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【光無くして闇は無く】能力者スレ【闇無くして光は無い】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2013/08/19(月) 00:36:37.75 ID:HBpoV8o70
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。

無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。

【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【http://jbbs.livedoor.jp/internet/14029/

【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。

・この世界は「多様性のある世界」です。
・完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。 
・弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
・戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
・基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
・書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
・描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
・他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
・「コテハン」は禁止の方向で!
・基本的に次スレは>>950が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
・スレチなネタは程々に。
・スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
・基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)

【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。

・国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
・他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
・時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
・特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
・あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。
・全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。

勝手に世界を氷河期などにはしないように。

・能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
・エロ描写について

 確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
 なので、全面的な禁止はしていません。
 ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
 やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
 カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
 あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。

前スレ【http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1370958214/
wiki【http://www53.atwiki.jp/nrks/
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モバP「19歳になった橘ありすに勝てない」 @ 2020/05/31(日) 03:07:38.69 ID:zcfde6Ug0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590862058/

末原「こりゃもう終わりかなって思ったときからが勝負や!」漫「先輩……」 @ 2020/05/31(日) 02:36:46.86 ID:6LO6VK2u0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590860206/

「ねえ、大丈夫かい?」 @ 2020/05/31(日) 02:23:00.06 ID:uUnHeNjQ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590859379/

【ガンダム】ウルフラム「安価とコンマで一年戦争(欧州戦線)」その7 @ 2020/05/30(土) 22:57:25.61 ID:Em98O5wC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590847045/

my vision was enhanced,ridden with anxiety,but i couldn’t sit quietly.  @ 2020/05/30(土) 22:29:56.09 ID:oV0bpsyDo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1590845395/

サイト「愛してるよ、ルイズ」ルイズ「わ、私も、あんたのことを……」 @ 2020/05/30(土) 22:13:07.57 ID:A9YfU/XoO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590844387/

【安価・コンマ】僕「青春学園テニス部?」Part2 @ 2020/05/30(土) 19:43:50.77 ID:cmYaY3HpO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590835430/

あなたは神を信じますか? @ 2020/05/30(土) 18:48:57.96 ID:xnZdRgzI0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1590832137/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2013/08/19(月) 00:41:14.93 ID:HBpoV8o70
/修正 前スレ【http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1374673996/
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/19(月) 00:43:23.16 ID:/l9MUeSa0
>>1
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/19(月) 00:50:56.75 ID:d2QUy58T0
>>1
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/19(月) 01:02:24.89 ID:XRZ2kTS1o
>>1乙です
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2013/08/19(月) 01:04:25.57 ID:QDOrBfW10
>>1乙です。
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [sage]:2013/08/19(月) 01:51:28.08 ID:3qqdyIsWo
>>1乙です
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage saga]:2013/08/19(月) 01:55:48.62 ID:GSwkDlxKo
前スレ
>>980
>>990
>>994
>>999

【「妨害」はとりあえず成功したようで】
【死体は叩き飛ばされ、その隙に】
【メル・ギルの攻撃はライラへとヒットした】

【しかしもはやこちらにはそれ以上の余裕はない】

ダメか……!

【捨て身の突進は、刀ごと受け止められた―――】
【相手の体を貫いたものの、急所は外れている】
【―――今攻撃を受ければ、避けられない!】

うぁあっ……!

【別の方向から放たれた光の矢に腹部を射抜かれ】
【悲鳴と共に狂死郎から離れ、再び刀を構えるが】

はぁ、はぁ……そういうことね

【すでに光の矢の力で全身に纏っていた『黒紫の煙』は霧散し】
【実利は外部から得るエネルギーを失い、地面に倒れそうになり】
【仕込み刀を本来の杖のように両手でつき、なんとか踏みとどまる】
【腹に刺さった弓矢を引き抜きながら】

はぁ……よし、もうわかった、降参だよ……と言いたいところだけど
櫻の国の陰陽師に捕まるのはまずいんだよね

【そう言うと同時に、狂死郎の視界に、実利の後ろから走ってくる一体の「下半身だけの死体」が飛び込んでくるだろう】
【先ほどライラに叩き飛ばされた死体、狂死郎から離れたおかげで原形をとどめている―――実利の制御下にある唯一の死体だ】
【死体の腰のベルトには「手榴弾」が下げられており―――横を通り過ぎようとする瞬間、実利は手榴弾のピンを抜き】
【同時に、死体に纏っていた『黒紫の煙』は実利の両脚へ移動する】
【数秒後に爆発する爆弾を腰に下げた死体は、『煙』は無くなったものの、それまでの勢いでそのまま狂死郎に向かって倒れこむだろう】

さよなら、陰陽師

【狂死郎が何もしなければ死体は小規模な爆発を起こす――何かするにしても多少は気を取られるだろう】
【一瞬の隙をついて、実利は『煙』を纏った両脚で、走り出す――城門とは逆方向に】

悪いねメル・ギルさん、あとは自分でどうにかしてくれ
私は、この島が襲撃を受けたという事実を本土に渡って機関に報告するという崇高な任務のために一時撤退するよ

【「悪」同士の薄情さ。自分の身が第一】
【―――完全なる敗走だ】

【『分析官』尾月実利は、戦場を後にした】

/ちょっと急かもしれませんがこのあたりで〆ということで!
/お三方、お疲れ様でした!





9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/19(月) 01:57:06.14 ID:A8Q9Dla10
乙1でありますよー
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/19(月) 02:08:32.81 ID:XRZ2kTS1o
前スレ>>997-998
【ギアは、再び地面に倒れ込んだ。自分が、先ほど動けたのが不思議なほどのダメージを身体が蓄積していた】
【ジャッキーの拳の一撃は、ギアの肋骨を砕いていた。内臓も損傷。コーネリアスの傑作の一撃を受けて、無傷のはずはない】

【彼がここまでやれただけでも奇跡といっていいだろう。あるいは、ジャッキー自身が操り人形であることを望まなかったためなのかもしれない】
【跳躍した時、一瞬ジャッキーは止まった。自分の決死に気圧されたか、それとも】
【真実は、もはや分からなかった。ギアの前でジャッキーの身体は灰となって消え去っていく】


……ジャッキー、さん……

【ただ一言、名前を呼んだ。それだけだった。腕が、銀髪が、真紅の瞳がこの世から消えていく】
【せめて、それを目に焼き付けて。決して忘れることのないように】
【覚醒した神経が悲鳴を上げる。激痛と、コーネリアスの叫びがギアの意識を引き戻す】


ハ……ジャッキーさんは、お前の玩具なんかじゃ、なかったんだ……

【ギア自身、半ば朦朧とする意識の中で放った言葉は。死体とはいえまだジャッキーの、抵抗の意思がそこに残っていたのでは、という】
【ギアの勝手な想像・願いからのものでしかなかった。それも、すぐに熱気の前に失せる】


う……ぐあ……

(動け……頼むよ……)

【初めて見せる、革命家の動揺。戦局は今、こちらに傾いている】
【だが、ギアの身体も限界だ。動かない。コーネリアスの< 炎 獄 門 >が切り裂かれるのを見ているしか出来ず】
【その霞む意識の中で、確かに聞いた。コーネリアスの言葉。その奥にわずか宿った恐怖】


……お前、も……怖がる、ことが、あるん、だな……

【震える右手が力なく落ち、ギアの右足に触れる。ゆっくりと引きだされる】
【握られていたのは、ちゃちな拳銃。先端についたボクシンググローブ】

【引き金を引けばワイヤー付きグローブが飛び出し、命中すれば成人男性の殴打程度の打撃を与える武器、『パンチング・ガン』】
【この状況下で、使える武器はもうこれだけだった。極限の怒りに吠えるコーネリアスに銃口を向けて】


あ――――

【ギアの視界を、紫が埋めた。≪ 紫 炎 大 蛇 ・ 終 ≫ 。紫の龍。これはこの世の光景なのか】
【六罪王コーネリアスが膨大な魔翌力で持って生成した怪物。動けぬ自分に何の対策が出来ようか】

【その口に見える紫炎の球体。そこから放たれる、死の炎。幾本も】
【ギアの四肢が、身体が、炎のビームに撃ち抜かれた。身体が焼けていく】

【肉体が反射的に『パンチング・ガン』の引き金を引く。コーネリアスのほうを向いてはいたが、狙いはかなりぶれていた】
【それでも、念を込められた『パンチング・ガン』は正確に機能を発揮する。ワイヤーで銃と繋がったグローブが飛ぶ】
【コーネリアスの、頭の右横辺り。コーネリアスが動いたりしなければ、そこを通過するだろう】


【右手に残る発射の感触を最後に。ギアの意識が、途切れた】
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岐阜県) :2013/08/19(月) 02:09:25.42 ID:oTVViQzso
/>>1乙です!

>>994>>999
狂死郎の援護役……エーミールとか言ったか、彼が光の矢を発射するのを横目に見ながらも
立っているのがやっとなのか、茨の壁に半ば凭れ掛かるようにして佇むライラ。
実際、体力は殆ど限界と言っても過言ではなかった。先ほどのランスでの突きがデカい。自分で選んだ道とはいえ。
―――だがライラは確りと、メル・ギルに向け杖を構えるのだった。まだ目は、爛々と輝いている。

「王手……な。確かに――――――ッ!! 王手かも知れねぇが――――――ッ!!!」

メル・ギルばかりに気を取られて気が付かなかった、彼の秘策。王手というべき、水銀の結界。
彼が発射した水銀の銃弾を皮切りに、ライラが体力を振り絞って避けるたびに銃弾はしつこくライラの身体を狙う。
絶対的なピンチ。それなのにライラは―――銃弾を間一髪で避けながらも、笑っていた。

ライラのブレスレット、黄色のブレスレットが光り、青、一段と発光した赤、そして黄色、3色が消える。
4つ分の魔翌力を使うM4魔法―――今までの戦いでは総じて、戦いを決める役割を果たしてきた。


「それはテメーの方だ。メル・ギル。



 ―――  F  2  W  1  E  1  !!!  ―――――― P h r e a t i c   E x p l o s i o n ! ! ! 」


杖に集まった魔翌力は、3色が合わったビームとなってメル・ギルへと飛来する。
それはメル・ギルが動かなければ、目の前へと着弾するだろう。途端、それは中規模の衝撃波を伴った「爆風」と化す。


火と土でマグマを作り、其処に水を入れて気化、それを火によって爆発させる。


「――――――水蒸気爆発って奴だ」

直後、ライラの腹部は水銀の銃弾に貫かれた。
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/19(月) 02:11:13.62 ID:d2QUy58T0
>>前スレ997-998

……やはりお前はただの獣だ。その身1つで醜く完結されているが良い!!
お前に、命をどうこうと大局を語る資格など無い!! 人間が人間である事すら放棄して、何が本質だ!!
――――堕しろ、どこまでも堕しろッ、哲学者気取りの豚め!!
畜生の道に堕するが良いさッ、何度でも言おう……人間の輝きが、お前を豚にするッ!!

【人間として生きる事――――それが真っ向から否定されては、もう青年とて『問答無用』のスタンスに至るしかなかった】
【潰し合い、人間としての『かけがえの無さ』すらかなぐり捨てて、全てを捨てる】
【――――絶対に譲れない一線が、そこにはある。もう青年も認識の放棄に対して認識の放棄で臨むしかなかった】
【――――畜生の道を謳うこの『革命家』を、絶対に生かしておいてはならないと】

――――――――っ、僥倖……!
……所詮、核を突かれれば瓦解するだけの、こけおどしだったのかい……!

【『シャドウバインド』の円環が締め上げた<煉獄の巨人>の白い炎。そこからの崩壊を認めて、青年は会心の笑みを見せる】
【中核を握り潰されれば、崩壊するのは自明の理。全く予想だにしない効果的な一撃となって、<煉獄の巨人>は霧散する】
【多少の火傷は負わされたが、引き換えに弱点を見つけられたのは大きい。これなら、もはやこの<煉獄の巨人>は怖くはないのだから】

――――馬脚を表したなッ、地金を晒したなッ!!
そうさ、お前は獅子なんかじゃ無い!! 人としての、己の輝きをすら見失った、ただの畜生だ!!
そして――――ッ、僕たちは兎なんかじゃ無い、人間だ…………畜生如きに、人間が負ける道理があるはずもないッッ!!

【ついに見栄も外聞もかなぐり捨てて激昂するコーネリアスの姿を見て、青年は再び会心の笑みを見せる】
【問答無用――――もう、どうでも良い事と脇に退けさせたコーネリアスの言葉だが、今一度それを思い返して】
【――――負けるのは、そいつに存在価値が無いから。コーネリアスの言葉を借りれば、要するにそう言う事になる】
【自らの輝きを失った者は、自らの言葉と思想によって、無価値と断じられて、ここまで無様を晒すに至る――――】
【その痛快さに、思わず青年も酔いかけたのだ】

――――そして見るが良いよ……革命家気取りの豚……人間の素晴らしさ、かけがえの無さ、命の眩さ…………その輝きをぉッ!!

【紫炎龍の放つ、激烈な紫炎の奔流。下手を打てば命すら危ないその攻撃を前にして、青年が見せたのはまるで研ぎ澄まされた侍の様な、澄み切った表情だった】
【迷いも、恐れも必要ない。どう見てもコーネリアスは感情を制御し切れず、大振りの鉈であるこの紫炎龍を炸裂させ――――大きな隙を、晒している】
【そこを突く事こそが、今の自分のすべき事である――――――――例え、その引き換えに致命傷を負う事になろうとも】

――――――――『シャドウギロチン』!!
ッッ、ぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああッッ、『シャドウスラッシュ』!!

【紫炎が放たれる瞬間。床から巨大な闇の刃を召喚し、コーネリアス向けて発射させる。それはまるで、サメの背びれの様に床を割り裂き、コーネリアスを切り裂こうとして】
【同時に、それを追いかける様に青年は駆けだした。両手のパタを交差させて自らの前方で構え――――】
【そこに、紫炎の奔流の1本が直撃する。身に纏う衣服が少ないとはいえ、炎上する青年の肉体】
【だが、構う事無く青年は咆哮と共に、両手の交差させた刃を思いきり振り抜く。そこから更に2発、斬撃の波動がコーネリアス向けて放たれる】
【3つの、巨大な刃。コーネリアスの隙に捨て身で喰らいついた、青年の切り札である】

(この火はッ、いつまでも身体につけてて良いものじゃないッ! 速く――――!!)

【身体に炎を纏いながらも、青年は前へと飛ぶ事を止めない。今ここで歩を止めたら、それこそ命取りである】
【――――コーネリアスの返り血を浴びる事で、身についた紫炎を消そうと言う、賭けだったのだ】
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/19(月) 02:12:47.33 ID:/PDlY2KPo
>>1乙です


前スレ>>996

アノへんはここ最近は何かとまあ、色々と治安がよろしくない様ですがね
そうはいえども、まあ小さな村という訳ではないわけで…広大な何にもない
いいことも悪いこともないような辺鄙な場所もあるわけです
まーハッハッハ、色々あるわけでコチラも選ぶ暇も無かったのですよ

【楽しそうにわざとらしく笑う。相手がどんな態度でも余り気にならないらしい】
【懐中電灯のスイッチをカチカチとやると光ったり消えたり】
【とても明るいが、コレぐらい明るい強力な奴も今どきは市販されている】

でしょうなあ…。都市でセールスを各地で行いましたが何処もその調子で…
…世に売っているものは電池に蓄えた電気を何らのモノに流して光らせるものです
しかし、これはその蓄えたエネルギー自体が光るわけですな。そこが違う、鼻からの概念が
電気や電池が無くなったらとこの世界の人間は考えんのでしょうなあ…

【よくわからないが懐中電灯に必要以上のオーバーテクノロジをつぎ込んでいるみたいだ】
【技術だけが進化して力を発揮できぬままになるなんていう話もあるだろう】

淡ければ辺りを照らせないでしょう?需要は世界が滅亡したらあるはずだ
小型化…ほう、小型化や軽量化は改良の第一歩ですからな。やってきましょう

【言葉を一つ一つ受け止めて生真面目に返答する】

これでは雷撃式拳銃もフォトンレーザーソードも高周波防御膜も改良せねば…
反重力式バイクも出力が安定していないし…いやはや、どれもこれも難しいものですなあ…

【ボソリとため息と一緒にでた発明品は先ほどの珍妙なものよりも有効そうであるが】
【本人は売ったり何だりをするつもりは全く思いついていない様子だ】
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [saga]:2013/08/19(月) 02:28:52.76 ID:8PMD4Pli0
>>前997-998

【――――― 四度、刺突を防がれる。最後の一撃がけれど届いて】
【上がる叫びは恐怖への拒絶―――――― コーネリアスの思惑を、彼らが越えたことの証だった】

【ただ、何処までも全霊を振り絞った。……一人一人のその連鎖が、この限りなく貴い今を生んだのだ。】
【仲間たちが驚異を乗り越えたことを、剣士は、記憶の蘇らせる五感で識って―――――、】


……怖いの? コーネリアス。

人なら誰にでもある感情よ。
だけど……それでも脚は止まらない。
自分が死ぬよりずっと怖い事を、知っているから前に進める―――――

【端的な事実。静かに、ただ人(ヒト)の――――――― 或いは世の真実を想う様に口にすれば】
【再び剣士は駆けだして―――――――、】

……っ……ぐぅぅっ……!

【異常なまでの大火力――――― 顎門より放たれた群れ為す紫の劫火を、重心を低く置いてのステップで幾度か躱して】
【その速度でも躱せぬ一閃に身を灼かれながら、今一度剣士は覚悟を決めた。】



【―――――機能に徹しろ。命拾う無為など求めるな。】
【最善の結末を求めるのなら、あらゆる総てを投じて燃やせ―――――】

【余計な意識を削ぎ落とした思考。ただ最速の刃足らん事を求め、瞬息の殺意が爆炎の刹那を疾駆する。】

【幾条もの獄炎光の間隙を縫い前へ、幾度も踏み込んで。熱せられた大気を巻き込み、限界まで引き絞った両腕が八双に構えられ―――――、】

……焔翅、剣葬―――――――――――――

     【全霊の命を燃やす刃が、黄金に煌めく灼熱と化した。】

    ―――――――――――――――迦楼羅―――――――――ッッ!!

【太刀 “金翅鳥” の秘めた火の力の完全解放。最大の速度と剣圧に於ける、断熱圧縮を利用した超灼熱の刃。】
【覚悟の脇差による強化を受けた現状で放つのは、常ならぬ域に高められたその一撃だった】
【――――― だが既に肉体は限界そのものだ。その上で掛けた負荷ならば、末には、致命的な隙を晒す筈で――――。】
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/19(月) 02:33:17.68 ID:A8Q9Dla10
>>13
「半魔も居た、という話を聞いた。と、思い出してみる
……ただ、貴方が満足しているなら決して間違った選択では無かった筈。と、思ってみる」

【光る度に目を細くして、何処か眩しそうにするのだろう】
【光の加減に一々反応する様はまるで犬の様だが、きっと自覚が無くて】
【その懐中電灯を利用してモールス信号よろしく遊んでみたって、きっと怒る事も無い】


「よく分からないが、今は自分で発電する物も出ている様だ。と、言ってみる
だけど、其れに比べたらとても明るいから、もしかしたら作業現場では使えるかも知れない。と、考えてみる
……もしかしたら。と、念を押してみる」

【発明家の考えは、きっと常人には理解し難い事。だから、首を捻るのだけれど】
【続いた言葉には不意に掌を上へと向け――――其処に集う、聖の魔力。やがては淡い明かりを纏った球体が作られて】
【火球の様に扱いながら、其れへと視線を落とすことだろう】


「……照らすだけが光の役目じゃ無いと思う。と、考えを述べてみる
見てると落ち着いたり、暖かかったり――――其れが、多分光り。と、私は思ってみる
それぞれで考え方は違うと思うが。と、続けてみる」

【ただ明るくするだけでは無い――――とでも言いたいのだろうか。何処か、特殊な考えにも思えるけれど】
【掌を返したならば、その球体も消え失せてしまって。シャランとパーカーの中から聞こえる金属音】
【少しでも中を覗けたならば――――大小様々な刃物が収まっている事を認められるであろうか】
【…………故に】


「どちらかと言えば、其れ等の方に興味がある。と、言ってみる
……だが、もう時間。と、嘆いてみる
良ければ、今度是非見せて欲しい。と、願ってみる
――――あ、後。お陰でそれなりに楽しい休日を過ごせた。と、礼を述べてみる」

【武器には、興味を示して】
【今すぐにでも見てみたいけれど、生憎時間が迫っているから――――また何時か、そう勝手に約束を取り付けて】
【翼を大きく広げて、飛び立とうとすれば思い出した様にそちらへと視線を移し】
【小さな小さな微笑。浮かべて礼を述べたならば、それっきり】
【―――――飛び立つ翼は月光を浴びて、銀の色に見えたであろうか】

/ちょっと早いですが、そろそろ失礼致します……!
/お相手、有り難う御座いましたですよ!お疲れ様でありました―!
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [sage saga !nasu_res]:2013/08/19(月) 02:44:41.54 ID:3qqdyIsWo
/都合により順番変えて対応します

>>12

『黙ってろ……人だからと驕るなッッ!!人も獣だ……寧ろ獣よりも醜い存在だッッ!! 』
『人が偉いだと……!? 大抵の人間よりも獣の方がより命を輝かせて生きていると言うのにッッ!! 堕落した人程醜いモノは無いのだぞッッ!!』

『兎共がッ……調子に乗るんじゃねぇええええッッッ!!! 紫炎刃・双ゥッッ!!』

【手に残った炎を薄く伸ばして固めれば、炎の刃が両手に纏われる。一本目の闇の刃を切り裂く。使った右の刃が折れる】
【2本目の闇の刃を切り裂く。使った左の刃が折れる―――3本目は躱すしか無い、と右脚に力を入れるのだが―――ギアの独楽による傷が、反応を遅れさせた】
【舞う鮮血。躱し切れずに左脇腹を深く抉る。返り血が飛沫のように散った。―――だが、倒れない】


>>14

『何を妄言を……!! 六罪王に恐怖の感情など有るはずが無かろうッッッ!! 貴様等クズと同じにするな……輝きの質が違うわッッッ!!』
『俺は革命家だ―――!! 世界を原始に返し、新たなる歴史を作る―――……』

【コーネリアスの咆哮を、八攫の刃が断ち切った。腹部に巨大な横一文字の傷を作りながら―――コーネリアスが宙を舞う】
【紋章のデザインが施された絨毯の、ちょうど真ん中。紫の部分に、仰向けになって倒れこんだ、のだが―――】

『新たなる歴史を作……ル―――重大な役目をッッ!! 俺は―――ぐ……ふっ……!!』

【咆哮は、続けられる。革命家としての意地が、彼の身体を支える。コーネリアスは立ち上がった。】


>>10

『巫山戯るナ……!!俺は獅子……六罪王……革命家ッッ……!! 総帥しかイナイ……俺より上に位置する人間などッッッ!!!』

【最早ギアボックスの姿は見えていなかった。霞む視界、ふらつく脚。満身創痍の身など、体験したことが無かった】
【パンチングガンが頭の右横を通過する。ややふらつく彼の姿故に的はややズレて―――彼の右耳を掠る形となる】

【―――サングラスが、落ちる。……いや、落ちてしまった。決して落としてはいけない其れを。パンドラの箱を開ける行為が、其れだった】

/続きます
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [sage saga !nasu_res]:2013/08/19(月) 02:46:52.96 ID:3qqdyIsWo

>>ALL
     【サングラスの落ちる音が響けば、一瞬世界が止まったかのような感覚が辺りを包み―――】

                       【―――怪物が、真の姿を現す】

       『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!』

【サングラスは、言うなれば枷。強大過ぎる力を抑えこむモノであり、つまり―――今までの戦闘は、彼の全力ではなかったということ】
【開放した『全力』により四方の壁が一斉にひび割れ、機関の紋章を象ったステンドグラスが派手に割れ、空を舞う硝子の欠片が月光に煌く】

【天井までも吹き飛んだ今、もうここは城内とは言えない。此処から所々に煙が上がる島の全体を見通すことができた】
【暴力的な魔力。圧倒的な覇気。凶悪なまでの殺気が―――島全体を震わせて。革命家の魔力が島を完全に覆い尽くす。―――大地が、怯えていた】

               『―――ククク……我ガリョウメ……ホウギョク……ナリ……!!』
             『貴様……ラニ……!! 絶望ヲ……!! 破滅ヲ……!! 与エン……!!』

【想像を絶する深き暗黒がその冥き淵を覗かせるは―――その右眼。全てを凍てつかせる様な蒼の光を放つ『蒼炎の宝玉』】
【何よりも鋭く何よりも歪んだ狂気が凝縮されて煌くは―――その左眼。地獄をその場に体現させるような禍々しさの朱光を散らす『紅炎の宝玉』】
【2つの宝玉を身体に埋め込んだ男―――それがカノッサ六罪王にして革命家、コーネリアス・F・ラインハルトなのだ、が―――!?】


『コ……ノ……姿……ハッ―――!! 電波テ……ロ……以来ッッ……!! ダ……ゾ……ォォォォッ!? ッッグ……ッグググッッぁぁぁあぇぁおあああ』


【言語が乱れ、革命家の身体に見られる激しい痙攣―――魔力の奔流を抑えられずに、ただ爆発的に辺りに広がるばかりであって……!!】


『おろぉぉあおぁあっぁあっぁぅっああぁぁ……!! ぎゃっがぐあがががあぁぁぁはがぁぁぁ……ぁあぁああっっっぁッ!!!!!』


【両肘から先の腕があらぬ方向に折れ曲がり、ゴキリと嫌な音を耳に残し―――嘔吐した。吐いたのは、限界にまで圧縮された濃密な魔力】
【全身の毛穴から、彼の全魔力が放出されていくようで―――その流れは、決して止まることがない……!!】

【1つの身体に、2つの宝玉。幾ら彼とはいえ、両の宝玉に秘めたる魔力を開放すれば―――其れをコントロールする術は無かったのだ】
【悪魔の様な男だが、彼は人間―――つまり、人間の限界を超えたのだ。そして―――両目が。両眼の宝玉が―――】

【……砕け散った。全ての魔力が―――窓の外、空にへと流れ出す。宝玉に喰われた哀れな男が、紋章の絨毯に倒れた】


                  『 れボ……りゅ……ュ……しょ……んッ…………!! 』


              【 その言葉を最期に コーネリアス・F・ラインハルトは、絶命した。 】

/皆さん締めのレスお願いします!
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2013/08/19(月) 02:52:09.47 ID:QDOrBfW10
>>8>>11
……!やはりあのブレスレッド、あれから強力な魔翌力が、ッ……!?

【気が付けば顔の目の前までビームは迫っていた】

ぐっ……!

【張り巡らせた水銀で身体を横へと引っ張るが、身体の半分が爆風の中へと消えていった】
【その時、ライラの腹部を弾が貫くのを見た、この勝負、結果は】

   相打ち……。

【身体の半分が消し飛び、もはやこれ以上の戦闘は不可能、そこにいる負傷者にとどめをさす気力ももう無い】

……成果は1人……、どうにか契約は果たした……尾月殿も離脱……私ももう限界か……、撤退させていただきます……

【ノルマの達成、久しぶりの強敵との駆け引き、それだけで十分だった】
【メル・ギルはその身を引きずりながらも戦場を後にした】


/お疲れ様でした。
/とても楽しかったです。
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2013/08/19(月) 02:59:07.64 ID:HBpoV8o70
>>8>>11>>18
【光の矢が尾月に命中した瞬間、狂死郎は突き刺さった仕込み刀を抜いて距離を取る】
【刺し傷からは血が流れ出てはいるものの、行動への支障はあまり大きくないようで】
【狂死郎は、息も絶え絶えな様子の彼女を冷ややかな目で見下ろしていた】

さあ、観念したようだね?大人しく縄に……つくわけ無いか。当然だよ。
櫻の国に渡って死刑になれば“まだ良い方”だからね、『禁術』使いって奴は。

【追い詰められた彼女の悪足掻き――――下半身だけの死体に目をやると】
【狂死郎は黙って後方へと飛び退き、死体と尾月から距離を取った】
【直後、手榴弾を身につけた死体は爆散し、狂死郎は隙を作った】

――――“逃げられる”か。どうやら君を“生かして”櫻の国に送り届けるのは難しいらしいね。
ま、いいでしょ。僕も初対面の相手を“見殺し”にするのは忍びない気分だったし。

【彼女を“殺す”ならば簡単、エーミールに狙撃させれば今の彼女では避けることは不可能だろう】
【だがどうしても彼女を生かしておく必要に迫られた狂死郎は、彼女を“見逃す”ことにした】

最後に言っておくとしよう。次に会うときは――――もう、こんな“手加減”をするつもりは無いよ。

【戦場を後にする尾月に向けて脅し文句を吐き掛ける。その言葉には、嘘偽りの無い意思が込められていた】
【そして狂死郎が彼女が抜いた『宿木の枝』を拾って手に取ると、それはエーミールの手元へと瞬時に転送される】
【わざわざ弓矢を回収した理由は、『宿木の枝』の中に彼女から奪った魔力の一部が蓄えられているため】

君も、うまくやったようだね……本来ならば手当てをしたいが、こっちもなかなか忙しくてね。
代わりにと言ってはなんだが、これが最後の援護になる……矢を受けろ!!そいつは敵じゃない!!

「“撤退”か……既に破壊工作は此方で終えている。被害としては十分だろう。
 ふっ……どうやら、“目的”は既に他の襲撃者が遂げているようだ。」

【狂死郎はライラを一瞥した後に背を向けて、自分が渡ってきた船に向かって走り始める】
【その直後、城門内部から数回の爆発音が響き渡り、外壁の一部が崩れ落ちる――――十中八九、彼らが爆破したのだろう】

【続いてエーミールが、ライラに向かって先程放った『宿木の枝』をもう一度、光の矢に変えて放つ】
【命中してもダメージを受けないのは先程と同じだが、今度は尾月から食らった魔力を全てライラへと分け与えようとするだろう】
【そうした後、エーミールも城門から撤退を開始し、彼らはこの島を後にすることになる】

/皆さんお疲れ様でした!!とても楽しかったです!!
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/19(月) 03:08:19.76 ID:d2QUy58T0
>>16-17

――――うああああああぁッッ!!

【2発の攻撃を防がれてしまっては、身に纏わりつく紫炎を消す返り血には、足りない】
【咄嗟に青年は、闇の通路を自らの頭上に展開。そこから――――海水が流れ込んでくる】
【この島の周囲は海だ。故に、そう遠からぬ距離から海水を引き入れてくる事も難しくはなかったのだろう】
【――――火傷に、海水が染みる。とは言え、まずは火を消し、冷やさなくてはならないのだ。強引とはいえ、仕方ないだろう】

――――ぅ、勝手な憧憬を、抱いてるなよ……!
獣は獣……人は、人だ……同じ命の在り方などと考える…………お前が、馬鹿だと言う話…………!
……本質に目を背けたお前に…………正しき理など、無いね……!

【――――人間が人間である事。その尊さもまた、青年の見出す命の価値である】
【そしてそれは、人間が人間に生まれついた以上、どうしようもない宿命の様なもの】
【それを青年は、皮肉っぽく告げる。コーネリアスがなんと言おうとも、もはやこの勝負は決したのだ】

――――ッッ!!
往生際の悪い男、だなぁ…………!
(とは言え…………もう限界だ……僕たちも…………!)

【だが――――コーネリアスの宝玉が、その力を発揮するのを見て、さしもの青年も苦々しげに天を仰ぐ】
【今ここで、宝玉の力と相対して――――勝てる見込みなど万に1つも無いだろう。何とかして、逃げ伸びるしか方法はない】
【――――それが、普通なら道理だっただろう】

――――――――!?
……そうか……力を、暴走させたな……ぁ!
……お前も、その身体は限界だったと言う事か……!!

【力の暴走――――その事実を知って、青年は逆に安堵してその有様を見届ける】
【疲弊し切った人間の身で、暴走の余波に巻き込まれでもすれば――――確実に助からない。100%と言えるだろう】
【先ほどの捨て身の一撃は、確かに功を奏したのだ】

――――見たか…………これが、人間の輝きだ……!
……人間であるからこそ、その尊さは、輝きは…………お前を殺すに至った…………!

【人間であればこそ――――使命感、考察、克己心、そして絆――――獣には、どうあがいても真似の出来ない『人間だけの力』】
【それが、この勝利の鍵となったのだと、青年は告げる】

――――黒い太陽に焼かれて喚け、畜生の革命家……

【――――人間の為に『価値の無い命』である凡俗を殺し続けた男は】
【その両手を夥しい血で汚しながらも、カノッサ機関の六罪王の1人を殺し、人間の為にと報いたのである】
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岐阜県) :2013/08/19(月) 03:14:06.03 ID:oTVViQzso
>>8>>17>>18>>19
爆風に依る煙が晴れた後、ライラは腹部に銃弾を受けながらも、其処に立っていた。
水銀に依るダメージは大きく、切り傷や刺し傷だけではない、その毒性の強さも、ライラの身体を蝕んでいた。
体内を貫いた銃弾も決定的だっただろう。ただ幸運だったのは、体内にその銃弾が残らなかったこと。

生体機能の一部を失っているレベルのダメージを受けつつも、ライラはメル・ギルに向かって中指を突き出した。
撤退するメル・ギルの耳に、果たしてこの声は届くのだろうか。

「よぉメルギル……次は"容赦しねぇ"」

直後響き渡る爆音。どうやら六罪王を倒すことに場内の人間が成功したらしい。魔翌力の流れから、なんとなしに理解する。
カノッサの幹部がやられた。これは、機関にとっては大きなダメージであろう。此の一件は、これで終わりだ。
あとは、体全体に残るダメージ。少しでも良くなってくれれば、動けるはずなのだが。

「―――! 狂死郎、サンキューな」

エーミールの光の矢を受け、魔翌力、ひいては体力を少しだけ回復したライラは小さく狂死郎に向けて感謝の言葉を吐き出す。
重すぎる足を引きずりながら、ライラは帰りの船へと、撤退していくのだった。

3日前に負傷して、昨日退院。さて、今回は何日入院になるか。
まぁ、良いんだ。生きていれば。カノッサ機関ハンターを続けることができれば、それで。

/主催者さま、戦闘をしてくださったお三方、お疲れ様でした!
/ちょっと書くのが遅くてご迷惑おかけしました、申し訳ございませんでした。
/でも、とっても楽しかったです。ありがとうございました!
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2013/08/19(月) 03:20:16.67 ID:XRZ2kTS1o
>>16-17
【ギアの身体は、紫の炎に徹底的に蹂躙された。コーネリアスと同じく、ギアも最早コーネリアスの姿を見ることは叶わなかった】
【前身が焼け焦げ、穴が空き、ズタボロになっていく。その生死は、確かめるまでもないだろう】



【ギア・ボックスの有する能力。その名は、『トイズ・ボックス』】
【彼が念を込めた品物を、自身の身体をゲートにして出し入れできる能力】
【中でも、彼が自ら作った玩具に込められた念は非常に強かった】

【能力と言うものは、時に異様な事態をもたらす。ギア自身すら、予期していなかったことが起きたのだ】
【ギアの魂はその肉体を離れた後、昇天するのではなく、自身が作り上げた複数の人形たちの中へと宿った】
【人形たちが、『トイズ・ボックス』が作り上げた異空間の中で溶け合い、収束し、やがて一つの形を成した】


――――ぶはっ!!!!!

【焼け焦げ、ズタボロになったギアの身体から、何かが飛び出した。玩具武器が引き出された時のように。それは、一体の人形だった】
【見た目は、ギアとほとんど変わらなかった。だが、その露出した両手足の関節が、人形の球体関節となっていた】
【感覚はあった。目も見えた。耳も聞こえた。臭いも感じた。手が何かに触れる感触もわかる】

【だが、その身体は人の物ではなかった。何が起きているか、ギアは直感的に理解した】


僕は……死んだ、のか

【どういうわけか、冷静に状況を認識する自分がいた。ギアは最後のコーネリアスの攻撃で死亡し】
【魂だけが、自作の人形たちと一体となったのだ。カタカタとなる身体を動かして、状況を確かめる】


――――そんなっ!! まだ……!!!

【自分の放った最後の攻撃が、彼のサングラスを落とし。露わになる、彼の両眼――否、両の宝玉】
【怪物。もはや、それは人ではなかった。ただ力を解放するだけで壁を割り、ステンドグラスを破壊し】
【いや、もはやこの城そのものが崩壊している】
【これが、六罪王コーネリアス・F・ラインハルト――これが、紫の革命家――!!!】

う……あ……

【人形の身体でも、恐怖は感じる。生まれ出でて最初に目にしたものが、この恐怖そのものと言える光景となるとは】
【シレーナ島そのものが震え始める。そのあまりに大きい魔力が、覇気が、全てを覆う。島が、悲鳴を上げる】

【『蒼炎の宝玉』と『紅炎の宝玉』。二つの膨大な力が島を――いや、コーネリアス自身すらも】


…………!? なんだ……?

【言葉が乱れ、やがて絶叫。迸る魔力を抑えきれず、コーネリアスの肉体が崩壊していく】
【ギアは、呆然とそれを眺めていた。やがて、その肉体と共に宝玉そのものすら崩壊する】
【砕けた宝玉が、風に乗って流れていく。ジャッキーのように。コーネリアス自身も、倒れ伏す】

【最後まで、革命≠口にしながら。コーネリアス・F・ラインハルトは、逝った】
【力を信奉し、力を追い求めた男の末路。自身の力によって滅びる。ギアは、その姿にどこか憐れみすら感じた】

/続きます
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/19(月) 03:20:41.73 ID:XRZ2kTS1o
――――ハァッ!!! 終わっ……た……

【人ならざる身体で、ギアは息をついた。地面に両手と両膝をつく。カシャリ、と人の肉体とは違う音が鳴る】
【やがて、顔を上げる。視線の先は、ジャッキーのいた場所。もう、何も残っていない】


(……ジャッキーさん……)

【仇敵は、ここに滅びた。彼の死も、これで少しは報われるだろうか――いや、それは所詮自分にはわからない】
【もはや、人としての生とは違うものとなってしまった自分には】
【ギアに出来ることは、ただ彼を想い、その冥福を祈ることだけだった】


【球体関節を軋ませながら、ギアがゆっくりと立ち上がる。向かう先は自身の死体】
【焼き滅ぼされた身体のそばに膝をつく】


(……まさか、自分の死体を自分で担ぐ、なんて日が来るだなんて……)

【今更になって、己の運命に対面した。そう、人としてのギア・ボックスは死んだのだ】
【しかし、今は物思いにふけっている時でもない。帰らねばならない。ジャッキーの思いと共に】

【まだ肉の焼ける臭いを発している自身の死体を担ぎ上げると。ギアはシレーナ城を後にすべく、一歩踏み出した】


【道端のおもちゃ屋、ギア・ボックス・シレーナ城におけるコーネリアス・F・ラインハルトとの戦いにおいて死亡。享年24】
【その魂は自作の人形に定着。以後、生ける人形≠ニして第二の生を受けるに至る――】
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [saga]:2013/08/19(月) 03:54:14.28 ID:IMmkOQ0E0
>>16-17

【シャッテンが、ギアが共に戦っている。……全霊の刃はその念の密度を載せて加速した。】

―――――――――――――――ッ!!

【斬り抉る漆黒、振り抜く灼熱―――――― そしてギアの一撃が男のサングラスを掠り飛ばせば――――急転、】

(――――――……ッ……!)

【溢れ出す魔力―――――― 巨大すぎる三つの暴威が、破滅の錯覚を全身に与えた。】
【だが意識を襲うのはまた別の感覚だった。放った一撃の過負荷が、剣士の四肢を鈍く呪縛して】

【 虚脱感。思考すらも困難な空白の感覚のなか、解き放たれた極大の脅威は、けれど本能の次元で感じ取れて】
【だが異変は直ぐに訪れた。雄弁に語るその舌が痙攣し、荒れ狂う魔力が制御を失って―――――】

【それは唐突に終わりを迎える。】
【先程までからは考えられない無惨な姿―――― 過ぎた力に喰われての自滅と崩壊が、コーネリアス・F・ラインハルトの最期だった】
【安堵と、結末の確信と、充足感と―――――】


……革命、か……“人” を知らない人の言葉が、受け入れられる筈もなかったわね。
さようなら……コーネリアス・F・ラインハルト。
……せめて今夜はおやすみなさい。夢を見るには、きっといい夜でしょうから――――。

【―――― 浮かぶのは、今宵訪れた幾つもの結末のこと。】
【数え切れぬ犠牲者の大切なものを奪い、己は身に宿した宝玉に潰されて――――――……男は、何を残せたのだろう? 】
【分からなかった。なぜか渦巻くこの感情の出所も、それが一体何なのかも、何も――――】
【ただ、吹き込む風が寂しかった。……ただ静かに目を瞑り、】

【そして剣士は帰還する。……己として、革命家に語ったその道を進むため。】
【或いはこの後に共闘者と会話を交わしたり、また別の交流でもしたのかも知れない。けれどもそれは、きっとまた別の話なのだろう】


25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [sage saga !nasu_res]:2013/08/19(月) 03:57:48.49 ID:3qqdyIsWo
>>20>>23>>24

【―――カノッサ機関アジト、シレーナ島は陥落した。大量のアンドロイドにより9割の機関兵が、そして六罪王コーネリアスが、集いし能力者により死亡】
            【ガルボ博士による<シレーナ島襲撃作戦>は成功に終わり、タイムリミットの7時間後に救援の船が到着】
【襲撃組死亡者は、先導者ジャッキー・ハートグレイブスとギア・ボックス。 そして多くのアンドロイド兵も9割が機能停止。帰りの燃料が無い為だと思われる】

【―――と、広げた朝刊には書かれていた。初老の男の新聞を持つ手が、一瞬震えた。彼は大きく煙草の煙を吐き出せば、振り向いて「おい」と声をかけた】


                                      『父上、どうされましたか……』


【その声に答えたのは、オールバックの白髪の男だった。年齢は20後半だろうか。薄鈍色の三白眼が特徴の男は、初老の男性が指した箇所を見て目を見開いた】
 【―――コーネリアス死亡。大きな見出しが三白眼に飛び込んできた。……この男は、『父上』とは旧知の仲だった。自分も、会ったことが有る】
      【……何とも傲慢な男ですねと『父上』に話しかければ、『お前ほどでもない』と言われた事もはっきりと覚えていた】


「―――コーネリアスが死んだ。 奴とは「INFINITY」の話で良く盛り上がったものだ。 ……しかし死んだ。 そろそろ、私達も表に出る時かも知れない」
               「……水の国の市民は、恐怖から開放されたかのように思うだろう。 其処を――――――」

                 『―――我ら優良種が、ですね。 下等生物共を絶望に陥れる絶好の機会……』

【二人が同時に微笑んだ。―――そう、水の国の絶望はまだ終わらない。否、水の国に限った話ではない。―――世界は、新たなる侵略に直面する】

        
              『神の仰せの通りに。能力者の、能力者による、能力者だけの世界を作ってみせましょう』

                    
                            <―――我々、『GIFT』が―――>
 

                           【―――敵は、カノッサだけではない。】


/これにてイベント終了です、参加者の方ありがとうございましたー!!
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/19(月) 10:47:56.93 ID:/PDlY2KPo
>>15

私も…まあ、風のうわさ程度にも聞きましたな
しかし、似たような土地に居れど私のようなモノはその程度です

【懐中電灯を暫くいじっていたが飽きたようにそれを】
【元の腰のベルトへと戻した】

電気を生み出すのは私の理論では間違いなのですよ。電気は電気であって光でない…
逆説的ではありますが光から電気を生み出すのが本来の無尽蔵のエネルギーというものですかな
しかし…技術は既に出来て入るもののそういった転用をむやみに行うと…

【魔翌力の火球を目を細めて眺めながら、口髭を指先で撫でて】

魔術というものは便利ですなあ……魔術の発展と科学の発展。
一概にどちらが良いとは言えませぬが、科学のほうが良いこともある…

しかし……この世界じゃあ既に捨てられた技術ですからな、それにはそれ相応の理由があるものです
利益が大きければ何かしらのリスクも大きく膨れ上がる…そいういうものですなあハッハ
それ故に兵器への転用は…勿論製造は致さぬ方が…と私は思っております

ま、なんにせよそれはこれからの話ですな。
ハッハッハ、コチラこそ科学の発展に貴重な助言をありがとうございます
非常に良い、ひと時でしたな……では

【男はシルクハットを軽く挙げて去って行く相手に挨拶をした】
【その後、男は紫の雷光を放つバイクのようなものを乗って去って行く】
【地面から少し浮き上がりながら台車を引きつつ、何処かへとまた…】


/レスをする前に寝てしまいました…すみません
/こちらこそお付き合いしていただきありがとうございました!
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/08/19(月) 17:47:23.31 ID:byBvrPlE0
【人気のある酒場】
【血の気の多い冒険者がガヤガヤ騒いでいる中】
【ドアを開け入ってきたのは明らかに子供、に見える16くらいの少年】

(うっひょー・・・アルコールデビューやー!)
(今日はな、デビューやしな、とりあえずあれや、飲めればええんや・・・)

【おっさん集団の間を通り、少年はとりあえずカウンター席の隅に座る】
【近くにいた酒場のマスターは少年の前へと移動する】
【少年はふー、と息をつき、そしてメニューを探す】

【無い】

(あ、メニューがない・・・聞いてないで・・・アカン・・・)

【少年は焦る、変な汗が出る。】
【目の前にいるマスターを待たせてはいけない、とにかく注文を、と思い】
【知っているお酒の全知識をフル活用させ】
【優しそうなマスターに声をかける】

「ええと・・・そこのリキュールを熱燗で・・・」

【マスターはこの一言で全てを把握する】

「ハハ、初めてかい?・・・うん、お勧めあるんだ、それ飲んでみないか?」

【少年は助かった、と安堵の表情を見せる】

【フフッと笑ったマスターは】
【茶色いびんのカルーア、ミルクを取り出すと】
【コップの4分の1ほどカルーアを入れ、そのあとミルクをそーっと加えた】
【ココアパウダーを散りばめ、さらにカシューナッツ】
【慣れた手つきで作られたそれは】
【酒場というよりはカフェで出てきそうな見た目】

(なんやこれ、ちょっと違うんちゃう・・・?酒を飲みに来たんやぞ、酒を。)

【そしてマスターは黙ってカルア・ミルクを差し出す】

【とりあえずありがとう、と言いながら一口】
【おいしい。】

(コーヒー牛乳みたいやん、うん、うまいうまい。うまいやん。)

【思っていたイメージと違い飲みやすかったせいか、変に緊張してのどが渇いていたせいか。】
【少年はそれを一気に飲み干した】
【温かい眼差しで少年を見ていたマスターがあ、という顔】
【しかし飲み干すのを止めることはできなかった――――】

【意外と度のきついカルーアの作用が働くのに、長い時間はかからなかった】
【少年に睡魔が襲い掛かる】

(・・・ん、なんか体暑いな・・・いや、眠い・・・?)

【少年のまぶたは次第に重くなり】
【ついにカウンターにうつぶせて寝てしまった】

「まさか一気に飲むとは思わんかった・・・悪いことしたな・・・
 うん、まあ寝させとくか・・・」

【と、マスターのつぶやき】

【カウンターの隅に、明らかに「酒に」飲まれたであろう少年が一人。】
【色んな意味でかわいそうな少年に、絡もうとする冒険者はいるのだろうか】
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/19(月) 19:11:36.67 ID:gylDyLAqo
/>>1

>>936

――ふふ、良く出来ました、鈴音

【幼子を褒めるような言葉。父親が抜けていないのはどちらの事か】
【そもそも父親としていられたのは、鈴音が己を求めてくれたからに他ならなかった】
【「お父さん」、そう呼ばれたあの日から、全てが、とうに決定づけられていた】
【自分の存在意義は鈴音のためでしかなく、求められているからこうして此処に留まれる】
【黒い女にだって――破れぬ誓いを違えた咎、代償は既に■■■■で払ったのだから】

【(実際のところは、何を捧げたとて許されるなど夢にも思っていなかった。あの女は少しだけ、変わった)】
【(鮮烈に“女”であった彼女は、それだけ強い神聖不可侵の母性を持っていたのだろう)】
【(結論付けるならばそれ以外にはない。全ては鈴音に出会ってから、明確に変わっていった)】

ん、……――

【僅かな間に疑問を抱き、視線の先にあるものを追って理解が追いつくと僅かに俯いた】
【少なからず鈴音を変えたのも、自分だ。奪ったというべき強引さで、】
【連れて来たのも引き剥がしたのも取り返したのも――他ならない、己自身だった】

【(そこに本当に、鈴音の意思があっただろうか?)】

    
――さて、何処に行きたい?
と、言うより……何があるのかな、櫻の祭りは。

【相手の取った手に緩く力を入れて、握り返す。今しがた浮かんだバグを蹴り飛ばすように】
 

【(かつてのその場所に、彼から踏み入ろうとした痕跡はない)】
【(紫色の彼女に翻弄された一連の事をセシルは伏せていたが、可能性としての話で)】
【(立ち入る事で、其処に所縁を持つ鈴音に察知されてしまったなら、全てを隠し通す自身も無かった)】
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/08/19(月) 20:10:48.36 ID:II5+z+J70
【夜の国―――廃ビル=z

【そこは郊外にあるうち捨てられた魔塔―――建設途中に所有者が死んだか、はたまた破産したか………何にせようち捨てられた事は違いない】
【剥き出しの鉄骨が月に向かって伸び、剥がれた壁の塗装が月の光を浴びている―――どこか悲しく、そして神秘的な場所だ。】
【そんな廃ビルの中………崩れた柱に背を持たれて頭を垂れている影が一つ………。】

ハァ………ハァ………奴等=c……もう追ってこないか…?いや、あの怪物≠フ事だ………きっと地の果てまで追ってくる…!
畜生ッ!!どこに逃げろってんだよ………!奴等、俺の、頭に………記憶に何をしやがったッ!!

もう研究所≠ノ戻るなんて御免だ………俺は………生き延びてやるッ…!

【紅蓮の如く真っ赤な外套に身を包み、その下に灰色のカッターシャツを着て白いスラックスを履いた180cm程のスラリとした細身の青年】
【髪は色素の薄いプラチナで、切れ長の瞼の奥には碧の瞳が輝いており、両手にはメタリックレッドの金属製のグローブを装着している】

【そんな青年はブツブツと苛立ったような口調と共に頭をガシガシと掻き、大きな息と共に天を見上げて鋭い狼のような瞳を輝かせた】
【さて―――この場に現れるのは彼にとって救いか………それとも。】
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/19(月) 20:25:01.55 ID:/l9MUeSa0
>>28

【拠りどころとなるものなど何もなかった、寂しがりを腐らせて拗らせて、泣くことすら上手に出来なくて彷徨う中に】
【かつての誰かに似る気のする力に惹かれた、そして、ひどく見間違えた。――本当の父が居るはずないと、知っていたのに】
【他人だと分かった上でその役割を重ねた病的はそのまま父親なら一緒に居てくれると信じて――信じたのに、裏切られて】
【目覚めた静寂が理解できなかった、父にすら裏切られたと思うのは、どこまでも間違えていたのに、どこまでも真実に見えて】

【――最後に信じたものに裏切られて、それなのに、裏切られたものに縋るしか、それ以外の道を見つけられなかったなら】
【そっと踏み外して堕ちる泥沼めいた彼の腕の中、彼女の運命だって、あの日あの場所で決定付けられたきり、今へ繋がって】
【頭を撫でられれば笑う、白肌に歯を立てられても笑う、細い首を手折らんばかりに絞めあげられても笑う、――平常なんて、忘れた】

【(いつ頃からだろう、付けられる傷の数に自分の価値を見出すようになったのは)】
【(けれどそれは言い換えればようやく自分の価値を見つけられたということでもある、自分に何も見出せなかった子が)】
【(傷つけられるたびに自らを肯定することが出来た、彼が与えてくれた変化は、――ただ、どうしようもなく、歪んだかたち)】

……――えっとね、わたあめとか、りんごあめとか、あんずあめとか――、……甘くないのも、あるけど。
他にもね、いろいろあるよ? 多分、見た方が分かりやすいから――

【――叶うならば指を絡ませるように繋ごうとする指先の動き、そんな説明をしながらなら、悪戯めいてこっそりと】
【スイパラか何かかと勘違いできそうな単語の羅列はただひたすらの彼女の好みを反映している、けれど彼にしてみればどうだろう】
【後から気づけばフォローの言葉を添えて。最終的結論は百聞は一見に如かず――もう一度引く手、今度は歩き出すようにしながら】
【引き止めたりしないならば階段を降りていくのだろう、一段ごとに増していく熱気と、いろいろに混ざった匂いと、賑わいと】

【(奪われた白蛇はきっと怨んでいるのだろう、だからこその、酸素一粒すら逃さないとばかりに張り巡らされた結界だ)】
【(けれど。その間に置かれていた彼女は自分の意思で攫った手を選んだ。白蛇との契りも誓いも放棄して、彼と居ることを)】

…………迷子にならないように、ちゃんと、ぎゅって、しててね

【――繋いだ手にぎゅっと力を足せば、見上げてそっと囁くよな声音、ひとごみの中だって離さないでと、伝えて】
【(帰る家もなくて、戻る場所もなくて、迎えてくれるひとも居なかった過去、――もう、独りは嫌だったから)】

【(――どこかでびちゃらびちゃらと恨みがましい水音が響き渡っていた、ぎょろと血走った目は、誰かを探すようで)】
【(紫色の少女が舞い下りる、刃が一条煌いて踊る、びちゃと刎ねられた音が響いて、けれど、諦められないのは)】
【(地面を無数の生首で飾り立てても死ねないのは、ただ、ただ、愛した人間と過ごしたい、ただそれだけの思いだったのに)】
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/19(月) 21:06:08.48 ID:gylDyLAqo
>>30

……飴。

【連想すれば頭の痛みそうなシュガーラッシュは、一瞬櫻の人間の味覚を疑いたくなる程】
【うっすら眉を顰めかけて――他の物もあると知れば、救われたように肩の力を抜いた】
【そのまま、歩き出すのについていく。手を引いてくれる姿がどこか誇らしげに思えて、堪らなく愛おしい】

――……ああ、離さないよ

【繋ぐ力が強められる手、それへと静かに下ろした視線を口許の辺りで留める】
【その囁く口許が明かりの下でつやめいて見えた。目を細めて、一つ頷く】

【一段ごと、鈴音に歩幅を合わせ降りていく程に、周囲の気配が色濃くなる】
【そんな中でも見えない壁に包まれるように、繋いだ手を起点とした二人の空気は】
【“恋人”そのものであるのだろう。二十六歳の青年が相手なら、さしたる違和感も無いだろうから】

【経験のない祭りの賑わい、知識としては知っていても見る事の無かった華やかさを】
【目の当たりにしてぱちり瞬くのが数回あった後に、】
【高い背の特権で全体を数度眺めてみるのが、知らない場所に好奇心を抱いた子犬にも似て】

食べ物が多いように見える。どれが美味しいか分からないけれど 
ああ、良く見れば遊ぶ物もあるのか……、射的?

【連れられる場所があるなら其処まで行くのだろう。途中で興味ありげに視線をやりはしたが、それだけ】
【食べたい方が優先であるなら、きっと祭りに慣れているであろう鈴音の気を引くような物も其処にはない筈だ】
【子供騙しの銃、戦艦の模型、積まれた菓子、小さいおじさん、縫いぐるみ。至って平凡な景品達】
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/19(月) 21:24:26.25 ID:d2QUy58T0
【風の国 公園】

「…………なるほど、風の国の動乱の平定に参加して、ね……」
おうよ。お陰で向こう2年は生活に困りそうもねぇ……ま、治療費や足代で色々持ち出しになるんだろうけどよ?
少なくともしばらくは、金策に走り回らなくても済むって事だな……

【前面を開いたままで青いコートを羽織り、魔術師である事を如実に表す青のハットを被った】
【手には指輪と、グリップの部分に赤い石をあしらわれている、金属製の棍を握り締めている】
【がっしりとした体格の、深い眼窩が鋭い視線を放っている、身長180cm前後の居丈夫と】

【黒いコートをしっかりと着込み、魔術師である事を如実に表す黒のハットを被った】
【手には、頭部に青い石が嵌めこまれて先端を鋭く尖らされている、細い金属製の杖を握り締めている】
【漆黒のボブカットと、幼さを残しながらも憂いを帯びた様な瞳をした、身長160cm前後の中性的な青年が】

【同じベンチに腰掛け、その手に軽いデザートを携えながら、雑談に興じている】
【居丈夫の手には、その手にすっぽりと収まる様なリンゴが握り締められており、青年の手には、みたらしの串団子が数本握られていた】

「……リリアとか言う悪魔の呪い……セリーナは、無事に解放されたのだろうか……?」
ハッ、そこを心配する必要は無ぇんじゃねぇのか? 奴はくたばった……かどうかは分からねぇが、少なくとも力を失って消えちまった……
あの塔すら無くなっちまったんだ……そんな一個人へのちんまい呪いが残ってるかよ?
「……それは確かにそうだね……」
……ま、側にいてやれなかったってのは、確かに悔いと言えば悔いだな……
本当なら、要所の抑えじゃなく、肩を並べて戦いたかったってのはあるけどよ……
「……それでも、十分助けにはなったんじゃないかい?」
そりゃ違いねぇ……けど……ま、気持ちの問題だな

【左手に握り締めたリンゴをシャクッと噛みしめながら、居丈夫は晴れ晴れした表情で肩をすくめてみせる】
【そんな横顔を見つめる青年は、どこか微笑ましい様子で表情を緩ませていた】
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/19(月) 21:46:48.98 ID:/l9MUeSa0
>>31

【(――他にもいろいろな甘味があるというのは教えなくて正解だったろうか)】

【ぎゅっと握った手と手、暖かさも違えば大きさも、厚みも、きっと総てが違っていて、違うのに】
【今まで何度だって数え切れないぐらいに繋いで来たなら、この手以外はありえないと言い切れるなら】
【どれだけたくさんの手の中だってきっと見つけ出せる、見つけ出してみせる、――彼もそうなら嬉しいな、なんて】
【思えば――余計にぴったりかみ合わせるように篭められる力、痛みなんて齎さない、ただただ甘えるだけの色】

……わあ、――っ

【最後の一段を終えて、足が平らな地を踏んで。ころり鳴らせば――ある種戦場とも言えるような、ひとの流れ】
【(彼から見れば小さいのかも知れないけれど)平均以上の背丈、埋もれてしまうことは、ないのだけれど】
【誰かと来るお祭なんて久しぶりと瞳を煌かせるところを別のカップルにぶつかられて持って行かれそうになる、】
【崩れた体勢をまた別のカップルに攫われそうになる修羅場は、ひとがたのくせ軽すぎる体重のせい、だろうか】
【(――流れないようにといっぱいいっぱい縋ろうとした手は繋いだ腕ごと抱きしめようとしていた)】

【がやがやしたひとごみの熱気の中を抜けてくる数多の食べ物の匂い、じうと鉄板で焼かれる何かの音】
【香りで辿ったりすればソース系統の味が多いらしいとも探れるだろうか、店を覗き込めばある程度の調理過程も窺えて】
【そんなに広くない道に屋台を詰め込むのは島国の櫻に何となく似合うようでもある。玩具箱を引っくり返したように】

――えっとね、あれが、……――?

【――どれがどんな食べ物なのかをざっくりでも説明しようとして視線を廻らせた】
【すぐ傍で視界に入った焼きそばでも説明しようかとあげた視線、顔を見てみれば、視線が別にあると知って】
【そうすればひとごみに隠される向こう側を背伸びして追いかける、射的だと理解して――目が、合った、気が、】

【――きらと煌く瞳は何度だって見たことがあるはずだ、ぬいぐるみを見ると大体こんな目をするのだから】
【放っておけばいくらでもぬいぐるみを増やしてしまいそうなのはどうしたものだろう、ある程度自制しているようでも】
【じぃっと注いでしまう視線があるのだから――やがて、ふいと逸らすのがどうにも頑張った風を湛えて】

【(今お迎えしてもひとごみの中では邪魔になると。そんな思考は、ただ、――彼ならどうにか出来る、ような、)】
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/19(月) 21:59:09.62 ID:d2QUy58T0
/>>32取り消しでー
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/19(月) 22:27:39.37 ID:gylDyLAqo
>>33

【不可抗力とはいえぶつかる肩が鬱陶しくて、それが隣の鈴音にもぶつかるとなれば】
【手を引いて、可能な限り自分の方に引き寄せようとする。少しでも鈴音を守れるように】
【仕方ないとは分かっていながら眉を顰める――例え六罪王だろうが、誰にも邪魔させなどしたくない】

【(その後から、鈴音の歩みを邪魔しようとする他人の肩が、極端過ぎる程に触れなくなる筈だ)】
【(危なく触れてしまう前に見えない力に弾かれるようであった。微かに黄緑色が散るなら、――)】

「…………」

【きっと鈴音の気を引いたのであろう、縫いぐるみ。隣には、恐らく視線が合ったのであろう何か】
【セシルの注意はどちらかというと後者の方に向いていた。手が何かカチカチと鳴らす動きをしたように見える】
【板に縛られて震える小さなその人は、明確に鋏を思わせるその手の動きに怯えて足をばたつかせていた】
【だが、縫いぐるみへ鈴音の視線が向けられているのに気付けば興味は失せ、それも一先ずの難を逃れた】

……良いよ、あれだろう? 今取ってあげるから
他に欲しい物も何だって言っていい。甘い物も好きなだけ、良いよ

君の我儘が聞きたい、そして、叶えてあげたい。
思い切り私に甘えて欲しいんだ。ねえ、鈴音――

【にこりと笑ってみせる顔、手元の方でカチカチ鳴らす素振りはただの癖、なら、良いのだが】
【荷物になる事を全く考えていないようであった。予想通りに上手くは出来るらしい】
【軽く首を傾げて、気障な台詞を並べる。相手が頷くなりしたならば、射的の屋台へと足を向けるだろう】
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/19(月) 22:33:12.53 ID:A8Q9Dla10

【ずっと前に忘れられた筈の神社――――其処に漂うのは、一つの妖気】
【謂わば、妖狐の其れなのだけれど……分からなかったとしても、“違和感”を感じ取るのは容易であろう】
【石畳の階段を上ったのならば、やがて辿り着く本堂。嘗ては神体が収められていたであろう小さなお堂の前に立つのは、一人の少女】
【……歳にすれば、恐らく17前後。纏うのは、巫女装束だけれど】
【確かに、金色の毛並みを持った狐の耳と尾も生えていて】


「えっと……確か、ここに有ると……聞いたのですが……
何処にも……無い、ですよね……?」

【キョロキョロと辺りを探る視線。眉が八の字を描いている所を見れば、“捜し物”が見つからないのであろう】
【立っていることにも疲れたのか、縁側へと腰を落ち着かせて】
【自分の尻尾を膝の上に乗せれば、大きな溜息を一つ。草履の底で石畳を擦って遊んでみたりするけれど、気分が晴れることは無く】


「……お姉ちゃんも……見当たらないですし……
……休んだら……もう少しだけ……探してみましょう……」

【夜空に瞬くのは、無数の星。曇一つ無い今宵は、きっと美しい星空で】
【――――そんな夜だから、出歩いている人が居たって珍しくない筈】










【街の中――――普段は喧噪で賑わう其処だけれど、今日ばかりは静かで】
【その街の中央に立つのは、一人の巫女。瞑想の如く目を瞑り、風に黒髪を靡かせている姿は幻想的に見えるかも知れないか】
【不意に手を横に伸ばしたならば、その腕に止まるのは一羽の鳩。真っ白で、僅かな耀きを放っていて】


「ご苦労様でした
――そうですか。異常はありませんでしたか。でしたら、何よりです
ゆっくり休んで下さい」

【空いた片手が鳩を撫でたならば、其れは瞬時に一枚の符へと変わるのだろう】
【所謂、式神。櫻の国ならば、それなりにメジャーな術であろうか】
【そのまま袂の中に手を入れれば、一枚の煎餅を手にとって】


「……可笑しいですね。何も無いという筈は無いのですが
まあ、良いでしょう。面倒事は嫌いですし
そんな事よりも、この空腹を満たすことが先です」

【ゆるりと小首を傾げるけれど、結局は自分に言い聞かせ、納得するのだろう】
【パリパリと食べながら、お腹が空いた何て言うが――――手に提げている袋には、大量の中華まんの飽き袋があったりするのは、余談だろうか】



37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/19(月) 23:10:24.06 ID:/l9MUeSa0
>>35

【ひとの波の中で溺れかけるなら、引いてもらった先は岸のよう。ひとつ息を吐いて】
【もう大丈夫なようにと改めてきちんと繋ぎ直す手、――ぎゅっと腕に抱きつく仕草は、迷子にならないためでも】
【一緒に歩く時に手を繋ぐことはよくあってもこんな仕草はきっと初めてだろう、彼女からはしないことなら】
【お祭の雰囲気がさせるのか、先に彼の紡いだ恋人の単語がさせるのか、――惜しむべくは起伏のない身体付き?】

【(そうして見れば調子に乗っているとも言えるようなカップルだって多い、まあ、そんな風にしていられるなら平和か)】

【――散る黄緑色には気付いて。なるべく心がけるのが、ぶつかる前に避けようとすること】
【そうするのは誰のためだろうか。彼の消耗を抑えるためなのか、弾かれる誰かを気にするのか、――きっと、】

【ぬいぐるみや人形たちに対して何らかがあるようだった、まるで生き物みたいに扱う日々は】
【抱き締めて話し掛けるなんて序の口、心中で人格でも与えているらしい、買うでなく連れて帰るだとか言うなら、】
【それこそペットか何かと間違えているんじゃないかと思えるぐらいでもある、(彼に殺されて生き返らせるのも前提にした)】
【――なんだか生きているらしいのに景品にされているひとにひどく関心の薄かったのは、そんな、ぬいぐるみが横に居たからだと思いたい】

――――ありがとうっ

【嬉しそうな口元が綻んで、ぱぁと喜色に染め上げられる、暑さに薄らと上気する頬、いつもより温かに見えて】
【そんな頬に差し込むように張り付く髪の艶やかな黒色、――いつも見られないような、非日常の表情が】
【――続く彼の言葉にふと考え込むようなものになる。絡めた指の力を微かに抜いて、篭めて、抜いて、篭めて、】

……わたし、ね。――、――セシルの、我侭も、いっぱい聞いて、叶えたいな。
なんでもして、いいんだよ? ……だって、全部、あげたんだから

【ついと背伸びしてできる限りの耳元で囁こうとするのは、辺りに聞かれるのを嫌がるようにも、辺りに紛れこんでしまうのを嫌がるようにも、どちらにも見える】
【鈴の音の声はいつも通りに金属質の余韻を齎して、ただ。こんな場に浮かれたよう、微かに声が高かった】
【言い終えればぺたと戻る身長、くいと腕を引けば――その頃には、ぬいぐるみに意識が向いているようだった、けれど】
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2013/08/19(月) 23:11:12.73 ID:I5if/c43o
>>36
//まだ大丈夫でしょうか?
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/19(月) 23:17:31.80 ID:A8Q9Dla10
>>38
/長時間は厳しいですが、それでも大丈夫でしたらっ!
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2013/08/19(月) 23:19:28.44 ID:I5if/c43o
>>39
//了解です、時間に関しては自分も同じようなものだと思います。
//お返事をかきあげてくるので、よろしくお願いします
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2013/08/19(月) 23:28:38.88 ID:I5if/c43o
>>36
【廃れた神社というものは、眺めていると不思議な気持ちにさせられる】
【神社というのはつまり、理屈や努力だけではどうしようもできないような、安全や幸を祈れる唯一無二の場所だ】
【そんな場所が廃れてしまうということは、そこにいる人間が神に頼らなくても生きてけるほどに強くなったときか、神を微塵も信じられないほどに弱ってしまった時ではないだろうか?】

「なんて事……考えるようなガラじゃないか」

【青年は一人、星空の下で冷たい石の階段を見上げている】
【ネクタイを巻いたシャツにフォーマルなズボンと、足元は動きやすそうなスニーカーといった姿】
【額にはガーゼ、右腕は全体が包帯につつまれている】

【説明しがたい、不思議な感触――勘のようなものとしか言いようがないが、この石畳に上には誰かがいるのだということを感じていた】
【詳しいことは分からない、なんとなく邪悪なものだとは思わないが……】
【確か、この先には機能を失った神社があるだけだったはずだ、と――当然、こんな時刻に破棄された神社にどのような用事があるのかという疑問が浮かぶ】

【純粋な好奇心に導かれて、青年は神社の方へと歩き出した】


「……おや?」

【そうして進んでみると、石畳の上に人影を発見していた】
【想像していたものとは違う――小柄で、可愛らしい少女だ。 だが、先ほど感じた妙な気配はその少女から放たれているようにも感じられる】
【それは事実なのだろう。 尻尾と耳を持った少女なんて、普通は見かけないのだから】

「こんばんは……?」
【ひらひらと左腕を振りながら、青年が夜の挨拶を告げる。】
【明るい調子であるが、言葉はどこか揺れている】
【微かな星の光が照らしだされる青年。 鼻に眼鏡をのせたその人物は、微笑みを浮かべていた】
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/19(月) 23:29:14.89 ID:gylDyLAqo
>>37

私の……?
それなら、……そうだね、決めた。

【囁かれた言葉に薄く笑みを浮かべる。悪戯を思いついたような、そんな表情だった】
【射的用の銃を手に預かって長い指で一撫ぜすると、】
【徐に鈴音を見て、今度はこちらから囁き返すように唇を寄せるだろう】

――……あれを落としたら、キスしてくれるかい?

【他の人間には聞こえない程度に落とした内容、まあ囁き方が問題であるのだが】
【答えがイエスでもノーでも、緩慢に高い背を屈めて銃を構える目は意外と真剣な眼差しをしていた】
【ぴたりと照準を縫いぐるみ(特に姿形は指定しないが、便宜上)の頭部へ――人差し指で、引く】

【弾け飛んだゴム球が確りとそれを捉え、目を瞑る何かの横で、縫いぐるみはふらと揺れる】
【そして踏ん張る事も無く、そのままぱたりと後方へ倒れた。結果は綺麗な命中だった】

……ふふ、取れた

【酷く簡単に狙い通り打ち抜いて見せると、何処かあどけない笑顔で青年は笑った】
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/19(月) 23:42:57.76 ID:A8Q9Dla10
>>41
【元気無く落とされた眼。捜し物、探し人――――その二つが見つからないのだから、仕方の無い事】
【心無しか尻尾も耳も垂れたならば、その心情だって第三者には容易に汲み取れるのだろうか】
【――――害を及ぼす類では無さそうだけれど】


「…………? っ――――こ……こんばんは……ですね……」

【突如聞こえた声には、ビクリと肩を動かして】
【夜に出歩くべき魑魅が、人間に声を掛けられただけで驚くなんて滑稽な話――――だけれど】
【その様を見れば、何と無く内向的である性格が掴めるであろうか】
【青年の読みは当たっている様で、その奇妙な気配の発生源はこの少女。然れど、襲いかかる様子は無く】
【――――逆に、ちょっとだけ距離を置くような、そんな有様】


「えっと……あの……私が、言うのも……可笑しな事かも……しれませんけど……
その……何で、此処に……?あ、う……こ、この神社も……もう、人が居ませんから……あの……お参りなら……その……
もう少し……行った所にも……同じ様な……場所が……えっと……お節介、でしたよね……すみません……」

【後ろめたい事があるから、震えている訳では無い。きっと、対話する事が苦手だから僅かに震えているのだろう】
【特徴的な尻尾がゆらりゆらりと動いている所を見れば、どうやら飾り物という訳でも無く】
【本人からすれば、「もう願い事を叶えてくれる神様は居ないから」との親切心】
【その親切心もただのお節介であろうかと自分を勝手に戒めれば、紡がれるのは小さな謝罪の言葉】
【だが――――その事を知っているならば、何故この少女がこんな所に居るのだろうか】
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/20(火) 00:02:16.83 ID:jXx7EYCk0
>>42

【与えられるばかりでは物足りない、精一杯に溢れそうな気持ち、分かって欲しいなら】
【きっとどんな我侭だって叶えられる気がして――こくと頷けば、首を傾げて問うようなのが】
【――ぴたと止まってしまう刹那がある。言葉をゆっくりと咀嚼して、飲み込む頃合には、既にぱんと音がして】

【破裂音というよりも発砲音に弱かった。今更ながらに気付いてぎくと強張る身体、跳ねさせても】
【眩暈を起こしたようにふらついて倒れこむぬいぐるみ、――過去に堕ちかけた思考だけが淵へ引っかかって】
【もす、と。台の裏に垂らされた白布に落ち込む音がする、無くなりかけていた表情が、ふわと笑ったなら】
【(いつまでも根付くいやな記憶が少しずつでも薄れているようだった。きっと、いい兆候が)】

【――お店のひとが差し出してくれたのを受け取って両手で抱き締める、ふかふかの毛並みにそっと顔を埋めて】
【抱き締められる熊のぬいぐるみ――茶色の毛皮、ひどく普遍的なものだって、彼が取ってくれた、たったひとつ】
【(それに、家に帰ればいつか切り裂かれる。そうなれば違う布で修繕されたりして、どんどん彼女のものになっていくのだから)】
【「参ったなぁ」なんて言っている店主の笑う声を半ば無視していっぱいの笑顔で注げるありがとうの言葉、】

――――あとで。

【――すと瞳が細められる、急に大人びて帯びるなら、笑みの色合いごと変わったように】
【伸ばされた手の細い指先が彼の唇を撫ぜるように触れようとするのだろう、自身の口元はぬいぐるみの頭に隠しこんで】
【屋台の目の前ということで多少は緩いひとの流れも、その真っ只中であることには何ら変わりがないのだから】

ねえ、……何食べよっか

【悪戯を仕掛けたようにくすくすと笑う声を零せば、まるで話題を変えてしまうみたいに】
【結局くまは片手で抱いてしまっている、もう片方はまた彼と手を繋ごうとしていて、――くま、邪魔だが】
【魔術なりで送ってしまうというのなら素直に預けるだろう、できるだけ身軽な方が良さそうなのは、まあ分かりきったこと】
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2013/08/20(火) 00:08:51.59 ID:jURbokc0o
>>43
「ああ……驚かせて、しまったかい? ごめんよ」
【驚いた様子の少女を安心させるように、慌てて言葉を続ける】
【青年はその場で一度、足を止める。そのまま、少女と一定の距離を保ったままその場に立っている】

【それ以上歩み寄れない青年も青年で、目も前の人物との触れ合い方は見つけ出せていない】
【話すのは得意らしく、青年の口からは簡単そうにすらすらと言葉があふれてゆく】

【震えながらも、なんとか紡ごうとされる少女の言葉を、青年は静かに聞き込んでいた】
【少女の言葉が終わってしまえば、二、三度ほど頷いてから青年も口を開く】

「うん、ありがとう。 ……でも、今日はお参りに来たわけではないんだ」
【くるり、と社の中を見渡す。――元は、にぎやかな場所であったのだろう】
「ちょっとした……まあ、寄り道。散歩みたいなものなのだけれど、もしかして邪魔だったかな」
【最後に、「なにも可笑しなことではないよ」と言葉を付け足した。 道行く人と、雑談を交わすような口調である】

「それで……僕の方がお節介かもしれないけれどさ、君の方こそ……どうしてこんなところに?」
【人のいない神社に用事がある人物なんて、ほとんどいないはずだ。居るとしてもその人には、何か特別な目的があると推測できる】
【そのつもりはなくとも、言葉には微かに追及をするような響きが混じってしまう】
【温厚な態度を保つ青年、目の前の少女に悪意を向けた瞬間は一度も無い】

「まあ、その尻尾と耳を見せられたらなんというか……ええと……話したくないことは話さなくても構わないからさ」
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/20(火) 00:26:19.22 ID:dq+kyk0C0
>>45
「いえ……邪魔なんかじゃ……無いです……
それに、驚いたのは……えっと……私の所為ですから……謝らなくても、大丈夫です……よ……?」

【視界に入るであろう鳥居には、遙か昔に刻まれた約束やら、願い事やら】
【縁側から腰を上げて逃げ出す訳でも無く、その場所に腰を落ち着かせたまま】
【距離が保たれている事を目で確認したならば、ほっと息を吐いて】
【青年が害意を抱いていない――――と、思えたから出た安堵の其れにのかもしれないけれど】


「寄り道……ですか……?
確かに、今日はお星様も……綺麗ですから……お散歩、したくなります……
あっつく無くて、静かで……お散歩するには、楽しい夜だと……思います……」

【傾げる小首。寄り道との言葉に対して向けられた動作だが、続いた言葉を聞けば何処か納得した様】
【なる程とばかりに頷いたならば、視線は外されて夜空へと向けられるのだろう】
【無数に輝く星々。何処か眩しそうに目を細くしたならば、今一度視線は青年へと戻されて】
【――――問いが耳に入ったのは、そんな時】


「えっと……私は、ちょっと捜し物を……する為に、此処に来ました……
あの……本家からの……頼まれたお仕事で……此処にある筈の物を……探していたのですが……」

【信用しても大丈夫な人物と判断したのか、未だ語りには自信が無いけれど、偽りの無い言葉】
【ですが――――との言葉が表すとおり、その捜し物とやらは未だ見つかっていないのであろう】
【声色に落ち込んだ様な其れが交じれば、自然と視線は下がってしまって――――】

【ふと、顔を上げた時。青年が少女の尾や耳を眺めていたならば、「妖狐をご存じですか?」何て問いが紡がれるのであろうか】
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/20(火) 00:31:26.57 ID:mfDtxgveo
>>44

【体を跳ねさせた感覚は、至近距離であれば欠片なりとも感じ取った】
【そのあとに続くものが笑顔であるなら――安堵したように息をついて】
【店主に人当たりの良い会釈を返し店を後にしてから、その言葉を聞くのだろう】

……分かった。

【隠された唇に薄く不満げな視線を傾けつつも、撫ぜる指先にそれも柔らかく細め】
【人通りを意識してはいたが。その指が離れる前に、赤い舌で悪戯に追い掛けた】

そうだね、私は……君の好きな物を食べたい
――あとそれ、“送って”おこうか

【同じ物で良いと言ってから、視線を落としたのは荷物になるそれだ】
【「何もしないから」と添えて手を伸ばす、預けたならば、行き交う人の視界から隠すよう軽く抱えて】
【魔力を集中させる微かな気配があってから、腕の中で微かに黄緑色を散らして人知れず転送する】

【(その犯行は無差別ではなく、規則性があった。鈴音が抱き締めたりして大事そうにしている縫いぐるみほど、)】
【(寝ている隙にやけに執拗に裂いて切り落として、床に放って――起きれば凄惨な姿を見せ付けるようにも)】
【(見ると猛烈に切りたくなる、壊したくなる。その結果として悲しむ姿を見て楽しんでいるというのが正解だった)】
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2013/08/20(火) 00:51:32.72 ID:jURbokc0o
>>46

「ああ、いや……なにも、全部が悪いって事じゃないはずだよ」
【ちょっとやりにくそうに、額に張り付いたガーゼを掻き、それから短く息を吐き出した】

「初対面で、突然現れておいて言えることでは無いけれど……僕、悪い人じゃないつもりだから。
 それで安心してっていうのも……難しいだろうけれどさ」
【妖狐ほど強力な訳ではないが、集中をすれば青年からも人とは違う雰囲気を感じ取ることができるだろう】
【夜の闇に隠れて確認しにくいが、その肌の色も異常に白いものであった】

「そうだね……最近は熱い日が続いていたから。 これくらい涼しいとそれだけで気持ちが良いよ」
【少女の言葉に導かれるように、青年も夜空へと視線を向けた】
「確かに綺麗だと思うけれど……近頃は、全然意識をしなくなってきたよ……」
【言われて眺める夜空。特別なものでは無いけれど、なにかにハッとさせられるような光を放っている】

「そうか……ちょっと、悪いことをしたみたいだね」
【散歩なんて理由で、結果的に少女の探し物を邪魔してしまった】
【そう考えれば、少女に酷く悪い気がして、困った表情を浮かべる】

「その、それじゃあ……僕も手伝っていいかな?」
【俯いた少女を励ますように、青年が話す。 同時に、小走りで少女の方へと歩みだした】
【今の少女の様子――それとこの神社に来た時の少女の様子を考えれば、探し物は難航していると推測できた】

「うん、こんな僕でも、たぶん居ないよりはマシ……な、筈だからさ」
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/20(火) 01:09:02.43 ID:dq+kyk0C0
>>48
「……皆さん……歩く事だけで精一杯ですから……きっと……同じ……です……
空だって……何時も見れるから……多分……見なくなったんだって……思います……」

【近いから、逆に見えなくなるなんてよくある話】
【空が近いなんて変な話だけれど、常に眼に映るが故に意識しなくなってしまったんだろう。なんて言葉】
【――――何を考えて空を見上げているのかは分からないけれど…………】
【小さくかぶりを振ったならば、思考を追い出してしまって。やがては、今へと戻ってくる】


「いえ……気にしないで下さい……迷惑も何も……無いので…………
へっ……?お手伝い、ですか……?」

【困った様な表情を見れば、気にしなくても良いと言うけれど】
【その後に紡がれた提案には、目を丸くした事だろう。思っても居なかった言葉だから】
【近寄ってきても離れる事は無く、何処か思案するような表情。やがて、小さく頷いて】


「それでは……すみませんが……お言葉に甘えて……お願い、します……
えっと……探している物は……白い勾玉で……
あそこの……小さなお堂にあると……聞いたのですが……」

【細い指が指す先。其処は、青年が此処を訪れる前まで少女が居た場所】
【其処に、捜し物が存在する何て言うけれど――――どう見たって、ただの小さなお堂】
【中には嘗てご神体が祭られていた様な形跡もあるけれど――――】
【探ってみたならば、或いは新たな発見があるのだろうか】
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/20(火) 01:27:54.75 ID:jXx7EYCk0
>>47

【――添えた指先がちろりと舐められる、刹那に驚いた表情を浮かべたのが、すぐに甘くほどけて】
【手を繋ぎ直そうとする動きの前にひとつ混ぜ込まれた仕草があった。――そっと、自分の唇に触れさせて】
【いくらすぐに離してしまおうと関節的なそれであることにはきっと変わりない、それから、そっとくまを手渡して】

【腕の中で一度煌いて消えるのを見届ければ、拒まれない限りはまた手を直したがる、そんな我侭は】
【あれが欲しい何が欲しいというよりも先に触れたがる、クリスマスのときと何にも変わってない、甘えたがり】

……、じゃあ甘いもの、我慢するね。

【――櫻のほうの祭りはあんまり知らないようだった。それなら、いっぱい楽しんでもらいたいと思うから】
【甘いもの責めで体力を削ってしまうのもひどい話だろう、ふたりで一緒に歩くだけで、こんなにも嬉しいのに】
【そっと宣言すればもう一度手を引いてひとごみへと紛れていく、いろんな屋台、説明しながら歩いて――】


【――少し後。メジャーどころを一通りそろえてみれば、誘ったのは一番初めに降り立った神社の方、だ】
【裏へと回り込んでしまえばひとかげも疎らで涼しく、ただ、遠くから微かに賑やかなのが聞こえてくる場所】
【ちょっとした段差に腰掛けて。膝を机としてもなんら文句もないのは櫻というよりも野良生活が長かったせい】

【(もちろん彼のほうから苦情の類があるようならばやめる、その場合は屋敷に戻ることになるだろうか)】

【ちなみに彼女は説明上、ソース味の類を「ほとんど同じ味」と言い切っていた、店屋に言ったら怒られそうだけれど】
【箸に苦労するようならばそっと手伝ったりもするのだろう、――刺したりしても、文句は言わなくて】
【普段はきっちり食事を作る彼女が出来合いで堂々と誤魔化すのだって珍しい非日常だったとか、余談】


【いつもより血色のいい白肌、楽しいらしく煌く瞳、汗にぺたと貼り付けた黒髪も】
【普段家の中で見せるものとは違う非日常、ハレに浮かれたようにテンションも声音も上向きなら】
【ばらばらに毀れてしまった中に点在して残る幼さを浮かすみたいに、余計に歪な年齢が浮き彫りになって】


【ざくと噛み千切られる音がする、結局我慢できなくて欲しがった糖分、考えた後に選んだりんご飴】
【(祭りの甘味の中ではだいぶ自然に近い甘さだろうから。ちなみに選択肢はかき氷との二択だったという)】
【彼の腕にさんざ傷を刻んだ咀嚼力、真っ赤な飴だってりんごだって平等に齧り取っていく、甘いのにそっと笑えば】
【――飴の溶けた赤さが唇を彩っていた、それだけでまるで変わる顔の印象、化粧の怖さを教えるようでもあって】

……――、え、と

【買ったときに貰った袋に食べかけをぎゅっと押し込んで、適当な場所に置けば、僅かに転がる半円を】
【追いかけない視線はならばどこへ向くかと言えば真っ直ぐに彼のほうだ、――その瞳より、少し下へと】
【急に言葉切れが悪くなる。今までだって、きっと普通に会話していた、はずなのに】

――いっぱいいっぱい、あいしてる

【――答えは簡単、自ら宣言するのが恥ずかしすぎたなら、行動は若干の不意打ちめいて】
【間違えても頭突きなんてしてしまわないように寄せる顔、ふわと揺れる髪から花の甘い匂いが零れ】
【それから囁いたなら。寸前まで食べていたりんごの甘酸っぱい香りがする、こつと額に額を添えて】
【落とす柔らかさには飴の甘さが付属する、そんなのを考えていられるぐらいに拙いのは、彼なら笑っちゃえるかもしれないぐらい】
【唇同士以上がない、――ただ物足りなくて歯を使わずに唇を甘噛みしようとするのだろう、それが、精一杯で】

【(ちょっぴり臆病なのは自分の唾液が有毒であることを知っているから、というのもあるのかもしれない)】
【(意識さえしておけば無視できるレベルまで落とせるのは、――ただ、咬んだりする中で興奮してしまうと、すぐに肌を犯すぐらいまでに)】
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage]:2013/08/20(火) 01:36:46.49 ID:jURbokc0o
>>49
「…………」
【青年はそのまま、しばらく星を眺める】
【呟かれる少女の言葉は、何か大人びたもの。 そうして、重いものだと青年には感じられた】
【重すぎる言葉。 少女の、小さな身体に入れておくには、あまりにも重すぎるのではないだろうか――】

【呟いてしまってから、首を大きく左右に振った】
「たまには、星を見られるぐらいの暇を造らないと……誰だって、疲れてしまうよ」

【驚いた様子の少女をよそに、青年はさも当たり前だといった様子で話し続ける】

「だって、こんな暗闇の中一人で探し物は大変だろう?
 僕は散歩をするぐらい僕は暇な訳だし……誰かの役に立てるなら、この上ない喜びさ」
【勝手に近寄ってみたが、何も言われないので取り敢えず一安心】

「白い勾玉……わかった、探してみるよ」
【信頼して、頼ってもらえたということは、素直に嬉しい事である】
【小さく笑顔の表情をつくり、少女の言葉を頼りにお堂を調べてみることにした】

「お堂、お堂……ああ、これかい?」
【小さな指が刺した先にある建物へと、歩く】
【神社の細かい設備にまでは詳しくないのか、確認をとるように少女へと言葉を投げかけた】

「ええっと、すこし待っておくれよ」
【パッと見たところ、それらしい勾玉は見当たらない――この神社は破棄されてどれくらいなのだろうか? 盗まれただなんてことは考えたくない】
【とりあえず、お堂について隅まで調べてみようと、その中身をチェックする】
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/20(火) 01:54:01.80 ID:dq+kyk0C0
>>51
「……あ……私も、一緒に……探します……
元々は……私が直ぐに……見つけられなかったのが……原因ですから……」

【小さな笑顔に対して向けられるのは、微笑。隣で屈んだならば、懐から取り出されるのは一枚の札】
【眩い――――とまでは行かずとも、隅までを照らすならば十分な光源となるのだろう】
【埃が積もっていたりしたけれど、後は違和感を感じる場所は少なくて】

【どれ程の時間、共に探していただろうか】
【不意に、少女の肩に停まったのは一羽の白い烏。撫でるように手で触れたならば、一枚の符へと変わって】
【――――未だ探してくれているであろう青年の袖を、一・二回引っ張って注意を向けさせた】
【振り向いたならば、先程まで以上に申し訳なさそうな表情を浮かべた少女の顔が映るであろうか】


「あの……その……すみません……
本家から……今夜はもう、探さなくても……大丈夫と……便りが届きました……」

【白烏であった符を見せたならば、確かに其処に記されているのは少女の言葉どおりの文章】
【――――追記として、非常事態が起きたので直ぐに戻って来いとの旨】
【また別な札を取り出して地面に置いたならば、一頭の鹿となって】


「その……お手間をお掛けして……すみませんでした……
せめてものお詫びというには……とっても申し訳無いのですが……もし、よければ……お散歩の時、コレ……使って下さい……
えっと……転んじゃうと……危ないので……」

【差し出したのは、お堂の中を照らしていたその札。なる程、確かに足元と幾分か先をを照らすには丁度良くも思える】
【電池――――といった物では無いので、急に明かりが失せるという心配も無いのであろう】
【受け取って貰えたのならば、何処か嬉しそうに。辞退されたならば、いそいそと札を仕舞って】
【――――一度のお辞儀。別れの言葉も程ほどに、鹿の背に乗ったならばその場を後にするだろうか】
【妖気も薄らいでいって――――やがて完全に消えたならば、少女が無事この場から去った事を意味して】

/申し訳ないです……今日は早起き故、この辺りで失礼させて頂きたく……!
/お相手、有り難う御座いましたですよ!お休みなさいませー!
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/08/20(火) 15:12:52.37 ID:AcFk2l4Z0
【何の変哲も無い公園にて】

【小さな子供がちらほら遊んでいる、そんな時間帯の最中、】
【物陰でガラの悪そうな青年、そして16くらいの少年が対峙していた】
【遠くから見ても身長差は明らかに存在し、10cm・・・いや20cmはあるかもしれない】

【不良の方は怒り狂う目で少年を見ている一方、】
【少年は恐怖・・・ではなくバカにしているような、そんな雰囲気】

【「ただの」少年に相手にされていないがため、不良はキてしまっているようだ】

【グラウンドで遊んでいた子供の一人がこれに気づき、
 おーい、と仲間を集めヒソヒソと話し始めた】

(いや、ぜってーあっちのほうがつよいって!)
(いやいや、あいつなんかオーラでてんじゃん!あいつのほうがすげーよ!)

【遠くではあるがその目線に気づいた不良は】
【チッ、と舌打ち、バツが悪そうにしているが、】
【これだけで怒りが収まるほど、その程度は軽いものではなかった】

【子供が話し始めてから1,2分たって】
【少年はこう切り出す】

「ほら、なんかギャラリー出来てるやん?
 ・・・なんでも出来んのなら、大人しく帰ったほうがええんちゃう?」

【不良の怒りに拍車をかけるような挑発】

【このままだと「暴力沙汰」に発展するのは、言うまでもない】
【一般人なら誰もが―――巻き込まれたくない、とそう思うような一悶着に、】
【絡んでくる人間はいるのだろうか?】
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2013/08/20(火) 15:44:45.27 ID:GHwMQUPk0
>>53

【ベンチで一息ついていた、そんな時、目の前で何やらもめ事が】
【彼は網傘を被り直すと、立ち上がった】
【座っている時は分からないが、その男は立つと190cm近くあるだろうか】
【道着の上に黒い羽織を着ている、何より特徴的なのが、虚無僧の被る深編傘】

【彼は暴力沙汰になりかねないと思い、その場に踏み込む、彼自身、公共の場で問題を起こされるようなマナーの悪いことはあまり良い気分ではなかった】

御二方、どうしてそんなに殺気立っているのか、話を伺いたいのですが?

【網傘の中から声が響いた】
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(青森県) [sage]:2013/08/20(火) 16:44:26.10 ID:b7zRzfX/o
>>52
「なかなか……みつからないものだね、どうしたのだろうか?」
【よほど念入りに隠されているのだろうか、それらしいものはどこにも見当たらない】

「連絡って……それかい?」
【この世界では、あたりまえのように特殊な能力が蔓延している】
【とは、理解をしていても――自分の知らない技術、能力には驚きの声が自然に溢れ出す】
【今回も、少女の手にある連絡事項がしるされた紙を見せられば、すなおに「すごいね……」と、感嘆の声を漏らした】

「ああ……有難う」
【なにも気を遣わなくてもいいのにと呟いて、差し出された札を受け取る】
【神秘的な力によって輝いているらしい札は、その光以上に輝いているように感じられた】

【札に明かりの内側で、去っていく少女の背中を――散歩のコースがまた増えてしまうな……などと考えながら、青年は見送った】
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/08/20(火) 17:15:08.25 ID:AcFk2l4Z0
>>54

【男性の声が聞こえる】

【グレーのパーカー、茶色のバギーパンツに黒縁のメガネ】
【こんな服装をした少年は、男性の質問にこう答える】

「あ、いいところに来てくれたなにいちゃん!
 なんかな、このひとお金くれーとつぜん言うから、
 まああたりまえやけど、いややーて言ったんや
 そしたらなめとんのかー言いながらえりもとつかんで飛ばしてきたからな、
 ちょっとびっくりしてつい笑ってしもうてん・・・
 で、今にいたるかんじやな。
 こういうタイプの人間は、なんか言ってもどうせ聞かへんし、
 一発殴ったろかーおもて挑発してたところなんやー」

【不良は大柄な男性の登場に少しビビっており、】
【逃げるのもアリだなと、そう考えているようだ】
【しかしながら彼のプライドが、そうさせるのを許さなかった】

「マジなんなんだよこいつ・・・
 今からこいつ殴る、邪魔すんなよ・・・!」

【といい不良は少年に飛びかかる】
【この不良を止めるにはなかなかの瞬発力が必要であろ

/申し訳ない・・・!返信したつもりが、できてなかったみたいで・・・
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/20(火) 19:24:03.53 ID:mfDtxgveo
>>50

【鈴音の説明に耳を傾けながら、握った手は約束通り確りと離さずに歩く】
【俗にいう恋人繋ぎだった。指を絡めて体の距離も近付ければ身長差が際立った】

【周囲の人より頭一つ高いまま見回して歩く、自然に屋台の発見も一早い】
【あれはこれはと尋ねて、結局寄る場所みんなで物珍しげに食べ物を買うのだから】
【神社に落ち着く頃には片手に持つ袋の数もそれなりの物になる。種類も一通りある筈だ】

【(座ることには別段何も言わなかった。ただその前に、相手の座る場所の埃を軽く手で払うだろう)】

【――箸は扱えない訳ではなかったが、割ったまま左の手に持って二三度考えるように開閉し】
【ちらと鈴音を見てから、器用に手で弄んでいたはずのそれを取り落した。どうにもわざとらしく溜息を落とし】
【箸を落とした事を理由にして「食べさせて」と強請る。行儀以前の話、良い気持ちはしないだろうか】

【(「お姫様」と手を引いて連れて来た癖に、結局鈴音に手を引かれて色々と教えて貰う状況)】
【(いつもよりあどけない様子が相手と対等なもの、常の父親の大人びた雰囲気から逸脱していた)】

【そうして願い通りに食べさせて貰えたなら、相好を崩して美味しがる。鈴音の料理の方が美味いとは言いながらも】
【もう一口、二口と強請ったのちに、今度は彼の方から食べさせたいと言い出すのも余談であった】


……――、っん……

【途切れた言葉の先を静かに待っていた。それでも、不意打ちには僅かに驚いたようだったが】
【腕を回してその体を、そして触れる唇の柔らかさと甘い香りを、そのままに甘い味の全てを受け入れる】
【持っていた物をそっと置いて抱き締めれば、そう激しい物でも無い筈だのに艶めいた吐息を耳元で零した】

私も……、愛しているよ。こんなにも君が大好きだ

【例えじわりと皮膚を溶かす感覚があったとして、鈍痛さえも甘いと感じるのだから】
【頭の何処かがとうにイカれて終わっている。全部が全部鈴音の色で塗り潰されていた】

――……、そうだ

【あやすように相手の背を撫でていたが、不意に何か思い付いた様に見上げたのは漆黒色の天蓋たる夜空】
【口の端が弧を描き、見ていて、と囁くと片手に魔力を集中させ始め――黄緑色の燐光が、火花めいて散り出す】
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2013/08/20(火) 19:28:01.47 ID:GHwMQUPk0
>>56

【不良が少年に飛びかかる、その瞬間、編笠の男から2つの手が伸びた】
【しかしそれは彼自身の手ではない、鈍い金色に輝き、人工的な外見をしたその手は、何もなかったはずの彼の隣から伸びていた】
【長さにして2mほどはあるそれは、不良の腕を掴み、不良がいくらもがこうが一寸も動かない】

【最初は優しい口調だったが、「殴る」と聞き、編笠の男は威圧するような口調で話す】

殴るから邪魔をするなだと、これ以上ふざけるな。

【大男から発せられた言葉は、単語一つ一つに殺気を帯び、不良の中の恐怖心を呼び覚ますだろう】
【それはつまり、この場を去れと、頭の中に直接働きかけているのだろう】
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/20(火) 19:36:41.33 ID:DQgD+6Vko
【街中――とあるバイキング形式の焼肉店】

「ヘェーーケッケッケッケッケェェーーッ!!」

A「お、おいあの変な髪の奴……食い過ぎだろ!」
B「だ、だよな、幾ら食べ放題って言っても……もう元の二倍……いや、それ以上も取ってるだろ」
A「無駄にガタイが良いから、店の奴らもすげぇ手ぇ出しづらそう……このままじゃ店潰れっちまうぞ」
B「付き添いっぽい奴はおとなしいのにな……いや、二人もあんなのいてたまるかってんだ!」

「次は肉だァァアアーーッ!!」 『次"も"でしょう、ヘケメト』

【食べ放題だからと食べまくっている者――】
【それはガタイが非常に良く、筋肉モリモリな20代前後に見える男性で、2本のアホ毛を持つ深緑色の髪で、それは天へ向けて逆立っており】
【身長約175+髪15cm、青紫色の左目と、白目が漆黒の空洞に見えて瞳や虹彩は狂気を感じる赤色をした右目に】
【黒色に桃色の模様を持つ帽子付きウィンドブレーカー、その中に青のタンクトップ、紺色のジーパンの様なジャージ、黒基調の運動靴】

【その付き添いと思わしき者は、20代前後に見える女性で身長約155cm、黒い短髪で、白いローブに身を包み、木製に見える杖を右手に持っていて】
【桃色の右目と、白目が漆黒の空洞に見えて瞳や虹彩は清々しさを感じる空色をした左目で、桃色のシャツとジーパンに青いブーツ】

【女は常識的なのだが、問題は男。】
【店にある食品を山ほど持ってきたと思えば、あっという間に胃袋に納まっている……そんな、店にとっては非常に痛い状況だ】
【店の人々は、彼を追い出そうとしているようだが……よくて無視、悪くて吹っ飛ばされる】 【そんな、悪い状況でもある】
【……そんなある意味戦場と化しているこの場に、現れるものはいるのだろうか】

/10時前後には落ちます
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/08/20(火) 20:34:52.38 ID:3d0nUHd90
【夜の国―――地方都市=z

【首都ルルーメンからかなり離れた場所にある少し寂れた地方都市、近代的な建物はなく未だに煉瓦造りの建物が目立つ】
【昨今夜の国を騒がしているカノッサ機関との戦いの火種も未だ及んでおらず、人々は不安を抱えながらも変わらぬ生活を送っている】
【―――バタン。その中にある建物の一つ、小さな宿の扉が開き、中から一人の人物が煉瓦を敷き詰めた道に足を踏み入れた】

(ようやく傷が癒えたか………未だに左目の後遺症は消えないが―――十分だ、これでまた戦える。)

さて―――まずは彼等≠ノコンタクトを取るべきか………シェラーゼの方も上手くやっているといいが………。

【宿から出てきた人物、それは―――】
【黒曜石のように黒く、そして艶のある漆黒の髪を腰まで伸ばし、左目に桜の花弁≠フ模様が入った眼帯をしている碧い瞳の女性】
【全身は黒いスーツで身を包んでおり、下には白いシャツ、グレーのストライプが入ったネクタイを巻いており、両手には黒い手袋】
【黒い革靴を履いて右腰に白い柄と鞘の刀を一振り差して身長は170cmの後半あたりの一瞬男性と間違えるような長身、細身の風貌である】

【女性は誰に言うでもなくそう呟くと、星が永遠に瞬いているこの国の空を眺め―――そして大通りの方へと歩き出す………。】
【さて、この女性の運命に変化を齎す者は現れるのだろうか。】
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/20(火) 20:51:56.46 ID:mfDtxgveo
/>>57に以下を追加します

【やがて――その手から、音も無く彗星の様な尾を引いて一陣の光が夜空へ打ち上がり】
【夜色を背景に、桜色の大輪が咲く。黄緑色へと移り変わるグラデーションが御衣黄にも似て】
【何の音も無いながらに強く煌々と輝く、祭りに来た大多数にとっては不可視の花火に】
【魔力の類を感知できる僅かな人間だけが立ち止まって顔を上げ、その光に目を細めた】

【見上げたならば何処か自慢げな表情がある。櫻の祭りではこれが欠かせないのだろう、と言いたげに】
【滞空の長い光が散って落ちて来る蛍の様な光景の中で――叶うならもう一度、唇を落とそうとした】

【(消せない記憶、傷痕、無理に消そうなんて愚かしい事はもうしない)】
【(――こうして一つ一つ、思い出で上書きしていけば良いと、理解したのだから)】

/三日も引っ張ってしまい申し訳なかったです、お疲れ様でした!
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/20(火) 21:00:48.66 ID:7ao70RjV0
【――――世界は、絶えず時の流れと共に移り変わっていき、今を生きる人の数だけ、物語もまた時の流れと共に紡がれていく】
【今を生きる人の数だけ紡がれる、幾百億編の物語――――】



【――――水の国 廃ビル屋上】

ついに……ついにコーネリアスをこの手で倒した……ぁ!
命の尊厳を汚す、害毒を……ついに……っ!

【華奢ながらも筋肉の浮き出た色白な上半身を晒す様に、ワイシャツだけをボタンも留めずに羽織り】
【下半身はジーンズとスニーカーで固め、腰回りに大量のチェーン装飾を巻き付けた】
【くすんだ水色の髪を前髪ばかり長くした、身長170cm前後の青年が】
【雨上がりの星空を見上げながら、微かに身に風を受けて、そこに佇んでいた】

……もう人間は畜生には墜ちない……人間は、人間としてこれからも生きていくだろう……
……良くも悪くも変わらない…………悪い方に変わらなかっただけ、良かったと言ったところだろうね……ぇ
今も、輝きが不当に失われている事実も…………変わらない…………

【実のところ、青年の身体は至る所に包帯が巻かれた、重傷である事を思わせる姿をしていて】
【天を仰げる屋上に佇むその姿にも、どこか力無い様子が感じられた】



【――――所変わって、雷の国 荒野】

ふぅっ…………お疲れ様、2人とも……
「……そっちこそ、お疲れ様……大丈夫?」
<ファー…………>

【艶のある黒髪を肩ほどに垂らして、茜色の瞳を鈍く輝かせた、東洋系と分かる顔立ちに特徴がある】
【左手に、逆五芒星のプリントがされたハンドグローブをはめている、身長150cm前後の少女と】

【ブロンド色のさらさらした髪を短く切り揃え、炭団の様に濁った灰色の瞳をした】
【首筋に、逆五芒星の刻印を刻みつけている、身長130cm前後の少年と】

【短いボブカットの赤髪に、奇妙な笑みに近い表情を見せる、ぎらついた紅色の瞳をした】
【右の頬に、逆五芒星の刻印が刻みつけられている、身長160cm前後の少女が】

【数人の機関兵を伴い、疲れた様子で汗をぬぐっている】
【それぞれに、身の丈に合わせて設えられたと思しき、ハードレザーとソフトレザーを組み合わせた黒いスーツで全身を覆っている】

……まさか『ウェンカムイ』が暴走しちゃうなんてね……私たちが偶然近くにいなきゃ、もっと危ない事になってたかな……
「……一匹でも、殺すの、大変だった……」
だからこその兵器なんでしょうけどね……でも、こっちの犠牲も小さくない、か……
<…………>

【一団の眼前には、真っ黒に焼け焦げた大岩の様な塊がうずくまっており、しわしわと煙を立ち昇らせていた】
【また、周囲には夥しい血の跡も残されており――――なにか壮絶な戦いの跡であると言う事が感じられるだろう】



【――――どの物語も、今と言う時の中に、確かに存在している物である】
【もし変化が訪れるとしたら――――それはどの物語なのだろうか】
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/20(火) 21:42:47.52 ID:7ao70RjV0
/>>62取り消しでー
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/20(火) 21:47:52.74 ID:nz6VgIP3o
【水の国――どこかの海】


【夏の夜、砂浜は波の音を湛えている】
【昼間の暑さとは打って変わって海からの風が心地よく、涼しい夜だった】


(……たまには散歩もいいものです)


【砂浜には一つの影があった】
【パールブルーの長髪に同色の瞳、腰の大きな青色のリボンが特徴の、青みがかった白いワンピースを身に纏い】
【動きやすそうなサンダルと小さなひまわりの飾りがアクセントの麦わら帽を着用した、温厚そうな顔つきの少女だ】
【肩にはショルダーバッグが掛けられている】

【最近では大きな戦いに終止符が打たれたばかりだというのに、】
【能力者であっても限りなく一般人に近い彼女は、平和で穏やかなひと時を過ごしていた】


【ざくざく、と砂の音を鳴らしながら、ゆっくりと彼女は歩いてゆく】
【月明かりの空の下、薄暗闇に浮かぶ白い服はどこか儚げでもあって――】

【こんな夜で、そこそこきれいな海でもあるから――彼女の他に誰かが訪れても不思議ではないのだろう】
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/08/20(火) 21:54:12.29 ID:rDS4yeMDO
>>58

「な…!」

【少年が絶句するのも無理はない】
【得体の知れないそれが放出された瞬間】
【少年は思わずバックステップした】

【そしてこのように説得する】

「いや、なんかすげーのはわかるんやけど…」

「そのくらいにしといてええんちゃう…?」

「カツアゲやめるどころか、それ更正するレベルやろ…

【不良は思わずよく言った、という顔をした】

【この説得に応じるも応じないも、】
【まさにその男次第、といった状況だろう】
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/20(火) 22:36:46.82 ID:dq+kyk0C0
【しんと静まりかえった街の中、響く足音は一つだけ】
【見れば、軍刀を下げ、一切の着崩れが見えない軍服。制帽を被った少女の姿】
【――――眼帯で片目を覆ってはいるものの、不便を感じさせない足取り。腕に通された腕章は、自警団の其れで】


「異常なし……で、ありますね
てっきりお祭りの後だから喧嘩等が起きているかと思いましたでありますが、杞憂に終わったようであります」

【脚を止めれば、今一度自分の周囲を見渡しては見るけれど】
【視界は勿論、聴覚に訴えかけてくる異常も無し。満足そうに頷いたならば、そのまま歩を進めて】
【――――歪んだ石畳に転ぶのは、その数瞬後の出来事。それはそれは、街全体に響きそうな程に大きな音がしたそうな】


「いたたた……確かに人々には異常は無かったでありますが、地面には異常があったのでありますね……」

【訪れた者が目にするのは、地面にへばり付いている奇妙な少女】
【時期も時期なだけに、まるで怪談話の一節にも思える、この場面】









【船も全て出航してしまった港。作業員が居る訳でも無く実に静かであるけれど】
【――――カツ、カツと響く足音。其れは何処か、幼さを連想させる位には小さく】
【やがて現れたのは、瘴気を纏う少女。紅いドレスを纏い、金色耀きを放つ髪を持った人外】


「綺麗ね。とっても綺麗
此処には月しかないのに、それでもとっても明るいのね」

【外見だけ見たならば、この時間帯に出歩くには大凡相応しくないであろう】
【だけれど――――少し離れていても感じ取れるような瘴気が、実に不快で】
【クスリ。一人笑えば水面へと手を伸ばし――――何かを掬い上げる動作を行ったならば、それに従うかのように僅かな面積の海面が持ち上がって】


「残念ね。船に乗ってみたかったけれど……とっても、残念
――――仕方ないから、お月様の下でお散歩でもしていようからしら
人魚姫も、もう寝てしまっているでしょうけど……お散歩、してみようかしら」

【何の躊躇も無く、其処に足の裏を着けたならば、まるで地面が延長しているかの如く浮くのだろう】
【水の上に立つ。なんて、非常識】
【人気が無い事――――そして、隠すことも無く放たれる瘴気。きっと、目立つには十分すぎる事か】
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/20(火) 22:50:09.00 ID:tussys7uo
【酒場前…テラス席(仮称)】

【よくある並の感じの酒場だが、通りに面していることで客入りは上々】
【夏の季節は自称テラス席なるテーブルと椅子を幾つか置いただけものが出来上がる】
【涼を求めて増える呑んだくれ達の頭を冷やすのにも一役買っていることだ】

『うっせ、バッキャロウ!イカサマしてんじゃねーぞ!』
『んだとクソヤロー!テメー吐かすのいい加減にせえよコノヤロー!』

【テラス席から窓ガラスを隔てて店内…壮絶なる盛り上がりを見せていた】
【おっさん達がワーワーと揉めだしているみたいだ】
【ビールが舞ったり、コップが落ちたり、おっさん達は2つ派閥に分かれている】
【店主はカウンターの影に隠れて、それ以外の客は素知らぬふりをしつつ端に移動するか、退店していく】
【盛り上がった店内にワザワザ入ろうという客も居ない】

あー……うるせえ。この店失敗だな…

【ボヤきながらドアを潜って中から出てきた背の高い男】
【黒いスーツ、黒いシャツ、黒いブーツ、黒のサングラス…ネクタイだけは真っ白】
【両手にビールの缶を幾つか抱えながら背を丸めながらいそいそとテラス席に向かっていく】
【既に誰もいない中、男は煩い窓を背にどっしりと深く椅子に腰掛けた】

『やんのかコノヤロウ!!』『うるせえコノヤロウ!!』


……マフィアのシマの境目とかなんだろか

【ガシャーンと大きい音がした。どうやら一試合始まったようだ】
【男は軽快な音とともにプルタブを開けて、ビールを飲む】

【外から見れば窓の中では大喧嘩。それを背にして寛ぐ男】
【店主が自警団を呼びに店を飛び出していったが、男はそれよりもツマミが欲しかった】
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2013/08/20(火) 22:56:16.42 ID:GHwMQUPk0
>>65

……確かに、少しばかりやり過ぎたか

【不良を掴んでいた手がふっと消える】
【深編笠の中からも殺気は消えていた】

詫びよう。

【軽く礼をするも、不良は逃げるようにその場を去ってしまった】
【男は先程のやりとりなど無かったかの様に、全く息は乱していない】
【そして、残ったパーカーの少年に対し、こう言葉を口にした】

貴方も、相手を煽るような事はあまり言わぬ方が良い。
しかし、何故そんなに自信があるのです?

