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【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十七輪目】

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802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 23:19:02.54 ID:4qKM8PpI0
2
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 23:20:37.92 ID:FPgSfykiO
3
804 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/26(火) 23:40:55.75 ID:EeLYXma5o

√ 12月15日目 朝(病院) ※月曜日


01〜10 東郷
11〜20 友奈
21〜30 夏凜
31〜40 樹
41〜50 球子
51〜60  千景
61〜70 歌野
71〜80 沙織
81〜90 園子
91〜00 水都

↓1のコンマ 
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 23:45:57.89 ID:FPgSfykiO
806 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/26(火) 23:52:51.26 ID:EeLYXma5o

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から

もう一回園子とのフラグ建設
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/26(火) 23:58:51.98 ID:FPgSfykiO

ここにきて連続でそのっちとの絆強化イベントか
久遠さんの不安を吹き飛ばせるような勢いがほしいところだな
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 00:40:29.75 ID:SpTWowC10

そのっちといちゃいちゃする機会今まで少なかったからな
809 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/27(水) 21:10:09.71 ID:ueB8Ikdmo
では少しだけ
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 21:14:23.32 ID:b7xX1xKXO
よしきた
811 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/27(水) 21:47:33.18 ID:ueB8Ikdmo

天乃「園子……何してるの?」

気づけば、もぬけの殻になっていた正面のベッド

かすかに聞こえるもぞもぞとした布のスレる音に

天乃は確信をもって、声をかける

今更音が止んでも遅い

覗けば見えるだろう金色の髪の持ち主の名前をもう一度呼ぼうかというところで

ひょっこりと、日の出のようにそれは頭を出した

園子「バレたか〜」

天乃「何してるのって、言ったのよ」

園子「立てばぶつかり歩けば躓く……ならば這えばいい!」

なーんて。と

園子はびしっと決めて見せた表情を綻ばせると、

のんびりと溶けた顔をベッドに乗せる

園子「赤ちゃんの目線も経験しておくべきだと思って」

天乃「這ってれば安全に近づけるってだけでしょ? 安静にしてなさいって、言ってるのに」

園子「だって〜」

天乃「だっても建前もなし。ものが落ちてきたり、床にガラス片がおちてる可能性もあるのよ?」

園子「そこまでは大丈夫なんじゃないかな〜?」
812 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/27(水) 22:08:24.27 ID:ueB8Ikdmo

天乃「その油断が命取りになるかもしれないのよ?」

園子「天さんの心配も分かるけど……」

でも。

心配しすぎていても精神が持たなくなってしまうかもしれない。

天の神の狙いはそこであるかもしれないのだ

いや、あるいは心身ともに疲弊させることが目的なのかもしれない

園子は言いかけた口を閉じると、

すっと立ち上がって、転げ落ちることがないようにと椅子に座る

園子「実は、天さんの傍に居ると気分が楽になるんよ」

天乃「またそんなこと言って」

園子「本当っ本当なんよ〜!」

まるでそれが嘘であると白状するかのように慌てて否定した園子は

天さんの力が漏れてるからだと思う。と、それっぽいことを付け加える

園子「天さんの力が漏れ出てるから、それが傍に居る私たちに触れることで癒されてるんよ」

天乃「それでも、離れたらまたけがをしたりするんでしょう? 逆に言えば、そのせいで酷くなることだってあるかもしれないわ」
813 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/27(水) 22:28:04.39 ID:ueB8Ikdmo

園子「天さんは〜も〜相変わらずネガティブがお好きだねぇ」

天乃「別に好きなわけじゃ……」

園子「だったら、悪い方悪い方に考えないで良い方にも考えたほうが良いよ」

一緒にいることで、癒される

祟りによる影響が少しでも軽減される

そういう風に考えたほうが良い

そういった園子は天乃の否定的な雰囲気を感じ取ったのだろう

ちょっぴりムっとする

園子「天さんは私といるの……嫌い?」

天乃「なに言ってるの?」

園子「だって、嫌がってばっかり」

天乃「嫌がってって……園子は、もう……っ」

明らかに分かっていて言っている園子を一瞥する

園子「しくしく」

演技か真か

うるうると潤んで見える眼差しだった


1、心配なのよ、分かるでしょ?
2、おいで
3、本当に、楽になるの?
4、貴女、自分が満開を使ったこと忘れてるわけじゃないわよね?
5、好きに決まってるでしょ


↓2
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 22:30:11.54 ID:HZbcHyxX0
3
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 22:32:22.37 ID:b7xX1xKXO
4
816 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/02/27(水) 22:37:45.67 ID:ueB8Ikdmo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


園子「甘くないっ天さんが甘くないっ」

園子「怒ってるんよ〜」

園子「もうだめだ〜愛が尽きてしまうぅ〜うぐっ」

園子「わが心のオアシスは枯れたのだ……ばたり」

天乃「まったくもう……園子、ふざけないの」
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/27(水) 22:51:39.21 ID:b7xX1xKXO

