ? そんなよくわからない奴に王位を渡すのは危なすぎるんじゃ?」
メロウド「僕もそう思う。でも貴族の半分くらいは、既にフェルメールに骨抜きにされてるんだ」
クロシュ「ほねぬき……?」
メロウド「フェルメールはクーフィアと違って、王女らしい王女然とした姿だからね。それでいて貞淑で貴族の男たちを喜ばせる気品や所作を完璧に身に着けている。実際の知性や教養のほどはわからないけれど、人気になるのも当然と思うよ」
フメイ「ふうん。でも、王様になるなら見た目より仕事ができるかどうかの方が大事なんじゃないの」
メロウド「いや……王として立つ以上、見た目というのもかなり大事だ。例えば、自分たちが暮らす国を背負って立つ王が、すごく仕事ができるけど見た目はみすぼらしくて小汚い爺さんだったらどう思う?」
フメイ「うーん……仕事ができるなら、フメイは別になんとも……」
メロウド「そ、そうか……。でもそういうのを気にする人ってのは君が思っている以上に多いんだ。民はもちろん、貴族連中にもね」
妖精「うーん……じゃあメロウドはちょっと不利なんじゃないの? 見た目は爽やかだけど線が細くてちょっと頼りないし」
メロウド「言ってくれるなあ! まあでもその通り、僕は不利だ。クロノス兄さんも筋肉モリモリだしね。僕が有利を取れるのは、見た目も地味で性格も弱々しいクーフィアくらいだよ」
リュアン「クーフィア王女様……会ったことはないけどかわいそうになってきました……」
☆クーフィアとフェルメールについてのお話を聞きました
◇
- 588 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 21:05:40.37 ID:OLTvbRp90
- ―オリシン市街 市場
ワイワイ ガヤガヤ
妖精「ふー……気さくな王子だったけど、やっぱりああいう場所にいると疲れるねえ」
リュアン「はい……。なんだか、ものすごく疲れちゃいました……」
聖女「オリシン入りしていきなり、王子様の離宮に案内されてしまうなんて……」
リュアン「それだけ聞くと、なんだか世の女性たちに嫉妬で呪い殺されそうですね……」
聖女「メロウド王子、見た目はいかにも王子様なイケメンでしたものね」
ワイワイ キャッキャ
フメイ「妖精、いけ麺っておいしいの?」
妖精「イケメンは食べ物じゃないよ。確か、賢明のアナグラムって聞いたことある」
クロシュ「けんめい?」
妖精「うん。賢明な男性のことを、ちょっともじってイケメンって呼ぶ文化があるみたい」
フメイ「そうなんだ」
リュアン「は、初めて知りました!」
聖女「私は今まで、イケてるメンと勘違いしていたようです……!」
リュアン「私も!」
フメイ「いけてる麺……?」
*
リュアン「そういえば、クロシュちゃんは武器とか用意した方が良いんじゃない?」
クロシュ「!」モニョッ
フメイ「うん。フメイもそう思う」
妖精「そうだね……。人型で行動するなら、やっぱり武器があった方が良いと思う」
聖女「それでしたら、盾や防具も必要ではありませんか? まあこれはクロシュさんだけでなく、私たち全員に言えることですけれど……」
リュアン「確かにそれもそうです……」
妖精「今日は長旅で疲れてるし、入れる店は一つくらいになりそうだね。どうしようか」
↓1選択
1.武器屋
2.防具屋
3.装飾屋
4.道具屋
0.自由安価(店の種類を記入)
- 589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 21:07:18.09 ID:xA86oKCP0
- 0自作の絵とか売ってるフリーマーケット
- 590 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 21:52:13.12 ID:OLTvbRp90
- クロシュ「……」キョロキョロ
絵売り「そこのお嬢さん方! こちらの絵画や絵ハガキをご覧になりませんか?」ヌッ
クロシュ「ほえ……?」
フメイ「?」
聖女「えっと……私たちのことですか?」
絵売り「はい、もちろん! こんなに美しいお嬢さんたちのグループなんて他におりませんから!」ニコニコ
リュアン「そ、そうですか……?///」
絵売り「オリシンは初めてですか? オリシンに来たら絵を買う、絵を買うならオリシンってくらいこの界隈じゃ有名なんですよ! さあさあ、見てってください!」
妖精「んん〜? オリシンで絵が有名ってのは初めて聞くな……」
クロシュ「絵……見てみたい!」
聖女「まあ……見るだけ見ていってみますか?」
絵売り「もちろん見るのは無料です!!」
妖精「じゃあ見てこうか。装備の調達はそんなに急ぐこともないしね」
*
―絵売りマーケット
ワイワイ ガヤガヤ
絵売り「さあさあ、こちらです!」スッ
イルカが飛び跳ねる絵画「」キラキラ
クジラが泳いでいる絵画「」キラキラ
シャチが宙返りする絵画「」キラキラ
クロシュ「わあ……!」
聖女「きらきらなお魚さんたちの絵です!」
リュアン「これ……ミュージアで見られる画風とはかなり雰囲気が違いますね。精細で、わかりやすいです」
絵売り「フフフ、こちらは新進気鋭の海洋アートなんですよ! ミュージアの芸術論者にしかわからないような難しい絵ではなく、誰にでもわかりやすい画風と美しさが魅力の絵なのです!!」
フメイ「ふうん……。エイの絵はないの?」
絵売り「エイは……ないですね」
フメイ「そう……」
妖精「芸術って実は私もよくわかってないんだよね……。クロシュはどう思う?」
クロシュ「んへへ……お魚、いいとおもう……!!」
妖精「食べること考えてない……?」
絵売り「そんな素晴らしいこちらの絵が――なんと今ならたったの19万8000!!!!」
フメイ「ええっ高い!!」
絵売り「いやいやいや! お嬢さん、考えてみてください! ミュージアではどんなお値段で絵画が取引されているか――」
リュアン「……ものによっては、数千万の値が付くこともあったみたいです」
絵売り「でしょう! それに比べればこのお値段!! しかもこれが、同じ絵の絵ハガキとなるとたったの1500です!!!!」
フメイ「わっ安い!」
絵売り「どうです? 旅のお便りに、早速この絵ハガキを使ってみるのはいかがでしょう?」
妖精「う、うーん……絵ハガキ……1500……まあ新進気鋭のアートなら……うーん……」
聖女「むむ……お父様に、アートなお便りを……」
クロシュ「……」
↓1コンマ
01-30 買ってしまった……
31-60 自作すればタダ!!
61-90 逆に寄稿した
91-00 ???
- 591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 21:59:18.12 ID:AIw6I630o
- たかく
- 592 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 22:39:36.42 ID:OLTvbRp90
- チャリンチャリン
絵売り「毎度あり〜!」
イルカが飛び跳ねる絵ハガキ「」ポン
クジラが泳いでいる絵ハガキ「」ポン
シャチが宙返りする絵ハガキ「」ポン
聖女「買ってしまいました」
絵売り「フフフ、お目が高いお嬢様方です!」
妖精「……ん? この絵……微かに魔力が感じられるな。あっ!」
絵ハガキから飛び出すイルカ「」バシャァン!
リュアン「うわあ! イルカが飛び出して水しぶきが……あれ?」
イルカが飛び跳ねる絵ハガキ「」
フメイ「……???」
絵売り「あそうそう、言い忘れていましたけど、その絵ハガキ飛び出すように見えたり……というか時々実際に飛び出しますので、ご注意くださいね。魔力が切れたら飛び出さなくなりますので」
クロシュ「……! これ……トリルちゃんの、絵の魔法……!!」
絵売り「……!? 私以外にも同じ魔法の使い手が……!? こ、コホン……まあとにかく、素晴らしい取引でした! またのご来店をお待ちしてますよ」
聖女「ふふ……お父様、こんなハガキが来たらびっくりするかなあ……」
妖精「まあ……たまにはこういう買い物もいいか」
☆飛び出す絵ハガキを買い、各々出したい相手へ出すことにしました
◇
- 593 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 22:40:36.54 ID:OLTvbRp90
- ―夕方
オリシン市街
カー… カー…
聖女「ふふ、良い買い物ができましたね」ニコニコ
妖精「……聖女って、もしかして騙されやすかったりしない?」
聖女「えっ!? な、なんでですか!?」
妖精「いや……なんでもない。そのままの聖女でいてくれた方が良いかも……」
フメイ「?」
クロシュ「?」
リュアン「……まあ、良い買い物ができたのなら良かったと思います!」
半透明のTシャツ騎士「お、そのハガキは……詐欺絵売りに騙された人はっけ〜ん」フヨフヨ
聖女「………えっ!!?!?!?」
妖精「い、言わんでいいことを……。ていうかあなたは――」
半透明のTシャツ騎士「旅の皆さんおひさ〜。オリシンへご滞在だったんですねえ〜」
リュアン「あの時の……騎士さん!」
金髪イケメン騎士「お久しぶりです。ご無事で何よりです」
妖精「仕事終わり?」
半透明のTシャツ騎士「ですね〜」
金髪イケメン騎士「私はこれから自主的に白影スライム警戒に当たるところです」
半透明のTシャツ騎士「うへぇ、仕事中毒すぎて引くわぁ……」
金髪イケメン騎士「この都と民の皆様をお守りすることが騎士の務めですから」ニコニコ
妖精「白影スライムか……。そういえば、騎士のあなたたちから見て、この国で変わったことって何かある?」
半透明のTシャツ騎士「そりゃ白影スライムでしょ〜」
金髪イケメン騎士「あとは……やはり懸念なのは継承争いの長期化ですね」
半透明のTシャツ騎士「アーサっち的にはやっぱお姫様お姫様してるフェルちゃん様をお守りしたい感じ〜?」
金髪イケメン騎士「騎士たる者、主君が誰であろうと全霊で仕えるのみです」
半透明のTシャツ騎士「うへぇ、思考停止の働きアリこわぁ……」
↓1コンマ 聞き込み
01-60 白影スライムの出現分布について
61-90 フェルちゃん様について
91-00 ???