【男はこのパーカーの少年が、ただの少年では無いと何処かで考えていた】


/返信は明日になると思います
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/20(火) 23:05:29.72 ID:nz6VgIP3o
>>64
/まだ募集中です…
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [sage saga]:2013/08/20(火) 23:17:01.83 ID:80zELvpAO
>>66

【――やがて、地面にへばりつく少女を、何か細い光が照らし出した】
【そちらを見れば、まずは懐中電灯の目映い光が目に入るだろうか】
【そんな光源と共に、徐々に近付いてくる人影も見えてくるはずだ】

…………おい、お前
そこで何をやっている?

【そうして少女へと声を描けてきたのは、仏頂面をした一人の女だった】

【アッシュブロンドの長髪を高い位置でポニーテールに纏めた、精悍な顔立ちと琥珀色の双眸が特徴的な若い女】
【袖の無いハイネックのシャツにレザースキニーパンツ、長いアームカバーと履き潰したブーツを着用している】
【シンプルな小振りのウエストポーチを携え、左胸に輝いているのは『自警団』の所属を証明するバッジが一つ】
【身に着けているものは殆どが黒色に統一されており、さながら影のごとき黒尽くめの様相を呈していたものの】
【腰に提げた『細長い棒状の柄のようなもの』だけは鮮烈なピンク色をしていて、毒々しい存在感を放っていた】

【女は少女の前に立ち、前屈みになってその姿を見下ろすと】
【懐中電灯で全体を照らしながら隈無くチェックしつつ――】

…………なんだ、目玉でも落としたか?

【ひとつ、そう問い掛けるだろう】

/まだいらっしゃるでしょうか!
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/20(火) 23:33:52.74 ID:dq+kyk0C0
>>70
【懐中電灯の光に反応すれば、顔を上げて】
【――――その光の眩さ故に、姿を確認出来ないのであろう。けれど、敵意がある訳でも無いと感じ取れば身構えることも無く】


「見回りでありますよ。夏とは言え、夜中は危ない事に変わりは無いのであります
ですから、被害者を出さない為にも自警団は日々頑張っているのでありますよ」

【地面に倒れ込んだまま「見回りだ」と言ったって、説得力はあまり無いけれど】
【着崩しが一切見られない身だしなみからは、何となく少女の性格を知ることが出来ようか】
【転んだ弾みに取れてしまった制帽を被り直したならば、乱れた藍色の髪も手櫛で梳いて】
【……自警団相手に、自警団の説明。何とも可笑しな話だけれど、相手の姿が認識出来ないならば仕方ないのだろう】
【――――尤も、後輩と思われしこの少女が一人で見回りしているのも、何だか変な話】


「目は……大分前に、片方無くしたでありますから此処で落とす物でも無いでありますよ
無くしたと言ったら、意味が異なるかもしれないでありますが……
そ、そんな事より、眩しいから懐中電灯を下に向けて欲しいであります。暗い中、其れで照らされたら目が眩んでしまうでありますよ」

【立ち上がったならば、軍服に付いた砂を叩き落として】
【――――その度に揺れるのは自警団の腕章。歳に差はあれど、同じ治安を守る組織に所属していると容易に分かる印でもあるけれど】
【眩しそうに目を細めたまま、語る言葉。未だ、少女には女性の容姿が分からなくて】


/居りますよー!宜しくお願いしますです!
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/08/20(火) 23:51:41.94 ID:AcFk2l4Z0
>>68

【立ち去る不良・・・それをみた少年は】
【何故か友達が帰るかのように「じゃあなー」と手を振った】

【そして少年は男の方へと向きを変えて】
【質問に答えた】

「んええ・・・っと」
「ただあれや、にいちゃんのセリフ、正義感の強いタイプの人間に聞こえたからな」

「まあ、そういう不良はアカンっつー正義には
 不良とはいえやり過ぎたらアカンっつーこれまた正義で返さな
 収集つかんくなるやろ〜て考えたんやな」

「まああくまで、ただの想像やったというか、
 イチかバチかの賭けやったというか・・・そんな感じやけどな」

「・・・まあそれとは別に、確かにそこら辺の人よりは強いで?
 だからあんなの見ても、何でもかんでも言えたんかなあ・・・」

【ヘへと笑いながらこう返した】
【さらに男に近づきながらこう続ける】

「にいちゃんも見せてくれたし、ぼくも見せな不公平やなー、せやろ?」

【少年は男の前にきた】
【身長差があるために、背伸びしながら―――
【男の肩にポン、と手をのせて言う】

「な?」

【その手は勢いがあったとはいえ明らかに「重く」】
【まるで「鈍器」で突かれたような威力があった】

【そしてのせていた手をもとに戻し、男に向かって言う】

「ハハ、ちょっとかっこつけたつもりなんやけど、身長差ありすぎて
 背伸びしてもうたわー・・・だっさいなこれ・・・」
「・・・んまあ、こんな感じや、おもしろいやろ?」

【少年は自分の能力を見せたところで、どんな反応をするのか・・・】
【男の出方を楽しみにしている】

/了解です!
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/20(火) 23:57:43.91 ID:T5VqzSZHo
【公園】

【日が落ちても蒸し暑さが残る夏の夜】
【既に人気の絶えたこの公園に、時間に見合わぬ小さな人影が一つあった】

────あちぃ……。

【黒の着物を青い帯で結び、下駄を履いた小柄な少年】
【髪は白いツンツンヘアーで、外見年齢は12歳程といったところか】
【生気の無い、"雪"のように真白な肌と、"兎"のように赤い瞳が特徴的だ】

ったく、なんで"下界"はこんなに暑いんだよ……。
あー、暑い……、暑い暑い暑い暑い。

【唯一の光源であるライトに照らされて、その真白な肌を幻想的に輝かせながらも】
【少年はグチグチ独りで文句を言いながら、ベンチで横になってバテバテしている】
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/21(水) 00:10:52.81 ID:EeCfBId+0
>>57>>61

【やがて腰掛けた暗がりの中、遠くに喧騒と明るさとを感じられる場所、ひどく和やかなら】
【お祭気分に緩く浸るならば絶好の場所と言える、――むやみやたらに視線がないなら、何を気遣うこともないだろうし】
【ちょっぴり買いすぎた気もする袋をひとつ受け取って中身を確かめる、そんな風にしていれば】
【――からり転がる箸、少しだけ困ったように笑ったというけれど。別段、何を言うでもなく、強請られれば差し出して】

【(ちなみに彼女、普段はとても良く食べる方だ。精神的に乱れると、一気に断食レベルにまで落ちるけれど)】

【差し出されるものだってきちんと食べる、――結構な量だって、きっと何だかんだで食べきってしまえるぐらいに】


【――不意打ち気味だった唇、甘く甘咬みにも満たずに咥えるようだったのが、抱き締められればぴくと跳ねて】
【ほんの微かに戸惑うよな気配があった後にこちらかも抱き返すのだろう、ぎゅうと、両手を回して、抱き締める強さで】
【作法というよりは気を使わせないようにと瞑ったままの目蓋、しばし間を置けば、ゆると開いて――顔も、離せば】

…………――、

【ふわと唇の隙間から零れ落ちるように甘たるい吐息、数度繰り返して。そっと体重預けたままの身体、起こそうとして、やめた】
【薄らと赤い頬はそれでも屋敷でのに比べればいくらかまし、微かに潤んだような瞳が視線を強請るようにしても、叶わないと悟れば】
【抱き締められるままにそっと肩口に顔を埋めこむ、自分のためにそうしてくれたのだと分かっていても、――寂しくて】

【――まだ満たない気がした。まるで吸血鬼めいて首筋を探る仕草をするなら、その先に続くことだって、予想出来るもの】
【拒まれなければキスマークよりもずっと原始的に真っ直ぐに刻もうとする歯のかたち、ゆっくり、深く、落としこんで】
【(普段ならば意識的に調整するのが初めから狂ってしまっていた、きっとその肌を、じりじりと焼くだろうか)】

……、?

【そんな牙を受け入れていたならば。話し掛けられるそのときまではそうしていたのだろう、顔を上げるのはひどくゆったりで】
【きらと手のうちで煌きだすのを何を疑うはずもなく見つめる、――やがて、打ち上がって夜空に咲くのは、見慣れた色】
【見上げる黒と赤のオッドアイにふたりの色でハイライトが映り込む、数秒ばかしきょとんとしたのは、すぐに笑顔に変わり】
【滴るように落ちてくる光の粒に抱き締めたままそっと手を伸ばす、捕まえかけたところを――奪われて、沈黙】

【緩く乱れてしまった三つ編みが揺れる、なんにも知らない乙女のふりで身体を差し出せば、精一杯にその身体を抱き締めて】
【そのうちに強請るのは膝の上に乗りたいと――そんなことだろうか、浴衣の崩れるのも、もうあまり気にしていないなら】
【言葉では表しきれないような感情が見て取れるよう、どこまでも、どこまでも、愛してるの言葉すら足りないぐらいに】

【(刻まれていく現在が消えないはずだった過去を上書きしていく、世界がもっとずっと濃く染められていく)】

【(愛する人と一緒に居たいのはどちらも一緒なのだから。どちらも引くわけがなくて、だから、面倒臭く絡まるばかり)】
【(頭の堕ちた身体からすすり泣くような声がした、「*音」と呼んだ声に、返事なんて有るはずもなかったけれど)】

/遅れまして申し訳無いです。おつかれさまでした!
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [sage saga]:2013/08/21(水) 00:13:45.13 ID:0eHrN6WAO
>>71

ふん……そうか、てっきり失くしものを探し求めて這いずり回る化生かと思ったが……
こんなくそ暑いときにくそ真面目な小娘だな、仕事を怠らないのは褒めてやる

【上から目線の傲慢な物言いは鼻につくかもしれない――が、】
【明確な言葉にはしないものの、一応の心配をしているらしく。】
【眩しいと言われれば光を逸らし、今度は歪んだ石畳を照らし出す】

ただな、お前……被害者だの何だの言う前に足下には気をつけておけ
自警団が己の身を護れなくてどうする、文字通り足を掬われかねんぞ?
先の音だって、間違いなく数キロ先の山の中まで聞こえていただろうしな

【どうやら少女が転倒したときの音は、彼女の耳に鋭く届いていたようで】
【それらしからぬ口調と表情で冗談混じりに言いながら、右の口角だけを吊り上げた】
【――恐らくはこれで“笑っているつもり”……なのだろう。非常に判りづらいが】
【『落とし物』の話についてはふんと鼻を鳴らすだけで、こちらからこれ以上話を続けることはしない】
【興味が無い――と言えば嘘になるが、今は余計に追及する必要も無い。不器用な気遣いだった】

……で、見回りと言ったか。そちらは何も問題無かったろうな?

【話題を換えるようにそう問い掛けつつ、女は懐中電灯をくるりと手中で回して】
【自身の胸で一番星のように輝く自警団のバッジを、明光に照らし出してみせる】
【これで今まで不明瞭だった彼女の容姿と共に、身分もはっきりするだろうか】

/お願いします!
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/21(水) 00:33:33.73 ID:YfaTQ11z0
>>75

「ひ、人を妖怪の様に言って欲しく無いでありますよ
妖怪の相手だったら、ちゆ姉にお任せしているであります
仕事と言うよりも、使命であります。守るべき力を持つ者が守らなければいけないのだと思うのであります」

【その言い様――――と言うよりも、まるで妖怪と思われたことに対して不満げであった様】
【其処は歳相応にむつけてみれば、唇を尖らせて】
【片方だけの瞳。其れが、言葉無く批難するような視線を向けていた事だろう】


「うっ……そ、それはそうでありますが……うぅ……
……今度から気を付けるでありますよ。この石畳の事もキチンと報告しておくであります

……ただ転んだだけでそこまで響かないと思うでありますよ。聞き取れたとしても、精々数百メートルでありま――――
わ、私はそんなに派手に転んでいないであります!」

【全く以て正論。ぐうの音も返せなければ、批難していた視線も何処か弱気になって】
【指摘されたならば恥ずかしくなったのか、モジモジとしてみるけれど。続いた冗談――――を、冗談と取れず】
【ここぞとばかりにムキになって揚げ足を取ろうとするも、所謂自爆】
【――――そんな音を立てる程派手に転んでいない。その言葉で誤魔化してしまえば、カッと上気することだろう】


「……む。それは自警団だけが知れば良いことであります。問題があれば私達が迅速に対応するので心配は――――――っ?!
し、失礼しましたであります!こちらの方は特に目立った問題は見当たらなかったであります!
強いて言えば子猫が迷っていた程度でありましたが、先程親猫の元に届けた所であります!
…………あのー……先輩、でありますか?」

【むっとした表情。言う必要は無いという旨を伝えようとしたけれど――――照らし出された其れを見たならば、慌てて姿勢を正して】
【…………敬礼は余計にも思えるけれど、その身なりからすれば昔の癖か】

【きっと、互いに顔を合わせるのは始めて。其れでも、自分は最近入ったばかりだから……】
【恐る恐る訊ねる言葉。「そちらはどうでありましたか」では無く、自分の先輩であろうか何て言葉】
【名前よりも何よりも、先ずそんな事を訊ねるなんてちょっと可笑しいけれど】
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/21(水) 01:10:03.02 ID:8zcnS38Fo
>>73
/この時間帯じゃ無理だと思いますけど、まだ募集中ですので
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [sage saga]:2013/08/21(水) 01:28:30.91 ID:0eHrN6WAO
>>76

ふむ、街中で見掛けたからまだ良かったものの……
これが廃墟や森の中だったら、一体どうなっていたことか……

……いや、まあいい。お前が人であろうとなかろうと、それは大した問題ではない
「弱きものを護る」というのが正しい使命だと思うなら、それを貫き通せば良いんだ

…………私には暑苦しくてかなわんがな、何よりくだらん面倒なことはしたくない

【相手の視線を見つめ返しながら、子供を宥めるような口振りでそう言ったあと】
【「くだらない」と一蹴する様は、少女からの反感をより買うことになるだろうか】
【批難されようがどこ吹く風といった態度は、芯の強さと、面の皮の厚さを表しているようだった】

【……とは言え、取っ付きにくそうなお堅い仏頂面をしながら――】

ああそれでいい、報告・連絡・相談はより迅速により確実に行うのがベストだ
それと嘘を吐かれるのは私は好かんでな、這いつくばるほど盛大に転んだのだろう?
安心しろ、私の口と心はあらゆる鉱物よりカタいんだ

【――「違うか?」と意地悪く問い掛ける辺り、女に人の心が無い訳でもないらしい】
【決して口外しないことを約束して――少女の図星を抉るように突こうとしてくる】

のら猫なんて放っておけばいいだろう、くそ真面目でお節介なやつめ……
……だが問題が無ければ構わん、こちらもゴミが散らかっていた以外は平生通りだ
しかし祭りの後だと汚れていかんな、人が多いし仕事が増えてばかりで何も良いことがない

【不満げな表情に対して、こちらは呆れた表情を浮かべる。やはり猫のことが引っ掛かった】
【すっかり馴染んだ風に見える敬礼を眺めながら、状況と併せて祭りに対する批判的な感想を述べる】
【仕事が増えることを面倒がっているのだが、これに関しては女も違わず“くそ真面目”なようだ】
【先輩かどうかを尋ねる言葉にも仏頂面は変化せず、ただ、淡々と答えていく】

さあな、正式に自警団となったのもつい最近のことだ……もしかしたら同期やも分からん
……だがな、先輩だとか上司だとか言うのも好きじゃない。
だからお前は気にせず自然体でいろ、私もそうするから

申し遅れたが私はバーサ・アーカー、所属は火の国の自警団だ

【どうやら彼女――バーサも、新入りに程近い者のようだった】
【上下関係を気にしないことを前提に、名乗りの中に「よろしく」の意味を含める】
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/21(水) 01:52:50.11 ID:YfaTQ11z0
>>78
「その場所でも同じ事であります!恐らくは妖怪と間違われないはずであります!……自信は、あまり無いでありますが……

決して下らない事でも面倒な事でも無いでありますよ
力があるならば、其れだけの振る舞いをするようにと昔上官にも――――って、ちゃんと聞いて欲しいであります……」

【下らないと言われれば、やはり何処かに火がついたのであろう】
【力を持つ者の在り方を説こうとしてみるけれど――――大して真面目に聞かれていない事を知れば、しょんぼりと肩を落として】
【平均。或いは其れよりも少し小さな身長。裾を引っ張って注意を促してみたって、きっと気にはされない筈】


「……そんな盛大には転んでいない――――筈……であります
こ、転んだとしても偶々であります!二度は無いのでありますよ!
…………本当に誰にも言わないで居てくれるでありますか?」

【言葉だけならば、聞き流すことも出来たのかも知れないが】
【意地悪な問い掛けをされたならば、性分として答えない訳にも行かず】
【ツンツンと突っつかせる、自分の指先同士。伺うように訊ねたのは、口が堅いというのは真か否か】
【――――それも、猫の話へと移れば指を解いて】


「猫だって一生懸命生きているでありますよ。それに、お母さんとはぐれたら可哀想であります
……確かにそうでありますが、何も無いよりはマシだと思うであります
それに、みんながお祭りを楽しめた様なので何よりだと思うのでありますよ」

【小さな微笑み。子猫が親猫と会えた時の事でも思い出しているのだろう】
【――――女生と違って、仕事が増えた事に対しても嫌な顔一つ見せず。寧ろ、人々が喜んでいたから……何て言って、自分も嬉しがっている様にも見えるだろうか】
【堅い性格。だけれど、其処には歳相応の性格も確かに存在していて】


「自然体でありますか……?うーん……私の自然体と言えば……恐らく、これが自然体なのだと思うであります

……オラークル。スティンガー。ちゆ姉……先輩には、「クル」や「ステン」といった渾名を付けて貰ったであります
この世界で生まれた訳では無く、気付いたら数ヶ月前にこの世界に紛れ込んでいたであります
……バーサ殿。とお呼びしても大丈夫でありますか?」

【自分の頬に人差し指を添えて考え込むこと数秒。――――恐らく、これが自分の自然体だという結論】
【自分の名と共に簡単な経緯を話せば、後は女性の事。その呼び方で大丈夫であろうか――――なんて確認】
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [sage saga]:2013/08/21(水) 02:42:32.36 ID:0eHrN6WAO
>>79

【――もし裾を引っ張ろうと少女の手が伸ばされたなら、】
【女はそれを避けるように、ふらりと一歩だけ後退する】

―――― 触るな、やけどするぞ

【呟いた言葉は、絶対零度よりも冷たく感じるほどの酷薄な音色をしていた】
【明瞭に鋭さを増した目付きと雰囲気は、ともすれば危険信号にも思えるものだ】
【「接触」に強い嫌悪感を抱いている。理由は解らないが、それだけは確かだった】

【手を払い除けることはしないが、ふいと顔を逸らす。何となく居たたまれない気持ちにでもなったのだろう】
【――実際は、純粋に使命を信じ貫くその姿を、眩しくて真っ直ぐ見られないというのもあったのだけれど……】
【聞く気が無くなった――という素振りを見せる女の頭は少しだけ熱くなっていて、】
【しょんぼり落ち込む少女の気持ちも、今だけは考えていられなかった】

【……ただ、それも僅かな時間のこと。相手に目線を戻せば、右口角だけを吊り上げて】
【「ニヤリ」という擬音が似合いそうな笑みを浮かべながら、女は愉快そうに返すだろう】

……………………考えておこう。

【――――まあ、恐らく嘘ではないはずだ】


ははあ……何と言うか、自警団の鑑のようなやつだな、お前は……
将来の夢は皆を助ける正義のヒーロー、とでも言いそうな感じだ

【捻くれた物言いは決して馬鹿にしているのではなく、彼女なりの褒め言葉だ】
【率直であっても素直ではない――呆れたように見える表情が、そのことを示している】
【口の悪さのせいで余計に判りづらくなっているかもしれないが、これが女の性分だった】

オラークル、スティンガー……それがフルネームか? ふむ、異世界人とは初めて逢うな
もちろん良いとも、好きに呼べ。何ならその“ちゆ姉”みたく渾名でも構わんぞ

【バーサはオラークルの確認に二つ返事で了承する。その点はあっさりしているようだ】
【後から言い添えたことは、やはり「ニヤリ」と冗談混じりもの――】

【――そうして、ふと何かを思い出したように口を開けば、】

……そうだな。そちらの方の見回りはもう済んだのか?

【と、相手の仕事の状況についてそう問い掛けるだろう】
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/21(水) 03:14:28.12 ID:YfaTQ11z0
>>80
【空を掴んだ指先。幾ら片目だけだといっても、そう距離感が狂うはずも無い。ならば、何故――――】
【警告とも聞こえる言の葉が耳を通ったならば動く事は無く】
【伸ばした腕も引っ込めたならば、一度頭を下げる事だろう】


「……申し訳無いであります。ならば、今後は火傷をしないよう気を付けるであります」

【――――確かな変化。其れを感じ取ったならば、述べる言葉】
【先程と変わって掴めぬからといって落ち込んだ様子を見せるわけでも無く、追求する事も無い】
【…………その意味にも、触れて欲しく無い様に思えたから。だから、詰める事はしない】
【最初と同じ距離感。幾つか疑問は浮かぶけれど――――顔には出さず】
【代わりに、“考えておく”との言葉には、ぶっくりと頬を膨らませてむつけるのだろう】
【そうすれば――――その空気を、壊すことが出来る様な気がしたから】


「バーサ殿は意地悪でありますね……
正義のヒーローとなるつもりは無いでありますが、確かに人を助ける事はしたいであります
……それならば、このまま自警団に勤めているのがきっと最善なのでありますが」

【コクリと頷けば話す将来の夢。何だか嫌に現実的だが、18歳という年齢であれば浮かんでも可笑しくない考え】
【その表情に対しては、真面目な表情で「本気でありますよ」なんて言葉を贈ってみて】
【何となく、女性の性格を掴めてきたのか……その後は、くすっと笑うのだけど】


「この世界に来て長いわけでは無いので国々の事はあまり分からないでありますが……
ち、ちゆ姉は……よく一緒に行動してくれるから……姉の様だから呼んでいるだけであります
…………バーサ殿はバーサ殿でありますよ」

【異世界から紛れ込んだ時の関係もあるのだけれど――――この場では語られることは無く】
【……少しの間見せた考える素振りは、恐らく渾名でも考えて居たのだろう】
【建前としてはそんな事を言ってみるが、何れまた何時か会った時には適当な渾名が付けられている……可能性も、捨てきれないか】


「担当区域及びその延長上の見回りを全て終えたであります
後は戻って……あっ!!しょ、書類の整理を頼まれていたであります!
えっと、今の時間は…………?!バーサ殿、また今度会えた時にゆっくりお話したいであります!
それでは、私は失礼させて頂くでありますー!」

【全て終えた事を伝えようとして――――思い出したのは、任されていた別な仕事】
【慌てた様に時計を見れば、どうやら時間が迫っているようで】
【別れの挨拶を済ませ、そのまま走り去るのだが…………その背を見ていれば、もう一度転んだ姿を見る事になるだろうか】
【帽子を拾い上げ、照れ笑いを浮かべたならば――――今度こそ、闇夜へと溶けてその姿も見えなくなる事だろう】

/お時間も良い感じですのでそろそろ失礼させて頂きたく……!
/お相手、有り難う御座いましたですよ!自警団の知り合いで中身もキャラも嬉しく思っているのです!
/それでは、お休みなさいませ―!
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [sage saga]:2013/08/21(水) 03:37:59.14 ID:0eHrN6WAO
>>81

【返事代わりに、またひとつふんと鼻を鳴らして一度、浅く首肯を交えた女は】
【少女が慌ただしく去り行く姿を見送りながら、こちらもまた別れの言葉を投げ掛ける】

そうか、ならば早く仕事を片付けてとっとと寝ることだオラークル・スティンガー……
疲れが残れば業務に支障が出るし、何よりスッ転んで――――言わんこっちゃない

【転倒して、オラークルが向けてきた照れ笑いにバーサは呆れ顔で返すだろう】
【……なんとなく、「ステン」という渾名の意味が分かったような気がしたような】

【――そうしてそれから相手の姿が見えなくなれば、女は懐中電灯を持ち直し】
【残りの地区の見回りを済ませるべく、少女とは正反対の方向へと歩みを進めた】

/夜遅くまでありがとうございます、お疲れ様でしたー!
/同じ自警団として更なる展開が出来ればと期待しております!
/それではまた機会があればお願いしますね。お休みなさい!
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2013/08/21(水) 11:34:59.63 ID:atunXn880
>>72

……なるほど、やはり貴方も能力者。
その能力が自信の理由か

【男は能力を見せられた時、ある程度、予想してはいたがやはり驚いていた】

ああ、すまない、わざわざ見せてくれて。

【能力者同士の出会い、これも何かの縁だろうか】
【丁度昼時、男はその少年にある提案を出した】

良ければ、食事でも奢りましょうか?

【男はそう言い、近くに建っているレストランを指さし、少年の答えを伺ってみた】
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/08/21(水) 12:44:15.12 ID:L7PuNnXa0
>>83

「そそ、そういうことや!」

【少年は笑った顔を見せる】
【そして男の質問にこう答える…】

「お、ご飯かーええなあー、ついていこかなー」
「あ、でもなあ、まずあの子たちどうにかせえへんと…」

【指をさしたの少年より小さな子供たち】
【少年と不良の対峙をみて楽しんでいたはずが】
【男の能力を見てから…顔色が青色に変わっている】

「ぼくと不良の様子、にいちゃんがくる前から、あの子たちずっと見てたしな…
あの顔色から察するに、にいちゃんの能力、見てしもうたみたいや…」
「能力のこと、誰かに言っても、ただのこどもの話やーって思われるかもしれへんけどな、
やっぱりかわいそうやろ?あのままじゃあなあ…」

【とつぶやくように言い、しかしどうしたものかと悩ませる】
【このまま立ち去りレストランに行くもよし、
子供たちをどうにかなだめるのもよし、その選択は男に委ねているようだ】
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2013/08/21(水) 15:15:41.80 ID:atunXn880
>>84

む……、どうするべきか……
生憎、私の能力では記憶を消す、なんて事はできないからな……

【少し考え込むも、やはりこれしかないと思い、少年達に近づく】
【屈みながら、少年達に話掛けた】

坊や達、ここでの事は秘密にしておいてくれないか?
お詫びに、これで飲み物でも買ってくれ。

【そう言いながら、少年達に一人づつ、小銭を手渡す】
【皆、納得はしていないが、理解はしてくれた様子であった】

では、食事へ行こう、彼らもどうにか分かってくれたらしい、
どんなに高い物を頼んでも構わない。

【そう言いながら、レストランへと歩きだした。】
【看板を見る限りファミリーレストランの様だ】

そうだ、一応名乗っておこう、
私の名前は零仙、君は?


/男の口調を少し変えたので、前の文と口調が違いますがよろしくお願いします。
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/08/21(水) 15:54:25.15 ID:L7PuNnXa0
>>85

「お、にいちゃん、さっすがー。ええとこあるやん!」

【男の行動にヘラヘラと笑いながらこう言う】
【子供好きなのだろうか、一人ひとりに「
 怖かったなー、ごめんなー」と言いながら笑顔で頭をヨシヨシしている】

【子どもたちは帰ることになり、それを見ながらつぶやく】
「うん、まあなんとかなったんかな・・・」

【そして思い出したように男の方を向いて】

「・・・あ、ご飯やったな」
「ぼくなあ、いうほど食わんから、安心してくれやー」
「ほんとはお言葉に甘えて、いっぱい頼みたいところなんやけどなー」

【と、笑いながら答える】

「あ、名前やな、ねこやまっていうねん。
 皆からはねこやまくん〜って呼ばれとるなーよろしく頼みますわー」

【先ほどの不良よりも身長差がある、当然歩く速度も違うだろう】
【男となるべく歩調を合わせ、早歩きにもなりながらもこう言った】

【看板が見えていただけに、レストランは公園からそう遠くなかった】
【平日の昼間とあってか、30、40代の専業主婦らしき集団がちらほら見られる。
 全体の3分の1くらいの席が埋まっているくらいか】
【従業員から通されたのは、隅のテーブル席】

【少年はありがとー、と言いながらメニューとお冷、おしぼりを受け取り、】
【メニューを開いて見始めた】

【すぐに少年は何を頼むかを決めたようで、あとは男が何を注文するかである】
【どれくらい食べるのか・・・少年は注目しているようだ】
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/08/21(水) 15:54:58.33 ID:L7PuNnXa0
>>85
/口調ですね、了解です〜
連レス失礼しました><
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2013/08/21(水) 17:11:50.47 ID:atunXn880
>>86>>87

【店員を呼びメニューを注文する、男が頼んだのは、パンがついたコンソメスープ、他に頼んだ物は、アイスコーヒーだけ、これで満腹になるとは誰も思えないであろう】
【しかし、男はそれ以上何も頼む様子はない】

君は、もうメニューは決めたのか?

【少年は意外そうに見ていることであろう】
【そんな様子を察したのか、男は答えた】

私はこれで十分、奢るから節約しているわけではない。
君は遠慮などしなくても良い、私に構わず、好きな物を頼むと良い。


/ご理解、感謝いたします。
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/08/21(水) 17:34:47.14 ID:L7PuNnXa0
>>88

「え、にいちゃん、全く食わんやん!そういう能力なん?」

【男の注文の少なさに驚く】

「あ、ぼくは決めたんやけどー・・・いやー、びっくりやなあ・・・・」

【男の気遣いに、やはり困惑して】

「そう言われてもなー・・・」
「・・・んまあ、じゃあこれ頼みますー・・・」

【と指差したのはトマトソースとチーズのかかったオムライスとオレンジジュース】
【少年、いや子供らしい注文だろう】
【ウェイターは注文の確認をしたあと、足早に去っていった】

「いやあ、おごってもらうとかそういうの初めてでな・・・」
「おごられ慣れてないんやー・・・いや慣れてる方もそれはそれであかんか・・・」

「なんか悪いなあ・・・うん・・・」

【とつぶやき、もごもごしている】

「ん・・・えっと、何はなそかー?」

【明るさを取り戻し、とりあえず話題を見つけようとする】
【物静かそうではあるが、色々と知ってそうな男性に話題の提供を求めた】
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/21(水) 18:21:31.19 ID:DumKfyAio
>>59
/落ちる時間含めて再透過します
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/21(水) 18:29:19.63 ID:F2WnzbQSo
【繁華街――路地裏】

【狭い暗がりの道から、ほうほうの体で逃げ出す不良数人の姿があった】
【仲間に引っ張られ何とか歩くような姿の一人が、路地の奥を睨み付け中指を突き出すが】
【直後に指を弾くような音が響き、灰色の燐光を纏い可視化した音波弾に弾き飛ばされた】

ったくよう……こちとら大会振りの喧嘩だってぇのに、骨がねぇなあ
今の若い連中は皆ああなのかよい? 無駄に疲れっちまう……

【ややあって不良達の逃げて行った路地から、気だるげにぼやきつつ姿を見せたのは】
【アッシュグレイの長髪で目が隠れ、顎には無精髭の残る大柄な男だった】
【聖職者風の黒衣を纏い、首からは逆十字を下げているが、其処に清廉な神父らしさは欠片も無い】
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/21(水) 19:35:55.18 ID:edWf0xSF0
【――――世界は、絶えず時の流れと共に移り変わっていき、今を生きる人の数だけ、物語もまた時の流れと共に紡がれていく】
【今を生きる人の数だけ紡がれる、幾百億編の物語――――】



【――――風の国 カフェレストラン 屋外席】

……ったく、人の前で喧嘩沙汰なんざ、するもんじゃねぇぞ?
せっかく静かに飯を食ってたのが、台無しじゃねぇか…………オイ

【前面を開いたままで青いコートを羽織り、魔術師である事を如実に表す青のハットを被った】
【手には指輪と、グリップの部分に赤い石をあしらわれている、金属製の棍を握り締めている】
【がっしりとした体格の、深い眼窩が鋭い視線を放っている、身長180cm前後の居丈夫が】
【気だるげな様子で左手に鳥ももの骨付き肉を持ち、それを時折頬張りながら、呆れた表情で足元に転がっている2人の男を見下ろしている】
【2人の男は、何か身体を動かしがたいほどの一撃を受けているらしく、うずくまったまま呻き声を漏らし、動こうとしない】

……あー……後は頼むぜ店員さんよ?
裏にでも引っ張っていって、警察呼ぶかどうか、判断してもらってくれや……
……あぁ、俺はまだ飯が食い終わってねぇよ……

【やがて、店員が2人の男を担ぎあげ、店の奥へと運んでいく】
【1つの小さな騒動を収めた形となった居丈夫だが、いらん手間だと言わんばかりに自分の席へと戻っていった】



【――――所変わって、雷の国 荒野】

「……次は、いつ、攻める?」
さぁ、ね…………おじいちゃんは、何を考えてるんだろう……
もう、『セードムシティ』の内側の平定も、大体済んだのに……
<…………>

【艶のある黒髪を肩ほどに垂らして、茜色の瞳を鈍く輝かせた、東洋系と分かる顔立ちに特徴がある】
【左手に、逆五芒星のプリントがされたハンドグローブをはめている、身長150cm前後の少女と】

【ブロンド色のさらさらした髪を短く切り揃え、炭団の様に濁った灰色の瞳をした】
【首筋に、逆五芒星の刻印を刻みつけている、身長130cm前後の少年と】

【短いボブカットの赤髪に、奇妙な笑みに近い表情を見せる、ぎらついた紅色の瞳をした】
【右の頬に、逆五芒星の刻印が刻みつけられている、身長160cm前後の少女が】

【荒野をトレーラーの荷台の『上』に座り込み、風を受けながら疾走している】

【それぞれに、身の丈に合わせて設えられたと思しき、ハードレザーとソフトレザーを組み合わせた黒いスーツで全身を覆っている】

……雷の国の軍が、再軍備を整える前に動くべきだと思うんだけど……
「……逆に、向こうも、手を出さない……」
そうね……なんか、状況が固まっちゃってるのよね……ただでさえ、六罪王コーネリアスが死んで、士気が下がってるみたいだし……
それで、おじいちゃんも難儀してるのかな……?

【――――国柄、と言うべきか、遠くに雷雲が光りながら広がり始めており】
【だだっ広い荒野は、遠い雷鳴と合わせて、より一層荒んだ雰囲気が漂っていた】



【――――どの物語も、今と言う時の中に、確かに存在している物である】
【もし変化が訪れるとしたら――――それはどの物語なのだろうか】
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/08/21(水) 19:59:35.96 ID:mqIpETFVo
【水の国、某所】
【街の広場に建てられたテントの中は、多数の人でごった返していた】

【サーカス用の巨大なテント。その中央には何人かの人間と色々な小道具】
【その中の一人、オールバックの白髪に白い燕尾服を着た壮年の男が叫ぶように言う】

『今夜はこのような時間までのご参加、皆を代表して心より御礼申し上げます!』
『我々はまた各地を廻りますが、皆様と何処かでお会いできる事を願っております!』
『くれぐれも気を付けてお帰りになってください、本当にありがとうございました!』

【移動サーカス団“Masquerade”】
【この世界にあっても珍しい、能力者によるサーカス団は、少しずつではあるがその知名度を高めていた】
【主宰を始めとして、全ての団員―ピエロまでも―が仮面舞踏会のような仮面を着けている事もまた、見た目の奇妙さが話題を誘っているのだろう】


【そして、その日の公演が終了してから暫く後の事。件の広場の一角、自販機の傍に二人の人間が居た】

くあァー!美味い!やっぱりこういう時のサイダーはうめえなァ!
……って、何だぁ?元気ないじゃねえか。腹でも痛いのか?

【冷たいサイダーを呷って叫ぶのは朱色のショートヘアーの若い女】
【丈の短い黒のチューブトップにスキニージーンズという露出の多めな出で立ちで、胸がかなり強調されている】

「どこのおじさんよ、スカーレット。そういうのって普通、お酒飲んだ時に言うものじゃないかしら?」
「それと、あなたが元気過ぎるの。エリーの疲れ方は普通よ普通」

【両手でサイダーの缶を握って植え込みの縁に座っているのは小柄な少女】
【黒いストレートのロングヘアーに白いワンピースという“いかにも”なその格好は、少女をより幼く見せる】

おいおいおい、決め付けるのは良くないなァ!……って誰がオッサンだ!
すっかり疲れ切ってるお前の方がよっぽどオッサンじゃないのかァ?んん?

「何バカなこと言ってるのよ、エリーがおじさんならあなたはお爺さんよ?」
「と言うか、こんなに可憐なおじさんがどこにいるっていうのよ」

【――こんな調子で、会話は続いて】
【通り掛かる人がいれば、その姿は目を惹くだろうか】
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/21(水) 20:25:04.71 ID:7bwhYyzio
>>93

【そんな二人の女性の視線の先、視界の端に捉えられる位置に一つ風が吹いて】
【熱を孕んだ夜風が運ぶかのように、可憐な少女の人影が揺らめいて】
【その先に落ちた雪代の形を、描き続けるのだろうか】

【――――――テントの入口に歩み寄ってきた人影は、すでに閉園してることに気づいてないのか】
【観客を返し終えて閉めきっているであろう入り口の前で、そわそわとしているよう】
【見上げるマリンブルーの断片に、微かな陰りが見えるだろうか】


人……いないの、かな……


【仄かに金色の混じったプラチナブロンドの長い髪、大きなマリンブルーの瞳】
【透き通るような素肌に女性としてはやや小柄で華奢な体躯、それでいて膨らんだ大きな胸】
【ゴシック調の紅いミニシルクハットと同じくゴシック調の白いブラウス、首元には紅のリボンタイ】
【紅いチェックのミニスカートの上から黒いコルセットで細いウェストを締め上げ】
【編み上げブーツに黒いニーソックスの雪のように儚い印象の少女】

【銀の十字架のロザリオを首につけて、その先端は膨らんだ胸元に乗って】
【スカートの下から伸びて、ふりふりと揺れるのは猫を模したやや長めの尻尾】
【両手で握るのは大きな大きなバイオリンケース、両手を伸ばしてふらふらと揺れた】

【放っておけば暫くの間ぼーっとテントの入口に立ち尽くすかのよう】
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/08/21(水) 20:41:36.32 ID:pfSc6gWqo
>>94

いやジジイはねえだろ、アタイ女だし。

「――急に冷静にならないでよ、ってあら?」

【ふ、と生じた会話の切れ目、先に気が付いたのは少女の方で】
【女の方もそれに気付けば、そちらへ向けて大きな声で呼び掛ける】

おぉーい、そこのおチビ!今日の公演なら全部終わっちまったぜー!

「……いきなりおチビ呼ばわりはやめた方が良くないかしら。あとうるさい」

【大きく手を振り呼び掛ける女だが、その実、そんなに離れている訳でもなく】
【普通の聴力があれば大声を出さずとも十分に聞こえるであろう距離なのだが】
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/21(水) 20:48:02.25 ID:7bwhYyzio
>>95

【ぴく、と彼女の耳が揺れるかのよう――――――長い髪の毛の下に埋もれたまま】
【ゆっくりと言葉に引っ張られるように振り返ったなら視線の先に二つの姿を捉えて】
【小さな華奢な表情の水面、浮かべるその色合いは……少し、怒ってるみたい】


……ちっちゃく、ないの……これから伸びる、信じてるの
それにね、ソニア、耳良いから、そんな叫ばなくても、分かるの
ソニア……嫌い、うるさい人……怖いもん


【紡ぐ言葉はどこか拗ねたような音律、ソプラノはどこか悲しげな色合いで】
【宵月の照らす可憐な頬の形、喋る度に漣のように乱れて】
【雪よりも白いその儚さをすっと浮かべて】

【少し歩いて距離を狭めたなら、なるほどちびっ子と言われても仕方ない身長であろう】
【140cm前後と多く見積もっても見れない小柄な彼女が、視線を上へと見上げたなら】
【貴方達の着けているであろうマスク≠ノ気づくのだろうか】


……団員さん――――――Цирк(サーカス)の?


【拙い言葉、零れ落ちた流暢な異国の言葉、彼女の意味合いがハッキリと浮かんで】
【不思議そうに首を傾げたなら、長い髪の毛がその首筋を伝って】
【プラチナブロンドの輝きを、ありのままに浮かべていた】
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/21(水) 20:51:04.56 ID:edWf0xSF0
/>>92取り消しでー
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/08/21(水) 21:11:51.71 ID:YSJrorbwo
>>96
【彼女の言葉を聞けば、女は肩を竦める様にして】
【逆に少女は「やれやれ」とばかりに軽く首を左右に振りながら溜息を一つ】

「うるさいの、嫌いだそうよ?帰った方がいいんじゃないの?」

う、うっせー!アタイだって加減くらいできるっつーの!バカにすんなァ!
っつーか!てめえ一人だと碌に話できねえだろ!

「ああもう、どうして余計にうるさくなるのかしら……もう少し落ち着きなさい」

【何故か更に声が大きくなっていく女とは対照的に、少女は随分と落ち着いた様子】
【座った低い位置から、近付いてきた彼女をちらりと見上げると、直ぐに視線を逸らして】

【それから彼女の問い掛けを聞けば、女は思い出したように仮面に手をやり】

――ああ、これか?そういやァ着けたまんまだったな。
まあ、団員ってことになるな。アタイら二人ともパフォーマーだ。

【答えると女は仮面を外そうとするが、瞬間少女が止める様にジロリと睨む】
【その無言の遣り取りに気付くかどうかはさておき、二人がサーカス団のメンバーであり、素顔を晒す気は無さそうだ、というのは確かだ】
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/21(水) 21:20:21.98 ID:7bwhYyzio
>>98
/ごめんなさい!急用がはいって席を立たないといけなくなりました
/このロールは無かったことに、ごめんなさい
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/08/21(水) 21:22:31.39 ID:YSJrorbwo
>>99
/承知しましたー
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/21(水) 21:24:07.87 ID:6lZr8H4i0
院長様がつまらないから止めるってよwwwwwwwww
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/21(水) 21:38:42.20 ID:F2WnzbQSo
/>>91取り消します
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/21(水) 21:41:22.99 ID:EeCfBId+0
【街中――路地裏、狭く入り組んだそのどこか】
【満月の落とし込んだ影が長く長く伸びる中、かりりと引っ掻くような音が響いて】
【もしも誰かが興味を示すなら――壁に一条刻まれる白い跡、ずっとずっと続くそれが、辿らせてくれるはず】

――、あ、つっ、!

【かりかりかりと高い硬質の音が止めば零れる声、高く澄む声、まるで鈴の音のような響きを抱いて】
【びくりと跳ねる肩の動き、咄嗟に引っ込めたらしい右手、――かつん、と。ちいさく落ちる音がした】

【――夜よりも冥い色をした髪、膝ほどまである長さ、一房三つ編みを混ぜ込んで垂らして】
【黒のピンで寄せて留めた前髪、覗くのは蛇めいて丸い黒色と赤色のオッドアイ、恨みがましく指先を見つめたまま】
【袖のゆったり広がった白のブラウスに彩度の低い紅色のスカート、左右で長さの違う布地がふわと揺れれば】
【黒く張られた内側の布地がちらりと覗いて。がりと地面を削るように動かされる底の高いサンダルの足元、】
【バランスを崩しこんだよな動きで傍に置かれていた荷物に腰掛ける、ぎしり軋む音、夜に響かせた】

……爪削れちゃった、

【手を緩く握るようにして見つめるつま先、掌までぐるり包帯で巻けば純白の肌、隠したがるよう】
【よく見ればブラウスの衿の向こう側で首筋も隠されているようだった、怪我人としてはずいぶん元気なようだけれど】

【――傍に落ちているちいさな石ころ、一部が平らに変形したのを見れば、どうやら壁に刻んでいたのはこれのよう】
【路地裏の迷路を右往左往好き勝手に刻みまくれば当然文字通りに身を削ることになる、その末路】
【戯れめいて指先を吹いてみる仕草がひどく平和染みていた。――人間とずれた気配さえ気にしなければ、だけれど】
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2013/08/21(水) 22:14:42.44 ID:atunXn880
>>89

いや、私は元々小食でこれ以上はあまり……

【説明してもやはり信じ難いであろう、特に、食べる量の割に体が大きいことが一番特徴的だろう】
【少年に話題を求められていると分かり、男は自分が旅をしていることについて話し始めた】

世界各地を歩くと、景色が常に移り変わる、それがまた私を飽きさせない。これもまた趣味の一つと言える。
中でも好きだったのは、春の櫻の国の風景だった

【男は話を語り終えると、すぐに少年にも話を振る】

君は?何か趣味や好きなことはあるか?

【おそらく、少年が話を終えた頃には、注文した料理がテーブルへ運ばれて来ることだろう】


/遅くなってすみません
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/21(水) 22:23:25.57 ID:r6gAVeJLo
【酒場前…テラス席(仮称)】

【よくある並の感じの酒場だが、通りに面していることで客入りは上々】
【夏の季節は自称テラス席なるテーブルと椅子を幾つか置いただけものが出来上がる】
【涼を求めて増える呑んだくれ達の頭を冷やすのにも一役買っていることだ】

『うっせ、バッキャロウ!イカサマしてんじゃねーぞ!』
『んだとクソヤロー!テメーいい加減にせえよコノヤロー!』

【テラス席から窓ガラスを隔てて店内…壮絶なる盛り上がりを見せていた】
【おっさん達がワーワーと揉めだしているみたいだ】
【ビールが舞ったり、コップが落ちたり、おっさん達は2つ派閥に分かれている】
【店主はカウンターの影に隠れて、それ以外の客は素知らぬふりをしつつ端に移動するか、退店していく】
【盛り上がった店内にワザワザ入ろうという客も居ない】

あー……うるせえ。この店失敗だな…

【ボヤきながらドアを潜って中から出てきた背の高い男】
【黒いスーツ、黒いシャツ、黒いブーツ、黒のサングラス…ネクタイだけは真っ白】
【両手にビールの缶を幾つか抱えながら背を丸めながらいそいそとテラス席に向かっていく】
【既に誰もいない中、男は煩い窓を背にどっしりと深く椅子に腰掛けた】

『やんのかコノヤロウ!!』『うるせえコノヤロウ!!』


……マフィアのシマの境目とかなのかな

【ガシャーンと大きい音がした。どうやら一試合始まったようだ】
【男は軽快な音とともにプルタブを開けて、ビールを飲む】

【外から見れば窓の中では大喧嘩。それを背にして寛ぐ男】
【店主が自警団を呼びに店を飛び出していったが、男はそれよりもツマミが欲しかった】
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/08/21(水) 22:40:29.03 ID:L7PuNnXa0
>>104

「少食いうても、限度あるやろー」
【と笑いながらいう】

【しばらくしてから男が話し始めた】
【少年は話を、というより話す男の目を見ていた】
【その目から、彼の性格、考え方を汲み取っていた…
それは彼が始めて合う人に行う、"習慣"となっているらしい】

(うん、この人もわりとええ人やな、第六感がそう言っとるわ…言うてもそこまで自信ないんやけど)

【そう思いながら、男の話にこう返す】

「ぼくの趣味かー、頭の中で、組手のシミュレーションしてみたり、
本読んだりとか、そんな感じやな、うん。」

「ほんとはな、組手のことなんかな、考えたくないんやけどな…ぼくそういう性格やないし
でもな、いつどんなことが起こるかわからん…っちゅう変な危機意識からな、
念のため、そうしとるんや…」

「あ、ってそれ趣味じゃないか、ハハハ…」

【察しのつく人間なら、彼の言葉から、彼は何かトラウマを背負っており、
そのトラウマと対抗するためにそんなことを考えている…とそう思うだろう】

【しばらくして、注文されたものがテーブルに届く】
【少年は喉が乾いていたのか、真っ先にオレンジジュースを手にとった】

「ん、なかなか美味いな、こっちはどうやろー?」

【少年は食べ物に夢中である】
【この少年なら、何か気になることを聞いたとしたら、それは快く答えてくれるだろう】
【もちろん、それをするしないは男の判断にあるわけだが】
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/21(水) 23:47:20.77 ID:YfaTQ11z0
【誰一人として出歩く事の無い夜の街】
【――――其れもその筈。この街の中心に瘴気が漂っているのだから】
【不審に思って辿ったのならば、やがては一人の少女が視界に映るであろうか】
【紅いドレスを纏い、耀きを放つ金色の髪を持った少女。それと、その場に似合わぬ、ティーセット】
【一つの椅子に腰を掛けたのならば、カップに紅茶を注いで】


「誰も居ないのね。こんな素敵な夜なのに、誰も居ないなんて不思議ね。とっても、不思議
星だって沢山輝いているのに、誰も見ていないのかしら
こんなに綺麗なのに、何も見る事が無いなんて残念ね。残念」

【瘴気の元は、紛れもなくこの少女なのだろう】
【住民の誰もが関わるまいと窓を閉め切って、カーテンで閉ざしてしまって】
【――――クスリ。一人笑えば、やがてこの場を訪れた者へと視線を移すのだろう】
【見てくれだけは、ただの少女と何ら変わりない。だけれど、纏う気配だけは完全に別な種族で在ると告げている様】


「あなたはどう思うかしら?
星も綺麗で、とっても素敵な夜だと思わない?
…………それとも、真逆かしら。月が出ている夜は嫌い?」

【相手が話し掛けるよりも早く、投げかけられる問い】
【ゆるりと小首を傾げれば、答えを求めるけれど――――】







【薄暗い森の中。がさがさと動く影が一つ】
【濃い青色をした其れを纏っている所を見れば――――修道女であろうか】
【月の光を鋭く反射させる銀の髪。困った様に、ウロウロとさせる双眸】


「あの……そろそろ、離れて貰えませんか?
私も飼いたいのはやまやまなのですが……あなたを育ててあげれるだけのお金も無いのです
それに、野生のままの方があなたにもきっと……と言っても、分かりませんよね」

【悩みの原因。其れは、頭の上で丸まっている奇妙な生き物】
【ふわふわとした毛並み。まるで、ハムスターの様にも思える外見】
【眠っているのだろう。時折心地よさそうな小さな寝息が聞こえて】


「このままこの子を置いて行くと、獣や魔物に食べられてしまいそうですし……
かといって、連れて帰るわけにもいきません。……どうしたものでしょうか……」

【その毛玉を乗せたまま、ウロウロとする姿は何とも滑稽】
【時間も時間。そしてそんな奇妙な行動が合わされば、自然と目立つ事になろうか】


/長時間は難しいかと思われますが、宜しければ―!
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/22(木) 00:08:15.76 ID:hQGpqtW2o
>>107

【森の中――そこは、無数の気配で満ちた場所である】
【そこに人がいるとなれば、その人物に虫や動物の一匹くらい寄りついてもおかしくはないのだろう】


(この辺りだったような――あっ)


【ぱきりぱきりと枝を踏みながら、右往左往する修道女へと近づく影があった】
【暗くてよく確認できないが白い服を着ていて、肩にバッグらしきものをかけている】
【その人物は修道女の姿を確認するや否や、バッグから何かを取り出して――】


(気付いて、くれるでしょうか)


【ほんの僅かな時間、手先を動かしたならそれを見せようとするのだろう】


【ぶんぶんと手を振って近づこうとする――しかし、距離が少し開いている】
【見せようとした何か≠ノは文字のようなものが書きこまれており、それはピンク色に強く光っていることだろう】
【よく集中して見ないと、ただ光だけが浮いて近づいてきているようにも見える】

【薄暗い森、夜中の森――ひょっとすると、幽霊か何かと間違えてしまうかも、しれない】
【ちなみに目を凝らして読めたならば、『お久しぶりです、ブライトです』と書かれているのがわかるだろう】
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/22(木) 00:09:56.81 ID:hQGpqtW2o
>>107
/あ、もしかして予約だったりしましたか…?
/こちらは酒場の>>536の方ではないです
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/22(木) 00:26:47.58 ID:biShvpd10
>>108
【モコモコとした小動物を頭に乗せ、右往左往】
【さて、深夜の森に於いてその姿は幽霊悪魔様々な存在を連想させてしまうだろうか】
【――――けれど、枝を踏み割る音が聞こえたならば、そちらへと視線を向ける事だろう】
【……手に纏わせた淡い光。攻撃性は皆無だけれど、確かに聖の魔力が含まれて居て】


「道に迷ってしまったのでしたら、近くの街へとご案内出来ますが……
いえ、今日はもう遅いですから、或いは教会で休んで頂いてから――――」

【ゴースト。霊の其れを感じる事は無く】
【故に、相手を生者として扱った。この時間だと言うのに、警戒は無く、寧ろ微笑みを浮かべて居て】
【――――警戒心が無いと言えば、其れまでだけれど……こんな夜中、自分に声を掛けてくる者が居たとしたならば、きっと困っている筈】
【だから、少しでも力になれたなら……そんな事を思った矢先の出来事。近づいてくる正体が顔見知りだと知れば、その微笑みの意味も異なるのであろう】


「ええ――――本当にお久しぶりですね、ブライト
あれからどれ程経ったかは分かりませんが……元気にしていましたか?」

【月光でも互いの姿が認識出来るほどに近づけば、嬉しそうな色合いを浮かべる銀の双眸】
【あれから幾日経ったのかは分からないけれど、確かに少女の事は覚えていた様】
【ゆるりと傾げた小首は相手の体調を問うていて――――其れでいて、少女が喋れない事を知っているから】
【――――知っていたとしても、双眸は書き込む為の其れでは無く、少女の顔へと向けられては居るが】



/いえいえ、ナッシング予約でありますよ!
/3時前には落ちなければいけない可能性もありますが……宜しくお願い対しますですよ!
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/22(木) 00:46:49.93 ID:hQGpqtW2o
>>110

【現れたのはパールブルーの長髪に同色の瞳を持つ少女】
【大きな青色のリボンが特徴の、青みがかった白いワンピースに】
【動きやすそうなサンダルと、小さなひまわりの飾りがアクセントの麦わら帽――と】
【以前冬に出会った時とは違い、衣服が夏仕様になっていたが、スケッチブックは変わらずそのままだった】


【相手の――カログリアの顔を確認できたならば、にこりと微笑みかけるのだろう】
【ペラリ、スケッチブックを捲ったなら、小気味よい音を立てて新たな文字を紡いでゆく】


『ええ、変わりなく。カログリアさんもお元気そうでなによりです。』


【少しするとスケッチブックを反転させて、文字を示すのだろう】
【そして彼女が目を通している間に、ふと目線は上へと向かって】
【ぴ、と頭の上を指差して注意を引きつけようとするだろう】
【意図が伝わればすぐに、ブライトはまたペンを持つ】


『カログリアさん、頭の上に何か乗ってますよ?』


【……彼女が気付いていないとは思っていない】
【ただあまりにも自然に乗っかっているその動物。気になるのは、仕方がないことか】
【万が一限りなくリアルなファッションだとしたら、もの凄く失礼だが――】

/了解です!できる限りテンポよく返しますです
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2013/08/22(木) 00:52:44.90 ID:uuXFmF4Bo
>>105
【それからしばらく経ったろうか、店内の揉め事騒ぎはエスカレートの一途を辿っている】
【今や宙を舞うのはグラスの中身ばかりではない】
【グラスやら椅子やら灰皿やらが野放図に投げ交わされて、悪くすれば死人の一人も出かねない有り様だ】

すいませーん、空いてる席はありま──うぉわ!?

【一刻も早い自警団の到着が待たれるそんな状況下、からん、と音を立ててドアベルが鳴くと】
【飛んで火に入る何とやら。悲鳴とグラスの砕ける甲高い音とが一度響いて、怒声に掻き消されて聞こえなくなる】

やれやれ、なんて日だ……
浴びるように呑もうとは思ってたけど、まさかホントに頭から酒被る羽目になるなんて。

【更にしばらくして、テラスと店内とを隔てるドアがまた開いた】
【声色から察するに、開けたのはどうやら先程入店した不幸な客らしい。おっかなびっくり周囲を見回している】
【長身を男と同じ黒スーツに包み、黒いソフト帽にレザースニーカー。こっちはネクタイまで真っ黒の黒づくめ】

あー、そこのお兄さん……一応聞いとくけど、あっちの物騒な団体さんのツレとかじゃあ、無いよね?

【手には袋詰めの乾きものと酒瓶が何本か。度数の高い蒸留酒でも被ったらしく、濡れた髪からはアルコールの匂いが漂っていた】
/遅くなりましたがまだよろしければー
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/22(木) 01:00:29.77 ID:biShvpd10
>>111
【問題無いとの言葉を聞けば、安堵した様にも見えて】
【頭の上――――すやすやと眠る小動物を指されたならば、何処か困った表情】
【本人としても何と説明して良いのか分からないのか、暫しの間が置かれるけれど】


「この子の事……ですよね?
…………つい数時間前に出会ったのですが……パンを少し分け与えたら、懐かれてしまった様で……
何故か、好んで頭の上に乗ってくるのですよ」

【耳を澄ませば聞こえるであろう微かな寝息。指摘されている事にすら気付いていないのであろう。所謂、熟睡】
【その小さな毛玉との出会いを簡単に話したならば、小さな吐息を吐いて】
【――――起こさぬ様にと両手で優しく掬ったなら、少女がよく見える位置まで手を下げて】
【……実際は小さな魔物なのだけれど、まだ生まれて一月足らず。掌の上で餅の様に伸びれば、されるがまま】


「置いていこうかとも思ったのですが、今の時期は魔物達も活発ですから……
途方に暮れていた所なのですよ
飼う事も考えてはみたのですが……」

【指先で突っついてみたって、きっと起きなくて】
【――――それ所か、指先に伝わるであろうふにふにとした何とも言い難い感触。猫の肉球が一番近いであろうか】
【飼う事も考えてみた……が、経済状況的には厳しい】
【まだこの程度の大きさであれば何とかなるけれど、万が一大きくなれば――――そんな意も含んだ溜息であって】
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/22(木) 01:29:11.28 ID:Rsyjx/nmo
>>112

【背後で何が起きようともそれを振り返って気にするような素振りもなく】
【深夜にサングラスをかけた男はビールを平然と飲んでいた】

どれも何か薄汚いけどね…まあ飲み屋ってそんなもんだよ

【若いしゃがれた声で、振り向く事もなく平然とした返し】

【12人は入れそうなスペースも今は男だけが気怠そうに座っていて】
【テーブルの上にはビールの缶と赤マルとジッポーがあるだけだ】

【煙草の箱を手に取って、一本取り出して火をつける】
【煙を吐き出して、煙草は指に挟み、体は背もたれに寄りかかった】

……連れて歩くんならもうチョット気のいいヤツか美人にするかな…俺は
人を怒鳴るのがシゴトだとあんなんになるんだよきっと…ようわかんないけど

【ジメッとした夏でも男はスタウトをぬるくして飲んでいる】
【汗のかいていない缶を男はさっそく一本飲み干した】
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/22(木) 01:30:16.24 ID:hQGpqtW2o
>>113

【ペットかと思ったものの――その表情に家族のような絆を見出すことはできず】
【頭の上を寛ぎの空間とされてしまったとわかれば、苦笑を漏らすのだろう】

【熟睡しているのをいいことに、手を伸ばして触ってみようとするだろうか】
【そのやわらかい感触を堪能できたなら、自然と笑みをこぼして】


【しかし状況がわかれば、ブライトは悩ましげな表情を作るのだろう】
【自分が飼おうか、とも思ったが家主がそれを許さないはずで――】

【魔物、というからには普段見かける動物とはまた違った特徴を持つに違いない】
【いくら幼いとはいえ、じっと見つめているうちにブライトはその動物が犬や猫でないことに気付いたようで】


『えっと……多分その子、犬や猫じゃありません、よね?
 私も事情があって飼えないですし、こうするのはどうでしょうか。』


【さらさらと文字を書くと、スケッチブックを示すだろう】
【そのページには文の他に簡単な絵も描かれている】

【まず、大きく書かれた教会がある。カログリアが住まう教会のことだろう】
【そしてそのの横に、小さな小屋のようなものが追加されていて、その前に魔物の絵があった】
【――つまり?】


『野生に帰るまで、一時的に飼うのはどうでしょうか。私もたまにご飯持ってきますし。
 きっと、居場所を見つければ帰って行くでしょうし……寂しい話ではありますけど。』


【つまり、自分も手助けするから一時的にでも飼ってはどうか、ということらしい】
【そもそもなつき過ぎて野生に帰らないのではとか他の魔物に襲われるのではとか、そういう懸念はいっぱいあるけれど】
【――彼女なりに考えた結果、なのだろう】

/ぎゃー、遅れてしまいました…
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/22(木) 01:51:30.99 ID:biShvpd10
>>115

【時折寝返りの様な行動をするも、起きる気配なんて無く】
【やがて少女が止めたならば、両の手で包むようにする事だろう】
【――――包まれた故の息苦しさか、無意識に顔を覗かせたならばスピーなんて間抜けな音を響かせて】


「そうですね……恐らくは、一般的なペットとは異なった子だと思いますが……
…………何か、良い方法があるのですか?」

【幼いながらも、鋭い牙。爪も短いけれど、成長したならば武器の一つとなるのだろうか】
【――――スケッチブックへと視線を変えれば、描かれる其れ等へと真剣な眼差しを向けて】
【ふむふむ、何て文章に対する相槌。……その先の展開を察したのか、何処か悩むような表情を浮かべるけれど】


「あ、いえ……そんな……態々持ってきて頂かなくても、私の方でどうにかしてみますよ
…………ですが、そうですね。元々は私が勝手にあげてしまった事が原因なのですから、ブライトの言うとおり一時的に飼ってみましょうか
万が一帰る場所が見当たらない様でしたら、新しい家族が増えたとも考える事が出来ますから……」

【ご飯を持ってくる……何て言葉に対しては、慌てた様に辞退してみるけれど】
【――――少女の言葉を受けたなら、掌に収まる小さな命を見つめて】
【決心したように、一度頷く事であろう。少女の言葉によって背を押して貰えたのか、飼ってみるなんて旨を紡いで】


「幸い、書架は沢山ありますし、その中にはこの子の事が記されている書物も収まっているかもしれません……
ブライト、良いアドバイスを有り難う御座います」

【――――考えてみるのは、教会の書架。或いは其処に、魔物のことが記された物があるのかもしれない、なんて】
【……礼を述べたならば、小さく笑って。やがては、教会に帰って早速住処を整える準備を始めようとするけれど】

/お気になさらずですよー!
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/22(木) 02:14:01.71 ID:hQGpqtW2o
>>116

【ブライト自身は魔物を見たことがある訳ではない――だから、謎の生物≠ニしか捉えられなくて】
【こんなにも小さくて可愛らしい生き物の牙が、爪が、凶器と化す様を想像できないでいた】

【思考が行きつく先は、成長してそうなってしまったら……である】
【カログリアが危険にさらされてしまうのではないか、しかし懐けばそれだけ負担も大きくなる】
【――精いっぱい考えての先程の案だったが、それも正解でないような気もしていた】

【だからカログリアが飼うと決心しても、どこか申し訳なさそうな表情で――】


『すみません、いい案をだせなくて……。
 あ、私喫茶店でアルバイトをしているので、パンの耳とかならいつでも持って来れますよ!
 なのでその辺りは大丈夫ですっ。

 ……この子のお母さんが見つかるのが、きっと一番なんでしょうけどね。』


【そう言葉を並べれば、スケッチブックを示すのだろう】
【まるで提案した自分にも責任がある、とでも言いたげに】

【そして、カログリアが準備に取り掛かろうとすると、袖を引っ張るかして注意を向けようとするだろう】


『今から始めるのでしたら、私も手伝いますよ。』


【抱えたスケッチブックには、そう記されていて。手伝う、とは小屋と資料探し両方のことなのだろう】
【既に夜も遅いが――止められればきっと、「じゃあ泊っていきます」とでも言いだすのだろう】
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2013/08/22(木) 02:19:00.75 ID:uuXFmF4Bo
>>114
【向かいの席にどっかり腰を下ろすと、不幸な客──改め長身の青年は、角瓶の蓋を開けてらっぱ飲みに呷る】
【いささか危うい呑み方だが、状況が状況だ。酔わなければやっていられるものではない】

……だよねえ。
うるさいむさ苦しい面倒臭いの三重苦だし、俺だって御免だよ。仕事ならまだしも。

【向かいで一服つける男を見ていたと思うと、何やら懐をまさぐりだす青年だったが】
【ジッポーはともかくようよう手にした彼の煙草は、案の定酒浸しで駄目になっていたようだ】
【頬杖を突いて空を見上げ、深く溜め息。男を物欲しげに横目でちらり、また酒瓶を呷り】

ところで……いきなり悪いんだけど、ちょっと俺にも分けてくれないかな?煙草、湿気ッちゃってさ。

【だましだまししばらく我慢していたが、遂に煙の匂いに堪えかねたのだろう】
【チーズにナッツにビーフジャーキー、雑多なつまみを開封してテーブルの上に広げつつ、頼み込む】
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/22(木) 02:27:26.44 ID:biShvpd10
>>117
「いえ、十分に良い案ではありませんか

……私としても、この子のお母さんが見つかるのが一番の幸せだと思いますが……
やはり、本当の親の下で育つのが、一番でしょうから……」

【謝る必要は無い――――とでも言うかの様で、「すみません」に対しては首を横に振るのだろう】
【果たしてどんな成長を迎えるかのも分からないけれど……何にしたって、親に育てて貰うのが一番との考えは同じで】
【何時か見つかるのか、それとも――――其れは、先にならなければ分からない事】


「――――そうですか?
では、お言葉に甘えてブライトにも手伝って頂きましょう」

【引っ張られた袖。振り返ってみれば、その文字が映って】
【……小さく微笑んだならば、承諾するように一度頷くのだろう】
【何にせよ、もうこの時間。泊まるのならば、翌日の朝から“お手伝い”が始まった筈で】
【出来上がったのは、一つの小鳥が入るような小さな小さな部屋。魔物の子が其れを見て喜んでいた――――なんて話は、余談であって】

/申し訳ないです……そろそろお時間故に失礼させて頂きたく……!
/お相手、有り難う御座いましたですよー!お休みなさいませであります!
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/22(木) 02:30:18.67 ID:hQGpqtW2o
>>119
//いい感じで終わってるので自分もこれにて…!
//ありがとうございましたっ
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/22(木) 02:49:07.88 ID:Rsyjx/nmo
>>118

【煙草をくわえたまま、サングラスの男はそちらを見た】
【サングラス越しなので無言で遠くを見て言うような感じもするが】

兄ちゃん、黒いね。服…とかさ。……黒人だな黒人

【ニッと白い歯を大きく見せながら男は笑う】
【コチラもモッズスーツの三つボタンをきっちり締めて】
【そこにある白いヘビ革のネクタイとシャツの襟のボタンだけが】
【白いので余り他人のことは言えたもんじゃないが】

ポーカーテーブルが綺麗なのと…BGMのセンスは良かったんだけど…
オールディーズの間にOIパン流してるとこなんて初めてだ
まあ…でも………ああ、まあいいか

【煙草を吸い込んで、吐き出している間に考えが変わったのか言葉を区切る】

【男はテーブルの上の煙草の箱を、そのままその上を滑らせた】

マルボロぐらい好きなだけ吸える世界がベストってもんだよ

【空いた缶を灰皿代わりに、灰を落として】
【新しいビールの缶を取って、開けて、ハイペースに飲んだ】


122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2013/08/22(木) 03:55:05.15 ID:uuXFmF4Bo
>>121
【にへらと剽軽な笑みを浮かべて、これで肌も黒く塗れば完璧だが、と前置き】
【酔った勢いでそれをやって、夜道で轢かれたから二度とやらないと誓ってる──などと、冗談めかして】

まあ、仕事柄何かと便利だからね。
ここだけの話、嫌な仕事を蹴るときとか「喪に服してる」って言えば割とすんなり通るもんでさ。
自由業の数少ない利点かも知れない。

【肌に貼り付く前髪を掻き上げ、ネクタイを緩めながら、大真面目にいかにも不真面目な事を言う青年】
【こちらに滑ってきた煙草の箱から有り難く一本頂戴すると、火を点けて煙を深く吸い込んだ】
【そうして人心地着いたところで、つまみをテーブルの真ん中にまでずいと突き出し】

恩に着るよ。礼って程じゃないが、ここは俺が持つ。自警団かそこらが来るまで適当にやろう。

……ブルースが好きでね。大概が湿っぽい内容だから、妙に気分を刺激するような事も無いし。
腰を据えてひたすらぼーっと呑んでたい時とか、特に良い。
まあ、結局はその日の気分次第なんだけどさ。

【こちらも同じように角瓶を空けて、灰皿代わりに。全く最近は肩身が狭くていけない、等と】
【男の言葉にしきりに首肯しながら、ジャーキーを一枚口にくわえて呑み進めた】
//度々遅れて申し訳ない……明日に響くような事はありませんか?
//もし差し障りがあるようなら、持ち越しましょうか
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/22(木) 09:14:05.86 ID:Rsyjx/nmo
>>122
/すみません…こちらはついウトウトして寝落ちしてしまいました
/今日の夜8時以降から、またお時間頂けないでしょうか
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2013/08/22(木) 11:15:56.88 ID:RS3A/ouf0
>>106

組手か、実際にそういう状況に立ったことがあるのか?
君も能力者だし、能力を持っていると自然、そういう状況に立たされる時もある。
特に危険なのは機関の能力者狩りとかな、君も聞いたことぐらいはあるはずだろう。

【男は、こう言い終えると、気を取り直して料理の方へと目をやった】

ああ、それでは頂こう
うん、なかなか美味い、食べ終えたらデザートを頼んでも良いぞ?

【男も、スープとパンをゆっくりと食べる、ひとまず、食事を終えるまで話は待とう】
【男はそう考えていた】
【もちろん、少年の方から何か話が出れば、応えるつもりではあった】
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/22(木) 12:31:22.23 ID:lTT/+Q7U0
>>124
【オムライスを食べ終えてから、聞かれていたことを思い出し、こう話す】

「あ、そうやったな、えっとな」

「僕な、小さいころな、うちが強盗にあってんー
 包丁持った男が二人やったかな・・・
 そのころから能力はあったんやけどな、押入れに隠れるだけでブルブル震えるだけ、何も出来んかった・・・」

「不幸中の幸い、もの盗られるだけで済んだんやけどな、
 やっぱりこのままじゃアカンーて一大決心してな、うん。」

「とりあえずまずは能力活かせる格闘技を習わんとな、ってなってな、
 カポエイラっちゅう足の技が多いやつ、やってみてん。ちょっとだけ・・・っちゅうか1ヶ月だけやな。
 もうちょっとやりたかったんやけどな、しはんから君天才やから、これ以上「教わったら」最後伸びなやむでー
 て言われてな・・・、まだその意味わからんのやけどな。あ、もちろん能力は見せへんかったで。」

「道場抜ける時にな、毎日組手するのは無理やろうから、頭ん中でやっとけよーてしはんが言うからな・・・
 まあちゃんと教えに従って、考えとるーいう感じやな。」

「もちろん頭ん中で考えとるだけやから、実際にやったら全く違うんやろうけどなー・・・どうなんやろ。」

「あー・・・今やったらあんな強盗ぎちょんぎちょんに蹴散らしてやるんやけどなー
 過去はどうしようもないしな・・・まあそんな感じやなー」

【どうやら少年は、少し打ち解けるとペラペラと話しだすタイプらしい】

【話し終えたあと、少年は男がなにか食べるのではないかと、未だに思っているらしい】

「あ、じゃあぼくはな、デザート頼ましてもらうけどな・・・
 にいちゃんそれ、前菜っちゅうもんやろ?メインはなんやろなーーー?」

「ふつうその体やったら、2人前とか、3人前ぐらい食うんちゃうん?
 パンとスープだけとか、ありえへんやろー・・・たぶん」

「あー・・・いっぱい食べたら引かれちゃうーって思っとるんやったら気にせんでええで。
 すごい食うやつとよく御飯食べるからな・・・そこら辺は慣れとるわー」

【そういいながらデザートのメニューに目を通し、あ、これとかええなーと独り言を言っている】

「デザート、決めたでー。」

【と言うと少年は待っている】
【どうやら男と一緒に注文しようと考えているらしい】
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2013/08/22(木) 13:22:03.31 ID:RS3A/ouf0
>>125

なるほど、教えてくれてありがとう。
君が話してくれたのだ、今度は私の話をしよう。

私の故郷は櫻の国北部の最果て、そこにあった寺院で育った。
私もそこの和尚に色々と教わった、もちろん、組手も。
能力もそこで鍛えた。私の師も能力者だったからな。

【料理を食べ終えると、少年がデザートを頼もうとする、決めたと言いながら男を待っているのは、やはり食事が少ないのが未だに信じられないからなのだろう】
【男は少年の台詞にこう返した】

いや、私はこれだけで充分、それにしてもそんな人と一緒によく食べるのか。

【男は、少年を納得させようと、一つだけ、デザートを頼むことにした】

じゃあ、バニラアイスを、君は?

【店員を呼びメニューを頼む、デザートなら主食等とは違い、すぐに運ばれてくる事だろう】
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/22(木) 14:06:10.12 ID:lTT/+Q7U0
>>126

「ほー、櫻の国かー・・・本で読んだことしかないんやけど、ええとこみたいやなー」

【純粋に、羨ましそうにこう言う】
【そして男がデザートしか頼まないところをみて】

「ホントに食わんのやなー・・・
 あー・・・でも櫻の国出身ならなんかわかる気するわー
 てきとーやけど、あの人達何も食わんでも生きていけそうやしなー」

【と笑いながら、メニューの小振りのパフェをさして】

「それじゃ、これおねがいしますー」

【と注文した】
【ウェイターは食べ終わったお皿を持って行きながらいそいそと厨房の方へ戻っていった】

「・・・さっきからウェイターさんすぐ帰って行くけどな・・・
 これ、怪しまれてるんちゃうか?・・・
 よう考えたらこの時間に大柄のにいちゃんと少年ってな、なんかアカン組み合わせやしな・・・」

「んー。大丈夫かいな・・・暴力団の勧誘とかそんな感じに思われとるんちゃうかー」

【と冗談っぽく言う】
【しかし少年はこの発言をしながら、この冗談があながち間違いでもないような・・・と思い始めていた】
【というのも、周りの専業主婦軍団の話し声が、
 ガヤガヤしたものからヒソヒソ・・・というものに変わっていたからである】


128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2013/08/22(木) 16:09:04.28 ID:RS3A/ouf0
>>127

私の住んでいた地域では桜は見れないが、一面の銀世界はとても素晴らしかった。

【やがて少年から言葉を聞くと、財布から一万円札を出し、テーブルに置く】
【男はアイスコーヒーを飲み干すと編笠を被り直し席を立つ】

君にも誤解があるといけない、これで足りるだろうから私はここで失礼する。
あと、私の注文は君が食べてくれて構わない、では。

【男は少年に気遣い、店を出る】
【男が店を出ると、丁度テーブルにはパフェとアイスが運ばれてくるだろう】



/すみませんがこのあたりで
/ありがとうございました
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/22(木) 17:02:04.72 ID:lTT/+Q7U0
>>128

「にいちゃん帰ってしまうんかー・・・そういう意味で言ったわけじゃないんやけどな・・・」
【と困惑する】

「ごちそうさんです、ありがとな、にいちゃん。」
【男が立ち上がると同時に感謝した】

【残された一万円】
【それを見ながら少年はどうすべきを考える】
【男の後を追うという選択肢。しかし注文したものを食べないで出て行くのは失礼・・・】
【会計も済ませていないために、やはり追いつくことは出来ないように思えた】
【それに男が出て行った理由・・・それは、他にまだあるのだろう、少年は子供心ながらに理解した】

【パフェとアイスが運ばれてくる】
【女性のウェイターは男が帰っていくのを見たのか、少し緊張がとけたようで】
【席に残った、ちょっとイケメンな少年に対応するのは、中々嬉しそうに見えた】

【少年は「ありがとうなー」と答えて】
【甘いモノが好きだったのか、オムライスよりも速いペースで、どちらも平らげてしまった】

「ごちそーさん、会計は・・・っと」

【合掌してこう言い、一万円を手にとって立ち上がった】
【お釣りは7000円弱、少年はその全てを募金箱の中にためらいもなく入れた】
【レジの人が驚いてたのは言うまでもない】

【・・・店を出てから、また公園に戻る】
【開いているベンチを探し、また一眠りするようだ・・・】

/ありがとうございましたー!
/いろいろ至らない点がありました・・・申し訳ないです><
/楽しかったです!またおねがいしますー
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/08/22(木) 18:42:28.18 ID:GO1a3s890
【櫻の国の居酒屋】

【注文の声や雑談などで騒いでいる居酒屋に一人のパーカーを着ジーンズをはく30代前半の男が入ってきた】
「いらっしゃい」
【と店主が言う】

【男はカウンター席へと移動し座りメニューを見る】
【注文する品が決まったのか男はビールとおでんを注文する】
【注文し終わった後、男は考えごとをはじめた】

(・・・・どこで働こうか)

【そうこの男ただいま無職なのだ】
【前は小さな組織で働いていたが何時の間にやら壊滅していたのだ】

(あの組織でちょっと後ろ暗いことをやっているし、表で働こうにもそれがばれて首になるかもしれないしなあ)

【と、いろいろと考えていると】
【注文の品が自分のカウンター席に運ばれてきたのだ】

(まあ、今は腹が減っているし食べてから考えるか)

【と、考え食べることに集中し始めたのだ】









131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/22(木) 18:52:45.72 ID:d/Rw4zQYo
【繁華街――路地裏】

【狭い暗がりの道から、ほうほうの体で逃げ出す不良数人の姿があった】
【仲間に引っ張られ何とか歩くような姿の一人が、路地の奥を睨み付け中指を突き出すが】
【奥から地を蹴る音が響くと同時、球状に結集して飛来した灰色の燐光に弾き飛ばされた】

ったくよう……こちとら大会振りの喧嘩だってぇのに、骨がねぇなあ
今の若い連中は皆ああなのかよい? 無駄に疲れっちまう……

【ややあって不良達の逃げて行った路地から、気だるげにぼやきつつ姿を見せたのは】
【アッシュグレイの長髪で目が隠れ、顎には無精髭の残る大柄な男だった】
【聖職者風の黒衣を纏い、聖マリアのメダイと逆十字を首から下げている】

【不良達の逃げて行った通りに出て伸びを一つ、目が隠れている所為で眠いのかは判然としない】
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2013/08/22(木) 20:18:19.23 ID:uuXFmF4Bo
>>123
//いえ、どうぞお気になさらず
//自分としては是非とも続行を希望する所存ですー
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/22(木) 20:43:20.30 ID:Rsyjx/nmo
>>122

なら、次は全身光ってみようぜ。全身スパンコールのスーツ来て
ミラーボールで出来たヘルメット被って……

【などと下らないことニヤけ半分で男は言う】

ああ…そう。別に、『気にいらんから帰れ』でいいと思うけどな…俺は
…社会人のマナーとかその辺のオトナのヤツか………面倒だな

【そう言いながらタバコを吸う男も十分大人である】
【29ともなれば最近はオッサンと呼ばれることも多くなってきた】
【というより大体の初対面の人間にはそう呼ばれやすく、実年齢より高く見られる傾向がある】

店主がどっか行っちまってるから、払いなんて気にしなくていいんじゃない?……飲まれる方が悪い

…ブルースはな…ジャズ側から見るか、ロックンロールの側から見るかで変わんだよ、あれは……
まあ、俺は……別にだな………。……あれは、踊れない……からさあ

【煙草を指先で叩いて灰を落としながら、男はどこともないところを】
【ジーっと言葉に間を置きながら話すためそのしゃがれた声を相まって】
【どこか、緊張と拍子抜けの入り混じった不思議な雰囲気を滲み出している】

【相手の酒瓶を何となく見ていると、何だかビール以外も飲みたくなってきた、と】
【急に男は立ち上がると、いそいそと怒号が飛び交う最前線へと】
【飄々と、腰をかがめながらドアベルを鳴らして侵入していった】

【数分もしないうちに、サッサかと『イカした七面鳥』のラベルのバーボンを持って出てくる】
【あの中をくぐり抜けたにもかかわらず、何一つ彼は汚れちゃいない】

ワイルドターキーが空を飛んでた……何かいいな、そういうの

【歯を見せて笑う。席について一口飲むと、何かを考えているようで】

…あー…あれだ……七面鳥ってニワトリだっけ?
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/22(木) 21:17:41.97 ID:gtNU+6yK0
【――――世界は、絶えず時の流れと共に移り変わっていき、今を生きる人の数だけ、物語もまた時の流れと共に紡がれていく】
【今を生きる人の数だけ紡がれる、幾百億編の物語――――】



【――――水の国 公園】

……世界は、これから……どうなっていくんだろうか、ぁ……?

【華奢ながらも筋肉の浮き出た色白な上半身を晒す様に、ワイシャツだけをボタンも留めずに羽織り】
【下半身はジーンズとスニーカーで固め、腰回りに大量のチェーン装飾を巻き付けた】
【くすんだ水色の髪を前髪ばかり長くした、身長170cm前後の青年が】
【ベンチに身体を横たえ、ぼうっと夜空を見上げながら寝そべっていた】
【既に時間も遅く、青年以外に公園の中に人気は感じられない】

……コーネリアスも殺して……少しは、世界も変わっていくだろうね……ぇ
……その中で、僕のすべきことは……どうなる……?

【取り留めのない言葉をぶつぶつと零しながら、青年はすっと目を細める】
【浮浪者然とした格好だが、くたびれた雰囲気とは真逆の、近寄りがたいピリピリした空気を感じさせて】
【もう、季節も秋に移ろうとしている――――どこかから、夜の虫の鳴く声が聞こえてきた】



【――――所変わって、風の国 繁華街】

……『D.R.U.G.S.』……Cypress=c…イル=ナイトウィッシュ……!
……やっぱり、放ってはおけない……見過ごしては、おけない……!

【ラベンダー色の肩ほどまで伸びた髪で、赤と青のどこか虚ろなオッドアイを持ち】
【白いワンピースの上から、明らかに身の丈に合っていないボロボロのコートを着込んだ、10歳くらいの少女が】
【賑わいの中心からはやや外れた、建物の壁に寄り掛かって、座り込んでいた】

【そのままなら、浮浪者か物乞いの少女が疲れて座り込んでいる様にも見えるかもしれないが】
【その身からは、尋常ならざる量の魔力が感じ取れるかもしれない】

……『Justice』だったら、何とかできたかもしれない……
……でも、今はもう『Justice』はない…………いや、私1人でも、何とか……

【壁を背もたれにして、ぐっと顔を上げる少女】
【虚ろなはずのその瞳の奥に、何かの力が湛えられていて――――ある種矛盾した、不気味な瞳の輝き。それに気づく者も、あるいはいるのかもしれない】



【――――どの物語も、今と言う時の中に、確かに存在している物である】
【もし変化が訪れるとしたら――――それはどの物語なのだろうか】
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/22(木) 21:41:52.08 ID:d/Rw4zQYo
>>134

【――ざりと砂を踏む音が響いて、街灯の光を受けた影が伸びる】
【曲馬団の高足めいて長いその影は、その場をただ通り過ぎようとしていたのだが】

……コーネリアスを、殺した?

【相手の言葉を拾い上げて反復する間は、それを初めて耳にしたという様子であり】
【視線を遣ったなら其処に佇んでいるのは矢張り背高の人、三十代と思しき年齢の男だ】
【黒の祭服を纏い、紅茶色の長髪を垂らし、オリーブ色の目は左右で瞳孔の開き幅が異なっていた】

……――

【「まさか、お前が?」と言いたげに胡乱な視線は相手の目より下、喉元を見据えている】
【――その不躾な見据え方が、誰かに似ていた。白髪に青藍色を零す漆黒の彼岸花を差した男に】
【もっとも、相手がそれを感じ取れるか否かは分からないのだが。なにせ血縁にしては違い過ぎている】
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/22(木) 21:51:51.23 ID:CW9Okrml0
【街外れ――街を見下ろす高台、東屋の下】
【空をすっぽり覆う雨雲の天蓋、ばたばたと屋根で爆ぜる雨粒の音】
【振り出してしまった空を窺うように見上げる人影が一つ、小さな明かりとそこに居たなら】

……ちッ、気付かなかった。

【――電池式のカンテラ一つ、机の上に載せて。その横には鈍器になりそうに分厚い本一冊】
【空からのものを凌げても地を伝うものまで防げないなら、ベンチの上に行儀悪く載せた足、あひる座りの形で】

【ちらりピンク色を混ぜ込んだ金髪、毛先に従ってくるり巻くのは後ろで一つに束ねられて】
【ひどく不機嫌そうに伏せられた勿忘草色の双眸、オマケとばかりに舌打ちを付け足す音】
【長めの裾をベンチの上に纏めこまれたロング丈のワンピース、生成り色に白のタブリエを巻いて】
【底の低いパンプスが一応脱いで底を天にしてベンチに置かれていた。――そんな、少女が一人】

帰れないじゃあないか、これ……読み終わってしまったのだし。
どうしてくれる、――傘でも歩いて来ないかしらん。

【――気だるげに机に頬杖つけば溜息一つ、机の上の本に手を伸ばしては見るけれど】
【ぱらり捲って閉じてしまうならばきっと言葉通り、ぼんやりと退屈を持て余しているよう――】

【雨粒に光が分散すれば遠目でも微かに明るく見えた。降られてしまった誰かが居たなら、道標程度にはなるのかも】
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/22(木) 21:55:01.59 ID:gtNU+6yK0
>>135

……約束も、果たされる時はやってくるんだろうね……ぇ……
――――っ、誰だ……ッ

【空を睨みつけていた青年の表情に、どこかやるせなさが走る】
【だが、それも一瞬の事。そばを通りがかったと思しき男の声を耳にすると、途端に表情を強張らせ、身体を起こす】

……一体、何の用だい、ぃ?
……コーネリアスなら、シレーナ島のアジトで、砕け散って朽ち果てた……知らなかったのかい?
……それは、僕の目の前で起きた事……それだけさ……ぁ

【男の態度に何を感じているのか。青年はぶっきらぼうに言葉を紡ぐ】
【六罪王コーネリアスの死をすら知らない様子の男に、簡潔に『自らの身で知っている事』を口にする】
【その事を男がどう受け取ろうと、それは自分の知った事ではないと言う様子で】

(……機関の人間なら、まず知らないはずはないだろう……でも、人間なんてどこでどう繋がっているか、分からない……)

【――――正確に言うなら、反応に対してある程度、心中で身構えてはいた】
【何らかの理由で、逆上して飛びかかって来ないとも限らないからだ。この男が、コーネリアスと個人的に親しい可能性もある】
【その時には――――青年としても、むざむざ殺されるつもりはない】
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2013/08/22(木) 22:06:52.33 ID:uuXFmF4Bo
>>133

そりゃあ良いや……いつかひどく酔ったらやるかもね。
なんだったら賭けるかい? うまい事避けてくれるか、逆にドライバーの目が眩んでまた轢かれるか。

【我が身の事だというのにまるで他人事のように、へらへらと行きすぎた冗句を返して】
【何がおかしいのかひとしきり肩を震わせると、続けて】

物の道理も分からない時分は、気に食わないクライアントによく啖呵切ったよ。
どんなにしつこく粘る奴でも、終いに手前等を晩飯のミートソースにしてやろうかっつって散弾銃持ち出せば大概逃げるしね……
何回か同じような事やって、半年もした冬の朝だ。やけに風が冷たいと思ったら、ねぐらの壁がスイスチーズになってた。

尤もらしい断り方考える手間と安眠を秤に掛けて、後の方を取っただけだよ。
何でも屋なんてやくざな稼業に、社会人のマナーもクソもないだろう。

【まだまだ餓鬼さ、単に小賢しくなっただけだとうそぶいて、ぷかりと煙草の煙で輪を作る】
【矢鱈にぺらぺらとよく喋るのは、男を同業者だとでも思っているからだろうか】
【こんな修羅場に長居するのは、概ね馬鹿か堅気でない奴かのどちらかだ。勘違いしても無理はない】

俺はともかく、そっちは顔見られてるんじゃない? また来るつもりなら面倒臭い事になるかもよ。

……あー、そっか。そういう……踊りは疎いからよく分かんないや。
やらない訳じゃないんだが、足踏んだり踏まれたりが関の山でさ……。

【背もたれに身体を預けて夜空を仰ぐ青年は、何やら唇をへの字に曲げて難しい顔をしながらも】
【やんややんやと賑わしい酒場の中へと消えてゆく背中を、鷹揚に手を振って見送る】

七面鳥が空飛ぶ酒場か。いいね。世界がどこもかしこもこの酒場みたいだったら、好きなだけ飲み放題だ。

【それから暫くちびちびとやっていたが、ややあって戦利品を手に戻ってきた男を見るや】
【下手な口笛とまばらな拍手で迎え入れ、しきりにつまみを薦めるのだった】

……ん? えーっと、ちょっと待って。
七面鳥は顔がいかつくてクリスマスに……いや、ローストチキン食うとこもあるしなあ。
親戚みたいなもんじゃない?

//見逃し失礼しました……
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/22(木) 22:11:51.48 ID:d/Rw4zQYo
>>137

【青年の言葉を咀嚼して顎に手を当て、男はその歪な視線を斜め下に落とす】
【思考の海に沈む直前の動作は、その左手薬指にある特徴的な黒蛇の痣を覗かせた】

――……嗚呼、失敬。
いやね、まさかリリアに次いで彼までも、とは知らなかった。驚いたよ
それか……六罪王に楯突いた者同士がこうして会った事に、驚くべきか

【男に敵対の意思は見えず、ただ今知らされた事実を飲み込むのみであり】
【それから――近くに自販機でもあるだろうか、其処まで徐に歩み寄る】
【ついとボタンの列をなぞる紫色の長い爪が、数度迷った末にブラックの珈琲を探し当てた】

……二人が欠けた。当然、内部でも混乱があるだろう
内でこんがらがっている分には良いが、その動乱が外に出る事は芳しくない

【ごとりと落ちた缶を引っ張り出すと、片手で器用にプルタブを起こして口に運ぶ】
【相手の反応を見るようにちらと向ける視線は、矢張り相手と合わす事なく僅かに下へ落ちた】
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/22(木) 22:25:33.18 ID:gtNU+6yK0
>>139

……そうかい……まぁ、機関そのものが健在である以上、大多数の人間にとってはどうでも良い事なのかもしれないけどね、ぇ……

【男がコーネリアスの死を知らなかったのでは、と言う青年の予測は当たっていた様で】
【しかし――――青年にとっては既に過去の出来事。付け加えて言えば、社会の敵としての機関は今もなお活動を続けている】
【その事を鑑みれば、マクロ的な視点に立った時、大した意味を持つ事でもないのかもしれないと、青年はいささか思考を冷ましていた】

――――っ、『六罪王に楯突いた者同士』……?
……一体、誰と戦ったって言うんだい、ぃ……?

【だが、青年にも興味をひかれる言葉はあった。男の言う、「六罪王と戦った」と言う言葉に、青年は視線を向ける】
【無論、六罪王なのだから、コーネリアスの他にもいる。その誰と戦ったのか。青年はそこに興味を向けた】

――――まぁ、後の事は軍や『UNITED TRIGGER』がやるんじゃないのかい……ぃ?
僕は、ただ個人的にコーネリアスの言葉が気に食わなかったから、戦ったまでさ……ぁ
アレに続く馬鹿でも出てこない限り、僕としては、そっちの方はどうでもいいね……ぇ

【後の事を気にするそぶりを見せる男に対して、青年はどこか気だるげな言葉で返事を返した】
【――――社会的な正義などではなく、個人的な価値観に照らして、機関ではなくコーネリアス個人と戦っていた】
【どこか一般的な人間の範疇から逸脱する様な、そんな印象を与える言葉である】
【青年にとっては、コーネリアス亡き後、その後を継ぐような人間でも出てこない限り、機関そのものには大した興味を抱いていないのだろう】
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/22(木) 22:45:51.57 ID:d/Rw4zQYo
>>140

その通り、基本的にはどうでも良いんだ。
……私達に関わりさえしなければ、ね

【何処かに含みというか陰りを持たせた言い方ながらも、男は市民的な返答を述べる】
【実際どうでも良いのだろう。正義感の欠片も見えない表情は珈琲の味さえ感じていないように酷く軽薄だった】

誰とって……? この前斃れた半魔だよ、リリアと言ったか。
三度戦った。 三度目の正直とは行かなかったが、弟が止めを刺した
止めと言っても……生きてはいるらしいがね。ただ、今後害を成す事は無いそうだ

【伝聞による情報は曖昧ながら、世間的にも知られているだろう内容に即していた】
【ただ一点、それに彼の親類が関わっていたという事のみが特筆するべき部分だろうか】

そうだね……私も、奴らが娘にさえ関わらなければ、何の問題も持たないんだ
私個人に掛かって来るのは別に構わない。だがね、この騒ぎで飛び火が無いとは言えない

問題は解決したいが、あれだけ根を張っている以上、機関を全て消すともいかないのだし……
……飛んで来たら撃ち落とせば良い、か。嗚呼あと、君を煩わす馬鹿も出て来ないと良いが。

【鬱陶しげに髪を払いつつ、語る内容をいたく何でもないように話す合間に珈琲を口に運ぶ】
【じりじりと暑い夜、缶の中身を呷る喉には汗一つ浮かんでいなかった】
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [sage saga]:2013/08/22(木) 22:56:36.63 ID:yKtMFK+AO
>>136

【少し遠くの方から、ちかり、と細く目映い光がそちらへと向けられた】
【雨音の中にまた違う音が混じる。水溜まりを避けるように、粗暴な響き】
【それは光源と共に近付いてきた――傘だけでなく、人をひとり連れて】

…………おい。そこで何をやっている

【そうして少女に声を掛けてきたのは、懐中電灯と傘を携えた仏頂面の女だった】

【アッシュブロンドの長髪を高い位置でポニーテールに纏めた、精悍な顔立ちと琥珀色の双眸が特徴的な若い女】
【袖の無いハイネックのシャツにレザースキニーパンツ、長いアームカバーと履き潰したブーツを着用している】
【シンプルな小振りのウエストポーチを携え、左胸に輝いているのは『自警団』の所属を証明するバッジが一つ】
【身に着けているものは殆どが黒色に統一されており、さながら影のごとき黒尽くめの様相を呈していたものの】
【腰に提げた『細長い棒状の柄のようなもの』だけは鮮烈なピンク色をしていて、毒々しい存在感を放っていた】

もしや怪しい企てなんかをしておらんだろうな……

【いかにも訝しげに問うてくる女は、傘を畳みながら東屋の下に入ってくるだろう】
【傘が歩いてきたのは良いものの――どうやらそれに入れてはくれなさそうだった】

/まだいらっしゃるでしょうか?
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/22(木) 23:04:34.77 ID:gtNU+6yK0
>>141

……そう言う訳にもいかないのが、あの連中でもあると思うけどね……ぇ
まず間違いなく、今後も動くだろう……どんな形であれ、ね……ぇ?

【関わらなければ――――やはり、大半の人間の抱く感情は、そこにあるのだろう】
【だが、機関相手に限って言えば、必ず次のアクションを起こしてくるはずである。好むと好まざるとに関わらず、関わらないと言うのは不可能に近いだろう】
【少なくとも、人間社会の中で生きている限りは――――】

あぁ……リリアか……ぁ
結局、アレにはノータッチだったね、ぇ……アレにはアレで訳ありで、出来れば殺そうと思ってたんだけど……ぉ
……生かして返したのは失敗だったかもね、ぇ……とは言え、『ATLAS』は消えて、痕跡も無い……
どれほどの敵だったかもわからない以上、僕からとやかく言える事はないかな、ぁ……
まぁいずれ、機関の中でも疎まれていたと言うし……アレの敗北は決まっていたのかもしれないね……ぇ

【コーネリアスに次いで、青年にも馴染みのある名前であるリリアの事と聞いて、青年も考え込む仕草を見せる】
【コーネリアスと同様に、何らかの因縁があったようだが、対決した事はなかったらしい】
【実際に戦った事の無い以上、止めを刺せなかった事には引っ掛かりを感じながらも、仕方がないと溜飲を下げているらしい】
【――――対岸の火事とは言わないまでも、関わり合いは最終的に、非常に薄かったのだろう】

……この情勢じゃ、絶対とは言えないはずさ、ぁ……
安全な場所、聖域なんて……どこにもないだろうね、ぇ……
――――守りたいものがあるって言うなら、精々その手から刃を離さないようにすればいい……
……一度失えば、それっきりだからね……ぇ

【守りたいものがあると言う男の言葉に、すっと目を細める青年】
【リリアと敵対していたと言う言葉が本当ならば、男もそれ相応の力を持っていると見て良いのかもしれない】
【ただ、意欲的に戦闘をする性格とも思えなかった。男の言葉は、青年のそれと似て、積極的な正義には見えなかったからだ】
【だから、男の言葉を認める形で、青年は一言付け加えた。それは、守る事の重さを伝える、ささやかな警鐘】
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/22(木) 23:10:08.46 ID:BCUjScSto
【路地裏】

【二人の男がいる。一人は屈んでいる。一人は倒れている】
【倒れている男のそばで屈んでいるのは、身長2メートルを超えているであろう大男だった。薄汚れた灰色の作業着の上に、黒いラバー地のエプロン】
【足には黒いゴム長靴。角ばった顔つき。短めに切り揃えられた黒髪。両耳は奇妙に歪んでドス黒く変色し、両の親指も黒く他の指より細長い】

【最も異様なのは、大男の髪の隙間。額一杯を埋める巨大な一つ目が埋まっていた】
【本来の両眼のあるべき場所には、黒い瞳の義眼がはめ込まれている】


【倒れている男のほうは、路地裏の浮浪者だろうか。ボロボロになったジャケットとジーンズ。その下に広がる血溜まり】
【すでに、絶命していた。首筋を裂かれ、胸を一突きにされている。見開かれた瞳は何も映さない】
【大男はしばらく死体の身体を探っていたが、やがて目的の物を見つけ出した。小さな記憶媒体】
【それを作業服のポケットにしまうと、大男は死体の眼を閉じさせて立ちあがった】


……重要機密というほどでもないが持ち逃げされるのも少々困る、とその程度でこの有り様だ。哀れなものだな
直接手を下した私に言われたくはないだろうがね

お前も足抜けするのなら、欲をかくべきではなかったな


【動かぬ死体に語りかけつつ、大男は傍らに置かれていた血塗れの肉切り包丁を拾い上げてついた血を拭った】
【建物の隙間から差し込む光を、包丁が反射する。大男の額の一つ目が、少し細まる】

(……まさか、コーネリアス様が斃されるとはな。この短期間で、仮にも六罪王の座についた者が立て続けに消えた)
(コーネリアス様直属のナンバーズ二名も行方不明……もう戻ることもあるまいな)
(こうして機関から脱走を企てる者まで出た。ここ数カ月で起きた事件の影響は、決して小さくはない)

私も、改めて身の振り方を考えておく必要があるだろうな……


【虚空に向けて一人呟く、異形の大男。その口から漏れる言葉もさることながら】
【大男の異相は、各国に出回っている指名手配所の隅に載っているものだった】

【路地裏の一角から漂う新鮮な死臭。あるいは、誰かがつられてやってくるかもしれない】
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/22(木) 23:10:54.85 ID:CW9Okrml0
>>142

【ひどくやる気なくページを捲る音が雨に紛れていく、それでも高音の舌打ちだけは良く聞こえるならば】
【何度も何度も重ねるのはよほどいらついていると見えた。――それか、或いは病的めいて癖なのか】

……雨宿り以外の何に見えるかね、さらに背景を補完するならば、
目覚めたら夕頃だったので流石の夏で万年のバケーションとは言え引き篭もって過ごすのもどうかと思ってね。
適当に出てきたはいいのだけれど気付いたらちょっとぐらいなら濡れても仕方ないかな(↑)を超えていたのだよ。

【――遮音する壁などない東屋の中、苛立ちに意識沈めて本を見やっていたなら、来訪へは僅か贈れて意識を向ける】
【さかりと頁掠れる音が終わればぱたむと表紙の落ちる音、頬杖付いた手をそっと頬より離して、机に横たえれば】
【頬にかすかな赤らみが残っていた、そんな些細が、ただ、妖怪の類では無いとそっと教えてくれるよう】

【きっとその声音を表すならば不機嫌だ。元から掠れがちに低い声は古書か何かを思わせるよう、それが余計にスレて】
【表情だってお世辞にも愛想がいいとは言えないもの、不機嫌と拗ねたようなのをぐるぐる混ぜたようなのを浮かべたまま】
【かわいいフリでもしてみたようにたった一文字分だけ上がる語尾が違和感以外の何でもない、そっと溜息落として】

【(それでも始めに向けたのは驚いたような顔だったろうか。自衛団の証を見れば、僅かの警戒も薄れたという)】

怪しい企てねえ……雨雲を綿飴として天使と一緒に食べてしまおうとかそういう風なら考えてやってもいいが。
――おいしくなさそうだな、リコリスの味でもしそうだ。雷雲なら弾けるキャンディのトッピングで。

【つらつらと並べ立てているのは先に正しい理由は述べたとばかりなら、これはからかっているのだろうか】
【145センチと小柄な体付きは実年齢以上に幼く見せる、悪事など働きそうに無いのは見て取れても】
【こんな世界ならばたったのそれだけで信用できるわけも無いだろう、ただ――何か企むには、あまりにも平然としていた】

/あなたの後ろに居ましたーお願いします!
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/22(木) 23:18:23.92 ID:Rsyjx/nmo
>>138

よし…じゃあ……避ける方にオール・インだ。
血塗れの札じゃあ……煙草が買えないからさ……

【背もたれにダラリとよりかかって、足を伸ばして】
【真上を向きながら煙草を煙突のように真上にふかす】
【飲み方も自由極まりない、気怠そうで素行も悪そうで】

へえ………何でも屋ってのは大変なんだ。もっと気楽なもんかと思ってたど
俺は…まあ………いや…。……まあ、煙草のポイ捨てぐらいはマナー守ってもいいだろうよ
わかんねえよ、俺はマナーとか仕事とか……複雑なことは

【背もたれに腕を回しながら、煙草を吸い、酒を飲み、間を置きながらそう言う】
【何かを言いかけて、止めるような仕草は彼の癖みたいなようで、時折見られた】
【もしかしたら、言葉を選ぶ慎重な人間なのかもしれんが…態度からはそう見るのは難しいだろう】

ああ?……あー。どうだろ……もうこないかな……元々は別の店がさ
ヤンキーに襲われて、ぶっ壊れて、店長が刀持って仇討ちに行ったから仕方なくて…
まあ、俺が店に行った時はもうヤンキーは自警団にシバかれてたみたいだから…まあそろそろかな

……踊るっつーか、乗れるっつーか……ビートを孕んだなんかがガーンと鳴ってりゃ
体が動くぜー…みたいなやつだよ。フィーリングフィーリング

【だらけた態度から体を軽く起こして、煙草を指の間に挟んだまま手をアレコレわたわたと動かして】
【何かしらの音楽についてのアレコレを伝えようとしたが…説明が出来ないと割りきって、直ぐに諦めた】

…うえっ?!七面鳥ってニワトリ料理の名前じゃないの?ローストチキンじゃん。チキン。チキンて……
なんか……その……ターキーがよ……たっ…ターキーはニワトリじゃないんだ…ほおー……へえ…

【やっとこの男一番のリアクションが出る。体をガバっと起こして、アレコレと考えだした】
【マジかあ…と呟きながら、ワイルドターキーのラベルをしげしげと眺めている】
【この感じだともしかしたら七面鳥のエキスで作っていると思っているかもしれない】
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/22(木) 23:28:11.46 ID:d/Rw4zQYo
>>143

――……囲ってしまえばどうだろうか。嗚呼、駄目、か?

【片手に握り締めた珈琲をあてどなく見据えたまま、男は囁く程に微かに呟いた】
【何を以て駄目と判断したのか自分でも分かりかねるように首を傾げたが、それだけだ】

この手の刃で守れ、と……そうだね、きっとそれが一番だろう。
その口ぶり、まるで――いや、名前も知らない内に尋ねる事でもない、か

【相手の過去に何か裏打ちする出来事があっての言葉に聞こえたが、】
【それを問うまでにはまだ、話した時間も浅い。一瞥して軽く首を振った】

……何も考えず戦える内は良かったのだが、今後はどうなるか分からない
良い加減歳のようでね。認めたくはないけれど……――

【一度、下方へ滑らす視線が自身の足許を確認した】
【勿論其処にはただ夜の暗がりに染まる地面があるのみだ、そして男の影がある】
【何の違和感もない。けれどその影から暫く男は視線を外さなかった】

――……失礼。君は休んでいた所だったね
まあ先までに話した通りで、機関の動静は掴んでおきたかっただけだ

じゃあ……君も、二度失う事が無いように。
……一度目があったというならの話、だが

【知らない故に暈した言葉を残し、缶を近場のダストボックスに投げ入れると】
【空いた手を懐に入れて男は踵を返す。何もなければそのまま立ち去るだろう】
【――引き連れる夜風には何処か凶兆めいた、黒い霞が混じっていた】
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/22(木) 23:49:13.87 ID:gtNU+6yK0
>>147

……それが出来るなら、とっくに世界中の国が、やってるだろうさ、ぁ……
数でも容易に押し潰せないからこその、脅威と言う訳だしね、ぇ……

【確かに、機関は一勢力に過ぎず、数の上では一国家の構成員よりは少ないだろう】
【だが、それで済む相手ならば、こうも長い歴史の中で――――既に、幾年もの間に渡っているのだ――――淘汰されずに済むと言う事も無いだろう】
【総力戦をせずに、勝てる相手ではない。そして、そう容易に総力戦に踏み切る事も、出来ないだろう】

……………………
……他の誰が守ってくれるか……お前の大事な人を守ってくれるのは、お前だけだよ……ぉ
敵は何も、機関だけとは限らないんだから……さ、ぁ……

【何かを感づいたらしい男の様子に、わずかに表情を暗くしながら、重ねて言葉を向ける】
【強大な敵ばかりとは限らない。何気ないありきたりなものが、何かを奪ってしまうかもしれない】
【大切であればある程、それを守る事が出来るのは、それを大切に思っている当人だけだ】

……それで良いじゃないか……何か、ハッキリと見据えるものが出来たって事だろう……ぅ?
何も考えずに戦っている内じゃ、それはまだ『本物』じゃない……

【――――ポツリと、青年はそんな事を口にする】
【何か――――自らの内にハッキリと抱く何か。それがあって戦ってこそ、価値があると青年は口にした】
【それは『老い』というマイナスなどではなく、『自らの指標』と言うプラスの価値があると青年は言いたいのだろう】

…………風の国は収まったけど、夜の国は沈黙している…………
それに、雷の国と昼の国では、新しい動きがあるらしい……そこら辺に注視していれば、良いだろうね、ぇ……

【機関の動静と言われると、青年とて詳しい方ではない】
【ただ、自らの持っている――――ごく一般にも流布している――――情報を整理するように口にして】

……………………

【黙って、去っていく背中を見送る青年。男の残した言葉に、思うところがあったのかもしれない】
【ただ、余り触れて欲しくはない心情だったのかもしれない。眉間に、わずかに皺が寄っていた】

…………二度失う事なんて、ありえない…………
もう、失うものなんてないんだから…………

【既に男の姿が遠くなって、ため息とともに吐き出される言葉】
【黒い夜に黒い気配が溶けていく。程なく青年の身体も、黒く溶けていき――――そこには、既にその姿はなくなっていた】

/乙でしたー!
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/22(木) 23:52:16.23 ID:d/Rw4zQYo
>>148
/乙ですー、絡みありがとう御座いましたー
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [sage saga]:2013/08/22(木) 23:52:40.52 ID:yKtMFK+AO
>>145

【水滴をある程度振り落とした傘を机に立て掛けつつ、女は少女の連ねる言葉を聞き入れた】
【巡らせる視線はさながら相手のことを観察するかのようで、少しばかり煩わしいだろうか】
【やがて声音や表情からあまり機嫌のよろしくないことを悟れば、ひとつ首肯を返すだろう】

ふうむ、なるほど……簡潔で非常によろしい
とまあつまり暇を極める暇人に可愛い罰が当たったというわけだ、
お天道も中々小洒落たことをやってくれるじゃないか?

【相手の不機嫌そうな様子も何処吹く風といった風な、突っ慳貪な応対振りだ】
【こちらもまた愛想どころか気持ちの欠片もない口先だけの褒め言葉を贈りつつ】
【仏頂面が右の口角だけを吊り上げて笑う様は――少女と反して、不機嫌ではないらしい】

なんだ、その、……ファンシーというか、やけに空想めいているというか……
確かにな、雨雲を食ってしまえばここで足止めを食らわんで済むかもしれんが

……それにしてもこの量じゃあ、いくら天使が居ようが胃袋が足りなさそうだ
綿飴なら祭りのときに食うくらいのもので沢山だな

【ただ、からかいみたいなその言葉に眉をひそめる辺り、あまり想像力が働いていないよう】
【言っていることが冗談とは解りつつ、くそ真面目な顔をしながら答えようとする――】
【――そんなところに女の性分が現れているのは、きっと簡単に判るやもしれなかった】

…………いや、それはさておき。
小娘、何の本を読んでいたんだ?

