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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅱ
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189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/13(土) 12:23:51.49 ID:ek9PA3G2O
サーシャとアインズ 酒に酔ったミラに絡まれる
190 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/13(土) 15:16:25.13 ID:dIBakhnyO
ガイ(そういえば、以前に砂漠スライムたちが怪しいヤツらを見かけたと言っていたが……)
ガイ(フローディア以外の勢力が光の力を狙っているかもしれない。探りを入れるべきか)
◆
コンコン
ガイ「誰かいるか?」
ガチャ
リーゼリット「……ん、ガイ。どうしたの?」
ガイ「リーゼ。他のみんなは?」
リーゼリット「サーシャとアインズは出かけたよ?テルさんは……酔い潰れてまだ寝てる」チラ
テル「ぐおー、すぴー」zzz
ガイ「……好都合だな。一緒に来てくれ、リーゼ」
リーゼ「へ?」
◆
ーーテラヌス・ウルス 噴水広場
砂漠スライムA『あっ、ガイさん!』
砂漠スライムB『……生きてたんだ』
砂漠スライムC『こんにちは〜』
リーゼリット「あはは……なるほど、たしかにスライムと会うってなったらテルさんは連れてこない方がよかったね。それで、何をしにここへ?」
ガイ「あのスライムたちが以前言っていた不審者の捜索だ。可能性は低いが、世界樹の光を狙っているかもしれない」
リーゼリット「……なるほどね。フローディアたちは街中でも平気で攻撃してきたけど、他のヤツらはそうとも限らない……」
ガイ「ああ。スライムたちが言っている特徴に当てはまる人物がいたらこちらから先に接触しよう」
リーゼリット「もし、私たちに敵対的だったら?」
ガイ「……いつでも戦えるようにしておいてくれ」
コンマ下1
01-10 見つかりませんでした
11-60 銀髪褐色男エルフ
61-00 長身金髪の女性とオレンジ色のスライム
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/13(土) 15:21:55.57 ID:166A8YGH0
あ
192 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/13(土) 18:21:05.22 ID:Cw/lS7pPO
砂漠スライムC『あ!ガイさん、あの人だよ。この前見たうちの一人!』
壁にもたれる銀髪褐色男エルフ「……」
砂漠スライムB『なんか……死にかけてない?』
ガイ「……あいつか。リーゼ、ここで見張っていてくれ」
リーゼリット「わかった。気をつけてね」
◆
ガイ「……おい」
銀髪褐色男エルフ「……?」ピクッ
ガイ「生きてるか」
銀髪褐色男エルフ「……いきて、ます……たぶん」
ガイ(声が枯れてる。目も焦点が甘い……)ジッ
銀髪褐色男エルフ「……あなた、めずらしい、けはい……ある」フラッ
ガイ「立つな。倒れるぞ」スッ
銀髪褐色男エルフ「……だいじょうぶ……」ズルッ
ガイ(噴水が近いなら水は飲めるはず……となると、食い物か。金を持っていないのか?)
ガイ「……大丈夫じゃないだろう。どれくらいこうしている?」
銀髪褐色男エルフ「だいたい……三日くらい……」
ガイ「そうか……量は少ないが、少しはマシになるだろう。これを食え」スッ
サーシャの手作りクッキー「」ポン
銀髪褐色男エルフ「!……いい、ですか?」
ガイ「ああ。」
銀髪褐色男エルフ「」ガツガツムシャムシャ……
銀髪褐色男エルフ「これ……すごく、おいしいです。とても助かりました。あなた、名前は?」
ガイ「……ガイだ。お前は?」
銀髪褐色男エルフ→ホレス「……ホレス、です。たすけてくれて、ありがとう。でも、わたし、あなたにかえせるもの、ない……」
ショボン
ガイ「見返りはいらん。報酬目当てで助けたわけじゃないからな……それより、立てるか」
ホレス「……すこし。ふらつく……します」
ガイ「噴水までだ。歩けなければ肩を貸す」スッ
◆
193 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/13(土) 18:21:33.62 ID:Cw/lS7pPO
リーゼリット「えっ、連れてきちゃった!?」
砂漠スライムB『怪しい人が怪しい人を連れて歩いてると怪しさ倍増だね』モニョモニョ
リーゼリット「なんていってるかわからないけど、褒めてないことだけは私もわかるよ」
ガイ「……なにか酷いことを言ってなかったか?」スタスタ
砂漠スライムB『何も言ってない。それより、その人大丈夫なの?』
ガイ「長い間食事をとってないらしい……ほら、水だ」
噴水の縁に座らされるホレス「」ドサッ
ホレス「……みず……」ゴクゴク……
ガイ「飲みすぎるな。腹が驚く」
ホレス「……わかりました……」ゴクン
リーゼリット「……ガイ、その人は?」
ガイ「まだ知らん。まず飢えをどうにかしただけだ」ジッ
砂漠スライムC『この人、ずっと食べ物屋さんの前でウロウロしてたよ〜』
砂漠スライムB『買えないのに、じーっと見てた。たぶん、お金ない』
砂漠スライムA『世知辛いねぇ』
ホレス「……おかね……ある、つもり……でした」ゴソゴソ
見慣れない小さな金属片「」ジャラ…
リーゼリット「なにそれ。ボタン?はじめて見るけど……」
ホレス「おかね……です。あっちでは……つかえる」
リーゼリット「……あっち?」
ガイ「この国の通貨じゃない。店が受け取らないのも当然だ……ホレス、お前は何をしに、この街へ来た?」
ホレス「世界めくれ……しらべにきた。わたしのすむばしょ、世界めくれでこまってる……」
リーゼリット「え?世界めくれはたしかに今も続いてるけど……今でも直接的に被害を受けてる場所なんてセイントレアくらいじゃ?」
ホレス「わたし、幽世からきた。ここじゃない、べつのばしょ」
