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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十七輪目】
- 202 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 20:15:21.74 ID:NDkYgzUco
-
√ 12月4日目 夜(病院) ※木曜日
天乃「とりあえずは元気になること……確かにそうだわ」
正論だ
出産に備えなければいけないし、
元気がなければ何もできはしない
足が動くとしても、何ができるとしても。
元気の良さがなければ空回り
天乃「……そういう、考え方。かな」
元気があろうがなかろうが、
目の前の問題を何とかすべきだと考えて、猪突猛進
そんな考えしか持てていないから
浮かぶ考えも浮かんではくれない
天乃「まずは元気よく。そうね……元気に……」
ここでなれたらいいな。と、
考えてしまうのはきっと、大人になってしまったからかもしれない
天乃「でも、ここで落ち込んでいたらダメなのよね」
すべては子供のためなのだから
そう考えれば、この苦しみも耐えられるものだろう
- 203 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 20:39:56.37 ID:NDkYgzUco
-
子供としての無邪気さがもう、取り戻せるものではないのなら、
せめて、大人としての無邪気さを手に入れるべきだ
天乃「まぁ、そんなものがどんなものかすらわかっていないのだけど」
またそんなことを言って。と
自分の無意識に呆れた想いを述べる
もはや反射的な考え方ということだろう
自分の意志でどうこうできる話ではない
もっと根本的なところで変えなければいけない
それをしてくれるのは、誰だろうか
天乃「なんて、こんなところまで誰かを頼ろうなんて」
それはさすがに甘えすぎというもの
大人になんてなれていない
でも、子供ではない
天乃「……子供でいられなかった、大人にもなりきれなかった、半端者ね」
1、勇者
2、精霊
3、イベント判定
↓2
- 204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 20:51:08.52 ID:6qumbtLCO
- 3
- 205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 20:52:22.22 ID:VxuN/q0e0
- 3
- 206 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 21:08:29.60 ID:NDkYgzUco
-
01〜10 園子
11〜20 樹
21〜30 水都
31〜40 千景
41〜50 風
51〜60 友奈
61〜70 夏凜
71〜80 東郷
81〜90 九尾
91〜00 沙織
↓1のコンマ
- 207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 21:13:32.52 ID:6qumbtLCO
- あ
- 208 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 21:36:50.06 ID:NDkYgzUco
-
友奈「久遠せんぱーい」
天乃「あら、どうかしたの?」
友奈「えへへ」
照れくさそうに笑う友奈は、
今日も来ちゃいました。と、無邪気な笑顔を浮かべて見せる
昨日の夜には夜這いして
今日の夜には、普通に姿を見せた
昨日の夜もこんな顔をしていたのだろうかと思うと、
淫らな行為を覚えてしまった勇者部にも
まだまだ無邪気さや無垢さが残っているのではないかと思う
いや、昨日の夜這いは決して淫らな思いはなかった。という話だったっけ
天乃「ふふっ」
友奈「な、なんで……顔に何かついてます? あれっ?」
天乃「ううん、そういうわけじゃないの。ただ、可愛くて」
友奈「ふぇっ!?」
天乃「ほんとう、可愛くてね」
- 209 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 21:59:27.44 ID:NDkYgzUco
-
顔を真っ赤にして、じりじりと後退りする
でも、決して天乃の視界からは出ていかない
最後の一歩を後ろに下げることはない
褒められた嬉しさという羞恥心を感じながら、
友奈はきゅっと唇を結んで足早に天乃の領域内へと入り込む
友奈「ずっ、ずるくないですかっ!?」
天乃「なにが狡いのよ」
友奈「だって」
天乃「本当のことを言っただけでしょ?」
友奈「うっ」
ううぅ……と、文句を言おうにも言えない友奈の頑張ったうめき声が零れる
恥ずかしいけれど嬉しくて、嬉しいけれど、恥ずかしい
そんな様子の友奈はやっぱり、可愛らしいのだ
友奈「く、久遠先輩だってかわいいですよ! それに、きれいです!」
天乃「あら、嬉しい」
ふふふっと笑うと友奈は不満だったようで。
友奈「そ、それにっおっぱい大きいです!」
変な方向に全力疾走した
- 210 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 22:12:15.02 ID:NDkYgzUco
-
天乃「友奈は胸も可愛らしいわよね」
友奈「あぅっ」
天乃「でも、私はそんな友奈のことも好きよ」
これからの未来、
成長期がやってきて、身長だけでなく胸が大きくなっても
天乃は友奈を好きだという気持ちに変わりはない
子供であろうと大人であろうと、大きかろうと小さかろうと。
好きになったのは友奈であって、その容姿だけではないのだから
天乃「それに、友奈は脱いだ姿は綺麗よね。筋肉の付き方とか、うどんを食べすぎたちよっぴりの柔らかさとか」
友奈「っ」
天乃「白いから、細いから、だから綺麗じゃなくて。外で遊ぶ活発さに色づいた肌だって、綺麗だと思う」
友奈「な、なんで……なんでこんな話になってるんですか……っ」
ギブアップとでも言いたげに
高ぶった感情からか涙を流しかけている友奈の訴えに、
天乃は「可愛いからでしょ?」と、止めを刺す
1、おいで、一緒に寝ましょ
2、ほんと、貴女が羨ましいわ
3、来てくれて嬉しいわ
4、それで、可愛い可愛い私のお嫁さんはどうしてここに来たの?
↓2
- 211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 22:13:58.52 ID:xO1y4D37o
- 4 なんで来たのかなぁ…?
