勇者「淫魔の国で風邪をひくとこうなる」

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349 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/09(木) 03:27:59.95 ID:e+SxIie+o
今日の分投下終了です
無理やり? いいじゃねーか、丁寧にやってたらエロまで遠く回りくどくなるんだから!

そしてすみません、明日は来れなくなってしまった……
誰か会社にサキュバス30人ぐらい刺客で送り込んでくれたら俺も早く帰れるのに


それではまた明後日
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 03:36:48.44 ID:M1Bdw6Ma0
刺客w

おつー
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 03:37:40.08 ID:3HZC/DvO0
乙!
明後日まで全裸待機
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 05:41:43.87 ID:h5W3pdj4o
>>349
送り込んだら仕事は遅れるぞ
色々な意味でヤル気は出るだろうけど
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 09:54:32.40 ID:7lHhipnWo

いつの間にかメイドサキュバスとも致すようになってる笑
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 11:10:46.07 ID:wg+RiE4A0
なんやかんやでコッソリ三回いたしている堕女神ww
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 16:21:32.08 ID:308amvRWO
乙乙
なんやかんや言いながらヤるこたぁヤってるのが微笑ましい
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 00:32:03.46 ID:AcPI6e9x0
保守がてら堕女神に搾り取られたい人生であったと書き残しておこう
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [Sage]:2017/02/10(金) 00:54:00.40 ID:O+bSNnn50
スク水は正義
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 01:02:40.72 ID:ZRnzyWXYo
話にだけ出てきたラミア母に
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 01:10:05.72 ID:dIS4aiEHO
ワルキューレとのエロはよ
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 01:48:28.81 ID:9ZjPYoyMO
ワルキューレの話って外伝的な扱いじゃなかった?
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/10(金) 20:32:25.07 ID:DZTHrQ0T0
ワルキューレの話は完結じゃなかったっけ?
城で住み込んで働く的な感じで
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [Sage]:2017/02/11(土) 00:53:04.59 ID:vtkkXH1G0
風邪引くからはよ
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 01:07:50.40 ID:YtHhx/LA0
sageろや
sageのs大文字にしたりも辞めろや
364 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:45:49.57 ID:EqLBfSBFo
すまんね、待たせた
>>348から
365 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:47:58.02 ID:EqLBfSBFo
****

サキュバスB「お待たせしました、陛下」

勇者「ん、あぁ……いいのか?」

そこから待ちぼうけを食わされて、十数分も湯船に浸かったり、上がって体を冷ましたりを繰り返していた。
その間、サキュバスBは小さめの寝台ほどの、奇妙な素材でできた“何か”に息を吹き込み続けた。
人間界のどこかで見た“気球”に似ていたが、形状は大きく違う。
段上に波打つ、空気で膨らませられたつるつるとした延べ板、といったところだ。
ベッドに見えなくもないものの、その用途が眠るためでないのは明白だった。

サキュバスB「ふぅ……、ふぅ……。つ、疲れたぁ……」

隣女王「あの、私も手伝いましょうかと申しましたのに……」

サキュバスB「い、いいんですよ! 女王さまなんですから!」

サキュバスBがそうしている間、勇者も隣女王も“替わろうか”と何度も訊ねた。
彼女が顔を真っ赤にしてそれを膨らませている間、ずっと彼女は固辞し続けて、湯に浸かって休んでいるようにとの一点張りだった。
結果――――彼女はもう疲労困憊したように、空気の吹き込み口に栓をして息を整えていた。
366 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:48:41.99 ID:EqLBfSBFo

サキュバスB「お、待たせ……けほっ……しま、した……陛下、さ……ここに、横に、なっ……て……はぁ、はぁ……」

勇者「大丈夫か? 少し休まないか? 水でも……」

サキュバスB「げほっ……大丈夫、ほんと……大丈夫ですから……」

勇者「こんなもんに吹き込んでパンパンに膨らませるって……相当だぞ。しかもこんな暑い浴場で……死ぬぞ、最悪」

見れば、それは勇者がその上に横になってもなお余りある大きさだ。
大人が横になれる大きさの、空気のベッドを一人で膨らませるのは、容易くない。

勇者「……それに、膨らませてから持ってくるか、ここに置いておけばよかったんじゃないのか?」

サキュバスB「…………あっ」

勇者「まぁ、いい。で……これは一体、何なんだ? っと……!」

サキュバスB「あ、気を付けてくださいね? 滑りますから!」
367 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:49:26.43 ID:EqLBfSBFo

サキュバスBに仰向けになるように誘導されて、空気のベッドの上に寝そべる。
これもまたサキュバスBの着ていた肌着にも似て、捉えどころのない不思議な触感がある。
その中に満たされたサキュバスBの吐息が勇者の身体を受け止め、浮かせ、奇妙な浮遊感が、火照った体へ眠気すら呼び起こすようだった。

サキュバスB「本当ならうつ伏せなんですけど……あそこ、潰れて……痛いですよね?」

勇者「だから、これ……何だ? いったいどこから……」

サキュバスB「え、城下町で買ってきたんですけど」

勇者「あの店か……」

サキュバスB「ええ。……昔は人間界に色々卸していたみたいですけど、“時代を先取りしすぎて全然売れなかった”って言ってて。
         大安売りでしたよ、これ」

勇者「……ああ、そう」

そんな言葉を交わしている間――――湯船の縁に腰かけた隣女王は、ずっと赤面して黙り込んでいた。
しかし好奇心は惹かれるのか、その目はちらちらと、勇者の身体、その中心にあるものに注がれていた。
368 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:49:55.77 ID:EqLBfSBFo

隣女王「あ、あの……陛下? どうして、もう……?」

勇者「ああ、これは……気にしないでくれ。しばらく勃ちっぱなしなんだ。もうしばらくは」

隣女王「え? 大丈夫なのですか? お体に何か障りがあるとか……?」

彼女は何か勘が働くのか、そう訊ねてきた。
言ってしまえば、確かに奇妙な病気。
だが――――そう伝えてしまうと、本気で心配されてしまうだろう。

サキュバスB「えへへっ……違いますもんね? ただ元気なだけで……ね?」

話に割り込むように、サキュバスBは上からのしかかって――――ぬるり、とした液体をまとった手で無遠慮に屹立を撫でた。

勇者「わっ!?」

それだけではない。
彼女は体にぬめりのある暖かな液体をすり込んでから、右半身を覆うように妖艶に身を寄せてきた。
右脚はサキュバスBの暖かく弾力ある太腿、ふくらはぎを押し付けるように絡め取られた。
上腕にもまた彼女の稚気に似つかわしくない乳房を押し当てられ、谷間に腕が沈みかけた。
奇妙な肌着の繊維が、その液体を吸って、柔毛に取り込まれるような危うい快感を届けてくる。
369 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:50:26.69 ID:EqLBfSBFo

