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【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【5頁目】
- 302 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/25(土) 22:58:56.78 ID:/Xo5FZfHo
-
↓1コンマ判定 一桁
1,7 歌野
3 九尾
- 303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/25(土) 23:00:44.41 ID:dOoC6Ne70
- あ
- 304 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/25(土) 23:16:35.60 ID:/Xo5FZfHo
-
歌野『久遠さん、眠れてない……?』
陽乃が色々と考えこんでいたからだろう。
その一部が歌野の方へと流れていたようで、
陽乃が眠れていないのではないかと気にしているようだ。
本心が伝わることは歌野も知っていることだが、
それを用いて会話をする。というような器用さはまだないため、
陽乃がそれに答えてあげる必要はない。
明日、歌野から何か聞かれることになるかもしれないが。
歌野『やっぱり、伊予島さん達のことを気にしているのね……』
陽乃「……」
心外だわ。と、思いかけて陽乃は飲み込む。
それが歌野に伝わると、
眠っていないことまで筒抜けになってしまう。
1、もう休む
2、心外だわ
3、気にはするわよ。今後に関わるんだから
4、必要なことだもの
↓2
- 305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/25(土) 23:20:29.87 ID:dOoC6Ne70
- 3
- 306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/25(土) 23:21:48.14 ID:ANFi6omoO
- 4
- 307 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/25(土) 23:28:07.48 ID:/Xo5FZfHo
-
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であればお昼ごろから
- 308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/25(土) 23:42:55.41 ID:rDoymjdRO
- 乙
やはり陽乃さんも心の奥底では色々心配してて気苦労が絶えないな
- 309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 00:17:19.72 ID:sTRCjooRO
- 乙
そろそろ合流できるといいけどなあ
- 310 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 15:08:13.13 ID:d9uSmxMeo
- では少しずつ
- 311 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 15:10:54.69 ID:d9uSmxMeo
-
陽乃は目を開く
前に歌野はいないが、そこにいるかのように細める。
必要なことだから。
杏達の生死は、これからの戦いのみならず、
四国に戻った際の陽乃に対する大社や人々の反応だって左右される。
どうしても、気になってしまうのも無理はないと陽乃は考える
それも歌野に伝わったのだろう。
歌野『……眠れてないんだ』
意外にも。というほどではないが、
歌野から陽乃へと流れてきたのは、杏達を気にしている理由に対してではなく、
眠っているはずの陽乃が起きていることに対してのものだった。
歌野『もしかして、聞こえてるから?』
自分の内側に潜めたものが言葉として伝わっているせいかと歌野は考えたようで
何も考えないようにしないと。と、やや困っているのが伝わってくる。
- 312 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 15:29:57.37 ID:d9uSmxMeo
-
陽乃は、休息が何も寝るばかりではないと、呆れたように吐露する。
みんなして休め、寝ろ
そう言ってくるが、
寝ることに努めなければならない人だって中にはいるのだ。
聞こえているせいで寝られないなら、
そもそも、ここ数日全く眠れていないことになる。
歌野も陽乃も
伝わることを自覚していながら、それをうまくコントロールすることは出来ていない。
伝える言葉を選ぶ程度なら、どうにかならないこともないけれど、
それを完全にせき止めることは出来ない。
歌野『久遠さん、力使ってばっかりだから……何があるかわからないのに』
まるで病弱な子ども扱いだ。
もっとも、あながち間違いでもないのが痛いところだけれど。
- 313 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 15:36:32.19 ID:d9uSmxMeo
-
陽乃は、体がダメだったらそれも伝わってしまうと言う。
そこまで来ていないから、何も問題ないとする陽乃の判断
歌野達は、だとしてもと不安なようだ。
諏訪に来てからすぐに倒れ、血を吐き、悪化して、
神様の力を授かったかと思えば、また、気を失って。
諏訪での陽乃は本当に病弱な子供だったし、
陽乃が中々周囲を頼ろうとしないというのが、響いているのだろう。
歌野『伊予島さん達はきっと無事よ』
それはどうだろうか。
運が良ければどちらかだけ生存というのも十分に考えられる。
もちろん、一番いいのは戦闘を避けた結果時間がかかっただけで、
無事に四国にたどり着いていることだ。
しかし、四国にも襲撃があったとなると、
四国周辺には諏訪がそうだったようにバーテックスが無数にいるかもしれない。
歌野『なるほど……そのせいで入ることが出来ない可能性もあるわ。だと良い……良くない、けど、良いのに』
- 314 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 15:42:31.80 ID:d9uSmxMeo
-
四国周辺にまでたどり着いているが、
四国襲撃をもくろむバーテックスがうじゃうじゃといるために、
その場でとどまっているしかないというのも、可能性としてはないわけではない。
それは決して、良い状況とは言えないが、
2人が生存しているなら、悪くない話だし、
杏と球子を加えた4人
そして、四国周辺なら若葉たちも出て来ることが出来れば、
四国入りはほぼ確実に成功すると言えるだろう。
問題は、進化型や完成型……と思われるまだ見ぬ新種が現れた時だ。
陽乃の力なら善戦は可能かもしれないけれど、無傷で済むとは思えない。
歌野『久遠さん一人じゃないんだから、大丈夫よ。絶対に無理はさせないわ』
歌野は、偽りなくそれを伝えてきて。
歌野『頑張るときは私も一緒。だって、私の力が久遠さんのものなら、私は久遠さんの一部なんだから』
意気込みを、思う。
内側が曝け出されている状態を、
もうすっかりうまく扱えるのではないかと陽乃は訝しんだが、
歌野はそんなことはないと、照れくさそうなものが流れ込んできた。