【気を取り直すようにして懐中電灯を持ち直し、机上の本を細い光で照らし出すと】
【何やら興味でも持ったらしく、少女の読んでいた本について単刀直入に尋ねる】
【雨宿りをしていたことは素直に納得したのだろう、訝しげな様子はたちまち失せていて】

/お願いします!
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/23(金) 00:20:47.22 ID:DdIudRV+0
>>150

【お世辞がいいとも言えない人物が二人。東屋の狭い空間に詰め込まれているならば、】
【他者が居ればさぞかし居心地の悪かったことだろうか。少女は――愛想悪くする以上、他者に望まないようだったけれど】

……暇暇言うがね、存外暇でもないのだよ。物言わぬかわいい古書たちの世話をしてやらねばね。
ま、それも客人の居なくなった今では好きなだけ手が抜けるさ、誰も見に来ないのだもの。

…………ああ、つまり暇人だな。たまに自分で書いてみたりもするけれど。

【始めは何か訂正しようとするようだった。気だるげな中にそっと散らしこむのは微かでも、明確に】
【そんな紡ぐ中で自らの言葉を思い切り否定しまえばどうしようもない、やがてふらと頭を揺らせば】
【くるり巻く癖毛がみょんと跳ねるように揺れる、結論としては暇人以外の何でもないと、自主的な肯定】

【古書“たち”というならば少なくとも数冊ばかしではないだろう、客人というところも思えば、商売か何かか】
【そんな結論を導いてみたとて、直後に“居なくなった”と紡ぐなら――過疎った古本屋でも、浮かぶのだろうか?】

【右の口角だけで浮かべられる笑み、対するこちらは、絵に描いたぐらいのへの字口だ】
【鋭くつった眼が女へと向けられる、――やがて小さな舌打ちと共に、ふらり逸れて行く】

それなら象でも連れて来たらいい、図体も大きいのだし――掃除機みたいに端から。
ピンク色に塗って羽でも生やせばファンシーになるだろう、灰色罅割れボディよりかはね。
子供が喜ばんだろう、そんなの。……いや、喜ぶかもしれんが、そんな中にリアルは邪魔だもの。

……祭りのなど買わんよ。ほとんど版権料じゃないか、あれ。
それに砂糖の塊喰らって喜ぶような味覚でもなくってね……昔は何であんなに好きだったんだか。
握りつぶしてホットミルクにでも落とすのがいいよ、コットンキャンディミルクとかオシャレっぽく呼んで。

【――食べきれないならばもっと大きいやつを、と。続けるなら、真面目にだって冗談を上塗りして行く】
【こちらだって冗談をどうしようもないぐらいの真顔で紡いでいるのだ、ぴくりとも口角上げもせず】
【昔は――なんて紡ぐなら。お祭にはしゃぐような幼い頃、彼女にもあったらしいと意味するようだ。今では欠片も無く】

愛憎系のお話をね。生臭くて生温くて生甘くて面白かったよ、読むかい。

【気だるげに机に投げ出していた腕、そっと引き戻して体を起こせば、萎れた花に水でもやったよう】
【本を持ち上げてことんと机に立てる、女へとタイトルを見せるようにすれば――そう、紡ぐ】
【見せたタイトルから中身はどうにも伺い難い、やけにぎっちりした装丁は、けれど、それ以外無いというよな説得力があって】
【軽く薦めたのは、ただ、人に薦めやすいものでもなさそうだったが――少しだけ、きっと、楽しそうに見えたはずだ】
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga]:2013/08/23(金) 01:10:58.57 ID:jkEtf38uo
>>146

【「それじゃあ俺は……あー、俺が張ったら話にならないか」】
【酔いが回ってきたのだろうか、だいぶん抜けた事を言いつつ】

クライアントとの折衝から情報収集から何から全部やるわけだからね。何人かで組んでやるんならまだしも。
だからまあ、割と大変かな……幾ら面倒だからって、毎度々々外注してたらすっからかんだ。
そこらへん差っ引いても、一度軌道に乗れば気楽なもんだよ。滅多な事がなけりゃ。

煙草は……そりゃあ、まあ……ねえ。大分前に同居人に携帯灰皿なんてのを買わされたし、ああ、うん。

────ともかくマナーってのは、要は……あーっと、アレだよアレ。なんか、空気みたいなもんだよ。

【うんうんと相槌を打ちつつ、すっかり中身の温くなった何本目かの瓶をまた傾ける】
【この青年はどちらかと言えば男の真逆で、酔うと頭より先に舌が動くようだった。またぞろ適当な事を言っている】
【中身の無くなった瓶を脇にのけて頭をわしわしと掻き、また気怠げに頬杖を突き】

店を襲うヤンキーか、血の気が多いねえ……そんなに暴れたいんなら路地裏にでも行ってりゃあ良いだろうに。
…………というか、え、店長? 刀?
バーの店長って言えばカウンター裏に散弾銃が定番だと思ったけど、そんなサムライみたいな人もいるんだね。

……うん。「考えるな、感じるんだ」だっけか。前にどっかの映画館でそんなようなのを観たな……
まあ、今度試すさ。今度ね。ロックンロールの神様が俺に……何だろう。霊感? まあ、そんなのを授けてくれるよう祈っとくよ。

【こっちはこっちでしばらく考え込んでいたが、やがて自分なりに大体納得したのか】
【そういう感覚的なものは説明できるものでもなし、実地で覚えるしかないと割り切ったようだ。平たく言うと思考停止だった】

……うお!?あ、ああ。

なんかそんな鳥をTVの動物番組で観たような、見ないような……そう言われると不安だけど、確か別物だった筈。
……見た目はともかく味は似たようなもんなんじゃないかと思うけど、でもアレだ。
ワイルドターキーとワイルドチキンじゃ天地の差だしな。きっと違う鳥だ。
大体、ワイルドなチキンって何だって話だよ……

【同じくラベルと睨めっこしつつ、青年。アルコールの回った胡乱な頭では上手いこと思考も立ち行かないのか】
【若干迷いながらも、ターキーとチキンの違いについて力説する。いささか──いや、かなりの暴論ではあるが】
【果たして青年も同じような勘違いをしているのかは、定かでない】
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [sage saga]:2013/08/23(金) 01:19:42.41 ID:4reiaSoAO
>>151

……なんだ、お前、本屋でもやっているのか? 或いは司書か何かかな
いくら暇であろうとなかろうと、客人が来ないとなれば退屈で堪らんだろうに
見回りの担当地区に在れば定期的に寄れるのだがな、本を読むのは嫌いじゃないし

【相手の向かいのベンチに腰掛け、ポーチの中からメモ帳とペンを取り出しつつ】
【軽く質問を交えながら、それらしく聞こえぬ冗談混じりな言葉を言い添える】

【――こんな無愛想な女でも、表面には出さずとも会話を楽しんでいるのだろう】
【その証拠に。小さな舌打ちが聞こえても、それに何も言うことはなかったのだし】
【今ここで互いに交わす言葉については、特に気兼ねすることも無いはずだ】

ピンクの象ってアレだろう、ヤク中や酔っ払いが見るっていう幻覚の……
…………ああ、ダメだな、どうしても現実が混じる。私には夢が無いんだ
幼い子供のことなんて考えたことすら無くてな、どうにも苦手でかなわん

そこまでして洒落ようとは思わんさ……何より今は祭り自体が好かんでな
いやしかし小娘……意外とかわいらしい時もあったようじゃないか?

【冗談を返そうとして、諦めた。夢が無いと言って、思考を振り払うように首を振る】
【確かに頭が堅そうにも見える、どちらかと言うと現実主義的な人間なのだろう】
【最後に「ニヤリ」と笑いながら、からかうようにそう言えばメモ帳を開いて――】

……はあ、それを聞いただけでも生酔いしてしまいそうだ
だがまあ、本を可愛がる娘が面白いと言うならば読んでみようか

【――相手の薦めには素直な言葉にもせず、少しばかり捻くれたように肯定をする】
【再び吊り上がる右口角は、相手の僅かに楽しそうな雰囲気を感じ取ったのだろうか】
【ペンが書物のタイトルを紙面の隅に走り書きしたなら、女は本を受け取るために手を差し出すだろう】
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/23(金) 01:53:13.47 ID:DdIudRV+0
>>153

【――やはり本やその周辺の話題になると多少元気になるようだ、ついと伸びた背は】
【少し前まで机に思い切り頬杖をついたりぐだっていたのとは別人のようでもあって】

……家が図書館をしていてね、蒐集癖拗らせた結果だったようだけれど。客はまあそれなりに。
ああでも……今はもうやっていないがね。1人で全部出来るとも思えない量だったから。

両親がこちらに居なくてね。どこに行ったのかも知らないんだけれども――……

【本屋では無い、司書というわけでも無い、ならば――といえば、家がそうなのだと言う】
【きっと本の中で育ってきた子なのだろう。そうして見れば、いくらか軟化した態度だって分かる気がした】
【――けれど続くのは。管理者である両親が姿を暗ましたことでの閉館だ、ついと逸れる視線は】
【びたびたと変わらず降り続く雨粒を見て溜息を零す、帰れないことに苛立っているわけでは、きっと無い】

よほど寝なかったりしても見るらしいがね。黄色朱色水色辺りでは駄目だったのかと、気になるけれど。
一度ぐらいは見てみたいだとか思ったりはすれど……実際やるかと言えば――ねえ?

【ヤク中、酔っ払い、睡眠不足、……どれにしても歓迎し難い状況から訪れるなら、やはり、ノリ気にはなれない】
【そっと同意を求めるように首が傾げられる、ふと顔を見れば違和感。――薄く、そっと、笑んでいた】

……他者の思考や経験を追体験しすぎるとね、精神的な生育が早いのだよ。

【――のが、続く言葉にあっさりと崩壊崩落するのだろう。微かに顰める眉は、ただ、本気で嫌がる素振りでもない】
【何かちょっぴりだけ心に触れてしまったような反応、(思考の裏に、ふと思い出してしまったものがあったから)】

ただの線の集合体が様々な意味を持ち、書き手によって姿を変えるのだよ。生き物みたいで面白いだろう?
この本だって――文字の1つ1つはただの誰だって扱えるようなものなのだろう、それがこんなにも着飾るのだから。
こんなに生きた文字が書ければ楽しいだろうね、それとも脳髄まで搾り取られるようにして出したのだろうか。
……どちらにせよグログロしていて面白かったよ、血で湿ったスポンジケーキで作ったショートケーキ喰らうようでね。

【走り書きされるタイトルを見ているのか見ていないのか曖昧な視線、けれど本へ手を伸ばしたなら】
【すぐにその意図に気付いてぽすと受け渡すのだろう。それだけでずしり伝わる重さ、装丁の丁寧さだけではない】
【古びていてもきちんと手入れされた本、ぱらり頁を捲ってみたなら、かちりとした文字が宝石箱のような様相示して】
【ただでさえ多い文字を二段に重ねてまでいる、それが結構な厚さ。――苦手な人なら、速攻投げ出すこと間違いなしのシロモノ】

【(――声が弾んでいた。うきうきするにはずっと足りなくても、平常を思えばひどく機嫌良さげに)】
【(顔を見てみればその意味だって分かるだろう、微かに、けれど明確な笑みの――気付いて、平静を装うふりをした)】
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/23(金) 02:06:54.75 ID:DgDhxDd5o
>>152

あーいい、いい。……そう言う、難しい話は興味ないからさ……覚える気もない

【煙草を灰皿代わりの缶に押し付けて。手をヒラヒラさせながら会話を止める】
【ツマミにも手を付けずに角瓶をかっくらってるがフラフラしている様子もなく】
【赤い顔になるとも無いのは、かなりのザルである証拠だろう】

路地裏みたいなもんなトコにある店だから……ハリボテみたいな店よ
酒は薄めてて、ポーカーはイカサマばっかり…愛想も悪くて、ろくでもないやつしか来ない
だからロケットランチャーでぶっ飛ばされんだ。彼処よりいい店はなかなか無い

…まあ……あれじゃない?昔は刀鍛冶か辻斬かなんかじゃねえの?

………『燃えよドラゴン』だ。指先にとらわれるな、さもなくば全体を見失うってな…そんなことも言ってた

【人差し指をわざとらしく回しながら、ニヤリと笑った】

……ロックの神様は、俺だぜ。…ロックンロールは俺に殉教しちまったからな

【冗談なのかマジなのか。何処か通りの方を見ながら】
【いや、限りなくマジなんだろう。そんなトーンで彼は言っていた】

…っと、店主がまた、喧しいやつを引き連れて帰ってきたみたいだ
……自分の城ぐらい自分で何とかしろって思うけどな…

【夜も深まって、人通りの少なくなった通りを】
【いくつかの足音と、揺れる懐中電灯の明かりがこちらへ急ぎ足で向かってくるのが見える】

【男は気怠そうに立ち上がると腰に手を当てて、体を捻って】

俺はどうも、あの手の奴らは嫌いだ。……変に職質でもされたらかったるい
ま、じゃあ……あー……なんだ、踊れよ?ナイスガイ

【マルボロの紙箱から一本取り出して、火の付いてない煙草を指先で転がして】
【ヘビースモーカーらしからぬ白い歯を見せて笑うと、黒い夜道へ消え入るように歩き出した】


/そろそろ、また寝落ちしてしまいそうですので、勝手ながら〆にさせていただきました
/遅くまでお付き合いいただいてありがとうございました
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [sage saga]:2013/08/23(金) 02:29:43.01 ID:4reiaSoAO
>>154

ふうむ、なるほど図書館とこの娘か。それで親が行方不明、と――

【それらを呟くようにして確認したらば、ペンがまたメモ帳に文字を書き連ねていく】
【些細な情報も得られる限り残しておく……自警団らしい行為と言えば、確かにそうだ】
【一瞬だけ釣られるようにして、未だ暗雲を蔓延らせる空に琥珀色の視線を遣れば】
【ひとつ。失踪の理由を追及するのではなく、「捜す気は無いのか?」と問いを投げ掛ける】

へえ、それは初耳だな……恐らくは警告だか毒だかの色なんだろう、ピンクってのは
そうだな、奇妙な色をした象を一頭見るのにリスクが大きすぎるから私もお断りだ

【今度は首肯も交えて同意を示す女。少女の微かな表情の変化だって見逃さない】
【「ピンクの色は毒の色」と言いながら、腰に携えたどぎつい色の棒をペン先で指しつつ“これも毒だ”と意味してみせる】
【そうして精神的生育の話の中にふと違和感を生じたのなら――彼女はふうん、と頷くだけだ】

【受け取った本の重さを腕にひしと感じながら自分の方へと寄せ、机の上にそっと置きつつ】
【試しに頁を捲って確かめた文字数の多さに加え、本の厚みには流石に目を見張るものがあった】
【――なるほど。これは「本」だけでなく「生きた文字」の重さなのだな、と女は気付かされる】

――――おや、やけに楽しげだな。そういう風に笑っていた方が随分と映えるぞ
時間は掛かりそうだがしっかりと最後まで読ませてもらおう、何せ私は真面目でな

【(……そう紡いだ言葉は率直であっても素直でない、冗談混じりの本音だった)】
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/23(金) 02:53:33.40 ID:DdIudRV+0
>>156

【自分の連ねた言葉が復唱される、それだけならば大した反応を返しすらしないのは】
【さらと何かを連ねていくペン先を追いかけることもない、そのまま、なかったことにしてしまおうとしたようにも見えた】

……無いな。さがしものをしていてね、帰るつもりなんて無いのだから、あの人たちは。
キミたちみたいのが無理やり縄掛けて縛り上げて連れ戻したって何の意味も無い、血税の無駄遣いだろう、それは。

【――しかし触れられれば答えるのだろう。その決意と覚悟を知っているからの肯定にも見える態度は】
【けれどその実なんてことのない諦めと拗ねとが実体だ。それらしい理由の暗幕を隠し、そっと隠し込む】
【暗雲から戻された視線がもう1度確かめるように自衛団の印を見つめた、――頼ろうともせずに、視線を逸らした】

へえ、そう、毒なの。……毒物と言えばあれも面白いよねえ。
始めに毒というシステムを思いついたのは誰なのだろう、きっととても頭が良かったんだろうね。

【両者お断りの姿勢、ならばさらり流れてしまいそうな話題の尾っぽをそっと掴む、微かに興味を示す】
【指差された先にはやはりどうしても視線を惹きがちなビビットなピンク色、興味深げに向ける視線】
【――好みのジャンルならば存外食いついたりもするようだと初対面ながらに伝わるだろうか、内に篭りきりというわけでも無いらしい】

【本を手渡してしまえば退屈になる、折り曲げて座る腿と腿の間に両手を滑り込ませて】
【僅かに体を前傾させるようにしながら女が本を開くのを見ているのだろう。少しだけ緊張したような、態度】

【(自分が気に入ったものを気に入ってくれるだろうかと気にしているようだった――なんて、余談)】

……――何ならそれは貸そうか、どこかで調達するより、確実だと思われるよ。
存外に古いものだし、もしかしたら見当たらなかったりしてもね。薦めた立場としては――

返却も暇な時で構わないよ、紙とペン貸してくれれば住所も書こう、口頭でもいいがね。

【――きっとこれは話題を逸らしたと言えるのだろう、自分自身気付いて修正した笑みに、触れられれば】
【取り繕ったような態度でそう提案してみる、何ならその子をそのまま連れて行ってかまわない、と】
【「ああけれど濡らさないようにしてもらえるかな」なんて付け足すのは結構切実だったりするのだけれど】
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [sage saga]:2013/08/23(金) 03:34:10.71 ID:4reiaSoAO
>>157

ああそれもそうだ、する必要のない余計な仕事を増やされてしまっては堪らん
面倒ごとは好かんでな。そういうのはなるだけ少ない方がいい……だが――

【さらりと口から零れ出たのはとても護る立場とは思えないほど無責任な言葉だった】
【悪びれたふうも見せない様子は、まるで組織の腐敗が目に見えるかのようだったが】
【後に「ただ、」と一言付け加えて、】

――私は仕事を完遂せねば気の済まない性分でな、それだけだ

【だから頼りたい時は好きに頼ればいい――そんな意味合いの独り言を呟いた】
【視線は真っ直ぐ少女の方へと向く。嘘でないことを、真剣みを帯びた瞳が物語る】
【――信用を勝ち取ろうとした訳ではない。正直者であることを伝えたかっただけだ】

じわじわと壊していこうだなんて、早々思い付くものじゃないからな
頭が良かれ悪かれ、まあ、……そいつがろくな奴じゃないのは確かだろう
……しかしまあ、毒は怖いな。見えず知らぬ内に傷付けていることも多い

【そんなことを言いながら声のトーンが僅かに落ちるのは、らしくないようにも思えたか】
【得物らしきそれを指しつつ、触るとやけどするぞ――なんて警告めいた一言を添える】
【少女に対してこちらは、あまり気乗りのしない話題のようだ】

……それはありがたい、是非とも貸してもらおう。大分読み応えがありそうだ
本をまともに読むのも久しくてな、どれだけ時間が掛かるかは解らんが――感想は必ず伝えよう

住所を教えてくれると言うのなら、ついでにこれも頼もうか
……何、形式的な質問だ。簡潔かつ適当でいい

【右口角を吊り上げてニヤリと笑む。平生と比べて随分とご機嫌な様子である】
【住所のついでとメモ帳に何やら書き込んで、ペンと一緒に相手へ差し出せば】
【紙面には――名前、年齢、性別、所属又は職業、能力者か否か――なんて質問が添えられている】
【いわゆる職務質問のようなものだろう。それに答えるかどうかは、少女に委ねられる】
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/23(金) 04:06:12.04 ID:DdIudRV+0
>>158

【“そうでしょう?”とでも言いたげな視線を向けていた、自分が動かねば動けないことを知っていた】
【娘たる自分の了承を取らずに探すほどの重要人物でないことも分かっていた、何かやらかしでもしない限り】
【女が――自衛団が、引き摺ってくることは無いのだと。いろいろと理解した腕で拒否した】

……そうかい、

【――けれど、何もかもを拒絶したかと言えばそれは違っていて、独り言に返すのもまた独り言めいても】
【きっと届いたのだろう。その手が伸ばされる日が来るのだろうか、そして、それは、喜ばしいことなのか】
【誰も神様なんかじゃないなら未来なんて分からない、ついと逸らした先の雨がやまなそうなことは、分かったとしても】

そもそもどこをどうしたらそうなるのだろう。喰われたくなくたってよっしゃ毒作ろうとはね、私はならんのだが。
毒出来たかな? とか思ったところでそれが合っているのかも謎だろう、試し喰われなんてピンクの象見るより嫌だ。
どうしてここまで定着したのだろうね、……火傷は嫌だな、遠慮しておこうか。

【つらと並べ立てる饒舌加減はきっと機嫌を示していた、下手すれば終わらないんじゃないかと思うほどに】
【そもそも夕方頃まで寝こけるタイプの人間だ、外出したって友達とお茶とかでないなら、独りきり街外れで読書】
【両親すら居ないようなら――或いは、気軽に会話できる相手が居ないのかもしれない、なんて、思わせるかもしれなくて】

【――それでも。あまり気乗りしない風に気付けば急に失速して落ちる声のトーン、誤魔化し方は下手糞でも】
【そうやって言葉と話題を区切るのだろう、終わらせたいならそうすると窺うような、そんな雰囲気で】

どういたしまして。解放しなくなって以来ね、皆かわいそうなんだもの。寂しいだろう?
私1人で皆に構ってやるには手と目と頭が足りない、でも人を捌ききるのは無理、我慢してもらうしかなくって。
……だから、ね。読んでくれる人というのは今とても貴重なのだよ。読んでもらうために生まれたのだから。

【普段の蒼褪めたような機嫌と比べればずっと高いテンション、きっとこちらだって上機嫌なら】
【差し出されるのをずいぶんあっさりと受け取るのだろう、指先でくるり一度ペンを弄んでから】
【かりかりと紙面に文字を刻んでいく――上手いとも下手とも言えないような、そんな腕前】

【――そうしながら間を持たすように紡いでいく音色たち、人よりもずっと本の立場に寄り添った言葉】
【図書館の娘だと言っていた。生まれついてより傍に本があったのだろうか、それならば、姉妹兄弟のようなものなのだろうか】
【本をかわいいのだと称していた。文字を生き物みたいなのだと言っていた。それらに対する時ほど、仏頂面の仮面は剥がれ易く】
【それならば彼女に密接に関わって来て、密接に関わっていて、きっとこれからもそうなのだと思わせるほどに】

【Anneliese(アンネリーゼ)、15、女と書いてニートと続ける、その先でペンがふと止まる】
【少しだけ悩むような素振りを見せてから――そっと、YESと添えるのだろう】
【そこを抜けてしまえば後は滞りの無いペン先の動きがやがて記すのは見下ろす街、とある川の傍の土地の名前】

【(苗字を書かなかった。必要ないと思ったのか、名乗りたくないということなのか)】
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山陽) [sage saga]:2013/08/23(金) 04:46:45.65 ID:4reiaSoAO
>>159

そうだ、それが利口な選択だ……私とてやけどばかりさせたくはない

【相手の上機嫌なのが解っていても、あっさりすぎるほどに終わらせた】
【やるときはやるし、やめるときはやめる、そんなめりはりのある人間なのだろう】
【ただ傷付けたくないとこぼした辺り、不器用な気遣いの心は垣間見えたことだろうか】
【申し訳なさそうな表情こそしないものの、持っているのは鬼の心ばかりでもなさそうだ】

…………本当に好きなんだな、本のことが

【紡がれる音の連なりを聴きながら、女は短い言葉で、少女をそう評した】
【本の虫とはまた違うのだろう、きっと傍に無くてはならない存在なのだ】
【だから語るときの表情が実に楽しげであったことを、見逃すはずもない】

【メモ帳とペンを返却してもらったなら、書かれた事柄を流し読みしてポーチに納める】
【そうして懐中電灯と受け取った本を持ち、徐にベンチから立ち上がることだろう】
【まだまだ止みそうにない雨越しに街を見た後、少女・アンネリーゼの顔に視線を移す】

さて、もう良い時間になることだ。そろそろ業務に戻らねばならん
申し遅れたが私はバーサ・アーカー、見ての通り自警団に所属している
…………アンネリーゼ。本と協力、感謝する

【バーサと名乗る女は簡潔に礼を述べると、立て掛けた傘を懐中電灯で照らすだろう】
【何の変哲もない黒い洋傘はただ湿って萎びているだけだが、何を言い出すかと思えば――】

そこの傘は勝手に持っていけ……そしてさっさと帰って寝ることだ
お前のかわいい本たちが湿気てしまう前にな

【――そんなことだ。】

【ではどうやって帰るのか、なんて疑問への答えはすぐに判るだろう】
【先ほど“毒”だと言ったピンクの棒を懐中電灯と共に片手に持てば、】
【急成長するように伸びてゆき、瞬く間にどぎつい色をした“傘”の形を成す】
【(――その方面の素養等があれば、それが“魔力”で構成されていることも理解できよう)】

【やがて女は少女に背を向けて歩き出す、“預かった子”を濡れないよう、大事そうに胸に抱きながら――――】

/遅くなりましたが、朝早くまで長時間お疲れ様でした!
/お付き合いいただき誠にありがとうございます!
/また機会があれば、その時はよろしくお願いしますー
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/23(金) 05:25:59.83 ID:DdIudRV+0
>>160

【本が好きなのだと下される評、嬉しそうに瞬く瞳の色合い、さめざめとした青に映えて】
【青色だって全てが全て冷たい色というわけでもないらしい、確かに今は、暖かな色を湛えた】

……生まれた頃から一緒に居るからね、同じ時間を過ごしたどんな誰よりも長い子だって、ざらに居るのだし。
皆いい子だよ、知っていることを知っている限り一生懸命に伝えてくれる、誰よりもお話が好きな子たち。
10冊を同時に読んで皆理解するよな力があったらよかったのに――そうしたら皆にもっと構ってやれるんだけれど。

【そっと指先で回すメモ帳、ペンを沿えれば、ついと押すようにしてそちらへ返却するのだろう】
【初めを思い出してみれば別人かと疑うぐらいに表情が柔らかくなっている、鋭い造形だって、笑いさえすればずっと良くて】
【――けれど。笑いながら伏せる瞳はどこか寂しげな色を隠しているような気配があった、――まだ、言うには早いこと】

そうかい、道中気をつけて。返却はいつでもいいがね、借りパクだけはお断りなんだ。
いつになってもいいからキミが返しにおいでな、待ってるから、さ。

【立ち上がるその姿を見上げて、理由だってきちんとしたものなら、止めるわけも無い】
【そっとその身の無事を願う言葉を告げれば、微かに目を細めて――それから、光の示す先を追いかければ】

…………、

【――ふつと途切れる表情。ちらと責めるような目を向けるなら、言いたいことはきっと分かるだろうか】
【これを借りたらその本が濡れるので断固お断りです、とでも言い出しそうな表情だ。分かりやすいぐらいに浮かべたのが】
【そのうちに大丈夫そうだと分かれば――その背中に「ありがとう」と掛ける声、もしかしたら届かないかもしれなくても】

【やがて黒い傘を差した人影が屋根の庇護から零れ落ちて、街明かりの中へと吸い込まれるようにして、見えなくなった】


【――ひどく生々しい本だった。それはまるで生きた人間を数人ばかし本に詰め込んだと思うぐらいに、生きた文字列】
【一文字一文字がこのお話を語るに相応しい風に各々着飾っていた、全てが計算しつくした果てで自然を追及したように】
【誰にだってあるべき感情ばかりがぐちゃぐちゃに絡まっていく過程が現実すら追い越す現実感の色彩で刻まれているのは】
【本という媒体だからこそ出来る濃さ、創作だからこそ出来る表現、現実と見紛うようでも、明確に違っていて】

【――とりあえず。一度読めば向こう3年ぐらいは十分かなと思うぐらいの重さは、きっと、見た目以上だったという】

/おつかれさまでした!
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/23(金) 14:20:00.85 ID:axWTJn+o0
【櫻の国――街中】

「ふむ、ここの居酒屋料理はうまかったな、また行けたら行ってみようか」

【と、つぶやき居酒屋から出る男が居る】
【出てきた男はパーカー着て、ジーンズをはいている30代前半の男だ】
【男は居酒屋の扉を閉める】

(さて、帰るとするかそれとも職探しでもしようかなあ)

【と、男は考え事をしながら歩き始めた】

163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/23(金) 21:38:48.91 ID:7lpY2++mo
【街中――】

「結構うめェーぜ、これ、肉々しいのが最高だ!」 『……良かったですね』
「一個10なんて感じで投げ売られてたけれどよォ〜、中々こってりしてて良いんだよ」
『(……一口食べてみましたが、……その、……投げ売られる理由、すごくわかるんですよね…………)』
『(肉チョコなんて企画、誰がどうやって通したのでしょうか……)』

【2人の人物が、会話しながら歩いている】
【1人はガタイが非常に良く、筋肉モリモリな20代前後に見える男性で、2本のアホ毛を持つ深緑色の髪で、それは天へ向けて逆立っており】
【身長約175+髪15cm、青紫色の左目と、白目が漆黒の空洞に見えて瞳や虹彩は狂気を感じる赤色をした右目に】
【黒色に桃色の模様を持つ帽子付きウィンドブレーカー、その中に青のタンクトップ、紺色のジーパンの様なジャージ、黒基調の運動靴】

【もう1人は、20代前後に見える女性で身長約155cm、黒い短髪で、白いローブに身を包み、木製に見える杖を右手に持っていて】
【桃色の右目と、白目が漆黒の空洞に見えて瞳や虹彩は清々しさを感じる空色をした左目で、桃色のシャツとジーパンに青いブーツ】

【女性は、何かがぎっしり詰まった袋を両手に持っており】
【男は、その袋から中身を取り出し、それを開封して食べている―― それは、一見するとチョコレートなのだが】
【明らかにチョコレート以外の匂いもする、怪しげなモノである】
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/24(土) 00:28:06.65 ID:Ir8Of9T/0

【参拝客も居なくなってしまった、廃れた神社】
【だけれど、今宵ばかりは不思議と二つの気配があって】
【一人は、その身なりから考えるに巫女であろうか。もう一人は――――さて、確かに存在はしているのだけれど、まるで存在感が薄い少年】
【巫女とは言え、纏うのは妖気。狐の耳と尾が生えている所を見ると、妖狐の部類で在ろう】


「――――ええ。きっとお母さんもお父さんも待っていますから
大丈夫ですよ。何にも、怖い事なんてありませんから……もう、行ってあげましょう?」

『――――。――――?』


【何か言葉を発してはいるのだろうけれど、其れが明確な言葉になる事は無く】
【だけれど、巫女には聞こえているのだろう。少年が口を動かす度に頷いて、微笑んで】
【その手を優しく握ったならば、澄んだ声で祝詞が紡がれ始めるのだろう】
【――――やがて、少年が白い薄らいで消えたかと思えば、天へと上っていって】


「…………長い間、よく一人で頑張りましたね。きっと、お母さんも褒めてくれますよね……
……えっと……私も、そろそろお姉ちゃんを探しに……ひゃっ?!」

【其れが完全に消えてしまうまで、優しげな微笑みで見送り】
【――――気配が自分の物だけになったならば、ポツリと漏らした呟き】
【自分の姉を探すために、その場を後にしようと踵を返したならば――――不運にも、石畳の歪みに躓いて、ビタン!なんて音】
【……先程の様子から一転。果たして、その一連の流れを見ていた者が居るならば、どの様に見えるだろうか】






【船も全て出航してしまった港。作業員が居る訳でも無く実に静かであるけれど】
【――――カツ、カツと響く足音。其れは何処か、幼さを連想させる位には小さく】
【やがて現れたのは、瘴気を纏う少女。紅いドレスを纏い、金色耀きを放つ髪を持った人外】


「綺麗ね。とっても綺麗
此処には月しかないのに、それでもとっても明るいのね」

【外見だけ見たならば、この時間帯に出歩くには大凡相応しくないであろう】
【だけれど――――少し離れていても感じ取れるような瘴気が、実に不快で】
【クスリ。一人笑えば水面へと手を伸ばし――――何かを掬い上げる動作を行ったならば、それに従うかのように僅かな面積の海面が持ち上がって】


「残念ね。船に乗ってみたかったけれど……とっても、残念
――――仕方ないから、お月様の下でお散歩でもしていようからしら
人魚姫も、もう寝てしまっているでしょうけど……お散歩、してみようかしら」

【何の躊躇も無く、其処に足の裏を着けたならば、まるで地面が延長しているかの如く浮くのだろう】
【水の上に立つ。なんて、非常識】
【人気が無い事――――そして、隠すことも無く放たれる瘴気。きっと、目立つには十分すぎる事か】



/時間も時間故に長くは出来ないかと思われますが、もし宜しければっ!

165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/24(土) 01:07:24.45 ID:B1Z8XESJ0
>>164
【すっかり廃れてしまった神社の近くに石階段】
【月が最も高い場所にくる、そんな時間帯の真夏の夜】
【石階段に座り、三日月を眺めながら】
【右手でソーダ味のアイスキャンディをなめなめしている少年がいた】

【ふと「あ、」と思い出し、アイスキャンディをくわえて】
【右に置いていたショルダーバッグから取り出したのは】
【何故か猫が遊んでいる絵の扇子…】

「うんうん、夏にはやっぱりこれやな。」

【と独り言を呟きながら、それを右手に持ってパタパタと扇ぎはじめた】
【心地よい風が少年の顔を通り抜ける】

「ほー…あるとないとでは大違いやなこれ…」
「それにしてもふーりゅーやなー…今のおれ絶対かっこええやろ…」

【と笑いながら言う】

【それから数分。ゆっくりと流れていたこの時間に水を打ったのは…】
【後背から小さく聞こえる…何かが地面にあたったような物音】

「お、ついに出たなゆーれい。」

【と言いながら少年はまたアイスキャンディーをくわえ、立ち上がった】
【バッグを肩に掛け、階段を4,5段登ると次第に見えてきたのは】
【巫女が……倒れている姿】

「ん…?ゆーれいにやられてもーたか…?
 いや、仮にも巫女やしな、やられる…てことはないやろ。
 …とゆーことは。あれがゆーれいなんやろ…」

【とぶつぶつ言いながらも階段を登り終える】
【少年はこの巫女が幽霊だと思っているようで】
【警戒しながらも、ゆっくりと巫女に近づいている】

/お願いします!
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/24(土) 06:13:07.47 ID:Ir8Of9T/0
>>165
/申し訳ないです、外出先から只今帰宅しました……
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/08/24(土) 11:30:56.11 ID:B1Z8XESJ0
>>166
/はーい、えっと、まだ続けられます?
/わたしはどちらでも構いませんのでー
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/24(土) 19:16:02.58 ID:uGa69jawo
【雷の国・神殿廃墟】

「この場所は過去に襲撃を受けて寂びれてしまった――そう噂を聞きます」
「誰も訪れる人のいなくなった此の場所に、果たして神は在るのでしょうか――?」


【真紅色の髪と瞳の少女――ルビィ・スピネルは呟いた】
【神とは人が創る存在であると、創造主たる神を作り出した者こそ人であると】

【ただジッと、廃れ果てた神殿の前に立ち眺めながらブツブツと言葉にした】

「んー、ここはどうやらハズレみたいです。」
「宝玉=\―遙か太古の遺産、禁忌の力――存在自体が超稀少(ウルトラレア)」


(悪用すれば多大な犠牲が出る――ゆえに、悪い人ほど欲しがりそうなものです。)

「もし宝玉≠巡って奪い合いになれば―――戦闘は避けられない。」


//20時頃まで待機しています。夜の25時前くらいまで絡めると思います。
//どなたでも自由にどうぞ
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !red_res]:2013/08/24(土) 20:00:27.61 ID:Ir8Of9T/0
【櫻の国。伝承やら逸話やら何やらが伝えられる場所なんて、幾多も存在することだろう】
【――――その内の一つ。流血を禁忌とする山にて、静かに事は進んでいた】
【既にお伽噺と化してしまった嘗ての伝承。今宵、封印されていた妖怪が呼び覚まされるという噂】
【妖怪達が騒ぎ始め、心なしか木々もざわつくけれど――――】


【それから数刻。確実に異変は起きつつあった】
【不気味に耀き始める夜空に、淀み始めた山の気配。山一つを囲むほどの巨大な術式が展開され、鼓膜を揺らすような低い低い地鳴り】
【――――偵察に行っていた者達からの連絡が途絶えたならば、事態は一刻を争うと判断したのだろう】
【其の旨を、3人の他にも集ってくれた者達に告げて】



『幸いにして、便乗して暴れている妖怪達は下級種が多いのですが……気になる気配も、幾つか
この出来事を引き起こした人物の仲間か、或いは復活させようとしている妖怪の仲間かは不明ですが……十分にお気を付けて下さい』

「……守女達と私とで……暴れている妖怪さん達は……あの……出来る限り多く……頑張って、止めますので……
その……皆さんには……えっと……」

『集って頂いた皆様には、出来る限り復活の阻止、そして強力な力を持つ者達の討伐に力を注いで頂ければと思います
無論、可能であれば下級妖怪を止めて頂けると有り難いですが……取り逃がしたとしてもこちらで全て対処致しますのでご安心を』

【先に口を開くのは、忍装束を纏った白髪の女性。抑揚の無い声は極めて事務的】
【次におどおどと言葉を連ねるのは、巫女装束を纏い緊張な面持ちをした少女。耳と尾が生えている事から所謂妖狐と呼ばれる存在である事が察せるけれど】
【横から口を挟まれたなら、簡潔に纏められてしまって】



『戦闘で負った怪我はこちらで全て治癒致しますので、ご心配なく

それでは、効率良く探って頂くために幾つかの分隊に分けさせて頂きますが――――』

【白髪の女性が適当な分隊へと分けた後、それぞれに進んで欲しい方向を指示して】
【――――――――それから更に少しの時が過ぎ、場面は変わって】
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !red_res]:2013/08/24(土) 20:01:26.37 ID:Ir8Of9T/0

【――――朽ちつつある廃村。普段ならば何かが存在する方が可笑しい位に静まりかえっているのだが、今宵はその逆】
【即ち、妖怪達の宴によって過剰なまでの騒ぎとなっていた】
【あちらこちらで聞こえるのは守女達と争う其れであろうか。だけれど、この場に訪れた3人には危害を加える余裕も無く】
【万が一有ったとしても、巫女の少女から去り際に手渡された“札”の効果で下級の妖怪によるダメージ何て殆ど受けないに等しいのだけれど】


【やがて訪れるのは状況の変化。雷鳴が響いた途端に、妖怪達は四方八方に逃げ出して】
【…………けれども間に合わず、その内の半分ほど雷に打たれ、炭へと化してしまう事だろう】
【味方の術かと思いきや、奮闘していた守女達も数多く焼かれている事から、そういう訳でも無さそうで】
【突如の轟音――――一際大きな落雷が、一行の前に一つ。光が収まった頃、その位置には大きな妖気を纏った小柄な女が立っていた】
【例え櫻の国に関係無い者であったとしても、ハッキリと感じ取れてしまうほどの大きな其れ】
【一角獣の如く額に生えた一本の角。褐色の肌に纏うのは、純白色の狩衣】


「ゴロゴロゴロドーン!ってね。ビックリしたかな?
それにしても……ふ〜ん……何だか面倒なヤツ等が来たから殺せって言われてきてみれば……
人間に妖怪に……随分と楽しそうな面子だねぇ?」

【時折身体の周りを走る紫電。その言動は、間違い無く今回の騒ぎに荷担している妖怪】
【仲間であろう妖怪が自分の手によって死んだというのに一瞥する事すら無く】
【寧ろ、嬉々とした表情で新たに訪れた一行へと蒼色の視線を注いだ】


「お前達がこの先に行くって言うなら、僕様は殺さなくちゃいけなくなる訳だけど
お前達だってこのまま訳も分からず死んじゃうのは嫌でしょ?
どうやらお仲間も居るみたいだし……
だ〜か〜ら。心の広い僕様が提案をしてあげるよ」

【にこ、と笑い掛けたならば、人差し指をピンと立てて】
【巫山戯るかの様な言葉。パチリパチリと紫電が音を成したならば、更に言葉は重ねられて】


「お前達を此処まで連れてきた存在を言って、そのまま回れ右をしたなら帰してあげる
手下達にも手出しはさせないから、きっと安全に帰れるよ〜?
……あ、僕様達の仲間になるっていうのもアリだよね
でも…………死国を創る邪魔をするっていうなら、死んで貰うよ

さあさあ、どうする〜?僕様としてはどっちでも良いんだけど〜……
もしどーしても邪魔をしたいって言うなら、お前達に先手はあげるよ?
ちょっとも触れないままバイバイなんて、可哀想だもん
少しは良い思いをして死んで貰わないと……ねぇ?」

【尻尾を巻いて逃げるか、それとも仲間になるか。――――或いは、どうしても対峙するか】
【3つの提案をすれば、問うかの様に首を傾げ】
【油断しきっているが故、攻撃を仕掛けるならば今。逆に言えば逃げるのも、仲間になる事を明言する事も今しか出来ず】

【以下、余談ではあるけれど】
【見たとおり、女の力は電気を操る事に長けている様だ】
【流石に直接的な攻撃は厳しいが――――雷電ならば、札の効果によってダメージを抑える事も出来よう】
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/08/24(土) 20:39:28.11 ID:MetQltoso
>>169-170

【かつて噂には聞いたことがある。屍山血河を築いたという妖怪の噂だ】
【実際に見たこともなければ、噂の地に赴いたことすらもなかったが―――】

――やれやれじゃ。実際に足を運ぶとまあ、なんとも異様な力よな
若く力のないモノ達であれば毒気に当てられるのも無理は無かろうて。

……ま、安心せい桔梗。儂は戦いが得意ではないが、そこそこはやれるでな
それにどうやらお仲間も居る様子……何れも女性なのもまあ、心強い
わざわざ戦地に赴く自身や力を持っている証拠だしのう―――っと。

【「では行くかや」――と。気楽そうな声を巫女装束の彼女にかけるのは】
【もはや言うまでもなく知れた仲、狼の妖怪である長尾銀狼≠セった】
【薄手の格好に両手足の鉄輪以外に目立った品があるでも無く、若干頼りなかったが】

【他の妖怪たちが騒ぎに乗じるような中でも自我を強く持っている――】
【それだけでも、十分に力の証となるだろう。銀色の髪と、長い尻尾をふらりと揺らし】


【―――やがて言われたように山中を進んでいくと、神罰の如く降り来る雷撃には驚きもせず】
【ただ、打たれた妖怪たちと、そして守女たちへ、どこか冷めた憐憫の眼差しを送る】

【いつしか彼女の尻尾は4本に―能力によって―増えていて。既に臨戦態勢であり】
【暫しの後に轟音と共に、紫電を纏って現れた妖怪の女がその姿を表すと】
【憐憫の情が篭った瞳はいっそ凄然≠ニでも言おうか、白熱する怒気が感じ取れて――】

……成程のう、如何にも自分の力を自然の雷電と勘違いしておりそうな面構えじゃ
此処においては味方であるはずの下級妖怪どもをも纏めて叩いたのも得心がいくわ。

それで、だが……儂は単なる同類で今顔見知りになった程度の名も知らぬ女とつるむ気は毛頭無い。
儂が妖怪で在るのは確かだが、人は嫌っておらん。寧ろ好きなくらいでな?
此度もそちらの側に付くと既に決めておるちや。……答えとしては、これで十分だろうて

さて、お喋りも度が過ぎると困るのは桔梗だの。お言葉に甘えて儂から行かせて貰うとしよう
白銀の妖狼――人呼んで長尾銀狼=c…稲妻ごと喰ろうてやる故、覚悟せえ―――……。

【言葉が途切れるか否かというその瞬間にはもう、銀狼は誰よりも早くと思って駆け出していた】
【人の姿をしてはいても元は狼。服装も動きを重視しているから、成程確かに凄まじい速力だ】
【夜だからか、姿がブレて見えるほど――攻撃を警戒してかジグザクに接近を図りつつ】

【まず第一撃。それは単純すぎるほどの近接攻撃である、ひっかく≠ニいうもの】

【出せる限りの速力で駆け抜けざまの、成否には拘らない、鋭い爪による一撃だった】
【そこに深い意味合いはなく、食らっても場所によるが傷は浅く済むだろう】
【これこそが銀狼の戦い方――速度と手数で攻める業。繰り返すが、この成否にかかわらず】
【銀狼はそのまま駆け抜けて、雷を遣う女の背後に抜ける形となるだろう】

【もっとも―――そこに至るまでの接近時や、攻撃の瞬間、その後背後に抜けるまで】
【常人なら兎も角、妖怪ならば。そして雷の遣い手ならば――捉えることは、不可能ではない】

/というわけで、銀狼です!今夜は皆様方、よろしくお願いします!
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/24(土) 20:41:49.42 ID:eRPtzQCPo
>>169>>170

【お伽噺の復活だなんて――半分信じていなかったけれど、随分とことは大きいようだった】
【山全体を包む不穏な空気と不気味に輝く空、何か良くないことが起こるとわかってはいても、ここまで足を踏み入れてしまった】
【果てに、目の前に落ちた雷――強い妖気が湿った空気のように重く、強く感じられた】

【おそらく現れたあの少女が自分達の倒すべき敵なのだろう】
【そして突如与えられた選択しに、彼女≠ヘ自身の言葉で返答しようと試みるはずだ】


『この事態が収束すれば、私達は退きます。 なので今すぐに退く訳にはいきません。
 これからあなたたちが良くないことをするようでしたら、私達は精いっぱい邪魔をすることになります。』


【少女へと向けられるのはスケッチブックのページ――つまり筆談だ】
【特殊なペンで文字自体は強く光っているため、視ること自体は容易いだろうが……果たして読み取ってもらえるだろうか】

【話を少し聞いてわかったことは、まだ目当てのものが復活していないということだ】
【これだけ強い妖気を持った存在だから、てっきり眼の前の少女の復活が目的だと感じたのだけど】
【スケッチブックには、まだ続きがある】


『ですが一度だけ問います。大人しくここから去って頂けませんか?
 あなた達が静かに暮らしてくださると言うのなら、私はあなた達を封印したりしないので。』


【――それは、よく言えば平和的な交渉なのだろう。しかしここは戦場】
【明確な敵意のある者に対し、そんなものは意味を成さないというのに】

【だが、彼女は本気だった。パールブルーの瞳は真剣味を帯びて、少女へと真っ直ぐに向けられていた】
【大きなリボンのついた白いワンピースが、ふわりと舞う】
【頭の麦わら帽子だけが浮いた存在だけど、その姿はいつもと違い、凛とした空気を帯びていた】

/ということでブライトです
/のっけから遅れて申し訳ない…
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/24(土) 20:46:45.71 ID:foVTGlNFo
【繁華街――路地裏】

【狭い暗がりの道から、ほうほうの体で逃げ出す不良数人の姿があった】
【仲間に引っ張られ何とか歩くような姿の一人が、路地の奥を睨み付け中指を突き出すが】
【奥から地を蹴る音が響くと同時、球状に結集して飛来した灰色の燐光に弾き飛ばされた】

ったくよう……こちとら大会振りの喧嘩だってぇのに、骨がねぇなあ
今の若い連中は皆ああなのかよい? 無駄に疲れっちまう……

【ややあって不良達の逃げて行った路地から、気だるげにぼやきつつ姿を見せたのは】
【アッシュグレイの長髪で目が隠れ、顎には無精髭の残る大柄な男だった】
【聖職者風の黒衣を纏い、聖マリアのメダイと逆十字を首から下げている】

【不良達の逃げて行った通りに出て伸びを一つ、目が隠れている所為で眠いのかは判然としない】
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/24(土) 20:53:00.50 ID:foVTGlNFo
/>>173取り消します
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [saga]:2013/08/24(土) 21:06:00.72 ID:IWpM34Ia0
>>169-170


【巫女と忍装束の女性から齎された“今宵”の説明。少数の強敵を異能者(かのじょ)ら三名が、数多くある小妖を彼女たちが引き受けるというもの、】
【ゆえにそれらに拘る必要はないと。その言葉には頼もしさを感じるとともに、自らの役目を果たすことへの責任感――― 最早退けぬとの意識も強まっていた】


【腰までの伸びやかな黒髪が、濡れ羽烏と呼ぶに相応しい色合いで】
【銀の混ざる橡色の瞳をして、濃藍のトレンチコートを纏った―――少女、だろうか】
【移ろい行く刹那を留め、硝子の様な雰囲気を漂わせる。】


【百鬼夜行の廃村へと踏み入る異能者のひとりは、そんな形容の出来る人影だった】
【手には煌めく白銀の太刀、右腕の前腕部には手頸までを覆う漆黒の鎧甲。揺るぎなく行先を見据える橡色は、けれど引き裂かれる虚空の急転を映して――――、】


(……! これ、は―――――――――――っ)

【―――― 異変を、襲撃者の存在を察知する。ひとが魔が灼かれ炭が如く朽ちてゆく様は、あまりにも尋常の世の光景に程遠くて】
【闇に溢れ出す妖力がその敵影の所在を確信させた。元凶たる其れの言葉が意識に届けば、少女は、ふ、と僅かな声を洩らして】


なるほど、ね――――― 何を為されようとも結末は変わらず、“自分たち” の目的は果たされる、か。
……けれど退く心算がないのは私たちも同じ。
古の妖を解き放たれてしまう事は、これよりずっと多くの犠牲を生み出す―――――。

……何より、私は。地獄に、仲間ごと幾つもの命を捧げる様な輩に……売る魂など持ち合わせていないっ―――――!

【言葉より迅速く濃藍が吹き抜ける。戦意が、銀光と化して闇を音を斬り裂く。】

【構える上体を捻り踏み込む異様な速度、滑らかな動きで撃ち放つその袈裟掛けの一閃、】
【上段から刹那に変化して、妖の左肩口から右脇腹へと奔らんとする高速度の刃だが―――― それでも間合いに入れねば、放つ事すらも出来ないのだろう】

【とはいえ “受ける” ことは至難。かたちあるものを斬る概念を得た、切断に特化せし斬撃の異能――――。】
【……並みの重合金装甲程度ならば、“触れれば” 薄紙同然に断割する、】


/遅れましたが、八攫 柊となります…orz…!
/それでは、よろしくお願いしますー!
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/24(土) 21:28:50.61 ID:xH75yYdQ0
【――――世界は、絶えず時の流れと共に移り変わっていき、今を生きる人の数だけ、物語もまた時の流れと共に紡がれていく】
【今を生きる人の数だけ紡がれる、幾百億編の物語――――】



【――――水の国 路地裏】

――――――――っ、おい……大丈夫かっ?
「ぁ……うぁ……」

【黒いコートをしっかりと着込み、魔術師である事を如実に表す黒のハットを被った】
【手には、頭部に青い石が嵌めこまれて先端を鋭く尖らされている、細い金属製の杖を握り締めている】
【漆黒のボブカットと、幼さを残しながらも憂いを帯びた様な瞳をした、身長160cm前後の中性的な青年が】
【足元に倒れ伏した、薄汚れた浮浪者と思しき男のそばにしゃがみ込み、その身体を支え起こす】
【どうやら、相当に衰弱しているらしいその男に、青年は声を掛けてその状態を探ろうとするが】

「っ、ぁ……このまま…………死なせてくれ……」
――――分かった。せめてその苦痛を取り除いてあげよう…………ゆっくりと休むと良い……もう、苦しみを感じる事も無い…………
「……ぅ、すまねぇ…………」

【力ない声で呟く男。既に放置すれば永くはないと、素人目にも分かる衰弱ぶりだった】
【そんな男の身体を、再びゆっくりと横たえると、青年は左手の杖を翳して、口元で何かをもごもごと呟く】
【同時に、淡いピンク色の光が男を包み――――やがて、静かに眠るように男は沈黙し、その息吹も消えていった】

……とかく、この世は救われない……な

【男の――――安堵してリラックスした用な安らかな死に顔をじっと見つめながら、青年はポツリと、やりきれない言葉を零していた】



【――――所変わって、風の国 郊外】

レナールの事は……みんな、タブーにしちゃってるね……
「そりゃ仕方ねぇのかもな……なんせ、大勢死んでしまったらしいしよ……」
<でも、参ったわね……現地に来てから探りを入れようと思ったけど、これじゃ情報の集めようがないわぁ……>

【灰色のフード付きパーカーに、さっぱりした色合いのチェック柄の入ったスカートを履いた】
【額に、正三角形の形に、赤・青・緑の点が浮かび、それらを繋ぐ様にぼんやりと光の円環が浮かび上がっている】
【少し癖のあるオレンジ色のショートカットが印象的な、身長140cm前後の少女が】
【側に、赤と青の人魂の様な光を従えながら、人気のない道をとぼとぼと歩いている】
【赤の光からは男の声が、青の光からは女の声が放たれ、少女と共に会話を交わしていた】

<……でも。とりあえず先立つものは手元に入ったけど、タイムリミットはむしろ近付いている感じがするわねぇ……>
「だな……機関とか言う連中に目をつけられた以上、長居は無用だぜ……何とか、元の世界に帰る方法を探し出さねぇと……」
うん……一端、『ATLAS』の跡地の事は忘れよう……他で、何か手掛かりになる事を探した方が、早そうな気がする……

【人気の無い道に、妙な光を携えながら、1人で歩いている少女――――場合によっては、心霊めいた何かと勘違いしてしまう事もあり得るのかもしれない】



【――――どの物語も、今と言う時の中に、確かに存在している物である】
【もし変化が訪れるとしたら――――それはどの物語なのだろうか】
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !red_res]:2013/08/24(土) 21:36:40.07 ID:Ir8Of9T/0
>>171
「勘違い?ひっどい言い方をするなぁ……僕様はつまる所カミナリ様。お前は犬神として作られた訳でもなさそうだし……
長く生きていれば何度か聞いたことはあるんじゃない?
太鼓も持って無いし、別にお臍を取るつもりも無いけど
……桑原桑原。馬鹿見たく言った所で、落雷は避けられないけどねぇ」

【構えを見せるわけでも無く、自然な立ち方。相手が駆けだしたというのに、依然変わらず】
【――――然れどその瞳はしっかりと姿を追っていることに、本人ならば気付くであろうか】
【狼の脚力、そして長い時を経ているならば、尚更の事であろう。だが、確かに蒼の瞳は銀狼の姿をしっかりと映していて】


「最近多いよねぇ……人が好きだって言う妖怪。人間は僕様達に対する恐れを忘れて、それ所か住処まで奪っていく始末なのに
それでも、人が好きって言うのかな?
――――妖怪が何たるか、僕様がお前を犬らしく一から調教してあげても良いんだ〜け〜ど〜……」

【その爪が皮膚を裂く、数センチ手前。やっと、女に動きが見られた】
【――――僅かに、踵を後ろへ動かしただけ。だが、其れで十分】
【銀狼の指には裂いた布ここ引っ掛かっては居るが、血が付着している事は無いであろう】
【クスクスと笑いを漏らしたならば、首だけを捻って其方へと向いて】


「…………銀。お前をそうするのは時間が掛かりそうだからねぇ……
どうせ狼よろしく僕様の雷を喰らうって言うなら、狼らしく歩いてごらんよ
そうしたら、考えてあげるよ?殺さないで……う〜ん、そうだなぁ……妖怪よしみとして、僕様の庭で飼ってあげてもいいけど」

【振り向くこと無く宙を払うかのように掌を返したならば、雷電が数本の矢と化して飛来する事であろう】
【狙いは、機動力を削ぐために全て脚へと向けられ。且つ軌道は単純。そして札の効果も有ればダメージは薄い……が、何しろ電気】
【刺さったならば、微少ながらも筋を痙攣する可能性だってある筈で】

【続けて行動を移すのは、他二人からの追撃を避ける為】
【それでも尚、銀狼に背を向けている事には変わらず――――柊の攻撃に気を取られた今、不意打ちには丁度良い頃合い】



>>172
【――――そんな攻撃を銀狼へと仕掛けた頃、視界に映るのは綴られた文字】
【一つ目で口元が笑み、二つ目の文章で光る犬歯が覗くことだろう】


「馬鹿ばっかり。さっさと逃げてくれれば、僕様も直ぐに帰れたのに
ああ、別に良いよ?大人しく消えてあげても
勿論、条件は分かってると思うけど……お前達が死ぬか、此処から逃げ出せばの話だけどね
僕様も暇じゃあ無いからさぁ〜……お互いに面倒事は避けたいでしょ?」

【バチバチと大きくなり始める、爆ぜる音】
【やがては右手は電光に包まれて、その掌をブライトへと向ける事になる】
【――――無論、攻撃の合図。一撃一撃は早くとも、其れを放つまでには時間を必要とする証左】


「だから、そのまま動かずに其処に立ってなよ
痛みが二秒も続かないで終わらせてあげるから…………どうせ結果は見えてるんだ
痛いのは嫌だろう?」

【交渉の余地なんて、微塵も無い。そう告げるかのような、冷たい瞳】
【パチリと一際大きく鳴ったかと思えば、後は放たれるだけ】
【――――ほぼ宣言通り、少女へと真っ直ぐ放たれるのだが……直線的な放電は、少し場所を変えただけでも避ける事は出来よう】
【仮に被弾したとしても……致命傷まで至る事は無いであろう】
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !red_res]:2013/08/24(土) 21:36:51.64 ID:Ir8Of9T/0
>>175
「まっ、そういう事。全ては確定事項。人間程度の力じゃどうしようも無い事なんだけどなぁ……
僕様は態々言ってあげてるのに退こうともしない。お前達は諦めが悪いねぇ
…………犠牲?」

【一挙一動。少女のその動きは電光石火なのであろう】
【――――そして、この女も同じ事。犠牲との言葉には実に可笑しそうに笑い声を上げて】
【少女の刃に視線は注がれて居ない。正確には、その手首、肩へと注意を払っている事だろう】
【切り払った場所に女は居らず、恐らくはやっとその切っ先が届く範囲へと脚を運んでいる筈で】
【挑発染みた様に切っ先へと自分の指を押しつけて、血を流したならば】


「その反対だよ。失った物が全部全部生き返ってくる世界になるんだよねぇ〜
凄いと思わない?お前にはもう一度会いたい人が居ない?お父さんお母さんお婆ちゃんお爺ちゃんはみんな生きてる?
もし死んでいるなら、もう一度会える凄い世界に変わるんだよ
……どう、これでもまだ“犠牲”だなんて言える?」

【――――刀より劣る、女の拳の間合い。そして、体重も軽ければ然程脅威でも無い……筈だった】
【けれど、振られた速度は尋常では無く、破壊力を補うには十分すぎる程】
【狙いは少女の腹であって――――当たろうが当たらなかろうが、そのまま抜けて距離を作り出すことだろう】


「死んだ人が生き返って、家に帰る。みんなみんな楽しく暮らせる世界……人間であるお前にも悪い話じゃないだろ?
僕様は慈悲深いからねぇ……嫌いな人間にも、その恩恵をあげようとしているのさ
…………そう言ったってお前は首を縦に振らないんだろうから、せめて早く地獄に落ちていれば良いさ」

【死者の蘇生なんて理から外れた事。何よりもそんないい話ならば――――お伽噺に、地獄であったなんて文字は刻まれていない筈】
【ブライトの放った電力をそのままに、パチリと爆ぜる音を立てたならば少女へと放つ事だろう】
【距離にして、凡そ数メートル。少女の身体能力であれば決して避けきれない距離でも無く、そして反撃に出る事が出来る距離でもあろう】
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/24(土) 21:59:25.24 ID:uOJXyVRJ0
>>176

【――こつりと硬質の音がした、その青年からすれば背後のほう、深淵のような暗がりから】
【一定の速度で刻まれるならば足音だろうか、そうだとすれば――きっと女。底の厚い靴特有の、篭ったような音】

【(或いは、どうやら近くをうろついていたらしいその存在。気付くことも出来た、かもしれない)】
【(ぞろと纏うひどく澄んだ水の気、ヒトと何かを違えたおかしな気配、――その本体が、)】

……――きゃあ、ひとごろし

【曖昧な丸さの月明かりの下にようやく姿を見せるなら。華奢な影。それで居て青年よりも背丈は大きいはず】
【そっと口元を隠すようにして紡ぐ言の葉、りんと抜けるような声音は金属質の余韻を引き連れて――まるで、鈴の音】
【言葉とは裏腹にまるで平坦のない紡ぎかたはふざけているようにも見える、取り乱すなんてことは、微塵もなかった】

【路地裏の暗がりに溶け込むような黒髪、三つ編みに編んだのをくるり纏めあげても、長すぎる長さは窺えて】
【四葉のクローバーで編んだ草の輪、桜の花弁らしきを混ぜ込んだ鮮やかさ、固定するリボンが髪へ編みこまれていた】
【少しだけ長めの前髪越しに覗くのが黒赤のオッドアイだ、蛇めいたまん丸を面白そうに細めて――そっと、笑む】
【薄く薄く桜色のブラウスにレースをあしらったワインレッドのミニスカート、腰ほどまでの長い丈のフードの付いたケープ】
【黒の表布と赤の裏布、ひらつかせて――足元が、底の厚く高い大き目のパンプス、ころりと地で鳴らされた】
【――素で百六十ある身長に靴のいくらかを足している。百七十には足りないぐらいの、そんな少女】

いけないんだ――、自衛団が来ちゃうよ? 捕まっちゃうかも。

【口に添えた左の手。薬の指に久遠を誓う指輪めいて黒蛇の痣が刻まれていた。その向こう側で、そっと薄く笑みが】
【――両手と首元に包帯が巻かれていた。傷を隠すにしては動きに歪さのない微かな違和感、気付けるだろうか?】

こんばんは、

【こつんと立ち止まる距離、数歩分の位置。手も足も届かなくても、言葉だけは十分に届く位置で】
【そっと投げてみる挨拶の平穏さ。同じ空間に死体があることなんて、既に忘れてしまったようならば】
【――言うだけ言って自衛団を呼びに行くよな素振りもない。こんな場所で出会うのだ、全うなひとでもないのだと、容易く気付けるはずだ】
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/24(土) 22:09:05.03 ID:eRPtzQCPo
>>177

【できることなら争いはしたくない――彼女の願いは、容易く砕かれてしまって】
【仕方がないかと、心に決めた。キッと表情を険しくさせれば、身体を無理矢理戦闘モードにさせて】


(……闘うしかないようですね)


【ぎゅっとスケッチブックを握った。冷たい瞳と隠そうともしない殺意で、心臓を掴まれたような感覚になる】
【向けられた掌から、何かが来ると予想する。危険を感じ取った彼女はすぐさまその軌道から逃れようとするだろう】


――!


【しかし反応が一瞬間に合わなかったようで――迸った閃光は狂いなく、彼女を焼こうと迫った】
【だがその刹那、彼女の周囲の妖気が吹き飛び、まるで結界のように澄んだ空気が彼女を包む】


  【 ―― ウィシェッジ ―― 】


【さらに蒼い二筋の光が煌いて、迫る雷を遮ろうとするだろう】
【浄化などといった聖に近い力――この場合は、刃として具現化されて】


(っ、そりゃ誰だって痛いのは嫌ですよ!)


【そして少女と同じように手を翳し、今度はこちらが攻撃を仕掛ける】
【先程と同じく蒼い光が二つ、刃を形取って少女へと放たれるだろう】
【狙いは足。動けなくするのが目的だ。速度はそれほど速くはなく、容易にかわせるだろう】】
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/08/24(土) 22:10:37.04 ID:MetQltoso
>>177

ほぉう?ならばカミナリ様≠熨ツちたもんじゃのう
大自然の神ともあろうものが、傲慢かつ虚栄に満ち溢れた小女とは!
高々雷撃を操る程度でその名を騙るとは、世を愚弄するにも程があろうというものよ

それもなんじゃ、人が妖怪に対する恐れを忘れて住処を奪う、と。

語るに落ちておるのう。人の恐れを一心に集めるカミナリ様ともあろうものが其のザマとは。
それとも、話は先ほどお主自身が撃ち殺したか弱き者共についてかや?
どちらにしようとブレておるわ。お主なんぞを、虎の威を借る狐≠ニいうのじゃろうなあ―――!

【ピリッ、と布を裂いたのを指先に感じ取りながら、銀狼は慣性に従い彼女の背後へ】
【直後に迫る雷電の矢雨を両手を使い両足を使い、器用に回転しながら避けていく】

【それでも幾つか足を掠め、俄に痺れが走ったなら――たンッ!≠ニ地を踏みしめた】
【痺れをさらなる衝撃で誤魔化すため。体内を走る電撃を逃がすため】
【加えて――次の攻撃のため。相手を見れば、同行した剣士の方に注力しているようで】

(……まあもっとも、その力は認めざるを得んようだの。まさか、あの動きで躱すとは思わなんだ)
(能力か妖術か知らんが雷撃は単純故に強力……身体能力もずば抜けていると見た)

(はてさて、どうしたものか……付け入るとすれば、やはりあの驕り高ぶった性格か)
(あるいは……カミナリ様とはいえ、避け切ることは出来ないと見える、儂の速さか……―――。)

どちらにせよ、じゃ……儂は犬ではなく、貴様が思うほど若くもない
そも、雄ならいざ知れず儂は雌。獣としても妖怪としても、一人で孤高に生きる者よ。

……あまり舐めておると痛い目を見るぞ、小童め。いざや、征かん―――ッ!!

【つぶやくような言葉の後に、銀狼は持ち前の素早さで一挙に相手の背後を取ろうとした】
【不意打ちの隙を呉れた剣士に、そして動ける程に雷撃を和らげたかの御札に感謝を払って、だ】

【そして――其の動きは、所謂八極拳≠ノ似ていなくもない。地を踏みしめて敵に近付けば】
【右の拳を、妙にもったいぶって振りかぶり、相手に当たる直前の所まで突き出し、当てずに止める】

【僅かに捻りこむような動作まで加えられたその拳には――とある、銀狼特有の仕込みがあった】
【それは能力で操った気≠ナあった。四尾だったのが三尾に変わり、右拳は黄金に光っている】
【やがて右手首の鉄輪が反動に従って、身体から拳の方に流れていき―――引っかかる其の瞬間】

【堰き止めた水を撃ち放つように、風船を破裂させるように、彼女の気≠ェ爆発的に放射される】
【ここまで万事が上手くいっているのならカミナリ様≠フ直近、背後で。そしてその一撃は】
【仮に直撃すれば、臓腑を直接金槌で叩くような衝撃を、肌や筋肉を透過して与えることになるだろう】


【―――勿論、全てが上手くいけばの話。初手同様、その動きは警戒すれば対処に難くない】
【とはいえ銀狼の外見からは想像できない高威力の一撃だ。最早犬≠ニは、侮れないはずだった】
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/24(土) 22:13:34.36 ID:xH75yYdQ0
>>179

――――――――ッ
(近いな……とりあえず、しゃがんだままと言うのは良くない……)

【男の亡骸をじっと見つめていた青年だったが、近づいてくる足音を感知して顔を上げる】
【普段、穏やかならぬ人間たちのたまり場となっているこの路地裏である――――用心するに越した事はない】
【立ち上がり、左手に握り締めた杖を意識しながら、足音のする方へと振り返る】

…………なんだ、お前は一体?

【何か、からかう様な棒読みのセリフを浴びせられ、同時に、相手の姿を認めて、青年は訝しげに問う】
【死体を見て取り乱さないと言うのは、まだ分かる。だが、明らかにその存在を前提にして少女は、おちゃらけた言葉を口にして見せた】
【――――少なくとも、尋常な人間ではなさそうだと、予想を立てていたのだ】

――――自警団如きに、何ができる……あの程度の連中にどうこうされるなら、初めから死を看取るなんて事はしない……

【――――青年が使っていた魔術。それを少女は目の当たりにしたのだろう】
【確かに、青年のやった事は、厳密に言えば殺人に当たる行為で。しかし青年は、なんて事の無い様子で少女の言葉を受け止める】
【魔術には、相応の自信があるのだろう。少なくとも、この程度のアウトローな行為程度は、危険を感じてすらいないらしい】

……お前こそ、人殺しの前にそうも堂々と立っていて良いのかい?
手前を『人殺し』だと、糾弾したいのだろう?

【全く平和な挨拶を、おかしなタイミングで投げかけてくる少女の真意を測りかね、青年は問い返す】
【――――そこに、青年のいらだちに似た感情が、微かに顔を覗かせていた】
【先ほどの行為を、軽い言葉で咎められた事に、ひっかかりを感じているらしい】

(……ファッションか? それとも、何かを隠している……? ……この場合、どちらも有り得ると言う奴だな……)

【そうした言葉のやり取りの中で、青年は少女の身体に巻きついている包帯に意識を留める】
【少なくとも、負傷の治療のためとは考えにくい、健全な少女の様子からみて、何か違う理由で巻いているのでは、という予測は立つのだが――――】
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [saga]:2013/08/24(土) 22:31:20.42 ID:Nt/hfuYP0
>>177-178

(――――――……な……!?)

【橡色を見開かせたのは妖の対応速度であり、余裕でありその言葉であって。……ひどく心惹かれる部分があるのだと、否応無しに伝えるのだろうか】
【だが囚われている暇などなかった。それは、あまりに脅威的な反撃だった。】

【思考の表層から戦闘用に切り離す意識が、妖の打撃に右腕を滑り込ませ――――、】

――――――……ッ!

【響く嘘の様に重い音。後退し―――― 鎧甲越しに衝撃が浸透したのか、痺れが深く残留した。】
【だが柄を握りなおして感覚を取り戻し、追撃に対してごく短距離の疾走で避けんとして】


……随分良く分かっているじゃない。
誰かを見捨てて願う夢なら、そんな救いは私には要らない―――――……弱さごと捨てたわ、そんなものは。

【放たれた雷光――――― 切り捨てる様に押し切れば、言葉は、強がりもろともに置き去りにした】

【右腕の鎧甲の内側――――― 恐らくは腕の甲側に貼られた護符が、結界として働くのだろう。少女の右腕は、掠めた雷撃にも耐えて】
【雷撃の軌道を避ける様に、今一度の瞬息で踏み込むのだろう。腰近く、右脚側に、懸り打ちの様に取る構えだった】

―――――――――――はぁ……っ!

【刹那駆け抜ける刃、】

【軌道は斬撃、下顎から真上への斬り上げ狙い――――の様ではあるが、目測を誤ったかの如く “浅い” ものであって】
【妖が僅かに後退したならば、それは鼻先を通り過ぎてゆくのだろう。躱さずとも、僅かに顔を掠める程度――――。】

【だがその真の狙いは別にある。額の一角―――― 其れを確実に捉える事で、次に繋げる隙を生み出す事、】
【それで角を断ち切れたならば僥倖。其れが叶わずとも、交差した刀が角に衝撃を与えて、顔ごと上体を仰け反らせんとした】



【――――だが “当たったなら”、“届いたならば” の話に過ぎず。先程同様に躱されたなら、やはり、何も為せないのだろう】
【軽く痺れを残したまま踏み込む肉体の酷使。確実に隙を生むために、必要十分に込めた両腕のちから、】
【妖の―――― 彼女ほどの速力ならば、それらに攻撃後の隙を見出す事も可能だろうか。何れ、捨て身の一撃には変わりはなくて】
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/24(土) 22:53:16.33 ID:uOJXyVRJ0
>>182

【真っ先に投げられる誰何の声、そうと首を傾げれば、纏められた髪が重たげに揺れて】
【ひらり一条余っていたリボンが闇に靡く、月明かりに一度煌いて――】

人間以外、お父さんの所有物(もの)、どっちでもいいけど、どっちがいいの?
……、……もしかして名前? 名前ならりんねって言うの、鈴の音って書いて。

【一番初めに発した声がふざけたものだった。それと比べればずっと真面目めく声音、ならばこれはおふざけではなく】
【こんなにもヒトガタをしているのに人間ではないという、自らを父親のモノなのだと言う、――それからやっと、名前が続いた】
【これで十分かと尋ねる風に首がもう一度傾げられるのだろう。ついと降ろす手、背面でそっと組んでも、敵意が見えない】

――そうだよね? あいつらに何かされたことなんてないし。
ただの一回だって助けてくれたこともない、目の前に居るのに捕まえない、……変なの。

……――でも知らないひとなんて看取るのはもっと変。そんなの狙ってもお金にもならないのに。

【――ひらり返される掌、最初から重きを置いていなかったようなら。きっとこちらが本音なのだと容易く分からせる】
【それと一緒に伝わることがあるだろうか。どうやら彼女が彼らに追われるべき身分であること――そうと、視線が落ちて】
【変だなんて言いつつ自首するようなつもりなんてまるでないとも。視線はやがて事切れた男性の方へと流れるのだろう、数秒ほど見つめて】

わたしのこと、殺そうとする? ……それなら、お前のことも殺すけど。
お父さんにひどいことをしようとする? それなら、生まれて生きてきた今までを全部後悔しながら去ね

【そんな視線もそのうちに飽いたように逸らされる、最終的には青年の方へ戻されるのだろうか】
【――そのどちらでもないならばこちらからは手を出さないと言うようでもあった。再び見せた白磁の両手、】
【右手だけがつぅ、と。そちらへ伸ばされる、触れるにはずっとずっと足りない距離――きらと、桜と黄緑を混ぜ込んだ魔力が、躍った】

【(今はまだ威嚇でしかない煌き。彼の答えによって孕む意味が変わるのだろう、総て、委ねるように)】
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/24(土) 23:13:11.65 ID:xH75yYdQ0
>>184

…………所有物、だと……?
……いや……鈴音、か……

【一瞬、眉がつり上がりかける青年の表情。その自称は、余りにも奇怪で穏やかならないものだったから】
【人格を持った一個の存在として、他人の所有物であると口にするという事は、何か――――ごく一般的な尊厳が、そこには損なわれている、歪な人間関係が垣間見えて】
【もっとも青年は、そんな特殊な事情について知りたいと言う訳ではなく、ただ少女の名前――――鈴音と言うそれを、反芻するに止めた】

…………アルク=ワードナール。ただの流れの魔術師だ……覚えるかどうかは、好きにすればいい……

【ともあれ、名乗られたからには名乗り返すのが道理であるとばかりに、青年――――アルクは、名を口にする】
【奇妙な遭遇における、極めて儀礼的な行為――――「覚えるかどうかは好きにすれば良い」と言う言葉も、この時点におけるアルクの本心だろう】

……所詮、日常を守るための存在だ……非日常の何かが現われた時には、その表象も、容易く崩れるって事だろうね……

【鈴音に、どこか後ろ暗い背景があるらしいと言う事を悟ってか、感情を排除して理のみを念頭に置いた言葉を返す】
【普段、自警団の恩恵を自覚し、ハッキリと享受している存在など――――そう多くはないだろう】

――――救うためさ、その心を……ただでさえこの世界は、絶望の様なもの……
別に利を求めている訳じゃない……手前の、信条の問題だ……

【確かに、アルクとこの浮浪者には、なんの面識もない。たまたま行き当たっただけの間柄だ】
【しかし、それを問題にせずに、アルクは浮浪者の死を看取る事を「己の信条」と評して】
【――――絶望の世界において、心を救う事。それを、アルクは精神的に追い求めているのだろう】

――――なんでそんな事をする? そんな事をする理由がない……
お前の『お父さん』とやらが、誰かも知らない……知らない人間を、どうして殺したいと思えるんだ?
……降りかかる火の粉は払う。お前や『お父さん』が、誰かを無意味に虐げる存在なら、滅ぼす……――――そうじゃないなら、殺す意味なんてない……

【――――明らかな、敵意を見せてくる鈴音に対して、アルクは特に身構える事も無く、ただ滔々と言葉を告げる】
【――――先ほどの言葉は、言ってみれば鈴音に対する「売り言葉に買い言葉」の恰好だ。自分を『殺人犯』と表現したのも、その冗談を気に入らなかったからに過ぎない】
【だが、そもそもこの場での本格的な衝突など、アルクは求めていない――――それを説明してなお、敵意を向けられると言うのなら、また話は別なのだが】
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !red_res]:2013/08/24(土) 23:15:23.84 ID:Ir8Of9T/0
>>180
【焼け焦げた死体が一つ転がっている。馬鹿な奴。そう、呟いて終わり――――にする筈だった。女の中では】
【だが、何千何万と聞いてきた“あの音”が聞こえない。外した筈の視線を再び向けたならば……舌打ちが、一つ】
【一番手っ取り早く殺せると思った存在が、自衛の手段を持って居た事が予想外】
【少女の放つ光は雷電を遮り、きっとその身を焦がす事は無かったであろう】


「…………黙って死んでればいいのに、何でそうやって邪魔をするかなぁ〜」

【けれど、連続で放てばどうなるであろうか。そんな考えがふと浮かんだのだが】
【――――今の反応を見る限り、身体能力は他二人と比べればそう高くは無いのだろう】
【……近接戦で葬るのは簡単であろうか。ならば、一番最後に嬲り殺してしまえば良い】
【怒りに任せて放とうとした紫電を止めて、警戒を外したのだが――――】
【それが、不味かった。幾ら電光石火の如き速さを備えていても、気づけなければ迫る刃を避ける事は出来ない】
【例え雷電に比べ遅くとも、だ。少女の刃は確実に女へと迫っているのだが――――】


>>181
「…………吠えるなよ。地べたを走る事しか出来ないお前が僕様に向かって何を言おうが、只の喚きにしか聞こえないんだ
今まで殺してきたヤツ等と同じ、ただの喚きなんだよ
どんなに言葉を練っても何をしても、喚き喚き喚き…………力の無い、戯言

……気が変わった。殺してやるよ、銀
お前みたいに吠える事しか能の無い妖怪は目障りだ。人間も妖怪も、黙って僕様の言う事を聞いていればいいんだよ
どいつもコイツも……風神にぃの事ばっかり持ち上げやがって……もう居ないんだって言うのに―――――!」

【言葉には、確かに怒りが入っているのだろう。小馬鹿にしていた態度も消え失せて、本人は冷静を装っているつもり――――だが、未だ未熟】
【何よりも、冷めた声が静かな怒りを感じ取らせる。銀狼が考えて居たように、傲慢な性格……それ故に、非常に些細な挑発であっても心が揺らぐ】
【実力は、確かな物。間違い無く、妖怪の中でも上位――――雷神と名乗っても、良い位には】
【然れど、精神力の弱さがその力を何割も削ってしまい……今だって、そう】


「…………痛い目を見る?僕様が?
逆だろ、銀。お前が見るんだよ。そこらのヤツ等よりしぶとければ、何十倍という時間を掛けてね
取ったつもりなんだろ?――――遅いんだよ」

【確かに不意を突けた筈。僅かに対処に遅れていたのだから――――】
【だが、其れを埋めるには十分すぎる程の反応速度。人間を遙かに凌駕して、或いは妖怪すらも容易く置いて行く速度】
【一瞬にして其方へと向きを変えたならば、蒼の双眸が冷たく突き刺さるだろうか。その顔に笑みは、無い】


【まるで予測済み――――とでも言いたげであるその理由は、体感速度であろう。一挙一動を確かに捉える事の出来る動体視力】
【狙う箇所を察知したならば、そのまま致命傷を優に越える力で殴り飛ばそうとするのだが――――】
【視界の外にあった、ブライトの刃。到達するのは今であって……ブライトの狙い通り完全に機動力を削げずとも、この刹那の戦いに於いては一瞬気を反らさせるだけで十分であったのだろう】
【銀狼に対する攻撃を急遽止めたならば、細腕でその攻撃を受けて】
【軋む音は、果たして骨か筋肉か。何れにしたって、距離を空ける必要があるから――――】

【相手は妖怪。ならば、それ相応の攻撃ではじき飛ばそうという算段】
【岩すらも弾く勢いで解放されたのは、大きな妖気。皮膚が裂け、或いは筋肉が壊死を起こしたって可笑しくは無い力】
【――――無論、コレも札は防いでくれるかも知れないが……“弾き飛ばす力”を防ぐことは、難しいであろうか】
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !red_res]:2013/08/24(土) 23:16:05.28 ID:Ir8Of9T/0
>>183
【柊から距離を取ってる間の攻防。ブライト、銀狼からの攻撃を受けたその表情に、笑みは無くなっていた】
【振り向いた時の表情から、少女にも伝わるであろうか。遊びは終わり――――そんな、思考】


「“要らない”?“捨てた”?
――――それじゃあ、何でさっきはあんな顔を浮かべた?
頭はそう考える事が出来ても、心では斬り捨てる事が出来ていない様に見えるんだけどなぁ
…………居るんじゃ無いの?本当は」

【……指摘するのは、先程の出来事。目敏く指摘はするけれど、先の様な笑みが浮かぶことは無い】
【或いは、少女の心の古傷でも抉ろうとでも言うのか】
【銀狼に破り取られた箇所から見える、褐色の肌。よく見れば、其処には幾本もの白い筋が浮き出ていて】
【――――やがて其れは腕や顔にも広がる事だろう。心なしか、妖気も上がりつつあり】


「…………人間としては、速い
でも、僕様からすれば遅すぎるんだよ。お前の動きは」

【首を後屈させてその斬撃を逃れた――――が、角が狙いと悟れば上体事逸らした】
【けれども、時は遅く…………全ては断たれずとも、その半分ほどが地面へと落ちていくことか】
【痛みは無い――――然れど、冷徹を装った表情に何処か動揺も見られた気がする】
【…………僅かに妖力が揺らぐのだが、果たしてその事に気付くだけの余裕はあるだろうか】

【何のであれ、お返しとばかりに少女へと向けられるのは裏拳。離す事、及びダメージを与える事を目的とした、強力な一撃】
【腹から背に打ち抜こうとすれば、身体の深部にまでダメージを与え――――刀を振る際の、“体幹の捻り”を困難にさせようとする目論見なのだろう】
【いずれにせよ、其れを防いだとしても銀狼と同じ様に、妖力が放たれるのだが】



>>ALL
【斬られ、抉られた、殴打された箇所から溢れる鮮血。大地に滴る其れは、きっと膨大な妖気を含んでいるのだろう】
【巫山戯た様に笑っていた顔も今や変わって、何処か怒りを思わせる様な物へと変わっていた】
【――――まるで、子供が機嫌を損ねた様にも思えるが】
【一瞬で終わると思っていた事が、想像以上に長引き――――且つプライドとして自分の身体から出血という事実が許せなくて】


「――――もう良いさ。逃げないなら、出来るだけお前達の血で山を汚してやろうと思ったけど……
良いよ。僕様の力で焼き殺してあげるよ
その後、バラバラにして全て抜けば問題無いだろうしね
それと……銀。さっきお前は僕様に向かって勘違いしてると言ってたけど」

【夜だと言うのに、非常に眩い光。言わずもがな、発光源は妖怪の女。同時に、妖力は更に膨れあがり】
【気がつけば妖怪達は全て遠くへ、或いは上空へと逃げてしまっていて】
【――――其れでも尚、女の様に当てられて蒸発してしまうのも数匹。操る雷電は勿論の事、上位種となれば妖力だけでも一つの武器と化すのだろう】


「カミナリ様は……雷神様はお前達下等とは根本的に違うんだよ
――――僕様と言う名の現象。自然の摂理くらい、簡単に操ってやるさ
だけどね、世の中の理は流石に操れないんだよ。天地をひっくり返せないし、死者だって生き返らせることは出来ない
だから態々僕様がこんな所まできて、態々お前達の相手をして―――――なのに、なのに…………
分かったなら…………僕様の邪魔をするなぁぁぁぁぁぁ!!!!」

【ボトリボトリと妖怪達の臓物が空から降り注ぐ非日常な光景。幾分かが女の腕に掛かったりするが、そんなのはお構いなし】
【上空へと放った紫電は、やがて辺りに雷鳴を轟かせ――――女が出現したときとは桁違いな、落雷の量】
【木は裂け、大地は焦げ…………廃屋に至っては、燃え始めた場所まである】
【勿論、其れ等は三人へと容赦なく降り注ぐことであろう幸いな事に、其れは妖術―――――けれど、一つ一つが強力な其れを幾つも浴びていたら、流石に札の効力も消え失せるであろう】
【これだけ強力な術を扱っている故、女もそう動く事は出来ず、隙を露わとしては居るが…………】
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/24(土) 23:44:35.60 ID:uOJXyVRJ0
>>185

【何も。何ひとつ。ほんの微かすら、彼女はその言葉の異常性に気付けていないようだった】
【ひとがひとを所有するということ、それは或いは奴隷か何かにも似通うような、はずなのに――】

【それにしては服装がきちんとしているようだった。包帯以外の負傷らしい負傷も窺えず、なら、少しだけおかしくもある、けれど】
【(左の薬指。指輪でなく痣で嵌める誓いの証、どこか所有痕めいて不穏にも見えたのだろうか)】

……覚えててあげる。 だから、覚えててもいいよ。

【知られたくなければ名乗らないだろう、どちらでもいいと言われても、名乗られたならばそう返す】
【そして相手の言葉を真似るようにそっと付け足すのだろう、くすと微かに笑ってみる悪戯めいた表情、見た目相応の色合いが、浮いて】

なら、――死にかけなんかどうだっていいじゃない、犬に踏まれただけで死ぬんだから、そんなの。
ちいさな子でも助けてあげたらいいのに。どうしようもない子が売られていくの、わたし、いっぱい、見たよ?

……二人三人は戻ってきたかな、死んでたけど。

【――年寄りなんかよりもずっと子どもを重く見る、それは僅かに思考の傾きを示すような言葉でもあって】
【その信条を否定し尽くすようなつもりもないのだろう、ただ、向ける先が少女の中で気に食わないだけ】
【ひとに言うなら自分でやっているのかといえばそれも違う、したとして、餌付けするような気紛れで食べ物をあげる程度の、そんな、】

知ってるひとより殺すの、簡単でしょう? 思い出なんて何もないの、毀して殺すだけ。
……でも、わたしたちに何にもしないなら今は信じてあげる、これからもしないなら、これからも信じてあげる。

【ぢりと溢れる桜色と黄緑色の混ざった魔力色、魔力に対する感受性によっては、それが一人でなく二人の魔力なのだと気付けるだろうか】
【彼女が初めから二つの色を持つわけではない。誰か他のひとの色を混ぜ込んだ――そんな、不思議な、違和感が】

【ぱちんと弾けるような音がして夜に飛び散る、そして夜に溶け込むようにじりじりと消えていくなら――言葉通りだ】
【今すぐこの場で敵対することを好まないのはこちらもそうなのだろう、そっと腕を下げて、ケープの下へと仕舞いこめば】
【――敵対するならいつだってそちらからだと言うことを強調するように紡いでいくのだろうか、夜風を孕んだケープがふわと膨れた】
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/08/24(土) 23:57:58.66 ID:MetQltoso
>>186-187

―――確かに、儂一人であれば主には敵うまいよ、それは認めるとも
その能力に動体視力……元が獣の儂でも到底及ばぬのは手合わせ二回で十分解る

だが……それは一人で対峙すればの話。今は違うと身を以て知ったであろ?
増してじゃ。お主は邪で捻くれた考えのもとに動く、言わば不義の者であるとすれば……
向うの二人は己が信念で動く義の者よ……、…古来、主(あるじ)に必要な物

それは心∞技∞体≠ノ他ならぬと、この銀狼は思うておる
お主には力しか無い。そして元来の強みに溺れ、それを磨くことすらせんかったのではないかや?

【――ゴウッ!と云う強大な妖気が空気を伝って忍び寄り、その身を弾き飛ばそうとする】
【其のことを悟るやいなや、銀狼は両手を地面に。つまり、四足の格好になり】
【そして妖気が襲い来るのに併せて、自らの持つ気のストック―残り二尾だが――】
【それの一つを、一挙に開放。必要最低限のところだけ防ぎ止めることに成功する】

【結果として、じりじりと押されはしたものの体勢は崩れることはなく】
【全身の薄皮を無数の刃が舐めた様な傷が出来上がって白銀が汚れはしたが】

……ク、ふふっ……!幸いにして、怪我の一つや二つは後でどうとでもなるのでな……!
いやむしろ、動けるのであれば傷の百や二百は数に入らぬ……と、言うた方が良いかや?
済まんがのう、どちらにせよ…、……この機会を逃すわけにはいかぬのよ。

【まだ無駄口を叩く余裕がある。実際は息が荒れ、全身の傷が熱を持って仕方なかったが】
【『いずれ治る』と自分を騙しながら―――相手が次の動作を始めるより先に、姿を獣のそれに変えた】


【大きな銀色の狼と化した彼女は、人の形態を取っていた時とは比較にならぬ速さであった】
【降り来る雷撃の雨霰を巧みに走って躱し、それでもよけきれない物は札を用いて強引に抜ける】
【宛らその姿は、人間から見れば銀色の閃光にも思える程。長い尾が余計にそれを印象付けて】

【やがて札も黒く燃え尽きようという頃合いで、ようやく銀狼は雷神たる女性の足下に辿り着き】
【しゃらり、と手足の鉄輪を響かせながら跳躍すると―――ほんの一瞬ばかり、人の姿に戻り】

【鋭い爪が揃った右手を揃え、手刀の構え。後は真っ直ぐに、相手の胸部目掛けて打ち出した】
【もしも直撃すれば、それは岩すらも抉るのではないかと思えるような鋭い突きで】
【実際にそんな事をすれば手も腕も砕けるが―――銀狼には心強い後ろ盾があったから、それを考慮する様子も無い】

【それに、避けられたのならそれはそれ。相手が悪かったと云うしか無い、そんな心持ちで突っ込んだ銀狼には】
【攻撃の直後、遂に能力の気≠燒h護の札もなくなった所に、強烈極まりない雷が一つ下りてきて】
【身を打たれた衝撃で全身からパッと朱の華を咲かせながら荒れた大地に墜ちていく事となる】

【――それでも、力強い瞳は相手を最後まで睨んでいた事は絶対に揺るがない事実であり】
【ニヤリと笑って犬歯をむき出しにした表情は、意地でも降るまいという意思表示のようでもあった】
【故にこの二つばかりは―――最後の最後、伝えないワケには行かなかった】
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/24(土) 23:58:19.92 ID:eRPtzQCPo
>>186>>187

【降り注ぐ臓物と血――妖怪だったもの≠ェ宵闇に赤黒い雨を降らせていく】
【まるでこの廃村が丸々魔界になってしまったような光景だった】
【充満する血の匂いに咽て、えずいて、吐かないようにするのがいっぱいいっぱいだった】

【何もしていないのに上がる炎や裂ける木々が、少女の妖力の強さを物語っていた】
【それでもこの身が無事だということは、あらかじめもらっていた札が大いに役立っているということなのだろう】
【雷雲の中に放りこまれたかのように、ぴりぴりと肌が痛むけれど持ちこたえられそうではあった】


(速いし、私の攻撃じゃ簡単にかわされる――
 それにお札だっていつまで持つかわからないし……

 でも、すべきことは変わらないはず)


【指を差して狙いをつける。ブライトの首周りに蒼い光のリングが浮かぶ】
【能力が本格的に発動したのだろう。少女のものと比べればちっぽけだが、指先に光が収束していく】


(今なら! お願い――!)


【その光が泡のように弾け、瞬時に矢を形取った】
【単純に刃としなかったのは接近戦を挑む二人に配慮してのことか】
【しかし狙い云々はもうほとんど考えず、ただ死なないようにできるだけ急所を外すことだけを考えてそれを放つだろう】

【やはりそこまで速くはないが、今回は量と撃ち方に問題があった】
【放たれた矢の数は片手の指の数を超えていて】
【そして、一斉にではなく確実に当てるために連続して放ったのだ】

【これならばブライトの攻撃を無視することは難しくなり】
【彼女の攻撃に構えば構うほど銀狼と八攫に隙を晒すことになるかもしれない】


【――先程失った物が生き返ってくる世界≠ニ耳にしたような気がしたけれど】
【今度は逆で、少女が自分の無力さを嘆いているように見えた】
【どういうことなのだろうかと、疑問が頭に浮かぶ。でも、それを問うのは少女を止めてからでも遅くはないのだろう】
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/25(日) 00:05:19.97 ID:4VlyEoMS0
>>188

(……倒錯的、で済ませていい話なんだろか……? ……危険なものかは分からないけど……ともあれ、異常だな……今、首を突っ込むべきでもないけど……)

【鈴音の様子を見据えながら、胸中でなおも思索に暮れるアルク。彼女の言う『お父さん』との関係性は、どうも明るいものには思えず】
【しかし、今ここで踏み入るにも、あっさりと敵意を向けてくる様な相手である以上、不用心が過ぎる】
【――――この場では、追及はしない事に決めた様だ】

……………………

【軽く、アルクは首肯を返す。とりあえず、名前を忘れる理由と言うものは存在しない】
【もっとも――――この様な奇妙な邂逅を果たした以上、忘れるのも難しいのかもしれないが】

――――それは、どんな人間だって、生きていたって仕方がないって言っている様なものだ……
どんな人間でも、苦しみ続けて生きていくこの世界で……死の瞬間まで苦しみ続けるなんて、君は許容できるのかい、鈴音?

【結果が同じなら、放置でしても構わない――――アルクは、そんな鈴音の言葉に反論する】
【命は、この世界に生まれた以上、必ず死と言う終焉を迎える。どっちにしても同じだからというのなら、それは「命など無意味」と言っている事に等しい】
【苦しみが絶望を生むこの世界で、それを取り去ってやる事が『救い』たり得るのだと、アルクはそんな信条を抱いている様で】

――――さっき言った事と、同じさ……知らないものは、どうしようもない……目の前にそれがあるなら、売買者を殺してでも止めただろうけどね……
けど……それだけじゃ意味がない。恐らく頼れる誰かがいないから、そんな状況になったその子たちを……そのまま放っておけるかい?
そこで放り出すのは、無責任だ……そうして、結局は飢え死にをするか、盗みに手を出して、報復で殺されるかもしれない……
それを全て救い得るならともかく……そうじゃないなら、半端になるだけさ……そして、そんな半端は、無責任だ

【人の年齢を加味して、命の軽重を図ると言う視線は、アルクの中には存在しなかった】
【ただ、人買いに買われていく少女を、そのくびきから解放したところで、彼女たちには1人で生きる手段が無いのである】
【それを用意できないなら、別な形の不幸をもたらすだけ――――力の及ばない範疇で、出来る事はないのだと、アルクは答えた】

…………なら、無闇にこの世に苦しみを生み出す様な事はしない事だね……それなら、手前から敵対する理由はない……

【――――まだ、アルクは鈴音の素性その他を把握していないし、理解もしていない】
【あるいは、自分の信条と強く敵対する何かを、鈴音は手掛けているのかもしれない。『お父さん』も同断だ】
【だが、今意味も無く対峙するのは無駄な消耗でしかない。アルクは――――アルクもまた、「今のところは」と言う条件付きで、刃を向ける事をしなかったのだろう】
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [saga]:2013/08/25(日) 00:05:50.76 ID:MA2b67md0
>>186-187

……さあ、ね。この夜が明けてお互い生きてたら――――― そんな暁にでも話しましょうか?

【今は、どうしたって紡げない。……抉られる古傷、その与える意味を、彼女には。】
【刀身は確かに妖の角を捉えた。結果論ではあるが、ある程度望み通りの体勢と顔の向きではあって――――、】

【上向かせたなら放つ追撃。だが、予備動作の段階で裏拳が殺す。】
【今度は装甲でなく太刀の刀身で―――― 受けようとしたがその勢いに掠め流され、上を過ぎ行く様に一撃を叩き込まれる。】

……っ、ぁっ、くぅ……ッ―――――――――!

【苦しげに窄める双眸に映り込む妖気―――――― 判断を越えた本能が構えさせ、揮う太刀が熾烈なその奔流を薙ぎ払う。】
【……だが、それだけだろう。距離は再び大きく開いている。撲ち据えられた筋肉も、薄く護られた臓器も今やボロボロの其れで――――。】

(……関係ない、この “今” が総てだ。―――――――、)

【――――――― 痛みを覚えるその身ゆえに、己に強いる覚悟だけでその身は前に進む。】

【必要最低限の――― それゆえに可能となる挙動で幾度か雷霆を躱し、それでも避けきれない数発は直撃の寸前で地に刀身を突き立てて流す。】
【炭化した幾つもの組織が息を荒げさせるが―――――構わないと切り捨てて、左腕を戦いの中心に据え、再び構えを取っていた】

ッ……はぁあああああ――――――――――――――っ!

【風が舞う―――――― 夜が躍る、】

【渦巻く斬風に身を任せながら、三度連続して放つ右廻りの回転斬撃。】
【初撃は下段へ、追撃は腹部へ、最後の一閃は額の角の根元へ―――――― 摺り足の生む勢いから、叩き付ける様に全身を載せる。】
【カウンターを叩き込まれるか、刀身を停められ割り込まれるか――――― そうなればそこで連撃は止まり、少女自身の動きもまた、終わるのだろう】
【嵐の様な怒涛の剣舞。風に踊るのは少女自身の紅の鮮血。】

【それでも彼女に刹那を戦わせるのは――――――― 果たして、一体何なのだろう? ……それが、或いは―――――。】
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 01:03:12.29 ID:yC18t4YW0
>>191

【きっとその二人はどこまでも歪んでいるのだろう、ただの片割れを見るだけで、それは火を見るよりも、きっと】
【それでも瞳は澄んでいた、悲しみや苦しみに濁ることもないまま。(それを調教や洗脳と取るのは、彼の自由だった)】

……ああ、だから。今すぐ死ぬひとを分かりやすく救って機嫌よく帰るのね、そう。

【――こつん、と、足音ひとつ。一過性の敵意殺気は既に過ぎ去って、残るのは、伏せた瞳の微かな不機嫌】
【気に入らない意見を受け流せない幼さが微かに窺えた。わざと言い返すようにするのも、また、幼い素振り】
【他者のいのちの重さを上手に量れなかった。たったひとつ、彼女にとって絶対である父親だけ、生きていればいいのだから】

ねえ、背中裂いてこんな道に放っておくのが救い? 頭撃ち抜いて別の女とどこか逃げていくのが救い? 
首裂かれて自分の血で溺れそうになるのは? 薔薇に抱かれて全部使い果たして息も出来なくなるのは?

――誰も一緒になんて居てくれなかった、だれも、わたしのこと、救ってくれなかった、
全部救えないならそんなのやめてしまえ、ひとつぶでも取りこぼすなら今すぐ両腕を切り落として死んでしまえ
お前の言う救いなんて知らない、だって誰も助けてくれなかったんだから!

お父さんだけが見つけてくれるの、お父さんだけが拾ってくれるの、お父さんだけが待っててくれるの
だからわたしもお父さんだけを見てるしお父さんだけの所有物だしお父さんだけを輪廻の向こう側でも待ってる

【そんな風に歪んだ死生観――連ねていく言葉がもしも本当なら、それもまた、理由のひとつなのだろう】
【はじめから纏う気配が人間たちとは違っていた。ひとの中に紛れ込むのは、まるで、間違い探しの間違いのように】
【ヒトのカタチをしたナニカでしかない存在。ヒトに擬態して生きる(ふりをした)ナニカ、それがきっと彼女なら】
【――幼さを残す顔がいっぱいいっぱいに笑っていた、喜色とはかけ離れた色合い、まともなんて言えるわけもない色で】

【(狂い始めたのがいつからかなんてもう分からないなら、彼には最初からそうだったようにしか、見えないのだろう)】
【(始めはただ寂しいだけだった。今は寂しさなんて感じない。救われたようでも、どこか、決定的に違えてしまった)】

【――――叫ぶにも程近く昂る声は、或いは、助けて欲しかったのに、とも、取れるのかもしれないけれど】

…………お父さんだけが、わたしのこと、救ってくれたんだから。

【乱れてしまった心を押さえ込むように首を押さえていた。締め上げるにも近いだけの力を篭めて】
【包帯が隠す向こう側の何かに縋るようにするごと声が掠れていくなら――ただ、自分の手では死ねるわけもない】
【それで落ち着くというならばそれでもいいのだろう、感情のままぶちまけるだけぶちまけて、そっと黙り込んだ】

【(誰かが手を伸ばしてもらっているのを見るとどこまでも妬ましくて、妬ましくて――)】
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !red_res]:2013/08/25(日) 01:04:34.53 ID:fs8eHGyt0
>>190
「さっきからちまちまと邪魔してきて……!
お前を一番始めに殺しておけば――――!」

【雷を降り注がせる中――――無視できない幾本の矢】
【最初こそ軽くあしらっていた物の、近接戦を得意とする二人が近づき始めたならばその様にもいかず】
【…………結局は、数本が身体へと刺さることになる】

【確かに、痛みはある。だが、それ以上に不味い状況―――――】
【構っていたが為に、二人の接近を許してしまった事】
【個人事に撃破ならば、或いはこの女が最初に考えて居た様に簡単に事は済んでいたのかもしれない――――が】
【そんな事はもう叶わない願い。ブライトの目論見は、見事成功したと言えよう】




>>189

「――――っ、黙れ黙れ黙れ!
たかが狼のくせに、僕様に向かって上から物を言うな!
たかが下種妖怪のくせに、僕様に向かって知った口を叩くな!
…………その口を閉じろ、息を吐くことだってするな!」

【最早、反論すらも出来ないのだろう。否、その言葉が耳に届いているのかも怪しい】
【ギリ――――歯が軋む程の音。握った拳からは、僅かな流血】
【過剰なまでに妖気を放って、存在諸共消してしまおうとするが…………札の効力。何より、銀狼自身の力によってそんな事は到底叶わないであろう】
【その事が余計に悔しくて。だから、殺意が余計に濃くなって】


【雷神を名乗る女とは言えども、目で追うのが難しくなり始めた速度】
【更には疲労やブライトの助力もあって、銀狼のみに意識を集中させる事は叶わず】
【――――気付いた頃には、人の姿へと戻った時。結果としては、銀狼の腕は嫌な生暖かさに包まれる事になろう】
【……口の端から流れる血液。自分の行く末を悟ったか、それとも自棄となったかは分からないけれど】
【砕けていようといまいと構うこと無く、自分の胸を抉ったその腕を掴めたならば―――――】
【自らに浴びせる落雷。狙いは、そのまま銀狼へとダメージを与える事。謂わば、カウンター攻撃】
【可能ならば、突き刺さった腕を用いて少しでも大きな痛みを味合わせる事を狙うのだが】

【当たればその通り地に堕ちて、当たらなければ自然と腕は抜ける事だろう】
【――――何れにしたって、女は致命傷。止め処なく溢れ出る血液が、余命が短いことを物語る】
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !red_res]:2013/08/25(日) 01:04:49.13 ID:fs8eHGyt0
>>192
「――――もう、話す必要も何も無い……」

【ブライトの援護。銀狼から受けた致命的な一撃】
【…………止まらぬ吐血に、胸からの流血。更には腕の痛みや脚の傷】
【防げる可能性は、到底ある筈も無く】


「…………ぐ、うぅ……!
だけど…………お前達の為に黙って死ぬのも癪だ!!」

【三連撃は全てその身体を斬り付け、新たな出血箇所を作り出す事だろう】
【乾いていた大地も、今や様々な者達の鮮血で紅く染まりつつあったが―――――何より、この女の染めた色が一番大きいであろう】

【只では死なないこと。正真正銘、最後の一撃】
【妖力の欠片を集わせて――――少女に放ったのは、たった一筋の紫電】
【細く、心許ないれど…………その威力は、馬鹿には出来ないであろう】
【流石に雷程の力は無いにせよ、運動機能を麻痺させるには十分な電力】



>>ALL

「――――ぐぅ…………」

【柊に最後の一撃を放てば、そのまま地面へと倒れ込んだ】
【――――その側から土が血を吸い、赤く染まっていくが……それでも尚、殺意の籠もった色合いが消える事は無い】
【ずり、ずりと這うが…………長く保たない事は、誰が見たって明らかな事であって】
【流血を禁忌としていた山。其れが、数多くの守女や志願者、そして妖怪達の血によって染まりつつあった】


「お前達が……お前達が邪魔をしなければ……僕様は風神にぃ……に、会えたのに……!
お前達が、此処にさえ居なければ……お前達が、僕様の前に現れなければ……!
僕は、僕は――――…………!
許さない…………お前達を絶対に許さない…………
殺してやる、絶対に殺してやる……!」

【結局は、死者に会えるとのお伽噺に踊らされていた一匹】
【爪が剥がれようとも構わず、大地を強く強く握りしめた】
【傲慢、そして此処に至るまでの経緯が作り出した当然の結果】
【口から流れ出る血液を拭うことも無くただ口から吐き出されるのは、呪禁めいた言葉】

【憎しみに任せて立ち上がろうとしても、もはやこれだけの量の血を失っていればそんな力がある訳でも無く】
【せめて道連れにしようとしても、既に妖術を扱える筈も無く】
【放って置いても、あと少しで消える灯火。此処で消してしまうか、或いは自然と消えてしまうのを待つか】
【其れは、三人の自由である筈で】
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/08/25(日) 01:26:12.63 ID:1oKNG+G1o
>>194-195

【銀狼にとって少々予想外だったのは、その手を掴まれて、直接の雷撃が在ったことくらい】
【元より落雷を受ける覚悟は出来ていたが――砕けた腕を鷲掴みにされる激痛と】
【そして雷によって肌が焼け焦げ、脳髄までもチカチカと白熱するような感覚が彼女を襲い】

【ぐらり。体が揺れると、相手が力を失うのと同時に落ちていって、くしゃりと鈍い音をたてる】
【本来は着地などなんてことのない高さだったが、それも叶わぬダメージなのだろう】

【それを証明するように、銀狼の姿は人をベースとしていても、銀の毛並みが肌を覆う】
【ひどく中途半端な獣人の姿になっていて、全身の毛はその血で力なく倒れており】
【能力によって尻尾が一つ増えるとすぐにそれを自らの治癒に回すが――】

【そもそもが、それは直ぐ様効力を為すものではない。怪我は、数秒数分では治らない】
【なんとか呼吸だけは出来たが―――咳も混じり、そこには血も混じり、まさしく虫の息といえる】

っ……阿呆が……ッ!雷神を名乗る割に、それだから子供なのだろうに……!
[ピーーー]殺さない以前に、お主一人が亡くした悲しみを堪えれば良いだけの事を……

……主が見下す人間が犯す、その最もおろかな禁忌を真似てどうなる
死んだ者は生き返らぬ……人の幾倍も生きる妖怪なれば、多くの別れを知るものだろうに…。
何故お主はそれを理解し、飲み込み、抑えることが出来ぬのだ……く、っ……?

【―――それでもなお、銀狼は言葉を止めない。何とか顔だけは、同じような状態の相手に向け】
【苦しげながらも言葉を絞り出すように吐き出して、利を説き諭すように語りかけて】

風神に雷神……どちらも人がそれを信じてこそ、本来の尊き存在ではないか……!
時に人間に辛く当たり、時には豊穣を与えればこその存在ではないか……!!

それを、お主は……人を、同族を殺してまでまた会って、それが何になる
風神は……主の大事な者はそれを知って、果たして再誕を喜ぶのか?
よくよく考えろ、この小童≠゚……、…どちらにせよ見届けるしか、儂には出来ぬでな―――。

【最後、それだけ言うと傷みにうめいて言葉を切った。確かにその通り、もう戦える状態ではない】
【元より体力は低いのに加えて、直近での雷撃を食らっては体も言うことを聞かないのだろう】

【時折身体を痙攣させる様子は、今この状況で無ければ捕食される側の体を成していて】
【それが妙な説法めいたことを言うのは、なんともおかしな光景ではあったけれども】
【何処か説得力の在る――経験≠交えたような物言いだった。ただ、それだけ。銀狼は、傍観に徹する事しか出来なかった】
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/25(日) 01:42:13.81 ID:4VlyEoMS0
>>193

…………!?

【絡んでくる様な物言い――――最初にあった時の様な、からかい半分のそれではなく、不機嫌がそのまま形になった様な口調で】
【それは唐突な豹変に感ぜられた。何事かと、アルクの瞳は疑念と驚きを伴って鈴音の姿を捉える】

…………なんだって……?

【連ねられる言葉。嫌に具体性を伴ったその言葉は、鈴音の実体験と見て、まず間違いないのだろう】
【その言葉を羅列して、鈴音は何が言いたいのか――――ただ、続く言葉に耳だけを傾けて】

――――ッ!! お前は……!!

【そして向けられる、糾弾の言葉と父を想う言葉。その言葉の中身を斟酌した時――――アルクの表情に、何とも言えない強張りが走った】
【それは、一見するなら怒りに近いのだろう。だが、その中に――――到底言語化し切れない、ごちゃごちゃした感情の坩堝が埋まっているようで】

……だから、他人の『物』になったと言うのか……お前は……
……それじゃ、お前は生きても死んでもいない……ただ存在するだけのおもちゃやぬいぐるみと、何が違うものか!