サキュバスB「これも一緒に買ってきたんですよ、ローション。大丈夫、媚薬成分は……あんまり入ってませんから」

勇者「あんまり、って何だ!?」

サキュバスB「比較的ですよ、比較的。……サキュバスの常識の範囲で」

勇者「いや、かなり入ってるよな? それ。かなり……っ! あ、ぐっ!」

サキュバスB「もぉ。四の五のいうコには、お仕置きですよ?」

小さな手が、とろりとローションを滴らせながら胸板を撫で、乳首を擦る。
もしかすれば湯に何かを混ぜ込まれていたのか――――身体の感覚が、鋭くなっていた。

サキュバスB「あはっ、硬ぁい。いや、おちんちんじゃないですよ? 胸板の話ですよー?」

そのまま、指先でなぞられ――背筋が跳ねる。
上目遣いに覗き込んで来る瞳は、金色に輝き……彼女が使えないはずの“魔眼”の力が本当は宿っているのではないかと思えた。
その眼力は……紛れもなく、淫魔のものだった。
370 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:51:27.29 ID:EqLBfSBFo

身体をすりつける猫のような動きで、サキュバスBはさらにローションをなすりつけるように身を寄せてくる。
全身がすでにぬらぬらと光沢を放つのが分かる。
肌の上で揮発した媚薬成分が、鼻から、口から、目の粘膜から浸透し――――徐々に意識を刈り取られていく。
こぼれたローションは空気のベッドの溝を流れ、背面にまで浸透してきた。

サキュバスB「あはは、陛下ったら……もう、おつゆが出て来ちゃってますよー? どうします?
         一回、ぴゅっ、ってしちゃいますか? このまんまだと苦しいですよね?」

一方、彼女も同量の揮発した媚薬を吸っているはずなのに変わらない。
金色の瞳は爛々と輝き、肌着越しに乳房をなすりつけ、柔らかい太腿の肉で右脚を挟んで扱き、
その右手は先ほどからずっと、やわやわと屹立を上下に扱いていた。

サキュバスB「えへへ、気持ちいいですか? ぬるぬるの手でおちんちん触られるの、気持ちいいでしょ? ね?」

声すら、上げられない。
彼女の肌着は濡れて透け、乳首まで浮きあがっているのに……まるで、気にする様子はない。
隣女王は食い入るように見つめていて――――もう、顔すら覆わない。
全てを吸収するように、褐色の肌を紅潮させ、目の前で繰り広げられているそれに乳首を尖らせ、白い肌着に浮き立たせていた。

ちりちりとした意識が、やがて一度飛んだ。
取り戻して気付けばサキュバスBは、右手に掬い取った“白”を啜り込み、指の間についたそれを舐め取っていた。

サキュバスB「あはっ……。陛下ったら、いっぱい出ましたね? でも、まだまだこれからですよ? ね、隣女王陛下?」
371 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/11(土) 03:51:54.69 ID:EqLBfSBFo
投下終了 また明日だ
それでは
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 04:09:40.45 ID:5UNUgG5bo
グオオオ相変わらずいやらしい
373 :sage :2017/02/11(土) 07:47:39.75 ID:Z+1lgLzG0
ワルキューレは勇者が淫魔の国に来てから3年後の話で、しかも外伝扱いだった気がする。
今回の作品は淫魔の国に来てから1年後だからワルキューレは出てこないんだなあ。
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 09:01:31.01 ID:zSYDkeHqo
>>373
sageられないんだったら書き込むなよ
しかもここで>>1以外が句読点とか…
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/02/11(土) 10:18:37.56 ID:g9E8fMd20
アクシード
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 11:28:25.83 ID:SOQjMMtf0
やはり素晴らしいな……
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 11:29:24.58 ID:O4kWRz5G0
なんだこの自治厨
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 13:53:40.07 ID:s2zZ1Dpu0
勇者が居なくなって荒れてる魔法使いかなんかだろ
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 16:36:36.61 ID:FrS7y3if0
乙乙
ここに来る紳士は細かいことは気にしないぞ
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 21:53:21.49 ID:vtkkXH1G0
何回読んでもBがちっぱいで脳内再生される
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 01:04:21.13 ID:UsQQjBHt0
>>380 俺もだ。どうしてもちっぱいでしか脳内補完できない
382 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:36:47.89 ID:0hO6RKlxo
待たせたな

始めます、>>370から
383 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:37:19.46 ID:0hO6RKlxo

思考に靄がかかる。
薄紅色の湯の色が煙になったように、視界の端が煙る。

サキュバスB「次は二人でしちゃいますか? 大丈夫ですよー、わたしと同じようにすればいいんですから」

隣女王「で、でも……」

サキュバスB「大丈夫大丈夫、陛下ったら喜んでますから。ね? 昨日も……わたしにお顔乗られて、コーフンしてましたもんねー?」

隣女王「え、そ……そんな事を!?」

勇者「言って、おくが……! あれは、お前が勝手に……」

サキュバスB「抵抗しなかったじゃないですかー。聞こえませーん」

勇者「……お前……何だか、意地が悪くなってないか」

サキュバスB「えへへ、そんな事ないですって。陛下が喜ぶから悪いんですよ?」

くすくすと笑う顔は、見た目の年相応のいたずらなものだった。
彼女はあの日の一件を、手柄話をするように、おもに隣女王の前で年上ぶりたいからそうしているようだった。
384 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:37:49.79 ID:0hO6RKlxo

隣女王「……それでは、私も失礼いたします、陛下。もし何かあれば……すぐに教えてくださいね?」

勇者「あ、あぁ……」

サキュバスBが差し出した桶から、潤滑性の液体を掬い取り、まじまじと彼女は見つめる。
指の間から緩慢に流れ落ちる様はそれ自体が淫靡な生き物のようにうごめき、脚を閉じて床に座る隣女王の秘所へ垂れた。
褐色の少女王はささやかに喘いで、その感触に身震いする。

隣女王「んっ……何、か……変な、感じですね……」

困惑するように、ぎこちない動作で彼女はそれらを体に塗り広げる。
褐色の肌を締め付ける、伸縮する薄手の肌着の白はやがて透けていき――――その下の肌色と混ざる。
ミルクを注いだ珈琲に似た、喉の鳴るような……極上の彩りへ。

隣女王「え、っと……これぐらいでしょうか……?」

サキュバスB「はい。さ、隣女王陛下はそっちがわです。滑るから気をつけてくださいね」

隣女王「は、はい……わ、きゃっ!?」

勇者「!」
385 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:39:25.80 ID:0hO6RKlxo

彼女がおずおずとサキュバスBと、勇者の身体を挟んで反対側へと身を寄せようとした時――――床に垂れただろう潤滑液についた手をとられ、
バランスを崩して倒れてしまいかけた。
勇者はそれを見て左腕を伸ばし、すんでの処で隣女王の身体を抱き寄せると――――勢い余り、彼女の唇が一瞬鎖骨下に触れた。

