【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 Ⅳ

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243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 00:12:50.11 ID:Fcno2tvHo
乙
まだまだ希望に溢れている避難所民
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 00:39:40.40 ID:QX+5eGQ1O
乙
原理派とも戦う運命か対魔王城戦力になれるのか
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 08:05:59.89 ID:2/O6SAhpO
セインさんが一人で片付けてくれるという戦力差ではないか
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 12:30:18.73 ID:KPef7763o
おつ
反撃宣言もされたしいざ魔女達に挑みたい所だが、まずは居所を探らんとな
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 14:36:55.89 ID:qZn6gTqm0
乙
シュヴァイツェルとベスト・マーモンスの名前が出たということは今後関わってくるのかな。
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 16:04:09.95 ID:yl1zWU0zO
乙
結構協力してくれる人達が増えてきたな
249 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 21:21:08.38 ID:yl1zWU0zO
>>243
この場所が第七避難所であるゆえに、すべてに絶望しきっている人がいなかったのでしょう。他の避難所や、避難所に頼らず生活している人々がどう思っているかは謎です。

>>244
敵対する可能性がとても高いですが、全ては状況次第です。嫌でも手をとらなければならない状況にもなる可能性もあります。

>>245
セインさんは十年前の世界めくれ当時より弱体化しています。また、これまでにセインさんがいて状況が解決していないのは星詠みの魔女たちが強敵であることと、原理派や魔物との戦いの方に戦力を割かなければいけなかったためです。

>>246
星詠みの魔女と氷刃の魔女も自分から会おうと思えばすぐに会うことができます。

>>247
原理派と出会う機会が増えれば、いずれ関わるかもしれません。出会った際には友好的な出会いにはなりづらいかもしれませんが。

>>248
どこの人たちも状況を変えたい気持ちはあるので、ほとんどの人は力を貸してくれるでしょう。
250 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 21:21:53.15 ID:yl1zWU0zO
扉「」バァンッ

マロニー「──ようやく見つけた」

ガイ「マロニー?」

セイン「……」

スタスタ……

マロニー「ねえ、この避難所に帰ってきたってことは……ようやく私と戦う気になった、っていうことだよね?」

セイン「違う。僕はお前と戦うために戻ってきたわけじゃない」

ガイ「……彼女を知ってるのか」

セイン「何度か外で出会ったことがある。その度に、戦いを挑まれて……断ってきた」

ガイ「マロニー。今がどういう状況かは分かってるだろ?今はセインと戦ってる場合じゃない」

セイン「星詠みの魔女、氷刃の魔女、白鋼の騎士……その先には、他の眷属や魔王がいる。僕たち同士が戦っても意味はない」

マロニー「別に、あなたと戦うことは代行者さんの邪魔にもならないし、代行者さんの使命とも何も関係がない」

マロニー「それなら、私と戦って……私が神に近づくのに協力する方が有意義だと思うけど?」

セイン「……どうしてそうなる」

マロニー「だって、強い相手と戦えば、それだけ私は神に近づける。世界をどうするかは代行者さんの役目。私がするのは、その横で神を目指すことだけ」

マロニー「だから……あなたと戦うことには、何の問題もないよね?」

ガイ「待て、マロニー。もし今、セインと戦うというなら俺とも戦ってもらう」

マロニー「……代行者さんと?」

ガイ「ああ」

ガイ(化身たちは、どうしてか俺の使命に直接干渉することはできない。こうすればマロニーは戦いを辞めるはずだ)
251 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 21:22:20.38 ID:yl1zWU0zO
マロニー「……そう。なら、仕方ない。仕方ないよね……」ブツブツ

ガイ(……諦めたか……?)

セイン「……?」

ベルトーネ『……!?神の気が強くなってる!ガイくん、構えて!』

ガイ「!?」

マロニー「──これより、あなた方に試練を与えます。私を越えて、力を示しなさい」

ガイ「」ゾクッ

セイン「試練だと?一体何を──」

マロニー「代行者さんの使命に手を貸すことはできない。でも……その力を試すことまで禁じられているとは聞いてない」

ガイ「……そんな理屈が通るのか?」

マロニー「分からない」

薄く笑うマロニー「だから──今から試してみる」

ガイ「……っ!」

セイン「来るぞ!」

ーー 戦闘開始 マロニー ーー

◆反転コンマ下1【現在は拮抗しています】

【判定】
01-30痛恨
31-55劣勢
56-90優勢
91-00会心

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『時間の檻』使用時のコンマが奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『遅刻斬』-10 次の判定に+40(残り1回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 21:26:36.97 ID:F4ARtMW5O
連携技
253 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 22:25:44.00 ID:cEl8sKoPo
◆79+15=94【会心!】

ガイ「っ!」
蹴られた椅子「」ドガッ

飛翔するマロニー「」バサッ

セイン「」パヒュンッ
星霊の剣「」ブンッ!

マロニー「あはっ……!」
血から生成される大斧「」ズズズ……

ガギィンッ!!!

ブワアアアアアッ!!!

セイン「ぐっ……!」ギリギリ……

マロニー「やっぱり強いね、勇者……!」ギリギリ……

ガイ「」シュンッ

マロニー「!」

セイン「はぁっ!」ブンッ!!

弾かれる血の大斧「」ガギィンッ!!

ガイ「そこだ!」
無銘刀「」ビュンッ

マロニーの腹に突き刺さる無銘刀「」ザクッ!
マロニー「っ……!」

コウモリの群れに変化するマロニー「」バサバサバサッ!!!

ガイ「……!」スタッ

集まるコウモリの群れ→マロニー「……ふふっ……やっぱりいいね、戦いは……!」ニヤリ

フローディア『……厄介ね。下手したら、私と同じくらいの再生力を持っているわよ、あの吸血鬼』

ベルトーネ『不死殺しなら、たぶん通るよ〜』

ガイ(……使うべきか?)

フローディア『待って。今回は殺すための戦いじゃないわ。少なくとも、今はね……再生できない傷を負わせて止めるには危険すぎるわ』

マロニー「──どうしたの?もう終わり?」バサッ
254 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/20(日) 22:26:09.93 ID:cEl8sKoPo
セイン「無益な戦いだ。これ以上は何も産まずに、お互い消耗するだけだ」

マロニー「無益かどうかは結果が示してくれるよ……まだ終わらないよね!?」バッ
振り下ろされる血の大斧「」ブオンッ!!!

セイン「!」バッ

床「」ドガァンッ!!!

砕け散る床板「」バキバキバキッ!!

ガイ「セイン!」シュンッ

背後へ回り込むガイ「はぁっ!」
無銘刀「」ギィンッ!!

血の大斧で受け止めるマロニー「……ふふっ」ギリギリ……

ガイ「……!」

マロニー「やっぱり、二人だと楽しいね」

セイン「楽しむために戦ってるんじゃない!」
星霊の剣「」ヒュンッ!!

マロニー「」サッ
頬を掠める星霊の剣「」スパッ
血「」ピッ……

マロニー「……」
塞がっていく傷「」シュウウ……

マロニー「」スタッ

マロニー「──もっと」

笑みを深めるマロニー「もっと見せてよ。ここまで強い人を二人も相手取ることなんて、中々ないんだからさ……!」

◆反転コンマ下1【現在は優勢です】

【判定】
01-55劣勢
56-00勝利

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り1回)※現在使用不可
・『時間の檻』使用時のコンマが奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『遅刻斬』-10 次の判定に+40(残り1回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/20(日) 22:29:10.41 ID:DT/TWulsO
時間の檻
256 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:21:58.08 ID:UbpaO39bo
◆14+99=113【勝利!】

ガイ「……セイン、時間を稼いでくれ。十秒でいい」

セイン「何をする気だ?」

ガイ「切り札を使う。言って聞かないのなら……力ずくで分からせる」

セイン「……分かった」

マロニー「何かするつもり?」

セイン「お前の相手は僕だ」パヒュンッ
星霊の剣「」ブンッ!!

マロニー「あはっ!」ガギィンッ!!
血の大斧「」ブオンッ!!

ガギンッ! ギィンッ!!

マロニー「どうしたの?さっきより遅いよ!」

ゴゴゴ……

マロニー「?この魔力は……」

セイン「……!」

目を閉じたガイ「……」

ガイ『止まれ』

◆

停止するセイン「」
停止するマロニー「」

無銘刀を構えるガイ「」スッ……

ガイ(不死殺しは使わない。フローディアほどの再生力があるのなら──)

無銘刀「」ヒュンッ

マロニーの首を斬り抜ける無銘刀「」スパッ──

◆
257 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:22:28.39 ID:UbpaO39bo
落ちるマロニーの首「」ゴトッ
崩れ落ちるマロニーの身体「」ドサッ……

セイン「……!」

ガイ「……」

セイン「今のは……何をしたんだ?」

ガイ「時間魔法で時を止めて、その間にマロニーの首を落とした」

セイン「時間魔法……?」

マロニーの身体「」ピクッ……

コウモリの群れへ変化するマロニーの身体「」バサバサバサッ!!!

落ちた頭部に群がるコウモリの群れ 「」バサバサッ……

マロニー「……」ズズズ……

首を触るマロニー「……」サスサス

ガイ「これで十分だろ。まだ、やる気か?」

マロニー「あは……あははははっ!」

ガイ「……何がおかしい」

マロニー「何もできなかった。見えなかったし、感じることもできなかった。気づいた時には……もう首を落とされてた……」

首元を撫でるマロニー「……ずいぶん昔に、私たちを殺すことに特化した一族がいたけど……もう滅んだものだと思ってたのに、まだ生きてたんだ……」

マロニー「うん。私の負け。まだ神様になるには遠いや……それに、これ以上は代行者さんの使命の邪魔になっちゃうし」

セイン「……もう僕たちに対して戦いを挑むようなことは辞めてくれ。少なくとも、世界めくれを止めるまでの間は」

マロニー「うん。負けたから聞いてあげる。世界めくれが止まったらまた戦おうね?」

複数のコウモリに変化するマロニー「」バサバサバサッ!!!

セイン「……」

扉「」バァンッ!