- 212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 22:14:28.10 ID:6qumbtLCO
- 4
- 213 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/16(日) 22:32:15.00 ID:NDkYgzUco
-
ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「あとえっち」
東郷「胸が弱い」
東郷「髪がさらさら」
東郷「エッチよりもキスが好き」
東郷「実は抱きしめながらキスしてあげるともっと感じやすい」
風「まじで!?」
- 214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 22:39:34.18 ID:6qumbtLCO
- 乙
ここの所落ち込みっぱなしな久遠さんだったけどポジティブに考える事で少し元気になったかな
あと久遠さんのおっぱいに興味津々な友奈ちゃんかわいい
- 215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 00:07:43.76 ID:z5FeavhrO
- 乙
毎日でも会いたくなるからねしょうがないね
- 216 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/17(月) 20:05:46.04 ID:6yinSHbgo
-
では、少しだけ
- 217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 20:13:14.03 ID:+jNxwtg4O
- おk
- 218 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/17(月) 20:29:49.91 ID:6yinSHbgo
-
天乃「それで、可愛い可愛い私のお嫁さんはどうしてここに来たの?」
友奈「もうっ、またっ」
天乃「言われるの嫌?」
友奈「嫌ではないですけど……」
恥ずかしいです。
ぼそっと呟く愛らしさに天乃は微笑む
弄っているつもりはない
本心で、可愛らしいと思う
だから……
天乃「ふふっ、それで? 本当にどうしたの?」
友奈「あっ、はっはい……」
ポリポリとほほを掻く。
話の前の戯れのせいか、目を合わせてくれない
そんな友奈は「えっとですね」と、切り出す
友奈「さ、寒い……じゃないですか」
天乃「そうね」
友奈「今朝は、あったかかったから……」
天乃「一緒に寝たいって?」
友奈「……はい」
- 219 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/17(月) 21:07:19.83 ID:6yinSHbgo
-
東郷もいるのに……なんて、言うのは友奈には悪いだろう
東郷がいるのは分かっている
解ったうえでここに来てくれたのだ
それは今朝にも話してくれたことが、理由
天乃「物好きね。今朝の今夜だなんて」
友奈「仕方ないじゃないですか」
仕方がないじゃないですか
そう繰り返しながら向けてきた目は、本気の瞳
照れくささこそ残っているが、
友奈の豊かな表情は心を現して微笑む
友奈「……知っちゃったんだから、仕方がないじゃないですか」
天乃「っ」
友奈「責任、取ってください」
自分で言いながら、だんだんと赤みがかっていく顔色は臨界点を超えて
ぅあぁぁぁっと、うめき声を漏らしながら友奈の体は崩れていく
友奈「なし、なしです! 今のは無しです!」
天乃「責任なら未来永劫取ってあげるわよ?」
- 220 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/17(月) 21:44:20.92 ID:6yinSHbgo
-
天乃「それとも、私じゃ不満?」
友奈「そ、そんなことないです」
天乃「なら、良いじゃない」
友奈「良いですけど……」
嬉しいですけど。
自分の発言を思い返せば、膨れ上がる恥じらいにどうにかなってしまいそうになる
それを隠せるのなら、
嬉しそうに次から次へと語ってくれる天乃の口をふさいでしまいたくなる
とても、温かくなれる方法で。
それはきっと、
明日かもしれない、明後日かもしれない
もしかしたら、今からかもしれないという緊張感を
解きほぐしてくれることだろう
友奈「あんまり言われると……エッチなことしたくなるので、やっぱり駄目です」
天乃「体的には、もう大人って感じなのね。友奈」
友奈「…………」
- 221 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/17(月) 22:12:16.03 ID:6yinSHbgo
-
友奈「ま、まだ……子供です」
エッチなことはしたけれど
その味を覚えてしまったけれど
まだ、残しているものがあるから子供だと
友奈は小さな声で否定する
友奈「……久遠先輩が、貰ってくれるまでは、子供です」
天乃「ふふっ、それは責任重大ね」
天乃の手で大人になりたい
そう宣言した友奈の向けられていない顔を見つめて、
天乃は笑みを浮かべる
天乃「そこで立っていたら寒いでしょ? 入ってきなさい」
友奈「えへへっ、お邪魔しますっ」
捲った布団、開けた隙間
入って来る嬉しそうな表情を見せる友奈に、天乃は何も言わなかった
やっぱり駄目です。ついさっきそういった友奈の表情が一瞬陰ったのを認めていたとしても。
そこを突くのは、無意味だ
頼りがいのある、立派に見えた友奈もまだ子供、そう、子供
まだまだ頼り頼られていかなければ、躓いてしまいそうなほどに危なっかしい
天乃「……似た者同士」
友奈「えっ?」
天乃「ふふっ、勇者になった友奈って、髪の色は私と同じよね」
勇者の時とは違う、
愛くるしい表情を見せてくれる友奈の優しさを受けて、天乃はそう、誤魔化した
- 222 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/17(月) 22:13:05.17 ID:6yinSHbgo
- √ 12月5日目 朝(病院) ※金曜日
01〜10 風
11〜20
21〜30
31〜40 夏凜
41〜50
51〜60
61〜70 沙織
71〜80
81〜90
91〜00 園子
↓1のコンマ
- 223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 22:14:31.96 ID:wU7eFlJN0
- あ
- 224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 22:15:10.46 ID:+jNxwtg4O
- あ
- 225 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/17(月) 22:29:08.31 ID:6yinSHbgo
-
ではここまでとさせていただきます
明日は恐らくお休みをいただくことになるかと思います
所用でしばらく平日は厳しくなるかもしれません
東郷「私の方が大きいわ」
風「天乃はあの身長のくせにあの大きさっていうのが最高なのよ。大きさだけで語れるものじゃない」
東郷「万理あります」
園子「否定しないんだね……」
東郷「久遠先輩の良さを否定することに意味があるの? いえ、ないわ!」
東郷「言えないだけに!」
友奈「という経緯で」
天乃「何やってるのよ、本当に」
- 226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 22:48:13.27 ID:wU7eFlJN0
- 乙
師走は忙しいよね
- 227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 22:54:50.28 ID:+jNxwtg4O
- 乙
言うて勇者としてはよろしくないのかも知れないけど友奈ちゃんレベルのえっちな事であれば年相応だと思うな
あ、とーごーせんせーは自重してください。
- 228 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/19(水) 20:36:17.41 ID:+hFUsdgYo
-
では少しだけ
- 229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 20:38:04.35 ID:wHwg4c9/O
- やったぜ
- 230 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/19(水) 20:48:07.52 ID:+hFUsdgYo
- 1日のまとめ
・ 乃木園子:交流無()
・ 犬吠埼風:交流無()
・ 犬吠埼樹:交流無()
・ 結城友奈:交流有(夜這い、嫌だ、可愛いお嫁さんの理由)
・ 東郷美森:交流無()
・ 三好夏凜:交流無()
・ 乃木若葉:交流有(国造り?)
