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【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅳ
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1 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 18:00:22.63 ID:+aC58MfoO
このスレは
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1704196175/
の二次創作スレの4スレ目です。
>>1
は本家スレの作者ではないため、本家スレと設定が大幅にズレたりする可能性がありますが、世界観や用語等は本家スレに準拠します。
また、更新がいつ止まってもおかしくない上に、拙い文や脈絡のない展開、矛盾等があるかもしれません。
それでもよければ付き合ってくださると幸いです。
安価とコンマは連取りを禁止します。
(協力お願いします!)
また、安価の内容が状況にそぐわないと
>>1
が判断した場合は最安価、内容の変更等をする場合がありますのでご了承ください。
本家スレを知っていて参加してくださる方なら大丈夫だとは思いますが、募集したキャラは多少の改変及び展開によっては闇堕ち、死亡、消滅などが起きる可能性があるので苦手な方はご注意ください。
そして、二次創作を快く許してくださった本家作者様へ最大限の感謝を申し上げます。
本当に、ありがとうございます。
前スレ
I
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752849897/
Ⅱ
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1763179869/
Ⅲ
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1774793898/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1787389222
2 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 18:02:20.23 ID:+aC58MfoO
ガイ(第四避難所の代表に呼ばれ、色々と話した。外の世界がどうなっているのか、俺たちがどうやってここまで来たのか……十年分の空白を埋めるように、随分と細かいことまで聞かれた。)
スタスタ……
勇者連合兵A「──よう、お疲れさん。えらい質問攻めに合ってたけど、大丈夫か?」
ガイ「……問題ない。十年も外から情報が入って来なかったんだ。気になるのは当然だ」
勇者連合兵A「それならいいんだが……さっき言ってたけど、はぐれた奴らを他の避難所に探しに行くつもりなんだよな?」
ガイ「ああ……まずは第七避難所へ向かおうと思っている。そこまでの道を教えてくれ」
勇者連合兵A「そりゃ構わないが……一人で行く気か?」
ガイ「時間が惜しい。準備ができ次第、出発するつもりだ」
勇者連合兵A「そうか……ついていってやりたいが、三人抜けた穴を埋めなきゃならない……悪いな、力になってやれなくて……」
ガイ「その気持ちだけでもありがたい。ここを守る人間をこれ以上減らすわけにもいかないだろう」
勇者連合兵A「その言葉、そっくり返すぜ。あんたに助けてもらった命だ。こんなところで無駄にする気はねぇよ……代わりに、他にできることがあれば可能な限り手を貸すぜ」
ガイ「……それなら、なにか武器は余っていないか?これよりマシなら、なんでもいい」
折れた短剣「」ボロッ……
折れた短剣「」ボロッ……
勇者連合兵A「……ついてきてくれ」
◆
ーー臨時墓地
地面に並んで突き立てられた大量の武器「」ズラッ……
それぞれの武器に括り付けられた名札「」
勇者連合兵A「まだ使えるものがあるはずだ。好きなのを持っていけ」
ガイ「……ここから?」