- 315 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 16:01:24.88 ID:d9uSmxMeo
- 1日のまとめ(諏訪組)
・ 白鳥歌野 : 交流有(共闘、陽乃単独、杏達について、必要なこと)
・ 藤森水都 : 交流有(力を見ておきたかった、陽乃単独)
・ 九尾 : 交流有(ひなた、結界維持)
√ 2018/09/09 まとめ
白鳥歌野との絆 82→84(良好) ※特殊交流4
藤森水都との絆 89→90(良好) ※特殊交流8
九尾との絆 76→77(良好)
鬱積 10%
- 316 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 16:06:49.79 ID:d9uSmxMeo
-
√ 2018年 9月10日目 朝:移動@
↓1コンマ判定 一桁
0 戦闘痕
3 バーテックス 発見
5 バーテックス 襲撃
9 特殊(再判定)
66 進化型
44 完成型
※それ以外のぞろ目は特殊
- 317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 16:08:19.20 ID:L2fbfzbvO
- あ
- 318 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 16:43:40.66 ID:d9uSmxMeo
- 戦闘痕規模判定
↓1コンマ
01〜00 ※低〜高
- 319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 16:45:32.11 ID:TGPij3Aj0
- あ
- 320 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 17:00:11.56 ID:d9uSmxMeo
-
√ 2018年 9月10日目 朝:移動@
翌朝、日が昇ったのかどうかもわからない空模様の中、
気にせずに外へと出ていた九尾から、声がかけられる。
九尾『主様』
陽乃「きゅっ――」
それとほぼ同時に、バスがブレーキを踏まれてゆっくりと停まる。
山間の道はもう過ぎたので、倒木やがけ崩れによる通行止めではないはずだが、
ビルでも倒壊しているのかとバスの正面、大きく視界の開けたところから外を見ると、
明らかに、バーテックスの襲撃以外の痕跡が残っているのが見えた。
陽乃「少し外に出るわ。念のため、他の人はここから出ないで」
水都「私も行きます!」
陽乃「貴女もよ。私と白鳥さんで確認するわ」
一度戦闘のあった場所だ
バーテックスがもう一度来ないとも限らないため、
水都にはバスの中で待機していてもらった方が良い。
- 321 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 17:13:19.41 ID:d9uSmxMeo
-
陽乃がバスから降りると、
先にバスから降りてきていた歌野が半壊した家屋のそばで振り返る。
歌野「久遠さん。これって、そう……よね?」
陽乃「……おそらく」
歌野「……」
歌野が心配そうな表情を見せたが、陽乃は辺りを見渡して、息をつく
陽乃「この感じだと、戦闘の規模は大したことはなかったはずだわ」
歌野「そう?」
陽乃「2人が私達とは違うにしても、あまりにも街への被害が少なく見えるでしょ」
歌野「言われて、見れば?」
陽乃「分からないなら分からないで良いわよ別に」
戦闘に関係ない建物も多くが崩れたり半壊したりしており、
杏達の戦いによる被害とそうではないもの区別が付きやすいわけではない。
直下に崩れるのではなく、ななめや横に建物の一部が吹き飛んでいたりするものかつ
最近になって中のものが吹きとんだ影響で埃まで消えてたりするものをそうと推測する程度だ。
歌野「でも、だとしたら2人は無事って考えて良いのよね?」
陽乃「ええ、まぁ……」
- 322 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 17:23:58.73 ID:d9uSmxMeo
-
規模から考えると、
杏達が陽乃のように特効になる力を持っていないとしても、
最悪でも軽傷程度で済んだはずだ。
見た限りでは、進化型のような敵は出てこなかったようにも思えるし、
その程度なら、あの二人なら問題なく対応できたはずだと陽乃は思う。
歌野「……信頼してるのね」
陽乃「冗談はやめて頂戴」
陽乃はきっぱりと言い切って、雑草の生い茂った場所を見て回る。
好き放題に延びている中で、
誰かに踏まれた跡があれば、杏達の戦闘があったという確信が持てる。
生存者の可能性もなくはないが、
どこからか来たわけではないだろうし、近辺に住んでいるなら綺麗に整えられた場所があるはず。
しかし、見当たらないので、生存者の可能性は限りなく低い。
陽乃「あった」
歌野「足跡……伊予島さん達ね」
倒壊した建物の1つに、それはあった。
戦闘中でなりふり構っていられなかったのだろう、
力一杯に踏まれ、蹴りだされた雑草は土と一緒に、飛び散っていた。
- 323 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 17:44:58.68 ID:d9uSmxMeo
-
今は予定より早く、大垣市の辺りに来ている。
昨日見つけた休憩した痕跡があった場所が1日目の休憩地点かは定かではないが、
距離的にそうだと仮定すると、
ここには2日目でたどり着き、戦闘があったと考えられる。
陽乃「……大したけがはしてないけど」
戦闘があったから先を急ごうと考えたか
それとも、ペースを落として慎重に行動するようにしたか。
球子は急いだ方が良いというかもしれないが
杏は、急がば回れで戦闘回避を選んだかもしれない。
だとすると……
歌野「2人はペースを落としたから時間がかかったのかしら」
陽乃「その可能性もあるわ」
さすがに、それにも限度がある。
2人が勇者とはいえ、食料が尽きれば力尽きることもある。
が、球子が現地調達しないとも限らないので、そこはあまり当てにできない。
陽乃「先を急ぎましょ」
数日前とはいえ、
戦闘があった場所に長居は危険だ。
- 324 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 17:56:17.01 ID:d9uSmxMeo
-
√ 2018年 9月10日目 朝:移動A
↓1コンマ判定 一桁
8 戦闘痕
0 バーテックス 発見
4 バーテックス 襲撃
7 特殊(再判定)
11 進化型
99 完成型
※それ以外のぞろ目は特殊
- 325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 17:57:49.26 ID:/vCrLLZzO
- あ
- 326 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 18:12:57.40 ID:d9uSmxMeo
- √ 2018年 9月10日目 朝:移動A
杏達が戦闘を行ったであろう場所から暫くバスを走らせて、
今は岐阜を抜けて滋賀の琵琶湖付近のところにまで来ている。
先日の戦闘と、今回の戦闘の痕跡を見つけたこと待って、
そこから出来る限り早く離れるためにペースを上げたため、予定よりもだいぶ進んでいるのだ。
陽乃「……バーテックスはいなさそうで何よりだけど」
水都「伊予島さん達の方に向かった可能性もあるんですよね?」
陽乃「そうね」
杏達が戦闘したため、
