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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十七輪目】

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653 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/03(日) 20:58:45.09 ID:ASwTcfN9o

遅くなりましたが、少しだけ
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/03(日) 21:12:11.61 ID:mP/0/OetO
あいよー
655 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/03(日) 21:39:56.99 ID:ASwTcfN9o

若葉「満開か……ッ!」

千景「乃木さんッ!」

若葉「くっ」

園子が満開を使うことは確定事項だったが

それ以外……東郷の満開は想定外だった

使わせてしまったことに歯噛みする若葉への怒号

為すべきことは何か。という千景の視線に、若葉は奥歯を噛みしめて、頷く

満開を使用させたことを悔いるのはいまではない

今はただ、これ以上の満開をさせないこと

満開を使わせることになった勇者の身を守るべきだと、刀を握る

若葉「ここから先は全力で行くぞ――来いッ大天狗ッ!」

千景「行くわよ……伊邪那美!」

歌野「フルパワーなら私も久遠さんから頂いたものがある――フォローミー! 稲荷ッ!」

球子「タマはもう使ったからな……任せるぞ」

耐え忍び、道を確保することから、

全員が抜けていくまでの時間稼ぎを行うだけに戦いがシフトしたのと同時に

若葉達がそれぞれの力を最大限に開放する

元から満開としての強力な精霊を備えていた若葉はもちろん、

天乃との契約時に引き継いだ神の力を使うことのできる千景たちのそれはまさしく、一騎当千の代物だった
656 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/03(日) 22:21:48.15 ID:ASwTcfN9o

死神……伊邪那美の力を受け継いだ千景の武器は、

通常時にも神樹様や勇者、バーテックスを容易に屠ることのできる力を宿している

その瘴気を身にまとう千景は勇者ではなく、死神だった

味方である若葉も、球子も近づくことの許されないような風貌

その横に、歌野が並ぶ

千景「!」

歌野「せめて、タッグを組むわよ。郡さん」

千景「白鳥さん……平気なの?」

歌野「確実にパワーが削られていくのは感じる。でも、ノープロブレムよ!」

ブイッと笑顔を見せる歌野が纏うのは、稲荷神

農業の神たる稲荷から授かる力は繁栄

そして、再生の力

千景の力に拮抗する唯一の力

だからこそ、並ぶ、背中を守る

歌野「一人には、させないわ」

千景「……無理はしないで」

私はもう、一人だなんて思っていないから。と

千景は笑みを浮かべて、大鎌を振るう

千景「1000を産むのなら――1001を屠るッ!
657 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/03(日) 22:35:47.05 ID:ASwTcfN9o

夏凜「東郷! 一定距離まで近づかれた奴らは放置で良いわ! 私たちが対応する!」

東郷「了解!」

友奈「樹ちゃんは支えることに集中して!」

樹「はい!」

風「夏凜は東郷! 友奈は樹、あたしが園子の援護! 行けるわね!?」

武器を持っている夏凜と風が船を動かす東郷と園子を援護し、

樹が巫女を含めたみんなの揺れ動く体を補佐し、

武器のない友奈が最後の砦として中央で樹を守る

逃れることを許さない激流の中を突き進んでいく勇者部

その正面で大爆発が起こる

それは、天乃の力

天乃の力としてここにいる、精霊の力

爆発的に強まった精霊の力が激流とぶつかり合って、押しとどめる

対抗力が弱まった隙に、

園子と東郷の船が速力を上げて――

夏凜「全員衝撃に備えなさい! 後ろで爆破するッ!」

夏凜の武器である日本刀

その爆発の推進力を得た東郷の船は園子の船を押し出すようにして――穏やかな空間へと飛び出した
658 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/03(日) 22:56:46.13 ID:ASwTcfN9o

園子「わぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

若葉「そのまま突っ込んで来い――歌野ッ!」

歌野「オーケーッ! 任せなさい!」

神樹様の作る結界

その樹海と同質の足場に手を触れた歌野は、

稲荷の力を最大限に送り込んで、活性化させていく

押し込まれ、固められたような姿だった根は蠢き、

焼き尽くす獄炎をものともせずに成長し、重なり、連なり、

一本の樹木となって、園子たちの船が辿る道となる

球子「殿は任せろ! そのまま結界の中にいっちゃえーッ!」

東郷「了解! 総員対衝撃体勢! 結界の中まで速力維持! 突撃します!」

園子「いっくぜぇ! 口を開くんじゃねぇ〜舌を噛んじまうぞ〜っ!」

真剣な東郷の掛け声と、茶目っ気交じりの園子の声

二人の声を待っていたかのように、

船は急激に加速し、結界の中へと真っ直ぐ突っ込んでいく

出た先が海で無ければ多大な被害をもたらしていそうな勢い

それを見送り、西暦の勇者たちは嘆息する

勇者部は巫女を連れて撤退した

それでも深追いする理由はあるが、意味はない

若葉「我々も撤退だ!」

若葉の指示に各自が頷き、天の神の怒りを残して――戦いは幕を下ろした
659 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/03(日) 23:07:53.36 ID:ASwTcfN9o

では、途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から

東郷が満開を使ったことで戦闘省略
被害は微量
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/03(日) 23:12:27.35 ID:mP/0/OetO
乙
満開消費が今後どう響いて来るかだな…
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/03(日) 23:53:18.01 ID:+Nyz8gqH0
乙
よかったよかった
662 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/05(火) 06:29:10.62 ID:9LJ5Dfmro