サキュバスB「だ……大丈夫ですか!?」

勇者「ケガは、ないか?」

隣女王「はい……ありがとうございます、陛下……えっと……その……」

勇者「?」

隣女王「い、いえ何でもありません! 何でも……」

しきりに唇を気にし、銀の睫毛に縁どられた目はその度に唇の触れた鎖骨へ振れる。
自分の今した事に比べ、これからする事は更に淫らでどうしようもない堕落への導きだというのに、少女王の声はうわずっていた。

隣女王「……では、今度こそ……始めますね」

気を取り直して、と――――隣女王は、見よう見まねで、ぬめる自らの肉体を使って、拙い奉仕を始めた。
386 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:40:18.45 ID:0hO6RKlxo

隣女王の肉体は、サキュバスBの小柄ながらもメリハリのある肢体に比べ平坦だ。
しかしふくらはぎと太腿はほっそりとしていながら、張りがある。
彼女はその褐色の脚線を勇者の脚にすがりつくように絡ませ、未熟な胸を押し当てるように抱きついて来た。

隣女王「陛下、あの……不安定で、怖い、ので……どうか、抱き寄せていてはくれませんか?」

勇者「……ああ、分かったよ」

彼女に求められるまま、細い肩と頼りない首を護るように左腕を伸ばして抱き寄せた。
必然、彼女の頭を肩口と胸板で受け止める事になり、心地よい重量を感じる。

サキュバスB「あ、隣女王陛下だけずるいです。陛下、わたしも!」

勇者「お前……」

同じ程度の背丈のサキュバスBを同じように引き寄せ、“両手に花”のまま呆れて虚空を仰ぐ。
これは一体何のための行いだったのか、と。

隣女王「えっ、と……こう、ですか?」
387 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:40:47.50 ID:0hO6RKlxo

隣女王の身体が蠢き、肌を艶めかしく輝かせながら勇者の肌と擦れ合わせる。
彼女の身体は気恥ずかしさのせいか暖かさを通りこして、熱さすら感じた。
それなのにも関わらず隣女王は一所懸命に蠢き、先ほどのサキュバスBの動きをなぞるようにしながら、いじらしく身体を這わせていた。

勇者「……別に、サキュバスBの真似をする必要はないんじゃないか」

隣女王「?」

勇者「その……動きたいように、動いてみるといい。できれば、君も気持ちよくなれるようにさ」

サキュバスB「そうですよー。だって、エッチって……お互い気持ちよくなれなきゃいけないんですから」

隣女王「はい……やってみます」

そう言うと、隣女王は絡めた脚に力を入れ、股間を擦りつけるような動きに変わる。
慰みを覚えたての少女が、何かの角に“そこ”を押し付けるように。
ぶじゅ、ぶじゅ、と股布からしみ出す潤滑液と自分の蜜とを混ぜ合わせ、マーキングのように隣女王は小さな体を上下させる。
段々とその吐息は甘やかに変わり、熱を持った吐息が胸板へかけられ、露となって濡らした。
388 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:41:25.70 ID:0hO6RKlxo

隣女王「んっ、あ……これ、気持ち……いい、です……!」

しがみつくように、隣女王の尺取りのような愛撫は段々と速まる。
塗りこめたローションが馴染み、互いの肌との摩擦を打ち消し、ひとつの生き物へ溶け合うかのようにだ。
隣女王のいじましさと、潤んでいく瞳、そしてぬめり輝く肌の色は、
サキュバスの蒼肌とも、堕女神の白雪の肌とも違った凄艶な色気を放っていた。

視線を動かし、寝そべったままの限られた視界でそれを見ると……背筋にぞくぞくとした物が走るのが分かる。
性的な快感からではない。
自分は今、とてつもない淫香の渦中にあり、得難いものを受け止め、禁断の舞踊を目にしていると感じて。

隣女王「ん、あっあぁ……あそこが……擦れてしま、って……あうっ……!」

サキュバスB「んふふふっ……それじゃ、隣女王陛下。いっしょに……陛下の、触りましょっか」

隣女王「あっ……は、はい……分かりました……」

二人の手が競い合うように、間にある“柄手”に這わされた。
先に到達したのは、隣女王の小さな左手。
続いてサキュバスBの右手が伸びて、互いの指を絡めて握り合うように、ぴったりと屹立を包み込んだ。
389 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:42:08.21 ID:0hO6RKlxo

サキュバスB「それじゃ、いきますよー。おいっちに、さんし。おいっちに、さんしー……」

勇者「んくっ……!」

二人の握手の間で扱き上げられる圧力は、絶妙なものだ。
苦しくなく、緩くなく。
サキュバスBの精妙な力加減がそのまま隣女王と繋がるように、シンクロして責め立ててくる。
サキュバスBが握りを弱めれば隣女王が応じて、締めれば同じ力の具合で隣女王が応じる。
右の胸板にはサキュバスBの乳房。
左には、隣女王の控えめながらも柔らかく、ぽっちりと浮いた乳首がこりこりと当たる。

サキュバスB「えへへっ……もう、陛下、気が利かないですねぇ。おっぱい触ってくれないんですかー? ほら、ここの……隙間からどうぞ?」

サキュバスBが身振りで胸元を示し、下から覗き込んでくる。
持ち上げられた谷間と、肌着の脇を見て――――全てを察し、右手を彼女の右脇から差し入れ、
ぬめぬめとした肌着と包まれた肌の間を這い進んで乳房をなぞり、頂点を目指す。

サキュバスB「きゃはっ……もう、いきなり乳首探さないでください! めっ、ですよ?」

勇者「仕方、ない……だろ……もう、まずいんだ……!」

サキュバスB「ほら、隣女王陛下も」

勇者「なんで、お前が仕切る……」
390 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:42:38.51 ID:0hO6RKlxo

左手を下げていき、隣女王の肌にぴったり貼り付いた肌着を剥がすように、左脇の下から手を入れる。
すっかりその下にもローションが浸透し、また勇者の左手にもまとわりついていたため、抵抗なく滑り込めた。

隣女王「っ!!」

びくんっ、と彼女の背が跳ねた。
予想外の刺激が強すぎたのか、それとも……胸の薄さのせいか、すぐに乳首に行き当たってしまった、せいか。

隣女王「んはっ……はぅ、ぅぅ……陛下の、御手が……胸、撫で、て……」

強く揉めば痛みを与えてしまいそうなほど、皮膚も脂肪も薄いなだらかな胸。
つとめて優しく撫でさするも、その小ささのせいで、幾度も乳首と乳輪をかすめる事になる。
右手と左手でまったく違った感触があり、違った動きを求められ――――忙しなく動く事になった。