- 594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 22:42:13.61 ID:xA86oKCP0
- あ
- 595 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 23:12:58.91 ID:OLTvbRp90
- 妖精「フェルちゃん様って……第0位のフェルメール王女のこと?」
半透明のTシャツ騎士「そうそう〜。め〜っちゃおかしいお姫様なんだよね〜」
金髪イケメン騎士「……アインツィアさん。いくら同僚でも、王族の方々への無礼は聞き捨てなりません」
半透明のTシャツ騎士「おおっと!? 失敬失敬、聞き逃してくださいね〜」
半透明のTシャツ騎士『アーサっちに聞かれると怒られちゃうから、こっちでお話しますね〜』
クロシュ『!』
妖精『! これ……心魔法の念話!』
半透明のTシャツ騎士『お、妖精さん詳しい感じ〜? 私らは夢魔なんで基礎技能ですけど、妖精でこれ知ってるのってなかなかですね〜』
妖精『……やっぱりあなた、夢魔だったんだ。それで……夢魔から見て、なんか変なの? 例のお姫様は』
半透明のTシャツ騎士『いえ〜す。アレ、たぶんやってますねえ』
クロシュ『やってる?』
半透明のTシャツ騎士『範囲はわかりませんけどぉ、洗脳か何かをばらまいたっぽいです〜。夢魔の私でさえ最近までフェルちゃん様が第0位の王女様だって疑ってなかったくらいなんでぇ、かなりの使い手ですよあの人〜』
妖精『一時的とはいえ、夢魔をも欺くほどの心魔法の使い手……!?』
半透明のTシャツ騎士『そうっぽ〜。怖すぎなんでぇ、私気付いてないフリしてま〜す』
妖精『なるほど……そりゃ確かにかなりやばい奴だね……。ありがとう、情報提供』
半透明のTシャツ騎士『ど〜いたしまして〜。あ、今のアーサっちに言わないでね〜。どっちに転んでも私怒られちゃうから〜』
妖精『……まあ、うん』
☆フェルメールが洗脳魔法?をばらまいたという情報を得ました
◇
- 596 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 23:14:04.38 ID:OLTvbRp90
- ―オリシン王国 滞在2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*3 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*2 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ 近接[00/04] 魔法[09/16] 防御[00/09]
・聖女 近接[00/03] 魔法[00/07] 防御[00/03] ?[00/08]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 597 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 23:15:58.39 ID:OLTvbRp90
- ―朝
シュヴィーの避難所
チュンチュン
聖女「……詐欺なんて……嘘ですよね……? だって……この絵は、こんなにも綺麗で……」ブツブツ
イルカが飛び跳ねる絵ハガキ「」
シュヴィー「聖女さま……」オロオロ
フメイ「聖女……まだ気にしてる……」
リュアン「ど、どんな声をかければいいんだろう……」
妖精「ううーん……」
クロシュ「……聖女さん!」モニョッ
聖女「あっクロシュさん……!」
クロシュ「……あの、絵売りの、人が……どんな、つもりでも……」
聖女「……はい」
クロシュ「………聖女さんが……おもった……絵の、良さは……なくならない……!!」
聖女「!!!!」
クロシュ「だから、それ……すてきな、おさかなの、絵……!!!!」
聖女「!!!!」
クロシュ「大司祭さんに……送って……あげよ……?」
聖女「……はい!! 私としたことが、末節に囚われて本質を見失っていたようです。クロシュさん、ありがとうございます……!! これは……素敵な絵です!!!!」
クロシュ「ん!!!!」
フメイ「クロシュ……!」
リュアン「そっか……例え詐欺だったとしても、絵を見て覚えた感動は本物だもんね!」
妖精「ふふ……芸術についてはやっぱり一家言あるんだねえ、クロシュ」
シュヴィー「すごいです! 私も欲しくなってきました……あのおさかなの絵……!!」
妖精「いや、それはやめた方が……」
オリシン首都滞在2日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 23:16:32.98 ID:YoZq7wi2O
- イリスの家に行く
- 599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 23:16:41.08 ID:5XNg6rC30
- 大図書館に行ってみる
- 600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/21(日) 23:18:03.91 ID:MojFe3I+O
- 書店で買い物
- 601 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/21(日) 23:21:29.77 ID:OLTvbRp90
- 本日はここまで。次回はイリスさんお久しぶり編、首都大図書館編、書店でお買い物編です
オリシン入りを果たし、いきなりメロウド王子の手先になってしまったり、王宮の出入りが自由になったり、怪しい絵売りから絵ハガキを買ってしまったり、騎士たちからフェルちゃん様の情報を得たりしたクロシュたちでした
今のところオリシン国は穏やかであり、恐ろしい惨事や悲劇とは無縁そうに見えます。しかし騎士たちが言っていたように、首都の外では白影スライムたちが飛び跳ねているそうです。あかちゃんスライムたちは、見えざる脅威にどう立ち向かえば良いのか。やはりここは、ダークヒーローの立役者イリス・プラネット氏を頼るのが良いのかもしれません
それでは本日もありがとうございました。次回はたぶん土日となります。よろしくお願いいたします
- 602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 00:18:58.27 ID:ub83dlLio
- 乙
毎回王宮には無断で侵入してたクロシュがちゃんと全うに訪問してる
- 603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 01:36:24.32 ID:L6XgL47Jo
- おつ
しかし何処から取り掛かればよいのやら…
いつも通り人助けしてれば何かきっかけが拾えるかね
- 604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 13:48:37.07 ID:A/EkZcCeO
- 乙
聖女さんやっぱポンコツ…
- 605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 22:54:12.41 ID:Qa/JLy8vo
- おつおつ
光集め編のパーティメンバーは一人でも旅できてただけあって皆しっかりしてたんだって改めて知る
- 606 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 15:48:18.03 ID:alYWZ2Kz0
- クロシュさんは不法侵入の常習犯でしたが、今回は万全に万全を期して色仕掛けをすることとしたようです。その成果もあり、第二王子メロウド氏の手先となって自由な王宮の出入りが許可されました。拒否権はなかったため、今後は手先としての仕事もしなければならないかもしれません。権利を得るには義務を果たさなければならない場合もあります
今のところクロシュさんたちが何をすべきかはよくわかっていないようです。ひとまずは情報収集や観光などで遊んで暮らしても良いかもしれません。もちろん人助けは良いことです。人を助けることが、巡り巡って自分自身の利益となることもあります(ならないこともあります)。肩ひじ張らずやりたいようにやるのが良いでしょう
聖女氏は穏健派の修道院で育ったため、俗世における買い物や取引について少々見識が乏しいところがあるようです。教会で働いているだけならばそれほど気にする必要もないのですが、旅をする者としては少しばかりポンコツと言わざるを得ないかもしれません。穀潰しにならないよう注視していくのが良いでしょう
世界樹の光を巡る旅の仲間たちは、実のところクロシュ以外の全員が一人旅できる実力派だったため、その道中は安全で安心なものでした。それに比べると現在の仲間たちは皆それぞれちょっと不安と言わざるを得ないかもしれません。しかし足りない部分は補い合えばなんとかなることもあります。全員で力を合わせ、しっかり進んでいただけたらと思います
- 607 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 15:48:56.53 ID:alYWZ2Kz0
- ―シュヴィーの避難所
聖女「今日はどうするんです?」
妖精「今日なんだけど、実はある人物と連絡が取れたから会いに行くよ」
フメイ「ある人物?」
リュアン「私たちの知っている人ですか?」
妖精「知ってはいると思う。みんな会ったことはあるはずだし、ある意味有名人だし、特にクロシュとは馴染み深い人だよ」
クロシュ「ほえ……?」
聖女「オリシン王国在住で、ここのみんなと会ったことがあって、ある意味有名で、クロシュさんと馴染み深い……まさか!」
妖精「そう――ダークヒーローの第一人者、イリス・プラネットだ!」
クロシュ「!!」
◇
―郊外
広い農園「」
煉瓦造りの家々「」
トコトコ パタパタ
聖女「わあ。街中から少し外れると一気にのんびりした空気のところになるんですねえ」
クロシュ「イリスさんも、こういうとこ、住んでるんだ……」
妖精「そうみたい。えーと、教えてもらった道順からすると……」
こじんまりとした家「」ポン
表札『プラネット』
クロシュ「!」
妖精「ここだ!」
コンコン
ガチャッ!!
