【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part9

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1 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2026/07/19(日) 18:40:21.82 ID:VSy6ZQ6i0
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part9

◇インフォメーション◇

・概要
タイトルの通り、魔法の存在するファンタジー世界で生きるスレのPart9です。
主人公がどのような道を歩むかは安価とコンマ次第です。

・世界観
ファンタジーです。文明レベルは国や地域によって様々ですが、現存文明のほとんどは魔力や魔法を主軸としたものです。
なお話の都合により設定が一部変更されたり新しく生えたりする可能性はあります。ご了承ください。

・安価について
安価、コンマの連取りは原則禁止です。ただし最後のレスから30分経過しても安価が踏まれなかった場合は連取り可とします。
また、作中時間で1日ごとに行われる自由行動安価を連続で取るのも禁止です。
内容によっては部分採用や再安価となる場合があります。ご了承ください。
なおシステムやルールは途中で変更されることがあります。こちらもご了承ください。

・コンマについて
素コンマ96-00は確定クリティカルとなり、マイナス補正等を無視して必ず最良の結果となります。

・注意
更新頻度と筆は遅めです。ライブ感で書いているため、展開にガバがあります。
また、物語の展開や安価コンマの結果によっては、最悪の場合キャラクターが死んだり消えたり闇堕ちしたりすることがあります。
苦手な方はお気を付けください。


◇用語◇

〈魔法〉
この世界で生きるための必需技術。
ほとんどの国や地域に広く普及しており、人々の生活を支えている。

〈魔力〉
習得した魔法を行使するためのリソース。
この世界のほとんどの生命は生まれながらにこれを保有・生産・出力する能力を持つ。
魔力の保有量・生産量・瞬間出力量は生まれつきの才能によって決まるが、多少は訓練などで伸ばすこともできる。
魔力は一晩熟睡する程度の休息で概ね全回復する。ポーションなどの薬物で即時に回復させることもできる。
魔力を全て失った生命体は死亡する。ただし普通の人間はある程度まで魔力が欠乏すると意識を失うため、日常生活において魔力枯渇死を心配する必要はない。

〈魔法の属性〉
大抵の魔法は、火や水などと言った特定の属性を有する。
属性を持たない魔法は無属性として扱われる。
属性間に有利不利はほとんどないが、光と闇のように相克し合う関係はいくつかある。
既存の属性に当てはまらない新属性が発見されることもある。

〈得意属性〉
ほとんどの生命体は、得意とする魔法の属性を一種類持つ。
得意属性の魔法は習得コストが低く、行使における燃費が良く、発動する効果・威力も高い。
そのため、基本的には得意属性の魔法を中心に習得していくのが普通である。
研究の進んでいない希少属性やユニーク属性の持ち主は独学にならざるを得ない。

その他質問等あればいつでもお気軽にどうぞ。

前スレ
Part1
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1704196175/
Part2
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/
Part3
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1721452715/
Part4
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/
Part5
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1735378640/
Part6
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1742020025/
Part7
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1751103804/
Part8
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1771079677/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1784454020
2 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/19(日) 18:46:08.85 ID:VSy6ZQ6i0
―総統庁公邸

 カクカクシカジカ――

妖精「――というわけだから、遺物から手を引いて欲しいんだけど……」

リリア「うーん……」

大魔女ホーク「大魔女たる私からも進言致します。カリス・ノーランドの遺物など巨大なリスクの塊です。理想に邁進するお気持ちは理解致しますが、道筋を誤ってはなりませんわ」

リリア「ううーん……」

ノーランド「リリアさま。こいつらは、リリアさまの加護を恐れてこのようなことを言っているのです。取り合う必要などありません」

リリア「そうなのかな……?」

ノーランド「そもそもこいつらは10年前にリーリアが最も苦しかった時、何もせず傍観に徹することを選んで、大勢の民を見殺しにした未必の殺戮者です。そのような奴らが語る言葉など、ゴマ粒一つ程度の重みもない空虚で軽薄なものと思いませんか」

妖精「うっ……そ、それは……」

大魔女ホーク「……10年前にこの地で起きた悲劇については、弁明の余地もありませんわ。当時の大魔女帝国は自国だけ平和であれば良いという自己保身最優先の、世界の守護者たる大魔女としてあるまじき無様な姿勢だったと言わざるを得ません。未必の殺戮者という誹りは、甘んじて受け入れましょう」

リリア「……10年前のことは別にいいよ。今更あなたたちに文句を言っても、どうにもならないもの」

大魔女ホーク「………カリス・ノーランドの遺物によって引き起こされ得る悲劇は、まだ防げます。今ならまだ、引き返せるのです。どうか賢明な判断を。あなた自身と、あなたが平和を取り戻したこの国の為にも――」

ノーランド「嘘を言うな! お前たちが考えているのは、結局自分たちの利益と保身だけでしょう! それをリリアさまとこの国の為ですって……? 寝言は寝て言いなさい!」

リリア「ノーラ」スッ

ノーランド「はっ……ご、ごめんなさいリリアさま!! で、出過ぎたことを……」

リリア「ううん。ありがとう、私の代わりに怒ってくれて」

ノーランド「リリアさま……!」


大魔女ホーク「……検討して頂ける、と受け取ってよろしいのかしら?」

リリア「……」


↓1コンマ
01-40 検討する(ことを検討する)
41-70 検討する(消極的に検討)
71-90 検討する(積極的に検討)
91-00 ???
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/19(日) 19:02:31.14 ID:CbBjTFUwO
4 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/19(日) 20:24:16.56 ID:VSy6ZQ6i0
リリア「カリス・ノーランドの遺物の危険性についてはわかった。どう扱うか、しっかり話し合って検討します」

大魔女ホーク「……ありがとう。しっかりご検討なさってください」

クロシュ「おねがいします」ペコリ

 ◇

―真正リーリア市街

リュアン「検討……ちゃんと検討してくれるのでしょうか……」

フメイ「検討するって言ったんだから、ちゃんと検討するんじゃないの?」

大魔女ホーク「……検討という言葉は、やんわりとした拒否を意味する場合もあるわ」

ミスティ「えっそうなの!?」

大魔女ホーク「そうなの。政治やビジネスの場では、角を立てない丁重なお断りの言葉として使われることが多いわ」

クロシュ「わわ……!!?」

妖精「でも本当に検討する場合もあるから、必ずしも拒否であるとは言い切れないんだよね……」

ミスティ「ええ……。何よそれ、面倒くさすぎるでしょ……」

聖女「言葉は難しいのです……」

 ☆リリア陣営が、遺物の扱いについて検討することを検討し始めました
  次回のリリア陣営の遺物探索コンマに-5の補正がかかります

 ◇

―宿泊所

妖精「さて、それじゃあ今日も遺物探しをがんばろう」

フメイ「ん」

ミスティ「検討が検討じゃなくても、こっちが先に見つければ良いだけのことよね」

クロシュ「うん!」

ルルナ「私も手伝うよ、クロシュちゃん」ヒョコ

アルバ「私も引き続き助力致しましょう。メアリー殿下のことも心配ですが、カリス・ノーランド絡みとなれば黙って見ているわけには参りません」ヌッ

リュアン「わあ、助かります……!」

聖女「探し物は人手があればあるほど嬉しいですね」


レイン「私もお手伝いしよっかぁ〜?」ヒョコ

妖精「あ、自称元国王の穀潰し」

レイン「ちょっとひどすぎない? その覚え方」


↓1コンマ さらに手伝ってくれる人
01-40 なし
41-60 エレノア
61-80 ↑+ワン
81-90 ↑+血スライム
91-95 ↑+ザイル
96-00 ???
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/19(日) 20:25:20.50 ID:7pCbke22o
高いこんま
6 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/19(日) 21:41:17.80 ID:VSy6ZQ6i0
エレノア「……ねえ。カリス・ノーランドの遺物を探してるって、本当?」ヌッ