リーゼリット「……なにそれ。国の名前?」
ホレス「……くに、じゃない……ばしょ……」
ガイ(リーゼも知らない場所か……世界めくれという単語が上がった以上、只者でないことは確かだな)
ガイ「……今はいい。話は後で聞く」
ホレス「……でも……」
ガイ「今のお前は、ここで倒れて終わる。言いたいことがあるなら、立てる状態になってからだ」スッ
ホレス「……」コク
リーゼリット「宿に連れて帰る?」
ガイ「ああ……ホレス、歩けるか」
ホレス「……すこし……」フラッ
ガイ「無理するな」グッ
リーゼリット「サーシャとアインズも呼んでくるね。一人で大丈夫?」
ガイ「ああ、大丈夫だ……宿で落ち合おう」
ガイ『すまない。少しコイツに聞きたいことがあるから今日はここで別れさせてもらう』
砂漠スライムA『うん、気をつけてね』
砂漠スライムB『見た目こわいのに、優しいよね』
砂漠スライムC『ほんと〜!またね、ガイさん!』
◆
194 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/13(土) 18:22:02.15 ID:Cw/lS7pPO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」
リーゼリット「ガイ、二人を連れてきたよ」
サーシャ「ガイ!急ぎって――えっ!?」
テル「おー、サーシャちゃんにリーゼリットちゃん、アインズさん。お帰りー」
ホレス「!」モグモグ
アインズ「……こいつは誰だ、状況を説明しろ」
ガイ「噴水広場で倒れかけていた。飢えているだけだ。今は食わせている」
サーシャ「人が飢えて倒れてたって……街の中で?どうして……」
ガイ「金がないと言っていた。見慣れない金属片を金だと」
ホレス「はじめまして、ホレス、です」
サーシャ「あっ、はじめまして……サーシャといいます」
ホレス「あなたがサーシャ……クッキー、おいしかったです」
サーシャ「それはどうも……」
サーシャ(この肌の色……純粋なエルフの人じゃないのかな?それに、肌に刻まれた魔法陣……フォレスティナじゃ見たことないやつだ)
ガイ「……さて、ホレス。お前に聞きたいことがある。構わないか?」
ホレス「はい……こたえられることは、こたえます」
ホレスと何か話す?
安価下1〜2
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/13(土) 18:27:42.77 ID:QWFCS1vw0
この辺の遺跡について知ってることはないか
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/13(土) 18:40:04.07 ID:166A8YGH0
世界めくれについてどこまで知っているか
197 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/13(土) 20:52:32.99 ID:cGensMhmO
ガイ「たしか、世界めくれを調べに来たと言ったな。お前は世界めくれについてどこまで知っている?」
ホレス「……どこまで……」
ホレス「わたしの、すむばしょ……あっちも、さいきん、ひずみが……ふえた。あな、みたいな……」
アインズ「あっちとは何だ。国か、組織か。はっきり言え」
ホレス「……くに、じゃない……せかい……ちがう、となり……です」
リーゼリット「となりの世界……?なにそれ、童話?」
ホレス「……ほんと。ことば、ちがう。まりょくの、むき……ちがう」
サーシャ「魔力の……向き?」
ホレス「こっちは……おもて。あっちは……うら。その、あいだの……うすい、まく。いま……やぶれてる」
ガイ「膜が破れると、どうなる」
ホレス「……あなが、あく。あながちいさいと……ものが、ずれる。いせき、とか……ばしょ、とか……たまに、いきものとか……あながおおきいと……せかいが、まざる」
テル「まざるって……デロデロ教みたいな、全部一つになりましょう、みたいな?」
ホレス「……ちがう。まざると……ぶつかる。むき、はんたい。だから……こわれる。こわれて、きえていく。まるごと。どっちのせかいも……それが……わたしの、しってる……いちばん、こわい」ジッ
サーシャ「……どうして、そんなことが分かるんですか?」
ホレス「……ながれ、みえる。きこえる。わたし……それとめる、しごと。だから、きた」
ガイ「止める手立てはあるのか」
ホレス「……まだ、さがしてる。でも……あなは、ほっとくと……ひろがる……ふさぐには……つよい、ちからが、いる……わたしのせかいで『幽界樹』って、よんでた……大きい、ちから……」
リーゼリット「えっ、いま、なんて言ったの?」
ホレス「……なまえ。こっちのことば……いいかた、わからない。せかいの、いのちが……あつまる、き、みたいな……そういうの」
テル「つまり、世界樹みたいなやつ?」
ホレス「……たぶん……ちかい」
ガイ「……曖昧だな。だが嘘には聞こえん」
アインズ「結論を急ぐな。まず確認だ、ホレス。お前は世界めくれをどこで知った。誰に教わった」
ホレス「……だれにも。わたしの、せかいで……そう、よばれてた。そういう、なまえ」
198 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/13(土) 20:53:10.83 ID:cGensMhmO
ガイ「……そうか。スライムたちから聞いたんだが、古代遺跡を調べていたようだな。なぜだ?」
ホレス「世界めくれ、とめるほうほう、さがしてた。それと、まおうのけはい、かんじたから、たおそうとおもった」
アインズ「何?魔王だと?」
サーシャ「そんなものの気配を、遺跡で……?」
ホレス「……うん。まおう。いきる、さいがい。こわれた、つよい、かんじょう……それで、うまれる、やつ」
アインズ「場所はどこだ。どの遺跡で感じた」
ホレス「ばしょ、まいかいちがう……せいかくには、わからない……このまえかんじたばしょ、なまえ、わからない」
サーシャ「そうだ……ホレスさん、この地図でいうと、どれですか?」パサッ
ホレス「……!この、あかいまる、たくさんついてるところ」スッ
リーゼリット「ここって……砂に呑まれた書庫だ!」
ガイ「……書庫か。影を喰らうものの報告が一番多い場所だ」
