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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十七輪目】
- 102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 18:29:26.64 ID:legxq+y5O
- 1
- 103 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/09(日) 18:43:02.79 ID:wuDQwzd3o
-
では、少し中断します
再開時、40%イベント判定
再会は20時頃を予定しています
- 104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 18:51:57.44 ID:MVPVJhWdO
- 一旦乙
リハビリ間に合うかな…
- 105 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/09(日) 20:40:38.36 ID:wuDQwzd3o
-
では、また少しだけ
- 106 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/09(日) 20:42:51.65 ID:wuDQwzd3o
-
√ 12月3日目 夜(病院) ※水曜日
01〜10 友奈
11〜20
21〜30
31〜40
41〜50 園子
51〜60
61〜70
71〜80 東郷
81〜90
91〜00 夏凜
↓1のコンマ
- 107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 20:56:34.08 ID:YtzDXD690
- あ
- 108 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/09(日) 21:12:08.87 ID:wuDQwzd3o
-
友奈「…………」
みんなの眠るベッドを加工すべてのカーテンが閉め切られた病室は
昼間に見るときよりも狭く見え、
そのうえ、入ってくるのは月明りだけと暗く独特の雰囲気が感じられる
そんな中を、友奈はこっそりと忍び足で進む。
冬場の寒さも気にならないくらいに、温まった体の熱を吐き出すように息を吐く
友奈「はぁ……ふぅ」
それでも、収まらない胸に手を宛がって、足を止める
病室の一番奥、天乃のベッドの正面
遮るカーテンを掴もうと伸ばした手は、空中で止まった
友奈「く……」
声をかけるべきだ
その普段の考えが先に喉から出ていこうとしたのを、制止する
止まった手を動かしてカーテンを掴み、
天井の滑車が音をたてないようにと細心の注意を払いながら、顔を覗かせる
友奈「……ん」
ベッドの上で、静かに寝息を立てる天乃の姿を目視して頷き、
上を見てカーテンの根元を確認し、手前に引いていく
横に引けば音が鳴る、雑に引けば音が鳴る
だから、滑車を静かに淵へとひっかけて音を殺し、出来た隙間から、中へと入るのだ
- 109 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/09(日) 21:42:53.57 ID:wuDQwzd3o
-
友奈「えへへ……なんだか悪いことしてる気分」
親に黙って学校をさぼったような感覚
だが、ドキドキとしているのはそれが理由ではないだろう
友奈「……久遠先輩」
天乃「ん……っ……」
お腹が大きいからか、
時折、苦しそうな声を漏らしては、また普通に戻る
こんな姿を見せられては、
夜這いらしくエッチなことをする気分もそがれてしまう
もっとも、友奈は別にそれが目的で来たわけではないのだが。
友奈「……東郷さんは、どうするかな」
淫らなことと言えば東郷の名前が挙がる
そのレベルには知識がって手を出す東郷だけれど
さすがに、今の天乃の姿を見て襲うようなことはしない
友奈「よね?」
自信は、なかった
- 110 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/09(日) 22:04:55.46 ID:wuDQwzd3o
-
けれど、東郷だって別に性に乱れくるっているわけではない
そういう言動が激しいことは残念ながら友奈にも否定はできないけれど。
友奈「そのちゃんは、護国思想がそのまま久遠先輩に置き換わったようなもの。って言ってたけど」
東郷の護国への入れ込み具合はとても深いし強い
それを基準に考えれば、
天乃が必要だという性的な知識への深い入れ込み具合も納得できる
東郷はのめり込んでしまったらとことんはまっていってしまうタイプなのかもしれない
そう考えると。と、友奈は頬を掻く
友奈「久遠先輩が居なかったら、東郷さん……私、だったのかな?」
あの強い情熱というか、愛情を向けられるのは嫌ではないが
多少解るようになってくると
大変だろうなぁ。と、友奈は自分自身に思う
きっと、何も変わらないままの自分だったら
自分の一つ一つの言動が及ぼす影響など、考えも及ばなかったことだろう
友奈「……久遠先輩がいてくれたから、私は……私はネガティブなこともちゃんと考えたうえで考えられるようになったんです」
妊婦であること二よって、大きめのサイズである天乃のベッド
その使われていない部分が入れる大きさかを確認し、
友奈は布団をめくって潜り込む
冷気に冷えた体が温まっていく
天乃のまだしっかりと生きている熱を感じて
好きだと解る匂いを感じて
友奈は満足げな笑みを浮かべて、天乃の腕を胸に抱く
友奈「久遠先輩も同じ……だから、きっと、一人は嫌。だと思うから」
せめて一緒にいられる時くらいは、誰かがいる安心感を与えてあげたいと
そう、友奈は心に秘めて、目をつむる
- 111 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/09(日) 22:06:16.73 ID:wuDQwzd3o
-
√ 12月4日目 朝(病院) ※木曜日
01〜10 東郷
11〜20
21〜30
31〜40
41〜50 夏凜
51〜60
61〜70
71〜80 園子
81〜90
91〜00 風
↓1のコンマ
※空欄は友奈
- 112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 22:11:20.90 ID:P/QtxNDWo
- ほほ
- 113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 22:12:08.20 ID:YtzDXD690
- あ
- 114 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/09(日) 22:23:03.99 ID:wuDQwzd3o
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「ふふっ、友奈ちゃん可愛い」
東郷「でも……」
東郷「淫乱だなんて……友奈ちゃん。あとで教育的指導が必要ね」
夏凜「やめ――」
東郷「もちろん、夏凜ちゃんもね」ニコッ
夏凜「ぃっ!?」