妖精「えっ? そうだけど……あなたは、エレノアだっけ。ミスティの友達の」

エレノア「うん。どうしてカリス・ノーランドの遺物を探しているの?」

妖精「簡単に言えば、他の誰かが悪用する前に処分しようとしてるって感じかな」

エレノア「ふうん……。ねえそれ、私も手伝っていいかな」

妖精「え? もちろんいいけど……あっ、でも悪用する為とかだったらダメだよ?」

エレノア「違う違う。私も……まあその、そういう遺物は処分した方が良いって思うからさ」

妖精「………あなたの故郷、スノウタウンだよね。もしかして……カリスが関わってたこと、知ってるの?」

エレノア「………! あなたこそ……どうして知ってるの?」

妖精「まあ……私たちも、カリスとはちょっと因縁があったんだよ」

エレノア「………そう。まあとにかく、私も手伝うよ。カリスの遺物なんて、潰しておいた方が良いに決まってるから」

妖精「わかった。ところで……ミスティとは話さないの?」

エレノア「………あー、その……。ちょっと、気まずいというか……」

妖精「そ、そう……」

エレノア「ミスティ、私のことなんか言ってた……!? せっかく再会したのに薄情なやつ、とか……」

妖精「そんなこと言ってないよ。エレノアの中じゃミスティはそんな嫌な奴ってことになってるの?」

エレノア「……ううん。ミスティは……誰よりも優しくて、我慢強くて、曲がったことが嫌いで……でもちょっと打たれ弱いとこもあって……。でも……10年も経ったら、性格だって変わるかもしれないし……」

妖精「ああ……。それならたぶん、全然変わってないと思うよ」

エレノア「でも今のミスティ、なんだかクールで近寄りがたい雰囲気だし……!」

妖精「雰囲気だけで言えばまあ……」



ミスティ「……エレノア、妖精と何の話をしているのかしら」

クロシュ「ミスティさん、すごい……! とか……?」

聖女「ミスティさん、クールでかっこいい……! とか……?」

ミスティ「そんなわけないでしょ。クロシュはともかく聖女までふざけたこと言わないで」

聖女「えっ!?」

 ☆エレノアが遺物探索に加わりました

 *
7 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/19(日) 21:41:43.25 ID:VSy6ZQ6i0
―宿泊所

妖精「よおし、人手も増えたことだし早速――」

レイル「待って待って。私の天才的な頭脳で遺物の在処を突き止めてあげる!」

リュアン「そんなことができるんですか?」

レイル「世の中の大体のことは、前提となる情報さえ集まってればいくらでも予見可能なのよ。この私の天才的な頭脳さえあればね」

妖精「ええ……? じゃあ旧リーリアの滅亡も予見できてたってこと?」

レイル「それ、どう答えても私が最低の屑ってことになっちゃう質問じゃない!?」

妖精「おお、本当に予見できてる……」

レイル「……真面目な話をすると、あの当時に私がセイントレアの侵攻を訴えても聞く耳を持つリーリア民は一人もいなかったの。そのことも予見できてたから、何もしなかったのよ」

妖精「……例え予見できてたとしても、一人でも多くの命を救おうと足掻くことだってできたはずじゃないの?」

レイル「うぐ……」

聖女「ま、まあまあ……。遺物探しをお手伝いしてくれるなら、ありがたく頼らせて頂きたいです。こちらが現時点でわかっていることと、今現在の捜索範囲なのですが……予見できそうですか?」

 地図「」パラッ
 メモ書き「」パラッ

レイル「ま、任せなさい。どれどれ……」パラパラ…

↓1コンマ
01-35 +2(20/24)
36-65 +4(22/24)
66-00 +6(24/24)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/19(日) 21:46:13.58 ID:+L7H50p10
9 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/19(日) 22:01:59.62 ID:VSy6ZQ6i0
レイル「――これらの情報から導き出される場所は――この辺り!」ビシッ!

  カキカキカキ…
 地図に描かれた狭い範囲の円「」ポン!

レイル「この範囲内にカリス・ノーランドの基幹施設がある。必ず、絶対、確定的に」

ミスティ「す、すごい自信だわ……。信じて良いのね?」

レイル「もちろん……。う……ひ、久しぶりに全力で頭を使ったからすごくだるくなってきた……。今日はこの宿泊所に泊まっていこうかな……。いやでも、メアリーに嫌味言われるのも嫌だし……ん? そういえばメアリーは?」キョロキョロ

妖精「あー……。予見できる?」

レイル「ハッ……まさか……加護られちゃったの!?」

妖精「正解……」

レイル「………え、いや……。マジですか……」

リュアン「デロデロ教の仲間としては、やっぱりショックですか……?」

レイル「……うん」

 ☆遺物探索が(22/24)になりました

 ◆
10 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/19(日) 22:19:01.65 ID:VSy6ZQ6i0
―真正リーリア首都 滞在13日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀     盾:         飾:虹晶の耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[10/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[8/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
  図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
11 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/19(日) 22:19:32.97 ID:VSy6ZQ6i0
―朝
 宿泊所 客室

 チュンチュン

 湿原の地図「」

クロシュ「……」ジー

ミスティ「クロシュ……朝早くから熱心ね。はい、お茶淹れたわ」スタスタ

 湯気の立つ紅茶「」コトン ホカホカ

クロシュ「わ……! ありがと、ございます……!」

ミスティ「どういたしまして。ふふ……あの頃、夜遅くまで本を読み耽るイリスにお茶を出して上げたり、逆に出されたりしたのを思い出すわ」

クロシュ「わあ……。わたし、いつも早く眠ってたから……知らなかった……」

ミスティ「クロシュはいつも早寝だったわよね」

 湿原の地図「」

ミスティ「……カリス・ノーランドの遺物か……。奴との因縁はもう終わったものだと思っていたのに……まさか、こんな形で再び関わることになるとはね……」

クロシュ「……うん」

ミスティ「……奴の企みは、必ず阻止しましょう。クロシュ」

クロシュ「うん……!」


◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・カリスの遺物を見つける(22/24)


真正リーリア首都滞在13日目

↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム

↓2コンマ リリア陣営の遺物探索(現在 19/24)
01-05 +6(24/24)
06-30 +4(23/24)
31-60 +3(22/24)
61-85 +2(21/24)
86-00 +0(19/24)

↓1〜3 自由安価 何をする?
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/19(日) 22:25:51.61 ID:eSAhZ7PNO
クロシュ、妖精をお母さんと呼んでみる
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/19(日) 22:29:10.36 ID:7pCbke22o
遺物探索を完全に詰める
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/19(日) 23:00:29.93 ID:I5lVlBQRO
クリュナー対策?にルルナと夢魔法の対策や訓練
15 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/19(日) 23:46:54.91 ID:VSy6ZQ6i0
―朝
 真正リーリア市街 広場

 噴水「」シャワシャワ

 ワイワイ キャッキャ

魔族の子供「おかあさ〜ん!」トテトテ

魔族の女性「あらあら、どうしたの?」ニコニコ


クロシュ「!」ピコン!

妖精「ん? どうしたのクロシュ」

クロシュ「あの、魔族の、人と……ちっちゃい子は……親と、子……!」

フメイ「そうなの?」

聖女「はい、そうです!」

ルルナ「えっと……それって、見ればわかることじゃ……?」

妖精「スライムのクロシュとフメイにとって、他種族の親子っていうのはすぐにピンと来る関係じゃないんだ。ほとんどのスライム類には、親とか子って概念がないから」

ルルナ「そ、そうなんだ……!? ごめんね、私スライムのこと何も知らなかった……!」

クロシュ「んーん。わたしも、他の種族のこと、あんまり知らないから……おんなじ!」

フメイ「うん。別に、知らなくてもいいんじゃないの。フメイも知らないし」

ミスティ「株分けの場合はどうなの? 親と子って関係に似ている気がするけど」

妖精「植物と同じようにスライムの株分けについても『親株』と『子株』っていう呼び方をすることがあるけれど、これは他種族のスライム研究者たちが関係を整理する為に付けた名称で、当人たちにとってはあまり親とか子っていう認識はないみたい。でも長く生きたスライムは自分の子株とか、子株の子株……つまり子孫にあたるスライムを認識して大事にすることもある……らしい」

