【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅱ

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290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 01:30:20.40 ID:L6XgL47Jo
おつ
幽世って"かくりよ"じゃなくて"ゆうせい"読みだったのね
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 13:55:09.50 ID:A/EkZcCeO

どこぞのマッドサイエンティストエルフに比べるとかなりまとも寄りだなリンさん
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/22(月) 22:58:38.74 ID:Qa/JLy8vo
おつおつ
ホレスさん何気にかなりの実力者…?
293 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 11:07:18.11 ID:5wACX6dfO
>>289
ラブコメ波動かは分かりませんが、今回はかなり趣味全開です。合わなければさらっと読み飛ばして大丈夫です。

>>290
実は本家様のスレを見返して読み方を探していたのですが、振り仮名が見つからなかったため暫定で「ゆうせい」としました。>>1が見落としてる可能性も大いにありますが。
「かくりよ」の方がそれっぽいですし、カッコいいのでそっちを使いたいなとも思っていますが、読みは本家様に準拠します。

>>291
研究内容はアレですが、育ちがよかったのと本人の性格がそこまで捻くれなかったのもあってだいぶマトモよりになったようです。本家様のスレでは某マッドサイエンティストの残したものが暴れていてその影響を感じさせてくれます。一歩間違えたらリンさんも彼女のようになっていたのかもしれませんね。

>>292
魔王と単騎で渡り合おうとしたり、幽世から現世に来たりしているので腕前は相当なものです。現世の言葉に慣れていないため威厳等は感じられませんが、幽世ではそれなりの地位の人物でもあるみたいです。今後の行動にご注目いただければと思います。
294 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 11:07:47.40 ID:5wACX6dfO
ーーテラヌス・ウルス 噴水広場

噴水「」シャワシャワ

ガイ(サーシャに呼ばれて待ち合わせ場所に来たが……予定の時間より早く着きすぎてしまった。砂漠スライムの姿も見当たらないし、どうやって時間を潰そうか……)

サーシャ「あれ?ごめんね、ガイ。待たせちゃった?」

ガイ「サーシャ?お前こそ、ずいぶん早──」クルッ

ピンクワンピースを着たサーシャ「?」

ガイ「……その服は?」

サーシャ「折角の機会だから着てみたの。似合うかな?」

ガイ(似合いすぎている。一瞬、言葉が出てこなかった。エルフは美しい美貌を持っているが、服装ひとつでここまで印象が変わるのか……いかん、ルーに怒られるな。何か言わなければ……)

サーシャ「……変だった?」

ガイ「いや、そうじゃない。よく、似合っている」

サーシャ「もう、何も言ってくれないと不安になっちゃうでしょ?でも、そっかぁ……似合ってるかぁ……えへへ」

ガイ「それで、今日は何をするんだ?」

サーシャ「あっ、えっとね……最近はバタバタしてたでしょ?一緒に行動できるタイミングも少なかったし、今日みたいな日は中々ないから、一緒に街を回りたいなって思って……」

サーシャ「それに、魔王と戦うことになるんだよね?もし生き残れなかったら……後悔はしたくないな、って思ったの」

ガイ「後悔?」

サーシャ「そう、後悔。ずっと言えなかったこととか、やれなかったこととか……そういうの」

ガイ「俺と過ごさないことが、後悔になるのか?」

サーシャ「うん。もしも今、私が死ぬって考えたら……色々思い浮かんだんだけど、ガイにまだ私の気持ちを伝えてなかったな、って」

ガイ「気持ち、というのは?」

サーシャ「聞いてくれる?……返事は、今じゃなくていいから」

ガイ「?……わかった、教えてくれ」

サーシャ「私ね……ガイのことが、好き」

噴水「」シャワシャワ

サーシャ「かっこつけるところも、本当は優しいところも、無茶して一人で頑張ろうとするところも……全部、好きなの」

ガイ「……ああ」

サーシャ「……実は、今まで何回も言おうとして、やめたの。ガイのことを見てると、邪魔しちゃいけない気がして……でも、思いを伝えられないまま終わっちゃう方が怖いって思って」