久遠さんのそばが一番安全なのか
力が完全復活するまで一緒に寝てるのも手かな?
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/02/28(木) 08:07:21.56 ID:gR+lg2FEO

早く久遠さんに安心を…
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 12:33:50.38 ID:+rEsmVUDO
前々から告知はされてたけど今までより休載率が跳ね上がってて心配だなぁ
今月は大丈夫だろうか…
820 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/01(金) 20:57:33.52 ID:u2FlVGTPo

では少しだけ
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 21:06:15.39 ID:0cehI7byO
かもーん
822 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/01(金) 21:18:23.05 ID:u2FlVGTPo

天乃「園子」

園子「ん……」

天乃「貴女、自分が満開を使ったこと忘れてるわけじゃないわよね?」

園子「天さんが折れてくれなかった……っ!」

天乃「何を言ってるのよ」

呆然と。

驚愕の表情で時が止まったかのように固まってしまった園子へと、

天乃は冷たさも感じる声で言い返す

園子は冗談を言っているような声色ではあったものの、

天乃としては、まじめだった

意地悪だったり、園子のことが嫌いなのではもちろんない

他でもない園子自身の身の安全も考えてのことであるからこそ

その要因となりえることを茶化そうとする園子に対して、

天乃は厳しい態度を見せるのだ

天乃「本当に分かってないの?」

園子「わ、分かってるんよ〜」

天乃「だったらどうして茶化そうとするの? 貴女が危険な目に合わないようにって、言ってるのよ?」
823 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/01(金) 21:38:35.64 ID:u2FlVGTPo

園子「う〜」

天乃「園――」

園子「天さん、お母さんみたい」

天乃「それはそうでしょ? これでも一応子持ちなんだから」

園子「宿題しろ〜勉強しろ〜貴方のために言ってるんだ〜っていう感じのやつだよ?」

多分いっつんなら良く分かるんじゃないかな〜と

間延びする声とは裏腹に

ちょっぴり残念そうにぼやいた園子は目を伏せる

母親であることは確かだ

でも、まだ中学三年生

元々精神的に年上だったものがさらに繰り上げられてしまったことで

より大人の思考になってしまったのかもしれないと思うと

悪いとは言わないが

また遠くに行ってしまったようで、園子としては……寂しかった

園子「天さん、子供心分かってない」

天乃「園子……?」

園子「危険だろうがなんだろうが好きな女がそこにいるんだっ会いに行って何が悪いんだこんちくしょーっ!」

天乃「っ!」
824 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/01(金) 22:06:11.72 ID:u2FlVGTPo

もう我慢できないと、あふれ出る思いの丈を吐露するように叫びに近い声で言い放った園子は

いきり立って椅子を蹴飛ばし、勢い任せに天乃に触れようとしたところで、グッと手を引っ込める

今の天乃は軽い力でも引き寄せられるけれど

それは、壊れやすいということでもあると園子はちゃんと分っているからだ

感情任せだからと言って理性がないわけではない

園子「天さんだって、体が動くなら危険だったとしても無茶するでしょ」

してきたでしょ。と悲しげに言うと、

倒してしまった椅子を元に戻して、ごめん。と自分のベッドに戻っていく

天乃「…………」

分かってないわけじゃない

むしろわかる。分かっている

どれだけの無茶ができるのか、無理を押し通そうとしてしまうのか

だからこそ、その対象である自分がストッパーでなければいけないはず

それなのに……

天乃「……悪いなんて思ってない、私はただ……」

心配なだけ。

しめられたカーテンをまっすぐ見つめて

天乃は心の中で、つぶやいた
825 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/01(金) 22:13:30.86 ID:u2FlVGTPo

√ 12月15日目 昼(病院) ※月曜日


01〜10 東郷
11〜20 
21〜30 夏凜
31〜40 
41〜50 
51〜60 千景
61〜70 
71〜80 友奈
81〜90 
91〜00 樹

↓1のコンマ 
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 22:14:29.85 ID:kbft5All0
827 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/01(金) 22:25:12.19 ID:u2FlVGTPo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


東郷「互いを想いあうが故のすれ違い……」

東郷「でも大丈夫ですよ久遠先輩!」

東郷「寝具の上で招き猫していればそのっちに限らず入れ食いです」グッ

天乃「寝具……ベッドの招き猫って何?」

東郷「それなら今から手取り足取り教えますからご安心を」ニコッ


夏凜「なにあれ。詐欺?」

風「嘘じゃないのが質悪いというかなんというか……」
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 22:29:16.71 ID:rkAlgWkL0

久遠さん体力戻らないと何にもできないんだよなあ
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/01(金) 22:35:54.31 ID:0cehI7byO

あの園子の叫びでどれだけ久遠さんのことを想っているのかがよく分かるな
いつか久遠さんが年相応の子供の心を取り戻せる日が来てほしいが…
830 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/02(土) 20:51:48.80 ID:P1lxuur8o