√ 12月13日目 夕(病院) ※土曜日


巫女を救い出した夏凜達は、

満開を使った東郷と園子を除いて軽い検査を終え、病室へと戻ってきていた

夕方ということもあって、起きてた天乃は戻ってきてくれたことを喜びつつも

少し、悲しげな表情を浮かべていた

天乃「二人も満開を使ったの……?」

夏凜「そう。まぁ、精霊を含めれば倍増するけど」

力を消費をすることにはなるが、

時間が経てば回復する若葉達は例外だろう

夏凜「出来れば、園子だけで済ませるはずだったんだけどね」

それでも、精霊による加護を失ってしまう満開を使わせてしまうため、

天乃としては、あまりいいことではないだろうけど。と、

夏凜は内に止めたその考えを飲み込み、小さく息を吐く

流石に、多勢に無勢すぎたのだ

行く先が厳しすぎたのだ

もちろん、甘く考えていたわけではないし、

厳しい戦い、状況になることは承知の上での行動だった

それでも、警戒が足りなかった

警戒していれば対策が練られたかと言われても、反応に困るほどに。

天乃「……二人は?」

夏凜「検査中」

風「意識はあるし、怪我もちょっとしたことなんだけどね。満開を使ったからって」
663 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/05(火) 06:36:48.89 ID:9LJ5Dfmro

天乃「でも、大したことはないのよね? すぐに戻ってこられるのよね?」

樹「それは、大丈夫ですよ」

必ず戻ってこられます。と、

樹は優しい笑みを携えながら、答える

樹達よりも少し精密な検査を行っているだけだ

夜までには戻ってくるか

一日……半日間つきっきりで何らかの影響が出ないかを検査するのだとしても

明日の朝にでも戻ってくることだろう

夏凜「……黙って出て行って悪かったわ」

天乃「本当よ……ほんと、私……」

夏凜「ごめん」

俯く天乃の体をぐっと引き寄せて、夏凜が抱く

頭を撫でるように抱え込み

髪を乱さないように優しく擦る

沙織「……だよね。やっぱり、不安だったよね」

沙織たちも残っていたから大丈夫。なわけがなかったのだ

実際に戦いに行くのは勇者部のみんな

満開を一度使ってしまえば、攻撃を受けすぎれば。

生身で戦うのと同様の状態になってしまうみんななのだ

それをさせる自分が気づかないうちに居なくなってしまっていたのだ

とても、不安だっただろう
664 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/05(火) 06:41:17.21 ID:9LJ5Dfmro

風「あたしたちがいないときから?」

沙織「ううん、その時は普通だった。ううん、逆に普通過ぎたっていうべきかな」

我慢していた

不安を押し殺していた

それを、沙織たちは何もすることはできなかった

大丈夫という言葉は易い

心配ないよ。という言葉は軽い

精霊同士のつながりがあるのだとしても

精霊の目の届かない場所までいってしまうのだから

沙織「でもよかったよ。みんな無事で」

友奈「辛い状況だったけど、でも、みんなが諦めなかったから何とか出来たんだと思います」

二人の満開を必要としたとはいえ、

風や夏凜、樹達みんなの立ち位置は間違いなかった

それぞれができる最善を尽くしtからこそだ

無茶をすれば東郷の満開を使わなくても済んだかもしれないが、

それでは余計な被害が出ていた可能性もある

だから、これでよかったのだと

友奈は自分にい聞かせるように、思った
665 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/05(火) 06:42:17.02 ID:9LJ5Dfmro

では、昨日分になりますがここまでとします
本日は恐らく、お休みになるかと思います

また、今週はお休みをいただくことが多いかもしれませんが、
出来る限り、やっていきます
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 07:35:11.54 ID:XfUIdjjVO
乙です
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 15:52:48.53 ID:xONNm1gGO
乙
あとは呪いの影響がどの程度出るかだな…
久遠さんのメンタルも心配
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 20:50:31.83 ID:qsI0kr1pO
投稿時間無理しすぎてない?
久遠さん並みに無理する姿勢良くない
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 22:53:13.39 ID:dcSgVuxvO
まさか朝に来てるとは
乙
670 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/06(水) 20:59:03.77 ID:aIZeNmQ6o

では少しだけ
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 21:00:20.75 ID:2HTt7I8yO
よしきた
672 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/06(水) 21:37:45.97 ID:aIZeNmQ6o

天乃「助けた巫女のみんなは? 意識は戻ったの?」

風「外傷があるわけではないけど、少し時間がかかるって」

沙織「霊的な部分を酷く持っていかれちゃったみたいだからね、普通の怪我より長引くこともあるよ」

霊的な部分が持っていかれるということは、魂に直接干渉されるということ

不可視の部分とはいえ、

確かにあるその影響happyあ限りなく、大きい

だからだろう

自然な口調ではあったけれど、

自分も巫女としての立場もあるからか

身を案じての悲し気な雰囲気を沙織からは感じる

風「で……それが、今は……」

自分たちに課せられている。と、

風は暗に告げて、口を閉ざす

下手に語れば周りにも影響があるという話を聞かされたのだ

赤ちゃんはいないけれど、天乃がいる

悪い目に合わせるわけにはいかない

たとえ天乃が事前に知識を得ていたとしても、

無関係に巻き込む理不尽さ

それが、祟りというものだ
673 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/06(水) 22:00:37.72 ID:aIZeNmQ6o

