小林オペラ「この裁判の逆転の逆転の逆転」

Tweet

130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:00:34.88 ID:pHCAi9B7O

小林「…証人、本当に被告人は空き地を見ていたのですか?」

ファン「ああ、窓の前をじっと見ているから。俺も見つかるかと思ってヒヤヒヤしたよ」

小林「…分かりました。ではそれを証言に加えてください」

北芝「あらぁ?本当に良いの?貴方にとっては非常に都合の悪い証言じゃなくて?」

小林「……(僕の推測が正しければ、この証言は矛盾が無い。でも)」

小林(ある証拠品と合わせれば、この証言で篠田さんの無実を証明する手がかりになるかもしれない)

小林「はい、是非お願いします」

北芝「………」



�Dでも、篠田久留美ちゃんがニコニコしながら真っ暗な事務所の中で歌っていたのは覚えています…
↓
�Dでも、篠田久留美ちゃんが窓から外を見ながら歌っていたのは覚えています…

131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:01:03.38 ID:pHCAi9B7O

�Dでも、篠田久留美ちゃんが窓から外を見ながら歌っていたのは覚えています…


小林「待ってください!」

小林「それは…間違い無いんですね?」

ファン「勿論。間違えようが無いさ!」

ファン「あの笑顔は!いつも通りの篠田久留美ちゃんだった!ステージの上の天使のままだったんだから!」

小林「……分かりました」

北芝「ふん、この証言を崩そうと頑張ってるみたいだけど」

北芝「無駄な足掻きであることを自覚しなさい。どこにも矛盾なんてありゃしないわ」

小林(そう…この証言にはどこにも矛盾は無い)

小林(だから、この証拠品を突きつけて、この証言の矛盾を更に無くすんだ!)


132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:01:34.05 ID:pHCAi9B7O


小林(この証言には矛盾が無い)

小林(でも、突っ込みどころが無い訳では無い)

小林(この証言で求める事は、篠田さんの潔白)

小林(だったら、矛盾を見つけるんじゃなくて。少し見方を変えて矛盾を無くす事を考えれば良い)

小林(逆に利用すれば…!)


133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/21(火) 23:02:01.37 ID:pHCAi9B7O
次は23時10分からです。
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:11:31.32 ID:pHCAi9B7O


→�Dに証拠ファイル�J空き地と事務所の間の木を突きつける!

小林「異議あり!」

小林「……怪盗ファンさん。貴方の証言には矛盾がありませんね」

ファン「ふっ怪盗とは欺くことが目的ではあるが、嘘をつくのはただの泥棒…」

北芝「矛盾が無いからなんなのよ?だったら検察側の立証が正しかったってことに」

小林「いえ、そうじゃありません」

小林「この証人の証言で一つ、明らかになっています」

裁判長「明らかに?」

小林「はい。この証拠品を見てください」

北芝「? 何よこれただの木じゃないのよ」

裁判長「はい。事務所と空き地の間にある。なかなか大きな木ですな」

北芝「…………」

北芝「っっ!!」

小林「…どうやら、検察側は分かったみたいですね」

ダンッ

小林「そうです。仮に被告人が事務所の空き地側の窓の前に立っていたって……」

小林「事件現場が見えていた訳が無いんです!!何故なら」

小林「この木が邪魔して、空き地なんて見えなかった筈ですからねっ!」

北芝「ぐぅぅうっ!!」グサグサッ

ファン「……あっ!確かに!」

ファン「あの木、ワサワサが大きいから下に居た俺でも空き地が見えなかったっ!」

ダンッ
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:13:42.67 ID:pHCAi9B7O

北芝「だっだとしても関係無いわ!現に犯人はそこに居なくとも凶器である車を動かせた!」

北芝「現場が見えなかった事に関しては、大して問題じゃない!」

小林「異議!」

小林「凶器の問題が解決しても、トイズの問題が解決しない!」

小林「被告人は視界に映った物なら全ての時間を止める事が出来るとある!しかし!」

小林「この木がある以上、被害者の動きを遅くさせる事は不可能です!!」

北芝「うっ…」

北芝「ぎゃぁぁあああああああああああああああああああああ!!!!」ガガーン

小林(よっよしっ!北芝検事が予想以上に驚いている!)

小林(どうやら、視界が木で遮られていたのは予想外だったようだ)


136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:14:11.32 ID:pHCAi9B7O



カンッ


裁判長「……なるほど。確かにあの木があると被害者の姿が視界にで映らないでしょうね」

裁判長「北芝検事。何か反論は?」

北芝「…………」

北芝「こうは考えられないかしら?」

小林「?」

北芝「事件現場、その当日その場には……」

北芝「共犯者が居た……と」

小林「……なっなんですって?」

北芝「そう考えれば、この問題は全面解決するわ」

小林「異議!」

小林「その、共犯者が居たという証拠は何ですか!?」

北芝「……仮にあの壺を事件現場から動かしたとして。一人で可能かしら?」

小林「そっそれは…」

北芝「まぁ、それは良いのだけど…方法が一つだけあるわね」

北芝「今回の事件、容疑者は被告人だけじゃないのよ。まだ結構な人が要るわ」

小林「………」

小林「……えっまっまさか……」

北芝「ええ、証言台に容疑者を全員立たせて」

北芝「一人ひとり昨日の午前2時のアリバイを証言として提出する!!」

小林「…なっ」

小林「なんだってぇぇぇええええええ!!!?」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:14:43.31 ID:pHCAi9B7O

カンッ

裁判長「………これは」

裁判長「想像もしなかった事態になりましたね。証言台に、容疑者全て立たせる……」

裁判長「…………」

裁判長「…それで、共犯者の可能性を立証できるのですか?」

北芝「ええ。約束するわ」

裁判長「分かりました」

裁判長「係官!証人を全員証言台に連れてきてください!」

係官「ええっ!?」

係員「…わっ分かりましたぁ!!」ダダダダダダ

小林(…なっ…何て……アグレッシブな裁判なんだ………)


138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:15:12.44 ID:pHCAi9B7O

14人「…………………」

裁判長「……………」

北芝「…………」

小林「………………」

シャーロック「…あっ!先生ぇー!」フリフリ

ネロ「ねぇ小林、これどういう状況?何で僕たちが全員証言台の上に居なきゃ駄目なの?」

小林「……ごめん。それは僕もちょっと分からないな」

コーデリア「うう…ちょっと窮屈ですわ」

洲水「…プロデューサー。悪いんだけど。真ん中に立たれたら邪魔だよ。ただでさえ図体でかいんだから」

真田P「あっ…すっすみません」ササッ

藍川「まーまー!スミスっちもカリカリしないでぇー」

鬼瓦割「おい、これ横一列に立たなきゃいけねぇのか?何なんだこれ」

栗野原「…ケケッ。まるでオーディションみたいだねぇ…」

アーグニャ「Извините, пожалуйста...どうして私たちミンナ、コンナトコロに?」

裁判長「……いやはや。今まで長い期間裁判席に居ますが」

裁判長「証言台がここまで賑やかになったのは、今日が初めてです」

小林(…今後も無ければ良いけど)

139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:15:49.46 ID:pHCAi9B7O

北芝「貴方達は全員、この事件の容疑者に選ばれてる事は分かってるわよね?」

藍川「あっー!そうだ!そうだよ!アンタ達警察はひどいよ!話も聞かずにあんな狭い部屋に閉じ込めてさぁ!」

鬼瓦割「はぁー、警察ってのはいつもこうだ。私たちの言い分を聞かずに怪しい奴をホイホイ捕まえやがる」

真田P「…………」

コーデリア「いっいくらなんでも今回の捜査は…横暴すぎやしませんかっ!?」

姫百合「そうですよ。小林さんだって、今回の裁判での準備がそろわなかったんですから…」

先生「あっあらやだ!私も疑われてるのぉ!?御子柴ちゃん殺しの犯人に!」

茉莉音「………………」

美樹「本当ひどいなぁー。私たちは少なくともアリバイはあるってのにー」

北芝「そう、アリバイがあるなら良かったわね」

北芝「今から、貴方達のアリバイを証言として提出して貰おうと思っているの」

シャーロック「証?」

エルキュール「言…?」

北芝「そうよ。さすがに今回の事件は容疑者が多すぎてこっちも面倒だから」

北芝「自らの潔白を示すためにも、アリバイを証言してちょうだい」

小林(ほっ…本当にやるのか………)
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:16:17.30 ID:pHCAi9B7O

鬼瓦割「アリバイ?んな事、昨日アンタ達に言ったじゃねぇか」

北芝「いえ、この尋問では違う時間帯のアリバイを証言してもらうわ」

北芝「”昨日の深夜二時”に何をしていたか。そして、それを誰が証明できるか。それらを答えて頂戴」

真田P「…………」

美樹「ええ?深夜…二時?」

藍川「そんなの、草木も眠る時間じゃないのさ」

カッ

裁判長「申し訳ございませんが、私語の時間がございません。さすがにこんなに居ると時間が掛かってしまいますからね」

裁判長「証人達は検察側の言う事を聞いて、”昨日の深夜二時”のアリバイを証言してください」

14人「…………………」

小林(……うう…いっ嫌な予感が……)

141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:16:43.48 ID:pHCAi9B7O


【証言開始】


【藍川】深夜なんて時間、勿論グースカ寝てました!証人は両親です!


【洲水】…藍川と同じ。父さんが証明してくれるよ。そもそも今時のアイドルで更に高校生がそんな時間まで起きてるわけないよ


【栗野原】一人暮らしだから部屋で一人カナと遊んでたよぉ〜あっ、カナってこの手作り藁人形だよぉ〜可愛い可愛い。……証人はマンションの監視カメラだよ


【鬼瓦割】寝てたに決まってんだろ。親父とお袋が証明してやんよ。チッ


【アーグニャ】Вы, наверное шутите? パピーとマミーに夜更かしは禁止されてマスヨ


【真田P】…事務所に残って仕事をしていました。クリスマスライブの時期が近いので調整を…篠田さんと先生、あと先輩が証人です。


【先生】茉莉音ちゃんと美樹ちゃんとお泊りでライブの練習していたわぁ。証人は茉莉音ちゃんと美樹ちゃんと川澄Pと真田くんねぇ♪


【茉莉音】先生とお泊りでレッスンしていました。確かその時、夜食で焼肉を食べていたと思います。証人は先生と美樹ちゃんとプロデューサーです


【美樹】先生と茉莉音ちゃんと三人で夜通しレッスンしてましたー!証人は先生と茉莉音ちゃんとプロデューサー!…深夜の焼肉は気分悪くなったわぁー…


【シャーロック】深夜二時…深夜二時……あっ!確か茉莉音ちゃんの事務所の隣の空き地に居ました!でも私一人でした!


【ネロ】僕は部屋でネットしてたよ。トイズ使えば結構深い所にも行けるし。会長が証人だよ


【コーデリア】その……一人で……お食事に行ってました……お店のレシートなら…あります…けど……… ダラダラ


【エルキュール】寝て…ました………。その……会長が……証人……です……


【姫百合】部屋で本を読んでいました。小林さんが証人です


142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:17:29.87 ID:pHCAi9B7O

小林「………………」

北芝「………………」

裁判長「……………ふむ」

裁判長「やはり、ほとんどの方が寝ていたようですな」

小林「………そっその、シャーロック…シャーロック?」

シャロ「?」

小林「きっ君……本当に事務所の隣の空き地に…」


カンッ

裁判長「それでは弁護人、この証言に尋問をお願いします」

裁判長「…と、言いたいところですが。これだけの人数全員を尋問していけば日が暮れてしまいます」

北芝「ええ。現に私はこの証言で大体共犯者の目星はついたのだけど」

小林「…っ!」

裁判長「…そういう訳で。本件に関係の無い事を無駄に揺さぶりを入れたら、プライパシーの侵害も含めて」

裁判長「それなりのペナルティがありますので、覚悟してください?」

小林「…………え?」

カンッ

裁判長「時間の短縮の為、ご協力できますね?」

小林「……………」

小林(無駄な揺さぶり…見るからに本件とは関係ないアリバイには突っ込むなという事か…)

小林(そしてこの証言、証拠との食い違いというよりは…)

小林(証言と証言の矛盾を指摘するような…そんな感じの尋問だな…)

小林(……だけど、この証言…アリバイ……おかしな箇所が所々有る……)

小林(それに…見るからにおかしい箇所も…!)