サキュバスB「あはっ……陛下ってば、たいへんですねー。ほら、もっと……あんっ、乳首ばっかり触っちゃ“めー”ですってば」

隣女王「あ、はぁぁっ……もっと、もっと……擦って、ください……まし……」

両者の胸を揉み比べるたびに、モノへの上下動に乱れが生じる。
しかし、それすらも不規則な刺激となり――段々と、高まりが股間をせり上がる。
391 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:43:08.99 ID:0hO6RKlxo

サキュバスB「くぅんっ、あ、あふっ……わ、わたし……気持ちよくなって……きて……」

サキュバスBも、いつの間にか股間をすりすりと寄せてくる。
隣女王に倣ったように、段々とその動きは速まる。

隣女王「ご、ごめんなさい……私も、もう……何、か……き、て……」

隣女王も、いくつもの刺激と、揮発する媚薬成分に中てられたか――――顔を上気させ、息が段々と荒くなる。
二人の間にある屹立も、先走りが既に吐き出されている。
まとわりつくローションの中に溶けて混ざり、ぐちゅぐちゅと音を立てているから誰も気付けない。
恐らくは、当の勇者でさえも。

やがて――――三人は溶け合うように、同時に達した。

隣女王「ひっ……う、あぁぁぁぁっ!」

サキュバスB「わ、わたしも……っ――――――!」

両側の二人はびくびくと身体を跳ねさせ、勇者の左脚には生暖かい液体が伝うのを感じた。
隣女王の肉体は刺激に耐えかね……緩めてしまったのだと悟る。

二つの小さな手の間で、閉じ込められるように白濁が脈打ちながら吐き出されるのを感じながら、
勇者はさながら大型生物に消化されてしまうように身を任せ、脱力した。
392 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/12(日) 03:46:03.67 ID:0hO6RKlxo
今日の投下はこれで終了です
彼は真顔でこれを書き終えた

サキュバスBは……それなりに大きいといえば大きいけどちっぱいも似合うのかもしれない

それではまた明日
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 04:00:01.49 ID:1TmQy9O70
乙!
勇者、場所を交代してくれ…
隣女王って乳出るのかな?
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 14:10:48.94 ID:OaD20EHNO
メアドのところにsageって打ち込むんやで(親切心)
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 02:57:34.00 ID:ToedquYJ0
リアルタイムで見れて幸せだ
396 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:40:41.38 ID:tAAA/Upxo
こんばんは、今日もいきます
>>391から
397 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:43:49.90 ID:tAAA/Upxo
*****

“遊び”の後の片付けは、虚しいのが常だった。

勇者「おい、全然落ちないぞ……これ……」

サキュバスB「ご、ごめんなさい……陛下……」

隣女王「髪が……ネトネトします……」

勇者「さっきから何回流しても肌に貼り付いて……! くそ、まだついてる」

サキュバスB「う、うぅぅ……石鹸じゃ全然落ちないですね……」

勇者「……俺は何とかするから、お前は隣女王の身体を洗え。……いったいどうやって作ってんだこれは!」

隣女王「あっ……も、申し訳ありませんっ……」

勇者「君は謝らなくていい!」

サキュバスB「ごめんなさい! ごめんなさい!」
398 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:44:25.27 ID:tAAA/Upxo

湯で洗い流しても、垢落としの布で擦っても、身体に付着した粘性の潤滑液はとれない。
はた目には洗い流せたように見えても、布でこするとべったりと付着し糸を引く。
石鹸も香油も用を為さない。

勇者「お前……こういう物を使うんなら使うで、ちゃんと後処理の方法も訊いてこい!」

サキュバスB「こんなに落ちないなんて思いませんよ……」

腰かけに座ったまま向かう壁面の突起を拳で押し込むと、その上部にある、無数の穴の開いた管から湯が吐き出される。
幾度もこのシャワー装置を使って洗浄しても、粘りが体から剥がれない。
そこで勇者は、今しがた押し込んだスイッチの脇にある紅と蒼水晶の二つのスイッチのうち、紅い方を数度押すと、湯の温度が上がる。

勇者「っ……ちっ!」

紅を押せば熱くなり、蒼を押せば温度が下がる。
原理は不明なものの、身体を洗う際にはとても重宝するものだ。

勇者「……ふむ、熱い湯を使えばわりと落ちるな」

サキュバスB「え、ホントですか? それじゃ、隣女王陛下……いいですか? 熱かったら教えてくださいね?」

隣女王「はい、お願いいたします」
399 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:45:26.81 ID:tAAA/Upxo

同じく隣女王をシャワーへ向けて俯かせて座らせ、サキュバスBは後ろから装置を操作し、そのローションがまとわりついた銀髪に指を通した。

隣女王「……っ」

サキュバスB「大丈夫ですか?」

隣女王「は、はい。……ただ、びっくりしただけ……でっ……」

勇者「……うわっ――――!?」

隣女王「え? き、きゃあぁぁぁぁぁぁっ!」

サキュバスB「あっ……ポチ……」

髪を流しながら何気なく、勇者が視界の端に蠢くものを捉えて焦点をやると――――排水溝のフタを持ち上げて、赤黒い触手が生えていた。
それは見慣れた、地下牢の主のものだ。
まるで何かの卑猥な罠のように揺れる三本の触手は、勇者の目の前で身振りを示して、意味ありげに動く。

勇者「……何? 『粘液は塩をすり込むと落とせるぞ。軽く叩きながら洗い流すのもいい。騙されたと思って試してみろ』?
    ご丁寧にありがとうよ、こんな所まで」

隣女王「……あの、そちらは……?」
400 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:46:09.68 ID:tAAA/Upxo

勇者「地下牢に勝手に住みついてる巨大ローパーだ。名前はポチ。強いぞ」

サキュバスB「……ありがとうね、ポチ。おりこーさんだね。よしよし」

勇者「『……よせよ。礼には及ばないぜ』。お前はそれだけ教えにわざわざ来たのか」

触手の助言に従って、肌を軽く叩きながら流れる湯を馴染ませていくと確かに、体から粘液が剥がれていく。
ローパーのアドバイスに従い、粘液を洗い流すシュールさに耐えていると、更に別の触手が現れ、袋に詰まった塩を差し出してきた。

サキュバスB「『大丈夫だ、嬢ちゃん。俺に視覚はないぜ。それじゃあな、頑張れよ』」

隣女王「はぁ……。ありがとう、ございます……」

塩の袋を置いて、ご丁寧に排水溝の蓋も戻しながら、ポチの触手は元来た場所へ引っ込んでいった。

隣女王「……不思議なこともあるものですね」

そう呟く隣女王は、まだ……目の前で起きた事を、信じ切れていない様子だった。
401 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:46:41.11 ID:tAAA/Upxo
*****