サーシャ「……私、ガイの隣にいたい。冒険のときだけじゃなくて、何もないときも……ずっと、あなたの隣にいたい」

ガイ「……ありがとう、サーシャ。だが、俺は……今の俺は、お前が知っていた俺とは違う」

サーシャ「……うん。分かってるよ。でも、違っててもいい……怖いのは怖いよ。分からないことが増えたし、前のガイを知ってるからこそ、今のガイに触れていいのか迷う時もある」

サーシャ「それでも、今ここにいるガイは、私の前でちゃんと話してくれて、ちゃんと見てくれてる……それが嬉しい」

サーシャ「記憶がないからって、ガイがガイじゃなくなるわけじゃない。私は、私の目で、今のガイを好きになったんだもん」

ガイ「……サーシャ」

手を差し出すサーシャ「さっきも言ったけど、返事は今じゃなくていいよ……でも、今は私の後悔を無くすために、一緒に来てくれる?」スッ

ガイ「……ああ。必ず、答えは出す。だから……待っていてくれるか?」ギュッ

サーシャ「うん……わかった!じゃあ行こ、ガイ!」ニコ

⭐︎サーシャとデートを楽しみました。
295 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 11:08:14.79 ID:5wACX6dfO
ーーテラヌス・ウルス 首都
ーー夜

ガイ(記憶を失う前の俺は……サーシャのことをどう思っていたのだろう。「好きだ」と言われて、心が揺らいだ。だが、その揺れが“今の俺”のものなのか、“前の俺”の残り香なのか、判別がつかない)

ガイ(──サーシャは「待っていてくれるか」と聞いた俺に、笑って頷いた。「待て」という言葉を、俺は使うべきじゃなかったのかもしれない)

ガイ(「必ず、答えは出す」……そうも言った。口にした以上、逃げ道はない。答えを出すには、まず俺が俺を知らなければならない)

ガイ(サーシャは「違っててもいい」と言った。その言葉に甘えてはいけない……俺が違うなら違うなりに、今の俺として向き合わなければならない)

ガイ(……だが、俺は、既にルーと繋がっている。繋がってしまっている、という言い方は卑怯だ。選んだのは俺だ)

ガイ(選んだ以上、背負うべきだ……サーシャはそれを知らない。知らないまま、真っ直ぐに気持ちを渡してきた)スッ

自分の手を見つめるガイ(受け取った手の温度が、まだ残っている気がする。温かいものは、失った時に痛む)

ガイ(俺はその痛みを、誰に払わせるつもりだ?……俺自身か。それとも、彼女たちか……)

ガイ(記憶喪失は免罪符じゃない。忘れているから許される、なんてことはない。俺が口にした言葉も、掴んだ手も、全部“今の俺”がやったことだ)

ガイ(しかし、それは選ぶことと同じだ……選ぶなら、選ばれなかった誰かがいる。俺は、それを正面から見られるのか?記憶を取り戻した時、前の俺が今の俺を許すのか?)

ガイ(それとも、俺は最初から、こういう男だったのか?)

ガイ(──分からない。分からないままでも、決めなければならない)

ガイ「……いや、余計なことは考えるな。世界めくれを止めることだけを考えろ……今の俺には、それしかないのだから……」

296 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 11:09:29.04 ID:5wACX6dfO
テル「うぃ〜……あれあれ?ガイくぅ〜ん!奇遇だねぇ!」フラフラ