小林「……分かりました。尋問をさせてください」

裁判長「よろしい」

裁判長「それでは弁護人、尋問をお願いします」


143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:18:33.44 ID:pHCAi9B7O


【尋問開始】


【シャーロック】深夜二時…深夜二時……あっ!確か茉莉音ちゃんの事務所の隣の空き地に居ました!でも私一人でした!


小林「待ってくれ!」

小林「シャーロック!じっ事務所の…隣の空き地に居たのかっ!?」

シャロ「え?あっはい。あそこの公園に、隠れ農園を作ってたんですよ私!」

シャロ「土にも栄養がありましたし、トマトやきゅうりやナスビも…コツコツと大事に育ててました!」

北芝「……」

小林「…何か、音が聞こえなかったかい?」

シャロ「はい、音ですか?」

小林「ああ、何かを潰す音とか。あと、事務所に誰か居た…とか」

シャロ「事務所?うーん…空き地からだと木が邪魔で事務所の窓とか隠れちゃうんですよ」

シャロ「音は……ああ、何かを潰す音というか、パキパキっていうか…」

小林「……それは、本当に深夜二時の事かい?」

シャロ「……はい!それは間違いありません!いつもそんな時間に野菜ちゃんを育てているんです!」

小林「……………」

北芝「……つまり」

北芝「彼女にはアリバイが無い。そういう事になるわけね」

小林「!」

小林「シャーロック!」バンッ

シャロ「ええっ!?あっ…はい?」ビクッ

小林「何か…公園で何か見なかったか!?大きな車や倒れてる人間や!」

シャロ「ええ?やっやだなぁ〜先生。そんなもの見えたら、さすがの私だって救急車くらい呼びますよぉ」

小林「………………」

北芝「…確かに、事件現場には誰の物か分からないけど、花壇の陰に野菜が植えられていたわ」

北芝「一体それが誰の物なのか。何の意味があったのか分かっていなかったけど」

小林「………監視カメラ」

北芝「!」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:19:01.44 ID:pHCAi9B7O

小林「空き地の様子を映した監視カメラは…どこかに無かったのか?」

北芝「……そんなものあったら」

北芝「真っ先にこの法廷の証拠品として提出している!」ダンッ

小林「ぐぐっ……!」

シャロ「…あっあの、一体どうしたんですか…?」

シャロ「私が…お野菜を見に行って…何か不都合な事があったんですか?」

ダンッ

北芝「それは、今答える必要無い」

北芝「さぁ弁護人、尋問を続けなさい」

小林「………くっ!」

小林(このままでは……シャーロックが事件の容疑者になってしまう…)

小林(北芝検事のあの様子だと…間違いなくそう見てる”顔”だ)

小林(ここは、他の人のアリバイも掘り下げてみるか…)


145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:20:10.14 ID:pHCAi9B7O


【真田P】…事務所に残って仕事をしていました。クリスマスライブの時期が近いので調整を…篠田さんと先生、あと先輩が証人です。


小林「待ってください!」

小林「…篠田さんは、確かに深夜二時まで事務所に居たのですか?」

真田P「はい。天城茉莉音さんに負けないくらいに練習をしたいと、音響室を使う許可を得て使わせました」

小林「その、恩教室とはどこら辺にあるのでしょうか?」

真田P「………確か、あの部屋は窓一つ無い防音室となっていた筈ですから……」

真田P「一階の西、練習煉の中にあったと思います」

小林「………(あれ?)」

小林(何かこの証言…おかしくないか?)


→もっとゆさぶる

 やめておく
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:21:02.58 ID:pHCAi9B7O

小林「…本当に、恩教室は窓一つありませんでしたか?」

真田P「はい。窓があれば外に響いてしまいますからね。防音の意味が無くなってしまいます」

小林「………あの、真田さん」

小林「貴方達の前の証人が、篠田さんを真っ暗な事務所の中から見たと言っています」

小林「これについて、どう思われますか?」

真田P「…………」

藍川「ちょっええ!?真っ暗な部屋の中で歌ってる篠田っちっ!?」

洲水「何それ………怖っ」ブルッ

栗野原「………クケケ…怨霊………お化け……怖くないさ…」ブルブル

真田P「……ちなみに、それはどこから見たとおっしゃってましたか?」

小林「え?ええと……確か、隣の空き地と接する面だったと聞きます」

真田P「……なるほど」

真田P「小林さん。おそらくそれは篠田さんではありません」

小林「えっ?」

真田P「これをご覧ください」スッ

小林「はぁ…ええと、何ですか?このポスター、被告人が大きく映ってますが…」

真田P「今回のクリスマスライブ。目玉は天城茉莉音さんですが、私の要望により一人ひとりのアイドルがセンターのポスターを発注しております」

真田P「クリスマスライブの物販の時に販売する予定の物でした」

北芝「……全員、歌ってるポーズね」

真田P「はい。アイドルですので、歌う姿を切り取った等身大のポスターを千円で販売する予定でありました」

小林「……その、つまり……」

小林「犯人が見たのは……被告人本人ではなく、そのポスターだったと……」

真田P「おそらく、そうだと思われます」

小林「……………(何て、大げさな人だったんだ……)」



証拠ファイル�K等身大アイドルポスター

【クリスマスライブに出演するアイドル全員分の等身大ポスター。物販で販売する予定だった】





小林(…ん?待てよ?という事は……)

小林「…この証言が本当なら、被告人は犯行が不可能だった。そういう事になりませんか?」

北芝「…………」

北芝「まぁ、そうなるでしょうね」

小林「!」

147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:21:32.30 ID:pHCAi9B7O

ダンッ

北芝「しかし、これはあくまで口だけの証言よ!」

北芝「確証を得たいのなら、それなりの”証拠”を提出しなければならないわ」

北芝「もし、目の前のこいつが被告人とグルだったとしたら…この証言、何の価値も無いんだからね」

藍川「おいおーい!ちょっと待ちんさい!」

洲水「勝手にウチのプロデューサーを犯人扱いしないでくれる?」ギロッ

鬼瓦割「……覚悟、出来てんだろうなぁ?」バシーンバシーン

栗野原「ケケケ……北芝愛……か。クケケェーッ!」グサッグサッグサッ

北芝「…ウッ!」グサッグサッグサッ

北芝「なっ…何?今のは…?イキナリ胸に激しい痛みが三回も…!!」

小林(栗野原さんの藁人形のカナちゃん…効力すごいな…)

小林(…しかし、ここに居る皆が容疑者である以上、証言の力が弱いのも確かだ)

小林(もう少し、他の人のアリバイを掘り下げてみようかな)


148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:22:09.18 ID:pHCAi9B7O


【コーデリア】その……一人で……お食事に行ってました……お店のレシートなら…あります…けど……… ダラダラ


小林「待った!」

小林「それじゃぁコーデリア、そのレシートを提出してくれないか?」

コーデリア「ええっ!?」ビクッ

コーデリア「でっでも教官…そっそれは…」

小林「?何も隠すことは無いと思うんだけど…アリバイの立証のためにも、頼むよ」

コーデリア「ああっええと……そそそそうだ!そうだわ!家に!家に忘れてきた〜のよぉ〜♪」ラララ

ダンッ

北芝「歌ってごまかせると思いかしら?それとも…そんな事実、本当は無いんじゃいの?」

コーデリア「なっ!ちゃっちゃんとあります!だってレシートは大体サイフの中に……あっ!」

北芝「それじゃぁ提出出来るはずよね。とっとと提出しなさい。時間の無駄よ」

コーデリア「いっいや…でも…でも…教官の居る前で……」フルフル

小林「?…コーデリア、一体どうしたんだ?」

コーデリア「そっそうだわ!黙秘権!黙秘権を行使させていt」

北芝「係官!証人のサイフからレシートを奪い取りなさい!」

係官「了解です!」

コーデリア「いやぁ!いやぁああ!やめっやめてぇええええええ!!」ジタバタ

ピラッ

北芝「ご苦労だったわ。昨日の深夜二時…これね」

北芝「…”餃子の帝王”……”スペシャルニンニク餃子5人前”…”餃子のステーキ1キロ”……”20分以内に食べたらお会計が全部タダ!10キロの巨大餃子チャレンジ!”」

北芝「お会計総額……”0円”」

裁判長「……………」

傍聴席「……………」

小林「…たっ…食べきれたのか………凄いね…コーデリア…」

コーデリア「うっうわぁあん!うわぁああん!もうお嫁にいけませんわぁああ!!」ビエエエエエ

北芝「……”餃子の帝王ホームズ探偵学院近く”…事件現場とは関係の無い場所ね」

小林「その店の住所だけ読み上げれば良かったんじゃないのか…?」

北芝「内容は強烈だけど、この裁判においては何の価値も無いわね」クシャクシャ  ポイ

コーデリア「ああ!チェレンジ成功レシート券が!次回から千円のタダ券がぁ!!」

小林(さすがにこれは酷すぎないか…)

北芝「弁護人、次は無いわよ。こんな無駄なゆさぶりするならね」

コーデリア「酷い!無駄なんて!私…一生懸命頑張ったのよ!それなのにぃいい!」グスッグスッ

ネロ「なんだよー!コーデリアなんて一人だけでお腹一杯食べてたんじゃん!」

シャロ「私も餃子食べたかったです!」

エルキュール「よっ…夜中に…そんなに食べるのは…どうかと………」

姫百合「…つか何してるんですかアンタ達…」

小林「……今度僕が奢ってあげるから、大人しくするんだ君たち」

ミルキィホームズ「「「「!」」」」

小林(うわぁ、みんな目をギラつかせてこっち見始めたぞ…)


149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:22:55.04 ID:pHCAi9B7O

【先生】茉莉音ちゃんと美樹ちゃんとお泊りでライブの練習していたわぁ。証人は茉莉音ちゃんと美樹ちゃんと川澄Pと真田くんねぇ♪


小林「待ってください!」

小林「ライブの練習は…練習場ですよね?事務所のすぐ後ろにある」

先生「そうよぉ☆コ・バ・ヤ・シ・クンも一緒に来てたじゃなぁい♪」パチン

小林「いえそうなのですが…深夜のその時に何か音が聞こえませんでしたか?」

先生「あらぁ?音かしらん?」

茉莉音「…と言っても、私たちの練習場も防音が施されてるし……」

美樹「聞こえてたとしても、気にしないよねぇ」

小林「……………」

美樹「あっ!でも深夜二時って言ったら、私たちが焼肉食べてた時じゃない?」

茉莉音「ああ、あの後すぐ動くって言われたから…思わず吐きそうになったんだよね」

美樹「そーそー。食道炎になるかと思ったよ先生ぇー」

先生「んもう、ちゃんと謝ったじゃなぁい。でぇも、センターとしての動きはまだまだだったんだからっ!」

小林「……………」

小林「真田さんが、この時どのような仕事をしていたかご存知ありませんか?」

美樹「うーん?」

茉莉音「……真田さんが、事務所に居たんですか?」

先生「あら!そうそう、真田くんたら大真面目に担当のアイドルの為に深夜まで調整を施して…んもう涙ぐましいったら!」

先生「そのまっすぐな姿勢…思わず食べてしまいたいくらいだわぁ!おっほほほほほほほ!!」

洲水「……………」ギロッ

栗野原「…………」ブスッブスッ

先生「あっあらやだ冗談よ冗談〜、冗談だから栗野原ちゃんは人形に釘さすの止めて?何だか先生、お胸が痛くなってきたからぁ」

小林(なんだかあの空間…怖いな…)

小林(…どうしよう、他に何を聞こうか?)