- 115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 22:29:19.31 ID:YtzDXD690
- 乙
久遠さんしんどそうだから早く子供産まれて欲しいなあ
- 116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 22:31:06.36 ID:NQbnSadQo
- 乙
12月入ったしそろそろ陣痛始まりそう
- 117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 22:37:42.07 ID:yWPa4DWwO
- 乙
すごくヒロインしている友奈ちゃんかわいい
- 118 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/10(月) 20:20:38.52 ID:9EyUnt38o
-
では少しずつ
- 119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/10(月) 20:26:37.19 ID:gVtrKDfEO
- いえす
- 120 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/10(月) 20:44:36.50 ID:9EyUnt38o
-
√ 12月4日目 朝(病院) ※木曜日
天乃「ん……ぅん?」
いつもとは違う、朝だった
暖房器具がお休み中の肌寒さはなく、むしろ、暑いくらいに感じる布団の中
昨日話していたことが現実となって
天候が急変したのかと体を起こそうとしたところで、
右腕がうまく動かせないことに気付く
機能を失うとか、悪い理由ではないことはすぐに分かった
友奈「ん……」
天乃「あら?」
枕に乗るか乗らないかのところに広がった赤い髪
静かに寝息を立てる愛らしい口元がかすかに動いて
腕にしがみ付いてくる
夜は一人だったはずなのに、いつの間にか潜り込んできていた友奈だ
制服に着替えた後、布団のぬくもりに引き寄せられた。というわけではないらしい
天乃「……まったく」
- 121 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/10(月) 21:05:54.77 ID:9EyUnt38o
-
言ってくれれば、普通に受け入れるのに
わざわざ寒い中夜這いしてくる友奈は、それほど我慢していたのだろうか
園子は満足してると言ってはいっていたけれど
友奈たちまでそうだとは限らない
天乃「そうよね……」
沢山頑張っているのに、
お触り厳禁だなんて、我慢ならない
食べるのが好きなのに、
食べないダイエットをしているような状態なら、なおさら
天乃「自分を食べ物に例えるのは、なんだか変な気分だけど」
性的な意味で……なんて
東郷みたいな言い方をするなら間違いではないかもしれない
だけど、友奈はそれが目的で来たわけではなさそうだった
服装は一切乱れていないし、そういったものは全く感じられない
天乃「一緒にいたかったのかしら」
園子と違い、友奈は二年間一緒にいることができた
けれど、それでも一緒にいられるだけで充分だと感じてくれているのだろうか
- 122 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/10(月) 21:32:00.86 ID:9EyUnt38o
-
天乃「……でも」
その気持ちが何であっても、
こうしてそばにいてくれることが天乃は嬉しかった
温かい、熱いほどに温かい
だからきっと、冷めてしまう寂しさは惨いほどに重い
天乃「友奈……」
今、この腕に感じる熱が
唐突に失われてしまうことがある
それが、今の世界
今まで天乃がいた世界であり、今はもう、踏み入ることのできない世界
友奈に抱かれていない左手が、震えているのが見える
天乃「っ」
それは、怖いからだ
一瞬のうちに奪われてしまうのが当たり前であることを
天乃は良く、知っているからだ
1、友奈を抱きしめる
2、友奈を起こす
3、イベント判定
4、嫌、だからね?
↓2
- 123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/10(月) 21:33:40.67 ID:gVtrKDfEO
- 1
- 124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/10(月) 21:34:34.33 ID:tjBfyrzD0
- 4
- 125 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/10(月) 21:45:57.59 ID:9EyUnt38o
-
ぞろ目 または01〜10
↓1のコンマ
- 126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/10(月) 21:48:04.76 ID:biOUFnrjO
- ぬぬ
- 127 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/10(月) 21:58:18.70 ID:9EyUnt38o
-
では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「久遠先輩も、女の子なんですよね」
風「………」
東郷「性的な意味ではないですよ? さすがにここでそんなことは言いません」
東郷「だから友奈ちゃん、お願いね」
夏凜「朝弱いんじゃなかったっけ。友奈」
東郷「あっ」
- 128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/10(月) 22:10:50.90 ID:gVtrKDfEO
- 乙
出産近いのもあって久遠さんのそばに1人いてあげないと精神もたなくなってきたな…
- 129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/11(火) 02:33:54.28 ID:0mlkdbf00
- 乙
添い寝ローテーション組まなきゃ
- 130 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/11(火) 20:09:03.82 ID:jQZL/ljxo
- では、少しだけ
- 131 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/11(火) 20:35:20.56 ID:jQZL/ljxo
-
天乃「嫌、だからね?」
自分でも、情けないと感じてしまうほどに弱弱しい声だった
心が弱り切っている以前の問題だ
自分が請け負うことは多々あっても、
ここまで任せっきりになってしまう経験など希薄で、
任せていることの危険性を熟知しているからこそだというのもわかる
だけど、それ以前に天乃は弱かったのだ
天乃「友奈……」
友奈「ん……ぅ」
声をかければ反応する
しがみ付く胸がより密着してくる感覚が、
心臓が動いているのを伝えてくれる
あの日三田、もう二度と開くことのない閉じた瞳とは違う
だが、そうなる可能性は、ある
耐えきれない感情が瞳からあふれ出していくのを、震える左手で止める
こんな状態ではだめだ、
安心させられない、万全の状態にさせられない