勇者連合兵A「いつまでもここに置いとくより、使える奴に持っていってもらった方がいい」
ガイ「……そうか。なら、使わせてもらおう」
勇者連合兵A「持ち主への礼なら、生きて帰ってくることで返してやれ」
スタスタ……
ガイ「……?」
地面に鞘ごと刺さった刀「」シン……
刀に手を伸ばすガイ「……借りるぞ」スッ
スラッ……
少し刃こぼれした刀「」キランッ
勇者連合兵A「……そいつを使ってたのは、オノゴロのサムライだ。避難民を逃がすために、戦って死んでいった」
ガイ「……」
勇者連合兵A「刃こぼれはしてるが、まだ十分使える。あんたが持っていくなら、そいつは文句を言わねえさ」
鞘に刀を納めるガイ「……大事にする」キンッ
⭐︎無銘刀を手に入れました。
3 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 18:03:11.24 ID:+aC58MfoO
ガイ(アレックスから第七避難所までの経路を聞いたが……問題は、そこまで何事もなく辿り着けるかどうかだ……特に気をつけるべきなのは、原理派勢力と氷刃の魔女か)
ベルトーネ『あの黒い影とスライムもどきも数が多いとかなり危険だけどね〜……あ、私いいこと思いついちゃった!』
フローディア『あら?どんないいこと?』
ベルトーネ『時間を止めながら第七避難所まで行けばいいんだよ〜!そうすれば、氷刃の魔女に出会ったって、無視して第七避難所まで進めるでしょ〜?』
フローディア『……いい案だけれど、現実的ではないわね。ガイは扱う魔法が特殊だけれど、魔力量は普通の人とそう変わらないわ。時間魔法で世界の法則を書き換えるような使い方を乱用すれば、魔力がすぐに枯渇して何もできなくなるのがオチよ』
ベルトーネ『でもでも、魔力が足りないんならマナポーションとかで補給すれば──』
ガイ(食料さえ貴重なこの場所で、ポーション類がどういう扱いをされているかは言わずともわかるだろう)
ベルトーネ『あ』
ガイ(それに、ポーション類があったとしても、俺が時間の檻を連続使用するほどの量となれば、途方もない数になる……そんな量を抱えて歩くくらいなら、荷物を減らして歩いた方がいい)
ベルトーネ『むぅ……完璧な作戦だと思ったのにな〜』
フローディア『そもそも、時間魔法は切り札として残しておくべきよ。移動だけで魔力を使い果たして、いざという時に使えません、では本末転倒でしょう?』
ベルトーネ『じゃあ結局、普通に行くしかないのか〜……』
ガイ(……魔力の心配をしなくていいのなら、そういった移動方法もいいのかもな)
フローディア『ふふ、それができるなら、そもそも道中の危険なんて気にする必要もないでしょうね』
⭐︎第七避難所までの経路が判明しました。
4 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 18:03:56.09 ID:+aC58MfoO
フローディア『けど、道中の不安を減らすというのは大いに賛成だわ。ガイには死んでほしくないもの』
ガイ(不安を減らすと言っても同行者を増やすくらいしか思いつかないぞ?その同行者だって、ここの防衛で手が離せないだろうし──)
フローディア『あら、あそこにちょうどいいのがいるじゃない。早速声をかけに行きましょう』
ガイ(……?)
◆
パンを食べるマロニー「」モソモソ
ベルトーネ『まさか、アレに助けを求めるつもり?』
フローディア『そうよ。神の化身だと言うのなら、強さは保証されているもの。利用しない手は無いわ』
ガイ(……拒否される気はするが、試してみないことには始まらないか……)
スタスタ……
パンを食べるマロニー「……」モソモソ
ガイ「マロニー、少しいいか?」
パンを食べながらガイを見るマロニー「……?」モグモグ
ガイ「これから第七避難所へ向かうつもりだ」
ガイを見つめるマロニー「」モグモグ
ガイ「そこまで、一緒に来てもらえないか?」
◆reverseこnnマ↑1
繧ィ繝ゥ繝シ!繧ィ繝ゥ繝シ!繧ィ繝ゥ繝シ!
『代行者の使命に手を貸すことなかれ。ただ、その行く末を見届けよ』
繧ィ繝ゥ繝シ!繧ィ繝ゥ繝シ!繧ィ繝ゥ繝シ!