アインズ「そこで“魔王の気配”を感じたと言ったな。見たのか、遭ったのか。どっちだ」
ホレス「……あった。そこに、いた。かなしい、ながれが……」
テル「影を喰らうものが……魔王なの?」
ガイ「……可能性は高いな」
ホレス「……たおそうとおもった。でも、むり。わたし、たおされかけた」
リーゼリット「よく、生きてたね……」
ガイ「……分かった。ホレス、お前は今日は休め。まず食って寝ろ」
ホレス「……はい」コク
ガイ「処遇は保留だ。嘘か真かは、明日以降の動きで見極める」
サーシャ「……様子見、だね」
⭐︎ホレスから「砂に呑まれた書庫」に魔王級の気配があると聞きました。
⭐︎ホレスは一旦保護(様子見)となりました。
199 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/13(土) 20:54:06.51 ID:cGensMhmO
コンコン
ガチャ
リン「やっほー、暇だから遊びにきちゃった!」
ガイ「リン!?」
サーシャ「えっ、この人が!?」
ホレス「……このひとも、めずらしいまりょく、かんじる」
リン「おー、初めて見る顔の人が何人か……私がネクロマンサーのリンです。遺跡調査に同行することになったから、そのときはよろしくね!」
アインズ「……まだ遺跡調査には向かわないぞ」
リン「えー、そうなの?もう私、いつでもいけるだけどな?」
ガイ「悪いが、まだ俺たちの準備が済んでいない。今日は顔見せだけでいい。詳しい話は別日だ」
リン「そんな邪険に扱われると、泣いちゃうよ?……って冗談。せっかく来たんだから、何か手伝わせてよ」
サーシャ「ガイ……リンさんは一緒に探索してくれるんだよね?それなら、連携の確認でもしない?もしかしたら、魔王と戦う可能性だってあるわけだし」
リン「お、さすがセーレフェリアを倒した英雄サマの一人!話がわかるね♪」
テル「なんかテンションが同じ感じだねー!仲良くなれそう!」
ガイ「おい……まあ、たしかに連携は重要か。訓練をしにいこう……悪いが、ホレスはこの宿にいてくれ。勝手に出歩くなよ」
ホレス「わかった」
◆
200 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/13(土) 20:54:35.46 ID:cGensMhmO
ーーリンの研究所 裏手の実験場
リン「じゃあ、はじめようか!」
テル「この、辺り一面にころがっている包帯のかたまりは……?」
リン「私のしもべだよ?」
テル「そっか……なんというか、独特だね……」
ガイ(リン、わかってはいると思うがリーナは……)コソッ
リン(もちろん、出さないに決まってるって。そこは安心してよ)コソッ
サーシャ(二人で何話してるんだろ……)
リーゼリット「それじゃあ……はじめよっか」
アインズ「ああ、いつでもいいぞ」
リン「今日は呼び出しの制御と、味方を巻き込まない位置取りの確認ね。動きながら合わせてもらうよ」
ガイ「……了解だ。まずは様子を見よう」
コンマ下1
01-50 ふつう
51-90 いいかんじ
91-00 ぐっどこんびねーしょん
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/13(土) 20:55:32.38 ID:tJl7wDIl0
あ
202 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 00:44:53.98 ID:qlTBHjPzO
包帯の塊たち「」ズル…ズル…
ガイ「なるほど、コイツらが俺たちより前に出ると囮にできるのか」
アインズ「その隙に私たちで厄介な敵や罠を対処する……というわけだな」
テル「やってることは悪役みたいだけど、すごい効果的だね」
リン「周りに死体が多ければ数はもっと増やせるよ!……みんながその仲間にならないことを祈ってるよ」ボソッ
リーゼリット「ちょっ……怖いこと言わないでよ!?」
リン「あはは!冗談だってー!」
サーシャ「それにしては目が笑ってなかった気がしますけど……」
ガイ「……冗談でも言うな。連携の確認に戻るぞ」
リン「はいはい。あ、その子たちにはあまり近づかないでよ?敵味方の判別が難しいから」
テル「……それ、先に言うべき情報じゃない!?」
リン「てへ♪」
アインズ「……本当に、大丈夫か?」
ガイ「残念ながら、腕は確かだ……だからこそ、癖も含めて今のうちに慣れておけ」
⭐︎リンと連携の確認をしました。
リンと共に戦闘する際、+10の補正を得られます。
203 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 00:47:20.31 ID:qlTBHjPzO
ーー大魔女の部屋
壁時計「」カチ……カチ……
トゥルーエンド「──来たわね、ガイ」
ガイ「ルー、訓練を頼む」
トゥルーエンド「ええ……今日で訓練は最後になるわ」
ガイ「……俺はまだ、時間魔法をまったく扱えていないが?」
トゥルーエンド「私が教えられることが最後ってこと。その先はあなた自身が自分で考えてできるようにしなきゃいけない……最終的に、あなたは自分の意思で時間魔法を自在に操るところまで行く」
トゥルーエンド「……今日は余計な理屈は省くわ。やることは一つ。あなたが実戦でやった時間の檻。あれを短時間だけ狙って出して、狙って解除する」
ガイ「……できるのか?」
トゥルーエンド「これまでの訓練を見て、できると判断したわ── ただし、条件つき。欲張った瞬間にあなたが呑まれる。だから短時間だけを身体に覚えさせる……三拍よ。時間の檻にいる間、あなたが三拍をはかるの……いいわね?」
ガイ「……短いな」
トゥルーエンド「短いからいい。世界を止めるのに、長さは要らない──必要なのは元に戻る時間だけ……来なさい」スッ
ガイ「……」スッ
ギュッ
トゥルーエンド「……私が錨になる。私の鼓動を基準にして。時間の檻にいる間も、絶対にそれを見失わないで」
トゥルーエンドの胸に耳を当てるガイ「……ああ」
トクン……トクン……
トゥルーエンド「……覚えた?私の、鼓動」
ガイ「……ああ。聞こえた。これを基準にすればいいんだな」
トゥルーエンド「……準備がよかったらいつ始めてもいいわよ」
ガイ「──」グッ