→真田Pはどこで仕事をしていたのか

 クリスマスライブはどのような曲で踊るのか


150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:23:31.42 ID:pHCAi9B7O

小林「……ちなみに」

小林「真田さんは、どこで仕事をしていたのですか?」

先生「あらぁ?そんなの決まってるじゃなぁい。プロデューサー専用の部屋で自分用の机よぉ」

先生「確かぁ、窓際に近い席だったと思うわぁ」

小林(窓際に近い席………)

小林「……………分かりました。ありがとうございます」

先生「いえいえぇん♪良かったら、ウチのレッスン室もちょくちょく見にきてねぇん♪」

茉莉音「あっ…小林さんなら歓迎します!待ってますから!」//////

美樹「んー…ちょっちこじれそうだからお控えなすった方がいいかもしれないねぇ」

小林「……ははは」


151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:24:08.11 ID:pHCAi9B7O





小林(皆の証言を聞く限り、被害者の悲鳴が聞こえなかったのは間違いないみたいだな)

小林(この尋問で、できるだけ情報を引き出して…違和感を感じたら証言を突きつけよう)





152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/21(火) 23:24:38.45 ID:pHCAi9B7O
次は23時30分からです。しばらくお待ちください
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/21(火) 23:30:56.51 ID:pHCAi9B7O

→【真田P】…事務所に残って仕事をしていました。クリスマスライブの時期が近いので調整を…篠田さんと先生、あと先輩が証人です。
を突きつける




小林「異議!」

小林「……真田さん。貴方が仕事していた部屋は、どこですか?」

真田P「仕事場ですね。専用の部屋がありますので」

小林「レッスンの先生が言っていました。真田さんは窓際の席だったと」

真田P「……確かに、窓に近い席ではありましたね」

小林「……真田さん」

小林「窓の外からでは、何が見えてましたか?」

真田P「今は空き地となっている場所です。最近、木が茂っていて見難くなってはきましたが」

小林「……窓は、あったんですね?」

真田P「?ええ……」

小林「…ならば」

小林「空き地から勿論、何か音が聞こえてた。そうですね?」

真田P「……………」

真田P「…いえ…すみません。仕事に集中していたもので」

ダンッ

小林「しかし、それではおかしいんですよ」

小林「二人の証人が、空き地で何かを潰す音が聞こえたと証言しています。」

小林「しかし貴方も同じ現場に居たにも関わらず、その音に気づいていない」

小林「防音でも無い部屋で、それはおかしいとは思いませんか?」

洲水「……何が言いたいのさ」

小林「…今のところは、疑問点を言っているだけです」

ダンッ

北芝「うざったいわね…回りくどい事言わずにとっとと言っちゃいなさいよ」

北芝「アンタが犯人の共犯してんじゃないのかって!」

洲水「!」

藍川「!」

真田P「!」

小林「異議!」

小林「まだそうと決まったわけでもありません!それに、被告人の犯行も今のところはハッキリとしていないじゃありませんか!」

北芝「異議あり!」

北芝「そもそも、被告人が有利になる証言をしたのはこいつよ。だったらまず」

北芝「こいつの信憑性を証明してみせなさいよ!」ダンッ

小林「……………」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:31:44.24 ID:pHCAi9B7O

裁判長「…このままでは、埒があきそうにありません」

小林「……はい、そうですね」

小林「弁護側は、新しい証言を要求します」

北芝「……………ふん」

裁判長「私は、弁護側の要求を認めます。検察側は?」

北芝「別に、止める理由なんて無いわよ」

裁判長「分かりました」

裁判長「それでは、弁護側は、証人達にどのような証言を求めますか?」

小林「………そうですね、では」

小林「証人達はどのような”トイズ”を持っているのか。それを証言して貰います」

コーデリア「!」

洲水「……トイズ?」

栗野原「……ケケッ」

裁判長「……よろしいですかな?証人……達」

真田P「はい。私は特に問題を感じません」

真田P「そもそも、BRはトイズの持ったアイドルをコンセプトにしたグループです。ネット上でも公開されています」

真田P「ここで証言しても、事務所が不利になる事は特にございません」

藍川「…まぁー、なら別にいいかぁ」

洲水「うん、特になんて事ないし」

鬼瓦割「……チッ」

裁判長「……分かりました」

小林「それではみなさん、話してください」

小林「皆さんはそれぞれ、どのようなトイズを持っているのかを」


155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:32:15.39 ID:pHCAi9B7O


【証言開始】



【藍川】ずばり!私のトイズは”エフェクト”!手から魔法のようにキラキラしたものやモヤモヤしたものまで出せるよ!実態の無い映像のようなものだけどね!


【栗野原】クケケッ私は指先を光らせる事ができるねぇ…まぁ、たったそれだけだけど。ETみたいに傷とかも治らないし…


【洲水】私はトイズで落ち着いたり自分だけだけど身体医療や精神医療に使えるよ。……名前は”マリファナ”だけどね。効果も同じみたい…


【鬼瓦割】……手に持った物で強度関係無く殴れば、誰だろうが意識を失わせる事が出来るぜ


【アーグニャ】Да.ワタシのトイズは”トランスレーション”どの国の言葉も私の分かル言語で聞き取れます。……日本語とロシア語以外ハ喋れませんガ


【真田P】そうですね……物を少し動かしやすくするくらいですか


【先生】私は何も持ってないわねぇ


【茉莉音】私は…能力を”エレメント”として具現化する事のできるトイズを持っています


【美樹】繋がった物を切り離す”セパレーション”って能力持ってるよ。……それで茉莉音に酷い事したっけ


【シャーロック】私のトイズは”念動力”です!最近力も強くなってきたんですよ


【コーデリア】私のトイズは”ハイパーセンシティブ”些細な光も小さな音も見えない場所の状況の把握もできるわ


【ネロ】僕のトイズは”ダイレクトハック”。電子機器になら何にでも思いのままさ


【エルキュール】わ…私のトイズは……ト……”トライアセンド”………//////


【姫百合】私のトイズは”インダクション”です。強制的にトイズを発動させたり止めたりできます。


156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:32:54.00 ID:pHCAi9B7O

小林「……なるほど」

小林(やっぱり、皆のトイズもそれぞれ個性的だな)

北芝「さて、トイズの事について証言させたという事は」

北芝「何か分かっているのよね?」

裁判長「分かってますか?弁護人、先ほどのアリバイと重ねて考えてください」

裁判長「そして、意味のない揺さぶりは…」

小林「はい。分かっています」

小林(ミルキィホームズの皆の揺さぶりは一応必要無い…のかな?)

カンッ

裁判長「それでは弁護人、尋問を始めてください」

157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:33:22.08 ID:pHCAi9B7O


【尋問開始】



【藍川】ずばり!私のトイズは”エフェクト”!手から魔法のようにキラキラしたものやモヤモヤしたものまで出せるよ!実態の無い映像のようなものだけどね!

小林「待ってください!」

小林「そのエフェクトは、主にどのような物でしょうか?」

藍川「おお!よくぞ聞いてくれました!こうやって手を振ると〜」キラキラキラキラ

傍聴席「おお〜〜!!」

藍川「さらにこうやって手を大きく広げて〜」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ザワザワ……ガヤガヤ……

藍川「最後にフィナーレ!」バチバチバチバチバチ ドッカァァアアアン


ワァァァアアアアア!  パチパチパチパチパチ


シャロ「凄い!凄いです藍川さん!」

エルキュール「凄く…綺麗………でした……」

コーデリア「少し羨ましいわね…」

藍川「いやいやぁ〜ありがとうございますお客様ぁ〜!そしてホイッ!」ボンッ

小林「うっうわっ!?爆発!?」ビクッ

藍川「ニャハハハハ!大丈夫大丈夫!エフェクトだから受けても全然実感すらないよ!」

藍川「視覚と聴覚にだけ存在する映像みたいなものだから、ステージの上でも結構重宝するんだなぁ〜これが」

美樹「いやぁ〜本当にアイドルならではのトイズだよね藍川さん。正直交換してほしいくらいだよ」

藍川「ははは!絶対に嫌だからね!トイズ使わないでね!」

小林「……ちなみに」

小林「そのトイズを使って、人間を騙して使う事も可能ですか?」

藍川「ん?どゆこと?」

小林「例えば……実体の無い人間を作り出すとかは」

藍川「あっはははー!無理無理!一度やってみたけどめんどくさいったりゃありゃしない!」

藍川「顔も崩れるし、ほとんど化物みたいになるから実体が無くても人間どころか犬や猫も無理かもねー」

小林「……そうですか」

小林(…まてよ?視覚と……”聴覚”?)

小林(……………)


この疑問点を覚えますか?

→はい

 いいえ


158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:33:58.31 ID:pHCAi9B7O


小林(………………)

小林「…ありがとうございました。結構です」

藍川「へっへーん!この法廷で私もファンも、ちょっち増えたかな?」

真田P「ええ、とても素晴らしかったです藍川さん」

藍川「あはは〜///そう面と向かって言われると照れるよぉプロデューサー////」

洲水「ポジティブだね藍川は。ここ法廷なのに」

鬼瓦割「……チッ」

159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:35:00.73 ID:pHCAi9B7O


【栗野原】クケケッ私は指先を光らせる事ができるねぇ…まぁ、たったそれだけだけど。ETみたいに傷とかも治らないし…



小林「待ってください!」

小林「えっ…?そっそれだけですか?」

栗野原「それだけだよぉー。何なら見てみるかい?クククク…」

小林「…えっええ。見せてもらえるなら」

栗野原「……それじゃぁ、見るがいいや」スッ  ピカァァアアアア

シャロ「きゃぁあああ!まぶしい!まぶしいですぅ!」

洲水「ちょっと栗野原、光強すぎ」

栗野原「おっと、それは申し訳ない」クルクルクル

小林(えっ、その指回るの?)

栗野原「これくらいがライブの時に使う光だよぉ〜。クケケケ」

栗野原「踊ってる時、私がセンターの時とか。バックで踊ってる時とか演出よくなるんだよねー。ちょっと地味だけど」

藍川「ええー?良いじゃん良いじゃん!マロンちゃんの指先の光!なんだか不思議な魅力があるって評判だよー!」

真田P「はい。その光に魅入られてカルト的な人気を博しているのは間違いありません」

小林(光に呪いの念とか込めてそうだよな…)

栗野原「ケケケ。この光にわたしの思いの全てを詰め込んでるからねぇ。毎朝カナちゃんとお話しながら」

小林(ああ、間違いなく呪いとか入ってるなあの光)

小林(このトイズは…特に事件とは関係無さそうだな)


160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:35:32.68 ID:pHCAi9B7O

【洲水】私はトイズで落ち着いたり自分だけだけど身体医療や精神医療に使えるよ。……名前は”マリファナ”だけどね。効果も同じみたい…




小林「待ってください!」

小林「その…それって、あの、危ないお薬の方の……?」

洲水「うん、日本じゃ非合法のアレ。トイズを一回使うたびアレを0.7g使うくらいの効力が私の中で発せられるみたい」

洲水「おかげでライブの時も緊張しなくて済むしストレスも生まないし良い事はあるんだけど、やっぱり見てくれは良くないよねこのトイズ」

真田P「しかし、検査の時でも薬物反応は全く無かったので。特に問題は無いと思われますが」

洲水「でもさ、何か恰好悪いじゃん。麻薬の効能のあるトイズなんてさ。マリファナであっただけマシだけど」

洲水「今のところ禁断症状もないし、あってもすぐ使える場所にあるし。プロデューサーもそう言うならまぁ別に良いかな」

小林(うっううん……なんだかギリギリ危ない気もするけど…)

小林(トイズとして開花した以上、彼女もどうする事も出来ないから…可哀想だけど、どうする事も出来ないかな)

藍川「まーまー元気出しなよスミスっち!マリファナ吸って捕まったアーティストや歌手なんていっぱいいるんだから!大丈夫大丈夫!」

洲水「うん、その人たち全員逮捕されてるよね。漏れなくね」

シャロ「…先生ー、マリファナって何ですか?」

小林「うん。それを使ったり食べたり体内に入れたらダメ。絶対の奴だよ」

161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:36:22.57 ID:pHCAi9B7O


【鬼瓦割】……手に持った物で強度関係無く殴れば、誰だろうが意識を失わせる事が出来るぜ


小林「待ってください!」

小林「あの…そのトイズを近日誰かに使った覚えとか、ありませんか?」

鬼瓦割「あん?」ギロッ

小林「うっ」ビクッ

小林「いえ、もし使った覚えがあるのなら…その……この事件にも進展が…」

鬼瓦割「……私が殺したと言いてぇのか」ゴゴゴゴ

小林「…っ!」

小林(こっ怖ぇ!)