聖女「ずいぶん大きな音がしましたが、一体なにを──!?」

荒れた教会の中「」ゴチャッ……

聖女「……なにがあったんです?」

セインと顔を合わせるガイ「……その、色々あって」

ガイと顔を合わせるセイン「……僕たちは悪くない」

⭐︎マロニーと戦いました。
258 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:23:01.73 ID:UbpaO39bo
ーー第七避難所

ワイワイガヤガヤ

スタスタ……

リーゼリット「なんだか、動いてる人が増えたね。アルクスさんの話が効いたのかな」

サーシャ「みんな、何かできることを探してるみたいだね」

アインズ「十年間耐えてきた者達だ。目的さえ見えれば、動き出すのも早いのだろう」

大きな袋を持つザック「おーい!そっち、ちょっと道開けてくれ!」

アインズ「?」

ミラ「ザックさん、そんなに一度に持たなくてもいいんじゃない?」

ザック「何往復もすんのが面倒なんだよ。それに、沢山運んだ方がヒーローっぽくないか?」

ミラ「ヒーローっぽいかはわからないけど……腰痛めても知らないよ?」

サーシャ「ミラさん。ザックさん」

ミラ「ん?やあ、みんな。こんな所に揃って何をしてるんだい?」

リーゼリット「見回りの帰りなんです。といっても、勇者連合の人達が魔物をあらかたやっつけちゃったから、特に危険は無かったんだけど」

ザック「そりゃあ、俺たちが大活躍したからな!しばらくは安全……って言ってもまたすぐに魔物は増えるから、油断はできねえか」

ミラ「魔物退治の途中で、氷刃の魔女に出会して、犠牲もいくらか出ちゃったしね……勇者様のおかげで、犠牲は最低限で済んだけど」

アインズ「ふむ……氷刃の魔女は、この辺りにも現れるのか?」

ザック「神出鬼没、避難所の外でだったらどこでも出会う可能性はあるが……最近はこの辺りでの目撃情報が多いな」

サーシャ「うーん……何か理由があるんですかね?」

ミラ「さあ?もしかしたら、僕たちが彼女たちを倒そうとしているのが、勘づかれた……とかかな?」

リーゼリット「えっ……読心術まで使えるの?あの魔女たちは……」

ザック「ははっ!もしそうだとしたらお手上げだな……作戦を立てた時点でバレちまうじゃねえか」

アインズ「……今のところは推測に過ぎん。妙な能力まで持っていると決めつける必要はないだろう」

ミラ「うん。僕も、なんとなくそう思っただけだからね」

ザック「怖いこと言うんじゃねえよ……」

⭐︎ザックとミラと話しました。
259 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:23:34.38 ID:UbpaO39bo
ーー聖ヴァレリオ教会

クレア「戻りました……あら?」

綺麗になった教会内「」ピカピカ

聖女「クレアさん。お帰りなさい」

クレア「聖女さん。教会を掃除してくれたのですか?」

聖女「ええ……少し派手に散らかしてしまった方々がいましたので。元より綺麗にしておこうかと」

ガイ「……」

セイン「……」

クレア「……お二人とも、随分お静かですね」

聖女「ええ。反省しているみたいですよ」

クレア「ふふっ……みなさん、お疲れでしょう。休憩しましょうか」

◆

ガイ「……」

フローディア『考え事?』

ガイ(ああ……氷刃の魔女についてだ)

ベルトーネ『セイントレアについて初めて会った強敵さんだよね〜。それで、氷刃の魔女から倒すつもり?』

ガイ(いや……倒す順番は決めてないが、氷刃の魔女は、ある程度の戦い方は分かっている。なにか対策があるか考えていたんだ)

フローディア『そうね……あそこまでの氷属性の使い手はそうそう見かけないし、ひたすら遠くから攻撃するしかないんじゃないかしら?』

ガイ(吹雪で自身の周囲を覆っていて姿が捉えられない。それに、あのソリの速さは想像以上だ……リーゼとサーシャの狙撃も難しいだろうな)

フローディア『となると、接近して止めるしかないのかしら……でも、あれだけの冷気の中に飛び込むのは危険ね』

ガイ(……冷気……)

ベルトーネ『ん〜?何か思いついた〜?』

ガイ(前に、氷魔法について教えてもらったことがある)

フローディア『氷魔法を?』

ガイ(ああ。ユキ教授っていう、氷魔法の専門家だ。たしか……ユキ教授とリンが模擬戦をした時、リンは凍結を炎で防いでいた)

フローディア『炎……』

ガイ(氷刃の魔女にも同じ手が通じるとは限らない。だが、あの吹雪と凍結に対する備えにはなるかもしれない……アインズの力が鍵になるかもな)

⭐︎氷刃の魔女の対策を考えました。
260 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:24:03.84 ID:UbpaO39bo
ーー第四避難所

吹雪「」ヒュオオオ──

凍りついた人々「」パキパキ……

タタッ……タタッ……
シャーッ……

砕け散った氷の欠片「」
砕け散った氷の欠片「」
砕け散った氷の欠片「」

勇者連合兵A「あぁ……クソッ……」バタッ……

ズザザ……

空を見る氷刃の魔女「……」

氷のオオカミ「グルル……」
氷のオオカミ「グルル……」

氷の鎖を引っ張る氷刃の魔女「」グイッ

走り出す氷のオオカミ「アオオオオンッ!!!」
走り出す氷のオオカミ「アオオオオンッ!!!」

ソリ「」シャーッ

◆
261 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:24:31.70 ID:UbpaO39bo
◆現在はセイントレアです。(17日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 00:26:13.29 ID:WzVqyIbqo
善玉っぽいヴィクトリアにも原理派も力を貸せと交渉
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 00:33:22.79 ID:hLB8UadnO
ガイ セインからどのくらいの実力か試したいとの事で模擬戦をする
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 00:33:28.33 ID:guNTh5XzO
アインズのドラゴンブレスパワーアップの修行兼デートに出掛ける
265 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 00:40:55.67 ID:UbpaO39bo
氷刃の魔女への対策を進めるため、アインズの力をさらに高めることにしたガイたち。
その修練の最中に原理派と遭遇することになる。
その一方で、魔王の眷属たちもまた、怪しい動きを見せ始めていた……。

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 00:48:36.58 ID:guNTh5XzO
乙
身内同士の不毛な戦いが多いな
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 01:19:42.16 ID:ZocBOp9do
おつ
そうこうしている内に相手も動いてるか
あんまり悠長にはしてられんな…
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 14:02:31.48 ID:eWeUbHINO
おつ
遂に勇者連合兵Aもやられてしまったか。
269 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 21:46:56.53 ID:DXRBIFSdO
>>266
身体は闘争を求める……というものかもしれません。

>>267
実はガイが到着してから24日(墜落して寝ていた7日+17日)ほど経過しております。世界めくれも徐々に強まってきているみたいです。

>>268
アレックスさんだけでなく第四避難所も壊滅してしまったようです。作中の登場人物がそのことに気づくのはもう少し後になるかと思われます。
270 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 21:47:38.03 ID:DXRBIFSdO
ーーセイントレア平原

アインズ「──着いたな。ここならば誰にも迷惑をかけまい」

ガイ「悪いな、こんなところまで付き合わせて」

アインズ「フッ……構わんさ。避難所で竜化をしたら、他の奴等に余計な心配を与えてしまうしな」

アインズ「それに……お前に頼られるというのは、悪くない…….///」ボソッ

ガイ「?」

アインズ「……ごほん!さて、早速だが私の炎魔法、ひいては竜状態でのブレスが氷刃の魔女の対策になる──という話だったな」

ガイ「ああ。炎魔法はこれまでも見てきたが、ブレスの方はユーシリアでクラウディア相手に使っていたのを見たくらいだが……あれが最大の威力か?」

アインズ「いや、あれは抑えた方だ。最大火力をこれまで使ってこなかったのには理由がある」

ガイ「教えてくれ」

アインズ「単純に消耗が激しい上に隙が大きい。全力でブレスを吐くとなれば、私は2、3日寝込むことになるだろう」

ガイ「そんなに……」

アインズ「ああ。私一人なら何も気にせず放てるが、お前たちと一緒に行動するとなると必然的に火力は下がるな。お前たちを巻き込んでしまう」

アインズ「加えて、最大火力で放つなら地面で踏ん張る必要がある。空中で放とうとすれば、狙いが定まらず危険だ」

アインズ「……私一人で氷刃の魔女に挑むとしても、あの魔女が私にブレスを放たせる隙を与えてくれるとは考えにくい……炎魔法で攻める方向がいいだろうな」

ガイ「……なら、隙は俺たちで作る。お前が撃つ時に、射線上に誰もいなければいいんだな?」

アインズ「簡単に言うがな。私が狙いを定めてから、魔女だけを残して退けるか?」

ガイ「俺の時間魔法なら──」

アインズ「お前一人ならば、そうかもしれん。他の者はどうする?」

ガイ「……全員が逃げ切れるようにしないと駄目か」

アインズ「私が炎を溜めているのを見れば、魔女とて何をするつもりか察するだろう。おとなしく待ってはくれまい……だが、必要ならば撃つぞ」

ガイ「アインズ……」

アインズ「出し惜しみして誰かを失うくらいならば、二日でも三日でも寝込んだ方がよい。その時は、お前に運んでもらうとしよう」フッ

ガイ「ああ。それくらいは任せろ」

アインズ「……うむ」

ガイ「ただ、最初から寝込ませるつもりで頼むのも違うな。全力じゃなければ、どのくらい撃てる?」

アインズ「威力と、吐き続ける長さによるな。ユーシリアで使った程度ならば、一度で動けなくなることはない」

ガイ「なら、まずはそれを見せてくれ。あの時は、落ち着いて見てる余裕なんてなかったからな」
271 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 21:48:05.31 ID:DXRBIFSdO
アインズ「構わんが……それで魔女の氷を破れるかは分からんぞ?」

ガイ「ああ。でも、どこまで炎が届くか、撃つまでにどのくらいかかるかは分かる。作戦を考えるなら、先に知っておきたい」

アインズ「なるほどな」

ガイ「それで足りそうなら、わざわざ全力で撃つ必要はないだろ?」

アインズ「……ふむ。お前のことだから、ひとまず最大火力を見たいと言うかと思ったが」

ガイ「話を聞いた後でそんなこと頼めるか。試し撃ちで寝込まれたら困る」

アインズ「フフッ……それもそうだな」

アインズ「では、あの岩を狙おう。ここから五十歩ほどか……あの距離ならば、炎を散らさずに届かせられる」

ガイ「撃つまでには?」

アインズ「今から見せる程度ならば、息を吸い始めてから三秒ほどだ。ただし、竜化する時間は別だぞ」

ガイ「……あらかじめ竜化しておけば、三秒か。分かった」

アインズ「うむ。私が竜化したら、後ろへ下がってくれ。それと、撃ち終えた直後には近づくな。炎が消えても、周囲には熱が残るからな……」

アインズを包み込む炎「」ゴオオオオッ!!!

アインズ(竜)「……ときにガイ、お前は竜にまつわる御伽話を聞いたことがあるか?」

ガイ「……?」

アインズ(竜)「フッ……その様子だと知らんようだな。なんでも、ある竜は惚れた人間に自身の力を見せつけるために、岩に吐息をかけたそうだ──」スゥ……

竜から放たれる灼熱「」ゴウッ!!!

丸く溶けた大岩「」ジュゥゥゥゥ……

シュウウウウ……

アインズ「……一部の竜の間では、それを婚姻の儀としている地域が今でもあるらしいぞ?」ニヤリ

ガイ「……」

⭐︎アインズと特訓しました。
272 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 21:49:09.56 ID:DXRBIFSdO
遠くのアインズたちを眺める原理派騎士「……」

原理派騎士A「まさか、竜がこのセイントレアに残っていたなんてな……ヴィクトリア様、あの化け物を退治しますか?」

聖職者服を着たオッドアイの人→ヴィクトリア「……お待ちなさい。まずは、私が話を聞きます」

原理派騎士B「なっ!?危険です、ヴィクトリア様!あのブレスの威力をご覧になったでしょう!?ただでさえ、悪辣な竜種だというのに、人の姿まで取るとは……何を企んでいるか分かりません!」

ヴィクトリア「……分からないのでしょう?ならば、確かめる必要があります」

原理派騎士B「ですが……!」

ヴィクトリア「今、あの者が焼いたのは岩です。こちらから剣を向ければ、次に焼かれるのはあなたたちかもしれません」

原理派騎士A「……」

ヴィクトリア「剣を収めなさい。あなたたちの命をまだ避けられる争いで失うつもりはありません」

原理派騎士B「……はっ」

ヴィクトリア(……私の未来視ですら、見たことのない者たち……あの者たちは一体……?)

◆

ガイ「……アインズ」

アインズ「ああ。わかっている」

ガイ「方向は?」

アインズ「西だ。恐らく十人ほど……勇者連合ではないな」

ガイ「……原理派か?」

アインズ「かもしれん。私の後ろへ──」

ガイ「いや、並んでいよう。まだ敵と決まったわけじゃない」

アインズ「……分かった。だが、警戒は解くなよ」

◆
273 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 21:50:48.41 ID:DXRBIFSdO
ヴィクトリア「……突然失礼します。先ほど、炎が見えたもので」

ガイ(……ヴィクトリア・ロード・セイントレア!?なぜ外を出歩いている?)