【――――かつて、アルクはカルト教団で『御神体』である事を強制させられた時期があった】
【自分の意志を持つ事を許されず、ただ『神』であり続ける事――――それだけが、存在を許される唯一の方法だった時が】
【その過去が、今の言葉で蘇ったのだろう。経緯は違えど、置かれている状況は、極めて近い――――少なくとも、アルクはそう感じたのだろう】

……お前がその『お父さん』とやらだけに関係を見出し、他者との一切の関わりを捨てて、思い込みの世界の中に生きる事を選ぶなら、手前は何も言わない……
それがお前にとっての幸せの形であって、お前がそうあり続けたいと言うなら……何をする事も出来ないし、する必要もないからな……
――――だが、どうあってもいずれ、お前の『お父さん』は死ぬ……誰に殺される事がなくても、事故か、病気か、あるいは天寿で……必ずお前の前から消え去る時は来る……
……死してなお一緒だって言うなら、それでそこまで行ってもなお、手前に言う事はない……もう、お前に干渉する、一切の理由が無くなるだけだ……

――――――――だけどな
その関係性に完結して、他の人間全部をどうでも良いと言うのなら……手前のやる事に一々ケチをつけるのを止めろ
『どうでも良い』はずの他者を、お前からの能動的な干渉で苦しみに沈めたり、救いから遠ざけたりした時には――――――――全力でお前を滅ぼす

……他がどうでも良いなら、一生『お父さん』だけを見ていろ。それがお前の言った事だ……
そんな自分の言葉さえも自ら踏み破るなら……お前の言葉や意志を尊重する理由など、どこにもない

【強烈なまでの依存性――――鈴音の言葉にはハッキリと、歪んだ人間関係の有様が現われていた】
【そこに囚われるのが幸せであると、自分の言葉で言い切った以上、アルクはそこに干渉するつもりはなかった――――これは、『救えない』愚鈍だと】
【救われるのを望まない人間にまで、一々手を差し伸べる事はしない。そんなのは、ただの一方的な節介――――それこそ、自己肯定の為の偽善に他ならないからだ】

【だが――――その一方で、明らかに鈴音にはその裏返しとも言うべき、他者の幸せへの嫉妬の様なものが見え隠れしていた】
【それが、不当に他者を侵した時、もはやアルクには鈴音の存在を肯定する、一切の理由はなかった】
【――――そんな有害な歪みは、例え壊してでも叩き潰してしまうに限るのだ】

…………歪んだ鉄を矯正するには、灼熱に晒して叩き直す必要がある…………わざわざお前を灼熱にくべる理由も、手前には無い……
――――全ては、今の内だ…………いつ、なにが、どういう形で、条件を満たすかなんて……分かるものじゃないね……

【アルクは、鈴音に背を向けて歩き始めた。ただ、歪んだ鉄と灼熱の例えを口にして】
【そして、今まで上げた可能性――――鈴音が『お父さん』と共に居られなくなりこの世界を捨て去るか、アルクの敵意が向けられるか、あるいは鈴音を灼熱で矯正するか】
【それら全て、今の段階ではまだ満たされず、また、いつ満たされるかも分からないと、口にして】
【――――その灼熱が鈴音の『救い』足りうるなら、手を差し伸べる意味はあると言うのだろう。例え、歪みに拒否をされようとも――――】

/遅くまで乙でしたー!
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/25(日) 01:48:18.41 ID:pQFKWmyfo
>>194>>195

【――結果的に少女を止めることはできたのだろう】
【ただ、動きを封じるだけでよかったが傷の大きさや出血の量は明らかに死に至る様であって】


……っ


【札の効果も、もうほとんど期待できないところまできていた】
【普通ならとっくの昔に死んでいてもおかしくはない。だが身体のあちこちに火傷ができただけで助かったようだ】
【だが痛みは別だ。動くことすら苦痛だったが、それでもスケッチブックは離さず少女の元へ行こうとするだろう】


【尽きかける命を前にして、自分はどうすればいいかわからなくなった】
【おそらく少女の目的は、少女の言う風神≠フ復活だったのだろう】
【それを望む強さは――言葉に込められた恨みの強さでよくわかった】

【そしてそれだけが望みだったとしても――やはり否定≠キるしか道はなかったのだろう】
【本来死者は生き返らず、生き返らせてはならないのだから】
【封印を解く――つまり束縛された者を自由にするという意味合いの蘇生なら取り返しはつかないが】

【何にせよ、もうできることは限られている】
【ブライトはペンを持ち、焦げたスケッチブックに文字を書いてゆくだろう】


『……あなたがその、風神兄さんに会いたかっただけというのなら、その手段が間違っていたと、私は思います。
 結果的にこうなってしまったことは謝ります。せめて、それだけでも償わせてください。』


【書き終えたならば地面に座り、少女に文字を見せるだろう】
【こうなってしまった≠ニは、少女の命を奪ってしまったことと、風神に会わせてやれなかったことの二重の意味】

【そして、スケッチブックを見せたまま手を合わせて願う――死ぬならばせめて痛みのないように、と】
【問題なければ少女の身体は蒼い光に包まれる。治癒の力こそないが、痛みは和らぐかもしれない】
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [saga]:2013/08/25(日) 02:04:36.88 ID:PlcR9xxX0
>>194-195

【祈りの刃が幾本も突き刺さって。……野生の美しさを湛える指先が、深く深く胸を穿って。】
【そして最後に届く刃が、完全にその力を奪った末に―――――】
【紫電が、剣の揮い手をもう一度確実に襲った。斬撃を放ったままの体勢で受け、身を奔られれば、戦いの終わりを悟るとともに膝を衝く。】

【呪詛を、呪言を、怨嗟を。……胸に届けられ、膝を衝く少女はその終わりまできっと沈黙して】
【やがて、口を開くのだろう。……受け止めて、その上で紡ぐ様に。】

……失うことは……いつだって、どうしようもなく痛いし苦しい。
だから、こそ……それを帳消しにしてしまったのなら、その人の、生きた証までもが消えてしまう――――。

大切だから失えば苦しい。
大好きな日々は取り戻せないから、呉れたその一つ一つの輝きを想う。

……逢えるなら……きっと、そうして戦い抜いた先で。
笑って……心の底から笑いあえる、そんな境地で往きたいと想うの。


【―――― “死者の想いは解らない”。ある男に紡がれた言葉が胸にあった。】
【―――― “望まなくても、生きていてほしい”。嘗て黒髪の少女の抱いた、狂おしく胸を焦がす想いがあった。】

【……そんな “誰か” を知っていたからか、言葉は生者の想いに終始していて。“もう一度逢う”、その願いを、一切の躊躇いなく願える在り方――――、】

【……犠牲を抱いて歩むこと。痛みを抱えたそのままで、生きて、想い続けて終わりまでを歩むこと。】
【祈りにも似たその戦いが、彼女の躰を支えたのだと、到るべき “道” だと確認して――――。】


…………生きて、また歩めるなら貴女はそう出来る?
終わりまで……誇れる自分で、きっといられる?
……最後に、一度だけ……聞かせて―――――

【まるで誰かを救わんとする様に―――― 櫻の少女はふらり、立ち上がると膝を衝き、瞳を、雷神の少女の瞳と合わせようとした】
【それは、其れを齎せる事を伝えんとする様であって。剣士たる彼女の異能では、救えそうにもなかったけれど――――。】

【……彼女には、消えゆく其れはあまりにも重かったから。もし拒まれるだけの無為な問いかけでも、向けずにはいられなかったのだろうか】
【……どの道、そう長く使える程に時はなく。答えが如何であったとしても、ほんの少しの時が過ぎれば、そのまま、事態は先に進むのだろう】
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/25(日) 02:39:55.94 ID:H8AcTZ1z0
【水の国――公園にて】

【昼の賑わいとは打って変わって】
【真夜中、聞こえるのは噴水の雫が滴る音…】
【公園の街灯の下、ベンチに座っているのは16歳ほどの少年】

【薄明かりに照らされて見える少年の特徴といえば】
【短い黒髪でグレーのパーカーに、ごけ茶色のバギーパンツ】
【昼間ならどこにでもいそうな普通の服装…】

【右に置いてあるショルダーバッグから】
【ガサゴソと取り出したのは、近頃の組織関係が詳細に記された専門誌】
【近くにあった自販機でミルクティーを購入し】
【それを片手に、ペラペラとめくりだした】

「んほー…何やこれ…もはや書いてあるか分からんわ…」
「ん、でもここ図載っとるな…ほー、なるほどなー…」

【独り言が漏れる…が少年はそれに気づかない】
【それほど集中して読んでいる、ということなのだろう】
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !red_res]:2013/08/25(日) 02:46:02.62 ID:fs8eHGyt0
>>196
「…………黙れと、言った筈だ……ッ……!
何で……人間に殺されて……其れを耐えなきゃいけない!
代わりに殺してやったよ……何百人って数の人間を、家族を…………
僕だけが、こんな事を味わうなんて不公平だ…………だから、まだ……まだ殺して、沢山血を集めて……
そして、風神にぃ……と、もう一回会うんだ!」

【顔を向けたならば分かるであろう、その瞳】
【――――邪の妖怪……と言ってしまったら、少し違和感があるかもしれないけど】
【それでも確かに、人間を心から嫌っている節を見る事が出来るであろう】
【果たして何年生きながらえたのかは不明だが…………其処が、同じ妖怪であっても銀狼とは根本的に異なった所】


「……何も、分からない癖に、知った様に言うな
……喜んでくれる……絶対に、喜んでくれる!
もう一回、僕の頭を撫でて……一緒に、色んな所に行くんだ……!
お前なんかに……たかが狼なんかに、何が分かる!
何が何度も別れるだ!経験したことが無いから、そんな事を言え――――ッ」

【何処までも浅はかで、何処までも子供っぽい】
【自らの考えが、きっと相手の気持ちであると――――そう、考えてしまうことが】
【銀狼の言葉は、果たしてどの程度まで耳を通ったのだろうか】
【……それとも、全てを聞いたからこそ、自らを保とうとするかのような言葉なのか】
【激情に身を任せて言葉を連ねようとするが、溢れた血で罵倒することすら出来ず】


>>198
【銀狼に対しての言葉。その途中で、口から血が溢れたならば吐き出して】
【失った血と悔し涙とで霞む視界に映るのは、小柄な姿】
【払うことも出来ず、攻撃する事も出来ず。無論、逃げる事も出来ず】
【止めを刺すならば刺せとでも告げるかのように睨むのだが――――目の前に立てられたのは、恐らくは紙か何かであろうか】

【――――ぼやける視界では読むことも出来なかったのだが……不思議と、和らぎ始める痛み】
【痛みが少なくなってきたならば、綴られた文字を読むことが出来て】


「……巫山戯るな。僕は、何も間違ってなんか居ない
こうしなきゃ、いけなかったんだ。銀と同じ様に、お前なんかには何にも分かる筈が無いんだ
…………何にも、何にも!」

【痛みが引き、自由が利くようになった片腕。ブライトの喉へと伸ばせば、攻撃を加えようとするけれど――――】
【不可思議な事に、それは途中で中断された。代わりに、スケッチブックの上に乗せられる血まみれの細い腕】
【ズリ――――と一度這いずり寄ったならば、その顔……正確には、口へと視線が注がれて】


「…………痛みが少し無くなったのは、お前のせいか
……別に……必要の無い事なのに……」

【最期の最期まで憎まれ口】
【礼の一つだって述べやしない――――――まあ、それがらしいと言えばらしいのだが】
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !red_res]:2013/08/25(日) 02:46:35.62 ID:fs8eHGyt0

>>199
「綺麗事だ、そんな事…………
大切だから、ずっと有って欲しいんだ。大事だから、壊されたら怒るんだ
……分かるか、人間。失ったんじゃ無い、お前達に奪われたんだよ
――――だから、そんな事は綺麗事だ」

【決して交わることの出来ない人とこの妖怪の性】
【…………少女の言葉の紡ぎは綺麗事としか耳を通らず、だから嫌悪感を露わにする】
【――――が、ならば何故目を伏せたのか。単なる気紛れか、それとも僅かながら共感する何かがあったからか】
【……土を掴んでいた指に、力が籠もる】


「……僕は常に誇れる自分さ。お前達とは根っから違うし、そうであるように生まれた
所詮は……お前達人間が考えた綺麗事……だか……ら、嫌いだ
もう一度歩めるなら……?もう一度なんて……ある筈が無いんだよ……
あったなら、風神にぃ……が……今頃お前達を殺してるからね……」

【捻くれた答え。それが真実なのか、それとも虚なのかはきっと分からないまま】
【合わされた瞳だってふいとずらせば……最早ただの子供なのであろう】
【やがては瞼も下がり始め、心なしか顔色も変わり始めて――――】





>>ALL
「……ふん……どっちにしたって……確定事項さ……
風神にぃに会えないなら……せめてこの国を全部全部……壊すだけ……
どうせお前達と……死ぬ時間は……そう、変わり無いんだ……
先に待って…………指さして笑って…………や――――…………」

【女が息絶えてから数分――――一行の下へ、駆け寄ってくる幾つもの足音が聞こえる事だろう】
【その中には巫女装束を纏った件の少女や、忍装束を纏った女性も居て】
【他、従ってくるのは幾人もの守女や志願者と思われる者達】
【その手には治癒用の札や、毒を清める事に特化した薬草等々――――】


『暴れていた妖怪達も全て鎮圧が完了しました
故に、こちらへと駆けつけてみたのですが…………無事、という訳でも無さそうですね』

「皆さん……大丈夫でしょうか……?
あの……お怪我の方は……私達がきちんと治しますから……その――……
ぎ、ぎんぎん!大丈夫ですか?!」

『他のお二人も早急に治療を施した方が良さそうですね』

【妖狐が銀狼へと駆け寄り、白髪の女性が柊とブライトの下へと歩み寄る】
【前者は珍しく取り乱し、後者はテキパキと周りの者に指示を与えたならば、存外に力があるのか二人を同時に抱え上げて】
【巫女が3人それぞれへと強い沈痛効果の有る札を貼り付け、可能であれば式神の背へと銀狼を乗せる事だろう】


『皆様、お疲れ様でした。この妖怪の相手をして頂いたお陰様で、他の妖怪達の鎮圧がスムーズに行えました
この後は皆様を天鬼家にお連れしまして、治療に努めさせて頂きます
…………嗚呼、それと報酬の件ですが』

【二人を抱えたまま、極力振動を与えぬようにと歩んで――――この場にそぐわぬ事を口走るが】
【妖狐に急かされたならば、黙って天鬼家への道筋を辿る事だろう】

【――――やがてはそれぞれが個室へと案内され、一晩を過ごす事になろうか】
【術の力か、その一晩で殆どの傷は癒えるのだけれど……まだ数日身体を休めるか、或いは翌日に出るか】
【きっと、そのどちらでも選べる権利はある筈で、どちらを選んだって咎められる事も止められる事も無いであろう――――】

/これにてイベントの方を終了させて頂きます!
/ご参加、有り難う御座いました−!
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 03:06:12.26 ID:wK1h/sbOo
>>200

【そんな深夜の公園に、一人のボーイッシュな少女が通りかかった】

(……うー、もうこんな時間ー)
(早く帰らないとヤバイよー。ちょー怖いよー)

【ふんわりとした青いショートヘアを持つ、10歳半ば程の顔つきの少女】
【白いインナーの上に、真紅のノースリーブパーカーを羽織り】
【薄藍のホットパンツをはいて、ベージュのキャスケット帽を着用し、両手には純白の手袋を嵌めていた】

【駆け足で公園を通り抜けようとしていた彼女であったが、ベンチに座っている少年に気づいた】

(あれ?誰かいるー。)
(こんな時間帯にどんな本読んでるんだろ──、うー、気になるー!)

【少年の事が気になったようで足を止めると、興味津々といった表情で少年を観察】
【「なんでこんな所にいるの?」 「どんな本読んでるの?」「てか独り言ちょっと怖い」──etc.】
【積み上がっていく疑問は、少年に声をかけるには十分過ぎる動機となっていって】

ねぇねぇキミ♪ ちょっとお話いいカナ?
キミの読んでる本が知りたいなーって、思うんだけどー。

【座っている少年へと、にこやかな笑顔を浮かべながら声をかけた】
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/25(日) 03:12:25.35 ID:pQFKWmyfo
>>201>>202

【少女が絶命した後――白髪の女性に担がれ、病室で回復を待つのだろう】
【戦い慣れていない身体を動かすのには、2人よりも多少の時間がかかる】
【ブライトは痛む身体を横たえさせたまま、少女が最期に言った言葉を反芻する】


(何も分かる筈がない……か)


【失った者の気持ちはわからない。その辛さも、痛みも、知らないからこそ否定できる】
【けれど――間違っていることくらいは区別できるつもりでいた】
【少なくとも、人を傷つける道を歩むのは間違っていると】


【そして――正解を与えずただ否定することが、どれだけ非常かもわかっているつもり≠ナいた】
【それでもきっと、間違ってしまったら正そうとするしかないのだろう】
【少なくともそうすれば――正解に近づけるのだと、ブライトは願うのだった】

/こんな感じで退場します!
/お疲れ様でした!
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/08/25(日) 03:25:36.78 ID:1oKNG+G1o
>>201-202

耐えるだの、[ピーーー]だのと……それが馬鹿な事だというのが分からぬか……?
人は最早無力な存在ではないのだ。害となれば、廃されるのは当然の事……!

…っ、……フッ。何も分からぬなどと、人の最たる敵の狼によく言うわ
主が馬鹿にする犬は……人に愛されるアレは、我らの一部が人に迎合した姿だぞ
その程度は犬でも出来る。そして当然、儂も出来た……下等≠ネ妖狼が、のう……。

……何という眼をしておるのだ、お主は。いっそ、こちらの側ならば……―――

【――その先に続く言葉はない。相手と目を合わせ、相手が血を吐き、それきりで】
【銀狼も首を動かすことさえ億劫なほどに疲弊していたのは、言うまでもない事実】
【頬を地に付け、髪も尻尾も赤茶けた地面に広げた様は、ひどく弱々しく】

【やがてその耳が、雷神の女が息絶えるのを捉えても銀狼は動かない】
【動けない、のだが―――何かとてもつもなく悲しい物を、胸中に感じていた】

(――それに浸るほど若くはない。ソレはもう、何度となく体験したとも)
(兄を失った悲愴、か……どれほど主にとって彼の者が大事であったが知らぬが……)

(…………、……仔を失う悲しみで及ばぬのなら、もう分からぬよ。)

【―――――――――】

【――――――】

【―――】


【数分して、そこに見知った少女が駆けつける頃。既に銀狼の意識はなく】
【ただ式神の背に乗せようとした際に傷みで呻き声を上げる他に一つ、悪夢にうなされるかのように】
【眉根を潜め、傷によるものとは違った汗を額に浮かべながら苦しむ姿があり】

【最終的に僅かに2日で全快して『久方ぶりの帰郷だから』と国を回る旨を告げ、天鬼家を去るまで】
【どこかぼうっとしたように空ばかり眺め、尻尾も力なくうなだれてばかりで】
【らしくない=\――そんな言葉がピッタリの状態であったことは、特に桔梗には理解できたはずだった。】

/お疲れ様でしたー!
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 03:25:59.14 ID:yC18t4YW0
>>197

【ひとりぼっちが寂しくて初めて話し掛けてみた人間が居た。暖かくて、優しくて、だから、間違えた】
【一緒に居たかっただけなのに。普通に暮らしてみたかっただけなのに。だから邪魔者を殺した間違いは】
【背中を切り裂かれて歪んだ、頭を打ちぬかれて歪んだ、知らない女と逃げるのを見て、明確に踏み違えた】

【(そして父親がそんな傷を埋めてくれた、泣きじゃくるのを、ずっと抱き締めてくれた)】

【生まれたときから定められた運命があった、そのために生まれて、そのために生きてきたはずなのに】
【繰り上げられた予定の檻から攫い出してくれたのも父親だった、その結果、価値と意味を総て喪っても】
【何にも変わらないで愛してくれた、頭を撫でてくれて、抱き締めてくれて、名前を呼んでくれて、――やっと、普通に、】

【(なんにもないがらんどうを父親が埋めてくれた、生きる意味も価値も理由も喪ったのに、総て、新しくくれた)】

【――見た目よりもずっと幼いイキモノだった、世界の総てが真っ暗闇の迷路だった、世界の何ひとつもも見えなくて】
【誰かとの関わりを希求した、誰かに愛されることを希求した、普通に生きてみたかった。一番初めなんてたったのそれだけだった、はずなのに】
【世界の明るさと鮮やかさを知りさえしなければきっと暗がりでも生きていけたのだろう、嫉んで、嫉んで、ただ、それだけで終われたのに】

【(どうしてこんなにも歪んでしまったのだろう、――機関の作った悪意の卵、ふたつ抱いた結果が、これなのだろうか?)】

――――ッ、え゛、ほ……、

【――ぎゅうと握りつぶされていた気管が解放される、濁った咳をひとつふたつ重ねれば】
【微かに浮かんだ涙をぐしと甲で拭う。息が落ち着くまでの数秒間、どこも見つめない視線が、ふらり揺れて――】

……――ぬいぐるみの、なにが、わるいの。

【抱き締めてもらう頭を撫でてもらう、全部彼女の欲しいもの。鋏でずたずたに裂かれるのだって、惹かれるぐらいに、魅力的なら】
【愛してもらえるならばそれでいいとすら思えてしまう、彼の紡ぐ言葉の意味、今の彼女には理解なんて出来ないよう】
【激昂したのとなんて別人のようだ。始めにからかって見せたときと同一人物、そっと首を傾げて――】

【――それきりの沈黙。彼の言葉は聞いているのだろう、けれど、それと理解はきっと等しくない】
【辛味や苦味よりも甘味の方がずっと嬉しい性質だ、それは向けられる言葉にも一致する好み】
【苦い薬よりも甘い毒の方を選んでしまう――それでも、耳を塞いだりしなかっただけ、ましとも言えて】

【(ちゃんと聞いてくれたなら。今でないいつかに分かってくれるかもしれない、そんな、ささやかだって)】


【生者の居なくなった路地裏に落ちる沈黙、ごりと靴底が地面を擦る音がして――っがん、ひどく叩きつける音が後を追う】
【それからぶつり掻き消える姿、黄緑色の残滓を微かに残して、――眠る浮浪者の傍、足跡の残るぐらいに踏みつけた跡が、あったという】

/おつかれさまでした!
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/25(日) 03:31:32.29 ID:H8AcTZ1z0
>>203

【変わらず本に集中する少年】
【少年にとっては難解な文章に、なんとか太刀打ちしているようだ…】

【雑誌の半分を読み終えた頃、】
【少女の話しかける声が聞こえる】

「んあ、おれのこと?…」

【と言いながら少年は辺りを見回す】
【誰もいないと分かると、自分に話しかけられたのだと認識する】

「あぁどうも…、えっとなー、これはなー…」

【少女に表紙が見えるように雑誌を立てた】
【「The organizations」と大きな赤い文字が見えるだろう】

「なーんか無駄に難しくてなー…もっと簡単に書けるやろーて思うわ…
 まあ何とか読めとるんやけどな…」

【少年は頭をかきながら愚痴をこぼす】

「なんか見たところいいとこのお嬢ちゃんいう感じやけど
 もしかしてスラスラ読めたりするん?」

【と雑誌を手渡す】
【もちろん専門誌であるため専門用語が多数存在するものの】
【文章自体は至って普通、学のある人間ならスラスラと読めるだろう】
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 03:53:09.59 ID:wK1h/sbOo
>>207

そうそう、キミのことだよー♪

【話に応じてくれたことが嬉しいのか、右手で作ったVサインを少年に向ける】

「The organizations」……?
なるほどっ、組織についての雑誌だねー!
へー、最近はこんなものもあるんだー

【『ふむふむ』と納得したように言いながら、表紙をじっと見つめ】
【こぼされた愚痴には『うんうん』と頷きながら、「そっかー」など適当な相槌をいれる】

へ?ボク?
まあ読めると思うけど、別にお嬢さんとかじゃないよー

【お嬢ちゃん扱いされたのが嬉しいのか、照れくさいのか】
【人差し指で右頬をかきながら、本を受け取り】
【ページを適当に開くと、真面目な顔で記事を読みだした】

うーん……なるほどー。
──ごちゃごちゃしてて読みづらいねー!

【しかし3秒も持たずに挫折。勢い良く本を閉じる】
【見た目とは違って(?)、あんまり学のある人間ではないようだ】
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/08/25(日) 04:14:25.10 ID:vQXiGLyho
なんすかここ
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/25(日) 04:23:22.83 ID:H8AcTZ1z0
>>208

「そうそれや…ゴチャゴチャしとるねん」
「誰が読んでも難しいんやろなー…うーん…」

【雑誌を両手で受け取る】
【受け取っている途中で一人称がボク…ということに気づいた】
【違和感は感じたものの、まあそういうもんやなと納得した】

【少女と話すためか、受け取った雑誌を閉じた】

「…んと、それで?…なんでこんな時間におるん?」
「この時間はな、どう考えても危ないやろー…あ、あれか?何か能力持っとるんか?」
「あ、なんかそう考えたらそんな風に見えてきたわー…」

【こう言いながら少年は立ち上がって】
【隣にある自動販売機で、「んー…」と少し悩んだあと
 小銭を入れ、甘めのカフェオレを2本買った】
【1本を少女に向かってポイッと投げた】
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 04:26:56.69 ID:wK1h/sbOo
>>209
//いわゆるなりきりスレですねー
//詳しいことは>>1のwikiに書いてあります
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 04:45:58.10 ID:wK1h/sbOo
>>210

単なる帰宅途中だよー、ちょっと用事が長引いちゃってねー
この時間はマジでヤバイよねー
もしこわーい人に襲われちゃったらなんて思うと、もうドキドキだよー!

【冗談めかして言っているからといって、この時間帯に出歩けるだけの”余裕”があるわけではなく】
【こわーい人に襲われたことがないから、そういった事件をどこか遠い現実のように感じてるだけである】
【実際に巻き込まれなければ、人は真に危機感を抱くことはないわけで】

へ?能力?
それはえーっと……、なんていうかー……

【能力に関する質問をされると言葉を濁し、どこか困ったような表情になる】
【しかしこういった反応をするという事は、彼女も”能力者”であるという可能性は高いだろう】

【そして彼女は余程能力に関する話題をされたくないのか、無理やり話題を変えにかかる】

──そ、そんなことよりっ
そういう雑誌を読んでたってことは、キミは”組織”に興味があるのカナー?

もしかしてもしかして──キミが興味あるのは、わっるーい組織だったりするのカナー!?

【「キャー!こわーい☆」などわざとらしい悲鳴を入れつつ】
【冗談っぽく舌を出し、ウインクしながら問いかける──いわゆる(・ω<)てへぺろだ】
【こんな深夜帯にあるまじきスーパー☆ハイテンションである】

【なお補足しておくと、この発言は目の前の少年は悪人でないとある程度確信していてのものであって】
【──まあつまりは、ただのくだらない、(めんどくさい)冗談である】
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [saga]:2013/08/25(日) 04:54:25.48 ID:iENLt7Eb0
>>201-202

【消えゆく命の主から紡がれる言葉、】

……そう、か……信じた道を駆け抜けて、貴女は、ひとりで戦った、か――――。
……なら……私はもう何も言わない。
貴女の生きたその道を、忘れずに、ずっと、憶えているだけ……――――。

【“正義”、己の信じる其れとひととは違っているのだ、と――――】
【幾度刻まれた答えだろう、幾度其れを思い知るのだろう? ……それでもきっと正しいと信じて、だからこそ、少女はまた別の其れを否定して――――。】
【…………“道”。同じくそれぞれの “生” をゆくものの最期を、堪える様な、微笑む様な面持ちで見送っていた】

【少女を看取ろうとする双眸は、不思議なほど落ち着き払った光を湛えて。けれど同時に、其れはひどく揺れていて、】

(…………地獄になんて、その人はいない。)
(こんなにも……想ってくれる人がいたのだもの。せめて、彼女たちの生きたかった日々は叶うのだと信じたい――――) 

【胸の内の言葉はきっと願望で。……けれど、真実でない証拠なんて何処にもなくて。】
【……願わくば、彼女たちが共に在れればいいと想った】
【祈るのでなく、ただ冷たく答えを紡ぐ思考の代表者として。それが、きっと彼女たちには相応しいのだと、】
【この手で止めを刺した己に、その冥福を祈る資格などありはしない、と―――――。】

(……もう一度、か――――― 本当に、都合のいい、夢……。)

【ふ、と総ての力の抜けた様な吐息が零れた。微かに俯くその表情は、きっと誰にも窺えずに】
【けれどそんなこの夜を受け止める様に、変わらぬ橡色をした目を瞑るのだろう】
【自分たちを運ぶ力には、少々驚きながらも抵抗はせず、】

【雷神の少女の遺した言葉に、何処か引っかかるものを覚えたのだが――――今は答えを出せる筈もなく。ただ自らの内へと刻む様に、きっと、あの蒼の瞳を想うのだろう】
【癒えゆく躰、それを齎す彼女たちに抱く感情。翌日の朝に発つこの国の少女の姿は、どこか後ろ髪を引かれながらも―――それを、微笑って先に進む様でもあった】

/お疲れ様でした……!
/主催の方、銀狼の方、ブライトの方……遅くまで本当にお疲れ様でしたっ! 長時間ありがとうございましたー!
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/25(日) 05:18:12.86 ID:H8AcTZ1z0
>>212

「お、おう…ドキドキか…」
「もうちょっとな、危機感をやな…持ったほうがええんとちゃうん?」
「…よう考えたら、自分が言えたセリフじゃないねんけどな…これは。」

【少年は呆れた顔でこう言う】

【少女の顔をよく見ていたからこそなのであるが】
【能力という言葉を発した時、明らかに困った顔をしたことに気づいた】

【「まあ能力者なんやろうな、」と少年は勝手に確信した】
【隠したい理由も聞く必要ないしな、と考えた】
【少女に話を合わせることにした】

「…あー、えーと、組織やったな、」
「昨日酒場行ったんやけどな、となりのおっさんがカノッサが〜やらUTは〜やらゆうててな」
「あ、盗み聞きしたわけやないで?…」

「ただあれや、それが組織ーいうのは知ってたんやけどな」
「よう考えたら組織について何も知らへんなーて思ってな」

「ただの"お話"なら悪い方がかっこええんやけどな…
 さすがにもう子どもやないしな、特に入る理由が出来ん限り、悪い方は興味ないで…」

「逆に良い方の組織に入ってくれーて言われたらな、
 入ってやらんでもないで?―――ていう感じやな」

【少年はこのように話す】

「…そんな組織に食い付くっつーことは、自分あれか?なんか入っとるんか?」

【自分だけ沢山話していることに気づいた少年は】
【とりあえず少女にこのように質問してみた】
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 05:46:40.93 ID:wK1h/sbOo
>>214

ほう、キミ───実に勘がいいねー!

ふっふっふ。実はね、このボクはとある組織のメンバー───

【少年の質問に対して、彼女は意味ありげにニヤリと笑う】
【そして打って変わって真剣な表情になると、一呼吸溜めて──ゆっくりと口を開く】

───ってわけじゃないよーっ!
ボクはただの一般人なんだー、ごめんねー!

【しかし口から出たのは、やはりくだらない冗談なのであった】
【胸の前に手を合わせて謝るポーズを取りつつ、またも舌を出しウインクしている】

……でも……、さー

【だが──今度こそ──少女の声のトーン、重く真剣なものへと変わる】

組織に入って、キミはどうしたいのー……?
戦いは避けられないし、命の危険もある。

キミは、さ。傷つくことが、怖くないのカナー───?
怪我は苦しくて、辛くて、とても嫌なモノなのに、ねー。

【彼女はじっと少年を見据え、その”真意”を問いかける】
【そこに先ほどまでのおちゃらけた態度は一切ない。”本気”の問いかけだということが、少年にも】
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 05:47:28.22 ID:wK1h/sbOo
>>215
//すみません訂正です
//脳内で最後の行の描写の末尾に【伝わるだろう】を付け足しておいて下さい
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/25(日) 06:09:21.26 ID:H8AcTZ1z0
>>215

「んなっ…って違うんかーい、自分冗談ばっかりやんかー…」

【と少女にのせられてみる】

(こんな時間にほっつき歩いておいてやな…
 能力者でも組織のメンバーでもないとかな…嘘が下手な子やな…うん…)

【と心の中で考えていることとは正反対に】
【ウィンクに対して笑顔で返してみる】

「…どうしたい、かー…なんかな、最近の組織は金くれるみたいでな、」

「人助けのついでに、お金もくれるんならな…一石二鳥やんか?
 身寄りもないしなー…あ、よう考えたらメリットいっぱいやな…」

「んでな、傷ついたらな、傷ついた時。その時どうすればええか考えればええねん。
 そんなネガティブなこと言っとったらな、
 最悪そこの道、歩けへんくなるで?そういうもんやろ…」

「当たり前やけどな、傷つくんのは確かに嫌やで。
 でもそれを怖がって何にもしない、ていうのはもっとアカン…ていうことやな」

「小さい子どもが何言うとるねんーて思うかもしれん。でもな、
 俺もいろいろと経験しとるんや、だからこんなこと言うとるんやな。」

【少女は急に声のトーンを落とした。】
【それに気づいた少年は】
【対応させるかのように急に真面目な話をしだす】
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 06:38:23.05 ID:wK1h/sbOo
>>217

別に、お金を稼ぐなら他にも方法があるでしょー?
確かにお金は大事だけど、命を危険に晒してまで手に入れるべきモノなのかなー?

【徐々に、彼女の語気が荒まる】
【強く握りしめられた右の拳。どうやら”何か”が彼女の琴線に触れてしまったようで】

ダメ。怪我を舐めちゃいけないよー。
ちょっとした切り傷からだって、人は死ぬんだから───ネガティブ上等だよー

ボクはね、”命を粗末にする人”が大嫌いなんだー
───それともキミは、そんなに”人助け”がしたいのー?

【生半可な答えじゃ許さないとばかりに、少女は少年を睨みつける】
【『戦い』『怪我』──そして『命を粗末にする人』】
【これらを彼女は強く嫌っていることが、果たして少年には伝わるだろうか】
【組織に入ることによる命の危険。”それ”の重さを知っているのかと、問いかける】
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/25(日) 07:10:12.44 ID:H8AcTZ1z0
>>218

【少女が話す言葉を静かに聞く】
【合点のいく部分もあったのか、何度も頷いていた】
【と同時に、彼女の逆上から、少女が何らかの組織に関与していることを確信する】

「…まずは落ち着こうや。ほら、その拳、ほどいて、な?」

【とリラックスを求めたあと、こう続ける】

「あくまでな、この世界で生きていく上で、"組織"っちゅう選択肢をな、
 見つけたところでな。」

「んでゆーてることはその通りでな、金を稼ぐ方法だけならいくらでもある。」

「確かに組織に入れば、少なくとも今よりは危険にさらされるーゆうことはあるかもしれんな。」

「命と金は天秤にかけることはでけへん。そのとおりやな。」

「しっかしやな、そんな大げさなもんちゃうやろ。」

「もうちょっと気軽に考えてええんちゃうか。
 さっき雑誌読んだくらいでな、組織に関してはほとんど何も知らんけどな。
 よほどの組織じゃない限りやな、上の人間も能力に応じた指令を与えるもんやろ。」

「誰も命を粗末をするーなんて言うてないで。
 自分の命は、自分で守る。"守るだけでいいなら" 自信はある。」

【そして最後にこうつぶやく】

「話せば話すほど、組織に入る決心がついてくるなー…まあそんなもんか…」
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 07:35:29.63 ID:wK1h/sbOo
>>219

【話を聞いてる最中も、じっと少年を睨みつけていた少女】
【しかし段々と、拳を握りしめる力が緩んでいって】

確かに、キミの言ってるとおりだねー……
そこまで考えてるなら、もう何も言えないよー

……はぁ、ダメかー
できれば止めたかったんだけどなー

【どうやら諦めたようで、少女は深くため息をついて、空を見上げる】

でもねー、命に対するその考えはダメダメだよー
戦いに身を置くならなおさら、命を大切にしなくちゃねー
もっと大げさに考えようよー、ネガティブシンキングは大事だよー

【しかし少年の考えにはまだ納得がいってないようで、”命の大切さ”についてくどくどと語り】

──まあでも、ボクがいれば大丈夫かなー

【そして脈略なく、こんな事をつぶやいた】

【──実のところ、『少女が何らかの組織に関与している』という少年の”確信”は少しだけ間違っていた】
【現在少女は組織に在籍していないし、組織に身を置く知り合いがいるわけでもない。だが───】

【笑顔を浮かべ、冗談めかした口調で少女は言う】

へへっ♪ 実はね、ボクも”組織”には興味があるんだー

【───彼女も少年と同じ、”組織への加入を希望する人間”だったのだ】

【しかしこの発言は、今までの少女の発言とは明らかに”ムジュン”しているように思えるが───?】
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/25(日) 07:59:21.79 ID:H8AcTZ1z0
>>220

「…確かにな、ちょっと自暴自棄になっとる部分もあるかもしれんな、うん」

【長いお説教に負けたのか、少年はこう発言をする】
【と同時に、少し話し過ぎたか、と後悔】

【少女のつぶやきが小さく、しかしながらはっきりと聞こえた】
【その内容に、少年は思わず怪訝な顔をしてしまう】

【…少女の衝撃的な発言は続く】

「え、組織入りたい?って言ったん?なんや、入っとったんじゃなかったんか。」

「…ってまてよ、いやいやおかしいやろ、今まで俺に命大事にせえー言うたのだれやねん。」

「それともあれか、わたしには絶対的な能力があるのよー
 組織に入っても、わたしなら死ぬどころか、けがすらしないわーうふふー、つーことか。」

【少女の一貫性のない発言に戸惑いながらも】
【それを隠すかのように少し冗談っぽく返してみる】
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 08:14:05.32 ID:wK1h/sbOo
>>221

ヤダナー、ボクには能力なんてないヨー

【”能力”という単語が出ると苦笑いを浮かべ、やはりバレバレの嘘で誤魔化す】
【どうやらこのワードは、少女の中では禁句らしい】

でも、別におかしくなんてないよー?
組織に入ったとしても、ボクは戦うつもりなんかないからさー

ボクが興味あるのは、組織が存在する限り生まれてしまう”怪我人達”───

【少年を指さし、ニヤリとした笑みを浮かべながら少女は告げる】

──だってボクは、”ヒーラー”だからねー!

【”癒し手(ヒーラー)”──治療を専門とする魔法使い】
【”命”と密接に触れ合う者】
【少女があれだけ命に拘っていた理由にも、これで合点がいっただろうか】
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/25(日) 08:45:55.51 ID:H8AcTZ1z0
>>222

「なんや、やっぱり能力者…ってヒーラーかいな…めっちゃ需要あるんちゃうん?」
【思いがけない能力に少年はやはり困惑する】

【しかしながら全てに合点がいったからか、余裕が出てきて】

「うわー色んな所から狙われるやろなーかわいそうにー」
【と棒読み】


【少女が能力を公開したためか、少年も自分の能力について話しだす】

「あー…おれのはな、逆にけが人作る方やねん…」

「簡単に言うとな、足と腕がな、鉄になってなー
 ガシッボカッしたら相手は倒れるーちゅうもんなんよ。」

「んでもまー…今まで実践で使ったことはないんやけどな。
 使わへんでも倒せるケンカ相手ばっかりでなー…」


「…そういえばそうかー、怪我を作る人間がおれば、当然それを治す人間もおるんやなー」

「考えてケンカせなアカンなー…いや、そこまで暴れてへんか…」

【少年はどういうわけか今までの行いを反省した】

「で、どういう組織に入るつもりなん?けが人さえおればええ感じなん?」
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 09:12:47.12 ID:wK1h/sbOo
>>223

い、いや、能力者じゃないよー!
ボ、ボクはただの”魔法使い”だからねー

【少し焦った様子で首を横に振る】
【あくまで能力者である事は否定するらしい】
【この様子からすると、どうやら”魔法”の他にも能力を持っているようだ】

はっはっはっ、人気者は困っちゃうよねー!

【少年の冗談に対しては、少女も冗談めかして答える】
【しかし少年の能力について聞くと、また真面目な表情に戻り】

なるほどー……、あまりボク好みの能力じゃないねー
でもその力で救えるものがあるのなら、それもいいんじゃないかなー

できれば怪我人は、そんなに出して欲しくないけどさー
喧嘩とかダメダメー、ダメ子ちゃんだよー?

【”平和主義者”である彼女は少年の能力に好意は抱けないようで、複雑そうな表情を浮かべている】
【こちらも冗談めかした口調ではあるが、『怪我人を出してほしくない』という思いは本物だ】

うーん、それは特に考えてないかなー
もちろんっ、悪い組織に入るつもりはないけどねー!

【にこりと笑顔を浮かべて、言う】
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/25(日) 09:45:50.38 ID:H8AcTZ1z0
>>224

「あー、そうやったそうやった、魔法使いな、すまんすまん。」

【魔法も能力の一つ、と考えている少年は】
【どこが違うのか、と軽くあしらうようにこう言った】


【少年の能力に対する感想について、それに同意するように】

「そりゃそうやわな、俺自身も好きな能力じゃないねん」
「まーでもな、たまたまとはいえな、生まれ持った能力やしなー…
 活かせるように頑張るしかないわな。」

「最低限の常識はわきまえとるつもりやで?…
 でもなー、ケンカっつーか実践はな、
 ちょくちょくやらなアカンのや…まあそんなもんなんや。」

「まー…これに関しては実際にやる人間にしか分からんわな・・・」

【少年はこのように話した】
【最後の方は、ほとんど少女に聞こえないほどの、独り言となっていただろう】

「悪い組織には入るつもりない…ってゆーけどな、
 アレやで、最悪拉致とかあるんちゃうか。
 悪い組織やで?目的のためなら手段選ばん集団やろ、うん」

「ヒーラーゆうても、自分の身は守れんしなあ…
 大変な魔法もらっちまったなー」

【とニヤニヤしながら言う】

【先程から冗談を言っていることからも推測できるが】
【この少女の根は悪くなさそう、と少年は判断しているようで】
【少し心を許している…そんな風に感じ取ることもできる】
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !red_res]:2013/08/25(日) 14:44:20.10 ID:fs8eHGyt0
【雷神を名乗る女を撃破し、巫女達に連れられて行った少し後の話――――】
【新たにその廃村を訪れる影が、一つ】
【雲の切れ目から除いた月が照らし出すのは――――顔に大きな傷跡を残した、壮年の男】
【纏っているのは法衣であろか。全身を血に濡らした姿は、破戒僧を連想させて】


「ほう?思ったよりも素晴らしい色合いに染まったモンだなぁ……
何処も彼処も綺麗な朱鴇色に染まってらぁ………
しっかしまァ…………そこら辺で嘘を吹き込んでちぃと大がかりな術を展開してこの騒ぎ様だ。熟々面白いねェ」

【実際には――――四肢が飛び散っていたりと、悲惨な現場なのだけれど】
【煙草を一本取り出せば、まるで情景を観賞するかの様な言葉】
【――――足元に転がる角の無くなった骸に気付いたならば、ぶっきらぼうにひっくり返して】


「――――ハハハ!おうおう、嬢ちゃん。こりゃまたひでぇ面になってんな
あんだけ大口叩いてた割にゃ地ベタ這いつくばっちまったら、そりゃそんな顔もしたくなるよなぁ
ま、所詮雷獣のお前さんにゃあの三人の相手は厳しかっただろうから無理も無い結果か
後なぁ……言い辛いんだが、ワリィがありゃ嘘だ。あんな化け物復活させちまったら其れこそ手の付けようが無くなるからよ
先に死んじまった大好きな兄貴にあの世で宜しく言っといてくれや」

【ゲラゲラと一頻り笑ったならば、つま先でひっくり返し、元の体勢へと戻す】
【……懐から取り出したのは一つの法具。金剛杵と呼ばれる其れ】
【地面に突き立てたならば、大地の血を吸い始めるが如く、赤く染まり始め】


「…………さァて、穢れを禁忌とする山にこんだけ血が流れてりゃ十分だろ
この山に眠ってる邪心様の力を借りて宝玉に勝らずとも劣らずの物でも作り上げるとしますかね
――――現世に地獄を創る程の力は無くとも、何千何万をぶっ殺す位の力はあるだろうよ
……それとも本当に理をひっくり返す力があんのか?」

【誰に見つかる事も無く成長する、、一つの悪意】
【果たして其れが明るみに出ることはあるのか――――其れは、何れ分かるお話】

/遅れましたが、〆の文になります!
/ご参加頂き、有り難う御座いましたー!
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 15:39:14.12 ID:wK1h/sbOo
>>225
//すみません、寝落ちしてしまいました…
//絡み続けても大丈夫でしょうか…?
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 15:54:41.60 ID:/rHf9koHo
【路地奥――酒場】

「まあ……本来だと、事務所ってのは“住居”としては貸し出せないんだけど。
 貰うもの貰えれば、貸した相手がどう使うかまでは、俺は聞かなかった事にしてるから」

……そうか、悪いな。恩に着る

「いーえ。じゃ、鍵も渡した事だし、俺はこれで」

【狭い店内、カウンター席に並んで座っていたうちの一人が席を立った】
【そう高級な店ではないとはいえ、黒ジャージ姿が目立つ、背の高い青年】
【高い位置で括った銀髪を尾のように揺らして、真紅の目で相手を一瞥し去っていく】

ふう、これで念願の持家だ……しかし随分破格だったが、何か出るのか?
……聞いておけば良かったな。虫よりは幽霊の方が有り難いが……

【一人残された男は、そうぼやくと吸っていた煙草を灰皿に押し付ける】

【右頬に「牛の生首が乗った皿」の刺青を持つ、黒服姿の若い男】
【癖のある黒髪、鋭い灰色の目、肌は死人めいて酷く血色が悪い】
【加えて顔の左半分、頸、手に包帯を巻いた姿はどうにも不健康そのものだった】

【男は懐から箱を取り出し、振って取り出した一本を銜え、火を点けて肺まで深く吸い込むと】
【青白い煙をゆっくりと吐き出して、手元の酒に視線を遣った】
【其処にはそれなりに良いワインがまだボトルに半分残っており、恐らくは先程の男と開けた物だろう】
【そう強い方でもない、キープしておく程来る店でもない。どうしたものかと考えながら、灰を落とした】
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/25(日) 16:11:13.66 ID:H8AcTZ1z0
>>227
/いえいえーどぞどぞー
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/25(日) 17:13:18.84 ID:V/K+bl9Uo
【町外れ――廃墟群】
【もはや、いつ滅びたのかすらわからぬ程時の経ったこの死の土地のとある一角に】
【禍々しく、邪悪を感じる一つの建物があった】 【それに向かうのは、一人の人間】

「…………見つけた」

【その者は――サメのヒレの様なツノのあるボサボサとした説明しにくい黒髪に、金色で生気の無い眼をした20代半ばで酷くやつれた男だった】
【ハーフ顔で優しげな目付きをしていて、左頬には猫と思われる引っかき傷の痕がある】
【服装は、ほんのり青いタンクトップに、紺色のジーパン(ストレッチタイプ)】
【両手足には指が出るタイプのグレーのグローブ的なものがはめられており】
【紐タイプの無難な黒ベースの運動靴を履いており、頭部と両腕には赤色の鉢巻が巻かれていた】

【その服装はとてもボロボロで、浮浪者にも思えるほどだ】

「…………」

【……そんな男が入ろうとしているのが、明らかに不穏な気配しかしない建物だ】
【おそらく正常な判断が出来ないであろう雰囲気のこの男が中へ入った場合、どうなるかはわからない――】

/ロール中でも21時代には落ちます
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 17:27:56.05 ID:wK1h/sbOo
>>225>>229
//ありがとうございます 


そっかー、そういうものなんだー
ボク、喧嘩する奴はみんなバカだって思ってたよー

【ハッハッハッと快活に笑い飛ばす】
【喧嘩で傷ついた人間を、恐らく何人も治療してきたことがあるのだろう】

そうだねー、それは困っちゃうねー!
もし襲われちゃったりしたら、ボク大変だよー

【冗談めかして言う辺り、現実にそんな事が起こるわけないと思っているようだ】
【ちなみに少女も少年に心を許しており】
【少年が悪人であるという可能性は、万が一にも考慮していない】

でも、ねー。大変な魔法じゃないよー
この魔法で誰かが救えるなら、ボクはそれでいいんだー

【ほにゃっと柔らかく微笑んで、言う】

232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/25(日) 18:08:47.55 ID:H8AcTZ1z0
>>231

「いや、喧嘩するやつはな、みんなアホやで。
利口な人間はな、大抵何かする前にその場から逃げるんよ。

「 っまあ俺はな、アホやからつい突っ込むんやけどな…いや、手加減はしとるつもりやで?」

「それにしてもお前は…
他人事になると真剣な目ーするくせにやな、
自分のことは結構適当になる性格やな…
他人のためにもな、もうちっと自分を大事にする方がええんちゃうか?」

【少年はこう話しながら、あ、と気づいたようにつぶやく】

「あー…そーか、職業病か、なるほど、大変やなー…」
「確かにそうやな、俺も人治療できるようになったら…そういう風になるかも知れへんなー…」

【先ほど言った冗談が何故か気になって、少年再びこの話題を出す】

「で、例えばやけどな、
自分の身に…まあ誘拐にあったとしよか、
どうするん?治癒魔法以外もなんか使えるんか?
そのままあっけなく捕まって、悪いように使われるーいうのはアカンやろ?
ぶっちゃげ何か考えとるんやろ?」
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 18:42:49.58 ID:wK1h/sbOo
>>232

アハハ!そっかー、キミはアホなんだねー!

【ニコニコ笑いながら、少年を指さして言う】

職業病……かなー?
ボクは誰かを救いたくて回復魔法を勉強し始めたからー
元々の性格、なのかもしれないねー

【えへへ、とこれもまた照れくさそうに笑って】

うーん、防御魔法は多少使えるけどー
”ボク”は攻撃魔法が使えないからねー
もし襲われちゃったりしたら、どうしようもないかなー

【目を逸らしつつ、含みを持たせがちに言った】
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2013/08/25(日) 19:14:41.20 ID:NzUTJBvZ0
>>233

「…え?魔法って今からでも使えるようになるもんなんか?
はー…知らんかったわ…もっとはよゆうて欲しかったわ…」
「何も知らんのやな俺…」

【魔法が学べることを知らなかった少年は、自分の知識の幅の狭さに落胆する】

「魔法に関する知識は全くないんやけどな、どうしようもない…っちゅうのはな…
それはアカンと思うで…最近は能力あらへん女の子でも護身術ーゆうて頑張っとる時代に…」

「けが人作るのはダメやーゆうてもやな、
さすがに自分を襲う人間には抵抗するやろ?ならそうできる手段持っとかな。
せっかく治癒魔法使えるんや、じゃあ攻撃の方もな、やって見た方がええで?…ようわからんけどな」

「あ、武道の方がええーゆうなら教えたるで?」
【と笑いながら軽くシュッとジャブして見せる】
【もちろんこれは、少女が断ることを前提に放ったセリフである】
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 19:36:48.79 ID:wK1h/sbOo
>>234

うん、魔法ってのは学問だからねー♪
魔力さえあれば、ちゃんと勉強すれば誰でも使えるようになるよー

【とはいえこの広い世界。魔法にも色々と種類がある】
【すべての魔法が、彼女が言うように学べるとは限らない】

そうだねー、相手を傷つけなくちゃいけないし、やっぱ襲われたくないよねー
えーっ、武道はやだよー。筋肉つけたくないしー♪

【「へへっ♪」と舌を出す。どうやらこれが癖らしい】
【そして俯くと、最後に一言付け足す】

…………どうせ覚えたって、無駄だからねー……。

【少年が聞こえるか聞こえないかくらいの、小さな声で】
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2013/08/25(日) 20:13:45.04 ID:NzUTJBvZ0
>>235

「ほーそうなんか、魔翌力さえあればー…か。あるかどうかは分からへん…けど、
簡単な治癒魔法でもあったら絶対便利やなー…」

「かすり傷ぐらいならよー作るしな…
しょうがねえか、いっちょ覚えたるわー」

【と少年は決心する】
【特に頭が良さそうに見えない少女でも出来るのだから、とたかをくくっているらしい】

「筋肉つけたくない…一応女の子なんやな。
護身術ゆうたらあんまし力いらん技なんやけどな…
まあでも武道の世界に入ったらな…嫌でもちょっとくらい筋肉つくわな…」

【と言っているが少年の体格は普通の子どもと何ら代わりはない。よく見ると少し引き締まっている、という印象を受けるぐらいか】
【今までの話をすべて信じるなら、少年の戦い方というのは力任せではない、という結論に至るだろう】

「…まあ俺は天才やからこんなひょろひょろの体やけどな、
普通はゴリゴリマッチョやで、そういう女の子を好きやーていう男もおるやろうけどなー」

【と言いながら、少女の口元が少し動いたことに気づく】
【読唇術を習得していないために、完全に理解できたわけではないが、大体は読み取った】
【しかし少年はこう誤解する】

「そーか。…まあ確かに急におっさんに襲われてやな、
今までなろーた技使えるか…ちゅうのは無理があるな。…ようわかっとるやん。」
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 20:18:13.80 ID:wK1h/sbOo
>>236
//飯なんで返信遅れますー
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2013/08/25(日) 20:22:16.10 ID:IxfsW8JAO
【雷の国、とある下街の路地裏】
【そこに佇んでいるのは一人の小柄な青年である】

う…

うくくくッ

ざ、ざまあ無い…僕を見て笑う奴は皆低脳なのさ…
こういう奴らは一生成功しないんだ…それに不細工だ、こっぴどくやられて当然…

【海藻の様に湿り気を帯びて垂れ下がった前髪が顔の多くを覆っている】
【陰湿そうな風体に反して、至る所に金属をあしらった若者っぽいファッションの男だった】
【その足元に横たわっているのは血に塗れたビジネススーツの中年男性である】
【彼は男を見て笑ってなどいないのだが、運悪くこの奇妙な男の目に止まってしまったのである】

さ、財布も貰っちゃおう… …?
な、なんだこいつ…全然お金持って無いじゃないか…
冴えない見た目に加えて貧乏だって…?
さ、最低だ…最低の人間だぞ、こいつは…
まるでこの僕の役に立ってないじゃないか…百万くらい常に携帯していろっ…!
この僕のために…

【何がこの男をここまで苛立たせるのか、刺々しい言葉を残して青年は場を去ろうとした】
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2013/08/25(日) 20:27:15.72 ID:NzUTJBvZ0
>>237
//はーい了解ですー
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 20:39:11.39 ID:/rHf9koHo
>>238

……あ、の。

【相手の後方から、震える声が掛けられる。其処に佇んでいたのは一人の少女だった】

【長めの前髪で右目が隠れているが、隠れていない左は明るいグリーンの色合い】
【ローズブラウンの腰までの髪は緩く巻かれ、黒い小さなハットを斜めに被っている】
【黒いベルベット地に銀糸と薄桃で刺繍を施した膝上丈のディアンドルに、】
【同色の低い踵のシューズを履き、右手にのみ装飾の重い指貫グローブを付けていた】

えっと、……その、

【手には蜘蛛の足を人の腕まで拡大したようなものを抱き締めて、掛ける声は戸惑いがちに沈む】
【後方に2m近いムカデを引き連れている少女は、持ち物もそうだが、おかしいといえばおかしい状態だ】
【それだけ怖いなら声など掛けなければ良かったのに――】

……いつも、百万も持ってる人なんて。いないと思いますっ!

【――突っ込みたかったのだろう。どうしても】
【それでいて、血にまみれた男性に一瞥さえやらないのが奇妙であった】
【彼を助けようとは思わないのだろう。後方に控えるムカデがキチキチと顎を鳴らした】

/久々で自信ないキャラですが、宜しければー
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/25(日) 20:41:45.88 ID:4VlyEoMS0
【――――世界は、絶えず時の流れと共に移り変わっていき、今を生きる人の数だけ、物語もまた時の流れと共に紡がれていく】
【今を生きる人の数だけ紡がれる、幾百億編の物語――――】



【――――風の国 公園】

――――っ、ふぃー……ようやく最近、過ごし易くなったもんだぜぇ……!
風も気持ち良いじゃねぇか……やっぱ爽やかな風ってのは、良いもんだよなぁ……!

【前面を開いたままで青いコートを羽織り、魔術師である事を如実に表す青のハットを被った】
【手には指輪と、グリップの部分に赤い石をあしらわれている、金属製の棍を握り締めている】
【がっしりとした体格の、深い眼窩が鋭い視線を放っている、身長180cm前後の居丈夫が】
【顔を赤らめ、身体を火照らせた様子で、ベンチにどっかりともたれかかる様にして座っている】
【深く、大きな息を吐きだしている様や、微妙に力の無い瞳をしている姿を見れば、酒に酔っているのは一目瞭然だろう】

……やっぱ、この国ってのは俺の故郷なんだなぁ……おい
この気持ち良い、良い風ってのは、他の国じゃ中々味わえないってんだよ……

【右手の棍を、トントンと自分の肩にタップしながら、居丈夫は機嫌よさそうな表情を浮かべて、空を見上げる】
【今日は、風の流れに乗ってか、雲の流れも速い――――残暑と合わせて非常のバランスの良い、爽やかな夜の涼風が流れていく】



【――――所変わって、櫻の国 廃屋】

「……ここ、一体、なに……?」
……昔の、私の家よ……機関に入る、前のね……
<…………>

【艶のある黒髪を肩ほどに垂らして、茜色の瞳を鈍く輝かせた、東洋系と分かる顔立ちに特徴がある】
【左手に、逆五芒星のプリントがされたハンドグローブをはめている、身長150cm前後の少女と】

【ブロンド色のさらさらした髪を短く切り揃え、炭団の様に濁った灰色の瞳をした】
【首筋に、逆五芒星の刻印を刻みつけている、身長130cm前後の少年と】

【短いボブカットの赤髪に、奇妙な笑みに近い表情を見せる、ぎらついた紅色の瞳をした】
【右の頬に、逆五芒星の刻印が刻みつけられている、身長160cm前後の少女が】

【かつては『屋敷』と言う言葉が相応しかったであろう、ボロボロの廃屋の中に佇み、しかめっ面で立ち尽くしている】

【それぞれに、身の丈に合わせて設えられたと思しき、ハードレザーとソフトレザーを組み合わせた黒いスーツで全身を覆っている】

……負ければ、結局こうなる…………それまでがどうだろうが、関係無い……!
いくら高潔でも、死ねば終わり…………なら、私は例え浅ましくても、絶対に勝って、生きてやる……!
それを間違っているなんて、言わせないわよ……父様……!
「…………」
<…………>
……悪いわね、休暇だって言うのに、私のわがままに付き合わせちゃって
「……良いよ、他にも、案内してくれるから……」

【元々は、先祖供養のために用意されていたと思しき、今はやはりボロボロの祭壇の前に立つと、東洋系の少女はなお一層険しい表情で、小さくも力強い言葉を吐く】
【誰もいない廃屋の中で、連れらしき1人に見守られながら、少女はただ1人、自らの心に挑んでいる様だった】



【――――どの物語も、今と言う時の中に、確かに存在している物である】
【もし変化が訪れるとしたら――――それはどの物語なのだろうか】
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2013/08/25(日) 21:04:23.92 ID:IxfsW8JAO
>>240

【予期せぬ来訪者に男は飛び上がる程驚いた】

ひッ…!ど、どなたですか…!?
………!? ………

【そして何を思ったのだろう、男は急に黙りこくって目を見開き】
【そしてしばらく経った後】

(…可愛い)

【女性が見たら卒倒するような薄気味悪い笑みを浮かべた】

き、君…この僕に何か用かい…?
い、いやわかってる…言わなくても何が言いたいかはわ、分かってるんだ…

君…この僕に、ほ、惚れたんだろう?

【「違うわボケ海底に還れ」と顔面に蹴りを入れられても仕方の無いような台詞を平然と口にする男】

き、君…中々どうしてか、可愛いじゃないか…
服のセンスはこの僕と較べて少し悪いが…
でも大丈夫、この僕がこれから手取り足取り、お、教えてあげるよ…うくくっ

【男は少女の意向など無視して一人で勝手に盛り上がっている】
【そして不意に後ろの大ムカデに興味を示した】
おや、ムカデじゃないか…
き、君…虫好きなの?この僕も好きなんだ…
ひ、人と違って喋らない辺りが素晴らしい…

ち、ちょっと向こうにこの僕が経営してる昆虫ショップがあるんだ…こ、来ない?君…

【男はムカデを見てさらに気を良くした様で、馴れ馴れしく少女を誘う】
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2013/08/25(日) 21:08:12.22 ID:IxfsW8JAO
>>240
/こっちなんてさっき作ったキャラですから大丈夫です(笑)
/ではお願いします!
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/08/25(日) 21:16:55.22 ID:4VlyEoMS0
/>>241取り消しでー
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 21:26:34.01 ID:/rHf9koHo
>>242

……えっ、えっ。ええええっ!?

(ほ、惚れ……嘘、惚れちゃったのかな、私……!?)

【一瞬にしてぱっと頬を赤らめて、ずりずりと後退するが後方のムカデが足を踏まれて鳴き】
【慌てて飛びのいてバランスを崩し、ぺたりと地面に腰をついてしまう。相当に鈍臭いようで】

そんな、だって今会ったばかりじゃないですか私達っ、フジュンですッ!!
って、か、可愛い……!? おお教えるって、何を、何をですかっ!?

【――ふつうあるべき「気持ち悪い」などの感情が、少女には無かった】
【相手に言われたことをそのまま飲み込んでしまう。卒倒するような笑顔にさえ、違う意味で顔を隠した】
【けれど不味い状況だというのは電波なりに分かっているのか、じりじりと後退を続けようとして――】

……あ、はいっ。生き物はみんな好きなんですけど、今は虫さんが一番ですっ。
この子はポーラって言って、昨日友達になったばかりで……その、ヴァネッサが、死んじゃったから

【※ムカデは雌だそうです】
【少女は腕に抱き締めていた蜘蛛の足をぎゅ、と強く抱いて、大きな瞳を潤ませた】
【ヴァネッサ、とはそれであるのだろう。足だけ見ても相当な大きさだったと伺える】

え、昆虫ショップ……? 珍しい子とか、いる、のかな……
……ち、ちょっとだけですよ!? ちょっと見るだけですからねっ!?
お屋敷に帰らなきゃいけないんですからっ、ジュリアスが心配しちゃうし……

【見せてもらう側にしては尊大なのだけど――そも、ここまでにも斃れた男性に一切注意を払わない】
【少女はしりもちをついた姿勢のまま相手を見上げると、まだ先の言葉が効いているのか恥じらいながらも】
【目をきらきらさせて、笑ってさえ見せた。――ただ立ち上がれないようで、懸命にムカデに掴まったりしているが】
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 21:28:32.90 ID:wK1h/sbOo
>>236

ふっふっふ。でも魔法は難しいんだよー?
キミにできるカナー?

【挑発的な笑みを浮かべるが】
【次の話題で出た『一応』という単語にピクッと反応して、一瞬真顔になり】

……一応ー?
ねーちょっとー、”一応女の子”ってどういう意味ー?

【にこーっと満面の笑みを浮かべ、問いただす】
【ボーイッシュで凹凸がないドラム缶体型をしている少女。そういった話題には敏感なようだ】

天才ー? へー、ふーん、そうなんだー

【少年の体をじっくりと観察した後、鼻で笑う】
【どうやら見栄を張っているだけだと、思っているらしく】

(……そういうわけじゃ、無いんだけどねー。)
(”ボク”がいくら武道を学んでも、結局戦うのは───)

【最後の話題にはあまり触れたくないのか、スルーを決め込んだ】


//お待たせしました
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2013/08/25(日) 21:45:41.34 ID:IxfsW8JAO
>>245
そうとも、色々教えてあげよう…
と、とりあえず服だな…この僕のようにスタイリッシュな服装がに、似合うようにしてあげよう…

しかし君…虫にな、名前なんて付けてるの…?
な、なかなか淋しい女みたいだな…どうせと、友達もいないのだろう…?
そ、それに君、妙におどおどしている…言葉もつ、つっかえているし…
びくびくした人間は嫌いなんだ…もっとこの僕の様に、む、胸を張って生きなきゃ…

【棚に上げるとはまさにこの事、少女が従順なのを良いことに好き放題言っている】
【ちなみにこの男、当然友達はゼロである】
【しかし意外にも彼女いない歴は7年であった】【男がそれを語る事が無かったため少女は知る由も無いが…】

よし、き、決まりだ…案内するよ…この僕の家へ…
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2013/08/25(日) 21:47:10.61 ID:NzUTJBvZ0
>>246
【少女の挑発的な態度】
【ある程度予測していたのか、】

「んまあ、その魔翌力…は素質やからな。
それさえあれば、っちゅう感じやな、魔法が理解でけへん…それはないわー」
【とあっさり返す】

【少女の作り笑顔を見て】
【「おーこっわー」と笑いながら震える仕草をして見せる】

「…あー、信じてへんな、その感じは。
別にええんやけどな、信じてもろたかといってどうこうするわけでもないしな。」

「わたくし天才ですもの。その辺は気にしませんのよ?オーッホッホッホ…」

「…あ、恥ずかしいわ、やっぱ今のなしな」
【と少年が遊んでいる間の少女の顔は少し後ろめたそうな印象】

「…なんかなーさっきから話しててな、ちっと違和感があるんやけど…
隠してることとか、ないよな?どうなん?」
「…って聞いても何もでけへんかー」

【少年は少ししまった顔をして、思ったことをそのまま口にする】
【あとに付け加えたセリフはある意味、少女の逃げ口を作ってあげたようなもので
何か聞き出せたら御の字、という程度に思っているのだろう】
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 22:05:56.81 ID:wK1h/sbOo
>>248

確かに、魔法の修得には個人差があるからねー
簡単にできるようになる人もいれば、全然できないような人もいるしー
ボクは結構、最初の頃は苦労したなー

【少年の震えるような姿に、少女はちょっとかちんと来たものの】
【相手も特に何も言わなかったので、コレ以上怒ることはなく】

え?なになにー?今のー? 
へへっ♪ もう一度見せてほしいなーっ!

【少年が照れくさそうにすると、ニヤニヤ笑みを浮かべて弄りにかかる】

か、隠してることー? な、何のことカナー
ちょっと言ってる意味がわからないんだけどー

……そ、そんな事よりー!

【隠し事を聞かれると焦った様子で、首を横に振り、またも強引に話を逸らしにかかる】
【割りと親しくなったとはいえ、初対面の相手に話せるような秘密ではないようで】

そういえば、自己紹介がまだだったよねー
ボクの名前は遊佐 こだま(ゆさ こだま)だよーっ キミの名前は何カナー?

【ウインクし、右手で作ったVサインを少年に突き出しながら、自己紹介をする】
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 22:06:42.20 ID:/rHf9koHo
>>247

(ほ、本当に好きになっちゃったのかな、私……こんな、ワカメみたいな前髪の人……)

【ムカデに半分引っ張られる形で何とか立ち上がると、おどおどと上目がちな視線で相手を見る】
【もし目があったりするなら途端に視線を外して俯いてしまう、耳まで赤いのがあまりにも初心で】

い、いろいろって……服? わ、私こういう、民族衣装しか着た事なくて、っ
お兄様みたいな、貴族の格好とか、お姉様――……お姉様みたいな和服も、憧れてたんです、
……着たいって、ちゃんと、言えば良かったなって。もう届かないんです、けど、ねっ

【恥じらいばかりだった表情に、少女が一点だけ深い悲哀をちらつかせた】
【切欠は「お姉様」であるらしいけれど――すぐに無理矢理笑って見せたなら、続く男の言葉を聞いて】

付けますよっ。お兄さん……えっと、コノボクさんは付けないんですか?
というか、みんなちゃんと自分の名前を持っていて、仲良くなれれば教えてくれるんですっ。

【余りにも「この僕」と連呼するのが耳についてしまったのだろう。それにしても酷い呼び名だが】
【生き物と話せる、とでもいうのだろうか。やっぱりどうにも電波である感じが拭えない少女で】

【だが―― 一瞬だけ、彷徨うようだった視線が据わった】

……友達? 人じゃなきゃ、駄目ですか?
だって、ポーラも、ヴァネッサも、お屋敷に戻ればロナンもホルンも、みーんな友達ですよ?
それに、お兄ちゃん……ジュリアスがいつもそばにいるもの、他なんか、何も要りません

もう……へ、変な事言わないで下さいっ、胸だってほら、張ってますってばっ。
貴方の方が、お、おおおどおどしてますっ!? ……うぅ、舌噛んだ……

【冷えた視線もすぐに落ち着く、ふんと胸を張ってみせるのが幼い仕草だった(ただしEカップ)】
【挙動不審はお互い様なレベルであるのに虚勢を張ってみせる。突っ込みに張り合いがない状態だが】

――……は、はいっ!
じゃあ……、お休みなさい、寝てる人

【生まれてこの方彼氏なんていない子だ、知らない男の家(?)についていくなんて初めての経験で】
【怒られちゃうかな、なんて囁きながら。斃れる彼に間の抜けた挨拶を一つ残し、相手についていくだろう】
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/25(日) 22:35:45.05 ID:vHNY6iYRo
【廃ビル】

【ダウンタウンから少し外れ、郊外のとある街。昔は栄えていたようだが時代の流れかまた別の理由か】
【今は人の匂いは少なく、誰もいないビルやシャッタの居りた町並みを街灯だけが疎らに光って照らしている…】

【交差点に真新しいブレーキ痕がくっきりと残されている】
【辺りに金属片、砕けた硝子、汚れたオイルなどをまき散らして】
【バイクは雑居ビルのフェンスに突っ込んでぶっ壊れていた】

【辺りに、銃声が4発鳴り響いた】
【血の跡が点々とビルの非常階段に続いている】

【ビルの6階。非常階段からドアを蹴破った男】
【何もない、内装の剥がれたそのフロア。オフィスでもあったんだろうか】
【忘れ去られた、机と、椅子が一組存在していた】

あー…クソッ、クソッ…街中じゃアイツラは撃たないんじゃなかったのかよ…

【男はその窓際に倒れこんで、覗くように外を眺める】
【額から流れる血を、汚れた黒いスーツの袖で拭って、サングラスを外した】
【白眼は赤く、瞳は黒く。男の傍らにはボストンバッグと拳銃が転がっている】

だけど……マシンガンで蜂の巣だったら…指名手配のカネは手にはいらないぜ?

【男はジャケットを脱ぎ捨て、わざとらしくニヒルに笑いながら血で赤く張り付いた、左腕を右手で抑えていた】
【この男は休日に銀行からカネを盗み、悪事を暴露する強盗団のリーダーである】
【男は今日も今日とて仲間たちとカネを盗んで、追手を振りきってグッドジョブ…のはずだったが】
【今回は機関銃に待ち伏せされてバイクは破壊され、このビルで休息を取ろうと逃げこんできた】
【だが、ここも自警団やその他追手や銃声を聞きつけた者がやって来ないとは言い切れない】

……んなことここで言っても意味ないか…

【男は赤いハンカチで傷口を縛った後、タバコを取り出して火をつけていた】
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2013/08/25(日) 22:41:16.02 ID:IxfsW8JAO
>>250

【男は少女を連れ、路地裏のさらに奥へと進んで行く】
【静けさはどんどん深さを増して行き、やがて前方にはネオンの看板が照らす昆虫ショップが見えた】
【看板にはこう書いてあった…INSECT SHOP HEDGEHOG(虫のお店 ハリネズミ)】

さ、さあどうぞ…入って入って…

【中へ入れば男の趣味なのだろう、バリバリのデスメタルが流されている】
【店内は辺り狭しと虫カゴやガラスケースで埋め尽くされている】
【しかし通常の昆虫ショップと違うのは…】

ど、どうだい…?良い店だろう…?
このカマドウマは珍しい種類でね…海外から取り寄せたのさ…
こ、こっちのフナムシの群れだって凄いぞ…可愛い奴らめ…

【この店はいわゆるゲテモノ趣味の店であった】
【人気の昆虫、カブトムシやらクワガタやらは一匹足りとも販売していない】
【揃えてあるのは皆が多かれ少なかれ毒をもっていたり、醜悪な外見をしていたりなどして人から嫌われる昆虫達だった】
【少女の趣味と合うかどうかはわからないが、しばらく男は少女に店内を自由に見学させるだろう】
【それが一段落すれば、男は思い出した様に少女に話しかけるだろう】

そ、そう言えば…さっきき、君…変な事を言っていたろう…?
な、なんだっけ…?家族…にもう会えないとか何とか…
あと…む、虫が友達じゃいけないかとか…
ど、どういうことだい…?ふ、普通家族には会えるし友達は人だろう…?
【少女の話に興味を示した様子の男】
【だが無論それは少女の外見が美しいからであり、もしも野郎の身の上話であればさらさら聞く気などなかった】
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2013/08/25(日) 22:51:47.78 ID:NzUTJBvZ0
>>249

「いーや、もうせえへんで。これだけは譲れんな。」
【少女のアンコールを頑なに拒否する】

「いや、今のはハッタリや。気にせんでええで。」
【彼女の動揺から、何か隠し事があることは察したものの、
その内容についてこれ以上探るのは止めた】

「…そーいえば名前ゆうてなかったな、
ねこやまっていうねん。どこがファーストネームで…とかいうのはよくわからん。
…なんでやろ?苗字なんか名前かは分からんけどな、とりあえずねこやまーて呼ばれとるわ」

【少年はこう言った際、特に何かを隠した素振りを見せなかった】
【相当疑り深い人間でなければ、変わった名前だとしか思わないだろう】
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 23:00:43.28 ID:/rHf9koHo
>>252

(暗い所まで来ちゃったな……でも、ポーラもいるし……)

【後ろに大人しく付いて来るムカデだけを頼りの綱に、少女は青年について進んで行く】
【店の前に着くとネオンを見上げて首を捻る、「ハリネズミ?」なんて、疑問符を付けた】

し、失礼します……――わ、あ……!!

【デスメタの音量に少し眉を潜めた表情が、すぐに喜色に変わる】
【気味が悪い昆虫達、まっとうな少女ならきっと逃げ出してしまうのだろうけど】
【説明に一々オーバーに頷いて箱をひとつひとつ覗いていく、いちいち目を輝かせて】
【その後ろを、狭い中でのっそりとムカデがついていく(こちらは虫達を餌として見ているようであったが)】

ふわぁ……え、はい……?

【やがて満足するまで虫達を眺めたなら、ちょっとだけ、どころでない時間が過ぎているはず】
【けれどまだ足りない様子でそわそわと店内を眺めつつ、相手に声を掛けられて傍へと歩み寄った】

……ごめんなさい、お姉様の事は、あまり話すと……怖い人が、いて。
けれど、希望の光が残っていたから……今度は私が、あの子を守ってあげたい

友達は……虫に限らないけど、生き物はみんな友達ですよっ
人なんかよりずっとお話も分かるし……貴方は喋らない、って言ってましたけど。

とにかくっ、私は……会えなくなった家族がいて、人じゃない友達がいる、普通の女の子です
あ……名前は、ジュリエットって言います。コノボクさんは……?

【ディアンドルの裾を所在なさげに掴みながらも、話す言葉はだんだんしっかりとしたものになる】
【――今更ながら気が付いたのだろう、小さく首を傾げて名前を問うた】
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 23:20:05.54 ID:wK1h/sbOo
>>253

ねこやまクンかー、変わった名前だねー

【名前に特に疑問は抱かず、『そういうもの』なのだろうと受け入れる】
【ポケットからメモ帳を取り出して、その中の1ページを無造作に破り、それを少年に差し出す】

はいっ これ、ボクの住所と連絡先だからー
怪我したり、病気にかかったりしたらいつでも来てねー!

大抵のキズなら、治してみせる自信があるよーっ

【それには、少女の住所と電話番号が書かれている】
【緊急の怪我の場合は、この番号にかければいいだろう】

それと、さー
もしキミが”組織”に入ったら、ボクのことを推薦してくれないカナー?
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2013/08/25(日) 23:29:24.84 ID:IxfsW8JAO
>>254

うくくっ…そ、そうとも…この僕の店はさ、最高さ…

【少女がこの店の異様さに顔をしかめなかったことが嬉しいらしく、男は気味悪く笑う】
【そして男は少女の話に耳を傾けた】

か、家族のことは話せ無いのかい…?
わ、ワケアリってところか…ま、まあ言いたくないならそれでもこの僕は良いのだが…

【気性の荒く猜疑心の強い彼にしては奇跡的な程に、少女に対して気を使って男は話す】

い、生き物は皆友達ねえ…り、理解できないな…
君…む、虫の声が聞こえるって…?ま、ますます理解できない…

…まあそれも多分、は、話してくれないんだろう…

【一人納得したように頷くと、男は少女に名前を聞かれた】

こ、この僕の名前は「コノボク」じゃない…!それくらいわ、わかるだろう…
ひ、人をおちょくって、い、いるのか…?

【急に男の雰囲気が変化する 先程までの弛緩した空気は消え、辺りに緊張感が走る】

そ、そうだ…思い出したぞ…そういえばさっき君、こ、こんな事も言っていたな…?
「あなたもおどおどしています」だと…?
い、一緒にするなっ…!この僕が臆病なわけが無いだろう…!
臆病者は君だけだっ…!か、可愛いからって何を言ってもいいと思うなよ…!

【男の怒りは理不尽な怒り、少女には何の罪も無い】
【怒りは山を吹き荒れる暴風の様に気まぐれに人間を襲う】
【今宵、運悪くこの男の琴線に触れてしまったのは一人のサラリーマン】
【そしてもう一人は…!!】

こ、こ、ここここ…

[ピーーー]!!


257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2013/08/25(日) 23:35:37.83 ID:NzUTJBvZ0
>>255
【少年は突然メモを渡され、】
「お、おう…」
【と変な顔をした】

【そのメモを雑誌に挟んでおいて、その雑誌ごとバッグの中に入れながら】
「まーよっぽどのことがない限り、やけどな…その時は頼りにさせてもらうわー」
【とこう言う】

「あ、でも治療代とかそこまで払えんで、さっき言ったけど、今ふりーやからな。」

「あ、こっちも連絡先やな…」
【と言いながら少年もメモを書き出す】

【書かれていたのは携帯の電話番号のみ、住所はないらしい】
【そのメモを少女に手渡しながら、少女の頼みについてこう話す】

「組織かー、まだどんなに入るか、いやそもそも入るかどうかさえわからへんけどな。
まあ俺が決めるっちゅうことはそれなりの組織やしな、まあそんときはな、推薦か、やったるわ」

「ま、天才の俺と同じ組織に"入れれば" の話しやけどなー」
【と少女の頼みを快諾すると同時にこう冗談も言う】
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/25(日) 23:47:06.90 ID:/rHf9koHo
>>256

――……え、?
違、います、そんな……だって、さっきからそう言って、ッ!

【突如変わった空気に怯え、少女――ジュリエットは、大きな瞳に恐怖を映す】
【相手がつらつら並べる言葉にも、まるで理解できないというように怯えて】
【じりじりと下がる、その最中にも守るよう手を広げたのは、後方にいるムカデの為だった】

酷い……っ、さっきまで、普通にお話してたじゃないですかっ!!
……もう良いわ、貴方だって、その牙を抜いて私の僕にしてあげ――っ!?

【何かの能力を行使しようとしたのだろう、今まで隠れていた右目を露わにしようと】
【少女が手を引いた瞬間に――好機とばかりに、控えていたムカデが相手に飛び掛かった】
【2mはある体で、大きな顎を目一杯に開いて襲い掛かる。ただそれだけ、単純で単調な攻撃だ】

ポーラ、っ……分かった、ごめんねっ、ごめんね……っ!!

【そしてその瞬間に、少女は虫の意図を理解すると、裾を翻して店から脱出を図る】
【外に出れば暗い路地裏だろう、だが嫌に慣れた様子で、建物と建物の隙間へと逃げ込んでいく】

【――少女を追い掛けるのは、正直難しいはずだ。慣れているという事は、やはり彼女も全うでない】
【だが青年を襲うムカデに関してはそう難しくもない。強度も普通の虫と同じ、体が大きいだけの見かけ騙し】
【倒せたなら、殺すも生かすも全てが相手の自由で―― 遠い場所、ひた逃げる少女が、声を押し殺して泣いていた】

/この辺りでしょうか、絡みありがとう御座いましたー!
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga !red_res]:2013/08/26(月) 00:02:23.25 ID:WZiIb+tz0

【罵詈雑言に包まれる酒場の中、その場には相応しくない小柄な影が一つが現れた】
【――――乱れなく着こなした軍服に、制帽。片目は眼帯で覆った……恐らくは、少女】
【大の男達に対して怯む事も無く、騒ぎの中心である二人の男に靴音を鳴らしながら近づいて】


「通報が入ったので訪れてみれば――――貴方達が問題を起こしている犯人でありますか
何が原因かは分からないでありますが、もっと穏やかに問題解決を――――」

【言葉を言い終えること無く、片方の男から罵倒が飛んで】
【――――邪魔をするなと言わんばかりに振られた腕。軽い体重であるが故に、吹っ飛ばされる】
【……其処で終わり、なのだろう。一般人であれば】
【けれども、少女が腕に通している物は自警団を示す腕章であって――――受け身を取って起き上がった時の顔。ピクピクと眉が動いている気がした】


「――――其れが答えでありますか。ゴリラさん達には何を言っても無駄でありますね……ならば」

【その後の展開は、実に速く】
【今度こそ気絶させようとした男の殴打を受け流せば、地面へと叩き付けて】
【もう一人の男が椅子を持ち上げ、叩き付けようとしたならばその頭を鷲掴みにして、壁へと叩き付ける】
【たった、数秒の出来事。その場には、伸びた男が二人だけ】


「ふぅ…………一件落着でありますね
マスター。私にも牛乳を一杯お願いしたいであります
あ、蜂蜜を沢山入れて欲しいでありますよ!」

【適当な男達に外へ運び出すように指示したならば、店主に注文するのは――――何とも子供っぽい品】
【やがて出されたコップを嬉しそうに両手で抱いたならば、席を確保するために辺りをキョロキョロと見渡すが】
【――――或いは、先程の場面を見ていた者の興味を惹くこともあるか】







【船も全て出航してしまった港。作業員が居る訳でも無く実に静かであるけれど】
【――――カツ、カツと響く足音。其れは何処か、幼さを連想させる位には小さく】
【やがて現れたのは、瘴気を纏う少女。紅いドレスを纏い、金色耀きを放つ髪を持った人外】


「綺麗ね。とっても綺麗
此処には月しかないのに、それでもとっても明るいのね」

【外見だけ見たならば、この時間帯に出歩くには大凡相応しくないであろう】
【だけれど――――少し離れていても感じ取れるような瘴気が、実に不快で】
【クスリ。一人笑えば水面へと手を伸ばし――――何かを掬い上げる動作を行ったならば、それに従うかのように僅かな面積の海面が持ち上がって】


「残念ね。船に乗ってみたかったけれど……とっても、残念
――――仕方ないから、お月様の下でお散歩でもしていようからしら
人魚姫も、もう寝てしまっているでしょうけど……お散歩、してみようかしら」

【何の躊躇も無く、其処に足の裏を着けたならば、まるで地面が延長しているかの如く浮くのだろう】
【水の上に立つ。なんて、非常識】
【人気が無い事――――そして、隠すことも無く放たれる瘴気。きっと、目立つには十分すぎる事か】


/長間は出来ないかと思われますがー!
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/26(月) 00:09:53.01 ID:nV2Y2rV7o
>>257

やだナー、治療費なんて取らないよー
仕事でやってるわけじゃないしねー

【メモを受け取ると、手帳に挟んで再度ポケットにしまい】

ありがとー! その時はよろしくねー
大丈夫大丈夫、キミが入れるような組織ならノーパスも当然だしねー!

【親指を立ててグーサインを作り、冗談には冗談で返す】
【ちらりと時計を見ると、もうそれなりの時間になっていて】

じゃあそろそろボクは帰ろうかなー
まったねー! ねこやまクン!

【笑顔で大きく手を振ると、公園の出口へと駆け出していく】
【しかしその途中で、ふと足を止め、少年の方へ振り向くと】

──あれだけ言ったんだから、絶対に死なないでよねー

【ほにゃっと柔らかく微笑んで、そう言い残すと】
【再び走り出して、その姿は今度こそ夜闇の中へと消えていった──】


//お疲れ様でした!
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2013/08/26(月) 00:19:35.17 ID:CZFRp8cAO
>>258

さっきまでふ、普通に話していた…?
し、知らない知らない…!この僕が敵だと思えば、み、皆敵なんだっ!

【男はもはや半狂乱であり、少女がいかに憐れだろうとそれを気に止めることすらしない】
【そして襲いかかってくる大ムカデ、それを受けて男は初めて臨戦体制に入った】

……『覆針(バッドヘッジホッグ)』!!

【男がそう叫ぶと、途端に男の湿り気を帯びた髪が針状に変化した】
【棘は髪だけでなく体の至る所から出現し、その鋭い切れ味で大ムカデを串刺しにする】

ば、馬鹿め…こ、この僕に刃向かうなんてやはりむ、虫の知能だ…!

【そうこうしている内に少女はこの場を離れんとしている】
【追うことは不可能と判断し、その場で醜くわめき始めた】

お、覚えておけ…!この僕を侮辱した罪を…!

【そして逃げる少女の背中へ、投げ付ける様に言い放った】
【吃音症であるにも関わらず明瞭に、決まり文句であるかのように宣言する】

我こそは七怪奇が一人、山颪(やまおろし)!!
塵王の荒御魂を鎮めんとする妖(あやかし)なり!!


【…しばらく時間が経ち、男は足元で痙攣している大ムカデを目にした】
ま、まだ息があるな、こいつ…
こ、これだけ大きけりゃマニアにとんでもない値段で売れるぞ…
よしよし…さあ、治療をしてやろう…
こ、殺しちゃも、勿体ないからな…

【男は大ムカデに止めをさすことはせず、とりあえずの応急処置を施した】

【謎めいた少女と奇妙な男の邂逅】
【この出会いが世界にとって吉と出るか凶と出るのか、それは二人が再び出会うまで解らない】


/こんな所でしょうか!
/絡み有り難うございましたー!
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2013/08/26(月) 00:29:04.07 ID:bEpsaX430
>>260

「お、気前ええな、仕事じゃないゆーても金は取れるやろ。ふつうは。」
「あー、金には困ってないとかそういう感じか、憎たらしいわー」

【と笑って見る】

「ま、正直な話戦う人間はいくらでもおるけどな…
ヒーラーは貴重な存在やしな、大丈夫やろ」

【冗談に割と真面目な言葉で返す】

「…ん、帰るんか、じゃーまたな、楽しかったで。」

【と帰る少女に挨拶をし、手を振り返す】
【姿が見えなくなるまで見送ろうと、ボーッと少女の方を見る】
【すでに二人には距離があったのだが、唇の動きから何を言っているのかを読み取る】

「なんや、死なないでねってゆうた?
勝手な子やなー、死ぬときはどうやっても死ぬやろー…」
「っていうかそもそもやな、何で死ぬのが前提なんよ。なんやねんあいつ…」

【変わった子だったと、少年は微笑みながらそう思う】
【一人になった途端、襲ってくるのはとてつもない睡魔】
【少年はそれに逆らうことなく、ベンチで仮眠を取ることにしたーーー】

//ありがとうございました!またお願いしますー
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/26(月) 00:33:25.64 ID:SVjeELjeo
>>251
/まだ募集しております故、宜しければ…
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/26(月) 15:13:35.33 ID:JuoMjvW10
サージや太郎のような実力と人格を兼ね備えたトップエースはもう二度と現れない
ハブ酒のような果断に富んだ冷徹な指導者にラギデュースはなれない
イルゾルのような大いなるイベンターなどこの時代に望むべくもない

全ては終わったんだよ
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/26(月) 19:31:35.09 ID:EVfU8dn/o
【街中――】

「結構うめェーぜ、これ、肉々しいのが最高だ!」 『……良かったですね』
「一個10なんて感じで投げ売られてたけれどよォ〜、中々こってりしてて良いんだよ」
『(……一口食べてみましたが、……その、……投げ売られる理由、すごくわかるんですよね…………)』
『(肉チョコなんて企画、誰がどうやって通したのでしょうか……)』

【2人の人物が、会話しながら歩いている】
【1人はガタイが非常に良く、筋肉モリモリな20代前後に見える男性で、2本のアホ毛を持つ深緑色の髪で、それは天へ向けて逆立っており】
【身長約175+髪15cm、青紫色の左目と、白目が漆黒の空洞に見えて瞳や虹彩は狂気を感じる赤色をした右目に】
【黒色に桃色の模様を持つ帽子付きウィンドブレーカー、その中に青のタンクトップ、紺色のジーパンの様なジャージ、黒基調の運動靴】

【もう1人は、20代前後に見える女性で身長約155cm、黒い短髪で、白いローブに身を包み、木製に見える杖を右手に持っていて】
【桃色の右目と、白目が漆黒の空洞に見えて瞳や虹彩は清々しさを感じる空色をした左目で、桃色のシャツとジーパンに青いブーツ】

【女性は、何かがぎっしり詰まった袋を両手に持っており】
【男は、その袋から中身を取り出し、それを開封して食べている―― それは、一見するとチョコレートなのだが】
【明らかにチョコレート以外の匂いもする、……怪しげなモノだ】

/21~22時ごろに落ちます
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/08/26(月) 19:32:37.53 ID:/dHwHzkK0
【夜の国―――北部の森林=z

【夜の国北部に広がる広大な森林地帯―――山脈のふもとに広がるそれは旅人の行く手を遮り、深い闇の世界を創りだす】
【僅かに葉と葉の隙間から零れ落ちる月光に照らされて………緩やかに流れる小川が照らされる―――、、、だが、何か妙だ。】

【赤い。】【せせらぐ小川は真っ赤に染まっているのだ………まるで赤い絵の具をぶちまけた洗い場のような鮮血の光景】
【その原因は………直ぐに分かる。―――近くへと眼を向ければそこには自警団の広域調査隊の荷馬車が転倒し、カラカラと車輪が回っている】
【喉を何か鋭利なモノ≠ナ貫かれた馬の亡骸………そして四肢が滅茶苦茶に四散している自警団員の死体………それらから流れる血液がこれを造りだしているのだ】
【そんな鮮血の川の中で自警団員から千切られた腕を掲げて、そこから滴る血を浴びるようにしている影が一つ。】

―――。あー生き返るぜ………ナマの血液飲んだのは何か月ぶりだ………?ようやく許可が下りたからな………もう我慢はいらねぇ。
俺の敵≠フ血を………一滴残らず啜りつくして―――この国を死で覆い尽くしてやる―――カカカッ!!

ふぅ………ごっそさん。さてそろそろ都≠フ方へと行くとするかね………。

【ウェーブのかかった透き通るような銀色の長髪を結って一本にして垂らし、黒い太めのストライプが入った紫のスーツに黒いドレスシャツを着こんで】
【腰にはバックルがシルバーのベルトを二本交差させるようにして装着しており、朱い瞳と犬歯が目立つ、首元に五つの蝙蝠≠フ刺青がある、17歳程の少年】

【満足したのかその腕≠そのまま握りつぶすと、ゴキンと一度首を鳴らしてから川から上がり、そして凶暴な獣のような目つきで月を眺めて、嗤う】
【この異常な空間に訪れるのは………迷い子か、それともこの少年と同じ悪鬼羅列≠ノ類か………?】
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sage]:2013/08/26(月) 21:36:53.33 ID:CZFRp8cAO
>>266

【不意に少年の背後から茂みを掻き分ける様な物音がし始める】
【そのままのっそりと姿を現したのは、黒衣に身を包んだ巨漢であった】
がっはっはっは!いやあお主、中々思い切った事をなさる!
昨今の時勢不逞の輩は数多くいるが、人を殺めて生き血を啜るなど正気の沙汰ではあるまいて

【一目で僧とわかる法衣と剃髪、首からは巨大な数珠を提げている】
【2メートルはあろうかという巨大な体躯、鍛え上げられた頑健な肉体を持つ40がらみの大男だった】
【手には太鼓を叩く撥をやたらに大きくした様な、むしろこん棒と呼ぶに相応しい獲物を手にしている】

何何、仏がひいふう…おお、馬まで殺めておる!
お主は拙僧とは違い雲水では無いのだろうが、もしもお主が雲水であったならば、かの一休和尚をも越える破戒僧として名を馳せていたであろうな

【一人語る坊主であるが、妙な事に殺人その他の凶行を咎める様なニュアンスは無い】
【仏弟子ならば義憤に駆られ襲い掛かっても不思議では無いというのに、むしろ男の行動を好意的ぬ捉えている節すらある】

お主見たところ、日常的にこういった事を繰り返しているのでは無いか?
もしもそうであるのなら、拙僧の考えにも同調する所があるのではないかと思ってな

【男は少年の凶行を見つけて此処へやってきたようだ】
【何か少年に話があるらしく、饒舌な僧は勝手に話をし始める】

拙僧はとある山中の禅寺で日々修業をしておった、無論悟りとは何かを見極める為にな
しかし禅という物は難しい、いくら座っても世の真理になど辿り着くことなど出来ぬ
しかしな…二十数年座り続け、先日漸く大悟するに到ったのだ
そう、顕界は苦しみと怨嗟の声で満ちている…それら衆生を救済する事こそが仏弟子の役目
ならば我等はどうすれば良いのか?その答えは単純であった…

拙僧が皆殺めれば良いのだ

【そして口にする思想は間違っても僧から出る言葉では無かった】
【身勝手と言うのか狂的と言うのか、とにかく彼は完全に逸脱した異常者だった】

268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/26(月) 22:11:11.57 ID:SVjeELjeo
【公園】

【とある街の中の公園】
【程よく広い芝生だとか、茂る木々だとか噴水だとか】
【楽しげな遊具だとか、健康的なランニングコースとかは存在するが…彼には関係ない】
【涼しい風と、街灯、ベンチと据え置きの灰皿さえあればよかった】

……新しくスーツを買うまでがシゴトの内……ってなもんだ

【ジャケットをベンチの背ににかけて、男は足を伸ばして座っている】
【煙草を灰皿に投げ込んだ、黒いサングラス。紫の何柄とも言い切れない柄シャツを着ていて】
【首には聖母マリアを模したシルバーアクセサリをぶら下げている】
【また、男の右のこめかみ辺りに血が滲んだガーゼが当ててあって、斜めに包帯がグルグル巻かれている】

【傍らにはタブロイド紙が数冊。どれもあの事件の真相だとか企業の告発だとか】
【噂とデマを煮詰めたようなものだが、一般紙を読むよりは退屈はしない】
【それとテキーラの瓶がそれらが風で飛んでいかないように置かれている】

しかし…週末だけだと……暇だな

【目の前にそびえ立つ都会のビル群の明かりをツマミに、テキーラのフタを捻る】
【左腕を軽くさすってから、一口あおった】
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/27(火) 18:33:03.92 ID:c+hvaHFGo
【公園――】

「うめェー」 『……一個10で投げ売られていた非常に美味しくない肉チョコ、もう残り僅かですよ』
「まずいなんて言うなよォ〜、ほら、美味しいぜ?」 『お断りします』
「これ喰ったらよォー、バトルだバトル!」 『……時間稼ぎにもなりませんね、この程度では』

【2人の人物が、会話しながらベンチに座っている】
【1人はガタイが非常に良く、筋肉モリモリな20代前後に見える男性で、2本のアホ毛を持つ深緑色の髪で、それは天へ向けて逆立っており】
【身長約175+髪15cm、青紫色の左目と、白目が漆黒の空洞に見えて瞳や虹彩は狂気を感じる赤色をした右目に】
【黒色に桃色の模様を持つ帽子付きウィンドブレーカー、その中に青のタンクトップ、紺色のジーパンの様なジャージ、黒基調の運動靴】

【もう1人は、20代前後に見える女性で身長約155cm、黒い短髪で、白いローブに身を包み、木製に見える杖を右手に持っていて】
【桃色の右目と、白目が漆黒の空洞に見えて瞳や虹彩は清々しさを感じる空色をした左目で、桃色のシャツとジーパンに青いブーツ】

【女性は、何かが詰まった袋を片手に持っており】
【男は、その袋から中身を取り出し、それを開封して食べている―― それは、一見するとチョコレートなのだが】
【明らかにチョコレート以外の匂いもする、……怪しげなモノだ】

/21~22時ごろに落ちます
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/27(火) 20:36:16.05 ID:2G8hw6Hdo
【公園】

……っ、うぅ……ヴァネッサも、ポーラもっ……
なんで、どうしてっ、私の友達ばっかり死んじゃうの……っ!!

【静まり返った場所、街灯の下で、ベンチに腰掛け啜り泣く少女が一人】
【腕には人の腕程もある蜘蛛の足を抱き、泣き腫らしたのだろう目は薄ら赤らんでいた】

【長めの前髪で右目が隠れているが、隠れていない左は明るいグリーンの色合い】
【ローズブラウンの腰までの髪は緩く巻かれ、黒い小さなハットを斜めに被っている】
【黒いベルベット地に銀糸と薄桃で刺繍を施した膝上丈のディアンドルに、同色の低い踵のシューズ】
【右手にのみ、黒のハードレザー製でチェーンの装飾が付いた、少し強気なデザインの指貫グローブを付けている】

――……でも、駄目、泣いちゃだめ、私っ……
ジュリアスに、心配掛けたく、ないもの……っ!

【口ではそう言いながらも、ぼろぼろとこぼれ出る涙を無理矢理に袖で拭う】
【そんな少女の後ろには――何処か不自然な、小山と形容できるような岩石があった】
【アイスクリームに似た形状、上の方は苔生しており……微かに、動いている?】
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/08/27(火) 21:03:57.25 ID:RhGCqfcGo

【―――1つの風が止み。また1つの風が吹く。】
【魔の牙城が崩れ一ヶ月以上が経った今、風の国は緩やかにだが確実に、着実に復興が進み】
【人々の表情にも笑顔が戻り始め、いつかの繁栄を取り戻してきていた、そんなある日の夜。】
【復興作業、そして長かった"戦争"の事後処理、更に言えば自身の体調管理に追われていた"一人の女"もまた】
【徐々にだが、慌しさの中で笑顔と充実感を取り戻し始めていた――。】

―――長期にわたる入院生活&禁酒の日々。しかし帰還した"キッド"を待ち受けていたのはまた、地獄だった・・・。
次回、『徹夜』。セリーナの飲む、UTの珈琲は――・・・死ぬほど、苦い。

なんてふざけてる場合じゃないよ、なにこの書類の量!?入院中にも結構片付けてた筈なのにぃ〜・・・。
自警団もさぁ、協力してくれるのは有難いけど手続きが多すぎだし報告書何枚書くのよこれ・・・。
せっかく戻ってきたかと思えば書類と電話で息つく暇すらないなんて・・・はぁぁ〜。
酒どころじゃないよねぇ、珈琲一杯飲めるだけで幸せを感じられるとは思わなんだ。

【―――"事務所"と呼ばれるその店内には、ラジオから聞こえる暢気なニュースと、古びたレコードから流れる洒落たBGM、そして】
【一人の女――くたびれたテンガロン・ハットにやる気の無い白のシャツ、色あせた茶のベストとダメージ・ジーンズを身に纏った】
【所謂古典的な"ガンマン"らしき格好の存在の大きな溜息だけが、静かに流れていた。】
【堆く積もった書類の山をかきわけ、ペンを走らせるその女は名を――セリーナ・ザ・"キッド"と言い】
【片手に持った珈琲のカップに口付け、湯気が立ち上るのをぼんやりと、眺める。】

・・・それにしても、静かな夜だねぇ。少しは平和になってくれてる証拠、なのかな。ふふふ。
ま、勿論やる事は山ほどあるんだけど・・・っと。
そろそろメンバーの募集でもしておいたほうが良いかな――。

【―――珈琲の苦味を味わいながら、女はそんな事を呟いた。】
【濃く淹れた珈琲はミルクを入れても、中々甘くはならないものだ。】
【ともかく、事務所――"UNITED TRIGGER"は今夜も静かに、密かに営業中の看板を掲げる。】
【硝子の窓から路地へ、明るいランプの光が漏れた。】

【―――静かな、夜。しかし訪問者が来る事をまだ、セリーナは知らない――。】

/予約でございます!
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/27(火) 21:16:11.12 ID:reWJiUk40
>>271

【――――ガタ、と扉の開く音が聞こえる。それと同時に、誰かが足を踏み込んでくる気配――――】

…………ここが、『UNITED TRIGGER』ですね…………
……2つ、頼みがあってきました…………

【落ち着きはらった――――むしろ、無感情に感じられる声が、入口から聞こえてくる】
【そこに居たのは、おおよそ酒場と言う場には似つかわしくない異形の姿だった】

【黒い身体に幾筋かの光線のラインが入った、細く歪んだ人型】
【右手は肘から先が光の剣となり、左手は肥大・硬質化し、爪のついた盾の様な形になる】
【何らかの機械の様な頭部には、ラベンダー色の髪が、束ねられたように幾筋かに分かれ、風もなくはためいている】

【その身からは、尋常ならざる量の魔力が感じ取れるかもしれない】

【何か、闇の剣士とも言うべき外見に似合わず、その声は幼い女の子の様な感じの声音で】
【その左肩には、更に1人の少女が抱えられていた。抱えられている少女の方は、どうやら意識を失っているらしく――――】

【灰色のフード付きパーカーに、さっぱりした色合いのチェック柄の入ったスカートを履いた】
【額に、正三角形の形に、赤・青・緑の点が浮かび、それらを繋ぐ様にぼんやりと光の円環が浮かび上がっている】
【少し癖のあるオレンジ色のショートカットが印象的な、身長140cm前後の少女】

【黒い人型の異形は、オレンジ色の髪の少女をゆっくりと床に横たえて――――】

1つは……この人を保護してください……どうやら、帰る場所の無い人らしいですから……
手当てはされてますが、治りきってない戦いの傷とかもありますし……休む場所があれば良いと思います……

【チラリと、倒れているオレンジ色の髪の少女を見やると、真っすぐに視線を向けて】

もう1つは…………ここで、『UNITED TRIGGER』で、私を使ってください……

【そう口にすると、人型の異形は一瞬のまばゆい光を放ち、姿を変じさせていた】

【ラベンダー色の肩ほどまで伸びた髪で、赤と青のどこか虚ろなオッドアイを持ち】
【白いワンピースの上から、明らかに身の丈に合っていないボロボロのコートを着込んだ、10歳くらいの少女】

【恐らく、これがこの人物の正体なのだろう。帰る場所が無いと言うオレンジ色の髪の少女よりなお、ボロボロの服装に、虚ろな瞳の輝きを湛えて】
【一気に背も低くなり、少女1人を抱えていた体格も、もはや抱えられていた少女と大差ないほどに小さくなっていた】

……戦う事に自信はありますし、何度か『D.R.U.G.S.』相手に戦場に立った事もあります……
少なくとも、全く役に立たないつもりはありません…………――――場合によっては、使い潰してもらっても結構です……

【虚ろなオッドアイで、書類に向かっている女――――セリーナを見据え、『UNITED TRIGGER』の旗の下に参じたいと申し出る】
【先ほどの『変身』の様子を鑑みれば、少なくとも普通の人間ではなさそうだが――――】

/よろしくお願いしますー!
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/08/27(火) 21:54:50.33 ID:RhGCqfcGo
>>272

【カラン、コロンという、小気味の良いベルの音。それは来客の訪れを告げる鐘の音。】
【夜にも拘らず、外はまだ暖かいのだろうか。緩やかな暖気が冷房の効いた酒場に紛れ込んで】
【溶け込むまでに少々の時間を要するだろう――店内の奥、大きなデスクの上に積もれた書類の影から】
【ひょっこりと顔を出したのはこの酒場のオーナーであり、内包される組織の創設者でもある女】
【セリーナ・ザ・"キッド"であった。】

――ハァイ♪いらっしゃいお客さん、今夜はどんなご用件、で―――!?

【丁度客も無く、閑散としていた店内に彼女の声が響く。活気良く出迎えたつもり、だったのだが】
【その声も途中で、正確に言えば来訪者の外見をしっかりと視認した時点で掻き消される。】
【有体に言えば、"異形"――機械仕掛けの騎士<ナイト>と言ったところか、ある種荘厳ともとれる外見の来訪。】
【そして肩に抱える少女の存在もまた、一層怪しさを極めていて――瞬間的に、セリーナの表情は明るいものから】
【暗くは無くとも、驚きと警戒を孕んだそれへと変化して。素早く立ち上がり、机から出てまず、少女の方へと歩み寄ろうとし。】

【そして関係ない話ではあるが――彼女は非常に"鈍感"だ。魔銃を操るガンスリンガーでありながら】
【魔の波動も気配も察知する事が全く出来ず、霊的なものへの対応力は驚くほどに低く、鈍い。】
【しかしそれでも尚感じるのは霊力や魔翌力といった物質的な物よりもはっきりとした、"意思"の圧力――。】
【普通の存在ではない、というのは見た目からも明らかだがそれ以上に、セリーナは来訪者を注視した。】

――・・・質問に一つずつ答えていくと、まずここがUT――UNITED TRIGGERなのは間違いないよ。
事務所へようこそ、えっと―――・・・ロボットの方、かな・・・?の割にはすごく、綺麗な声だけど――。

それから一つ、怪我人の保護は本業の一つ、勿論承るよ。結構派手に怪我してるみたいだし、ね。
すぐに救急キットで手当てさせてもらうから、任せてちょうだいな。
出来ればどんな事情があって彼女を運んできたのか、詳しく聞かせてもらえると尚良いんだけど――
勿論、言えない事情があるならそれでも結構、ウチは余計な詮索はしない主義でね。

そして最期に、えーっと加入の話だけ、ド・・・!?

【――二度目の、衝撃。来訪そのものもかなり印象的なものだったが、機械じみた格好から一気に少女へと変貌した彼女】
【セリーナは再び口をつぐみ、身振り手振りで驚いた様子を伝えつつ、現れた少女をまじまじと、見つめた。】
【――まだほんの少女だ。だがその口から飛び出す言葉はとても、歳相応とも思えない。】

【"戦場に立ったことがある" "使い潰してもらっても結構" "自信がある"―――。】

【どう考えても、普通ではない。セリーナはどうするか暫し、悩んだ挙句に珈琲を口に運び】

―――オーケイ、オーケイ・・・それじゃあ、えーっとね、こうしよう。
おねーさんね、能力者は沢山見てきたけど今結構びっくりしてるんだ、スッゴイ"力"だね、それ・・・。
でもとりあえず、まずはちょっとお話をしようか?ささ、そっちの椅子に座って座って!

【――とりあえず、椅子に座る事を勧めるだろう。その間、自分はもう一人の少女をソファ・ベッドへと寝かせて】
【熱が無いか、脈があるかどうかを確認し、そっとタオルケットをかけて保護し】
【更に言えば、カウンター側へ回ってお湯を沸かし、『珈琲と紅茶、どっちがお好きかな?』と声をかけた。】
【まずは"会話から"という事だろう。こんな少女が来るのは想定外だった。ソニアもかなり若いが――彼女は本当に、少女だ。】
【まだ学校に通っていても不思議ではないし、セリーナとしてもUTへ来た事情を知りたかった。】
【どこか引き込まれそうなオッドアイに、自身のブルーとも翡翠とも取れる神秘的な瞳を合わせて――とりあえず、ニコリと笑った。】

(・・・い、家出かな・・・?)

【――もっとも、本人は暢気にそんな事を考えていたのだが―――。】
274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/27(火) 22:22:34.61 ID:reWJiUk40
>>273

(……ガンマン、確か……この人が……)

【まっすぐにセリーナの顔を見上げながら、オッドアイの少女は記憶の中の情報を探りだしていた】
【膨大な書類と格闘していて、今こうして出迎えに来た女は、『UNITED TRIGGER』のリーダーである、セリーナ・ザ・"キッド"に間違いない、と】

……場所違いだったら、気不味いどころの話じゃないですね……まずは、安心しました……

【既にセリーナの姿から、半ば確信はしていたものの、派手に驚かれてオッドアイの少女も少し不安になっていたのだろう】
【しかし、帰ってくる答えは、自分の目的地は間違いなくここである事を証明する。ならば、本題に入っていく事も問題はなさそうだ】

……詳しく、と言われても……ただ、ここに来る途中で、行き倒れていたところに行き当たっただけです……
気を失う前に、少しだけ言葉を交わしましたけど……何でも、異世界から迷い込んだ人間で、元の世界に戻る方法を探してるとか……
……何か手掛かりが手に入るかもしれない『UNITED TRIGGER』に顔を出したいと思っていたとか……
……昼の国の事件に巻き込まれて、機関の≪No.3≫と戦って……手当てはしてもらったけど、静養はしてなかったらしい……とだけ……

【オッドアイの少女と、オレンジ色の髪の少女は、どうやら面識が無い間柄の様で】
【ただ、話を聞く限り、オレンジ色の髪の少女もまた『UNITED TRIGGER』の門を叩こうと考えていた1人であるらしい】
【――――異世界から迷い込んで、元の世界に帰る為に彷徨っていたと言う、非常に特殊な事情を抱えているらしいのだが】
【しかしそれなら、頼れる人もなく、怪我を抱えたまま行き倒れたと言うのも無理からぬ話だろう】

……分かりました……じゃあ、失礼します…………

【勧められるままに、椅子へと腰掛ける少女。しおらしく、セリーナの言葉に従っているように見えるのだが――――】

(……宥めすかそうと、しているのかもしれない…………訳が分からない訪問なのは確かだし…………でも、私は私の要求がある……退くつもりはない……!)

【胸中では、自らの置かれている現状を分析し、その上で自分の目的を果たそうと、しっかりと状況を計算している様だった】

【――――オレンジ色の髪の少女については、脈拍はやや早めで、身体が発熱している】
【どうやら腕に切り傷と、大きな打撲が残っている様であり、更に切り傷は縫合された後はあるものの、まだ完全に癒え切っていない】
【その状況で無理を重ね、傷口から雑菌が入り、体調を崩してしまったと言うのが正解なのだろうか】
【確かに、この場合は何より安静にするのが一番だろう】
【――――コーヒーと紅茶の選択では「紅茶をお願いします」と答えを返し】

…………まずは、私の名前を名乗った方が良いですよね…………
私は、ケツァル・コアトル=ラベンダァイス=カエデ=キャニドップ…………元『Justice』のラギデュース=キャニドップの娘で、生物兵器『ケツァル・コアトル』の生き残りです……

【名と、自分の素性を口にするオッドアイの少女――――ラベンダァイス】
【かつて存在した正義組織『Justice』の関係者であることを仄めかし】

……『Justice』は、今日既に瓦解して、みんなの居場所も分からなくなってしまいました……だから、その立場を継承している『UNITED TRIGGER』で、戦いたいと思って、今日は来ました……

【その言葉だけを聞けば、自分の力を活かしたいと言う事になるのだろう。実際、先ほどの変身や『生物兵器』と言う名乗りもあって、尋常ならぬ力を秘めている事は間違いない】
【だが――――「使い潰してもらって構わない」と言う言葉は、それとはまた違った何らかの趣を抱えている様にも、感じられるだろう】
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/27(火) 22:48:57.31 ID:mR9tk9Pu0
【罵詈雑言に包まれる酒場の中、その場には相応しくない小柄な影が一つが現れた】
【――――乱れなく着こなした軍服に、制帽。片目は眼帯で覆った……恐らくは、少女】
【大の男達に対して怯む事も無く、騒ぎの中心である二人の男に靴音を鳴らしながら近づいて】


「通報が入ったので訪れてみれば――――貴方達が問題を起こしている犯人でありますか
何が原因かは分からないでありますが、もっと穏やかに問題解決を――――」

【言葉を言い終えること無く、片方の男から罵倒が飛んで】
【――――邪魔をするなと言わんばかりに振られた腕。軽い体重であるが故に、吹っ飛ばされる】
【……其処で終わり、なのだろう。一般人であれば】
【けれども、少女が腕に通している物は自警団を示す腕章であって――――受け身を取って起き上がった時の顔。ピクピクと眉が動いている気がした】


「――――其れが答えでありますか。ゴリラさん達には何を言っても無駄でありますね……ならば」

【その後の展開は、実に速く】
【今度こそ気絶させようとした男の殴打を受け流せば、地面へと叩き付けて】
【もう一人の男が椅子を持ち上げ、叩き付けようとしたならばその頭を鷲掴みにして、壁へと叩き付ける】
【たった、数秒の出来事。その場には、伸びた男が二人だけ】


「ふぅ…………一件落着でありますね
マスター。私にも牛乳を一杯お願いしたいであります
あ、蜂蜜を沢山入れて欲しいでありますよ!」

【適当な男達に外へ運び出すように指示したならば、店主に注文するのは――――何とも子供っぽい品】
【やがて出されたコップを嬉しそうに両手で抱いたならば、席を確保するために辺りをキョロキョロと見渡すが】
【――――或いは、先程の場面を見ていた者の興味を惹くこともあるか】








【参拝客も居なくなってしまった、廃れた神社】
【だけれど、今宵ばかりは不思議と二つの気配があって】
【一人は、その身なりから考えるに巫女であろうか。もう一人は――――さて、確かに存在はしているのだけれど、まるで存在感が薄い少年】
【巫女とは言え、纏うのは妖気。狐の耳と尾が生えている所を見ると、妖狐の部類で在ろう】


「――――ええ。きっとお母さんもお父さんも待っていますから
大丈夫ですよ。何にも、怖い事なんてありませんから……もう、行ってあげましょう?」

『――――。――――?』


【何か言葉を発してはいるのだろうけれど、其れが明確な言葉になる事は無く】
【だけれど、巫女には聞こえているのだろう。少年が口を動かす度に頷いて、微笑んで】
【その手を優しく握ったならば、澄んだ声で祝詞が紡がれ始めるのだろう】
【――――やがて、少年が白い薄らいで消えたかと思えば、天へと上っていって】


「…………長い間、よく一人で頑張りましたね。きっと、お母さんも褒めてくれますよね……
……えっと……私も、そろそろお姉ちゃんを探しに……ひゃっ?!」

【其れが完全に消えてしまうまで、優しげな微笑みで見送り】
【――――気配が自分の物だけになったならば、ポツリと漏らした呟き】
【自分の姉を探すために、その場を後にしようと踵を返したならば――――不運にも、石畳の歪みに躓いて、ビタン!なんて音】
【……先程の様子から一転。果たして、その一連の流れを見ていた者が居るならば、どの様に見えるだろうか】
276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/08/27(火) 23:00:36.82 ID:RhGCqfcGo
>>274

【――話を聞く限りでは、オレンジ髪の"少女"と、オッドアイの"彼女"とは、何の関係もない二人であるようで。】
【ハットからはみ出たクセのあるブロンドを揺らしながら、紅茶の為のお湯を沸かしつつ、言葉を聞く。】
【耳に入ってくる単語は"異世界" "昼の国の事件" そして―――"No.3"】
【確かに、"No.3"という、その単語を聴いた瞬間セリーナの――ガンマンの腕はぴたり、と止まって】
【何か思うところがあるのだろうか、少し複雑な表情をした後、『やれやれ・・・。』と、小さな声で呟き】
【概ねの事情は把握したのだろう、ティーカップとスプーン、そして冷蔵庫から冷えたケーキを取り出して、席へと向かう。】

――・・・ふふっ。場所違い、ね。色んな人から言われるよ、『こんな酒場みたいな場所だったのか』ってさ。
見間違いかと思って帰ろうとする人を引きとめるのも慣れちゃって。
こんな事務所だけど、来てくれてどうもありがとね。

さて――見間違いで無い証拠に、アタシがこのUTの創設者!セリーナ・ザ・"キッド"だよ。よろしく!
コレはお近づきの印に、結構良いところの茶葉を使ってるからどうぞ、頂いちゃって。

【ショート・ケーキと湯気の立つダージリンをテーブルへと置き、自身は帽子を取って先ず、挨拶をした。】
【腰元に付けたガン・ベルトに見える彼女の"相棒"――魔銃・"弾"末魔からは、静かな闘気と魔力が漂う。】
【間違いなく、彼女が件の"キッド"だろう。もっとも、今夜はアルコールに溺れてはいなかったが。】

それで、話を聞くには――・・・その"娘"は、別の世界から来た女の子で、元の世界に帰る手段を探してる道すがら、と。
確かにウチには、同じ状況を抱えてる仲間が一人参加してるし、力になれるかも知れないけど――ううぅん。
これはまた、難しい"依頼"が舞い込んじゃったねぇ。それにしても、異世界に来て早々にあの"No.3"とカチ合うとは・・・。

(ベイゼ――・・・今度会ったらちょいと詰問させてもらおうかな。・・・また喧嘩にならなければ、いいけど。)

オーライ、大体の事情は飲み込めたよ!まずはその娘が起きるまで、ウチで預かるから大丈夫。
怪我もあるみたいだし、治るまでは静養してもらおうかな、ちょっと――聞きたいことも、あるしね。

【さて、対応は至って普通、というよりも丁寧な方だ。ケーキも有名な洋菓子店の一品であるし】
【セリーナも特に何かを企んでいる、という訳でもないのだが――返って貴女の目には不審に映るだろうか。】
【セリーナは怪しまれているなど、知る由も無いのが残念なところである・・・。】

名前はケツァル・コアトル――・・・ワオ、結構長い名前だね、貴族の出かと思っちゃったよ。
それじゃあ、えーっと・・・そうだね、"カエデちゃん"って呼んでもいいかな?アタシの事は、セリーナでもキッドでも、好きに呼んで良いよ!
それにしても元『Justice』――って事は、アタシの大先輩達の娘さん、ってワケか。ラギデュースさん、っていう人は名前を知らないけど
生物、兵器・・・。

【出てくる単語は先程の変身能力を裏付ける単語ばかりだ。正義組織『Justice』のメンバーを父に持ち、生物兵器の生き残りであるならば】
【こういった年齢でもしっかりとしたこの物言い、態度が出来るのは納得が良く。なるほど、生まれからして凄まじい過去を持っている――。】
【今現在、『Justice』のメンバーでセリーナと関係がある者はまだ、一人もいない。過去の組織の情報を持ちえる仲間と言えば】
【対機関連合に所属していた"森島 京"くらいなものであるが――ラベンダァイスが仲間に加わる事で、また一つ】
【セリーナやUTにとっての大きな情報源がプラスされる事になるはずだ。ガンマンは頷き、まずは言葉を発する。】

――・・・生物兵器、ってのが少しだけ、引っかかるんだ。
それにさっきさ、カエデちゃんは「使い潰してもらって構わない」って、そう言ったよね・・・?
仲間に加わ割ろうとしてくれる事は、ホントにすっごく、嬉しいんだ。アタシとしては大歓迎、是非とも来て欲しいんだけど――

・・・カエデちゃん、UNITED TRIGGERで、"何をしたい"の?