心に隙を作らせてしまう
天乃「こんな、ボロボロだなんて……」
そんな思いもむなしく、溢れるものは溢れていく
止めたいと思う心以上に、流したいと思う気持ちの方が強いからだ
- 132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/11(火) 20:40:22.96 ID:mNAL9phgO
- 久遠さん…
- 133 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/11(火) 21:00:27.79 ID:jQZL/ljxo
-
流れていく涙が、ぬぐった手によって弾かれて、
一滴だけが、友奈の頬に落ちていく
天乃「っ……」
頬に落ちたそれは拭うよりも早く流れ落ちて消えてしまう
まるで、瞬きした間に奪われてしまう命のように
ネガティブが過ぎているそんな考えが浮かび上がる最中、
右腕に抱き着く力が強くなった
友奈「……天乃先輩」
天乃「!」
友奈「……特別ぅ」
ぎゅぅぅっと、友奈の力が強くなっていく
大きくはない胸だけれど、その柔らかさがクッションになって痛みはない
どんな夢を見てるのか、天乃とは正反対に幸せそうな表情を浮かべる友奈は腕に頬をくっつける
天乃「…………」
友奈「んにゅ……ぇへ――っ!?」
すりすりと寄って来ていた友奈は、
袖に目元をかすめられてか不意に顔を上げて、辺りを見渡す
友奈「はぇ……天乃しぇんぱい?」
しがみ付いていた影響と、寝ぼけているせいで出てきた間の抜けた言葉
数秒間の呆然自失といった沈黙が流れ、
次第に定まっていなかった焦点が合い始めて、瞼が二度三度忙しなく動く
友奈「ぁ……あっ!」
夢……というよりは、
寝ぼけた自分の言葉を覚えているのだろう
瞬く間に真っ赤に染まった友奈はベッドの上に座り込んだまま、俯いてしまった
- 134 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/11(火) 21:19:47.37 ID:jQZL/ljxo
-
友奈「ち、違います……違うんです!」
天乃「違う……?」
友奈「今のは、そのっ、なんというか、えっと、その、雨で洗濯物がぁって言っただけで!」
天乃「降ってないけれど」
友奈「あぅっ」
そもそも、友奈たちは洗濯物を干していない
干していないのだから、
今この段階で雨で洗濯物が。なんていう発言はそもそもおかしい
いや、夢の中でそういう場面に出くわしたというのなら話も変わるけれど。
天乃「……なんだって?」
友奈「それは、その……」
天乃「ん?」
友奈「……な、名前で呼びました……はい」
今まで久遠先輩。と、苗字で呼んでいた友奈にとっては、
名前で呼ぶという特別感は夢にまで見るものだったのかもしれない
あるいは、それに憧れているのかもしれない
- 135 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/11(火) 21:42:31.57 ID:jQZL/ljxo
-
天乃「風のことは、風先輩のくせに」
友奈「風先輩は、その……」
違うのだと、友奈は言う
風のことを下に見てるとか、同類に見ているだとか
そういった分別をつけているわけではなく。
そう、同じくらいに長い付き合いであるはずなのに【久遠先輩】から変わることがなかったのは
初めからずっと、友奈にとっては特別だったからだろう
東郷と同じように車椅子で、家族の記憶もなく、耳だって片方聞こえない
そんな状態でも、天乃は明るさを損なってはいなかった
誰よりも明るく、何よりも力強く見えて、
隠れてしまっていた背中ははるかに大きく見えた
自分の手には届かないようなものにさえ思えた
悪と戦う正義の勇者というものではなない勇者のように感じていた
だがそれと同時に、踏み込むことへの怖さがあったのかもしれない
東郷の失われた二年間に対しても、友奈は触れようとはしなかった
東郷やその家族が「良いから」と言っても、
友奈の性格からすれば、頑張って手掛かりを探そう。そう、踏み出してもおかしくはないのに
それは、友奈がまだ東郷とも天乃とも出会っていなかった頃の、ほんの些細なケンカによるものだ
踏み込むことのできない一線、常に前を向く姿勢その両方ともがそれによるもので
だから、友奈は誰よりも近くにいながら車椅子の隔たりから先には進めなかった
友奈「……久遠先輩は、久遠先輩なんです。ずっと遠い、ずっと大きい。私には手の届かないような人なんです」
- 136 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/11(火) 22:05:16.48 ID:jQZL/ljxo
-
その憧れであったからこそ、
特別であったからこそ、あの時に踏み出すことができたのだろう
天乃「でも、私達付き合っているのよ?」
友奈「そう、なんですけど……」
ちょっぴりシリアスな空気もつかの間
天乃のはっきりとした一言に友奈は身を縮めて、頬を掻く
恥ずかしさからかいた汗が指先に吸い付いた
友奈「その……す、する、じゃないですか」
天乃「なにを?」
友奈「っ……け……ん」
ぼそりと
天乃の耳でさえ聞き取れないほどの小声でつぶやいた友奈は、
きゅっと唇を結んで、天乃を見る
友奈「けっこん……したら苗字が変わるって、東郷さんが言ってたから……」
天乃「……あぁ」
友奈「それなら呼べる間は、久遠先輩って呼びたいなって……」
憧れであり、馴染んだ呼び名
だからこそ、それは友奈にとってとても、特別なものなのだ
1、じゃぁ、友奈とは結婚するのやめようかしら
2、そっか、じゃぁ私も結城さんって呼ぼうかしら
3、そっか。そうなのね……なら、仕方がないわね
4、別姓でもいいんじゃないかしら。呼び名くらい
5、そこまで特別な思い入れがあるなんて、恥ずかしいわね
↓2
- 137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/11(火) 22:08:00.83 ID:mNAL9phgO
- 3
- 138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/11(火) 22:09:17.07 ID:4m8XHXdP0
- 5
- 139 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/11(火) 22:18:25.80 ID:jQZL/ljxo
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「そんな友奈ちゃんにいいお話があるわ」
友奈「え?」
東郷「えっちする時だけ下の名前で呼べばいいのよ!」
友奈「余計にエッチな感じになりそう///」カァァ
東郷(友奈ちゃん可愛い)
- 140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/11(火) 22:38:05.92 ID:mNAL9phgO
- 乙
天乃先輩と聞くと一作目の友奈ちゃんを思い出した
アニメよりも先にヒロイン化した友奈ちゃんの話をやってたなぁ
- 141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/11(火) 22:52:54.60 ID:jw+Vs2MsO
- 乙
結婚したら全員久遠さんに!