真田P「鬼瓦割さん。落ち着いてください」

鬼瓦割「…………」

鬼瓦割「……そもそも使うわけが無いだろ。事務所からも釘さされてるのによ」

鬼瓦割「親からも警察からも使えば即逮捕と釘刺されて…ったく、厄介なトイズを持っちまったもんだってんだ」

真田P「鬼瓦割さんがトイズを使っていないという事は、私と鬼瓦割さんの両親が証明できます」

真田P「少なくとも、鬼瓦割さんが事務所に入社する前。二年前以降は絶対に使わせませんでした。」

鬼瓦割「…つー事だ探偵。私が殺ったってんなら、相当の証拠品でも持ってくるんだな。…殺ってねぇけどよ」

小林(……う〜ん…)

小林(もし、被害者が悲鳴を上げなかった理由が鬼瓦割さんがトイズを使ったからだとしたら…と考えたが、彼女にはアリバイがある)

小林(トイズに関係が無いかどうかは微妙だが、彼女が事件に関係しているかどうかは薄そうだ)

鬼瓦割「用が済んだら次の奴にいけよ。面倒だろ」

小林「…ああ、はい。すみません」


162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:37:20.67 ID:pHCAi9B7O


【アーグニャ】Да.ワタシのトイズは”トランスレーション”どの国の言葉も私の分かル言語で聞き取れます。……日本語とロシア語以外ハ喋れませんガ


小林「待ってください!」

小林「……つまり、自動翻訳機という事ですか?」

アーグニャ「Да.すっごク便利デス」

アーグニャ「ニッポン、アメリカ人もヨーロッパからキタヒトもオオイ。聞くダケナラデキマス」

アーグニャ「喋れマセンケド、意味がワカルだけでも大分チガイマス」

小林(結構苦労したみたいだな…)

真田P「ええ。私は日本語以外は英語しか話せませんので、アーグニャさんのトイズにはいつも助けられています」

藍川「まぁ、”意味だけ分かっても喋れない”って事が多々あったけどねー」

洲水「ポーランド人が来た時は意味だけ分かってもどうしようかと思ったよね」

アーグニャ「Да.……アノトキは、タイヘンデシタ。勉強シマス」

小林(…このトイズも、事件とはあまり関係なさそうだな…)

小林「…ありがとうございました。結構です」

アーグニャ「Да…」


163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:39:12.42 ID:pHCAi9B7O


【真田P】そうですね……物を少し動かしやすくするくらいですか


小林「待ってください!」

小林「それは…もしかして”サイコキネシス”でしょうか?」

真田P「……いえ、少し違うかもしれません」

真田P「私のトイズは、見た物の質量を変化させる事が出来ます。重い物を軽い物に、逆に軽い物を重い物に変化させる事です」

真田P「主に束ねた資料や荷物などの質量を変えて持ちやすくする為に使います故、逆に重くする事は少ないかと」

小林「……そうですか」

藍川「なるほどー、プロデューサーの怪力にはそんな秘密が」

洲水「そんなトイズ持ってるのにジムとか行く必要あるの?通う必要があまり感じられないのだけど」

真田P「いえ、トイズばかりでなく身体を動かす事は健康にもよろしいですから」

小林(しかし、彼は随分アイドル達から信頼されてるな……)

小林「事件当日、トイズを使う事はありませんでしたか?」

真田P「いえ……特に重労働はありませんでしたから」

小林「……そうですか」

小林(うーん……この証言が少し気になるんだよな…)

小林(………ん?)



この疑問点を覚えますか?

→はい

 いいえ



164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:39:45.99 ID:pHCAi9B7O


小林(………………)

小林「…ありがとうございました。結構です」

真田P「いえこちらこそ、お役に立てなくて申訳ございません」

小林「あっいえ、些細な事でも十分証言になりますから」

真田P「そう言ってもらえると光栄です」

小林「ははは…」

ネロ「…ねぇ、そうやってお互いに謝ってると話がいつまで経っても終わらないよ」

北芝「無駄な話をしたいのなら、裁判が終わってからにしなさい」

小林(うっ……)



165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:40:45.56 ID:pHCAi9B7O


【先生】私は何も持ってないわねぇ


小林「待ってください!」

小林「本当に、貴方は何もトイズを持っていないのですか?」

先生「えっええ…。悪いけど、本当に何も…」

小林「…………それは、ちょっとおかしくないですか?」

先生「なっ何が?」

小林「真田さん。この方はアイドル志望で貴社に入社したんですよね?」

真田P「先輩からはそう聞いています」

小林「……では、一つお聞きしたいのですが。貴社のアイドルは全員漏れなくトイズを持ち合わせています」

小林「アイドルとは、必ずしもトイズを持ち合わせていないといけないのですか?」

真田P「いえ、アイドルにトイズは必要ありません……ですが」

真田P「ウチの事務所は、トイズ持ちの娘が入社の必須条件となっています」

先生「…………」

ダンッ

小林「…そうなんですよ。おかしいんです」

小林「貴方は元々アイドル志望だった。だけどトイズを持ち合わせていない。なのに貴方は川澄芸能事務所を選んだ」

先生「やっやぁねぇ小林くんったら。アイドルにならなくても事務員やダンスの先生くらいなら」

小林「問題はそこではありません。トイズが必須条件の事務所にトイズの無い者が志願しても、問答無用で弾かれるか目にも通されない筈でしょう」

小林「なのに貴方は現に芸能事務所に居る。ダンスの先生だとしても、少し違和感を感じませんか?」

先生「ウッ!」

美樹「……言われてみれば、確かに先生はトイズが無いとか言ってるけど……プロデューサーはそんな事無いとか言ってたね」

茉莉音「そういえば…ちょっと不思議でした」

先生「やっやだぁ!私ダンスの先生よ?ダンスが上手いからって目をつけられたのよぉ!オホホホホホ」

小林「……」

小林「真田さん。彼のトイズの情報とかは、ご存じありませんか?」

真田P「いえ、目に通した事はありませんね…」

小林「そうですか……」

先生「んもう!小林くんったら、疑い深すぎぃ!」

小林(……このまま証言を続けても平行線だな)

小林(確認するのに、誰に話を伺おうか…)


→検察側に聞く

 ネロに聞く



166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:41:17.78 ID:pHCAi9B7O

小林「……ちなみに、この中には嘘を見破る事のできるトイズを持ち合わせている少女が居ます」

先生「えっ」

小林「厳密に言えば、心を見るという能力ではありませんが。大抵の嘘は彼女には通じません」

ネロ「おっ!それ僕の事だね?」

小林「というわけで、今から貴方に質問をさせて頂きます」

小林「貴方の証言が嘘でないのなら、特に問題ない筈ですが」

先生「やっやだぁ…小林くぅん!乙女の秘密を探ろうだなんてぇ…」ダラダラ

ダンッ

小林「…仮に嘘を押し通しても、偽証罪に問われる事もあるのですよ」

先生「んまぁあーっ!!?」ビュォオオオオッ

小林「そうならない為にも、僕の質問に答えてください」

先生「……うっ…うう………」ダラダラダラ

小林(……さて、まず何から質問しよう)


→先生のスリーサイズ

 先生のトイズ

 今日の朝ごはん


167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:41:49.76 ID:pHCAi9B7O


小林「単刀直入に言います。貴方のトイズは何ですか?」

先生「だっだから…そんなの無いって……」

ネロ「はい嘘ーーっ!小林!イキナリこいつ嘘かましたよ!」

小林「……証人?」

先生「そっそんな怖い顔しないでよ小林くぅん!だっ…だってぇ…」

小林「この裁判で、自分のトイズの事を話したら何か不都合な事でもあるんですか?」

先生「…ウッ!」ゴゴゴ

先生「……でっでもっ!事件当日どころか12年前から私はトイズを使っていないわ!」

小林「…ネロ、どうだい?」

ネロ「おっ、これは正直だね。嘘偽りは無いよ」

小林「…そうですか」

小林(…しかし、12年前?)

先生「そう!使ってないって分かったんだから…私のトイズの事なんてもういいじゃない!」

小林「いえ、そういう訳にはいきません。まだ質問は終わっていませんよ」

小林「次に、この質問に答えてもらいます」



→12年前の先生は何歳だったのか

 12年前に何があったのか

 12年前以降からどうしてトイズを使っていないのか


168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:42:38.54 ID:pHCAi9B7O


小林「…どうして、12年前から使っていないのですか?」

小林「使う必要が無い。としても、使っていないと言い切れるものなのでしょうか?」

先生「つっ使って無いものは使ってないんだもの!しょうがないじゃなぁい!」

ネロ「おっと、これも本当だね」

小林「……もしかして、貴方」

小林「12年前に、トイズで何か事件を起こしたのではありませんか?」

先生「っ!!!!!!!」ビュゥォオオオオオオッ

ネロ「小林!この化物、今凄い動揺してるよ!」

小林「事件を、起こしたのですね?」

先生「おっ起こした…かもしれないけど……でもっ…でも!」

先生「もう!もう…このトイズは永遠に封印するって決めたんだからぁ!!」バンッ  バキャッ

ボォオオオンッ

藍川「おわぁっ!」

美樹「うおっ!!」

小林(しょっ証言台が砕け散った!)

ガラララララララララ

係員「……」ペコリ   コトン

カガララララララ…

小林(そして係員が無言で新しい証言台を置いて行った……)

先生「だっだから…お願い……」

先生「もうこれ以上…私を詮索しないでぇ!!」ブォァァアアアアアアアッ

小林「………(どうする?)」

小林(正直、最後に使ったのが12年前ならこの事件との関係性は薄いかもしれない)

小林(彼のトイズを、本当に証明するべきなのだろうか)


→明らかにする

 気持ち悪いから止める


169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:43:15.19 ID:pHCAi9B7O

小林(いや…他の娘達がトイズの有無を証言して、彼だけ許されるのはおかしい)

小林「…申し訳ございませんが、ここは法廷です」

小林「少しでも証言を集める為、協力してもらいます!」ダンッ

先生「うっ……」

先生「うぅぉぉおおおおおおおおおおおおおっ!!!」ドゴォオオンッ  バキャッ

ボォオオオンッ


ガラララララララララ

係員「……」ペコリ   コトン

カガララララララ…


小林「証人!答えてください!12年前に貴方は……」

先生「うるせぇぇっ!!黙ってろやぁ!!殺すぞこのスットンキョウがぁああ!!」バァァアアアアンッ

ドゴォオオオオオッ

小林「ぎゃぁああああああああっ!!?」ビクッ

ガラララララララララ

係員「……」ペコリ   コトン

カガララララララ…

先生「……はっ!」

先生「ごっ…ごめんなさい!つっつい…頭に血が上っちゃって……」

洲水「……何?今の……?」

茉莉音「今の先生の顔………般若の12倍怖かった………」ガタガタガタ

小林(うぅ……これ以上聞いたら僕の命が危うい気がする……)

小林(このまま聞くのか?命を懸けてでも彼にトイズの有無を聞くのか?)



→聞く

 死にたくないから止める


170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:44:01.13 ID:pHCAi9B7O


小林(…むしろ、ここまでして隠すのは何か理由がある筈だ)

小林(それを明らかにしなければ、この裁判が終わる事は無い!)

ダンッ

小林「…分かりましたよ。貴方のトイズの能力が」

先生「っ!?」

茉莉音「えっ…えええええええええ!?」

美樹「たっ探偵って…今ので先生のトイズが分かっちゃうの?」

シャロ「せっ先生凄いですっ!私…今の怖い顔で記憶すら全部吹っ飛びそうだったのに!」

洲水「…………」ジー

姫百合「…あの……小林さん?」

小林(うっ……何人かは、僕の言葉がハッタリだってことに気づいてるようだ…)

小林(…だけど、もう後には引けない!こうなったら…一か八かだ!)