・ 土居球子:交流有(球子のような考え方を)
・ 白鳥歌野:交流有()
・ 藤森水都:交流有()
・ 郡千景:交流無()
・ 伊集院沙織:交流無()
・ 九尾:交流無()
・ 神樹:交流無()
12月04日目 終了時点
乃木園子との絆 86(高い)
犬吠埼風との絆 109(かなり高い)
犬吠埼樹との絆 97(とても高い)
結城友奈との絆 119(かなり高い)
東郷美森との絆 128(かなり高い)
三好夏凜との絆 150(最高値)
乃木若葉との絆 99(かなり高い)
土居球子との絆 46(中々良い)
白鳥歌野との絆 44(中々良い)
藤森水都との絆 36(中々良い)
郡千景との絆 46(中々良い)
沙織との絆 128(かなり高い)
九尾との絆 69(高い)
神樹との絆 ??(低い)
- 231 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/19(水) 21:05:49.80 ID:+hFUsdgYo
-
√ 12月5日目 朝(病院) ※金曜日
園子「天さん……あ、起きてる」
天乃「起きてたらダメだった?」
園子「ううん、そんなことない」
ひょっこりとカーテンの隙間から顔を覗かせた園子は、
天乃のすぐ横でまだ寝息を立てている友奈を一瞥すると、
お邪魔だったかな〜。と、笑みを含んで呟く
天乃「大丈夫よ。そろそろ、起きなくちゃいけない時間だろうし」
園子「……天さん、体の方は問題ない?」
天乃「それも大丈夫」
心配ないと笑みを送る
実際、妊娠中の体の重みや苦しさこそあるが、
それ以外の辛さは感じなくて、嘘のように快調だった
妊娠初期などであればまだそれも普通だったかもしれない
けれど、今は違う
それが分かっているから、それが心配だから
ここ最近の勇者のみんなはよくよく朝から姿を見せるのかもしれない
- 232 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/19(水) 21:16:23.50 ID:+hFUsdgYo
-
園子「今月だよね? 大丈夫なのかな」
天乃「つわりのように重なったら悲惨なことになるかもしれないわね」
園子「冗談にならないんよ……」
天乃を襲ったつわりの症状は、
その期間を凝縮した殺意さえ感じられるようなものだった
それなのに、
つわりを超えるであろう痛みを与える陣痛の症状まで重なったら
あるいは、経産婦のようにその一つ一つのスパンが短く来てしまったら
初産の天乃にとっては耐え難い苦痛だろう
それはたとえ、勇者を経ていたとしてもだ
園子「わっしー曰く、夜から朝の時間帯が統計的に高いらしいって」
天乃「なるほど……友奈の二日連続の夜這いもそれが理由?」
園子「ゆーゆはまだそれを聞いてないと思うから、違うんじゃないかな〜」
不安そうな表情から一転
ニコニコと、そしてなにより楽しそうな声色で言う園子は、
友奈の幸せそうな寝顔に指を伸ばして、引っ込める
園子「ゆーゆはただ、天さんと一緒にいたいだけだと思う」
寒いし、なにより……安心する
理由を舌の上で転がして、飲み込む
園子「私も夜這いしちゃおうかな〜」
- 233 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/19(水) 21:38:56.92 ID:+hFUsdgYo
-
天乃「夜這いなんてしなくても、断ったりしないわよ」
園子「のんのん! 夜這いはバレるかもしれない恋のスリルと、されると思ってない無防備な寝顔を楽しむものなのさ〜」
受け入れられるかどうかは二の次なんだぜ!
そう、ビシッと決めて言い放つ園子の高いテンションに置き去りにされて、
天乃は思わず苦笑する
天乃「するって話したら無防備になんてなれないじゃない」
園子「ハッ!?」
天乃「ふふっ、もうすぐクリスマスだしサンタさんを待ってる必要がありそうね」
園子「間違っても脱ぎたてホヤホヤな靴下を置いといたらダメなんよ」
天乃「不衛生だものね」
園子「ちが……いや、そうなんよ。うん、そう」
天乃がサンタを信じていないことはともかくとして
天乃の脱ぎたての靴下など置いてあったら
我先にと手にしそうな人も中には居るから……とは言わずにさらりと流す
園子「それでね、天さん」
天乃「改まってなに? もしかして、誰かそばに置いておこうかって話でも始めるの?」
- 234 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/19(水) 22:10:55.77 ID:+hFUsdgYo
-
園子「話が早くて助かっちゃうよ〜」
天乃「精霊のみんながいるのに」
それでいて、園子たちには学校がある
在宅ならともかく病院にいるのだから
授業を犠牲にしてまでそばにいる必要はない
もちろん、うれしくはあるけれど。
天乃「陣痛のこととか、奉火祭の件とか色々あって心配してくれてるのは分かるけど、学校があるでしょ」
園子「私は勉強なら十分できてるんだぜ!」
天乃「でも、念願の学校生活。でしょ?」
園子「お願いっ、久遠せんぱ〜いっ」
きらきらとした目で、訴える
ふざけているのか、求めているのか
分かりやすいものも
園子がやっていると不思議と曖昧で分かりにくくなる
1、だ〜め。学校に行きなさい
2、あんまり関われなかったから寂しいの?
3、何が目的なの?