誰が一番ゴロ悪そうなのか
- 142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/11(火) 23:10:24.01 ID:IKemdwpWo
- 乙
1周目のHAPPYENDはほんといい文章だったよなぁ
愛の伝達棒……
- 143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/12(水) 13:23:46.54 ID:PPYwgN8GO
- 久遠さんの境遇はヤバイけどな
- 144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/12(水) 15:13:52.82 ID:w6oWctX5O
- 最初の頃は九尾や西暦組の支援も死を回避する手段もないというハードモードだったというね
今も状況こそ深刻だけどまだ恵まれてる方じゃなかろうか
- 145 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/12(水) 20:23:16.49 ID:ACix+QkZo
-
では少しだけ
- 146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/12(水) 20:28:42.82 ID:7WJzdYlXO
- あいよ
- 147 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/12(水) 20:56:33.58 ID:ACix+QkZo
-
天乃「そこまで特別な思い入れがあるなんて、恥ずかしいわね」
天乃も、自分の名前に関しては嫌いなわけではない
むしろ与えられた立場として、好きではある
しかし、友奈はきっとそんな天乃よりもこの名前に思い入れがあって、好きなのだ
照れくさそうに笑みを浮かべる天乃だが、
その目元には涙の跡があって
友奈は、うれしい笑みを浮かべることはできなかった
今の天乃は嘘が付けるような状態ではないが
友奈に限ってはそもそも、嘘が付ける性格ではないからだ
友奈「……だから、そんな大好きな人を独りぼっちになんて絶対しません」
天乃「っ」
友奈「悲しませたりなんて、したくありません」
天乃の頬に手を触れさせ、指先で優しくなでる
もう流れていない涙を、さかのぼって拭うように
友奈「でも、久遠先輩が嫌なことを私たちはこれからするんですよね」
その、罰です。
友奈はつぶやいて、額と額をくっつける
天乃が悲しければ、友奈も悲しい
それが自分によるものであれば、胸もより強く痛む
だから、罰だ
- 148 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/12(水) 21:38:01.34 ID:ACix+QkZo
-
友奈「でも、だから、だからこそ……」
これ以上に嫌な思いはさせたくないと思う
今でさえ痛い心がそれ以上に痛む苦しみ
自分の心の痛みでさえ、危ういのだ
それ以上に辛い思いをするであろう天乃はどれほどか
考えるだけで、絶対にダメだという思いが強くなる
友奈「私たちはやり遂げます。絶対です。絶対にです」
奉火祭を阻止するだけじゃない
その先のこと、すべてをだ
勇者部はもちろん、精霊たちも、この世界に生きるすべての人々も
すべてを、救って生きていく
友奈「だから、大丈夫です」
そこにある絶対的な自信は、
大赦や神樹様ですら認めるほどの絶対的な強さを持つ人が、
ずっと、自分たちのことを引っ張ってくれていたからこそ
その背中を追い求め、ひたすらに歩んできた努力があるからこそ
そんな人でさえ、自分たちと変わらない少女であると知ったからこそ。
友奈「後は、任せてください」
天乃「んっ」
軽く、唇を重ね合わせる
それは誓い……だから、確かめるように、離れてすぐに、もう一度紡ぐ
友奈「私たちは、久遠先輩と一緒に、ここまで来たんですから」
- 149 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/12(水) 22:00:57.66 ID:ACix+QkZo
-
天乃「友奈……」
確かに、劣る部分があるだろう
完全に補えるほどの力はないかもしれない
けれど、それを補うためのチームだ
それができるほどの鍛錬はしてきた
友奈「だから、大丈夫なんです」
天乃「貴女も、変わったわね」
友奈「こんな私にしたのは久遠先輩ですから、責任……は、もう取ってくれてますよね」
どういう意味で言ったのか。
えへへっと無邪気に笑う友奈に聞く必要もなく
天乃は「変わったわね」と、苦笑する
でも、嫌な気はしなかった
暗い気持にはならなかった
変わったと感じるからこそ、
そこに秘めた可能性は、何よりも大きかったからだ
- 150 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/12(水) 22:02:13.52 ID:ACix+QkZo
-
√ 12月4日目 昼(病院) ※木曜日
01〜10
11〜20 若葉
21〜30
31〜40
41〜50 千景
51〜60
61〜70
71〜80 球子
81〜90
91〜00 水都
↓1のコンマ
- 151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/12(水) 22:03:06.13 ID:7WJzdYlXO
- あ
- 152 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/12(水) 22:18:18.78 ID:ACix+QkZo
- では、ここまでとさせていただきます
明日も出来れば通常時間から
東郷「責任……えっ、友奈ちゃんも子供が!?」
東郷「どうやったの! どうやって久遠先輩の子供をっ!」
東郷「私も孕みたいわっ!」
東郷「……為せば大抵何とかなる」
東郷「まさか!」
風「はいそこー! 五箇条を淫らなことに使わない!」
- 153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/12(水) 22:28:27.47 ID:7WJzdYlXO
- 乙
弱気な一面を見せる事が多かった分、久々に友奈ちゃんらしい友奈ちゃんを見れた気がする
あととーごーせんせー必死過ぎるw
- 154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/12(水) 22:48:30.12 ID:zomSf7tjo
- 乙
何気若葉様との交流久しぶり……かな?