リュアン「……長生きのスライムさんが、子供たちを大事にする……なんだか、素敵ですね」

妖精「まあ元々スライム類は仲間を大事にする性質があるんだけどね。スライムって複数で一緒にいることが多いでしょ?」

ミスティ「言われてみれば……。街とかでも、噴水とかに複数で集まってるのをよく見るわ」


 噴水「」シャワシャワ
湿原スライムたち「〜〜」モニョモニョモニョ


ルルナ「本当だ……!」

妖精「スライムにとって、あえて親子≠チていう関係を意識する必要はあんまりないんだと思う」

クロシュ「じゃあ……妖精さんは……おかあさん!」

妖精「……いや、意味がわからないんだけど……」

ミスティ「あら、良いじゃない。妖精ってクロシュの保護者みたいなところあるし」

妖精「まあ確かに保護者みたいなもんだけどさ」

聖女「私も妖精お母さまとお呼びした方が良いですか……!?」

妖精「……聖女、最近アホになってきてない?」

 ◆
16 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/19(日) 23:47:23.15 ID:VSy6ZQ6i0
というわけで本日はここまで

遺物探索も大詰めです。恐らく次の探索で遺物探索度がMAXになるため、そこで次なる選択をすることになるかもしれません。なお恐らくリリアちゃんたちよりも先に見つけられそうなので、選択の自由度は高くなるかもしれません。より良い運命を導くことができれば良いでしょう

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/20(月) 07:27:49.84 ID:yEc1XnUto
結構佳境か、
まだかなり不穏の種があるけど平和エンドになるか全部デロデロエンドかカリスエンドか
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/25(土) 07:37:38.77 ID:QX2ex64qO
先に遺物見つけてもノーラ諦めてくれるのかね加護あるけど
19 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/25(土) 23:14:05.63 ID:aRcTgeYQ0
真正リーリア編も佳境と言えるかもしれません。そして実のところ不穏さは拭えておらず、大きなデロデロとも未だ接触しておりません。導かれる運命は、洗脳による平和か、デロデロによる平和か、カリス・ノーランドの陰謀か――

先に遺物を見つけてしまえば、他の誰かの手に渡る前に遺物をどうにかしてしまえるかもしれません。そうなればノーラちゃんがどのようなお気持ちを抱こうとも、諦めざるを得なくなります。時には諦めが肝要な場合があります
20 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/25(土) 23:14:31.46 ID:aRcTgeYQ0
―宿泊所 

妖精「命綱よし、解毒薬よし、携帯食料よし、後は……」パタパタ

ミスティ「マナポーションは足りてる?」

リュアン「超魔力ドリンクというのがすごく効き目があるそうなので、買っておきました」

フメイ「おやつは?」

聖女「どんぐりクッキーをたくさん焼いておきましたよ」


 ワイワイ キャッキャ


クロシュ瓶「……」


クロシュ(みんな……今日の探索準備、がんばってる)

クロシュ(わたしは……探索まで、やること、ないかも……)

クロシュ(あ……ご、穀潰しって、言われちゃうかも……)

クロシュ(どうしよう……。何かできること……ないかな……?)


ルルナ「あ、クロシュちゃん瓶に入ってたんだ」ヒョコッ

クロシュ瓶「!」モニョッ

 モニョモニョ…

クロシュ瓶「ルルナちゃん……! えっと……お願い、いい……?」

ルルナ「えっ? お願い……? 私にできることなら……」

クロシュ瓶「夢の、中で……夢につよい人に、負けないように……なりたい」

ルルナ「そうなの? クロシュちゃんなら、夢喰いドラゴンのパワーがあるし簡単には負けないと思うけど……」

クロシュ瓶「……えと……この前、クリュナーさんに、負けちゃった……」

ルルナ「ええっ!? クリュナーさんに!? というかどうして、クリュナーさんと……!?」

クロシュ瓶「んと……わたしたち……遺物探しの、邪魔……なんだって……」

ルルナ「そ、そうなんだ……。そういえば遺物ってリリア様たちも探してるんだよね……」

クロシュ瓶「うん……。だから……夢の、対策……したい」

ルルナ「……で、でも私程度じゃたぶんクリュナーさんの足元にも及ばないし……。あの人の夢魔法への対抗手段なんて教えられそうにない気がするけど……」

クロシュ瓶「でも……教えられるかも……!」

ルルナ「わ、わかった。自信ないけど……クロシュちゃんたちにはお世話になりっぱなしだし、やれることをやってみる!」

クロシュ瓶「ん!」


 モニョモニョモニョ…トプン―


↓1コンマ
01-30 簡易防壁
31-60 夢喰い強化
61-90 女神の騎士
91-00 夢想の女神
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/25(土) 23:15:02.89 ID:zjCCCOtT0
22 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/25(土) 23:43:03.62 ID:aRcTgeYQ0
―クロシュの夢 集落

ルルナ「――えっと、クロシュちゃんには夢喰いドラゴンの力があるから、それをどうにかこうにか……」

クロシュ「ん」

セレナディア「うん」

ルルナ「……や、やっぱり無理だよお!! 夢を食べるドラゴンの力なんて今まで見たことも聞いたこともないもん!!!」

セレナディア「ええ〜?」

ルルナ「ごめんなさいクロシュちゃん、やっぱり私なんかじゃ……」


「話は聞かせてもらったよ!」ヌッ


ルルナ「ひえっ!?」

クロシュ「!!」モニョニョッ!!

セレナディア「ん〜? あ、リンゴ果樹園の人」

ヴァン「いかにも! そしてまたの名を、女神に仕えし愛と信義の騎士ヴァン・アナザールート!!!」

クロシュ「わわ〜〜!!」キャッキャ

ルルナ「え、誰ですかこの変なおじさん……」

クロシュ「ヴァンさんは……女神の、騎士!!!」

ヴァン「ああ! いろいろあってクロシュちゃんから剥がれ落ちて星脈の中を彷徨っていたんだけど、最近他と様子の違う流れを見つけてね。その流れに乗っていたらクロシュちゃんの気配を感じて、こうして舞い戻ってきたというわけさ!」

ルルナ「よくわかんないですけど……クロシュちゃんの心の住人ってことですか?」

ヴァン「そうだ!」

クロシュ「ヴァンさん……えと、女神さまは……」

ヴァン「女神は無事だよ! 俺と違って女神は星脈の流れに乗るのが上手だったから、単独で星脈内を駆け巡ってるよ! 本音を言えば俺も一緒に行きたかったんだけど、足手まといになっちゃうからね……。でもクロシュちゃん探しについては俺の方が早かったみたいだ!」

クロシュ「ん!」

ヴァン「そして今君たちが直面している問題についてもある程度わかった! たぶん俺の力じゃその加護ってやつは防げないけど、夢魔法とかならある程度対抗できるよ! なんてったって俺は女神の騎士だからね!」

クロシュ「わわあ……!」

ルルナ「お、おじさんって何者なんですか? 生きてる人……じゃないですよね?」

ヴァン「フッ……何度でも教えてあげよう。俺は女神の騎士ヴァン・アナザールート!!!!」

 ☆女神の騎士ヴァン・アナザールートがクロシュの心に帰還しました
  心属性による干渉や影響への抵抗力が向上します
  また、クロシュによる他者の夢への干渉や夢喰いの成功率も向上します

 ◇
23 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/26(日) 00:25:03.41 ID:+ulJyx7p0
https://i.imgur.com/x6IY8bf.jpeg
―南リーリア湿原 奥地

闊歩するヘルザリガニ「」ノシノシ



ルルナ「ひっ、ひええっ……!!?」ガクガク

エレノア「で、でっか……!?」

アルバ「あれが……10年前にセイントレア軍を最も苦しめたという……ヘルザリガニ!!」

ミスティ「なんて威容……! 遠目からでもプレッシャーを感じるわ……!!」

妖精「この辺りはもう完全にヘルザリガニたちのテリトリーだ。極力見つからないよう、慎重に動こう」

聖女「レイルさんの情報によると、カリス・ノーランドの基幹施設はもうすぐ目の前です……」

リュアン「こ、こんなヘルザリガニ領域の真っ只中に施設を作るなんて……」

フメイ「カリスの真似したクロシュの、言った通り」

クロシュ「うん……」


↓1コンマ 遺物探索
01-90 発見(24/24)
91-00 ??(24/24)
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/26(日) 00:33:21.22 ID:ZcNciazjO
はい
25 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/26(日) 01:40:55.75 ID:+ulJyx7p0
 ガサゴソ…

 蔦に覆われて隠されていた入口「」ガサッ!