では少しだけ
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 20:59:26.71 ID:GKzytzL+0
よしきた
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 21:01:04.43 ID:FdKBIoz5O
あいよ
833 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/02(土) 22:12:15.25 ID:P1lxuur8o

√ 12月15日目 昼(病院) ※月曜日


精神的な疲弊は、

樹がけがをしたことや、みんなが些細であれ何らかの被害に遭ったことが原因だろう

だが、園子の気持ちを考え切れていなかったのは違う

カーテンの奥に消えてしまった彼女を想い

潰れてしまいそうな痛みさえ感じそうな体への不信感も違う

前者はきっと、子供を産んだことで愛する。という想い自体に変化があって

後者はきっと、少しずつ戻りつつある穢れとそれに呼応しているであろう祟り

それに対する感じきれない畏怖があるからだ

天乃「…………」

自分の言動の一つ一つ

それに対する園子たちの反応

園子が声を荒げて、逃げて行ってしまった後姿が目を閉じても見える

それほど、衝撃的で

それほど、心は不安に満ちていた
834 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/02(土) 22:47:33.02 ID:P1lxuur8o

天乃「私は……私だって……」

園子と同じだ

危ないから来るなと言われても

会いに行きたいと、何とかしたいと

そう思えば自分の身の危険のことなど考えずに会いに行く

天乃「駄目ね……」

少しは強くなれたと思ったのに

もうそろそろ、大丈夫になっていてもいいはずなのに

心の痛みは感情に直結してしまう

天乃「っ」

自分の体に対しては強すぎる力で、胸を抑える

少しでも触れられないだろうか

少しでも和らげられないだろうか

この不安を、少しでも忘れられないだろうか。と
835 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/02(土) 22:59:07.46 ID:P1lxuur8o

園子にも祟りによる影響はある

それは口にしてはいけないことで

どれだけの痛みと苦しみがあっても

外傷的なものでない限り決して他言は許されない代物だ

元気で明るい園子の姿

それが、百パーセントのものであると断言できるだろうか

少なくとも、今の天乃には無理だ

傍に居ることで和らげることが出来る

冗談めかしていた園子の言葉が、冗談であると断言できるだろうか

いや、出来ない

天乃「………」

それを後悔してしまうから

触れたがっていた園子を受け入れてあげれば良かったと

冗談に見せかけていても

普段のように、笑って受け止めてあげられるだけの余裕があったのならと、

心には棘の刺さる痛みが走る


1、勇者
2、精霊
3、イベント判定

↓2
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 23:04:41.86 ID:c1gAvtWF0
3
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 23:06:11.90 ID:FdKBIoz5O
1
838 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/02(土) 23:15:06.20 ID:P1lxuur8o

1、友奈
2、風
3、東郷
4、夏凜
5、樹
6、園子

↓2
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 23:16:20.80 ID:FdKBIoz5O
Ksk
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 23:16:36.53 ID:GKzytzL+0
3
841 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/02(土) 23:54:59.35 ID:P1lxuur8o

ではここまでとさせていただきます
明日はできればお昼ごろから


天乃「どうしたら……良いのかしら」

東郷「不安ですよね」ギュッ

東郷「でも、大丈夫です。大丈夫ですよ久遠先輩」

天乃「っ」ドサッ

東郷「悩みも、不安も……全て、忘れさせますから」
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 00:04:09.12 ID:6n/qM4NmO

ここまで精神が弱りきってるとなると東郷せんせーの手段を試してみるのも手かもしれんな…
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 00:50:09.25 ID:9R3PKc2+O

そのっちと仲直りしなくちゃ
844 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 16:18:24.89 ID:jPKxhfVyo

では、少しずつ
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 16:22:36.60 ID:kUx2Zf8RO
はいよー
846 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 17:02:12.66 ID:jPKxhfVyo

天乃「体の方はどう?」

東郷「今のところは、問題ありません」

ちょっとした擦り傷

その程度の被害はあったけれど、

祟りの規模としては非常に小さなものだ

樹のように体や頭を強く打つようなダメージを基準に考えるつもりはないが

事故や事件を含まない日常的な日々の中で起こる小さな傷は、

問題ないと言っていいだろう

東郷「久遠先輩も……体の方は調子がよさそうで何よりです」

全盛期と比べれば非常に少女的

だが、それはある意味で当然であり非日常から脱したとも言える

弱弱しいのはまだ、馴染まないが

このままでもいいのではないかと、東郷は心の中に言葉をしまい込む

東郷「ですが……」

天乃「聞こえちゃった?」

東郷「叫んでいましたから。みんなにも聞こえていましたよ」
847 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 18:06:38.24 ID:jPKxhfVyo