イリス「クロシュちゃん! 妖精さん! それに――フメイちゃんと、聖女さんと……リュアンちゃん!?」
クロシュ「イリスさん!」
フメイ「ん」
聖女「お久しぶりです、イリスさん!」
リュアン「えっと、ご無沙汰しておりました」ペコリ
妖精「久しぶり。元気そうで良かった」
イリス「えへへ! 立ち話も何だから上がって上がって!」
*
- 608 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 15:49:38.41 ID:alYWZ2Kz0
- ―イリスの家
稼働中の魔導飯盒「」シュポシュポ
飾られたザリガニのお守り「」
飾られたガラスのザリガニ「」
飾られた吸血鬼の日焼け止め「」
飾られた日蝕の傘「」
飾られた銀のナイフ「」
クロシュ「わあ……!」
妖精「あの飯盒!」
聖女「あっちはザリガニです!」
フメイ「ザリガニ!」
リュアン「こっちの棚は……格好良い傘とかナイフがあります!」
イリス「うん、思い出の品は大切に飾ったんだ! 飯盒は便利だからつい使っちゃうんだよね」スッ
ティーポット「」トクトクトク…
紅茶「」ホカホカ
クッキー「」ポン
クロシュ「!」モニョニョ
フメイ「……」
イリス「ふふ、どうぞどうぞ。自由に食べてね」
クロシュ「!」パァァァ
リュアン「あ、ありがとうございます」
聖女「良い香りですね……」
イリス「……と、のんびりお茶会しながら思い出話と洒落込みたいところだけど……今日はただ会いに来てくれたってわけではないんだよね? 妖精さん」
妖精「うん。手紙でも伝えてあった通り――デロデロの件で」
カクカクシカジカ――
パクパク モニョモニョ モグモグ――
◇
- 609 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 15:50:29.79 ID:alYWZ2Kz0
- イリス「……なるほど。この国に、クロシュヴィアちゃんの手がかりがあるかもしれないんだ」
クロシュ「うん……」モグモグ
妖精「でもまだ来たばっかりだから、何も掴めてないんだ。それどころか第二王子に手先にされちゃったくらいで……」
イリス「え、第二王子ってメロウド様のこと?」
妖精「そう。いつもの……とは違って、クロシュが色仕掛けで王宮に侵入しようとしたら王子に捕まっちゃって」
クロシュ「んゅ……」モグモグ
イリス「ええ、何やってるの……。いやでも、ある意味チャンスと言えばチャンスかも。最近の王宮っていろいろゴタゴタしてるらしいし、王子様の手先にでもならないと出入りは難しいだろうから」
妖精「まあ……。イリスは、王位継承順位0位のフェルメール王女について何か知ってる?」
イリス「フェルメール王女のことはあんまり知らないんだよね……。以前は全く聞いたことなかったから、私が旅立った後どこかのタイミングでこの国に来たんじゃないかなあ」
妖精「………第0位っていう順位を疑問に思ったことはある?」
イリス「そ、そりゃまあ……。でも前国王様が決めたことみたいだし、私と母さん以外……この国にいた人たちは全然気にしてないみたいだったから、そういうものなのかなあと」
妖精「ふむ……。イリスとティナは洗脳されてるわけじゃないみたい」
イリス「せ、洗脳!? どういうこと!?」
妖精「いやまあ……とある夢魔の証言だけど、フェルメール王女が洗脳魔法の類を国中にバラ撒いた可能性があるらしい。イリスとティナがかかっていないとすると、オリシン国内の人間を常に洗脳し続ける類のものではないのかも」
イリス「……なるほど。つまり……持続的に認識を改竄するわけじゃなく、瞬間的に記憶を上書きあるいは植え付ける類の心魔法……って感じ?」
妖精「そ、そう。話が早くて助かるどころか、私より理解が進んでない? 一応私、これでも一度心魔法の勉強をした身なのに」
イリス「え!? ま、まあ……9割当てずっぽうの推測だから!」
ワイワイ キャッキャ
*
イリス「じゃあこの国にいる間は私も一緒に行くよ! クロシュちゃんもフメイちゃんも弱体化しちゃったんなら、それなりに戦える人もちょっとは必要でしょ?」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「むー……」
妖精「うん。イリスが来てくれるとすごく心強いよ」
イリス「えへへ、まーかせて!」
もう少しお話できる
↓1〜2選択
1.ティナ・プラネットについて
2.フラナ・バイオレットについて
3.この家について
0.自由安価(できないことはできない)
※イリスさんとはオリシン王国にいる間一緒に行動できるため、自由行動で話すこともできます
- 610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 15:54:00.99 ID:nh0ZFqBnO
- 0知り合いに協力してくれそうな人いない?
- 611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 15:56:13.62 ID:8U2Tj9bc0
- 2
- 612 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 17:46:58.34 ID:alYWZ2Kz0
- 妖精「……あ。そういえば……ええと……」
イリス「………フラナ先生のこと?」
妖精「……」
クロシュ「………えと……ごめんなさい……」ペコリ…
イリス「ううん、クロシュちゃんが謝ることじゃない。フラナ先生も、クロシュちゃんが謝るべきことじゃないって言うはず」
クロシュ「うん……」
妖精「……もう知ってたんだ」
イリス「フリューゲルさんからお手紙をいただいてね……。当初はギョッとしたけど、今はもう平気。普通に死ぬよりは全然良いかもって思ってるくらい」
クロシュ「わ……!」
妖精「……あれ? イリスってデロデロ教に入ったの?」
イリス「ううん……溶けて良しってわけじゃないよ。でもそんなに悲観しすぎることでもないやって思って。寂しいのは寂しいし……もうお話も、文のやり取りもできないけれど……存在は、確かに感じられるから」
妖精「それは……星の魔法使いとしての感覚?」
イリス「たぶんそう。だから他の人たちにとって、デロデロ化が永遠の別れに等しいっていうのもわかってるつもり」
フメイ「そういえば、死ぬのとデロデロって、どっちも星に還るって言ってたっけ? 同じなの? 違うの?」
イリス「どちらも星に還るってところは同じなんだけれど、その過程に死を挟むかでけっこう変わることもあるんだ」
リュアン「え……? 何が変わってくるんですか?」
イリス「私が観測した範囲だと、デロデロ化は魂がかなり保たれやすくなるみたい」
聖女「魂が……?」
イリス「うん。通常の死はものすごい苦痛や悲嘆を伴うから、その影響でほとんどの魂は砕けちゃうんだ。だから命が星に溶けると、砕けた魂も一緒に溶けて……新たに生まれる魂の材料になるの。よほど強い魂じゃない限り、同じ魂のままで来世に生まれることはないみたい……。合ってるかな? 妖精さん」
妖精「……その辺りのことは詳しくないから、私に聞かれても困る……。世界樹の精霊に聞ければわかりそうだけど……今あいつ呼んでも出てこないし……」
イリス「そ、そうなんだ……。まあとにかくそんな感じ。デロデロ化なら、普通の死を挟めば砕けるような魂でも、ほとんどがその形を保てるみたい。フラナ先生の存在を感じられるのも、フラナ先生の魂が砕けずに保たれてるからだと思うんだよね」
クロシュ「……!」
妖精「正否はわからないけれど、筋は通ってる気がする」
イリス「えへへ、とにかく私は大丈夫! 心配してくれてありがとね!」
*
フメイ「ねえ、イリスの他には誰かいないの」
イリス「私の他に協力してくれそうな人って意味なら……うーんそうだなあ……」
↓1コンマ
01-90 メイド
91-98 ↑+天文学
99-00 ↑+???
- 613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 17:51:33.75 ID:BESuOjsio
- あ
- 614 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 18:22:36.04 ID:alYWZ2Kz0
- 扉「」コンコン
「イリス、いる?」コンコン
イリス「あ、うん! 丁度良いや」スタスタ
ガチャッ
銀髪セミロングの一本角のメイド「お邪魔します……あら、お客様がいらしていたのですね。出直し――」
イリス「この人たちはフラナ先生の知人だよ。話してかない? サキ」
銀髪セミロングの一本角のメイド→サキ「フラナ様の……!?」
イリス「あっ」
シュンッ
サキ「サキ・ローズナイトと申します。見ての通り、メイドですわ」ペコリ
妖精「!?」
クロシュ「わ……!?」
リュアン「えっ……!?」
聖女「い、いつの間にお辞儀を……!?」
フメイ「……見えなかった。光速移動?」
サキ「いいえ。ほんの少し速く動いただけですわ。それで……フラナ様の仇討ちの件で、このサキの力が必要ということね?」
妖精「ええ……」
イリス「違います……」
カクカクシカジカ――
*
サキ「あなた方が追っている相手こそ、フラナ様を亡き者とした仇、と……。当たらずとも遠からずですわね」
聖女「そんなような気もします……」
サキ「であればこのわたくしがご助力差し上げましょう。そのクロシュヴィアなる者に、フラナ様を奪った罪を清算させねばなりません」
クロシュ「んわわ……」モニャニャ
妖精「え、ええと……サキとフラナはどういった関係だったの?」
サキ「かつて、フラナ様に命を救われました。その恩義を果たす為、わたくしはメイドとして――」
フメイ「なんでこんな遠い国にいたの?」
サキ「」グサッ
リュアン「フメイちゃん……! き、きっと事情があったんだよ……!」
フメイ「ふうん……。事情があって守れなかったのなら仕方ないね……」
サキ「………フメイさんの仰る通りです。全ては、このサキの不徳の致すところ」
フメイ「え、そうなの」
サキ「ゆえに、フラナ様の無念は必ずやわたくしが果たしてみせましょう。あなた方も協力しなさい、良いわね」
イリス「いやいや……協力するのは私たちの方だからね、サキ」
☆オリシン国にいる間、イリスが仲間に加わります
☆サキ・ローズライトの協力を得られます
◇
- 615 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 19:34:28.84 ID:alYWZ2Kz0
- ―オリシン大図書館
イリス「情報収集、そしてオリシン王国といえばやっぱりここだね」
クロシュ「わ……!」
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
巨大な本棚「」ドン! 巨大な本棚「」ドン!