クロシュ「!」

フメイ「見つけた……! これ、たぶんカリスの……!!」

 *

 カリス施設の入口「」ゴゴゴゴ

ミスティ「……ついに見つけたわね」

聖女「今までにいくつか発見した小規模な施設とは、雰囲気が違います……!」

リュアン「い、一旦街に戻って準備しますか……?」

妖精「いや……私たちがここに辿り着いた以上、リリアたちがここを見つけるのも時間の問題だと思う。街に戻っている猶予はない――このまま突入して、件の遺物を破壊する!」

フメイ「ん!」

アルバ「人員の配置はどうしますか? 不測の事態に備えて何人か入口に残るのが良いと私は考えます」

妖精「そうだね、突入組と待機組で分かれよう。突入組は言わずもがな危険だけど、場所が場所だから待機組も安全とは言えない。ここを目指して来たリリアたちと鉢合わせることになるかもしれないし」

エレノア「でも、外ならいくらでも生き延びる術はあるよ。突入組よりは遥かに安全じゃないかな」

クロシュ「わたしは……中、行く……!」

フメイ「フメイも。カリスの施設なら、フメイたちにわかること、あるかも」

 *

妖精「というわけで突入班はクロシュ、フメイ、聖女、リュアン、ミスティ、そして私。残りの人員は外に残って、臨機応変にお願い」

聖女「はい!」

リュアン「わかりました……!」

ルルナ「クロシュちゃん……気を付けてね。危ない時は絶対無理しちゃだめだよ」

クロシュ「ん!」

アルバ「見張りはお任せを。もしリリア殿らが来た際は全力で足止め致します」

フメイ「ん。頼んだ」

大魔女ホーク「私も見張り役に最適だから外に残るけれど、何かあればすぐに私を呼びなさい。助けに向かうわ」


エレノア「……ミスティ」

ミスティ「ん?」

エレノア「………えっと、さ……。いろいろ終わったら……改めて……」

ミスティ「ストップ。そういうの、やめておきましょう。なんか縁起が悪いらしいわ」

エレノア「え、ええっ!?」

ミスティ「カリスの企みを潰す。今考えるべきはそれだけよ。良いわね?」

エレノア「………ふふっ。そうだね!」


 ☆南リーリア湿原のカリスアジトに突入します

 *
26 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/26(日) 01:41:56.76 ID:+ulJyx7p0
というわけで本日はここまで。次回、カリスアジトダンジョンアタック編です
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/26(日) 09:50:04.51 ID:epMeasfuo
ブラッドさんは結局助っ人に来てくれなかったなって
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2026/07/26(日) 12:12:50.69 ID:+3mseVUl0
シンとサムを救出するため、次元を超えた新たな戦いに挑む9人の物語です。

異次元への覚悟
「ワリン子分」の3人、マリン、ルナマリア、メイリン、ヴィーノ、ヨウランの8名が固唾をのんで見守る中、ワリンが静かに、しかし力強い声で切り出しました。
「私とアナタ達はこれから仲間を助ける為に人間をやめるかも知れない。覚悟は出来てるわね?」
異次元の罠に囚われ、十字架に磔にされているシン・アスカとサム。彼らを救い出すためなら、どんな運命の変容をも受け入れる覚悟が、集まった全員の瞳に宿っていました。誰一人として退く者はおらず、力強い頷きが返ります。

「この右手に決意を!」

ワリンが掲げた右手に、マリンやルナマリアをはじめとする8人が次々と己の右手を重ね合わせます。重ねられた手と手から、溢れんばかりの意志の光が走り抜けました。

儀式と次元跳躍

9人は息を合わせ、固い円陣を組みます。一丸となった熱い掛け声が、異世界の空へと轟きました。

「行くぞーーーッ!!!」

直後、9人は同時に宙へと大きくジャンプ。空中で互いに両手を固く取り合い、大きな円を描くように激しく回転を始めます。その中央から迸る神秘的なエネルギーが高まり、9人の胸部から眩い光線が一直線に地面へと放たれました。

轟音と共に光線が大地を撃ち抜くと、地面から巨大な九角形の物体が浮上してきます。
その外周に刻まれた9つの十字架へ、吸い込まれるように吸着していく9人の戦士たち。
眩い閃光が辺り一面を包み込み、新たな力を得た彼らは、シンとサムが待つ異次元の戦場へと跳躍していきました。
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/26(日) 13:45:58.90 ID:/JS/joPOO
ヘルザリガニさん魔王に迫る生物と言われるのも納得の迫力
30 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/26(日) 22:02:00.43 ID:+ulJyx7p0
ブラッドさんは単独行動が好きなようなので、クロシュたちと仲良しごっこをしたくないのかもしれません。なおメタなことを言えば、コンマ結果によってそうなってしまったとしか言えないかもしれません。ブラッドさんの今後の活躍にご期待するのが良いかもしれません

ヘルザリガニさんは恐ろしい生き物ですが、その強力無比な鋏による一撃を除けば本物の魔王には流石に及びません。そして10年前のセイントレア軍は、泥沼という地の利(タクティカルアドバンテージ)を活かしたヘルザリガニたちの潜伏・奇襲・高速移動に苦しめられ、とても大きな被害を受けたという記録が残っています
31 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/26(日) 22:02:29.98 ID:+ulJyx7p0
―カリスラボ:リーリア湿原支部 踏破率[0/10] 満腹度[14/14]

 鉄扉「」ギギギ…ガァン…

 謎の機械「」ジジジジ…
 回る換気扇「」ゴウンゴウン…


リュアン「……! ま、まだ動いています! この施設……!」

妖精「……カリスがいなくなっても稼働を続けていたみたいだね。どうせロクでもない施設だ、止められたら止めよう」

フメイ「……」

ミスティ「……この施設で苦しめられている者は……いないと思いたいわね」

聖女「……いたら……私たちにできることを、しましょう」

クロシュ「ん……」


↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-30 踏破率+3、敵襲
31-50 踏破率+3、古びた缶詰 (満腹度+2)
51-70 踏破率+3、精製エーテル(満腹度+6)
71-90 踏破率+3、白金の涙粒 (1ターンの間コンマ+20、劣勢痛恨無効)
91-00 踏破率+3、???
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/26(日) 22:08:55.80 ID:sJbVRUdr0
33 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/26(日) 22:41:12.04 ID:+ulJyx7p0
―カリスラボ:リーリア湿原支部 踏破率[3/10] 満腹度[13/14]

 スタスタ…
 鉄扉「」ギギィ…

 謎の機械「」
 空の試験管「」
 空の試験管「」
 謎の瓶「」
 謎の瓶「」

リュアン「ここは……?」キョロキョロ

妖精「見た感じ……研究室の一つに見える」

クロシュ「」キョロキョロ

聖女「……ふう。見たところ、生き物の気配はなさそうです」

 ガサゴソ…

フメイ「……そういえば、遺物ってどんな形してるの?」

妖精「……あ」

ミスティ「えっ。もしかして……わかってない?」

妖精「……あ、怪しいものを見つけたら壊そう!!!!」

フメイ「ん、わかった」

リュアン「行き当たりばったりですね……」


クロシュ「!」モニョッ

妖精「早速怪しいものを見つけたの? クロシュ」

 白金の液体が少量入った小瓶「」ポン

クロシュ「これ……リリアちゃんと……似た感じ、する……」

フメイ「ほんとだ」

リュアン「え、そうなの? どういうこと……?」

クロシュ「わ、わかんない……。でも……悪いものじゃ、ない……とおもう……」


妖精(もしカリスが加護を拡散する研究をしていたのだとしたら……リリアと同じ力が宿る物体を確保していても不自然じゃない。むしろカリスがそんな研究をしていた裏付けになるかも。だとすれば……やっぱりこの施設は当たりかもしれない)


 ☆白金の涙粒を見つけました
  戦闘コンマ判定時、「白金」と書き込むと以下の効果を得ます
  (1ターンの間コンマ+20、劣勢痛恨無効。一度使うとなくなる)


↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-35 踏破率+3、敵襲
36-65 踏破率+3、古びた缶詰 (満腹度+2)
66-90 踏破率+3、精製エーテル(満腹度+6)
91-00 踏破率+3、???
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/26(日) 22:47:07.84 ID:sJbVRUdr0
35 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/26(日) 23:11:02.24 ID:+ulJyx7p0
―カリスラボ:リーリア湿原支部 踏破率[6/10] 満腹度[12/14]

 スタスタ…
 鉄扉「」ギギィ…

 大量に並ぶ金属のタンク「」ドドン!