ガイ「……ああ。俺たちだ。人のいない場所を選んだつもりだったが、何か被害が出たか?」

ヴィクトリア「いいえ。こちらにも怪我人はいません。何をなさっていたのですか?」

ガイ「魔法の訓練だ」

原理派騎士A「訓練だと?竜を連れ込んでおいて、よくもぬけぬけと──」

ヴィクトリア「控えなさい。今は私が尋ねています」

原理派騎士A「……申し訳ありません」

アインズ「……随分な言われようだな。私は誰かに飼われているわけではないぞ」

ヴィクトリア「部下の非礼をお詫びします。あなたにも、お名前を伺ってよろしいでしょうか?」

アインズ「人に名を尋ねるならば、まず自分から名乗るものだろう」

ヴィクトリア「……仰る通りですね。私はヴィクトリア・ロード・セイントレア。原理派の枢機卿を務めています」

ガイ(やはりか……十年前に見た面影がある)

ガイ「……俺はガイ。こっちはアインズだ」

アインズ「……よろしく頼む、と言える相手ならばよいのだがな」

ヴィクトリア「それは、これからのお話次第でしょう。私も、あなた方のことを何も知りませんから。お二人は、どちらの避難所から?」

ガイ「第七だ」

原理派騎士B「第七……あの、聖女を名乗る女の──」

ヴィクトリア「……同じことを二度言わせるつもりですか?」ギロ

原理派騎士B「……っ。失礼しました」

ガイ「……聞きたいのは、俺たちのことか?それとも、第七のことか?」

ヴィクトリア「あなた方のことです。竜の姿を取れる方がいるならば、これまで一度も噂を聞かなかったのは不思議です。この十年間、どちらにいらしたのですか?」

ガイ「……ここへ来たのは最近だ。外から来た」

ヴィクトリア「……外?」

アインズ「そうだ。セイントレアの外から、飛空艇でな」

ザワザワ……

原理派騎士A「馬鹿な……!あの光を抜けてきたというのか!?誰が聞いてもわかるような嘘を──」

ガイ「……犠牲がなかったわけじゃない」

ヴィクトリア「……何のために?」

ガイ「世界めくれを止めるためだ」

ヴィクトリア「……」

ヴィクトリア「……皆、少し離れて待ちなさい」

原理派騎士B「ヴィクトリア様……」

ヴィクトリア「声の届くところで構いません。下がりなさい」

原理派騎士たち「……はっ」ザッ…

ヴィクトリア「ガイさん。お話を……詳しく聞かせていただけますか?」

◆
274 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 21:51:21.53 ID:DXRBIFSdO
アインズ「原理派の連中にしては行儀がいいな?」

ヴィクトリア「……彼等は十年前から私に付き従ってくれている者たちです。他の方々とは、命令に従うという点で違います」

ガイ「……ある情報筋から聞いた。あなたが大元を握っているが、全てを統制しきれてはいないと」

ヴィクトリア「……随分と事情に通じた方がいらっしゃるのですね……ええ。私の命令が届かない者も、届いていながら従わない者もいます」

アインズ「それでよく、上に立っていられるものだな?」

ヴィクトリア「不服従の者を全て排除すれば、残った者だけでは、私たち原理派は立ち行かなくなるのです」

ガイ「役に立つなら、好き勝手させておくのか?勇者連合で、お前たちが何をしているか聞いた。第五避難所の件も、知らないとは言わせないぞ」

目を伏せるヴィクトリア「……ええ。把握しています」

ガイ「あれも仕方がなかったと言うのか?」

ヴィクトリア「……防げなかった責任はあります。私の命令ではなかった、というだけで済む話ではありません」

アインズ「責任を認めるだけならば、誰にでもできる」

ヴィクトリア「仰る通りです。ですが、処罰を命じても、それを実行する者が必要です。そして、処罰される者が抵抗すれば戦いになります」

ガイ「……処罰する時だけじゃない。あいつらを止めようとすれば戦いになるから、見逃したのか?略奪と虐殺を……!」

ヴィクトリア「……はい。それが、最善の選択でした」

ガイ「最善だと?……第五で被害を受けた人間に、同じことが言えるのか?」

ヴィクトリア「……言わなければならないでしょう。私が、その判断を下したのですから」

ガイ「……」
275 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 21:51:58.41 ID:DXRBIFSdO
ヴィクトリア「許されるとは思っていません。ですが、憎まれずに済む選択だけをして、この十年間を生き延びることはできませんでした……」

ヴィクトリア「どれだけの犠牲が出ようと、どれだけの悲劇が生まれようと、私は最善の結果を選び続けなければいけなかった……!」

ガイ「先ほどからどうして最善だと言い切れる?止めに入れば、あなたの部下にも犠牲が出る。それは分かる。だが、放っておけば、同じことが繰り返されるだけだ」

ヴィクトリア「……その先も含めて、判断しています」

アインズ「未来がわかるような口振りをするのだな?」

ヴィクトリア「……ええ。私には、未来が見えます」

ガイ「……!」
アインズ「何?」

ヴィクトリア「剣を取らせた先で、誰が倒れるのか。その者が守るはずだった場所で、何が起こるのか……それを知りながら、命じることはできませんでした」

アインズ「……だから、第五避難所を見捨てた?」

ヴィクトリア「……はい。そうしなければ、第五避難所以外の場所でも……勇者連合も、原理派も関係なく、さらに多くの命が失われていたのです」

ガイ「それを信じろと……?」

ヴィクトリア「救いたくなかったわけではありません。ですが、救おうと動いた先で、それ以上の命が失われると分かっていたら……あなたは、それでも目の前の人々を救いますか?」

ガイ「……」

◆先取2票

より多くの命を守るため、第五避難所を見捨てた判断を

1 肯定する
2 否定する
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 21:53:54.65 ID:V5EgupNZO
2
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 21:56:25.79 ID:WzVqyIbqo
1
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/21(月) 22:04:38.98 ID:8G+rVGR0O
2
279 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 23:52:32.05 ID:ljDylReFO
ガイ「……救う。少なくとも、虐殺されると知っていて、見捨てることはできない」

ヴィクトリア「その結果、さらに多くの命が失われるとしても?」

ガイ「その未来が見えたのは、あなただけだ。俺には確かめようがない。だが、第五で何が起きたかは知っている」

ガイ「第五の連中が何をした?食料や居場所を奪われて……殺されなきゃならない理由があったのか?」

ヴィクトリア「ありません。あの方々に、非はありませんでした」

ガイ「なら、犠牲になるべきだったみたいに言うな……!」

ヴィクトリア「そうは言っていないでしょう!」

ガイ「最善だったと言っただろ!」

ヴィクトリア「っ……!」

ガイ「……第五を襲った連中は、マロニーが倒した。だが、それで、あなたが見捨てたことまで終わったわけじゃない」

ガイ「略奪も虐殺も起こると分かっていて、それを止めないと決めた。その判断が正しかったとは……俺には思えない」

ヴィクトリア「……止めるために動かした者が死に、その者に守られていた人々まで死ぬ。第五で失われた命よりも、さらに多くの命が失われるのです……それを知っていても?」

ガイ「……ああ。俺もテラヌス・ウルスで、似たような状況になったことがある。犠牲がゼロだったとは言わない。だが……助けに動いた人々がいたから、救えた命もあった」

ヴィクトリア「……あなたが救えたからといって、私にも同じことができたとは限りません……それに、これまで私が何も試さずに、この結論に辿り着いたとお思いですか!?」

ガイ「どれだけ考えて、どれだけ苦しんで決めたとしても……見捨てられた側が納得しなきゃいけない理由にはならない」

ヴィクトリア「……許されるとは思っていないと、申し上げたはずです」

ガイ「……なら、俺もその判断を肯定はしない」

ヴィクトリア「……」

ガイ「あなたが憎まれる覚悟を決めたからって、それで終わる話じゃない」

ガイ「……次に同じことが起きて、俺が手を出せるところにいるなら、止めに入る。あなたに何が見えていたとしても、それだけを理由に引き下がるつもりはない」

ヴィクトリア「……あなたの行動で、被害が広がると分かっていても、黙って見ていろと?」

ガイ「救おうとする俺たちを止める前に、襲う連中を止めてくれ」

ヴィクトリア「……それができるなら、こんな話はしていません」

ガイ「なら、せめて邪魔はしないでほしい」
280 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 23:53:06.55 ID:ljDylReFO
ヴィクトリア「……それは、認められません」

アインズ「認めなければ、どうする?」

ヴィクトリア「……あなた方の介入が、さらに多くの命を失わせるのであれば、止めます。説得で済まなければ、力を用いてでも」

ガイ「……俺たちが引き下がらなければ、敵対してでも止めるということだな?」

ヴィクトリア「……必要であれば。あなた方ほどの力が争いに加われば、その規模も変わります。見過ごすわけにはいきません」

アインズ「……ならば、こちらも退かん。ガイだけを相手にすると思うなよ」

ヴィクトリア「……」

ガイ「俺たちは世界めくれを止めに来た。あなたたちと戦うためじゃない……だが、協力するために、目の前の略奪や虐殺を見逃せと言うなら……手は組めない」

ヴィクトリア「……そうですか。では、私もあなた方を、我が民の安全を脅かし得る者として扱わなければなりません」

ガイ「好きにしてくれ。ただし、俺たちを止める時も、同じように言うんだろうな」

ガイ「──最善の選択だった、と」

ヴィクトリア「……」

アインズ「……行くぞ、ガイ」

◆

ヴィクトリア「……」

原理派騎士A「あの者ども、言わせておけば……ヴィクトリア様。よろしいのですか?」

ヴィクトリア「……手は出さないように。他の者にも、こちらからあの二人を刺激しないよう伝えなさい」

原理派騎士A「……はっ」

ヴィクトリア「……」

ヴィクトリア(……どういうこと?直近の未来を見ても、彼等の姿は映らなかった……まるで、最初から存在していなかったかのように……)

ヴィクトリア(……けれど、現に彼等はここにいた……私に見えた未来が、全てではないというの?)