東郷「そのっちも、何も本気で怒っているわけじゃないのは……」

天乃「うん」

東郷「そうですよね、久遠先輩だってそのっちとの付き合いは長い」

分からないはずがない

それはもちろん、その逆も然り

園子にも、天乃の考えている事くらい分かる

でもそれでも我慢できなかったから叫んだのだ

そこで叫ばせてしまったから

天乃が心に傷を負いかけているということを、

東郷は分かっている

東郷「……久遠先輩の傍に居れば、落ち着く。というのはそのっちの嘘じゃないんです」

天乃「貴女もなの?」

東郷「いいえ。みんなが、です」

天乃「私の持ってる穢れが作用してるのかしら」

東郷「穢れもそうですが……愛が感じられるからですよ」
848 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 19:11:03.72 ID:jPKxhfVyo

冗談みたいなことを、東郷はまじめに言う

本気で言っている

穢れが作用していること

天乃の愛が感じられるからということ

全部本当だ

東郷「どれだけのことがあっても、久遠先輩が傍に居てくれるのならば大丈夫だと思える」

努力も、根性も報われるのだと分かる

だから、もっと頑張ろうと思うことが出来る

なによりも……胸の痛みを上書きできる熱さがある

東郷「久遠先輩さえいてくれるのなら、大丈夫なんですよ」

天乃「でも、傷は癒せない」

東郷「祟りは癒せる」

天乃「……」

東郷「……でも、そんな顔をされていたら、癒えるもの癒せない」


849 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 19:34:33.88 ID:jPKxhfVyo

東郷「何でも言っているはずです。久遠先輩が、私達のすべてだと」

勇者を続けている理由、努力を惜しまない理由、

無茶をしてしまう理由、どんな困難にだってめげない理由

今こうして話している間にも

刻一刻と祟りによって体が蝕まれていても笑うことが出来る理由

東郷「久遠先輩が笑顔になれないと、私達も笑うことが出来ません」

天乃「……」

東郷は椅子からベッドへと軽やかに身を移し、

天乃へと身を寄せる

東郷「久遠先輩が注意してしまうことも、そのっちが少しやりすぎてしまう気持ちも、どっちも良く分かります」

東郷自身、

動くことが出来る嬉しさも相まって天乃に会いに行きたくなるし

触れたいと思ってしまう

だから全身が動かなかった園子は、自分以上にそういう気持ちが強いだろうことも分かる

そんな園子の自由さに、不安になってしまう天乃の気持ちも分かる

東郷「だけど、少しだけでいいのでそのっちを受け止めてあげてはくれませんか?」

頻度が多いこともあるだろう、強く密着してくることもあるだろう

でも、それは好きだからこそだし

蝕まれていく自分の体を癒し、心を強く保つためのものだから

だからお願いします。と、東郷は言う



1、分かってるわ。分かってるけどね……不安が勝っちゃうのよ
2、そのっちだけでいいの?
3、なら、私のことも何とかしてよ
4、力さえ、ちゃんともどってきてくれさえすれば……

↓2
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 19:36:35.92 ID:kUx2Zf8RO
4
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 19:39:17.48 ID:N2sEmyHgO
2
852 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 20:36:54.99 ID:jPKxhfVyo

天乃「……そのっちだけでいいの?」

東郷「え……」

東郷の話を聞いて、問われて

引き出されたのは天乃の笑みと、からかうような台詞

思わず反応の遅れた東郷は、ぐっと息を飲みこむと

考えの読みにくい真っ新な笑みを浮かべる

東郷「そんなわけ、ないですよ?」

天乃「でも、勇者部だけでも6人いるでしょ? 園子みたいな頻度で来られると、体がもたないというか」

休まる時間が無くなっちゃうと思わない?

そう聞く天乃に見せるのは、笑みだ

何を言ってるんですか?

本気で言ってるんですか?

そう問いかけるような威圧感さえ感じられそうな笑み

天乃「東郷?」

東郷「節度は守らせるので大丈夫ですよ。それに……」

一日を朝昼晩で考えれば、3日

一週間もあれば21日もあるということになる

東郷「6人いようが9人いようが、一人2回は久遠先輩を楽しめ……傍に居られます」
853 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 20:44:41.31 ID:jPKxhfVyo

天乃「みんなの相手をしないっていうのは冗談だけど……その、変な考え方止めない?」

東郷「確かにそうですね……時間割的に言えば夜が圧倒的にお得……」

天乃「東郷?」

東郷「寝るもよし抱くもよし破廉恥な行為だってしてもいいですし、何より居られる時間が違います」

沙織たちを含めれば、天乃が抱く少女の数は一週間では足りなくなる

だが……

東郷「一日に二人相手にすると言うのは?」

天乃「東郷、落ち着いて」

東郷「くじ引きで決めるんです。一週間の中で誰がどの曜日かをくじ分けして、久遠先輩に相手して貰う」

もちろん、何をするかは個人にゆだねられる

ただ寄り添ってもいいし、何かしたりしてもいい

すべて自由、けれど一週間に一度限定

東郷「どうですか!?」

天乃「どうって……そうねぇ」

まずは、落ち着くことから始めましょうか

天乃は困ったように、そういった
854 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/03(日) 20:45:21.38 ID:jPKxhfVyo