↓2
- 235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 22:11:47.52 ID:wHwg4c9/O
- 3
- 236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 22:12:29.64 ID:c+3xK2ef0
- 2
- 237 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/19(水) 22:36:04.38 ID:+hFUsdgYo
-
では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
東郷「久遠先輩の脱ぎたての靴下……?」
東郷「興味はあるけれど、そこまで争うようなことでもないわ」
東郷「純粋な気持ちで脱いだ靴下を性的に弄ぶなんて下劣にも程があると思うの」
東郷「そもそも、久遠先輩は黒タイツかスパッツ派よ」
園子「だからこそ、今の靴下は貴重なんじゃないかな〜」
東郷「……さすがねそのっち。一理あるわ」
風「こら園子! なんで嗾けるかなぁっ」
- 238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 22:38:27.71 ID:IHUGHH7b0
- 乙
もう産むまで秒読み感あるな
- 239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 22:46:43.55 ID:o+57xGa9o
- 乙
お嫁さんの出産には立ち会いたいよな
辛いときそばにいたいってのもあるんだろうが
- 240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/19(水) 22:50:47.31 ID:wHwg4c9/O
- 乙
おねだりそのっち可愛い
それはそうとクリスマスも近いのか…産まれるとしたらその辺かな
- 241 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/20(木) 21:12:26.17 ID:FZFjPOGSo
-
では、遅くなりましたが、少しだけ
- 242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 21:30:02.81 ID:rCxfRDlQO
- 来てたか
- 243 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/20(木) 21:34:31.51 ID:FZFjPOGSo
-
天乃「どうしたのよ……あまり関われなかったから寂しいの?」
園子「それは……」
少し、考える
考えてから、首を振った
園子「少しもないと言ったら嘘になる」
つい先日も甘えたばっかりだ
それで否定したって滑稽にしか感じない
やりようによっては……ツンデレの演出もできるだろうけれど。
園子「でも、そうじゃない。それだけじゃない」
天乃「……真剣な顔、するのね」
園子「天さんにとっては、ううん。天さんにとっても私達の学校生活や将来はとても大切なことだと思う」
自分の生活なんかよりよっぽど、大切にしてくれている
進学できるかどうかとかではなく
今、そうすることがどんな影響があるのかだったり、
障害に足を止められたなら進むことができる手助けをしてくれたりだとか。
たとえ自分の足を止めてでも助けようとしてくれる
園子「でも、それと同じくらい……もっと、も〜っと天さんのことが大切なんだ」
- 244 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/20(木) 21:51:15.54 ID:FZFjPOGSo
-
園子「それに、家族として付き合っていく中で子供が産まれる瞬間なんて、私たちにとっては貴重なんよ」
大切にしないわけにはいかない
何よりも優先しないわけにはいかない
いつか、本当に同性であっても子供が作れるようになるかもしれない
けれど、今はまだできない
だから、自分たちにとって唯一無二であるこの瞬間を、
これからも続いていく学校生活を優先して見逃すわけにはいかなかった
それに何より、精霊がいるとはいえ、一番つらいであろう時期にのんびりと学業にいそしむ気にはなれない
園子「だから、傍に居させて」
傍に居たい。ではなく、居させてと園子は求める
目を見ても、園子はそらさない
普段のほんわかとした空気は隠しきれていないけれど、
それでも本気であることだけは伝わってくる
園子「この二年間、頑張ってくれた分を返したい」
天乃「そんなこと言われても」
返してもらうようなことなんてしてはいない
あくまで、自分の責務としてやってきただけ
園子が感じるような恩を売った覚えはない
けれど、それを言ったところで押し問答は避けられないだろう
- 245 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/20(木) 22:03:32.10 ID:FZFjPOGSo
-
天乃「…………」
そこに銀はいないけれど、
また、学校に行くことができるようになった
東郷や友奈、夏凜
樹に風と沙織……そして、ちょっぴり特別にご先祖様である若葉
みんなと一緒に通うことができるようになったのに
それを中断してまで、一緒にいてくれようとする
自分にはそこまでの価値はない……とは、口が裂けても言うことではない
待望の学校よりも、天乃のこと
出産といった特殊なことがあってこそかもしれないが
少なくとも今の園子にとっては揺るがない事実
天乃「どうしても?」
園子「どうしても」
天乃「…………」
ダメと言えば、渋々それを受け入れてくれるだろうけれど……
1、今日だけよ?
2、明日明後日お休みなんだから我慢しなさい
↓2
- 246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 22:07:03.96 ID:rCxfRDlQO
- 1
- 247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 22:09:24.16 ID:hg5GMT510
- 1
- 248 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/20(木) 22:50:20.76 ID:FZFjPOGSo
-
では、ここまでとさせていただきます
明日はお休みいただくと思います
再開は明後日、通常時間から
天乃「仕方がないわね……今日だけよ?」
園子「やったぜ!」
風(甘い)
樹(明日以降も断らなそう)
東郷(やっぱり、受けね)
友奈(ここで抱き着いたら私も残れるかな……?)
- 249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 23:01:42.64 ID:rCxfRDlQO
- 乙
そのっちと出産直前久遠さんのイチャイチャタイム来るか…?