リュアン「わ、わぁ……!」
フメイ「め、目が回りそう……」
聖女「これが……世界最大の図書館……!」
妖精「すごい蔵書量だ……」
金髪三つ編みの丸眼鏡少女「こんにちは……。本日は、どのようなご用件で当図書館へ……?」ヒョコ
イリス「テレクシアさん! えっと、今日は――」
図書館で何かできる
↓1〜2選択
1.最近の新聞を読む
2.陰謀論の本を読む
3.デロデロ教の聖典?を読む
4.館長のクロノス王子を探す
0.自由安価(できないことはできない)
- 616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 19:37:59.49 ID:MPkUkHZUo
- 3
- 617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 19:40:10.15 ID:98qhnX180
- 2
- 618 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 21:45:13.56 ID:alYWZ2Kz0
- 本『クロシュヴィア伝説 著:フェルメール』
クロシュ「!」
妖精「……ん!? これ……クロシュヴィアの本!?」
金髪三つ編み丸眼鏡少女「そちらは、フェルメール王女様がご執筆なされたデロデロ教導師クロシュヴィア・スウィートエンド氏についての本になります。フェルメール王女は、国王に即位した暁にはデロデロ教を国教に据えることを公約として掲げていらっしゃいまして……」
クロシュ「ほえ……!?」
妖精「そ、そうなの……!?」
イリス「そ、そういえばそんな話を聞いたことがある……」
金髪三つ編み丸眼鏡少女「内容が気になるのでしたら、是非お読みになってください」
妖精「わ、わかった。じゃあちょっと借りるよ」
*
本『クロシュヴィアちゃんはとても尊く美しく可愛らしい。あまねく民草を照らす導きのデロデロである――』
挿絵『クロシュヴィアちゃんの寝顔』
クロシュ「わあ……!」
妖精「なんだこれは……。クロシュヴィアの伝説について書かれてるかと思ったら、どのページもクロシュヴィアを称える言葉とかクロシュヴィアを描いた絵とかばっかりだ……」
クロシュ「んへへ……おもしろい……」
妖精「でもこれ、クロシュヴィアの思想のこととかデロデロのことについては全然書かれてないな……。ひたすらクロシュヴィアかわいいばっかりだ。デロデロ教を国教に据えるつもりらしいけどデロデロ教のことわかってるのかな……?」
クロシュ「……?」
イリス「いやいや……国教に据えるっていうのに、その宗教のことをわかってないなんてあるかな……?」
妖精「…………まあ、こんなのでもこの国とデロデロやクロシュヴィアを結びつける重要な手がかりだ。一応借りていこう」
クロシュ「ん!」
☆本『クロシュヴィア伝説』を借りました
◇
フメイ「ん〜……ん?」
本『オリシン王族に秘められし凶悪なる真実!!!!』
フメイ「凶悪なる……真実……?」
聖女「ええっ……!? い、一体何が書かれてるのでしょう……!?」
*
本「」ペラッ
『オリシン王立大図書館の深部には危険な禁書の敷き詰められた本棚が立ち並ぶ歪んだ迷宮が広がっており、その最深部はかのアカシャ大図書館に繋がっている――という噂はかねてより囁かれているが、編集部はここで真なる真実を発見してしまった。
編集部のベテラン記者Aがテンペスター製の透明外套を駆使して大図書館深部への侵入を試みた時の話だ。Aは観測機械を随伴させて侵入時の映像を編集部へリアルタイムで送信していた。初めこそ少々興奮しながら探索していたAだったが、映像は妙に途切れ途切れであり、奥へと向かうにつれてAの声色に緊張や焦り、恐怖の色が浮かび始めた。送られてくる映像も歪みが強まっていく。それでも果敢に探索を続けるAだったが、ある時点で突然映像が乱れ――次に観測機械から送られて来たのは、死後数十年は経っているのではないかと思えるほどに、白骨化したAの姿だった。
この恐るべき一件を経て、編集部はオリシン王族がひた隠しにする王立大図書館の暗部を垣間見てしまった。あの大図書館には、おぞましき邪悪なる秘密が隠されている――。その後編集部が独自に行なった取材によると、オリシン王族はあの大図書館の奥に広がる歪みを利用して、このオリシン首都全てを歪みの渦に沈めて破壊しようとしていることがわかった。具体的なエックスデーまでは突き止めることができなかったが、既に当編集部はオリシン王族に目を付けられてしまっている。書籍を出せるのも今回が最期となるかもしれない。これを読んだ賢明な読者諸君は、可及的速やかにオリシン王国という邪悪なる土地から引っ越すことを――ああ、そんな!!窓に!!窓に!!』
*
聖女「わ……わわ……!! た、大変です……!! そんな……こんなことが……!!」オロオロ
フメイ「ど、どうすればいい……? 王宮の奴ら、みんな焼いた方が良い……!?」
リュアン「ちょ、ちょっと落ち着いて……! ここに書いてあること……本当のことだと思いますか……!?」
聖女「えっ……!?」
フメイ「で、でも……窓に窓に、って……。こいつ、殺されてるかも……」
リュアン「……襲われてる状況で悠長に『窓に窓に』なんて書いてる暇ありますか? しかもそんな原稿が出版されるなんて……」
聖女「あっ!」
フメイ「……あっ! こ、こいつ……嘘つき……!!」
聖女「う、うぅ……///」カァァァ
リュアン「………これは、そういう趣向の娯楽本……なんだと思います。騙されてはいけません」
フメイ「むむう……。これ、書いたやつこそ……焼かなきゃ……」プンスコ
☆オリシン陰謀論についての知識を得ました
◇
- 619 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 21:45:52.82 ID:alYWZ2Kz0
- ―オリシン市街
ワイワイ ガヤガヤ
フメイ「むう……」トコトコ
聖女「うぅ……」スタスタ
クロシュ「……?」
妖精「ええと……フメイと聖女はどうしたの?」
リュアン「えっと……変なゴシップ本を読んで、真に受けそうになっちゃって……。私が止めたんですけど……」
イリス「そ、そうなんだ……」
妖精「聖女がそういうのに弱そうっていうのは最近感じてたけど、フメイもか……」
クロシュ「そうなの?」
妖精「……どっちかというと、クロシュもそういうのに騙されそうな方かも。リュアン、この子たちをしっかり見守ってあげてね」
リュアン「は、はい……」
イリス「わあ……リュアンちゃん、がんばって……!」
看板『アシヤ書店』
看板『グリモアオフ』
看板『マガジン堂書店』
妖精「それにしても……この街は本当に本屋が多いねえ」
イリス「そりゃまあ本の都だからね。せっかくだしどこか寄ってく?」
リュアン「はい、せっかくですし。図書館にない本もあったりするんですか?」
イリス「大図書館にない本はないと思うけど、大図書館の本は誰かが借りてて読めないってこともあるからね。それに好きな本は手元に置いておきたいでしょ!」
リュアン「確かに……!」
本屋市場で買い物をします
↓1コンマ 掘り出し物探し
01-60 運命賽の欠片
61-90 ギロチンガニの秘伝書
91-00 アイススライムの秘伝書
↓2コンマ 仲間の魔導書
01-70 光属性の中級魔導書
71-90 ↑+バーニングスライムの秘伝書
91-00 ↑+運命変転の魔導書
↓3選択
1.買い物おわり
0.自由安価(買う本、または買い物以外の行動)
- 620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 21:55:13.25 ID:Gg27+idSO
- あ
- 621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 21:56:30.93 ID:CqxjSg2bo
- さて
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 22:00:23.50 ID:zuIxgsrkO
- 0パティフラナマリッサ共同著の魔導書発見
- 623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 22:00:35.34 ID:19dSUf3UO
- 0客が王族についての噂話してたので聞いてみる
- 624 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 22:27:53.85 ID:alYWZ2Kz0
- リュアンの手のひら「」スッ
仄かな光「」ホワン…
リュアン「……私、目眩まし以外にもできる魔法を増やしたいです。今のままだとたぶん足手まといだから……」
イリス「光魔法だね! 目眩ましみたいな閃光を出せる時点で足手まといにはならないと思うけど、できることを増やしたい気持ちはわかるよ……!」
フメイ「フメイも、強くなれる本欲しい」
イリス「強くなれる本……難しい注文だなあ! でもわかったよ、フメイちゃん向けの本を探してみる!」
聖女「私は……何ができるんでしょうか」
イリス「聖女さんは……えと、自分の得意魔法については……?」
聖女「……恥ずかしながら、父に教えて頂きました。運命を変える魔法、というのが使えたそうです。記憶はもうほとんど残っていないのですけれど……」
イリス「……わかりました! 探せるだけ探してみましょう!」
◇
イリス「はぁ、はぁ……! こ、これでどうだ!!」
光属性の中級魔導書「」ポン!
バーニングスライムの秘伝書「」ポン!!
運命変転の魔導書「」ポン!!!