天乃「今は平気?」

夏凜「いきなりやろうとかそういう気はなさそうだけど、どうだかね」

むしろ、このまま大人しく削れらてくれるなら

それで許してやろう。と言わんばかりだ

もっとも、日に日に影響は強くなり、

こうして話すことさえ難しくなってしまう可能性もある。

はっきり言えることがあるのだとすれば、

祟りに優しいなんてことはあり得ない。ということだろう

天乃「私は別に、すぐにでも提供してもいいのよ?」

樹「影響が弱いなら、むしろもう少しゆっくりするべきだと思います」

祟り……までいかないかもしれないが

同質の穢れに耐性のある久遠家の力

それを分け与えて貰うことで、

祟りの影響を相殺するという九尾の案

だが、

天乃のご先祖様の時代からいる妖狐の案という信頼があるから後回しにするわけではない

双子に力を分け与えてから間もなく、

さらに勇者部六人に力を与えるとなると

負担が大きすぎて、逆に天乃が大変なことになりかねないからだ
674 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/06(水) 22:42:58.61 ID:aIZeNmQ6o

天乃「明日にでも影響出るんじゃないって、私的には気が気じゃないんだけど」

友奈「でも、ここで無理したら危ないです」

天乃「………」

樹「私達も言えたことじゃないかもしれないですけど、命に係わるんです」

祟りも天乃も

下手なことさえしなければ即死に至るようなことはないはずだが

祟りに関しては庇いあうことができる

だが、

天乃に関しては庇ってあげることができない

だからダメなのだと、みんなが諭す

天乃「大丈夫、無理をするつもりはないわ」

天乃はそう言って、困った笑みを浮かべる

自分よりも天乃のこと

そういうのは分かり切っていたことだけれど

もっとも危ない状況でもそういえるのが勇者らしくて、問題だった


1、でもせめて、誰か代表で受けておくつもりはない?
2、壁の外はまだまだ問題があるんでしょう? きっと、また戦うことになるわよ
3、少しでも問題があるようならちゃんと言うのよ?
4、とにかく、満開を使った二人は厳重注意が必要ね

↓2
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 22:50:58.06 ID:2HTt7I8yO
2
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 22:51:30.58 ID:cW1NQJS/0
4
677 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/06(水) 23:04:24.29 ID:aIZeNmQ6o

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


東郷「……この検査次第では一番に久遠先輩とイチャイチャできるのでは!?」

園子「まず怒られるんよー」

東郷「違うわそのっち」

東郷「久遠先輩のことだから、目が離せないからって寝るときも一緒になるはずよ」

園子「お風呂も〜?」

東郷「そう……お風呂も」グッ
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 23:09:49.22 ID:X4XJ/6c90
乙
みんな溜まってそう
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/06(水) 23:15:33.40 ID:2HTt7I8yO
乙
久遠さんの力での呪いの中和はすぐには厳しいか
そして原作同様うかつに呪いのことを話せないのも辛いな…
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/08(金) 21:34:52.48 ID:PjcCQhKLO
今日も忙しいか…?
681 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/09(土) 19:31:56.08 ID:ADPTBtBIo

では少しだけ
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/09(土) 19:40:12.39 ID:MK5NG+6QO
待ってたぜ
683 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/09(土) 20:14:28.21 ID:ADPTBtBIo

天乃「とにかく、満開を使った二人は厳重注意が必要ね」

友奈「東郷さんも園ちゃんもみんなのために頑張ってくれたので、あんまり、怒らないで上げてください」

天乃「え?」

友奈「えっ?」

天乃「ふふっ」

天乃の反応が予想外だったのか、

友奈は何か間違ったのだろうかと、不安そうな表情で。

天乃は再度笑みを浮かべると、そうじゃないの。と、優しく続ける

天乃「注意は怒る方じゃなくて、見守る方よ」

夏凜「ダブルミーニングね。ま、天乃の性格からして怒る方はないから心配いらないでしょ」

少なくとも、今の天乃には。だ

以前ならそれもあったかもしれないが

今は満開に体の機能を損なうようなリスクがないし、

無事で帰ってきたのならば怒る理由もないだろう

天乃「あら、怒ることだってあるわよ? 夏凜」

夏凜「怒るより泣くでしょ、アンタは」

天乃「怒る」

夏凜「はいはい」

天乃「ほんとに怒るわよっ、次は、絶対に怒るんだからっ!」
684 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/09(土) 20:38:35.83 ID:ADPTBtBIo

夏凜「はいはい」

天乃「……馬鹿にしてっ」

夏凜は天乃を腕に抱いて、天乃よりもいい笑顔を浮かべる

それぞれ、重いものを抱えることになってしまっているが

だが、決して悪いことばかりではない

いい方向に進めるための、一時的な難所

遥かに高き壁だとでも考えればいい

そんなもの、すぐ横にいる人のためならば。というのが、

勇者部みんなの意志

風「本当は、あたしがやるべきだったんだけど……人数的に東郷の船を使うことになったのよね」

迫りくる星屑を討つための人手

戦闘力のない巫女を守るための人手

その勇者を守るための人手

それらを一気に賄える二隻目の戦艦は、出し惜しみすべき力ではなかった
685 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/09(土) 21:36:00.42 ID:ADPTBtBIo

風「東郷達はできる限り屋内待機がベスト?」

友奈「でも、学校もまだありますよ?」

夏凜「学校か命かって話よ。まぁ、明日の状態にもよるってことで一先ずいいんじゃない?」

明日になって、体調を崩したり、

何か不穏な感覚がなければ

多少の外出くらいならば、してもかまわないだろう

もちろん、細心の注意はすべきだけれど

夏凜「今日は朝から全力だったから疲れたし……」

はぁ。と、

夏凜はあからさまなため息をつく

疲れたのは本音だ

だが、ため息はそれではない

これから厳しくなっていく世界

全てを敵にした世界

そこで、自分たちは生き残れるのかという疑問を、感じたからだ
686 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/09(土) 21:54:10.33 ID:ADPTBtBIo