- 250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/20(木) 23:24:54.95 ID:bI4mnNhN0
- 乙
押しに弱い久遠さん
- 251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 11:40:06.01 ID:WFeYUx7wO
- 今日でくあゆシリーズ4周年おめー
ここまでずっとほぼ毎日投稿から感じる>>1の原作と久遠さんへの愛が凄いなぁ
- 252 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/22(土) 20:46:17.45 ID:f/ozvoZ4o
-
でh、本日も変わらず進めていきます
- 253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 20:54:27.10 ID:bxK1TAFpO
- かもーん
- 254 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/22(土) 21:06:44.88 ID:f/ozvoZ4o
-
天乃「はぁ……もう」
ため息をつくだけで、園子の目がきらめいたのが分かる
生真面目さを演出しようとしていた雰囲気が崩れ去って、
隠し切れていない嬉しさを感じる
それはみんなよりも長い付き合いだからこそ、かもしれない
天乃「仕方がないわね、今日だけよ?」
園子「今日だけ〜今日だけ〜」
ゆらゆらと体を揺らしながら真似て言う
今日だけでも許可がもらえれば、明日も明後日も休み
結局三連休……三連久だ
天乃「分かってるとは思うけど、今の私には貴女のそのテンションについていくだけの余裕はないからね?」
園子「付いて来させるつもりなんて毛頭ないんよ」
むしろ、自分が止まるのだ
寄り添うのだ
そのために、ここに残りたいといったのだから
無理させてしまったら本末転倒である
園子「天さんの傍に居られるだけで、そのっちは満足であります」
天乃「……友奈のこと、踏まないでよ?」
ぎしりとベッドに足をかけた園子に一言注意する
沈んだ方向へと傾く友奈を覆う陰の主は「大丈夫」と、笑って天乃の肩に触れた
- 255 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/22(土) 21:52:23.40 ID:f/ozvoZ4o
-
園子「えへへ」
天乃「?」
限りなく近い距離にいるにもかかわらず、
園子はキスをするでもなく、怪しい笑い声をこぼすと
自分の下で寝息を立てる友奈を一瞥する
園子「なんだか、いけないことしてる感じがする」
天乃「確かに、園子との関係が違っていたならそうかもしれないわね」
園子「ゆーゆが寝ている隙に、その横でちゅーするシチュエーション。どう?」
天乃「どうって……なに?」
答えようがない
友奈とだけの関係だったらもちろん断るだろうけれど
それでも。と迫られて断れるのかどうか、今でこそ自信をもって断ると言えるが
以前の自分ならばどうだろうかと、天乃は考えて園子を見る
天乃「そういうのは、良くないわ」
園子「こうしたのは天さんなのに……とかいうと一回位は体許してくれそうな危うさがあるよね、天さん」
天乃「馬鹿なこと言わないの」
園子「そんなことは、誰にもさせるつもりはないけど」
関係を持ち合うと決めた仲以外の誰にも、絶対に
それはたとえ神様が相手であろうと変わらない
園子「天さんは私たちの……でも」
みんなのもの。ではないのだから
- 256 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/22(土) 22:16:33.71 ID:f/ozvoZ4o
-
園子「にぼっしーが目を光らせてるだろうし」
天乃「起きてた?」
園子「起きてた」
園子は夏凜に対してのものなのか、
夏凜とを隔てるカーテンに目を向けながら耳元で囁く
一瞬視界の外へと消えて戻ってきた園子は満面の笑みを浮かべていて
そのまま、離れる
天乃「あら、しないの?」
園子「……誘うなよ。襲っちまうぜ?」
格好良さをイメージして、いつもよりも低めの声
きりっとした瞳と、斜めに駆け上がる眉
にやりと持ち上がる口元
けれども、園子は園子で
天乃「はいはい。可愛い可愛い」
園子「ゆーゆの時と露骨に態度が違うっ」
天乃「友奈は狙ってないもの」
貴女は狙いすぎ
はっきりとしたダメ出しに、園子はしょぼん。と、口に出した
- 257 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/22(土) 22:30:11.92 ID:f/ozvoZ4o
-
√ 12月5日目 昼(病院) ※金曜日
01〜10
11〜20 大赦
21〜30
31〜40
41〜50
51〜60 夕海子
61〜70
71〜80
81〜90 天さんは陣痛に苦しむ。しばらくお休み
91〜00
↓1のコンマ
- 258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 22:32:47.82 ID:MHVG3cm6O
- あ
- 259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 22:34:32.82 ID:MHVG3cm6O
- アチャー…
- 260 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/22(土) 22:57:14.56 ID:f/ozvoZ4o
-
ではここまでとさせていただきます
明日はできれば昼頃から
【久遠天乃は勇者である】は気づけば四周年ですが、もうちょっとだけ続きますので、よろしくお願いします
陽乃「……ねぇ、高嶋さんは知ってる?」
陽乃「人っていう字はね? 手を取り合うから人という字になったわけではないの」
陽乃「天津飯の気功砲がナッパ……宇宙人に通じなくて、人の限界は気功砲なんだと感じたから」
陽乃「その手の形になったのよ」
友奈「えっ!?」
陽乃「って、郡さんが言ってたわ」
友奈「ぐんちゃんが!?」
- 261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 23:03:07.18 ID:br6Xh83Y0
- 乙
ポジティブに考えれば陣痛がキツイのは出産が近い証拠!
- 262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 23:06:01.65 ID:MHVG3cm6O
- 乙
これからの展開もしっかりと見届けるべ
そしてこのタイミングで陣痛…出産が早まるか?
- 263 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/22(土) 23:43:51.57 ID:uyoyO07oo
- 乙
予定日とかって決まってたっけ?