ガイ「……テル。こんな時間まで飲んでいたのか?」

テル「そりゃあね!魔王と戦うかもしれないなら今のうちにパーっとやっとかないと二度と楽しめないかもしれないでしょ?」

ガイ「……お前もか」

テル「お前もか、ってなに〜?みんな同じこと考えるでしょ〜?」

ガイ「そういうものか」

テル「そうそう!ほら、ガイくんも一杯いこ?サーシャちゃんとのデートの話も気になるし〜?」

ガイ「断る……というか、俺に酒を飲ませないと言い出したのはお前じゃないのか?」

テル「え〜?そんな昔のこと忘れちゃいました〜」

ガイ「……今日は宿に戻るぞ。もしかしたら明日に遺跡を探索するかもしれないからな」

テル「も〜、相変わらず真面目だなぁ……しょうがない、私の肩を貸してあげよう♪」フラフラ

ガイ「肩を貸すのは俺だ……というか、肩を貸してもまともに歩けてないじゃないか……」



スタスタ……

背負われたテル「……ねぇ、ガイくん?」

ガイ「……なんだ」

テル「セーレのこと……ありがとうね」

ガイ「……なるべくしてああなった。お前が望んだ解決はまだしていない」

テル「それでも……お礼を言いたいの。殺さずにすんだから……その、リーナちゃんのときと違って」

ガイ「……」

テル「……ごめん、変なこと言って……忘れて」

ガイ「……」

スタスタ……

ガイ「……この国でテルグレースに会った」

テル「……え?いつ?」

ガイ「昨日だ。遺跡の情報を探っていた」

テル「グレースが……この国に?」

ガイ「予言書だとか言っていた。砂漠の地下に古代兵器が眠っている、とも」

テル「古代兵器……グレースも、魔王を探しているんだ……」

ガイ「テルグレースは古代兵器が魔王だとは知らない様子だった……おそらく、過去の人々が利用しようとして失敗したこともな」

テル「……それ以外に、なにか言ってた?」

ガイ「いや、なにも……」

テル「……『出来損ないは静かにしていろ』」

ガイ「!」

テル「ははっ、やっぱり……似たようなこと、言われたんでしょ?グレース、そういう言い方するから。昔からずっと……」

ガイ「……すまない」

テル「ガイくんが謝ることじゃないよ……言われ慣れてるし」

ガイ「言われ慣れてる、で済ませるな」

テル「でも、今さら変えられないよ」

ガイ「……変える必要はない。ただ、受け入れる必要もない……テル。お前は出来損ないじゃない。あいつの評価でお前の価値は変わらない」

テル「……ふふ、ふふふ……ガイくん、そういうとこだよ」ギュッ

ガイ「何がだ」

297 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 11:10:15.45 ID:5wACX6dfO
ーー宿屋「月明かりのオアシス」

ガイ「大分遅くなったな……俺が送れるのはここまでだ。もうみんな寝ているだろうから、気をつけて部屋に戻れ」

テル「ぐぅ……ぐぅ……」zzz

ガイ(……寝たのか。テルの部屋がどこかわからん……仕方ない、俺の部屋で寝かせるか)



ーーガイの客室

ガイ(とりあえずテルはベッドに寝かせて……俺は床で寝ればいいか……さて、明日は何から手をつけるべきか……)