敵を倒したい?カノッサを潰したい?それとも――・・・ただ、"戦いたい"のかな?

【真意を測りかねる――ということだろうか。セリーナには少々、カエデと言う存在が不思議に、怖く映った。】
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/27(火) 23:27:28.33 ID:reWJiUk40
>>276

あ、いえ……店の前まで来た事は、2回ほど……
タイミングが悪かったみたいで、お邪魔するまでにはなりませんでしたけど……

【確かに、酒場然とした外見――――と言うよりも、そのもの酒場であるこの場所は、何か本来の活動に不釣り合いな印象を与える可能性も高い】
【だが、初めにラベンダァイスが足を踏み入れた時、彼女は特に物怖じする事も無く、そのまま足を踏み入れてきた】
【やや戸惑った言葉が漏れもしたが、基本的には分かって入ってきたのだろう】
【差し出されたケーキと紅茶には、しっかりと頭を下げつつ礼を述べて】

……元の世界に帰る……と言うより、別の世界に行く手段なんて、そうそうあるものじゃないと思いますけど……でも、話が本当なら、コトですよね……
機関のナンバーズと戦って生き残ったって事は、この人も何か戦う力を持ってるのかもしれませんけど……

【言ってしまえば、このオレンジ色の髪の少女は、異邦人なのだ。それも、国ではなく世界単位の――――】
【だが、それでいて機関と戦い、生き残るだけの器量も持っているらしい。それだけの力があれば、自分の居場所を作る事も難しくはないはずなのだが】
【それでも、孤独にさ迷う道を選んでいる辺り――――固いと言うか、真面目な性格なのだろう】

……はい、ファーストネームはラベンダァイスですが……呼びやすいのであればカエデでも大丈夫です……
(お父さん……お父さんの事は、何も言わない様にしておく……いずれ知られちゃう事かも、知れないけど……)

【本来、ラベンダァイスは特別親しい間柄の人間でもなければ、容易に『カエデ』の名は呼ばせないのだが、今はそこに頓着している場合ではなかった】
【――――闇の意識に肉体を乗っ取られ、大量虐殺の片棒を担がされた父の事は、何も口にせずに。そっと、唇を湿らせ程度に紅茶に口をつける】

……詳しい事は、私にも分かりません……ただ、父に拾われただけですから……私たちを作った誰かは、既に壊滅した後でしたし……

【『生物兵器』と言うのが穏やかならぬ名乗りなのは、ラベンダァイスも分かっている。しかし、そこから先の詳しい情報は、手に入っていないのが実情だ】
【そもそも、自分たちを作った何者かは、自分が目覚めて間もなく、行方を眩ませてしまったのだから――――】
【その事には、詳しく語る舌を持っておらず、またセリーナもそこよりも他に聞く事を優先させたため、ラベンダァイスは詳しくは語らない】

――――――――ここに来た以上、それはちゃんと明らかにするつもりでした……ですから、正直に答えさせてもらいます……
正直を言えば……一番大きい気持ちが『戦いたい』である事は、確かに間違いないです……

【『UNITED TRIGGER』に『使って欲しい』とやってきた理由。そこは明らかにする必要がある】
【また、ラベンダァイスの側からしてみても、自らのスタンスを隠すのは良くはなかった。そこはハッキリと理解してもらったうえで、認めてもらわなければならなかったのだから】

――――先ほど言った通り、私は生物兵器です……戦う事に意味のある存在です…………だから、『Justice』がなくなっても、自分の足で戦いを続けてもきましたが……
それでも……戦う相手ぐらいはちゃんと選びたいと思ってます……父も、その仲間たちも、誰かを守るために戦ってました……だから、そこに近い場所で私も戦いたいと……
……もう、戦わないでいる事は、到底耐えられません……正直を言えば、本当にバトルマニアって言われるような人たちと、変わらないのかもしれません……
でも、だったらせめて……意味のある戦いをしたいんです…………父の、意志を継ぐような形で…………
――――死ぬ事は恐れません。むしろ、戦いの中で倒れる事があれば本望です。ただ……戦わないでいる事だけは、耐えられません

【――――兵器として、とにかく誰かと戦いたいと言う欲求が、ラベンダァイスを突き動かしていた】
【だがその一方で、誰かれ構わず戦う事はしたくないと言う、微妙な心の機微も、そこには働いていた】
【だからこそ、『UNITED TRIGGER』の下で戦う事を望んだのだろう。また『D.R.U.G.S.』と何度も戦ったと言うのも、その表われなのかもしれない】
【兵器としての本能的な欲求と、わずかに揺れる感情が、今のラベンダァイスを動かしている】
【――――あるいは、微妙なバランスで、その想いが崩れる事もあるのかもしれない】
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/27(火) 23:32:36.81 ID:wXO8WNxfo
【公園】

【とある街の中の公園】
【程よく広い芝生だとか、茂る木々だとか噴水だとか】
【楽しげな遊具だとか、健康的なランニングコースとかは存在するが…彼には関係ない】
【涼しい風と、街灯、ベンチと据え置きの灰皿さえあればよかった】

……新しくスーツを買うまでがシゴトの内……ってなもんだ

【ジャケットをベンチの背ににかけて、男は足を伸ばして座っている】
【煙草を灰皿に投げ込んだ、黒いサングラス。紫の何柄とも言い切れない柄シャツを着ていて】
【首には聖母マリアを模したシルバーアクセサリをぶら下げている】
【また、男の右のこめかみ辺りに血が滲んだガーゼが当ててあって、斜めに包帯がグルグル巻かれている】

【傍らにはタブロイド紙が数冊。どれもあの事件の真相だとか企業の告発だとか】
【噂とデマを煮詰めたようなものだが、一般紙を読むよりは退屈はしない】
【それとテキーラの瓶がそれらが風で飛んでいかないように置かれている】

しかし…週末だけだと……暇だな

【目の前にそびえ立つ都会のビル群の明かりをツマミに、テキーラのフタを捻る】
【左腕を軽くさすってから、一口あおった】

【そこにひゅう、と風が吹いて、新聞が捲れて、何枚か飛んでいった】
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/08/28(水) 00:31:06.79 ID:BtYTFz8Qo
>>277

【――実際問題、確かに異世界と簡単に言う事は出来ても、それらを自由に行き来する事や】
【元に戻るための方法を探るのはそう、単純な話ではない。勿論セリーナもそんな方法は知らず。】
【しかしここは正義の組織であり、沢山の情報が集う酒場でもある。】
【人が寄り付く事には事欠かない、少なくとも一人でいるよりはずっと効率的に"戻る"方法を探れる筈だ。】

別の世界、って一口に言っても、色々在るみたいだしねぇ。
アタシの"相棒"もこの世界の生まれじゃないし、確かホラ――"平行世界"なんて言ったっけ?
幾つも世界が重なり合ってて、ってヤツ。SF映画なんかでよく聞くよね、だとしたら大変な事だもん。
最も、寄る辺も無い中カノッサと戦えるほどなら結構、"強い"のかもしれないけれどね。
――それもナンバーズと戦って普通に生き残れるなんて、大したもんだよ。ほんとに。

【ふと視線を向けるのは、ガンベルトに収まる自身の銃、"弾末魔"――彼も出身は"魔界"だ。】
【思えばこの世界には"迷子"が多い、だがそれは繋がっていると言う証拠でもある。】
【"来れたのだから、帰る事だって出来るんじゃないか"――と、セリーナは明るくそう言い】
【目が覚めたら、オレンジ髪の少女とも色々話さねば、と心にとどめた。】

【セリーナの情報網はそこまで大きいわけではない。が、しかし頼りになる仲間は多い。】
【何れは知る事になるだろうか、"ラベンダァイス"の名に隠された過去を――。】
【今はただ、『Justice』と関係があったこと、そしてケツァル・コアトルという生物兵器郡があった事のみを頭に叩き込んで】

・・・そっか、カエデちゃん"も"、拾われて育ったんだね。

【――聞き間違えでなければ、今セリーナはカエデちゃん"も"と言った。と、いう事はつまり――・・・。】
【もっとも、彼女にとっては察しの通り、其れより先の話のほうが重要だったのだろう、言葉を続けて。】

(産みの親は知れず、ただ兵器として生まれて――"拾われた"。か。)
(・・・ハードな話だ。だからこそ、こんな年齢でこの物言い・・・頭が下がる思いだね。)
(でもまぁ――・・・わかるよ、自分がどうやって生まれたのか、知りたくても知れない辛さは――・・・ね。)

・・・やっぱり、"そう"なんだね。使い潰してくれ、なんて言葉は――・・・そういう風に思ってないと、なかなか出てこないから。
"戦いたい"――・・・ね。

【一瞬、セリーナは悲しそうな表情をする。当然だ、齢10かそこらの少女が口にして良い言葉ではない。】
【兵器としての意思。逃れられない渇き。自身を突き動かす、見えない何か。】
【だが、その口から語られる覚悟は間違いなく、本物であって。彼女は耳を傾け、やがて口を開いた。】

/続きます!
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/08/28(水) 00:31:22.27 ID:BtYTFz8Qo
>>277

――・・・カエデちゃん、貴女の覚悟と想いは、十分伝わったよ。
どうして此処に来たのか、此処で何をしたいのか、それも分かった。

けどね―――良い、よく聞いて。

【セリーナはそっと、ラベンダァイスの手を、包み込むように握るだろう。】

・・・貴女はまだ、若い。自分で自分の運命を選ぶ権利と、意思と、力が備わっているの。
今の貴女には、戦う事だけが――・・・自分の運命に逆らわない事が、生きるうえでの全てに思えるかもしれない。
その為に死ねるならそれでも良い、そんな風に思えているのかもしれない――・・・でも、でもね。

兵器だろうと何だろうと、貴女は今、"生きている"。命を持って、此処で息をして、確かに生きてるんだよ。
人生は――・・・生きる事は、複雑で、大変で、とっても苦しい事なんだ。
その方向を決めるのは決して簡単じゃないし、覚悟が伴うのも違いない。

だから貴女は――・・・もっと、もっと。時間をかけて、貴女の運命と、貴女の人生と、向き合うべきだってアタシは思う。
今はまだ、戦うことだけが自分にとっての全てに思えるかもしれないけど、それだけに留まってしまうのは、勿体無いよ。
戦う事のほかにも、カエデちゃんが夢中になれる、素敵な出会いが沢山待ってるかもしれない。だから――・・・

―――だから、"死ぬ事を恐れない"なんて、絶対に思わないで。

それは貴女の可能性も、運命も、お父さんから受け継いだ"物"も――全てを、台無しにしてしまう言葉だと、アタシは思う。
もし・・・貴女がずっと、その考えを捨てることが出来ないのなら――・・・

アタシは貴女を、UTで戦わせ続ける事は出来ないかもしれない。それだけは、心に留めて置いて欲しいの。

・・・ちょっと、難しいかもしれないけど。アタシと約束、できるかな?

今すぐ、そういう考えを改めて欲しいなんて、そんな無茶は言わないよ。
けど、忘れないで欲しいんだ。正しい理由の為に戦うとか、戦わないとかそうじゃなくて――
アタシは、貴女に貴女自身を大切にして欲しいって、そう思ってること。

まだまだ、たくさんのことを学んで、遊んで、大きくなれる年齢だもん。
きちんと、自分と向き合いながら"戦う"――って、約束して欲しいんだ。

―――出来る?カエデちゃん。

【UTという組織は、奇妙な組織だ。】
【正義を語る割りに、カノッサを打倒する為だけに在る訳ではないとセリーナは言い】
【また依頼にはきちんと報酬をとるなど一見すると失礼な組織にも思えるほど――だがそこには、セリーナの思いがある。】
【――"居場所"でありたいのだ。戦う者たちのための、全ての正義の志の為の、安らぎの場でありたいのだ。】
【確かに、巨大な悪と戦うためには覚悟がいる。それこそ、命を投げ出しても構わないと言うほどの、強い覚悟が。】
【だがしかし、セリーナは自分が命を差し出すつもりは、ない。仲間にもそんな風に思って欲しいと、感じていない。】

【――生きて、勝て。生きてこそ、勝つことに意味がある。守り抜いた世界を、この目で見たい。】
【彼女が求めるのは戦ではなく、その先にある未来の形だ。そしてそれに至るまでの、戦士達の支援だ。】
【であれば、戦の中で死ぬ事も構わないと覚悟する、むしろ戦そのものを目的とする悲壮な思いを抱えた少女は】
【セリーナには「そのままの君で良い」と言える存在ではなかった。】

【が、しかし――今すぐに、思想を変える事などできようも無い。セリーナもそれは理解していた。だからこそ】
【UTへの加入を拒む事は無い、ただ"多くを見て、自分と良く向き合ってくれ"と、そう念を押すのだ。】
【まだ若い――自分に比べれば、本当に子供である彼女には、今のうちから自分の未来を決めて欲しくは、なかった。】

【この言葉に対し、カエデがどう、返事を擦るのか――セリーナは、そのオッドアイを覗き込むよう、静かに見つめて。】
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/28(水) 01:09:48.68 ID:lz/2y0sc0
>>279-280

……そう、なんですか……?
……確かに、他の世界が色々あるって考えると、難しいかもしれませんね……
……そもそも、どんな世界から来たのかも、聞いてませんし……帰る場所が無いって事は、並行世界よりは、遠い世界かもしれませんが……

【『この世界の生まれではない』という『相棒』の話に、難しそうな顔をするラベンダァイス】
【本来、そんな人間は多くないはずなのだが――――自分の知る限りでも、異世界の人間と言うのに会ったのは、1度しかないはずなのだが】
【こうして行き倒れた少女と出会い、セリーナの『相棒』も――――それが銃とは気づいていないのだが――――異世界の生まれであると言う】
【ラベンダァイスが思ったよりも、この世界は他の世界と縁が強いのかもしれない】

(ナンバーズ……いつだって、前線に出てくるナンバーズは、かなり強かった……だとしたら、この人も……本当に……)

【自分の経験に照らして、機関のナンバーズは相当の実力者揃いだ。しかも、戦闘担当と言う事になれば、なお一層の事である】
【セリーナの言葉に、思わずソファに横たわる少女の顔を横目で見ながら、ラベンダァイスは再び紅茶を口に運ぶ】

…………ぇ……っ?

【「カエデちゃん"も"、拾われて育ったんだね」――――この言葉が耳を通り抜けた時、思わずラベンダァイスは小さく声を漏らす】
【眼前に居るセリーナに、自分と似たような過去があったのかと、一瞬驚きに目を見張って】
【しかし――――自分以外にもそういう境遇の誰かを知っているのかもしれないと思い直し、何より不躾な対応だったと思い直して、咄嗟に視線を下げた】

…………っ

【そっと手を包まれるラベンダァイスは、思わず息を詰まらせてセリーナを見つめる】
【自分の言葉を受け取り、セリーナはどう思ったのか。自分を『UNITED TRIGGER』に迎え入れてくれるのか――――続く言葉には、そうした中身が籠っているのだろうと察して】

…………っ、ふぅ――――っ

【言葉を受け止めて、最初に見せたリアクションは、瞑目しながらの息継ぎだった】
【ゆっくりと、深く、心を落ち着かせるためにする様な、ため息に近い息を漏らして、すっと瞼を開く】

――――――――2年前にも、全く同じ言葉を聞きました…………父の友人と、『Justice』の仲間から……父の最期を看取った時に…………
ですが、この2年間……結局戦う以外に何もありませんでした……そして、その2人もいつしかいなくなってしまいました……
『Justice』に保護を求めて来て、逆に私も何度も助けられた、大切な仲間でさえ……

……前を向いて歩いて来て、結局何もなかった……!
私の『マスター』は……『お父さん』はもういない……! もう、私が消える事でしか埋め得ない穴がぽっかり空いて、それでもみんな『死ぬな』って言うんだ……!
――――もう、お父さんの残した道も、お父さんの想いも、お世話になったみんなも、とっくに消えてなくなっちゃってるんだ……ッ!
『マスター』もいなくなって、今ここで戦う事を止めたら……私は、もう『誰でもなくなっちゃう』……『何でもなくなっちゃう』……!

【――――人間としての心と、兵器としての心。その揺らめきの中にあって、セリーナの言葉はラベンダァイスの感情を刺激してしまったらしい】
【――――人として生きろ。その類の言葉は、既にラベンダァイスの中に刻まれた事のある言葉であり、それに従ってこの2年間、今までやってきた】
【――――それが限界に来たからこそ、『UNITED TRIGGER』の門を叩いたのだが、今ここでもう一度繰り返される言葉に、ラベンダァイスは耐えきれなかったのかもしれない】
【兵器としての『マスター』であり、人間としての『お父さん』である人物の死――――それこそが、ラベンダァイスをここまで追い詰めた原因である事は、まず間違いないだろう】

……私が私である実感が欲しいのッ!!
……せめて、兵器で居させて…………お願いします…………ッ……戦って、痛みを感じる方が……よっぽど、気持ちが楽になるから……ッ

【――――もう、人間としての生き方をするのでは、心の穴は埋めようがないのだろう。せめて、兵器として戦う方が、治らないその傷も、微かに忘れられるのだろう】
【叫びと、その後に続く蚊の泣く様な小さな声は、そんなラベンダァイスの、心からのメッセージだったに違いない】

/すみません、……そろそろ眠気が限界です
/明日以降に持ち越し、あるいは置きスレに以降は出来るでしょうか……?
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/08/28(水) 01:18:33.97 ID:BtYTFz8Qo
>>281
/っと、了解しました!ちょっと此方も考えながらレスをしたいので、一旦明日に持ち越しということで
対応していただければ幸いです・・・!明日も同じように八時過ぎから参加できるかと思いますので
待たせてしまい申し訳ございません、レスを返しておきますのでどうぞお休みになってくださいませ!
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/28(水) 01:21:49.69 ID:lz/2y0sc0
>>282
/了解しました。ご丁寧にありがとうございます……!
/明日も、もし20時前に空いた時間が出来れば、返信しておきたいと思いますが、ともあれよろしくお願いしますー!
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/28(水) 18:50:56.77 ID:iNNxFk+To
【公園】
【いつもならば平和に時を刻んでいたであろうこの場所だが、今日はそれとは違っていた】

【……一言で言ってしまえば、"大荒れ"。】
【あらゆる遊具等が歪み壊されていて、――おそらく逃げたのだろう、人も殆ど居ない】

「ヘケケケ、ちょっと暴れ過ぎたなァァアア」
『……"ちょっと"ですか?』 「まァー、細けェーこたァ気にすんな!」

【そんな荒れ果てた公園に2人の人物がいた】
【1人はガタイが非常に良く、筋肉モリモリな20代前後に見える男性で、2本のアホ毛を持つ深緑色の髪で、それは天へ向けて逆立っており】
【身長約175+髪15cm、青紫色の左目と、白目が漆黒の空洞に見えて瞳や虹彩は狂気を感じる赤色をした右目に】
【黒色に桃色の模様を持つ帽子付きウィンドブレーカー、その中に青のタンクトップ、紺色のジーパンの様なジャージ、黒基調の運動靴】

【もう1人は、20代前後に見える女性で身長約155cm、黒い短髪で、白いローブに身を包み、木製に見える杖を右手に持っていて】
【桃色の右目と、白目が漆黒の空洞に見えて瞳や虹彩は清々しさを感じる空色をした左目で、桃色のシャツとジーパンに青いブーツ】

【返り血を浴びている男の足許にいるのは、……虹色で3m程なダチョウのような鳥だ、既に息絶えている】
【……この鳥と交戦した結果が、今の公園なのだろうか?】

【――男の眼はまだギラついている、獲物を狩る獣の様に】
【迂闊に近づけば戦いを挑まれるかもしれないし、うまく立ち回れば、戦いを避ける事も出来るだろう】
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2013/08/28(水) 19:11:12.60 ID:InJFh2030
>>281

【―――包み込んでいるカエデの手から、温度が伝わってくる。】
【温かい気がした。しかし、それ以上に彼女の心が荒んでいるのが、伝わって。】
【セリーナの言葉が途切れたその後、漏れたのは溜息――彼女の目は、静かに閉じられていた。】
【まだ、冷え切ってはいない、人としての温度を残した"掌"は、とても愛しく】
【そして同時に、とても哀しく――寂しく、思えた。】
【指先から指先へと移るその温度とは間逆に、彼女の口から出てきた言葉は、悲壮に満ちていたからだ。】

【―――既に、心は冷え切ってしまっているのだろうか。】
【彼女はもう、優しい言葉を必要としていないようだった。】
【過去にもかけられた同じ言葉。同じ励まし。そしてそのどれもが、結局彼女を苦しめ続けてしまった。】
【ならば、組織の長とはいえ初対面のセリーナ如きにかけられる言葉など――何の意味を持つというのか。】

【セリーナは握っていた手を一度、離すだろう。決して見放したわけではない。】
【ただ、カエデに寄り添う事が出来るとしたら、それは言葉や態度で示せるものではないと、そう思ったのだ。】
【だから、自身の飲みかけの珈琲に手を伸ばし気を落ち着かせるように飲み込む。】
【呪詛の様に吐き出される言葉を聞きながら、セリーナはゆっくりと、口を開いた。】


―――・・・カエデちゃんはさ、"戦う"ってどういう事だと思う?

アタシはさ、"戦う"事に明確な答えなんて、ないと思うんだよね。
世の中には色んな人間がいて、色んな考えがあって、そうして衝突が生まれて、争いが起こる。
実のところを言えばさ。戦う事に対して、"正しい"も"間違ってる"も、ないのかもしれない。

剣や銃を握ったその瞬間から、人間は覚悟とともに戦士になる。
それぞれがそれぞれの覚悟で、それぞれの思惑で、命をかけて戦うんだもん。
―――そこに言い訳じみた理由は、いらないのかもしれない。けれどね。


"戦う為"に、"戦う"なんていう事は―――あっちゃいけないと、アタシは思う。
ハッキリと、そこだけは否定するよ。貴女が今進もうとしてる道は、決して褒められたものじゃない。
止めたいとも思う。そんなに苦しそうに言葉を紡ぐ貴女の姿を、仲間になっても見ていられる自信なんて、ないもん。
貴女の過去の仲間たちと、大切な"お父さん"がどうして貴女にアタシと同じ言葉をかけたのか、
アタシにはよくわかっているから。彼等が貴女の為を思って言った事を、アタシは無駄にしたくない。

【――否定に、否定を重ね。『そんなことは、よくないよ』と―――セリーナは言う。】
【かつての仲間がカエデに対してかけた言葉が、自分と同じだったという事。つまりは】
【彼女自身を大事にしてほしいと願う、優しさから出た言葉である事に違いはない。】

【だが、先述もした通り、セリーナはカエデの意識を変えられるとは、思っていない。】

【だから否定の後に、続く言葉は――カエデには、不思議に映るだろうか。】

286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2013/08/28(水) 19:11:31.38 ID:InJFh2030
>>281


―――・・・でも、アタシは"貴女"じゃない。貴女が、貴女のまま生きていきたいと言うのなら。
それが嘘でなければ、アタシはもう止めたりしない。
本気で、気持ちが楽になるのなら・・・カエデがカエデの為に、戦う事を否定するのは、アタシには出来ないから。

―――UNITED TRIGGERはね、正しい人間だけが集まる組織なんかじゃ、ないんだ。
メンバーにはメンバーの考えがある。それがぶつかり合う事もあるかもしれないけど。
人の数だけ、正義があるのは替えられない事実なんだ。だから―――・・・。

悔しいし、アタシは貴女の考えを認める事は、難しいとも思うけど・・・UTで戦う事を、拒否したりはしないよ。

【――UTへ加入することを認めるという、意思を見せた。】
【なぜか、答えは簡単だ――セリーナはUTを"自由な組織"であると公言している。】
【戦いたいという意思があり、戦えるだけの能力を持つ彼女を、正義の形が違うからと否定する訳には、いかなかった。】
【ただ、最後に一つだけ、セリーナは付け足すように言葉を紡いだ。嗚咽のような声を漏らす彼女には】
【少々厳しいのではないかと思えるほどの言葉の後に、ではあるが――】

ただ、約束してほしい。

――代わりを務める事なんて、出来る筈はないけれど・・・アタシや、アタシの仲間を"信じて"欲しいんだ。

――カエデ。アタシは消えない。仲間になった以上、絶対に貴女を一人きりになんてしない。

たくさん、たくさん失ってしまった事は、きっと辛いと思う。アタシだって――・・・すごく、辛かったから。
けど、これから出来る仲間を、UTの皆を、アタシを信じてくれないかな。
貴女が貴女でいる為に、兵器であることを望まなくちゃいけないなんて――やっぱり、哀しいから。
そうでなくても、良いように。貴女ではなくて、アタシ達が努力する。
貴女の居場所を、貴女の生きる意味を作れるように、UTが貴女を支える。だから・・・。

―――・・・戦ってもいい。戦ってもいいけど・・・どうか、信じて。

【カエデには――甘く見えるだろうか。重く思えるだろうか。】
【また失う事になると、恐ろしく思えるだろうか。だが、この女の蒼い瞳は、嘘をつく者のそれではない。】
【貴女が生きることを望むのが辛いというのなら。今度は、我々が貴女の生きる希望になってみせると。】
【セリーナはそう言った――ただ、信じてほしいと。】
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/28(水) 19:24:35.09 ID:2AcDFGB7o
>>284

うっわ……此処で暴動があったとは聞いてないんだが
飛んでもない荒れ様だね……これはちょっと、酷いかな

【珈琲を買って煙草でも吸うか、そんな考えで訪れた場所の惨憺たる有様に】
【いかにも困ったという表情をしてみせた人影は、其処にいた二人と一羽の姿を目に留めた】

……おーい、君ら? 困るんだよねー公共の場で……
狩りは然るべき狩猟区でやってくれないかな……って何ッだコレ

【痩身の若者――身長178cm程、細い体の線と冷たい造形の顔は性別が判断しにくい】
【襟足を長めに伸ばした黒髪、長めの前髪の奥で鈍く光るパープルの瞳を化粧で縁取り】
【片耳に逆十字の揺れるピアス、黒のシャツと灰色のデニム、紺のスニーカーという出で立ち】

ちょっとお兄さーん、落ち着いて話せるかい? 隣のお姉さんの方がマシか?
……あー、まずは私の紹介かな? 役所の者だよ、役所。此処の管理担当。

【※ 絶対に違います】
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/28(水) 19:39:33.09 ID:iNNxFk+To
>>287

「ヘケケケ、仕方がねェーだろォー、この鳥がこの辺に居たんだからさァー、狩るしかねェーじゃんッ!」
「……うゥーん、役所ってよくわかんねェーけど、ここの管理人なのかァー」
「まァー、これ何て鳥だったかなァー、とりあえず多分高く売れるから、見なかったことにしてくれよォ」

【公園の管理をしている(自称)の声を聞いても、全く悪びれる様子もなく】
【むしろ、鳥を両手でひょいっと持ち上げて、街灯で照らし輝かせることで高級感をアピールッ!】
【……見る方向によって色を変えるその虹の羽根・羽毛。それと似たような性質の色の血液が滴り、男を染める】
【暗くてよく見えなかったかも知れないが、浴びていた返り血は、……この鳥のモノ以外のそれもあった様だった】

『……ご覧の通り、彼から色々聞くのはやめた方が良いと思います』
『ここの管理担当の方でしたか、彼がご迷惑をお掛けして申し訳ございません』

【一方、女性の方はとても大人しく、しかし無表情・無感情で淡々としていて】
【例外なく謝罪もその様な言い方のため、機械的で冷たく感じるかもしれない】

『ただ……この鳥が、公園の近くに居たのは事実です』
『誰かが意図的に離しでもしなければ、居ないはずの種族なのですが……』
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/28(水) 19:54:25.04 ID:2AcDFGB7o
>>288

何なのそのノリ……一狩り行こうぜ!って奴?
……まあ良いや、面倒臭い。第一「売れる」って……おお、本当だ

【光の当てようとでも言おうか、確かにその鳥が並々ならぬ品物に見える】
【そして鳥に意識を向けていた為に、返り血の種類にまでは気付けなかった】
【相手と会話している感じからもそう注意を向けていないのだろう。油断し切っていて】

うん……まあ、分かった。いや、話の分かる人がいてくれて助かるよ
あの鳥の価値からみても、此処の弁済云々は有耶無耶に出来そうだし……

【実際は意味も無い嘘だが、如何にもそれらしくつらつらと文言を重ねる】
【相手の淡々とした様子にも何を思うでもなく、ただ懐から煙草を取り出し火を付けた】

……ふう、成程。確かにお目に掛かった事も無い種族だな
コレが何なのか心当たりは? 厄介な案件じゃなきゃ良いんだけどさ……

【近くの遊具の残骸に腰掛けると、ゆっくりと青白い煙を吐き出して】
【女性の方へそう問い掛けつつ、如何にも面倒そうに、片手で髪を掻き上げた】
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/28(水) 20:06:59.43 ID:lz/2y0sc0
>>285-286

(……そう……どんなことだって、命を賭けて戦う理由になりうるんだ……みんな……敵でさえも、そうだった……)

【わずかに弾んだ息と、やりきれない虚しさを宿している様な表情で顔を上げ、セリーナの問いを聞くラベンダァイス】
【それは、続く言葉の枕なのだろうと――――実際に、その後に続いて行く言葉もまた、自分の頭に叩きこんで】
【――――敵も味方も無く、今まで出会ってきた全ての戦士の姿を、ラベンダァイスは思い出していた】
【「恩に報いたい」と言って戦っていた父がいた。「家族に命を狙われている」と言って戦っていた人がいた。「子供たちの未来を守るため」と言って戦っていた獣人がいた】
【そんな父も、かつては「死に場所を探す為」に戦っていたし、共に戦った人も「機関に狂わされた友人の為」に戦っていたのだ】
【――――いつしか自分の戦う理由も、「戦場を死に場所にする為」の、非常にかつての父に近しいものになっている事を、ラベンダァイスは気づかないまま――――】

――――っ、それは……ッ!

【セリーナの否定の言葉を刻みこんで、ラベンダァイスは思わず反論しようとする】
【こみ上げてくる衝動がある。それを上手く昇華する為には、もう戦いの道に至るしかないと言うのに。その事を、言葉を尽くして説明したつもりなのに】
【それを否定されれば、もう永遠に苛まれるしかなくなるのだ――――それだけは、ラベンダァイスも最後の一線として、譲れないものなのだ】

…………ッッ!! ――――ありがとう、ございます……ここで戦わせて、貰えるんですね……

【虚ろな瞳が台無しにした、酷薄な笑みを浮かべて。しかし、至極安堵した様子が伝わる表情を見せた】
【寸でのところで飲み込んだ言葉をそのままに、ラベンダァイスはセリーナの受諾の言葉に、静かに、深く頭を下げる】
【もう少しで、こう口走りそうだったのだ。断られそうになった時の為に用意しておいた、恫喝めいたこの言葉を】
【――――「ならば、もう一方の当事者に、話を持って行く事にします」】
【第一義として戦う場所が欲しい。でも、そこに意味を求めたいと言うのは、言わばその先の希望。それを満たしたベストの場所が『UNITED TRIGGER』であっただけでしかない】
【『UNITED TRIGGER』で認められる事が無ければ――――ベストではなく、ベターによる事になるが『カノッサ機関』に下る事も、明確に選択肢として考えていたのだ】
【機関ならば、戦力として使える自分を、絶対に放り出しはしないだろう。そして、自分を解析するなりして、新たな手駒として役立てていたかもしれない】
【それを仄めかせば――――穏便とはいかずとも、少なくとも『UNITED TRIGGER』に囲われる事は、間違いなかっただろうと踏んでいた】
【そんな『計算』をするほどに、必要とあらば人の情を捨てる事も、覚悟していたのだろう】

――――『想い』は信じます……でも『結果』は、信じる事は出来ません……正直を言えば、それが私の答えです…………
(…………逆立ちしたって、兵器は兵器のまま、私は私なんだから……)

【セリーナの求める『約束』の言葉は、更に強くラベンダァイスの胸を刺激していた】
【――――元来、『ケツァル・コアトル』は、『マスター』に対して従属するタイプの生物兵器だ。そしてラベンダァイスは、マスターと死別してしまった】
【今のラベンダァイスは、『従属兵器でありながら、登録されたマスターが不在』と言う、おかしい状況に置かれているのだ】
【その状態を解消するための、自らの『初期化』も、『死』とある意味非常に近しい行為を経なければならず】
【今のラベンダァイスの生き方は、機械兵器であるならば『エラー』と表現できるだろうモノが、無尽蔵に心に溜まっていく生き方なのだ】
【それを、『兵器としての生き方を変える』と言われた所で――――ラベンダァイスには、どうしようもなかった。比喩ではなく『死ぬまで埋まらない穴』なのだから――――】

……でも、私からも1つだけ……良いですか? ――――"戦う為"に、"戦う"って言うのは……偽らざる、純然たる『兵器』の在り方です……

【付け足す様に、ラベンダァイスはそれだけを口にする。『人間』としてはあってはならないだろうその生き方は、しかし『兵器』には必要なのだという、端的なメッセージとして】

{…………っ、ぅあ…………}

【――――その時、ソファに寝かされていたオレンジ色の髪の少女が、微かに呻き声を漏らした】
【意識を取り戻したのか、それともただの呻き声か――――ともあれ、張り詰めた空気を切り替えるきっかけには、なるだろう】
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/28(水) 20:11:44.75 ID:iNNxFk+To
>>289

「ヘケケケ、そんな感じだ、……楽しそうな事には首を突っ込まなきゃ損じゃあねェーか!」
「なッ、売れそうだから良いだろッ、色々と適当にもぎってって良いぜ」

【そういう彼の顔は、とても嬉しそうで――無邪気な子供のようにも見える】
【また、鳥を掲げたことでその血を多量に浴びた為、交戦していた彼自身も物理的に輝いていて……目に優しくない】
【ドサッ】 【……色々言い終わったならば、掲げていた鳥を乱雑に地面に投げ置いて】

『良かったです、ありがとうございます』
『私達は旅のものでして、それと彼の食欲等が原因で、基本的にお金は持っていませんので……』

『……心当たり、ですか』
『そうですね……先程、"誰かが意図的に離しでもしなければ居ない"、と言いましたが』
『……正確に言いますと、"誰かがとある世界から持ち込むか作るかしないと"です』

『つまりです、この鳥……カルケイティア、虹陸鳥は、……今回の個体は少々小さめでしたが、それ以前に、この世界には本来居ないはずの鳥なのです』
『心当たりについてですが、……断定は出来ませんが、あるかないかで言えばありますし、厄介か否かで言えば厄介ですね』
『……こういうことを出来る"比喩ではない悪魔"がこの世界にいることを知ってますから』

【――彼女が言うには、この鳥が公園の近くに居たのは】
【とある悪魔が原因ではないか――信用できるかはともかく、そういうことらしい】

「まァー、でも楽しかったし、この辺に悪魔なんて居なかったから良いじゃん」
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/28(水) 20:29:41.18 ID:2AcDFGB7o
>>291

適当にもぎれって……じゃあ羽でも貰うかな、綺麗だし
羽ペンにでもして仕事に使うよ……あ、やっぱ2枚欲しい

【ぶち、ぶちと遠慮なく虹色の羽を引っこ抜いて。明かりに透かして見てから】
【延長線上にふと男を視界に入れて――そっと視線を外す、良いガタイだが、外す】

虹陸鳥……? 初めて聞いたな、しかも“悪魔”が関わってるって……
……あんたらが何でそんな鳥の知識を持ってるんだ、ってのは意地悪な質問かな?
その悪魔さんと何かしら因縁でもあるのか、知らないけどさ……嗚呼私は、信じるけど。

【些かぶっ飛んだ話でも抵抗なく受け入れると、羽を懐に仕舞いこんで煙草をふかす】
【何であれ、退屈しないだろう。そう判断してにやりと笑うと、口を開こうとして――閉口】

……って、いなかったのかよッ。
それでその悪魔がいれば完璧だったってのに……全く、つまらないな

【当の悪魔がいなかったと知れば、あからさまに落胆して眉根を寄せた】
【その言葉は、平穏を求める人間の言う事から明らかに乖離しているが――?】
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/28(水) 20:48:09.09 ID:iNNxFk+To
>>292

「……んゥー?」 「俺の顔になんかついてるのかァー?」

【引っこ抜かれた虹色の羽――様々な魔翌力が混ざり合った、虹色の魔翌力を多量ではないものの感じる】

【ふと彼届いた視線、それに対して敏感に反応したかと思えば、少々間抜けな声を出して】
【……浴びた血を拭うとか、そういった行動は今までも起こしていないし、今後もおそらく起こさないだろう】

「ヘケケケ、"あっち"でも結構レアモンなんだぜ、このグロクチョーって奴」 「だから、間違いなく高く売れるし、貴重だから安心しなァーッ!」
『……そうですね、私達はその悪魔の住む世界と非常に関わりの深い世界から"送られて"来た旅人でして』
『あちらの世界の生き物に関してでしたら、私は大体の知識があるのですよ――』

【本当にさらっと、自分達が異世界から来たと告げれば、彼女も立っているのに疲れたのだろうか】
【近くに散乱していたベンチ……だったものに身長に腰を下ろす】 【勿論、男の方はそのまま立ちっぱなし。】

『……悪魔が居たら完璧……って』 「だよなァー、あれ居たらきっともっと色々狩れたぜェーッ!」
『やめて下さい、あの悪魔はヘケメト並みかそれ以上に面倒なんですよ……彼が弟子の息子だとか言い掛かり付けられますし』
「まァー、悪魔の代わりに俺がもっと暴れても良いんだぜェーッ」 『……これ以上壊れるものがありませんが』

【これでもまだやり足りないか、両拳を振り回しながら、闘志を辺りに遺憾なく発し始める彼】
【……もう夏も終わりだというのに、非常に暑苦しいことこの上ない】
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/28(水) 20:50:11.87 ID:CR71+nVKo
水の国、繁華街から一歩入った路地裏。

「―――オウ、テメェら。この俺に喧嘩ふっかけるたぁ良い度胸してんじゃねーか……!!」

一歩入っただけとはいえ、そこで何か悪いことをしていそうな俗に言うチンピラや不良などに横槍を入れるものなど数える程しか居ない。
だがこの男と言えば、そこで不良たちに囲まれているのが可愛い少女だと視認するや否や、直ぐ様『ゲート』から衣装を取り出し、
手近に居た不良一人の頭を杖で殴り飛ばした後にそう啖呵を切って、少女を助けるためにその他3人との戦闘にもつれ込むのだ。


―――2分後。路地裏から繁華街の方へと、3人のヤンキーが吹っ飛ばされてくる。よく見るとその服はボロボロだ。
這々の体で逃げ出して、後から繁華街に出てきたのはとてつもなく変な装いの男だけだった。

「……はっ、このライラ=フェルンストレーム様に掴みかかろうなんざ、100年早ぇーんだよ……」

魔女が被るような、大きな紫色の帽子。同色で、縁には豪奢な金色の刺繍が施されたローブ。
肩をトントンと叩いているのは、男の身長より頭ひとつ小さい木製の杖。おとぎ話の魔法使いのような、そんな格好の男は先ほどの不良を探して辺りを見渡す。
よく見れば帽子からはみ出た男の髪は銀色で、ローブの下に着ているのも現代のラフな格好なのだが、それでも異様な格好に違いはない。

「っつっても、仕留め損なったみてーだな……退院して最初の人助けだってのによー」

ツイてねぇ……。これは、男が昼の国で思わず零した台詞と同じだった。
本当は二度とこんな路地裏に屯できないような身体にしてやろうかと思っていた男だったのだが、どうやら叶わなかった様子で。
ハァ、と溜息を吐くのだが、その姿は明らかに町中では浮いていた。


―――状況を整理すると、突然路地裏から大通りへと不良三人が吹っ飛んできて、その路地裏から魔法使いのコスプレした男が出てきたということか。
……まぁ、不良たちがボロボロで男が無傷ということは……中で何があったのか、言わずもがななのだが。
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/28(水) 21:04:26.56 ID:2AcDFGB7o
>>293

……いや、何も付いてないから。大丈夫大丈夫(?)
しかし、そう聞くとさ、売るにも段々勿体なくなってくるな……

【実際いろいろ、主に血が付着しているのだが、なるべく視界に入れないようにして】
【レア物である羽――この人物は羽ペンにするとのたまっていたが、きっと勿体ない使い方なのだろう】
【それを知ってか知らずか、彼とも彼女ともつかない曖昧な痩身は呑気に煙草をふかし続ける】

へえ……あんたら、“旅人”ってそういう事だったのか
ま、私はこの世界しか知らないんだけどさ。素直に羨ましいな

こっちは生まれも水で育ちも水、都会っ子って言うのか?
だからそういう、夜とか魔海っぽい話って余り知らなくってさ――

【灰を落としながらそう語る表情に、別段驚愕する色は無かったが】
【言葉通り知らない世界出身の彼らを羨むように視線を遣り、深く煙を吸い込んだ】

……そこのア、……お兄さんが悪魔の弟子の息子って?
まー……アレだよ、これ以上私のベストプレイスで暴れてくれるなってば。
喧嘩したいならさー……ほら。路地裏とか、地下道とか、あの辺で暴れられるさ

【物凄くシツレイな事を言い掛けたのだろう、ぴくりと口角が歪んで、結局言い直し】
【場所さえ他なら喧嘩を推奨すらした。女性の方ならもう勘付けるだろう、或は勘付いているか】
【格好と言い思想と言い、公の人間とは明らかに違う。もしその通り名乗りが偽りだったとしても、】
【こんな人間に接近される理由など思い至らないはずだ――ならば、愉快犯か】
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/28(水) 21:17:44.32 ID:R0wiIvtfo
>>294

【歩み寄る華奢な足音、断片を辿るのに苦労するぐらいには小さな音】
【視線を傾ければと、そこに映るのは無臭にも思える柔な輪郭】
【甘い少女の香りだけが、その存在の証を告げるかのように】


……おにーさん、人助け、してたね……
見てたの、ソニア……おにーさんが女の子、助けるの
もし危なかったら、助けよう、思ってたの


【雪を踏みしめる冷たい足先の感触、それでも尚踏みつぶさんとする無垢な感情】
【貴方へと注がれるソプラノの音律は、心地よい賛辞と共に染みこむのだろうか】
【硝子細工の鈴の音にも似た、からんころん、と転がすかのように】

【仄かに金色の混じったプラチナブロンドの長い髪、大きなマリンブルーの瞳】
【透き通るような素肌に女性としてはやや小柄で華奢な体躯、それでいて膨らんだ大きな胸】
【ゴシック調の紅いミニシルクハットと同じくゴシック調の白いブラウス、首元には紅のリボンタイ】
【紅いチェックのミニスカートの上から黒いコルセットで細いウェストを締め上げ】
【編み上げブーツに黒いニーソックスの雪のように儚い印象の少女】

【銀の十字架のロザリオを首につけて、その先端は膨らんだ胸元に乗って】
【スカートの下から伸びて、ふりふりと揺れるのは猫を模したやや長めの尻尾】

【視線が交われば微笑みをそこに浮かべるだろう、見上げる微かな頬の色合い】
【雪のように白い素肌と、僅かに傾いた頬に絡みつくプラチナブロンドは、宝石すらも褪せて見えるよう】
【そんな強さとは程遠い姿をした少女が、貴方を助けよう≠ニ思った、と言ってるのであろう】

【片手で持つには大きすぎるバイオリンケースを、左手でしっかり握ったまま】
【添えるように左手に置かれた右手の甲を包帯で巻いていた】
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/28(水) 21:32:37.75 ID:CR71+nVKo
>>296
いつから其処に居たのか、ふと声を聞いて視線を移せば、其処に居るのは可憐な少女。
何処かで見たことある女の子だな……と記憶の引っ掛かりを辿って思うも、その時点では思い出せず。

「……あ、見てたの?
 ……そう! 人助け! 俺がしてたのは人助け! どう? カッコ良かった?
 え、助けようって? いやいや、君みたいな小さい女の子がそんなの無理無理……っていうか俺が居るしね」

などと供述を……もとい、凡そ先ほどまで不良に絡まれていた少女を助けようをしていた男の台詞とは、到底思えないような台詞を吐きつつ。
彼女のその微笑みを見ていると、そういえば助けた女の子もこの子みたいに可愛い子だったなぁ、なんて。
人助けして2人も可愛い子に絡まれるなんてなんて幸せな日なんだと、ニヤけ面をしてその助けた少女の方を振り向けば。

「……アレ?」

居ない。さっきまで其処に蹲っていた少女は、何処にも居なかった。
……よく見ると、路地裏には横道があって、女の子は其処から抜けだしたと思われる。それに気づけば男は、ゆっくりと彼女の方に首を向けるだろう。

「……せっかくお礼でも頂こうかと思ってたのに……」

相当ショックらしく、彼女でも見えるだろう。先ほどのニヤケとは一転、賭博で全財産をスったような絶望する男の顔が。
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/28(水) 21:37:18.28 ID:iNNxFk+To
>>295

「ヘケケケ、あんたみたいにその都会っ子? っていうのは俺に合わなそうだが、カネが違うから不便だぜェー、別世界ってよォー」
『……稼いでもあなたの食費に殆ど消えますよね』 「ヘッキャァーッ」

「……だァーかァーらァー、俺はそんなややこしい立場じゃあねェーッ」
「あの悪魔の弟子とか俺知らねェーし、誰だよ!」 「名前がちょっと似てるだけじゃあねェーか!」

【二度も言っていないのに"だから"と言いつつ、一人で勝手にぷりぷり怒る彼……アの付く失礼な言葉の予感には微塵も気づかず】
【しかし、その否定の声は、それはもう……夜の公園にはとても良く響く声量で、……耳に大きな負担を与える】
【……彼の発言だけでは、認知されてないだけかもしれないが、おそらくは人(?)違いなのだろう】

『……えっと、……ここじゃあなければ良いということは…………』 『……』
「やったァー、移動すれば良いんだな、じゃあ近くのあそこの、……なんだっけ、えェーっと……あの辺で暴れるぜ!」 『……それ、ビルですし』
『……ともかく……やめて下さい、あなたが壊したものをなおすの私なんですよ』 「えェー、良いじゃん」

【あの辺――で指さした方向が、路地裏でも地下道でもなく明らかに人の居るビルなのは……】
【…………意図的なのだろうか、それともやはり頭の中身が色々とアレなのか】

「ヘッキャァーッ!!」

【……どうやら後者のようだ、指差したかと思えば虹色の血塗れのままビルへ向けて勢い良く駆けて行ってしまった】
【呆れと慣れを含んだような状態で、その様子を見ている女性】

『…………とりあえず、ここで暴れる心配は無くなったみたいですよ』
『それにしてもあなた……もし管理担当なのでしたら、もっと怒っても良いと思いますが……それとも、……』
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/28(水) 21:44:51.80 ID:R0wiIvtfo
>>297

【返ってくる言葉は、彼女にとっては少し不服な言葉なのだろう】
【小さいと言われてショックを受けたのか、視線を落としてみれば、膨らんだ頬は小動物のよう】
【抗議の為に揺れる小さな唇の破片、その輪郭だけが桃色の食感をなぞらせていた】


むぅ……見た目で判断するの、よくないの……
能力あったらね、ソニアみたいな……ちっちゃな子≠ナも、戦える、の

それに、おにーさんも、強そうな見た目、してないの


【やけに強調するちっちゃな、少し辿々しいイントネーションが、耳元で引っかかるだろうか】
【紡ぐ言葉の鱗片に広がる、修飾は雪のように柔らかく、染みこんでいくかの如く】
【少し刺がその下から見つかったと思ったら彼女の瞳がぱっちりと揺れる】

【大きなマリンブルーはまるで水晶みたいに、そこに映る貴方の姿を捉えて】
【月光を浴びてキラキラと輝いたなら、貴方の虚像を確かに写すのだろう】
【魔術師然としたローブは、彼女にとっては奇妙なものに映ったのだろう】


……お礼、欲しいの……おにーさん?
ソニアで良かったらね、お礼あげれるの……
だからね、えっと、ちっちゃく、なるの


【視線の片隅に映る貴方の絶望した表情、クスリ、と綻ぶ彼女の頬の色】
【端正な顔たちの貴方が演じるコミカルな表情は、ある種絵になっていて】
【硝子細工の工芸品を軽く指先で弾いたような、そんな微笑みの音色が響いたなら】
【長い睫毛がひらひらと雪の上を飛ぶかのよう、白い頬にまたたいていた】

【ちっちゃく、とは体勢を低くしろ、ということであろう、言うとおりに従ったなら】
【彼女のブラウスが揺れる、ゴシック調のひらひらとしたデザインは彼女の幼さを飾り立てて】
【できるなら小さなその右手で、よしよしと撫でようとするだろう】

【――――――巻かれた包帯の感触が、少しこそばゆいかもしれない】
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/28(水) 21:50:44.61 ID:2AcDFGB7o
>>298

……いやちょっと待て、悪ガキぶっ飛ばすのは良いけどそっちは――
…………行っちゃった、よなあ……全く、デカい子供みたいな奴だったな

【駆けて行ってしまった血まみれの男に溜息一つ、短くなった煙草を踏み消して】
【恐らく同じ表情をしていただろう女性に向き直る。そのまま言葉を聞いて、幽かに笑んだ】

そ・れ・と・も? ――ご名答、管理じゃないよ、私は。
ついでにいうと職員でも何でもない。まあ面白い話聞かせてもらって、素敵なお土産も貰った
君らがこの光景の真犯人ってのは黙っておいてあげるよ……ほら、そろそろ自警団さんが来るんじゃないか?

【結局は、嘘。そう明かして愉快気に笑い、懐に仕舞っていた二本の羽を取り出して見せて】
【遠くの方から人の騒ぎが聞こえてくるだろうか、誰か通報した人間でもいたのだろう――】

――……じゃ、縁があったらまた会おう?
その時は“悪魔”も一緒だと嬉しいけれど、ね

【腰掛けていた遊具から立って、痩身の人物は公園の外へと歩き出す】
【そのままいれば、先の言葉通り人が集まってくるはずで。きっと、離れるのが賢明だろう】

/この辺りでしょうか、お疲れ様でしたー!
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/08/28(水) 21:59:56.25 ID:WhM0vnM5o
【水の国・路地裏】

【平素より危険な場所である其処で、暫く前から幾つかの声の応酬が聞こえていた】
【数分前は自警団と思しき数名が悪行を咎め、何者かを打ち据えようと掛かるもの】
【そして直後からは――言うまでもない。彼らが打ちのめされる声が響いていて】

【もしも誰かがそこを覗き込めば、眼に入るのは二人の地に倒れ伏した自警団員と】
【流線型の鎧に身を包んだヒトガタによって壁に押し付けられたもう一人――に、加えて】

六罪王が二人死に、他に目立った動きをする悪党も居ないのが現状……
そこに打って出たのが選民思想に塗り固められた能力者集団、ねぇ

……ま、気持ちは分からねェわけじゃないが、わざわざよくやるよなァ
俺なら無能力者の支配、なんて大仰で面倒なこと、絶対にやりたく無ェよ
アンタもそう思うだろ?……あァでも、その様子じゃ無能力者の側か?

【赤髪にニヤけ面の若い女が情報端末を眺めながら立っていた】
【深紅のジャケットを着た彼女は、まず確実に黒い鎧の―マインドの使役者であるらしく】

【また、小さく「機関め」と呻く自警団員の声を拾えるのなら、その所属もわかるだろう】
【そこまで分かるなら状況も分かるはず。要するに、機関員に自警団員がやられているのだ】
【ただし、全員死んではいない。このままではどうなるかも分からないが――。】
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/28(水) 22:02:51.51 ID:CR71+nVKo
>>299
「あっはっは……ごめんごめん。
 ……つまり、ソニアちゃんは能力者ってことか。成程な、それなら助けるって言った理由も、分からなくもないな」

全く謝罪の気持ちなど無いかのような態度は、男の自然の性格故だ。
しかし、彼女の言葉から名前と、そして能力者であることを推測した男は、ただの少女だと思ってた数秒前より少しだけ気が引き締まった雰囲気になるだろう。
要因としてはその他にも、「助けることが出来るほどの力がある」と、そう読み取ったのも有るのだが。
その雰囲気の変化は、彼女の方から見ても容易に見て取れるはずだ。

……そして、あんまり強そうに見えないとストレートに言われて心の一部が破壊され、苦しそうに胸を抑える男の姿も。
なにせ、この純粋そうな少女に言われたのだ。成人男性に言われるよりダメージは酷い。


「お礼? ……あぁ、まぁ欲しいには欲しいけども。……ちっちゃくって、しゃがめば良いのか?」

男はただ褒められたいという願望のために人助けをしているために、お礼を求めることは少ない。
だが、相手があげたいというのなら話は別だ。貰えるものは貰う。歪んではいるものの、それが男のポリシーとか言う奴だった。
その上今は女の子に逃げられたという事もあって、さっき彼女に笑われた気がするが、まぁそんなことはどうでもよくて。

言われたとおりにしゃがめば、差し出される彼女の手。撫でられる感覚は、年単位で久しぶりだった。
そのせいか、何故かくすぐったいような感覚が男を襲った。……けれどそれは、何も精神的なものだけではなかった。

「……手、怪我してるっぽいけども。どうかしたのか、これ?」

流石に手を取るといった行為はしなかったけれども、撫でる手を指さしてそう問うた男。
手に巻かれた包帯。少なくとも、切り傷や擦り傷とは思えなかった。能力者だからこそ負ってしまう、大きな傷なのか。
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/28(水) 22:07:30.41 ID:iNNxFk+To
>>300

『……実際、子供だと思って接した方が疲れませんよ、彼』

【けれど、情が殆ど感じられない彼女が、この時の中で最も強いそれらを見せていたのは――さっきだった】

『何となくそんな気はしましたが、……いえ、怒る訳ではありません』
『……ですが、明らかに危険なのに、ここの公園の管理担当と偽って私達と接した理由は――――』

【それも、何となくわかった気がした――】
【……どこからか、人の騒ぎ声が聞こえてくる、……当たり前か、公園がしっちゃかめっちゃかなのだから】
【一つ、大きな溜息を付けば、相手に表情のない顔を向けて】

『黙っていただいても、実のところ既に自警団には眼を付けられているのですよね……理由はお察し下さい……』

『……珍しい生き物をかっていれば、あるいは力を持っていれば、悪魔が寄せられるかも知れませんけれど』
『悪魔と一緒に会うのは……ごめんですね、けれど再会は嫌いじゃあありません、それではまた――』

【相手が外へと歩き出して数刻後、乱雑に置かれた鳥の脚を掴んだかと思えばポケットに入れて――】
【すると、鳥がポケットの中に吸い込まれていくではないか】 【どうやら、見た目より相当広いようだ】

【その後、そそくさと公園を後にし……既に後の祭りだったビルとその中をなおすのに追われていたそうだ】

/お疲れ様でしたー
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/28(水) 22:13:19.78 ID:R0wiIvtfo
>>302

【貴方の態度はきっと、謝罪という観点から見たなら褒められたものではないのだろう】
【それでも不思議と嫌な感覚は持たなかった、貴方のその返答に対して】
【――――――それはきっとその言葉に悪意が無いと思えたから】


……うん、でもね……能力、言ったけど……能力だけじゃ、ないの
ソニアもね、同じ……おにーさんと一緒、困ってる人、そのまま、できないの
だからね、能力なくても、ソニアは助けにいくの、きっと

助けるって言った理由、それは多分、おにーさんと一緒、なの


【擽ったそうに瞼を閉じたなら、そこに浮かぶのは微笑みの可憐な彩り】
【少し垂れた目尻が訴えるのは、能力を理由にしない、彼女の赤裸々な姿】
【一糸纏わぬ本音の姿が覗けたなら、肉感的な言葉の彩とも言えて】

【――――――言葉に慣れてないのか、はたまた天然なのか】
【貴方が胸を抑える姿に対して、きょとんと小首をかしげた】
【頭にちょんっと乗ったちっちゃなシルクハットがゆらゆら揺れたように】


……えっとね……うん、少し……ドジ、しちゃって……
ソニア、そんなに強くなくて、だからね、よく、怪我するの
んっ……あっ、左手のが、良い、よね……っ


【少し気を抜いていたのだろう、貴方の指摘に少しびくっと身体を反応させて】
【言葉が一旦詰まった、休符が一つ彼女の五線譜の上に転がって】
【お茶を濁すように紡ぐ言葉、どこかトーンのずれた柔な音】

【慌てて左手のバイオリンケースを置いて、左手で頭を撫でようとするだろう】
【ごまかす姿はどこか不器用で、その理由に疑問を抱かせるだろうか】
【――――――それとも、そのままにして、彼女の反応を待つか】
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/28(水) 22:15:07.85 ID:lz/2y0sc0
>>301

――――――――ねぇ

【闇の中、路地裏へと向けて誰かが呼びかける様な声が響く】
【声音をハッキリと耳に出来るなら、それが存外に幼い声であると言う事が分かるだろうか】

もし要らないんだったら『それ』、私たちにちょうだい?
「……戻る、途中の、お土産にする……」
<……フゥッ、フゥッ……!>

【そして、踏み込んでくる足音。しかも、1つではない。複数の足音がサクサクと響いて】
【同時に、最初の声音とはまた違った声と、荒い息使いもそこには聞こえて来て――――やがて、小競り合いの現場に、その姿は現われた】

【艶のある黒髪を肩ほどに垂らして、茜色の瞳を鈍く輝かせた、東洋系と分かる顔立ちに特徴がある】
【左手に、逆五芒星のプリントがされたハンドグローブをはめている、身長150cm前後の少女と】

【ブロンド色のさらさらした髪を短く切り揃え、炭団の様に濁った灰色の瞳をした】
【首筋に、逆五芒星の刻印を刻みつけている、身長130cm前後の少年と】

【短いボブカットの赤髪に、奇妙な笑みに近い表情を見せる、ぎらついた紅色の瞳をした】
【右の頬に、逆五芒星の刻印が刻みつけられている、身長160cm前後の少女】

【それぞれに、身の丈に合わせて設えられたと思しき、ハードレザーとソフトレザーを組み合わせた黒いスーツで全身を覆っている】

【それぞれに身につけている『逆五芒星』が見えたなら、すぐに分かるだろう――――女と同じく、カノッサ機関の人間だ】

本当だったら、明日中に雷の国に戻らなきゃいけないんだけど……その前に、ちょっと余興になりそうだから……
「……3人、要らないなら……僕らが処理する……」
<ハァッ、ハァッ、ハァッ……!>

【まるで子供の様な3人組だが、見た目によらず力を持っている存在など、この世界にはいくらでもいる】
【ましてや、同じ機関の人間ともなると――――恐らく一筋縄ではいかないだろう】
【もっとも、3人はあくまで「そちらが構わないなら」と、女を立てる形で希望を口にしている】
【応じないなら応じないでも、彼らが機嫌を損ねる様な事は無いだろう】
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/28(水) 22:29:11.11 ID:3Kn8uhIX0

【罵詈雑言に包まれる酒場の中、その場には相応しくない小柄な影が一つが現れた】
【――――乱れなく着こなした軍服に、制帽。片目は眼帯で覆った……恐らくは、少女】
【大の男達に対して怯む事も無く、騒ぎの中心である二人の男に靴音を鳴らしながら近づいて】


「通報が入ったので訪れてみれば――――貴方達が問題を起こしている犯人でありますか
何が原因かは分からないでありますが、もっと穏やかに問題解決を――――」

【言葉を言い終えること無く、片方の男から罵倒が飛んで】
【――――邪魔をするなと言わんばかりに振られた腕。軽い体重であるが故に、吹っ飛ばされる】
【……其処で終わり、なのだろう。一般人であれば】
【けれども、少女が腕に通している物は自警団を示す腕章であって――――受け身を取って起き上がった時の顔。ピクピクと眉が動いている気がした】


「――――其れが答えでありますか。ゴリラさん達には何を言っても無駄でありますね……ならば」

【その後の展開は、実に速く】
【今度こそ気絶させようとした男の殴打を受け流せば、地面へと叩き付けて】
【もう一人の男が椅子を持ち上げ、叩き付けようとしたならばその頭を鷲掴みにして、壁へと叩き付ける】
【たった、数秒の出来事。その場には、伸びた男が二人だけ】


「ふぅ…………一件落着でありますね
マスター。私にも牛乳を一杯お願いしたいであります
あ、蜂蜜を沢山入れて欲しいでありますよ!」

【適当な男達に外へ運び出すように指示したならば、店主に注文するのは――――何とも子供っぽい品】
【やがて出されたコップを嬉しそうに両手で抱いたならば、席を確保するために辺りをキョロキョロと見渡すが】
【――――或いは、先程の場面を見ていた者の興味を惹くこともあるか】








【誰一人として出歩く事の無い夜の街】
【――――其れもその筈。この街の中心に瘴気が漂っているのだから】
【不審に思って辿ったのならば、やがては一人の少女が視界に映るであろうか】
【紅いドレスを纏い、耀きを放つ金色の髪を持った少女。それと、その場に似合わぬ、ティーセット】
【一つの椅子に腰を掛けたのならば、カップに紅茶を注いで】


「誰も居ないのね。こんな素敵な夜なのに、誰も居ないなんて不思議ね。とっても、不思議
星だって沢山輝いているのに、誰も見ていないのかしら
こんなに綺麗なのに、何も見る事が無いなんて残念ね。残念」

【瘴気の元は、紛れもなくこの少女なのだろう】
【住民の誰もが関わるまいと窓を閉め切って、カーテンで閉ざしてしまって】
【――――クスリ。一人笑えば、やがてこの場を訪れた者へと視線を移すのだろう】
【見てくれだけは、ただの少女と何ら変わりない。だけれど、纏う気配だけは完全に別な種族で在ると告げている様】


「あなたはどう思うかしら?
星も綺麗で、とっても素敵な夜だと思わない?
…………それとも、真逆かしら。月が出ている夜は嫌い?」

【相手が話し掛けるよりも早く、投げかけられる問い】
【ゆるりと小首を傾げれば、答えを求めるけれど――――】

/所用の為、12手前に一旦落ちまするがもし宜しければ!
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/08/28(水) 22:31:15.83 ID:EjUUS2a5o
邪気眼、厨二、ファンタジー系なりきりのゴミ溜め
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/net/1377415410/

ご は ん か け ご は ん
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/6804/1350046967/
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/28(水) 22:35:14.86 ID:CR71+nVKo
>>304
「―――……優しいんだな、ソニアちゃんは。」

能力があってこそ、この男は人助けをしていた。けれどその奥に正義の心が有ることを、とっくに見透かされている。
感嘆。自分と10歳ほど歳が離れているんじゃないかと思わせるほどの、こんなに幼い女の子なのに。
その言葉は酷く大人びていて、少なくとも、この男の性格よりはずっと高みのものだった。男自身そう思うのだから、間違いない。

こんな歳でそんな思想を持っていたら、大人になった頃には、あのUNITED TRIGGERのリーダーでもやるんじゃないかと、
普段他人に関してあまり興味を持たない男にそう思わせるほどで。


「……」

その反応は、男から見ても不自然なものだった。
色々と突っ込みたい所はあるものの、先ずは彼女から差し出される左手首をそっと取って、戻そうとするだろう。
その後、撫でてくれたお礼にと、彼女の頭をそっと撫でようとする。力加減は分からなかったけど、彼女からしてみれば、そっと、程度だろう。

「包帯の下。俺の目には、どう見ても普通じゃない傷やら何やらが有ると思うんだけども。……どうだ?」

その言葉は、叱るような口調ではなかったものの男からしてみれば「注意」だった。
ごまかすのは良くない、そう言外に言っている男。君のような幼い子は、大人を頼りなさいと。
烏滸がましいと、そう思われてもしょうがない男のその発言は、優越感を得たいやら、そういう気持ちで言ったのでは絶対に無かった。
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/08/28(水) 22:36:01.75 ID:Z7iEIMkyo
>>305

……ん?あぁ、何処のガキかと思ったらご同僚かよ
欲しけりゃ別に良いぜ。煮るなり焼くなり食うなり、好きにすりゃいい
全員、鳩尾や顔を殴ったくらいの怪我しかしてないはずだが……。

【声が掛かるやいなや、視線をそちらに向ける。まず機関の紋章を見留めてから】
【ついで、OK≠フ答えを返す。そこまでさほどの時間はかからなかった】

【恐らく女性からすれば振りかかる火の粉を払っただけで、その行く末などどうでもいいのだろう】
【マインドに命じると、順に三人の自警団員を彼らの方へと引きずり、投げた】
【壁に押し付けられていた一人は鼻が折れ――もう二人は吐血が認められたが】
【そのいずれも意識は辛うじて保っていて、抵抗が薄いあたり、格好の餌食だ】

にしても……その格好からして、お前ら普通の戦闘員じゃあないな?
三人組ってのも中々珍しいし、一体何処の……あァ待てよ、雷の国か……

雷、っていうと確かこの間、グラトンの爺さんが都市を占領してた筈だな
……とすろとお前ら、そこの所属か?或いは爺さん直属の部下、とかな
ま、どっちでもいいさ。俺はNo.3だ、名前はベイゼ・べケンプフェン。宜しく頼むぜ“三人組”

【一方で女――ベイゼは、三人の身なりや、特に瞳を見遣りながら言葉を続けた】
【それぞれに向けられるベイゼの双眸は力強い黄土色。そこに妙な意志はない】
【自警団員達が逃げないようにかマインドは尚も発現させたままだが――接触は、比較的穏やかに済んだ】
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/28(水) 22:45:53.71 ID:R0wiIvtfo
>>308

【――――――優しい、との言葉が彼女には擽ったくて】
【でもそれが彼女にとってはとても不思議でもあって】
【小さな唇が揺れた、細いその輪郭をなぞるように言葉が零れた】


でもね……ソニア、思うの……困ってる人を助けるの、当然のことって
だからね、そういうのが、優しい言われるの……おかしいって、思うの
みんながみんな、困ってる人、助けてたらね、優しいって言われないはずなの

……ごめんね、ソニア……こっちの言葉、慣れてないから……すっごく、変なの
でもね、思うの、そう、とっても……思うの


【皆が皆、他者に親切できるのであれば、彼女の行いは親切≠ナはなく当然≠ニなる】
【だからこそ、それが親切と形容される社会は、彼女にとっては不自然に思えるのだろう】
【貴方を映すマリンブルーの水面、浮かぶ情景は、どこまでも優しい世界のように】

【言葉はどこかたどたどしくて、その小さな指先で一つ一つなぞるのが精一杯みたいに】
【それでも彼女の見る等身大の世界は、彼女が思うほどに綺麗ではなくて】
【けれども彼女は、それを綺麗に出来ると信じていたかった】


っ……わっ、えっと……ちが……ちがっ……ぅ……
……えっと……この傷はね……悪魔に、つけられたの……

ソニアも……分かってない、の……どんな影響が、あるか……
だから、おにーさんには関係、ないの……ソニアの、問題、だから


【踏み込まれる一歩は、彼女のデリケートな部分を刺激して】
【びくっ、とその身を揺らすのだろう、華奢な両肩が揺れたなら、それはまるで漣のように】
【怯えた色をそこに浮かべた彼女、肌に触れる貴方の体温に、その怯えが溶けていくかのよう】

【なでられる感触、プラチナブロンドの髪は絹糸の何倍も柔らかくきめ細かい】
【見上げるマリンブルーの視線、どこか潤んだその色合いは、大人びた彼女が少女に戻った証で】
【彼女も理解できた、貴方のその言葉が上辺なんかじゃなくて、本心から、でたものだって】



311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/28(水) 22:52:35.16 ID:lz/2y0sc0
>>309

……ありがとう、助かるわ……!
「……!」
<……!>

【女の承諾を得て、にわかに色めき立つ3人の機関員】
【放り込まれる3人の自警団員を見下ろして、その3人の表情に一瞬、狂気が走った】

【――――そこから展開される光景は、電光石火の言葉の似合う素早い『殺し』だった】
【東洋系の少女の足元に転がった団員は、その首をガッチリとホールドされると、思いきり首を捻じ切られ】
【ブロンドの髪の少年は、突如その指先を鋭く『伸ばし』、自分の目の前の団員の目を『目刺し』の要領で思いきり刺し貫き】
【赤髪の少女は、腰から剣を抜くと、真っ向から最後の一人の頭を叩き割った】
【――――大した悲鳴も漏らさせず、子供の様に見えた3人の機関員は無抵抗の相手を殺害したのだ】

……ふぅ、よし……!
後はもう、とりかかるだけだけど……――――?

【殺しを済ませた3人の、東洋系の少女は軽く息を吐き出し、満足げな表情を浮かべて死体を見下ろすが】
【女――――ベイゼの様子に思わず向き直り】

あぁ……『おじいちゃん』のお知り合いだったの……そう、私たちはグラトンおじいちゃんの直属よ……
――――『食人鬼兵(グールソルジャー)』実戦評価部隊『ネバーランド』……私は、シュバルツガイスト
「……僕は、ジ・エンブリオン……」
<…………!>
…………この子は、クロス・ザ・ルビコン……よろしく、≪No.3≫……

【グラトンの名前を出した事で、自分たちの事にも説明が必要だろうと感じてか、それぞれが自己紹介をするネバーランドの面々】
【唯一、赤髪の少女――――クロス・ザ・ルビコンは先ほどから言葉を発しておらず、それをフォローすように、東洋系の少女――――シュバルツガイストが紹介し】
【また、一行のリーダー格の様なものを務めているのも、またシュバルツガイストであるらしい】

…………ところで、さっき『打って出てきた』とか聞こえたけど…………何か、あったの?

【どこか頬を紅潮させて、足元の死体を見下ろしていたシュバルツガイストだったが、ふと思い出したように、ベイゼに問いを飛ばす】
【先ほど、通信端末を覗きこんでのベイゼの独り言を、部分的に拾ったのだろう】
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/08/28(水) 23:08:06.48 ID:Z7iEIMkyo
>>311

(『食人鬼兵』の実戦評価部隊『ネバーランド』、ね……成程。)
(あの爺様、名前の由来を聞かなくて済む中々素敵なネーミングセンスをお持ちらしい)

どう致しまして。仮は俺の見えない所で喰う、ってことで頼んどこうか
別にそういうのが駄目ってわけじゃないが、見てて気分の良いもんでもないんでね

それに知り合いって言っても、会合だので顔を見知ってる程度だ
だからお前ら、雷の国に戻ったらよろしく言っといてくれよ?
此処最近じゃ数少ない、元気≠ネ一桁ナンバー仲間だしさ

【三人の俊敏な殺しを眺めつつ、ベイゼは後に告げられる身分と行為を照合する】
【確かにわかりやすい。殺して食べ、それが動力となってまた[ピーーー]のだろう】
【兵士――いや、兵器か。噂に聞くグラトンのそれと、創造物である彼らの行動は相違なかった】

【そして如何にもそれらしく適当な挨拶を済ませると、今度は質問に答える番】
【情報端末の画面を彼らに向けると―――流れだすのはとある音声データ】
【それはSCARLET≠ニいう組織によって公開された、新たな悪≠フ産声で――】

―――要するに、カノッサ機関以外の世間的な悪の組織がフルーソに襲撃翌予告をしたのさ
此処の所、リリアやコーネリアスと言った重鎮が沈められてるし
まあタイミングとしちゃ良いよな、ってボヤいてたんだ。

連中の名前はGIFT=c…能力者が非能力者を支配するのが正しいんだと。
カノッサ機関とは表立って争っちゃいないが、最終的に合流することはないだろうな

【ベイゼなりに理解したことを、少し噛み砕いて彼らに告げる】
【GIFT――能力者が世界を支配するという思想は、ある意味では世界の完成形の一つだ】
【しかしその世界で機関はどうなるのか。まず確実に安穏としてはいられないはずで、彼女はソレを言っていた。】
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/28(水) 23:10:08.11 ID:LNUgwezeo
>>306
【瘴気に侵された夜の街。こんな場所を歩き回る者が、一般人である可能性は低いだろう】
【街の住人たちが家に閉じこもっているこの状況でこそ、表を歩けるような存在もいる】

【優雅に椅子にかけて紅茶を注ぐ彼女のいる場所へ向けて、重苦しい足音が近づいてくる】


……そうだな。いい夜だ。月や星が明るいと、手元が見えて肉が解体しやすい
すまないね、情緒に欠ける答えだが

久しぶりだな、アリス。この夜空を独り占めとは羨ましい限りだ
よければ、また御相伴に預かれないかね?


【ドレスに金髪の少女の視線の先、瘴気に釣られてやってきたのは、身長2メートルを超えているであろう、大男だった】
【短めに切り揃えられた黒髪、角ばった顔つき、口元からは鋭い歯と長い舌が覗く】
【薄汚れた灰色の作業着の上に黒いラバー地のエプロン、黒いゴム長靴で地面を踏み締めて】

【大男は、以前と変わらぬ瘴気と優雅さで小首を傾げる彼女へと、視線を送った】
【黒髪の隙間から覗く、額一杯に埋まった一つ目からの視線を】


/まだいらっしゃいますでしょうか?
/持ち越しとなってしまうと思いますが、よろしければ
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/28(水) 23:11:19.63 ID:CR71+nVKo
>>310

「……くくっ」

「ソニアちゃんはさ。ホント大人びてるな。……俺だったらこの世界が当たり前すぎて、何にも思わないってのにさ。
 確かに皆が皆優しければ、俺がしてたアレは親切じゃないし、親切だって呼ばれることもないよな」

全く以てそうだと、言い負かされた形になる男は笑った。この少女に、感服したと言わんばかりの表情だ。
この「正義」の観念というのか、そんな姿勢と、彼女の言葉で気になった「こっちの言葉」。
もしかして、彼女は遠い何処かからやって来て、その何処かでその「正義」を幼い頃から叩きこまれたんじゃないか、なんて。

しかし、そんな理想の世界があれば今頃この世界は平和に満ち溢れているだろう。出現する悪など、片っぱしから摘み終わっている頃だろう。
言うは易し。しかし男には、彼女に固い信念が宿っているのがわかった。その世界が、実現できるものだと。


「悪魔、なぁ……。能力者が居て、魔法使いも居るけど、悪魔……?
 ……まぁ、其処まで言うのなら俺は関与しないよ。……正直俺も、その傷がどうにか出来るとは思えないし」

少なくとも自分は遭遇したことがないと話す男。嘘を言うメリットもない。
彼女が嘘を付いているということは考えなかった。理由は、男の場合と同じ。

結果、男はその問題に首を突っ込まないことにした。彼女が言ってるのだ。どんな効果があるのか、わからないと。
だったら、下手に刺激しないほうが身のためであるし、なにより彼女のためだろう。こんな女の子を、傷つけるわけには行かないのだ。


それより、彼女は知らないのかどうかわからないが男は彼女と面識があった。2回ほどだ。
しゃがみこんで、視線を合わせているこの場面で、男は唐突に思い出したのだった。1回目は結構前。2回目はつい最近。

「……そういえばソニアちゃんさ、なんか大きな大会に出たり、昼の国で戦ったりしてなかった?」
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/28(水) 23:19:03.42 ID:R0wiIvtfo
>>314

【貴方の言葉の真意を読み取れるほど、彼女は大人びてはいなくて】
【貴方が感服した彼女の考え方、彼女の正義≠ヘむしろ最近になって、育まれたものだから】
【きっとそのことは、誰かの希望に、なるかもしれない事実なのだろうか】


……そうだね……ソニアはね、別の世界から……来たから、そう思うのかも、しれないの
でもね、ソニアの覚えてる、ソニアの知ってる元の世界は、この世界より、ずっと、もっと辛くて、苦しいの――――――
だからソニア思うの、こっちの人の方が、こっちの皆の方が、人にやさしく、なれるって

だからね、おにーさんは……いつまでも、優しいおにーさんで、居て欲しいな
ソニアの大好きな、優しいおにーさんが、いいな


【俯き加減の言葉、彼女の記憶の中の元の世界は、この世界よりもずっと残酷で】
【思い浮かべるのは脳裏によぎるのは、どこまでも辛く苦しい過去】
【だからこそ、この世界の方がずっと、もっと、素晴らしいと思えたから】

【髪がなびく、細やかなプラチナブロンドが宵月の下に曝け出されて】
【微笑みが零れたなら、そこに浮かぶのはどこか悲しげな横顔で】
【そのまま消えていきそうなぐらい儚いほほ笑みで――――――】


……?……確かに、大会も出たの……それに、昼の国でも、戦ったよ
でも、おにーさん、どうして知ってる、の?


【小首をかしげたなら、少動物のような不思議そうな表情】
【ほっぺた一杯に餌をためてそうなぐらい、柔らかそうな頬の輪郭が乱れて】
【紡ぐ言葉が疑問符を添えたなら、声のトーンがするりと溶けこむ】
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/28(水) 23:27:40.97 ID:lz/2y0sc0
>>312

……あぁ、勿論……私たちにとっては御馳走だけど、普通だったらそうなるもんね……
……ジ・エンブリオン、悪いけどクロス・ザ・ルビコンにアレを……
「……うん、ついでに、僕も……」

【名乗りですぐに、自分たちの素性について察したらしいベイゼの言葉に、やや困った様に頭をかきながらシュバルツガイストが答える】
【確かに、もしベイゼがそこのところについて言及しなければ、今頃3人揃って、死体に齧り付いていただろう】
【とは言っても――――シュバルツガイストはともかく、後ろに控えているジ・エンブリオンとクロス・ザ・ルビコンはいささか昂ぶり過ぎているようで】
【咄嗟に、懐から何か白い粉の吹き出る袋を取り出すと、それを大きく吸い込んだ――――恐らく、食欲を抑制する為の何かなのだろう】

了解、グラトンおじいちゃんにはちゃんと伝えておくわよ……
――――あぁ、それと……ブラックハートがいなくなったからって、おじいちゃんは止まらないって事は……言うまでも無いわよね?
私たちだって、あれに負けないくらいの力はあるから……ちょっとした接触があるって聞いたから一応、と思ってね……

【「元気≠ネ一桁ナンバー仲間」としての伝言を承りつつ、シュバルツガイストは付けたしの様にブラックハートについて言及する】
【彼女らとしても、ブラックハートの一件でグラトンの評価が下がっていたりすると困るのだ】
【軽い根回し、となるのだろうか。ブラックハートがなくても、グラトンも、そして自分たちも健在だとアピールをする】

――――あー……これは……おじいちゃんが聞いたら、また喜びそうね……
どっちになるかは分からないけど……きっとまた「面白い奴等が出てきおったわい!」とか言いそうな……
「……でも、大丈夫、かな……?」
ここまで思想的に過激な集団ってなると……どうかな、ちょっと分からないわねぇ……

【ベイゼに再生してもらったデータを耳にして、やはりそれぞれに聞きいる3人。もっとも、クロス・ザ・ルビコンは粉を吸いこんで咳き込んでいるのだが】
【まず出てくる感想が、グラトンの狂乱する様子を心配する言葉である辺り、グラトンは良くも悪くも相変わらずらしい】

――――確かに、こっちが落ち目なところを狙ってきた……って感じも、するわね……
ここまで分かりやすくぶっちゃけちゃったって事は、色々強硬手段に出てくるのも考えられるし……
――――『セードムシティ』、大丈夫かしら……?

【ベイゼの分析を勘案しながら、シュバルツガイストは考え込む仕草を見せる】
【ベイゼの言う通り、現在の機関はトップ陣に大きな穴が空いてしまっている。それも比較的活動的だった面々が、である】
【こうなると、機関に取って代わると言う可能性も、完全には否定し切れない】

……でも、これが旗揚げなら、今後どうなるかは分からないって事よね……
……機関の中には、能力を持たない幹部ってパターンも、まんざらあり得ない訳じゃないから……おじいちゃんは、申し訳程度に能力を持ってるらしいけど……

【思想的に、機関が『GIFT』に対しておおっぴらに敵対する可能性は、今のところないだろう】
【だが、『GIFT』が能力者至上主義とも言うべきものを掲げ、それを取れ程透徹するかによっては、話は変わってくる】
【――――どちらにせよ、今後の事が気になってくるだろう】

――――ベイゼさん。何かおじいちゃんに注文みたいな事はありますか?
何か、必要な戦力の様なものがあれば、おじいちゃんも手配をすると思う……『セードムシティ』の占領も、今はもう落ち着いてるから……
……おじいちゃんも、多分私たちが伝える前に気づくとは思うけど……今後に備えて、損はないかと思う……

【わずかに考え込む様子を見せると、シュバルツガイストはベイゼにそう提案する】
【グラトンは、様々な兵器などを開発する科学者サイドの人間だ。先の見えない状況に際して、ベイゼの戦力強化を図っておくのが得策と、判断したのだろう】
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/28(水) 23:27:50.85 ID:3Kn8uhIX0
>>313
【答えを聞いたならば、楽しそうにクスクスと笑って見せて】
【その反応だけ見るならば只の人間の少女。夜更かしをしているだけの、悪い女の子】
【――――無論、その瘴気が無ければの話】


「良いと思うわよ。お肉屋さんが綺麗な答えを出したら、とっても可笑しなお話だもの
白雪姫にウサギが出てくるくらい、変なお話だもの
――――だから、今晩は、お肉屋さん。とってもお久しぶりね?」

【微笑みかけたならば、椅子に腰を掛けて】
【パチンと鳴らされた指。出てくるのは、以前と同じように古い本が一冊だけ】
【適当にページを捲ったならば「其処に在れ」なんて小さな言葉が紡がれて――――やがてはもう一つ、椅子が現る事だろう】
【場所は、丁度悪魔の向かい側。小さなテーブルを挟む位置】


「ええ、勿論良いわよ
お久しぶりだものね、お肉屋さん。アレからどんなお話が書き足されたのか、私だって聞きたいもの
退屈な退屈な時間。お話を聞くときだけ、その退屈が無くなるのだもの
だから、お肉屋さん――――お話、聞かせてくれるかしら?
悪魔のお話お肉屋さんのお話、何でも良いの」

【男性の異形の姿を見たって、態度を変える事は無い。寧ろ椅子を引いたならば座る事を勧める位で】
【――――その理由は、もう既に分かっている事だろう】
【地面に届かぬ脚。つま先で擦るようにブラブラとしたならば、後は男性が座るのを待つのみ】
【……気付けば、ティーカップが一つ増え、心なしかクッキーの量も増しているけれど】

/居りまするよー!
/ただ、申し訳ないですが次にお返し出来るのは1時前後になりそうです……
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/08/28(水) 23:46:00.13 ID:Z7iEIMkyo
>>316

なに、ブラックハートの件は大丈夫さ。あの爺さんの事は信用してる
そもそも既にお前らは都市一つを占領してるんだ、戦力に不安は無いさ
俺としてはアイツと決着を付けられなかったのが不満では有るが……まあ、それはそれだ。

【続くシュヴァルツガイストの言葉――機関とGIFTの関係性について、が語られると】
【考えこむ彼女とは違い、実に気軽に。ベイゼは肩をすくめ、端末をしまって】

GIFTに関しちゃ、俺は特別懸念は無いぜ。少なくとも今は、って条件は付くが……
まず第一に、機関の主だった面々は能力者だからな。いきなり敵対ってのはないだろう

で、第二に向こうは俺達よりも過激派だ。俺らもテロや殺しはよくやる手だが
GIFTはそれに加えて徹底的な選民思想が特徴だろ?
六罪王一人ひとりだったりすれば負けず劣らずだが、思想≠ネんて嫌悪されがちなんだよ

大体、機関は社会の深い所に根ざした組織だってことを忘れちゃダメだぜ?
アイツらは思想一つで反感を買う。どれだけ余力が有るか知らないが
やがて自警団や礼のSCARLETや、UNITED TRIGGERに余勢を削がれ始めるだろう。

そうなりゃ、機関の勝ちさ。常に第一線に立っていなきゃいけないワケじゃない
最後まで残ってた奴が勝者なんだ。だから、俺達は只管守りに徹してればそれでいい

……もしも奴らがこっちに穂先を向けたり、予想以上に強力なら話は別だけどな。
セードムシティの件も安心しろよ。余裕がありゃ、俺だって手を貸すと伝えてくれ

【これまた自分なりの私見でしかない、が――機関の最終的な勝利は揺るがない、という結論】
【それをシュヴァルツガイストらに伝えると、ふと彼女は耳のイヤリングに触れた】
【黒と白の物が二つ――どちらも、実は魔具。れっきとした武装であったりする】

【触れた理由はただ一つだ。戦力提供の申し出に対し、今の自分に必要な物を考えたのである】

……じゃあ、刃物に対抗出来そうなガントレットでもくれ、って。
何かしら機能が付いてても良いし、片手でも両手でも、貰えるならそれで良い
出来れば普段は目立たない程度のサイズにしておけるなら嬉しいんだが……いや、無理にとは言わないけど、な?
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/28(水) 23:48:20.50 ID:CR71+nVKo
>>315
「別の世界、か」

考えたこともなかった、異世界からの迷い人。彼女も、かなり数奇な運命を辿っているんだななんて、一種同情に似た感情を抱いた男。
異世界というと何だかエイリアンなイメージだけれども、別の世界とは、同じ人間がいる世界らしい。彼女の耳も尖ってない事だし。

そんな彼女が言う、「ずっと、もっと辛くて、苦しい」世界とは、果たしてどんなものなのだろうか。
男は正直、この世界でも苦しい世界だと思う。日々カノッサ機関や他の組織の脅威に曝されているわけだし。
彼女が恐らく体験した元の世界は、無慈悲に、無意味に人が死にゆくこの世界よりも非情だとでも言うのか。そうだとしたら―――。

―――彼女は、どれだけ辛い思いをしてきたんだろうか。少なくともその大きさは、自分よりももっと大きいのだろう。

「……そうだな。ソニアちゃんの居た世界は俺にはわかんねーけども……。
 この世界の人間がソニアちゃんの元の世界の人間より優しくなれるってのは、間違ってないと思うぜ」

「ハハハ……OKOK。ま、言われなくても分かっていたけれども……そう望まれれば、拒否なんか出来ないな」

再び彼女の頭へと手を伸ばして、一回、クシャリと撫でた。
こんな可愛い女の子に言われたのだから………ではない。……いや、ちょっとその気も入っているんだけれども。
こんなしっかりした人間に頼まれておいそれと拒めるような人間ではなかった。というより、男自身なりたくはなかった。
……さっき、約束もしたし。


「やっぱりな、だんだん思い出してきたぜ。水の国の武道会で準優勝したデカイ銃器持った女の子。
 んでもって、昼の国で戦ってたあの女の子。確かカニバディールもソニアって言ってたっけな。結構有名人だぜ、ソニアちゃんは」

「あ、それで俺がソニアちゃんを知ってる理由は、俺が水の国の大会にも出てたし、昼の国で戦闘もしてたから。
 カノッサ機関ハンターのライラ=フェルンストレームといえば、俺のことよ!」

彼女が覚えているかはいざ知らず、そう自己紹介にて力説する男、ライラ。
そのカノッサ機関ハンターといかいう二つ名も、多分聞いたことはないだろう。けれど昼の国の戦闘にて、敵が言った言葉。
その敵……カニバディールは、ソニアだけではなく、ライラという男の名前も口に出していた事を覚えているだろうか。
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/28(水) 23:58:43.17 ID:R0wiIvtfo
>>319

【辛さを多寡で測ることなんてできない、誰しも傷つき傷つけるのだから】
【彼女が思う辛さと貴方の思う辛さ、或いは交錯しない平行線のまま】
【けれどもそのうちにどこか、二つが重なる時がきたなら】


んぅ……おにーさんの手……おっきいの……


【瞼が蕩ける、素肌の体温でも、彼女の冷たい素肌でも十分なほどに】
【柔肌に淡い心地よさが流れたなら、頭を撫でられる感触を楽しんで】
【貴方の体温にずっと包まれていたかった、貴方の優しさに、ずっと】

【手を離されたならきっと、名残惜しそうな視線が瞬くだろう】
【少し眠たげに瞼を開けたなら、瞼のしたからマリンブルーが僅かに覗く形で】
【愛らしさを零すその仕草は、彼女の幼さを強調するのだろうか】


有名人……?……ちょっと……恥ずかしいな……それ
それに、狙撃手はね、有名になっちゃいけないの、そう教えられた、から

――――――かのっさきかんはんたー……?狩人……
おにーさん、すごい人だったの……ソニア、知らなかったの……
えっと、握手して、欲しいな、すごい人とは、握手しなきゃ、いけないって……ゆわれたの


【貴方の言葉に照れたように頬を掻いたなら、純白を濡らす紅潮の色合い】
【それはまるで雪銀に滲ます淡い赤月の月明かりが如く】
【白夜と呼ぶには淡すぎるその断片を見い出しつつも】

【貴方の名前よりも彼女は貴方のその二つ名に興味がいったのだろう】
【ライラ、との名前に聞き覚えがあったのだろう、それ故にその反応が津々と積もって】
【誰に言われたのかそんな台詞を羽ばたかせたら、左手をすっと差し出すだろう】
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/28(水) 23:59:47.97 ID:LNUgwezeo
>>317
【その内に宿る邪悪さと同じく、その姿までも異形の大男に対し、彼女は年相応の幼い少女にしか見えない】
【それでありながら、街の住人たちが揃って家に閉じこもる。その瘴気の濃さは、彼女の強大さを示すかのようだった】

ハハ、確かにその通りだ。今の私の商売は、そういった綺麗さとは縁遠いからな
不思議の国に小人が七人連れ立ってやってくるくらい、妙な話になってしまう

ああ、こんばんは。私の記憶が正しければ、ほぼ四カ月ぶり、か


【一つ目の前で展開される、幻想的な光景。古い本のページが繰られて、テーブルを挟む椅子がもう一つ】
【椅子が引かれて勧められれば、感謝を述べつつ腰掛ける。以前に比べて、警戒は薄くなっている。この瘴気を前にしながら】
【地面の少し上で揺れる彼女の脚に比べて、あまりに太く無骨な脚が地面を踏む】
【一つ増えたティーカップと、増えたクッキー。相変わらず手回しがいい、などと思いつつ】


ありがとう。失礼させていただこう
ああ、あれからいろいろと話が更新されたんだ。是非とも、聞いてもらいたいね

【椅子に深く腰掛けて、息を付く。この場に漂う瘴気を、むしろ自身の肺に取り入れるかのように】
【やがて、口を開いて語り出す】


そう、まずは以前も話した例の半魔、リリアの物語だが……あれには、ピリオドが打たれた
風の国の逆さの塔で、私が一つ目になった元凶たる女は敗れたのだよ

私も、最後の戦いに参加していた。正義の使徒らはもちろんのこと、彼奴が利用していたカノッサ機関にすら、反目され
彼奴のアジトで、最後の決戦が成された。彼奴は暴走し、巨大な竜と融合したような異様な姿となって我々を待ち受けていた


激戦の末に彼奴は瀕死となり、とうとう彼奴自身が塔の中に閉じ込めていた別の悪魔まで息を吹き返した
その悪魔……マモン、とか言ったか。そいつに連れられて、我々は魔界に辿りついた

傑作だったのが、あの半魔め、人前では扇情的な女の姿をしておきながら、正体は13歳の少女だったのだよ
アリス、お前よりも見た目は幼かったかもしれないな

とうとう、その場にいた誰もがとどめすら刺さなかった。私も、少しばかり拍子抜けしてしまってね
無傷で済ますのは面白くなかったから、右耳は吹き飛ばしてやったが
そのまま、あの女はマモンに捕えられた。もう二度とこちらに戻ることはないだろう。めでたしめでたし、だ


【そこまでほとんど言葉を切ることなく並べ立てた。一息つき、クッキーを一つ摘まむ】
【その口元が少し緩んでいた。愉快そうに、おぞましく。怨敵が打ち負かされた瞬間を思い返しでもしたのだろうか】

……肉屋の稚拙な語り口で済まないな。慣れないことは、するものではなかったかね


/了解ですー!!
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/29(木) 00:07:23.28 ID:p3fu9Maf0
>>318

……良かった、そう言ってもらえると、私たちとしても助かるわ……

【かつてグラトンと接触があったらしいベイゼに、ブラックハートの件で幻滅でもされているかもしれないという懸念があったシュバルツガイストだが】
【帰ってくる言葉は、いささか悲観的過ぎたと自省が出来るほどにあっけらかんとしたベイゼの言葉だった】
【恐らく「戦力についての信用」と言う事には、自分たちの事も含まれているのだろうと考えながら頷いて】

…………なるほど…………凄く、説得力がある見立てよね……
今のところ、利害では対立していないし、世界からの反発もより強く受けやすいし、風を受けやすい……か……

【ベイゼの言葉に、思わずシュバルツガイストは小さく何度も頷きながら口元に手をやる】
【単にナンバーズだから、と言うのを飛び越えて、機関の現状をはっきりと理解している人間の言う言葉として、力を持った言説だと感じられた】
【GIFTについて分からないのは、現状ではとりあえず前提として、彼我の比較ではなく、自分たちの事を分析すると――――確かに、そうした視点が開けてくる】
【――――ただの戦闘担当には出来ない事だと、思わずシュバルツガイストは感心してしまっていた】

……ありがたいです、ベイゼさん……兵員の不足を、兵器や技術でカバーしているのが現状だから……
雷の国が反撃に出てくる前に、私たちがもう一手、撃ちこんでやりたいっておじいちゃんは言ってた……その時は、よろしくお願いしますね
<…………>

【更なる協力の約束も得られ、シュバルツガイストはすっとベイゼに頭を下げる】
【――――ナンバーズだから、と言って特別に相手を敬う様な性格でもないのだが、特にこうして協力関係を明言されると、やはりそれも変わってくるものだ】
【それにならってか、背後に控えていたクロス・ザ・ルビコンも見よう見まねと言った様子だが、ベイゼに対して頭を下げていた】

――――ガントレット……手甲……か…………うん、伝えたらまた『F』シリーズの新作に入りそうかな……?
分かった、伝えておきますね……恐らく、またおじいちゃんの事だから、研究に興じ始めちゃいそうだけど……
新しい武具の開発が進めば、私たちや、おじいちゃんの元で戦ってる兵士にも役に立つし……おじいちゃんにとっても、多分楽しい事だから……

【刃物に対抗できる、多機能ガントレット――――シュバルツガイストも、その注文を伝えると承諾し、また実現の可能性も高そうだと判断した】
【グラトンの得意とする3つの分野――――生物兵器、サイボーグ強化と、そしてもう1つが、個人携行用の、多機能装備の開発である】
【それ以前に、全く法則性の無い『気分』で、すぐに興奮や楽しみを見出して行く狂人のグラトンなら、こうした話にまた嬉々として食いつくだろうと】
【それがそれで、また機関の力を高める原動力にもなる――――本当にグラトンにとって、機関は天職と言うか、理想の場所だったのだろう】

<…………ウゥゥゥゥ…………>
「……ねぇ、シュバルツガイスト……そろそろ……」
あぁ……そうね、確かにそろそろ限界が近いかもね…………
――――ベイゼさん、ちょっとこの子、そろそろお腹が空いて我慢できない様子なんですけど…………その死体、かっぱらってちゃって良いですか?
……中々、見苦しい事になると思いますし……私も、そろそろ…………だから

【徐々に昂ぶっていく様子のクロス・ザ・ルビコンに、しょうがないと言った様子で、シュバルツガイストはベイゼにそう告げる】
【――――そろそろ、一行も食人行為にありつきたいのだろう。欲望を抑えるのも、限界があるらしい】
【もっとも、すぐそばに欲望の対象となるものが転がっていては、仕方のない事かもしれないが】
【それでも、先にベイゼが言っていた通り、嫌がる人に故意に見せるものでもない。自制の効く内に、シュバルツガイストはそれを言っておきたかったのだろう】
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/29(木) 00:17:49.78 ID:dBu2t54no
>>320
「なに、有名人になったからって敵に集中攻撃されるわけじゃあるまいし、大丈夫だって。
 そうそう、カッコ良かったぜ? 大会の決勝戦。UTのセリーナと戦ってた時はすげぇって思ってたぜ……」

ま、俺は2回戦負けしたけど……と、実力的にも上である彼女に向かって、恥ずかしげにはにかむライラ。
決勝での相手が相手であったから負けるのはしょうがないにしても、準優勝。素直に実力差を感じてしまうのは当然であって。
しかし内心、やはりこの少女の何処にそんな力があるんだと疑わざるを得ない状況でも有る。
……因みにこのライラ、まだソニアという少女が件の正義の組織の一員だということを知らない。


「其処まで凄くねーぞ? 少なくともソニアちゃんに遠く及ばないな。
 
 いずれは世界を揺るがす大魔法使いになって、カノッサ機関から恐れられる存在になりたいんだが……。
 ……道は遠いかもな」

差し出された手は、左手で答えた。キュッと握ると、今まで握手した手が其処まで柔らかくなかったことを知る。
……ライラ自身、自覚はあった。カノッサ機関ハンターとは名乗っているが、自分は其処まで偉くないということを。
握手を求められたら拒むことはないのだが、その構図は、少女の思っているものとは逆転している。

道は遠いと言って軽く笑うのは、自らの無力さを肯定しているからだろう。
強くなりたいとは願っても、この子の様に、実際強いわけではない。
……この数分の間で、ライラはソニアに憧れを抱いた。その強さに、その確りとした正義に。
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/29(木) 00:24:58.10 ID:VxkF6wgQo
>>323

【多分きっと、今彼女と貴方が戦ったなら彼女はきっと勝てないから】
【彼女の強さとは相手を研究してソレに対して最善手を打つことで完結するもの】
【――――――実力という点で言えばきっと、貴方には遠く及ばないから】


……でもね、セリーナ……強かったの、とっても……
ソニアもねUNITED TRIGGER≠フ一員で……いっつもセリーナのこと、見てるから
だから分かるの、セリーナは、とっても、凄いって……


【小さく零した彼女の所属、その意味合いを彼女は知らなくて】
【揺れる言葉の落し蓋に、潰えた言葉の試し刷りをしたよう】
【水墨の微かな枯れた色合いだけが、そこに波紋を零すのだろう】


ソニアに遠く及ばなかったら、ダメなの、ソニアなんて、ただのちびっ子なんだから
それに届かなかったらね、おにーさん……ライラ、ちょっとダメダメなの

ん……ソニアはね、そんな……恐れられる存在なんて、ならなくていいって、思うの
世界を揺るがす、大魔法使いのライラより
人助けが好きな、面白いライラの方が良いの


【触れる彼女の指先、貴方の手の中で溶けて消えそうなぐらいに小さく華奢で】
【冷たい体温はきっと、彼女の白い素肌からも予想できるものであろうか】
【どうやら彼女の中で貴方は、面白い人、との区分のようで――――――】
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(埼玉県) [sage]:2013/08/29(木) 00:25:24.37 ID:d6sjfxfLo
>>322

頭なんか下げること無ェよ、ナンバーズの数字はどれも対等なんだ
グラトンの直属の部下なら同じようなもの……協力するのは当然、ってな
まして、俺も向こうも機関の事を大事に思ってるわけだから尚更さ

……雷の国の件も、GIFTの件も、まだハッキリと断言は出来ないが
とにかく出来る範囲では力も貸すし調査もする、それだけはしっかりと伝えてくれよ?

【――と、そう簡易に言葉を纏めると、イヤリングにやっていた手を戻し】
【両手を組みながらシュヴァルツガイストの言葉を聞き、その奥のクロス・ザ・ルビコンを】
【その状態を確かめるように見遣ってから、軽く笑って頷いた】

ああ、手甲だ。その様子だと、どうやら期待して良さそうだな
あの爺さん探究心と開発にはホトホト関心させられるぜ、参るね全く。

……っと、そうだ。もし戦力について不安がありそうなら、一人推挙したいのが居るんだ
カニバディール≠チて、あの平の機関員はかなり優秀と見ていいぜ
もし出会うことがあればきっとグラトンの爺さんの力になるはずだ。俺のお墨付きで、な

それじゃ、この辺りで退散としようか。中々有意義な時間を過ごせたぜ
お前らもこれからどうぞ『ごゆっくり』……じゃあな、ネバーランドのお三方――。

【そう言うと、ベイゼは踵を返して路地裏の奥へと進んでいき、闇に消えていった】
【彼女のブーツの音が聞こえなくなるのが、恐らくはネバーランドにとっては始まり≠ネのだろうか】
【彼らの食事を邪魔するものも、見物するものも、そこにはもう誰も居なかった。】

/ではこのあたりでっ、お疲れ様でしたー!
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/29(木) 00:42:47.80 ID:p3fu9Maf0
>>325

……ベイゼさんの様なナンバーズがいるなら、機関も先の見通しは明るいと思う……勿論、伝言はハッキリと承ったよ

【戦闘力も高い事を目の当たりにし、そしてそれだけにとどまらない頭脳を持ってもいる】
【また、連帯意識をもって仲間と組む事も出来る――――確かに、組織にとってはこれ以上ないありがたい存在だろう】
【ましてや、命の掛かっている世界では――――シュバルツガイストはもう一度、深く頭を下げた】

……自分の身の回りの全般、全部を楽しめちゃうんじゃないかってぐらい、いつもから凄いから……
さすがにもう、新しい分野の開拓とかは難しそうだけど……もう少し若ければ、もっと色んな事を専門にしてたのかも……

【3つの専門分野を持つと言う時点でも大概だが、専門に届かない、個人の趣味の様な範疇で言えば、それこそ更に多彩な技術を持っている】
【無論、実用レベルには至らないが――――そんなグラトンは、シュバルツガイストとしても尋常ではない存在だと認識しているのだろう】
【もっとも、その苦笑はいつまでも元気な『おじいちゃん』を半分誇りにしている様な、悪意の無いものだったが】

……カニバディール=c…確か、昼の国を襲撃したあの……
ベイゼさんの推薦なら、まず間違いはないと思います…………情報、色々ありがとうございます……!

【かつて、昼の国で同じく戦乱を起こした仲間であるとシュバルツガイストは思い出し】
【その実像について、ベイゼのお墨付きがついているのなら、確かに一度接触する必要があるかもしれないと、深く刻んでおく】

(……『カニバル(人食)』……か……)

【ふと、その中でシュバルツガイストは考え込む。名前から、もしかしたら自分たちに近い性質を持っているのでは、と】
【その推測も、実際には大きく的を外してはいない――――もしも会った時、機関員としての立場を超えて、何かが起きそうだと、そんな予感がした】

……ガントレットの件、必ず伝えておきます…………そちらもお元気で……≪No.3≫……!
「……ねぇ、そろそろ、良いよね……?」
<…………!>

【わずかに頬が緩むのを自覚しながら、その背中を見送るシュバルツガイスト】
【――――昂ぶりを抑えきれないのは、何もクロス・ザ・ルビコンだけではなかった。ジ・エンブリオンも、先ほどまで話し込んできたシュバルツガイストも――――】
【その背中が見えなくなるまで、じっとベイゼの背中を見送り――――】

――――――――よし、良いわよ! 戻る前に新鮮なの、頂くとするわ!
「……じゃあ、目玉、いただきます……!」
<ハハァァッ!!>

【――――嬌声と、それに続く湿った断裂音や破裂音――――その場は、地獄の饗宴と化す】
【先の見えない世界の闇で、今はただ、この小さな場で正義が悪に屈していた。流される血が世界を覆うのも、あるいは現実の事になるのかも知れなくて――――】

/乙でしたー!
327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/29(木) 00:46:02.34 ID:dBu2t54no
>>324

「……! ソニアちゃんも、UNITED TRIGGERの一員だったわけな……道理で強いはずだ。
 なるほど、スッキリしたぜ。

 俺も一回、セリーナと共闘したことが有るんだが……。正直その時は、自分が無力だってことを思い知ったぜ。
 心の強さが違うよ、アイツは。能力だけじゃない、精神面も、誰よりも強いんだな」

あの場で自分が所属する組織のリーダーと互角に渡り合えていた事。
確かにそれは、分析し尽くしているからかもしれないけれども。でも、「強い」と言うのは何も実力の話だけではなくて。
そういった面で、ソニアという人物は実力者なのだろうと、適当に予想を立てる。

5月頃だろうか、『絶望』と真向から対立したあの時に、ライラはセリーナの人格者の面を垣間見た。
アレは一種の指標だと、そう思う。ライラが絶対に追いつけないであろうが、目指すべき旗。正義その物が其処にあった気がしたとライラは想い出す。


「謙遜しなくていいんだぜ? ソニアちゃんは強いよ。……俺が言っても説得力無いけどな。
 だから、俺は努力するんだよ。 ダメダメじゃなくなるように、ソニアちゃんに追いつけるようにな」

「――――――……面白い俺、ね。

 それは――――――……うん。……さて、と。もう行くかな」

ライラは、彼女の言葉にしばし驚いて、そしてニカリと笑った。
それは、単に肯定する笑みではないのだろう。単に面白い人間にはなれないということを、ライラは自分自身でよく分かっていた。
けれど、この子の顔がショックで悲哀の表情になるのは何だか嫌で、誤魔化すように、ライラは立ち上がる。

そして魔法使いの男は最後、ソニアの頭にポンと手を置くと直ぐに離して、去っていくのだろう。
じゃあな、と軽く手を降って背中を見せて、やがては繁華街の人の波に消えていく。……ライラは、ちょっと名残惜しいような気さえした。

―――この日のライラの日記には、勿論町中で出会った強い女の子の事が書いてある。

/それではこの辺で! 絡みお疲れさまでした!
328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/29(木) 00:49:11.98 ID:EhoQXeSD0
>>321
【感謝の言葉には気にする事は無いとでも言いたげな素振りを見せて】
【カリカリ――――軽い音。クッキーを頬張る、小さな音】
【本から現れたであろう其れは、未だ仄かな暖かみを持って居て】


「……お肉屋さんの言っていた悪魔のお話が終わったのね
ふふふ――――其れは、とっても面白そうなお話
ねえ、お肉屋さん。それじゃあ、悪魔の怖い怖いお話を聞かせて頂戴?
ずっとずっと楽しみにして居たのだから――――お肉屋さんの言葉で、お話を紡いで欲しいわ」

【漏らした微笑みは、クッキーの甘さでは無く、楽しみにしていた物語の続きが綴られたから】
【悠久の時、楽しみなんて一握り】
【――――その内一つが、悪魔に関する事。即ち、男性が紡ぐ話であったのだろう】
【まるで、新しい本を買った子供が待ちきれぬ様にも思え――――静かに、耳を傾けた】


「…………ふふ、全部全部敵に回してしまったのね
自分の居場所すら無くしてしまうなんて、面白いお話
櫻の言葉で……因果応報――――って言うのかしら。よく、わからないけど

それにしても……マモンまで出てきたのね
北の王。異常なまでにお金に執着している悪魔だったかしら――――実際に会った事は無いし、会う必要も無いから朧気だけど……」

【結末を知れば、それこそ悪魔じみた笑みを浮かべて見せた】
【何も知らない者が見たならば、悪寒が走るであろうその笑み。一種の、異常性】
【同類で有ろうと無かろうと、全てを物語の一人程度にしか考えて居ないので有ろう。だから、どんな犠牲が出ようがただ楽しそうに出来事を追っているだけ】


「優しいのね、お肉屋さん。お肉屋さんのをそんな風にしたのは、その悪魔なのでしょう?
それなのに、右の耳だけで済ませてしまうなんて――――それとも、子供だったからかしら
ふふ……どっちにしたって、優しいのね。私がその場に居たら、遊んでいたかもしれないのに
そうね……同じ目に遭わせて見る位には、遊べたかも知れないのに」

【“そんな風”つまりは、人間から掛け離れた様にも思える姿。その元凶で有ろう相手にただ右耳だけで済ませる何て――――そんな言葉】
【或いは、ただからかっているだけだろうか。どちらにしろ、最期の言葉だけは冗談にも思えず】
【IF――――もし、自分が居たならば】


「いいえ、お肉屋さん。とっても素敵だったわよ?とっても、とってもね
だけど――――お肉屋さんの一つのお話はピリオドが打たれたのよね
新しいお話、新しい編を書くのかしら、お肉屋さんは
…………もしも書くなら、どんなお話にするのかしら、かしら?」

【――――そして紡がれるのは、男性の新たな物語、其れは如何なる物か。その問い】
【果たして今区切りをつけ、もう新たな話は紡がれないのか――――なんて】
【空となったカップに紅茶を注いだならば、ゆっくりと喉へと流し込んで】
【金色の瞳が、じぃと見つめる事であろう】
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/29(木) 00:52:29.06 ID:VxkF6wgQo
>>327

【貴方の言葉を肯定するように彼女は頷くだろう、彼女にとってもセリーナはそれだけの人物だから】
【――――――でも同時に、心の中で、セリーナを神格化しすぎではないか、と思う気持ちもあった】
【彼女にとってセリーナはUTのリーダーであると同時に、一つの女性であったから】


うん……バイバイ、また会おうね、ライラ……
次会えた時は……ライラのこと、もっと知りたいな


【人波にもまれて、やがて溶けていく貴方の背中】
【消えるまで手をふって、その場を後にするのだろう】
【満足感は消えず、夜の中、歩み続ける少女の脚の音】

【――――――響くのはきっとただの可憐な音色なのだろう】


/お疲れ様でしたー!
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/29(木) 01:29:39.22 ID:KYpX4MN6o
>>328
【自身が摘まんだクッキーの味が、口中に広がる。暖かさをわずかに保った味】
【楽しみにしていた、と言われれば悪い気はしないのか、同じく口元を綻ばせる】
【おそらくは、自分よりも遥かに長い時の流れの中を生きる彼女、その物語の内に自身を割り込ませていく】
【魔族の少女と、異形の大男。物語の中身よりも、ある意味こちらのほうが異様かもしれない】


因果応報、まさにその通りだ。魔族が人の世の言葉の通りになるとはな。ふ、ふ
そうだ、彼奴にはただ二人、味方の魔族がいたのだが、その二人すらその身に取り込んでいたよ
自分で自分の居場所を食いつぶしたというわけだ。まったく、愉快な話だったよ

ほう、マモンの名は知っていたか。かなり高位の存在だとは感じていたが
金に執着するとは、俗な魔族もいたものだな

【彼女が浮かべた笑み。まさに、悪魔的なものだった。そこに見える異常性は】
【彼女が魔族である、というだけなのだろうか。彼女の前では、全てが物語を綴るための紙の上のインクか】
【その、悪寒を走らせる笑みを前にしても、大男は動じる様子もなく。彼女を魔族と知るためか、大男もまた異常であるためか】


優しい、か。マモンも言っていたよ。美談にしたいのか、とね

だが、優しいというのは少し違うだろうな。そもそも、私の肉体をちぎったのは、私の選択でもあった。それと差し引きで、右耳を選んだのだ
それに、ただ奪っただけではない。私の上司から譲り受けた、対魔族用の銃を使った
あれを受けた時の彼奴の苦しみようといったら……多少は溜飲が下がったよ

子供だったから、というのも違うな。子供どころか、胎児を手にかけたことすらあるんだ、私は
だが彼奴には、もうそれ以上食らわせてやる気もなくなってしまってね……あれほど恨んだ相手が、怯えた子供だったのだ
彼奴がこれからの命を生きて苦しむなら、そのほうが愉快だろうとそう判断したまでだよ


……だが、そうだな。あの場にアリスがいたなら、もっと愉快なことになっていただろうに

【からかいなのか真意なのか判断しかねる彼女の言葉に、大男のほうは少し気の抜けた声音で、延々と妙な理屈を述べて否定する】
【事実、寸前まで大男は半魔を抹[ピーーー]るつもりだった。それが、半魔が正体を現した時、どうにも毒気を抜かれたのだ】
【恨む価値すら最早ない、と】

【しかし同時に、最後の彼女の言葉には、どちらが悪魔かわからなくなるような醜悪な笑みを浮かべて見せた】
【脳裏に交錯するIF。それが現実のものであったなら、きっとさらに愉快な物語であったろうと】


そう言ってもらえるとありがたいね。お前の一時の楽しみになったのなら幸いだ
……ああ、そうだ。確かに、一つの章が終わりを告げた
――――新しい物語には、すでに着手を始めている

今度は、奇怪な盗賊団の物語だ。私の昔の仲間を集めて、すでに先日一つささやかな事件を起こしたところだよ
昼の国の首都で、ちょっとしたテロをね。まずは序章、というわけだ

異形の盗賊どもが無辜の人々を踏みにじり、それを許さぬ正義の使徒と対決する
筋書きはありふれているが、役者は良質な者が揃っている。きっと、面白くなると思うよ

【彼女が紡ぐ問い。新たな物語の内容。陳腐なれど、確かな現実としてあるもの】
【いかれた肉屋は、己の話に区切りをつけようとはまだ思っていないらしい】


【言葉を切れば、大男も彼女にならって紅茶を飲む。喉を潤す温もり。自分には似合わない】
【一つ、飲み終えてカップを置くと。一つ目の黒が、金色の瞳を覗き返す】

……そうだ、お前の物語のほうはどうなのだね、アリス
あれから、何か新展開があったなら、聞かせてほしいのだが

【今度は、肉屋からの問い。肉屋もまた、彼女の物語の続きに興味を惹かれていたらしい】


/遅くなりました、すみません……
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/29(木) 02:01:35.90 ID:EhoQXeSD0
>>330
「悪魔なんて、人間と同じ位――――いえ、もしかしたらもっともっと沢山居るかもしれないわね
……だから、私の知っているマモンかは分からないの。人間にだって、同じ名前は沢山あるでしょ?