5 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 18:04:24.84 ID:+aC58MfoO
マロニー「──代行者さん。私たちは世界の命運に直接干渉することができないの」
ガイ「……?」
マロニー「あなたが何をするのか見届けることはできる。ここにいる人たちを助けることも、魔物を殺すこともできる……でも、あなたを直接手伝うことはできない」
ガイ「……同行拒否ということか?」
マロニー「うん」
ベルトーネ『やっぱダメか〜……ガイくんの使命には、神様側から直接手出しできないみたいだね〜』
マロニー「ごめんね」
ガイ「いや。理由があるなら仕方ない」
パンを食べるマロニー「……使命、頑張ってね」モソモソ
⭐︎マロニーに同行を断られました。
6 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 18:04:55.20 ID:+aC58MfoO
ガイ(第七避難所がある王都までは、第五、第六避難所を経由して進む。途中で物資を補給できる分、他の経路よりはマシらしい……それでも、無事に辿り着けるかどうかは別の話だ)
ガイ(……行く先は決まった。あとは、ここを発つまでに何をしておくかだな……)
◆現在はセイントレアです。(3日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・聖女を見つける
・サーシャたちと合流する
※出発する旨の安価で第七避難所に向かいます。
何をする?
安価下1〜3
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 18:06:05.47 ID:Z7EHlS9s0
レムに同行してもらえないか聞いてみる
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 18:19:37.51 ID:FA8asQQOO
せめてマロニーから星詠みや氷刃みたいな奴が他にいるのか尋ねてみる
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 18:36:40.60 ID:euXXyEIK0
ガイ 無銘刀を使えるように練習する
10 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 20:00:27.94 ID:ASxaOk1jO
ガイ「ふっ!はっ!」
無銘刀「」ビュンッ!ビュンッ!
ベルトーネ『なかなかいいカンジじゃない〜?』
フローディア『短剣と魔導拳銃を使っているところしか見たことがなかったけれど、刀も扱えるのね』
ガイ「……」
無銘刀「」ピタッ……
ベルトーネ『お〜。思ってたより様になってる〜』
ガイ(……オノゴロでも、一度だけ刀を借りて使ったことがある)スチンッ
フローディア『そうなの?』
ガイ(ああ。だが、記憶を失っていたこともあって、まともには扱えなかった。身体が覚えている部分はあったんだろうが……どう振るえばいいのか、自分でもよく分かっていなかった)
ガイ(記憶を取り戻した今なら分かる。元々、一般的な武器は一通り扱えるようにラルフさん……俺の師匠から教わっていたんだ。どんな状況でも、わずかな可能性を繋げられるように、と……)
ガイ「ふっ!」ダッ
無銘刀「」ヒュンッ!
ガイ(……それでも、本職には遠く及ばないな)
ベルトーネ『別にサムライになるわけじゃないんだし、十分じゃない〜?』
ガイ(……そうだな。今必要なのは、こいつを完璧に使いこなすことじゃない)
少し刃こぼれした刀身「」キラ……
ガイ(生き残るための武器として、使えるようにしておくことだ)
構えるガイ「……もう一度」スッ
フローディア『少なくとも、昨日みたいな武器で戦うよりは安心して見ていられそうだわ』
ベルトーネ『頑張れ〜、ガイく〜ん』
⭐︎無銘刀の練習をしました。
11 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 20:00:53.13 ID:ASxaOk1jO
勇者連合兵A「おぉ、さっそく練習か。使い心地はどうだ?」
ガイ「……悪くない。少し癖はあるが、慣れれば十分使えそうだ」
勇者連合兵A「そうか……なら、渡した甲斐があったな。それと、あんたに頼みたいことがあるんだが、いいか?」
ガイ「?」
勇者連合兵A「まずは第五に向かうんだろ?あんたさえよければ、一人連れて行ってほしいやつがいるんだ」
ガイ「それは……」
レム「私です」ヒョコッ
ガイ「……レム?」
レム「第五避難所の診療所に用があるんです。薬と医療品の受け渡しと、向こうの負傷者の状態も見てくるように頼まれていて……」