テル「……ん……」モソ

ガイ「起こしたか」

テル「……んー……おみず……」

ガイ「──ほら」トポポ……コト

テル「えへ……ありがと……」ゴクゴク

ガイ「飲んだら寝ろ」

テル「ん……ねえ、ガイくん」

ガイ「どうした?」

テル「一緒に寝よ?」

ガイ「……馬鹿言うな」

テル「……来てよ」

ガイ「駄目だ」

テル「どうして?……サーシャちゃんの、こと?」

ガイ「違う」

テル「……他の子?」

ガイ「……」

テル「ふーん、そっか……知らぬ間にガイくんも成長したもんだねぇ……ちょっとショックかも」

ガイ「誰目線だ、それは」

テル「だってさ〜……ガイくん、優しいから。放っておけないでしょ?あーあ、もうちょっと早く手を出してればワンチャンあったかな?」

ガイ「とんでもない発言が聞こえたが」

テル「えー?冗談だよ冗談……半分くらい」

ガイ「半分も本気なら冗談じゃない」

テル「じゃあ残り半分は……寂しいってこと……ねえ、ガイくん。ほんとに、私のこと……放っておけない?」

ガイ「放っておけないからこそ、放っておく。今のお前は酔っていて判断が鈍っている」

テル「判断が鈍ってるのは、酔ってるからじゃないよ……」スタスタ……

ガイを背中から抱きしめるテル「」ギュッ

ガイ「……離れてくれ、テル」

テル「嫌なら、無理に引き剥がせばいいのに」

ガイ「仲間に手荒い真似はしたくない」

テル「とことん優しいね……そのうち痛い目にあうよ?私がこのまま先を望んだら……ガイくん、受け入れるつもりでしょ?」

ガイ「テル……」

テル「今日だけ……今日だけでいいの。今日が終わったら、いつも通りに戻るからさ……」ギュッ

298 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 11:10:42.34 ID:5wACX6dfO
テル「──私、卑怯だよね。ガイくんが拒まないのわかってて、縋ってる」

ガイ「卑怯じゃない」

テル「嘘……だって、今日だけって言って、甘えて……」

ガイ「甘えたのはお前だけじゃない……俺も、簡単に線を踏み越えた」

テル「……じゃあ私たち、共犯だね?」ナデ……

ガイ「……共犯じゃない。俺が選んだんだ」

テル「大丈夫……朝が来たら元通り、今起きたことは何も起きなかった……そういうことに、するから。だから今は……このままでいて」ナデナデ

ガイ「……」



ーー朝

ガイ「……テル?」モソ……

シーン……

ガイ「……っ」ガバッ

コンコン

テル「……ガイくん、起きてる?」

ガイ(……いつの間に。いや、夜明け前に起きて自分の部屋へ戻ったのか)

ガイ「テル、昨日は──」

テル「んー?なんのこと?私も昨日は珍しく何も覚えてないくらい飲んじゃったからさ〜……覚えてるのはお水がおいしかったのと、ガイくんに運ばれたことくらいかな〜?」

ガイ「……それで、いいのか?」

テル「それでいいんだよ、ガイくん。そういうことにしたのは、私だから ──ほら、みんな待ってるよ、早く準備しないと!」

ガイ「……すぐに行く。もう少し待っていてくれ」

現在はテラヌス・ウルスです。(16日目)
※古代遺跡を調査する際はその旨を記載してください

何をする?
安価下1~3

コンマ下1
遺跡への襲撃
01-50 あり
51-00 なし

コンマ下2
遺跡の襲撃者(襲撃ありの場合のみ)
01-50 絶望の魔王
51-75 サラザール
76-00 テルグレース
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 11:56:18.58 ID:fQbjaqy4O
一国の長であるトゥルーエンドと正しい距離感を作ろうと思ったら向こうから距離を詰められてラブコメ継続
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 12:10:45.02 ID:5mtDZy5AO
キキからそろそろ姉探しの旅を再開するべきか相談される
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 12:39:53.41 ID:7+lZ/spw0
ホレスとガイが模擬戦
302 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 14:00:43.40 ID:yHk9Qjx1O
ーーテラヌス・ウルス 練兵場

ホレス「ガイ、ここでなにをする?」

ガイ「お前の目的は俺たちの目的と一致する。場合によっては一緒に戦うことになる可能性が高い」

ホレス「はい」

ガイ「ひとまず、目下の敵になりそうな絶望の魔王……そいつと相対するときに味方になるやつの動きを知っておきたいんだ」

ホレス「……つまり、わたしのちから、みたい?」

ガイ「そうだ。お前がどれだけやれるか知っておきたい」

ホレス「わかりました。ころさない、にせものの……けっとう?」

ガイ「こちらでは模擬戦という……大丈夫か?」

ホレス「はい……わたしも、あなたのつかうまほう、きょうみある」

ガイ「なら……手合わせ願おう」

コンマ下1

01-80敗北
81-90 引き分け
91-00 勝利
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 14:20:58.85 ID:MRz6aZhrO
304 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 19:28:21.91 ID:d6am+q1WO
ホレス「ガイ、ほんきで、だいじょうぶ」