- 155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/13(木) 01:29:34.52 ID:wiMIRxV50
- 乙
若葉も嫁なのに最近は嫁らしい絡みがないからな
- 156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/13(木) 06:57:34.63 ID:m8v1HBAYo
- コンマに恵まれて無かったからなぁ…
それはそうと来週末で4周年とか控えめに言って凄い
開始
1 ◆QhFDI08WfRWv 2014/12/22(月) 22:27:22.35 ID:ujzyfikCO
現行
152 ◆QhFDI08WfRWv saga 2018/12/12(水) 22:18:18.78 ID:ACix+QkZo
- 157 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/13(木) 20:15:13.80 ID:15SJArMBo
-
では少しだけ
- 158 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/13(木) 20:41:20.71 ID:15SJArMBo
-
√ 12月4日目 昼(病院) ※木曜日
勇者部のみんながいないお昼時
何を思っているのだろうか
じっと窓から外を眺め続ける天乃を、、若葉は陰の中から見守る
もの言いたげに動く唇
現実との境目たる境界線の上で踏みとどまってしまった足
行くか行かぬか
迷う若葉はふと、息を吐いて一歩踏み出す
天乃たちのいる現実と、若葉たちの潜む精霊の世界
領域の外から出てきた若葉の出現は唐突だったろうし
窓ガラスにその姿は映ったはずだ
けれど、天乃は眉一つ動かすことはなくて。
若葉「……天乃」
天乃「…………」
若葉「その――」
気まずさに忍び足な若葉の声を閉ざすように、天乃が振り向く
天乃「いまさら何よ、馬鹿葉」
若葉「なっ」
見えたのは、不満、聞こえた声は不機嫌だった
- 159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/13(木) 20:58:45.26 ID:ywRMSmZdO
- 来てたか
- 160 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/13(木) 21:00:25.27 ID:15SJArMBo
-
若葉「出会い頭にそれはないだろうっ」
天乃「そう?」
そうなの? と
明らかに聞いてはいないトーンで口にした天乃は、
若葉から視線を流して、ため息をつく
何を考えているのか探るのが難しく感じそうなものだが
別段、隠そうとしていないらしい
天乃「精霊の力を使うのに賛同してたからあえて距離を置いたは良いけれど、樹達がみんなやる気になっちゃってどうしようもなくなったわけではないの?」
若葉「それは」
天乃「独りぼっちで寂しく震える子ウサギちゃんを見ていて自分たちは何をしようとしたのかと罪悪感に居た堪れなくなって学校に行かなかったんじゃないの?」
若葉「うっ」
天乃「いざ休んだは良いけれど合わせる顔がないだなんて出てくるのためらってたんじゃないの?」
若葉「せ、精霊のことを感知できるようになったのか!?」
天乃「やっぱりそうだったのね」
誘導された……と、若葉は頭の中で思って半歩退いたが、
天乃は「謀ってない」と断言する
天乃「だから馬鹿葉って言ったのよ。信じられない」
- 161 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/13(木) 21:07:37.52 ID:15SJArMBo
-
若葉「す、すまない……だ、だが決して天乃に嫌な思いをさせたかったわけじゃないんだ!」
本心から、天乃を思っている
だからこそ、救いたいと思っているわけだし
だからこそ、つらい決断もするべきではないだろうかとも考えた
自分たちのことも残したい、守った世界の平和さを感じてほしい
その気持ちは嬉しいが、やはり、精霊だから
本来生きている人に比べれば、その存在は捧げるに易いと思ったから
けれど。
天乃「そんなこと、知ってるわよ」
若葉「…………」
天乃「みんなそうでしょ。みんな……貴女達も、友奈達も。一緒でしょ」
思う気持ちが強いからこそ
この身を捧げてでも……という考えに走りがちになってしまう
無謀な賭けに出ようとしたりもしてしまう
天乃「だから、質が悪いの」
自分がそういうことをやっていたから、良く分かる
理解ができる、気持ちがわかる
だから、強く否定をすることができない
- 162 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/13(木) 21:32:31.29 ID:15SJArMBo
-
天乃「でも、何度も言っているけれどそんなことさせるつもりはないわ」
若葉「そう、だな……ここまで来ても私達の力を使うとは言わない以上、どこまで追い込まれても使わないだろう」
困った主人だ
本当に、大変な主人だ
若葉は二度ほど繰り返しながら、苦笑する
その在り方が、
勇者部に無茶をさせることに繋がっていることも理解している―友奈たちはそうと認めないが―から
反論の隙も無い
それが分かっているなら使うべきだと言ったら、
勇者部からも強くバッシングを受けることになるだろう
最終的には、力を使い果たして再び出会うであろうひなたにでさえ
きっと、「あれはさすがにないです。若葉ちゃん」と、呆れられてしまうことだろう
若葉「……天乃」
天乃「なに?」
若葉「もしも世界が元に戻って、でも、私たちが見たあの世界のままだったら……」
- 163 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/13(木) 21:42:48.58 ID:15SJArMBo
-
少し、ためらう
精霊としての力を使い果たそうというものではない
だが、危険かもしれない、心配させるかもしれない
こんな場面で言うべきではないかもしれない
けれど、最終決戦を前にそれぞれが思いの丈を打ち明けていく中で
自分だけ隠しているというのは、聊か微妙な気分で。
若葉「酷なことを言うかもしれないが……私達西暦の勇者だけで世界を巡らせては貰えないだろうか」
天乃「え?」
若葉「本当なら、みんなで。と言いたいところだが現実問題そうはいかないだろう。だが、かといって、解放された土地を放置はできない」
だから、誰かが見に行く必要がある
そしてそれは、過去の世界を知る者として、自分たちがすべきであると、若葉は言う
若葉「それだけは、許して貰えないだろうか? 沙織を通じて連絡は怠らないし、ちゃんと帰ってくるつもりだ。だから、すべてが終わったら、そうさせて貰えないだろうか?」
平和な世界は土地の開放によって揺らぐだろう
だから出ていくというわけではない
これは、勇者として。若葉がやりたいことなのだ
1、それこそ、勇者部みんなで行けばいいじゃない
2、なによ。まさか歌野が言ってたみたいに国造りする?