サキュバスB「ふー……一時はどうなるかと思いましたねぇ」

勇者「お前が絡むといつも何かオチがつく気がする」

サキュバスB「気のせいですって、気のせい! ……隣女王陛下も、すみませんでした」

隣女王「あ、いえ……ご教授いただき、ありがとうございました、陛下も、サキュバスB様も」

勇者「“様”はいらない」

サキュバスB「なんで陛下が言うんですか!?」

ようやく体に付着したローションを落とし終えて、湯船の中で一息つけた。
二人とも肌着を脱いでいるのに、隣女王に照れの表情は見えない。
透明度の低い湯のせいという事もあるし――――先ほどした行為に比べれば、湯に浸かっているだけならましなのだろう。

サキュバスB「……そんな事言うんなら、わたしだって言いますよ? わたしのおっぱい飲みながら甘えてきた事とか」

隣女王「えっ……えっっ!?」

勇者「言うな!」
402 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:47:15.96 ID:tAAA/Upxo

幻覚・媚薬成分の食材のせいで、そんな事になってしまった事は確かにあった。
堕女神不在の状況で彼女に厨房を任せたせいで、いつものようにオチがつき、そんな危険な不覚の状態で一晩。
酒では無いから記憶も残り、今思い出すたびに身悶えしそうになるほどだ。
それも、――――勇者、だけが。

隣女王「……出るのですか」

サキュバスB「え? ……まぁ、そういう魔法もありますけど……わたしが編み出した訳じゃないですからね?」

授乳搾精、と彼女は言った。
出るはずもないものを、魔法で乳腺を活発化させて恵みを絞り出す……何とも業の深い魔法。

隣女王「なるほど……私でも使えるでしょうか? その魔法」

サキュバスB「え? う、うーん……どうでしょうかね? 陛下」

勇者「俺に訊かれてもな……」

隣女王の視線は、サキュバスBの湯に浮かぶ双丘と虚空、そして自らの平原の間をちらちらと行き来する。
その口は……何かを言おうとして、そのたびに強靭な何かが中断させているように見えた。
403 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:47:54.13 ID:tAAA/Upxo

サキュバスB「……吸って、みますか?」

隣女王「えっ……!? い、いえ、その、そういう、何も……」

彼女の申し出は、勇者は半ば耳を疑い……半ば、予想通り。
どきりと跳ねた心臓をごまかすように、隣女王はとりあえずの言葉をかき集める。
サキュバスBは、それを笑う事もせず続ける。

サキュバスB「……今日は、いっぱい恥ずかしい事したじゃないですか。何も恥ずかしくないですよ?
         陛下だって、いっぱい飲んじゃったんですから。ね?」

勇者「…………ん、まぁ……」

水音を立ててサキュバスBは立ち上がり、湯船の端――――なだらかな傾斜を描く一角へと湯の中を進んだ。
隣女王の、手を引きながらだ。
行きつくと彼女は誘惑するように傾斜の上に座り、“波打ち際”で隣女王へなお説く。

サキュバスB「……誰にも言ったりしませんよ。三人だけの秘密です。だから……ね、隣女王陛下。わたしに……甘やかさせてくれませんか?」

彼女が指先へ光を灯し、乳房の上で躍らせる。
隣女王が、おずおずと怯えるように彼女の胸の中へ、抱かれるように身を寄せるまでは短かった。
404 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:48:39.68 ID:tAAA/Upxo

隣女王「んっ……く……」

隣女王は、母の乳の味を知らない。
王族の立場だからではなく、彼女を産んですぐに臥せり、言葉を交わし、手を握ることしかできなかったから……甘えられなかった。

サキュバスB「っ……ふふ。隣女王陛下……ゆっくりしていいんですからね?」

そんな彼女を、初めて甘やかしてやれたのは……そう見た目の変わらない、稚気の抜けないサキュバスの一人だったのは、皮肉だろうか。
隣女王は戸惑いながらもサキュバスBの乳房に口を寄せ、歯を立ててしまわないように、おっかなびっくりと“恵み”を受ける。
口の中に流れ込む暖かな甘さと、頭を抱きしめてくれる腕と、落とされる優しい眼差し。
隣女王が、生まれて初めて触れた――――“母性”。

サキュバスB「よしよし、隣女王陛下……いつも、頑張ってますもんね。でも、今は……甘えちゃっていいんです。慌てないで、いいんですからね」

隣女王「……お、母……様……っ、ぅ……ふうぅ……」

サキュバスB「……泣かなくて……いえ、いっぱい泣いていいんです。ずっと、ずっと……頑張ってきたの、
        私も陛下も、知ってるんですから。えらーい、えらーい……」
405 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:49:18.30 ID:tAAA/Upxo

サキュバスBが、胸の中の少女王の頭を優しく撫でる手つきは、“母の手”そのものだ。
どこかで学ぶ事ではない。
心の中に眠る弱さを見つけ、認め、受け止め、癒しを与える。
サキュバスBは、淫魔の嗅覚、天性を……そういう風に使う。

大浴場に、ちゅぱ、ちゅぱ、と“母”の奏でる音が響く。
“人”が誕生してから、絶滅するその時まで止む事の無い生命の韻律だった。
石と棒の時代から、遠き彼方の未来に至っても消えない音。

隣女王「……っ……ん、ふはっ……ぁ……」

サキュバスB「くぅんっ……、いいですよー。わたしのおっぱい……空っぽになるまで吸って、ね」

子供に還ったように。
否、生まれて初めて“子供”になれたように、隣女王は夢中でそれを吸い、飲み込む。
サキュバスBは、そんな彼女を心から慈しみ、愛おしむように優しく撫で続ける。

サキュバスB「ふふっ。いっぱい飲んでくださいね、わたしの……ミルク」

彼女は言って――――腕の中の“子供”に、優しく微笑みかけた。
406 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/13(月) 03:50:44.75 ID:tAAA/Upxo
投下終了です
意外とできるもんだ、毎日更新
それではまた明日

じゃあの
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 03:54:12.62 ID:F0jlzmrM0
乙!
ポチ、有能
サキュBの母性でダメ人間になりたい…
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 10:01:06.05 ID:c5MT6e1Ho
>>407
まるで、まだダメ人間ではないような書き方じゃないかww
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 10:02:35.64 ID:XXySzQ9M0

ポチ有能で笑った、そういえば浴場でヤることやヤってんだよな
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 11:13:33.97 ID:igauxScpO

ズルいくらいにポチ△
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 14:48:30.21 ID:+a3h4l+A0
乙んつん

勇者もポチ語分かるようになったんやね
412 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/14(火) 03:13:42.12 ID:wJHTDUsVo
こんばんは
明日も少々早いので少量の更新になる事をご容赦を

>>405より
413 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/14(火) 03:14:12.71 ID:wJHTDUsVo