そう――――お肉屋さんがそう言うのなら、きっとそうなのでしょうね
それに……怖い怖い。対魔族用のなんて使われてしまったら、私も死んじゃうのかしら
…………怖いけど、楽しそうね。お話を終えることが出来るなら、多分楽しそう。ねぇ、お肉屋さん

お肉屋さん。お肉屋さん。私は怯えた相手ならもっと怯えさせて楽しみたくなるわ
生きて苦しんでいたって、私はその苦しんでいる所を見れないもの
だったら、何回も何回も何回も首を絞めては離して、バタバタしていた脚も動かなくなって――――そして、ただの物になるの
それを見ていた方が、面白そうだけれど」

【悪魔なんて、きっと砂の数ほど居る。そんな旨の言葉】
【元より同族に興味を抱かないが故に分からず、同族に知り合いを作らないが故に、情報も無い】
【どちらかと言えば――――玩具的な意味で――――人間が好きだから】

【対魔族用銃との言葉を聞けば戯けた様子を見せるけれど、どうにも本気で嫌がっている様にも思えず】
【以前の話――――本当であれば最早生きている事にも“飽きている”筈】
【だから、自分のお話を終えることは楽しい――――との言葉が出るのだろう】


「ええ、お肉屋さん。貴方の作るお話は楽しいから好きよ?
ふふ――――悪魔のお話が終わったと思ったら、次は人間同士の啀み合いのお話に変わるのね
同じ種族なのに殺し合う……素敵なお話ね。本当に役者が良い人だらけなら、もっと素敵なお話
楽しみにしているわよ?お肉屋さん
貴方ならきっと、とても楽しいお話を聞かせてくれる筈だもの――――だから、楽しみにしているわ」

【一つだけの瞳で見られたって、ニコリと微笑んで】
【カップが空となっていたならば、新たな注ぎ足すであろう。鮮血の様に、赤い赤い紅茶を】
【――――返す様に男性から紡がれた言葉には、直ぐに返す事は無く】
【何処か、思案するような表情を浮かべたならば、小さな溜息を吐いて】


「私の方は特にお話は無いの。残念ね、とっても残念
役者になる“玩具”で遊んでみたり、気に入った人間を“住人”にしているだけ
殺してくれそうな人間は、相変わらずキサラギ達だけ――――人間は弱いから、仕方ないの。仕方ない
…………だけど、そうね。そろそろ新しいお話を紡げれば良いのだけれど。何か、無いかしら?」

【気紛れに人を欺き、誘惑し、殺す。中で気に入った人間が居れば眷族とする】
【――――悪魔としては、何ら不満の無い生活であろう。普通であれば、だが】
【死という概念が薄い魔族からすれば極めて退屈な日々。何千何万何億と繰り返した日常】
【……だから、悩ましげな溜息を漏らしたのだろうか】


/お気になさらずとも大丈夫ですよ!
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2013/08/29(木) 02:34:44.69 ID:KYpX4MN6o
>>331
ふむ、なるほどな。悪魔にも同じ名前の者がいる可能性もあるのか
リリアを奴隷にしていたという話と言い、魔族と言っても人間とさほど変わらないような者も多いようだ

さて、あの銃は非常に強力だが、お前に通じるかどうかはわからないな
心配せずとも、せっかく路地裏で得た貴重な知り合いに向けて引き金を引くつもりはないよ

……ふふ、そうか。飽き≠ェ来ている、とそう言っていたな。ならば、終焉すら楽しみというわけだ


確かに、それは一理あるな。自分自身は相手の苦しみを知れない、というのはその通りだよ
愉快さを追求するなら、そのほうがきっと楽しいだろう

だがアリス、お前の言葉を借りるなら、私も飽きて≠オまったんだ。お前のそれに比べたら、あまりに短い物語ではあったが
私の興味は、半魔から新しい物語へと移ってしまったのだよ。半魔の正体を見た時点で
そうやって弄ぶのも楽しそうだが、もっと興味を惹かれることが目の前にぶら下がっている
古い玩具は、放り出すことにしたんだ

【終焉すら楽しむ彼女、その口から漏れ出るのは聞くも恐ろしい言葉の数々】
【同族には興味を向けず、人間を玩具として好む。しかし考えてもみれば、自分とも重なる部分があるとも言えそうだ】
【紅茶をいただきながら、彼女に言葉を零していく。二つの異形の茶会は続く】


ハハ、嬉しいことをいってくれる
そういうことだ。人間同士の争いの物語は、人間の短い歴史の中で延々と繰り返されてきた鉄板ネタだが
それ故に王道的な面白さもある、と私は思うよ。あれほどの役者が揃えば、なおのことだ

先日の序章でも、名だたる名優たちが一堂に会してくれた
ああ、いいともアリス。ぜひ、次回を楽しみにしていてくれ


【一つ目の視線にも相手は動じはしない。魔族。その強大さ。どうも奇妙な知り合いを作ることが多い、などと失礼なことを考えて】
【注がれた紅茶に目礼を一つ、鮮血と見紛うほどの赤い紅茶をじっくり味わう】
【そこへ、歪んだ黒い両耳に滑り込む、彼女の嘆息】

そうかね、それは残念だ……
そうそう、お前の求める逸材が転がっていようはずもないか。人と言うのはぜい弱なものだからな

そうだな、新しいと言えばホットな話題が一つある。先日、水の国にある組織から声明が届けられたらしい
人間の能力者を選ばれし優良種と定め、そうでないものを支配する、などと言い放ったのだそうだ
組織の名は……GIFT=Bそう、GIFT≠ニ言っていた

それに対抗すべく、各国の軍と警察がSCARLET≠ニいう精鋭部隊を創設もした


また、新しい火種が飛び込んできたというわけだ。これらの組織の特徴からして、必然、強者が多く集まってくるだろう
あるいは、アリス、お前のお眼鏡にかなう輩も混じっているかもしれないぞ

近々、さっそく行動を開始するらしい
退屈な日常に少し変化くらいはつけられそうだと思わないかね?

【退屈は神をも殺す、という。眼前の魔族ですら、例外ではないらしい】
【気が遠くなるほどの長い時間、同じことを繰り返して切れば悪魔と言えど飽きもするというわけだ】

【そんな彼女にいかれた肉屋が告げたこと。新たなる戦いの予感を感じさせるもの】
【新しい、という点においては、恐らく今最も鮮度の高い話題であろう。GIFT=AそしてSCARLET=z
【アリスの玩具たる人間たちの次なる動きは、果たして彼女の退屈に抵抗しうるだろうか】
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/29(木) 03:09:02.10 ID:EhoQXeSD0
>>332
「悪魔が悪魔を奴隷として扱うなんて……ふふ、人間となーんにも変わらないのね

……お肉屋さんも私と同じ位“飽き”が速いのね
でも……確かに、玩具なんて捨てきれない位沢山在るのだから、仕方ないわ
逆に、それだけ沢山在るから新しい玩具で遊びたくなるのだから……仕方ない、仕方ないわよね
壊れてしまっても、沢山代えがあるんだもの」

【命を命として考えず、ただの暇潰し程度としか捉えない】
【――――だから、瘴気だって隠す事は無い。もしかしたら、この街の中で瘴気に蝕まれている者が居たとしても、だ】
【所詮は自分に関係の無い話。街全てを含めてもたった数百人が死ぬだけの事。一節も記す必要の無い、下らない話】


「お肉屋さんの言うとおりね
……愛し合っていた人間同士が次には殺し合うなんて、とっても面白いわよね
人間は悪魔よりもよっぽど感情豊かだもの。次に何が起きるか分からないから、とっても楽しいわ

――――だから、お肉屋さんの作ってくれるお話、待っているわね?」

【何人殺そうが咎める事は無い。否、寧ろ嬉々として聞くのであろう】
【どの様に殺したか、死に様はどうであったか――――恐らくは、そんな事】
【人間同士の啀み合いを見ているのが楽しいから。その言葉には自らも人間に囁きかけて、混乱を来した事を何度もあるとを示唆していて】
【悪魔。人間の敵。この少女も、例外では無い】


「……どっちも興味深いお話ね
そして、お肉屋さんと同じ様にどっちも啀み合い。ふふふ、今も昔も変わらないのね

――――ええ、お肉屋さん。もしかしたらとっても楽しい事になるかもしれないわ
気が向いたら、お邪魔してみるわよ。そのお話の一人として、人間達の物語の中に御邪をするかもしれないわ
…………気が向いたら、私も新しいお話を作るの

何人壊れてしまっても、気にする必要なんて無いから――――きっと、楽しいお話が作れそう」

【最初は、目を丸くしてその話を聞いていたけれど】
【――――内容を理解したならば、ニィと口角を吊り上げた】
【新たな物語。或いは、其れに介入する事もあるかもしれない――――そう、告げて】
【飽きていた所に飛び込んだ情報には、嬉しそうな顔を覗かせた事だろうか】
334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/29(木) 03:39:28.44 ID:KYpX4MN6o
>>333
まったくだ。魔界の辺境で生まれた時から両親がおらず、現地の悪魔たちの奴隷にされていたらしい
そもそも、今この世界もまた、魔界の一つだと言ったほうが正確かもしれないな

ふ、ふ。よく言われるよ。しかし、鮮度と言うのは大切だ。より新しいものに早く飛びついていかなければ、すぐに機会を逸してしまうからな
飽きっぽくなるのも、無理からぬことだ。そう思わないか?

そうとも、何せまさに掃いて捨てるほどいるんだ。仕方ないことだとも

【少女にとっては暇つぶし、大男にとっては己が消費するための資源だろうか】
【いずれにせよ、利己主義者のこの男が、関わりのない他者の命に必要以上に気を配ることはない。アリスにとって、一節にも値しないことであるのと同じように】

【ただ、色濃く街を覆っていく瘴気を感じ取って、ここの連中も災難だな、などと少し思ってみただけ。それだけ】
【次の瞬間には、後で手下を呼び集めて、死した街で火事場泥棒でも働くか、などと考えている有り様だ】


いいことを言うな。そうだとも、次に何がどうなるかわからない、これほど興味深いことはない
誰かに愛を囁いた同じ口で、誰かの死を嘲笑うのだから、まったく奇妙なものだとつくづく思うね

ああ、待っていてくれ。まだ話のネタは尽きずにいられそうだ

【大男も同じく、少女のそんな様子を咎めることなどありはしない】
【人と魔族。でありながら、どちらも異形。おぞましいお茶会の参列者たち】

(口ぶりからして、人間を惑わして衝突させたこともあるらしいな……)
(悪魔、か。まったく、彼らも彼らで、何とも奇妙な存在だ)

【彼女もまた悪魔。人間の敵。その恐ろしさ、おぞましさ】
【しかし、大男ももまた、人でありながら人の敵。この世界が内包する物語は、一筋縄ではいかないものばかりだ】


変わらないな、何も変わらない
また、始まるんだ。繰り返し繰り返し、連綿と行われてきた営み、争い≠ェ

ああ、そうしてみるといい。これでお前の退屈が一時紛れるなら、私も話をした甲斐があるというものだよ
どの道、多くがまた壊れて消えていくだろう。そこにアリスが加わって、少しばかり物語が賑やかになる。結構なことじゃあないか

【彼女に少し遅れて、大男の口角も同じ動きを辿った】
【自分のいる組織がそれにどう関わるか、巡り巡って今宵のお茶会が何かを起こすこともあるのか】
【それはわからない。わからないからこそ、面白いのだ。アリスの笑顔に、大男もまた醜悪な笑みを返す】


……さて、そろそろいい時間だな。お前とのお茶会は時間を忘れてしまっていけない
今日のところはお暇しよう。楽しかったよ、アリス

【残っていた紅茶を飲み干し、クッキーを数枚一度に口に放り込むと。大男は椅子から立ち上がった】
【瘴気はまだ街を覆い尽くしているだろうか。一つ目で一度、夜の街を睥睨して、また向き直る】


それではな、アリス。次に物語を語らえる機会を楽しみにしておくよ

【最後に一つ、声をかけて。大男はゆったりと瘴気渦巻く街を歩き去って行った】
【口元には、まだ笑みを張り付けたまま】


【そのしばらく後。もし街に命ある人の気配がなくなっていれば】
【一つ目の大男に率いられた、異様な姿をした人影が複数で街に現れ】
【主を失った品々を持ち去っていく姿があったとか】


/そろそろ眠気も怪しいので、この辺りで締めさせていただきたく……! すみません
/ありがとうございました!!
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/29(木) 03:42:35.94 ID:EhoQXeSD0
/了解であります!こちらも眠気が大分強くなってきたので有り難い次第……
/申し訳ありませんが、お返事はお昼から夕方辺りにさせて頂きたく……
/お相手、有り難う御座いましたですよー!
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/29(木) 22:16:31.31 ID:EhoQXeSD0
>>334
「ええ、そうねお肉屋さん。私も楽しかったわよ
楽しかったから――――教えてあげる、お肉屋さん
大きな脚を止めないで帰るといいわ。あの子達を全て束ねている訳でも無いもの
お肉屋さん、又何時かお話しましょう?」

【――――この場から立ち去って行く男性を笑顔で見送った頃】
【時を同じくして、様々な者達の呻きがこの街を包んだことであろう】
【人間とは思えぬ其れ等――――さて、少女の言う“住人”だろうか】
【生きていた者は居ないが故、分からないけれど】

【――――引き連れた仲間達が見たのは、きっと様々な死体】
【発狂し自ら命を絶った者や、その身体の半分をドロドロに溶かされた者】
【実に様々な姿を目にするであろうが……共通するのは、どれも綺麗な形を残していないという点であろうか】


【――――或いは、悪魔とは異なった又奇妙な少女、男を見掛けた何て話も入るかもしれないが……】
【さて、それは定かでは無い事】


/遅ればせながら、有り難う御座いました―!
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/29(木) 22:30:08.26 ID:EhoQXeSD0

【森の中にひっそりと存在する、廃れた教会】
【蔦が絡んでいたり、僅かな亀裂が入っていたりと、まるで幽霊話の舞台ともなりそうな其処だが】
【――――中から響くのは、紛れもないアリア。果たして、その正体は幽霊か、或いはこの教会の主か】


【扉を開けたのならば、先ず視界に入るであろう割れたステンドグラス。継いで、説教台に立つ修道女だろうか】
【周囲に響くよく澄んだ旋律は、この修道女のものなのだろう】
【来訪者の姿に気付いた素振りも無く、一心に紡ぎ続けている様だけれど】


「――――――。
ふぅ……これで一通り、ですね……後は……」

【休む間もなく、次の行動へ移ろうとするが――――視界の隅に止まるであろう人の姿】
【その存在を認めたのならば、身体をその人物へと向けて】
【細められた瞳。警戒の為では無く、相手が誰であるかを知る為】
【やがて首を傾げたのならば、「休む場所をお求めでしょうか……?」なんて紡がれて】







【とある大きな病院。小さな怪我から大きな怪我、果ては大病にも対処してくれると有名で】
【日々昼夜問わずに沢山の患者で賑わっている事だろう】
【その入口付近で、何やらギャーギャーと喚き立てる声があって】


「納得がいかないです!何故、ソフトクリームを切らしているのです!」

【どうやら、食堂付近で一悶着あった様】
【額から一本の角を生やし、汚れを知らないような真っ白な髪を持った少女が、従業員と思われる者に噛み付いていて】
【――――車椅子に、入院服。その姿を見れば、この病院の入院患者と見て間違いは無いであろう】


「暑くて、みんな買っていってしまったから、です?
そんなの理由にならないです!私だって暑いですし、何より需要が分かっているのに供給出来ないなら失格なのです!」

【ガルルと吠えれば、噛み付いて】
【側を通る医師や看護師達が苦笑している所を見れば、最早“お馴染み”の光景なのだろう】
【未だに食い下がっては離れないけれど、果たしてそん少女に声を掛けようという奇特な者は居るのだろうか】
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/08/29(木) 23:10:30.47 ID:Z47czp7eo
>>290

【セリーナ・ザ・"キッド"は、確かに貴女を否定した。】
【正義の徒として、ではなく――只一人の、人間としてその"戦い方"を、確かに否定した。】
【だが、其れこそが正にUTがUTたる理由でもある。】
【多種多様な"正義"、幾千の"意思"、十人十色のメンバー、それらが全てが交じり合う】
【これこそ民間の団体でありながら、戦いの為に集った者たちの"居場所"であるUTが持ちえる】
【自由な集合体という形態だった。勿論、別の思惑があったことも理由としては挙げられる。】

(―――・・・この娘の考えが変わるかどうか、また"希望"を持ってくれるか、それはわからない。けど・・・。)

(・・・このまま、彼女の居場所を、どこにもない彼女の生きる世界を、奪い続ける事は良くないとも、思う。)

(――・・・放っておいたら、それこそ・・・いや、考え過ぎか。アタシの悪い癖だ。)

(・・・けど、本当に・・・染まってしまいそうだもの。――・・・"カノッサ"とか、もっと広い意味で"悪"の方へ・・・。)

【参加は認める。しかし、セリーナは依然として、ラベンダァイスの自身への評価については、良しとしていない。】
【それは彼女がかつて、自らもそんな風に自暴自棄になっていた時期を経験していたからでもあったし、なにより】
【彼女はリーダーであり、またメンバーの一人でもある――つまりは、自分もUTの持つ"多様性"の一因であるからであった。】
【ラベンダァイスが異質であるように、セリーナもまた、この多様性の中で実は異質なのかもしれない、とそう考えて。】
【皆が皆、同じ方向を向いて戦うだけの組織には、したくないと常に思ってきたのだ――ただ。】
【いつしか、ラベンダァイスがケツァルコアトルの名を、生物兵器としての運命を断ち切る日が来るのではないかと】
【そう願っている部分も勿論、存在する。それまでの居場所でありたいと、そう思う。でなければ・・・。】
【カエデは、この少女はもしかしたら――・・・"良くない方"へ向かうかもしれないと、不安に思ってしまったのだった。】

――勿論!組織加入を拒否したりなんて、しないよ。
もっとも・・・あんまり酷く自分を痛めつけるような危ない戦い方ばかりしてたら、
アタシの方から出撃を"停止"させるかも、しれないけどね。

・・・今はまだ、結果を信じてくれなくて良い。ていうか、まだ結果なんてこれからこれから!
アタシと貴女が戦って、自分で掴み取っていくものだよ。
それから答えを出したって、遅くは無いさ。でしょう?


"兵器の在り方"・・・ね。
アタシの"相棒"はさ、無口でぶっきらぼうでたまに頼りないヤツ―――それでも、なんていうのかな。
銃の声が聞こえる、なんてワケはないんだけど・・・でも、時折こんな風に思ってるんじゃないか、って感じるんだ。

『――戦う相手と、戦う理由は、武器じゃなくて使用者が選ぶもんだ――』ってね。

【ふと、腰元のガン・ベルト――そこに鎮座する、1挺の回転式拳銃<リボルバー>に、視線を下ろしながら】
【兵器も、使い様だよ?と、カエデの言葉に応える。カエデにとっての、使用者とは、誰か。】
【今はもう、この世にいないマスターがそうか。であれば、新たな使用者を探すのも――また、一つの道だとセリーナは思う。】

――少なくともね。アタシは貴女が戦場で朽ちる事の無い様、全力でサポートしていくから。
カエデが拒否したって、そう簡単にUTから"脱落者"は出させないよ!OK?

【――どういう答えが出るか、カエデはもう"兵器である"という以外の回答を、求めていないようだったが。】
【それでもセリーナは言う。『戦い続けていれば、変わることがあるかもしれないよ』と。】
【そして貴女が死する事を望むとしても、UTのメンバーである以上セリーナがそう、簡単には死なせないぞとも、言い。】
【それでこの話は終わりだろう、平行線を辿るのは目に見えている――結局は、机上の論だ。そしてなにより】

【――オレンジ髪の少女の、呻き声。目を、覚ましたか。】
【丁度良い、セリーナとしては"見せたい物"もあったことだし、そこに行けば少女を治療する事も出来る。】
【セリーナは立ち上がって、少女の眠るソファ・ベッドへと駆け寄って。】

――・・・聞こえる?アタシの声。目を、覚ましたかな?

【片手に持った水を口元へ運びながら、少女へと声をかける。突然視界に入る妙ちくりんな格好の女に、彼女は驚くだろうか】
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/29(木) 23:33:24.40 ID:p3fu9Maf0
>>338

(……兵器として生きて、兵器として死んで……そうすれば、まだ気が軽くなる……自分に想い悩まなくて、済む……
……納得できる、ここで何かを守るための戦いが出来るなら……多分、私の『人間』の方も……)

【兵器としての自分の渇望を満たしながら、人間としての自分の心を、納得させる】
【それは、何かを守るための戦いが出来る『UNITED TRIGGER』で、命尽きるまで戦える事――――それが、現状での最適解だった】
【自分を納得させるために選んだこの道。それは確かに、2つのせめぎ合いのギリギリを突いた、バランスの良い道であったはずで】
【ラベンダァイスの安堵の表情も、そうした溜飲から生まれていたのだろう】

……加入させてもらった以上は、必ず役に立ちます……!
『Justice』でも、正規メンバーとはいかなかったけど、いつも戦ってきましたから……
少なくとも、足手まといにはならないつもりです……

【ともあれ、今は『UNITED TRIGGER』の中で、己の力を発揮する事が大事なのだ】
【『UNITED TRIGGER』での戦いが、実を結ぶ事があれば、『Justice』の様に、誰かを守る事にも繋がる】
【それは――――失われてしまった絆や、仲間たちとの意志を、果たす事にもなるだろう】
【その為にも――――ケツァル・コアトルとしての力を、存分に発揮しなければならない】

…………ッ!?
――――なら、何かを守るために……返し切れない恩に報いるために……戦うのもアリですね…………
……死んだ『マスター』である『お父さん』は、その事を常に言っていましたから……

【一瞬、セリーナの視線につられて、腰のリボルバーに視線を移し、一瞬驚いた様な表情を見せる】
【――――先ほど気がつかなかった、その銃の微妙な魔力を、ここで感知したのだろう】
【とは言え――――特殊な魔力を秘めたアイテムの1つくらい、セリーナ程の戦士なら持っていてもおかしくはない】
【今は、気に留める程度でも良いか――――そう結論付けながら、ラベンダァイスはセリーナに向き直る】

…………分かりました。私は私で、『UNITED TRIGGER』の戦いが勝利を掴めるように……注力する事にします

【セリーナの言葉は、リーダーとしての言葉なのだろう。なら、自分は戦士としての言葉で答えるのが筋なのかもしれない】
【それは、一面では『信頼』の遠回しな表現にもなるだろう。もっとも、やや回りくどい言葉かもしれないのだが】
【決して無視をするつもりではない。だが、それを言葉に出したりはしない。それはもう、セリーナも恐らく分かってくれるだろうと考えていたから】

{…………ッ…………ぁ、ここ…………は…………?}

【ぼうっと、虚ろに――――と言っても、ラベンダァイスとは違い、単に意識がまだ混濁している様子で、オレンジ色の髪の少女はセリーナの声に応える】
【まだ、熱に浮かされているのだろう。気だるげな表情の中で、薄ぼんやりと『緑色』の瞳が開かれていた】
【どうやら、まだ驚くだけの元気も戻っていない様で、ただ静かにセリーナの差し出す水を、少し喉へと流し込む】
【――――まだまともに会話をするほどの体力は、戻っていないと見た方が良いのかもしれない】
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/08/30(金) 00:01:35.91 ID:ONMd32nno
>>339

【――僅かであっても、彼女に人としての、葛藤できるだけの"心"があるのならば】
【今は、それで十分なのかもしれない。少なくとも、セリーナはそう思う。】
【このまま、主を失った兵器としての道を歩むか】
【それとも、UTでの戦いの中で身を委ねられる程の新たな持ち主を見つけるか】
【現時点では分からないが――彼女にとっても、UTにとってもやるだけの価値はあるものだ。】

・・・そんなに力まないでも、役に立たない人なんてUTにはいないんだから、気を抜いてもらって良いんだよ?ふふっ。
あちゃー、Justiceでは正規雇用――・・・じゃなくて、正規メンバーじゃなかったんだね、そりゃ残念。
けどもう安心して!うちは正規採用だしお給料もきちんと出るから、お金の心配はご無用!
勿論、ビシバシと依頼はこなしてもらうけどねん♪

【――・・・後になれば、知る事にもなるだろう。この組織、戦闘に参加する事も多いが、その実】
【普段の依頼では『これUTじゃなきゃ出来ない事なのか・・・?』とも思えるような仕事が点在している事を・・・。】
【もっとも、セリーナはそこら辺に関しては上手く、濁して――・・・この辺りは流石に、交渉上手なだけはあるか。】

【UTとしての勝利――その言葉を聞いて、セリーナは少し困ったように笑って。】
【そういえば、勝利とはどういう事なのだろうか。自分は実のところ、この世界から争いをなくせるとは、思っていない。】
【だがその上で、もぎとれる勝利があるとしたら――それはきっと、今はまだ見えない未来なのだろう。】
【ビジョンは掴めない。だが、今この世界が聞きに瀕している事だけは確かだ。だから、戦う。】
【カエデという新たな仲間を迎えて、UTの戦力は強化され、戦いは――更に、加速するだろう。】

――えぇぇ〜っとね、此処はは・・・そうだなぁ、噛み砕いて言うなら『休憩所』みたいな物かな!
こんばんわ、目が覚めたみたいで安心したよ、お嬢さん。
アタシの名前はセリーナ、敵ではないから安心して。それに、此処は安全な場所だから。
まだ、事情を話せるほど体力が戻ってないと思うけど――・・・とりあえず、お名前教えてもらえるかな?
貴女の事は、なんて呼べばいい?

【先ずは挨拶から。帽子を手に取り、お辞儀をして愛想良く笑う姿は、銃を握るガンマンの姿とは掛け離れているだろうか。】
【少なくとも敵意や悪意は見えないだろう、安心できると思って間違いはないはずだ。】
【セリーナは少女に語り掛けつつ、先ずは名前を教えて、とだけ言って。その後、カエデへと振り返り】

―――それじゃね、カエデちゃん!とりあえず、加入の"手続き"として幾つか教えておきたいことがあるんだ!
一緒についてきてもらえるかな?ついでに――ええっと、貴女も、歩く事は出来るかな?
ゆっくりと横になれる場所に、今から連れて行くから――・・・。

【まず、カエデに声をかけ。どうやら案内したい場所があるらしい。その後、少女に立って歩けるかを聞いて】
【もし歩く事が出来ないのならば、セリーナが抱いて連れて行こうとするはずだ、そうはなれた場所にあるわけでもない。】
【安静に出来る場所がある、といい二人を案内したいと申し出た。】

341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/30(金) 00:11:12.77 ID:pvAgmEBro
【水の国―――路地裏】

【こんなにも今日は晴れているというのに】
【テレビの天気予報では週末は雨だと言っている】
【だからだろうか、そこはかとなく空気はジメッとしていて重い】

だから…金なら恵んでやっただろう?

【路地裏から声が聞こえる、下賎なのが3人分、静かな男性のが1人分だ】
【輩に絡まれているのはサラリーマンというより若い実業家といった男だ】

【ポマードで撫で付けたブラウンの髪、彫りが深く冷徹な印象を持たせる三白眼の青い瞳】
【背は高くは無いが、真っ直ぐに伸びた姿勢はより高く見える印象を与える】

【スーツからネクタイまで全て高級そうだ、黒いネクタイは銀のタイピンで止めている】
【革のスーツケースを片手に持って、ナイフを振りかざしているヤカラに対峙していた】

いやいや、すまない。カバンは渡せないんだ…あれでは足りんかね?

【下賎なヤカラたちは声を上げて恫喝し、汚い笑い声を上げる】
【すっかりとカモだと思ったんだろう】
【声は響き渡って、巡回中の自警団が気がつくかもしれない】

やれやれ……そこまで言うのなら…

【上着の裾に隠れた腰のベルト。そこに吊るされた短剣】
【男は見つからないように、後ろ手にその短剣を引き抜こうと…】
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/30(金) 00:16:50.95 ID:2svi/Bb40
>>340

……はい。正規メンバーだったのは、あくまで私の『父』……私は、その『父』の後ろにくっついてただけですから……
……『父』が死んでからは、私もそのまま、勝手に『Justice』の協力者って感じで、戦ってはいましたけど……

【要は、組織の中で『父』の仕事を手伝っている――――と言う感覚に近かったのだろう】
【とは言え、それで何度か修羅場を潜っている以上、戦力としては基準を満たしているはずで】
【ラベンダァイスも、もう落ち着いたのだろう。感情的に『お父さん』と言っていた呼称が、再び『父』に戻っていた】
【……普段、点在している『依頼』については、まぁこんなものか――――程度に受け止めてもらえるだろう】
【かつての『Justice』でも、戦闘だけではなく、保護と居住地の提供も行っていたのだから】

{…………そ、う……でしたか…………私……倒れちゃってたん、ですね……
…………私は、リベル…………リベル=アシェルと、言います…………
すみません、セリーナさん…………お手数、おかけして…………あ、あと……2人…………}

【自分の状況は、まだよく呑み込めていないと言った様子だったが、それでもとりあえず、オレンジ色の髪の少女――――リベルは、辛そうながらも礼を言って】
【何とか上体を起こすと、ゆっくりとセリーナに頭を下げる。自分が助けてもらった事は、ハッキリと理解したのだろう】

――――分かりました。すぐに……
{あ、ええっと…………}

【恐らく、メンバーとして知っておくべき情報などがあるのだろう。ラベンダァイスはすぐに頷いて、セリーナの後へ続く】
【一方で、上体を起こしていたリベルは、ふらつく身体を何とか起こそうとして――――ふっと目を瞑る】

{――――っと、ちょっときついが、俺なら大丈夫だぜ…………
あぁ……さっき『リベルが』言い掛けてた事だけどよ…………ちょっとこの身体、俺とあと1人で間借りしてるんだわ…………『俺』はランド=バルディー……
リベルじゃ、ちょっと気張りきれそうになかったから、俺が歩いて行くぜ……}

【閉じていた瞼を開くと、そこには、先ほどの緑色の瞳ではなく、赤色の瞳が輝いていて】
【同時に、辛そうだった表情に微かに力が籠り、そしてその口調も、どこか刺々しさを感じさせる、男の様なものになった】
【とは言え、少女の声音である事には変わりないので、どこかちぐはぐな印象を与えるかもしれないが……】
【ともあれ、その人格――――ランドは、先ほどよりかはしっかりした所作で、自らの足でセリーナへと付いて行くだろう】
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/08/30(金) 01:32:46.43 ID:ONMd32nno
>>342

【先程までの感情的な態度とは変わり、どうやらラベンダァイスも落ち着いてきたのか】
【お父さん、ともマスターとも呼んでいた彼のことは、再び『父』という呼称に戻り】
【セリーナも内心は安心していた、とりあえずは彼女が落ち着けるようなUTでありたい――と】
【そう思っていたのは言うまでもないのだから。】

(――・・・くっついて回ってた、か。ふふ、なんだか最初の頃のソニアを思い出すなぁ。)
(・・・まあ、ソニアは最近もだけど。それでも――・・・だからこそ、失うのは辛かった筈。)
(少しずつで良い、この娘の心を解せるのなら・・・頑張ろう。)

そうそう、UTにも色々とあってね!最初の内に紹介しておきたいんだ、て言っても
そんなにスゴイ物があるわけじゃないんだけど――ああ、そうそう。
カエデちゃんって住むところはあるのかな?もし今安定して暮らせる場所がなかったりしたら

"これから案内するところ"に、住んで貰っても構わないよ!そういう為の、居場所がきちんとあるからさ。

【セリーナが肩を貸し、なんとか立ち上がらせようとすると、オレンジ色の髪の少女――"リベル"と名乗る彼女は】
【自己紹介と状況確認をしたようで、どうやら此処がどこかの"酒場"である事は理解できそうか。】
【もっとも、セリーナは今から彼女らを酒場ではない別の場所に案内するのだが――"二人"?】

リベルちゃん、ね!よろしく、知っているかもしれないけど此処はUT――UNITED TRIGGERの本拠地なんだ。
これから安全な場所まで行くから、頑張って着いて来てね。
大丈夫、怪我が治るまで寝かせておいてあげられるから――・・・って、"二人"・・・?それは、どういう――・・・

【気になった単語、しかしその応えは直ぐに判明する事になる。どうやら少女は二重人格のようで――】
【ふらついた身体を支えようとした瞬間、別の声ともいえる何かが聞こえてきたのをセリーナは聞き逃さなかった。】
【碧眼から赤色へと変わった瞳を静かに、覗きながらガンマンは肩を支えて、改めて"男"に挨拶をした。】

――わお!これってつまり、"二重人格"に近いものかな!?いやぁ、前にも見たことあるけどホント、スゴイよねそういうのって!
それじゃ、貴方の事は――"バルディー"って呼ぶよ、よろしくね!
それにしても雰囲気がガラッと代わるって言うか――・・・あ、ごめんごめん。驚いてる場合じゃなかったね。
それじゃ、今から案内するから、こっちへ来て!

【暫く、人格が入れ替わったリベル――もといバルディーの事を不思議そうに眺めていたが、はっと自分のするべき事を思い出し】
【セリーナの脚は恥ずかしげに酒場の奥、裏口へと繋がる通路の方へと向かうだろう。】
【扉を開け、通路へと出るとセリーナは二人に向かい"壁に掴まって"と合図をする。一体何が起こるのかと思えば――】

/続きます。
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/08/30(金) 01:33:05.55 ID:ONMd32nno
>>342


【――ガコン、という機械音が足場から響くと、通路そのものが巨大な浮遊感に襲われて――動く。】
【正確には下に向かって"落下"していっているのがわかるだろう、それは通路の形をしてはいるが】
【本来は"昇降機"<エレベーター>であるが故の動きであって、最初以外は実に静かに】
【大きな機械の作動音を感じさせず、エレベーターと貸した通路はぐんぐんと、地下へ向かって降りていく――。】

――実はね、酒場の方は単なる"事務所"で、UTとしての活動は"コッチ"で行ってるんだ。
さあ、これがアタシの私財を投げ出して完成させた巨大設備――

【エレベーターが到着し、明かりが灯ったそこに広がっている光景は――機械とモニターに彩られた、管制室。】
【その奥には射撃訓練場、連なるように資料室や武器庫などが点在する、そう――】

じゃじゃぁ〜ん!"地下"にあるUTの"秘密基地"でございます!自慢の施設だから堪能していってよ!

【――秘密基地。そう表現するに値する大きな設備が、目の前の光景に広がっているはずだ。】
【管制室に映るモニターには各所に仕掛けられた監視カメラの映像や、警戒情報などが流れ】
【テーブルには作戦を指揮するための巨大な地図とタッチ式スクリーン、そしてオールドな無線機から】
【新しいコンピューターまで様々な機械類が立ち並び、まさに"司令室"といった様な風体で】
【その大きなメイン・ルームの横には狭い中にぎゅうぎゅう詰めに資料を詰め込んである資料室が存在し】
【更に奥の方では射撃や戦闘の訓練が出来る練習場までもが完備され――】
【確かに、基地と呼ぶに相応しい施設である事が伺えるだろう。UTも極小の組織ではあるが、こういう所はしっかりしているようだ。】

こっちはメイン・ルーム、それにこっちは訓練場で、あっちの奥にはシャワールームとか食堂もあって――
あ、そうそう!さっきいってた"住む場所"なんだけど、この地下基地には幾つも空き部屋があるから
居住区の部屋を好きに使ってくれて構わないよ!それから食堂の食料とか、治療室の医療器具もどんどん、使ってね!
基地はまだ工事が終わってなくて未完成な部分も多いから、もし手を加えられるようなら加えても良いし――
そうそう、バルディー君はこっちね、安静に出来るよう"治療室"のベッドで寝てもらうからさ。
何か欲しかったら、ナースコールのボタンでアタシが飛んでくるから、よろしくっ!

【居住区、そして治療室へと案内は進む。そこで一旦止まり、内部へ侵入すると医療機器が並ぶ室内の奥に】
【ベッドが幾つか用意された一角があり、どうやら一先ずはそこで安静に出来るようだ。】
【バルディーにはそこで横なる事を進め、何かあったら呼んでね!と声をかける。そしてカエデには】
【再び居住区へと案内する、空き部屋の鍵とそしてもう一つ、W-Phoneと呼ばれる"端末"を手渡し】

これはね、W-Phoneって言って――もしかしたらカエデちゃんは知っているかもしれないけど
ジャンクちゃん、っていうメイドの姿をしたロボットの女の子から預かった、情報共有のための端末なんだ!
アタシも機械はニガテで、あんまり上手く使いこなせてないんだけど、もしよかったらこの四つの中から
好きな柄を選んで一つを、UTのメンバーの証として持っていて欲しいんだ。
これがあればメンバー間での情報共有は勿論、連絡も取り合えるし他にも色んな機能が詰まっているから
何かあったときの為に持っておいて欲しいんだ。

――これを握った瞬間から、貴女のUTメンバーとしての活動が始まる、ってワケだね。
『剣』、『コイン』、『カップ』、『杖』――絵柄は四つ、どれを選んでも性能に差は無いけど――
さあ、貴女はどれを選ぶ?

【差し出した四つの携帯端末のうち、黄色の『コイン』はセリーナやソニアとお揃いとなるものだ。】
【勿論、好きなものを選ぶ権利がある。どれを選んでも特に機能に変わりはないが】
【カエデがどの柄を選ぶのか、興味深そうにそれを見ていて――。】

/以上です、待たせてしまいごめんなさい。
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/30(金) 01:56:58.68 ID:2svi/Bb40
>>343-344

……あ、今は……櫻の国で、居候させてもらってます……
だから、とりあえず住む所は……後で、考えておきますね……

【とりあえず、現状では寝泊まりする場所は確保できていた。もっとも、その為には櫻の国に戻らなければならないのだが】
【ラベンダァイスには、変身する能力がある――――その力を使えば、移動もそれほど難しくはないのだろう】
【お世話になっている『桜』の事を思い出しながら、ラベンダァイスはそう答えて】

{……『UNITED TRIGGER』……マジか……!?
……ま、まぁ……二重人格って言うか、穏便に乗っ取ってるって感じ……かもな……
ついでに言うと、もう1人……だから、そう言うなら『三重人格』……だぜ?
……もう1つついでに言うなら……リベルも、もう1人も、今もこの身体の中で……俺の見聞きするものは……一緒に分かってるはずさ……}

【『UNITED TRIGGER』への接触は、リベル『達』も望んでいた事で、それがこんな形で叶えられるとは思ってもみなかったのか、ランドは一瞬驚きを見せる】
【そして、セリーナの言葉にはさりげない訂正を加えながらも、あまり喋れる元気も無い様だった】

うっ…………これって……
{……通路そのものが、エレベーター……かよ…………こりゃ豪気だぜ……}

【落下する浮遊感に、全く心の準備ができていなかった2人は、思わず驚きのリアクションを返す】
【日常的に、それほど珍しい感覚ではないはずなのだが――――やはり、不意に受けると驚愕の度合いも増すのだろう】

…………これ、すごい……!
{……相当に、力の入ってる設備だな…………中々、お目にかかれるもんでもねぇ……}

【そうして、管制室――――更に広がる様々な設備を前にして、ラベンダァイスは言葉を失う】
【かつて『風霊統主の城』に住んでいた時も、考えてみれば湖面に浮かぶ城という、常識はずれなものだったが】
【こちらは、それとはまた違った意味合いで、並はずれた光景だったと言えるのだ】
【言葉にするなら、『秘密基地』と言う他にない光景に、ランドも思わず笑みをこぼしていた】

{……ふぅ……済まねぇな、セリーナさんよ…………さて、リベル……身体、返すぜ?}
「(う、うん…………)」
{――――セリーナさん……色々、ありがとうございます…………少し、お世話になりますね……}

【ベッドに身体を横たえると、ランドは自らの内に居るリベルに身体を明け渡す】
【すると、すぐにその瞳の色が緑色へと戻り、リベル本人と思しき、もっとも声音に馴染んだ口調でセリーナに礼を述べ、そっと瞑目する】

――――ジャンクちゃん……って……もしかして、Cypress≠ニ戦った時に居た……!?
いや…………確か…………第八回水の国大会でも…………あの人だったんだ……!

【差し出される端末を受け取ろうとして――――ラベンダァイスは聞き覚えのある名前に思わず声を上げる】
【かつて、同じ戦線に立った事がある。更に一度は対峙した事もある――――そんな間柄だった事に、今さら気がついて】
【しかし、今は端末を受け取る事が先――――気を取り直して、セリーナの手の中のそれを見る】

じゃあ……『剣』…………――――――――ッ、いや…………『杖』を、借り受けます……!

【マークを一瞥して、迷う事も無くラベンダァイスは『剣』に手を伸ばす。そこにも、自らの『兵器』を貫徹する意志の様なものが垣間見えたが】
【突如、ピタリと止まった手は、『杖』を掴んでいた。恐らく、思い出したのだろう――――亡き父が、片腕を失ってから、常に携えていた、仕込杖をの事を――――】
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2013/08/30(金) 02:29:05.14 ID:ONMd32nno
>>345

ん――そっか、居候してる場所があるなら、無理にとは言わないけど
此処メンバーなら誰でも使って良い、そういう場所だからいつでも来てね!
裏口の通路にある隠しスイッチを押せば、直ぐにでも降りてこれるから。――っと。
一応、これも"秘密"の基地だから、もし誰かを連れてくるとしても信頼できる人だけにしてね?
勿論、その裁量はカエデちゃんに任せるけれど、さ!

【住む場所が既にあるのであれば、それは良い事だと思う。しかし、緊急時の避難場所として】
【このUTの基地はきっとカエデの力になってくれる筈だ、豊富な武器や情報源も存在するのだから。】
【お腹がすいた際に寄る、というのもアリかもしれない――が、セリーナはあまり料理が出来ないので】
【もし食堂のキッチンを使用するのなら自分で料理をするのがベストではあるだろう――。】

そうです!ここがUTの秘密基地、良いねぇ良いねぇその反応!それを楽しみたいが為に
このお金大好き人間のアタシが資金を投じたってワケさ!もっと驚いて感動したまえ!ハッハッハ!

それにしても二重人格どころか三重人格って言うのはなんだかもう――・・・それって、生きてて大変じゃない?
だって、たまに身体の取り合いになったりとか――あ、なんだ情報は共有してるのね。そういうことかぁ。
あ、でもじゃあ"味覚"とかはどうなの!?例えば、バルディー君はお酒が大好きだけど
リベルちゃんが主人格のときにお酒を飲んだとしてそれを楽しめるのか、とか――ごめん、関係ない話だった。

ま、ゆっくりしていってよリベルちゃん!一般人の保護もウチの仕事の一つだからさ。
もっとも、リベルちゃんは一般人、ではないようだけど――ふふふ。様態がよくなったら、色々と聞かせてもらうから、ね?

【さて、リベルを医療室に残し、再びカエデと向き合い】
【話題はジャンクちゃん、そしてW-Phoneへと移り――ジャンクちゃん、というその単語に強く反応する姿を見て】
【やっぱりそうか、とセリーナは納得する。Justiceと関わりがあったならば、彼女を知っていても可笑しくは無いからだ。】

やっぱり、ジャンクちゃんについては知ってるみたいだね。そう、あのメイドのロボットのジャンクちゃんだよ!
彼女の所属する組織が、ウチを結構色々と支援してくれていてね。本当に大助かりなんだ、いつもいつも。
この携帯端末も彼女の上司の――"WILD"さんって人が作った最高傑作みたいだよ。
自信作だって聞いてるから、きっといろんな場面で役立つと思う。大事に使ってね?

―――『杖』か、杖もかっこいいよねぇ!
アタシも悩んだんだけどねぇ、やっぱりお金の魅力には勝てず・・・うふふふ。
でも、良いとおもうよ。杖にも、コインにも、カップにも、そして――『剣』にも、どれもそれぞれの魅力がある。
どれを選んでも、自分の選んだ選択に後悔が無い様に生きていく事が・・・一番、重要だと思うんだ。

・・・人間は上手く出来ててね。人は誤魔化せても、自分だけはなかなか誤魔化せないから。

―――カエデちゃん、ようこそUTへ。これから、よろしくね!

【――少しだけ、何かを訴えるように。あえて剣を選ばなかった彼女を、優しい瞳で見つめる。】
【その選択に、少しだけ彼女は安心した。そうやって、自分の運命は自分で決める事が出来る。】
【例えその選択が『父』の影響を受けていても――それは、彼女の選んだ答えなのだから。】
【自分に嘘はつけない、と一言残し、彼女は手を差し出す。】
【セリーナの手を握り返した、その瞬間から――カエデは、本当にUTの仲間に迎え入れられる。】

【――ようこそ、UTへ。新たなる正義、一つの大きな流れに――また、仲間が加わった。】
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/30(金) 02:48:46.44 ID:2svi/Bb40
>>346

……分かっています……下手な人を招きいれたら、危険ですよね……

【かつて――――父が全く同じ失態を犯した事がある。幸いあの時には、大事には至らなかったものの】
【既に経験されているその警鐘を、ラベンダァイスはもう一度受け止めなおした】

{……こう言う物々しさは、嫌いじゃないぜ…………それは、やっぱり男って事かな……?}

【――――ランドが元々どういう世界の人間なのかはさておいて、こうした設備に興奮するのは、やはりどこでも同じらしい】
【強力な設備を秘めた秘密基地――――言ってしまえば『男のロマン』だろう】
【それに湧きたてられない男など、恐らくそう多くはないのではないだろうか】

{……どちらかと言うと…………あの2人は憑依って言った方が、近いんだと思います……
だから……情報は、分断されてる訳じゃないんです……}

【色々聞いてくるセリーナに、それだけを応えるリベル。流石に、色々と話している余裕も無かったようで】
【3つの人格の情報共有については、深く語れる様でも無かった】

{……はい……お世話に、なります…………}

【苦しげに、それでも力を抜いて、リベルはもう一度セリーナに礼を言う】
【ようやく、望んでいた『UNITED TRIGGER』との接触も果たし、急場をしのぐ事も出来た――――気が抜けたのだろう。さほど掛からずに再び寝入ってしまった】

はい、深くはないですが、色々と縁があったので…………

【余談だが、『Justice』時代では、内部での顔合わせなどは父に任せきりだった為、『Justice』時代のジャンクちゃんは、ラベンダァイスは詳しくない】
【口にした「色々な縁」は、そういう意味での「色々な縁」だったのだろう。本来最もあるべき繋がりとしては薄いと言う――――】

――――こちらこそ、よろしくお願いします…………!
この端末を預けられるに恥じないだけの働きは、必ずしてみせます…………!

【端末を片手に。セリーナへの握手をもう片手に。ラベンダァイスは『UNITED TRIGGER』へと正式に加入する事になった】
【追いかける正義は残骸の様なもの、望むのは戦いの中での死――――それでも、何かを守るためと言う希望は、確かにそこに見出して】
【セリーナの手に込めた力は、兵器としての力強さと、わずかに残った人間としての展望の表われだったのだろう】

/乙でしたー! ありがとうございましたー!
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/30(金) 20:11:34.43 ID:WP9pUc7Lo
【夜の国 路地裏】

【常に闇のうちに沈むこの国、その路地裏ともなればその闇の色合いは殊更に深い】
【その黒の上に、真新しい赤が飛び散った】


【二人の男がいる。一人は屈んでいる。一人は倒れている】
【倒れている男のそばで屈んでいるのは、身長2メートルを超えているであろう大男だった】

【薄汚れた灰色の作業着の上に、黒いラバー地のエプロン。足には黒いゴム長靴。角ばった顔つき。短めに切り揃えられた黒髪】
【両耳は奇妙に歪んでドス黒く変色し、両の親指も黒く他の指より細長い】

【最も異様なのは、大男の髪の隙間。額一杯を埋める巨大な一つ目が埋まっていた】
【本来の両眼のあるべき場所には、黒い瞳の義眼がはめ込まれている】


【倒れている男のほうは、路地裏の浮浪者だろうか。ボロボロになったジャケットとジーンズ。その下に広がる血溜まり】
【すでに、絶命していた。首筋を裂かれ、胸を一突きにされている。見開かれた瞳は何も映さない】
【大男はしばらく死体の懐を探っていたが、やがて目的の物を見つけ出した。小さな記憶媒体】
【それを作業服のポケットにしまうと、大男はゆらりと立ちあがった】


……重要機密というほどでもないが持ち逃げされるのも少々困る、とその程度でこの有り様だ。哀れなものだな
直接手を下した私に言われたくはないだろうがね

お前も機関から足抜けするのなら、欲をかくべきではなかったな


【動かぬ死体に語りかけつつ、大男は傍らに置かれていた血塗れの肉切り包丁を拾い上げてついた血を拭った】
【表通りから僅かに差し込む街の灯りを、包丁が反射する。大男の額の一つ目が、少し細まる】

(……まさか、コーネリアス様が斃されるとはな。この短期間で、仮にも六罪王の座についた者が立て続けに消えた)
(コーネリアス様直属のナンバーズ二名も行方不明……もう戻ることもあるまいな)
(こうして機関から脱走を企てる者まで出た。ここ数カ月で起きた事件の影響は、決して小さくはない)

【肉切り包丁をエプロンの内側にしまい込むと、首を回してコキリと音を鳴らす】
【一つ目の視線が、空中に固定される】


(それに、あの日は失念していたが……グランツでスカーベッジを撃退した男は、会合で語られた月彗さんの人形≠セった)
(あの人形≠フ意思であそこに現れたのか、あるいは……)

いずれにせよ、私も改めて身の振り方を考えておく必要があるだろうな……

【虚空に向けて一人呟く、異形の大男。その口から漏れる言葉もさることながら】
【大男の異相は、各国に出回っている指名手配所の隅に載っているものだった】

【路地裏の一角から漂う新鮮な死臭。あるいは、誰かがつられてやってくるかもしれない】
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/30(金) 20:24:48.17 ID:M45zA0fv0
【どこかの裏路地】

【二人の男が居る一人は胴体を真っ二つにされて死んでいる、もう一人はタバコを吸いながら立っている】
【もう一人は茶色のコートに白く袖の長いワイシャツに赤いネクタイ、白くベルトつきの長いズボン】
【そして、となりには195cmのマリオネットがたたずんでいる】
【そのマリオネットは右腕に血がついた剣をもっている】

 しかしまあ、この人も運がなかったようで
 情報を持ち逃げするのならもうちょっとばれないようにするべきでしたね

【そう言って男はマリオネットを自宅へ送還し、殺害現場から離れるように歩く】
【その途中、男は携帯をとりだす、標的を始末したので電話をするのだ】
【しかしその途中、何かが近いてくる音が聞こえたような気がした】


350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/08/30(金) 20:29:01.35 ID:w9Io5mzE0
>>348

いやはや全くどうしましょうかねぇ………私なんて事務仕事は4倍近く増えていて堪りませんよ。
こうやってたまに散歩でもしないとストレスで倒れそうですよ、あぁ嫌だ嫌だ―――。

【そんな軽い調子の言葉と共に、大男へと近づいてくる足音が路地裏の深淵部からゆっくりと聞こえてくる】
【今まで感じる事のなかった厭な気配が、じわりと血の臭いが充満する路地裏へと侵食していく………そうこの気配は―――】
【足音は、大男のすぐ近くの建物の影≠ナ止まる。】

こんばんは、カニバディールさん………この間のグランツ襲撃、ご苦労様でした。
私はこちらのプラン≠フ都合で動けませんでしたが………差し上げた爆薬は役に立ったようで幸いです。

さて―――ここで会ったのもなんですし、どうですか?世間話≠ナも―――フフ。

【月光を浴びた黄金の瞳がゆっくりと闇から見えて来る―――妖しい輝きを放つ二つの光………まるで全てを引き込むような。】
【そして現れたソレ≠ヘ愉快そうに喉を鳴らして笑いながら大男へと声をかけた。】
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/30(金) 20:46:28.88 ID:6rAxRyiNo
【郊外――小高い丘】

……っ、う……駄目、泣いちゃだめ、私……っ
泣いたって、ヴァネッサも、ポーラも、戻って来ないものっ……

【人気の少ない場所、見晴らしの良い其処からは街の明かりが遠くに見えている】
【ベンチに腰掛けてさめざめと泣いていたのは、西洋の民族衣装を纏った少女だった】

【長めの前髪で右目が隠れているが、隠れていない左は明るいグリーンの色合い】
【ローズブラウンの腰までの髪は緩く巻かれ、黒い小さなハットを斜めに被っている】
【黒いベルベット地に銀糸と薄桃で刺繍を施した膝上丈のディアンドルに、同色の低い踵のシューズを履き】
【右手にのみ黒のハードレザー製でチェーンの装飾が付いた、少し強気なデザインの指貫グローブを付けている】

【只管涙を零す少女――その胸には、どういう訳か、人の腕程もある昆虫の足を抱き締めていた】
【更に、少女の腰掛けるベンチの後ろには奇妙な小山が出来ていた。岩石にも見えるそれは、】
【全体像としてはアイスクリームに似ており、時折かすかに動いていて――?】
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/30(金) 20:47:27.75 ID:pvAgmEBro
【水の国―――路地裏】

【こんなにも今日は晴れているというのに】
【テレビの天気予報では週末は雨だと言っている】
【だからだろうか、そこはかとなく空気はジメッとしていて重い】

だから…金なら恵んでやっただろう?

【路地裏から声が聞こえる、下賎なのが3人分、静かな男性のが1人分だ】
【輩に絡まれているのはサラリーマンというより若い実業家といった男だ】

【ポマードで撫で付けたブラウンの髪、彫りが深く冷徹な印象を持たせる三白眼の青い瞳】
【背は高くは無いが、真っ直ぐに伸びた姿勢はより高く見える印象を与える】

【スーツからネクタイまで全て高級そうだ、黒いネクタイは銀のタイピンで止めている】
【革のスーツケースを片手に持って、ナイフを振りかざしているヤカラに対峙していた】

いやいや、すまない。カバンは渡せないんだ…あれでは足りんかね?

【下賎なヤカラたちは声を上げて恫喝し、汚い笑い声を上げる】
【すっかりとカモだと思ったんだろう】
【声は響き渡って、巡回中の自警団が気がつくかもしれない】

【男は嘲笑を浴びながらも営業向けの笑みを崩さない】

やれやれ……そこまで言うのなら…

【上着の裾に隠れた腰のベルト。そこに吊るされた短剣】
【男は見つからないように、また別の笑みを浮かべながら、後ろ手にその短剣を引き抜こうと…】
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [saga]:2013/08/30(金) 20:47:32.19 ID:kNuDiixg0
【氷の国、路地裏】

【突如、局所的に発生した異常な熱波―――― 街の一角に於けるそれに、下(くだ)された黄昏の犠牲は闇を染めて】
【十数の残骸が屍をばらりと晒していた、 】

【この区域には似合いの住人だろうか、悪趣味な装身具と、角材めいて無骨な銃火器が特徴的で】
【見えるのは 髄を剥き出しに破断した肋骨の輪郭/白に絡みつく 穢れた髄液、ひしゃげた肢、壁面にぶち撒けられた飛沫の深紅―――― そのすべてが確実な死を物語り、けものに食い荒らされた様な残骸を晒して】

【熱気と死が立ち込めるその光景に。墓所を歩む様に、たったひとつ動くものがある】

【ふわりとした深緋色の長髪、榛色の勝気な双眸、カーマインのマキシ丈の上質なワンピース・ドレス、】 
【豊満な胸元に揺れるのは銀の逆十字―― 中心に“機関”の紋章が刻印された、装飾的なチェーンを特徴とする首飾りだった】
【虐殺、起こったのはたったそれだけ。……少なくとも、何も分からずに奪われたものたちには。 】


「闇に馳せるのが機関(わたしたち)――――……とはいえ、それも少し長すぎたか。

 ……いたずらな時間はもう終わりだよ。
 手土産には少し足りない、かな――――」

【誰にともなくひとり、くつり ――― 孤だけ、 女は空に呟いて】
【黒い記憶媒体を弄ぶ様に指先で持ち上げ 運ぶと、一瞥もくれずに骸に背を向けるのだろう】
【伴う流血の残り香は激痛のように。整った姿に汚濁めいて、静かな夜に一点のサインを残していた】
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/30(金) 20:55:11.06 ID:WP9pUc7Lo
>>350
【ゾワリ、と。首筋が粟立った。覚えのある気配だ。忘れようもない。蛇に絡みつかれるような、この感覚】
【以前と同じく、影の中に佇むその男。そう、この地は彼のテリトリーでもあるのだ】
【大男は、ゆっくりとそちらに向き直り、こちらもまた以前と変わらぬ様子で身体を曲げて礼の姿勢をとる】

……お察しいたします。私程度でも影響を被っているのです、上層部の方々の心労は測り知れません
御無沙汰しておりました、レギン様


【その黄金の瞳は、常夜のこの地においてもくっきりと浮かび上がる。一つ目がその視線に相対する】
【思わず、引き込まれてしまいそうな妖しさ。大男の一つ目がわずかに揺れる】

もったいないお言葉です。グランツの一件は、ベケンプフェン様のご協力と
何より、『RB-コバルト・ボマー』があってのものでした。まったく、素晴らしい威力でしたよ

改めて、御礼申し上げます

【蛇の目の主レギンに対して、大男カニバディールが深々と頭を下げる】
【事実、グランツの襲撃はあの爆薬あってこそのものだった。都市の機能を瞬時に麻痺させた、あの威力】
【それすらも、眼前の男の恐ろしさに比べれば、霞みかねなかったが】


ええ、再びお会いする機会を得られたのです。是非とも

……プランの都合、ということは、レギン様も次の動きをすでにお考えなのですか?

【その底冷えのする気配を漂わせるレギンに対し、カニバディールの問いは、どこか探るような色】
【同じ機関の内に潜む者同士とはいえ、彼は油断のならない存在だ。殺伐とした世間話≠ニなりそうである】
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/30(金) 21:14:53.47 ID:uiwTlcj/0
>>352

【路地裏―――】

 んー…めしや…なんでやねん…なんでどこにもないねん…

【お腹に手をあて、こう独り言を言いながら歩いているのは】
【グレーのパーカーに茶色のバギーパンツが特徴的な】
【見た目16歳くらいの少年】

 ―――ん、あれは…

【奥に見えたのは4人の人影】
【一人の誠実そうな男性が三人のゴロツキに囲まれているように見える】
【カツアゲにあっている…そんなところだろう、と少年は考える】

 そりゃこんな所で歩いてたらやな…普通絡まれるやろ…
 くそー…腹減っとるんやけどな…まあしゃあないか…

【と男を助ける決意を固め、ダッシュをかける】
【…走っている間に男のベルトあたりが光ったのに気づく】
【状況から男はナイフに手をかけている、少年はそう推測した】

 おー、にーちゃんやるな…まあでも慣れてなさそうやし…
 
【数十メートルはあった距離も徐々に縮まり】
【集団に辿り着いた少年】
【男性をかばうように右腕を出し、こう言う】

 …にいちゃん、もうだいじょうぶやで。
 まあ大丈夫やから、とりあえず下がっててな…―――

【と、クサいセリフを放ちながら男を誘導する】
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/30(金) 21:23:21.39 ID:s3nUbGxqo
【路地裏――空き地】


【路地裏の奥、そのどこからか濃い魔翌力が溢れだしていた】
【迷い込んだ者かあるいはその魔翌力につられて来た者は、ビル一つ分程の空き地へと辿りつくだろう】

【見れば周囲のビルと地面に夥しい量の札≠ェ貼られていて、中央には魔法陣が描かれていた】
【魔翌力はそこから溢れだしているらしい。今やこの場所は暗い光に満ち、さながら儀式が行われているようだった】


――成功か?


【魔法陣の前にはひとつの影があった】
【襟元に羽根がついているくたびれた暗い赤色のロングコートを着ている男性】
【不健康そうな蒼白の肌、薄鈍色の髪は後ろに軽く流していて、その風体は胡乱の一言に尽きる】
【コートの肩には機関の使徒であることを示す逆五芒星≠隠すことなく誇示していた】

【術も終盤に差し掛かっているようで、彼が手を翳すと暗い光が一層強くなった】
【まるでこの世と地獄を繋ぐ門のような光景が一瞬過ぎ去り、それ≠ヘ姿を現すだろう】


「ギィィィィ……」


【二足で立ったトカゲかワニのような風貌、爬虫類特有の裂けた口に鋭い牙】
【鱗に覆われた硬い肌は緑その他の斑模様で、しかし筋肉質な身体であり2mはあろうかという大きさだ】
【知識ある者ならひと目でわかるだろう――いわゆるリザードマンと呼ばれるものだった】

【男はそれを見て笑みを浮かべる。何せうまくいったのは初めてだったのだ】
【すぐに行動を起こそうとする様子はないが――何をするかわかったものではない】

/悪役練習…グダる可能性高しですがそれでもいいよって方は是非!
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/08/30(金) 21:27:23.27 ID:w9Io5mzE0
>>354

嫌だなぁ………そんな堅苦しくしなくてもいいんですよ、世間話≠するだけですからね。
しかし―――六罪の椅子が3つ空いていると言う状況は芳しくはない―――我々としましても席≠ヘ埋めたいのですが。

どうです………先の襲撃の戦果も評価されてますし機関員の中で貴方を評価する者は多い………ですので。

            貴方も罪の王冠≠かぶり、新たな王として君臨しませんか………?

【ヘラヘラと笑いながら軽い調子で相手の挨拶へと返答して、わざとらしく大きなため息をついて肩を竦める仕草をする】
【そして―――歪な気配≠さらに深め………まるで悪魔の誘いのように、それでいて簡単にとんでもないことを口にする】
【本気か、それともただの冗談なのか―――いつ敵対するとも限らない相手にさらなる権力を与えようとするのか。】

『RB-コバルト・ボマー』―――役に立ったようで幸いです。
もし他に現在必要な兵器や武装があればなんなりと言って下さい、なんでも半魔退治≠フ際に色々と負傷されたようですし

私としましても貴方にはさらなる力≠付けて頂きたい、権力にしても………単純な戦闘力にしても、ね。

【今言った言葉がまるでなかったかのように再び軽い調子で言葉を紡いで、相手の一つ目≠ヨと視線を這わせながら】
【この男の事だ、兵器から武装まで頼めばすぐにでも提供してくるだろう………それは現在優位に立っているための余裕か…?】
【だがその余裕にこそつけ入る隙もありそうだが―――はたして。】

ええ、配置≠烽ルぼ完成しましたし………できれば明後日≠ノでも………動きます。
現在占拠している貿易都市カンデラ=c……そこを最後のトリガー≠ニして―――この国を冥界≠ヨと誘います。

そして出来れば明日に予告されるGIFT≠ニやらの襲撃の様子も見学≠ノ行きたい所ですね。

【明後日=\――非常に近い日にちにだ、そこで今まで長い間この国で暗躍し目的不明の数々の行動してきた………その布石を】
【ついに動かすつもりか………だがその計画予定日の数日前にカニバディールと邂逅したという事は】
【それだけこの男にとってカニバディールと話す事が重要視されているのか―――それともたんなる偶然か…。】
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage saga]:2013/08/30(金) 21:41:04.59 ID:Yx0bBpkuo
>>353
/まだいらっしゃいますかね?
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [saga]:2013/08/30(金) 21:41:46.69 ID:kNuDiixg0
>>358
/ここにー!
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage saga]:2013/08/30(金) 21:53:35.28 ID:Yx0bBpkuo
>>359

【路地裏に響く、もう一つの足音――と、同時にコツコツと杖をつく音が】
【ゆっくりとドレスの女性に近づく】

嫌な気配を感じて来てみたんだけど……

【現れたのは若い女性――竹製の杖をつき、歩く速度は老人のように遅いが】
【灰色の矢羽模様の小袖に紺色の袴といういかにも櫻の国風な恰好で】
【黒髪はうなじの上でピンでまとめ、黒い瞳の上には縁のない眼鏡をかけている】
【そして首には櫻の国の古い言葉が書き込まれた長方形の紙――所謂 「御札」 が巻きつくように何枚もべったりと貼り付いていて】
【地味な格好の中でそこだけが妙に目立つ。因みに胸元はドレスの女性とは対照的に――寂しい】

能力者の通り魔化なんかなら、私の実験台にでもしてやろうかと思ったけど
どうやら違うみたいだね

【女が持つ“機関”の紋章が刻印された首飾りを見つめ――】
【すぐに「黒い記憶媒体」に視線を移す】

こんばんは、同志さん
……任務か何かかな?お疲れ様




/良かった!よろしくお願いします!
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/30(金) 21:59:37.43 ID:6rAxRyiNo
/>>351取り消します
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/30(金) 22:08:45.38 ID:/NLFDrE+o
>>356

【ざり、ざり、ざり……――何かがこの場に向けてゆっくり歩み寄る音がする】

へェ……中々良ォい魔翌力の匂いがしィたんで来てみたが

結構面白い事してるじゃあないか

【それは黒い外套を羽織っている、コワモテで奥二重でエルフ耳の、男にみえる者だった】
【身長は約2mの、筋肉質な細身で、黒い白目と血の様に真っ赤な虹彩を持ち、ボサボサとしている長い黒髪だ】
【上下共に長袖黒ジャージを身に着けていて、首に紫色の毛のマフラーを巻いており、手袋や靴下も紫色だ、靴は黒】

【どうやらこの者、魔翌力の"匂い"を辿ってここまで来たようだ】
【持つ雰囲気は、"邪悪"。――それは明らかに正義や善とは程遠い存在だと、理屈ではなく感覚に訴える】

ヒャハハ、どォこからか持ォってきたってとォころか、そォのトカゲ野郎は……うゥ〜ん、良ォい艶だ
まァー、召喚しておいて即帰宅させる様な輩には見えんな、こォれから何かすゥるつもりか? ヒャハッ

【やたらと喋りつつ悪そうな笑顔を浮かべながら、少しずつそちらに向けて歩み寄り行く】 【警戒心は、殆ど見せていない】

――あァ、安心しな……俺様は"chaos"の味ィ方だ……テメェーらに危ィ害を加えるつもりは、"今は"、ねェ

【それどころか――おそらく異界の地から呼び寄せられたであろう存在を目の前にしても、動じる様子は全くもってない――】
363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/30(金) 22:10:58.57 ID:pvAgmEBro
>>355

【男が引き抜こうとした、その時】
【いきなり出てきた少年を見て、わざとらしく驚く】

おやおや…危ないところをどうもすまないね。
勇敢な少年だ。…では、その勇敢さに甘んじたいところだが…

【男は少年がかばうように差し出した腕を押しのけては】
【引きぬいた、短剣…柄は黒く、綺麗に研がれた両刃の剣】
【その刃には薄っすらと文字のようなものが模様のようにビッシリと刻印されている】

なあに……もう……済んだ。

【それの切っ先を輩に向けてた、男は静かに口ずさむ】

―――吠えよ。Sturmtiger

【ドン。という音。何か風を受けて二人は髪や服がはためく】
【気がつけば、目の前の輩たちは何メートルも先に吹き飛ばされて居ることだろう】

ははっ、彼らには何が起きたか……暫く、目を覚ますまで分からんだろうな

【男はいたずらをした子どものような笑みを少年に向ける】
【剣を収めて、歩き出し、地面に倒れた男たちをまたいで通りへと向かう】

危ないところを、ありがとう。少年。
…これから丁度、レストランに向かうところなんだ…しいては、お礼がしたい。
私とご一席、願えるかね?


/遅くなってすみません。ちょっとごたつきまして…
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/30(金) 22:25:05.95 ID:WP9pUc7Lo
>>357
いや申し訳ない、以前もそうおっしゃっていただいたというのに
あくまで世間話=A堅苦しくしすぎるのもよくないですな

【彼のわざとらしいまでの大きなため息と仕草。彼がやると、どこまでの意図があるのかわからなくなる】
【レギンの言葉を受けてひとまずは、姿勢を戻して少し崩した様子を取る】
【その表情が、続くレギンの言葉と歪な気配を前に、わずかに蠢いた】


(あっさりと、とんでもないことを言ってくれる……。本気かどうかすらわかりかねるのだから、性質が悪い)

確かに、カノッサの大幹部たる六罪王の席のうち、半数が空位と言う状況は芳しくないことです
……しかしながら、私の身には余りすぎる話ですな。そこまで評価をいただいているのは、私としてはありがたいことですが
いきなり、一構成員の身から六罪王の座に就く、となるとさすがに反発もおきましょう
ですが……

【カニバディールの汚らわしい脳髄が、即座に損得勘定を開始する】
【確かに、自身の功績を認められているのも事実ではあるようだ。しかし、自分が一構成員の地位であることも事実】
【それが、突然に罪の王冠≠かぶる。反感を抱く者もいるだろう】

【何より、自分がこの地位を望んでいたのは、目立つことを好まなかったからだ。表に出過ぎることは、それだけ敵も作る】
【だが、先のグランツ襲撃を始め、自身の目的のために動き出し、そのことで広域指名手配が張られたのも事実】
【そろそろ、この一般構成員という身分がもたらすメリットが薄くなってきたところでもあった】


……私も、目的のために相応の地位が必要になりつつあるところです
もし、本当にご推挙をいただけるのならば……まずは、ナンバーの一つを名乗ることを、お許し願いたい

【カニバディールの脳内の計算機が、やがてその答えを弾き出した。権力。この世に渦巻く力の一つ。カノッサの精鋭、ナンバーズの力】
【それを、欲する答えが、その口から洩れ出でた。一つ目は黄金を真っ直ぐに見据える】


御存知でしたか、お恥ずかしい限りです。あの半魔めには、ずいぶんとしてやられたものですよ
……そうですな。個人で携行可能な武装が欲しいと思っていたところです
私は、肉屋だ。手になじむと言えば、刃物ですな。今用いている肉切り包丁は、本来は戦闘用ではなく、解体作業用です

純粋に、戦闘に通ずる獲物があれば、と考えておりました
きっと、ご期待に沿えましょう。さらなる、力。私も強く欲するところです

【口にしたのは、またも兵器・武装の依頼。恐らくは、レギンは本当に提供してくるだろう、と踏んでのことだ】
【先ほどとは打って変わって、軽い調子の声音がさらにその異様さを際立たせる。今、彼が遥か高みにいるのは事実】
【ならば、そこに油断もあるやもしれない。とはいえ、相手は蛇の王にして罪の王。一筋縄でいくはずもない】
【一つ目に絡みつく蛇の黄金の瞳。その気配に、またわずかに鳥肌が起こる】


なんと……それほど近日にことを起こすご予定だったとは
いよいよ、というわけですか。これまでのレギン様の布石が実を結ぶ時が来たと……
冥界=c…他の者ならば戯言に思えてしまいそうですが、レギン様のお言葉ならば、その通りのものとなりそうだ

(そんな計画を前に、散歩で私に出会う……出来過ぎにも思えるが、さて……)

【レギンの言葉にはいつも驚かされる。まさか、これまでの彼の行動が集約するその日が、明後日だとは】
【その数日前に自分と出会った。果たして偶然か、意図あってのことか】


GIFT=c…そう、先日水の国に予告を叩きつけた者たちでしたな
能力者を優良種とし、それ以外を支配する、とか……また、興味深い者たちが出てきたものです
私としても、是非見ておきたいと思っておりました
新たに、大きな動きが起きるきっかけとなるやもしれませんからな

【レギンが零したGIFT=B彼らへ興味を向けているのは、カニバディールも同様だ】
【無能力者を差別する、過激な思想。水の国政府へ堂々と予告してのける姿勢】
【カノッサに負けず劣らずの勢力を有している可能性も高いだろう。その組織の動きに興味を惹かれるのは、自然なことと言えるだろう】


/大変、遅くなりました。申し訳ありません
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/30(金) 22:38:09.33 ID:dCdvr5420
【罵詈雑言に包まれる酒場の中、その場には相応しくない小柄な影が一つが現れた】
【――――乱れなく着こなした軍服に、制帽。片目は眼帯で覆った……恐らくは、少女】
【大の男達に対して怯む事も無く、騒ぎの中心である二人の男に靴音を鳴らしながら近づいて】


「通報が入ったので訪れてみれば――――貴方達が問題を起こしている犯人でありますか
何が原因かは分からないでありますが、もっと穏やかに問題解決を――――」

【言葉を言い終えること無く、片方の男から罵倒が飛んで】
【――――邪魔をするなと言わんばかりに振られた腕。軽い体重であるが故に、吹っ飛ばされる】
【……其処で終わり、なのだろう。一般人であれば】
【けれども、少女が腕に通している物は自警団を示す腕章であって――――受け身を取って起き上がった時の顔。ピクピクと眉が動いている気がした】


「――――其れが答えでありますか。ゴリラさん達には何を言っても無駄でありますね……ならば」

【その後の展開は、実に速く】
【今度こそ気絶させようとした男の殴打を受け流せば、地面へと叩き付けて】
【もう一人の男が椅子を持ち上げ、叩き付けようとしたならばその頭を鷲掴みにして、壁へと叩き付ける】
【たった、数秒の出来事。その場には、伸びた男が二人だけ】


「ふぅ…………一件落着でありますね
マスター。私にも牛乳を一杯お願いしたいであります
あ、蜂蜜を沢山入れて欲しいでありますよ!」

【適当な男達に外へ運び出すように指示したならば、店主に注文するのは――――何とも子供っぽい品】
【やがて出されたコップを嬉しそうに両手で抱いたならば、席を確保するために辺りをキョロキョロと見渡すが】
【――――或いは、先程の場面を見ていた者の興味を惹くこともあるか】







【――――ちょっと遅いお祭りの会場。チョコバナナや林檎飴等、実に多くの露店が並ぶ其処】
【その中の一つに、油揚げを売る露店があるのだが……その店を、遠くから眺めている人物が一人】
【巫女装束を纏っていて、表情は何処か困っている様にも思える少女】
【…………敏感な者であれば、僅かに漂う妖狐の気配にも気づけるかもしれないけれど】


「…………油揚げ……さん…………食べたいけど、想ったよりも高いです……
でも、守女達は……身体に悪いから……駄目と言いますし……
えっと……だけど…………食べたい……です……」

【一歩踏み出せば、一歩下がる。そんな事の繰り返し】
【お金が無いから――――というのも理由の一つだけれど、それ以上に人見知りだからというのが大きくて】
【時折決心したかのように袴を握ってはみるけれど、やはり店に近づくことは出来ず】
【――――そんな事がずっと繰り広げられていれば、嫌でも目立つであろうか】
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/08/30(金) 22:38:19.73 ID:ckSK+PgNo
【夜の国、とある街】

―――あ、やっぱりそうですか……はい、何か思い出した事とかあればまた連絡ください
では戸締りには気を付けてください、失礼します……

はあ……また情報無しか……

【溜息を吐いてトボトボと歩くのは一人の若い男。年は20代くらいであろうか】
【黒の軍服に身を包み、制帽の下から覗く肩まである金髪はヘアゴムで一つに纏められている】
【胸に付けたバッジから察するに、恐らく辺りを取り仕切っている自警団に所属する者なのだろう】

【何やら住民に話を聞いていたが、この様子では望む情報は得られなかったようで】

そろそろ休憩するかね……
ええと、自販機はどこかな、っと

【暫くの間そんなことをしていたようで、自販機を探して歩き出す】
【少しして見つかればそちらへ向かい始めるが、もしそれまでに怪しい人影を見付けたならそちらを優先するのだろう】

【果たして男は何と出会うのか、男にはそれを知る由もなく……】
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/30(金) 22:38:34.71 ID:s3nUbGxqo
>>362

【リザードマンは今にも暴れそうな様子だが、まるで見えない鎖で縛られているように動かない】
【もしかすると、そこら中に貼られた札が関係しているのかもしれず】


さて、成功したはいいが……後のことを考えてなかったな――ん?


【コートから古書を取り出すとペラリとページを捲ってゆく】
【しかしすぐに、男の気配に気づいた。同質の、同類の気配に】


きひ、召喚術とは少しばかり違う術だ
俺の魔翌力を切り離して有≠創りだす魔術――ま、専門分野じゃねェから詳しい名称やらは知らんがな

そうだな……適当に暴れさせて戦闘力を視てもいいが、見たまんまの能力だろうし特に決めてねェな
気に入ったんならくれてやるぜ? ペットにしちゃ少々でかいがなァ


【どうやら一般の召喚術とは少し違うらしい。持ってくるというよりも創るというイメージのようだ】
【結果が同じだから、ほとんど同じような物なのかもしれないが――ともかく、彼は術が成功して満足そうな様子で】

【実は男の予想とは違って、すぐ還元させるつもりだったのだが――そうも行かぬ理由があったりした】
【そもそも、もらったところで言うことを聞くのだろうか】

/発見が遅れました…すみません。よろしくお願いしますっ
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/30(金) 22:41:50.19 ID:uiwTlcj/0
>>363

 いやいや、にーちゃん、ええからええから…
 おれこう見えても案外強いねん…

【3人のゴロツキは差し置いて、少年は男に戦わせるよう、説得する】
【…が、その説得の途中で、男は短剣を引き抜いた】
【少年にはよく聞き取れなかったのだが、どうやら男は呪文のような何かを発動したらしく】
【ゴロツキは少年と相対する前に吹き飛んだ―――】

 …え、あ、うん…。
 にーちゃんも…能力者やったんか…。
 
 うっはぁぁぁ…アカン、めっちゃ恥ずかしいやん…
 能力者ならはよゆうてーな…あんなセリフ…言ってもうたやん…。

【と顔を赤らめて言う】
【男も能力者であること、あるいは3人のゴロツキがふっとんだことへの驚き以上に、
 男を守ろうとした「恥ずかしさ」が少年に沸き立つ】
【そのためか、少年の全身から変な汗が滲み出てくる】

【どうしようかと少年が困っていた時、男から食事を誘われる】

 あー…そういや、おれ今から飯食うはずやってん…
 めっちゃ恥ずかしいねんけど…まあ何かの縁やろうしな…、お供させてもらうわ…。

【まだ恥ずかしさは抜け切れない様子】
【しかし断る理由も無く、男の誘いを受ける】
【「お礼」という言葉を理解した少年は】

 お、さすが金持ちそうなにーちゃん。おっとこまえやなー…
 でもなお礼…って、俺何もでけへんかったやん。
 オゴりやなくて、ワリカンやないとアカンで。
 こう見えてもなかなか稼いどるし、大丈夫やねん。どんなたっかいとこでも行けるで〜

【赤くなった顔も、徐々に普通に戻ってきている】
【少年は男にこのように話し、また説得する】

 ほないこかー…って、どこのレストランにするん?

【少年は男に問う】
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/30(金) 22:42:34.82 ID:uiwTlcj/0
>>363
/いえいえ、大丈夫ですよ〜
連投失礼しました!
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/30(金) 22:45:48.28 ID:M45zA0fv0
/>>349を取り消します
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [saga]:2013/08/30(金) 22:57:48.98 ID:PUWCPSyL0
>>360


「……うん? ……あ、その反応を見るに同僚か。
 
 ……そっちはどう? 何か任務の一つでも終えて、今夜の予定は空いたのかな」

【振り返って向けた榛色の視線。映る櫻の影には怯えも敵意もなく、慣れきったそれらの不在が “敵以外” の可能性を伝えて】
【……“同志”/“機関”。挨拶の言葉に添えられた呼称は、きっとより確かにその答えに到らせるのだろう】

【ドレスの女は好調――――― 檻から放たれたケモノの様に活き活きとして。】
【当然の様に微笑うと、言葉でなく態度自体が、「お疲れ様」への返答を紡いで】

【胸元の比較でも終えたのか、ふと小さく零した笑みがあったのだが――――閑話休題、】



「……“機関” の支部――― 街単位の小さなものだけど、潰しに掛かったものがいた。
 組織か個人かは分からない……けど、徹底的にやられてたのは確かだった。

 だけどこんな程度の連中に、それだけの力があるとも考えにくいから……運悪く、偶然手に入れたんだろうね。
 間抜けなのか、意図的なのか。わざわざコピーして失くすなんてね……くくっ。

 ……ともあれ襲撃者の始末は別件だから、あとはコレを送ったら “今の” 任務は終わり。

 水面下でつまらない作業を続けた私は、その終わりに愉快な役目を果たしましたとさ――――― なんてね。 」


【「黒い記憶媒体」、右手で軽く掲げながらその背景を彼女に語れば】

【軽やかにアウトローたちに対しての殺戮――― そしてそれに到るまでの簡単な道筋を語って、】
【初対面にしては話しすぎにも見えるだろうか。コピーが行われたのはログからでも知れたのだろうが、それでも、“襲撃者” に関しては語る必要などなかった筈で】
【……それは、疑念の現れだったのかもしれない。横たわる凄惨な骸たちは、“機関”、或いはそれに匹敵する深度の闇にあるもの以外にはひどく刺激的―――、】

【――― それを、女は愉快だと笑った。】

【機関員として不自然な部分があれば、それで面に出るものもある筈だ、と―――、】
【……“善” があるのなら炙り出そうと。】

【信用と慣れきった排撃の狭間で、女は変わらぬ表情を浮かべていた。仲間に対する様に、ごく自然な。】
【櫻風の女性はそれに気付くかもしれないし、そうでなくても――― 信頼に足るなにかがあれば、ドレスの女は信じるのだろう。

/いきなり遅れて申し訳ないですっ……文が一度消えてしまって……orz
/それでは、よろしくお願いしますー!
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/08/30(金) 23:00:59.33 ID:w9Io5mzE0
>>364

―――確かに、いくら半魔退治≠サして先日のグランツでの戦果を含めても突然王≠ニなると
反発する者も少なくはないでしょうね………とはいえそれらを黙らせるだけの後ろ盾≠熄\分にあるとは思いますが…?
私自身、貴方が名乗り出るのであれば全面的にバックアップしますがね………フフ。

ともあれこのまま一般機関員≠フままでも何か裏があるのではないか≠ニ勘繰られ、動きにくくはなる
ならば―――その中間、自由な行動権利、そして六罪王に対しても発言できるナンバーズ≠ェ今の貴方にとって望ましい椅子≠ナしょうね
フフ………それでは罪の王≠フ椅子の埋め合わせは他の候補≠ノ声をかけてみるとしましょうか。

【くつくつと喉をならして笑いながら、レギンはそのカニバディールの言葉に同意するように頷いて柔和な笑みを作る】
【カニバディールが立てていた計算≠熨ス少は呼んでいたようで、特に悲しむ様子もなく返答する。】
【或いは―――カニバディールが最初から拒否する≠ニ考えての提案だったのか………真意は定かではないが】
【後日レギンの手によって機関全体にカニバディールのナンバーズ昇格に対する推薦状が送られる事となるだろう―――。】

どうやら相当に厄介な相手だったようですね………私は直接相対する前に消えてしまいましたが………。
まぁ―――サンプル≠ヘ手に入れる事が出来たので結果的には問題ないですがね………クック。

刃物=c……了解致しました………それでは完成次第貴方の元へ届けると致しますので数日お待ちください。

【カニバディールの言葉を聞いてまたまたわざとらしく身震いをしながら携帯端末で研究所へデータを送っている】
【言葉の合間にはサンプル≠ニいう言葉も聞こえたが―――果たして。】

ええまぁ………動けるうちに動いておかないと色々と面倒ですからねぇ―――ハハッ。
とはいえこれもまた布石=c……今回は始まりの巨人≠フ試運転も兼ねての事ですが………。

機関≠ノおいての大きな動きはこれで少し打ち止めにはなりそうですかね………。

【やれやれと言った調子で肩を竦めながらため息をついて苦笑する………始まりの巨人=Bまた新たな単語が現れた】
【さらに機関においての≠ニいう意味深な発言、うっかりと漏らしているのか………それとも―――あえて、誘って≠「るのか】

ええ………これでまた新たな混沌の渦≠ェ生まれますね―――そしてGIFT≠フ動き次第では
カノッサ≠熨蛯ォな変革が必要になるかもしれませんねぇ………ですが、まぁそれも………ククッ…!

                           面白い

【ザワッ!!っと一瞬レギンの歪な気配≠ェ一気に沸き立つように増幅し、ビリビリと周囲の空気を振動させていく】
【やはりこの男にとって、自身も含めてこの世界の全てはゲームの盤上=c……ショーの舞台≠ナあるのだ】
【ただ混沌≠ニいう愉悦のみを………探究する怪物=B果たしてカニバディールの眼にはどう映るのか………はたまた】
【カニバディールもまた、レギンと同等の狂気を持った―――怪物≠ゥ。】

//いえいえお気になさらず!!
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/30(金) 23:02:33.76 ID:/NLFDrE+o
>>367

……ほォう、そォれはまァた興ォ味深い術じゃあないか
召喚より設計が面倒な分野だと思うが、まァー、そォの辺りは置ォいといて――

ヒャハハハ、今は安全そうだな、顎の下でも撫ァでてやろうか
おォっとl、そォいつを暴れさせるなら街中……人間の多いとォころで頼むぜェ

【かつ、かつ、と――リザードマンに向けて、足を進めるこの者】
【接近に成功すれば、その顎の下を……猫に対して撫でるように撫でようとし……攻撃されないだろうと高を括っているようだが、はたして】
【どちらにせよ、数秒撫でればその手は降ろされるだろう】

――俺様はなァ、病気だろうと何だろうと貰えるモンと欲ォしいモンは無ゥ理矢理でも手ェに入ィれる主義でなァ、ヒャハッ
くゥれると言ィうなら、後で気ィが変ァわろうと貰うのが俺様だ! だァが、今こォこで暴れられるとちょォいと面倒だ……

そォーだなァー、テメェーが暴れ狂うだァろうこォいつを抑えられるなァら!
従順なペットにしィてやろう……勿論、俺様のなァッ!

【顔のみをそちらに向けつつ、その両手から発せられるのは禍々しい魔翌力だ】
【今はただ貯めているだけで、何かを成す訳ではないが――】
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/30(金) 23:08:16.73 ID:M45zA0fv0
【どこかの裏路地】

【二人の男が居る一人は胴体を真っ二つにされて死んでいる、もう一人はタバコを吸いながら立っている】
【もう一人は茶色のコートに白く袖の長いワイシャツに赤いネクタイ、白くベルトつきの長いズボン】
【そして、となりには195cmのマリオネットがたたずんでいる】
【そのマリオネットは右腕に血がついた剣をもっている】

 しかしまあ…この人も運がなかったようで
 情報を持ち逃げするのならもうちょっとばれないようにするべきでしたね

【そう言って男はマリオネットを自宅へ送還し、殺害現場から離れるように歩く】
【その途中、男は携帯をとりだす、標的を始末したので電話をするのだ】

【男は気ずいてはいないワイシャツに血がついていることを】
【もしかしたら、このワイシャツについた血に気がつき話しかけてくる人物が居るかもしれない】


375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/30(金) 23:13:38.53 ID:pvAgmEBro
>>368

能力者…この世界ではそれに含まれるんだろうが…
正確には私は…魔術師の類だな。これもその一つだよ

【男は通りを歩きながら恥ずかしがる少年を見て】

ハハハッ!!なに、君は何も間違っちゃいない。…あれぐらい大見得を切ったほうが
事も優位に運ぶかもしれんよ。君には勇気は十分にあるんだ、それ捨てちゃいけない
…このような、輩は蔓延るような暗雲の時代では…特にね

【楽しそうに笑い、真っ直ぐ前を向いて歩きながら。静かな口調で話した】

ありがとう。ああ、ここだここだ。…君の舌に会うといいがね

【見るからに豪華な扉と金と朱の内装でデザインされた店がそこにあった】

ワリカン?……ああっと…それは支払いを折半という意味かね?
…それはいけないな。店内で金銭の相談などマナー違反だ。

【人差し指を立てて、軽くウインク一つで口調は諭すように】

私の顔を立てるという意味で、今回は収めてはくれないか?
…君も誰かを誘って、その時に支払うといい。世の中というものはそういうものだ
細かい金銭のことでアレコレ言うより。そのほうが…お互いに気分がいいとは思わないか?

【男はウエイターに挨拶をすると店の奥に案内される】
【通されたのは軽く会議でも出来そうな広さのテーブルと椅子と軽めのシャンデリアがある個室で】
【ざっと18人は入るんじゃないかという感じである】

【ウエイターが置いていったメニューを開くとそれまた色々なジャンルの料理がある】
【もっともゲスト側であるために…値段は書かれていない】

私はこの海藻のサラダと根菜のソテーとトーフを…ああ、牛乳はピッチャーでくれ
ああ…君。そうだ私はベジタリアンなんだ。だが…君は気にせずに選んでくれ

【ウエイターはそちらをじっと見て注文を待っている、男はにこやかに笑って待っている】
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage saga]:2013/08/30(金) 23:30:14.76 ID:Yx0bBpkuo
>>371

うん、まあそんなところだね
六罪王が相次いで落ちて、最近は「機関」の内部も色々と騒がしいじゃない?
人員の移動やらアジトの統合やら……そういうのも以前より増えてね

自己紹介がまだだったね。私はみのり、尾月実利
機関で「分析官」をやってる

【組織の内部の動きが活発化すれば、それだけヒト・モノの流動も多くなり】
【彼女もその動きの一部分に駆り出されたということだろう】
【小さく零された笑みには、気付かないのか無反応】

今日も他国からこの国のあるアジトへの物資の輸送を監督してたんだよ
分析官って名前はいいけど、要するに雑用係の事務屋みたいなものだから

【そして、聞かされたドレスの女の「任務」】
【やはりこちらの任務とは対照的に、ある意味「機関らしい」物騒なもの】

支部の襲撃か……穏やかじゃあないね
徹底的にやられてた、ってことは相当な力を持ってるのは間違いないよね
……間抜けな筈はないと思うけど

【支部の規模にもよるだろうが、仮にも「機関」の名を冠しているのだ】
【戦力が無い、ということは考えられない。だとすれば襲撃者は只者じゃない、そう考えるのが普通だろう】

にしても、君はこの任務にあまり乗り気じゃないみたいだね……
この執拗なまでの行為は―――君の興味が「任務」よりも「殺戮」にあるように見える

【少々死体を見渡しながら―――ややあって正面の女に向き直り】

私は、その「黒い記憶媒体」の中身に興味があるけどね?





/いえいえー大丈夫です!
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/30(金) 23:39:19.24 ID:uiwTlcj/0
>>375

 お、おう…ありがとうございます…
 あのな、傍から見てたらやな…結構危なそうに見えたんや…
 アカンーおもて助けようとしたやけどな…結果的にあんまり意味なかったな…

【行動自体に後悔はしていないようではあるが】
【その結果に少年は恥を感じている様子】

 格闘技やっとる人なら立ち振る舞いで案外分かるんやけどな…
 魔法使いのひとはなー…
 …って俺の能力ゆーてなかったな、…ちょとまってなー

【と少年は言うものの、特に目立った行動はしていない。男と並列に歩いている】
【…段々と少年の足音が大きく、そして金属がぶつかるような音へと変わっていく】

 ん、もうええ感じかな、ほら。

【とその場で少年は軽くジャンプする】
【辺りにガチャン、という大きな音が響く】

 手と足がな、金属みたいになるねん。
 面白いやろ?…

【と自分の腕と腕を交差させてぶつけながら言う】
【やはりガチャガチャと音を立てながらそれは鳴る】

【少年の能力の紹介が済んだ頃、レストランに着く】
【男の紳士的な態度に、少年は少し困惑しつつも】

 …世の中っちゅーのはようわからんな。
 まあ色々経験しとるのは明らかに、にーちゃんの方やしな…
 じゃあごちそうになりますわー。にーちゃん、ありがとうなー

【と返し、申し出を承諾する】
【先程はどんな店でも行けると豪語していたものの】
【高級なレストランは初めてのようで】

 なんやこれ…なんでこんなところに通されたんや…
 いやいや、2人なのに広すぎやろー…誰もつっこまへんのかいな…

【と独り言をつぶやいている】
【メニューが渡される。男はスラスラと注文している】
【少年はメニューを眺めながら】

(げ…値段書いてないパターンやん…。遠慮すんなー言われても難しいなこれ…)

【と露骨に困った顔をする】
【比較的安全そうな中華料理を見つけたみたいで】

 …あ、えっと…この炒飯っていうの、おねがいしますー…

【と元気の無い声で言う】

【もちろん少年は食べ盛りの年頃】
【それが分かっているなら、少年が明らかに遠慮している、と感じるだろう】
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/30(金) 23:40:33.09 ID:s3nUbGxqo
>>373

【移動する男を目で追いながら――彼は次の行動を察すると、ほんの少しばかり口元を歪めた】
【すぐ傍まで行くことも、触れることも可能だろう。リザードマン自身はそれを拒絶したそうな様子だが】


既にこいつは俺が抑えてある。周りに貼ってある札の効果でな
すぐに使役することは難しいが、時間の問題だ

それと――お前さんは中々話のわかるやつらしいなァ
欲望に忠実な姿こそ、人間が純粋に生きる姿だ――そして当然の権利≠セ
きひひ、よくわかってるなお前さんは


【周囲に貼られた札はどうやら彼の能力と関係しているらしい】
【専門外と言っていたこともあり使役は難しいようだが、それでもこれだけの術を発動できるのは、彼の力が大きい証拠】

【そして男の言葉を聞いて――彼は笑みを深くすることだろう】
【秩序にとらわれることのないねじ曲がった思想――まさしくカオスと呼ぶべき無法者】
【排除されるべき存在である男を、彼は全て肯定したのだった】


そういうわけでだ、こいつはお前さんにくれてやるよ
これにお前さんの魔翌力を込めて貼れ。お前さんの魔翌力の量次第だが、使役できるようになるだろうよ


【そう言うと彼は、コートの中から札を一枚取り出して男に投げるだろう】
【欲望≠操る彼能力が込められたもので、対象を使役する力があるはずだ】
【もっとも、その札はここにいるリザードマンにしか適応されない】

【込められた魔翌力――男が何をしようというのかは読めないが、暴れ出した時の保険≠ネのだろうか】
【しかし彼は全く意に介していないようだ】

/ごめんなさいめっちゃ遅れました…
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2013/08/30(金) 23:53:40.36 ID:WP9pUc7Lo
>>372
幸運にも、機関内部に複数の繋がりを得ているのは確かではありますが
後ろ盾≠ヘ、あまり露骨に振りかざしたくもないものでしてね。遣う状況は見極めておきたいのです
……その機会がくれば、是非

ええ、まさにそのことを危惧してのことです。必要以上に目立つことを嫌ったが故、一構成員の身分を望んでおりましたが
今となっては、そのメリットも薄くなってきました。状況的にも私個人としても、現時点では最も望ましい椅子≠ナす

もう、他の候補も見つけ出しておいでとは。六つの席が早く埋まることを期待しておりますよ

【少なくとも、表面上は柔和に見える笑みに対し、カニバディールは神妙に返して見せる】
【反応を見るに、こちらの解答も予想の範囲内か。自分など、見透されているということか】
【いずれにせよ、彼の真意を察するには至らず。蛇の中身を覗くなど、深淵を不用意に覗きこむようなものだが】

【やがて、レギンからの推薦状が届けば、カニバディールはそれを持って、正式に新たな力≠手にすることになるだろう】


ええ、まったく面倒な相手でした。強大な魔力に、他者の力をコピーする能力
手下にも強力な魔物を従えていました。最も、その力を鼻にかけた傲慢さゆえに敵を作りすぎて滅びることになりましたがね
それが正体を現わせば、実年齢13歳の元悪魔の奴隷、というのだから、笑わせてもらいましたよ……ふ、ふ

会わずに済んだのなら、それが幸いかと。彼奴の甘ったるい声音といい、ふざけた態度と言い、見るに堪えませんでしたからな

(サンプル=c…彼奴の細胞か何か、か? どこから手を回したのか知らないが、抜け目のないお方だ)

【リリアに対しては苦笑と嘲笑を織り交ぜた口調で語る。カニバディールの中ではすでに過去のことであったが】
【サンプル=Bその言葉は聞き逃さず。彼があの半魔のサンプルを手に入れて、何をしでかすのか。恐ろしく、同時に興味深い】


ありがとうございます。お頼りしてばかりで申し訳ありません
それに見合う戦果を、きっと持ち帰って御覧に入れます

【身震いして見せるレギンに、笑みを浮かべながら礼を述べる。彼の提供する品の力は、先のテロで実証済みだ】
【これが、己を野望へ近づけるさらなる力となることを確信しつつ】


それは、おっしゃる通りですな。機会を逃さぬことは重要です
始まりの巨人=c…ふむ、レギン様のことです、今まで以上に大掛かりなことになりそうだ
それすらも、布石の一つとは……いつもながら、感服させられますよ

(機関においての……? 機関の外で、事を起こすつもりなのか? それとも、独立して何かを……?)

【レギンの起こす事に興味を惹かれる。しかし何より、最後の言葉】
【この男が、うかつにこんなことを漏らすだろうか? カニバディールは逡巡し】


……しかし、レギン様。その次は、機関以外で計画を進めていくおつもりなのですか?
だとしたら残念ですな。貴方様の活動には、是非また一枚噛ませていただきたく思っていたのですが……

【一つ目からのじっとりとした視線を送り。肉屋が蛇に問いかけた。誘いに乗って】


GIFT≠フ登場が、新たな火種になることは間違いないでしょうな
すでに、対抗組織としてSCARLET≠ニいう軍や警察による能力者の部隊も編成されたとか
カノッサも、いつまでもそのままというわけにはいきますまい。また、新たな動きが生まれることになる……


                         ああ、まったく愉快なことだ

【――路地裏の澱んだ空気は、一気に上塗りされた。二つの気配≠ノ】
【歪な気配=Bレギンが放つそれは、周囲の空気を震わせるほどの、圧倒的な威圧感】
【だが、カニバディールはそれを受けて、笑った=B口が裂けるほど、口角を吊り上げて】

【混沌を愉悦とし、世界をショーであり、ゲームとみなす男。自分自身すらも。まさに、怪物。六罪王。蛇の王】
【肉屋は、彼に比べれば小物もいいところだ。しかし。この男もまた、狂気=B確かに、それを宿している】
【二つの怪物≠ェ笑いあう。来るべき、混沌を見据えて】
380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 00:03:33.45 ID:pB6kNBOlo
>>377

意味なんて求めるものではない。君の理性がいち早く
善の行動を取れと言うたのなら…それに従うべきだ
カントはそう…三批判書で言うたらしいな。私にはさっぱりだったが

【苦笑いを浮かべながら男はそう言った】

やめておきなさい。君の能力は君だけのものだ
それをおいそれと人に見せることは、手の内を見せびらかすようなものだ

それに……こう言ってはなんだが、君の能力には私は興味はない。
こんな身なりだが、気を使ったり愛想笑いは嫌いでね。初めから失礼させてもらうが…

何より…私は、君が何を信じ、何をするか……手段ではなく、目的の方が気になる…

【静かな口調でそう言い放つ男は言葉の通り興味が無いのか】
【まっすぐと前を向いて、ただ几帳面な顔立ちで歩いていた】

【かわって、レストラン内】
【男は牛乳を飲みつつ、野菜や海藻を几帳面に背筋を伸ばして】
【正しいであろうテーブルマナーで食していた】

ああ、もっと大人数で来るはずだったんだが…どうにもこうにも忙しいと
…私はいつもスケジュールには余裕をもてと常々言っているんだが……いや、失礼
名もわからぬ、少年に話すことでは無ないな

【男はグラスに牛乳を注ぎながら、改まった口調で名乗る】

私はアイケ・シュタウフェンベルクという者だ。よろしく

…おや、それでは足りんだろう。もっと食べなさい

【男は自己紹介も早々にウエイターを呼ぶと】
【テーブルにはまた野菜やら海藻やらの料理が何品か増える】
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/31(土) 00:11:29.54 ID:bvyOweayo
>>378

ンフフフ……

【撫でている際、少々気持ちの悪い声を小さめで出していたのはまた別の話――】


……ほォう、そォれは好都合じゃあないかァァアア――
ヒャハハ、じゃアー遠慮なァく貰ってやろう……御ォ丁寧に使ィ役用の札までくゥれたからなァ

……まァー、返事がYESでもNOでも無ゥ理矢理奪ってやァるつゥもりだァったがな!

【両手から発していた魔翌力は、つまりはそういうことだったのだろうか……】
【右手で札をパシッと捕らえれば、リザードマンに向き直りつつ発していたそれを遺憾なく籠めて――量は、少なくとも一般的ではない】

そォーいッ!

【そして、何かしらの妨害がなければ、……叩きつけるようにして、その札をリザードマンに貼り付けるだろう】
【おそらく、籠めた魔翌力は"使役"との相性が良いはずだが……――】


――――テメェーとは気ィが合ァいそうだぜ、そォーだよ、欲は抑えるモンじゃあねェ……剥ゥき出しにすゥるモンだ

【……その行動の後、こういったかと思えばゆっくり身体をそちらに向けて】

欲を抑えてちゃア、人間の持つ"可能性"は引き出せねェからなッ
……こォーいうと、必ず正義だとか名ァ乗る奴らが"秩序"やァら"平和"やァら何やァらを盾に楯突ゥいてくる
そォんなモン、"魂"を腐らすだァけだっつゥーのになァァアアッ
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/08/31(土) 00:20:54.57 ID:dD9DnAi70
>>379

確かに………彼女≠煖M方のそうした真摯な姿勢を買っているのでしょうしねぇ………。
候補≠フ中には貴方の見知った相手もいるかもしれませんが、まぁゆっくりと声をかけていくとしますよ

貴方も有能な人材がいたら私へ連絡してくださいね?今の機関には人材が最も必要ですから。

【彼女=c……というのはカニバディールが機関の中でも最も信頼関係が深い彼女の事だろう】
【カニバディールの強さの一つである人脈=cやはりレギンはそれを軽視はしていないようで、ある程度は把握しているようだ】
【まるでオセロのように、カニバディールを上手く使ってそれらも自身の手中に収めようとも考えているのかもしれない。】

フフ………魔族=\――彼らの強さ、恐ろしさは今回の一件でよく分かりましたね。
これはまた………新たなゲームのプランの一つとしても使えそうです………ククッ………!

そういった新たな因子≠この世界の混沌の渦に生み落した事を考えれば彼女にも感謝しなければなりませんね。

【魔族=\――実際に体感はしていないが、レギンはその存在の力と狡猾さに興味を抱いたようである】
【そしてそれらをも利用して盤上≠さらに混沌≠ニしたモノへと変えようとしているのだろうか―――。】

クク―――、貴方ももし手が空いていたらこの国が冥界となる光景だけでも見学に来て頂けると嬉しいですね。

………いえいえ、私の狂気≠尤も満たしてくれるのはカノッサです………しかし。
ただカノッサの中でだけ動いていても盤上≠ヘ混沌とはしません―――ですから、他の組織≠ノも動いてもらう予定ですよ
既にD.R.U.G.S.≠ノは二本の牙を喰いこませてありますので………それらを利用してより混沌≠ニした世界を、と

【この男………既に他のテロ組織やマフィアにも手を広げていたようだ………特にD.R.U.G.S.≠ニは表向きには敵対関係にあるが……】
【それらをも利用し、暗躍し、場をかき回していくつもりだろう………その渦がいつかカノッサに害をなす可能性もあるが―――。】
【そしてカニバディールの狂気も目の当たりにし………ビリビリとした空気の中、黄金の蛇の瞳≠鋭く細め、口を三日月型にして笑う】

【巨悪と巨悪、狂気と狂気―――その二つがぶつかり合っても………やはり生まれるのは災厄≠セ】

―――さて、色々と話せましたしそろそろこちらも作業に戻りたいのでそろそろ失礼しましょうかね。
まだ何か、聞きたい事などありましたら今の内に言ってください。

【そしてカニバディールに背を向けて―――一度首だけを回してそちらへと視線を向けて最後の確認をする。】
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 00:27:15.20 ID:FJoSW7m+0
>>380

 おおう…自分の手の内を見せびらかす、確かにそーやな…
 にーちゃん自分から見せてくれたし、お互いに見せといたほうがえーかと思って…
 気悪くしたならすまんかった…です…
 
【男の言葉に少年はしょんぼりする】
【少年が自分の能力を見せた、というのは男への信頼の証でもあったのかもしれない】
【几帳面な性格ゆえ、このような発言は当然か、と少年は思う】
 
【料理が運ばれてくる】
【少年も「炒飯」を受け取る】
【どんな料理かわからないまま注文したが、】
【出てきたものは案外シンプルで、食べ方も即座に把握できた】

【レンゲを手に取り、一口。】

 うおお…!めっちゃうまいやんこれ…!

【と思わず感想が口からこぼれる】
【料理の影響もあってか、叱られた後とは思えないほどの満面の笑みを浮かべて】

 あ、名前すらゆーてなかったですね、
 自分、ねこやまっていいますーアイケシュた・・・・アイケさんいうんですね、
 よろしく頼みますわー

【と挨拶すると再び食べ始める】
【美味しいためか、高級店で出てくる量なら、5分ちょっとで食べてしまうようで】

 …あ、じゃあこの炒飯おかわりもろうてええですかー
 
【と先程よりは元気な声でウェイターに注文する】

  
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/31(土) 00:45:36.27 ID:BSLXmDgZo
>>381

【爬虫類などの動物が好きなのだろうか――】
【彼はずっと男に視線を遣っていたが、別段気持ち悪がるような素振りはなく】
【むしろ自分が創ったものが気に入られているという喜びすら感じていた】


あァ、ひとつ注意だが――召喚術やら使役術やらに適正がねェと結構疲れるぜ?
ともあれもうそいつはお前さんに帰属された。晴れてお前さんのペットだなァ。きひ


【札を張り付けた瞬間、どういう仕組みか念じればリザードマンを意のままに操れるようになるだろう】
【だが彼の言う通り、使役にはかなりの魔翌力を使う。大きく、そして長く使役しようとすれば、それだけ精神的疲労が襲いかかる】


確かに可能性を引きだすことも欲望のひとつ――むしろ欲があるから人は目標へ向かう力が湧く

きひ、俺はそれすらも愉しみのひとつと捉えてるがな
退屈は見えない敵だ。退屈を減らすには見える敵が必要だろう?
正義やなんやには暇つぶしに付き合ってもらわんとなァ


【加減という概念こそどこかへ飛んでいってしまっているが、彼の言うことも一理あるのだろう】
【生きたい、名誉を得たい、支配したい、財を得たい――目標という欲望があるからこそ、人は力を使う】
【もっとも、それをうまく使えばいくらか社会のためになるだろうに――】

【そして彼の発言から察するに、おそらく故意にに敵を作っているのだろう】
【それを叩き潰して悦に浸る――力があるだけに性質が悪い】


と、それでお前さんはそのペットを何に使う気だ?