聖女「わ……! これは……一体何のタンクでしょう?」

妖精「うっ……げほっげほっ!」

聖女「妖精さん!?」

クロシュ「妖精さん!」

妖精「ご、ごめん。大丈夫。ちょっとここ、空気中の魔力が濃くて……」

フメイ「妖精って空気中の魔力を吸収するんでしょ? それなら濃い方が良いんじゃないの?」

妖精「ものごとには程度ってものがあるの。肥料をやりすぎても植物は枯れちゃうでしょ」

フメイ「あ、そっか」

ミスティ「……魔力が濃い原因は、あのタンクかしら?」

リュアン「一体何が入っているんでしょうか……?」

クロシュ「……」

 トコトコ…キュポン!
 精製液化エーテル「」トプン

妖精「これは……工業用の精製エーテルってやつかな……」

フメイ「精製エーテル?」

妖精「簡単に言えば、ものすごく純度の高いマナポーション。生き物が飲むことは考慮されてないから、飲んじゃ――」

 グイッ グビグビグビ

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ グビグビ

妖精「ああっこら!! 飲んじゃだめって――」

フメイ「ん〜……味はまあまあ。でも魔力は本当にすごく回復する」グビグビ

妖精「……」

リュアン「……ま、まあクロシュちゃんとフメイちゃんなら大丈夫なんじゃ……?」

妖精「まあ……たぶん大丈夫だと思うけど……」

聖女「なんだか私も喉が乾いて来ました……もちろん飲みませんよ!?」

ミスティ「……私が飲んでも魔力を回復できるかしら?」

妖精「ミスティはやめて、本当に」

ミスティ「冗談よ」

 ☆精製エーテルを飲んで満腹度が6回復しました
  満腹度[18/14]

↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-50 踏破率+3、敵襲
51-90 踏破率+3、古びた缶詰 (満腹度+2)
91-00 踏破率+3、???
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/26(日) 23:23:30.27 ID:epMeasfuo
??る
37 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/27(月) 00:01:36.42 ID:9LOkOBmU0
―カリスラボ:リーリア湿原支部 踏破率[9/10] 満腹度[17/14]

 通路「」ゴゴゴゴ

  スタスタ…トコトコ…パタパタ…

  ビーッビーッビーッ!!!!

クロシュ「わわっ!?」

リュアン「な、なんですか!!?」

フメイ「これ……警備システムってやつ!!」

妖精「みんな固まって、通路の前後を警戒して!!」

聖女「は、はい!」

ミスティ「私が前に出るわ!! クロシュは後ろを守れる!?」

 大盾「」ガシン!!
クロシュ「ん!」ザッ

フメイ「フメイも!!」ザッ

妖精「来る!」

 ギュイーンッ!!

警備ゴーレムA「」キャルキャルキャル
警備ゴーレムB「」キャルキャルキャル

リュアン「ゴーレムです!」

フメイ「良かった。ゴーレムなら――」

フメイ「遠慮なく燃やせる」チリリッ

 ――戦闘 警備ゴーレム――

 ☆戦力差により自動的に勝利

 *

 ドッギャァァァァァン!!

壊れた警備ゴーレムAB「」プスプス…

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ


ミスティ「ふう。カリスのアジトだから、どんな危険なやつが来るかと思えば……」

リュアン「割と普通の警備ゴーレムでしたね……。警備はそんな感じなんでしょうか?」

妖精「カリスが死んでからもう随分経つからね……。この施設はまだ稼働してるけど、中にいた実験体とかはもうみんな逃げちゃったのかも」

聖女「逃げたのなら……その先で幸せに暮らしていてくれたら良いですね……」

フメイ「……うん」


↓1コンマ 吸収判定(吸収効率+10)
01-60 分解した
61-90 射撃の経験を得る(1/4)
91-00 射撃のコツを掴む(4/4)

↓2コンマ
01-25 踏破率+3、強敵
26-75 踏破率+3、古びた缶詰 (満腹度+2)
76-00 踏破率+3、???
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/27(月) 00:04:33.98 ID:4IEdvlsso
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/27(月) 00:05:16.46 ID:x6ihlHTP0
40 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/27(月) 01:03:41.29 ID:9LOkOBmU0
 モグモグモグ…

スライムクロシュ「!!」ピコン!!

 モニョモニョモニョ…ポン!!
 魔導機関銃「」ジャコッ!

ガトリングクロシュ「!」デデン!!

フメイ「わわあ!?」

妖精「んぇぇ!?」コテンッ

聖女「クロシュさん……!? その姿は――」

リュアン「ソフィアさんの……機関銃!!」

ミスティ「いつの間にそんな武器を手に入れていたの……!?」


警備ゴーレムC「」キャルキャルキャル


ミスティ「っと、新手ね!」シャキンッ

ガトリングクロシュ「わたし……撃てる!!」ジャコッ!


 キュイーン――
  ズガガガガガガガガガッ!!!!
 砕け散る警備ゴーレムC「」ドッギャァァァァン!!


リュアン「ひゃ……」

フメイ「わ、わ、わ……」

ミスティ「嘘でしょ……!?」

妖精「な、なんてことだ……」クラクラ


 デロデロ…

スライムクロシュ「」デロロ…

フメイ「あ、溶けちゃった……。クロシュ、大丈夫?」

スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…

聖女「ものすごくお腹が減るんですね……。反動もすごいみたいです」

ミスティ「なるほど……。そう簡単にはいかないのね」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
41 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/27(月) 01:04:21.06 ID:9LOkOBmU0
 砕け散った警備ゴーレムC「」

 モニョモニョ…モグモグ…

スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ モグモグ…

ミスティ「クロシュ……ゴーレムを食べて、お腹の足しになってる?」

スライムクロシュ「……」モニョ…

妖精「食べられるとは言っても、栄養とか魔力の補給には向いてなさそうだもんね。ゴーレム」

スライムクロシュ「……」モニョニョ…

フメイ「いいもの、あった」トコトコ

スライムクロシュ「!」モニョッ

フメイ「はい」

 古びた缶詰「」ポン!

スライムクロシュ「!!」モニョニョ

ミスティ「これは……缶詰?」

フメイ「うん。中身、船旅ビスケット。カリス、徹夜してるときよく食べてた」

ミスティ「……な、なんか知りたくなかったわ。そういうカリスの世俗的な情報……」

 パカッ
 船旅ビスケット「」ポン!