ヴィクトリア(もし……私が見捨てるしかなかった人々まで、彼等なら救えるのだとしたら……)

ヴィクトリア(……私は今まで、何を──)

⭐︎ヴィクトリアと出会いました。
281 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 23:53:32.79 ID:ljDylReFO
ーー聖ヴァレリオ教会

セイン「……戻ったか」

ガイ「セイン……」

聖女「……外で何かありましたか?少し、顔色が悪いようですが……」

ガイ「聖女さん……いえ、大丈夫です。少し考え事をしていただけで」

聖女「……そうですか。無理はしないでくださいね」

ガイ「はい……」

セイン「……ガイ。少し話せるか?」

ガイ「ああ。何だ?」

セイン「君の実力についてだが……」

ガイ「……何か、気になることでもあったか?」

セイン「いや。申し分ないと思う」

ガイ「……?」

セイン「共に魔王城へ向かう以上、一度は手合わせをして、確かめる必要があると思っていた。だが……マロニーとの戦いで、十分にわかった」

セイン「……あの戦いを見て、今さら君の実力を疑う理由もない」

アインズ「フッ……随分と認められたものだな、ガイ」

ガイ「……あまり期待されても困るぞ」

セイン「無理なことまで任せるつもりはない。僕にできることは、僕がやる」

ガイ「……ああ。そうしてくれると助かる」

セイン「……それと、疲れているのなら休んでおけ」

ガイ「そんなに疲れて見えるか?」

セイン「……戻ってから、ずっと難しい顔をしている」

アインズ「少々、厄介な相手と話してきたのでな」

セイン「そうか……僕に話せることなら、聞くが」

ガイ「……少し、頭を整理してからでいいか?」

セイン「ああ。構わない」

聖女「では、お茶を淹れますね。お二人とも、座っていてください」

ガイ「……ありがとうございます」

セイン「僕も手伝おう」スッ

アインズ「……ガイ。ひとまず、肩の力を抜け。ここでまで気を張る必要はあるまい」

ガイ「……ああ」

⭐︎セインと話しました。
282 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/21(月) 23:54:00.66 ID:ljDylReFO
ジョン「失礼。こちらにガイさんがいらっしゃると聞いて伺ったのですが」

レム「こんにちは!」ヒョコッ

ガイ「ジョンに、レムまで……どうかしたのか?」

ジョン「噂を聞きました。あなた方が、あの魔女たちを相手取る、と……それで、我々も微力ながら、お力になれればと思っていたのですが……」

セイン「……」

ジョン「……勇者様もご一緒でしたか。差し出がましい申し出だったかもしれませんね」

ガイ「そんなことはない。セインがいてくれるのは心強いが、何もかも任せるつもりはない。力を貸してもらえるなら、ありがたい」

セイン「僕も、十年前ほどの力はない……。白い錬金術師の噂は、避難所の外でも耳にした。協力してもらえるなら助かる」

ジョン「……そう言っていただけるなら、来た甲斐があります。できる限り、お力になりましょう」

レム「わぁ……もしかして、私って場違いですかね……?」
耳「」ペタン

ガイ「いや。レムの治癒魔法も頼りにしてる。怪我人が出ないとは限らないからな」

レム「……私でも、お役に立てますか?」

ガイ「ああ。だが、役に立とうとして無茶はするなよ。お前にも無事に帰ってきてほしい」

レム「……!えへへ、それならよろしくお願いします!」
耳「」ピョコピョコ

ベルトーネ『罪作りだね〜、ガイくんは……レムちゃんったら、さっきまでしょんぼりしてたのに、もうガイくんに釘付けだよ〜?』

フローディア『……ガイ?』

ガイ(……待て、俺は何も悪くないぞ?)

◆現在はセイントレアです。(18日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・氷刃の魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 00:00:03.90 ID:nab2RMWao
悪玉っぽいロスチャイルドにも出逢い
休戦できないか慎重に話し合う
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 00:04:32.05 ID:N+VDPfhLO
もういるだけ戦力かき集めて氷刃の魔女倒しに行こう
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 00:07:33.79 ID:4f3hTii70
全員で魔女達の対策会議
286 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/22(火) 00:18:13.11 ID:N7cdhE7Oo
氷刃の魔女に対抗するため、戦力を集め、着々と対策を進めていくガイ一行。
そして遂に、氷刃の魔女と相対するための手筈を整える。
しかし、戦いの場に現れたのは、氷刃の魔女だけではなかった。
原理派までもが、ガイたちの前へと姿を現す……

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 00:21:00.28 ID:N+VDPfhLO
乙
まあリンチで勝てるやろ
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 00:35:01.18 ID:hIif91dko
おつ
未来予知でこうだからって言われても申し訳ないが知らんがなとしか返せんよな…
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 09:39:48.83 ID:nab2RMWao
乙
持つべき者はドラゴンよな
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 11:30:27.68 ID:tKRtW1080
乙
アインズのドラゴンブレスがあれば氷刃の魔女は一発で撃破出来そう。
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 16:10:02.78 ID:4JFhYoR3O
>>259で炎の事を言っていたけど光魔法による光熱も凍結の対策になると思ったけどどうだろう。
292 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/22(火) 22:27:05.48 ID:2om2B3QyO
>>287
数が多い方が有利なのは確かですが、相手はその差を覆すだけの力を持っていると思われます。油断は禁物です。

>>288
未来を見ることができない人々にとっては、確かめようのない未来のために、今の犠牲を受け入れろと言われても、納得するのは難しいのかもしれません。

>>289
竜はいつの時代も強靭で恐れられる存在です。そんな存在が味方になってくれているのは、とても心強いことでしょう。

>>290
最大火力を直撃させることができれば、大きな期待は持てそうです。ただ、それを撃てる状況を整えたうえで、相手に命中させなければなりません。外した際の隙も考えると、簡単にはいかないでしょう。

>>291
光魔法で十分な熱を生み出せるのであれば、凍結への対策として有効だと思われます。ただ、必要な範囲を暖められるか、魔女による凍結に対抗できるだけの熱を維持できるかが課題になりそうです。
293 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/22(火) 22:27:34.94 ID:2om2B3QyO
ザック「言われた通り、呼んできたぜ。これで全員か?」

ガイ「ありがとう、ザック」

ミラ「はは……これだけの人数がここに集まるのも珍しいね?」

クレア「十年前を思い出しますね。まだ、活気があった頃のセイントレアを……」

聖女「それで……今回集まった理由は……?」

セイン「氷刃の魔女を叩く」

聖女「!」

セイン「そのために、協力者を募ってここに集めた……今、ここにいる者が、今回の作戦に力を貸してくれる仲間だ」

ジョン「微力ながら、私も協力させていただきます。どうぞ、よろしくお願いいたします」ペコリ

レム「私も!怪我をした時は任せてください!」

サーシャ「うん、頼りにしてるね……でも、無理はしないでね?」

レム「はい!ありがとうございます!」

ステラ「……ちょっと待って。協力するのはいいけど、私まで魔女と正面きって戦わせるつもりじゃないでしょうね?私には私の使い道があるんだから、その辺はちゃんと考えてよね」

ガイ「ああ。そもそも……ここにいる全員で氷刃の魔女に挑むわけじゃない」

リーゼリット「どういうこと?」

ガイ「魔女と戦う者と、避難所の周辺を守る者に分かれる」

ステラ「……守りも必要なのは分かるけど、魔女の方は大丈夫なの?戦える人は、できるだけ連れていった方がいいんじゃない?」

アインズ「そうしたいところだが、人数が多ければよいというものでもない。私がブレスを放つ時に、味方まで巻き込むわけにはいかんからな」

リーゼリット「……そっか。攻撃する時だけじゃなくて、みんなが退く時のことも考えないといけないんだね」

ガイ「ああ。誰が魔女を引きつけて、誰が援護するか。炎を放つ時にどこへ退くか……そこまで決めておきたい」

ステラ「……なるほどね。とりあえず全員連れていけばいい、ってわけでもないのか……」

ザック「残る連中は、周りの魔物を近づけねえようにするんだな?何かあった時、住民を逃がすにも人手がいるしよ」

ガイ「ああ。それを頼みたい。魔女との戦いが終わるまで、こっちには戻れないからな」

ジョン「……承知しました。どちらを任されるにせよ、準備は必要ですね」

セイン「それで、誰が氷刃の魔女と戦うかは決まっているのか?」

ガイ「ああ……俺とアインズは行く。アインズの炎なら、あの魔女にも対抗できるかもしれない。俺は、その炎を当てる隙を作る。あとは……」

◆安価下1〜3
氷刃の魔女との戦いに連れていく人物を、一人指定してください。

※同じ人物が複数回指定された場合、同行するのは一人分のみとし、重複分の再安価は行いません。
選ばれなかった人物は、避難所周辺の防衛にあたります。

(サーシャ、リーゼリット、聖女、セイン、ザック、ミラ、レム、ステラ、ジョン)
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 22:31:04.01 ID:LUw6EVwxO
ザック
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 22:31:55.65 ID:nab2RMWao
セイン
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/22(火) 22:33:52.29 ID:PJp9YR1U0
レム
297 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/22(火) 23:53:44.11 ID:NUOt1bbyO
ガイ「セイン、ザック、レム……一緒に来てくれ」

セイン「ああ。勿論だ」

ザック「へへっ、ヒーローに任せな!……ってちょっと待て。俺とセインはわかるが、レムちゃんを連れてくのか!?」

レム「……!わ、私だって、治癒魔法なら……!」

ザック「いや、それは知ってるけどよ!氷刃の魔女のところまで連れてくのは、危ねえんじゃねえか?」

ガイ「……危険なのは分かっている。だが、氷刃の魔女相手に無傷でいられるとは思えない。戦いの場に、治癒魔法を使える者が必要だ」

ザック「そりゃそうかもしれねえけどよ……」

ガイ「レムには後方で待機してもらう。怪我をした者は、動ける者がそこまで下がらせる。治療のために前へ出てもらうつもりはない」

セイン「……ただ、後ろにいれば安全という相手でもない。魔女がそちらへ向かった時、誰が止めるかも決めておくべきだ」

ガイ「ああ。ザック、頼めるか?」

ザック「俺が、レムちゃんを守るってことか?」

ガイ「魔女を引きつけるのは、俺たちがやる。ザックにはレムの護衛と、負傷した奴を下がらせる役を任せたい」

アインズ「私がブレスを放つ際にも、退く先が必要になる。そちらを任せられる者がおれば、私たちも動きやすい」

レム「……あの、ガイさん」

ガイ「なんだ?」

レム「私、行きます……怪我をした皆さんが戻ってくるのをここで待ってるだけじゃなくて……その場で助けられるなら、そうしたいです」

ガイ「……頼む。ただし、助けようとして無茶はしないでくれ。退けと言ったら、治療の途中でも退くんだ。君まで倒れたら、助けられる者も助けられなくなる」

レム「……はい」

ザック「……分かった。そこまで考えてるなら、俺からはもう何も言わねえよ。レムちゃんの安全は俺が保証する!大船に乗ったつもりで構えてな!」

レム「はい……よろしくお願いします、ザックさん!」

セイン「ザックも、いざとなったら退くんだ。自分の命を大切にしてほしい」

ザック「ヒーローってのは誰も悲しませねえもんだ!なんだったら、みんなまとめて俺が守ってやるよ!」

アインズ「フッ……頼もしいな」

サーシャ「ふふっ……ちゃんと五人で帰ってきてね。帰ってきたら、お祝いしよ!」

リーゼリット「こっちは私たちに任せて。みんな、無理はしないでね」

ジョン「留守の間はこちらで対処します。出発までに必要なものがあれば、声をかけてください」

ガイ「ああ……よし。次は、魔女と戦う場所を決めよう」

⭐︎氷刃の魔女との戦闘準備を整えました。
298 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/22(火) 23:55:55.72 ID:NUOt1bbyO
ーーセイントレア平原

吹雪「」ヒュオオオ──

ソリ「」シャーッ……

◆

遠くの吹雪を眺める二人「……」

双眼鏡を覗くスーツ姿の金髪女性「……最近、ずいぶん元気になったと思わない?前からよく走り回っていたけれど、避難所を丸ごと潰すようなことまではしていなかったでしょう?」

鳥面マスクの紳士「ええ。少なくとも、これまで私どもが確認した限りでは……世界めくれの進行と関連があるのかもしれませんね」

スーツ姿の金髪女性「あら。あの英雄もどきたちにも、世界の変化が分かるのかしら?」

鳥面マスクの紳士「理解しているかどうかは、また別でしょう。ただ、この一帯を支配する魔王の眷属ですから。何らかの影響を受けていても、不思議ではありません」

スーツ姿の金髪女性「なるほどね。自分で考えて動いているとも限らないわけだ」

鳥面マスクの紳士「今のところは、どちらとも」

スーツ姿の金髪女性「ふふっ……それなら、もう少し見ていましょうか。せっかく変化が出てきたんですもの。見逃してしまうのは惜しいわ」

鳥面マスクの紳士「そうですね……!」ピクッ

鳥面マスクの紳士「……主様、面白いものが見れるかもしれません」

指を指す鳥面マスクの紳士「」スッ

スーツ姿の金髪女性「面白いもの……?」

遠くに見えるガイ一行「」

スーツ姿の金髪女性「あら、自殺志願者かしら?わざわざ氷刃の魔女に殺されにいくなんて、よほど嫌なことがあったのね」

鳥面マスクの紳士「いいえ、主様……どうやら彼らは自殺志願者ではないようです」

スーツ姿の金髪女性「……ふふっ。ではなんなのかしら?」

鳥面マスクの紳士「お気づきでしょうに……主様も、人が悪い。あの中には竜もおります。彼らも、何の勝算もなく挑むわけではないのでしょう」

スーツ姿の金髪女性「近づいてみましょう?こんな機会、滅多にないんだから」

鳥面マスクの紳士「ええ……」

鳥面マスクの紳士(……ベルフェゴール……一体そんなところで何をしているんです?)