小林「12年前の事件。それとつながる貴方のトイズは―――」



→人間を捻りつぶすトイズ

 目を合わせたら死ぬトイズ

 大地を揺るがし海を荒らすトイズ


171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:44:32.99 ID:pHCAi9B7O


先生「待ったっ!!!!!!!!!!!」


小林「!」

北芝「!」

裁判長「!」


先生「……分かったわ……言う……自分の口から言うわ……」

先生「私の…罪の記録を……」

小林「!」

裁判長「そっそれでは証人、貴方は……!」


先生「ええ、私は12年前の冬…一つの罪を犯したの」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:45:53.94 ID:pHCAi9B7O

先生「その時はまだ高校生だった私は…恋をしていたの」

先生「相手は三年生の先輩。この冬が過ぎればもう二度と会えなくなってしまう」

先生「でも、私と先輩は男同士…先輩はノンケ。告白しても玉砕するのが目に見えてしまう…」

先生「その時…その時よ、私のトイズが開花したのは……そう、私のトイズは……”幻惑”」

先生「私を美しい少女に見せる幻覚を見せる事で、私は晴れて先輩と付き合う事が出来たの!でもっ……!」

先生「ある日、一緒に熱い夜を過ごした日の朝の事だったの……目が覚めたら私のトイズは効力を失っていて、起きたときに見た光景は……目を見開きながら私の顔を見て硬直する先輩だった…」

先生「そして先輩は、そのまま全裸のまま奇声を上げて家から飛び出し山の中へと逃げていったの………」

先生「それからずっと、先輩とは会っていなかった…でも、その後先輩が警察に保護されたと聞いたのは8年後の事だった」

先生「8年間ずっと森の中で野生と共に過ごした彼は記憶を無くし、人語も喋れなくなっていた……もちろん、私の事も覚えていなかった……」

先生「だから…だから私は!12年前先輩を傷つけた日から!もう絶対に罪深き”幻惑”のトイズを使わないって!決めたのよぉおおおお!!!」バァアアアアアアアアアアアアアアアンッ


ドガァァアアアアアアアアアアンッ



173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:46:39.19 ID:pHCAi9B7O


裁判長「……………」

北芝「……………」

小林「…………」


「…………………」



ガラララララララララ

係員「……」ペコリ   コトン

カガララララララ…




北芝「……………弁護人」

小林「……はい」

北芝「有力な情報は、拾えたかしら?」

小林「……………いえ」

北芝「そうでしょうね。今のがこの裁判で有力な情報ですとかほざいてたら、さすがの私も貴方の頭を心配するわ」

小林「……………」


174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:47:15.13 ID:pHCAi9B7O


カンッ

裁判長「………もう結構です」

裁判長「この事件は、被告人が殺人を犯す状況。証拠も揃っていて極めて明確な裁判です」

裁判長「被告人のトイズも、事件現場で使われた可能性も大きい」

小林「!」

小林「しっしかし…事務所と空き地の間には木が…!」

北芝「…そもそも、本当に被告人は事務所の中に居たのかしらね」

小林「どっどういう事ですか?」

北芝「被告人にはアリバイが無い。という事は音響室に行ったのは嘘で本当は」

北芝「事件現場のすぐ近くに居た可能性だって…いや、むしろこっちの方が可能性が高いわね」

小林「異議!」

小林「そっその明確な証拠は今存在していない!言いがかりは止めてください!」

北芝「…………」

裁判長「……確かに、被告人が事件現場に居たという証拠はありません…が」

裁判長「被告人が事務所に居たという証拠も、今の所ありませんね」

北芝「一人目の証人が言っていた被告人も、ただの大きな写真だったわけだし」

小林「クッ!」

北芝「この容疑者の中で、最も犯行が可能だった人物が被告人である事は揺るぎないわ」

北芝「大人しく負けを認めなさい!小林オペラ!!」

小林「…………」

小林(……何だ?この違和感は……)

小林(裁判前のとは違う、別の違和感……)

小林(……この違和感は…まさか……)

裁判長「それでは、この裁判の判決を――」

175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:47:44.28 ID:pHCAi9B7O




小林「異議ありっ!!!!」



裁判長「!」

北芝「…………」

小林「…北芝検事、先ほどまで感じていた違和感が、ようやくわかりましたよ」

北芝「……何よ」

小林「突然13人の容疑者を一気に証言台に立たせた暴挙。この時点から気づくべきだったのかもしれません」

小林「そして、この裁判には証拠という証拠が今までの事件と比べて有力な物が少ないんじゃありませんか?」

北芝「…………」

ダンッ

小林「そう!この裁判……」

小林「検察側の捜査が圧倒的に不十分なのです!!」

裁判長「!?」

姫百合「!?」

コーデリア「えっええっ!?」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:48:44.94 ID:pHCAi9B7O
ザワ…ザワザワ…

「…おい、一体どういう事だよ?」

          ザワ……

「証拠不十分のまま、議論していたって事なのか?この裁判」

ザワザワ……                  ザワ…


北芝「…………」

小林「検察側が被告人を告訴した理由が一番犯行が可能だから。そのあやふやな主張も疑問を感じていました」

小林「何より、被告人の動機の議論が今のところほとんどされておりません」

小林「それに…僕たちが見た事件現場にだって謎が多く残されています。被告人が睡眠薬入りと知っているか知らないか関係なくジュースを飲んだ理由もね」

小林「被告人と被害者は仲が良かった。それなのに被告人は睡眠薬入りだと知らなかったとは考えにくい」

北芝「異議あり!」

北芝「知っていたとしたら、余計に被告人の容疑が深まるじゃない!」

小林「異議!」

小林「だったら…被告人が被害者を殺す動機を!今!」

小林「ここで証明してください!!」

北芝「…………ぐっ…ぐぐっ……!!」


177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:49:11.67 ID:pHCAi9B7O




「待った!!!」



小林「!」

裁判長「!」

北芝「………!」




















神津「……その事については、俺が証言しよう」








178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:49:58.31 ID:pHCAi9B7O

小林「かっ…神津?」

北芝「神津くぅん!ようやく証拠品が揃ったのね!」

神津「まず、この裁判における検察側の捜査だが」

神津「確かに。有力な情報はほとんど得られておらず、ただ殺人事件だという事以外は分かっていない」

小林「!じゃぁ、この裁判は証拠不十分のまま行われていたという事か!」

神津「そうだ。だが、それにはちゃんとした理由がある」

神津「探すべき場所の検討が尽きた俺達は、この裁判と捜査を同時進行で行う事とした」

神津「つまり、裁判で議論されていた事を重点に置いて捜査を行ったのだ」

小林「……なっ何?」

神津「そして、俺達は殺害現場とは別の事務所の中を隅々まで調べまわった…その結果」

神津「怪盗ファンが言っていた部屋には、被告人の全身ポスターが事件当日から張られていない事が判明している」

小林「えっ」

神津「そもそも、怪盗ファンが見た被告人の場所は喫煙室でポスターなど張れる部屋では無かった。つまり」

神津「被告人は事件当日、間違いなく喫煙室の窓の前に立っていたのだ」

小林「…………え」

小林「ぇぇぇぇぇえええええええええええええええ!!!?」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:50:56.07 ID:pHCAi9B7O

神津「更に、怪盗ファンの口を割らせた所。興味深い証拠品が喫煙室から見つかった」

裁判長「興味深い証拠品、とは?」

神津「怪盗ファンが仕掛けた隠しカメラが設置されていたんだ。それも、窓から空き地の光景が見える場所にな」

小林「…とっという事は……?」

神津「ああ、事件当日の光景が映った決定的証拠が、今ここにあるという事だ」

北芝「あっはっはっはぁああ!!さぁっすが神津くんだわぁ!愛してるぅ!」

裁判長「かっ神津警視正!今すぐその証拠品を提出してください!」




証拠ファイル�L隠しカメラの映像

【事件当日、殺人の瞬間が記録されている。】



北芝「っふふふ…覚悟は良いかしら?弁護人?」

北芝「神津君が持ってきてくれた、検察側の切り札、決定的証拠を再生するわ」

北芝「嘘偽り無しの記録……さすがの貴方もこれは崩せないでしょうからね」

小林(…北芝検事も中身を知らない筈だけど)

カンッ

裁判長「…それでは、係官。今すぐ証拠品の再生の準備に取り掛かってください」


180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:51:36.56 ID:pHCAi9B7O

【映像開始】



�@場所は不明。だが窓からは空き地の光景が映し出されている


�A窓の端には誰か分からない人影が立っている


�B凶器と思われる車のような物が浮いてるかのように動き、途中で止まる


�C人影は走って去ってゆく。


�D部屋の中に誰か人影が。窓の光でその姿が被告人篠田久留美だと判明する


�E急に被告人の姿が消え、怪盗ファンの姿が一瞬だけ映し出される

181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:52:44.62 ID:pHCAi9B7O


裁判長「こっ……これは……」

小林(うっ…嘘だろ……?)

小林(喫煙室からだと……空き地の光景が木の間からでも見えている…?)

北芝「クックック…どうやら」

北芝「私の推理は間違っていなかったみたいね」

小林「…………う」

北芝「映像に映っているのは紛れも無く被告人。そして窓の外を見ていた」

北芝「映像から分かるように、木が邪魔になっていても空き地の光景はハッキリと見えていたわ!」

北芝「更に、空き地には人影が映り。被害者を殺した大型車の影も映りこんでいる。これは間違いなく」

北芝「被告人に、共犯者が居た事を示しているのよっ!」バンッ

小林「うっ……」

小林「うぅぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


ザワザワ…ザワ……ザワ


カンッカンッカンッ

裁判長「静粛に!静粛に!」

裁判長「それで、その共犯者とは…一体誰なのですか!?」

神津「今、解析班が映像の明度を上げている。すぐにでも提出する事は可能だ」

北芝「…それじゃぁ神津くん。映像に映った空き地に居た黒い影…」

北芝「その影の正体を証拠品として提出して頂戴!」


182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:53:11.76 ID:pHCAi9B7O


小林「………なっ!」

ネロ「こっ…これって……」

コーデリア「……うっ…嘘……でしょ?」

北芝「……………」

裁判長「…この、映像に映っている黒い影……この方は………」

裁判長「この証人に間違いありませんね?」

北芝「…そうね。認めるしかないわ」

ダンッ

北芝「検察側は、被告人の共犯者として……」













北芝「シャーロック・シェリンホードを告訴する!!」






183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:53:54.12 ID:pHCAi9B7O

小林「異議あり!!!」

小林「あっ有り得ません!彼女が…証人が!殺人の片棒を担ぐなんて!」

小林「そもそも!証人と被告人とは接点がほとんどない!動機も存在しない!」

北芝「異議あり!!」

北芝「この証人は事件当日同時刻に現場に居た事を認めている!そして、映像にも記録されている!」

北芝「更に!どう見ても証人は野菜を見に来ただけの様子では無い!」

北芝「これだけ証拠が揃っていて…疑うな等とは…冗談じゃないっ!!」

コーデリア「異議あり!!」

コーデリア「シャッ!シャロが殺人をするって本当に思っているのですか貴方は!?」

北芝「それじゃぁ貴方は、証人が事件現場に向かった理由が野菜を見に来ていたと本当に信じているの?」

北芝「こんな深夜に外を出歩いてまで野菜の様子を見に行く馬鹿がどこに居るっていうのよ!!」ダンッ

ネロ「異議あり!!」

ネロ「その事についてはシャロは一切嘘をついていないよ!言いがかりは止めて貰える?」ギロッ

北芝「…それじゃぁ証人、貴方は本当に野菜の様子を見に行く為だけに」

北芝「あの殺風景な空き地へと向かったのですか?」

コーデリア「そうよ!シャロなら有り得るわ!ねぇシャロ!」

シャロ「えっ…ええと……ええと………」オロオロオロ

ネロ「………っ!?」

ネロ「シャロ…ほ…本当に………他の理由が…?」

北芝「…どうやら」

北芝「貴方の嘘を見分けるトイズは、相当優秀のようね」

ネロ「……あっ!」

ダンッ

北芝「さぁ、言い逃れはもう出来ないわよ」

北芝「貴方は、大型車と被害者が横たわっていた空き地に入った」

北芝「空き地に入って、本当にその姿が見えなかった。なんて言い訳は通じると思わない事ね」

シャロ「でっ…でも……でも……」

184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:54:36.46 ID:pHCAi9B7O

ダンッ

北芝「さぁ、答えなさい」

北芝「貴方、事務所の隣の空き地まで一体何しに行ったの!?」

シャロ「…………」

シャロ「…せっ…先生……」

小林「…………くっ!」

小林(僕も…何故事件当日のこの時間にシャーロックが事件現場に居たのか…理由が分からない)

小林(だからと言って、ここは裁判だ。僕は彼女だけ特別扱いをすることも……)