リュアン「わっ! これは……!」
フメイ「バーニングスライム……!」
聖女「まさか……私の魔法の本まで……!?」
イリス「一応、中身もぱらぱらとめくって確認したけど……光属性の魔導書以外はわからない部分が多過ぎたので内容を保証できません! でもまあ、ちゃんとした本屋で買ったからちゃんとした本のはず……」
リュアン「ありがとうございます! 私……がんばって勉強します!」
パラパラ…
フメイ「……あんまり詳しくないけど、するする読めるかも……」
聖女「……私も。初めて読む本なのに、妙に頭に入りやすい感じです」
イリス「良かった! 是非役立ててくださいね!」
石の欠片「」コロン―
☆光属性の中級魔導書を手に入れました。リュアンが勉強できます
☆バーニングスライムの秘伝書を手に入れました。フメイが勉強できます
☆運命変転の魔導書を手に入れました。聖女が勉強できます
☆ついでに運命賽の欠片を1つ手に入れました
*
―マガジン堂書店
棚に並べられた魔導書「」
妖精「マガジン堂……マリッサのとこの書店かな。大陸を超えて本の国に海外進出とは」
クロシュ「魔法の本……いっぱい……」
妖精「マガジン家は魔法に秀でた一族らしい。そこの経営する書店も魔導書に力を入れてるんだろうね」
クロシュ「わあ……」
妖精「とはいえ私やクロシュに向いた本は流石になさそうかな。そろそろみんなの買い物も終わる頃だろうし、合流……ん?」
↓1コンマ
01-70 三賢者の究極魔導書?
71-95 血毒炸裂人形の作成術
96-00 魔砲の書
- 625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/27(土) 22:31:39.89 ID:2ba6muyHO
- はい
- 626 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 23:12:12.17 ID:alYWZ2Kz0
- 血毒炸裂人形の作成術『著:マリッサ、フラナ、パティ』
妖精「……著者がだいぶ変な本だ」
クロシュ「わあ……」
パラパラ
妖精「中身は……かなり邪悪な爆弾の作り方だこれ……。見た目がかわいい人形ってのも趣味が悪い……」
クロシュ「?」
妖精「魔力と火薬による物魔複合の多重爆発攻撃に、毒を含んだ血飛沫の飛散も追加された化学兵器だよ。しかも遠隔操作できるらしい。このかわいい人形を遠くから差し向けてボンッ!ってすると大体の相手は死ぬ、みたいな」
クロシュ「わ!」
妖精「あいつら三人揃ってなんてものを店に出してるんだ……」
イリス「クロシュちゃん、妖精さん! ここにいたん……わっその本は……!?」
妖精「あ、イリス。ええと……まあ、変な本だよ。私は相性が悪すぎるし、クロシュもこういう高度な魔法兵器は使えないから棚に戻そうと思ってたとこなんだけど……」
イリス「どんな本なの?」
妖精「読んでみる?」
パラパラ…
イリス「なるほど……。じゃあ私が作りましょう!」
妖精「ええ? こんな邪悪兵器使ったらダークヒーローどころかヴィランだよ」
イリス「い、いやまあ……正義の為なら手段を選ばないのがダークヒーロー……じゃないかな。大丈夫、使い所は間違えないから」
妖精「まあ……イリスなら確かに間違えないだろうけども。これを使うところは人に見られない方が良いと思う……」
イリス「そ、それはそうかも……。気を付けます……!」
イリス(フラナ先生の残した魔法だ……ちゃんと正しく使おう!)
☆血毒炸裂人形の作成術をイリスが覚えました
◇
- 627 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/27(土) 23:12:41.33 ID:alYWZ2Kz0
- 本日はここまで
ダークヒーローイリスと合流を果たし、メイドのサキの協力を得て、情報収集したり本を買ったりするクロシュ一行でした。クロシュヴィア伝説を書いたフェルメール王女の真意とは――。大図書館に隠された王族の陰謀は、果たして嘘か真か――。魔導書を買い漁って勉強する決意を固めつつも、オリシンの闇は深い――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 00:17:51.56 ID:nu7LkVSBo
- 乙
デロデロ教は思ったより組織的に動いているのか
- 629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 01:41:55.34 ID:StVsVuLNo
- おつ
流石に天文台の魔女は判定が厳しかった
その代わりに何か凄い魔導書を獲得したな
- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 11:18:28.24 ID:VnlHy6lZo
- おつです
イリス…その技術は正しい使い道なんてあるか?
- 631 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 15:44:56.78 ID:l8Q7l0WP0
- オリシン国内でデロデロ教がものすごく活発に動く様子は今のところ見られないようです。というか実のところ、デロデロ教の信徒を見かけることは以前よりも減っているらしく、あの真の正しい世界という掛け声も最近はあまり聞かなくなった……とイリス氏は語ります。それがどのような経緯によるものなのかは今のところわかっていません
なおフェルメール氏の出した本は、王家直属の出版社によるやや強引な出版だったそうです。あの本にデロデロ教が関与しているかどうかはわかりませんが、一部の好事家たちやデロデロ信徒には好評だったらしく、続編の制作も検討されているとのことです
オリシン王国の私設天文台には、変わった魔女が住んでいるという噂があります。俗世との関係を絶って星ばかりを眺めて暮らしているらしく、近隣住民からは仙人または変人と思われているようです。彼女の正体が何者なのかは今のところ闇に包まれています
そして今回は、仲間たちの適性に合った良い魔導書を手に入れることができました。今回から本の獲得時は、それを読む人が毎日1づつ経験を獲得するようにしたいと思います。従来通り自由行動で経験をさらに積むこともできます
イリス氏が今回手に入れたものは、人道的とは言いがたい兵器の設計図のようでした。実際ろくでもない兵器ですが、技術や力そのものには善も悪もなく、全ては使い手次第――というのがイリス・プラネット氏の考え方のようです。イリス氏は正義感は人一倍ですが、扇動や風説流布などといったダーティ戦術も躊躇なく実行したりするため、実のところ直情型武闘派のミスティ氏よりも過激な面があったりなかったりすると言えなくもないかもしれません
- 632 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 15:47:00.61 ID:l8Q7l0WP0
- ―オリシン王国 滞在3日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*2 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ 近接[00/04] 魔法[10/16] 防御[00/09]
・リュアン 近接[00/04] 魔法[01/07] 防御[00/04]
・聖女 近接[00/03] 魔法[01/07] 防御[00/04]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 633 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 15:47:41.87 ID:l8Q7l0WP0
- ―朝
メロウドの離宮
チュンチュン
メロウド「フェルメールが……洗脳魔法だと?」
妖精「……ある筋からの情報でね。真偽はまだ確定していないけど、一応報告しておこうと思って」
メロウド「ここの国民全てを一気に洗脳などできる魔法など実在するのか?」
妖精「術式や力量次第では不可能じゃない。例えば大魔女とかも似たようなことはできると思う。やらないと思うけど」
メロウド「……つまり、大魔女相当の使い手だというのか? フェルメールは」
妖精「……ど、どうだろう。まあ心魔法についてはかなりやばい練度と見て良いと思う。メロウドは何か対策とかしてる?」
メロウド「我々王族は狙われやすい立場ゆえ、精神防御魔法をかけられた上で心魔法避けのアミュレットを懐に忍ばせている。それでも僕は洗脳されているか?」
妖精「ちょっと待ってね……ん〜……見た感じ精神防御が突破された形跡はない。メロウドは第0位っていう順位に違和感を覚えてたんだっけ?」
メロウド「ああ。初めて聞いたし、意味がわからんと思った」
妖精「……ならたぶん、メロウドは洗脳とか記憶改竄はされてないと思う。多くの国民は、元々外様だったフェルメールが第0位なんて順位をもらってることに違和感を覚えてないんだ。たぶん貴族たちもそうなんじゃないかな」
メロウド「……辻褄が合うな。ここに来て多くの貴族たちが奴を推しているのはそういう理由もあったのか……」
妖精「恐らく前国王……あなたの父君は、フェルメールに入念に洗脳されたんだと思う」
メロウド「国民全てには薄く広く、国王には狭く深く、か……。なるほど、合理的な配分に思えるな」
妖精「……えっと、怒ったりしないの? あなたの父が入念に洗脳されたわけだけど……」
メロウド「父上のことは王として尊敬しているが、実のところ家族としての情は薄いんだ。父上と家族らしいことをした記憶はほとんどないし、僕たちの世話を焼いてくれたのはもっぱらクロノス兄さんだったから」
妖精「そうなんだ。ならいいか」
メロウド「では手先諸君には、引き続きフェルメールの身辺調査を頼む。僕の方もデロデロに関する手がかりが見つかったら君たちに教えよう」
妖精「あ、それは助かるかも」
メロウド「では僕は公務に向かうから、後はよろしく」スタスタ
ガチャッ バタン…
- 634 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 15:49:26.91 ID:l8Q7l0WP0
- イリス「妖精さん、メロウド様と対等にお話できるなんて……!」