何かに触れる感覚「」
ガイ「……」ゾワッ
◆
壁時計「」
カップの湯気「」
ガイ(止まった……三拍数えろ……ルーの鼓動を思い出せ……今だ、戻れ──)
◆
壁時計「」カチ……カチ……
ガイ「……戻れた」
トゥルーエンド「……成功ね。三拍なら、狙って出して狙って戻れる……それ以上は禁物。これで訓練は終わりよ、ガイ」
ガイ「ああ。助かった、ルー」
トゥルーエンド「礼はいらないわ。さて、私ができるのはここまで。今後はあなた一人で頑張ってちょうだい」
204 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 00:48:37.67 ID:qlTBHjPzO
ギュッ……
トゥルーエンド「……まだ、離れないのね」
ガイ「錨がなくても戻れる……でも、錨にしたいものは残った」
トゥルーエンド「な、なによそれ……訓練の話をしてるのよ」ジト
ガイ「……訓練は終わったんだろう」
壁時計「」カチ……カチ……
トゥルーエンド「……私は大魔女代理で……模造品で……余計なことを望むのは、許されないって──」
ガイ「許されないと勝手に思ってるだけだ」
トゥルーエンド「……馬鹿。そんな顔で見ないで……」
ガイ「望んでないなら、今すぐ離れるが」
トゥルーエンド「……っ」
ガイ「……嫌なら言え。言えばやめる」
トゥルーエンド「……嫌、じゃない……けど……困るわ……」
ガイ「……困るのか」
トゥルーエンド「困るに決まってるでしょう。私は大魔女の代理をするために造られて──」
ガイ「造られたからといって、誰かの代わりだけで終わる必要はない」
205 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 00:49:15.69 ID:qlTBHjPzO
トゥルーエンド「……ほんと、あなたは……」
ガイの胸元に指先を置くトゥルーエンド「……」スッ
トゥルーエンド「……まだ、残ってるわね」
ガイ「……フローディアのか」
トゥルーエンド「ええ。灰みたいな熱。あなたの魔力じゃないものが、ここに絡みついたまま──ちょっと、むかつくわね」
ガイ「……」
トゥルーエンド「……あの女のこと、まだ気にしてる顔ね。口付けられたこと?胸に残った灰みたいな魔力?それとも……あの女の熱が、まだどこかに残ってる気がするから?」
ガイ「……全部だ」
トゥルーエンド「そう……なら、忘れさせてあげる。フローディアのこと、今だけは」
ガイ「どうやって──」
口付けをするガイとトゥルーエンド「」
トゥルーエンド「──上書きよ。これで少しはマシになったんじゃない?///」
ガイ「……ああ」
トゥルーエンド「……ああ、って何よ!感想が薄いわね」ジト
ガイ「言葉にすると、壊れそうだ」
トゥルーエンド「……そういうこと、平然と言うな……///」
ガイ「……まだ足りない」
トゥルーエンド「何が」
ガイ「上書きが」
トゥルーエンド「……っ///……どこまで図々しいのよ……///少し、待ちなさい……」スッ
鍵「」カチリ
トゥルーエンド「……確認よ。足りないなら、足りるまで……上書きが嫌なら、言って」
ガイ「……続けてくれ、ルー」
◆
⭐︎時間魔法への理解が深まりました。 3/3
⭐︎ガイが「時間の檻」を覚えました。
戦闘時のコンマで使用した際、一度だけそのときのコンマが奇数で+99偶数で+0の補正をします。
206 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 00:50:26.92 ID:qlTBHjPzO
本日はここまでです。明日も更新したいと思いますので、よければお付き合いください。
それでは、また。
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 01:11:20.54 ID:a2oJs2IpO
乙
いつの間にか好感度ストップ高
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 03:31:46.49 ID:4szFqEjso
おつでした
こーれガイの方は本当にそのまま言葉通りの意味で言ってるんだろうなぁ
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 09:07:25.13 ID:kZUEnb2Fo
男女密室何も起きないはずがなく
210 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 10:47:51.70 ID:hMIq1+3MO
>>207
トゥルーエンドさんとはすごく仲良くなったみたいです。時間魔法の訓練は終わりましたが、今後も会うことはできます。参考までに。
>>208
トゥルーエンドさんは記憶を失ったあとのガイが素直に話せる人物の一人だったため、基本的に話す言葉は思ったことがそのまま出てきているみたいです。仮に記憶を取り戻したらすごい情緒になるかもしれませんね。
>>209
……ノーコメントです。
211 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 10:48:33.06 ID:hMIq1+3MO
ーー「月明かりのオアシス」
ガイ「」ゴク……
ドルク「よっ、調子どうだ?」ストッ
ガイ「ドルク。今は……それなりだ」
ドルク「それなりっていうわりには、口元が緩んでるぞ?何かいいことでもあったのか?」
ガイ「……気のせいだろう。何か用か?」
ドルク「あ、そうそう!リンってやつも調査に連れていくって聞いてな。周りに色々聞いてみたら、みんな引きつったような顔してさ……あまりいい話も聞かねえし、連れてって大丈夫なのか?」
ガイ「……腕は確かだ。実績もある。ただし癖も強い。扱いを間違えないようにしなければな」
ドルク「なるほど……まあ、ガイが問題ないって判断したなら大丈夫だろ!それに、リンってやつに頼らなくてもいいくらい、俺が働いてやるさ!」
ガイ「フッ……頼もしい限りだな」
現在はテラヌス・ウルスです。(12日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください。
何をする?