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

 ☆クロシュが〈掃射〉を習得しました
 ・掃射(腹-6、コンマ+40、次ターン他の技使用不可)

 ☆古びた缶詰を食べて元気が回復しました
  満腹度[19/14]

 ◆
42 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/07/27(月) 01:04:50.66 ID:9LOkOBmU0
本日はここまで。次回、カリスラボ最深部編です。お楽しみに
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/27(月) 01:08:18.25 ID:4IEdvlsso
ソフィア印強い
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/07/27(月) 02:25:18.06 ID:BrADZf1+o
おつ
趣味悪な仕掛けとかありそうだと思ってたけど案外普通だった…
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/01(土) 15:01:56.64 ID:6DRBqM2RO
カリスさんはほんと方々で影響力撒き散らしてるよね
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/01(土) 16:38:40.30 ID:C3Z8nDYVO
カリスも徹夜とかしてたって思うと親近感が湧かなくもない
47 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/08/01(土) 22:42:27.99 ID:/2P5oqpG0
ソフィアさんの使用していたロスチャイルド・インダストリー社の魔導機関銃は実際とても強いと評判です。しかし取り回しや整備性など多くの課題も抱えており、何よりも洗練された兵器デザインで知られるロスチャイルド社がデザインを犠牲にしたという事実は重く受け止められています

悪趣味な仕掛けなどを入れるつもりもありましたが、結局いつものダンジョン探索になってしまいました。まあ悪いことが起こらないのは良いことなので、順風満帆な探索となって良かったと前向きに進んでいくのが良いのかもしれません

カリスさんは世界最悪死刑囚と呼ばれるくらいの悪い人物なので、その悪影響はとても大きく残っています。各地に残るカリスラボにいた実験体たちは、その多くがデロデロ化によって溶けて消えたと考えられていますが、スライムに依らないものや、デロデロ化に対抗できる者は施設を脱出して活動しているかもしれません

カリス氏の実生活についてはほとんど闇に包まれていますが、フメイちゃんの証言によるとラボにいる時は船旅ビスケットや生命の結晶や羊羹などの保存食ばかり食べていたそうです。そして各地のカリスラボには高品質な寝具が揃えられていることが多く、カリス自身は快適で質の良い睡眠を取っていたようです
48 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/08/01(土) 22:44:42.90 ID:/2P5oqpG0
―カリスラボ:リーリア湿原支部
 地下試作実験室「疑似世界樹の根」

  ゴウンゴウンゴウンゴウン…

 稼働し続けている謎の機械「」ゴウンゴウン 
 脈打つ巨大な管の束「」ドクン… ドクン…


妖精「……っ、何、ここ……!?」カタカタ

聖女「大きな機械……大きな管……い、一体これは……」

リュアン「……ものすごく、不快な感じがします……。魔力が……逆巻くような……」ググ

 ゴウン――
 部屋の中央に六角形状に並べられた六つの試験管「」コポコポ

ミスティ「待って……部屋の中央……あれは、何!?」

フメイ「!!」

 試験管「」コポコポコポ
 中に浮かぶ脳のようなもの「」コポコポコポ

クロシュ「ヒトの……頭の、中身……?」

聖女「え……」

リュアン「……!? う……うぇ……」フラフラ

ミスティ「……カリス・ノーランド……!!!!」ギリリ


 白金色に淡い光を放ちだす試験管たち「」ボウ―


妖精「!! みんな、考えるのは後にして!! 何かしてくる!!!」

フメイ「っ!!」

クロシュ「!!」


 ――ボス戦闘 試作星脈簒奪装置――


 ▼試作星脈簒奪装置が〈――〉を発動
  ――――――――――――――


◆クロシュ一行 満腹度[18/14]
・戦力+35(連携+20、薄明+15)
・不死鳥化できる [1/1]
・大盾の結界   [1/1]
・痛恨コンマ反転 [1/1]
・冷獄(毎ターン終了時、腹-1、相手コンマ-20累積)

◆試作星脈簒奪装置
・戦力+0
・――


使う技(使わない場合は「なし」)
↓1〜5多数決
1.俊足(腹-1、コンマ+10)
2.居合(腹-6、コンマ+20、結界無視)
3.空蝉(腹-3、使用ターン劣勢・痛恨を無効。連続使用不可)
4.掃射(腹-6、コンマ+40、次ターン行動不能)
5.星屑(腹+3、コンマ+30、残り1)
6.白金(コンマ+20、1ターン劣勢痛恨敗北無効。残り1)

※使う技によって戦闘終了後の展開が変わることもあります
 今回は試験的に多数決で使用技を決めるルールです

↓5コンマ
01-15 敗北
16-00 勝利
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/01(土) 22:46:16.77 ID:UhccsGce0
居合
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/01(土) 22:47:54.35 ID:UhccsGce0
俊足
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/01(土) 22:48:45.83 ID:Q+JRJ8XjO
白金
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/01(土) 23:00:26.18 ID:qv1ifFVeO
居合
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/01(土) 23:04:00.52 ID:HANJDqBVo
居合
54 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/08/02(日) 01:04:11.79 ID:tqRjpxSg0
 白金色に淡い光を放ちだす試験管たち「」ボウ―


クロシュ(あれ……蒼い星の力だけじゃ、抑えきれない!)

クロシュ(……)

クロシュ(やられる前に……やるしか、ない……!)スチン――


聖女「あっ……クロシュさ――」

フメイ「クロシュ!!!!」


 ――ヴォンッ!!!!
  スパッ―― スパスパスパッ――

 試験/管「」ドバッ
 脳の/ようなもの「」ブシャッ

  ドバァ――
   ブシャー――…

  ボチャッ ボチャボチャッ…


 黒い刃「」チャキン…
クロシュ「……」

フメイ「あ……」

リュアン「っ……!」ググッ

聖女「……」

 脳のようなものの残骸「」ベシャ…

クロシュ「……ごめんなさい」

ミスティ「……クロシュは間違ってないわ。あなたがやらなければ、私が凍らせていた」

妖精「……うん。それに、もし何もしなかったら……きっと次の瞬間、私たちが……」


  アアアァァァァァァァ――!!!!


クロシュ「!?」

聖女「今の声は……!?」

妖精「上の方からだ!!」

ミスティ「急いで戻りましょう!! 何かあったのかもしれないわ!!」

 ◆
55 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/08/02(日) 01:05:34.20 ID:tqRjpxSg0
―少し前
 カリスラボ:リーリア湿原支部

リリア「ここが……カリス・ノーランドのラボ?」キョロキョロ

ノーランド「はい。私の情報が正しければ、ここの最奥部に実験室があるはずです」

リリア「でも先にクロシュちゃんたちが入ってっちゃったんだよね。正面入口を見張ってた人たちの話によると」

ノーランド「フフ、裏口があることには気付いていなかったようですけどね。そしてクロシュたちのことなら大丈夫です。例の部屋には自律防衛システムが付いてます」

リリア「クロシュちゃんたちがひどい目にあったりはしない?」

ノーランド「……まあ、たぶん大丈夫だと思います。あれも、加護と同じ仕組みのものだったはずなので」

リリア「そっか。それなら良い――」

 ドクン――

リリア「」フラッ

ノーランド「リリアさま!?」


リリア(あ……)

リリア(リリ……? ちがう……これ、は……)

リリア(りー……りあ……? ううん……それも……ちがう……)

リリア(たくさんの……たくさんの、苦しみが……ながれ、こんで……)


頭を抱え込むリリア「あ……あああぁぁぁぁぁぁぁ―――!!!!」


ノーランド「リリアさま!!! リリアさ――」

 ドクン――

ノーランド「え……な、何……!? 違う……やめて、やめて……!! 入って来ないで、入っ――」



ノーランド「…………」

ノーランド「……うるさいな。何ですかね、これ」

ノーランド「頭に響く……。世界への報復……? んー……ああ」

ノーランド「疑似魔王化のコードか。被検体にはこんな幻聴が聞こえるんですね」

 プツン

ノーランド「これで良し、と。しかしこいつ、私ベースの癖に命令コードの停止くらいできなかったんですかね。駄作め」

ノーランド「いや……この私を冥府の底から引きずり出した働きを考慮すれば大傑作か。フフ、大義でしたね」パチパチ


頭を抱えてうずくまるリリア「ぁ……ぁぁぁ……」ガクガク


ノーランド「ふむ……なんだか私が死んでいる間に随分面白いことになっているようですね、世界」

ノーランド「しばらくは真正リーリアとやらに潜伏して情報収集に徹しましょうかね。都合の良いことに指導者も傀儡にできそうですし――」


 扉「」バァン!!
56 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/08/02(日) 01:07:20.73 ID:tqRjpxSg0
 扉「」バァン!!