勇者連合兵A「本来なら俺たちの誰かが護衛につくんだが、今は人手が足りねぇ。どうしたもんかと思ってたところに、ちょうどあんたが第五へ行くって話を聞いてな」
ガイ「……つまり、第五避難所までレムを連れていけばいいんだな」
勇者連合兵A「ああ。同じ場所に向かうなら、一緒に行ってもらえると助かる」
レム「一応、私も戦えます。治癒魔法だけじゃなくて、光属性魔法も使えますから。全部あなたに任せるつもりはありません」
ガイ「……それなら、俺としても助かる」
レム「それに、私が一緒なら怪我をしても診られます」
ガイ「怪我をする前提なのか?」
レム「昨日のあなたを見たら、そう考えるのが普通です」
ガイ「……」
ベルトーネ『言い返せないね〜』
フローディア『当然でしょう』
勇者連合兵A「ははっ、違いねぇ」
ガイ「……分かった。第五避難所まで一緒に行こう」
レム「はい。よろしくお願いします」
ガイ「こちらこそ。道については俺より詳しいだろうし、頼りにしている」
レム「任せてください。第四と第五の間なら何度か通ってますから」
勇者連合兵A「助かる。レムのこと、頼んだぜ」
⭐︎第五避難所までレムが同行することになりました。
12 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 20:01:57.12 ID:ASxaOk1jO
ガイ「マロニー、聞きたいことがあるんだが……」
マロニー「?」
ガイ「氷刃の魔女や星詠みの魔女の他にも、ああいった存在はいるのか?」
マロニー「いるよ。私が知ってるのは一人。白鋼(しらはがね)の騎士って、みんな呼んでる」
ガイ「……白鋼の騎士……」
マロニー「うん。王城の入り口を守ってる。近づいたものは誰でも襲うから、今は誰も好き好んで城には近づかない」
ガイ「……お前は近づいたことがあるのか?」
マロニー「あるよ。戦ってみたかったから」
ガイ「……そうか」
マロニー「氷刃の魔女とも戦ったことがある。二人とも相当手強くて……すっごく、心が躍った」ニヤァ……
ガイ「……氷刃の魔女と戦ってよく生き延びたな」
マロニー「戦ってる途中でどこかに行っちゃった。追いかけたけど、吹雪に紛れて見失った」
ガイ「白鋼の騎士の方は?」
マロニー「あっちも決着はついてない。ずっと城の入り口から離れなかったから」
ガイ「……?」
マロニー「私が離れれば追ってこない。また近づけば襲ってくる。それの繰り返し」
ガイ「徹底して城を守っているのか」
マロニー「たぶん。追いかけてきてくれたら、もっと戦えたのに」
ガイ「星詠みの魔女とは戦っていないのか?」
マロニー「うん。空を飛んでるところは見たことあるけど、向こうから私を狙ってきたことはないから。いつかは戦ってみたいんだけどね」
ガイ「……他には?」
マロニー「知らない」
ガイ「いない、じゃなくて……知らない?」
マロニー「うん。王城の中には入ったことないから。白鋼の騎士が入り口を守ってるくらいだし……中に何かいてもおかしくないんじゃない?」
ガイ「……なるほどな。教えてくれてありがとう。今更だが、これは直接的な助けには入らないのか?」
マロニー「代行者さんなら、いずれ知ることだから。私が教えたくらいじゃ、何も変わらない」
ガイ「……そういうものなのか?」
マロニー「基準は私もよくわからないけど」
⭐︎マロニーと話しました。
13 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 20:02:24.96 ID:ASxaOk1jO
ーー第四避難所 入り口
レム「お待たせしました」
鞄「」ズシッ……
ガイ「……少し持つか?」
レム「いえ、お構いなく……ガイさんは戦えるように、身軽でいてください。それに、こういうのは慣れてますから」
ガイ「そうか。無理そうならいつでも言ってくれ」
レム「はい。それよりガイさんこそ、本当に身体は大丈夫なんですよね?」
ガイ「問題ない」
レム「……ならいいですけど」
ガイ「それより、第五避難所までの案内を頼む」
レム「任せてください。なるべく危険の少ない道を通ります」
ガイ「……なるべく、か」
レム「今のセイントレアに、絶対安全な道なんてありませんから」
ガイ「それもそうだな……行こう」
レム「はい!」
◆探索判定 反転コンマ下1
01-10 氷刃の魔女
11-50 敵襲
51-70 場所を発見
71-80 使えそうな物資を発見
81-00 生存者と遭遇
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 20:06:31.95 ID:CsVw9Jyno
あ
15 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 20:11:47.82 ID:ASxaOk1jO
どんな場所をみつけた?