その先の道にもバーテックスがいる可能性はあったが、幸い、そんなことはなかった。
しかし、
杏達の方に向かった可能性もあるため、
それはそれで安心はできない。
とはいえ、ひとまずは休息を取るべきだろう。
度重なる襲撃もあって、少し、人々にも不安等が広がりつつあるかもしれない。
1、周囲の探索
2、水都と交流
3、歌野と交流
4、九尾と交流
5、住民
6、イベント判定
↓2
- 327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 18:14:23.09 ID:/vCrLLZzO
- 6
- 328 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 18:17:00.62 ID:TGPij3Aj0
- 5
- 329 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 18:44:06.19 ID:d9uSmxMeo
-
「あれ……今日は見回り行かないの?」
陽乃「警戒はしているから問題はないわ」
歌野は昨日、途中から夜間警戒を引き受けてくれたが、
杏達の戦闘の痕跡があったこともあって、
朝はとりあえず警戒に加わってくれるという。
その為、昼間は休むことになるだろうが、
何もなければ、問題はない。
「そっか……じゃぁ、みんなと一緒に休憩?」
陽乃「みんなと……と、言われると困るけど」
ここ最近、一番近くにいる女子高生
彼女が指しているみんなというのは、歌野や水都ではなく
それ以外の住民たちのことだろう。
特に、バスを同じくしている若年層や健康な人々とだ。
同じ空間にいるのに、まったく会話もないことを気遣ってだろうか。
- 330 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 18:47:29.11 ID:d9uSmxMeo
-
では少し中断いたします
再開は20時ころからを予定しています。
- 331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 19:00:42.34 ID:TsqwyflxO
- 一旦乙です
- 332 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 20:41:41.68 ID:d9uSmxMeo
-
陽乃「そうね。遠くに離れるわけにもいかないし」
「だったら、こんなに離れていないでみんなのところに行こう?」
陽乃「目の届く距離にいれば良いと思うけど」
彼女は陽乃の手首をつかんで引っ張ろうとするが、
陽乃の体は微動だにしない。
「力つっよい……」
陽乃「貴女が弱いのよ」
彼女は力いっぱいなのかもしれない
けれど、一般人の力と陽乃の力ではまるで相手にならない。
「ね? 少しくらい、みんなのところに行ったって」
陽乃「……私が行って、何があるって言うのよ」
3年前から諏訪を守り続けてきた歌野だったなら、
多少……いや、かなり話が弾んだかもしれない。
しかし、陽乃は違う。
いうなれば部外者であり
安全地帯から引っ張り出した陽乃のことは――
「良く思ってないなんてことはないと思うよ」
- 333 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 21:07:16.81 ID:d9uSmxMeo
-
「勇者様が一生懸命にみんなを守ってくれてることは、十分に伝わってるし」
戦いを間近で見たことのある人は少なく、
あんな子供たちがバーテックスと本当に戦えるのかと信じ切れていない人だっていたかもしれない。
しかし、陽乃達は朝から夜まで
場合によっては夜から朝までだって、寝ないで警戒してくれている。
みんなを置いていけば安全かつ確実に四国に帰ることが出来るはずなのに、
自分の体よりも大きな異形を打倒せる力を持ちながら、
今も、傍にいて守ってくれている。
「きっと、勇者様は高嶺の花なんだよ。話しかけたくても話しかけられないだけ。行ってみよ?」
陽乃「話しかけづらいとは思ってるのね」
「それは、だって……結構つんけんしてるし」
陽乃「そんな私を連れていくつもり?」
「……来てくれるなら」
1、断る
2、良いわよ
3、貴女1人で十分よ
4、貴女は、今の状況をどう思ってる?
↓2
- 334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 21:09:11.78 ID:TGPij3Aj0
- 2
- 335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 21:09:35.42 ID:TsqwyflxO
- 2
- 336 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 21:42:34.99 ID:d9uSmxMeo
-
陽乃「良いわよ」
「じゃぁ、いこっ」
手を引く力に抵抗するのを止めて、陽乃は大人しく彼女についていく。
1号車の全員で固まっているわけではなく、
その一部の数人が固まっているといった感じで、
仲のいい人同士で、暇をつぶしている。
陽乃「場違いじゃないの?」
「大丈夫大丈夫」
「……あっ」
座り込んでいた一人が陽乃達が近づいてくるのに気づいて顔を上げて、
その周囲にいた数人が陽乃達の方へと振り向く。
「連れてきちゃった」
陽乃「……」
彼女とは違う、制服を着ていた人達。
今はみんな別の服に着替えているので、
誰がどれを着ていたのかは覚えていないが、陽乃を引っ張る少女と同年代だ
- 337 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 22:37:57.67 ID:d9uSmxMeo
-
陽乃「お邪魔だったら向こうに戻るけど」
「あ、ううん。全然……驚いちゃって」
「勇者様って、なんというか……近寄りがたかったから」
陽乃「正しいわ」
陽乃はあまり周囲を寄せ付けないようにしている。
それでも突き抜けてくる人達がいるから、仕方がなく付き合っているだけで。
陽乃「私に関わったってあんまりいいことはないから」
「良いことはないって、別に何か欲しいとかは考えてないよ?」
「そうそう。ただ、仲良くしたいなぁってだけで。勇者様と私達って何か違うのかなとか。思うし」
陽乃がそばにいることにもう慣れたのか
彼女達は陽乃のことについて話し始める。
陽乃「どこか違うように見えてる?」
陽乃は淡々と少し冷たい声色で言う
「ううん。見えないよ。見えてないから、そう言うことも考えちゃうんだよね」
「勇者様って結局、選ばれただけの女の子じゃん。とか」
1人はそのことに不満でもあるのか、
顔を顰めながら言うと、「今の勇者様が悪いわけじゃないよ」と首を振る。
「学校であるじゃん。やりたくない委員会業務とか、役割とか。立候補がないと罰ゲームみたいに誰かがやらされるやつ」
そういうのなのかなって。と、首を傾げる
- 338 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 23:06:56.77 ID:d9uSmxMeo
-
陽乃「だとしたら?」
「だとしたら……」
彼女達は言葉に詰まって、顔を見合わせる。
手伝うなんて、安易に言うことが出来ないのは、
力が及ばないことだとわかりきっているからだろう。
それどころか、足手纏い。
1人が、意を決した様子で陽乃を見る