小林「……シャーロック」

小林「一体、その事件現場で何を…していたんだ?」

シャロ「………!」

ネロ「こっ…小林?」

小林「シャーロック。僕は君を信じている」

小林「だからお願いだ。僕に全部話してくれ。あの夜、公園で一体何があったのかを」

小林「そうじゃないと、この裁判は先には進めない」

シャロ「…………」

小林「すまないシャーロック…話してくれ」

小林「事件当日、空き地で君は何をしていたのかを!」

小林「そして、一体何を見たのか!聞いたのか!」

シャロ「………………うぅ…」

シャロ「…………」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:55:03.40 ID:pHCAi9B7O



シャロ「…も……」

シャロ「黙秘……します………」

小林「………えっ」

小林「ぇぇぇえええええええええええええええええええっ!!!!???」


186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:56:03.96 ID:pHCAi9B7O


ザワザワ…ザワ……


北芝「……どうやら、探偵小林オペラさんは」

北芝「自分の教え子の心を開くことができなかったようね」

ダンッ

小林「シャーロック!?黙秘するという事は…分かっているのかい!?」

小林「下手な発言をするより、ずっと不利な状況になるんだよ!?」

コーデリア「!」

エルキュール「!」

ネロ「シャロ!どうして喋れないの!?なんで!!」

シャロ「ごっ…ごめんなさい……ごめんなさいい………!」ポロポロポロ

北芝「…どうやら、ここまでのようね」


ダンッ


北芝「裁判長。もう審議の必要はありませんわ」

北芝「映像を見る限り、被告人と証人シャーロックが共犯者だった事は確実」

北芝「被告人が被害者の動きを止め、証人のトイズで凶器であるトラックを動かし被害者を轢き殺した」

北芝「もうこれは、議論の余地もありません」

裁判長「……確かに、これは極めて明確な事件です」

裁判長「検察側の意見は、至極全う筋が通っています」

小林「……くっ!」

裁判長「それでは、この裁判に判決を――」



小林「異議!!!」



小林「まだ審議するべき箇所が残っています!」

北芝「……ほう、それじゃぁ提出してみせなさいよ」

小林「…それは、映像のこの箇所です!」



187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:56:48.29 ID:pHCAi9B7O


→�E急に被告人の姿が消え、怪盗ファンの姿が一瞬だけ映し出される


小林「映像に映っていたのは被告人と証人だけじゃない。怪盗ファンの姿も映っています」

小林「更に怪盗ファンも事件現場のすぐ近くに居たという事になる。つまり!犯行は怪盗ファンでも可能だった!」

北芝「異議あり!!」

北芝「残念だけど…不可能よ」

小林「どっ…どうしてですか?」

神津「怪盗と言うからにはトイズを持ち合わせている…お前はそう思っているかもしれないが」

神津「奴はトイズを”持ち合わせていない”」

小林「なっ…なんだって?」

北芝「ただ、下着泥棒を怪盗として提出すれば少しでも恰好良いと思ったんでしょうね」

北芝「奴は怪盗という単語を乱用してるだけのトイズの持たないただの下着泥棒よ」

小林「うっ…うう……」

北芝「トイズを持たない一般人が、あんなでかい車を触れずに動かせるものかしらねぇ!?エンジンもキーもギアも動かせない、更に車は坂だろうと普通は勝手に動かない!!」

小林「うわぁあああああああああああああああああああああ!!!!!」ガガーンッ

裁判長「……となると」

裁判長「やはり、犯行が可能だったのは被告人と。証人であるシャーロックさんだった……」

裁判長「これは、もはや議論の余地もありませんね」

小林「……………」

小林(おっ…終わりなのか…?こんな…最悪が終わり方で……)

小林(この裁判は…幕を閉じるのか?)

裁判長「それでは、弁護側から異議が無ければこれにて審議を―――」



小林「異議あり!!!!」


188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:57:16.83 ID:pHCAi9B7O

北芝「……あんたもしつこいわね」

小林「…もう一人、居るんです。この事件で犯行が可能だった人物が」

北芝「…ほう、面白い事を言うわね。分かってるの?」

小林「………はい」

カンッ

裁判長「それでは、提出してもらいましょう」

裁判長「この事件で、被告人と証人以外で犯行が可能だった人物とは?」



189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 23:57:46.39 ID:pHCAi9B7O
次の投下は12時5分です。しばらくお待ちください
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:05:20.05 ID:is8E32asO


→証拠ファイル�@真田Pの名刺を突きつける


小林「この人です!!」

真田P「……なっ!!?」ビクッ

小林「事件当日、現場の近くに居て窓から事件現場も見る事が出来、トイズで殺害方法を再現する事も可能なのは…」

小林「僕が考えうる限り、この人しかいません」

真田P「そっ…そんな…?私が……御子柴さんを……?」

鬼瓦割「おい…殺されてえかてめぇ…?」ジャキッ

洲水「アンタ……一体何言ってるか分かってんのっ?」ギロリッ

栗野原「…………」グサッグサッグサッグサッグサッ

藍川「ちょっちょぉーっと!みんな落ち着いて!ね!?ね!?こんなの間違いだから!」

アーグニャ「Минуточку!」

藍川「ちょっと小林オペラ!よりにもよってプロデューサーを疑うの!?さすがに酷いよ!!」

小林「しっしかし…彼なら空き地で被害者を殺害する事も可能でした」

小林「真田さんのトイズは重さを変化させる事のできるトイズ。それだけなら二つの事が可能です」

小林「被告人を重くし倒れさせ、自身で身体を麻痺させる事も可能ですし。逆に車のギアの持ち手を重くするだけで動かす事も可能です」

真田P「………!」

191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:05:57.41 ID:is8E32asO

北芝「……まぁ、そう考えれば確かにこの証人も犯行が可能ね」

小林「はい、そうすれば犯行も一人だけで済みます」

真田P「しっしかし…私……私は……!」

ダンッ

小林「弁護側は!真田氏を事件の真犯人として告訴します!」

小林「そして!検察側の証拠品不十分を指摘し、弁護側はこの裁判はこれ以上審議の続行不可能として」

小林「検察側に再捜査と再審議を要求します!!」


192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:06:38.19 ID:is8E32asO



ザワザワ…ザワ…ザワザワ……


カンッ


裁判長「…これは……正直驚きの連続です」

裁判長「進めば進むほど、形の変わっていく裁判……正直私には、終わりが見えません」

北芝「………そうね」

北芝「まさか、弁護人がここまで醜く足掻くとも思わなかったわ」

小林「……………」

裁判長「…ですが、確かにこのまま審議を進めても平行線から超えない事でしょう」

裁判長「ここで、一旦審議を打ち切るという提案を裁判側は受け入れようと思います」

裁判長「検察側も、それでよろしいですね?」

北芝「………ふん」

北芝「せいぜい足掻くと良いわ。この負け戦に」

小林「……(なっ…なんとか……助かったのか…?)」

小林(首の皮一枚繋がった…ような感覚だ……)

真田P「……………うぅ…」

小林(…真田さんには悪い事をしたけど、容疑があるのは間違いないんだよな……)

小林(しかし…僕たちは本当に真実に近づいてるのか?)

小林(審議を進めても、裁判前から感じているこの違和感……結局最後まで拭えなかった…)

カンッ

裁判長「それでは、今日はこれにて閉廷――――」



「待った!!!!」


小林「!」

北芝「!」

裁判長「!」




鬼瓦割「……おい、まさかこのままハイ終わりで納得するとか思ってねぇだろうな?」

193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:07:09.92 ID:is8E32asO

裁判長「え?いやあの…そう言われましても、この事件は再捜査が…」

洲水「…さすがに私たちのプロデューサーを告訴されて黙ってられるほど、薄情じゃないんだよ」

栗野原「………ブツブツブツブツブツ…」グサッグサッグサッグサッグサッグサ

真田P「…あの、みっ…みなさん?まだ明日がありますから…」

藍川「そっそうだよ!まだプロデューサーが犯人だって決まったわけじゃ……」

洲水「シャラップ藍川」

鬼瓦割「俺らのプロデューサーを疑うケジメ……あんだろうなぁ?おい探偵さんよ」

小林「………え?」

鬼瓦割「いやぁ、ちょっと気になるんだわ。俺らの大事な大事なプロデューサーを疑う事のケジメが、どれくらいなのか」

鬼瓦割「………覚悟、してんだろ?」

小林「……っ!」ゾッ


194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:08:04.70 ID:is8E32asO


鬼瓦割「だったら…見せてみろよ……」ズイ

鬼瓦割「てめぇの覚悟をなぁああああ!!」ゴォオオオオオオッ

小林「っ!」スッ

鬼瓦割「てぇえやぁああ!!」ブンッ

小林「わっ!」スッ

鬼瓦割「避けんじゃねぇええええ!!!」ブォンッ


小林「………ぐぅっ!」ビュオンッ



△シャーロック

○ネロ

□コーデリア

×エルキュール

Rエラリー姫百合


195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:08:36.74 ID:is8E32asO


→×エルキュール



小林「エルキュール!!」

エルキュール「はっはいい!!」ティロン♪  バッ

バシィッ

鬼瓦割「ぐっ!」メキメキメキメキメキ

エルキュール「こっ…小林さんには…手を触れ…!」

鬼瓦割「たぁあ!」バキィッ

エルキュール「キュゥッ!」バタン

小林「エルキュール!」

藍川「ちょっちょーっと待った!暴力はダメだよ暴力はぁー!」ティロン♪

キラキラキラキラ  サラサラサラサラ

小林「!エフェクトが……法廷全域に!」

裁判長「こっこれでは何も見えませぬぞ!」

小林「…………っ!!」



△シャーロック

○ネロ

□コーデリア

×エルキュール

Rエラリー姫百合


196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:09:24.29 ID:is8E32asO


→□コーデリア


小林「コーデリア!」

コーデリア「はい!………」

コーデリア「……!あそこです!」

小林「!?あそこって…?」

コーデリア「バットを振り回して!ああ!ブレーカーに当たってしまいます!」

小林「!!」





△シャーロック

○ネロ

□コーデリア

×エルキュール

Rエラリー姫百合


197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:09:55.64 ID:is8E32asO


→○ネロ


小林「ネロォ!!」

ネロ「よし来た!」ティロン♪

鬼瓦割「っらぁ!」バキィッ


――ブツン――


小林「!ブレーカーが落ちた!」

ネロ「でも、窓の光もあるから照明の心配は無いよね!」

小林「それはそうだけど……」

小林「!」ガシッ

洲水「動かないで」ギリギリギリ

小林「うっ…ぐっ…!」

洲水「悪いけど、私これでも怒ってるんだよ。プロデューサーをサイコパス呼ばわりされて」

小林「………っ!」

小林(洲水さんの頭の上には……旗が…)


198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:11:35.00 ID:is8E32asO
※変更

→○ネロ


小林「ネロォ!!」

ネロ「よし来た!」ティロン♪

鬼瓦割「っらぁ!」バキィッ


――ブツン――


小林「!ブレーカーが落ちた!」

ネロ「大丈夫だよ小林!自家発電とつなげたからすぐに点灯するさ!」

小林「…点いた。良しっ!」

小林「!」ガシッ

洲水「動かないで」ギリギリギリ

小林「うっ…ぐっ…!」

洲水「悪いけど、私これでも怒ってるんだよ。プロデューサーをサイコパス呼ばわりされて」

小林「………っ!」

小林(洲水さんの頭の上には……旗が…)



△シャーロック

○ネロ

□コーデリア

×エルキュール

Rエラリー姫百合

199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:12:07.75 ID:is8E32asO


→△シャーロック


小林「シャーロック!」

シャロ「はい!」ティロン♪

洲水「うわっぷ!なっ何これ!?旗が生きてるように…」

小林「よし!これで離れ………」

鬼瓦割「……私のトイズは……私の手に持った物で攻撃すれば全員眠らせる事のできるトイズだ。前後の記憶もあやふやになるだろう」

鬼瓦割「私の手に持っているのはスプリンクラー。周りは藍川のエフェクトで何も見えない。…何が言いたいか分かるな?名探偵」

小林(…まさか…この娘…!全員眠らせて、この裁判を無かった事にでもするつもりか!?)