√ 12月13日目 夜(病院) ※土曜日


01〜10 東郷
11〜20 
21〜30 園子 
31〜40
41〜50 樹
51〜60 
61〜70  九尾
71〜80  友奈
81〜90 
91〜00 夏凜

↓1のコンマ 
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/09(土) 22:00:50.39 ID:MK5NG+6QO
あ
688 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/09(土) 22:49:48.09 ID:ADPTBtBIo

√ 12月13日目 夜(病院) ※土曜日


勇者の反乱……いや、ここでは奮闘というべきだろう

それによって、6名の尊い巫女の命は守られることとなった

しかし、それゆえに世界は敵になった

天の神率いるバーテックスの軍勢は怒り、与えた祟りを緩めることはしないだろう

世界のためと、苦渋の決断をした大赦は儀式を阻んだ勇者部を快く思うことはない

もしかしたら、救われた巫女たちも

どうしてなのか。自分たちさえ犠牲になれば……と、

天乃の願い、勇者部の行動に反発するかもしれない

だが、それでもだ

それでも犠牲などという結果を天乃は望まない

高望みだと宥められようと、愚かだと侮蔑されようと

その考えを変えることはない

現代にて名を馳せた画家が必ずしも過去、羨望されていたわけではないように

たとえ今、非難されようと、受け入れて貰えなかろうと、

未来で、その時その判断をしておいてよかったのだと言われる方を選ぶ
689 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/09(土) 23:22:19.72 ID:ADPTBtBIo

天乃「賽は投げられた……」

バーテックスは祟りを与えただけで鎮まることはない

きっと、勇者をむしばんでいくことだろう

それに関しては、天乃の力を分け与えることで抑え込む

だが、完全な解決はバーテックス

ひいては天の神を討つことでしか訪れることはないだろう

天乃「天の神はどう進んでくるのかしら」

神は戯れで振ることはあるが、

そこに賽の目という不確定は存在しない

神は己が決めたルールに則り

己が定めた結果と道筋のみを進ませようとする

天乃「……だからこそ、その基準を抜けようものなら淘汰されてしまう」

たとえそれが、人類にとって理不尽であったとしてもだ

感知領域にはないものであったとしてもだ

天乃「………」


1、勇者
2、精霊
3、イベント判定


↓2
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/09(土) 23:26:19.62 ID:MK5NG+6QO
3
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/09(土) 23:27:14.57 ID:eaXMqGQq0
3
692 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/09(土) 23:40:14.40 ID:ADPTBtBIo

01〜10 夏凜
11〜20 樹
21〜30 友奈 
31〜40 東郷
41〜50 風
51〜60 園子
61〜70 九尾
71〜80 千景
81〜90 若葉
91〜00 沙織

↓1のコンマ 
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/02/09(土) 23:40:26.88 ID:zk64cxAk0
あ
694 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/09(土) 23:50:12.42 ID:ADPTBtBIo

ではここまでとさせていただきます
明日はできれば昼頃から

夜終了後、判定
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/09(土) 23:56:14.07 ID:MK5NG+6QO
乙
久遠さんにとっても勇者部にとっても更なる茨の道に進んで行くな…
あと謎判定が怖い
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 00:23:34.42 ID:CF5UaprL0
乙
若葉と沙織は一応ノーダメージになるのか?
嫁組の中では
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 18:04:16.27 ID:yIA5zdwEO
マダカナー
698 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/10(日) 20:24:03.26 ID:9P22DIFoo

では少しだけ
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 20:27:23.65 ID:uNlmcVvdO
かもーん
700 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/10(日) 21:18:00.74 ID:9P22DIFoo

若葉「……考え事か?」

天乃「若葉……貴女、大丈夫なの?」

天乃の精霊である若葉達は、

勇者部のように力を使った場合に自分たちが存在するための力を大きく消費する

天乃から得られるその力に限りはないが、一日に供給できる量は当然ながら制限がかけられているため、

満開に匹敵する力を使った若葉達が復帰してくるのにはもう少し、時間がかかるはず

それなのに姿を見せた若葉に天乃は困惑しつつ、問いかける

若葉「ああ、なんとかな」

天乃「本当に? 無理してない?」

若葉「大丈夫だ」

ぎゅっと腕を掴んで、身を寄せて

体に触れてくる天乃の不安をなだめるように、

若葉は心配しすぎだ。と、暗に込めた声で答える

若葉「そうやって心配させたくないから、気合で戻ったのかもしれないな」

天乃「気合なんて結局無理するかどうかの心意気よ。多少治りが早まることはあっても、こんなすぐになんて」

若葉「だが、結果はこうだろう?」
701 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/10(日) 21:53:38.79 ID:9P22DIFoo

天乃「本当に平気……なのね?」

へらりと笑う若葉を一瞥した天乃は、若葉の言葉を他所に考え込む

満開による消費は発動した時間にも影響はあるが、

発動した。ということ自体に大量の力が必要な行為だ

ゆえに本来、

少なくとも一日は姿を見せられなくなってもおかしくはなかった

だからこそ心配なのだが、

若葉には無理をしているような様子はない

天乃「……少しでも何かあるのなら、すぐに休みなさいよ?」

若葉「分かっている。その方が、心配もかけるだろうからな」

天乃「分かってるなら明日の朝にするべきだったんじゃないの?」

若葉「そういわれると、私にはあまり会いたくなかった。みたいに感じるんだが……」

天乃「そんな返し。どこで知ったのよ……まったく」

男女というべきか

恋愛における嫉妬の演出として使われそうな言葉と、仕草

それを見せる若葉の奥に、園子を見る

だが、たぶん違うだろう
702 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/10(日) 22:19:20.19 ID:9P22DIFoo