途中ですが、本日はここまでとさせていただきます
明日はできれば通常時間から

場合によってはお休みをいただくことになるかもしれません
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 20:57:31.72 ID:0VBeTqvZO

確かにとーごーせんせーの案で嫌なことを忘れられたら元気になりそうではあるかも
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 23:49:03.69 ID:GrCTeWLx0

勇者部5人にそのっち沙織若葉……
1週間で足りないじゃん!?
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 15:29:51.71 ID:zPlEGfsJO
若葉は単身赴任だから将来的には1週間で大丈夫大丈夫
858 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/04(月) 21:28:23.36 ID:agnYot0Bo

では少しだけ
859 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/04(月) 21:32:47.99 ID:agnYot0Bo

√ 12月15日目 夕(病院) ※月曜日


01〜10 風
11〜20 
21〜30 樹
31〜40 
41〜50 千景
51〜60 
61〜70 友奈
71〜80 
81〜90 夏凜
91〜00 沙織

↓1のコンマ 
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 21:42:30.31 ID:QBSmjY9UO
861 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/04(月) 22:15:17.90 ID:agnYot0Bo

√ 12月15日目 夕(病院) ※月曜日


天乃「園子……顔見せないわね……」

もしかしたら寝ているだけかもしれないけれど、

求めすぎた罪悪感を感じているのかもしれない

園子はカーテンの奥に引っ込んで以降

まったく物音を立てることなく静まり返ったままだ

天乃「………」

寝ているのだとしても、

苦しみから逃れるためだったとしたら?

そう、思い始めてしまうと

今朝までの積極的な行動力は自分のためにもなっていたのだと

今更ながらに思う

天乃「でも、それは言えない」

それを言ってしまうと、

みんながみんな揃いも揃って我慢してでも顔を見せに来るからだ

苦しかろうが辛かろうが

自分は大丈夫なのだと言いに来るようになってしまう

だから、天乃から求めるわけにはいかない
862 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/04(月) 22:47:01.25 ID:agnYot0Bo

はぁ……と、ため息をつく

ため息をつくと幸せが逃げるというけれど

幸せが逃げているからため息が出ているのだと、天乃は投げやりに考えて目を瞑る

眠ってしまおうか

嫌な考えも、何も

考えずに済むように身を委ねてしまおうか

そんなことを考えて、東郷の言葉を思い返す

冗談みたいなことだったし

東郷は本気に見える冗談のような言い方だった

でも、救いになっていることはきっと……事実だろうし

決してない話でもないかもしれないと、思う

天乃「ただ、私の体がもたないのよね」

一週間が短いとかどうとかではなく

天乃は今簡単に壊れてしまいそうな陶器人形みたいなもので

二人の相手など、していられない

もちろん、みだらな行為をしないならば多少……負担は軽くなると思うけれど。


1、勇者
2、精霊
3、イベント判定
4、休む


↓2
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 22:49:09.48 ID:thCZ3g5LO
4
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 22:51:01.12 ID:ESpHMgFW0
4
865 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/04(月) 23:09:12.28 ID:agnYot0Bo

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


再開時にイベント判定
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 23:18:22.94 ID:thCZ3g5LO

まず久遠さんが元気にならないとどうにもならないからな…
今は焦らず体力を回復させよう
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/04(月) 23:58:13.85 ID:2Dw0U2htO

休むのが先決だな
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 00:47:08.49 ID:OOdSoI+BO

まあ久遠さんの方の大きな一難はさったから寝てりゃそのうち元気になるでしょ
869 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/05(火) 22:06:58.43 ID:OSRFwt2To

では少しだけ
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 22:10:22.14 ID:appJXCuwO
ばっちこい
871 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/05(火) 22:13:47.08 ID:OSRFwt2To

01〜10 
11〜20 友奈
21〜30 
31〜40  樹
41〜50 
51〜60  風
61〜70 
71〜80 千景
81〜90 
91〜00  夏凜

↓1のコンマ 
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 22:15:51.76 ID:appJXCuwO
873 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/05(火) 22:48:50.24 ID:OSRFwt2To

精霊の空間から姿を見せた千景は、

閉じ忘れのカーテンをさっと締めながら、中に残る

音がならないように椅子に座って、

目を瞑り、微かな寝息を立てる

そんな、小さな子供のような主を眺めて、唇を結ぶ

起きている間、ずっと悩まされる不安から逃れられている時間は

天乃をとても穏やかにさせてくれている

けれど、それはまだ些細―樹は重傷だったが―と言えるレベルに留まってくれているからだ

しかし、祟りを受けてからまだ数日も経たないうちに細かな被害は尽きず

一人の例外もなく襲われていく事態は、いずれ夢にまでその猛威を振るうかもしれない

勇者は怪我を負い、天乃は心に傷を負う

千景「……私はまだ、思えば軽かった」

虐げられて傷ついた心と、

精霊の穢れによって産まれたもう一人の闇の強い郡千景の挑発

自分の心さえ強ければ何とでもなったそれに対し、

何よりもみんなを失うことを恐れていたのに、大事な時な時に守ることのできる力を失って

時間が経つにつれて被害が大きくなるか、重なるかで傷ついていく勇者部を見ているだけしかできない天乃

明らかに天乃の方が精神的に辛いだろうと、千景は思う
874 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/05(火) 23:06:11.96 ID:OSRFwt2To