◆安価下1
◆追加判定
コンマ下1
コンマ下2
奇数で……
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 20:13:38.42 ID:w0S6o663O
妖精が住んでたっぽい小屋
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 20:26:06.41 ID:sP1sL4C+O
奇数こわい
18 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 21:35:32.89 ID:vy9f+FhPO
ーーセイントレア平原
ザッ……ザッ……
レム「──ガイさん、折り返し地点につきました。一度、休憩しましょう」
ガイ「わかった。野営をするのか?」
レム「はい。あそこの、廃教会が見えますか?」
廃教会「」ポツン
ガイ「あれか?」
レム「そうです。あそこに泊まりましょう」
◆
ーー廃教会の裏手
枯れた巨大な木「」
フローディア『……この辺り、強力な結界が貼られているわね。悪意を持って近づく者はこの教会の敷地に入れない……ここまでの術師は、そうそういないわよ』
ガイ(なるほど……それで野営場所として使われているのか)
レム「明日の朝になったら、第五避難所へ向かいましょう……ガイさん、どうかしましたか?」
ガイ「ああ、いや……」チラッ
枯れた巨大な木「」
レム「……?その木がどうかしましたか?」
ガイ「……妙な木だと思ってな」
レム「妙、ですか?」
ガイ「ああ……枯れてはいるが、ただの木には見えない。何というか……誰かが手を入れていたような跡がある」
レム「……なるほど。おそらくですが、この木には妖精が住んでたんだと思います」
ガイ「妖精が?」
レム「ええ。あそこを見てください」スッ
離れのキッチンらしき形跡「」ボロッ
ベルトーネ『ラティア・ヘイヴンでごはん屋さんが使ってたような大きさのキッチンだ〜』
レム「妖精は木や花なんかを、そのまま住処にすることがあります。この木も、枯れる前は妖精の家だったんじゃないでしょうか」
枯れた巨大な木を見上げるガイ「……」
ガイ(……ここに住んでいた妖精はどうなったんだ?)
フローディア『わからないわ。少なくとも、もうここには居ないというのは確かよ』
ベルトーネ『無事だといいね〜』
ガイ「……」
フローディア『……それにしても、この結界。これだけ強力なのに、随分と優しい術式なのよね。悪意のある者だけを遠ざけて、それ以外は拒まない……もしかすると、ここに住んでいた妖精を守るために張られたものだったのかもしれないわね』
ガイ「……」
枯れた巨大な木「」シン……
ガイ(住人はいなくなって、木も枯れた。それでも結界だけは、今もここを守り続けている……か)
レム「……ガイさん?」
ガイ「いや……何でもない。そろそろ休もう。明日も歩くんだろう?」
レム「はい。第五避難所までは、まだありますから」
枯れた巨大な木「」シン……
⭐︎妖精が暮らしていたと思われる場所を発見しました。
19 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 21:36:01.59 ID:vy9f+FhPO
ーー廃教会
鍋「」コトコト……
レム「ガイさん、こちらをどうぞ」スッ
硬いパン「」
薬草が浮いたスープ「」
ガイ「ありがとう……」ズズ……
ガイ「……美味いな」
レム「えっ!?ほとんど味付けもしてないのに……?」
ガイ「……一度、訳あって味覚を失ってな。今は戻ったんだが、それ以来、味がするだけでもありがたいと思うようになった」
レム「一体どんな経験をしてるんですか……」
ガイ「……色々あった」
硬いパンを齧るガイ「……」ガリッ
レム「……それ、硬くないですか?」
ガイ「硬いが……うまいぞ」モグモグ
レム「そ、そうですか……」
◆現在はセイントレアです。(4日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・聖女を見つける
・サーシャたちと合流する
※遠くには行けません
何をする?