安価下1〜3
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 10:51:42.54 ID:dcFA7VKMO
アインズと砂漠デートしつつ遠目から影をくらうものを観察
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 10:53:22.94 ID:kZUEnb2Fo
もう古代遺跡いこう
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 10:53:39.52 ID:WsS2cOHK0
偶然会ったリアンノン(+ソーラ)に砂に呑まれた書庫について何か詳しい事を知っていないか聞いてみる
215 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 11:54:39.00 ID:hMIq1+3MO
ガイ(探索の準備は済んだ……ドルクとリンに声をかけにいくか)
コンコン
アインズ「……ガイ、今いいか?」
ガチャ
ガイ「アインズ。どうしたんだ」
アインズ「遺跡調査の件で──なんだ、今から行こうとしていたのか?」
ガイ「ちょうど、声をかけにいこうと思っていたところだ。準備を始めてくれ」
アインズ「私はいつでもいける。他のみんなは少し時間がかかるだろうが……そうだ、ガイ。少し付き合ってくれないか?」
ガイ「?まあ、構わないが……」
アインズ「よし。あまり時間はとらん……空を飛ぶぞ」
◆
ーーテラヌス砂漠 上空
ヒュオオオ──
アインズ(竜)「やはり空はいいな!遺跡の中だと飛ぶことはできないから、出発前に少しだけ羽を伸ばしておきたかったんだ!」
ガイ「なるほど……ついでに上空から遺跡周りを偵察するということか。合理的だな」
アインズ(竜)「ああ。ホレスの話だと影を喰らうものは魔王の可能性が高い……道中で影を喰らうものと出くわして全滅、というのは洒落にならんからな」
ガイ「そうだな。こうしてみると、本当に広大な砂漠だ……探索する遺跡も上からだとよく見える」
アインズ(竜)「……む?」
コンマ下1
01-70 なんでもない
71-00 あれは……
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 11:56:24.01 ID:e1L65MZq0
あ
217 :
仮面ライダーアインズ
:2025/12/14(日) 11:59:25.05 ID:P+Q8y8vx0
何だか仮面ライダーアインズが出てきそうな・・・・・・。
http://youtu.be/NQQGV3IceD4
218 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 19:44:08.21 ID:yxTHZRrFO
ガイ「何か見つけたか」
アインズ(竜)「いや……ただの砂嵐だった。なんでもない」
ガイ「そうか……この様子だと、道中は安全そうだな。街に戻って仲間と合流しよう」
アインズ(竜)「そうするか……だが、その前に少しだけ回り道をする」
ガイ「回り道?」
アインズ(竜)「砂漠の上空は今が一番見晴らしがいい……帰るのが少し遅れてもいいだろう」
ガイ「……偵察の続きか?」
アインズ(竜)「そういうことにしておけ。一旦、下りるぞ」バサッ
◆
ーーテラヌス砂漠 崖上
アインズ(竜)「」バサァァ……ドスン……
ガイ「」トスッ
炎に包まれるアインズ「少し……休憩だ」シュウウウウウウ……
ガイ「まだ余裕があるように見えるが」
アインズ「……正直に言うと、お前と二人きりで話す時間が最近なかった気がしてな」
ガイ「たしかに、皆と一緒に動くことが多かったな」
アインズ「……騒がしいのは嫌いじゃないが、今は少し静かな風が欲しかったんだ」
ガイ「……あまり長くはいれないが。そういうのもいいだろう」
アインズ「そう言ってくれると助かる……なあ、ガイ。聞いてもいいか?」
ガイ「なんだ?」
219 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 19:44:44.20 ID:yxTHZRrFO
アインズ「昨日から知らない女の匂いがお前からするんだが……どこで付けてきた?」
ガイ「っ……ええと、それはだな……」
アインズ「……ふふ。構えるな。責めに来たわけじゃない……お前も若い男だ。そういう匂いが少し増えたところで、不自然じゃないだろう」
アインズ「……それに、サーシャたちは気づいていない。余計な波風は立たん。安心しろ……で、だ。匂いの件は置いておく。今聞きたいのは、別の話だ」
アインズ「本題はお前が失ったものの話だ」
ガイ「……代償の刃の話か。聞きたいなら話す」
アインズ「使ったのは二回……それでお前は記憶と、もう一つ失ったものがある……それは味覚だな?」
ガイ「……なぜ、わかった」
アインズ「味覚を失う前と比べて、食べる量が減っただろう?それに、食事中のお前は噛む回数も、飲み込む間も、前と同じなのに……目だけが動かない。皿を見ているようで、見ていない」
アインズ「最初は気のせいだと思った。だが、違和感が積もった……決定打はテルだ。お前に感想を聞いても、毎回テルが先に答える。しかも、答え方が妙に丁寧だ……まるでお前にも味を教えるかのようにな」
アインズ「テルは知っているんだろう?お前が、味を失っていることに」
ガイ「……ああ。テルには気づかれた。テラヌスへの道中でな」
アインズ「……なぜ、隠していた?」
ガイ「仲間に、余計な心配をかけたくなかったからだ」
アインズ「心配?」