少しずつだが、天乃は回復傾向にある

こうして夕方から眠ろうとする……眠ったりするのも

取り戻していく力の流れに乱されてしまわないようにと

調律を行うために無意識に体を休ませようとしているからだろう

もちろん、天乃自身は眠気を感じるなどあるだろうが

その原因は疲れなどではなく、そう言った霊的な要素だ

千景「貴女が、今後を左右する」

天乃の回復力次第では、

祟りの影響を最小限に抑えることが出来るし、

樹のような被害に遭わないようにすることだって、出来る

だから、少しでも早く体を良くしてもらわなければならない

神樹様の種を無理やり行使したりするような人はここには居ないけれど

悠長回復を待っていられなくなる可能性だってあり得ない話ではない

というのも、沙織たち曰く大赦内部ではまだ、妙な動きがあるような気がする……というのだ

もしそれが気のせいではないのだとしたら、

つい先日の奉火祭のように

秘密裏に行動しているということから少なくとも、良くないことを行おうとしているということになる

それがあるかないかでまた、対応が代わってくる
875 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/05(火) 23:24:39.91 ID:OSRFwt2To

千景「……でも、無理はさせられないわ」

千景の力を使えば穢れを取り戻させることはできる

神樹様の種を使えばそれに対しての力も取り戻させることはできる

けれどもそれは、荒療治になってしまう

最悪、天乃の命を奪ってしまうことにさえなりかねない

自然回復で力を取り戻させる遠回りな道こそが

もっとも安全であり確実な方法なのだ

もどかしさがないと言えば、嘘になる

けれど……余計なことはしてはいけない

千景「……頑張って、久遠さん」

何もできないけれど

でも、傍に居てあげることくらいはできるから

何も掴むことが出来ないような弱弱しい手を、包んであげることくらいはできるから

千景「死なないで、生きて、頑張って」

頑張れなんて無責任かもしれないけれど

かけてあげられる言葉は、それくらいだった
876 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/05(火) 23:30:38.41 ID:OSRFwt2To

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


千景「寝ていると、本当……」

沙織「する? しちゃう?」

千景「っ!? い、伊集院さん?」

沙織「良いんだよ? しても……誰も怒ったりしないから」

千景「…………」

千景「……しないわ。私はそういう柄じゃない」
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/05(火) 23:38:13.97 ID:appJXCuwO

千景の優しさや願いが久遠さんの力の一部になってくれるといいなぁ
その一方でまたしても大赦が何かやらかしそうで気になる…
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 00:47:10.32 ID:47e2Y0cF0

勇者部の声援が久遠さんの力に!
種使うタイミングは難しいよなあ
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 08:07:34.67 ID:R2vesuNwO
どうやら花結いの章が完結した模様
もし久遠さんが介入してたら基本神様との相性が悪いのもあってただでは終わらなさそう
880 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/06(水) 22:12:56.22 ID:Ns1G9P2ro

では少しだけ
881 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/06(水) 22:14:43.83 ID:Ns1G9P2ro

√ 12月15日目 夜(病院) ※月曜日


01〜10 夏凜
11〜20 
21〜30 若葉
31〜40 
41〜50 九尾
51〜60 お休みのまま
61〜70 樹
71〜80 
81〜90 友奈
91〜00 

↓1のコンマ 
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 22:15:19.85 ID:A4SY4aTuO
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 22:18:50.20 ID:h5EkOyDcO
友奈ちゃんか
884 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/06(水) 22:42:32.60 ID:Ns1G9P2ro

√ 12月15日目 夜(病院) ※月曜日


足音や気配を消すのはいつの間にか手慣れてしまったもので、

こっそりとカーテンをめくった友奈は、中を覗いて天乃の状態を確認する

布団の動きは静かな呼吸の上下だけ

昼間のように体を起こさず、横になっている天乃は起きているかどうか一目ではわからない

友奈「く……」

声をかけようか

ちょっぴり迷って出かけた言葉を飲み込み、

一歩中へと進む

天乃「……友奈?」

友奈「ぁっ」

天乃「大丈夫よ、もう……起きてたから」

起こしたのかと。

申し訳なさの見えた友奈の小さな声に

天乃は眠気の感じる声で返して、布団の中でもぞもぞと動く

体を起こすほどの、気力はなかった
885 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/06(水) 23:00:50.52 ID:Ns1G9P2ro