妖精「私、これでも一国の首長だし……。半年前だって皇帝や姫巫女とかと普通にお話してたでしょ」
イリス「そういえばそうだった」
フメイ「それで、フメイたちは何をすれば良いの?」
リュアン「デロデロと、フェルメール王女についての調査……をするにしても、具体的には何をすれば良いんだろう……」
聖女「いろんな場所に行ったり人に聞いてみたり……地道に情報収集するのが堅実でしょうか」
サキ「おはようございます、皆様。モーニングコーヒーをお持ち致しました」スタスタ
お盆に乗ったコーヒー「」ホカホカ
イリス「あ、ありがとうサキ。ここの担当だったんだ」
サキ「はい。何かあればお申し付けください、皆様」
コーヒー「」ホカホカ
フメイ「……真っ黒。不思議なにおい……」スンスン
サキ「コーヒーは初めてですか?」
フメイ「ん」
コーヒー「」スッ
クイッ ゴクッ
フメイ「にがい」ゴクゴク
聖女「と言いつつゴクゴク飲んでますね、フメイさん……」
リュアン「すごい……私、ブラックコーヒーは飲めないです」
サキ「ミルクと砂糖もございますので、お好みに合わせてお入れください」
ミルク「」ポン
角砂糖「」ポン
フメイ「先に言ってよ」
ミルク「」トクトク
角砂糖「」ポイポイポイポイ
イリス「でもミルクと砂糖はものすごく入れるんだね……」
クロシュ「んへへ……フメイちゃんは、甘いのが好き……」
☆本を読んで勉強し、フメイ、リュアン、聖女が魔法経験を1積みました
☆適性に合った本を手に入れると数日間自動で経験を獲得できます
従来通り自由行動で読み進めてさらに経験を積むこともできます
オリシン首都滞在3日目
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 15:50:11.57 ID:+SNdOaag0
- クロシュ・フメイ・イリス、サキと戦闘訓練
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 15:51:18.44 ID:4ICahcOi0
- お忍びで外出してたクーフィアとばったり遭遇
一緒に郊外を見て歩く(王女だと気付くか気付かないかはお任せで)
- 637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 15:53:57.92 ID:hcO9CU4KO
- 情報収集と人助けを兼ねて冒険者ギルドに行く
- 638 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 16:38:57.53 ID:l8Q7l0WP0
- イリス「……ところで、クロシュちゃんとフメイちゃんってどれくらい弱体化しちゃったの?」
クロシュ「えっと……すごく、弱くなった……」
フメイ「フメイは……五分の一くらい?」
イリス「ええっ五分の一!? そんなに!?」
フメイ「……」ムー…
サキ「……であれば、この先もし荒事が発生した際はクロシュさんとフメイさんは後方支援に徹して頂くのが良いのでは?」
クロシュ「んーん……わたし、戦える……!」
フメイ「クロシュは、フメイが守る」
イリス「じゃあちょっと外で動いてみよう! 今のクロシュちゃんとフメイちゃんの実際の強さを見たい!」
フメイ「ん」
↓1コンマ 成果
01-60 魔法+1
61-75 魔法+1、防御+1
76-90 魔法+2、防御+1、近接+1
91-00 魔法+4、防御+4、近接+4
- 639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 16:56:34.08 ID:StVsVuLNo
- 伸びよ
- 640 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 20:26:26.67 ID:l8Q7l0WP0
- イリス「よおし、じゃあ一番強いのを思いっきりどうぞ!」
フメイ「……」
フメイ(ばかにして……。妖精に教わったやつで黒焦げにしてやる……)チリチリ
指先「」スッ
超高温の光「」ジジジジ―
イリス「……!?」
フメイ「……あとは、これを……えいっ!」シャッ
ボンッッッ!!!!
黒焦げフメイ「……」プスプス…
イリス「わ……わわ、フメイちゃん! 大丈夫……!?」
*
サキ「クロシュさんの得意とする武器は何ですか?」
クロシュ「えと……前は、盾と、剣と、杖……使ってた……」
サキ「なんと、オールラウンダーでしたか」
クロシュ「おーるらうんだー?」
サキ「なんでもできる人、あるいは器用貧乏のことです」
クロシュ「そうなんだ……」
サキ「前は、と言いましたね。今はどうされているのですか?」
クロシュ「えと……武器、クロシュヴィアちゃんに……取られちゃって……」
サキ「えっ……。では、丸腰……?」
クロシュ「で、でも! わたし……アイスちゃんの力、使える……!」
モニョモニョ…ポン!
氷クロシュ「……」パキパキ
サキ「属性変化……! なるほど……噂には聞いていましたが、流石はスライムの英雄ですね」
氷クロシュ「武器も……とりあえず、できる!」
氷塊「」ガギン!
サキ「……その、氷の塊が……武器?」
氷クロシュ「ん!」
サキ「……あまり実用的には見えませんが……わかりました。では少し私と打ち合ってみましょう」
- 641 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 20:26:57.57 ID:l8Q7l0WP0
- ギンギンギンギンッ!
氷クロシュ「んゅゅ……!」
ギンギンギギンッ!
サキ(なるほど……見た目はともかく、近接戦闘の技術は確かにある。でも氷塊で私の攻撃を捌き続けるのはかなりしんどそうね……。やっぱり武器か盾が必要なんじゃないかしら)
サキ(……そして彼女のこの力の本質は……時間と共に相手の力をじわじわと奪い続けるこの冷気……。であればこそ、長期戦を戦い抜けるようにちゃんとした武装を用意した方が良いわ。でなければ――)
魔導拳銃「」バギュンッ!
砕ける氷塊「」バギャンッ!
氷クロシュ「んわわっ!!?!?」ドテッ
サキ「はい、私の一本です。立てますか?」
氷クロシュ「うん……」スクッ
サキ「これで弱体化しているというのが驚きではありますが……それはそれとして、現時点でのクロシュさんが前線に立つのはやはり少々危険と言わざるを得ません」
氷クロシュ「!!」ガーン!!
サキ「見たところ、氷塊の扱いに苦戦している様子が感じられました。私から助言できることがあるとすれば……自分に適した武器を見繕うか、あるいは氷魔法に特化した戦技を身につけるのがよろしいかと。オリシンは本の都ですが、剣、盾、杖はこの街でも手に入ります」
氷クロシュ「うん……。あ、えっと……その、鉄砲は……?」
サキ「ん? これですか?」
魔導拳銃「」ポン
サキ「撃ち方さえ知っていれば誰でも使える便利な護身用武器ですが……本格的な戦闘に用いる場合はある程度の技量を要しますし、的確に当てられなければ威力も弱いのでオススメしません。初心者が魔導銃を使うのであれば、拳銃よりも散弾銃の方が扱いやすいでしょう」
氷クロシュ「そうなんだ……」
*
フメイ「……」ムスー…
クロシュ「わ……フメイちゃん……?」
イリス「あー、えっと……フメイちゃん、自爆しちゃって……」
フメイ「……」プンスコ…
イリス「でもびっくりしたよ。あれで五分の一となると、前はどれだけだったのか……」
フメイ「……妖精は、前のフメイはものすごく無駄遣いしてたって言ってた。だから……今は、無駄遣いしないよう、気を付けてる……。でも、上手くいかない……」
イリス「うん……でもあの感じなら、フメイちゃんはまだまだ全然やれるよ! 地道に魔力操作を覚えていこう!」
☆クロシュとフメイが魔法経験値を1積みました
◇
- 642 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 20:28:49.80 ID:l8Q7l0WP0
- ―冒険者ギルド オリシン支部
ワイワイ ガヤガヤ
聖女「ここが……冒険者ギルド!」
妖精「聖女は初めてなんだ」
リュアン「私も、冒険者証を作る時に一度だけ利用したきりです」
妖精「なるほど……まあ身分証明書としては便利らしいからねえ、冒険者証」
聖女「そして……情報収集と言えば冒険者ギルド! なんですよね?」
妖精「まあ、そうらしい……。とりあえず張り出されてる依頼でも見てみよう」
*
- 643 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 20:29:18.42 ID:l8Q7l0WP0
-
依頼『白影スライム退治 報酬:安い』
依頼『書店の店員募集 報酬:安い』
依頼『図書館司書募集 報酬:普通』
依頼『遺跡探索者募集! 報酬:時価』
聖女「本と遺跡の国らしい依頼が多いですね」
リュアン「遺跡探索……パーティメンバーの募集みたいですね、これは」
妖精「へえ〜。遺跡探索ってやっぱり儲かるのかな?」
受付嬢「冒険者稼業に興味がおありですか? 冒険者ギルドへの加入は無料ですよ!」ヌッ
妖精「うわっ! 私妖精だけど……」
受付嬢「妖精の冒険者さんもいらっしゃいますよ。人間よりも小さくて素早いので遺跡探索に向いていると言われています」
妖精「そ、そうなんだ……。ところで、最近この街で変わったことってない?」
受付嬢「変わったことですか? 白影スライムの出現と王権継承争いですかね」
リュアン「やっぱりその二つなんですね」
受付嬢「白影スライムについては退治の依頼が多数来ていますし、当ギルド自体も冒険者向けに退治や調査の依頼を出しています。しかし王権については当ギルドでできることは何もないので……決着が付くのを待つしかないですねえ」
妖精「なるほどね……。白影スライムの正体とか発生源は?」
受付嬢「現時点ではまだ……。ただこの国に限って言えば、首都近郊よりもやや北西に進んだ辺りの方が目撃情報が多いようです」
妖精「北西……大山脈の麓?」
受付嬢「そうですね。メモル大図書館の跡地もあります」
リュアン「メモル大図書館……?」
受付嬢「かつて大賢者リブラが、私財を投じて建築したと言われる巨大図書館です。今はオリシン王立図書館が世界最大と称されていますが、かつて世界最大と称されていたのはメモル大図書館だったそうです」
聖女「そうなのですね……。でも、跡地ということは……」