ガイ「気を遣われるのが……嫌だった」
アインズ「……気を遣われるのが嫌なら、気を遣わせるな」
ガイ「……どうやって」
アインズ「黙って耐えるな……後から気づく方が気分が悪い。些細なことでも教えてくれ……知らされないのは、あまり気分がよくない」
ガイ「……すまない」
アインズ「謝るな。次から変えてくれれば、それでいい」
ガイ「……わかった」
アインズ「……それと、匂いの件で確認しておきたいんだが……相手は敵か?」
ガイ「違う」
アインズ「危険か?」
ガイ「ない」
アインズ「そうか……ならいい。そろそろ戻るぞ。遺跡探索をするのだからな」
ガイ「ありがとう、アインズ」
アインズ「フッ……礼はいい。戻るぞ」
⭐︎アインズと砂漠を飛びました。
220 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 19:45:30.28 ID:yxTHZRrFO
ーーテラヌス・ウルス 市場
ガイ「ドルクには声をかけられたから……あとはリンだけだな」
アインズ「あの研究所の立地も考えものだな」
ガイ「ああ……なぜ研究者というのは僻地に拠点を構えたがるんだろうか」
アインズ「それは偏見じゃないか?……ん?あそこにいるのは……」
ソーラ「あっ、ガイさんとアインズさん!こんにちは!」フリフリ
リアンノン「こんにちは、ガイさん、アインズさん。先日の一件は本当にありがとうございました。ホトルス族首長として、改めて感謝を申し上げます」
ガイ「できることをしただけだ……丁度いい。リアンノン、遺跡について聞きたいことがある」
リアンノン「遺跡……ですか?あまり詳しいことは答えられませんが……」
ガイ「砂に呑まれた書庫……という遺跡を知っているか」
ソーラ「すなにのまれた……しょこ?」
リアンノン「……あそこは、テラヌス・ウルスの今の文化とは毛色が違う痕跡が多い場所です。古い魔法文明の遺跡……と言えばいいでしょうか。石の刻み方も、残っている文様も、王家の墳墓とは系統が大きく異なっています」
アインズ「この国の遺跡ではない、という言い方だな」
リアンノン「この国が今の形になる前のもの……そう言う人もいます。半分以上は砂に埋もれていて、地上に見えているのは崩れた外壁と、露出した書架の一部だけ」
ガイ「地下は?」
リアンノン「残っています。地下に降りる区画があり、奥には魔法陣や古い魔法式を刻んだ部屋がある……という報告があがっています」
ガイ「報告があるなら、出入りはできるのか」
リアンノン「できますが……危険性が高く、帰ってこない者も多いです。行くことは議会としても、個人としても推奨できません……それに、最近は……」
ソーラ「……かげのこと?」
リアンノン「ソーラ」
ソーラ「……ごめんなさい」
リアンノン「……失礼。噂の域ですが、影を喰らうものの目撃例は、遺跡の中でも砂に呑まれた書庫が一番多いと聞きます」
ガイ「そうらしいな」
リアンノン「入口付近で引き返した者もいますし、逆に何も見なかったと言い張る者もいる……証言が揺れているのも、厄介な点です」
アインズ「見た者が怯えて誇張しているのか、見たこと自体を隠しているのか……」
ガイ「……ほかに、わかっていることは?」
リアンノン「“わかっている”と言えるのは少ないのですが……首長として耳に入る範囲でなら」
リアンノン「まず、あそこは半分以上が砂に埋まっているせいで、地上の見える部分と地下の残っている部分で危険の質が違います。地上は崩落と流砂、地下は── 魔法陣や古式の魔法式が厄介です」
リアンノン「触れただけで発動する類もあるらしく、術式を読めない者が踏み込むと、何が起きたのかも分からないまま戻れなくなる……ということもざらにあります」
ガイ「「罠……いや、古い機構か」
リアンノン「ええ。それと、影を喰らうものの噂ですが……目撃が多いのは奥の刻印部屋に近い区画だと言われています。入口付近で見たと言う者もいます……恐怖で誇張しているのかもしれませんが。同じ場所を指しているはずなのに、言葉が噛み合わない。質問を変えると、急に曖昧になる……そんな報告もあります」
ソーラ「しょこ、へんなの」
リアンノン「私から言えるのはここまでです。これ以上は噂にしかなりません」
ガイ「いや……助かった、リアンノン」
リアンノン「もし、遺跡に向かうのであれば、お気をつけて。ソーラ、挨拶を」
ソーラ「ガイさん、アインズさん、きをつけてね!」
⭐︎砂に呑まれた書庫の情報を得ました。
221 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 19:45:58.74 ID:yxTHZRrFO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」
リン「ついに、遺跡探索に行くんだね」
サーシャ「はい。ちょっと怖いけど……ワクワクしてきたかも」
リーゼリット「うん……私も一緒。それで、どの三つの遺跡のうち、どれから調べるの?」
ドルク「『砂に呑まれた書庫』、『風切りの機械塔』、『砂底の聖堂』……どこも一筋縄じゃいかないぜ」
テル「近さでいったら『砂底の聖堂』かな?ヨードリーさんの話だと、テレス族以外の首長にバレたら大目玉を喰らいそうだけど……」
アインズ「『砂に呑まれた書庫』はリアンノンから聞いた内容も加味すると、影を喰らうもの……魔王と遭遇する可能性が高い。探索するならば気をつけなければな」
ガイ「『風切りの機械塔』は情報が少ないぶん読めないが、少なくとも影を喰らうものの噂は薄い……危険度は他の古代遺跡と同程度だろうな」
どの遺跡を探索する?