「だとしても、正直言って大したことは出来ないけど……でもさ、なんか、考え変わると思う」
「もちろん、押し付けられたとかどうとかは関係ないけどね。違うなら違うで率先して勇者になってくれたんだろうし」
陽乃は、自分で選んで進んだ道だ。
その結果、あまりにも酷いことになったが、
けれど、歌野達はそれとは違う。
選ばれ、与えられた力だ
「なんにせよ……ありがとね。それと、ごめんね。足手纏いで」
1、気にすることはないわ
2、指示に従ってくれているだけで十分よ
3、別に感謝されたくてしているわけじゃないのだけど。
4、気持ちは受け取っておいてあげる
↓2
- 339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 23:09:10.72 ID:TsqwyflxO
- 4
- 340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 23:12:20.67 ID:TGPij3Aj0
- 4
- 341 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/26(日) 23:32:57.44 ID:d9uSmxMeo
-
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
- 342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 23:40:00.20 ID:TsqwyflxO
- 乙
たまには諏訪の人たちとも交流しないとね
これで少しでも陽乃さんの心境に変化があると嬉しいけど
- 343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/27(月) 06:05:29.21 ID:iONQjoPuO
- 乙
- 344 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/27(月) 22:57:02.45 ID:eydNn+j1o
- 遅くなりましたが、少しだけ
- 345 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/27(月) 23:01:01.25 ID:eydNn+j1o
-
陽乃「気持ちは受け取っておいてあげる」
「勇者様そういう態度だと嫌われちゃうよ〜?」
「照れ隠しでも、もうちょっとうまくやらなきゃ」
陽乃「別にそう言うわけじゃ……」
陽乃は、自分から選んで勇者としての力を手に入れたため、
無理矢理押し付けられたわけではないし、
巫女ですらない彼女達が何もできないというのは致し方がない話で
それは別に、責めることではないし、
申し訳ないと謝罪して貰いたいとも思わない。
ただ、それだけ。
歌野や水都だったならまたそんなこと言って……と、
分かったようなことを言うけれど、
彼女達は違う。
2人と違って、久遠陽乃という人物を良く知らない
- 346 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/27(月) 23:59:51.78 ID:eydNn+j1o
-
「そう言うところが近寄りがたいって思わせちゃうんだよ」
「久遠さん……だっけ? 普通にしてれば可愛いのに怖い顔ばっかりしてるし」
「雰囲気が怖いよね」
陽乃「足手纏いの癖に、言うだけは言うのね」
「だって、気持ちしかもらってくれないし」
仕方がないよねと言う少女は、演技っぽく笑って見せる。
「だからせめて私達が一般人視点で勇者様が誤解を受けないようにーって、アドバイスをしたいと思って」
陽乃「そんなこと言われても困るんだけど」
「私達は何もできないけど、久遠さんと仲良くさせて欲しいなって」
陽乃をからかうように言う面々の中、
1人が、心配そうに口を開く。
「今は良いけど……勇者様の力が怖いって人も出てきちゃったりしないかな」
陽乃「……どうして?」
「だってあのへんな生き物は普通じゃどうにもできないのに、勇者様はそれを出来るでしょ? それって、考えようによってはどっちも怖がられることだってあるんじゃないかな」
- 347 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/28(火) 00:25:15.88 ID:ghos1MeXo
-
バーテックスはもちろん、
歌野達が授かっている力は神々から与えられたものだとしても、
人の手に余るものという点では、変わりない。
陽乃の力なら、なおのこと。
歌野と違って、
力を使った後に倒れたり何だりするような力を持っている陽乃は、
正直に言えば、恐ろしくも感じるとその少女は言う。
「今の久遠さんは、その中でも凄く目を付けられやすいと思うよ」
危ない力を持っている。
なのに、他者を寄せ付けようとしていないその姿勢は、恐ろしい。
だから、目を付けられる。
「何の力もない私達だけど、怖い人じゃないって思わせる力くらいにはなれるかもしれないし」
陽乃「……そう」
陽乃はため息のように呟いて、
彼女達から目を背ける。
残念ながら、それはとても……危うい話だ
- 348 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/28(火) 00:26:07.56 ID:ghos1MeXo
-
では途中ですがここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
- 349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/28(火) 00:30:13.32 ID:zmf5DVBBO
- 乙
現状打破するにはやっぱり心を開くしかないってことかな
- 350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/28(火) 06:48:40.55 ID:oD7N0N2xO
- 乙
諏訪の子たちみんな優しいなぁ
- 351 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/29(水) 22:57:08.58 ID:SqY8HCP1o
- 遅くなりましたが、少しだけ
- 352 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/29(水) 23:00:13.72 ID:SqY8HCP1o
-
勇者としての戦いを目の当たりにしているからこそ、
陽乃や歌野が守ってくれなければ今にでも命を失ってしまいかねないような状態だからこそ
みんな、そう考えられてしまうのかもしれないけれど、
みんなそうだ。
みんな、勝手なことを言う。
陽乃のことをよく知らないから、平気で。
「ほら〜久遠さんやっぱり難しい顔してる」
「こっちに責任擦り付けないでよっ、言っても平気って言ったのそっちじゃん!」
「そうだっけ〜」
とぼける1人と、それを咎める周囲
女子高生たちの明るい声が建物の中に広がっていく
喧嘩しているような会話だけれど、
そうではなく、仲が良さげな雰囲気
陽乃は居心地が悪そうに目を細める。
1、四国に着いたら解散よ。無駄な話だわ
2、必要ないわ。そういうのは白鳥さんにしてあげて
3、私は怖い人よ。間違ってないわ
4、好きにしたらいいわ。どうせ、四国までの話だもの
↓2