3、……そっか。そう、それが、若葉のやりたいことなのね
4、平和を実感してほしいから……だったのだけど。貴女はそうしたいのね
↓2
- 164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/13(木) 21:43:36.33 ID:wiMIRxV50
- 1
- 165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/13(木) 21:45:47.74 ID:0/Kr/MKuo
- 2
- 166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/13(木) 21:48:11.67 ID:ywRMSmZdO
- 4
- 167 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/13(木) 21:54:25.11 ID:15SJArMBo
-
ではここまでとさせていただきます
明日は恐らくお休みになるかと思います
再会は明後日、できれば早い時間から
東郷「ウサギって、性欲が強いらしいわ」
夏凜「あっちはまじめな話をしてるんだけど?」
東郷「まじめな話、動物の中でウサギの性欲は随一らしいわ」
東郷「つまり、久遠先輩は兎少女という破廉恥な衣装が似合うと思うの」
東郷「兎は耳が敏感ですけど、久遠先輩はここが敏感なんですね。とか責めてみるのもいいわ」
友奈「すっごくまじめな顔でとってもえっちなこと言う東郷さんが一番似合うと思う」
- 168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/13(木) 22:02:23.77 ID:wiMIRxV50
- 乙
真面目な話(真面目な話とは言っていない)
- 169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/13(木) 22:03:24.54 ID:0/Kr/MKuo
- 乙
と、東郷さん的には真面目な話だから…
- 170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/13(木) 22:16:13.26 ID:BUWUDD6cO
- 乙
破廉恥な衣装…とーごーせんせーにも似合うと思いますハイ
- 171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/14(金) 13:14:09.72 ID:wOu/WgVZO
- 久遠さんはただハレンチなだけって衣装はアンマッチだと思う
- 172 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/15(土) 20:53:00.19 ID:Qn6v1KkNo
-
では、少しだけ
- 173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/15(土) 20:57:14.79 ID:lRG4e7p7O
- よっしゃ
- 174 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/15(土) 21:40:24.50 ID:Qn6v1KkNo
-
天乃「なによ。まさか歌野が言ってたみたいに国造りする?」
若葉「歌野が言ってたのは半分冗談みたいなものだろう……」
国造りなんてそう簡単にできることではないし、
やっていいことでもない
けれど、バーテックスから世界を解放するなんてことを成し遂げたのだ
放棄されてきた広大な地区の一角を戴いてしまう……なんてことも許されるかもしれない
もちろん、過去から今までのすべての勇者や巫女たちの尽力あってこそのものであり、
自分たちだけで取り戻したわけではないのだが。
若葉「出来ても、集落程度で収まるんじゃないか?」
自分たちだけで行くと考えれば、完全にその程度だ
もしも天乃や勇者部が外の世界での生活を呼び掛けたらどうなるだろうか
崩壊した外の世界と、まだ残っているこの世界
どちらを選ぶかはやってみなければ確証はないが、
さすがに、ついていく。という考えはなかなか出ないことだろう
天乃についていきたいと言い出すような若年層はいるかもしれないけれど
親の気持ちを考えれば、まず無理だ
若葉「それに、天乃の場合は国よりも子供を作ることになるんじゃないか?」
天乃「どうしてよ、この子たちを産んだらもう、そういうのを許す気は――」
若葉「東郷は……東郷は天乃が思っている以上に本気でその技術を復活? させようとしているんだが」
- 175 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/15(土) 21:51:54.04 ID:Qn6v1KkNo
-
ただの研究者魂でなければ
たんなる破廉恥な思惑での本気さではない
それができることによって、
天乃や勇者部の交際やその先に進むことでの批判になりうる理由
その弊害を払拭できるようになるからこそ、本気で取り組もうというのだ
……下心も多少はあるのかもしれないが。
若葉「伊集院家とて、優秀な血を得られるなら文句は言わないだろう」
天乃「ここまで来たら、血筋なんて気にしてられないと思うけど」
若葉「いや、案外無視できなくなるかもしれない」
天乃「なぜ?」
若葉「世界を救った勇者の血。だからだ。私達の血族がいい例になるかもしれない」
崩壊した世界、消えてしまった神樹様
人々はきっと不安になることだろう、恐れを抱くことだろう
そこに、神樹様の御力を借りて世界をすくうことのできる勇者の子孫などが力の一旦を示しでもしたら、
不安をぬぐうために信仰の対象にだってなりかねない
最終的には、世界が元通りになっていくであろう数十、数百の年月の間に、
大赦のような大きなものにだってなることも夢ではないかもしれない
天乃「大赦が残っていれば、そうはならないと思うけれど……でも、そうね。沙織のお父さんはそういう考えも持ちそうだわ」
- 176 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/15(土) 22:06:22.28 ID:Qn6v1KkNo
-
若葉「そう考えれば、天乃の国造りという歌野の話も冗談にはならないな」
やろうとするのなら。だ
天乃は神樹様の力で勇者になっていた勇者部と違って、
神樹様が力を使い果たしたりしてしまった後の世界でも力を行使できるだろう
そこで力を示したらどうなるか。
生き残るために踏みとどまるのではなく
生きるために前進しようと声をかけ、切り開くことのできる力を示したとしよう
守ることができる力があることを示したとしよう
ついてきてくれる人はきっと……
若葉「いや、やはりそれはダメだな」
天乃「それはそうでしょ」
若葉「そもそも、私は賛同はしてないからな?」
否定するように言う若葉は苦笑いの奥で、再度否定する
それは天乃の負担が大きすぎるのだ
体的にも、精神的にも
だから、国造りなんて言うのは冗談で終わらせてしまったほうが良い
- 177 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/15(土) 22:48:29.70 ID:Qn6v1KkNo
-
若葉「それはそうと、冗談ではないんだ。私は」
天乃「やっぱり?」
若葉「必要なことだと思う。もちろん、天乃が言いたいだろう別に私達ではなくていいはず。というのも一理あるが……」
なにも、若葉たちが出ていかなくたって、
この世界には勇敢な人もいるし、
国が主導でそういった組織を再編成して何とかしてくれるかもしれない
だが、もしも倒したはずの天の神の力が残っていたら?