先取3票
1 砂底の聖堂
2 砂に呑まれた書庫
3 風切りの機械塔
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 19:47:09.20 ID:I4WO6NF9O
2
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 19:47:41.64 ID:ZXrmkXu7O
1
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 20:02:53.64 ID:H+fLiX6do
2
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 20:19:23.64 ID:e1L65MZq0
1
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 20:25:26.48 ID:YGgiDP/jO
1
227 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 21:17:42.03 ID:IyeDMMMgO
ーーテラヌス砂漠 砂底の聖堂前
巡回テラヌス兵たち「」ザッザッ……
テル(ちょっとちょっと!全然見回りがいるじゃん!これじゃ入れないよ!)コソコソ
リーゼリット(仕方ない……ちょっと気絶してもらうしか……)
狙撃型魔導銃「」カチャン
サーシャ(わー!リーゼ、ちょっと待って!ユーシリアのときとは状況が違うんだから、強硬手段はダメだよ!)アタフタ
リン(聖域だからか、他の遺跡と違ってちゃんと警備されてるね。一人だったらそっと入れたけどこの人数じゃ厳しそうだね……)
ドルク(待て。あそこにいるの……ヨードリーの護衛の人じゃないか?)
キキ「」フヨフヨ
アインズ(寝ながら飛んでいるのか……器用だな)
ガイ(関心している場合じゃないだろう……こうなったら人数を絞って潜入するか?)
サーシャ(……あれ?キキさん、こっち見てない?)
キキ「……」パクパク
リーゼリット(ま、か、せ、て……?)
キキ「みなさん、大変です〜、影を喰らうものが現れました〜。一人じゃ対処できないので、応援お願いします〜」
巡回テラヌス兵A「なんだって!?」
巡回テラヌス兵B「急いで向かうぞ!」
巡回テラヌス兵C「ここの警備はあとだ!全力で影を喰らうものの対処へ行くぞ!」
ドドドドドド……
シーン……
ドルク「おお、なんか上手くいったな!今の内に中に入ろうぜ!」
テル「キキさん、あとですごい怒られそうだけど、大丈夫かな?」
ガイ「……帰ってきたら労ってやろう。急ぐぞ」
◆
228 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 21:18:47.80 ID:IyeDMMMgO
ーー砂底の聖堂 踏破率[0/10]
乱雑に散らばった祭具「」
壁に刻まれた古代文字「」
リン「おー、聖域というだけあって雰囲気あるね。死体はあんまり期待できなさそうだけど」
ドルク「……あんた、なんだか発言が怖ぇな」
サーシャ「あはは……えっと、ヨードリーさんの話だと下へ降りる入り口があるはずなんだけど……」
アインズ「……おそらく、あの場所だろう」スッ
岩で塞がった階段「」
ガイ「……サーシャ、動かせそうか?」
サーシャ「うーん……地属性魔法を使ってもちょっと厳しいかも……」
テル「じゃあ、仕方ない。アインズさんとリーゼリットちゃんに吹き飛ばしてもらおう」
サーシャ「えっ」
リン「おっ、吹き飛ばすなんて素敵な響き♪誰も死体にならないといいけど」
ガイ「リーゼ、アインズ、頼めるか?」
アインズ「……少し下がっていろ。リーゼ、準備ができたら教えてくれ」
炎「」ゴウッ……
リーゼリット「……オッケー。いつでもいいよ」
狙撃型魔導銃「」ギュイイイン……
カッ──ドコオオオオオオン‼︎‼︎‼︎
現れた階段「」パラパラ……
ドルク「すげえ爆発だ……まだ耳がキンキンするぜ……」
テル「岩を高温で熱して、それに氷属性の魔弾を撃ったんだね……今更だけど、仮にも聖域でこんなことして大丈夫なのかな?」
アインズ「崩落してないなら許容範囲だろう」
ガイ「……ともかく、これで先へ行けるな。注意して進もう」
コンマ下1
01-30 踏破率+2 敵襲
31-50 踏破率+3 敵襲
51-80 踏破率+3 物品発見(自由安価下2)
81-00 踏破率+4 いいこと(自由安価下2)
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 21:20:00.07 ID:4szFqEjso
あ
230 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 21:56:21.17 ID:zA/skBP9O
ーー砂底の聖堂 踏破率[2/10]
スタスタ……
ドルク「先がまったく見えねぇな……生き物の気配がしないのも気味が悪い」
リン「降りてすぐのところに倒れてた死体は前にこの先を調査しようとした人みたいだったし……」
サーシャ「……みんな、止まって。何か……音がする」
アインズ「なにか近づいてきているな……」
リーゼリット「魔導銃が効く相手だといいけど……」
狙撃型魔導銃「」スッ
ゴリ……ゴリ……
首の欠けた大きな石像「」ゴリ……ゴリ……
ガイ「……なんだ、アレは」
テル「わからないけど、敵でしょ!構えて、ガイ君!」バッ
コンマ下1
01-10 痛恨
11-30 劣勢
31-70 優勢
71-00 会心
閃光玉+10(残り2回)
連携技+30(残り2回)
時間の檻※奇数で+99偶数で+0(残り1回)
代償の刃+99(現在使用不可)
リンと一緒に行動しているため+10の補正
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 21:57:06.53 ID:kZUEnb2Fo
連携技
232 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 22:22:59.72 ID:zA/skBP9O
首の欠けた大きな石像「」シン
サーシャ「止まった……?」
ドルク「隙だらけだが……ああいうのは、迂闊に近づいたらまずいタイプだな……さっきの岩みたいに、爆発させられないか?」
アインズ「……やってみよう」
炎「」ゴウッ……
リーゼリット「いつでもいいよ!」
狙撃型魔導銃「」ギュイイイン……
カッ──ドコオオオオオオン‼︎‼︎‼︎
首の欠けた大きな石像「」ボロッ……
リン「おっ、すごい効いてるみたい。今のうちに畳みかけちゃおう。いってらっしゃい、我が僕よ!」バッ
歩く死体たち「」ズドドド……
テル「うわあ……すごい絵面だ……」
アインズ「……倫理観はともかく、生きている私たちへの危険は大きく下がる。こういった戦闘に関していえば、リンを連れてきて正解だったな」
◆
ーー砂底の聖堂 踏破率[2/10]
石像の残骸「」ボロッ……
リン「はい、みんなお疲れ様ー。このあともよろしくねえ」
歩く死体たち「」シーン
ガイ「……拍子抜けするくらい、あっさり終わったな」
リン「ね、私を連れてきてよかったでしょ?」
ガイ「今のところは、な」
⭐︎自動勝利!