天乃「会いたくないのは今の大赦とバーテックスくらいよ」

若葉「ふふっ、そうか」

少し前までの弱弱しい天乃から、

少しだけ、力強い天乃へと戻っているように感じて、

若葉は嬉しそうに笑みを浮かべる

もちろん、どちらの天乃も好きなのだが。

天乃「それで? 体に鞭打ってまで来たのは無事を知らせるため?」

若葉「それもあるが、天乃の顔を見たかったというのもある」

天乃「精霊の空間からだって見えるでしょ?」

若葉「テレビを見るのと間近で見る違いがあるさ」

それに……と、続ける

若葉「直接なら、天乃に触れることができる」

天乃「……」

若葉「……なんて、ちょっと、おかしかったか」

何も言わない天乃の視線に気恥ずかしさを覚えたのだろう

若葉は顔を赤くして、逸らした
703 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/10(日) 22:30:13.05 ID:9P22DIFoo

天乃「別に、おかしいだなんて言ってないでしょ?」

若葉「だが、あまり似合わないだろう?」

天乃「かっこいいことを言おうとするのは、誰にだって似合わないものだわ」

言おうとするから、演技っぽくなる

言おうとしているから、周到さを感じてしまう

天乃「だから、そのままでいいのよ。若葉は」

無理に格好良くしようとして、恥ずかしそうにする姿は愛らしい

でも、普段の何気ないしぐさに見える凛々しさは格好よく思える

天乃「素のままの貴女が十分、魅力的なんだもの」

若葉「そ、そうか……?」

天乃「ええ。そうやって褒められると照れるところとか、可愛い」

若葉「ぐっ」

照れくさそうな表情

可愛いと言われて、恥ずかしいけれど嬉しくもある

そんな良い複雑さのある雰囲気を感じさせる若葉を、天乃はちらっと見つめる


1、これからもよろしくね
2、若葉。東郷と園子をお願いね?
3、ひなたさんのように、私も若葉ちゃんコレクション作ろうかしら?
4、今回は本当にありがとう、お疲れ様

↓2
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 22:31:16.15 ID:uNlmcVvdO
4
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 22:32:50.71 ID:M9YvNT1R0
3
706 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/10(日) 23:08:29.16 ID:9P22DIFoo

ではここまでとさせていただきます
明日はできれば少し早い時間から


若葉「久しぶりだな……こんな、攻めてくる天乃は」

園子「つまり、ご先祖様は責められるほうが良い。と」

若葉「ぬわっ!? そ、園子!?」

園子「天さんは生粋の受け体質……ううん、凸凹の凹枠確定……それじゃダメなんよ〜」


夏凜「凸も凹もみんな凹でしょうが……」

東郷「いいえ夏凜ちゃん。凹同士でも半身ずらせば大丈夫!」グッ

夏凜「嬉しそうに言うのやめろっ!」
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 23:17:32.34 ID:uNlmcVvdO
乙
久々に若葉のターンが来たか
若葉が意外と責めやすいのか久遠さんがどこか楽しそうだな
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 23:26:56.76 ID:CF5UaprL0
乙
全部落ち着いたら若葉が単身赴任状態になっちゃうから今のうちにいちゃいちゃしなきゃな
709 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/11(月) 20:42:07.93 ID:nq3KgyQeo

では、少しだけ
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/11(月) 20:43:28.70 ID:CmCHEKnrO
よっしゃ
711 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/11(月) 21:19:33.54 ID:nq3KgyQeo

天乃「ひなたさんのように、私も若葉ちゃんコレクション作ろうかしら?」

若葉「なっ……だ、ダメだっ」

天乃「紅くなっちゃって……ふふふっ」

若葉「端末を取り出すなっ、このっ、撮らせないからなっ!」

ばさっ……と

カーテンを使って隠れた若葉を目で追いかけて、天乃は笑う

そうやって逃げるしぐさも愛らしい

ひなたさんはきっと、それも相極まって止められなかったのだろう。と

天乃はひなたの思いを感じて、端末のカメラを起動する

若葉「端末をしまえ、しまわないと出ないからな」

天乃「しまったわ。大丈夫よ」

若葉「ほん――」

カシャリ。

カーテンからひょっこり顔を覗かせた見事な一枚が、

端末に保存される

若葉「あーまーのーっ!」

天乃「しーっ」

若葉「っ」

天乃「みんな寝ているんだから、静かに」
712 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/11(月) 21:54:05.89 ID:nq3KgyQeo

若葉「ぐっ」

天乃「隙を見せた若葉がいけないのよ」

若葉「……まったく」

元気になったと思えばこれか。と

若葉は呆れながらも嬉しそうに笑う

写真を撮られるのも、

快気祝いならばと諦めたのか、

端末を取り上げようとはしない

若葉「元気になってくれてなによりだよ」

天乃「うん……ありがと」

若葉「ただ、精神的に楽になったからって無理をするな。体の方は本調子ではないんだからな」

天乃「分かってる」

普段の天乃からして、そういったことはめったにないが、

嬉しいから、楽しいからと

派手に笑ったりするだけでも血を吐きそうなほどに弱弱しいのが今の天乃だ

些細なことでも、無理はさせられない
713 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/11(月) 22:05:42.29 ID:nq3KgyQeo