それによって星屑が存在している地域があったら?
それを考えると、やはり自分たちであるべきであるという考えは譲れない
もちろん、安全が確認できたら国に任せるつもりだ
若葉「一応、考えてみてくれないか? 別に深く悩まなくていいからな? ただ……そう……単身赴任するみたいなものだと思ってくれ」
天乃「……それ。結構悩むやつ」
実際にどうなのかはまだ、大人ではない天乃にはわからないけれど
相手をどれだけ思っているのかで変わるだろうが
天乃にとっては、深く悩まなくていいものではない。
残るか、ついていくか真剣に悩むものだ
若葉「すべてが終わったからってすぐにいくわけじゃない。落ち着くまではそばにいるから」
そういって若葉は笑みを見せた
- 178 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/15(土) 22:49:41.97 ID:Qn6v1KkNo
-
√ 12月4日目 夕(病院) ※木曜日
01〜10 沙織
11〜20
21〜30
31〜40 夏凜
41〜50
51〜60
61〜70 風
71〜80
81〜90 東郷
91〜00
↓1のコンマ
- 179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/15(土) 22:50:52.98 ID:lRG4e7p7O
- あ
- 180 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/15(土) 23:19:16.60 ID:Qn6v1KkNo
-
では、ここまでとさせていただきます
明日はできれば昼頃から
若葉「東郷は別に、下心だけでやっているわけじゃないんだ」
風「えっ?」
東郷「何ですかその反応……心外です」
風「てっきり、下心しかないものだと」
東郷「下心じゃありません、本能です」
夏凜「煩悩でしょ」
- 181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/15(土) 23:37:32.23 ID:lRG4e7p7O
- 乙
本当にIPS的な技術が復活したら今度は久遠さんが孕ませる番になるのだろうか…
天の神との戦い後は勇者の血を巡る物語に発展しそう
- 182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/15(土) 23:37:59.68 ID:ZBjBl6150
- 乙
久遠さん魅力的だからしょうがないね
- 183 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 13:18:13.15 ID:NDkYgzUco
-
では、少しずつ
- 184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 13:29:12.18 ID:3H5IjlkGO
- かもーん
- 185 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 13:55:39.19 ID:NDkYgzUco
-
√ 12月4日目 夕(病院) ※木曜日
天乃「……今日は、そんなに悪くない」
重い眠気もないし、体のだるさも軽い
布団から出した手を何度か握っては開いて、確かめる
込められる力はまだまだ弱い
悪くない状態でも貧弱なままの自分を実感して、息を吐く
今の自分にできるのは待つことだけ
若葉の望みに対してだってそうだ
二児……しかも双子の赤子の母親が、
壊れた世界に出ていくなど出来るはずがない
連れて行くなんて出来るわけがない
ただでさえ補助が必要なのに、外になんて
天乃「言えるわけ、ないよね」
連れて行ってほしいと。
精霊だけで行くなんて
それこそ、危険だなんて。
天乃を連れていく以上に危険なことはないのだから
- 186 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 14:27:22.15 ID:NDkYgzUco
-
若葉はすべてが終わった後も、落ち着くまでは一緒にいると言っていた
だから、落ち着いた後
問題が無くなったら一緒に行くと言い出すのは、どうだろうか
とっさに。
そう、とっさにうまい返事をすることができなくて、
歌野の言葉を借りての冗談を述べて逃げたけれど
天乃「ダメね、まるで現実味がない」
いまだに、若葉の望みを叶えた上での言葉は見つからない
もっとも、若葉の望みのみを考えれば、
答えることはとても簡単なのに。
天乃「見送って、あげるべきなのかもしれないわね」
若葉達の望みは一度、断ち切った
それも、天乃の望みのためにだ
それにもかかわらず、
救い終えた後の世界での望みまで断ち切るなど
していいことではないのかもしれない
天乃「全部が終わった後のこと……ね」
みんな考えている
すべてが終わった後にどうしていたのか
何をしていたいのか
けれど、自分はまだ何も考えられてはいないのだと
まだ、手元に残っている白紙の進路希望調査票を見つめ、ため息をついた
- 187 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 14:27:51.65 ID:NDkYgzUco
-
1、勇者
2、精霊
3、イベント判定
↓2
- 188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 14:40:25.47 ID:3H5IjlkGO
- 3
- 189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 14:41:59.55 ID:G5gxhuOeO
- 3
- 190 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 14:50:39.15 ID:NDkYgzUco
- √ 12月4日目 夕(病院) ※木曜日
01〜10 夏凜
11〜20 風
21〜30 友奈
31〜40 樹
41〜50 東郷
51〜60 球子
61〜70 沙織
71〜80 園子
81〜90 千景
91〜00 九尾
↓1のコンマ
- 191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 14:52:05.52 ID:G5gxhuOeO
- あ
- 192 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 15:33:34.32 ID:NDkYgzUco
-
√ 12月4日目 夕(病院) ※木曜日
球子「また、若葉に余計なこと言われたのか?」
天乃「球子……」
球子を一瞥した天乃は、
首を横に振ってそれを否定する
若葉が余計なことを言ったのではない
自分が余計なことを考えようとしてしまっているだけだ
天乃「若葉は自分が何をしたいのか。それを話してくれただけ」
球子「そっか」
天乃「…………」