小林「そんなことは……!!」



△シャーロック

○ネロ

□コーデリア

×エルキュール

Rエラリー姫百合


200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:12:34.45 ID:is8E32asO

→Rエラリー姫百合


小林「させない!姫百合くん!」

姫百合「はい!!」ティロン♪


パッ


鬼瓦割「!」


ナッ…ナンダナンダ?キュウニマワリガセンメイニナッタゾ?

サッキノタイリョウノキラキラハドコニイッタ?


鬼瓦割「………チッ!」


裁判長「かっ確保!係官!彼女を確保してください!!」


係官「はっ!!」

鬼瓦割「……クソッ…クソッ!!」ガンッ


ザァァァァァァァァ……


真田P「……鬼瓦割さん…」   パラパラパラパラ

洲水「……………」ガクッ     パラパラパラパラ

藍川「……まぁ、確かに気に入らないのも分かるけどさ…」    パラパラパラパラ

栗野原「…………うぅ…プロデューサー…」グスッ       パラパラパラパラ

アーグニャ「………грустно.」      パラパラパラパラ



201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 00:13:02.99 ID:is8E32asO


小林(それから後の事は、大変だった)

小林(裁判の審議の引き延ばしというよりは、暴動により審議不可能と言った方が正しいような。そんな中断をして)

小林(シャーロックと真田さんはサイコパス容疑者として、二人とも警察に連行された)

小林(事件の裁判は、また明日に開廷される)

ネロ「ねぇ小林!エリーが白目向いて一向に動かないんだけど!」

コーデリア「医務室!医務室に連れていきましょう!」

小林(……僕は)

小林(明日の裁判で、この事件を解決にまで導くことができるのだろうか?)

小林(……そして)

小林(どうしてシャーロックは、僕たちに本当の事を告げなかったのか)

小林(この裁判が始まる前から感じるこの違和感は…一体何なのか)

小林(だが、どちらにせよ明日の裁判で全てが終わる)

小林(例え、どんな終わり方になろうとも……)



【続く】




202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/22(水) 00:13:28.76 ID:is8E32asO
今回はこれでおしまいです。
次は探偵編二日目です。しばらくお待ちください
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/22(水) 00:16:16.94 ID:is8E32asO
これまでの証拠品


証拠ファイル�@真田Pの名刺

【名前と連絡先と会社名が書かれている。何故か名前欄が小さい】




証拠ファイル�Aレッスンの先生の名刺

【名前と連絡先とスリーサイズと電話番号が書かれている。キスマークが大きく覆われている】





証拠ファイル�B凶器?の壷

【中に被害者の血が溜まっていて、底に小さな穴が開けられていた】





証拠ファイル�C割れたグラスとジュース

【篠田さんが飲んでいたと思われるジュース。中に睡眠薬が入っていた可能性が有り】






証拠ファイル�D御子柴さんの写真

【写真には二人の人物が写っている。被害者と被害者の母親。母親の顔が赤い×印で潰されている】



証拠ファイル�E壊れたカセットテープ

【被害者の部屋に落ちていたカセットテープ。真っ二つになっている】





証拠ファイル�F御子柴華子の解剖記録

【死亡推定時刻は12月20日午前2時前後。頭部を重量車のタイヤのような物で轢き潰されている以外に外傷は無い】




証拠ファイル�G凶器のトラック

【事務所近くの空き地の上に放置されていた。血液は付着していたが、エンジンが動いた跡も指紋も無く、誰かが乗った痕跡が無い】




証拠ファイル�H篠田杏子のトイズ

【”スローモー”視界に映った物の動きを遅く感じさせるトイズ】



証拠ファイル�I睡眠薬

【被害者が常用していた。ジュースに溶かして飲んでいる】


証拠ファイル�J空き地と事務所の間の木

【空き地からも事務所からも、この木が邪魔して見る事が出来ない】


証拠ファイル�K等身大アイドルポスター

【クリスマスライブに出演するアイドル全員分の等身大ポスター。物販で販売する予定だった】

204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/22(水) 07:02:18.27 ID:jfi+6M6AO
乙
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/22(水) 10:14:08.46 ID:j/F0Qqx/O
乙です。
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/22(水) 12:02:54.42 ID:TrCI/Abbo
乙
待ってるぞー
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/22(水) 20:14:18.41 ID:89dGsyQUo
乙にゃーん
まるで展開が読めんぞ!
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/23(木) 01:38:24.46 ID:Iv1x90C80
乙
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/25(土) 02:42:15.48 ID:xiygsGWNO
>>1です。第二話の小林オペラ「この裁判…逆転して救ってみせる!」 での犯人、アンドレイ・みどりのブレイクシーンを変更いたしました。
渋では変更してありますが、こちらだと変更が無理なので貼り付ける事にします。




みどり「……………」


みどり「……」


みどり「…あは」


みどり「あはは…あはははははは!あははははははは!!」


みどり「みんなぁ!これ何か分かるかなぁ!?これは標識だよぉ!」


みどり「一時停止!駐車禁止!法定速度!歩行者専用通路!」バッ バッ バッ バッ


みどり「この標識さえあれば!車なんてなーんでも操れちゃうんだぁー!しかも!」


みどり「人間を操る事の出来る標識だってあるんだよぉおお!!自動車専用道路!立ち入り禁止!その他危険!」  バッバッバ


みどり「だからぁ!標識さえあればぁ!!!!」


    バ     ンッ 


     プップー!プップー!!



みどり「今私に迫ってくる車だって!罪だって!判決だって!私の思いのままに動かせる事が出来るんだぁあああ!!」  プァァァァァァァ


みどり「だから人間だってぇえええええ!!裁判だってぇえええええ!!事件だってぇえええええええ!!」  ァァアアアアアア


みどり「標識があればぁああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」   アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア


みどり「肺亜火オアはおはおいはオハイオ居青はイオヒアヒアはイオはお位牌オア費オア費オア補遺亜日あおはいおあほいあほいあはいおはいおはいおはおはあいおはおいはおいはいおはいおひお」




プ――――――――――――――ッ!!!!!!!!



みどり「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




キキーッ   ドーン




みどり「」




………ガタンッ


ガタンガタンガタンガタンガタンッ    パリンパリンパリンパリンパリン




ドサッ


210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/27(月) 11:09:59.08 ID:glmQMlbHO
今日の夜ごろに投下致します。しばらくお待ちください
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 15:22:02.21 ID:q8bejvrZO
おー、待ってます
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/27(月) 19:28:57.00 ID:glmQMlbHO
投下します
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/27(月) 19:29:31.32 ID:glmQMlbHO
【小林オペラ横浜事務所  12月22日 午前9時11分】


ピピピピ!ピピピピピピピピピピ!



小林「……………」


ピピピピ!ピピピピピピピピピピ!


カタンッ


小林「……………」

小林(…結局、一睡もできなかったな)

小林(休めようにも、シャーロックの事が気がかりすぎて…)

小林(…………今頃、シャーロックは留置所で一人で…)

小林(………)

ガチャリッ

姫百合「小林さん!」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/27(月) 19:30:20.27 ID:glmQMlbHO

小林「ん?…ああ、姫百合くん?」

姫百合「ああ、じゃありませんよ!捜査は!いつするんですか!?」

小林「…うん。、そうだね。今からやるつもりだったさ。ありがとう」スクッ

姫百合「そんなゆっくりする暇なんてありません!もっと早く動いてください!」

小林「うっごっ…ごめん…」

小林(…姫百合くん。隈が酷いな…)

小林(彼女も、中々眠れなかったみたいだ…)

コーデリア「教官!」

ネロ「小林!早く捜査に行こう!」

小林「………」

コーデリア「教官!何をしてるんですか!」

ネロ「そうだよ!早く外に出て…」

小林「少し、落ち着こうか」

ネロ「はぁ!?一体何を落ち着かせるのさ!」

コーデリア「シャロが捕まってるんですよ!?落ち着くも…!」

小林「まず、事件の整理からだ。やぶからぼうに捜査を始めても、いたずらに時間が過ぎていくだけ」

小林「探偵として、急かすのは良い判断だとは思わないな」

ネロ「………う」

コーデリア「…………」

姫百合「…………」

小林「…落ち着いたようだね」

小林「それじゃぁ、この事件を皆で整理しようか」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:31:02.89 ID:glmQMlbHO


→【殺害現場】


ネロ「そもそも、殺害現場からして混乱を招いたよね」

姫百合「私たちが見た現場は事務所の中。でも事件が起こったのは事務所の外……」

姫百合「これは、誰かが移動させたと考えるしかありませんが…何か引っかかります」

コーデリア「それより、どうしてシャロは事件当日の夜に現場に向かったの?」

コーデリア「野菜なんて、普通は深夜に見に行きませんし。今の私たちには教官が居るのだから食料には困っていませんし」

小林「昨日の裁判から、シャーロックには違う目的があって現場に向かったのは間違い無いだろうね」

小林「その目的が、黙秘権で明かされる事は無かったけど…」

姫百合「映像を見る限り、あの反応も殺される瞬間を見ていたものに見えました」

姫百合「…どうして、その時から警察にも病院にも連絡しなかったのでしょう」

小林「…………」

小林(黙秘権を行使する程に言えない理由…か)

小林「これは…本人に聞くしか無さそうだね」

ネロ「でもさぁ、喋ってくれるかな?小林が言っても効かなかったんでしょ?」

小林「でも言ってくれないと、僕はシャーロックを守る事が出来ない」

コーデリア「……なんとか、なりませんでしょうか?」

小林(……うーん…)

216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:31:53.95 ID:glmQMlbHO

→【凶器】


小林「あの壺が凶器という割には傷一つ無かったし、あの車には血痕があった」

小林「凶器はあの車で間違い無さそうだね」

姫百合「裁判で、あの壺は遺体を入れて運んでいた事が判明しましたが」

姫百合「…確かに、壺に入れて運べば現場にほとんど血痕を残すことなく運ぶことも可能かもしれませんね」

ネロ「壺も処分せずに被害者の潰れた頭に乗せれば、偽装工作っぽくできるもんね」

コーデリア「だとすると、わざと偽装工作っぽく見せる事が目的だったのかしら?」

小林「……その可能性はあるだろう」

姫百合「…殺し方はシンプルなのに」

姫百合「こう、大分ややこしく思えるのは何故でしょうか」

小林「状況もあるからだろうね。被害者は悲鳴一つ上げなかった。抵抗せず頭を潰された」

小林「そして凶器の車には指紋どころかエンジンが動いた跡すら無かったんだから」

ネロ「だとすれば、トイズの能力も大分制限されるだろうけど…」

コーデリア「…でもシャロは!軽い物しか動かせないのよ!?」

姫百合「えっ…?でも、証言では”最近力も強くなってきた”と言ってましたよね?」

コーデリア「うっ…!」

小林「…その証言で、シャロが車を動かせなかった事を証明するのは難しいだろうね」

ネロ「……それじゃぁさ」

ネロ「一体誰のトイズで車を動かして、被害者の動きを封じたの?」


217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:32:33.94 ID:glmQMlbHO


→【トイズ】


小林「僕の推理では…真田さんのトイズなら両方難しくないと思う」

小林「車は、パーキングブレーキさせ動かせれば勝手に動く物だしね」

姫百合「…止まったエンジンのままでも、ギアを動かす事は可能なのですか?」

小林「凶器の大型車がMT車なら勝手に動くことも有り得るだろうね。あの形ならMT車がほとんどだろうけど」

コーデリア「あの…その…MT車とか……ギアとか…?」

ネロ「ああ、コーデリアは分からないんだっけ?」

小林「まぁ、車の種類は大して問題じゃない。あとは、被害者の状況も」

小林「身体の一部分を重くし首を捻らせれば、気絶させることも容易い。彼のトイズならこの二つの事も可能なんだ」

ネロ「アリバイも無いみたいだしね」

小林「問題は…”動機も無い”事かな」

姫百合「そうですね。彼に会ってからしばらくも経ってないですけど」

姫百合「とても担当のアイドルを殺すような人には見えませんでした」

コーデリア「でも、教官の話では偽装工作されていたとはいえ第一発見者は彼なんでしょう?」

ネロ「だから怪しい…まぁ、確かにちょっと引っかかるけど」

小林「…………」

小林(そうだ、何か引っかかる)

小林(彼がこの事件の犯人だったとして、何かシックリ来ない)