クロシュ「!!!」ザッ

ミスティ「……!? あなたは……ノーランド……!?」

妖精「もう来てたの!? さっきの悲鳴は!?」


ノーランド「あ、あー……ええと、リリア様が急に苦しみ出しちゃって……」


クロシュ「……」ジリ

ノーランド「なぁんて。クロシュちゃんにはもうバレてるみたいですし、下手な芝居はやめましょうか」ニヤリ

妖精「……!!?」

ミスティ「……まさか。お前は――」

ノーランド「フフフ、お久しぶりですね皆さん。お元気でしたか?」

フメイ「……カリス」

ミスティ「カリス・ノーランド……!!!!」ギリリ

妖精「……クロシュ、フメイ。疲れてるところ悪いけど……この場でこいつを仕留めるよ。絶対に逃がしちゃだめだ」

フメイ「……」ジリ

クロシュ「……」ジリ

ノーランド「おおっと! いきなりピンチです。どう切り抜けたものでしょうか……おや?」


頭を抱えてうずくまるリリア「……」ガクガク


ノーランド「フフ……リリアちゃんがどうなっても良いんですか? もし私に危害を加えるつもりなら、次の瞬間手が滑って疑似魔王化させちゃうかもしれません」

クロシュ「!!」

フメイ「カリス……!!!」ギリリ

ミスティ「下衆な真似を……!!」

リュアン「リリアさんに何をしたんですか!? どうして彼女は苦しんでいるんですか!?」

ノーランド「さあ? それについては私の知ったことじゃありませんね。で、どうするんです? 今日の私はご機嫌なので、見逃してくれるなら五体満足でそのまま引き渡してあげますよ」

妖精「く、くぅぅ……!」

ノーランド「私にしては破格の条件ですよ、大母サマ♪」

妖精「うぐぐぐぅ……!!!」

聖女「……妖精さん。リリアさんの身の安全を優先しましょう。彼女を失えば、この国は壮絶なことになります」

妖精「……わかった」

ノーランド「交渉成立です。ではリリアちゃんはここに置いていくので、皆さん私がこの場から見えなくなるまで一歩も動かないでくださいね。私、マーキングした相手なら視界にさえ入ってれば疑似魔王化させられるので」

妖精(くそ……! 射程が視界全域なんてたぶんブラフだと思うけど、それを確かめる為にリスクは冒せない……!!)

ノーランド「ではさようなら。またいつか会う日までごきげんようです」フリフリ

 スタスタスタ 
  ガチャッ バタン

クロシュ「リリアちゃん!」タッ

フメイ「リリア!」タタッ

頭を抱えてうずくまるリリア「……」


妖精(それから……私たちはリリアを回収し、その場から撤退した……)

妖精(リリアがなぜ、何に苦しんでいるのか……。なぜ突然ノーランドがカリスになってしまったのか……。問題は山積みだ……)

妖精(そして……街に戻った私たちは、さらに別の問題に直面することとなる)

 ◆
57 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/08/02(日) 01:07:49.83 ID:tqRjpxSg0
―真正リーリア首都

 静まり返った通り「」

 立ち尽くす市民たち「」

呆然とする馬頭のザリガニ屋「……」

ぼーっとする妖精のどんぐり屋「……」

涙を流すエルフのミルク屋「……」ポロポロ

俯くゴブリンの八百屋「……」


クロシュ「……」

フメイ「み、みんな……どうしたの……?」

妖精のどんぐり屋「………なんだか……いろんなこと、思い出すんだぁ……」

馬頭のザリガニ屋「……オデ……ザリガニノ命……奪ウ資格、ナイ……」

エルフのミルク屋「…………ごめんなさい……。ごめんなさい……」ポロポロ

ゴブリンの八百屋「……おれ……みんなを見殺しにして……生き残っちまった……。なんで……忘れてたんだろう……」

妖精「……加護が……剥がれてる……!?」

聖女「そ、そんな……!」

レイル「ううん、まだ。完全に剥がれたわけじゃない」ザッ

リュアン「レイルさん!」

アルバ「……どういうことだ? 一体何が起きている?」

アルバに背負われている気を失ったリリア「……」

レイル「……宿泊所で話しましょ。まずはそのリリアちゃんを休ませてあげないと」

 ◇

―宿泊所

レイル「……あなたたちが探索に行って、しばらく経った頃……。突然、加護の影響が薄まったの」

妖精「!」

レイル「そしてそれは、今のリリアちゃんの昏睡状態と関係している……それくらいは誰でもわかるよね」

リュアン「は、はい。でも……私たち、どうしてリリアちゃんがこんなことになっているのかわからないんです……。私たちが見つけた時には既に苦しんでて……」

フメイ「……カリスが、何かした?」

妖精「その可能性が一番高いけど……カリス自身は、知ったことじゃないって言ってた。もしカリスの仕業だったら、あいつならそれを得意げに語る気がする」

レイル「……逆かもしれないわね。リリアちゃんに何かがあったから、カリスがノーランドちゃんに付け入る隙が生まれて……ノーランドちゃんを乗っ取った」

ミスティ「……でもそれじゃ、リリアに何があったって言うの?」

レイル「……ここから先は、私の想像になるけど。あなたたちが破壊したっていう、試験管の装置……それがリリアに何らかの影響を及ぼした可能性がある、気がするわ」

クロシュ「!!」

レイル「それが星脈を通じて世界中に加護を広げる為の装置だったというなら……加護の主体であるリリアちゃんに、逆に何かの影響を与えてもおかしくない」

クロシュ「……」

レイル「……過ぎたことを悔やんでも仕方がないけどね。とにかく今は、リリアちゃんの治療を急いだ方が良い……。問題は……治療の方法が全くわからないってことだけどね……」

聖女「……」

レイル「放っておけば加護はもっと薄まっていくだろうし、そうなればこの国は遠からず崩壊する。そうね……私の見立てだと――」


↓1コンマ
01-60 あと4日
61-90 あと5日
91-00 あと6日
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/02(日) 01:14:09.01 ID:t2iSvj7EO
うん
59 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/08/02(日) 01:27:51.23 ID:tqRjpxSg0
レイル「あと4日くらいはもつと思う」

リュアン「よ、4日……」

レイル「逆に言えば、4日を超えたらその先は保証できないってこと。この私の天才的頭脳による未来予測ではね」

クロシュ「……」

 ・4日を越えて滞在18日目以降になると、真正リーリア国崩壊となります

 ◆
60 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/08/02(日) 01:28:28.11 ID:tqRjpxSg0
本日はここまで

カリス・ノーランドの施設の最奥で謎の装置を破壊したクロシュたち。息をつく間もなく、事態は思わぬ急展開へ
突如として苦しみ出し、加護を喪失するリリア。そして突然ノーランドを乗っ取って復活を遂げるカリス・ノーランド。クロシュたちはリリアの身柄を優先し、カリスを取り逃すこととなる……
そして加護を失い苦痛と悲哀を思い出した真正リーリアに、破局の足音が迫る。どうしてこうなったのか。これからどうすれば良いのか。結局、世界はどうしようもないことばかりなのか。あかちゃんスライムたちの足掻きは、果たして意味を成すのか――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いします
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/02(日) 08:02:25.20 ID:KGQg0DhI0
用事があって多数決に参加出来なかったのと残り3つでも居合が多数だったからあまり言いたくないけど、>>49>>50が同じIDかつ違う技なのはどういう意図なんだろうか……
訂正や偶然違う人が同じIDになったりしたのならいいけど、複数端末や機内モードでID変えて複数投票しようとして失敗とかだったら今回の多数決システムに何らかの対策が必要かも
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/02(日) 08:28:57.24 ID:VJr/OF6Qo
おつ
しまった…アレは壊してはいけなかったか…
妙に判定が易しいなとは思ってたが…
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/02(日) 13:10:43.33 ID:kBJRL4Oyo
おつおつ

ノーランドもカリスもクロシュに演技仕掛けないのはクロシュ(の力)認めてるみたいで嬉しい

いや後者は嬉しくない
64 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/08/02(日) 22:02:19.19 ID:tqRjpxSg0
>>49>>50が同じIDだったので無効票にしようかとも考えましたが、仰る通り残り3つでも居合が多数だったためそのまま進めました。厳密を期すならば良くなかったかもしれません
実のところID変更や複数端末などによる問題は>>1も認識しています。機内モードなどによるID変更については単発IDを無効とするという対策もできますが(しかしテンポが悪化します)、複数端末に対しては割とどうしようもないというのが実情です。何か良い対策があれば良いのですが、今のところ思い付きません