*****

翌朝、目が覚めても――――もうすっかり不自由にも慣れてしまった。
ようやく、残り回数は四百回を切る寸前だ。
左手の“呪いの紋章”の一本が、いくつかの点を残して消えている。
このままでいると、本当に肉体が消滅してしまうのか……疑念が尽きない。
事実は、ひとつ。
かつて訪れた男が同じ病気に罹り何もしないまま人間界に戻り、その後も禁欲を続けた結果、彼は一週間で粘液になって消失した。
“しない”からなのか、回数を減らせないまま期限を迎えたからなのか、分かるはずもない。
それと言うのも――――淫魔の国でこんな病気をやれば、国の誰もが放っておかないだろうし、誰も我慢しないだろうからだ。
答えの手掛かりになりそうな話が、一つしかない。

勇者「……どうせ、ポチに訊いても分からないだろうなぁ」

起き上がり、固まった首をほぐしながら着替えに袖を通す。
傍らには、サキュバスBが丸まって眠っていた。
隣女王は彼女に寝かしつけられて――――その後、この寝室へ来た。
414 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/14(火) 03:14:45.66 ID:wJHTDUsVo

勇者「……起きろ、ダメ人間製造魔」

サキュバスB「んー……やだ……」

勇者「“やだ”って何だ!」

サキュバスB「もぉ……後、三回……してくれないと起きないです……」

勇者「……時間じゃなくて?」

サキュバスB「あと三回してくれなきゃ……起きない……」

勇者(……寝ぼけてるのか? それとも本気でせがんでるのか? どっち……?)

サキュバスB「じゃぁ、もう……ちゅー……でいいですから……起こして、くださいよぉ……」

布団の中でくるまったまま、彼女は顔だけを出して、目も開けずにそう言った。
サキュバスBにしては珍しく寝起きが悪い事を怪訝に思いながら……勇者は、ベッドの上を這い進んで近づいた。
415 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/14(火) 03:15:13.66 ID:wJHTDUsVo

サキュバスB「ん……っ? うむぅぅっ!? っふは……な、陛……下……! くは、ぷちゅっ……んぐ、るぅっ……!」

彼女の望み通り、布団でくるんだまま、上から乗って押さえ込むように唇へ目覚めを告げてやった。
片手で顎を抑えながら何の前触れもなしに唇を奪い、その内に舌を這い回らせると、彼女は苦しそうに酸素を求めて呻いた。

サキュバスB「んぐ、ぅんっ……! ひゃ、らぁ……やぇ……やめて、なん、で……ぷはっ、いきなり……!?」

呂律の回らない声での抗議も聞かず、更に彼女の動きの鈍い舌を捕捉し、ねぶる。
サキュバスBの口と肺に残った空気を吸い出し、代わりに朝の静謐な空気を口移しで送り込んでやると、跳ねのけようとする動きが段々と強くなる。
寝室に忍び込んだ暴漢が少女を襲う、そんな危うげな快感が朝からもたげてくるのを自覚した時……勇者は飛びのき、ベッドから下りた。

サキュバスB「げほっ……! な、なんですかぁ、朝からいきなり……ダメですよ!?」

勇者「お前が寝ぼけてるからついな」
416 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/14(火) 03:15:51.74 ID:wJHTDUsVo

サキュバスB「もー……。あ、の……陛下?」

勇者「……?」

サキュバスB「せっかく、ですし……あの……ね? ちょっとだけ……しません?」

勇者「しません」

サキュバスB「ひどい!」

勇者「俺は腹が減ったんだよ!」

サキュバスB「色気より食い気ですか!?」

勇者「色気に走り過ぎた結果だ」

サキュバスB「うっ……」

勇者「それに、お前の“あれ”でも、空腹は治らないだろ?」
417 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/14(火) 03:16:39.71 ID:wJHTDUsVo

サキュバスBの“得意技”、全回復の口淫奉仕は万能ではない。
外傷、内傷、病や筋肉疲労の類は治せて体力を補充する事はできても、空腹感は消せない。

それは体の不調ではなくむしろ“健康”だから起こり、それは治すべきものとして認識できないからだ。
食事で補充すべき体力そのものは回復できても、空腹感だけはそのまま残る。

勇者「……後でな、後で。とりあえずはお前も起きて着替えて、隣女王に挨拶でもしに行け」

サキュバスB「はーい……」

勇者「ときに、隣女王の様子はどうだった? あの後だ」

サキュバスB「ん? んー……普通でしたよ、上がってからは。すごくかわいい寝顔でした」

勇者「それは良かったよ」

サキュバスB「少しお話したんですけど……隣女王陛下、お辛かったんですね」

勇者「“王”が早世する理由は……恐らく、弱さを誰にも見せられないせいなのかもな。誰にも辛さを打ち明けられないからか」

サキュバスB「ですから、陛下も。いつでもわたしに甘えていいんですよー?」

勇者「お前はバラすからもう嫌だ」
418 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/14(火) 03:17:38.86 ID:wJHTDUsVo
少量ですが今日はここまで

多分あとエロシーン、2+αぐらいか……まぁ、今月一杯をメドに

それではまた明日
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 03:24:31.09 ID:1UnuPXqN0
乙!
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 14:16:04.73 ID:ovjG8x0A0
あと2スレ+αか…
やったぜ
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 17:54:34.39 ID:M6Rk0BS10
長編だな
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/15(水) 02:10:01.53 ID:0ATWwY/O0
まさかリアルタイムで淫魔シリーズ読めるとは。
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 03:26:17.90 ID:Sc2hLGME0
サキュAのMいいな
424 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:39:28.62 ID:qO+FEOZvo
明日も早い……というか数時間後に出社なのだが構わず投下だ
あと2スレかー……やれと言われればやれるモチベーションは今ならあるけどちょっと遠慮しよう、諸事情で

>>417より
425 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:39:57.81 ID:qO+FEOZvo

*****

午後になり、城内にしばしの静寂が戻る。
隣女王も、この城にいる間は年相応の少女へ戻れているのだと勇者は感じた。
今はサキュバスBと娯楽に興じており、姿は見えない。
すっかり緑の濃くなった庭を歩いていると……見慣れた片翼の淫魔がベンチに腰掛け、酒瓶らしきものを仰いでいるのに出くわした。

勇者「また入り込んでるのか、サキュバスC」

サキュバスC「よー。寝室じゃねェんだからいいじゃん? ま、座れや」

勇者「お前の家か?」

呆れながらも隣へ座ると、彼女は少しだけ、ほんの少しだけ尻をずらし、勇者の方へ近寄った。
その手に持つのは、濃い色の酒瓶ではない。
透明な瓶に詰められた――――葡萄酒ではない薄い黄色。
それを見て、勇者はかすかな悪戯心を起こした。
426 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:40:38.69 ID:qO+FEOZvo

勇者「……サキュバスC、そういうのは良くない」

サキュバスC「あ? 何だいきなり」

勇者「いくらなんでも、トイレなら……使っていいんだぞ」

サキュバスC「はぁ? ……ばっ、ち、違ェーぞ! 何言ってんだテメーは!?」

勇者「…………」

サキュバスC「……テメーな、いい加減にしねェとコイツで頭割るぞ? オイ?」

真意を汲んだか、怒りだし、落ち着き――――サキュバスCはからかわれた事に気付いて、立ち上がりかけた脚から力を抜いた。
目頭を押さえてしばし黙り込み、彼女は言葉を探そうとしたが、諦めたのか……その瓶を差し出してきた。
受け取り、口に含むと懐かしく、しかしこの淫魔界では出回らない味がした。