受付嬢「……記憶の魔王の伝説はご存知ですか? かの魔王伝説に謳われた舞台こそ、かつて栄華を誇ったメモル大図書館であり……魔王の正体も、大賢者リブラであったと言われています」
妖精「記憶の魔王……。確か、最期にはレッサースライムに食べられちゃったんだっけ」
受付嬢「そうらしいです。メモル大図書館跡地の周辺にはレッサースライムが群生しているのですが……今スライム類の者たちは全て溶けているので、恐らく彼らもまた溶けてしまっているかと……」
リュアン「……白影スライム……レッサースライムに食べられた魔王……群生地……うーん……」
受付嬢「もちろん我々も目撃多発地点としてメモル図書館跡地の調査を行いましたが、芳しい結果は得られませんでした。ただ、跡地周辺で目撃された白影スライムの数は他と比較しても多かったという報告もあり、当ギルドは今現在も何らかの関連を疑っています。しかしスライムの生態に詳しい者は少なく、当のスライムたち自身も溶けてしまっているのが痛恨の極みでして……。こういう時に博識な長老スライムのお話を聞けたらと思うのですが……」
妖精「なるほど……。ねえ、勝手にメモル大図書館跡地の調査とかってして良いの?」
受付嬢「重要参考地点なので現在オリシン王宮と共同して封鎖しておりますが、申請していただければ進入を許可できます。ただし冒険者ランクが6以上か、身分や人格を信頼できる証明書の提示が必要となりますが……」
リュアン「えっ……!? 私冒険者ランク1です……!」
聖女「私は……ロイエの聖職者なのですが、例えばこの巡礼者の十字とかは……」スッ
巡礼者の十字「」ポン
受付嬢「うーん……ロイエの修道書さんなら、確かに人格面は信頼できそうなのですが……王宮の方々が納得されるかは……」
聖女「や、やっぱりだめですか」
妖精「……あっ、じゃあこれはどう?」スッ
メロウドの紹介状「」ポン
『この者たちをメロウド・オリシン直属の従者と認め、王宮への出入りを許可する』
受付嬢「わお! ふむふむ……本物みたいですね。許可できます!」
リュアン「わあ!」
受付嬢「でも念の為、後で王宮の方にも確認を取らせていただきますね。何分、これは王宮と連携した共同封鎖なので、ギルドの方でいろいろ勝手に進めるわけにもいかないんです。ご勘弁くださいね」
妖精「うん、わかってるよ。大変だよね、そういうの……」
☆メモル大図書館跡地付近に白影スライム目撃情報が多発しているとの情報を得ました
☆メモル大図書館跡地の調査許可を得ました。自由行動で向かうことができます
◇
- 644 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 20:30:51.55 ID:l8Q7l0WP0
- ―郊外
ホーホケキョ
リュアン「――って感じで、メモル大図書館跡地の調査許可をもらったんだよ」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「へえ……」
妖精「何があるかはわからないから、ちゃんと準備して向かおう。白影スライムに一発でもぶつかられたら終わりだしね」
聖女「……白影スライムさんたちに、意思や心はあるのでしょうか」
妖精「………どうだろう。クロシュは何かわかる?」
クロシュ「………たぶん……クロシュヴィアちゃんの、分体……みたいなもので……。この前の感じだと……核も、なかったから……気持ちとか、心も……ないと、おもう……」
聖女「……そうなのですね。少しだけ……安心しました」
フメイ「安心?」
聖女「……きっと彼らは今、世界中で冒険者や兵士の方々に、打ち倒されています。身を守る為の戦いですから、仕方のないことですけれど……もし彼らにも気持ちや心があって、攻撃されることに痛みや苦しみを感じていたらと思うと……すごく心苦しくて……。だから、そういうのがないと聞いて安心したんです」
クロシュ「んへへ……」
リュアン「見た目は白くてのっぺりしたスライムだから、私もあんまり嫌いにはなれないんですよね……」
ワイワイ キャッキャ
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「……」トコトコ
ドンッ
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「きゃっ」ヨロッ
クロシュ「んわっ」モニョッ
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「あっ……す、すみませ……」
クロシュ「あ……図書館にいた、人……!」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「えっ……!?」
リュアン「ち、違う人だよクロシュちゃん! 図書館の司書さんは金髪だったし、三つ編みのおさげももっと長かったし、何より、その……」
フメイ「おおきかった?」
リュアン「……そう!! あの人は……見た目にそぐわず、大きかったもの!!!!」
聖女(そういえばそうだったような……? リュアンさん、人をよく見ているんですね……!)
妖精(リュアン……もしかして気にしてるのかな……)
クロシュ「え、えと……ごめんなさい……」ペコリ
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「あ、いえ……! こちらこそ……ぶつかっただけでなく紛らわしい格好をしててしまって、ごめんなさい……」ペコリ
妖精「いや、見間違いは完全にクロシュが悪いんだからあなたが謝ることじゃないでしょ。でもけっこう珍しいスタイルだよね。オリシンでは流行ってるの?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「あ……え、えと……昔、この国で図書館の大賢者って呼ばれた伝説の人が、三つ編みの丸眼鏡で……。私も、本が好きで……憧れてて……。たぶんきっと、その司書さんも……えと……あぅぅ……」
聖女「なるほど……! ふふ、よくお似合いの素敵なファッションだと思います!」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「………あ、あの……皆さんは……私のこと……。えっと……その……。もしかして……旅人さん、だったり……?」
妖精「うん。いろいろあって最近この国に来たんだ。だからこの国のことにはあんまり詳しくないんだよ、ごめんね」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「……! あ、あの……ど、どこの、国から……!?」
妖精「お、気になる? 私は緑の国から。この子たちは――」
フメイ「フメイとクロシュは、集落……えっと、場所的にはセイントレア王国の内側」
クロシュ「うん!」
聖女「私は魔族国からです!」
リュアン「私は……いろいろあって、少し前まではセイントレアの芸術都市にいました」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「み、緑の国……集落、魔族国、芸術都市……! あ、あのあの……もし、良かったら、その、皆さんの国のこと……教えて、くれませんか……?」
聖女「もちろんです! ふふ、誰から話しましょうか――」
◇
- 645 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 20:31:35.19 ID:l8Q7l0WP0
- 銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「ぁぁ……すごい……外の世界……行ってみたいなぁ……」
フメイ「行けばいいんじゃないの」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「うぐぅ……」
リュアン「フメイちゃん……普通に暮らしてる人にとって、旅に出るっていうのはものすごい決意のいることなんだよ……」
フメイ「え、そうなんだ……。えと……ごめん」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「あ、謝らないで……。結局、いつも踏み出せないのは……私が、うじうじしてるからだし……」
聖女「……事情はわかりませんが、あまり気を落とさないでください。今慌てて旅立たなくても、旅は逃げませんから。いつか行ける時に行けば良いんですよ」
クロシュ「うん!」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「……はい……そう、ですね……」
まだ少しお話できそう
↓1〜2選択
1.名前を聞く
2.身の上話を聞く
0.自由安価(できないことはできない)
- 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 20:32:23.48 ID:+SNdOaag0
- 2
- 647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 20:34:19.57 ID:IBHUhHksO
- 0家族について聞く
(2と被るなら1)
- 648 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 21:29:14.65 ID:l8Q7l0WP0
- 聖女「……もし良かったら、困り事を話してみませんか? 私は見ての通り聖職者ですから、聞くのは得意かもしれません……」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「ぁ……え、と……。その……私……私は、別に……あんまり、困って、なくて……。ただ……このままだと……いろんな人に、迷惑、かけちゃってて……。家族も……ばらばらに、なっちゃうかも……しれなく、て……」
妖精「んん? どういうこと?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「………い、家の……後継者、争い……みたいな、話、です……。私は……蚊帳の、外……なんです、けど……。お兄ちゃん、と……妹が……けっこう、バチバチ、で……」
妖精(後継者争いで、いろんな人に迷惑をかける……けっこう大きな家柄の子なのかな?)