安価下1〜2
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 21:37:55.69 ID:w7QTjg4cO
レムとカグヤさん談義
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/22(土) 21:44:24.88 ID:CsVw9Jyno
時間魔法鍛えよはちゃめちゃに鍛えよ
22 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 23:32:03.73 ID:HP/6fhFGO
ガイ「そういえば……カグヤさんの弟子だと言っていたな。なぜ、セイントレアに一人で?」
レム「その……笑わないですか?」
ガイ「?ああ」
レム「当時、オノゴロでカグヤ先生と些細なことで喧嘩してしまって……家出をしたんです。ちょっとでも困らせてやろうって思って……」
ガイ「それで、セイントレアまで?」
フローディア『見た目によらず、かなりのお転婆だったのね……』
レム「あ、でも!家出といっても、セイントレアで売ってた医学書とか、大陸の先生が書いた論文とかを買って、すぐに帰るつもりだったんです!」
ガイ「……そこで、世界めくれに遭ったのか」
レム「……はい……」
レム「最初は、すぐ帰れると思ってました。何日かしたら全部元通りになって、先生に怒られて……それで終わるんだって」
ガイ「……」
レム「でも、一週間経っても、一ヶ月経っても……帰れなくて……帰ったら、ちゃんと謝ろうって……勝手にいなくなってごめんなさいって。それから、買った本を見せて……先生が知らないことが書いてあったら、ちょっと自慢してやろうって……」
レム「……ずっと、そう思ってたんですけどね。十年も経っちゃいました……」
狐耳「」ペタン……
ガイ「……俺が会った時のカグヤさんは、相変わらず医者をやっていた。トコナツ火山島で診療所にいてな」
レム「トコナツ火山島で……?」
ガイ「ああ。俺がコカトリスの毒で倒れた時に治療してもらった。おかげで仲間を悲しませずにすんだ」
レム「……そうだったんですね」
ガイ「冗談好きなところもあったが、基本的には穏やかな人で、物腰も柔らかくて──」
◇
モニュンッ
カグヤ「ちょっと……堪忍してぇや……///」
◇
ベルトーネ『……ガイくん。なんだか変なこと思いだしてない〜?』
ガイ「っ、と、とにかく!患者思いのいい医者だったと思うぞ!」
23 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 23:33:06.48 ID:HP/6fhFGO
レム「……ふふっ」
ガイ「?」
レム「先生らしいなって……よかった……元気なんだ……」
ガイ「……ああ」
レム「」ポロッ
涙を拭うレム「ご、ごめんなさい……生きてるって聞いたら、なんか……急に……」ゴシゴシ
ガイ「気にするな」
レム「……先生に、会いたいなぁ……」ポロポロ
レム「会って……ちゃんと謝りたいです……あの時はごめんなさいって……」ポロポロ
ガイ「……ああ」
レム「それで……十年間、ちゃんとお医者さんの勉強も続けてたって……いっぱい人を治したって……先生に、話したい……」ポロポロ
ガイ(……十年。たった一度の喧嘩を謝ることも、会いたい人に会うこともできないまま……ここに閉じ込められていたのか)
泣き続けるレム「……」ポロポロ
ガイ(……レムだけじゃない。セイントレアにはきっと、帰りたくても帰れず、会いたい人にも会えないまま……十年を生きてきた人が大勢いる)
拳を握るガイ「……」グッ
ガイ(──世界めくれを止める。聖女を見つけて、必ずこの世界を元に戻す……!)