勇者「酒だと思ってたら、ジュースか。禁酒するのか」

サキュバスC「するかよボケが。アタシに死ねっつーのか?」

勇者「生きててほしいから勧めてるんだ」

サキュバスC「……あぁ、そ」
427 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:41:14.24 ID:qO+FEOZvo

勇者「で……これは? ラベルも何も貼ってないみたいだな」

サキュバスC「アタシが作った。使い切れねぇ分をジュースにして保存してたんだよ」

去年の夏に出会った時、彼女はここから離れたのどかな場所で一人、およそサキュバスらしくない晴耕雨読の日々を送っていた。
鶏を世話し、いくつもの果樹を育て、数杯のエールを一日の楽しみにして、土と風に触れる日々。
それは全て、かつて人間界で受け取った、“リンゴ”の種を植え、実らせるために。

勇者「で、これを持って……何か悩んでたのか?」

サキュバスC「あァ。いや……下町の本屋の女いるだろ?」

勇者「ああ」

サキュバスC「あの女な、前に……変な事、言ってやがったのよ。それが気になってさ」

勇者「でもだからって、何でこんな所で……」

サキュバスC「緑多くて落ち着くんだよ、近いし。まぁ……ともかくな」
428 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:41:45.11 ID:qO+FEOZvo
*****

書店主「あら、サキュバスCさん。こんにちは〜」

サキュバスC「うす。……今日はガキいねーの?」

書店主「ええ、今日はお友達と出掛けてるの。何か御用でした?」

サキュバスC「いんや。……とりあえず一杯くれよ。また何か試してたか?」

書店主「分かる〜? さ、座って〜」

サキュバスC「……いや、ちょっと探すモンあるからさ。淹れたら呼んでくれや」

書店主「はいはい、分かりました〜」

店の奥に消えた書店主を尻目に、サキュバスCは書架に向かう。
木造の床を真鍮の右脚が踏み締めるたびに硬い足音と床の軋みが店に反響した。
目指すのは、人間界の出来事を記した、“人間界で作られた”古書の棚。
数千年前のものにも関わらず、どれもまるで製本したばかりのようにくっきりと表紙のエンボス加工まで読み取れて、紙も崩れてくる事がない。
これが人間界に存在すれば、恐ろしく希少な価値を持つだろう。
429 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:42:24.41 ID:qO+FEOZvo

しばし、手に取っては眺め、手に取っては眺めを繰り返していると――――。

書店主「も〜……またエッチな本読んでるんですか〜……?」

サキュバスC「ぎゃああぁぁぁっ!?」

気配も無く後ろに立った彼女が、囁いてきた。
取り落としかけた本をばたつきながら受け止め、棚に戻すと向き直り――――。

サキュバスC「いきなりなんだよ? また、ってなんだよまたって!?」

書店主「え、だって……この間も買っていったじゃないですか。つんけんした男装の女騎士様と、従士の青年の……」

サキュバスC「エロくねーだろ! ……っつか、あれ……エッチ、する場面……ないし……」

書店主「え? ……じゃああれ、どういう終わりだったんですか?」

サキュバスC「どう、って……色々あったけどチューして、その後結婚して、子供できてて……終わりだよ」

書店主「……あ〜……でしたっけ。好きなんですか、ああいうの?」

サキュバスC「……人間にはハッピーエンドを迎えてほしいだけなんだよ、アタシは。苦い結末は嫌いだ、いくらそこにテーマがあってもさ」

書店主「でも、単純に好きなんですよね? ロマンチックなのも」

サキュバスC「あんたと話してると誘導されてはめられそうだから、もうこの話は終わりだよ」
430 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:43:00.52 ID:qO+FEOZvo

カウンター前の席で“コーヒー”を嗜んで時を過ごしていると、自然、話題は“陛下”の事になった。

書店主「そういえばぁ……陛下、おちんちんが固まったままになって大変みたいですねぇ」

サキュバスC「あーね。しかし、一年も経つのにまだかかってなかったのがビックリだ」

書店主「ですよねぇ。まだ治りませんかねぇ」

サキュバスC「無理だろ、まだ四百回以上あるし……」

書店主「……え? “五百回近く”じゃないんですか? あ、もしかして……ふふっ」

その時、サキュバスCの顔はさっと青ざめ――――今自分が何を告白したかを理解した。

サキュバスC「い、いや待て違うんだって! 違うからな!?」

書店主「いえいえ、隠さなくてもいいんですよぉ。サキュバスじゃないですか。してる事、してるんですね〜」

サキュバスC「あーーーーーっ! あーーーーーーっ!!」
431 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:44:24.37 ID:qO+FEOZvo

書店主「それはともかく、本当は何をお探しになってたんですか〜?」

サキュバスC「……いや、何って事もねェんだけどさ……気になって。あれ、減らし切れねェとどうなんのかなって」

書店主「ん〜……どうだったかしら。おちんちんがもげちゃうとか……?」

サキュバスC「んなユルい口調で言うか、それをさ」

書店主「ところで、サキュバスCさん。風の噂ですけど……また、どこかお行きになるとか」

サキュバスC「あぁ、“別荘”な。今までもちょくちょく戻ってたけど、リンゴの実が生るって分かったから色々世話して、試したくてさ」

書店主「リンゴ……? ああ、あれですか。あれでお酒作ると美味しいんですよぉ。お口の中でしゅわ〜ってして、甘酸っぱくて……」

サキュバスC「へー……美味そうじゃん、それ。どこで飲んだ?」

書店主「…………あれ? そういえば……どこでしょうか?」

サキュバスC「おい、おい……頼むよ」

書店主「でも……何でしょう。美味しかったし、すごく……幸せだった気がします。どこでか、誰とかは……思い出せません、けど」


言って、書店主は……何かを探るように、カウンターの上の一輪挿しのワスレナグサへ視線をやった。
432 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/15(水) 04:49:35.51 ID:qO+FEOZvo
今日の分投下終わり
本当、時間はともかく毎日更新できてて自分でビックリなんだ……
それにしても、書き専だから分からないけれど
やはりリアルタイムに追えるのは特別な何かがあるものでしょうか?
読んでいただけて何よりです

それではまた明日
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 05:39:02.94 ID:9NPrGPoB0

ワスレナグサ…
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 10:49:48.21 ID:aNliseQ40

リアルタイムは単純におっ更新来てるなって楽しみがあるな
書店主の話知ってるとこの部分だけで涙腺に来る
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 16:19:33.86 ID:OaV+y8GO0