◆
299 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/22(火) 23:56:32.99 ID:NUOt1bbyO
吹雪「」ヒュオオオ──

レム「さ、寒い……」ブルブル

ガイ「大丈夫か?これを使え」スッ
毛布「」パサッ……

レム「ありがとうございます……」

アインズ「……この吹雪、ただ姿を隠すためのものではないな。周囲に満ちた魔力が、奴の力を高めているようだ」

ガイ「炎で崩せるか?」

アインズ「試す価値はあるが……その隙を与えてくれるかな?」

シャーッ……

タタッ……タタッ……

セイン「……近い」スッ
星霊の剣「」シャキンッ

シャーッ……
タタッ……タタッ……

ザック「レムちゃん、俺の後ろに!」ザッ
レム「は、はい!」

アインズ「……」
竜角の槍「」シャキンッ

シーン……

ガイ「……!」
無名刀「」シャキンッ

大量に飛来する氷の刃「」ヒュンヒュンヒュン──

セイン「っ!」シュババババ
ザック「うおおおおっ!?」ドガガガガッ
アインズ「くっ、相当な量だな!」シュビビビビ

氷のオオカミ「」ヌッ
氷のオオカミ「」ヌッ

氷の鎖を持った氷刃の魔女「……」ジャラ……

レム「氷刃の、魔女……!」

ザック「あの姿……どっかで見たか……?」

セイン「……ミスティ……」

アインズ「現れたな……ガイ、準備はいいか?」

ガイ「──手筈通りだ。行くぞ」

氷の鎖を引っ張る黒髪の魔女「」グイッ
氷のオオカミ「アオオオオオンッ!」
氷のオオカミ「アオオオオオンッ!」

ーー 戦闘開始 氷刃の魔女 ーー

◆反転コンマ下1【現在は拮抗しています】

【判定】
01-30痛恨
31-75劣勢
76-90優勢
91-00会心

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『時間の檻』使用時の反転前コンマが奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『遅刻斬』-10 次の判定に+40(残り1回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 00:01:20.68 ID:h61aQZezo
時間の檻
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 09:23:53.58 ID:RWMvT/H40
ザック、セイン、レムこの3人光魔法が使えるという共通点があるな
302 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 13:12:41.40 ID:eDfPCGMnO
◆86+0=86 【優勢】

セイン「彼女は瞬時に物を凍らせることができる!接近に気をつけろ!」

アインズ「予定通り、離れた場所から地道に削るしかないか……いけ、炎よ!」バッ
炎「」ゴウッ!!!

炎に噛み付く氷のオオカミ「」ガブッ!!!
消えていく炎「」シュウウウウ……

ガイ「アインズの炎魔法をかき消した……!」

アインズ「くっ……やはり、簡単には行かないか」

レム「でも、見てください!あのオオカミの口を!」

溶けた氷のオオカミの口「」シュウウウウ……

ザック「効いてねえわけじゃ無さそうだな……」

強まる吹雪「」ヒュオオオ──

溶けた氷のオオカミの口に集まる雪「」カチカチ……

再び形成されていく氷のオオカミの口「」シャキンッ

ガイ「……厄介だな」

セイン「この吹雪の中にいる限り、あのオオカミ自体へ攻撃してもすぐに治される……狙うなら本体を狙うべきだ」

ザック「本体っつったって……」

氷刃の魔女「……」
ソリ「」シャーッ
氷のオオカミ「」タタッ
氷のオオカミ「」タタッ

ザック「あんだけ速く動くのに当てれるのか……?」

ガイ(先ほどのオオカミを見た限り、俺の炎魔法じゃ威力が足りない。魔導拳銃もこの吹雪の中で狙ったところに当てるのは難しいな……)

ガイ(……アインズの炎を、直接本体に叩き込めれば……)

ガイ「……セイン!"氷刃の魔女に近づく!"隙を作ってくれ!」
303 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 13:13:10.87 ID:eDfPCGMnO
セイン「!」コクリ
セイン「」パヒュンッ

アインズ「ガイ!エンチャントだ!」スッ

炎の魔力を纏った無名刀「」ゴウッ!!!
ガイ「」シュンッ

セイン「……こっちだ!」パヒュンッ
星霊の剣「」ビュンッ!!!

氷の鎖を引く氷刃の魔女「」クイッ

氷のオオカミ「」ダッ!!!
氷のオオカミ「」ダッ!!!

大きく弧を描くソリ「」シャーッ!!!

セイン「逃がさない……!」

氷刃の魔女「……」スッ
セインへ向けられる白い手「」

空中に形成される氷の刃「」パキパキパキ──

ガイ(──今だ……"止まれ")

◆

静止した雪「」

セインへ手を向けた氷刃の魔女「」

ガイ「……長くは止められない。一撃で離れる」

ソリの側面へ駆け寄るガイ「」ダッ!!!
炎を纏った無名刀「」ブォンッ!!!

氷刃の魔女の脇腹「」ザシュッ!!!

ガイ「……っ!」
ガイ(見た目以上に硬い……!表面が凍りついているのか!?)

◆

氷刃の魔女「──!?」
脇腹から上がる白い煙「」シュウウウ……

狙いの逸れた氷の刃「」ビュンビュンビュン!!!

身を低くして躱すセイン「」サッ!!!

氷の鎖「」ジャラッ!!!
氷のオオカミ「」ザザッ!!!
氷のオオカミ「」ザザッ!!!

ガイへ向き直る氷刃の魔女「……」

ガイ「」スタッ

ザック「おおっ!?いつの間に斬りつけたんだ!?」

レム「氷刃の魔女が、攻撃を受けた……!」

セイン「……致命傷ではない。彼女はまだ動ける」ザッ

アインズ「そのようだな……流石は英雄といったところか」

傷口に手を添える氷刃の魔女「……」シュウウウウ……

強まる吹雪「」ビュオオオ──!!!
氷の鎖を握り締める氷刃の魔女「……」ギュッ……

◆反転コンマ下1【現在は優勢です】

【判定】
01-20痛恨
21-75劣勢
76-00優勢

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『遅刻斬』-10 次の判定に+40(残り1回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 13:31:01.00 ID:tTnAnofgo
遅刻斬
305 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 14:33:12.25 ID:EUQd2lwUO
◆100-10=90 【優勢】

ガイ(……アインズのブレスを当てるには、奴の足を止める必要がある。あのソリで走り回られたままじゃ、炎を放っても躱される……)

ガイ(狙うなら、ソリの足だ。一撃で壊せないなら……同じ場所に、まとめて叩き込む)

ガイ「セイン!もう一度、魔女の注意を引いてくれ!」

セイン「ああ」パヒュンッ!!!

ガイ「ザック、目眩しを頼む!」シュンッ

ザック「おうよ!自滅はするなよ!」スッ
放たれる閃光「」カッ──

氷刃の魔女「!?」
氷のオオカミ「」ズザザ!
氷のオオカミ「」ズザザ!

ソリの側面へ回り込むガイ「」シュンッ!!!

ガイ「──はぁっ!」

ソリに弾かれる無銘刀「」カンッ!

高速でソリを斬り続けるガイ「」ズバババババ

氷刃の魔女「……!」
ガイへ突き出される白い手「」スッ

セイン「君の相手は、僕だ!」パヒュンッ
星霊の剣「」ブンッ

氷刃の魔女「!?」バッ
氷の短刀「」ガキィンッ!!!

セイン「防ぐか……!」

氷刃の魔女「」ブンッ

飛来する氷の刃「」ヒュンヒュンヒュン──

セイン「!」パヒュンッ
氷の刃が刺さるガイ「っ……!」ザクザクザクッ……

ガイ「」シュンッ

氷の刃が数本刺さったガイ「ぐっ……」ザザッ!!!

膝をつくガイ「……」

レム「ガイさん!今、回復を──」

ガイ「大丈夫だ。まだ近づくな……!」

アインズ「ガイ……!今のが、例の技か!?」

ガイ「ああ!アインズ、炎の準備を!みんな、後退だ!」シュンッ

セイン「……!」パヒュンッ

ザック「了解!レムちゃん、ちょっと失礼するぜ!」ヒョイッ
お姫様抱っこされるレム「きゃっ!」

アインズ「承知した……!」
膨れ上がる炎の魔力「」ゴオオオ……

氷の鎖を引っ張る氷刃の魔女「……」グイッ
ソリ「」シャーッ……

◆反転コンマ下1【現在は優勢です】
遅刻斬により+40

【判定】
01-50勝利?
51-00勝利

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 14:36:06.03 ID:FCIImIW8O
はい
307 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 15:20:13.32 ID:l977nU1pO
◆30+40=70 【勝利】

突如砕けるソリ「」ドガァンッ!!!
氷刃の魔女「!?」

砕かれたソリから投げ出される氷刃の魔女「」ズザザ……

氷のオオカミ「!?」
氷のオオカミ「!?」

レムをガイの傍へ降ろすザック「」スッ

ザック「ソリが砕けた!氷刃の魔女から離れた今なら──」ダッ

セイン「」パヒュンッ

首を落とされる氷のオオカミ「」スパンッ……
砕かれる氷のオオカミ「」ドゴォンッ!!!

ザック「よし!邪魔なオオカミは潰したぞ!」

セイン「離れろ!ブレスに巻き込まれる!」

砕けたソリ「」

動かなくなった氷のオオカミ「」
砕け散った氷のオオカミ「」

ソリと氷のオオカミを見つめる氷刃の魔女「……」

ガイ(動きが止まった?)

ガイを治療するレム「オオカミが再生してませんよ!」

ガイ「……ソリや鎖を通じて、魔女から魔力が送られていたのかもしれない。それが途切れたんだろう……アインズ、あとは頼む」

ズン……

アインズ(竜)「ああ。任された──」スゥッ……

竜から放たれる灼熱「」ゴウッ!!!

灼熱に包まれる氷刃の魔女「……」

翡翠の賽「」キラッ……
レム「えっ!?ガイさん、何か光って──」

ガイ「この光は──」

◆
308 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 15:22:19.94 ID:l977nU1pO
ーー???