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「家の、こと……早く、決めないと……いろいろ、まずくて……。でも、私には……何もできること、なくて……」
聖女「……あなた自身は、お兄さんとも妹さんとも仲良くして欲しいのですね。でも、状況がそれを許さないと……」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「そ、そうなんです……! ずっと、みんなで仲良くできたら良かった、のに……。もう……そんなの、きっと、無理で……」
妖精(うーん……これは根が深そうだ……。話を聞くだけならできるけれど……)
フメイ「仲良くしろ、って言うんじゃだめなの?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「………きっと、聞いてくれないよ……」
フメイ「むー……」
リュアン「お兄さんと、妹さんは……どんなお方なのですか?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「えと……お兄ちゃんは……みんなのこと、大事にしてて……みんな、お兄ちゃんのことなら、信頼してて……ものすごく頼れる、お兄ちゃんです……。妹は……え、と……」
クロシュ「いもうとは……?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「………ごめん、なさい……。もう……妹の、ことは……よくわかんなくて……」
妖精「えっ? きょうだいのことなのにわかんないの?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「うぅ……すみません……」
聖女「むう……もしかしたら、妹さんの方は他のきょうだいの方々に壁を作っちゃっているのかもしれないですね……。その断絶が、このようなわだかまりを加速させているのかも……」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「……私たちが……ちゃんと、お話できてたら……違っていたのかな、って……後悔、してます……」
妖精「いや……話をしようがしまいがどうにもならないことってのもあるよ。それに話なら、今からでも遅くはないんじゃない?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「………それは……確かに、そうかもです……」
聖女「お兄さんと妹さんの他に、信頼できる方はいらっしゃいますか?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「あ……え、えと……兄は、もう一人、いて……。次男の、方、なんですけど……。そっちは……私と同じで、ほとんど蚊帳の外なんですけど……し、信頼……できるかも……」
聖女「! でしたら、その方ともお話してはどうでしょう? きっと、あなたの力になってくれるはずですよ……!」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「………で、でも……けっこう、忙しそうで……。迷惑に……ならないでしょうか……」
聖女「……その人は、あなたが相談に行ったら、邪険にするような人ですか?」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「し、しないと思います」
聖女「なら大丈夫! 勇気を出して行動してみましょう! それでももしダメだったら……明日、またこの時間にこの道でお会いしましょう」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「あ……い、いいん、ですか……?」
聖女「もちろんです! 私、聖職者ですから。困っている人を助けるのが仕事なんですよ」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「え、えと……私、ロイエの信徒じゃないですけど……」
聖女「ロイエ神は……どうだったか忘れましたが、私はロイエ信仰の有無で助ける助けないを決めない主義です!」
妖精(自分の宗教の神についてどうだったか忘れたとか言ったぞこの聖職者……)
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「わ……わかり、ました……!! 私……やるだけ、やってみますっ……!」
聖女「はい! あ、もしダメじゃなかったら明日はこの道に来なくても大丈夫ですよ! そしたら私たちも、大丈夫だったんだな〜って思っておきますので!」
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女「はいっ……! あの……ありがとう、ございました……!」スッ
タッタッタッタッ…
- 649 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 21:30:45.29 ID:l8Q7l0WP0
-
フメイ「行っちゃった」
クロシュ「聖女さん……すごい……!」
聖女「あはは、たまたまです……いつもはあんまり上手くいかないんです」
リュアン「あっ……あの人の名前、聞きそびれちゃいました」
聖女「……ま、まあ明日またここに来たら、聞いてみましょう。来ないのが一番ですけれどね」
妖精「そうだね……。ところで聖女、さっきロイエ神がどうだったか忘れたとか……」
聖女「………実は、忘れたわけではありません」
クロシュ「ほえ……?」
聖女「ロイエ神が救うのは、ロイエを信仰する者だけなんです。でも、あの場でそんなこと言っても仕方ないじゃないですか」
妖精「そうだったんだ……」
リュアン「……でも、聖職者としてはまずくないですか? あの発言……」
聖女「うっ……ほ、方便というやつです。ロイエ神はけっこう厳しいんですけど、私は穏健派で育った原理派なのできっと問題ありません!」
妖精「どういう理屈なんだ……」
☆銀髪三つ編み丸眼鏡少女の相談に乗りました
◆
- 650 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/28(日) 21:31:20.05 ID:l8Q7l0WP0
- 急用が入ったので本日はここまで
戦闘訓練をしたり、冒険者ギルドで大図書館跡地調査の許可を得たり、謎の銀髪三つ編みの丸眼鏡少女の相談に乗ってあげたりしたクロシュ一行でした。穏やかに過ごしているように見えますが、調査は少しづつ進展していっているようです。大図書館の跡地には何が潜むのか。銀髪三つ編みの丸眼鏡少女の悩み事はどうなるのか。あかちゃんスライムたちは、信念を胸に歩み続ける――
それでは本日もありがとうございました。年末年始の間は予定がよくわからないため未定とします。なお土日は更新できる予定です。よろしくお願いいたします
- 651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 22:31:45.04 ID:4ICahcOi0
- 乙です
まだ今年の更新あるかも知れないけど良いお年を
- 652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/28(日) 23:58:49.05 ID:nu7LkVSBo
- フェルメールを直接ヤってやってしまえば全部解決ね
- 653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/29(月) 00:15:24.92 ID:ya+KiBLXo
- おつ
聖女さんのその考えはかの聖人に通ずる所があるかも…
- 654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/29(月) 00:43:11.59 ID:+Lkvgp+CO
- 乙 三つ編み眼鏡の女の子はいいぞ
- 655 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 17:24:00.81 ID:U5Uv2lFw0
- 少々時間が空いたため、少しだけ更新できることとなりました。良いお年を迎えられるのが良いでしょう
たぶん明日からは更新できないかと思いますが、もし余裕があったら番外編みたいのをちょっとだけ細々と投下するかもしれません。安価コンマの絡むものにはならないと思います
土日には本編の更新ができる……と思いますが、ちょっと断定はできないため、もしだめそうなら早めに告知したいと思います。よろしくお願いいたします
フェルメール氏をやっつければいろいろと解決しそうな気もしますが、今のクロシュたちの力では返り討ちに合う危険の方が大きいと言わざるを得ないかもしれません。また、いちおう王族らしいので仮に倒せたとしてもクロシュ一行が国際指名手配となってしまう可能性があります。さらに言えば、暴力的解決は後の展開になんらかのあれが響いてくる恐れもあります。もし暗殺を実行するのであれば、時間をかけて入念な計画と準備と覚悟を行うのが良いでしょう
聖女氏はロイエ教の修道女のため基本的にはロイエの教えに従っていますが、時と場合によってはロイエの教えを無視して自己意志を優先することがあります。聖女氏自身は聖人と並べられるのは恐れ多いと言って否定するかもしれません(聖女呼ばわりされることについては既に諦めています)
余談ですが、聖女氏に料理を任せると献立が時々素パスタになります。穏健派育ちの影響かもしれません
三つ編みはすごく手間のかかる髪型なので、リュアンちゃんと聖女さんは今回出会った三つ編みの人たちを見て髪型に気を遣ってるんだなあと思ったり思わなかったりしたそうです。なお妖精類は髪型を謎の妖精魔法でポンと変えられるため、三つ編みを手間のかかる髪型だと認識していないようです
そして眼鏡については、一昔前までは高級品でしたが今では大量生産によって安価なものが出回っているようです。中にはオシャレの一環として眼鏡をかけている人もおり、その判別は困難になってきていると言われています
- 656 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 17:24:53.20 ID:U5Uv2lFw0
- ―オリシン王国 滞在4日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ぬののふく 飾:煤けた不死鳥の羽根
◇フメイ [バーニングハート]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:火鼠の衣 飾:なし
◇妖精 [世話焼き妖精]
武:なし 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:木綿のドレス 飾:なし
◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ 盾:なし 飾:守りのペンダント
武:なし 防:旅人のドレス 飾:なし
◇聖女 [運命変転修道女]
武:木の杖 盾:なし 飾:なし
武:なし 防:ロイエの修道服 飾:なし
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖・改 盾: 飾:虹晶の耳飾り
武:ブラッドランス 防:賢者のローブ 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽の欠片*4 大きな巻き貝 冒険者証(ランク1)
運命賽*2 サボテンドラゴンの花 メルルの帽子
会心賽*1 暗黒優待券
反魂丹*1 クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石
ヒヒイロカネ
光属性の中級魔導書
炎スライムの秘伝書
運命変転の魔導書
◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う
◯努力目標
・特になし
◯仲間の目標
・僧侶を連れて帰る(聖女)
◯経験値
・クロシュ 近接[03/09] 魔法[06/09] 防御[04/07]
・フメイ 近接[00/04] 魔法[11/16] 防御[00/09]
・リュアン 近接[00/04] 魔法[02/07] 防御[00/04]
・聖女 近接[00/03] 魔法[02/07] 防御[00/04]
……………………………………………………………………………………
□オリシン首都
王宮:未探索
市街:市場、書店、茶屋、食事処、酒場、浴場、治療院、冒険者ギルド
大図書館、博物館、劇場、他
郊外:イリスの家、公園、農園、観光遺跡、天文台、他
……………………………………………………………………………………
- 657 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/12/30(火) 17:25:30.00 ID:U5Uv2lFw0
- ―朝
メロウドの離宮
チュンチュン
メロウド「おはよう諸君。早速だが良い知らせがある」
妖精「良い知らせ?」
クロシュ「おいしいもの?」
フメイ「甘いのがいい」
メロウド「……後でメイドに甘味を持ってこさせよう。そして良い知らせについてだ。継承争いに向けて、我が陣営は心強い協力者を得た」
聖女「おお! 心強い協力者さんですか!」
リュアン「わあ! どんなお方ですか?」
メロウド「フッ、早速紹介しよう――。我が最愛の実妹、クーフィア・オリシンだ!」
トコトコ…
銀髪三つ編みの丸眼鏡少女→クーフィア「ど、どうも初めまして。クーフィア・オリシンで……えっ!?」
聖女「あ、あなたは昨日の――!?」
妖精「クーフィア王女だったの!!?!?」
メロウド「なに……!? では昨日クーフィアの話を聞いてくれた旅人たちというのは――」
リュアン「わ……私たちのこと、かも……」
クロシュ「わあ……!」
フメイ「ふうん。こんなこともあるんだ」
*
クーフィア「あの、昨日は本当に、ありがとうございました……! メロウドお兄ちゃんに話したら、ちゃんと聞いてくれて……」
メロウド「フッ、当然だろ? クーフィアはクロノス兄さん推しだと思ってたものだから驚いたけどね」
クーフィア「……私も、びっくりした……。メロウドお兄ちゃんは継承争いに興味ないと思ってたから……。まさか王位を狙ってたなんて……」
メロウド「ははっ、実際僕が王になるのが一番丸いだろ?」
クーフィア「ど、どうだろ……。まあ、そうかも……?」
妖精「まあ何にせよ良い感じに収まったみたいで良かったよ」
聖女「メロウド様を王様に引き立てられるよう頑張っていきましょう!」
☆クーフィア・オリシンがメロウド陣営に加入しました
オリシン首都滞在3日目
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