天乃「……どうかした?」

友奈「大丈夫ですか?」

天乃「大丈夫」

友奈「ベッド動かしますか?」

天乃「ううん、このままで、お願い」

もぞりと布団をずらし、

顔が見えやすいようにして、微笑む

ベッドの上半身部分を動かせば体を起こすことは容易いけれど、

引き摺られるからだが少し、辛い

天乃「ごめんね、来てもらったのに」

友奈「久遠先輩にはできる限り休んで貰うのが一番ですから、平気ですっ」

むしろ、休ませるべきなのに

こうして話させて大丈夫なのかな……と、友奈は思う

独りぼっちでいるよりも

誰かと会話したりして孤独に苛まれないようにするのは

気休め程度には、有効かもしれないけれど。
886 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/06(水) 23:28:53.01 ID:Ns1G9P2ro

友奈「朝ならもう少し大丈夫ですか?」

天乃「?」

友奈「実は、久遠先輩が少し元気になったのなら赤ちゃんとあわせたほうが良い。みたいな話があって……」

母子同室に関しては、

世話はみんながやるから問題がないという話ではあるが

今は祟りによる不幸の影響があるほか、

母乳などを挙げたりする必要があったり、

いつ泣くかも不確かなため負担が大きく、することはできないけれど

顔を見ること、抱くこと位はできる

もちろん、天乃の体調次第では授乳―出るかはともかく―することもあるだろう

友奈「明日、問題がなかったら会いに行くのはどうですか?」

天乃「……私のこと、お母さんだと認めてくれるかしら?」

友奈「大丈夫ですよっ」

天乃の弱気な声に、友奈はぐっと身を乗り出す勢いで答える

友奈「久遠先輩がお腹を痛めて産んだ子供だからっ……私達は、微妙かもしれないですけど」

えへへ……

困ったように笑った友奈は、まだこれからだよね。と意気込みを見せる


1、友奈も一緒に行く?
2、ねぇ友奈、出るかどうか確かめてくれない?
3、みんなが元気になったら、ちゃんと名前も決めてあげないと
4、これからよね。本当

↓2
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 23:30:45.59 ID:h5EkOyDcO
1
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 23:31:29.53 ID:uVKL5kQ/0
2
889 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/06(水) 23:51:39.85 ID:Ns1G9P2ro

ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


友奈「えっ」

東郷「友奈ちゃん、今搾乳のしおりを造るから一時間頂戴!」カタカタカタカタッ

友奈「え……っ」

東郷「とりあえず、友奈ちゃんは赤ちゃんになり切る練習をしておいてね?」

友奈「なんで東郷さんに頼まないのかだけは分かっちゃった」
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/07(木) 00:00:44.42 ID:G7YYkuFxO

これまた分厚そうなしおりを作りそうなとーごーせんせーェ…
それはともかく久遠さんやっと自分の赤ちゃんと対面できるんだな
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/07(木) 00:01:14.06 ID:cLMZJHgZO

まさかの友奈役得
892 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/09(土) 21:28:18.04 ID:9DkVGB2Yo

では少しだけ
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/09(土) 21:29:49.11 ID:ux5fK2UIO
やっときたー
894 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/09(土) 22:11:11.22 ID:9DkVGB2Yo

天乃「ねぇ友奈、出るかどうか確かめてくれない?」

友奈「あ、はい――えっ!?」

だ、ダメですよ!と、

友奈は反射的な答えをしてすぐに前言を撤回したうえで、

天乃の申し出に首を振る

友奈「それは……あ、あくまで赤ちゃんの、ためのものじゃないですか」

天乃「そうだけど……でも、出るかどうか分からないし」

多少、胸が張る感じはあるが

漏れ出してくるといった限界感は感じない

自分で揉んだりしてもいいとは思うのだが、

あいにく、今の天乃には絞り出すほどの力はない

困ったように理由を話すと、

友奈は何とも言えない困り果てた表情で目を逸らす

友奈「う……」

してみたい気持ちと、ダメだという気持ち

さっきまで優勢だった後者も、事情があるともなれば話は別で。

でも、友奈は悩まし気に目を泳がせた

友奈「な、なんで私なんですか?」
895 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/09(土) 22:26:07.05 ID:9DkVGB2Yo

天乃「……? なんでって、友奈マッサージ得意でしょ?」

友奈「そうですけど……」

でも、エッチなことを基準で考えれば明らかに技術に劣る

その筋の知識を沢山仕入れている東郷や沙織

地味に努力をしている夏凜や樹の方が明らかに適任だろうと友奈は思う

友奈「あ」

思ってすぐに、思い直す

胸に触れるからといって。

もう母乳から離れて久しい年齢の自分たちが母乳に触れるからと言って

必ずしも、エッチなことではないのだと。

少なくとも、天乃にとっては他意どころか性欲的な欲求など皆無で

あくまで赤ちゃんが必要としている母乳が問題なく出るのかどうか

それを知ろうとしているのだと。

そして何より

友奈「あぅぅぅ」

天乃「友奈?」

友奈「……エッチな子でごめんなさい」

自分がまず先に性的な思考で捉えていたことに気づいてしまった
896 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/09(土) 23:05:51.76 ID:9DkVGB2Yo