【別に何に使っても構わんが――と続ける彼】
【同じ思想を持つ者がリザードマンを使って何をするのか興味が湧いたらしい】
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [saga]:2013/08/31(土) 00:50:23.57 ID:Lago0LIo0
>>376

【“分析官”―――― 幾度か耳にした事こそあれど、詳細を訊くのは初めてであって】
【それは死に触れる事も多々あるのだろう。ならば、と……彼女の凶暴性に触れた上で、其れを指摘できる落ち着きにも納得がゆく】


「……へぇ…… “機関” の潤滑油みたいな仕事なのかな?
 いろんな状況を分析して、必要な手を打って、か――――。

 ………それじゃ最近は忙しいよね。
 誰だって死ぬときは簡単だ――――六罪王サマでも変わらないし、雑兵ならそれは尚更か。
 ……ま、今後も生きるなら多分よろしく。未だ、私も機関(ここ)で生きてるからさ」
 

【……どこか満足げに目を瞑って、】
【再び彼女に向ける勝気な双眸は、幾分なりとも和らいだ様に見えただろうか】
【――― 或る種の仲間意識。戦い方は違えど “共闘”、その事実を以て信用は重みを増した】
【“任務よりも殺戮を重んじる”――――― その言葉には、談笑めいた気配で応じて】

「……“任務” だよ。
 
 捜索・発見・追跡・確保―――― その中途で気付かれればまず逃げ出すし、慣れた路地裏でこの数だ――――
 散り散りになられたら捜すのは手間だっただろうね。
 ……だから戮すのなら効率よく。
 出来る限り抑えた火力で、手早く・徹底的に殺し尽くす必要があった―――――

 ……とは言っても、それが “楽しめた” のも事実だね。

 ……だから、単純に……“殺さない理由がなくなった”――――――――
 ……あの殺し方の理由には、こんな所じゃ不満かな? 」
 

【長く、長く待って漸く訪れた殺戮の舞台――――― 抑え付けられた殺意の開放、
【多分に暴力的な本能の部分。そんな己を認める様に、あるがままにドレスの女は笑う。】

【……不必要な犠牲であっても。“殺さない” 理由がないのなら、彼女は躊躇いなく殺すのだろう】
【――― 本人の資質が任務そのものよりも、殺戮に向くことは間違いなくて。だが、それもまたこの生き様にはに向くのだと】

【或いはその “生” の辞典に於いて、生きることは殺すことと同義であるのかも知れない】
【何れ、彼女にはそれが自然な言葉であって】


「……そろそろ私も名乗り返そうか。
 No.12、ダリア・レオンフィールド――― 『ゼロ・ディバウア』 所属、主な任務は暗殺と直接攻撃。

 ……実利って言ったっけ?
 コレの中身は私も知らない。……見て分かるくらい、普通の機械には適わない品だったからね。

 ……だけど、読み取れるなら “そうしない” 理由もないね。
 痕跡もなく、破損(キズ)も付けず――――― 上手く情報だけを吸い出せる、そんな方法があるなら、さ」

【名乗りは寄せた信を示すかの様に/共犯者めいて女はくつりと笑って、】
【簡単な説明をそんな挨拶に添えた。……偽りはなく、確実に伝えて。】

【―――― 襲撃者の目的を知っておく事は、彼女自身にも得策だと考えたのだろう】
【問題は解析用の機器、或いは異能の備えがあるかだが―――― 分析官という実利の立場と技能を思えば、強ち不可能とも思えなくて】

【……つけ加える事としては、黒い記憶媒体は独特の “規格” だけが問題であること。】
【無論、一定のリスクを冒す必要はあるのだろうが―――― たったひとつの障害を越えたなら、あとは彼女の覚悟次第ではあって】
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [saga]:2013/08/31(土) 00:55:43.55 ID:Lago0LIo0
/あ、凄まじく失礼なコトになる可能性が…orz
「雑兵」→「機関の一般兵」とでも読み替えて頂ければっ…
387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/31(土) 01:08:39.89 ID:jjhmVmUno
>>382
レギン様の熱心な仕事ぶりには頭が下がります。いずれ、新たな罪の王が誕生するのを楽しみにしていますよ
無論のことです。人材は、何にも代えがたい。これはという者が見つかれば、すぐにでも

(彼女=c…ベケンプフェン様、か? 顔が広いというなら、ご自分も同じのご様子だ)

【レギンの言葉に、思い浮かぶ人物。ナンバーズ第三位。レギンが彼女とも繋がりがあるとすれば】
【彼が、半魔のサンプルを持っていることにも合点がいく。また、自分に関わる人脈≠ワでも把握されているとすれば】
【すでに、己は蛇の巣の中、か。しかし、黙って飲み込まれるつもりもなかった】


魔族≠ヘ、半魔以外にも一人知っておりますが……その魔族は、瘴気だけで街一つを潰していましたよ
彼奴らの力は脅威ですが、同時に可能性でもありましょうな
レギン様のゲーム盤の上に彼奴らも加わるとなれば、何とも面白そうだ……

確かに、半魔は置き土産も残してくれました
レギン様の手腕ならば、それをもってさらなる混沌を生み出すことも可能となりましょうな

【魔族≠ニなれば、今はなきリリアより、あの赤い少女が思い浮かぶ。つい先日、街一つを丸ごと壊滅させた少女】
【『スクラップズ』を連れて火事場泥棒を働いた時、あそこにあった死体はどれも原型を留めぬひどい有り様だった】
【しかしながら、魔族≠烽ワた侮るべからざる脅威。そこに、また新しい闘争の火種、混沌の因子が生み出されることだろう】


ええ、ぜひ拝見したいものです。手空きであれば、駆けつけますとも

……なるほど。大変失礼をいたしました。まさか、外部の組織にもすでに手を伸ばしておられたとは……
それも、かのD.R.U.G.S.=Bホテルやエルジオ博物館の件と言い、彼奴らも活発に動いております
その影響力の広さを鑑みても――レギン様の牙≠ヘ、混沌への強力な足がかりとなりそうですな

【レギンの言葉に、まずは謝罪する。自分ごときの浅知恵では、測りきれなかった】
【まさか、かのD.R.U.G.S.≠竅A他の組織にすらその蛇の身体で絡みついていたとは】
【彼が掻き回す混沌の渦は、急速に拡大している。それがいずれは機関や自分をも――】


(……不利益はごめんだが、このお方相手に限っては……それも、面白い)

【路地裏は、未だ震撼している。二つの狂気と悪意の衝突】
【黄金の蛇の瞳≠ェ細まる。この闇の中でもわかるほどに鋭い】

実に有意義な時間を過ごせましたよ、レギン様。お会いできてよかった
私も、雑務を片づけることとします

【背を向けるレギンを見て、カニバディールも動く。自らが手にかけた脱走者の死体を担ぎ上げる】
【死体を処理≠キるつもりだろう。路地裏で死ぬものは、屍を拾うものすらいない】


――――いえ、私のほうでも話題としたいことは大方済みました。お時間をいただき、感謝いたします
レギン様。これからもどうかよろしくお願いいたします

                        いずれ、訪れるだろう『その時』まで

【カニバディールも、今宵の濃密な時間の中で、すぐに語りたいことは語りつくしたようだ】
【最後に一つ。レギンに向けてわずか、狂気を漏らして。すぐにいつもの様子に戻る】

【死体を担いだまま、一礼をすると踵を返し。ゴム長靴の足音を響かせて、カニバディールは去って行った】


/このあたりで締め、でよろしいでしょうか?
/散々お待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。ありがとうございました!!
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 01:12:43.76 ID:pB6kNBOlo
>>383

…命取りになることもあるということだ
能力者は何かと物騒なことに巻き込まれることが多いだろう?
気をつければ不用意な争いを避ける事も出来る…すまないね

【男は食事も早々に済ませて、コーヒーを飲みつつ】
【何かクリームを沢山載せたミルフィーユのようなものを食していた】

ネコヤマ君か…よろしく。これも何かの縁だ、くつろいでくれ
なに、こんな広いところで1人で居るよりも良い……っと失礼

【会話の途中で、男の携帯電話が震える】
【メールか何かを読んでいるようだ、直ぐに携帯をしまうと】
【ジャケットの内ポケットから手帳を取り出すと、めくっては書き込んで】
【高級そうな銀の腕時計をチラチラと見て、手帳を仕舞った】

やれやれ、折角の食事をいつも邪魔するんだ。この携帯電話というものは…
便利も時には考えものだね。…呼ぶ方には健全だが、我々には不健全だ

【口元を軽く笑わせながら、そうやって茶化した】

【男はウエイターを呼んで、ウエイターが持ってきた紙にサインをすると】

すまないが…私はこれで失礼させてもらう。呼ばれたからには行かなくては
……能力を持つものは、それを行使する責務が伴う…そういう事だ

【残っていたミルフィーユとコーヒーをパパっと平らげると】
【立ち上がって、持ってきたアタッシェケースを掴むと男は数歩歩いて】

今日はありがとう。食べ足りなければ構わず注文してくれ。その払いも私に行くようにしてある
…これからも、今日の様に誰かを助けて上げてくれ。……少し偉そうだな、私が言うと

【ハハッと短く、自らを茶化すように笑うと、少年に軽く一礼をして】
【ウエイターの開けるドアをくぐり、朱の絨毯の上を歩いて行った…】


/少し早いようですが、ここらで〆にさせていただきました
/お付き合いありがとうございました。またの機会があればよろしくお願いします
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/31(土) 01:23:57.26 ID:bvyOweayo
>>384

あァ、そォの辺の心配は要ィらねェぜ――ヒャハハハ
俺様の力は素ゥん晴らしいからなァァアア、そォれに生命の扱いには慣ァれている――よォし、調整OKだ

【自分にリザードマンの支配権が来たとわかれば、……何やら、試しに色々命令をしているらしく】
【バンザイ等と言った無難なポーズから、ブリッジ等と言ったポーズまで、様々な動きを見せ始めるだろう】
【"慣れている"――の言葉はおそらく事実のようで、とても初めて生命を使役したようには思えぬ手捌きである、全く疲れが無いわけではなさそうだが……】

逆に言ィえば欲がねェ奴は目標も向上心がねェって事だァからな
そォー言う綺麗な言葉じゃあねェと、"混沌嫌いな人間共"の耳障りが悪ィみィてェだけどよ

【ひと通り使役の試験が終われば、近くの地べたに腰を下ろしてあぐらをかく】

ヒャハハハ、良ォい心構えだ――
俺様はちょォいとばァかし、chaosの真逆を目ェ指す奴らに色々世ェ話になったからなァァアア
あァっちの立場の人間共なァんかが、どォーしてもそォの奴らと被ってよォ、……怒りが湧ァいちまうって訳だ! 糞ッ

【その事を意識するだけでも怒りが湧いてくるのか、放つ言葉は荒々しく、表情もそうであって】
【"奴ら"には……よほど昔世話になったのだろう、勿論悪い方向のベクトルでだろうが――】 【……もっとも、言い終わればすぐに元の調子に戻る】

……あァ、こォいつをなァにに使うかって? ――決ィまってんだろ、"更なる混沌"の為だ!
ヒャハッ、そォれに、召喚とは別過程を踏んだっつゥーこォいつの性能やら何やらがどォうかも気になるしよ

そォーだなァ……次会ァった時は、こォいつの成長した姿を見ィせてやァろう!
"可能性"に富んだ"虹の魔翌力"も手ェに入ィれたことだァしなァァアア、……ヒャハハ、こォれの為に暫く篭った甲ァ斐があァったぜ
390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2013/08/31(土) 01:29:18.91 ID:dD9DnAi70
>>387

ええ………それではいずれ………また

【一度柔和な笑みを作って会釈すると、レギンもまた路地裏の深い闇の中へと消えていく―――。】
【二人が去った後は………ただ静寂のみが世界を支配していた。】

【後日、データと共にカニバディールの元へ武器が届くだろう。】

【名称:神滅の轟腕/タイタニック・ノア=z

【解説:帝竜岩と呼ばれる凄まじい硬度を持つ地の国の鉱物で造られた黒と金がベースカラーの巨大なバトルアックスでその大きさは1m半以上ある】
【付属効果:柄の部分にカートリッジを接続する場所がありそこにマギタイトや宝玉などの属性物質を組み込むことによって】
【刃全体に属性効果を付加し破壊力を増大する事が出来き、さらにその属性の魔翌力を放出して範囲攻撃を放つ事も可能である】
【送られてきた段階ではカートリッジに何も組み込まれていない為、効果を発揮する事は出来ない】

【この武装の本領、魔翌力物質を取り込む事により発揮する効果は、自身で手に入れろという事だろうか………。】
【ともあれナンバーズ推薦書と共に、この武装がカニバディールの手元へと送られたのだった。】

//長時間お疲れ様でした!!
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage saga]:2013/08/31(土) 01:32:25.08 ID:2RF0NEx9o
>>385

“機関” の潤滑油、か。そういう言い方をしてくれると嬉しいものだね

【実利は自らの仕事を「雑用係」としたが―――言い方を変えれば捉え方も変わってくる】
【「潤滑油」という彼女の表現を気に入ったようだ】

死体があんな状態になってて、“抑えた火力”ねえ……
恐ろしいよ全く

【再び凄惨な死体――「死骸」と表現すべきだろうか】
【それをチラリと見て】
【女の名乗りを聞けば、その強力な力に納得した】

……ナンバーズの方にこんな場所で出会えるとは
成程、恐ろしいわけだ
名前は聞いたことあるよ、ダリア殿
『ゼロ・ディバウア』……貴女の傘下の部隊かな?

【機関は、世界中に広がる裏組織。その規模は凄まじい】
【分析官と言えど、機関のほんの一部分にしか関知することはできないため】
【ナンバーズである彼女の顔も、『ゼロ・ディバウア』という存在も今日初めて知った】

となると、ますます興味が湧いてくるね
ナンバーズでさえ中身を知らない情報か……
それ以前に、奪還にナンバーズが動員されるほどの情報って時点で危険な香りがするけど

【顎に手を当てて、思案する――試されているのだろうか?機関への忠誠を】
【もし、今機関に背くような提案をすれば、この場であの死体のように無残に殺されるのだろうか】
【――過剰かもしれない不安が頭によぎったが】

【――それ以上に好奇心が湧き出てきた。ここで止まるわけにはいかない】

この近くに、機関が一般起業の名義で借りてる、小さな倉庫があって……
そこに、さっき言ってたアジトの統合等で余ったり、不要になった機材が保管してある
――暗号解析用に使われてたコンピューターもあったはずだよ

その媒体が機関の物なら、中の情報を取り出せるかもしれない
倉庫の存在を知っている者は何人かいるけど、保管されてる物を知ってるのはたぶん私だけ

機関に知れることはないと思う……

【少し間を置きながら、自らの提供できる物を語る】
【覚悟は決めた。後は、直属ではないとはいえ「上司」であるダリアの考えに従うのみだ】

392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 01:36:50.69 ID:FJoSW7m+0
>>388

【男が甘いモノを注文しているのを見る】

 あ、デザート…は絶対食わなあかん…

【とチャーハンを急いでかきこむと、メニューを手に取り、パラパラとめくった】
【プリン、大好きなワードを見つけると】
【今までの控えめな態度とは違い、明るい声で注文した】

【ご飯よりも、比較的早めに出てくるお菓子】
【目の前に差し出されるプリン、少年は恍惚としたご様子】

【スプーンでそっと一口すくって、頬張る】
【まさに幸せ、といった表情…二口目、三口目とペースを上げていく】

【男の携帯が震える】
【それにはあまり気にせず、プリンに集中する少年…】

 …うまい。ただうまい。

【とプリンのおいしさを呟きながらも】
【男の茶化しに、ハハッと自然な笑いで対応する】

【そして男が帰る話を聞くと】

 あぁ…行ってしまうんすか…
 …なんかいろいろあるんすね、ごちそうさまですー…

【とお礼を述べ、男の一礼にもキチンと返す】

【炒飯2皿にプリン、少年は若干食べ足りないのではあるが】
【大広間に一人、というのがやはり落ち着かず】
【さらにこれ以上おごってもらうのも悪い、と思ったようで】
【ウェイターに美味しかったです、と一言言うと】
【レストランを足早に去っていった…】

/ありがとうございました!
/またよろしくお願いします〜! 
393 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/31(土) 01:51:09.28 ID:BSLXmDgZo
>>389

【どうやら心配はいらなかったらしい】
【リザードマンをいとも容易く扱うところを見ると相当な実力者のようだった】
【おそらく使役という分野で比較するなら、創り手の彼よりも上かもしれない】


きひ、忙しそうでなによりじゃねェか


【支配権が移ったことにより身体が軽くなったのか、腕を軽く回した】
【男も過去に何か大きなことをしたのだろうか。相当な怒りのようだが――】


きひ、そりゃ楽しみだ。次に会った時そいつがどれほどの進化を遂げてるか興味がある


【――元々リザードマンは創造の1ステップとして試作したものだったりした】
【故にある程度の戦闘力だけを持たせ、知能すらもまともに持たせていない】
【もちろん成長させようなんて考えていなかった】

【そんなわけだから、彼としてはリザードマンの成長が非常に気になるところであり――】
【虹の魔翌力≠ニやらにも惹かれたのだが、それは次に会った時にでもゆっくり聞けばいいのだろう】


さて、俺はそろそろ戻る。そうだな、最後に名乗っておくか
カノッサ機関元六罪王=\―アヴァリティア・ヘッジホッグだ

お前さんの名も聞かせてもらおうか
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/31(土) 02:30:00.68 ID:bvyOweayo
>>393

ヒャハハハ、楽しみにしィてなァァアアッ ……プゥランはまァだ考えてねェーがな
俺様の力をもってすればッ! モノを進化さァせることなど容ァ易い
――"魂"の持つ"可能性"をより引ィき出す器――肉体に仕ィ上げてやるぜ

【邪悪な満面の笑みは、今後への期待か、それとも自信の表れか】
【どちらにせよ、それをあまりにも自信満々に言うものだから、その態度が傲慢に見えてくるだろう――ある意味、正しいのかも知れないが】

……ほォう、元とは言え"六罪王"だったのか
ヒャハハハハ、専門分野ではなァいのにリザードマン作った辺り、……あァの魔翌力の匂い、……やァはり本物

おォーっと、俺様も名ァ乗ってやろう――俺様の名は"邪禍"ッ! "chaos"の味ィ方ッ!
カノッサ機関に協力して"やァってる"立場であり、――――そォして、……

【――その背から翼が生える】 【真っ黒な毛で覆われた軸、紫色の翼膜、赤く鋭い爪――そう、それはまさしく……――!】
【この翼が出るまではそんな気配を殆ど出していなかった、しかし今は違う――眼で見なくとも、十分わかる程】

――――最強の悪魔の種族、悪しき闇の主"ベテアドット"だァァアアーーッ!!
勿論ッ! そォの中でも超強ェーのは言ィうまでもねェな

ヒャァアァアアーーーーハッハッハッハァァアアーーーーッ!!
……ヒャハッ、久々に良ォい人間に会ァえて、俺様は嬉しいぞォォオオ
――――どォーだ、次会ァった時に"可能性の入る器"を強く大きくしてやろォーか? ヒャハハハッ!!

【けたたましく叫びつつ勢い良く立ち上がり、腕を組んで高笑いするその様子は……いや、それ以前に耳にダメージを与えかねない】
【……気が済むまで叫び、色々言った後、――リザードマンを両手で抱えて夜の空にへと消えてゆくだろう】

/お疲れ様でしたー
395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/31(土) 02:46:13.56 ID:BSLXmDgZo
>>394

ま、六罪王の多くが不在となっていた時、臨時で入っただけだがなァ
それでも名誉なことだとは自負しているが

【とはいえ今はそのオーラを隠しているのだろうか】
【暴力≠フ気配が彼から見え隠れしているものの、危険な雰囲気は抑えられている】
【だが、一時的にでも六罪王に選ばれたのだ、それなりの実力はやはりあるのだろう】

【カノッサに協力している立場――機関の外からどのような動きを見せているのか】
【その正体が悪魔だったということもあり未知数】

【眼の前で爆発するように膨れ上がる――魔翌力、だろうか】
【一般人がまともに浴びれば狂ってしまうのではないかというほどに邪悪なそれ】
【しかし、アヴァリは平然と佇み、邪禍を見送って――】


うるせェ奴だが――久々に面白い奴を見たもんだ


【そう呟くと路地裏の闇へと姿を消していくのだろう――】

/お疲れ様でした
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [saga]:2013/08/31(土) 03:02:45.42 ID:Sa4pPdPQ0
>>391

「……そんな大それた事だったかな……イマイチ実感が湧かないな。
 まぁ良いか――――― その内慣れると思うよ? きっと、ね」

【“当然だから”、実感が湧かない。……ダリアの感じたのはそんな可笑しさ、】
【『ゼロ=ディバウア』、その存在を問う言葉には自分の感覚から来た言葉を紡いで】

「傘下っていうよりは周辺かな。
 『際限なき拡大』……その起点として組織された、対外用の執行機関だって私は聞いてる。
 “始めた” のはまた別の構成員――――
 今は参謀の位置に収まって、あれこれと状況に対応してる。   

 さしずめ私は、その揮える最大火力か……? 思い通りになるつもりなんて、これっぽっちもないけどね」

【意志ある凶弾―――― 否、既に兵器の領域だろう。創立者というブレインを用いて、超大なるその力は揮われている、と】
【……飽く迄主体を己として。ダリアは自らの所属について、単純な説明を終えていった】
【実利に対してもどこか興味深げな視線を投げたが―――― 其れ以上は何も言わないのだろう。興味はあるが、聴くのは実利に “語られるなら”、か】

【黒い記憶媒体についての提案を投げれば、あとは実利の出す答えだけを、何処か楽しげに―――嬲る時の様に―――沈黙とともに待って】


「……りょーかいっ。それじゃ、楽しめそうな橋を渡ってみようか。
 危ないか石造りの頑丈なものか―――― ……ま、どうあれ悪くないとは思うけどね」

【解析はそれなりの手間と時を経て……モニターに次々と情報を、図面を、文字を並べていっただろう】

【――――― “類感呪術式探知装置の設計図”、】
【――――― “提携支部との共同実験記録”、】
【――――― “両施設の必要資材の搬入経路”、“防衛プログラムの改良記録”。他にも、他にも、他にも――――――。】


「成程……こんな風にして攻め込まれてた訳か。
 次々と一部の支部が落とされたのも合点が行く――――……っ、く、くくっ、あぁ本当に昂ぶるよ、コレ、は―――」
 

【激情とともに口元に浮かぶ笑み。……未だ見えぬ “敵” に対する殺意が、凄絶な歓喜を伴って瞳に浮かぶ。】

【……始まりは偶然だったのだろう。だが、今では恐らくは連鎖的に、それらの情報を継ぎ合わせ、“襲撃者” は機関の敵として……明確な意思の下に行動している、】
【ダリアの奥底に火を灯したのは、そんな許し難い事実なのだろう】 
【その横顔は薄く微笑って。口元にひどく整った笑みを、榛色の瞳にぎらつく熱をくつ、と湛えて――――、】


「……お手柄だね、実利。
 情報を “奪われた” のが知れたこと自体、実際は今回が初めてだった―――
 ……その上で中身が分かったなら、成果としては申し分ないか」

【齎された情報の重要性、そして限界を改めて意識した】
【事実上のトップである六罪王、その彼らさえ常ならば六つの――― 完全に別個の派閥なのだ】
【黒い記憶媒体の情報が適用されるのは、最大でも一系列の支部だろう。それでも最大1/6の施設の防衛が、部分的にその力に委ねられている事になる】
【……“裏切り”、そのリスクは測り知れない。場合によっては、可能性毎、知った者たちが “処理” されかねない程で―――。】


「……それでアンタはどうしたい?
 “知った” ことを隠し通すのか、それとも何らかの形で使うのか――――判断は任せるよ。
 私がどうするのかは、……ま、それからの方が楽しめそうだね」

【防衛プログラムの改修、関連するあらゆる情報の管理―――― その権限はごく一部の存在にしか与えられていない筈だ】
【……偶然に近い形で、彼女たちがそれを知ったこと。……“襲撃者” もまた、「其れ以外のピース」を得ているであろう情報であること。】
【ダリアの零した言葉を思い返せば、それらへの実感も湧くだろうか。……同時に、その利用に伴うリスクも。】

【何れダリアは、実利に判断を委ねると暗に紡いで――――。】
【榛色にはやはり偽りはなかった。浮かべる表情の自信めいた其れは、その己たる事を確信していた。】

/こちらは一応未だ少し行けそうなのですが、そちらは眠気等は大丈夫でしょうか……!?
/明日はイベントもあるので、明日の午後あたりから続き or 明後日辺りに……とか、或いは置きレススレでも大丈夫ですっ
 何れ、そちらに良いかたちで続けて頂ければ……っ
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage saga]:2013/08/31(土) 03:07:02.62 ID:2RF0NEx9o
>>396

/それではお言葉に甘えて、置きレスに移行という形でよろしいでしょうか?
/すごくじっくりと考えながら楽しみたいロールになって来ましたので……!
398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [saga]:2013/08/31(土) 03:11:38.67 ID:Sa4pPdPQ0
>>397
/了解です…! それでは、一旦お疲れ様でしたー!
/遅レスで本当すみません…orz…こちらは凄く楽しめてますっ。それじゃ今夜はお休みなさい、この続きも、ゆっくり楽しみにしてますねー!
399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 10:48:00.02 ID:qPvj01mn0
【どこかの裏路地】

【二人の男が居る一人は胴体を真っ二つにされて死んでいる、もう一人はタバコを吸いながら立っている】
【立っている方の男は茶色のコートに白く袖の長いワイシャツに赤いネクタイ、白くベルトつきの長いズボン】
【そして、となりには195cmのマリオネットがたたずんでいる】
【そのマリオネットは右腕に血がついた剣をもっている】

 しかしまあ。……この人も運がなかったようで
 情報を持ち逃げするのならもうちょっとばれないようにするべきでしたね

【そう言って男はマリオネットを自宅へ送還し、殺害現場から離れるように歩く】
【その途中、男は携帯をとりだす、標的を始末したので電話をするのだ】

(カノッサ機関も大変だな六罪王の半分は脱落しているから
 そういえば新しく動き出した組織もあったなGIFTだったか)

【「まあ、どうでもいいんですけどね」と、男は興味なさげに言った】
【男はあの死体から十分に距離をとり取り出した携帯で電話を掛ける、誰にも見つからないよう警戒しつつ。】



400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 11:56:31.18 ID:TynbtsTA0
【丸く暖かな太陽の変わりに薄く冷たく三日月の浮く土地、黒色の館】
【辺りに満ちる夜の涼しさはいつも通りのこと、闇に染められた草が月光に微か艶めく中】
【一日の始まりはひどく日常めいて見えて、ただ、ほんの少しずつ、崩れていたという】

【――真っ先のおかしさは常ならば夢中の最中にあるはずの少女が朝早くに起きだしたこと、】
【――ふたつめのおかしさはそんな彼女がどこか落ち着きない素振りであること、やけに周りを気にすること、】
【――みっつめはその本人すら何を気にしているのかを理解していないこと、尋ねたとして返せるのは不明瞭ばかりなら、】
【――よっつめ。不安に取り憑かれたときのように彼の傍を離れたがらないこと。その視界内に居たがって、】
【――いつつめ。右目をしきりに気にして擦ったりをしていたこと。まるでごみでも入ったよな仕草、けれど何もなくて、】

【彼の居る部屋のソファに腰を落ち着けたのが今よりも少しだけ前のことだ、道中捕まえてきたコモンを抱いて】
【また一度二度と右の目元だけを擦っている、目元をじわりと赤くして――いっそう、ソファへと身体を沈めこむ】
【朝から口数少なめに噤んだ口元も伏せられた視線も総てが不機嫌の色をしていた。投げ出す足の乱雑さも、いつもと違って】

【――少女にありがちな不安定のようにも見えた。性別特有の不調のようにも見えた、ならば放っておくべきなのか】
【やがてずり落ちるようにソファに身体を横たえればそのうちに聞こえて来る緩やかな吐息、どうやら眠ってしまったよう】
【生贄めいて連行されたコモンが逃げ出すなら今が適期だろう、不機嫌の色で駄目だと咎めるよな声は、ないのだから】


【そこからどれぐらいの時間が過ぎただろうか、起きもしなければ当然静かに流れていく時間】
【鳴るものといえばかちゃんかちゃん時計の針の音、そこに居てくれるならばコモンや、父親の立てる音と】
【すやと繰り返す吐息の音、――ぴちゃん、水の滴るような音が。どこから漏れ出してきたのだろう、部屋に響いて】

【――まるで破裂した水道管から水の溢れ出すような風に違和感が膨れ上がる、そればかりはどうしようもなく止められなくて】
【それがソファの傍ならば。あの神域の匂いを引き連れるならば。清いけれど腐った水の気配を纏う誰かなら、】

   ――、「    」

【みつけた、と。確かに紡いだ声があった。その身から零すのは当然のように月白色をした魔力で、純白の髪を揺らして】
【けれど違うのは精々が百七十ほどの身長だろう、それでも高いと思わせるのは、その人型が女のような形をしていたから】
【そっと愛おしい壊れ物に触れるように伸ばした指先の華奢なこと、――その指先に、何か、術式が纏わり付いていた】
【頬へと伸ばす手、伸ばされる側はぴくと身じろぎすらしないまま、眠っているばかりで――】

【(他の何もかもが目に入っていないようだった。ならばそれを発動されるより先に打てる手は、きっと、たくさん)】
401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/31(土) 12:00:16.23 ID:HMqghA7Zo
>>399
/まだいらっしゃいますか?
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 12:19:11.46 ID:qPvj01mn0
>>401
/いますよ
403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/31(土) 12:31:06.72 ID:HMqghA7Zo
>>399

【風が一葉吹き抜ける、言の葉と呼ぶには僅かすぎて辿れないぐらいの音】
【ひらりとその残影を視界の片隅にでも捉えられたなら、そこに浮かぶ宵月のよう】
【黒衣の少女の輪郭を、なぞることができるのだろうか】


あら、お兄様、力を振るうのはご勝手ですけど
後始末はご自身の手でなさっていただけませんこと?
こんな死体、一体どこのどなたに処理させるおつもりで?

人を殺されたのですから、それなりのケジメというものが必要でしょう?


【ね、と首をかしげたなら、長い黒髪が肩にさらりと触れた】
【その切っ先が路地裏の闇色を塗り尽くしたなら、そこに残る跡形もなく】
【罪の色にも似た赤い血液を、ただ修飾するが如く】

【僅かに金色のかかった長い黒髪を蒼の細いリボンと質素な簪で二つに結って】
【丈の短い黒のミニスカ着物、長い袂から零れるのは白いレースのフリル】
【同じく白レースの帯をリボン結びにして細いウエストをぎゅっと絞っている】

【沢山の櫻の模様が刻まれている着物とは違い乳白色の素肌に煌く黒のサイハイソックス】
【黒の厚底草履を履いた小柄で華奢な蜂蜜色の瞳の少女が貴方へと微笑みかけるのだろう】
【胸元に抱きかかえる150cmほどの身の丈以上の細長い刀、漆黒の鞘には同じく櫻の花弁がいくつか描かれている】

404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 12:32:54.04 ID:rzhobbjto
>>400

【珍しい、と思った――最初は本当にそれだけであって、何の違和感も覚えなかったのだが】
【あの日を思い出すような迷い子めいた姿に差異があった。(自分が傍にいるのに)と思える程度には自惚れていたから】
【それが何ゆえか分からないと本人がいうなら致し方は無く、けれど常と明らかに違う状況を放っても置けない、故に】
【求められるまま傍に寄り添う。腰掛けた自分の膝の上に招いたりする、叶えば後ろから手を腰に回す、それこそ本当に近い距離から】
【――問題はその目の不調だった。残念ながら、彼には確りと確認できる術がない。余り擦らないでと言い添えて、もどかしいままに様子を見ていた】

(……落ち着いた、かな)

【寝入った様子を確認して一旦ソファから離れた。抱かれたまま大人しく寝入るトカゲもいる、そんな油断から】
【書斎から少々書くものを持ち出そうと――違和感はずっと傍にあったのに、あの半魔から勝ち取った安寧に満足しきって、その可能性を見落としていた】

 【巻き上がる風、水の香、月白色、 私の所有物に許可なく触れる手 、 】

【(真っ黒な床に真っ黒なインク瓶を取り落す、染み込んでいく色は境界線を曖昧にさせて、何処からが黒なのか)】
【(踏みつける鴉の羽ペンは根元が灰色という特殊な種のものだった、ただ鴉にしては大きな羽であって、それも最早どうでも良い事だった)】


 渡さない


【その女の首に手を伸ばした。紫色の長い爪先を獣のように強張らせ、掴んだなら、骨ごと折ってやろうと籠める力は人の域から外れて強く】
【馴染んだかつての業物はオズワルドに渡してしまった。所詮は取引で得た物でしかないのだが、あったならばきっと素首を撥ね飛ばしただろう勢いで】

【(無表情、無感情、其処には何も存在しえないのに、氷点下に霜を張らせた黄緑の薔薇を幻視させるような、昏)】
405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 12:52:14.08 ID:qPvj01mn0
>>403

【男は電話を掛け終わった後にポッケに電話をしまい、声をかけられたほうに向いた】

 確かにお嬢さんの言うとうりですが、しかし殺したらクライアントに電話しろとか何とか
 まあ、今の電話でその死体を人に見つからないような場所に置いてそして発信機をつけろとね

【男はペラペラとしゃべった、ここで隠しても特に問題ないと判断したのだろう】

 それで、お嬢さん……黙っててもらえますか
 ここで誰かに見られたなんてばれたら報酬が0になるんですよ

【白いレースの女にたずねた】




406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/31(土) 12:59:29.13 ID:HMqghA7Zo
>>405

【彼女は、と言えば貴方の言葉をふんふん、と頷きながら聞くのだろう】
【聞いている、との表現が正しいかは分からないが、表面はそう見えて】
【蜂蜜色の瞳が、甘く蕩ける様相をそこに示すのだろうか】


……ご冗談を、お兄様
私のような善良な市民が死体を見つけて、その犯人も見つけた
そうなればする事は一つでしょう?


【刀を抱いたまま、左手が彼女の口元へと揺らぐのだろう】
【接吻を指先に交わすかのよう、ふふ、と頬を砕けて微笑む様子は少女さながら】
【黒髪の溶ける乳白色の柔肌の感触を、確かめたなら】

【蜂蜜色が貴方を写しとるのだろう、ソプラノの示す一つの答え】
【黙ってもらえるか、の問に対して返す彼女の一言はきっと】
【――――――黙ってなんていられない、といったところか】


そもそもお兄様、報酬を気にする以前に、もっと大切な事がおありでしょう?
私からしてみれば、お兄様はただの猟奇殺人犯でしかありませんこと
そういう輩には正義の鉄槌を、とは古来からの定めと存じ上げておりますの


【瞼が溶けた、素肌へと溶けたなら、蜂蜜色の残照が満ちる】
【頬の色合いに溶けたその彩り、微かな残影にも似た僅かな影】
【それは狂気にも似た、少女の微笑みなのだろう】

【左手が刀の鞘を握ったなら、右手が刀の柄を握る】
【大きな刀と対比する形で彼女の小さな掌がハッキリと映るのだろう】
【宵闇にも似た暗い路地裏で、そこに佇む少女の形――――――】
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 13:13:02.04 ID:qPvj01mn0
>>406

 やれやれ、お嬢さんのような物騒な善良な市民見たことありやしませんぜ
 
【男は困ったように言う、ここで戦闘になればいろいろとまずいからだ】
【しかし、相手はやる気まんまんだ】

(はあ、しくじっちまいましたかねえ
 もうちょっとばれないようにやるべきでしたよ)
 
【男は相手が刀の柄を握ると同時に人形を召還した】
【召還した人形は男を殺したのと同じ人形だった】

 お嬢さんはあれですか正義の味方ですか
 ……ま、あいにくとこちらも捕まるわけに行かないので
 
【そして、男は召還した人形〔リグレット〕に戦闘体勢をとらせた】


408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/31(土) 13:30:43.39 ID:HMqghA7Zo
>>407

【互いの間合いは5mほどだろう、どちらにしても踏み込まねば間合いには入れない】
【刀を握ったまま、呼吸を整える、形の良い唇が小さな紅を滲ませて】
【短い丈から漏れる両足は、それこそ刀のように細くしなやかであった】


正義の味方なんて大層なモノではございませんの
かといって悪の味方だなんて物騒なモノでもございません

――――――ただ、奥様がこの状況をご覧になられたら、気分を害される
そう思っての行動でしかございませんこと


【一歩前へと右足を出すだろう、互いの間合いを微かに埋めて】
【左手で鞘を握ったまま、彼女の左腰の辺りへとスライドさせる】
【白いレースの帯の側、添える形で刀を移動させたなら】

【呼吸一つ、吐き出した息の色、白いモヤが微かに揺らめく一閃に】
【踏み出した足音がノイズに交じるかの如く、左足が強く地面を蹴った】
【視界から彼女の姿が消えるかのよう、前へと進むと同時に体勢をぐっと低くして】


どうぞご覧になって、お兄様――――――見れるものなら、ね


【貴方の懐へと――――――正確には貴方の操る人形の懐へ、飛び込むだろう】
【肉薄する距離、彼女の吐息が人形の股ぐらの側へと溶けたなら】
【彼女の右手が、刀の柄を握るその手が閃光のように瞬いた】

【居合=\―――――彼女の戦闘スタイルはその一言に集約される】
【身の丈ほどもある長い刀を風のようにしなやかに、抜き放つ】
【並の人間であれば目で追うのがやっとの速度の一撃を、彼女は放つだろう】

【低い体勢での抜刀、そして一閃、狙いは人形の脚を切り裂くように】
【当たろうが当たらまいが刀を振りぬいたなら返す刀で刀を納める】
【そして居合の体勢を維持したまま、踏み込んだ右足で地面を蹴って、少し後ろへ飛ぶだろう】
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 13:36:26.19 ID:TynbtsTA0
>>404

【――迷子を見つけ出した母親のようだった。ひどく安堵と喜色を湛えた顔は、或いは母性までもを秘めていて】
【伸ばした指先が優しく頬に触れる、顔に掛かる髪をそっと退かして耳に掛けて、ついでのように頬を撫でる、余裕】
【けれどそれは慢心からではないとすぐに気付けるだろう、本当に、本当に、最愛以外の何もが意識から抜け落ちていた】

【同じ肌の白さを確かめるように触れた指先できらと月白色が瞬いてばらり解ける術式が――煌きを喪って、堕ちた】
【何か最悪を仕込もうとしたくせに傷つけようとはしていなかった指先がひどく跳ねる、声にならない声が口から零れて】
【その手には骨の弾ける感覚の総てが欠片も逃れないままに伝わるのだろう、その音だって、この距離ならば聞こえたはずだ】

【慈愛とも呼べそうだった表情が変わる、自重を支えきれなくなった頭がまず死ぬだろう方向へと折れて、嫌な音が追随する】
【血管でも破れたのか吐き出すよりも噴き出すに近く溢れた血液がソファと少女を汚して、――ソファばかりが、嫌な音で爛れた】
【“それ”もまた何かしらの毒を持っているらしい、それでいて眠るひとりといっぴきが無事だったのは、ただ、毀さないようにと】

 ……、――返して、もらう

【頭の重さに耐え切れない皮や肉の裂ける音がする、首から上を壊滅的に壊されたはずの存在は、ただ、掠れながらでも言葉を】
【彼女に向けた愛情とはまるで違っていた、血色を透かす瞳がぎょろり彼を見据えて――呪いや祟りと呼ぶべき魔力を乗せて――】
【――どうしようもないような瞳をしていた。ひどく追い詰められた瞳、(彼女がするのとよく似ていたのは、系譜故なのか)】

【ぶぢと頭の千切れる音がして自由落下、床で跳ねるびちゃと水っぽい音、――それと同時に起動されるのは、ひとつ術式】
【それはどうやら転移の性質を持つらしいと気付けるだろうか、ならば計画を強行するのとも、違っているらしい】
【この場で争うのを嫌がるようにどこか誘おうとする術式の向こう側であの神域の香りがする、(紫色が、破られていた)】

【ぞろと引きずり込もうとする力の強さ、簡単には抵抗させないぐらいなのは、きっとそのまま想う強さを示して】
【(どうせ彼にも用事があった。彼女と通じるための術式を返してもらわなければ、いけないのだし)】

「――、    、?」

【――手や身体についた血の意味を、眼前の光景の意味を、何にも理解できていないままにひどくうろたえていた、】
【いつの間にか起きてしまっていたらしい視線がどこを見ればいいのかすらきっと分かっていなくて、怯えた風に身体を強張らせて、】
【「――、お父さん、?」 ――真っ先に信用したのが、彼だった。説明を求めるようでも――答えるのは難しい、のかも】

【(わざわざ女の姿で出てきたのも、その目の前で彼を害そうとしなかったのも。そのどちらもが、彼女に信用されるためだった)】
【(男の姿というだけで泣き叫んで拒絶された日もこの姿ならば抱き締めさせてくれた、一つ覚えのような、そんな理由)】

【掛ける術は転移以外の何の効果もない、任せたなら――やがて、あの場所に、降り立つはずだ。森の中の、微かな神域】
410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 13:49:21.72 ID:qPvj01mn0
>>408

 変わった動機ですなっと
(足を狙う気か!)

【女が〔リグレット〕の懐へ、飛び込み足を切ろうとするとする意図を察知し、人形を思いっきり後ろへ飛ばせ自分も後ろへ飛んだ】
【男には女の戦闘スタイルがどのようなものなのか後ろへ飛びながら考えた】

(ちい、刀を抜いてないとするとやはり居合いか
 しかも、かなりの場数を踏んでるか)

【そして男は後ろへ飛びつつ、〔リグレット〕に左腕の手をパーにさせ体勢を低くした女のほうへ向かせた】
【すると、〔リグレット〕の左腕の手の真ん中に丸い穴が開き中から銃の砲身が見えた】
【そして、男は〔リグレット〕に内蔵された銃を発射させようとする】

411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 13:55:54.40 ID:JdCDNhy+0

【街の中――――普段は喧噪で賑わう其処だけれど、今日ばかりは静かで】
【その街の中央に立つのは、一人の巫女。瞑想の如く目を瞑り、風に黒髪を靡かせている姿は幻想的に見えるかも知れないか】
【不意に手を横に伸ばしたならば、その腕に止まるのは一羽の鳩。真っ白で、僅かな耀きを放っていて】


「ご苦労様でした
――そうですか。異常はありませんでしたか。でしたら、何よりです
ゆっくり休んで下さい」

【空いた片手が鳩を撫でたならば、其れは瞬時に一枚の符へと変わるのだろう】
【所謂、式神。櫻の国ならば、それなりにメジャーな術であろうか】
【そのまま袂の中に手を入れれば、一枚の煎餅を手にとって】


「……可笑しいですね。何も無いという筈は無いのですが
まあ、良いでしょう。面倒事は嫌いですし
そんな事よりも、この空腹を満たすことが先です」

【ゆるりと小首を傾げるけれど、結局は自分に言い聞かせ、納得するのだろう】
【パリパリと食べながら、お腹が空いた何て言うが――――手に提げている袋には、大量の中華まんの飽き袋があったりするのは、余談だろうか】







【何時もならば、静寂が支配しているであろう森の一角――――】
【太陽も月光も刺さない其処。ゆらゆらと揺らめくのは人魂の様な炎で、ピンと立てた指先に其れを宿して森の中を歩くのは、少女と女性の丁度中間の年頃の女】
【黒いローブと、とんがり帽子。所謂、典型的な魔女の姿で】


「ほんっっと、何処に行ったんだろ
幾ら僕の主だからといって、好き勝手されたらたまったモンじゃないさ
隙があったらあの頭をポカッと一発…………」

【愚痴グチぐち――――】
【件の“主”が居ない事を良い事に、連ねる言葉は不満の数々】
【……けれども、その主に勝てないのは理解して居るのだろう。だからこそ漏れる溜息】
【無理だよなぁ――何て呟けば、夜空へと顔を上げて】

【――――視界を遮るのは、一羽のフクロウ。まるで女に問うかの様に、クイッと首を傾げれば】


「お前、僕の主が何処に行ったか知らないか?
――――……そうか。知らないなら、いい。…………役立たず
……にゃっ?!こ、コラ!小便を引っ掛けようとするなァ!!」

【女の言葉を解したのか、ホー。と一声返す程度だったけれど】
【ボソリと呟かれた言葉は、流石に癪に障ったのだろう。バサバサと飛び立てば、まるで蝉のようにみみっちい攻撃】

【――一方の女。まさかの不意打ちに驚けば、帽子の隙間からピンと猫の耳を立たせて】
【焦げ茶色で、癖のあるロングヘア。其れに掛からないようにと、慌てて帽子を深く被るけど】
【静かな森――――騒がしい声は、よく通った事だろう】

/長時間は難しいと思われますが、宜しければー!
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/31(土) 13:59:15.92 ID:HMqghA7Zo
>>410

【貴方の読みは概ね正しいと言っていいだろう】
【事実彼女はそれなりの修羅場をくぐり抜けている、と言っていい】
【そういう点では、彼女と更に距離を取り銃という選択肢を選ぶのは最善であろう】


他者の為に尽くすこと、それは決して間違ったことではないと思いますの
お兄様が変わった≠ニ形容されるのであれば、私はそれを正しいと証明してさしあげましょう
私のこの刀を持ってして――――――


【視線の片隅に捉える銃の砲身、銃弾を防ぐすべは今の彼女に無かった、から】
【呼吸の隙間もなく、明けた間合いを再び詰めるように、彼女は地面を蹴って踏み込むだろう】
【中央へと踏み込んだ右足、その脚を軸に彼女の身体が大きく回転した】

【右足を軸に反時計回り、貴方に対して背中を向けるように踏み込んだなら】
【銃の砲身へと突き刺すかのように、刀の鞘を勢い良くつき入れようとするだろう】
【成功したなら貴方の銃弾の発射への抑止力になるかもしれない、そんな一手】

【軽い身のこなしと、絶えまないその静かな舞のような動き】
【ひらひらと揺れるレースと短い着物の色合いは、まるで踊り子のように華麗で】
【少女相応の柔な筋力を、少女離れした巧みな動きで補っていく】

【――――――背中を向けたまま、振り向き加減に覗く横顔】
【黒髪の側、流れるような蜂蜜色の瞳が貴方を覗きこんだなら】
【その微笑みにも似た流麗な素顔を、そっと覗かせて】
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 14:20:06.12 ID:qPvj01mn0
>>412

 たく、どんな修羅場を経験したんですかい

【男がジャンプから着地し〔リグレット〕も着地した】
【しかし女が踏み込み〔リグレット〕に内蔵された銃の砲身へ刀の鞘を勢い良く突き入れられた】

(鞘を突き入れられたか、だが!)

【男は突き入れられた鞘を思いっきり〔リグレット〕の手につかませた】
【さらに強引に〔リグレット〕の足を動かし女に蹴りを入れた】
【この、体勢なら蹴りが当たると判断したからである】

(蹴りが当たらなくて刀で脚を切られるられるかもしれませんがねえ)

414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/31(土) 14:28:51.42 ID:HMqghA7Zo
>>413

【攻撃に対する一手、防御に回った為か蹴りを回避するのは難しい】
【背を向けていたのもあった、故に彼女の細い脚を蹴り砕くかのように蹴りが入るだろう】
【衝撃が脚に入った、その刹那に痛みを感じ取って――――――】


っ……!!良い手ね……お兄様……けれども
そのような足技で、私を絡め捕れるとは思っていただいて欲しくないの


【彼女の姿が消えるかのよう、下ではなく上、彼女のひらひらとした身体が空に舞うかのよう】
【蹴りの衝撃を自分から飛ぶことで軽減して、ふわりと両足を浮かせたなら】
【左手で握っていた鞘を支えにして、左手をぱっと離した】

【そしてそのまま貴方に掴まれた鞘の上に着地するように、軽く身体を捻りながら飛び降りるだろう】
【細い鞘の上、その上にあっても、僅かな乱れもみせないバランス感覚】
【両足を揃えて、乱れた短い丈を右手ですぅと整える様子は、優雅さをそこに保ったままで】


お返しですわお兄様、少女の柔な脚を蹴りぬいた仕返しは
その少女の柔な脚で受けていただきましょうか――――――!


【左足を軸に、彼女の身体が揺らめいた、フリルの帯が空へと舞う】
【貴方へと真っ直ぐ向いた状態から、左足を軸にした右後ろ回し蹴り】
【細やかな腿の裏、視界の先に煌めいたなら、その頭を蹴りぬく軌道で】

【人形ごとその奥にいるであろう貴方に向けて、右足を蹴り抜くだろう】
【成功しようとしまいと左足で鞘を蹴って、後方に着地するだろうか】
【いずれにせよ刀を失う選択、剣士にとっては致命傷であろうが……?】
415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 14:30:10.42 ID:rzhobbjto
>>409

……今更か? もう私の物だよ、全てね、とうの昔に奪ってやっただろうが
髪の一本さえもお前には渡さない、もうお前の物じゃないんだよ、骨の髄まで私で染めた、全て!
なあ今どんな気分だ? 今更現れて無様に頸を折られて、痛いか? 苦しいか? 楽にしてやろうか?
嗚呼私は最高の気分だよ、そうまでして執着するお前の女を、この手で苦しめて傷付けて愛しているのだから!!

【“それ”は必然的に掴んだ男の手を溶かしていくのだろう。なにせ憐憫の対象からは程遠い】
【起きていたなら、目の当たりにするその表情は穏やかさから余りにもかけ離れて、別人のようであった筈だ】
【仄暗い欲望を全面に覗かせて、相手の抱く慈愛とは明らかに違う、これは、優しく愛を囁く“父親”などでは、】

――……っ、!

【反発しようと湧き上がる黄緑の燐光も悉く弾かれるだろう、結果として、その力に引きずり込まれる】
【――その刹那、鈴音の問い掛けに返したのはただ腕を伸ばす事だった】
【だがそれも叶わないだろう、触れる前に、引き込む力に持っていかれるはずで】

鈴音、

【(取り残されるのか共に転移するのか、いずれにしても男の消えた屋敷で何処からともなく湧き出すのは、黒い霞)】
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 14:50:09.02 ID:qPvj01mn0
>>414

【女の蹴りが男に向かって迫る】
【しかし、男はぎりぎりで左腕で女の蹴りを受ける】

 っ……!、だが残念だったお嬢さん

【余裕そうにしているが、女の蹴りを受けた左腕が少々麻痺したのだ】

(これだと、鞘を簡単に取り戻されるな)

【鞘を握っている腕を操っている腕が少々麻痺しているため、〔リグレット〕の左腕には力が入っていない】
【つまり、女の刀が入っている鞘は用意に取り戻せるのだ】

 だが、な!

【しかし、左腕が動かなくとも右腕がある】
【右腕を動かし剣を女に向かってふる】
【女の左足に向かって】
【その過程で左腕が切れようとかまいはしなかった】
【回避されようが当たろうが、どちらにしろ悪くない選びと思ったのだろう】




417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/31(土) 14:56:40.75 ID:HMqghA7Zo
>>416

【吹き上がる鮮血、左足を鞘へと置いたまま剣の攻撃を防ぐのは難しい】
【左足に振りぬかれた剣は彼女の華奢な脚を深く抉るのだろう】
【サイハイソックスに滲む血液の色だけが、彼女の痛みを伝えて】


っ……あっ……んぅ……!!
やります……ね……っ……お兄様……!!
ムダの無い見事な技、と言っておきますわ……っ


【零れ落ちる声、振り絞る声は先程までの余裕さが消えた、桃色の声】
【音律が滲んでもそれは、猫を撫でるような淡やかな色気を孕んで】
【それでも貴方を見上げる蜂蜜色の瞳は、揺らぐことがなくて】

【それはまるで落ちる花弁のよう、鞘の上から崩れ落ちて】
【左足に力が入らないのか、地面へと座り込むのだろう】
【貴方に背中を向ける形で座り込んだなら、荒い呼吸の成れの果てが見えたかのよう】

【言葉は饒舌で、強気だが、その実彼女の様子は決して良いものではない】
【肩で呼吸をする度に、華奢なその身が大きく揺れて】
【肩越しに覗くその表情が、とても弱々しいものに見えた】
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 15:11:34.70 ID:qPvj01mn0
>>417

 やれやれ、お嬢さん
 悪いがこれ以上時間かけている余裕はないな

【そのとき、男は大量の足音を聞いた】

 やれやれ……時間切れか
 どうやら、誰かが来たらしい
 たぶん自警団なんじゃないか

【男は残念そうに言った】
【死体が自警団にばれて報酬が半額引きされるからであろう】

 はあ……まったく
 クライアントはかんかんだろうよ

【そして男は〔リグレット〕を操りここから離れていこうとする】
【その前に女に振り向き】

 んじゃ、お嬢さん
 縁があったらなた合おう

【そう言ってそこから、足早に立ち去るのだった】


/この当たりで締めでよろしいでしょうか
/とりあえず、お付き合いありがとうございました


 
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 15:12:54.63 ID:rzhobbjto
>>415
/テスト
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/31(土) 15:16:49.37 ID:HMqghA7Zo
>>418

【――――――見逃された、との表現が一番正しいのだろう】
【唇の端を強く噛み締めた、何か言葉を返したかったから】
【でもそれでは、もし貴方の感情を逆なでしてしまったら】

【生き残りを選ぶことも、時には必要で】


……っ……お嬢さん、じゃありませんの
綵シャナ=\―――――それが私の名前、とっても大切な、お名前
次は負けませんわ……絶対に……


【視線を向けたなら、俯いて小さく声を漏らす少女の姿があるのだろう】
【悔しさを噛み殺した様子、それはきっと、歳相応の姿に見えて】
【大人びた言葉を並べてみても、そこに映るのは弱々しい肖像】

【去っていく貴方へと向けた言葉の端々だけが】
【噛みきれない思いを、告げるのだろうか】


/お疲れ様でしたー!
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 15:27:16.67 ID:TynbtsTA0
>>415

【――意味なんか分からなくて。伸ばされた手に答えようと伸ばす手、斑に水玉に赤く染められ】
【いっぱいいっぱいに伸ばした手が触れようとした刹那にその姿が掻き消える、行き場をなくした力が余れば】
【赤色に濡れた身体がずると滑って、――床に落ちたまま起き上がってこないのを、黒靄は見るのだろうか】
【強かにぶつけたように見えた額よりも右目だけを庇っていた。何か堪えるような呻きと吐息を零して――身体を、丸めるばかり】


【地へと足を着けたならぱしゃりと水音がする、見れば足元中が水溜りの最中のよう、水で覆われていて――極普通の水だと補足】
【その癖に水の向こう側に見えるのはからからに乾いたような土ばかりだ、死んでしまった土地と呼ぶのが、きっと、相応しく】
【ぽっかり空く空間を囲むように生える木も総てが立った姿のままで枯れていた、地面の雑草までもがその形のままで、枯れて】

【――地面に転がすように、木の枝に引っかかるように、堕ちているものがいくつかあった、総てが白蛇の生首】
【よほど鋭利な刃物で切り落としたらしい断面は色褪せたように月白色で出来ているなら、どうにもツクリモノめいた非現実感】
【けれどこの場所が白蛇のものだと思い出せたなら、或いはぞろり動く白さへ視線を向けたなら、本人のものだと分かるはず】

【尾っぽは普通の蛇と何ら変わらなかった。強いて言えば大人の一抱えほどある太さ、色素のない身体の白さ、差異はその程度で】
【そのまま白さを辿っていけばおかしさにはすぐ気付くだろう、剪定を間違え続けた草木のような姿。ひどく歪な、そのかたち】
【本来頭のあったらしい場所は抓まれたような真平ら、そこから無数に枝分かれするように生えた首からは悉く頭の部品が欠けていて】
【地面に溜まるのと同じ無色の液体を切断面から垂れ流しているなら、(――或いは涙を流すようにも見えるのかもしれない)】
【そんなたくさんの首の中に埋まるようにひとつ、綺麗なものがあって――どうやらそれが最新のようだ、彼を睨んでいた】

――、―― 赦 さない

【――音よりもずっと脳に直接感じさせるような声はひどく怨みなどを抱いて歪むもの、身体を起こせばざわと水が揺らぐ】
【かつては氾濫と病気を引き連れてくると畏れられた祟り神。けれど信仰を失った今では精々が蛇のバケモノ程度、だろうか】
【それでも手負いの獣の面倒臭さにプラスして最愛を奪われた怨みまでもがあるのだから、――こんな姿になっても諦められない、ぐらいに】

【高く高く上げられる尾を思い切り振り下ろすのは呼び動作もあってひどく見切りやすい真っ直ぐな軌道】
【速度と重さばかりは凄まじいものだけれど――懐に潜り込むなり、いくらでも対抗策のあるような、攻撃だった】
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 16:09:29.45 ID:rzhobbjto
>>421

“――ふふ、ふふふ、本当に馬鹿な男達ね?”

【残された彼女の傍、靄が集まって固まって、いつかの女の姿を成す】
【苦しげに見える彼女に何をするでもなく、聞いているかは分からなくとも】
【不思議と焦りの色は無く、女は二人の消えた後を見詰めたまま口を開いた】

“だから私にしておけば、って言ったのに……ふふ、まあ無理よね、知ってたわ
 鈴音ちゃん? どうなるかなんて分からないけれど、凄く楽しいと思わない?”

【言葉通り愉快であるのだろう、くつくつ肩を揺らして、黒いルージュの唇が歪む】



【踏みしめた水が相手の領域内である事を物語っていて、足の先から憎悪が染みる】
【いっとう初めの邂逅ではこれ程昏い感情など無かったのに、睥睨する視線は刃より鋭く】

……ふ、ふふ、あの子があの子でなくなれば良いか、全部壊してしまえば良いか?
全て私が滅茶苦茶にして、お前の求めるあの子でなくしてしまおうか、そうすれば最高だ!

【(嘗て捉えどころのない水の様な“友人”がいた。その透明な悪意で、いつからか蝕まれた)】
【(そも、相手には蝕む意図さえ無かったのかも知れない。弄んで、弄ばれた、成れの果て)】
【(時期を鑑みるならその時からか、娘に害成すもの全て殺してやろうと激しく渦を巻く感情は)】

ふ、ははっ、ハハハ!! そうだ、私を■■め、もっとずっと■■んでそうして、――

【尾が直撃し、確かに叩き潰した筈の男の残骸は何処にも無い。只管に黄緑の燐光が舞って】
【再び結集した先に笑う男は一見すれば無傷、ただその力の総量を先の一撃で確実に減らしている】
【途切れた最後は誰かの名を呼んでいた、けれどそれは最愛の名ではなく、相手の知らない誰かの名】

【――既にヒトじゃない、否、此処で命を絶ったあの瞬間から、もうこの世の者では無かった】
【水平に相手に向けた掌に黄緑色の力が集い、眩く光を放ち始める――まだ発動には至らない】
423 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 17:09:03.12 ID:TynbtsTA0
>>422

【痛い、わけじゃない。ただただ意識と外れてそこに意識を向けられる、縛り付けられる感覚】
【むず痒いような気持ち悪いような抉り取ってしまいたいような衝動をぎりと噛み締めれば】
【歯の隙間からじわじわと滴るように呻くのが精一杯、――そのはず、だったのに、】

「呼んでる、の、呼んで、呼んで……、呼んで――、」

【やがてうわ言みたいに繰り返し出す言葉は彼女への返答なんかではない、何の意味もないような】
【ふらと拒絶の仕草で動かした頭、髪の擦れる音の向こう側で、ほんの微かに】

「行きたくない」

【――右目の赤色は総てが刻まれた術式の色だった、魔力なんかよりも強く繋がれる互いの血を用いたもの】
【館の燃えたあの日に今ふたりが立つ土地で受け入れた。誰かに必要とされたくて、だから、差し出したはずの存在は】
【確かに自分を捨てたはずのひとに拾われた。きっとそのとき既に、いま選ぶ手なんて、決められていて】

【あとは――熱に浮かされる子どものようだ、なんだかよく分からないことばかりを繰り返すだけ、無言と何ら変わりもない】


【叩きつけた尾が無数に水飛沫を躍らせる、上に持ち上げるでなく横にすり潰すような動きで尾を退かせば、残る煌き】
【仕留めそこなったと理解すると同時にそういえば死んだはずだったんだと思い出す、けれどすることが変わるでもない】
【死なないなら死ぬまで殺せ、何度でも何度でも何度でも――生きるのを諦めるまで、とは。まさにこの白蛇の境遇か】

【きっと自分を狙っているのだろう黄緑色を避けようとしていなかった、或いは、避けることすら最早出来ないのか】
【ただでさえ大きな図体、頭部にいたっては特に肥大して的にしてくださいと言わんばかり、狙わせるのは】
【(どうせ直すのだからいいという妥協にも似ているのかもしれない。そんな思考は、あの少女にも似通うところがあって)】

【ざわざわと空気の重たくなっていくような感覚――怒りや怨みが目に見えるよう。解き放たれた魔力は水へ溶け込んで】
【ぞろりと蛇が頭を擡げるようにひとつ、立ち上がるのだろう。どこか動きのぎこちないのは、きっと、消耗を示して】
【少しの間を開けてから飛びかかるのは純粋にただの水の塊。けれどぎゅうと寄せ集めたのは、見た目以上に重たい体当たり】
【僅かにブレながらも狙ったのが腹部や胸部の辺り、――けれど彼の元へ届くまではやはり間がある、数秒だって、大きな空白】

【(世界でひとりきり血の繋がる存在。世界でひとりきり愛した人間の生まれ変わり、「行きたくない」と拒絶する声が、聞こえた気がして)】

【ふらと身体の振れるのは精神的なものなのか、不安定な存在の基礎から崩れていくせいなのか。誰も信じてくれない神なんて、】
【――手負いというよりは瀕死という方が正しかったのかもしれない。明確な隙が、そこにあった】
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 17:48:16.66 ID:rzhobbjto
>>423

“――そう。羨ましいわ。私の事は誰も呼んでくれないのにね?
 いいのよ、別に……そう、行きたくないのね、なら此処にいればいいわ”

【それは誰の所為と言う訳でもない、言うなら自分の所為。何故それを眼前の少女に告げたのか】
【どうせ聞いていないだろうとでも判断したのか。返って来たまるで通じていない言葉に楽しげに返答した】


【手中の輝きは何かしらの力を捻じ曲げ操るもの、だがこの空間は全て相手の腹の中であって】
【利用出来るものがない現状、正確に言えば一つはあるのだが――曲がりなりにも神を害する、それは】
【以前に経験があった。そしてその結果として酷い呪いを浴びた、だからこの目に別の呪いを掛けて封じた】

【鮮烈に記憶はしていても、そうしなければ、取り戻せないのなら―― 一度信仰さえ誓った神であっても、】

……そう、■■んで――憎んで、全部私にぶつければ良い。私がお前の敵なんだよ、白蛇

【掌底を突き出す動きに合わせて相手を襲うのは、小規模でいて強烈な“圧力”】
【黄緑の尾を引くその攻撃は刺突にも似ている。小規模ゆえの鋭さと、鋭いゆえの貫通性が】
【狙いは飛来する水の塊、その直線上に白蛇の頭を置いていたが、振れているのなら外れる可能性も高い】
【相手の力量が上ならば、迎え撃つどころか此方に直撃するのだろう――攻撃の結果は、分からない】
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 18:49:45.66 ID:TynbtsTA0
>>424

【ばしゃりと水の塊が弾け飛ぶ、それは圧力というよりも衝撃によるものかもしれなくても】
【水風船の弾けたように押さえつけられていた容量が噴出せば辺りに飛び散る水はひたすらに生温いばかり】
【いくらか彼の身体にも掛かるかもしれないけれど――出所を思えば気持ち悪いぐらいの弊害しかないだろうか】

【骨の軋み爆ぜる音と肉の引き裂かれる音と皮の張り裂ける音、総て混じりあった音がぎちゅり鳴いて】
【たくさんの首と首と首と首とたったひとつまともなかたちの頭が弾け飛んだ、立ち枯れた木の幹に残骸がへばり付いて】
【それでもびぐり身体を跳ねさせながらものたうつのは哀れと言ってしまってもいいぐらい、どちらが勝ちかも、きっと明白に】

――  ――、   ――、

【――なくなった頭を探すようだった身体の動きがぴたと止まる、けれどそれが最期(おわり)ではないと、すぐに分かる】
【大人の一抱えほどの胴からぞると立ち上がるひとかげがあったのだから――ひどい貧血に苛まれるようにふらつく、細身】
【白髪も肌も総てが血の色で染め上げられていたけれど。それが誰かなんて今更考えるまでもないだろう、ただ、異常】

【長い髪の最中から疎らに生える鱗が見えた、よく見れば腕にも顔にもばらばらな枚数で場所で鱗が生えて】
【げほと咳き込んだ口元からぞろりと長い舌が滑り落ちる、赤色の雫が伝っては堕ちて、足元へ溶けていく】

【(足元の水が少しずつ少しずつ蛇の血で薄紅に染められ始めていた、さも当然のように酸性までもが付随して)】
【(先ほどのことを思い出せばそろそろこの水にも触れない方がいいのかもしれない。長く漬けておけば、それだけ害する)】

……、ゆる、さ、 ――――、――!

【怨嗟の声は低く低く、最早模した性別すら釈然としない化物じみた姿に、けれど、よく似合っていた】
【ぐると虚空に月白色が渦巻いてくゆる、いかにも澄んだ色合いとは裏腹に篭められるのは――きっと危惧しただろうものと、同じ】
【とかくその魂を身体を総て祟って駄目にしてやろうと願うのは、ここまで来ても奪われたくないと強く思ってしまうこころが】
【――幸せになられたくないと嫉妬するのと今までが無駄だったのだと認めてしまうのが嫌で仕方ないのが、ひどく人間染みていた】

【ばしゃんと水音を引き連れて月白が舞う、先の攻撃よりもずっとずっと素早く迫るのは、最中で蛇の形を取って】
【ぐぱと開けた口の中まで白いのが窺える、何の意味もないだろうけれど――そんな刹那だ、瞬きよりも早く立つのは】
【姿を見せるより前に気取らせることをしない、見せた後だって幻覚か何かのように思えるぐらいに何もない、ふわと紫が揺れて】

【けれど彼を守るように前に立ってみせるならそうなのだろう、突き出した掌で迸る紫色の強さも、確かに彼のために】
【結果。月白色は素っ頓狂な方向に弾かれて恨みがましく消えてしまう、やがて振り返るのは、やはり見知った顔】

「ごめんねえ、うちの寂しがりなお姫様が離してくれなくって……分かるでしょう、“キミも”」

【小鳥が囀るような声が紡いで笑う、軽く軽く言ってはみるけれど、今日あれが脱走したのが彼女のせいだと言うのは――、まあ】

【(――その裏側でひどく憎憎しげに顔を歪めた、ふらと身体の向きを変えるのは、けれど、逃げるためなんかじゃなくって)】
【(小さな小さな石造りの社があるのは知っていただろうし知っているだろう、その中に収められている、ものは?)】
【(世界中の赤を塗り重ねたように甘美な色をした宝玉――、“守ってて”と最愛に言われたものにまで、手を出した)】
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 19:18:22.45 ID:rzhobbjto
>>425

“さて……どうしようかしらね、私、あの馬鹿な白蛇の気持ち、凄く良く分かるの”

【聞こえてなくとも、眠っていたとしても、声に混ざる微かな冷たさは――】

“……ねえ鈴音ちゃん、貴女は分かっているの? 知らない振りをして、逃げて、
 それで全て済むと思う? 愛したのも罪だけれど、愛されるのも罪よ……ねえ、
 貴女は私の愛しい人を奪った、そして私の愛しい人は、白蛇から貴女を奪ったわ”

【語り口は謡うようですらある、滑稽なお伽噺を紡ぐように、綺麗に淡々と】

“――私、あの馬鹿な人の味方をしたい”

【黒い靄を纏った指先が繋がりを求めて、その空間への道をこじ開けようとするけれど】
【向こうでは丁度紫色の彼女も戻った頃合いになる――此処からの侵入は、きっと不可能だろう】


【その彼女に守られたのは唐突で、逆転の敗北さえ覚悟した表情が戸惑いに満ちる】
【掛けられた言葉を咀嚼して、推測でしかない回答を出すまでにも、幾分かの間があってから】

――面倒をかけていたようで。これ以上がないように、此処で終わらせて……、

【白い男の行く先に思考が追いつくのは遅れた、ここに至るまでの消耗が邪魔をして】
【宝玉があるという話は過去に聞いていた、そう、この場所で――咄嗟に顕現する黄緑色が、】
【なけなしの力で一振りの刀を形取る。その力を相手に、まっとうに戦えるはずもないのだけれど】
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga !red_res]:2013/08/31(土) 20:03:09.46 ID:h9PLJAxWo

≪Pruning=\――GIFT,a messenger of god フルーソ侵攻≫


【市内のざわめきを、激しい雨音がかき消していた。大交差点の歩道を、数多の自警団員が各々の武器を構えて窮屈そうに埋め尽くす】
【窮屈なのは歩道だけではない。車道を埋め尽くす、車、車、車。まだ見ぬ敵の幻影に、既に此方は惑わされていたのだろう】
【―――未だ、GIFTらしき集団の侵攻は見られない。自警団員に「SCARLET」の精鋭、そして募集された強者達と此方の兵力は多い】
【その数量を活かし、フルーソへの侵入経路は大方塞ぎ切っている。つまり、侵攻があれば直ぐに気付けるし、いきなりこの中央部を襲撃されるなどあり得ない】

【―――が、重大な事を彼等は忘れていた。……相手は唯の軍隊ではなく、『能力者』だと言うことを。常識など通用しないと言うことを―――】


                      <〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!>


                             【―――刹那、雷光奔る】
【激しく輝く閃光が一瞬世界を白に染め上げて、黒い空を切り裂き―――折れ曲がった光の刃が交差点中央を突き刺す。圧倒的光量に遅れて、轟然たる雷鳴が鳴り響く】
【その雷は、偶然じゃない。―――紛れも無く悪意に満ちた光だ。その光が自警団員や、車内で苛つきを見せる市民の瞳を一瞬だけ覆い隠せば―――】
【―――その後に見えるのは、地獄だった。自警団の陣形のごとく並んだ車は、殆どが雷に焼き焦がされている。一番近くの車は、原型すら残っていない】
【雨で地面が濡れていたことが、更に被害を大きくしていた。大交差点を見張る自警団員全員が―――煙を上げて焼き焦がされた。警備は一瞬にして、無に還った】


                           ―――やはり劣等種だ、脆すぎる


【―――全てが焼かれた筈の大交差点に、一人の声。その人物は、丁度雷が落ちた所に凛と立っていた。その声は、ネットに上げられた予告音声と一致していた】
【黄金色の毳毳しい毛皮付きコートを雨に濡らす、白髪のオールバックの男性。薄鈍色の三白眼で焼け焦げた死体を見下して、冷酷な声色を発する】
【首元には、金十字架のネックレス。その十字架に刻まれる文字―――『GIFT』。雷を放ったと見られるこの男こそ、GIFT総司令官ユピテルであった】
【―――同時に、フルーソ全体が音に揺れた。雷鳴のせいではない。雷鳴が合図だったのだ―――GIFTによる、水の国市民の「剪定」の】


―――フン……やはり頭脳でも圧倒的な差が有るようだな 我らGIFTと、貴様等とでは……この差は必然、何をしても覆せぬ優良種と劣等種の差だ
……映像はブラフ……!! 如何にもな軍服に纏い、重厚な兵器を持った軍隊が襲うとでも思ったのだろうが……

―――今回我がGIFTの戦闘兵共は私服……どうやら全く気付いていなかったようだな……市民に化けた戦闘兵が、数日前から侵入していた事に
奴らが侵入経路を塞ぐ前に、全ての兵がフルーソに入り込んだ……そして我が雷を合図に、侵略を開始させる―――準備は整った

                         <―――さぁ、無能力者狩りを始めよう>

【自警団の作戦を完全に上回ったことで、もはやフルーソへの激しい損害は止められない。―――絶望の未来へと、水の国は歩き出していた】

/ リュドミラ・ストレルカ&ベルジュ・フローレンス&ディハート・グリムジャックの方、よろしくおねがいします!
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/31(土) 20:22:27.63 ID:bvyOweayo
【ここは街の通りの一つ――既に多くの人々はおらず、しかし逃げたか逃げきれなかったかは定かではない――】
【……今あるものは、寂しく辺りを照らす街灯や動けぬ街路樹くらいだろう】 【明らかなイレギュラーを除いて……】

ヒャハハハ、――六罪王が次々と減ェったのは嘆かわしい事態だァが!
こォーして、新たな混沌の芽が息ィ吹くのは素ゥ晴らしい

【通りの中心に居るのは全身真っ黒な毛に覆われている奥二重でコワモテ、頭部には二本の鋭く禍々しい赤い角を持っていてエルフ耳で2mの身長の悪魔だ】
【黒い白目と血の様に真っ赤な虹彩を持ち、首にはマフラーの様な長い紫色の毛を持ち、他にも所々に紫色や赤の模様や毛を持っている】
【鋭く赤い牙と同じく爪を持ち、手足や尻尾の先の方は紫色で、いかにも悪魔だと思わせる尻尾の先端には赤い棘がある】
【赤い棘は肩や手の甲、アキレス腱の位置にもあり、先端に赤い爪を持ち紫色の翼膜な黒い悪魔の翼を背から生やしていた】

そォの記ィ念として俺様が花束を贈ォ呈しに来ィたぞォォオオ……だァが、今回はちょォいと趣向を変えてだ
普段は召喚した魔物で相手してやァってた俺様がッ! 直々に相手してやァろう――あァりがたいだろォ?

【しかし、その足の下を中心に生成された魔法陣から現れる闇――成される形は、3つあって】
【一つは、透き通ったエメラルドグリーン色の結晶で構成された身体で、150cm程の人型だ】
【薄水色で淡く光る眼を持ち、心臓部には、眼と同じ色のコアの様なモノがうっすらと見える】
【もう一つは、上記人型と同じ形だが――結晶の色は朱色で、眼や模様は山吹色である】
【そして、最後の一つは、黄色の身体に白い毛を持った40cm程の蜘蛛だった】

あァ、……俺様がいィィつ、召喚しないと言ィった?

【続けて魔法陣から闇が噴き出し、それら三体と悪魔を飲み込み――闇が晴れる頃には、その身体は大きな変貌を遂げていた】
【右翼から右肩、右肩から右手にかけてが、エメラルドグリーンの結晶で構成されていて――右肩の部分には、コアが見える】
【左翼から左肩、左肩から左手にかけてが、朱色の結晶で構成されていて――左肩の部分には、コアが見える】

【そして、下半身は蜘蛛。しかし大きさは、脚の一本一本の太さが元の悪魔のそれと同一な程度に、身体に合わせて変化している】
【蜘蛛の尻からは元の悪魔の尻尾。しかし尻尾の先端の棘は無くなっており、代わりに――蜘蛛のイボと口を合わせたかのようになっている】
【――眼は蜘蛛の様で真っ赤な色。4つづつ2セットが菱型状に並んだそれは、元の眼の位置左右にそれぞれ納まっている】

ヒャハハハ! さァーて、下準備は完了だ……だァが、俺様は非ィ常に慈ィ悲深い
そォれ相応の対価を渡してくれりゃア、正義の糞共だろうと、俺様に楯突くド阿ァ呆共だろうと見ィ逃してやろう

【そういえば、――辺りには、戦いがあったであろう血の跡が"何となく"残っている、しかし死体は一つもない――】

/邪禍です、御三方よろしくお願いします
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/31(土) 20:22:57.20 ID:M8Ruqs5j0
【――――水の国 フルーソ ショッピングモール大駐車場】

……良いでしょう。ここは粗方掃討完了です……
それに、良さそうな素材もいくつか、手に入った事ですし……ね?
「……ヘッ、だだっ広いから、確かに集合避難所としては悪くないんだろうけどな……
ちゃんと非戦闘員を一箇所に集めて保護しとけば良かったのによ……数を分散させれば、それだけ手薄になるぜ?」
<…………お二人とも、ここも早く撤収して、次のポイントへと移動しましょう……
今回の戦いは奇襲……どこまでもスピードが要求されます。私たちも、いずれ素早く動かなくてはなりませんわ……>

【――――駐車した車をバリケード代わりに周囲に並べ、その囲いの中に、多くの民間人が避難していたのだろう】
【その囲いの中では、死屍累々の凄惨な有様となっていて。そこに立っていた人影は、3つだけだった】

【こげ茶色の無地のスーツとスラックスを着込み、首元にはダークグリーンのネクタイを締めている】
【さっぱりした短めの暗い茶髪に、切れ長の目元にすっと引き締まった鼻梁が映える】
【全体的に細身の印象がありながら、どこか所作に重々しさの目立つ、身長170cm前後の青年と】

【灰色のセーターの上から、黒のごつい厚手のベストを装着し、両腰に金属製と思われる黒塗りのトンファーをぶら下げている】
【さらさらした短めの銀髪と、やや不格好なレベルで大きいサングラスが印象的な】
【どこか威嚇的で近寄りがたい雰囲気を宿している、身長180cm前後の青年と】

【白を基調とした修道服でほぼその全身を覆い隠し、ケープの付いた帽子の中に、明るい空色の髪が覗く】
【手には、頭部に幾つかの小さな鈴と、銀でメッキされたと思しき翼の装飾が施されている細長い杖を携えている】
【豊満と表現されるだろう胸部が目立つ、身長160cm前後の女性】

【それぞれに、『GIFT』の任務の1つである、「能力者の素質を秘めていると思しき子供」を2人づつ捕えている】
【泣き叫ぶその子供たちの親は――――やはり、この死体の山の一部となってしまっているのだろう】

そうですね……すぐに、この素材たちを後方へと引き渡して、私たちは次のポイントへと向かいましょう
「……ここが割合手薄って事は……この先、少しは骨のある様なのに出会うかも知れねぇな……」
<……いずれにせよ、同じ事です。私たちは『剪定』の為にこの地へと赴いているのですから……>
それはそうですね……では、そろそろ移動しましょう。……さぁ、歩きなさい!

【尚も拒んで抵抗する子供たちを強引に引き摺りながら、3人の『GIFT』は駐車場広場から車道へと出ようとする】
【出入りを管理する誘導員の詰め所を通り過ぎる――――そこからも、とろとろと血が広がりつつ、溢れていた】

/ジルバール=ブランメルorディレイ=ブランメルorローディア=ページェントです。よろしくお願いしますー!
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/31(土) 20:23:50.52 ID:HMqghA7Zo
【ユピテルの手によって侵攻される中心部、そこから少し離れた市街地】
【戦場になった広場には、取り残されたかのように一つの人影があるのだろう】
【宵月の下、佇むその輪郭は、この戦乱から切り取られたかのように静かで】


「Professor!SCARLET≠フ軍勢です!こちらでは対処しきれません!」

『西側――――――……予想以上の数だ、太刀打ちできるのか……ッ!!』

〈東8番!なんてこった……能力者一人で半壊しちまった……ッ!!〉

――――――報告感謝する、十分なデータがとれた
新兵器≠此方から回す、それまで5分持ちこたえろ


【勘の良い者であれば察せるであろう、綴るかのような彼の言葉の意味が】
【この地点からいくつもの地点に向けて、指示を出しているのだ】
【そして零れる新兵器≠ニの言葉、恐らくソレは単純な能力者によるものではない】

【風が靡く、宵月の下に明かされる彼の姿】

【セミロングの黒に近い茶髪、黒いシャツの上に赤いネクタイを締めて】
【シワ1つない清潔感のあふれた白衣をその上に纏う青年に見える男性】
【整った顔たちには表情一つ映さず細身の眼鏡越しに漆黒の瞳を瞬かせる】

【首元を開けさせてネクタイを緩めている様子は、少々年上に見えなくもなく】
【彼の後方に座するのは2mはあろうかという巨大な十字架】
【GIFTのマークを模した黒色の十字架はその中心に白抜きでGIFTのマークを描いている】


[教授=I!想定外です、これだけ強力な能力者が揃っているなんて……!!]

《SCARLET=c…なんて恐ろしい組織なんだ、我らGIFT≠フ妨げになる、とは……》

心配するな、問題ない、多少の妨害が出ることは計算済みだ
……尤も、それも下降修正せなばならないな、何のことはない、と言っておこう

彼らの力≠能力≠全て観察し、己の糧にしたまえ
モルモットには十分だろう、実験するには調度良い人材だ

――――――彼らも我らの研究結果にしてしまおう


【研究者達への通信を切断したなら教授≠ニ呼ばれた男性は少し息を着くだろう】
【中指で眼鏡を上げる、ピントのあった視界はとてもクリアに見えて】
【戦乱から離れた様相、その静けさを――――――強調するかの、よう】

【否、違う、戦乱から離れているなどと言った幸運なものではなかった】
【宵月がハッキリと足元を照らす、丁寧に舗装された、大きめの広場】
【その片隅に、山積みになっている、いくつもの死体=z

【戦闘が始まってそれほど時間がたっていない、けれども、その時間で彼に十分すぎたのだ】
【GIFT Lab≠サの中に於いて、悪魔と形容される頭脳と発想、そして神をも畏れぬ戦闘力を持った一人】
【――――――教授≠ニ敬愛を込めて呼ばれる意味合いを、理解できるだろうか】

/教授≠ナす、お二方よろしくお願いしますー
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 20:33:01.45 ID:pB6kNBOlo
>>427

【埋め尽くしていた雨音は、一瞬の雷光に為す術もなく途切れたが】
【またすぐに何事もなかったかのように雨は、焦げた街を埋め尽くした】

【その中心地である交差点に向かって、雨を4気筒のエンジンが直線に切り裂く】
【スポーツタイプのバイクが、フルフェイスの運転手が焦げた街を駆け抜ける】

【交差点にたどり着いて、スピードを落として、爆心地のような現場に停まる】
【ドライバーは居りて、その惨状をただただ、見ていた】

【フルフェイスを脱ぎ捨てる。金色の髪を短く、毛先を切り揃えた】
【まるで古代のクレオパトラのような髪型をした、青い目の女だ】
【出るとこは出て、締まるところは締まった、細身の体に黒いレーシングスーツを体に合わせ】
【その上に『SCARLET』の鷲の刺繍が胸元に入ったウインドブレーカーを着ている】

【また、腕を覆うように金属製の籠手をつけている】
【指先も金属に覆われていて、それは竜の爪の様に研がれている】

……雨が降っていて……良かった

【静かにつぶやくように、女は言った】
【きっとそれは肉が焦げるような匂いや、ガソリンの匂いを嗅がなくて済むからだろう】

【それから遅れて、硝子の砕けた通りへ、ビルの間の路地から犬が2匹飛び出す】
【シルバーの毛並みに愛くるしい目、狼のようだが狼ではない。ロシアン・ハスキーか。ただ、犬だ】
【二匹の首輪のSCARLETの章が揺れる。彼女の足元に寄って行って、吠える】

……分隊の展開は滞り無くすんだのね。…そうね、臭いが無いのは不便ね

【彼女は答える。犬は吠える。ユピテルに向かって。大きく】


/リュドミラ・ストレルカです。皆さん本日はよろしくお願いします!
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2013/08/31(土) 20:37:53.46 ID:F2o35JEZo
>>428

ひ、ひどい…………。

【落ち着かない様子で街中を走るこの少年は、黒いブレザーに赤いネクタイという学生服に身を包んだごく普通の男子高校生だ】
【前髪を上げた茶髪と適度に着崩された制服は、いかにも"今時の高校生"といった感じで】
【焦りと怯えに彩られた黒色の瞳は、とてもこの場に相応しいとは思えない】
【だから、彼――――鳴子一颯がここにいるのは、単なる偶然に他ならず】
【あちこちで繰り返される爆音と破壊された町並みを見ても、呟けるのはそんな曖昧な言葉だけだった】

――――大丈夫ですか!
あっちならまだ安全ですから、逃げてください!

【少年の遙か後ろの方で、複数の人影と真っ白な光が次々に交錯する――――新たに生まれた戦場を避けつつ、一颯は見かけた怪我人を逃がす】
【こんなことをしながら戦場を奔走する少年だが、決してお人好しだからやっている訳ではない】
【本当は、周囲のことなど放っておいてさっさと逃げたいぐらいなのだが――――】
【少年にはひとつだけ、逃げる訳には行かない理由があった】

…………う、うわぁ!?

【そんな風に――――ろくに注意もせず走っていたから】
【一颯が「やばい」と感じたのは、その悪魔≠フ領域へと踏み込んでしまった後だった】
【行く手に立ち塞がる、蜘蛛の異形と赤棘の悪魔。周囲に飛び散っている血の跡に、脳内に本能的な警鐘が鳴り響く】
【――――そんな中で、その悪魔の立ち姿が、ふと一颯の中で引っかかった】
【冷や汗をかきながら、少年はちらりと振り返る。先ほどの戦場…………遠くで弾け散る神聖≠ネ光を背に、悪魔へと向き直って】

ぼくなんかじゃ力不足も甚だしいけど…………時間稼ぎぐらいは、しないとね。
…………ねぇ、そこの悪魔さん。こんな街中で、あんまり暴れないでもらえるかな?

【ざわ――――と。悪魔に声を掛ける少年の周囲に、妖気≠ェ溢れ出すのが感じ取れるだろうか】
【…………逃げられない理由が、またひとつ出来てしまった】

/皆様、よろしくお願いします!
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 20:38:41.62 ID:nP/J8kK4o
>>427
当初―――初期の段階でこの女は、治療・看護をするためだけにこの水の国、フルーソまでやって来た。
当たり前である。女は看護団に従事し、尚且つ看護婦であるのだから。
負傷者が出れば直ぐに飛び出し、治療すると。そういう手筈であったのだ。実際それは、侵攻の直前まではその通りだった。

「―――――――――!!!!」

突然の雷。……それは雷と形容しても良い物なのだろうか。
圧倒的なエネルギーに押しつぶされた幾多の人、車。無残にもそれらは焼き焦がされて、彼の近くに転がっている。
後数mも近ければ危なかったであろう場所にいた女には、もう分かってしまっていた。あの周辺。彼処で息をする者は一人しか居ないと。

―――見てしまった。人が死ぬ瞬間を。異能の者が沢山の人を虐[ピーーー]るその光景を。

気づけば、女はその場所へと走っていた。途中聞こえる声は、ネットにアップロードされた声と同じ。
彼がユピテルなのだ。突如現れた組織の長だ。――――――……女の胸に、言いようもない怒りが込み上げる。

「……待ちなさい!」

後頭部でお団子のように丸めた黒曜石のような深い色の髪に、同色の透き通るような瞳。
染み1つ無い純白のナースキャップを被り、同じく染み1つ無いナース服からは、適度に膨らんだ胸や細い体のラインが見えて。
ナース服は膝まで伸びており、その下は肌色が薄く透けた白色のストッキング。運動靴のような白いナースシューズ。
女性にしては少し小柄で、白が多い肌色は身に纏う衣装たちと同化してしまいそう。
白衣の天使と形容された事のある、誰もが想像したことのあるようなナース姿の女だ。

「酷い……酷すぎます! 市民の方を劣等種と一方的に蔑んで! 虐殺して!」

その女の普段優しげであろう目は、怒りに震えていた。
もう、爆心地の人々は助からない。死んでいるのだから。ならば、ならば――――――!

「此処で貴方を、倒します!」

いつの間にか、女の手には注射器が握られていた。その注射器を、何の躊躇いもなく、彼に、悪の根源へと向ける。
今日この場所で女は、守るために戦う。

/ベルジュ・フローレンスです! お三方、今日はよろしくおねがいします!
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 20:39:56.05 ID:TynbtsTA0
>>426

【そもそもこの血筋こそがあの蛇によって仕組まれたものだ、この少女の位置は特に強く干渉されている】
【今までの系譜こそが死んだ人間をそのままこの世に再び生まれさせるための術式だった、発動するのが、まさにここ】
【彼女の本当の両親はそれを邪魔しようとしてあの白さに殺された、彼女は本来歩むべき未来を無理やりに塗りつぶされた】
【それでも元の色を少しでも残してくれたのは気紛れに優しいふりをした自分勝手、“同じ顔を壊せなかった”】
【――その最後のひとかけらを壊そうとする術式が右目にある、疼くのを精一杯に押さえ込めば、息はどんどん荒くなって】

「――、……行か、せない」

【そればかりで精一杯だった、はずなのに。さっきよりも明確に言葉を紡ぐのは、ただひとり、父親のためだった】
【いつかの先祖よりも。前世の最愛よりも。今この世界での最愛を選ぶ、女ひとり邪魔するぐらいなら、してみせると】
【あの空間の入りかたを知っている、ならば精一杯に逆干渉するのだって、――故に、拒んで見せたのは、黄緑色の混ざる桜色】
【入り口を無理やりに力尽くで塞いでしまえばいっそうちいさく縮める身体、早く帰ってきてと願うのは、(――つまり、)】

【(術式をほとんど扱えない子だった。出来ないよりは、知らないの意味合いで――)】
【(もっと原始的に感覚的に直感的に魔力を繰って事象を起こそうとするのはずっと乱暴で、我侭で、無駄が多い)】
【(ならばきちんとしたかたちを教えてやればずっと上手に扱えるはずだ、冗談みたいに細かくまで書き込めるような、素質が)】


【ざぁと空気の重さを押し流すように風が吹き抜ける、それはどこかの知らない香りを連れてきて】
【彼女の身に付けるアクセサリがしゃらと風に鳴き声をあげる、魔術行使の補佐――どこか、勇む声にも聞こえただろうか】

「こんなの面倒のうちには入らないとボクは思うのだけれど……ボクは楽しければそれでいいのだから、おや」

【――いっそ手順が多ければ多いほどに楽しめる性質だとは口にしない、けれど伝わるかもしれなくて】
【(そのためならばわざと手順の増えるように誘導する性質でもある。ここまで痛めつけてなお今日まで白蛇が生きていたのも、)】
【楽しげにくるくる視線の動く視線が蛇の動向に気付いた、にこり笑って軽い会釈するのが、どこまでもどこまでも奇妙】

【「きちんと見ててね」といわれた言葉は吐息までも思いだせるのに、裏切って湧くのは罪悪感、だろうか?】
【とっくに存在など尽き掛けているのに止まれない、諦められない、誰にも信じてもらえない神など、消えるしかないのに】
【ぎりと握り締めた赤く紅い色は確かに凄まじい力を持つのだろう、けれど、そんなものを今にも消えそうな蛇の化物が扱えるのか】
【たくさんの水にたった一滴落として全て塗りつぶしたと言ってしまえるのだろうか、きっと、違うなら】
【――微か残る魔力を取っ掛かりに存在ごと喰われてしまうのは、或いは必然とも言えたのかも、しれない】

【(――例えば恰好いい台詞を残してみたりする余裕なんてなかった、本当の最期に残した言葉なんて、「――雪、」と)】
【(もうすぐ秋とは言え夏の夜に言い残すことではないだろう、けれど、それがどうしようもない意味を持つと知るのは、もう世界でひとりだけ)】

「――……、びっくりした。ふふ、」

【持たれる腕をなくしてしまえば重力のルール通りに落ちるもの、赤から月白に変わっていても、宝玉であることは、何も】
【残されたきり当然ぴくとも動かない白蛇の蛇としての死骸の傍らに落ちたそれ。ひどく呑気な声は本当に驚いているのか】
【――そんなのどうでもいい事柄だろう、例えば視線を向けたとして、「どうぞ?」とでも言う風に肩を竦めるきりなら――?】


【例えばそれは首を絞めていた手が離れたときのよう。急に明瞭に変わる視界、苛むものが失せたあかし】
【それでもぎゅうと身体を抱き締めたのは、――きっと、気付いてしまったみたいに】
435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 20:45:20.22 ID:TiCQUSv2o
>>428>>432

『何やら一人で喧しい者がいると思えば』
『これはまた、随分と傾(かぶ)いた者がいたものなのだ』

【豪雨の奏でる音と、無数の悲鳴や怒号が響く戦場】
【その中で、異形の悪魔――邪禍の前方数m地点に人影がベチャリ……ズシリと鈍重な音を立てながら現れた】

【身長の頃190程度であろうか、ガッシリとした筋肉質な体格の男だ】
【感情の乏しい鋭い目をしており、鼻から首までを覆うようにして布を巻いている】
【身体には執事服を思わせるデザインの民族衣装を着込んでおり】
【その上から黒く分厚いロングコートを羽織っていた】

『ご忠告感謝とでも言っておこうか?』
『しかし私も仕事なのでな……こう返答しようか』

『今すぐその奇妙な尻尾を巻いて逃げ出すならば、私の海より深い温情で見逃してやろう』
『それが出来んなら、私の野望の為にこの地で朽ちてもらうのだ』

【表情の変化はなく、『声もない』】
【しかし、語調から相手を見下し挑発していることは明らかであった】

【ロングコートの中から、括りつけていた"トマホーク"を取り出し両腕に構え】
【右腕を前に……手斧の先を邪禍に向け、煽るように首をクイッと動かした】

【――男の肩口から、奇妙なものが出現している】
【それは"漫画のフキダシ"のような形状のボードであった】
【先程から男の放っていたセリフは声ではなく】
【このボードに書かれた文字が生き物のように変化することで表されたものであった】
【文字は表裏同時に描かれており、両面から台詞を読み取ることが出来るようだ】
【何らかの異能……"能力"であろうか?】

/シーナです!本日はよろしくお願いします!
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/31(土) 20:46:19.16 ID:BSLXmDgZo
>>430

【降りしきる雨の中――彼女は傘を差して走っていた】
【パールブルーの長髪に同色の瞳、腰の青色のリボンがついた、青みがかった白いワンピースを身に纏い】
【動きやすそうなサンダルを履いた――そんな、温厚そうな顔つきの少女だ】

【水分で重くなった空気の中、このまま戦火も消えればいいのにと】
【そう思いながら、先に戦闘が起こったと思われる広場へと向かっていた――これ以上の被害を出さないために】


――ッ!!


【だけど、遅かった。その一言で終わらせるにはあまりにも凄惨な光景が、ここには広がっていた】
【悔しさで思わず唇を噛む――止められなかった申し訳なさやら怒りやらで、頭がどうにかなりそうになる】
【バシャ、と傘をその場に捨てれば、唯一の持ちモノである磁気式のボードを手にとって――】


『なぜ、こんなことをするのでしょうか。私には理解ができません。
 退いてください。もしこれ以上私が生まれ育った街を壊すのなら、私はあなた達を倒します。』


【その上に何かを書きこんだなら、リーダーらしき男性へ――教授≠ヨとそれを示すのだろう】
【雨で視界が悪く、見え難いが――読めたならば、彼女の言葉が、文字が書かれていることがわかるだろうか】
【要するに筆談だ。勘が良ければ彼女は声を出せないのだと、気付くかもしれない】

【パールブルーの瞳が、いつもの彼女とは違う激しい感情を湛えて、教授≠捉えた】
【後はそちらが気付いてくれるか待つばかり――気付かなければそれでも問題はない】
【その場合は強制的に黙らせる、それほどの強い覚悟を持って、彼女は佇んでいた】

/ブライトです。よろしくお願いします!
437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/08/31(土) 20:50:13.44 ID:01220fRto
>>427
【莫大量の光と轟音の後、街の騒めきは嘘のように消え去って】
【残ったのは雨の音と、幾人かの声だけであった】

わざわざ夜の国から来てみたら……随分と派手にやってるじゃねえか
自警団も壊滅状態か……国は違うがお仲間がやられたとなれば、やるっきゃないな

【その交差点へ彼方から傘も差さずにやって来るのは、黒い軍服姿の若い男】
【斜めに被った制帽の下から覗く肩までの金髪はヘアゴムで一つに纏められ、その先からは雨水が滴り落ちる】

よう、そこの派手なやつ
喜ぶならお家帰ってからにした方がいいぜ―――家に帰るまでがテロ、ってもんだからな?

【場に似合わぬ冗談めいた台詞を、至って真面目な口調で言えば男はポケットから小さな箱を取り出して】
【親指で弾くように蓋を開ければ、独りでにその中身―一組のトランプ―が出てきて男の周りを漂う】
【紙でできているはずのそれは、不思議な事に雨に濡れてもふやける様子はない】

さてと、お嬢さん二人が仲間とはこりゃ心強い

それじゃ、とっとと済ませようか―――風邪ひいちまう前によ



/ディハート・グリムジャックです
/今日は宜しくお願いしますー
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/08/31(土) 20:54:26.92 ID:GHdUWk+to
>>429
【──────】

【《どうやら、近々面白い事があるらしい》】
【《折角だ、引っ掻き回してみようではないか。なぁに少しどちらかに手を貸してやるだけさ、『こっそりと』な…》】

【そんな風に言って、笑っていたあの顔を、セレーネはとても不機嫌そうに見返した】
【何故ならば───彼女の思う、こんな仕事に駆り出される役目は、自分では決してないからだ】

えーと、狙いは何だったかしら…あ、別に何だっていいのね、そう

【風吹く高いその場所で、小さく下方に見える有象無象を見下ろすと、まるで自分が神にでもなったかのようで、彼女は小さく呟いた】
【どいつもこいつもバカみたい、何が目的かは知らないけれど、知りたくもないけれど、結局どっちが勝ったって変わらないのに】
【虫が蜜を奪い合うのと同じだと、自分の作者はそうして戦いを観ていたから、自分だってそうして観る】

あー!雨うざったいわ!ワタクシのヘアースタイルが台無しじゃない!!

【荒げた声も雨に掻き消されるだけで、きっとその姿は意識してそちらを見上げなければわからない】
【ショッピングモールの巨大な看板の上に、小柄な少女の姿】
【ミニスカートのメイド服にカチューシャなんていう格好で、金髪の髪をくるくる螺旋にまいた髪型が更にイメージを幼くする】
【ムッとしたような顔で、金色の眼が全てを捉え、ガチャリと重々しい武器を構えた】

さーて、あいつらはどっち側かしら、まあどっちでもいいけど
少し驚かせて、それから落ち着いて始末してあげるわ、ワタクシったらカッコイイ

【既に狙う相手は決めていた、近場にある駐車場で、避難場所を蹂躙した三人に、その銃口を向けてニヤリと笑う】
【身の丈以上の対物ライフルを向けて、スコープもなしに狙いは逸れない、銃口付近に取り付けられた三日月斧の刃がキラリと輝いた】

さぁ!恐れ戦いて尻尾巻きなさい!逃げる奴は能力者!逃げない奴はよく訓練された能力者よぉぉーーーーッ!!

【先ずは一発───銃口から放たれた黄金の魔弾が、三人の背後側から飛来して、目の前のコンクリートを大きく抉る】
【これはただ、自分の存在を知らせただけ、間髪入れずに二発、黄金の魔弾が打ち出され、並んだ車を撃ち抜く】
【その魔弾の威力に、浮き上がった車は、続く二発目の魔弾によりベクトルを加えられ、三人に向かって吹き飛ぶ───ッ!】

/セレーネです、よろしくお願いします
/距離の開きがヤバイアドバンテージありますが次レスで直ぐに降りて来るんで…
439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 20:56:51.52 ID:FJoSW7m+0
>>430
>>436

 はー…なんでこんな雨の日に…
 …いや、逆か。雨だから、色々やりやすい…ってことかー?

 …っとにかく。生きて帰れば300万、すげーバイトだしな、…しゃーねーか。

【広場周辺をブラブラと歩きながらぶつぶつとボヤく】

【ボヤき、の正体は赤のオーバーコートに黒いパンツを着用している少年】
【服装以上に目立つのは赤い目、銀色の髪…だろうか】

 …一般人がヤられるのはさすがにまじー…って思ったけどよ… 
 案外何も起きねーな…やっぱ街の中心だけ狙う…ってことだったのか…?

【右手で後頭部をかきながら、このように呟く】
【市街地は比較的平和に見えた……今までは。】
【少年は見てはいけない物、を見てしまう―――】

 ―――っ…うっわ…まじかよ…

【黒色の傘が、バサッと音を立てて少年の手から離れる】
【――「寝ている」人間が幾つも積み重なってある何か、が少年の目に映る】
【その隣に目を移すと、白衣姿の男の存在が確認できる…】
【初めは医療従事者…と考えた少年だったが、治療する様子が見えない】
【GIFTか、少年は瞬時にそう判断する】

 ……

【少年は物陰でその男の様子を伺う】
【相手の力量を、出来ることなら確認したい…と少年はそう考えているようだ】

【その頃少女が「筆談」を行っているのであるが、少年の角度からは見ることができない】

/ねこむらです、よろしくお願いします〜
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/31(土) 21:00:13.41 ID:HMqghA7Zo
>>436

【雨が頬を濡らすのだろう、声のする方向へと視線を向けたなら、その綾を汲み取って】
【眼鏡越しの視線はただ、静かな色合いを携えたまま、動きを見せずに】
【白衣が乱れたなら、それはまるで呼吸の一つだと言わんばかりに歩みを濡らす】


……理解できないのなら、しなければ良い、考えることを放棄するのも一つの手だ
だが、それでは目の前の理不尽からの逃避に過ぎないと、私は思うがね

何の理由もなくこれだけの戦乱を起こすとすれば
それは単なる馬鹿か、或いは常人には理解できない英雄のどちらかだろう
だから私は何らかの理由≠ェあると信じている――――――もし無ければ

ユピテルは馬鹿か英雄か、どちらかに絞られるわけだ、探求者としてはそれもまた一興


【掛ける言葉は刺のない静かな口調であるだろう、ある種言い聞かせるかのよう】
【教授≠ニ呼ぶよりは、それこそ教育者≠ニ呼ぶに相応しい言葉の欠片】
【指先でなぞったなら、そのまま溶け込みそうなぐらいに、その言葉は優しかった】

【GIFT≠フトップであるユピテルを、ある種小馬鹿にした発言ともとれるだろうか】
【それは心の底からは信用してないが故か、或いはそれほど親しい関係にあるのか】
【――――――或いは、そう敢えて言うことで、自身を誇示しようとしているのか】


……これは私個人としての最後通牒だ、今すぐここから立ち去り給え
もしくはGIFT≠フ傘下に下るが良い、そうすればこの闘争の意味も自ずと理解できるだろう

受け入れられないなら、私は教授≠ニして君に最期の審判を下そう


【無表情を保ったまま、中指でそっと眼鏡を押して上げるのだろう】
【レンズ越しの視線が、ぞっとするほど冷たい形に歪んだならば】
【貴女の答え次第では今すぐに向かってきそうなほどに、冷たい殺意を身にまとう】

>>439

【少女へと向ける言葉、その残香がふわりと広がったなら】
【物陰に隠れる貴方へとその香りの断片が伝わるだろうか】
【まだ気づいていない、彼の出方を伺うその判断は正しいと言えよう】

【けれどもタイミングを間違えば、少女と分断された形での戦闘になりかねない】
【出る時間を選ぶ必要はきっと、あるのだろう】
441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2013/08/31(土) 21:06:35.84 ID:vxk8YReFo
>>428,>>432,>>435

酷いモノですわ、辺り一面、嫌な臭い……、せっかくの洋服に臭いが付いたらどうしましょう?

【一人毒を吐きながら通りを来る老女が一人】
【白髪――というよりかは銀髪の眼鏡をかけた老女だ。手に持った杖替わりの日傘は、その身長に対して明らかに長大過ぎる】

死体、死体、死体――――いくら価値の無い貧乏人どもと言えど、これだけ死んでしまっては経済が傾きますわね。

【その老女の名はアーデルハイト・リッヒベイン・ウェルシィ】
【水の国の梱包・紡績業を牛耳る同業者組合『リボンズクイーン商会』の最高責任者である】

【そんな調子で通りを往く、往く。景色は変われど、臭いは変わらぬ。死屍累々の地獄ストリートである】
【遠目に視認するは異形の怪物。蜘蛛の様なフォルムをした“それ”は、まるで一昔前のB級映画に出てきそうだなとアーデルハイトは思った】

――――ええ、ええ、わかりますわ、わかりますとも。

【重く溜息を付く。出来るものならば逃げ出したいが、そこら中に、あの“GIFT”とかいう組織の連中が彷徨いている】
【下手に動くは愚策。むしろ、おおかた"掃除"されてしまったこの通りに居るほうが、目に付かずに済むかもしれない】

【そして幸運な事に、遠方に鎮座する怪物の周囲には、またその怪物と対峙する別の者ども――――例のSCARLETだろうか】
【ならば今ここで共同戦線を張り、アレを何とか処理するのが最も賢明だろう】

【そうして、怪物の右斜め後方から近づいて声をかける】

――――貴方がここら一帯の人間を"掃除"して下さったのかしら?
ええ、ええ、どうせロクでもない様な人間ばかりですわ、それに関しては結構。

ああ、ですがどうしましょう!貴方がたが見境もなく大暴れしてくれたおかげで、水の国の経済はガタガタですわ!!

【そんな芝居めいた悲鳴を上げつつ、自身の纏う絢爛豪華な洋服の袖から一本のロープを引き出す】

でもまあ、貴方を捕まえて、動物園にでも売れば、元は取れるかしら?

【そんな事を言いながら挑発する。怪物の目の前に居るのはただ一人の老女だ】
【捻り潰すことも容易いだろうが、しかし、何故この混乱の中で、この老女が一人、傷も負わずに無事で居るかを考えれば】
【――――彼女の見た目とは裏腹の戦闘能力におおよその察しが付くかもしれない】

//遅れました、申し訳ない。改めまして皆様方、よろしくおねがいします。
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 21:13:57.73 ID:rzhobbjto
>>434

“……冗談よ、だって、――ふふ、ふふふ、もう、断られたんだもの”

【明らかに冗談でない干渉の力、それも彼女の素質に遮られた後であるなら言い訳のようにも聞こえた】
【――何もできない女だと思っていた、男に縋るだけで、自分じゃ何もできやしないのだろうと、たかを括っていた】
【真贋を見極める目も鈍ってしまったのだろうか――かつて彼を見出した己の目は、いつしか嫉妬で曇りきっていた】

【覗けない場所、立ち入れない世界の中で何が起こっているか、把握するのはセシルを介しての微かな感覚で】
【そろそろ決着の付くだろう頃合い、それでいてその繋がりが切れない、つまりは。】
【勝利したのは恐らく――ならば、馬鹿な人(白蛇)と同じ立場の自分も、そろそろ引き時だ。だって私が好きなのは、】

“――幸せになってね、鈴音ちゃん”

【鈴音を苛んでいるらしい物が消えた事、それも明確な合図になって、同時に屋敷から何かが抜け出ていく】
【元からの黒色に変化はないのだけれど、今まで屋敷を覆っていた黒い淀みが消え去って、彼女の気配が無くなった】

【(鈴音の傍で微笑む彼が堪らなく好きだから、その瞬間の彼が、世界で一番幸せに満たされた表情をするから)】
【(だから身を引く、けれど静かに眠るなんて性に合わない。また新しく生きてみようか?若い女の体で、楽しい遊びを――。)】


【握り締める黄緑色の燐光を煮詰めた刃は、満身創痍の状態を映すように酷く刃こぼれして、斬るにも不満足な程】
【襲い来る宝玉の力に備えようと握り締めた手が、――力に喰われた白蛇の最期を追って、緩く刀を取り落した】

……――

【「雪」。首を傾げて考える、けれど、それに結びつく要素はこの空間には無いはずだ】
【結局分からずじまいのまま、確認するように紫色の彼女を一瞥してから、動きを止めた白蛇の彼にゆっくりと歩み寄る】
【見下ろす視線は何を思うのか。少なくとも勝ち誇った表情とは違っていていたが、すぐにその傍に転がる宝玉へと向いた】

これ、は……鈴音の物、でしたね。
友人に貰った、と言っていた。私から、あの子に返します

【紫の彼女にそう告げたなら、残る力で空間をこじ開けようと燐光を手に集め―― 一旦振り返って、】

――……有難う

【踊らされた気もする、けれど、結果的に二人を守っていたのは彼女だった】
【律儀に一言礼を述べたならすぐに、屋敷に残した鈴音の元へ帰ろうとする筈だ。白蛇の残した言葉の意味も、何も知らないまま――】
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/31(土) 21:14:59.76 ID:M8Ruqs5j0
>>438

……しかし、この雨は少しばかりいけませんね……無論、隠密行動にはこれ以上なく有利なのですが……
「……動きづらい、ってか? まぁ、兄貴はそうかもしれねぇな……俺からすりゃ、相手が人間なら同じ事なんだけどよ」
<……いずれにせよ、状況を理由に立ち止まれる場合でもありません。今はともかく、急ぐ事ですわ>

【3人は、自分が濡れる事に一々拘泥する様な女々しいタイプではなさそうだったが、それでもその影響を少し考え込んでいた】
【周囲の状況1つで、戦いと言うのは大きく左右される事もある。場合に適した動きが出来なければ、命取りになることだってあるのだ】
【――――奇襲を仕掛けているはずが、逆に不意に攻撃される事も、また然り――――】

――――ッ!?
「っ、きやがった敵襲だ!」
<砲撃!? どこから……!!>

【向かっていた方角の、地面が突如抉れ飛んだ。3人は咄嗟に視線を飛ばし、襲撃者の存在を確認しようとする】
【これは間違いなく遠距離砲撃による攻撃だった。だが――――周囲をもろとも吹き飛ばすこの攻撃で、射角など判別できよう筈もない】
【ただそれぞれが違う方向を警戒し、更なる攻撃に備える事しか出来ない】

……ッ!! 皆さん避けなさい!!
「チィッ!!」
<よほどの大火力の砲撃の様ですわね……!>

【そこに追い打ちをかける様に、吹き飛ばされてくる車。1トンを超えるその重量に、真っ向から巻き込まれればただでは済まない】
【それぞれに、やはり子供をその手に確保したままその場から飛び退く3人。流石に戦い慣れしていてか、その行動は素早く、飛んでくる車体に巻き込まれる事はなかった】

クッ……――――どうやら、アレの様ですね……!
「……あんな足場から対物ライフルかよ……! 随分滅茶苦茶な奴だぜ……!」
<……3人がここにくぎ付けになっていては、行動に支障が出ます……誰かが殿になるべきかと思いますが?>

【回避しながら、遥か遠くの敵を見やる3人。その手に抱えられた子供たちは、完全に恐怖に固まってしまったのか、もはや声も出ず】
【敵対者が正義の徒ではなく、もろとも攻撃してくる様な相手である時点で、既に救出の道は断たれたのかもしれない】

……どうします? 誰が残りましょう……?
「……まだ奴の手の内が分からねぇ……あのライフルだけってんなら、多分俺向きの相手だけどよ……!」
<……今はとりあえず、様子を見ましょう……>

【横目で手早く意志疎通を済ませる3人。直接射撃して来なかった以上、単なる射撃に収まる相手とも思えず】
【任務の遂行と、この場の鎮圧――――その2つの目的を慎重に図りにかけている様だった】
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga !red_res]:2013/08/31(土) 21:21:34.93 ID:h9PLJAxWo
>>431

【冷酷な煌めきを灯す鈍色の三白眼は、一瞬で静寂を取り戻した交差点内をふてぶてしく見回し―――嘲笑った】
【その笑みが滴る雨に濡れて更に不気味なものへと変化し―――そして一番近くに倒れていた焼け焦げた死体、なんとか原型の保っているそれのその頭を、思い切り踏み潰した】
【余りにも至近距離でその雷を浴びたからか、バリバリと不快な音を奏でながら簡単に頭蓋は砕け散る。笑みはより残虐性を深めた】

【―――そのバリバリ、という音に遅れて聞こえるはエンジン音。―――ああ、来たか。心内でそう確信しながら男は音の方へと顔を向けた】

……「SCARLET」か―――水の国は随分と警戒してくれた様だが、だからと言ってどうということはない……
既に侵入を許した時点で、貴様等の負け……そうとは思わないか? ……女ァ。

【SCARLET。GIFTに対向する為に誕生した組織。―――その敵が現れようとも、表情はビクともしない】
【人らしさを感じさせない、冷酷と言う言葉をそのまま顔に貼り付けたような、印象―――ただ、鋭い三白眼の目玉だけがギョロリと下に向いて】

―――犬、か……貴様が犬を従えている―――それは心の何処かで犬を見下しているということ。人間は犬より上だ……そう確信している筈だ
……我らは其れと同じ。無能力者は我々能力者から見れば犬―――犬が我らと同じ扱いでのうのうと生きている……その事が可笑しいのだ

【―――声色は、SCARLETが公開した声そのもの。つまり彼がユピテルであり、今回の元凶だった】


>>433

【―――待ちなさい。その声を聞いて男はゆっくりと振り返った。自分のペースでのらりくらりと、堂々と。フン、と鼻を鳴らし彼女のその反応を愉しむかのように】
【振り返れば、絶対零度の三白眼が自然と彼女へと突き刺さる。殺気は込められていない。しかしその眼光には、並々ならぬプレッシャーが秘められており】

……看護婦か―――ならば仕事を全うするのがいいだろう……おい、そこの焼け焦げた奴等を治してみろよ……ッフ……ククク……!!