球子「こういうとき……」
杏が居れば、何かいい言葉を投げかけられるはずだ
正しい行動を起こせるはずだ
そう考えて止まってしまった口を、堅く結ぶ
球子「だから悩んでるのか?」
天乃「うん」
球子「天乃が嫌だって言えば、若葉はいかないでくれると思うぞ」
天乃「そうね。そうでしょうね」
- 193 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 15:52:24.62 ID:NDkYgzUco
-
若葉は自分の望みを語ったってくれたが
あれは天乃に対しての願いみたいなものだ
こうさせて欲しい、こうする許可が欲しい
そんな願いだ
だから、天乃が一言それはダメだと言ってしまえば、
そうか。と、受け入れてしまうだろう
これは自負ではなく、事実だ
だからこそ、悩む
天乃「でも、全部が終わったらそれこそみんなの自由であるべきだと思うのよ」
球子「…………」
天乃「若葉は私から離れるっていうけど、でも、それは精霊としてってわけじゃない」
以前話したように、
精霊としての力を返し、この世界から消えてしまうようなことは一言も言わなかった
ひなたに会いたい
その思いがあるはずなのに。
天乃「あくまで私の願いを聞いたうえでの願いなのに、付け加えて我儘を言うだなんて、最低だと思わない?」
- 194 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 16:53:47.66 ID:NDkYgzUco
-
自嘲的な笑みを浮かべる天乃に、球子は口を閉ざす
球子にも、
ここで楽観的なことを言うことは間違いであることくらい、わかるからだ
そんな深く考えなくてもいい
そう言ったところで、ではどうしたらいいのか。という言葉は思いつかない
だから、球子も天乃の気持ちに同調して、自虐的な表情を浮かべてしまう
球子「天乃……」
天乃「球子?」
球子「出てきておいて、ごめんな。楽観的過ぎたかもしれない」
天乃「そんなことないわ」
球子「そんなことある。天乃にかけてやれるうまい言葉が、見つからない」
ただ出てきて、茶化して
無駄に深刻な表情をさせてしまっただけ
球子「タマは、ダメだな」
1、上手い言葉なんていらないわ。そばにいてくれるだけでいい
2、ねぇ、球子はどうするの? 若葉の誘いに乗っているの?
3、そんなことないわ。難しく考えないからこそ、浮かぶ答えもあるはずだわ
4、ううん。私も少しは球子みたいな考え方ができるようになるべきかもしれない
↓2
- 195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 16:59:11.74 ID:G5gxhuOeO
- 2
- 196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 17:00:07.52 ID:VxuN/q0e0
- 4
- 197 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 17:40:41.03 ID:NDkYgzUco
-
天乃「ううん、いい加減。私も少しは球子みたいな考え方ができるようになるべきかもしれない」
球子「タマみたいにか?」
天乃「ええ」
球子が常に楽観的な考え方しかしていないとは思っていない
けれど、深く悩むだけではない考え方を
いつかはそうしなければならないと思っていたそれを。
今度こそ。
それこそ、もう、戦いを終えるのだから
少しは子供みたいな考えができるようになっても、良いのではないのだろうか
一言一言に夢を込めて、希望を添えて
理屈や道理を蹴っ飛ばして理想を述べる
でも、それはもうやってるのよね。と、
天乃は苦笑して、球子へと目を向ける
球子のような考え方と、天乃が今やっているような我儘を述べるようなことはイコールではない
天乃「どうしたら、良いのかしらね」
球子「どうしたらって、なにを」
天乃「球子みたいに考える方法」
今まで生きてきた中で、
一度もしたことがないわけではないはずなのに
どうすればそうできるのか、天乃には考えつかなかった
- 198 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 18:17:53.45 ID:NDkYgzUco
-
ただまっすぐに、ポジティブな考え方
かといって、悪い考えをしないわけでもない
そういう点で言えば、
球子の考え方と同じように、友奈の考え方も見習うべきだろう
天乃「私には、無邪気さがないのかもしれないわね。あるいは、無垢さ」
球子「無垢さで言ったら、勇者部はみんななくなりかけてるんじゃないか?」
天乃「……まぁ、そこは大人になっていくんだもの。仕方がないわ」
球子「ずいぶんと早送りだったけどな」
誰かさんのせいで。
そう呟きつつ天乃へと目を向けた球子だが、
そらされた視線は追わずに、笑う
けれど、もしかしたら今の天乃の言葉こそが真実なのではないかと、思う
大人になっていく
だから無邪気さが損なわれ、無垢さがかき消され
そういった考えを持てなくなってしまう
つまり、天乃はそうなってしまったのだ
本人が自覚するよりも先に
そんな考えが持てなくなってしまうほどに
- 199 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 18:37:03.88 ID:NDkYgzUco
-
球子「そんな大人びた天乃がタマと同じ考え方がしたいなら、まずは……そう、元気になることだな!」
天乃「元気にって、今は――」
球子「そこだ、そういうところ」
今は何もできない
今は誰かの手を借りることでしかどうしようもない
足手まとい、迷惑
だからそんなことを考えてなんてられない
球子「そうじゃない」
そうじゃないんだ。と、球子は言う
自分に言えることなんて大した意味もない
もっといい考え、良い言葉
できる人、言える人なんてほかにいくらでもいることだろう
だが、今の天乃に声をかけてやれるのは自分なのだ
球子「だったら元気にならなきゃ。とか、言えばいいんだ」
天乃「…………」
球子「なんもかんも、元気が大事。元気がなければいい考えなんて浮かばない。だろっ?」
球子は笑顔で言う
それがあまりにも笑顔だから、
天乃は「そういうものなのね」と、受け入れたように、微笑んだ
- 200 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 19:05:46.45 ID:NDkYgzUco
-
√ 12月4日目 夜(病院) ※木曜日
01〜10 友奈
11〜20
21〜30
31〜40 風
41〜50
51〜60
61〜70 園子
71〜80
81〜90
91〜00 夏凜
↓1のコンマ
- 201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 19:27:12.78 ID:G5gxhuOeO
- あ
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