読み返したら、書店主は人間界にいたときに、あの人と一緒にリンゴ酒を飲んでいたね…
そのうち、狐の酒場でも振る舞われそう。
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 17:10:47.53 ID:h4l3OY1NO
日々乙
リアルタイムだと作者とやり取りできたりも…な所か
さてどんな方向に進むのか明日も楽しみだ
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 17:26:45.71 ID:dqWs/VPho
りんご酒・・・カルヴァドスか。
冷たくシュワッっと・・・
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 20:45:42.75 ID:Zx6E4sGA0
りんごならシードルが好き
飲みたくなってきた
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 00:31:00.45 ID:DM6lRtuS0
ジュースが珍しがられるって事はなっちゃん的なのはないんだろうか
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 02:56:27.19 ID:fyF2vP6U0
自分の用事もあるのにしっかり投稿してくれてとても嬉しいやで
441 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:48:41.55 ID:lpemIysuo
おはようございます

>>431から
442 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:49:14.62 ID:lpemIysuo
*****

サキュバスC「ま、そういう訳さ。アタシはアタシで、興味が出てきたんだよ。こいつで酒作れるってんならね」

勇者「動機は酒か、それも作る方で?」

サキュバスC「どうなんだ? 飲んだ事あったりするのか」

勇者「……確か、ある。リンゴを発酵させて作る酒で、発泡がきつかったな。すいすい行けるから調子に乗って飲んだせいで翌日酷かったな」

サキュバスC「ふーん……。まぁ、多分できんだろ。酒の造り方なんてどれもこれも似たようなもんだし」

勇者「密造酒の話を俺の前でするか……」

サキュバスC「あ? なんだ、逮捕か? いいよ、身体で払わせてやる」

勇者「俺が払うのか!」

サキュバスC「いいだろ? ……で、だ。マジメな話になる。お前、ヤベーぞ」
443 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:49:45.32 ID:lpemIysuo

それまでから一転して……急に、サキュバスCは真剣な表情を向けてきた。

サキュバスC「……あと何回だ?」

勇者「え?」

サキュバスC「あと何回だっつってんだ!」

勇者「……四百と数回だ」

サキュバスC「そうか、クソっ……間に合わねェんじゃねーか……」

勇者「いったい何だ?」

サキュバスC「アタシも調べた。いいか、ソイツは……一週間しかない。淫魔熱は最初の症状が治まってから、“そう”なる。
         なった後、一週間以内に回数を減らし切れないと……」

勇者「……消えるのか」
444 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:50:28.63 ID:lpemIysuo

サキュバスC「…………知ってやがったのか?」

勇者「堕女神から聞いた、そうなった人間が過去に居たって。……一致したって事は間違いないのか」

サキュバスC「落ち着いてる場合じゃねェ。今日を含めてあと四日。四日で四百回、一日で割れば百回。……まずいだろ」

初日に堕女神と交わしていた言葉が、真実になってしまった。
一日当たり百回、しなければならない。
堕女神からだけ聞いた時にはまだ楽観できていたが――――今はそうはいかない。
サキュバスCからも同じ話をされた以上、徐々に焦りが生まれてくるのが勇者に分かる。
その話は……真実になってしまったと。

勇者「ちなみに、その話は……どこから? 修道士の話なら聞いたけれど……」

サキュバスC「違う、そいつじゃない。別人だ。別人がここで風邪ひいて病気を人間界に持ち帰って、
         誰かにうつりこそしなかったが……同質量のドロドロになって死んだ」

勇者「……くそっ」
445 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:50:55.10 ID:lpemIysuo

サキュバスC「ともかく、時間がねぇ。どんな手を使ってもいいから削り切るんだ。さもなきゃ、お前……」

勇者「……っ、待て!」

制するのが、一瞬遅れた。
話を遮る間もなく、焦燥感に駆られたままいたせいで――――気配に気付けなかった。
すなわち……ベンチの後ろにいつからか立っていた、隣女王の。

隣女王「……陛下……あの……」

勇者「……どのあたりから、聞いてた?」

立ち上がるとサキュバスCもきまりの悪そうな顔で立ち上がり、舌打ちする。
あくまで隣女王の方へ顔を向けないのは――――非礼ではあるが、誰も咎める余裕がなかった。

隣女王「陛下、が……その、回数を……減らせ、なければ……お体が……と」

傍らにサキュバスBはいない。
褐色の肌は光を失った土気色へ変わってしまい、その目は虚ろに、かつ涙を浮かべて揺れていた。

勇者「落ち着くんだ、決まった訳じゃない。……すまない、サキュバスC。また後で話せるか」

サキュバスC「ああ、分かった。……ごめん」
446 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:51:21.48 ID:lpemIysuo

サキュバスCが去っても、隣女王は硬直したまま動かない。
座るように勧めても、彼女は地面に縫いとめられたようだった。

勇者「……隠すつもりじゃなかった。ただ不確かな事を言って動揺させたくなかった。分かってくれるか?」

隣女王「……左手を、お見せ願えますか?」

左手に灯った紫の四本線と、いくつかの点。
残る射精回数を示すそれを彼女へ見せると、その手は震えていた。
立ち聞きした話と、それを照らし合わせているのか……震えは止まない。

隣女王「そん、な……陛下、こうしている場合では……っ」

勇者「いや、大丈夫。気にしないでくれ、頼……」

隣女王「いけません!」

勇者は、彼女の激した声を聴くのは初めてだった。
思わず背筋が伸び、後ずさりかけた。
それでも左手は手放されず、隣女王の目が注がれている。
447 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:51:57.51 ID:lpemIysuo

隣女王「……陛下、お願いがございます。どうか……これだけは」

勇者「……何かな」

隣女王「お伝えする前に、約束してください。必ず聞き入れて下さい。何と引き換えにしてでも、決して断らないで下さい」

勇者「それは……中身を聞いてから、じゃないと……いや。俺に出来る事ならば」

隣女王「約束ですよ?」

回りくどく、外堀を埋め固めるような言葉は、詰めが甘く、乏しい。
しかし、だからこそ伝わる事もある。
隣女王の中には、今――――決心がある。

勇者「……約束する。俺に出来る事なら」

隣女王「それでは」

彼女の唇は震えながら……それなのに、はっきりと言葉を紡いだ。


隣女王「私に。私、だけに……お手伝いさせてください。私を使って……下さい」
448 : ◆1UOAiS.xYWtC [sagesaga]:2017/02/16(木) 04:56:31.23 ID:lpemIysuo
短くてすまないのですが、今日はここまで

>>433-435
書店主のあの話、今でも結構お気に入りなのです自分で
ただどういうテンションで書いていたのかはもう思い出せない

>>436
進む方向なんてエロに決まってるじゃないですか、少なくともこのシリーズでは

そして申し訳ない
明日はまた投下できない可能性が高い、というかほぼ……

では、また明後日……ちくしょう
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