降り積もる雪「」シンシン……

崩れた街門「」
無人の街並み「」
瓦礫の山「」

黒髪ロング少女「……ここは……スノウタウン……?」

サクッ……サクッ……

ガイ「……君は……?」

黒髪ロング少女「……誰?」ザッ

ガイ「待ってくれ、敵じゃない……俺はガイだ。君は?」

黒髪ロング少女→ミスティ「……ミスティ……ミスティ・クローバーよ」

ガイ「……!」

ミスティ「……何?私の名前に、何か心当たりでもあるのかしら」

ガイ「仲間から聞いたことがある」

ミスティ「……そう。それで、あなたはどうしてここに?」

ガイ「……分からない……気づいたら、ここにいた」

ミスティ「……ずいぶん曖昧な話ね」

ガイ「自分でもそう思う。君こそ、どうしてここに?」

崩れた街門を見上げるミスティ「……」

ミスティ「……答えられないわ。どうやってここへ来たかなんて、わからないもの」

ガイ「……そうか」

ミスティ「ふふっ……私も人のことは言えないわね……」

ガイ「スノウタウン……と言っていたな。この街を知っているのか?」

ミスティ「私の故郷よ。見ての通り、もう誰も住んでいないけれど」

ガイ「……何があったんだ?」

ミスティ「……襲われたのよ。街も、住んでいた人たちも……何もかも、滅茶苦茶にされたわ」

ガイ「……君の家族も?」

崩れた建物へ歩み寄るミスティ「ええ……この辺りだったかしら」サクッ……サクッ……
文字が掠れた看板を手に取るミスティ「」スッ

ガイ「家があったのか?」

ミスティ「……そうね。もう、見分けもつかないけれど……」

ミスティ「……母が、逃がしてくれたの。私をソリに乗せて……人のいるところへ着いたら、助けを求めるようにって」

ガイ「……ソリ……」

ミスティ「私は嫌がったわ。父も母も、一緒じゃなければ嫌だって……困らせてしまったでしょうね。あんな時にまで……」

ガイ(……だから、あの時……)

◇

砕けたソリを見つめる氷刃の魔女「……」

◇

ガイ「……悪いことをしたな」

ミスティ「……どうして、あなたが謝るの?」

ガイ「……いや」

ミスティ「同情なら、無理に言葉にしなくても良いわ。返す言葉にも困るもの……」

ガイ「……」

◆安価下1〜2

何か話す?
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 15:55:00.84 ID:Bz2s64MSO
元英雄たちを助ける方法はないか聞く
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 16:14:33.93 ID:W5//+Q0QO
氷刃の魔女としての記憶について
311 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 18:18:54.18 ID:dE1oXgoxO
ガイ「氷刃の魔女……という言葉に聞き覚えはあるか?」

ミスティ「何、その物騒な呼び名……聞いたことな──」

◇

砕け散った氷の破片「」

大量の死体「」

◇

ミスティ「……」

ガイ「どうした?」

自分の両手を見つめるミスティ「……嘘……私が……?」

ガイ「ミスティ?」

ミスティ「なんで……?なんで、あんなことを……!」

ミスティの肩を掴むガイ「おい……!」ガシッ

ミスティ「……待って……違う!違うの!……私は……!」

◇

倒れた赤橙ポニテ少女「」
倒れたボサボサ金髪の壮年男性「」
倒れた黒髪の若い男「」
倒れた黒髪幼女「」
倒れた薄茶髪の少女「」
倒れた妖精「」

近寄ってくる黒い触手「」ズズズ……

闇に包まれた黒いスライム「……」

倒れたミスティ(あ……クロシュ……よかった……あなたは生きてたのね……)

黒い触手に包まれるミスティ「」ズズズ……

◇

ミスティ「……みんなと、一緒に……戦って……クロシュも……イリスも……みんな、そこに……」

額を押さえるミスティ「……っ」クラッ
膝から崩れるミスティ「」ガクッ

ミスティを支えるガイ「……!」グッ

ミスティ「そう……私たち……負けた……のよ……」

ガイ「……」

ミスティ「立たなきゃって……まだ、終わっていないのに……身体が、動かなくて……そこで……何も、分からなくなって……」

ミスティ「……その後の記憶は……ソリの上から、人を……」

◇

氷の鎖を握る白い手「」

吹雪の中を走るソリ「」シャーッ……

逃げる人々へ向けられる氷の刃「」

キャアアア!!!
ウワアアア!!!

◇

ガイ「……ミスティ」

ミスティ「……守れなかったのに……誰も、助けられなかったのに……」

震える両手を見つめるミスティ「……」

ミスティ「今度は私が……奪う側になっていたの……?」

降り積もる雪「」シンシン……

ミスティを支えるガイ「……」
312 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 18:19:21.21 ID:dE1oXgoxO
ミスティ「……思い出したわ。私、たしか竜に焼かれて……あなた達が、止めてくれたのね」

ガイ「……ああ」

ミスティ「……ありがとう」

ガイ「……」

ミスティ「そんな顔をしないで。止めなければ……私は、また誰かを殺していたのでしょう?」

ミスティ「……ねえ、あなたたちは……どうして、私と戦っていたの?」

ガイ「……世界めくれを止めるためだ。そのために、魔王城へ向かわなければならない。君たちは、そのために倒さなければいけない存在だった」

ミスティ「たちってことは……他の人も、私と同じように……?」

ガイ「……ああ」

ミスティ「……そう……私だけじゃ、なかったのね……あの子を守ろうとしていたのに……結局、一人で……クロシュは、まだ生きているの?」

ガイ「……魔王になったと聞いている。俺たちが魔王城へ向かえば、戦いになると思う」

目を伏せるミスティ「……そう……」

ミスティ「……あの子が生きていて、嬉しかったのよ……でも……生きてさえいれば、それで良かったわけではないのね……」

降り積もる雪「」シンシン……
313 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 18:19:50.39 ID:dE1oXgoxO
ガイ「……ミスティ。一つ、聞きたい」

ミスティ「……何かしら」

ガイ「君たちを助ける方法はないのか?ああなる前の……自分の意思で動ける状態に戻す方法は」

ミスティ「……私たちを?」

ガイ「ああ。君は今、こうして話せている。自分が何をしたのか思い出して、苦しんでいる……何もかも失われたわけじゃないんだろう?」

ミスティ「……でも、どうして今こうしていられるのか……私自身にも分からないのよ。元に戻る方法を知っていれば……私だって……」

ガイ「……すまない」

ミスティ「……謝らないで。助けたいと言われて、責めるつもりはないわ……」

ミスティ「……最後に覚えているのは、クロシュが近づいてきたことよ。黒い触手に包まれて……そこから先は、さっき思い出したものだけ……」

ガイ「……クロシュなら、何か分かるかもしれないな」

ミスティ「……かもしれない。でも、あの子自身が今どうなっているのかも、私には……」

ガイ「ああ。確かめる。元に戻せるとは、まだ約束できないが……方法があるなら、探したい」

ミスティ「……あなた、見た目によらずお人好しなのね」

翡翠の賽「」キラッ……

ガイ「翡翠の賽が……!」

ミスティ「……なるほど。世界樹の光の力……その賽が、この場所を作り出したのかもしれないわね……」

消えていくガイ「……!?身体が……」

ミスティ「……時間切れ、ということかしら。せっかく、少し話せたのにね……」スタスタ……

くすんだ耳飾りを渡すミスティ「」ポンッ

ミスティ→氷刃の魔女「……どうか、あなたたちが目的を果たせますように」スッ

ガイ「ミスティ……?」

氷刃の魔女「あの子のこと、お願いね……ガイ」

◆
314 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 18:20:57.95 ID:dE1oXgoxO
ーーセイントレア平原

レム「ガイさん!ガイさん!」ペチペチ

ガイ「……レム?」ムクッ

レム「よかったぁ……光ったと思ったら急に気を失ったから焦ったんですよ!」

ガイ「ミスティは?」

レム「へ?ミスティさん……?って……?」

ガイ「……氷刃の魔女のことだ」

レム「それなら、あちらに……ブレスを受けて倒れてから、動いていません……」スッ

倒れた氷刃の魔女「」

アインズ「……」

セイン「……」

ザック「……なんだか、見覚えがあると思ったら……ダークヒロインだったのかよ……こんなことって……」

ガイ「……?」
握られたくすんだ耳飾り「」ポンッ

フローディア『あら、虹晶石じゃない。いつの間に手に入れたの?』

ガイ(……さあな)

拍手の音「」パチパチパチパチ……

スーツ姿の金髪女性「いやぁ、お見事!まさか本当に氷刃の魔女を倒し得るとは!」

アインズ「!?」バッ
セイン「!」バッ
ザック「お前は……!」

スーツ姿の金髪女性「そんなに怖い顔をしなくても良いでしょう?素晴らしい戦いを見せてもらったから、挨拶に来ただけよ」

ザック「……原理派の大物が、わざわざ挨拶だぁ?」

立ち上がるガイ「……原理派?」スクッ

レム「ガイさん、まだ……!」

ガイ「……大丈夫だ。レム、俺の後ろに」

スーツ姿の金髪女性「無理をするものではないわ。随分と傷を負っていたでしょう?」

ガイ「……見ていたのか」

スーツ姿の金髪女性「ええ……見応えがあったわ。特に、あのソリが壊れたところ。斬られた時には何ともなかったのに、不思議よねえ」

ガイ「……」

鳥面マスクの紳士「主様。先にお名乗りを」

スーツ姿の金髪女性→シュヴァイツェル「あら、そうだったわね。シュヴァイツェル・ロスチャイルドよ。こちらはベスト・マーモンス。どうぞ、よろしく」

鳥面マスクの紳士→ベスト「お見知りおきを」ペコリ

ガイ(……ステラが話していた二人か……)

アインズ「……ロスチャイルド。ここでも、その名を聞くことになるとはな」

シュヴァイツェル「あら、ご存じなの?それなら話が早いわ」

セイン「……何の用だ」

シュヴァイツェル「言ったでしょう?まずは、ご挨拶。それから……少しお願いがあるの」

倒れた氷刃の魔女を見るシュヴァイツェル「」
315 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 18:21:27.08 ID:dE1oXgoxO
シュヴァイツェル「その魔女、私に譲ってもらえないかしら?」

ザック「は?」

ガイ「……何をするつもりだ」

シュヴァイツェル「調べたいのよ。かつて人間だった者が、どうしてこんな姿になったのか。魔王と、どう繋がっているのか……知りたいことが山ほどあるわ」

ガイ「彼女は、物じゃない」

シュヴァイツェル「ええ、もちろん。だからこそ価値があるのでしょう?ただの氷の塊なら、私もここまで興味を持たないもの」

アインズ「……そういう意味で言っているのではない」

シュヴァイツェル「ああ!報酬のお話から始めるべきだったかしら。倒したのはあなたたちだものね。相応のお礼はするつもりよ?」

セイン「断る」

氷刃の魔女の前に立つセイン「」ザッ

セイン「彼女を……お前たちの好きにはさせない」

シュヴァイツェル「ふうん……殺し合っていた相手を今度は守るの?」

ガイ「……それがどうした」

シュヴァイツェル「いいえ。不思議だと思っただけよ。苦労して倒したのでしょう?それなのに、その相手のために……また戦うかもしれないなんて」

ザック「……てめえ、脅してんのか?」

ベスト「主様。彼らは戦いを終えたばかりです。少々、お話を急がれたのでは?」

シュヴァイツェル「……そうね。疲れているところに、失礼だったわ……では、別のことを聞かせてちょうだい」

ガイ「……まだあるのか」

シュヴァイツェル「ええ。あなたのお名前」

ガイ「……ガイだ」

シュヴァイツェル「ガイ……あなた、珍しい魔法を使うのね?」

ガイ「……」

シュヴァイツェル「あんな魔法、産まれてから一度も見たことないわ。もしかして、御伽話に聞く"時間魔法"ってものかしら?」

ガイ「答える義理はないな」

シュヴァイツェル「……ええ、ええ!そうよね。初対面で手の内を明かせと言われても、困るわよね!」

ガイ「……用が済んだなら、帰ってくれ」

シュヴァイツェル「待って。あなたたちにも、悪い話ではないと思うの。私、時空間に関する研究をしているのよ?あなたの魔法について、何か力になれるかもしれないわ」

アインズ「親切なことだな。無論、見返りは求めるのであろう?」

シュヴァイツェル「もちろん!私があなたの魔法を調べる。あなたは、その成果を受け取る。お互いに得をするでしょう?」

ガイ「断る」

シュヴァイツェル「……あら。勇者様と同じ答えなのね」

ガイ「俺たちは忙しい。研究に付き合っている暇はない」

シュヴァイツェル「世界めくれを止めるために?」

ガイ「……!」
316 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 18:22:04.44 ID:dE1oXgoxO
シュヴァイツェル「外から来た人たちの噂くらい、私の耳にも入るわ。あの光を抜けて、わざわざこんな場所まで来たのでしょう?」