若葉「天乃……」

天乃「うん?」

若葉「天乃に出会えて、本当に良かった」

天乃「どうしたのよ急に」

若葉「いや、ようやくここまで来たし礼は言っておくべきかと思ってな」

若葉は照れくさそうにはにかみながら

天乃の顔をちらっと見る

真っ直ぐ見ることができないのは

その心に抱く想いゆえだろう

若葉「この世界に呼ばれ、私たちのしてきたことが無駄ではなかったことを知ることができた」

それに。と、続ける

若葉「果たせなかった想いを、秘め続けた悔いを晴らすことができた」

天乃「若葉……貴女」

若葉「だから、ありがとう」

天乃「……気が早いわよ。馬鹿ね」
714 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/11(月) 22:14:22.53 ID:nq3KgyQeo

これから厳しい道を歩むことになるから

言えるときに言っておこう。という考えなのだろうが

気が早すぎると天乃は困ったように言い返してため息をつく

創作物に散見されるフラグというもののように感じられて

天乃としては、好ましくなかったのだ

天乃「そういうことは全部終わってからにしなさい」

若葉「すまない」

天乃「でも、貴女が良かったのなら……良かった」

本当に大切な人とは離れ離れのままの現世

そこにいることを好ましいと思ってくれている

それは、呼び出した天乃にとっては喜ぶべきことかはわからないけれど

けして、悪いことではないと思わせてくれる大切なものだった

天乃「これからも、よろしくね。若葉」

若葉「ああ、任せてくれ」

若葉はしっかりと答え、頷く

今は勇者ではなく精霊として

天乃のために尽くそう……と、若葉は改めて誓った
715 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/11(月) 22:24:08.27 ID:nq3KgyQeo

√ 12月14日目 朝(病院) ※日曜日


1が最低 0が最大


判定↓1
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/11(月) 22:24:38.76 ID:CmCHEKnrO
たのむぞ
717 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/11(月) 22:46:11.69 ID:nq3KgyQeo

では、ここまでとさせて戴きます
明日もできれば通常時間から


6は普通よりも少し、きつめ
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/11(月) 22:52:30.00 ID:CmCHEKnrO
乙
若葉の優しさが垣間見えた矢先に呪いが…
自分が引いた手前どんな目に会うのか怖いなぁ
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/11(月) 23:03:14.24 ID:lKa4MN4u0
乙
頑張れ勇者部
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/12(火) 22:02:08.81 ID:fJP0W+FgO
今日は休載か
721 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/13(水) 20:50:40.38 ID:1KxjyBXoo

では、少しだけ
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/13(水) 20:51:39.83 ID:HbajL2NBO
やったぜ
723 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/13(水) 21:38:09.97 ID:1KxjyBXoo

√ 12月14日目 朝(病院) ※日曜日


天乃「……え?」

起きたばかりの頭に響く声は、無理やりに絞り出された力のないもので

聞こえなかったからもう一度。

そう、聞き返すこともできるほどのものであるにもかかわらず、

天乃は小さく驚きの声を漏らすことしかできなかった

それを伝えに来た風は酷く顔を歪めていて、

とてもではないけれど……もう一度話してもらうなんてことが許されるような様子ではない

天乃「…………っ」

強く歯を食いしばった天乃は、今すべきこと、言うべきこと

それを一生懸命に考えて、息を飲む

天乃「風、間違っても戦いに移行だなんて考えないで」

風「…………」

天乃「風、お願い」

風「っ………」

風の握り拳に触れた天乃は、

ギリギリ引き寄せることのできる限りなく弱い力で、包み込む

天乃「ここで無理をしても、何にもならないから」
724 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/13(水) 22:23:39.65 ID:1KxjyBXoo

天乃の言葉に風は頷きつつも、怒りは収まらないといった様子で、目を背ける

つい、さっきのことだ

樹が、エスカレーターの一番上から――転落した。

一番下の階にある売店を使った際、

特別病棟ということもあって、近くのエレベーターではなく、

すぐ目の前にあるエスカレーターを使って二階に上がってから、

別の通路を通って、改めてエレベーターを使う必要があったのだが、

その一番初めのエスカレーターで事故は起きた

一番後ろにいた樹がエスカレーターから先に進もうと足を上げた瞬間にガクンッと、揺れて

そのままだ

一緒にいた友奈たちが手を伸ばす間もなく、落ちていった

樹にはまだ精霊に守ってもらうだけの余力があってなお、

強く体を打ったことによる失神は免れなかった上に

ほんの一瞬手すりを掴んだ右手の爪が痛々しく剥がれていたのが、

祟りの陰険さを、物語っていた

天乃「……みんなが一緒だから若葉達もついていかせなかったのが、裏目に出たわね」

若葉「すまない」

天乃「仕方がないわ、若葉達が悪いわけじゃない」

若葉達だって、東郷や園子の身を守るために傍に居てくれたのだ

責める理由なんて、どこにもない
725 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/13(水) 23:02:10.08 ID:1KxjyBXoo