- 353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/29(水) 23:05:33.34 ID:/DyxGbAqO
- 2
- 354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/29(水) 23:07:33.72 ID:+AFCfBwH0
- 2
- 355 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/29(水) 23:28:08.03 ID:SqY8HCP1o
-
陽乃「必要ないわ。そういうのは白鳥さんにしてあげて」
「白鳥さん?」
「あの子は平気じゃないかなぁ……勘違いされる要素がないって言うか」
「基本的に明るい子だしね〜」
彼女達は、歌野のことは問題がないと言いつつ、
でも久遠さんは。と、零す。
「ツンケンすんのやめてくれたら、安心できるんだけどね」
陽乃「そう言われても、そういう性格だから」
「善処しますとか」
陽乃「ないわ」
協調性なんてものは捨てたし、
優しさだの、穏やかさだの、信頼だの
そう言ったものも、過去に置いてきた
そうして出来上がったものだ。
変わってと言われて変われるようなものではない。
- 356 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/30(木) 00:04:35.33 ID:Bi4pgpBko
-
陽乃「私は私よ。この私に文句があるなら、大人しく諦めて頂戴」
「冷めたこと言っちゃって〜」
陽乃「ちょっ……」
ぐいっと左腕を引かれたかと思えば、
右腕もまた同じように引っ張られて、陽乃はその場にひざを折る。
「別に良いんだよ。そんな"大人らしく"しなくたって」
陽乃「っ」
「まぁ私達役不足だし? 頼れないくせにって思う気持ちは分かるけど」
「役不足ってあってたっけ」
「いいじゃんどっちでも」
無理矢理膝をつかせた陽乃を囲うように、彼女たちが集まる。
引っ張った腕を胸に抱き、
肩に手を置く人もいれば、後ろから抱き着く人もいる。
「勇者様も女の子じゃん。そんなさ、えっと」
「締まらなすぎない?」
「勉強真面目にしないから」
陽乃「なんなのよ……」
「肩ひじを張る必要はないよってこと」
- 357 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/30(木) 00:17:13.63 ID:Bi4pgpBko
-
何か言おうとしていた人ではなく、
傍で呆れたように笑っていた女子高生が、陽乃を見つめる。
「なんて、私達もなんだけどね」
「私達の方が年上だし」
「……あれ? 年上だよね?」
大した自己紹介もしたことがなかったため、
陽乃のことを知る機会がなかったからだろう。
今更疑問に思う彼女達に陽乃は「そうよ」と答える
陽乃「中学3年だもの。高校にも進学していないから」
「ならよかった……よかった?」
「良くはないけど、良かったんじゃないかな。私たちお姉さんってことで」
1人がそう言うと、
陽乃を背中から抱きしめる少女が耳元に口を近づける。
「お姉ちゃんって呼んでも良いよ?」
陽乃「……お断りよ」
陽乃はそれを押し退けて拒絶する。
本当の家族ではないし、薄い血の繋がりさえもない。
そんな呼び方をする気はないと、陽乃は首を横に振った
- 358 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/30(木) 00:18:06.36 ID:Bi4pgpBko
-
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
- 359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/30(木) 00:25:27.35 ID:itXSyrtOO
- 乙
こういう交流も大事だな
- 360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/30(木) 00:54:04.31 ID:XT+MVXb7O
- 乙
なんだかんだゆゆゆの大満開の章まで始まるの凄いな
- 361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/30(木) 06:54:41.74 ID:LuftwT9oO
- 乙
陽乃さんが人間不信を克服できる日ははたして何時になるのだろうか
あとまだ始まる前だからなんともだけど展開次第では天乃先輩での大満開の章も見てみたいな
- 362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/30(木) 18:46:26.06 ID:gEgSzuflO
- おつ
- 363 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/30(木) 21:16:16.75 ID:Bi4pgpBko
-
では少しだけ
- 364 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/30(木) 21:16:43.12 ID:Bi4pgpBko
-
√ 2018年 9月10日目 昼:移動@
↓1コンマ判定 一桁
2 戦闘痕
6 バーテックス 発見
9 バーテックス 襲撃
7 特殊(再判定)
66 進化型
99 完成型
※それ以外のぞろ目は特殊
- 365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/30(木) 21:18:54.28 ID:s6gZcljvO
- あ
- 366 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/30(木) 21:45:32.12 ID:Bi4pgpBko
- √ 2018年 9月10日目 昼:移動@
崩れている建物が増え、途中の橋が崩れていたりと
少し問題は増えてきたがそれでも、
少し道を変えれば、どうにか先に進むことが出来ている。
陽乃「……」
バーテックスの気配は感じられないし、
杏達が戦闘を行った様子もない。
やはり、避けて通ろうと慎重になっているのだろうかと、
陽乃は目を細める
「久遠さん久遠さん、起きてる?」
後から、声がかかる。
窓に目を向けると、座席から身を乗り出している女子高生が見える。
朝の休憩時間、関わりを持ってしまったからだろう
陽乃の座席の近くにはいつもの少女のほかに、
複数の高校生年代の少女たちが集まっていた。
- 367 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/30(木) 22:07:51.38 ID:Bi4pgpBko
-
水都や、
ずっと隣の席を陣取っている少女がいるだけでも賑やかなのに、
彼女達が加わったことで、少し、騒がしくさえ感じる。
「久遠さんって、好きな子とかいないの?」
陽乃「……」
「久遠さんに好かれる子とか想像つかないなぁ」
陽乃の好みはどんなタイプの男の子なのか
そんなことを身勝手に話し合う周りの女子高生。
外見で選ぶのか
それとも性格で選ぶのか
どちらも取る人もいれば、どちらかだけを重視する人もいて、
けれど、どちらも考えない。なんて人はいないだろうと。
「久遠さんって、顔では選ばなそう」
陽乃「……」
1、なんなの。うるさいわ
2、九尾と話す
3、誰も好きにならないわ
4、緊張感がないわね。怖くはないの?