セイン「知っているのなら、邪魔をするな」

シュヴァイツェル「邪魔だなんて。協力を申し出ているのに……ねえ、ガイ。考えてみてちょうだい」

シュヴァイツェル「あなたたちが世界めくれを止めてしまったら……私の研究は、どうなると思う?」

ガイ「……何?」

シュヴァイツェル「今のセイントレアは、本当に貴重な場所なのよ。普段なら触れることさえできない世界の境目が、こんなにも不安定になっている……」

シュヴァイツェル「ここでしか確かめられないことがあるの。あと少しで、手が届くかもしれないのに……元に戻されてしまったら、困るでしょう?」

ガイ「……人が死んでいるんだぞ」

シュヴァイツェル「ええ。危険な環境なのは、よく分かっているわ。だからこそ、早く研究を進めたいのよ。あなたが協力してくれれば──」

ガイ「断ると言った」

シュヴァイツェル「……そう」

ベスト「……主様」

シュヴァイツェル「分かっているわ。これ以上、同じお話を続けても仕方がないものね」

レム「……っ」
レムの前へ出るザック「……」ザッ

ガイ「……何をするつもりだ」

手を叩くシュヴァイツェル「穏便に済ませようと思ったのだけれど……ベスト」パンパンッ

ベスト「はっ」ザッ

アインズ「……ガイ。下がっていろ」

鳥面マスクの奥からガイを見つめるベスト「……」

ベルトーネ『……ガイくん』

ガイ(……なんだ)

ベルトーネ『あのマスクの人……間違いない。七大罪の一人だよ……!』

ベスト「ふふ。気がついていたなら挨拶くらいしてくれてもよいのではないですか?」

ガイ「!」

シュヴァイツェル「あら、あなたも悪魔と契約してるのね?ふふ、なおのこと興味が湧いたわ……なんとしてでも手に入れるわよ、ベスト!」

ベルトーネ『あいつは……強欲のマモン!!!』

大鎌を構えるベスト「主様のためです。あなた方にはここで死んでいただく」シャキンッ

ザック「──みんなはここから離れろ。殿は俺が務める」

アインズ「何を言っている!?お前一人で食い止められる相手ではない!」

ザック「んなことはわかってる!だが、氷刃の魔女と戦って、ガイは傷だらけ、お前もブレスを吐いたばかりだろうが!セインだって消耗している!ここで全員まとめてやられるつもりか!?」

アインズ「……それは……!」
317 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 18:23:27.06 ID:dE1oXgoxO
シュヴァイツェル「逃げられるとは思わないことね。さあ、ベスト!全員殺して材料に──」

飛びかかる氷のオオカミ「」バッ
飛びかかる氷のオオカミ「」バッ

ベスト「主様!」バッ
大鎌「」ブンッ

弾かれる氷のオオカミ「」キィンッ
弾かれる氷のオオカミ「」キィンッ

シュヴァイツェル「……本当に不思議ね。間違いなく死んでいたはずなのに……」

周囲に氷の刃を浮かべた氷刃の魔女「……」

ガイ「……ミスティ?」

氷刃の魔女「……」

セイン「ガイ、下がれ!」

一斉に放たれる氷の刃「」ヒュババババッ!!!

ベスト「!」ブンッ!

大鎌に弾かれる氷の刃「」キィンッ! キィンッ! キィンッ!

シュヴァイツェル「……あら?」

氷刃の魔女「……」

シュヴァイツェル「おかしいわね」

浮かび上がる無数の氷の刃「」パキパキパキ……

シュヴァイツェル「どうして──」

氷刃の魔女「」スッ

シュヴァイツェル「そちらを狙わないのかしら?」

ベスト「主様、お下がりを!」バッ

降り注ぐ氷の刃「」ドドドドドッ!!!

大鎌「」ブゥンッ!!!

砕け散る氷の刃「」パキィンッ! パキィンッ!

シュヴァイツェル「……これは……」
318 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 18:23:55.81 ID:dE1oXgoxO
氷のオオカミ「グルルル……!」
氷のオオカミ「グルルル……!」

ベスト「……我々のみを敵と認識している?」

シュヴァイツェル「そんなはずはないでしょう?あれに理性はないはずよ?」

ガイ「……ミスティ」

氷刃の魔女「……」

アインズ「……今しかない。理由は分からんが、奴はこちらを攻撃するつもりがない。ならば、その時間を無駄にはできん!」

アインズを包む赤い炎「」ゴオオオオオッ!!!

アインズ(竜)「全員乗れ!ここから離脱する!」

ガイ「待て!ミスティが──」

ザック「ガイ!いいから乗れ!」

ガイ「!」

セイン「……行こう。彼女が何を考えているのかは、僕にも分からない。でも……僕たちを逃がそうとしているのなら……ここに残る方が、彼女の邪魔になる」

ガイ「……っ」

シュヴァイツェル「行かせると思っているの!?」

ベスト「──参ります」ダッ!

氷のオオカミ「!」バッ
氷のオオカミ「!」バッ

ベスト「邪魔です!」ブゥンッ!!

弾き飛ばされる氷のオオカミ「」ドガッ
弾き飛ばされる氷のオオカミ「」ドガッ

ベスト「!」
ベストの足元から伸びる氷柱「」ズドドドッ!!

ベスト「くっ……!」バッ

アインズ(竜)「早くしろ!」

レム「ガイさん!」グイッ

アインズの背へ乗るガイ「……っ」バッ

羽ばたくアインズ「」バサッ!!!

シュヴァイツェル「ベスト!逃がさないで!」

ベスト「承知しております!」

周囲を覆う猛吹雪「」ゴォォォォォッ!!!
319 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 18:24:21.30 ID:dE1oXgoxO
シュヴァイツェル「……っ!」

ベスト「視界が……!」

吹雪の中に佇む氷刃の魔女「……」

シュヴァイツェル「ふふ……あはははは!!!面白い!!!面白いわ!!!」

遠ざかっていくアインズ「」バサッ……バサッ……

吹き荒れる雪「」ゴォォォォ……

ベスト「……追跡は困難かと」

シュヴァイツェル「ええ。もういいわ」

ベスト「よろしいので?」

シュヴァイツェル「追いつけないものを追いかけても仕方ないでしょう?それより……」

氷刃の魔女「……」

シュヴァイツェル「あなたの方が、ずっと面白くなったもの。死んだはずなのに動き出して……さっきまで殺し合っていた相手を守った」

氷刃の魔女「……」

シュヴァイツェル「意志の疎通はとれないのかしら?」

アインズたちを見つめる氷刃の魔女「……」

足元から崩れていく氷刃の魔女「」ドロッ……

シュヴァイツェル「……?」

ベスト「主様、お下がりください」

溶けていく氷刃の魔女「」ドロ……ドロドロ……

シュヴァイツェル「……これは……」

氷のオオカミ「」ドロッ……
氷のオオカミ「」ドロッ……

完全に溶ける氷刃の魔女「」ベチャッ

地面に広がる黒い粘液「」ダラッ……

消えていく黒い粘液「」シュウウウウ……

ベスト「……消えました」

シュヴァイツェル「……ふふ」

ベスト「主様?」

シュヴァイツェル「……これは、実験のしがいがあるわね……!ふふ、ふふふふふ!これから忙しくなるわよ、ベスト!」

ベスト「……喜んでおられるようで、何より」

◆
320 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 18:24:59.42 ID:dE1oXgoxO
ーー聖ヴァレリオ教会

聖女「……では、氷刃の魔女は倒されたのですね?」

ガイ「ああ……ただ、少し気になることがあって」

聖女「?」

ガイ「……氷刃の魔女……いや、ミスティと話した」

聖女「えっ……どうやってです!?」

ガイ「翡翠の賽の力だ……ミスティは、世界樹の光の力が作用したんじゃないかと考えていた」

聖女「……あり得ない話ではありません。星の力は、私たちには想像もつかない力を秘めています……それが奇跡を起こしたとしても、不思議ではありません」

ガイ「……このまま、星詠みの魔女たちを倒すべきなのか……?」

聖女「……わかりません。ミスティさんと同じように、他の方たちの心もまだ残っているのか……元に戻す方法があるのか……今の私たちには、何もわかっていませんから」

ガイ「……」

聖女「でも……氷刃の魔女になっても、ミスティさんの意志は完全には消えていなかった」

聖女「それなら……他の方々も、もう救えないと決めつけるのは早いのかもしれません」

ガイ「……そうですね」

聖女「ただ……だからといって、戦わずに済むとは限りません。あの方たちは魔王城へ向かう私たちの前に、きっと立ちはだかるでしょう」

聖女「その時は戦うしかありません。でも……戦った先で、救う方法を探すことはできるはずです」

ガイ「……」

聖女「ですから、今は進みましょう。世界めくれを止めるために……そして、あの方たちに何が起きたのかを知るために」

ガイ「……はい」

◆現在はセイントレアです。(19日目)

⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 18:29:37.69 ID:t1N3aIJS0
レム、ザックといい感じになってるのを目撃
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 18:31:45.38 ID:P9jyhug7O
マロニー、残念がりながらもガイを褒めにくる。ホーリーと一緒に。
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 18:33:11.66 ID:h61aQZezo
ステラに例の二人にあったのだけど弱点とかない?ときく下についてたの?
324 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 22:55:34.40 ID:C1JeWgGLO
ーー第七避難所

ステラ「……聞いたわよ。氷刃の魔女を倒したんだってね」

ガイ「……ああ」

ステラ「浮かない顔ね。ようやく倒せたんでしょう?もう少し喜んでも良さそうなものだけど」

ガイ「……そのあと、シュヴァイツェルとベストに襲われた」

ステラ「……えっ?」

ガイ「ステラ。原理派にいたとき、あいつらとの接点はなかったのか?」

ステラ「まったくないわ……名前や噂を知っているからって、付き合いまであると思わないでよね」

ガイ「……そうか。何か弱みでも分かればと思ったんだが……」

ステラ「待って。どうして襲われたの?向こうから仕掛けてきたわけ?」

ガイ「ああ。最初は、倒れた氷刃の魔女を引き渡せと言われた。魔王との繋がりを調べたいと……それだけじゃない。世界めくれが止まれば、自分の研究に支障が出るとも言っていた」

ステラ「……は?」

ガイ「世界の境目が不安定になっている今だからこそ、確かめられることがあるそうだ」

ステラ「……こっちが十年、どんな思いで生きてきたと思ってるのよ……」

ガイ「話が通じる相手じゃなかった」

ステラ「アイツらに目をつけられたのなら厄介ね……目的のためなら手段を選ばない奴等だから」

ガイ「……ああ。みんなにも伝えておく。ステラも用心してくれ」

ステラ「言われなくてもそうするわ……あなたこそ、弱みが分からないからって、自分で確かめに行こうなんて考えないでよね」

⭐︎ステラと話しました。
325 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 22:56:06.83 ID:C1JeWgGLO
サーシャ「ガイ!」タタッ