打ち所が悪ければ死んでしまっていてもおかしくないような状況だったのだ

細かい怪我こそあるが、精霊の力もあって失神で済んだのは幸いだろう

もっとも、精霊の力があったのに……と、嘆くべきかもしれないが。

九尾「それだけ神樹の力が弱っておるということじゃろうな」

天乃「九尾……」

九尾「神樹の力が弱り、祟りを抑えきれなかった結果が今回の事故じゃ」

事故というべきなのかも疑問じゃがな。と

九尾は続けざまに言って

九尾「今回はまだ軽い方じゃな……何かしらの物的な要素が加わっていたら大けがは免れなかったじゃろう」

天乃「……落ちるだけで済んだから大丈夫だったってこと?」

九尾「うむ……例えばそうじゃな。交通事故などではこうはいかなかったはずじゃ」

精霊の守りがあっても貫かれる、砕かれる

その結果、生身の体に多くのダメージが残るため、単なる失神では済まなかったと九尾は答える

九尾「……その場合は最悪、主様の精霊であっても消滅させられる可能性もある」

若葉「私たちが……か?」

九尾「主らとて、魂の依り代にした核というべきものはある。それが砕かれれば当然、元には戻れまい」

普通の戦いでは傷つかないし、

力を使ったからと言って、限度さえ守れば消滅することはまずないが

精霊の力を貫く力が相手ならば話は別だった
726 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/13(水) 23:06:53.14 ID:1KxjyBXoo

では途中ですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から

すでに何度かお休みをいただいてしまっていますが、
今月は少々厳しいので似たような状態が続くかと思いますが、出来る限り進めていきます
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/13(水) 23:12:53.45 ID:XSKpnUPBO
乙
さっそく陰湿極まりない呪いが樹ちゃんを…
守りがない東郷さんやそのっちはもっと危ないのでは
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/14(木) 00:28:17.54 ID:0Cos6TnhO
乙
怖いなこれは
729 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/15(金) 23:00:14.09 ID:PSuA56Pto

遅くなりましたが少しだけ
730 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/15(金) 23:54:44.42 ID:PSuA56Pto

若葉「そんな状態だと、さすがに東郷たちを出かけさせるわけにはいかないな」

九尾「今回はたまたまそうだった可能性もあるがのう」

そういった九尾は少し考えこんで、若葉を一瞥する

いい考えが浮かんだ。という表情は浮かばなかった

九尾「そうじゃな……残念ながらそれがよかろう」

天乃「やっぱり、私の血を分けたほうが良いんじゃない?」

九尾「もう少し体調が戻ってからにすべきじゃろう。無理をしても、主様の症状が重くなるだけじゃ」

天乃「でも……」

九尾「主様の身を案じるならば、出来ても一人じゃぞ」

生半可な対処では、

余計なことを……と、天の神による祟りが別の誰かに上乗せされてしまうだけかもしれない

だからもう少し待つべきだと、九尾は繰り返し忠告する
731 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/16(土) 00:20:56.29 ID:mo566dC9o

沙織「こればかりは仕方がないね……」

天乃「沙織っ」

夏凜「樹が目を覚ましたわよ」

意識や記憶に障害はなく、体を動かすのにも問題はない

何らかの障害が残ったりはしないだろうという風に医者に言われたと、夏凜が説明する

それでもいきなり別室からこちらにまで戻ってくるということはできないらしく

今日はとりあえず、別室でひと休み。ということになるらしい

夏凜「風は向こう行ってあげなさいよ。天乃たちは私たちが見ておくから」

友奈「一人は危険なので私も行きますっ」

若葉「それなら私もついていこう。こっちは――」

千景「ええ、任せなさい」

若葉の呼びかけに応じるように姿を見せた千景に若葉が頷く

天乃「一人向こうに残るなら、3人必要だものね」

そうでなくとも

何かがあったときのために、最低3人での行動を義務付けるべきかもしれない
732 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/16(土) 00:34:00.82 ID:mo566dC9o

夏凜「覚悟していたとはいえ、いきなりやられるとは思わなかったわ」

千景「理不尽なものよ……問題はそこじゃないわ三好さん」

夏凜「問題は、神樹様の領域に影響を与えた上に精霊の力も突破してきたことね」

それと。と

夏凜の言葉に別のベッドに横になっていた東郷が口を開いた

東郷「祟りは些細な事故などとして、被害を出してくるという点ね」

天乃「…………」

ほんの些細な不注意だったり、油断が命取りになる

しかも、今回のエスカレーターでの事故で言えば

樹の不注意や油断などなくとも被害が出る事になった

それだけ、強力な力ということになる

天乃「……早く、私の力を分けないと」

夏凜「いっそ、病室から出ないってことも必要になってくるかもね……」

焦りを感じるような天乃のつぶやきに

夏凜は困ったように、つぶやいた
733 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/16(土) 00:35:21.56 ID:mo566dC9o

√ 12月14日目 昼(病院) ※日曜日


01〜10 友奈
11〜20 
21〜30 夏凜 
31〜40
41〜50 千景
51〜60 
61〜70  沙織
71〜80  園子
81〜90 
91〜00 夏凜

↓1のコンマ 
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/16(土) 00:41:49.67 ID:JgTQCAcWO
あ
735 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/16(土) 00:51:28.14 ID:mo566dC9o

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


沙織と交流
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/16(土) 01:10:32.25 ID:JgTQCAcWO
乙
そういや沙織とは種植えるって仕事も控えてるんだよな
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/16(土) 08:06:13.26 ID:Wv4pZrzJO
乙
間接的に久遠さんも苦しめる祟り
天の神が久遠さんを焦らせて更に弱らせようとしてる気もする
738 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/17(日) 21:17:13.77 ID:ZuMAZ+zCo

では少しだけ
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 21:18:14.20 ID:OOqJ0N8pO
かもーん
740 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/17(日) 22:03:44.36 ID:ZuMAZ+zCo