暴力は多くの問題を速やかに解決する便利な手段ですが、暴力では解決できない問題や、悪化する問題というのもあります
そしてややメタ的な話になりますが今回の件で言えば、あの相手にその技で勝ったらどのような絵面になりそうか? そしてその絵面はクロシュたちにとって好ましい運命と言えそうか?――ということなども考えていただければ、良い運命を導きやすかったかもしれません。過ぎたことはどうにもならないので、前向きに善処し続けるのが良いでしょう

クロシュさんはモノマネや演技が得意なので、他人の演技などを見抜く能力も平均より高いかもしれません
カリス氏はクロシュの評価を駄作から傑作に引き上げており、実際クロシュの力を非常に高く評価しています。しかしそれはあくまで研究対象としての評価だということを留意する必要があります。
対してノーラちゃんはクロシュのことを一端の意思を持つスライムとして認めており、カリス氏と同じ姿ながらその心理的機微は全く異なっているようです
65 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/08/02(日) 22:03:01.59 ID:tqRjpxSg0
―真正リーリア首都 滞在14日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:竜角の大槍    盾:ラティアの大盾  飾:
武:         防:ぬののふく    飾:くすんだ不死鳥の羽根

◇フメイ  [バーニングハート]
武:         盾:         飾:
武:         防:火鼠の衣     飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:
武:         防:木綿のドレス   飾:

◇リュアン [お嬢様]
武:黒曜鋼のナイフ  盾:         飾:守りのペンダント
武:         防:旅人のドレス   飾:

◇聖女   [運命変転修道女]
武:木の杖      盾:         飾:
武:         防:ロイエの修道服  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀     盾:         飾:虹晶の耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽の欠片*2    大きな巻き貝      冒険者証(ランク1)
運命賽*6       サボテンドラゴンの花  メルルの帽子
会心賽*2       魔導機関銃       暗黒優待券
反魂丹*1                   クロシュヴィア伝説
ステライト鉱石                 避難所のドアノブ
ヒヒイロカネ                  星の粉
炎スライムの秘伝書               オリシン王家の栞
運命変転の魔導書                竜角の短剣
古ドワーフ鍛冶指南書
身代わりのお守り*1
星屑*1
日属性基礎
明石流剣術指南書

◯現在の目標
・クロシュヴィアの行方を追う

◯個人目標
・世界樹の石炭 [6/8]
・武装製作経験 [6/6]
・僧侶を連れて帰る(聖女)

◯経験値
・クロシュ 近接[10/12] 魔法[03/12] 防御[03/09]
・フメイ  近接[03/06] 魔法[16/16] 防御[06/09]
・リュアン 近接[02/06] 魔法[07/09] 防御[02/06] 日[8/8]
・聖女   近接[03/04] 魔法[06/09] 防御[02/06] ?[2/?]
……………………………………………………………………………………
□真正リーリア首都
市街:宿泊所、配給所、広場、市場、食事処、茶屋、薬局、治療院、
  図書館、博物館、総統庁、他
郊外:畑、果樹園、牧場、湿原、他
……………………………………………………………………………………
□会える人
同行者:メアリー、ルルナ、アルバ
現地人:ゲラート、アルツ、リリア、クリュナー、ノーランド
滞在者:レイル、ワン、エレノア、ザイル
66 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/08/02(日) 22:05:10.96 ID:tqRjpxSg0
―明け方
 宿泊所 客室

 チュンチュン


 スタスタスタ…
 扉「」バァン!!


クロシュ瓶「!?」モニャッ!?
妖精「わっ!?」バッ
フメイ「何!?」バッ
ミスティ「敵襲!?」バッ
聖女「何ですか!?」バッ


鬼気迫る表情のノーランド?「……」ズカズカ


妖精「カリス・ノーランド!?」

ミスティ「朝早くに堂々と襲撃!? 良い度胸じゃ――」


ノーランド?「リリアさま、リリアさま……!!」タタッ

昏睡するリリア「……」

ノーランド?「リリアさまぁ……!! ごめんなさい、ごめんなさい……!」エグエグ


フメイ「………???」

ミスティ「……えっと……。カリス……じゃない?」

クロシュ「……ノーラちゃん!!」

妖精「ど、どういうこと……!?」

寝ぼけリュアン「ふみゃ……?」ムニャムニャ

 *

ノーランド「私は……ホムンクルスであるノーランドの複製体です。あなたたちには分体って言った方がわかりやすいかな」

クロシュ「!」

妖精「複製体……本体と違ってカリスに乗っ取られてないの?」

ノーランド「はい。乗っ取られたのは本体だけ。本体に異常が発生した時、すぐにラインを切断しました。放っておいたら……たぶん、私も乗っ取られていた……」

聖女「そのようなことが……」

ノーランド「……お前たちに言いたいことはたくさんありますが……今はそんな場合じゃない。リリアさまをお救いして、創造主――カリス・ノーランドを打倒しなければならない。その為に協力してください」

妖精「リリアとカリスの件は……私たちにも責任がある。どの道リリアのこともカリスのことも対処するつもりだったんだ、喜んで協力させてもらうよ」

ノーランド「ではまず、リリアさまを回復させる方法とカリス・ノーランドの行方について、知っていることを洗いざらい吐いてください」

妖精「……ええと。ごめん、まだ何も……。ノーラの方は何か知らないの?」

ノーランド「………えっ!? なんで!? お前たちって、半年前にカリス・ノーランドを倒して世界を救ったダークヒーローなんですよね!? なんでまだ何も掴んでいないんですか!!?!? ま、まさか……リリアさまのこと、どうでもいいって思ってる……!!?!?」

クロシュ「わ、わわ……!?」

聖女「ち、違います!! 昨日いろいろあったばかりで、私たちも疲労困憊で……。何も掴めていないのは本当に申し訳ないのですが……」

ノーランド「……が、がっかりです。お前たち、ちょっとは見どころがあるのかなって思ってたのに……駄作未満です」

フメイ「むっ……! そういうノーラだって、何も掴んでない……!」

ノーランド「うるさい! これから掴むんです、お前たちも急いでください! リリアさまにこれ以上何かあったら、お前たちは死刑ですからね!!!!」プンスコ
67 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2026/08/02(日) 22:05:47.77 ID:tqRjpxSg0
 バサッ

大魔女ホーク(ノーランドの複製体。現在のカリス・ノーランドの同位体でもある。つまり、半年前にカリスを葬った術式を彼女に使えば……彼女もろとも、カリス・ノーランドを再び葬り去れる)

大魔女ホーク(……事は一刻を争う。カリスのことだ、前回の死因への対策なんて真っ先に取り掛かるはず。猶予はない、すぐにでもあの複製体ごとカリス・ノーランドを始末しなければ――)


ノーランド「〜〜!」プンスコ
フメイ「〜〜!」プンスコ
クロシュ「〜〜…」オロオロ
寝ぼけリュアン「」ムニャムニャ


大魔女ホーク(……いえ、慌てることもないわ。カリス・ノーランドと言えど私の完璧な術式への対策をすぐに用意するのは不可能……。最短でも4日はかかると見て良いでしょう)

大魔女ホーク(……でも、もしそれまでにカリスをどうにかできなければ……あの複製体を介して、もろとも消滅させるしかない)

大魔女ホーク(準備だけはしておきましょう。カリス・ノーランドの再発進だけはなんとしても阻止しなければ)

大魔女ホーク(……世界最高の大魔女に汚れ役なんて似合わないわ。頑張りなさいよ、あなたたち――)バサッ


 ☆努力目標が追加されました
 ・リリアを治療する
 ・カリスをどうにかする


◯現在の努力目標
・カリス?の正体を探る(達成!)
・真正リーリア見聞を広める(達成!)
・カリスの遺物を見つける(達成!)
・大きなデロデロの正体を探る(3/5)
・リリアを治療する
・カリスをどうにかする

真正リーリア首都滞在14日目。18日目に真正リーリア崩壊予報

↓1コンマ 本日のランダムイベント
01-90 何もなし
91-00 血スライム

↓1〜3 自由安価 何をする?
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/08/02(日) 22:06:25.64 ID:Zj4syAnF0
とりあえず花でも見て気分を落ち着かせる
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