ガイ「……レム」
レム「……はい?」グスッ
ガイ「カグヤさんに会えるといいな」
涙を拭うレム「……はい!」ゴシゴシ
⭐︎レムと話しました。
24 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 23:34:38.28 ID:HP/6fhFGO
眠るレム「カグヤ先生……ムニャムニャ……」
ガイ「……」
ベルトーネ『ガイくん、寝ないの?』
ガイ(ああ……レムも戦えるとは言っていたが、なるべく手をかけさせたくない。なら、今の俺ができるのは自分自身を鍛えることだ……)
ガイ(フローディア。時間魔法について、知っていることを教えてくれ)
フローディア『私に?あなた、私の姪から時間魔法を教わっていたのでしょう?』
ガイ(ああ。基礎的なことについてはな……だが、そこから先は自分で考えろと)
フローディア『……正直、時間魔法の使い手なんて、生きてた中であなたぐらいしか見たことないし、姉さんと一緒に集めた魔導書や理論なんかも情報が少なかったのよね……たしか、あなたが今できることは時間停止と自己に対する時間加速だったわね?』
ガイ(そうだ)
ベルトーネ『私たち三人の力が合わさった不死殺しも含まれるのかな〜?ほら、黒曜の棺に入ってた吸血鬼相手にやったやつ』
フローディア『あれは少し違うわね。時間魔法だけで成立したものじゃないもの。私の炎とベルトーネの力、それにガイの時間への干渉……三つが噛み合った結果でしょう?』
ベルトーネ『そっか〜。じゃあ、ガイくん一人でできることには数えない方がいいね〜』
ガイ(……となると、加速と停止か)
フローディア『ええ……時間を速める。時間を止める……なら、次に試す価値があるのは──』
ガイ(……遅くする?)
フローディア『それもできるかもしれないけど、時間停止ができるあなたには少し地味ね』
ベルトーネ『じゃあ〜……時間を飛ばすとか?未来に行っちゃうとか〜?』
フローディア『やめなさい。帰ってこられなくなったらどうするのよ』
ベルトーネ『冗談だってば〜』
ガイ(なら、何を試す?)
フローディア『……逆よ』
ガイ(逆?)
フローディア『あなたは自分の時間を速めることで、流れている時間より速く動く。時間停止では、流れている時間をその場に縫い止めている』
フローディア『だったら──時間を、後ろへ動かすことはできない?』
ベルトーネ『後ろって……』
ガイ(時間を……巻き戻すのか?)
フローディア『ええ』
ベルトーネ『えぇ〜!?それってとんでもないことじゃない!?昨日まで戻ったり、十年前まで戻ったり〜……』
フローディア『そんな大それた話じゃないわよ。世界そのものの時間を巻き戻すなんて、できたとしても試させないわ』
ガイ(……対象を限定するのか)
フローディア『そう。あなたが時間停止を覚えた時だって、最初は「世界」という大きな流れと「自分」の流れを分けるところから始めたのでしょう?』
ガイ(ああ)
フローディア『なら今度は、世界から一つだけ切り離すの……ガイ、そこに落ちてる石を斬って』
石「」コロン……
シャキンッ
真っ二つになった石「」コロン……
フローディア『じゃあ、はじめましょう。その石を元に戻して』
ガイ(……いきなりだな)
フローディア『考え込んだって仕方ないでしょう?』
ベルトーネ『フローディア、教えるの苦手だつたりする〜?』
フローディア『うるさいわね。時間魔法はただてさえ情報が少ないんだから、ひたすら試行するくらいしかできないのよ』
ガイ(とりあえず……やってみる)
真っ二つになった石「」コロン……
目を閉じるガイ「……」スッ
25 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 23:35:30.62 ID:HP/6fhFGO
ガイ(まずは、世界の時間と……この石の時間を分ける)キュイイイン……
ガイ(ルーに教わった感覚と同じだ……世界の流れに触れて、その中から一つだけを掴む……)
何かに触れる感覚「」ゾワッ……
ガイ「……!」
フローディア『掴めた?』
ガイ(……ああ。だが、ここからどうすればいい)
フローディア『時間停止なら、その流れを止めるのでしょう?なら逆に押し戻してみなさい。今の石を直そうとするんじゃなくて──その石が斬られる前まで、時間そのものを戻すの』
ガイ(斬られる前……)
真っ二つになった石「」
ガイ(……今じゃない。少し前……俺が刀を抜く前の、この石の時間を──)
真っ二つになった石「」カタ……
ガイ「……!」
ベルトーネ『動いた!』
ガイ(……戻れ!)