√ 12月14日目 昼(病院) ※日曜日


沙織「久遠さん、大丈夫?」

天乃「ええ、大丈夫よ」

他のみんなとい違って、祟りを受けてはいない

だから平気だという天乃に、沙織は「それもだけどね」と、遮った

沙織「久遠さんの場合、精神的に来るでしょ? みんなへのダメージは」

天乃「……それは、そうだけど」

沙織「樹ちゃんがエスカレーターから落ちた、きっとみんなにも何か起こると思う」

天乃「そうでしょうね」

天乃の力を使っても、抑えられるのはその影響だけ

祟りの元凶をつぶさない限り続く

天乃「……もちろん、私は戦いに行かないわよ?」

沙織「それは分かってるし、させないよ」

天乃「なら、どうしたのよ」

沙織「罪悪感、感じてるでしょ」
741 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/17(日) 22:22:45.97 ID:ZuMAZ+zCo

沙織「ダメだよ、そのままじゃ」

心が潰れてしまう

天乃がみんなに力を分け与えられるようになるのは

あと数日もすれば確実に行えることだろう

だが、元凶を絶つのにはまだまだかかるはずだ

その間、ずっと心に傷をつけ続けていたら、確実につぶれてしまう

天の神がそれを狙って行っているのかどうかは定かではないが

天乃のその目を背けきれない優しさは

ことこれにおいては致命的だと言ってもいい

沙織「久遠さんには難しいことだって分かってるけど」

でも。と、沙織は言う

沙織「あまり思いつめないで」

天乃「………」

沙織「久遠さんは祟りがなくても穢れがある」

心の汚染がその穢れを強めてしまったりすれば、

バランスは瞬く間に崩壊し、天乃は死に至るだろう

あるいは、壊れてしまうか。

沙織「神樹様の種を植え付けるまでは心身ともに絶対安静が必要なんだよ」
742 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/17(日) 22:34:01.77 ID:ZuMAZ+zCo

天乃「それは分かってるわ……大丈夫」

出来る限り、感情的にはならない

樹の事故に怒りと罪悪感を覚えはしたけれど

しっかりと、抑え込んだ

みんなが頑張っているから

みんなに頑張らせてしまっているから

だから、天乃も我慢する。耐える

天乃が壊れてしまえば、すべてが無駄になってしまうから

天乃「……ありがとね、沙織」

沙織「ありがとう、なんて……」

何もできてないよ。と、沙織は申し訳なさそうに呟いた




1、神樹様の種、いつならできる?
2、神樹様の種、少し早められない?
3、いつ祟りの影響があるかとか、察知はできない?
4、東郷と園子のこと、お願いね


↓2
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 22:36:03.76 ID:OOqJ0N8pO
1
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 22:38:03.68 ID:yMbonu320
2
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 22:38:25.64 ID:jeSxBC3k0
3
746 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/17(日) 22:51:44.50 ID:ZuMAZ+zCo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


沙織「神樹様の種を早める……?」

沙織「それはつまり、棒状にしていいってこと……?」

天乃「違う、そうじゃない」

天乃「待って、なんで、なんなの、欲求不満なの?」

沙織「勇者部みんな、欲求不満だよ?」ニッコリ

天乃「元気になったら何でもしてあげるから、今は許してっ」
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 23:02:36.84 ID:OOqJ0N8pO
乙
久遠さんさおりんの勢いで更に墓穴掘ってないか?w
あと久遠さんの復活が待ち遠しいな…
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/17(日) 23:59:59.17 ID:lSTwNM9+0
乙
実際問題どんな方法を取るんだろうか
749 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/19(火) 20:33:44.04 ID:VitUPvqko

では少しだけ
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/19(火) 20:48:24.91 ID:bzj47nNqO
きてたー
751 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/19(火) 20:51:51.32 ID:VitUPvqko

天乃「ねぇ沙織、神樹様の種を使う時期を早めることはできない?」

沙織「それは……」

天乃「沙織が言いたいことは分かるわ。無茶だって、言いたいんでしょ?」

困った表情

出来るともできないとも言い難い沙織の表情が語るのは

無茶をするなら。という答え

神樹様の種を使うことが出来ないのは

天乃の体が弱っているというのが大きな理由だ

それを多少なりとも無視するなら

今日でも明日でもいつだって使うことはできるのだ

その結果、明日、明後日、深夜

いつ死んでもおかしくなくなってしまうが。

天乃「でも、時間が経てば時間がたつほど被害が増えるし大きくなるわ」

沙織「だからって久遠さんを危険に晒すのはあり得ないよ」

天乃「少しも?」

沙織「これっぽっちも」
752 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/19(火) 21:01:31.48 ID:VitUPvqko

天乃の見せた指の隙間よりも

ずっとずっと小さく、むしろ開いていないのではというほどの人差し指と親指の間

沙織はそれを払って、天乃を見る

困った人だと物語る表情は、理解ができるが故の苦悩もあった

沙織「さっき言ったよね? 思いつめないでって」

天乃「別に思いつめてるからじゃないわ。もちろん、自責の念に駆られたわけでもない」

沙織「ならなんで無茶なこと言うの? みんなが頑張ってるから? 自分だけ楽してるから?」

違うよね。と、沙織は言う

沙織「久遠さんのお願いによって引き起こされてることだから……だよね」

確かに、みんなが頑張っているからとか

自分だけが楽しているからとか

自分の願いによってみんなが傷つく自責の念ではないのかもしれない

けれどそれは結局、無茶だ

沙織「自分のお願いだから、自分も何かしたい。少しくらい頑張りたい……とかだよね」

でも結局、それは無茶だ

繰り返すことになるけど、と、沙織は若干申し訳なさそうな表情で

沙織「それは無茶だよ」

天乃「…………」

沙織「それに、それはやっぱり久遠さんが自分だけがって悪く思ってるからこそ言えることだと思うよ」
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