あと4周年おめでとう
- 264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 15:29:46.06 ID:X9vRmawJO
- そもそも成長自体が普通のペースじゃないから予定は立ってなかった気がする
- 265 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/23(日) 17:36:34.40 ID:uuvJbFQxo
-
では、遅くなりましたが少しだけ
- 266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 17:45:06.31 ID:I3V8K3uAO
- あいよ
- 267 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/23(日) 18:20:20.14 ID:uuvJbFQxo
-
√ 12月5日目 昼(病院) ※金曜日
園子「天さんッ!」
天乃「痛っ……うぅぅっ」
笑っていた顔が、歪んだのは唐突だった
何の前触れもない
他愛もない話をしている最中、「痛い」と零した
少し顔をしかめて、ちょっとした筋肉痛だったかのような表情で。
それからはもう一瞬だったかもしれないし、
数分間程度経っていたかもしれない
体を起こしていた天乃は耐えきれなくなって体を丸め、
呼吸をするように、苦しみだした
血を吐くことはなかった
気を失いはしなかった
だからこそ、余計に苦しんでいるように見えてしまう
天乃「その……」
園子「ナースコール、ナースコールは押したっ!」
だから頑張って。
容易く、その言葉を吐くことはできなかった
- 268 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/23(日) 19:01:23.81 ID:uuvJbFQxo
-
破瓜の痛みなど、じゃれ事だったかのような痛みだった
もちろん、男性器などといった―矮小というと失礼に当たるが―限度のある物の介入など、
子供二人がでてこようとしていることに比べれば些末なことだ
体の内側から引き裂かれるような鈍痛
当然ながら体を丸めるなんてことはできないし、
丸められたとしても、内側から生じる引き絞られる激痛は留まることを知らない
園子の名前を呼ぶ声、励ます声
それが、雑音にさえなりかねない、苦痛
痛みに声が掠れて、苦しみに視界が霞む
けれど、不定期に訪れる休息期間が、
意識が途切れることを許さない
痛みに備える休息期間だという人がいるという話ではあるけれど
天乃にとっては、ただのアメとムチだった
天乃「死ぬ……」
園子「しっ、しんじゃだめだよ天さんっ!」
天乃「うぅ……いっ………ぅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
休み、激痛
叫んで、呼吸が整う前に、また叫ぶ
だが、それがまだ序の口であることを分かっているのは
陰に潜んでいる九尾だけだった
- 269 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/23(日) 19:39:33.51 ID:uuvJbFQxo
-
園子「どうしよう……天さんが」
「大丈夫です、予定通り……とは言えませんが陣痛が始まっただけですから」
園子「でも……」
「しばらく、看護師が同席しますから」
直接的と言ってもいいほどに、園子は役には立たないと言われたのだと感じた
園子は。ではない、素人が。だ
本来なら、近親者や親しい間柄の人が傍に居てくれるなら、
それだけで頑張れるから。と、看護師も言うことだろう
しかし、天乃は状況が特殊すぎる
だから、園子や夏凜達が一緒にいるだけでは何にもならない
悔しいが、そうならざるを得ない
けれど、担当している看護師はそんな園子の感情をくみ取ったのだろう
今は落ち着いて寝息を立てる天乃の手に、園子の手を導く
「もちろん、乃木さんは傍に居てあげてくださいね?」
園子「っ」
「看護師や医師ができるのは医療サポートまで。生きて終えるという精神的サポートができるのは貴女達だけなの」
だから、傍に居てあげてね
そう繰り返す看護師に、園子は少し困った表情で、頷いた
- 270 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/23(日) 19:55:48.37 ID:uuvJbFQxo
-
01〜10
11〜20 夏凜
21〜30
31〜40
41〜50 夕海子
51〜60
61〜70
71〜80 九尾
81〜90
91〜00 若葉
↓1のコンマ
- 271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 20:02:39.96 ID:I3V8K3uAO
- あ
- 272 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/23(日) 20:51:06.82 ID:uuvJbFQxo
-
若葉「心配するな」
どこからともなく姿を見せたご先祖様の優しい声に、
園子は浮かない顔を上げて、首を振る
園子「ご先祖様……」
若葉「天乃はいつだって、ちゃんと帰ってきてくれていただろう?」
無鉄砲になる前も、
無鉄砲になった後も
なんだかんだちゃんと帰ってきてくれていた
第一線で戦う最後の日
その時だって、天乃はとてつもない無理はしたけれど
やっぱり、戻ってきてくれた
子供ができて、つわりで酷く苦しんだ時も
ちゃんと、戻ってきてくれた
若葉「その要は、やはりお前たちだろう」
園子「私達……」
若葉「ああ、間違いない」
- 273 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/23(日) 21:40:27.06 ID:uuvJbFQxo
-
天乃が苦しむだろうという覚悟はできていた
なのに取り乱してしまうような自分のことを、要として添えることができるだろうか
いや、出来ない
少なくとも自分なら難しいと、園子は妙に冷静な頭で考えて天乃を見る
だが、それでも天乃は任せてくる人だ
大きな失敗をしていようが、天乃は決して見捨てない断ち切らない
不信感を募らせて信用できないなどと口にすることはない
むしろこう言うだろう
大丈夫。失敗をした後悔があるのなら、貴方はそれを成し遂げられる心があるはず
絶対的な信頼で。
園子「天さんは、私の手を握ってくれているんよ」
若葉「天乃がどのような境遇にあるのかを考えれば、必然だろう」
誰よりも他人に優しく、誰よりも他人を思う
それは銀を失ったからだけでなく
天乃には何も残されたものはなかったからだ
園子は大赦に幽閉され、鷲尾須美は記憶を失って東郷美森となり、家族の記憶は失われた
そんな天乃にとって、今なお続く園子たちとのつながりは、絶対に断ち切りたくはないものだろう
だからこそ……
園子「天さんのチョロさは、そこが原因なのかな」
- 274 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/23(日) 21:53:51.42 ID:uuvJbFQxo
-
ぼそっと出てきた園子のつぶやきに、
若葉は「そういう話だったか?」と、困惑気味に問いかける
園子「……そういう、話なんよ」
痛みと苦しさに喘ぎ疲れて眠るお姫様
力の抜けた手ではあるけれど
それでもしっかり握り返してくる天乃のことを、園子は優しい目で見つめる
こんな人だから、自分に自信が持てないなどと言っていられないのだ
いっつんもそういってたなぁ。と、思わず笑う
信頼に答えたい、思いを裏切りたくない
だから、自分で思う以上に頑張ることができるのだと
園子「頑張って、取り乱さないようにする」
若葉「これからはもっと厳しくなるかもしれない。血を吐くかもしれない。それでも、平気か?」
園子「一番頑張ってる人の隣で、諦めるような考えを持つわけにはいかない」
なるべく諦めない。
なせば大抵なんとかなる
それが、勇者部なのだから
園子「頼りないかもしれないけど、でも――」
若葉「いや、十分頼りにしている」
- 275 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/23(日) 22:50:10.91 ID:uuvJbFQxo
-
眠る天乃の横に座る園子の頭を、軽く撫でる