ガイ「──始めるぞ」シュンッ

ホレス(速度強化……いや、違う。魔力の跡が残っていない。会ったときから感じていたこの違和感……幽界でも見かけない魔力の感覚。とても希少な属性の持ち主なのだな、ガイは……)

ホレス()グルンッ

ガイ「」シュンッ
短剣「」ヒュンッ

ホレス『固まれ』

ホレスを包み込む魔力の塊「」ミシィッ……
弾かれる短剣「」ガキィンッ

ガイ(読まれたか──はじめて見る魔法だ。物理攻撃を弾くのか?魔力を流した攻撃は通用するか──)
魔導拳銃「」ドギュウン!ドギュウン!

ホレス「!」
ホレス(無属性の魔力……杖ではないが、あれも魔力を攻撃手段として用いる武器のようだ。弾速は速いが、魔力でできたものであれば……)

ホレス「ッ──『固まれ』」バッ

空中で静止する魔力弾「」ミシィッ……

ガイ「──なるほど、どちらも防げるんだな」シュンッ

ホレス「かえします……『放て』」

魔力弾「」グルンッ

ガイ「!」

魔力弾「」ビュンッ

ガイ「チッ……」シュンッ

壁に着弾した魔力弾「」シュウウウ……

ホレス『@』
現れる大鎌「」ズズズ……

ホレス「こんどは……こちらの、ばん!」ダッ
大釜「」ヒュンッ

ガイ「くっ!」サッ
短剣「」ガキィンッ

ガイ(隙がない……空いているところをわざと作られている──そこを突けばやられるのは俺だ)シュンッ

ガイ(時間の檻を利用すれば打開はできるか?やってみるか)スタッ

目を閉じるガイ「」スッ……

ホレス「!」

ホレス(動きが止まった……何かしかけてくるつもりだな。あれが決まれば、勝敗は決する。ならば──)ダッ

ホレス(ここが、勝負の別れどころか!)

ガイ(ルーの鼓動を思い出せ……三拍だ。俺が操れる時間の長さを……)

ホレス「はあっ!」
大鎌「」ブンッ

ガイ『止まれ』
何かに触れる感覚「」

世界「」ゴオオオ──

305 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 19:28:47.53 ID:d6am+q1WO
ホレス「」
振り下ろされる寸前の大鎌「」

ガイ「……間に合ったか」

ガイ(いま動けるのは俺だけ。一撃入れて、終わりにするか?……いや、待て)

ガイ(ホレスは自分の魔力で全身を守っている……フローディアのときと違い、三拍ではこれらを壊すには時間が足りない……壊せないなら、止めてる間に攻撃しても意味がない。解除の瞬間、反撃が来る)

武器を納めるガイ(勝ち筋は“時間の檻”だけじゃない。続きの一手がいる……なにか考えなくてはな……)スチャ



寸前で止まる大鎌「」ピタッ

ホレス「……あなた、いま、かってた」

ガイ「奥の手を使ったが、打開できなかっただけだ……新しい課題も見えたしな。俺の負けだ」

ホレス「……わかった。あなた、まけっていうなら、まけ。でも、わたし、うれしくない」

ガイ「なぜだ」

ホレス「あなた、ころせた。わたしも、あなたをころさなかった。だから、ひきわけ」

ガイ「……引き分け、か」

ホレス「はい」ニコリ

ガイ「お前の動きはなんとなくだが、わかった。世界めくれを止めるために一緒に協力しよう」

ホレス「はい。ガイ、いっしょなら……こころづよいです」

⭐︎ホレスと模擬戦をして引き分けました。
306 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 19:29:25.48 ID:d6am+q1WO
キキ「いや〜、またまたいいものを見させていただきました〜」