218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:33:18.71 ID:glmQMlbHO


→【欠席者】


小林「…そういえば、エルキュールの様子はどうだい?」

ネロ「うーん…医務室に連れてったきり今日は見てないよ?」

コーデリア「エリーの事も心配だけど…今はシャロを助ける方が先です!」

姫百合「確かに…この混乱しかない事件の容疑者にされてるシャーロックさんが、今一番心配ですね」

小林「ううん…まぁ、そうなんだけどさ」

小林「後でちゃんと、お見舞いに行こうね?エルキュールも心配してるだろうからさ」

ネロ「ほいほーい。エリーにはちょっと待ってて貰うよ」

小林「…そういえば、コロンくんも見かけないよね?」

姫百合「ああ、彼女なら「今日こそ師匠の有利になる証拠見つけたるー!」って、事務所から飛び出していきましたけど」

小林「ははは…頼もしいね」

ネロ「そういえば、今日会長の姿が見えないね。朝会にも出なかったみたいだし」

コーデリア「そういえばそうね……昨日の裁判に出席していたみたいだけど…」

姫百合「ええと、彼のトイズが怪盗アルセーヌと同じであった事が判明した後」

姫百合「急に倒れて医務室に連れてかれた所までなら知ってますが」

小林「ええ?何で倒れたんだろう。貧血かな?」

ネロ「会長も栄養管理しっかりしてないんだね」

コーデリア「ちゃんと食べれてるんでしょうか」



219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:34:11.46 ID:glmQMlbHO


小林「さて…こんなものかな」

姫百合「それでも、まだ分からない事だらけですよね」

小林「うん…それは否めないな」


ガタッ


小林「じゃぁ、早速本当の事件現場に向かおう」

ネロ「おっ!やっとだね!」

コーデリア「…確かに、整理する前とした後では決意と落ち着きが違います」

コーデリア「これなら…ちゃんとした捜査ができそうです!」

小林「うん。そう思ってくれたら嬉しいよ」

小林「それじゃぁ、ミルキィホームズ。調査開始!」

三人「「「はい!!」」」


220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:34:40.58 ID:glmQMlbHO


【川澄芸能事務所近く 空き地 午前10時04分】


ネロ「わぁー…さすがの警察も総調べだよね」

姫百合「これは…もう調べつくされてるんじゃないですか?」

小林「うっうーん…とりあえず」

小林「神津を探そう。神津なら何か見つけてるかもしれない」

コーデリア「でも、見た感じ神津さんが居なさそうですが…」

ネロ「確かに。あんな白い人が藍色の服の集団の中に紛れ込んでたら目立つしね」

小林「ううん、否定できないな…」

小林(誰か居ないかな?誰か知ってる人)


221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:35:30.96 ID:glmQMlbHO

→車近くで捜査している人



小林(…おや?あそこにいるのは…)


平乃「………あれ?」

咲「………んお?」

平乃「…あっ!貴方達は探偵学院の」

小林「ああ、昨日弁護席と証言台に立っていたよ」

咲「それにしては、二人くらい足りなくな〜い?いつも一緒だったじゃん」

ネロ「あんたらに言われたくないよ。…そっちは三人くらい足りないじゃないか」

平乃「ああ、次子さんと明智警部は事務所の中で捜査していて、警視…正は北芝検事と一緒に本部で事件の整理をしています」

咲「それのせいか知らないけど、今日の小衣めちゃくちゃ機嫌悪いからさぁ〜。警視の話題は出さない方が良いよぉ〜?」

小林「あはは…神津も罪な男だね…」

コーデリア「…………」

ネロ「…………」

咲「それで?アンタらのはどうなのよ」

小林「うん。エルキュールは昨日の事でまだ意識を失ってる。シャーロックは…君たちも知ってるんじゃないかな?」

平乃「ああ、確か北芝検事に告訴されて…」

ネロ「ほんっとに何なんだよあのチビっ子検事は!どういう思考回路してんのさ!」ドンッ

咲「まぁ、私もアイツちょっと苦手だけどぉ〜。私たちの事も露骨に風当りキツすぎるしぃ〜」

平乃「警視正の事は凄く懐いてるんですけど…確かに小衣さんより少しキツイですよねあの人」

コーデリア「当の弁護人である教官に対しても、酷く攻撃的でヒメの事だって…」

姫百合「ちょっとみなさん、女の愚痴会みたいになってますよ。今は捜査中でしょう?自重してください」

小林「ははは…それで、何か新しく分かった事はあるかな?」

咲「ふぅ〜ん……分かった事…ねぇ」

222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:36:17.28 ID:glmQMlbHO

平乃「昨日の時点で大方調べがついて、分かってきた事ばかりなので。今のところは新しい証拠はありません」

平乃「この大型車も、被害者の血痕以外の物は検出できませんでしたし…」

咲「逆に、これ以上何を調べろって言うのか〜」

小林「…シャーロックが育てていたという野菜畑を見せてもらってもいいかな?」

平乃「ああ、はい。大丈夫ですよ」

咲「…前回の裁判で、アンタにアリバイがあった事で容疑も無くなったし。特殊捜査権限は問題なく発動するだろうしねぇ〜」

小林(僕の容疑は晴れてたのか…)

平乃「それじゃぁ、案内しますね」


223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:36:44.82 ID:glmQMlbHO


【川澄芸能事務所近く 秘密の野菜農園 午前10時08分】


ネロ「うわぁ…シャロ、これは無いよ…」

コーデリア「一人で育てていたからか、あまり立派とは言い難いですね」

小林「それは、ちょっと言い過ぎじゃないかな…」

姫百合「仕方ありませんよ。今は冬ですし」

ネロ「…そうだよ、なんでわざわざこの寒い時期に来たんだろうシャロ」

小林「まぁ、確かにそれはそうだけど…」

小林「何か、ここに手がかりとか無いかな?」


224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:37:28.82 ID:glmQMlbHO


→【盛り上がった土】



コーデリア「教官!ここの土…何か不自然じゃありませんか?」

小林「…確かに、ここだけ土が柔らかい」

姫百合「誰かが掘り返した後ですかね?シャーロックさんでしょうか?」

小林「……何か埋まってるかもしれない。掘ってみよう」


ザクッザクッザクッ


小林「……ん?」

ネロ「あれ、これって…」

コーデリア「シャロのPDA…ですよね?」

姫百合「どうしてこんな所に……忘れたのでしょうか?」

小林「映像に映っていたシャーロックの様子からすると…何かに逃げてたようにも見えたからね」

姫百合「…もしかしたら、犯人からの通知が残されてるかもしれません」

ネロ「よし来た!それじゃぁ僕の出番だね!」ティロン♪

ネロ「KAMABOKO…よし、ロックはこれで解除!これでシャロの個人情報も赤裸々だよぉ〜」

小林「…あまり良い気はしないな。シャーロックが黙秘権を行使してまで喋らなかった秘密があるかもしれないんだから」

コーデリア「今はそんな事を気にしている余裕はありません!少しでも手がかりを見つけないと!」

ネロ「今回ばかりはコーデリアの言う通りだよ。さてさて〜?何か手がかりはっとぉ……あれ?」

姫百合「どうかしましたか?ネロさん」

ネロ「いやこれ、茉莉音から変なメールが来てるよ」

小林「……茉莉音さんから?」

ネロ「ほらこれ」

225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:37:54.31 ID:glmQMlbHO




to:マリネちゃん

こんにちは、シャーロック・シェリンホードさん。お久しぶりです。

コンサートのチケット、人数分揃いましたか?

12月20日の午前二時に事務所の隣の空き地まで来てください。

コンサートの事について、相談したい事があります。




226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:38:35.69 ID:glmQMlbHO


小林「……!」

小林「事件現場には、茉莉音さんが呼び出していたのか?」

コーデリア「…でも、何のために?」

ネロ「コンサートの事について、シャロだけ呼び出されるなんて意味が分からないけどなぁ」

小林「………これは、本人に聞いてみた方が良いかもしれないな」



証拠ファイル�M天城茉莉音からのメール

【シャーロックを事件現場に呼び出したメール。待ち合わせ時間は午前2時】



姫百合「……まさか」

姫百合「天城茉莉音が犯人…何てことはありませんよね?」

ネロ「…信じたくないけど、ここまで来たら分からないよ僕も」

コーデリア「そっそんなわけ…ありません……と思う……」

小林(…彼女たちの自信が無くなって来てる)

小林(こんな時、シャーロックが居てくれれば…と思う自分が居る辺り。やっぱりこのチームは彼女が必要不可欠だったのだろう)

小林(………)


227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:39:12.35 ID:glmQMlbHO


→【野菜】


ネロ「この野菜は…さすがに美味しくなさそうだよね」

姫百合「何でこれ…怪しいピンク色してるんですか?どんな育て方したらこんな色になるんですか?」

コーデリア「臭い…は……なんだか磯臭いわね」クンクン

小林「でも、シャーロックが丹精込めて作った野菜だ。そんな言い方はあまり感心しないな」

ネロ「じゃぁ小林が食べてみたら?」

小林「え?」

ネロ「シャロがこの野菜を内緒でここに作ったのも、おそらく小林の為だろうしさ」

姫百合「そうですね。まさか教え子が丹精込めて作った野菜を無碍にする人では無いでしょう?」

コーデリア「教官、毒見をお願いします」

小林「いっいやいや!ちょっと待って!そんないきなり言われても……あと、今ハッキリと”毒見”って言ったよね!?」

咲「ちょっと〜?何騒いでるのぉアンタ達ぃ〜」

ネロ「あっ、ちょっと小林がこの怪しい色した野菜を食べるって言うもんだから…」

小林「いや言ってない!何も言ってないよ僕は!」

咲「ああそれぇ〜?一応調べたんだけどぉ〜。何かよくわかんないカルシウムが検出されたんだよねぇ〜」

小林「よくわからないカルシウム!?一体何なんだ!?それは!?」

咲「だからぁ〜よくわからないって言ってるじゃん〜。簡単に言えば、未知の栄養素〜?」

小林「こっこれ…食べても大丈夫なの?」

ネロ「あぁーあ!そんな言い方は感心しないなぁ!僕!」

コーデリア「そうですわ!シャロが丹精込めて作った野菜を!」

姫百合「小林さん。最低です」

小林「えぇ……」

小林(何でここまで言われなきゃいけないんだ……)

4人「「「「……」」」」 ジー

小林「うぅ…」

小林「………」

小林「…わっ分かった。食べてみるよ…だからそんな睨まないでくれ」ガシッ

小林(うっ…本当に磯臭い。何なんだこれ…?本当に野菜なのか…?)

咲「あーイク?行っちゃう?」

ネロ「いけいけー!小林ぃ」

小林「………ええい」

小林「ままよ!」ガリッ


ボリボリボリボリボリ


228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:39:40.39 ID:glmQMlbHO


コーデリア「…なっ…茄子なのにキュウリをかみ砕く音が?」

小林「…………」ボリボリボリボリ

ネロ「で、どう?小林。お味の方は」

小林「…………」

小林「…魚を加工した味がする…」

コーデリア「………」

ネロ「…………」

姫百合「…………」

咲「…………」

咲「…さーて、調査に戻りますか」

ネロ「僕、そこらへん調べてくるよ」

姫百合「私、もう一度平乃さんと話してきます」

コーデリア「私も、もう少しここら辺調べてみますね」

小林「ちょっと!?皆!酷すぎないか!?反応が!!!」


229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/06/27(月) 19:40:20.54 ID:glmQMlbHO


小林「さて…調べられるのはこの辺か」

コーデリア「結局…有力な情報は得られませんでしたね」

小林「警察が血眼で探しても決定的な証拠を掘り出せない程だからね。中々見つからないのも無理は無いよ」

咲「そーそー。もうこれ捜査と言う名の拷問だよぉー…新しい証拠が何一つ見つからないしさー」

咲「砂漠の中から1カラットのダイヤモンドを探すような感じー?…んで、結局何も無かったーみたいな」

平乃「そうですね…地道に捜査しても、これ以上の事は見つからないかもしれません」

咲「なーにか…壊れた証拠品でも出てくれば、直すのにモチベとか上がるのになぁー」

小林「壊れた証拠品…ね」

小林(確か、僕の持っている証拠品の中に一つあったような)

457.10 KB Speed:0.1   ↑ VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可):

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行


スポンサードリンク


Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2026/05/10 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)