姉ではないし、母でもない
そんなものを超越した遥か昔のご先祖様である若葉
だからといって、血のつながりを感じることは事実で
子孫が頑張り屋であることも同じくらいに事実だ
若葉「園子は……いや、この時代に生きる皆を頼りにしている」
心強く、頼もしい
自分たちの時代にいてくれたらと思うほどには、救われている
若葉「お前たちなら大丈夫だ。何も心配することはない」
園子「そう、かな」
若葉「ああ。ありがたいご先祖様の御言葉だぞ。信じておいて損はない」
我ながら適当な言い方だったと、若葉は苦笑する
でも、本音なのだから訂正する気はない
園子「ご先祖様かぁ……ご先祖様はどんな人と結婚したのかな〜」
若葉「ん?」
園子「綺麗な人。だったかも〜」
えへへ〜となぜだか嬉しそうな笑顔を見せる園子
反応が遅れた若葉は不意に、「ちょっと待て!」と、声を荒げる
若葉「……乃木家なら家系図が……ま、待て、そんなはずが!」
真相は、園子の笑顔の中へと消えていく
- 276 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/23(日) 22:51:14.56 ID:uuvJbFQxo
-
√ 12月5日目 夕(病院) ※金曜日
01〜10
11〜20 夏凜
21〜30
31〜40
41〜50 友奈
51〜60
61〜70 風
71〜80
81〜90 園子
91〜00 東郷
↓1のコンマ
- 277 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 22:52:40.18 ID:p09y6xH3o
- ふい
- 278 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/23(日) 23:19:42.08 ID:uuvJbFQxo
-
ではここまでとさせていただきます
明日はできれば少し早い時間から
夏凜「聞いたわよ、陣痛来たんだってね」
東郷(さすが夏凜ちゃん、行動が早い)
友奈(一直線に久遠先輩に話しかけに行ったね)
風(そりゃ、まぁ一番好きですから)
園子(ぐぬぬ……)
- 279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 23:31:27.08 ID:4uvHtE1T0
- 乙
4周年だったか
やっと追い付いた
- 280 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 23:33:09.88 ID:I3V8K3uAO
- 乙
結果的に陣痛の時にそのっちが残ってて正解だったのかもね
そして本当にここぞってところで来る夏凜ちゃんのコンマ運よ
- 281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/23(日) 23:42:33.71 ID:tYJPj9fVO
- 乙
しんどそうだな久遠さん
- 282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/24(月) 00:29:53.70 ID:LwwF9wpJo
- 乙
今回の夏凜はほんとコンマに恵まれてるなぁ
- 283 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/24(月) 19:32:21.92 ID:pNnetdgxo
-
では少しだけ
- 284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/24(月) 19:34:27.74 ID:Cdyak6oCO
- やったぜ
- 285 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/24(月) 20:03:07.23 ID:pNnetdgxo
-
√ 12月5日目 夕(病院) ※金曜日
天乃「ん……っ」
目を産すと同時に動いた手が、何かを握る
握れば握り返すそれは間違いなく誰かの手
良く知っている、男の子っぽい感触
天乃「夏凜……?」
ただの寝起きとは違う、
ぼうっとしてしまう頭でなんとか夏凜の輪郭を掴もうと伸ばした手は途中で捕まって、布団の中へと戻されてしまう
けれど、近づいてきてくれた姿は見間違えるはずもなく、夏凜だった
夏凜「下手に動かないの」
天乃「早退……してきたの?」
夏凜「普通に帰ってきただけ。もう夕方よ」
外の景色よりも先に、夏凜の端末に表示された時間が目に入る
最後に見た時間はお昼ごろ
今はもう、最終下校時刻すら過ぎてしまっていた
夏凜「園子には悪いことしたかも」
天乃「どうして?」
夏凜「さっきまでずっとあんたの傍に居たのよ。ま、これも私の日頃の行いってやつよね」
- 286 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/24(月) 20:11:24.35 ID:pNnetdgxo
-
ふふふっと、夏凜は笑って見せると、
布団の中、握られたままの手を握り返しながら、額に別の手を宛がう
夏凜「少し体温は高いけど大丈夫ね」
天乃「……心配させちゃったわね……」
夏凜「別に心配なんざしてないわよ。むしろ、もうすぐ産まれる兆候なんだから喜ぶべきでしょ」
天乃「でも」
夏凜「そりゃ、苦しむあんたにとっては複雑かもしれないけどね」
母親というものは、そういうものだ
子供を産むということは、そういうことだ
一つ、二つ
小さいとはいえど、命を育むのだから
容易なことではないのは至極当然だと言えるだろうし
その苦しさがあるからこそ、母親はそれがどれだけの責任を負うことであるのかを実感する
夏凜「……けど、産むあんたと産まない私では感じ方も違うのよね」
夏凜は男ではなく、女だけれども
当事者ではないという差があるのは性別に関係なく同じだと言う
夏凜「無責任なこと言ったかも」
天乃「ううん、産まれてくるんだもの……その点を喜ばしく思うのは私も同じよ」
- 287 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/24(月) 20:30:08.10 ID:pNnetdgxo
-
ただ、そこに不安があるだけで
痛みと苦しみへの恐怖があるだけで。
夏凜「だからこそ、出来る限り傍に居る必要があるのかもね」
天乃「うん」
夏凜「…………」
精神的な支えになるという目的もそうだけれど、
傍に寄り添い、その苦しみと痛みを追い続ける伴侶の姿をその目で見て、感じて
どれだけの責任が伴うことなのかを、客観的にでも感じるべきだから。と、夏凜は心の中で呟く
それができなければ、それをしなければ、伴侶という言葉は欠けてしまうことだろう
夏凜「看護師が常駐してくれるって話は聞いて……ないか」
天乃「そうなのね……みんなもいるのに」
夏凜「いるにはいるけど素人だから仕方がないんじゃない? あんたの場合は特殊だしね」
天乃「えっちなこと、出来なくなっちゃうわね」
夏凜「元々できないでしょ」
陣痛が始まったならなおのこと。
天乃に必要なことだと言っても、
それが結局天乃を苦しめるのだというのなら、無意味だ
夏凜「全部ちゃんと終わってから。存分にやれば良いんじゃないの?」
天乃「赤ちゃんがいるのに?」
夏凜「声出さないでやるしかないわね」
- 288 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/24(月) 21:04:50.47 ID:pNnetdgxo
-
夏凜「今度、練習する?」
天乃「何言ってるのよ……えっち」
笑う夏凜の表情が冗談だと語る
だから、天乃も冗談めかして言い返す
笑って見せてはいるけれど、
きっと、疲れを感じる笑みになってしまっている
だけど、夏凜は何も言わない
そんな笑顔をするなとは言わない
疲れてはいるけれど、無理をしてはいないからだろう
それを感じ取ってくれる夏凜は
やっぱり、傍に居てくれるだけで安心する
天乃「……明日も、明後日も。学校は休みなのよね?」
夏凜「そ。だから全員ここにいるわよ。まぁ、何人か出かけることはあるかもしれないけど」
全員で払うなんてことは、
奉火祭が行われない限りしないと断言する
1、じゃぁ……隣にいて
2、ありがと
3、奉火祭、合わせて行ってくるなんてことは、ないわよね……
4、土日が終わったら、学校行くの?