ガイ「キキ。見ていたのか」

キキ「はい〜。お二人とも、中々見かけない魔法で戦っていたので、つい熱中して見てしまいました〜」

ホレス(……まさかとは思うが、本当に天使か?どうして現世に……いや、天使や悪魔の考えることはわからない。私たちが考えるだけ無駄なのだろうな……)

キキ「そこの黒いエルフの方〜。私はもう天界とは縁が切れてるのであんまり気にしないで大丈夫ですよ〜」

ホレス「そう、ですか……」

ガイ「そうだ、先日の聖域での一件……礼が遅れてすまない。感謝する」

キキ「いえいえ〜……おかげでトンデモ情報がいっぱいわかりましたからね〜。私のあの陽動も不問になりましたので、お気になさらず〜」

ガイ「そうか」

キキ「そうか……じゃないですよ〜。あ、でもその前に〜、ひとつ相談してもいいですか〜?」

ガイ「相談?」

キキ「はい〜。私、今はヨードリー様の護衛でこの国にいますけど〜……そろそろお姉ちゃん探し、再開するべきかなって」

ホレス「……おねえちゃん?」

キキ「戦闘狂で、放っておくと絶対どこかで大騒ぎするタイプです〜。最近、別の国で『左右で色の違う羽の女がいた』って噂が流れてきて〜」

ガイ「……その噂は確かなのか」

キキ「確かじゃないから困ってるんです〜。でも、確かじゃないからって放っとくと〜、もっと面倒になるのがうちのお姉ちゃんでして〜」

ガイ「ヨードリーは許すのか?護衛を抜けるのは簡単じゃないだろう」

キキ「そこは交代制なので何とでも〜。ただ……今のテラヌス・ウルス、落ち着いてるようで落ち着いてないじゃないですか〜。私が抜けたところで大勢に影響はないと思うんですけど〜……気分的に、ちょっとだけ引っかかってます〜」

ガイ「……お前はどうしたいんだ」

キキ「どうしたいは決まってます〜。探しに行きたい。でも、行くなら行くで、切り替える理由が欲しい、みたいな〜……ガイさん、こういう時、どうします?」

先取3票

1 行くべきだ
2 残るべきだ
3 自由安価
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 19:32:07.33 ID:hSn6+2jtO
1
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 19:37:14.16 ID:nuu+Cd3jO
2
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 19:39:24.14 ID:IUS2x1720
2
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 20:14:22.85 ID:X3V8ADn1o
1
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 20:48:56.39 ID:mXpWHOBrO
好きにするがいい
1
312 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 23:55:48.16 ID:S7kgO5r+O
ガイ「なら話は早い。今すぐ探しに行くべきだ」

キキ「いいんですかね〜?今の状況でここを離れても……」

ガイ「魔王への対策といった面で見れば確実によくはないが。本来の目的を達成できるのであればそちらを優先するのがいいと俺は思う」

キキ「……えっと、じゃあ確認ですけど〜。ガイさん的には今の状況で離れるのは不利って分かった上で、それでも行けってことですか〜?」

ガイ「ああ」

キキ「……」

ホレス「おねえさん、だいじ?」

キキ「それはまあ、ずっと探してましたし〜」

ホレス「それなら、いくべき。絶望の魔王は、わたしたちが、どうにかする」

ガイ「おい、勝手に──まあいいか。そういう訳だ。あとは残ったヤツに任せて探しにいけ」

キキ「そういうことなら〜、探しに行きます。相談に乗ってくれてありがとうございました〜。どうか、死なないでくださいね〜」

ガイ「フッ……お前もな」

⭐︎キキがテラヌス・ウルスを離れました。
313 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2025/12/23(火) 23:58:04.00 ID:S7kgO5r+O
すいません、現在も色々駆使して次のシーンを考えているのですが、だいぶ難航しているため一旦終わりとします。申し訳ない。
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/12/23(火) 23:59:30.01 ID:X3V8ADn1o
乙待ってる
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