真っ二つになった石→石「」ピタッ……
フローディア『……』
ベルトーネ『……できた?』
石を拾うガイ「」スッ
ガイ(……斬った跡がない)
ベルトーネ『すご〜い!本当に元に戻ってる!』
フローディア『……成功ね。まさか一度目でできるとは思わなかったけど』
ガイ(自分でやらせておいて、随分な言い草だな)
フローディア『仕方ないでしょう。時間を戻すなんて、理論として残っていただけで、実例なんてほとんど知らないんだから』
26 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 23:36:09.03 ID:HP/6fhFGO
ガイ(……もう一度やってみる)
フローディア『待ちなさい』
ガイ(?)
フローディア『今、どれくらい魔力を使った?』
ガイ(思ったより少ない……時間の檻を使った時とは比較にならないな)
フローディア『おそらく、対象が小さいうえに、ほんの数秒しか戻していないからでしょうね』
ベルトーネ『じゃあ、大きいものとか、もっと昔まで戻そうとしたら〜?』
フローディア『当然、負担も大きくなると考えるべきでしょうね。それに──』
元に戻った石「」
フローディア『物と生き物で、同じように作用する保証もないわ』
ガイ(……怪我をする前まで戻せれば、治療にも使える)
フローディア『でしょうね。私も真っ先にそれを考えたわ……どうせ「自分の身体で試す」とでも言うつもりだったんでしょう?』
ガイ「……」ギクッ
ベルトーネ『当たってたみたいだね〜』
フローディア『石ころと人体を一緒にしないの。肉体だけ戻って記憶が戻らなかったら?逆に記憶だけが戻ったら?魔力や魂まで巻き戻されるのかも分からない』
フローディア『時間魔法は世界の理に干渉する魔法よ。あなた自身、散々危険な目に遭ったのでしょう?』
ガイ(ああ……)
フローディア『今はそれだけで満足しておきなさい。どこまで戻せるか、何に使えるかを確かめるのは、その感覚をもっと正確に掴んでからよ』
ガイ(……分かった)
ベルトーネ『お〜、素直〜』
ガイ(ルーにも、散々言われたからな。できることと、使いこなせることは違う)
フローディア『ふふっ。いい先生だったみたいね、私の姪は?』
ガイ「フッ……」
⭐︎時間魔法の練習をしました。
27 :
◆sIVlz2/mNs
[saga]:2026/08/22(土) 23:43:17.11 ID:HP/6fhFGO
廃教会でレムと語らうガイ。十年もの間、故郷へ帰ることも、大切な人に会うこともできなかった彼女の想いを知り、ガイは世界めくれを止めるという使命への決意を新たにする。
そして、少しでも仲間を守れる力を得るため、時間魔法の新たな可能性を模索し、自らを鍛えていく。
離れ離れになったサーシャたちは、今頃どうしているのだろうか……再会を願いながら、ガイもまた、静かな廃教会で眠りにつくのであった。
本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2026/08/23(日) 00:17:44.00 ID:TfKFJk7i0
乙
星詠みの魔女や氷刃の魔女だけではなく白鋼の騎士もいるのか。他の敵キャラもどう呼ばれているか個人的にちょっと楽しみな所はある。
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