↓2
- 289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/24(月) 21:06:14.26 ID:Cdyak6oCO
- 1
- 290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/24(月) 21:08:17.37 ID:cQTjp7Ed0
- 1
- 291 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/24(月) 21:42:54.15 ID:pNnetdgxo
-
天乃「じゃぁ……隣にいて」
布団の中の手を引く
意図せず懇願の瞳になってしまう自分の心に感じる羞恥を隠すように、布団が口元にまで登る
寝る前、絵本を求める子供のように
嫌な気になどならない
面倒だとも思わない
ただ、どうしようもなく緩んでしまう頬が心を自覚させる
夏凜「ったく……」
呆れた物言いも無駄
冗談なんて、添えたところで皿の上から零れ落ちていく
胸が躍る、想いが口をつく
飲み込むことなどさせるものかと舌がうるさい
夏凜「あんたはもう、ほんと」
天乃「っ」
夏凜「狡い女だわ」
あざとい
その言葉を言いたくはなるけれど、伝わりはしないだろう
本当に純粋な心でそういう言動をしてみせるのだから、やってられない
普段は大人びた言動を見せてくるのに。
夏凜「そんな顔で言われて……断れるかっての」
- 292 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/24(月) 22:05:49.82 ID:pNnetdgxo
-
夏凜「あんたが満足するまで、ずっとそばにいるわ」
天乃「……わがままで、悪いわね」
夏凜「気にすんな。持ちつ持たれつ。そういうもんでしょ」
一生を尽くすと決めたのだから
一生支えてあげようと決めたのだから
我儘の百や二百、なんてことはない
夏凜「元気になってから、恩返しして貰えればそれで充分」
見返りがないのもあれだからと。
言わずとも返されるであろう恩を求めて苦笑する
夏凜「そもそも、今のあんたを放っておくなんて無理な話だし」
天乃「ありがと」
夏凜「ん」
本当はこっちこそありがとう。というべきだ
けれど、それを言うのは恥ずかしくて
きっと、それは必要ないと言われるから、
心のうちに、とどめておく
それは、すべてが円満に解決してから言えばいい
夏凜はその意を示すように、笑みを浮かべて頷いた
- 293 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/24(月) 22:08:10.74 ID:pNnetdgxo
-
√ 12月5日目 夜(病院) ※金曜日
01〜10
11〜20 東郷
21〜30
31〜40
41〜50 九尾
51〜60
61〜70
71〜80
81〜90 容赦のない苦痛が天乃を襲う
91〜00
↓1のコンマ
- 294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/24(月) 22:09:15.72 ID:Cdyak6oCO
- あ
- 295 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/24(月) 22:17:16.08 ID:pNnetdgxo
-
ではここまでとさせていただきます
今週は平日に行うのが難しいと思いますが、
できれば21時ころから少しだけ
天乃「ところで、端末の待ち受け変えたほうが良いと思うの」
夏凜「気にいってるんだからいいでしょなんだって」
天乃「私が恥ずかしいのっ大体寝顔なんていつ撮ったのよ」
夏凜「いつだって撮れるわよ。あんた無防備だし」
夏凜「それに……子供が産まれたら変える予定なのよ。それまでなら良いでしょ?」
天乃「っ……夏凜の方が、狡い」フイッ
- 296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/24(月) 22:25:44.62 ID:Cdyak6oCO
- 乙
久々の夏凜ちゃんとのイチャイチャ
なんかうまく表現できないけど夏凜ちゃんの時だけ次元が違う尊さを感じる…
- 297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/25(火) 08:01:32.34 ID:EzXIv1LpO
- 乙
夏凜もすっかり大人っぽくなったなぁ
- 298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/25(火) 13:02:53.40 ID:38A/ZZ4nO
- 夏凜も色々あったからな…添い寝したら血反吐吐かれて血塗れになったりとか
夏凜だけじゃなくみんながすごく成長してるから安心感ある
なお難易度も上がってる模様
- 299 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/26(水) 20:10:05.35 ID:PkLSHO2Ho
-
では、少しだけ
- 300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/12/26(水) 20:31:05.82 ID:vm5K1zxiO
- きてたー
- 301 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2018/12/26(水) 20:31:32.08 ID:PkLSHO2Ho
-
√ 12月5日目 夜(病院) ※金曜日
天乃「12月に入ってから、もう一週間経つのよね」
夏凜「急にどうしたのよ。鬱?」
天乃「違う」
夏凜「なら……来年の話?」
天乃「同じクラスになれるかしら」
夏凜「それはそれで、ちょっと面白そうではある」
何を言ってるのかと言わずに、話に乗って笑う
公欠扱いにされているし、
特例ということもあって、天乃が卒業できないなんてことは
天乃自身がそれを申し出ない限りおこらないことだろう
夏凜「確か、進路希望調査出してないんでしょ。あんた」
天乃「進路も何も生きるか死ぬかの状況だし、生きたい。としか書けそうにないもの」
夏凜「大丈夫よ。あんたは大丈夫」
夏凜はそういうと、
天乃が求めたわけでもなく天乃の手を優しく握る
二人で入る布団の中、
少しだけ、強い熱が加わった
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