天乃「そんなあなたにしたのは、私でしょう?」

友奈「そんなことっ」

天乃「あるでしょ」

天乃が微笑むと、

友奈は否定しきれずに口を閉じる

それもそうだろう、否定できるはずがない

もし、友奈が学校でほかの男子または女子とお付き合いをしたことがある。というのであれば、

別の原因もあったかもしれないけれど、違う

それどころか、性的な行為が必要だとみんなに求めていた天乃と

思春期真っただ中に付き合いを始めてしまったのだから

それはもちろん、エッチな知識を持つことになる

天乃からの欲求が性的なことだという考えにも至ってしまう

天乃「もちろん、友奈が嫌ならいいのよ」

困らせたくて言っているわけではないのだ

この要求に答えてくれる人はいる―少なくとも夏凜は絶対に―し、

他のみんなだって別に優しくないわけじゃない

天乃は口にはしないが

必ずしも友奈でなければならないという理由はなかった
897 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/09(土) 23:27:39.56 ID:9DkVGB2Yo

友奈「それは……狡く、ないですか」

天乃「そう?」

友奈「だって……」

分かっていて言っているのだろうか?

嫌ならばいいと言われて、嫌だと言えるわけがない

それは天乃も分かっていることだろう

だが、自分は遠慮しておきますと言っても

他の誰かが代わりにやってくれてしまうということになる

友奈「……東郷さんは、断らないと思います。沙織さん達も、樹ちゃんだって、多分」

少し躊躇するそぶりを見せながらも、

頑張ります! と意気込む姿が目に浮かんでくる

ダメではない、嫌ではない、悪いことでもない

むしろ、求められたことに率先して応えられることに憧れさえする

だけど、もやっとする

友奈がすっと自分の胸元に手を伸ばすその仕草を、天乃は優しく見つめる

天乃「自信がないとダメなのだとしたら、私はみんなのお嫁さん失格になるわね」

友奈「えっ」

天乃「だってこんな状態なんだもの。欲求どころか要求に応えてあげられる自信さえないわ」
898 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/09(土) 23:46:43.07 ID:9DkVGB2Yo

友奈「そ、そんなことないです!」

もやっとした気持ちを押しのける勢いで身を乗り出して、否定する

天乃がどれだけの苦労をしたのか知っている、みんな分かっている

友奈「久遠先輩は精一杯応えてくれてます!」

なぜ応えることが出来ないのかを知っている

友奈「一緒に寝たいって言えば寝させてくれる、お話に乗ってくれるし、つまらない話だって楽しそうにしてくれる」

そして、その応えてあげられないことに罪悪感を抱いてしまうほどに、

欲求や要求以上に供給してあげたいと思ってくれていることも……分かっている

なにより

友奈「本当は戦いたかったのに、私達の為に退いてくれたじゃないですか。それだけで――」

十分なんです。

そう、続けようとした友奈の視界に映る天乃は、優しかった

言葉となって羅列されていく想いを、しっかりと受け止めてくれている姿

それは、憧れ、愛し、恋をした久遠天乃という先輩

天乃「ありがと……でもね。私だってしたいことは沢山あっても我慢して、愛想付かずに一緒にいてくれる。それで十分。なのよね」

友奈「……」

気づけば、友奈が語ったのは友奈自身の悩みに対する言葉で

天乃を想う気持ちが強いからこそ抱いてしまう負の面を、そのより強い想いが説き伏せる

悩む必要なんて、ないのだと。

そうさせる天乃の答えと、表情はやっぱり――狡い

友奈「やります……やらせてくださいっ」

上手くできないかもしれない。そんな考えは、もうなかった
899 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2019/03/09(土) 23:51:36.13 ID:9DkVGB2Yo

では、ここまでとさせていただきます
明日はできれば昼頃から


東郷「友奈ちゃん、出来たわ! 搾乳のしおり――」

友奈「ごめんね、東郷さん」

東郷「え?」

友奈「私……久遠先輩の信じてくれた私の力で頑張ってみようと思う」

東郷「友奈ちゃん……ううん。私の方こそごめんね

東郷「友奈ちゃんはもう、立派な女性だって言うことを分かってなかったみたい……頑張って」ニコッ


風「良い話?」

夏凜「内容が違ってれば」
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 00:03:33.16 ID:TttTqcIjO

相手が友奈ちゃんだったのもあって優しさを感じるいい話になったなぁ

あとは厳密には違うかもだけど久々のえっちシーンに期待
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/03/10(日) 00:03:54.98 ID:6Qtc0+J5O

友奈の本領発揮!
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