↓2
- 368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/30(木) 22:08:35.40 ID:KYCVt8MVO
- 4
- 369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/30(木) 22:09:13.41 ID:G73F/G/a0
- 2
- 370 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/30(木) 22:30:20.13 ID:Bi4pgpBko
-
陽乃「少し、外に出てくるわ」
「外って、今走って――」
陽乃「何も問題ないわ」
陽乃は、そう言って逃げるように窓から外へと出て行く
バスが停まるのはほんの数分だけれど
その時間も、待っていたくはなかった。
賑やかな空間、
まるで友人のように関わってくる人達。
不快だった、息苦しかった。
一刻も早く、抜け出してしまいたかった。
陽乃「はぁ……」
陽乃はバスの屋根に飛び上って、ため息をつく。
九尾「なんじゃいきなり」
- 371 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/30(木) 22:50:25.41 ID:Bi4pgpBko
-
陽乃「窮屈だったのよ」
九尾「ふむ……」
九尾はバスの中で陽乃がどんな目に遭っていたか分かっているはずだけれど、
まるで、分からないかのようにとぼけた表情を見せる。
九尾「そうか」
陽乃「……関わらなければよかった」
九尾「そう言うわけにもいくまい」
陽乃「分かってるわよ。分かってるけど……」
みんな、陽乃のことをよく知らないから
向こうでのことを全く知らないから
だから、平気で距離を縮めようと考えられる。
向こうで何があったのか話せば、みんな引いてくれるだろうか。
向こうでどのような扱いを受けているのか話せば、諦めてくれるだろうか。
九尾「主様が人柱にならぬがゆえの悲劇と騙れば、あるいは変わるやもしれぬぞ?」
九尾はくつくつと、喉を鳴らした笑い声をあげる。
- 372 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/09/30(木) 22:56:54.22 ID:Bi4pgpBko
-
では本日はここまでとさせていただきます
明日も可能であれば通常時間から
- 373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/30(木) 23:21:09.51 ID:t0F94Yv2O
- 乙
ここまで陽乃さんの苦手意識が強いともう解決は厳しいか…
でも諏訪の人たちのメンタル考えるとほったらかしにもできないしなぁ
- 374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/30(木) 23:26:28.39 ID:U6+R0jnOO
- 乙
この感じだと安価で少しでも歩み寄る選択した方がいいのかな
- 375 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/01(金) 00:24:10.17 ID:M6fDcflFO
- 乙
平常時が大変だからか陽乃さんはどんな人が好きみたいな話題全然なかったから新鮮
- 376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/02(土) 08:11:24.86 ID:C7bOVAO2O
- そういえば奇しくも陽乃さん編開始日とアニメ三期放送が同じ日なんだな
動く勇者部を見てると久遠さんやさおりんが恋しくなってきた
- 377 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/02(土) 19:18:36.71 ID:P9cHQKBpo
- では少しだけ
- 378 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/02(土) 19:22:01.63 ID:P9cHQKBpo
-
陽乃「本気で言ってる?」
九尾「まさか」
ここにいる諏訪の人々にも、四国の人々のような過去がある。
しかし、今、実際に救われる立場にある彼女たちは、
その一角を担っている陽乃が生贄になっていればこうはならなかったかもしれない。とは考えないだろう。
もしかしたら、本当にそうだったかもしれないけれど、
現実として、数多くの人が犠牲になった今もこうなっているのだから、
陽乃一人が生贄になったところでそうならないとは思えないからだ。
九尾「しかし、愉快な人間共ではないか。主様がいくら拒もうとも、近づいておるのじゃろう」
陽乃「……どうにかしたいわ」
ひなた「受け入れてあげたらいいじゃないですか」
陽乃「わざわざ、上里さんに言わせること?」
すぐ横で、いつの間にかひなたの姿になった九尾は、
穏やかな笑みを浮かべる。
ひなた「私だからこそ、言うことが出来ることもあると思います」
- 379 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/02(土) 19:52:50.53 ID:P9cHQKBpo
-
ひなた「久遠さんは人が信じられないんですか? それとも、守り切れないことを恐れているんですか?」
あるいは。と、九尾は言う。
ひなた「その両方ですか?」
陽乃「守る気はないわ」
ひなた「いいえ。久遠さんは守ります」
ひなたの小さな手で器を作ると、
その中に、どこからともなく水が湧き出して溜まっていく。
ものの数秒で容量いっぱいになった水はそのままあふれ出し、
ひなたのスカートを濡らし、バスの屋根へと伝って流れる。
ひなた「久遠さんは奪われるトラウマを強く持ちすぎている為、自分の都合のいいように正当化したうえで人々を守るんです。 今だってそうですよね? 白鳥さん達の為、四国での評判の為そう言って守っている」
陽乃「それこそ都合のいい解釈というものよ。私は私が不利益を被りたくないだけ。常に自分本位よ」
ひなた「久遠さんの言う " 自分優先 " はどうあっても、自分を偽っているとしか思えません」
陽乃「何を根拠に――」
ひなた「だったら諏訪を訪れる必要は微塵もなかった」
- 380 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/02(土) 20:13:18.45 ID:P9cHQKBpo
-
九尾がそう見せているだけではあるけれど、
ひなたは少し怒ったような表情で、強く主張する。
ひなた「白鳥さんを戦力として欲しかったことについては一理あります」
しかし、とひなたは言う。
それはあくまでも、四国を守るというレベルでの話であり、
陽乃と母親を守るるくらいなら、一人でも十分だったはずだと。
ひなた「少なくとも、自分本位な人間が、その命を脅かしてまで来るほどの価値があったとは思えません」
陽乃「上里さんなら、そんなこと言わないんじゃない?」
ひなた「私だって、たまには言葉に棘を持たせることくらいあります。特に、久遠さんはそうでもしなければ真に受けてもくれないので」
今だってそうでしょう? と、ひなたは悲嘆な笑みを浮かべる。
ひなたの真剣な話に対して、
陽乃は茶化すように全く関係のない一言を返した。