01-30 踏破率+2 敵襲
31-50 踏破率+3 敵襲
51-80 踏破率+3 物品発見(自由安価下2)
81-00 踏破率+4 いいこと(自由安価下2)
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 22:24:07.44 ID:ZXrmkXu7O
あ
234 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 22:43:49.97 ID:zA/skBP9O
ーー砂底の聖堂 踏破率[5/10]
リーゼリット「……この辺り、なんだか寒くない?」ブルッ
アインズ「地下で日も当たらない場所だからな」
アインズの尻尾「」グルン
尻尾に巻き付かれるリーゼリット「わっ、アインズ?」
アインズ「これで少しは暖かいだろう?」
テル「えー、いいなー!リーゼリットちゃん、私も混ぜてよー!」
サーシャ「ふふっ……あったかそうだね」
ドルク「おうおう、仲睦まじいねえ……ガイは混ざらねえのか?」ニヤニヤ
ガイ「……よく勘違いされるんだが、俺はハーレムを作っているわけではない。流れに身を任せたら今の状況になっただけだ」
リン「ふーん、これだけ美少女を侍らせてると説得力ないけど……それより、気づいてる?死の気配がすぐ側に来てるよ」
剣を持った亡霊「」コンニチワ
槍を持った亡霊「」ドモ
弓を持った亡霊「」オッス
ガイ「……単純な物理攻撃は効かなさそうだな」
短剣「」シャキン
魔導拳銃「」スチャ
コンマ下1
01-20 痛恨
21-30 劣勢
31-70 優勢
71-00 会心
閃光玉+10(残り2回)
連携技+30(残り2回)
時間の檻※奇数で+99偶数で+0(残り1回)
代償の刃+99(現在使用不可)
リンと一緒に行動しているため+10の補正
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 22:45:13.92 ID:u/t5lgGh0
あ
236 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 23:20:26.20 ID:zI0bxk1bO
ガイ(そういえば……時間魔法の魔力を直接ぶつけてみるのはやったことがなかったな……この際だ、試してみるか)シュンッ
リン「えっ、消え──」
剣を持った亡霊「」
ガイ「」シュンッ
短剣「」シャキンッ
槍を持った亡霊「」
ガイ「」シュンッ
短剣「」シャキンッ
魔導拳銃「」バシュウン!
撃たれる弓を持った亡霊「!?」
ガイ「──終わりだ」シュンッ
消えていく亡霊たち「」シュウウウン……
ガイ(……大きな変化は見られなかったな。今のところ、こういう使い方では無属性の魔力と変わらないか)
リン「一瞬で……模擬戦のときは本気じゃなかったんだ、ガイさん」
ガイ「あの時は本気を出す場面じゃなかったからな」
ドルク「おいおい、今の見てたけどすげぇな!あんなに速く動いてるヤツなんて見たことねぇぞ……参戦しようと思ったら終わっちまってたし」
ガイ「今のは敵が弱かったからだ。強敵には通じない可能性がある……そのときは、俺一人じゃ足りない。温存しておいてくれ」
ドルク「そうか……ガイ、お前も無理すんなよ?遠慮なく俺たちを頼れ!」
ガイ「フッ……言われなくても、な。忠告、感謝する」
⭐︎勝利!
237 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 23:21:37.05 ID:zI0bxk1bO
ーー砂底の聖堂 踏破率[5/10]
サーシャ「あれ……今、何かあった?」
テル「え、とくに何も感じなかったけど……?」
ドルク「……みんなが気づかねえくらい、一瞬でガイが片づけたんだ。感謝して先に進むぞ」
リーゼリット「いつの間に……」
アインズ「亡霊……まったく気づけなかったな。気配すら掴めんとは……面目ない」
リン「あー、霊的な気配は慣れてないと拾えないこともあるんだよね……でも、何事もなくてよかったよかった!切り替えていこ!」
01-30 踏破率+2 敵襲
31-50 踏破率+3 敵襲
51-80 踏破率+3 物品発見(自由安価下2)
81-00 踏破率+4 いいこと(自由安価下2)
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 23:22:19.72 ID:WsS2cOHK0
あ
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 23:23:03.74 ID:I4WO6NF9O
黄金の剣
240 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2025/12/14(日) 23:29:43.14 ID:zI0bxk1bO
黄金の剣を見つけたところで今回は終わります。
砂底の聖堂の奥には何か重要そうなものがありそうです。影を喰らうものに関連する何かのようですが、詳細は今のところ不明です。
次回の更新は速くて金曜日の夜、あとは土曜日になると思います。よければお付き合いください。
それでは、また。
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/14(日) 23:42:32.71 ID:kZUEnb2Fo
乙
時間魔法鍛えまくった方が良いんじゃないか
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/12/15(月) 12:27:20.15 ID:M3+sX8i/o
おつ
そのうち個別でガイと会話するとしっとりイベント入りそう(いや入れ)
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