ガイ「サーシャか。どうかしたのか?」

サーシャ「もう……どうかしたのか、じゃないよ。怪我したって聞いたんだから……もう歩いて大丈夫なの?」

ガイ「ああ……レムのおかげでな。心配をかけてすまなかった」

サーシャ「無事に帰ってきてよかったよ……帰ってきたらお祝いしようって、約束したんだからね?」

ガイ「ああ。覚えている」

サーシャ「……うん。それならよし!」ニッ

ガイ「レムには、改めて礼を言っておかないとな」

サーシャ「あ!噂をすれば……あそこにいるの、ザックさんとレムちゃんじゃない?」

ガイ「……そうだな。ちょうどいい」

ガイの袖を引くサーシャ「……あ、ちょっと待って」クイッ

ガイ「っと……どうした?」

◆

レム「ザックさん、本当に平気なんですか?」

ザック「ん?何がだ?」

レム「さっきから、ずっと手を庇ってるじゃないですか」

ザック「……あー、大した傷じゃねえよ。放っときゃ治るって」

レム「駄目です」

ザックの手を取るレム「」キュッ

ザック「お、おい……レムちゃん?ガイの治療もしたばっかだろ?」

レム「これくらいなら平気です……私を守って、怪我したんですよね?」

ザック「いや……まあ、あんだけ氷が飛んできたら、ちょっとくらいはな」

レム「──動かないでください」

淡い光「」ポウ……

ザック「!?……おいおい、レムちゃん!避難所内だと治癒魔法は勝手に使っちゃ駄目なんだぞ!?」

レム「……あとで、一緒に謝ってください」

ザック「……参ったな」

レム「あのとき……みんなを逃がして、ザックさんはどうするつもりだったんですか?」

ザック「……そりゃ、隙を見て逃げるつもりだったさ。俺だって、ちゃんと帰ってくる気で──」

レム「……本当ですか?」

ザック「……本当だって」

レム「だったら……次は、そう言ってください」

ザックを見上げるレム「……置いていかれるのかと、思いました」

ザック「……悪かった。心配かけちまったな」

空いた手でレムの頭を撫でるザック「」ナデナデ

レム「……」

消えていく淡い光「」スゥ……

ザックの手を取ったままのレム「……」

ザック「あー……レムちゃん?」

レム「……もう少しだけ、こうしててもいいですか?」

ザック「……お、おう」

◆
326 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 22:56:48.63 ID:C1JeWgGLO
サーシャ「……お礼は、あとでだね」

ガイ「そうだな……行くか」

ガイの袖をつまんだままのサーシャ「……うん」クイッ

ガイ「……サーシャ?」

サーシャ「私も、心配してたんだからね?」

ガイ「……どこかで座って話さないか?サーシャさえ、よければ」

サーシャ「……ふふっ。うん!」

⭐︎ザックたちの様子を見ました
327 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 22:57:35.57 ID:C1JeWgGLO
ーー聖ヴァレリオ教会

クレア「ふぅ……今日の仕事も終わりましたね」

聖女「ええ……今日もお疲れ様でした。セインくんもありがとうございます」

セイン「これくらい構わない。僧侶……聖女には世話になっている」

聖女「ふふっ……無理に直さなくてもいいですよ?そっちの方が、セインくんと話してる実感がありますし」

セイン「そうなのか」

ガイ「……」

マロニー「こんばんは」ヒョコッ

ガイ「マロニー?いつの間に……」

舞い散る白い花弁「」フワッ……

ホーリー「──こんばんは。聖ヴァレリオ教会の皆様」

聖女「ホーリー・ハンドレッド!?どうしてここに──」ガタッ

ホーリー「世界の行く末に関わる、大きな一歩を踏み出されましたね。その働きに、感謝を伝えに参りました」

ホーリー「……代行者の方。使命を果たすための道は、見えてきましたか?」

ガイ「……聖女にも、協力してもらえることになった。あとは、魔王城へ辿り着ければ……」

ホーリー「……そうですか」

聖女「ホーリーさん。十年前、あなたが仰っていたのは……ガイさんのことだったんですね」

ホーリー「ええ。彼の話を聞いてくださったのですね」

聖女「……はい。まだ、不安はあります。でも……私にできることがあるのなら、力になりたいと思っています」

ホーリー「あなた自身で選ばれたのなら、それでよいのです」

マロニー「……ねえ。私も話していい?」

ホーリー「ええ。お待たせしました」

マロニー「氷刃の魔女、倒したんだってね」

ガイ「……ああ。みんなのおかげだ」

マロニー「……そっかぁ。倒しちゃったかぁ……」

ガイ「……残念そうだな」

マロニー「うん。最後まで戦ってみたかったから」
328 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 22:58:03.58 ID:C1JeWgGLO
セイン「……」

マロニー「吹雪も、あのオオカミも邪魔だったけど……全部抜けて近づいたら、どんなふうに戦うのかなって。気になってたんだよね」

ガイ「……俺たちは、生きて帰るので精一杯だった」

マロニー「でも、帰ってきた。あの魔女を倒して、誰も欠けずに。すごいと思うよ。代行者さん」

ガイ「……随分と素直に褒めるんだな」

マロニー「だって、すごいことをしたんでしょ?私が残念なのとは、別だもん」

ホーリー「その言葉を伝えたいと仰ったので、ご一緒したのです」

マロニー「……そこまで言わなくてもいいのに」

ガイ「……そうか。わざわざ、ありがとうな」

マロニー「うん。……今度、どんなふうに戦ったか聞かせてね」

ガイ「話すだけならな」

マロニー「……実際にやってはくれないんだ?」

ガイ「勘弁してくれ」

マロニー「ふふっ」

ホーリー「……お疲れのところ、長居をするつもりはありません。私からも、改めて感謝を」

ガイ「……ホーリー。その前に、一つ聞いてもいいか」

ホーリー「何でしょう」

ガイ「氷刃の魔女は……最後に、俺たちを助けてくれた。彼女の中には、まだ……人だった頃の意志があった。だから、他の奴らも……」

ガイ「倒す以外に、助ける方法はないのか?」

ホーリー「あなたは、それを知りたいのですね」

ガイ「ああ。使命を果たすために戦うことになるとしても……何も知らないまま、諦めたくはない」

ホーリー「……」

マロニー「……代行者さんらしいね。あれだけ苦労して倒したのに、別の心配をしてる」

ガイ「……放っておけないだけだ」

ホーリー「その問いに、今ここで答えをお渡しすることはできません」

ガイ「……そうか」

ホーリー「ただ、私から答えを得られないことを、救う方法がないという意味には取らないでください」

ガイ「……ああ。それなら、自分たちで確かめる」

ホーリー「あなたが何を選び、どこへ辿り着くのか。私たちは、見届けます」

マロニー「うん。引き続き頑張ってね、代行者さん」

ホーリー「それでは、お邪魔しました──」

ホーリーとマロニーを包む白い花弁「」フワッ……

クレア「……気配が、消えた……?不思議な方々ですね……」

セイン「……彼女たちは……一体、何者なんだ」

⭐︎ホーリー、マロニーと話しました。
329 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 23:01:59.39 ID:C1JeWgGLO
ーー第七避難所

魔導拳銃「」ドギュウン!ドギュウン!

リーゼリット「うん。だいぶ安定してきたね」

ガイ「かなり慣れてきた……リーゼのおかげだな」

リーゼリット「もう……褒めても何も出ないよ?」

ガイ「……リーゼ、ジャケットのことなんだが……かなりボロボロにしてしまった」

リーゼリット「あはは……まあ、正直綺麗に帰ってくるとは思ってなかったから……ここ、氷の刃が刺さったところ?」

ガイ「ああ。せっかく貰ったものなのに、すまない」

リーゼリット「謝らなくていいよ。ガイが無事だったんだから……ほら、脱いで?直してあげる」

ジャケットを脱ぐガイ「……助かる」スルッ

ジャケットを受け取るリーゼリット「……」

破れた箇所を指でなぞるリーゼリット「……こんなに……」

ガイ「……リーゼ?」

リーゼリット「傷は、もう大丈夫なの?」

ガイ「ああ。レムが治してくれた。痕もほとんど残っていない」

リーゼリット「……そっか」

ガイ「……心配をかけたな」

リーゼリット「……次も、ちゃんと帰ってきてね。これを直して渡したら、それっきりなんて嫌だよ?」

ガイ「ああ。ちゃんと帰ってくる……俺も、またこうしてリーゼと話したいからな」

リーゼリット「……もう……」

ガイ「……直すのは、今からか?」

リーゼリット「うん。そのつもりだけど……どうして?」

ガイ「隣にいてもいいか?」

リーゼリット「……針仕事を見てても、退屈だと思うよ?」

ガイ「リーゼと話していれば、退屈はしない。 ……駄目か?」

リーゼリット「……駄目じゃないよ。それじゃあ、話し相手になってもらおうかな……」

◆

ーー聖ヴァレリオ教会

針を進めるリーゼリット「」チク……チク……

ガイ「……」

リーゼリット「……ガイ?」

ガイ「ん?」

リーゼリット「見てるだけじゃ、話し相手にならないよ?」

ガイ「……すまない。つい、見入っていた」

リーゼリット「……もう。やりづらいなぁ……」

ガイ「少し離れるか?」

リーゼリット「……そこにいて」チク……チク……

ガイ「……ああ」

◆現在はセイントレアです。(20日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1〜3
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 23:02:32.94 ID:RWMvT/H40
第七避難所の離れた所で見回りしていたガイ達だったが原理派の人達にからまれる
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 23:03:49.80 ID:+mD88vGlO
レム、星詠み対策のためにリーゼと模擬戦
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 23:03:52.79 ID:FCIImIW8O
ガイ ジョンから「おまえ双子だったりする」と言われる(魔物退治に出た際にガイとそっくりな人を目撃したから)。
333 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 23:11:51.07 ID:C1JeWgGLO
>>332
申し訳ない。おそらく登場させたいキャラがいるのだと思いますが、その方は>>1の方で生まれや設定を大幅に変更しているため、現時点では雰囲気だけでも出すのが難しいのです……。

連取でも構いませんので、最安価とさせていただきます。
また、お詫びとして追加の安価枠も設けさせていただきます。

追加安価下1〜2
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 23:19:28.13 ID:ClxvuDhFO
サーシャとアインズ、星詠みの魔女戦に向け飛行スピード強化と長距離射撃の特訓
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 23:19:29.47 ID:HNj5iorHO
原理派二人の魔法や弱点、目的など知るために本拠地に乗り込む。逃げ出しやすいように空間魔法のステラを連れて
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 23:19:32.33 ID:FCIImIW8O
>>332安価した者です。そうなんですねすみません。変更で

ガイ セインとザックと食事しながら会話する。(出来たら
>>316でガイも悪魔と契約してたのかなどの話しなども含めて)
337 : ◆sIVlz2/mNs [saga]:2026/09/23(水) 23:39:25.36 ID:C1JeWgGLO
>>336も採用します。

来たる星詠みの魔女との戦いに備え、準備を進めていくガイ一行。
その一方で、原理派について調べるガイとステラは、その実態を探るため、本拠地への潜入を試みる。
そして、戦いに備えるセインの身にもまた、十年にわたる戦いの代償が、静かにその影を落とし始めていた……

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 23:44:50.46 ID:HNj5iorHO
乙
星詠みは王国の外側でしか動かないならもう白鋼倒しに行ってもいい気もする
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/23(水) 23:59:55.19 ID:h61aQZezo
乙
これ名言してないだけで時間制限あるのか世界めくれ
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/24(木) 00:48:27.00 ID:qvS7U5qwo
おつ
やっぱりセイン君の活動には限界があるか…
早々に星詠みも撃破して外の戦力呼び込まないと
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/26(土) 12:38:14.67 ID:MmhQErXp0
原理派に侵入する事だけどばれたら大変なことになりそう。
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2026/09/26(土) 16:22:29.03 ID:IJ/EAgWPO
乙
ついにシュヴァイツェルとベスト・マーモンスが出たな。確かに研究つながりではこの2人相性いいかもしれないね。
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