陽乃は否定するか、適当にあしらうか
そればっかりで、真剣に取り合っていくれているというような姿がほとんど見られない。
ひなた「諏訪ではなにも貢献していない? そんなはずがないんです。久遠さんは諏訪に来たんです。
多くの命を奪ったバーテックスの群がる外の世界から、ただ滅びるばかりだった陸の孤島へと」
歌野達が何度も感謝するように言っていた。
来てくれたことが嬉しかったと、それこそが希望だったと。
たどり着いてから病床に伏せることが多くても、
それだけの苦難を乗り越えてまで来てくれた。と、彼女達には思えてしまう
ひなた「だからこそ、皆さんは久遠さんの"自分本位"を信じられない。だからこそ、どうにかして、受けた恩を返したいと思っているんです」
- 381 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/02(土) 20:36:16.42 ID:P9cHQKBpo
-
陽乃「その結果が、今の状態ってわけ?」
ひなた「久遠さんに何があったのかは知らなくても、助けに来てくれるような人格を歪める何かがあったことくらいは想像できるでしょう」
自分本位なことを言ったり、
突っ撥ねるようなことを言ったりする
けれど、それなのに助けに来てくれたり実際に助けてくれるというのはどうにも妙だ。
だから、そうやって拒絶したくなる何かがあったのではないかと考える
ひなた「皆さんは久遠さんがその力ゆえ、恐れられていると考えたのかもしれません。実際、近寄りがたいと思っていたようですから」
陽乃「だったらそのままでいてくれればよかったのに」
ひなた「そのきっかけを与えたのは久遠さんです」
ひなたは言い切って、陽乃を見つめる。
手のひらに溜まっていた水はいつの間にか消えていて、
スカートも、バスの屋根も、濡れた様子さえ跡形もなく消えている。
ひなた「どうしても嫌なら、こう言えばいいんです。 "どうせみんな死んでしまうから仲のいい人はもう要らない"と」
陽乃「……」
ひなた「久遠さんはこれ以上悲しい思いをしたくないと思えば、皆さん、身を引いてくれるはずです」
1、いい手ね
2、同情されそうね
3、まるで悲劇の主人公が、立ち直る前振りのようじゃない
4、嫌よ。なんか、気持ち悪い
↓2
- 382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/02(土) 20:43:15.94 ID:/YnkjMG80
- 1
- 383 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/02(土) 20:44:48.48 ID:hS0+crdTO
- 3
- 384 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/02(土) 21:59:16.23 ID:P9cHQKBpo
-
陽乃「まるで悲劇の主人公が、立ち直る前振りのようじゃない」
ひなた「ふふっ、確かに言われてみればそうかもしれませんね」
自信も親しい人々も何もすべてを失って
ただ力だけが残った、辛い過去を持つ主人公
彼は流浪の民となって彷徨うように辺境の村へとたどり着く
そこで人々に触れ、最初のころはトラウマから周囲を強く拒絶するが、
人々の厚い信頼と情に心打たれて、今一度……と奮起した英雄の物語
陽乃は、身震いして膝を抱える
陽乃「止めて頂戴……そんなのは空想だからこそ、どうにかなることなのよ」
その世界の神の神
作家によって作り出された、ハッピーエンドへの過程。
これは現実だ。
ひなた「なるほど……しかし、えぇと。私では少し難しいですね」
ひなたは困ったように言って、その姿を千景へと変質させる。
姿が違うだけで、中身は変わらないはずだが。
千景「だったら、この世界がそれと同じように空想の産物だったとしたらどうかしら。私がやっている、このゲームのように」
- 385 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/02(土) 22:12:01.35 ID:P9cHQKBpo
-
千景の手には、ここにはないはずの携帯ゲーム機が握られている。
いつどこで九尾が見たのか分からないが、
アクションゲームのようで、武器を手にしたキャラクターが巨大な怪物に向かっていくところで止まっていた。
千景「これはゲームだけど、そう。例えば、この世界もまたこれのようにゲームの中だったとしたらどうする?」
陽乃「どうすると言われても困るのだけど」
千景「貴女には、全てを失うことが定められていた。主人公の覚醒と似た、カタルシスを得るための舞台装置として」
陽乃「ありえないわ」
千景「けれど、その証明はできないでしょう? 悪魔の証明……だったかしら。私達にはそれを確認も何もできない」
千景は、恨みがましそうに空を睨む。
手を伸ばし、何かを掴んでやろうといった仕草を見せるが、
嘲笑すると、陽乃を一瞥する。
千景「貴女は主人公ではなくて、途中で朽ち果てるお涙頂戴の離脱キャラかもしれないし
本当に主人公で、この世界を救うことが出来る英雄として設定されているかもしれない」
陽乃「違うわ」
千景「けれど、貴女だけは特別な力を持ってる。それは主人公の特権だわ」
- 386 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/02(土) 22:24:06.01 ID:P9cHQKBpo
-
サブキャラクターたちが持つことは出来ない特殊な力を持つのが主人公だという千景は、
憎たらしそうな顔をする。
陽乃が良く見る、憎悪に似た感情を宿した瞳だ。
千景「主人公の対比として存在する同種の力を持った敵かもしれないけれど」
陽乃「その方が可能性としては高いわ」
事実、陽乃の力は勇者に対しても猛毒だ。
勇者の敵になるためにいると言われてもおかしくはない。
千景「それが勇者の格を落としていることが気に喰わないわ。敵か味方かはっきりして」
陽乃の立場は酷くあいまいだ。
人々からは迫害を受ける身としているのもあるが、
陽乃自身が、周囲を拒絶して孤立した状態にある。
その為に、大社の警戒はより強くなって陽乃の勢力を強める要因を排除しようという行いが出てくる。
千景「貴女が私達を信用しないことは勝手だわ。守らないのも自由。けれど、ならそれを徹底して頂戴」
変に距離を取るのではなく、完全に距離を取れと
拒むなら悉くまで突き放せと
守らないのなら、それを徹底して人々を置き去りにしてしまえと、千景は言う。
千景「貴女には "きっかけ" が与えられているのよ。覚醒するか、落ちぶれるか」
千景はそう言うと、見たこともない表情を浮かべて。
千景「……あの時の貴女は1人だったけれど、今は違う。きっと、あの日の繰り返しにはならないわ」
- 387 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/02(土) 22:59:47.85 ID:P9cHQKBpo
-
√ 2018年 9月10日目 昼:移動A
↓1コンマ判定 一桁
9 戦闘痕
7 バーテックス 発見
5 イベント
1 特殊(再判定)
77 進化型
47 完成型
※それ以外のぞろ目は特殊
- 388 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/02(土) 23:01:14.39 ID:70Qn0bqPO
- あ
- 389 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/02(土) 23:34:31.80 ID:P9cHQKBpo
- 戦闘痕規模判定
↓1コンマ
01〜00 ※低〜高
- 390 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/02(土) 23:35:42.04 ID:ipTfLhrQO
- あ
- 391 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/02(土) 23:51:18.64 ID:P9cHQKBpo
-
では本日はここまでとさせていただきます
明日は可能であればお昼ごろから
- 392 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/02(土) 23:57:24.12 ID:70Qn0bqPO
- 乙
九尾が珍しく陽乃さんを全力で説得してくれるとは…
さすがにこのままの状態は不味いと感じたのかな
- 393 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/03(日) 00:12:18.20 ID:tWvLoCzQO
- 乙
九尾も見かねるレベルなのかあ
- 394 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/03(日) 13:54:36.38 ID:L+ZHCTvVo
- では少しずつ
- 395 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/03(日) 14:10:36.14 ID:L+ZHCTvVo
-
√ 2018年 9月10日目 昼:移動A
琵琶湖に繋がっている矢倉川の上を通るさざなみ街道
一つ目の矢倉小橋が崩れ落ちてしまっていたため、
1つ奥の、矢倉川橋の方から先へと進む。
避難所となったのだろうか。
周辺に比べて、より酷く襲撃を受けたように見える彦根城のそばで、バスが停まる。
「勇者様」
陽乃「どうしたの?」
「この先のビルが崩れて、道を塞いでしまっているんです……道を変えますか?」
運転席の近くに向かって、じっと正面を眺める。
この先にある、高層というほどではないビルが中ほどからへし折れたように倒壊して、道を塞いでいた。
自然に崩れたにしては、形が変だ。
陽乃「……ちょっと待って」
陽乃は少し考えて、歌野に声をかける。
3年前の襲撃によるものにしては、
崩れたビルに対しての自然の発生率が低いように見えたのだ。
陽乃「様子を見てくるから、バスの中から出ないように」
- 396 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/03(日) 15:00:10.41 ID:L+ZHCTvVo
-
陽乃の声掛けに応じて、外へと出てきた歌野にバスの近くを任せる。
道を塞ぐビルの残骸に向かった陽乃は、その壁面を軽く叩く。
雨ざらしになって、急加速的に風化したりした様子はなく、
まだ芯は残っているように感じる。
陽乃「す……っ!」
息を吸って、力強く残骸の一部をぶん殴ると
コンクリートの部分が砕け散って、芯となっていただろう破片が姿を現す。
陽乃「どう思う?」
九尾「馬鹿力じゃな」
陽乃「そうじゃなくて」
からかうように言う九尾を睨んで、服に着いたコンクリートの破片を払う。
九尾「ふむ……数日中と見て間違いなかろうな。崩れ方からして、何かが衝突したのじゃろう」
陽乃「なにか、ね」
崩れたビルが元々くっついていたであろう部分は、
何か、それなりの大きさの物が衝突した形跡が残っていた。
バーテックスの衝突の場合は、もっと大々的に崩れ落ちるため、
どちらかと言えばもう少し平たい、物質だろう。
陽乃「土居さんがやったのね」
- 397 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/03(日) 15:30:40.27 ID:L+ZHCTvVo
-
むやみやたらに建物を壊す理由がないので、
バーテックスと戦ったとみて間違いない。
それ以外の建物がそれほど損害を受けていないのを見ると、
規模は大きくはない、むしろ、小規模だったと思われる。
陽乃「この程度だったなら、無傷で済んだはずだけど」
九尾「そうじゃな」
ここからどこに行ったのか。
時間帯から考えて、
付近でまた休憩を取った可能性もあるが、
小規模の襲撃、あるいはバーテックスを発見しての撃退を行ったのなら、
別動隊がどこかにいると考えて即座に遠くまで移動したかもしれない
陽乃「この近くにあの子達いる?」
九尾「おらぬじゃろう」
- 398 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/03(日) 15:55:49.07 ID:L+ZHCTvVo
-
九尾は周囲を見渡して、答える。
遠くから居場所を把握することが出来るのは、
せいぜいが陽乃や歌野、水都と言った陽乃を経由して繋がりを持っている者のみで、
杏達については、陽乃達ほど知覚することは出来ない
だが、それでも九尾はいないと言う
九尾「この静けさ……居るならばバスとやらの音で着ておるじゃろう」
陽乃「それもそうね」
ただ、ここにきて杏達の戦った形跡などが増えてきたのが気になる。
杏達は、バーテックスを避けて通ることを選んだはず。
たった二人だし、
陽乃や歌野と違って、力を消耗すればするほど余裕がなくなっていく状態だったからだ。
それでも、こうして戦闘の痕跡があると言うことは、
そんなことを言っていられないほどに、バーテックスに阻まれていることが多かった可能性が高い。
陽乃「これから先、もしかしたら戦闘の痕跡が増えるかもしれないわ」
九尾「そうじゃな。小娘どもが生きておればの話じゃが」
- 399 : ◆QhFDI08WfRWv [saga]:2021/10/03(日) 16:30:48.42 ID:L+ZHCTvVo
-
歌野「やっぱり、また?」
陽乃「ええ」
大半の話は、
陽乃が意図していなくてもやんわりと歌野に伝わっていたようで、
歌野は心配そうに言う。
考えるような素振りを見せると、歌野は陽乃をまっすぐ見る。
ぶれることのない視線は、陽乃を全く恐れていないからだろう。
歌野「どうする? ルートを変える?」
現在は琵琶湖の近くを通っていく予定だが、
もう少し琵琶湖から離れた、ルートを通るべきかと歌野は確認したいようだ。
杏達の戦闘の痕跡が増えているからだろう。
今からルートを変えるのは簡単だが、
少し遠回りになる。
また時間がかかることになるため、
住民たちに不安が広がるかもしれないし
変えたからと言って、陽乃達に利があるとも限らない
1、変える
2、変えない
↓2
- 400 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/03(日) 16:35:26.03 ID:9X24EQ/eO
- 2
- 401 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/03(日) 16:38:38.47 ID:gMCJo7DDO
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