【嘲笑。力無き者が吼える姿が、彼の瞳に映っていた。―――彼女から沸き立つ怒りは、確かに感じられる。唯其れは彼を愉しませるスパイスにしかならない】
【彼女が怒りを言葉に変換して飛ばした言葉に、男は平然な顔を浮かべてこう答える。―――その虐殺には、何の感情も無く、何も重みも無いということを】

……おい看護婦の女。―――例えば……腕に蚊が止まったとしよう。どうする?……潰すだろう? ―――それは酷いことか?……つまりそういうことだ

【ニヤァ、と邪悪な笑みと共に送った言葉は、つまりこうだ。―――彼等の命は、蚊と同義。蚊を潰すことに罪悪感が無い様に】
【彼は無能力者を殺すことに、何の感情もない。有るとすれば、殺した後の、スッキリした―――というものだった】
【―――彼女が、注射器を具現化し握る。その瞬間、彼の表情がパッと喜びへと変わった。まるで、何年ぶりにかつての友人と再開した時に浮かべる様な―――】

―――なんだ、我らと同類なんじゃあないか……!! だったら、向ける相手が違うだろう。 我々、そして君……能力者を優遇するのがGIFT……!!
君にとってより良い世界を我々は作ろうとしているのだぞ……? 倒すなんて野蛮な事はよしてくれ給え……

【呼び方も「君」へと変わり、彼女を歓迎するかのような言い振りで。能力者の世界を作る事が目標の組織の為、勿論能力者は優遇する】
【―――さぁ、此方側に来い。両手を広げて笑顔を貼り付けて勧誘する様は、ある意味冷徹な眼光よりもよほど不気味だった】

/続きます
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga !red_res]:2013/08/31(土) 21:21:50.25 ID:h9PLJAxWo
/続きです

>>427

フン……その言い様、貴様はテロを先導した事があるのかね―――? 因みに私は初めてだ……アドバイスでも頼もうか

【顔だけをぐるりと回す。温い空気を一気に冷やすような冷酷な声色を、視線と合わせて男に突き刺す。1対3―――数では不利だが、動揺は勿論無い】
【―――あの自警団員の大群を、刹那で焼き焦がしたのだから。その程度で動揺を見せるわけもなく、寧ろ嘲笑の色が僅かに見えた】
【―――彼がトランプを空に浮かべる。同時に、男が驚嘆の声を上げた】

おぉ……君も能力者なのか……? ならば、ここに居る理由を変えるべきだろう……神の意思に逆らうのではなく―――神に、GIFTに従うべきだ……!
優秀な者は、支配する側に立たなければならないッッ……!! 今までの歴史もそうだ……だから、我ら能力者が無能力者を支配する―――

―――どこが可笑しい? どこに貴様等が歯向かう理由がある? 

【―――看護婦の彼女と同様に、此方に飛ばされた言葉も「勧誘」。右腕を突き上げ、ぐっと握りしめながら語る彼の瞳には、迷いなど皆無だった】
【GIFTが正しい―――と。彼の心が、身体が、全細胞が確信していた】
446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/31(土) 21:25:39.30 ID:bvyOweayo
>>ALL
【悪魔が飛ばした結晶・糸は、何らかの方法で破壊しても、破片が残る。注意が必要だ】
【結晶の強度は、氷位。破壊できないほどではない】

>>432
クククヒャハハッ、――だァったら尚更、逃ィげるべきだな
そォーだな、……テメェーの髪の毛全部辺りで見ィ逃してやっても良ォいぜ?

【今はまだ、余裕があるようで、明らかに舐め腐った態度で――しかし、ふざけて髪を請求したわけではなさそうだ】
【――少し前に数回ほど嗅いだにおい、そして気――もしかすると、相手が何であるかを見抜いての発言だったのだろうか】

(……あァとは、聖がこォっちに来ォない事を願っておこう)

【……しかし、邪悪な悪魔だけあって聖は大の苦手。こちらに来ないことに、ホッとしている様だ】

もォし逃ィげないなら――俺様の邪魔をすゥるなら! こォーだッ!!

【おそらくは返事を待つ前に行動に移るだろう】 【悪魔が右腕をそちらに向ければ――】
【そこから発せられるのは、幾つかのエメラルドグリーンの結晶の弾だ――5cm程で、水の魔翌力を感じる】
【先端は鋭く、当たれば数mm刺さるだろう】 【狙いは胴。しかしあまり正確ではない】

>>435
ヒャハハ、まァずは喋れまずは!
……クヒャハハハ、そォれにしィても中々強さに自信があァるようだな
あァいにく、俺様の尻尾は巻くモンじゃあなァァいものでなァァアア、もォー少し記ィ念品を贈ォ呈させて貰うぜェェエエ

【……結構挑発に乗り易い質なのだろう、悪魔の尻尾の先端がシーナの方に向いたかと思えば】
【その先端から発射されるのは、直径1cm程で黄色な蜘蛛の糸――ただ、切断できないほど硬くはない】
【糸は、シーナの両脚に絡み付こうと迫る】 【もし絡み付かれてしまえば、動きづらくなるだろう】

――俺様の力に、敵うとでも思うなよォッ!

【そして……これは、ただの糸ではない】 【それは、弱めとは言え電気を帯びている、数秒ほど痺れさせれば無くなるが――】
【また、糸の破片は踏むと粘着くだろうが、あまり害はない】

>>441
ヒャハッ、掃ォ除とはまァた違うぞォォオオ、――"採集"だ
俺様はそォこらの人間と違って良ォ識があァる――リィメイクして、蘇らせる位にはなァァアア!

【……良識の一欠片も無いことはさておき。死体が一つもない理由は、どうやらそういうことだったらしく】
【この辺りにあっただろう死体は、あのまま放置されていたほうがマシだ――なんて、思っているのだろうか】

ヒャハハハハ! "経済"か、取引は悪魔の嗜みだァが、まァ良い――テメェーも逃ィげるつもりはなァさそうだしな
そォーだなァ、――紙切れに執着する必要など無い、……混沌の前では無用の長物だ
貨幣程度、幾らでもくゥれてやろう――たァだし、俺様を捕ォらえて見ィ世物にすゥるは諦めな、力の差といィうものを思い知ィれッ!

【左手に魔法陣が現れたかと思えば、そこから現れるのは――100万程の札束だ】
【それを、朱色の結晶で包み込めば――アーデルハイトの頭部めがけて、勢い良く投擲ッ!】
【50度程の熱を持ったそれ。大きさは20cm程だろうか】 【投擲という性質上、軌道は読みやすいか】
【……なお、中の札束は結晶を破壊すればおそらく回収可能。もっとも、回収する暇は今はないだろうが――】
447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/31(土) 21:28:04.10 ID:BSLXmDgZo
>>440

【これだけの惨劇を生んだ、または指示した人間だから気性は荒いのかと思えば違うようで】
【むしろ物腰が柔らかく、その声色は手触りのよい布のように、すっと耳へと入ってきた】
【しかしそれと理解できるかできないかは別の話。表面と中身は違うのだから】


『馬鹿ですよ。あなた達皆、こんなことしかできないのなら大馬鹿です。』


【ボードに文字を書きなぐったかと思えば、すぐにひっくり返して文字を示す】
【彼女が誰かをこれほど直接的に否定するのは、かなり珍しいことであった】


『その言葉、そのままそっくりあなた達に返させて頂きます。
 もう一度言います。退いてください=x


【さて、ここまでの彼女を表現するなら、勇敢な少女だと言えるだろう】
【だが次の瞬間感じ取った――底冷えするような恐ろしい殺意】
【落ちる雨の光が死神の刃だと感じるような威圧――彼女の表情に、僅かばかり恐怖が滲む】

【それを掻き消すかのように、彼女は能力を発動させるだろう】
【首周りに蒼い光のリングが出現し、彼女の周囲が神聖な空気を纏う】

【けれど彼女はまだ攻撃しようとはしなかった】
【――まだ、ほんの少しでもそのまま退いてくれる可能性があるならば、それを捨て切れずにいた】
【それは彼女の甘さ≠ネのだろう。故に先手はそちらが取ることになりそうだった】

>>439

【ぴくり、と彼女はそちらを見ようとした。けれど教授≠ゥら目を逸らすことができなくて】
【それに気付いたところで彼女の意志伝達手段は筆談のみ――コミュニケーションを図ることは難しかった】

【彼女が能力を発動させたことから、あまり穏やかな空気ではないと推測できるだろう】
【両者の力量を量るのならば、それはもうすぐ叶うはずだ】
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2013/08/31(土) 21:46:56.95 ID:F2o35JEZo
>>435 >>441 >>446

この歳で禿げるのは、ちょっと勘弁して欲しいかな!

【悪魔の言葉にそれだけ返すと、一颯は大きく真横に飛び退くことで結晶の弾丸を回避し】
【それが終わると、持っていた学生鞄の中から小太刀を取り出して、鞄はそのまま放り捨てる】
【鞘を抜き放ち、小太刀を逆手に構えながら――――一颯は奇しくも、悪魔と同じ事を考えていた】
【…………後ろで戦っている幼なじみが昔取り逃がした悪魔と再会なんてしたら、どれだけ暴れるかわかったものではない】

――――風切<b!

【そんな考えを振り捨て、一颯が悪魔を睨みつけると、彼の纏う妖気≠ェ濃くなったのがわかるだろう】
【周囲の風がうっすらと銀色に染まっていき、不自然にうねり始め――――】
【次の瞬間、蜘蛛の異形の右下方、蜘蛛の足から少し離れた位置に銀色の風が集合し】
【一陣の銀風の帯≠ニなって、足の一本を薙ぎ払うような軌道で射出されるだろう】
【まずは機動力を落とそうという、素人考えにしては筋の通った選択だ】

【一颯の周囲を漂う銀色の風には、妖気によって斬撃≠フ性質が付与されている】
【その風を凝縮して放ったこの銀風の帯≠フ一撃は、つまり刀剣による斬撃と同じだけの威力を持つ】
【ただ、射出速度は速いものの、発射までの前兆を見逃さなければ回避するのはそれほど難しくないだろう】


【――――同時】

(み、味方…………なのかな?)

【そうして悪魔と相対する一颯の視界に、黒いロングコートの男と、何やら物騒な言葉を口にする老女の姿が映って】
【とりあえず、同じ者を敵と見なしているのは間違いなさそうだが…………善意の第三者というには少々個性的過ぎる面々に、思わず戸惑う】

――――ひ、必要ならフォローします! 気を付けて!

【しかし、戦闘経験に乏しい自分一人で戦うよりは十分心強いと考えたのだろう。一颯は思い切って声を張った】
【それに答えを返してもらえるかは、一颯にはわからない――――】
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 21:49:13.39 ID:TynbtsTA0
>>442

【――まだ微かに荒さが残っていた、気だるげに頭を持ち上げてみれば、溜息めいた吐息がひとつ】
【右目の辺りに手を添える意味合いが変わっていた、重たい頭を支えるようにして、そっと廻らす視線は】
【黒色の中にその姿を見出そうとしているようだった。けれど、その姿がもう見えないならば、目的はすり替わる】

……、……コモン? おいで、――

【いつ離してしまったのかも分からない姿を探す、静かな部屋へとそっと呼びかけて――】
【出て来てくれるようならばもう一度優しげに呼ぶのだろう、両手を軽くでも広げてみせるなら、望むのも】
【――そんな我侭を聞いてくれるならば柔らかく抱き締めるのだろう、朝の不機嫌がおかしかったと分からせる、いつも通りで】


【彼が向かうのは死骸のほうではなく宝玉のほうなのだろう、けれど彼女が向かうのは逆】
【あとをついていくようでありながらその意味は違っていて――たどり着く場所も近いのに、ずっと違う】
【数度確かめるように蹴っ飛ばしてから死骸に腰掛けるのは不謹慎だろうか、月白色を拾い上げるのを眺めて】

「どういたしまして?」

【「送ってあげてもいいのだけれど」とでも言うような表情は、ただ、求められないならば黙ったきり】
【ふらと揺らす足、靴のかかとと鱗とがぶつかって不定期的に硬い音が響く、そっと言葉の彩りとして添えて】
【首を傾げて笑ってみせるのがいつも通りの表情だった、ならば、笑みのまま無表情のようにも見えるのかもしれない、なんて】

「永遠にさようなら、二度とボクに遭わない幸福でありますよう――ああ、あと、良い風の吹きますように」

【そっと手まで振ってみる、そうして告げるのは――つまり、自分がたびたび姿が表すのが今日が最後だと言う意味合い、】
【そしてそれを幸だと称するならば。自分の性質も趣味の悪さも分かっているのだろう、ならば尚更性質が悪いと言えた】
【――言葉通りに祝福するように彼の周りで一度渦巻く風、柔らかで暖かで、淡く淡く紫色を乗せて。それが、最後になる】


【――そうして戻る先、びしゃらぶちまけられた酸性の血液は既にその力を失い、乾ききって】
【きっと真っ先に探すだろう姿はソファに寄りかかるかたちで床に座り込んでいた、来てくれたなら、コモンを抱いて】
【髪も服も肌もが血塗れだったけれど――彼女自身に怪我という怪我はないらしい、ただ、強く疲労の色合いを湛えていた】

……――お父さん、

【やがてその帰宅に気付けば持ち上げる視線、喜色と安堵を湛えて――立ち上がればそちらへ向かうのだろうか】
【かつてあの白蛇と繋がっていたリンクは今となっては教えてくれるのは父親のことだけ、無事こそ分かってはいても】
【ちゃんとその口から聞くまでは心配は拭いきれないようだった、――どこまでをどうやって話すのかは、彼次第】
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/08/31(土) 21:49:28.44 ID:GHdUWk+to
>>443

ふっふっふ…超ビビってるわ!めちゃくちゃビビってるわ!
ワタクシの攻撃に恐れを成してるわよあいつら!ダッサーイ!!
このままじっくり鳥撃ちに───

《あ、それウチじゃやってないんですよ》

【最初の攻撃は上手くいった、攻撃自体な当たらなかったが、相手に動揺を産むのが狙いだ】
【狙い通り動揺している三人を見て嬉しそうに笑うセレーネ、このままアドバンテージを保って狙い撃ちしようとしたが…】
【引鉄を引きかけた所で思わぬ邪魔が入った、通信を通じた作者の制止だ】

…なんでよ!?ワタクシの武器からしてこれしかないじゃないの!!てゆーかじゃあどうしろってのよ!?
《はめ技使って大人気なく勝った所でこちらにはメリットもデメリットもないだろ、それに私が楽しくない、観てて》
何よそれ!?
《いいから降りてやれ、攻めて海抜くらいは合わせろ》

…う〜……わかったわよ!降りればいいんでしょ降りれば!!

【何という理不尽、何という自己中、作者の気まぐれで駆り出され、気まぐれで有利を縛られる。逆らいたくとも立場上逆らえない為に、彼女は怒りを叫ぶしか無いのだ】
【飛び上がったセレーネは、ミニスカートを片手で抑えながら、空中をおりて来る】
【丁度撃ち抜いた車があった場所から見える位置に、三人の前におりて来たセレーネは、距離は開いていれども先程までよりはよく姿が見える】

はいはい!降りたわよ降りました!お望み通り三体一のフェアな戦闘!!これで満足!?
ムキーーー!!何なのよもう!雨だし血生臭いしサイアクよサイアク!!

【…三人からしてみれば、彼女が何故こんなに檄おこ…もとい激昂しているのか、理解に苦しむだろう】
【子供っぽい顔にいっぱいに怒りを表しながら、右手一本にもった大型ライフルに魔力がチャージされていく】
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 21:51:30.36 ID:FJoSW7m+0
>>440
>>447

【白衣の男が何か話している…その口の動きを、凝視していた少年は捉えた】
【男の目線の先には少女がいるのだが…、しかし少年から見えるのはタダの壁。】

【とりあえず男の背後となる場所まで移動しようと、そっと動き出す】

【徐々に見えてきたのは優しそうな少女が、ボードを使って筆談をする姿】
【その批判的な内容から、彼女は対GIFT勢だと、少年は判断する】

お、あれは…能力者…だろうな、しかも味方。
今の俺には…あいつに加勢することしかできない…か。

【男の背後をとっている状況から、今の少年には「少女だけに自分の存在を知らせる」ことが
 出来るのであるが、やはり確実な手段がない】
【今の自分に何ができるかを考えた結果、思いついた答えは】

あー…準備しとくか…、…つーかそれしかできねーっていう…うん。

【両手をギュッと握り、そしてゆっくりと開く】
【先程まで何ともなかった右手と左手が、ホタルのように淡い赤色の光を放ちだす】
【その淡い光は、よほど観察力がなければ気づけないほど、小さいものである】


【彼女が何らかの行動をとってから、それに便乗する様に男を捕らえよう、と考えているようだ】
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 21:51:50.98 ID:pB6kNBOlo
>>444

【彼女は黙って、ユピテルの方を向いて雨に打たれている】
【犬は彼女の両側に付いて、尾を立てて、ユピテルに牙を向ける】

…相手の規模、勢力等々の情報が不確定の時点では
一般的な軍隊の防衛策と対機関用の防衛策を取ることが適当と判断された。

…新設の組織である我々にはノウハウも水の国自警団との連携も足りない……
故に表面的な防衛線を突破されたのは我々の不手際と言える…

【つらつらと、相手の挑発に対して見解を述べる女】
【そう話しているとまた路地裏からテチテチと今度はパグのような小さい犬が近寄ってくる】
【舌を出して息を荒げながら犬は、吠える。尾を振って、二度吠える。】

……だから、分隊を散開させ、敵をサーチして…事態が開始されてから対応するようにした…
…背中を刺したと思ったところで、その後ろから私たちも牙を立てるの………首筋に…ね。

【パグはワンと一度吠えると、またテチテチと何処かへ走っていった】
【直ぐに駆けつけることが出来たのは街中に犬達のネットワークを彼女は張り巡らせていたのだろう】

…違うわ。私は長だから。犬達の先頭に立つ橇の長だから、従えなくてはならない。
私は、『ストレルカ』だから…ストレルカは先立つ犬でなくてはならないから、従わなくてはならない

【女はそう言うと、ユピテルに向かって走り始める】
【二足だが影に犬が映るような走り。人を抜き出て、犬のように速い】
【2匹の犬もそれに追走する、鶴翼のように広がっている】
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/31(土) 21:54:55.31 ID:HMqghA7Zo
>>440

【返される言葉、ソレを彼は静かに眺めるのだろう】
【表情は乱れない、レンズ越しの視線が揺らめく先は、羽ばたき疲れた蝶のよう】
【ふむ、と両手をポケットに突っ込んだままそううなずき加減で紡いで】


実に残念、と言っておこうか、これだけの戦乱を前にしても一歩も退かず
これだけの死体と、その当事者を前にそこまで果敢に立ち向かえる少女
惜しい存在だ、その心の強さはきっと、人として何よりも大切なものであるのだから

――――――けれども今の私は教育者≠ナはない探求者≠セ
高い資質を、類まれなる素質を持っていようと、我が探求の邪魔をするのであれば
導くのではなく屠るのが、私の仕事だ

非常に……残念だよ――――――


【言葉は感情的で、それでも語る口調は事務的で】
【聞いただけでは白々しいと思われるかもしれない】
【けれども、ソレは決して上辺だけの言葉ではない、と理解することも可能だ】

【だからこそ、だ、その彼が零す、惜しむような言葉】
【ソレはすなわち、敵対するのであれば死を与えるということであろう】
【そして彼の中でそれは、十分に可能である、と定義付けられていて】

【身に纏う雰囲気は研ぎ澄まされていく、刀剣が如く鋭くしなやかに】
【研究者然とした姿でありながら、そこに映る確かなその姿は】
【殺戮者といっても過言ではない程に強く深く】

>>451

【意思の疎通ができないデメリットがここで出るだろうか】
【少女は未だ信じていた、目の前の彼が少女の言葉で変わる、と】
【現実は非情で、少女の言葉を受け入れられるほど彼は聞き分けの良い人物ではなくて】

【故に少女の行動を待つといった貴方の手段はあまり効果的なものではないだろう】
【――――――更に彼が、いよいよ行動を始めたのだ】
【歩み出すその姿は、どこまでも静かで――――――】
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/31(土) 21:55:38.37 ID:HMqghA7Zo
/>>453の上の安価は>>447です

>>ALL(>>447,>>451

【教授≠フ後方の十字架が独りでに浮かび上がるだろう】
【空中に浮かび上がったそれは、彼の頭の少し上の位置まで上昇して】
【GIFT≠フシンボルたるその姿をハッキリと示して】


一つ講義をしよう、私の所属はGIFT Lab≠サの名の通り研究所だ
兵器開発、或いは能力に関するありとあらゆる分野の研究を行っている
キミ達も気になったことはなかったかい、この世界に存在する能力≠ニいうものの不思議さに

人工的な能力者の生成、それだけではなく、能力者に対抗できる兵器
そして、それらを組み合わせた能力者だけが使用できる兵器……私の仕事は、それら多岐に渡っている

――――――此処にあるのはその一つの結晶と言って良い代物だ
少し長い話だったかな、キミ達でも理解できるよう丁寧に説明したつもりだ
……理解して欲しいのだよ、そして納得して欲しい、私達の行いは決して、破壊ではないと


【空中の十字架が淡い光を携えたなら、次の瞬間にはバラバラに砕け散るだろう】
【同時に降り注ぐ大量の光、それを浴びながら、彼は静かに唇を濡らす】
【光りに包まれて、言葉を揺らすその姿は、ある種の聖職を思わせるかもしれない】

【両手は未だポケットに沈めたまま、自然体で立つ様子は闘争とは程遠い姿で】
【羽ばたく白衣の断片、そこに浮かぶ姿は、確かな輪郭を持っていて】
【冷たい視線が少女の姿をハッキリと捉えた】


<理論武装>Audioslave
試作段階ではあるが十分な戦果が期待できそうだ

この十字架は私の能力である<無限物質>Superunknown≠ノよって構成されている
そしてその十字架にAudioslave≠ノよって様々な性質を宿すことができる
……その条件が理論=\―――――私の翳す掌の中の言葉の綾

矛盾なく、不可解無くAudioslave≠ヘ私によって導かれる
賢者の石の存在を私は実現させたのだよ


行けAudioslave=\――愚かな少女に鉄槌を


【つまりは彼の合図によって、その十字架は様々な性質や形に変化するということだろう】
【ソレはある種の錬金術であり、また同時に奇術でもあり魔術でもあって】
【揺らぐレンズの奥の視線は未だ乱れること無く】

【右手が視線の前に翳される、その動きに連動して光が少女の頭上で瞬くだろう】
【刹那、光の中から2mほどの大きさの巨大な槌に似たハンマーが出現する】
【振り下ろす右手、その動きを追従するかの如く、少女を頭から叩き潰そうと振り下ろされる】

【攻撃が直撃しようとしまいと、ハンマーは役目を終えたなら光になって消え】
【彼の頭上に光として集約、十字架の形を、再び描くだろう】
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 21:56:51.52 ID:nP/J8kK4o
>>437>>444>>452
「……」

出来る事ならばとっくに治療を初めている。こうも広範囲ならば尚更だ。だが、それが出来ないという事は、他でもなく彼が一番良く知っているだろう。
黙りこくるのは、彼の眼に宿った冷たすぎる光に一瞬身体が怖気づいてしまったのも有る。
けれど、それを無理やりにでも押し込めて、口を開かなければ重圧に潰されそうになる予感までして。

「―――人の命と蚊を一緒にしないで下さい……!!! 人の命は、例え能力を持っていなくても大切にするべきなのに……!!!」

ギリリッと、狂いそうになるような怒りに身を任せないように、必死で押し込めて、彼に叫ぶ。
それが彼に届かないと分かっていても、彼の『間違い』を正そうとする。人に優劣なんか無くて、皆平等な存在なんだと。

『―――なんだ、我らと同類なんじゃあないか……!!』


「―――フざけンじゃねェぞ……!!!――――」

それは、彼には聞こえない小さな声だ。だけれども、それは彼女の中の『何か』が明確に千切れたことを意味していた。
つまりは、彼が自分を彼らと同じ立場にしたこと。能力者だけが優遇される世界が作られようとしていることが、何より女には許せなかったのだ。
握った注射器は二つ、それぞれに赤と青の薬剤がどこからとも無く注入される。下ろすことのないその腕と注射器が、明らかな拒絶を意味している。

「……無能力者だからと勝手にランクをつけて、あまつさえ蚊を[ピーーー]ように人を屠る。
 そんな、人としての理性も、知性の欠片もないアンタらと、私達を一緒にするな!!!」

片手に持った二つの注射器、大きく腕を体の内側から外側へと動かして、注射器という名の薬剤入りナイフは放たれる。
スピードはそこそこで、避けられないほどではない。しかし一度その刃先が刺されば、もしくは掠っても。
赤い注射器の傷からは炎のような熱さが、青い注射器の傷からは氷のような痛いほどの冷たさが彼を襲うだろう。

味方である2人には気づいてはいるのだが、ユピテルに向ける怒りが大きいために反応できない。
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 21:59:40.95 ID:TiCQUSv2o
>>446

『ふん、この程度で力を示そうなどと……』

【蜘蛛の糸は寸分違わずシーナに命中する】
【太い両足には黄色の糸が絡まり】
【普通ならばこれで機動力を大きく削がれることになる】
【しかも強い物ではないとはいえ電気のおまけ付きだ】
【直撃すれば常人ならばその場に縫い止められ動けなくなることだろう】
【が――】


『片腹痛いとはこのことなのだ――!!』


【――シーナは、電流を浴びても殆ど影響を受けているように見えなかった】
【豪雨により濡れた身体であり、本来ならば影響を受けやすいはずだが】
【動きが鈍る様子も、痙攣する様子もない】
【……恐らく、何らかの能力か、"仕掛け"が働いているのだろう】
【ズボンが電気によって焼け焦げているため、無効化ではないようだが……】

【腰を落とし、右腕のトマホークを振り上げる臨戦態勢を取る】
【そして、邪禍に向かってシーナは"奇妙な動きで"迫っていく】

【奇妙な動き……それは、足を一切動かさない移動方法であった】
【シーナの周辺小範囲、舗装された地面が泥のように溶け】
【泥の地面が川のように勢いよく"流れ"シーナを指定の場所に向けて"運ぶ"】

【見た目としてはホバー移動に近いものがあるだろうか】
【鈍重そうな見た目でありながらその速度、勢いはかなりの物だ】


『今度はこっちの番なのだ、まずは脚の一本でもいただくかの!』


【シーナは滑るようにして動き】
【邪禍から見て右手側を通り抜けるような機動で】
【擦り抜けざまに右足一本にトマホークを叩きつけようとする】
【大柄で筋肉質な見た目通り、直撃したならば相応の威力となって襲うことだろう】

【しかし、糸は未だ外れず足に絡まったままだ】
【何らかの働きがあった場合、上記の行動を阻害されることにも繋がるだろうか】

>>441>>448

『味方か……ふむ、分け前が減るわけでもなさそうだし』
『素直に楽が出来ると感謝しておくべきか』

【シーナは行動しながらも、他にも邪禍に立ち向かう二つの存在を認識していた】
【老女の方は未だ行動は掴めないが、少年……鳴子の攻撃は確認した】
【それを踏まえた上でシーナは】

『私が正面から斬り込む、背中や諸々は預けたのだ!』

【読めるかどうかはわからないが、そんな文字を表示させた】
【一見信頼しているかのように取れる文面であるが】
【実際今顔を合わせたばかりで信頼も何もない】

【正確な意味は「とりあえず邪魔はするな」「何かあったら私を守れ」などといった部類の】
【なんとも適当なものであっただろう】
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 22:08:09.39 ID:rzhobbjto
>>449

【コモンは――不調らしい彼女の様子が心配で心配で堪らなかった、けれど朝からの不機嫌もあって、怖くて引っ込んでいて】
【名前を呼ばれれば、まだ怒っているのかな、と伺うようだった丸い目がぱちりと数回瞬いた、そしてすぐに嬉しそうに、】
【短い四足でぺたぺたと走って近寄っていく――腕を広げた彼女の胸へと、取っ掛かりが無くてもするすると器用に登るだろう】

――……ただいま、鈴音

【帰宅した際に紫色の風を微かに纏わせて、元の部屋に降り立った彼が真っ先にしたのは、まず彼女の無事を確かめる事だった】
【こちらへ来てくれるままに抱き締めようと、きっと抱いていたであろうコモンが窮屈そうに一鳴きして肩を噛むのも気にせずに】
【血に塗れている個所を袖で拭ってやろうとしながら、疲れた様子に気付けばぎゅうと抱き締めた後にそっとソファに座らせようと】

目は……? 何処か、痛む所は?
大丈夫なら良いのだけれど――、 あの白蛇は、死んだよ

……それと、これを

【言葉短に告げたその死、最期に残した言葉については、伝えるかどうか迷うように視線が揺れた】
【まずは一旦考える事を止めて、手に持ったままの宝玉を鈴音へと差し出した。月白色、死んだという彼の、名残のように】
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/31(土) 22:10:14.92 ID:M8Ruqs5j0
>>450

……何をやっているんでしょうか、彼女は……?
「さぁな……よくは分からんが……武器に変調でもあったのか?」
<いずれにしろ、このまま足止めさせる事は避けたいですわね……>

【地上の3人からは、見も知らぬ襲撃者の少女が1人、ネオンの看板の上で苛立ちを募らせているようにしか見えない】
【そのままなら、無視しても良いかとも思われたのだが、先ほどの無茶な砲撃を考えれば――――そうとばかりも言ってられないだろう】
【ともあれ、3人は各々に子供をその手に捕えながら、頭上を仰ぎ見続けて】

――――ほぅ、少しばかり可愛らしいお嬢さんですね……
これなら、もう少ししっかりとお相手をして差し上げたいのですが……
「馬鹿言え、兄貴! 見てみろよ……マジでこの銃がメインだぜ? どう考えたって、兄貴相手じゃ相性が悪いっての!」
<そうですわね……ここは、私がディレイさんが殿を務めるべきと存じますわ……>

【そうして降りてきた少女を前に、茶髪の青年はわずかに口元に笑みを浮かべる】
【全く言葉通りの意味で、少女の容姿に機嫌を良くした――――様なのだが、残る2人に諌められて】
【向けられた銃をそのままに、残る銀髪の青年と女性が顔を強張らせていた】

「――――分かった。ここは俺がこいつを抑えるからよ……兄貴たちはこのガキどもを引き渡して、先に行っててくれ!」
良いのですか、ディレイ……君だって、中々手に余りそうな強力な一撃でしたよ?
「そもそもこの雨のせいで実力を発揮できそうにない兄貴が言うか、それ……?
ローディアさんも、ここで足止め喰らってるのは我慢なら無ぇんだろ? なら、ここは俺がベターだ……!」
<……分かりました。頼みましたよ、ディレイさん……>

【銀髪の青年――――ディレイと呼ばれる青年が、その手に捕まえていた子供たちを残る2人に押しつけ、一歩前へと踏みでる】
【同時に、両腰に携えていたトンファーを抜きだし、軽く手の中で回転させると、それを構え、微かに姿勢を低くした】
【それを尻目に、残った2人は6人の子供を連れて、駐車場から道路へと走り抜けていった――――】

「さぁて……俺らの邪魔をした事は、覚悟があるんだろ? どっちにしろ、無傷なんかじゃ帰さねぇよ……!」

【トンファーを構えながら、ゆっくりと重心を下げるディレイ。チャージされているライフル相手にトンファーで戦うのは、いささか――――いや、かなり無茶に見えるが】
【しかし――――『GIFT』の人間であると言う事は、ほぼ間違いなく能力者。単なる見た目だけの装備で、彼を計り切る事は難しい】

「――――所詮、お前も……人間だッ!! ――――Devil's Call In Your Heart=I!」

【武器を構えながら、その武器を使わず――――その場から動かずに、一手を撃つ。これ見よがしにトンファーを見せたのは、ある種のフェイクだったのだろう】
【――――ディレイの全身が赤く発光すると、そこから全周囲に向けて、その光――――可視化された精神波が、放射される】

【――――この精神波は、喰らった対象の『心』に左右し、ある特定の衝動を喚起させる】
【悪魔の名を持つ7つの感情――――傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲のいずれかを】
【少女の心の中に、最も根深く存在しているどれかが、この精神波によって揺り起こされると言っていい】
【――――人間ならば誰しもが宿命的に抱く悪心。少女の中から顔を覗かせるのは、果たして――――】
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/08/31(土) 22:14:26.54 ID:7lgvWGSno
>>444>>445

生憎、俺はテロを鎮圧するのが仕事なんでなあ
でもまあ、アドバイスならそうだな―――無事に家まで帰れるよう祈っとけ、とでも言おうか

【男は自警団の一人。勿論テロを企てた事は一度もないが、対する事はこれまで幾度かあった】
【……とはいえ、ここまでの規模は初めての経験。故に一種の緊張もあるが、胸の内に押さえ込んで】

真っ直ぐな目で何を言うかと思えば……大した驕りだなぁ、おい
悪いがな、『これが優れててこれが劣ってる。だから劣ってるのは潰す』っていう考えは――――

“大嫌イ、なんだよ”

【言葉を放った一瞬、ほんの一瞬、男の纏う空気がまるで別人のように変わる】
【強い殺意を孕んだ、どこか歪な、そして邪悪と言っても過言ではないような、そんな空気】
【しかしそれはあくまで刹那のことで、次の瞬間にはまた元に戻っているのだが】

>>452>>455
【先ほどから様子を見ていれば、犬を連れた女性はSCARLETと呼ばれる組織の一人のよう】
【ナース姿の女性は所属はわからないが、ここにいる事や服装から、大方の想像はつく】

犬のお嬢さんは同業者みたいなもんかい?こっちは只の自警団だけどさ!

ナースのお嬢さんも、大変な事に巻き込まれちまったが今はそうも言ってられねえ!

兎に角、二人とも宜しく頼むぜ……!

【二人の女性に一言ずつ声を掛け、そして敵に、ユピテルに向け右手を軽く振るう】
【するとその動きに合わせるように周囲のトランプが6枚―ダイヤとハートの札が3枚ずつ、ユピテルへと飛んでいく】

【たかが紙のトランプ、勢いはあれど攻撃にはならないと思うだろうか?】
【しかし、男は能力者だ。水に耐性を得ていた事からもわかるように、当然トランプは能力下にあるのだ】
【その強度は紙とは思えないほどになっており、飛来するそれはまるでナイフの如く】
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2013/08/31(土) 22:15:58.04 ID:vxk8YReFo
>>446

あら、リメイクして何に使うのかしら。奴隷?あるいは、観賞用かしらね。
ええ、ええ、私も貧乏人どもが泥水の中で溺れ死にそうになってるのを見るのは大好きですわ。
アレは凄く滑稽ですもの。

【アーデルハイトは様々な事情あって、貧乏人――即ち資産を持たぬ者を毛嫌いしている】
【もちろん、直接その手で処理したりはしないが、彼女の経済的発言力を以てして間接的に葬り去った貧乏人は数知れない】

……ああ、でも、そうでしたわ。私、それと同じくらい好きな事がありますの。
――――都落ちした強者が、貧乏人どもと一緒に泥水を啜る姿。ああ!ああ!あれには本当に感動いたしますわ!!

【それはかなり遠回しの皮肉であった。目の前の異形の“強者”も、今から地面に這いつくばって泥水を啜る羽目になるのだぞ、と】

さ、始めましょうか。ええ、きっと退屈させないと思いますわよ。

【そう言うと、先ほど袖から出したロープがしゅるりと、まるで蛇の様に首を上げる】

【と、ほぼ同時に、目の前の怪物の左手に出現する魔法陣。更にその魔法陣から現れたのは――――なんと札束だ】

あら、気が利くのね?見かけによらず、紳士的なのかしら?

【そんな事を言っていられるのも刹那、札束がまるで燃える様な結晶に覆われ――――そのまま投げ付けてくる!】
【……余談ではあるが、先日、氷の国で、降って来た雹に当って人が死んだというニュースを見たことが有る】
【見た目にはあの結晶も、その雹と大差はない。どころか、雹などとは比べ物にならぬ程大きい】
【このスピードで頭に直撃すれば、普通の人間ならば死ぬだろう】

乱暴ね。でも、ありがたく頂戴しておくわ。

【ロープが勢い良く飛び出る。その先端で飛来する結晶を的確に―まるでカメレオンの舌の様に―包め取る】
【そのまま、アーデルハイトを中心にスイングバイさせるように、一周させ勢いを殺すとそのまま目の前の地面に転がした】

>>448,>>456

【そして二人の方にも目を見やる。少年は同じように放たれた結晶を上手く躱したようだ】
【筋肉質の男は、黄色い糸をマトモに受けたが、その行動が束縛されるような気配はない。怪力無双か、あるいは何らかの能力か……】

あら、皆さん、足を狙うんでして?
――――そう、では私は……。

【そう言ってアーデルハイトは袖を上下に大きく振るう。すると、その中から光沢を帯びた糸――鉄糸が2本、するりと抜け落ちた】

>>446

……―――“上”を止めますわ。

【2本の鉄糸は、それぞれ怪物の左右から回りこむように怪物の周りを一周し、】
【両腕を胴体に縛り付けるように束縛してしまうだろう――――それも鉄糸2本で】
【きつく、かたく結ばれた鉄糸は一度束縛してしまえば、“たいていの生き物”の自由を封じる事ができるだろう】

【怪物がこの鉄糸に気づいていれば、自由を奪われる前に、なんとか対処出来るだろう。あるいは、束縛されてしまっても、強引に引き剥がす事も出来るかもしれない】
【しかし、気付かずに居れば、その両腕を封じられ、足元に迫る二人を払い除ける事は難しくなるだろう】
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/31(土) 22:30:11.10 ID:BSLXmDgZo
>>453>>454

【私を惜しい存在というのなら、あなたこそきっとそうに違いないと――ブライトは静かに思った】
【だが力の使い方を誤っている。人を傷つけるのなら、力なんてものは与えられるべきでない】
【――それが彼女の持論だった】

【別に、能力の不思議さに興味がないわけではない】
【この力がどこからきて、なぜ手足のように扱えて、何が原因で宿されるのか――むしろ知りたいと思えるほどだ】


(――っ、やはり、ここで止めるしかないようですね)


【キッ、と教授≠睨んだのは、それを兵器として使おうとしているから――】
【これ以上の災厄を運ぶというのなら、彼女は命を掛けて止めようとするのだろう】



【並べられたいくつもの不可解な単語、しかし意味がわからなくとも言葉のニュアンスは理解できた】
【さすがは教授≠ニ呼ばれることだけはある。Audioslave=\―驚異的な術だ】
【しかしその性質からブライトは、Audioslave≠フ弱点をひとつだけ見出した】

【その前に回避を優先――上空のハンマーを躱わすべく、二枚の刃が軌道上に現れた】


(……くぅ、っ)


【だが、数秒も足止めできないまま、刃は情けない音を立てて砕けるだろう】
【回避に足りない時間を腕でガードして直撃だけは避けたが、非力な腕にそのダメージは重く、表情が苦痛で歪む】

【態勢を立て直すとすぐさま教授≠ヨと手を翳すだろう】
【すると彼女の手に光が収束し――やがて弾けると三日月状の刃となって放たれるはずだ】

【そのタイミングは丁度、光が十字架の形と成りきる前のことだ】
【つまり彼女は、Audioslave≠ェ他の形状から十字架に戻る瞬間の隙を突こうとしたのだった】
【もちろん、彼女の目論見は外れているかもしれないし、攻撃を優先したばかりにそれが隙となってしまっているかもしれない】

>>451

【ここまでを目に収めていたならば、少女の方が力の強さでは不利だという印象を受けるだろう】
【けれど、背後を取っているのならば彼女の攻撃に合わせて、教授≠挟みうちに出来るかもしれない】
【当然、一般的には卑怯な戦法だ。それを少年が許すならば、タイミングは今が適していると言える】
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga !red_res]:2013/08/31(土) 22:46:40.10 ID:h9PLJAxWo
>>452

―――フン……貴様も「欲しい」……能力者なら、だが
若しくは無能力者であったとしても、神の意思を理解して従うのなら―――貴様は、戦闘兵として我々の下に就くべきだ

……しかし、惜しい

【細めた瞳に冷たい無機質な鈍光が輝く。フン、と鼻から息を吐き切って腕を組む。雨が彼の白い肌を遠慮もせずに流れる】
【―――惜しい。溜め込んで放ったその一言。走り去っていく犬に一瞬右手を向けようと動かすが、思いとどまったのかまた腕は組まれる】

―――……「対応」。その言葉は汚らわしいと思っている……。無論、「対応」せざるを得ない場面では行うが―――
攻撃があって初めて行動に移す……その時点で不利に回っている。速度でも、心でも。
……何より、無能力者の混じった集団に対し「受け」に回るなど許されない―――神にも、「父上」にも。

……かのコーネリアスは言った。 革命に必要な物は「速度」だと。 革命に受けはない……とも。 そして我らの望む世界の創造も一種の革命……
―――其処に「対応」などという臆病な選択は無い。望んで取るとすれば、相手を舐め確実に此方が上だと解らせるためだ―――
不利になった状態から圧倒する……そして心を折り、我らGIFTの強大さを理解させる、其れくらいだろう―――そして今から俺は「対応」する……

【―――彼女が濡れたアスファルトを蹴り出す。ユピテルは組んだ腕を解き、右の手のひらを上に向けた。其処から金色の電光が、ばち、ばちと―――】
【不吉な音を立ててそして―――男は口角を僅かに上げた】


>>455

【―――ふむ、伝わらなかったか……と。男は眉を上げて首を傾げた。まるで可笑しいのは、狂っているのは彼女だと言わんばかりに】
【自分は何一つ間違ったことを言っていないと。迷いなき瞳は―――ある意味純粋。其れは狂信者のそれと同義だった】

……じゃあ蚊の命は大切にしなくていいのか? 其れは何故だ? 人が蚊よりも優れているから……違うか?
―――ならば我々の行為に文句を言えるのか? 俺は無能力者を殺す。 我々能力者は無能力者よりも優れているから。劣っている種には何をしても良い。
貴様等だってそうしているだろう……?なのに何故、我が蚊と無能力者を同じとみなして怒るのだ。
俺からすれば蚊と蠅の違いに過ぎないのだが……無能力者と蚊の違いなど。偶々無能力者と能力者の姿が似ているだけでな……考えを改めろ。 論理的なのは何方だ? 

【―――ああ、切れてしまったな。我々の正しさに言う事が無くなったのだろう―――見下す嘲笑が、明らかにそう告げていた】
【彼女の激昂、そして注射器の投擲。―――男は肩を竦めて緊張感の欠片も感じさせない様子で、左手を軽く正面に翳した】
【掌から放たれる、金色の電光。刹那のスパークが、注射器を焼き消す。両方だ】

……相手が確りと両の目で君を見ているんだ。喰らうわけが無いだろう―――神からの贈り物を無駄に使うんじゃない……もっと「能力」は有効に使うべきだ
―――ああ、能力は神からの贈り物……つまり、無能力者は選ばれなかった者。ランクを付けたのは神だ。君は世界の創造主に文句を言うのか?

【―――翳した手の人差し指が彼女を指した。使い方が違う、と。まるで彼女の師を気取るように、甘さを指摘して】


/続きます
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga !red_res]:2013/08/31(土) 22:46:54.88 ID:h9PLJAxWo
/続きです

>>459

                         <<―――ほう、神を嫌うのカ?>>

【男が醸し出した殺意―――消して薄いものではなく、相当なモノなのだろうが。その空気を、一瞬で塗り替えた。此方も一言に、ドス黒い感情を乗せた】
【邪悪に、殺意、雷を体現したかのような鋭く近づき難いオーラに、周囲を凍りつかせる冷酷な眼光が混じって。発したのは刹那、コレも同じ。だが―――】
【すぐ消えるはずの其れが、余りの濃さに長く余韻を引き摺る。肌に突き刺すような刺激を送るユピテルの殺意は、まさしく「大物」の其れだった】

【―――尾を引いた余韻がようやく姿を消せば、男は嘲笑った。そして小さく狂気を孕んだ声色で呟くのだ―――】

……ならば思い知らせてやる―――最も神に愛された男≠フ圧倒的格の違いを

【―――放たれるトランプ。フン、とユピテルは鼻を鳴らす。そして―――否、何もしなかった。―――受けたのだ。攻撃を。一切抵抗もしないで】

―――っぐぅぅぅぅッッ……!! 成程……随分痛みというものから遠ざかっていたからな―――やはり……痛いのは嫌いだな……!

【全て腹に突き刺さった。分厚いコートは着ているものの、確かに其処から朱が滲んだ。その下の肉に刺さった事は、何より表情が物語っていた】
【―――少しばかりかの、フラつき。其れはそうだ、ナイフを6本受けたに等しい。ノーダメージなんてことは流石に無い】
【痛みで震える男の表情は苦しそうでは有るが―――唇を噛み締めながらも、目の形は笑みの時に出るモノだった。そう、笑っていたのだ―――】
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/08/31(土) 22:47:25.97 ID:bvyOweayo
>>ALL
【エメラルドグリーンの結晶に魔翌力かそれと似たようなモノを与えれば水が噴き出す】 【制御できるかは、腕次第】
【また、朱色の結晶にそれらを与えれば、熱か炎が噴き出す】 【勿論、同上】 【その強さや量は、結晶の大きさに依存する】

>>448
ヒャハハ、髪の毛なんざすゥぐに生ァえる――そォれで命が助かると思えば、安いじゃあないか
もっとも、今更気ィが変ァわっても無ゥ駄だがなッ! 手ェを出ァした時点で!

【……煽っている間に銀色の風はどんどん集まってゆき、気づいた頃には既に発射直前】
【咄嗟にエメラルドグリーンの結晶を出し、直撃だけは免れたものの】
【右前方の脚の一本に、深い切り傷をつけることに成功した】 【魔翌力を帯びた禍々しい血液が、どくどくと流れて】

……グゥルルル、ちィッ――だァが、こォの程度で俺様が怯むとでも思うなよォォオオッ!!
ヒャハハハッ! ――喰ゥらいな、"アクアC・Gトゥース"ッ!

【右手で勢い良く地面を叩けば、その手前から30cm程の長さなエメラルドグリーンの結晶が生えて】
【そこを起点に、次々と同じような結晶が生えて行き―― 一颯を通る軌道で、近くの街路樹まで一直線に駆けるッ!】
【その場に居続ければ、結晶が脚に深く突き刺さるか大きな切り傷を生むだろうが、直線的な軌道な為回避は容易】
【しかし、結晶はその後も残り続ける】 【移動などの邪魔になることは、間違いない】

>>456
……なッ! 糞ッ、電気が効かねェばかりか……脚すら使わねェだとッ!!

【この結果は悪魔には全く予想出来ていなかった、確かに当たったのに通用しないとは――】
【トマホークに対する行動は、"防御"……先程一颯からの攻撃を対処し、反撃を行った】
【そのせいで回避は間に合わないだろうと、また、攻撃を弾けば隙を生ませられるだろうと、――そう判断した】
【先程の防御よりも厚い結晶を盾にする、しかし攻撃も先程より重かった】
【元々攻撃を受けていた脚ということもあって、切断しやすくなっていた――そのおかげもあって、結晶ごと先程攻撃を受けた脚の切断に成功した】

…………ヒャハハハ! まァずはテメェーから血祭に上ァげてやろうッ!!

>>460
決ィまってんだろォ? "混沌"の為だ――人の器をよォり良くし、可ァ能性を更に引ィき出す
ヒャハハハ、そォして、能力者にも勝る力を得ェた人間共は次なる世……混沌への道標となるだろう

まァー、どォーせなら能力者を進化さァせたいがな!

【両腕は胴体に鉄の糸で縛られてしまった、しかし動ずることはなく――それどころか】
【なんと、肩から新しく腕が生えてきたではないか】 【……元々結晶で出来ていたそれは、能力の応用で増やすことも出来るようで】
【――――つまり、"両腕"に対する攻撃は、殆どダメージにならないようだ……】 【だが、対処法はきっとどこかにあるはず――】

>>456,460
――――おォいおい、こォんな糸で腕がどォーにかなるとでも思ったのかァ? まァだまだ年の功が足ァりねェーな、ヒャハッ

【そう挑発的に言ったかと思えば、エメラルドグリーンの結晶の三叉槍を一本生成し――新しく生成した両腕で持ち】
【1/2と7/8は違うと言わんばかりに跳躍し、両翼で軌道を制御しつつシーナに接近を試み】
【接近に成功すれば、シーナの肩を狙ってその槍を突き出すだろう】
【ただ、肩狙い――とは言っても、空中からの攻撃である】 【狙いは甘く、別の位置に当たる可能性も少なくない】

【また、アーデルハイトへの攻撃の手が緩んだ、これははたしてどう出るか――】
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/08/31(土) 22:52:28.68 ID:GHdUWk+to
>>458

【──────】

《あーあ、逃げちゃった。まったく何の為のカスタムだか》
《ん?追わないよ?楽しそうな展開だろ、そっちの方が》
《それに───大事に育まないとなあ、こういうのは》

【──────】

ひ・と・りぃぃぃぃ!?アンタ舐めてんの!?舐めてんでしょ!?
ワタクシ相手に一人でッ!それもそんな武器で敵うなんて本気で思うわけ!?

舐・め・ん・じゃ・な・い・わ・よぉぉぉぉぉぉ!!!

【目の前にわざわざ降り立ったのに、相手は一人を残して逃走───普通に考えればラッキーな状況である。子供の救出が目的でないなら尚更】
【だが、セレーネからしてはそうではない、自分の力に絶対の自信がある彼女は、自分に対して一人が残るという事が癇に障ったのだ】
【…さっきは、三人相手が不満そうにしてたくせに】

【更に、ディレイからしては予想外かもしれない事態も起こる】
【それはディレイが精神波を放ち、それがセレーネを包んだ瞬間】

───当たって砕けなさい!!

【チャージされたライフルを振り回し、銃口をディレイに向ける、黄金に輝く光が迸り銃口から漏れ出した】
【───そう、精神波の影響が全く見られないのだ、全く感情が湧き上がった形跡が見られな…いやッ!】
【よく考えてほしい、セレーネがディレイ達の前に姿を表してからずっと露わにしている感情───それは紛れもない憤怒ッ!】
【元よりゲージ限界ギリギリまで怒り爆発しているセレーネに、更に憤怒が揺り起こされても、上がり幅が少なくて効果が目に見えないのだッ!】

【刹那、引鉄を引いたライフルの銃口から解き放たれた黄金の魔力の波!銃口よりも太いレーザーとなってディレイに撃ち出されるッ!】
【地面を抉るその破壊力は見ただけで計り知れないと分かるだろう、幸い狙いは銃口から読めなくもないが…!】
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 22:53:20.98 ID:FJoSW7m+0
>>453
>>454
>>461

…なんだありゃあ……

【教授の周りに十字架が形成された…かと思えば】
【少女の頭上にハンマーが―――】
【多様な能力を見てきた経験が無いのか、その光景に少年は茫然とする】

【ハッと我に返って改めてその様子を見ると】
【彼女がハンマーを腕で止め、必死に応戦している様子が伺える】
【しかしながら彼女の表情、教授の余裕のある立ち振舞いから】
【少年は戦況は教授に分があると判断した】

…っこれは…あの子だけじゃ無理だろーな…
うし、行くしかねーか…―――

【と少年は覚悟を決め、ダッシュをかける】
【その走りはあまりにも早く、数十メートルはあった距離も】
【少年は4,5秒で近づいた】
【その足音は――雨音にある程度かき消され、警戒していなければ聞こえないだろう】

【少年は無言で教授の背後につき】
【少女の姿を確認した時から両手に溜めていた魔翌力を】
【教授の丁度背中の中心、に向けて一気に放出、爆発させる】

【長い間溜めていたこともあってか、その爆風は】
【半径3,4mに及び、手榴弾ほどの威力になっていることだろう】

【当然、少年の存在に気づいていれば回避することは簡単であり、】
【さらに爆風の衝撃にひるんでいる少年にカウンターをかけるなら、それも容易なことだろう】
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 23:01:08.60 ID:TynbtsTA0
>>457

【珍しく朝早くに起きだしてきたことも、やけに辺りを気にするのも、右目をむずがるように気にするのも、或いは不機嫌も】
【それらは白蛇が彼女に干渉しようとしていたからだったのだろう、見つけたの言葉通りなら、何らかの方法で探していたのか】
【居場所を辿るためのリンクは切れてしまっていたはずなのに。蛇は執念深いとか嫉妬深いとか、よく言うけれど――それ、なのか】

【(彼女には意図的に穴が開けられていた、生命を維持するための術式を彼へと移した夜、ほんの微かに刻まれた傷は)】
【(ふたりに共通するおかしなぐらいに澄んだ水の魔力を本人に気付かれない程度に零させていた、いつかの日に辿るために)】
【(――まあ、外から見れば零れているのは明白だったのだけれど。抜けているのは、どちらだったのか)】

【そんな干渉もなくなってしまえば必然的に機嫌も元に戻る、ちゃんと来てくれたことに安堵して、抱き締めて、】
【そのまま父の元へと向かえば抱き締められる、――その肩を咬むのは、そっと手だけで咎めるようにしたというけれど】
【(嫉妬から来る行動だなんてほんの僅かも意識していなかった、自分だけがしていいこと、それぐらいに、当然になっていた)】

【――血塗れなのは最早どうしようもないらしい、拭われても落ちないなら、この後で風呂にでも押し込むのがいいだろう】
【洗えば落ちるのはいいとして。それよりも部屋がひどい有様だった、血自体の落ちなさにプラスして、腐蝕までも】

大丈夫、…………――そ、っか、……やっぱり、

【促されてもう一度ソファに座り込む、ふんわりした柔らかさに身体を沈みこませれば、自らは大丈夫なのだと、そう返す】
【――彼の白蛇、その最期を聞けばゆると下がる視線は、至極全うな色合いで悲しんでいるようだった、嫌いではなかったのだし、】
【ただきっとどちらもが引けなくなってしまっただけ、そこを楽しんで弄んだ少女が存在しただけ。怨みや後悔があるはずもない】
【こうして父親が無事に戻って来てくれた、それだけでおつりすら来るぐらいに嬉しいのは――どうしようもなく染められた後だ】

【視線を下げた右の赤色、もしも確かめようとするなら、きっとよく見えることだろう】
【差し込まれるべき鍵を喪った鍵穴はそれこそ落ち込むように静かになっていた、元通りの赤色を湛えて】

…………、……

【寂しがったように手がコモンの背中を撫でていた、掌に触れる鱗の感覚に僅か瞳を細める、そこへ】
【差し出される月白色はきっと何よりの証明になるのだろう、丸い瞳をさらに丸くして、瞬かせて、】
【――受け取ろうと伸ばす手の指先が微かに震えていた、受け取った軽いはずの重さが掌の上で暴れて、取り落としそうになって】
【慌ててもう片手まで出してちゃんと握り締める、ちいさな丸さは、――色さえ違えば、きっと信じられないぐらいで】

――、……っ、

【ふらと前のめりに傾ける頭、まだ前に居てくれるなら、そっと頭を預けたがるようにして】
【そのまま受け入れてくれるなら。ちいさく振るわせる肩、小刻みに鋭く息を吸うのが、きっと嗚咽によく似ていた】
【放っておけば数分くらいだろうか、黙りこくってそのままを強請るはずで――掌の中、ぎゅうと抱き締めながら】
468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/08/31(土) 23:03:39.90 ID:HMqghA7Zo
>>461>>466

【光へと還るAudioslave≠フ残影、それはどこまでも美しくて】
【夜を切り裂く淡い光の感触は、オーロラを掴んだかのように優美で】
【それでいてどこか儚い月明かりが如く、消えていくのだろう】

【――――――ほう、と彼は口の中で言葉を濁した】
【理論武装の弱点、どのような形にもなるAudioslave≠フ欠点】
【ブライトが見ぬいたソレは概ね正しいと言っても良い弱点であった】


……やはり惜しい存在だ、良い目を持っている
喋る≠ニいう動作の代わりとでも言うべきか、他の能力が他者よりも優れている
当然だ、そうでなければそのハンデを克服などできないのだから

――――――だが同じことだ、欠点があるのならば、それを補えば良い
ひょっとして私がAudioslave≠ノ頼り切りの聾唖者とでも思ったのかい?


【十字架をその場に留めたまま、彼は強く地面を蹴るだろう】
【揺れるレンズを右手の指先で抑えながら、右前へと飛び出して刃を回避する】
【一般人にしては高い身体能力、鍛えられている、ということが伺えるだろうか】

【確かにAudioslave≠ヘ発動した後に一端十字架へと形を戻す必要がある】
【だがそれは自動化されている、故に彼にとっての隙にはなりえない】
【――――――そんな筈であったのだが】


――――――っ!!!かはっ……!!!なん……だと……ッ!!
これは……一体……刃は完全に、回避した……筈っ……!!


【少年の不意打ち=\―――――無防備な背中へと衝撃が奔った】
【その衝撃は凄まじく、余裕を持った彼の立ち振舞が邪魔される、前へと崩れる形で倒れこむ】
【だが倒れはしなかった、膝をかくんと崩し、座り込みそうになるが、なんとか踏みしめ、耐えた】

【何事か、言葉が漏れそうになった、静かな彼の表情の水面に、新たな色が浮かんだ】
【視線が道のりを指差す、どこだ、言葉にならずに向いた先】
【視界に映った新たな人影に、彼は強く唇を噛み締めた】


……卑怯だとは言うまい、戦略と称されるべき行動だ
私が教官であったならば及第点の評価を下そう、だが、まだ甘い
不意を突くのであれば、反撃を食らわないようにすべきだ

――――――即ち、一撃で相手の息の根を止めるべき、と
私に相対していた少女を最大限まで利用し、少女が不利になっても我慢し
最後の最後で私の首筋を後ろから掻き切る――――――さすれば合格だ

……正中線上だAudioslave℃р中心に、両端に敵が居る
君ならばできるだろう、二人纏めて、穿け


【空中に座す十字架が光へと消える、そして次の瞬間両側に刃がついた槍へと姿を変える】
【刹那、槍が少年と少女、その両方へと向けて、凄まじい速度で伸びるだろう】
【ちょうど彼を中心に、その両端に居る二人を貫いてしまおうという狙いか】

【槍の速度は非情に速い、常人ならば目で追うことすらできないほど】
【だが、槍は一直線にしか伸びない、両端に居る二人の位置は一直線では結べない】
【故に両方に致命傷というには難しい角度であった、必然、狙いは両者の脚=z

【回避は難しい、けれども回避できない攻撃ではない】
【十字架が槍へと代わり、槍が伸びるその刹那に読みきれば回避も可能だろう】
【能力の性質上、彼が攻撃の代弁≠する、それを読み違えなければ勝機はあろう】
469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/31(土) 23:09:59.19 ID:M8Ruqs5j0
>>465

……誰が舐めてるもんかよ……!
そうしなきゃいけないからそうしたまでよ……! これが喧嘩でもなくて、先の任務があったりしなきゃ、敵のお前にわざわざ戦力を裂いたりするかよ……!
しかたねぇんだ……今は!!

【――――身のこなしは、相応以上に自信がある。素早さをアテにして、トンファーで底上げした打撃は、まともな1対1なら威力を発揮するだろう】
【だが、相手は遠距離に長けた戦士で、かつ強力な武器をその手に宿している――――確かに、このままでは真っ当に当たっても勝ち目は薄い】
【それでも、この少女1人の為だけに3人が足止めされれば、この先の行動に支障が出るのも事実】
【そして、3人の中では自分が適任であると考えたのも――――嘘ではない】
【多少の無茶は承知の上で、ディレイは少女に相対するしかなかったのだ。もっとも、能力による精神波と言う、それなりの勝算はあったのだが】

…………ッ、なんだこいつ、調子が変わらない!?
いや、待て……そう言う事かよ!!

【精神波は確かに少女に到達した。にも関わらず、精神的な変調が見る事が出来ないと言うのは、流石にディレイも想定外だった】
【何らかの感情が著しく発揮されれば、どうあっても態度から察する事は出来る。そう考えていたのだが――――】
【だが、そこから間髪いれずにディレイは、事の次第を把握するに至る。観察など、初めから必要なかったのだ。初めから『憤怒』を見せている少女には――――】

チッ、間に合えよ!!

【だが、状態が余り変わらないと言う事は、付け入る隙が見出しにくいと言う事でもある】
【やはり、彼我の戦力差は小さくない――――これでは、Devil's Call In Your Heart≠アテにしたのは完全に失敗と言う事になるが――――ディレイはまだ、諦めていなかった】
【次の瞬間――――地を薙ぎ払うレーザーに、逆に挑む様にディレイが踏み込んでいく。それも――――非常に素早く】
【狙いは勿論、銃を操る少女自身。深く踏み込み、左手のトンファーによる付きの一撃を見舞うと、その成否の如何に関わらず、ディレイは少女とすれ違う様に、背後に走り抜ける】
【そして――――空へと飛翔した】

――――お前の心は『サタン』だぜ……! 向き合わせてやるよ……お前自身とな!!

【中空へと飛び上がったディレイは、その姿を奇妙に変じさせていた。まるで悪魔でも取り付いた様に……】
【背から6つの翼が生え、更に両足が巨大な蛇の胴体と化している――――その翼を用いて空へと向かったのは、間違いないだろう】
【とは言え、かなり無理なすれ違いで完全な回避が出来なかったのか、左足と置き換わった蛇にかすり傷が出来ており、苦しげに身体を縮めていたが】
【――――相手の弱体化と自身の強化を、同時に行う。それがディレイの能力なのだろう】
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 23:15:39.37 ID:pB6kNBOlo
>>455
【イヌと共に駆け抜けて、『3匹』のトリッキーの動きを用いて】
【イヌは吠えて、彼女はユピテルを牽制している】

【その間に彼女は二人の味方を確認する】

【1人は看護師の女。服装からして余り動きまわるのは難しいだろうと考える】
【後方支援だろうか。元々は戦闘に直接参加する職業ではないわけだ】

…………。

【雨の中でも少し混ざった薬臭さは彼女のものだろうか】
【イヌのような嗅覚には少しだけ感じ取って。少し鼻を鳴らした】

>>459

【もう一人は男。自警団の人間らしい。制服だ】
【名は体を表すというか能力は性格に準ずるというか。トランプを投げるのが似合う男だ】
【彼は遠距離…後方にまわっている、…何かと都合がいい】

【この場には3人…いや5匹。前衛が引く時は後方が狙い】
【前衛が攻める時は後方が立て直す。不断の攻撃こそ連携の基礎となるはずだと】
【彼女は体を動かしながら、頭のなかは作戦の基本書を開くように考えていた】
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2013/08/31(土) 23:15:47.48 ID:F2o35JEZo
>>456 >>460 >>464

や、やった――――うわっ!?

【自分の攻撃とコートの男の攻撃で敵の足を叩き斬った、その成果に喜んだのも束の間】
【地面を裂いて連続で現れるエメラルドグリーンの結晶に、一颯は慌てて回避を試みるが】
【その迫力に一瞬たじろいでしまったせいで反応が遅れ、鋭い結晶の先端が太股を掠める】
【激痛に傷口を見れば、傷口自体は小さいものの出血が多い。敵の機動力を落とした代わりに、こちらの機動力も殺がれてしまった形だ】

(…………? 結晶が…………)

【その際、痛みのせいで力んでしまったのだろう。無意識に銀色の風の勢いが強まったが――――】
【その風が結晶の一本に触れた瞬間、結晶から水が噴出するのを一颯は見た】
【自身の妖気≠注ぎ込んだのがキーとなったのだろうか…………と、考えを巡らせて】
【この時点では悪魔に影響はないが――――一颯は、その性質に気づいたようだ】


あ、危ない!

【――――そんな事を考えている間も、戦況は刻々と変化し続ける】
【悪魔がコートの男に向かって飛びかかっていくのを見て、一颯はもう一度銀風の帯≠呼び出し、妨害を試みるだろう】
【狙いは、槍を突き出す右腕――――だったのだが、その照準は少しだけズレることとなり】
【一颯の斬撃は、結果的に右肩のコア≠狙って飛翔する――――】
【発生方法も威力も先ほどと同じだが、空中にいる分避けづらいだろうか】

【銀色の風を集め、そして射出する…………二つの段階を踏む故に出が遅い≠ニいうこの技の弱点が生んだ偶然のズレ≠ヘ、戦況を変えるか否か】
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 23:15:51.19 ID:pB6kNBOlo
>>462

…テロリストは何時だって成功した革命ばかりを取り上げるのね
実際は、蜂起すらままならずに潰された数のほうが圧倒的に多いというのに…
………少しは、歴史の勉強でもしたら?

貴方方のような不穏分子が居なければ、我々は存在する必要はないの
…貴方方を悪というなら、正義は……それに『対応』するもの。
体内に入り込んだ病原菌に『対応』して正常化させる免疫こそ…

先んじた悪に『対応』し、世界を元の秩序に戻すのこそ…我々…正義よ

【彼女の会話はそこで切られた。今は駆けている】
【バチバチと光る電光に、イヌは吠える。マタ アレガ 来ルゾ。と】
【しかし、彼女はイヌのようなスピードで走り抜け、アスファルト蹴ると】
【イヌが跳ねるように、野生の動物の獲物の首を喰らうかのようにユピテルに迫る】

【最初のような大層な技は使わないだろうと彼女は先ず考えた。また、何をするかわからない以上】
【こちらこそ、『速度』を利用して、どのような手で打って出てくるか見極める必要がある】

【その横から、彼女の右手側から、離れて追走していたイヌも飛びかかる】
【右手のイヌは待機している、走りながら斜方陣形に切り替えたようだ】
【時間差でイヌが噛み付き、女が討つ。そういう魂胆だろう】

【ただ彼女は本気で獲りに行くつもりではない。威力偵察と考えている】
【イヌも分かっている。見極めろという声が聞こえている】
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 23:24:20.44 ID:rzhobbjto
>>467

【嗚咽にも似た息を零す彼女を受け入れて、腐食の痕が残る手が、その背を撫ぜるだろう】
【守り抜いた事に間違いはないはず、それでもこうして悲しむ姿がある以上は、いつものように微笑む事もなく】
【戦って得た結果に対してフェアであろうとする彼は――結果として、迷った言葉を彼女へと告げた】

――最期に、白蛇は……「雪」と、

【そう言っていた、と告げて見据えるのは鈴音の表情。比喩の類でないなら誰かの名であるのか、】
【或いは彼等の追憶を喚起する鍵であるのか――いずれにせよ、齎す物があるならば、それも受け止めようとしていた】

【(かつての邂逅で聞いていたかも知れない、白蛇が鈴音を求めた本当の理由、或いは残酷な真実を)】
【(黒い女だけが聞いた事であったならば、あの女は何も告げないままに二人の元を去って行ったのだが)】
【(彼もそれを聞かされていたならの話で――語り出すはずだ、全てを知っていなかったとしても、其処に感じた違和感を)】
【(知っていて良いならばそれこそ、彼女の血脈が白蛇の為にあった事まで全て。知らされていなかったならば、何も語らないが)】
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 23:25:55.25 ID:JdCDNhy+0

【罵詈雑言に包まれる酒場の中、その場には相応しくない小柄な影が一つが現れた】
【――――乱れなく着こなした軍服に、制帽。片目は眼帯で覆った……恐らくは、少女】
【大の男達に対して怯む事も無く、騒ぎの中心である二人の男に靴音を鳴らしながら近づいて】


「通報が入ったので訪れてみれば――――貴方達が問題を起こしている犯人でありますか
何が原因かは分からないでありますが、もっと穏やかに問題解決を――――」

【言葉を言い終えること無く、片方の男から罵倒が飛んで】
【――――邪魔をするなと言わんばかりに振られた腕。軽い体重であるが故に、吹っ飛ばされる】
【……其処で終わり、なのだろう。一般人であれば】
【けれども、少女が腕に通している物は自警団を示す腕章であって――――受け身を取って起き上がった時の顔。ピクピクと眉が動いている気がした】


「――――其れが答えでありますか。ゴリラさん達には何を言っても無駄でありますね……ならば」

【その後の展開は、実に速く】
【今度こそ気絶させようとした男の殴打を受け流せば、地面へと叩き付けて】
【もう一人の男が椅子を持ち上げ、叩き付けようとしたならばその頭を鷲掴みにして、壁へと叩き付ける】
【たった、数秒の出来事。その場には、伸びた男が二人だけ】


「ふぅ…………一件落着でありますね
マスター。私にも牛乳を一杯お願いしたいであります
あ、蜂蜜を沢山入れて欲しいでありますよ!」

【適当な男達に外へ運び出すように指示したならば、店主に注文するのは――――何とも子供っぽい品】
【やがて出されたコップを嬉しそうに両手で抱いたならば、席を確保するために辺りをキョロキョロと見渡すが】
【――――或いは、先程の場面を見ていた者の興味を惹くこともあるか】









【とある大きな病院。小さな怪我から大きな怪我、果ては大病にも対処してくれると有名で】
【日々昼夜問わずに沢山の患者で賑わっている事だろう】
【その入口付近で、何やらギャーギャーと喚き立てる声があって】


「納得がいかないです!何故、ソフトクリームを切らしているのです!」

【どうやら、食堂付近で一悶着あった様】
【額から一本の角を生やし、汚れを知らないような真っ白な髪を持った少女が、従業員と思われる者に噛み付いていて】
【――――車椅子に、入院服。その姿を見れば、この病院の入院患者と見て間違いは無いであろう】


「暑くて、みんな買っていってしまったから、です?
そんなの理由にならないです!私だって暑いですし、何より需要が分かっているのに供給出来ないなら失格なのです!」

【ガルルと吠えれば、噛み付いて】
【側を通る医師や看護師達が苦笑している所を見れば、最早“お馴染み”の光景なのだろう】
【未だに食い下がっては離れないけれど、果たしてそん少女に声を掛けようという奇特な者は居るのだろうか】
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 23:28:52.40 ID:nP/J8kK4o
>>459>>462>>472
「それが間違ってると言ってるんですよ……!! 能力者が無能力者よりも優れている、その言葉が……!!」

迷いの陰りも見せない彼は、本当に彼の言っていることが正しいのかと、一瞬迷わせるほどで。
しかし、そんな事は断じて無いと言わんばかりの眼光は、威圧感など無いにしろ、的確に彼を射抜いていた。
女は看護婦として様々な患者を見てきた。その中の患者は、能力者でも、無能力者でも、誰ひとりとして彼の言う「劣等種」なんか居なかった。
勿論それは、世界の絶対ではない。けれど、女は信じる。

「貴方の言っていることは、論理的に見せかけた唯の詭弁なんですよ……。
 無能力者と能力者なんて、『たかが能力が有るか無いか』……違いなんてそれだけしか無いでしょう!」

女にとって、能力とは、能力者とはつまりそういう物であった。
能力など一個人が持った持ち物にすぎないと。だから、持ち物を持っているかいないかで順位などつけられない。
だから、それが分からないと言う彼は、無能力者を虫けら同然に扱う彼は、女にとって絶対に許せない相手だった。

注射器がスパークにかき消される。液体も、容器も消えてしまった。
だが問題ない。元々これは、相手の能力を見るための物。掌から金色の電気を放つ、それが彼の能力かと、簡単に推測して。

「能力はそんな大層なものじゃないんです……言わば、ホクロがあるかどうか。瞼が一重か二重かの違い。
 そんなものにランクを付ける事自体が間違ってると……私は言ってるんですよ!!」


ならば、掌が同時に届かない範囲に投げれば良いと、片手に2本ずつ、計4本の注射器を現出させると、両腕を広げて、一斉に投げ放つ。
一つの掌では届かない両肩、両脇腹に向かってそれぞれ注射ナイフが飛来する。
4本の内訳は火傷の薬液が2本、凍傷の薬液が1本、そして黄色、電撃の薬液が1本。当たればビリビリと痺れ、また刃のダメージも加えられるだろう。


「お二方……。彼は、決して許してはいけません……!!」

味方二人に掛けられる言葉は、挨拶代わりにしても、柔らかくそしてピリピリとした雰囲気を感じさせるだろう。
仇とでも言うのか、憎悪の眼でユピテルを睨みつける。
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/08/31(土) 23:28:53.53 ID:BSLXmDgZo
>>466>>468

【もちろん、絶対に攻撃が当たると、そう確信していたわけではない】
【あくまでも次の行動に入るまでの隙を突いたものだったので、避けられても驚くことはなかった】


(――あ、)


【ブライトがふいを突かれたように驚いたのは、斜めに跳んだ教授≠フ後ろに人影があったから】
【不意打ちの一撃――威力も申し分なく、かなりのダメージになったはずだ】
【それだけでは足りないらしいが、現れた思わぬ援軍に、ブライトは我知らず一礼して】


【さあ、挟み撃ちのこの状況―― 一対一とは比べ物にならない程に有利になったのだろう】
【油断しているのではない。けれど、それでも――埋められない差は、確かに存在する】


――――ッッ!!


【何が起こったのか全く理解ができなかった。目で追えたのは、十字架が槍に変わった所までだ】
【べしゃ、とその場に倒れ、泥だらけになるころも厭わず、訪れる激しい痛みに悶えるだろう】
【声を出せたならば、絶叫が響き渡っていそうなほどに】

【槍は彼女の細い脚を貫いていた】
【それでも雨と痛みで霞む視界の中に教授≠捉えたのなら、次の攻撃をさせるまいと手を翳す】
【光が収束し、弾ければ光の矢が三つ具現化され、放たれるはずだ】

【狙いは甘い、少しでも気を逸らせればそれでよかった】
【その間に彼女は片足で立とうとするのだろう】
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 23:35:10.83 ID:TiCQUSv2o
>>460>>464>>471

『ふふっ!流石は私、決まったのだ!』
『このまま達磨にでもしてやろうかの!』

【脚の一本を斬り落としながらも】
【邪禍を中心に円を描くような独特の機動でその場から離脱する】
【本来の人体の動きに捉われないが故に、攻防の切り替えが恐ろしく早い】

【しかし――】

『むっ……!』

【――この移動方法は接地していることが前提であり】
【手にした武器の性質も相まって対空攻撃性能は非常に低い】
【如何にスムーズな移動が可能でも】
【宙を自在に飛び回る邪禍の動きを避けきることは適わない】

【三叉の槍は、そのまま行けば邪禍の狙い通りシーナの肩に当たることになるだろう】
【だが>>471、鳴子による妨害が成功したならば】
【直撃し深く突き刺さるようなことにはならず、腕の肉を多少抉り飛ばす程度に留まるだろうか】


【邪禍は、シーナの"異常"に気づくだろうか】
【槍による攻撃が当たったとしても、シーナは一切出血をすることはない】
【そして、何より接近したならば恐らく見ることも出来る】
【シーナは"まばたき"も"呼吸"も行っている様子がない】

【ならばこれは何か――】
【先ほどのシーナの動きは、地面に干渉し操作するものだった】
【地の属性で、人ならざる者。この属性の"術"に於いて"コレ"は非常に有名なものだ】

『自分から飛び込んできてくれるとは……飛んで火にいる何とやらなのだ!』

【槍による攻撃より一拍遅れ】
【シーナは攻撃を受けた反対の腕に持つトマホークを"投擲"し】
【邪禍の片翼を斬り飛ばそうと攻撃を繰り出す】

【槍撃による衝撃で体勢が崩れているため、攻撃に移るまでタイムラグがあり】
【回転しながら飛ぶトマホークの軌道直線的なものである】
478 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/08/31(土) 23:39:13.65 ID:GHdUWk+to
>>469

【巨大レーザーを撃ち出す、その威力は確かに高いが、そのデメリットは何もないなんて事はない】
【攻撃を放った後隙は只管に大きく、押し出されるように地面を後ろに下がるくらいに反動は大きい】
【ただ威力に恐れて逃げるならまだしも、上手く躱して向かって来るならば、そんな相手に相性がいい訳はない】

ゴっふッ!!?

【すれ違いざまに出されたトンファーの一撃が、隙だらけの腹に捻じ込まれて小さな体が畳んで浮き上がる】
【そのまま勢いで吹き飛んだセレーネは、しかし受身をとって地面を掴んだ】

…ぐぬぬ……ふ…ッざけんじゃあないわよぉおおおおおおおおお!!!
ワタクシのカワイイ顔がそんなぶっさいくな形な訳ないじゃないの!!馬鹿にしてると消し炭にしちゃうわよ!!!

【変身したディレイに向き直りつつ、怒りを変な所に向ける。もはや雨が蒸発しそうな勢いだ】
【再び銃口をディレイに向けて引鉄を引くと、紫色の雷撃纏う球体が銃口から撃ち出される】
【いや、撃ち出されるというよりゆらゆら揺らぎながらゆっくりと浮遊してディレイに近付いて行く。躱すのは容易…に見えるが】
【その実、この球体は非常に強い追尾生を持っている、ディレイを追尾する球体は何かにぶつかれば破裂し、紫電をばら撒く事により周囲の物を痺れさせてしまう】

479 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/08/31(土) 23:41:32.77 ID:hALIuhJWo
>>462>>463

へ、へぇ……なかなか雰囲気醸してくれるじゃねえか……

でもな、俺自身でもよくわかんねえけど、心の深い所がそういうのを拒絶するんだよ
それと、さっきから神だ何だって……そういう驕りは身を滅ぼすぜ?

【相手の放ったオーラ、今まで見てきた中でもトップクラスの邪悪さを感じ】
【流石に驚きや焦りといった感情を漏らすが、されど決して折れはしない】

【男の内にある何かが、恐らくは先ほど顔を覗かせた闇が、その考えを拒絶するという】
【そして、自分達の思想を『神の意志』と称する相手を『驕り』と断じて】

神に愛された、ね……ああ、そういえば神にも色々いるんだったか
それなら、あんたみたいなのを愛す変わった神も一柱くらいはいるかもしれねえな?

【そういえば多数の神を祀る宗教もあるんだったか―などと考えれば、からかうように言葉を紡ぐ】
【真面目に、しかし飄々と。その態度と先の闇は、どこまでも掛け離れたもので】

―――へえ、ノーガードで受けるのかい
でも、流石にダメージはあるみたいだな?これはいい情報だ

【何の抵抗も受けずに攻撃が通った事に驚きはしたが、ダメージが通っていることを確認すれば少し笑みも浮かべる】

>>470>>475
【犬を連れた女性の読みは実際当たっている】
【男は中・遠距離での戦闘を最も得意としているのだ】

なぁに、言われなくてもわかってるさ、お嬢さん
自警団がテロリストを放置するわけないだろ?

【ナース姿の女性の『許してはいけない』との言葉に笑い声で答え、次なる攻撃へと向かう】
【相手はあれだけの力を持っているのだ、やはり間断なく仕掛けるべきであって】

【新たに3枚、これもまた赤のカードを撃ち出す――狙いは先ほどのカード】
【重ねて撃ち込むことで傷を更に深くするのが目的だ】
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/08/31(土) 23:54:03.99 ID:KGWomdMYo
>>474

【”病院”に、とある少女が現れる】

んー、流石にこの病院は設備が充実してるねー。

おやおや? なんだか騒がしいなーっ

【ふんわりとした青いショートヘアを持つ、10歳半ば程の顔つきのボーイッシュな少女。 】
【白いインナーの上に、真紅のノースリーブパーカーを羽織り、 】
【薄藍のホットパンツをはいて、ベージュのキャスケット帽を着用し、両手には純白の手袋を嵌めていた。】

【大きな騒ぎに惹かれて、野次馬としてその場を訪れると】
【どうやら一人の少女が、”ソフトクリーム”が原因で騒いでる様子】
【そして丁度よく、このボーイッシュな少女はソフトクリームを両手に持っていた】

ふむふむ、ソフトクリームが、ねー。
なるほどなるほど、これは”ボク”の出番カナー?

ねーねーキミー! ボクのソフトクリームでよければ、一つあげるよーっ!

【満開の笑顔を浮かべ、大声で少女に呼びかける】
481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/08/31(土) 23:55:14.06 ID:FJoSW7m+0
>>476
>>468

…及第点っすか、あざっす。

【爆風の衝撃に対し歯を食いしばりながら】
【少年は教授に初めて口を開き、挨拶する】

【少女の一礼には右手で親指を立てて対応した】

【少年は衝撃で何も出来ないでいた…しかしそれ故、教授の言葉を聞き逃さなかった】
【自分と、少女を貫く、と。確かに教授はそう言った】

【反射的に回避しようと体が動いた――】
【…が、そのあまりにも速い槍が少年の体を止める――――】

【中心、とまではいかないものの、確かにその槍は、少年の足を貫いた】

………!

【痛みに耐えながら足から槍を抜いた】
【傷口から血が溢れ出てくる】

【左手は先ほどと同じように魔翌力を貯めたが】
【右手は患部を覆っている】

【治癒魔法が専門でない以上、完全に治療はできないが】
【簡単な――つまり、止血程度であれば、少年には可能だった】

【治療しながら、少女は槍を避けられたかどうかを確認する】
【やはりその槍には対応できなかった様――】
【どこかのタイミングで治療してあげられないか、と考えているようだ】
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2013/08/31(土) 23:55:18.92 ID:vxk8YReFo
>>464

【鉄糸はシュルシュルと怪物の周囲を旋回し、見事両腕を縛り付けた】
【……かのように思われた。いや、“見事両腕は捕まえた”と言っても良いのだろうが】

あら、卑怯ですこと。

【生憎、アーデルハイトの能力では、強大な存在を真正面から打ち倒すといった事は出来ない。小細工を絡めてやっと渡り合える、そんな能力だ】
【今、化物はアーデルハイトを見ていない。化物はあの筋肉質の男からまずは、とその一人に狙いを定めた】
【化物の判断は正しい。直接戦力にならぬアーデルハイトより、目の前の二人を始末する方が優先なのは一見して判る】
【ならば、この好機を逃してはならない】

【アーデルハイトは両腕を大きく振るった。すると、袖の中から、大量のロープが抜け落ちた】
【恐らくロープはこれで全部だろう。十数本ほどのロープだ。それらが一人でに宙に浮かび上がり、複雑に絡み合い始める……】

【そうして紡がれ出来上がるのは巨大なネットだ】
【一部を縛ってダメならば、全部縛ってしまえば良い】

【そうしてアーデルハイトはロープの塊―ネット―を巧みに操り、飛翔しつつある化物の前方に持っていくだろう】
【重力で落下する化物は、そのまま行けば、そのネットに捕まってしまうだろう。と、同時に、狙われている筋肉質の男を守ることにもなる】
【化物の目前に展開されたネット。回避するのは難しいか、となれば……】
483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/08/31(土) 23:57:39.33 ID:M8Ruqs5j0
>>478

手応えあり……ッ!!

【正に会心の一撃だったと言って良い。小柄な少女の身体が吹っ飛ぶほどの一撃を見舞い、ディレイは微かに口元に笑みを浮かべる】
【空を往けば、打撃の際の勢いは減じてしまう事になる。それは、大地を踏ん張ってその反作用を得る事が出来なくなるからだ】
【だが――――その代わりを果たしているのが、背中にある6つの翼。強く空を捉える事で、100%とはいかずとも、空中でもその力を発揮させる事が出来る】
【更に、空と言う有利なフィールドに加えて、機動力も得る事が出来た――――罪をもたらす悪心は、そこまでの強さを持っているのかもしれない】

……そうだぜ、そのまま怒れ、もっと激昂しやがれよ!!

【――――精神波の影響は、強く少女を捉えている。それをしっかりとディレイは見据えていた】
【心の平静を乱せば、戦闘では大きく付け入る隙を作る事になる】
【衝動が生み出すエネルギーもまた、より大きなものになっていくのだろうが、それも乗りこなし易くなればむしろプラスと言う事である】
【完全に我を失っている様子の少女に、ディレイは更なる一撃をどう叩きこんだものかと思案する】

(……真っすぐ突っ込んでも、撃ち落とされるだけだな……となりゃ、『こう』か……!?)

【接近しなければ攻撃が出来ない。それは少女も頭をカッカさせていても、すぐに分かる事だろう】
【なので、真っすぐ接近する事は不味い。ディレイは、頭の中でどう攻撃を仕掛けるか、素早く悩ませていたのだが】

…………ッ、しゃっ!!

【その前に、少女が次弾を発射してきた。ともあれ、今考えた方法で接近攻撃に移ろうかとしかけたディレイだったが】
【先ほどの様なレーザーではなく、緩慢な球体――――それを見て、ディレイは中断しかけた動作をそのまま強行した】

(……恐らく、あれは炸裂系……距離さえ取れば……!)

【その球体を、ディレイは『炸裂して周辺を薙ぎ払う一撃』と読んだのだ。弾が遅いのも、その分広範囲を薙ぎ払えるからだろう、と】
【なら、むしろ炸裂に巻き込まれない様に、自分のポジションを計算して発動させるだろうと踏んで、ディレイは逆に再び少女へと踏み込んでいく】
【無論、直線ではなく――――そこから一気に高度を下げ、上下角を合わせてからの突進――――少しでも銃口をブレさせようと言う訳である】
【更に、懐に飛び込んだディレイが見舞うのは、トンファーの一撃ではなく、右足が変化した蛇の一噛みだった】
【幸い毒などはないものの、その大きめの顎は、相応の筋力を誇っていて、捉えられえば深く牙を突きたてられるだろう】

――――――――がっ、ごぅあぁッッ!?

【だが――――その背中に、追尾性の球体が遅れて直撃する。一度回避してから、ディレイは完全に球体の事を頭から放り出していたのだ】
【蛇による噛みつきの成否に関わらず、物凄い勢いで、5mほど吹き飛ばされるディレイ。背中の翼の内、4つを痛めてしまった】
【それだけでは、身体を支えるほどの浮力を生み出す事は出来ず、更に炸裂によるダメージが身体に蓄積された事もあってか】
【ディレイは吹き飛ばされた体勢を立て直しつつも、ゆっくりと地面へと落着する】
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga !red_res]:2013/09/01(日) 00:06:44.24 ID:G1p/xTWQo
>>472

―――……其処らのモノと同じと扱うのか……。全く、何も理解していない分際で振る舞いだけは知的に見せようとする―――……残念だよ
優秀な者が劣る者の上に立つ。其れを実現するための行動……猿と猿の争いでは無いことすら解らないのか?
例えるなら……宇宙人がこの世界を侵略に……とかの、よくある映画。宇宙人が「対応」に回った試しは無い。何故なら圧倒的に戦力で優れているから。強者だから。
それはたかが映画でも―――それは合理的だ。―――革命……でありながら侵略。
遅れた旧人類を支配する―――立場は此方が上。圧倒的力で、素早く潰す―――だからと言って、焦って墓穴を掘りはしない

【―――ハァ、と大袈裟な溜息を吐いて口を回すも、額からは雨とは違う液体が伝っていた。汗である。受けたトランプの痛みが―――全身を突き刺している証拠だった】
【言葉には、表情にはその痛みを出すことはないが、痛々しい朱の滲みは隠すことは出来なかった】


>>475

……っぐ、じゃあ何故神は能力者と無能力者を分けた……? 気まぐれ……否、全ての事に理由がある。
―――弱者を護るため?ならば全員を能力者にすれば良い。じゃあなんだ……神は見たいのだ。能力者が無能力者を駆逐する所を。支配する所を。
この世界の生物は皆進化してきた―――今、その進化の頂点は能力者だ。無能力者が能力者に優る物は有るか、いや無い。
その1つの違いは―――大きな違いだ。能力1つで、説明できないようなことが出来る。能力者であれば、少女でも大の大人共を虐殺できる。それが些細な違いか?
その不思議な力は神の力だ……そう、神から分けられた「GIFT」なのだ……!! ―――っぐ、喋ると痛むな、此れ以上は言っても無駄……黙って身体で教えよう

【―――確かに違いは1つ。だが、その違いは大き過ぎる。説明不能な力を些細なモノで済ましてはいけない。其の違いは人を分けるに値する「違い」だ―――と】
【時折刺さったトランプの痛みのせいで詰まりながらだが男は語った。―――痛い。少しだけ男の見せた、舐めた行為を後悔する。だが其れをしても―――】
【……負けるなどというビジョンは、全く想像がつかない、いや出来なかった。】


/続きます(全体向けのレスあります)
485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga !red_res]:2013/09/01(日) 00:07:01.88 ID:G1p/xTWQo
/続きです

>>479

……貴様も理解しようとしないのか。考えたことは無いのか……何故自分は能力を持っているのかを。
何故持ってない人と持っている人がいるのかを。其れは自分が選ばれた人間、奴等よりも高尚な人間だからだろう……理由もなく分ける筈がない

―――神は一人……この世界を作った創造神。そして能力というGIFTを選ばれし者に送ったのだよ……!!

【―――三白眼はより攻撃的な眼光を突き刺してはいるが、そして流れる汗は雨に匹敵するほどで。……身体自体は、通常の人間と変わりがないようだった】
【あのコーネリアスに及ぶかどうかの高密度な殺気を放ち、瞳は生気を感じさせないほどの冷酷さを持つが―――肉体はなんら無能力者のそれと変わりはない】
【現在の状況を見ればダメージを受けているのはユピテルだけだ。つまり3人が優勢だった】


>>ALL

【―――腹から全身に行き渡る痛みに苦しむユピテルに畳み掛ける2人の女。最初に牙を剥いたのは犬を連れた方だ】
【ユピテルの意識もそちらへと向き―――右手の上で音をパチパチと鳴らす電光が次第に大きくなり―――剣の姿へと変化していく】

……我が刃、『電光剣クラウソラス』―――。全てを切り裂き、自由自在に神への反逆者を抹殺すル……

【バチバチと激しい音を散らす電光は、完全に剣の姿となった。だが―――その剣を振るう時間はない。その前に疾風の様なコンビネーションが襲い掛かる―――が】
【―――動いた。剣がまるで命を持っているかのように。刀身が折れた。伸びた。捻った。―――切っ先が、犬の首へと伸びる。……否、犬だけではない―――!!】
【樹の枝が分かれるように刀身が割れた。もう一本の切っ先が―――彼女の腹へと伸びる。疾い。そして鋭い―――喰らえば、焼き切られる為に痛みも壮絶なのだ】

【―――恵まれた能力を使い作り上げた剣は確かに強力過ぎる。しかし、其れはあくまで犬を連れた方の女にのみ向いており―――】
【看護婦の彼女の攻撃には反応できない。否、咄嗟の所で反応して振り返り、左手から放つスパークで打ち消そうとしたが、届かない。】

―――っぐゥゥゥッ……!!!

【火傷の薬液2本は、電光を掻い潜り彼の膝裏を射抜いた。膝がガクつく。呻き声が雨音の中で通る】
486 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage]:2013/09/01(日) 00:07:35.07 ID:6vHJpwZmo
>>471

【やはり、幾ら翼があっても空中に居るとなると攻撃が避けづらいようで】
【その上、攻撃の妨害を狙っていたとなれば、回避や防御の余裕は殆ど無かった】
【――ガキィッ!】 【硬いものを斬った音が、雨音の中でも良く響く】

(……気ィ付かれたか? そォれとも偶然か?)

【どうやら、肩のコアの周りは辺りの結晶や腕よりも硬くしているようで――しかし、ヒビと共に幾らかは欠けた】
【また、少し気を取られたか――若干、シーナへの攻撃の勢いも弱まったようだ】

【硬質な部位、それは逆に言えば"守らなければならない"何かがあるとも言える】
【……ただ、注意が必要なのは"雨に濡れて、少しずつ修復している"ということだろうか】


>>477

ヒャハハ、幾ら人外だァろうと俺様は容赦しねェ――あァ、こォっち側に来ゥれば話は別だがな
にィしても、随分血ィの気の少ねェ野郎だ――ヒャハッ、そォんなの関係ねェ、もォう一発……がァッ!

【もう一度槍で突き刺すべく、翼を用いて空中で体勢を整えようとしたが――投擲されたトマホークによって、それは敵わなかった】
【それは左翼をもぎ取ることに成功し、翼を片方失った悪魔は地面に墜ちる】

【……しかし、両腕を治した時と同じように、翼が再び生えてくるではないか】
【ただ、その速度はエメラルドグリーンのそれより幾らか遅い――先程の両腕の時も、そうだった】


>>482

こ……こォれは……網かッ! 糞ッ、避ァけられねェッ!

【墜ちた獲物を捕らえる事は、容易い事――元々跳躍の勢いで前方に向かっていたのだから、尚更だ】
【見事、悪魔は巨大なネットによって捕らえられてしまった】
【受け身も取れず落下した上、ネットが絡まっている――すぐに振り解くのは難しそうだ】

【つまり、今の悪魔は"ほぼ"動かぬ的――なのだが】


>>ALL

……糞がッ! 俺様の身体を縛ったとォころで、動きまで縛れると思うなよォォオオーーッ!!
"翠晶の水魔"の生ゥみ出す結晶はッ! 例え離れていようとも利ィ用可能!
そォの上、今日は雨――最高のコォンディションだ……破片に塗れて死ィねェいッ!

【先程一颯を狙って連続で生成したエメラルドグリーンの結晶――いや、他にも地面に散らばっているそれらだが】
【雨に濡れて、それらが少しずつ成長しているのに、もしかしたら気が付くかもしれない】

【そして――その一颯を狙った結晶群が少しの間、コアの様な色の光を見せたかと思えば……"炸裂"】
【それによって生まれた無数の破片は炸裂の勢いで、3人に向けて……否、無差別的かつ直線的に襲いかかるッ!】
【……ただ、ある程度の制御はしているのだろう、悪魔にはけして当たらない方向へ飛ぶ】
487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 00:09:00.61 ID:rnzg2PuW0
>>480
「大体にして、です!
何故ここの売店はこうも小さいのです!早い者勝ちなんて可笑しいのですよ!
分かったならさっさとソフトクリームを――――……ぐぬぬ……もう良いのです!お前の売店は利用してやらないのです!」

【売店を利用しない何て捨て台詞を言えども、この院内には勿論この売店しか存在せず】
【ともなれば、どう頑張ったって必然的にこの店を利用せねばなるまい】
【――――又一つ、病院内が騒がしくなる理由が出来た……気がする】
【そんな話はさて置いて、呼びかけが自分に対する其れであると気付いたならば、きっと不満一色に染まった顔がそちらへと向くはずで】


「五月蠅いのです!お前は馬鹿なのですか!私は今とても腹が立って――――」

【外見から考えられる歳は同じ位であろうか。笑顔に対する怒り】
【そして――――黙ること数秒。其の視線は少女にでは無く、右手に持つソフトクリームへと向けられて居て】
【……これ幸いと自分の業務に戻る看護師及び売店で働く青年】
【カラカラと車椅子を漕いで近寄ったならば、ビシィ!!と擬音が見えそうなほどに勢いよく人差し指が指して】


「……特別に貰ってやらない事もないのです!
私の気が変わらない内に寄越すのです!」

【お願いしますでも無く、ありがとうでも無く。何とも傲慢な言葉】
【――――“貰ってやる”なんて言いながらも待ちきれずにそわそわとしているのだから、威厳も何も無いのだけれど】
【……もし、手渡すのを渋ったならばググっと手を伸ばしてみたり。なんて滑稽な姿も見れるだろうか】
488 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 00:15:06.22 ID:x6PzlIsB0
>>473

【何もかもの始まりの日、初めて会ったときに、あの蛇はそんなことには微かも触れなかった】
【ただひとつ尋ねられたのは生と死のどちらを望むかだった、「死にたくない」と答えたのは、後ろ向きだったろうか】
【そうしてもう一度目覚めた世界は、――どうしようもなく独りぼっちだったから、そっと自分を歪めた】

【裏で糸を引いたのは黒い女だったかもしれない、けれど、彼に裏切られたあの日、あの夜、】
【生と死の行方をもう一度、尋ねられた。あの空間で、「消えたい」と答えた。――「なら消えろ」と返された】
【ぐしゃぐしゃに砕けたこころを保ってくれたのが悪意の卵だったならばどんな皮肉だろう、結果、ここに居られる】

【――彼が攫ってくれた日に、彼を選んだ日に、黒色と白色の道は修繕できないぐらいにまで、違えた】

……、――――

【ひぐとしゃくり上げる声、微かに首を振るのは知らないと答えるように】
【ただ背中を撫でてくれる間隔が開けばやめないでと強請るように頭を押し付けるのだろう】

【(それが前の子の名前だなんて知らないふりをしたかった、最期ぐらい名前を呼んで欲しかった、)】
【(“雪”みたいに白い肌の女の子。《鈴》の《“音”》色の声をした女の子。知らない自分を元にした名前でも、)】
【(だれでもない自分へくれたのがあの蛇だった、――どんな気持ちで呼んでいたのだろう、その名前を)】

知ってる、……ぜんぶ、知ってるの。

――わたしのこと、きらいになる? きもちわるいって、思うの?
嫌いにならないで、置いていかないで、そしたら、わたし、……どこに、行けばいいの……

【全部聞かされていた、閉じ込められた空間の中で。だからもういいと黙らせるような口調が、すぐに弱気に震える】

【――知られて不都合のある話でもない、或いは、知らなくてはいけない話なのかもしれない】
【結局百年後に返してくれさえすれば良かった蛇は知ろうとする限り拒まなかっただろう、ただ、嘘は吐いた】
【例えば彼女の両親は事故死ということにされていたし、彼女だってそう思っている。けれど、本当は、?】
【そうして時折混ぜ込まれた嘘はもうどこが嘘なのかも分からない、彼女だって知らないなら、本当のことになるから】

【ようやくあげた視線はかつて人間じゃないとばらした時のよう、根幹から否定されるかもしれない恐怖を抱いていた】
【彼のことを信じている、信じているのに、信じているからこそ、ほんのすこしだけ怖くなって】

…………わたしの、め、見て、しんじてるから

【――傷つけるのが愛だと、傷つけられるのが愛だと、勘違いしたのがいつの日かなんて思い出せなくても】
【ふたりの中でならこれ以上ないぐらいに伝わると思えたなら、強請るのは、言葉なんかよりも、愛情だった】
【いつも恍惚しちゃうぐらいに咬んでくれても、絞めてくれても、それだけは、くれなかったなら、それが欲しい】

【ぎゅうと彼を抱き締めようとするのが、きっとまだ胸の中に居るだろうコモンの存在を忘却していた、ひどいはなし】
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/09/01(日) 00:15:36.74 ID:zR49NJvqo
>>476>>481

【手負いの少女と少年、勝負という観点から見れば彼が優勢であろう】
【理論武装が十字架へと姿を戻す、空中に浮かぶ十字架の形】
【それは乱れなく咲き続ける、不凋花が如く煌めいていた】

【決してダメージが無いとは言えない状況であった】
【余裕を持った言葉ではあるが、不意打ち気味に背中に受けた衝撃は大きく】
【再びしっかりと立ち上がった瞬間、かくんと膝が僅かに体勢を崩しかけた】


……良い反応だ、私の理論を聞き逃さなかったのか
本当に惜しいことだ、世界にはこれほど資質に溢れる若者がいる
キミ達がGIFT≠ヨと来たならば、世界はより良い方向へと進むだろう

路地裏ではいくつもの殺戮が行われ
能力者が人々を蹂躙し支配する
カノッサ機関≠ェ侵攻を始めれば
D.R.U.G.S.≠ェテロリズムの火を灯す

UNITED TRIGGER≠ノSCARLET=c…彼らが世界を救った事はあるかい
いくら正義の組織と言えども、彼らに護れるのは所詮、手の届く範囲の世界だ


【一息を入れたなら、眼鏡のレンズを軽く指先でたくし上げるだろう】
【視線は静かに二つの少年と少女へと流れる――――――】
【可能性を感じた、いくつもの、確かな可能性を】

【ソレは決してかもしれない≠ナ終るような柔な可能性ではなかった】
【喋れないハンデを背負いながらも強い精神と高い知性を持つ少女】
【洞察力や観察力に優れ思考力に恵まれた少年――――――】


世界を救うのはこれからの人間だ
キミ達のような若者≠ェ世界を救うことになるだろう
私のような大人ができることは、キミ達の無限の可能性を削ることしかない

……けれども可能性を削るということは必ずしも悪ではない
不必要な選択肢を剪定した先に、辿るべき道筋は見えてこよう
そうなれば私は用済みだ、消え行く定めに従おう

――――――分かるかねGIFT≠ニいう組織はそのための組織だ
キミ達もまた素晴らしい才能に満ち溢れている
そんなキミ達を教え、育てる

それが私達大人のできる最良の贈り物と、私は認識しているがね

もう一度聞こう、私達と一緒に来る気はないか?
身勝手な今や無価値な明日を生きるのではなく
美しい未来を生きる人へとキミ達を導かせよう

――――――そして願わくば私の……いやGIFT≠フ名を
キミ達の肩書の側に寄せて、それだけで良い……


【白衣が大きく揺らめいた、降りしきる雨の形が弱まったなら】
【夜に溢れる月光の形、雲間から覗く宵月の淡い光の模様】
【照らされる白衣の彼の姿は、どこか尊くも見えるのだろうか】

【攻撃ではなく、言葉による誘い、ゆっくりと語りかける様子は、それこそ教師か何かのよう】
【――――――否、実際それこそ教師だったのであろう、佇まいはそれにふさわしくて】
【丁寧に並べる言葉も、上っ面だけではない言の葉】

【少女へと視線を向けた後、振り返って少年へも視線を向けるだろう】
【両手をポケットにしまったなら、少し上を見上げて、そして視線を揺らした】
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 00:21:48.02 ID:Jc+ZilhMo
>>487

アハハ、バカじゃないよー。

だいじょーぶだいじょーぶ、すぐにあげるからー
バニラとチョコがあるけど、どっちがいいカナー?

【どうやら割りと穏やかな気性の持ち主なようで、傲慢な態度に対して怒ったりなどはしない】
【右手のバニラか、左手のチョコ。どちらがいいかを問いかけ、少女が答えた方を手渡すだろう】

(しかし……、”アレ”、飾り物じゃないよねー?)
(……気になる気になるー!)
(でも下手に聞いて、機嫌損ねちゃったりしたらアレだしなー)

【少女の額から生えている”アレ”について、あれこれ思案する】
【だが口には出さなくても、その瞳はじっと少女の角を見つめていて】
【傍から見ても、彼女がソレに興味を抱いていることは明らかであった】
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 00:30:18.17 ID:syVndYt4o
>>475 >>479 >>484

『―――お二方……。彼は、決して許してはいけません……!』

【ナースの声が聴こえる。イヌも聴こえる。イヌは吠える。イヌは答える】

……最初から…奴らを許すつもりは…無いわ

【彼女は人間を離れた脚力で跳んで、その手甲で覆われた金属の爪を】
【手刀のように右手を眼前の敵に向かって右手を突き出す…!】

……ッ!!……クッ!!!

【…が。ユピテルのその雷鳴を帯びた二股の蛇。その剣が迫る】
【イヌも跳んでいた、だが避ける事は難しくはない。これはマジじゃないからだ】
【イヌは錐揉みの様に横に回転する、グルグルと回りながら、喉を噛む蛇を避ける】
【回って、着地して。距離をとるようにその場を駆ける】

【女もだ。イヌとほぼ同時に女も錐揉みの回転で回避を行う】
【細くしならせた体を、ウインドブレーカーを裂かれながら、すんでのところで避けていく】
【彼女はアスファルトを転がって、離れたところで、立膝をついてユピテルに向き直る】

………ッッ!!………吠えろっ!!

【そしてもう一頭、待機していたイヌ。隙を見逃さずに待機していたイヌ。飛びかかる】

【喉を噛むために口を大きく開け、牙を向いて、吠える。叫ぶ】
【――――今だ!撃て!討て!射て!射抜け!】
492 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2013/09/01(日) 00:33:29.45 ID:c6p5+f6so
>>477 >>482 >>486

(思ったより硬い…………でも)

【放った攻撃の手応えの少なさに、一颯は歯噛みするが】
【その硬さ≠ェ、かえって一颯の心に引っ掛かる。あの部位に、もっと攻撃を加えてみれば――――】

――――ッ! 風薙<b!

【至近距離にある結晶の光が、一颯の思惟を引き裂く。ゾクリという死の気配が、一颯の体を駆け巡った】
【慌ててそう叫ぶと同時、彼を中心にして銀色の風が不規則に吹き荒れ始める】
【それはあっという間に暴風の結界≠ヨと成長し、一颯の体を銀色の中へ覆い隠して――――】
【…………直後、炸裂。飛び散る破片が結界と次々にぶつかり、金属音のような異音が響き渡る】
【この結界は、先程放った銀風の帯≠フ集合体だ。それを利用し、結晶を弾き飛ばそうとした一颯だが】

がッ…………!

【如何せん、炸裂した結晶との距離が近すぎる。その上、足の怪我のせいで移動することも出来ない】
【結果、すべてを相[ピーーー]ることは叶わずに、左肩と脇腹へ小さな破片が突き刺さった】
【痛々しい呻きと共に、制服が赤色に染まっていく。その表情にも、苦悶が浮かび――――】

【――――突然、ぷつりと切り替わる】

…………仕方ない≠ネぁ、うん。

【その言葉と同時、一颯の顔に浮かんでいた苦悶は一瞬で掻き消え、小さく薄ら笑いを浮かべた】
【ざわ――――と。それに呼応するように、一颯の前方の二カ所で、銀の風が渦巻き始める】
【纏っていた結界は体を覆うゆるい微風に変化し、しゃがみ込んだまま地面に付けた両手の爪は、獣のように尖っていて】
【悪魔を見据えるその瞳の中には――――明らかに人間の物ではない、横長の瞳孔があった】

【明らかに様子が変わり始めた、この少年…………悪魔が動けないこの隙に、何かを準備しているようだ】
【狙いは、おそらく両肩のコアのどちらか。何らかの大技を仕掛ける気かもしれない】
493 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 00:35:30.15 ID:rnzg2PuW0
>>490
「そっちなのです。お前が右手に持っている方を寄越すのです!
さあ、速く渡すと良いのです!」

【ぐうっと手を伸ばし――――目的の物を手中に収めることが出来たならば、顔を綻ばせる事であろう】
【探しても見つからなかった其れ。諦めていたが故に一層喜びは増すというもので】
【冷たい事をする間も無く、ソフトクリームを食んでいく事だろう】
【その最中、少女の視線が己の顔――正確には額――に注がれて居る事に気付いたならば、小首を傾げて】


「さっさと食べないとお前の左手が茶色一色に染まるのですよ?
……それと、言っておくとこの角はお前達“人間”の様な飾りでは無いのです
私の種族の象徴たる其れでもあるのです。分かったです、人間?
本来ならばお前達がそう気安く見れる存在では…………と、溶けるのが早いのです!?」

【喋りながらもハグハグと食べていけば、もう殆ど無くなっていて】
【――――その様な視線は、幾度と向けられてきた。だから、今回も容易に察する事が出来たのだろう】
【……否、少女のその視線を辿れば、そんな事が無かったとしても分かったかもしれないけれど】
【しかし、どうやら人間とは異なる種族らしく――――角が生えている者。心当たりはあっただろうか】
【威厳タップリに振る舞っているつもりでも、まだ子供。コーンを伝って垂れてきたならば、その部位事かじりとったり】
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/09/01(日) 00:35:57.36 ID:cn/Dsszpo
>>483

【空中を自在に滑る相手に対して、対応出来る手段は少ない、それくらい高さは大きな有利となるのだ】
【が、それはあくまで手段が無い時の事、空中にいる相手に対応する手段はあるし、その手段は経てして相性のいい事の多いピーキーな物でもある】
【果たして、銃を自在に操り様々な遠距離攻撃を繰り出す者に空中は有利となるのだろうか】

おッそいわよ!!

【球体を警戒して飛び方を変えるディレイ、その思惑は半分外れとなるのである】
【噛み付いてきた左脚の蛇は、セレーネの左腕を噛み付いた───いや、セレーネから左腕を盾に、噛み付かせたのだ】
【メキリと重たい音をたて押し潰される左腕、しかしその隙にディレイの背後に接近した球体が炸裂する】
【目の前に迸る紫電の輝きを黄金の眼に反射させながら、ニヤリと笑ったセレーネ───砕かれた腕からは、血も肉も無い】

あーーら!ぶっさいくな羽が更にぶっさぁぁぁーーいくになったわねぇぇーー!!
お似合いよ!そしてついでにワタクシの勝利でこの戦いは幕を下ろすわ!!

【砕けてだらりと垂れた左腕からは、バチバチと火花が散り、機械筋肉が幾つか繋がり何とか保っている状態だ】
【蛍光色に輝く魔力循環用浸透液が左腕から流れ落ちる───明らかに、人間とかけ離れている】
【セレーネは、アンドロイドであった───過去に、ルルーメンで会議されていたマギタイトを使用したアンドロイドの技術、それを盗み出し、魔改造された結果産まれたのが、彼女】

ふんッ!今楽にしてやるわ!動くんじゃあないわよ!!?

【だが、左腕が片方なくなった所で大きな問題はない───と、言えば嘘になるが───痛みなどに悶える事がないのは機械の特権である】
【右腕一本で振り上げたライフルを、振り下ろし銃口を地面に着け、そのまま引鉄を引く。その瞬間ディレイの周囲の地面が揺らぎ、隆起して岩がせり上がりディレイを拘束しようとする】
【そしてセレーネは、身体中から様々な色、属性の魔力を迸らせ、黄金の魔力に置換するチャージを始めた───】
495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 00:43:13.90 ID:I95PfrBOo
>>484-485
「神様が本当にそれを見たいのなら――――――」

犬達と共に駆ける女性を見て、そしてトランプを扱う男性を見た。
二人共に闘志が有ると見てとれた女は安堵し、彼を―――トランプの傷に呻く彼を見た。

「なぜ私達は、貴方に反抗して、貴方に楯突こうと戦っているんですか……?」

神様がそれを見たいのならば、私達のような存在は不要だろうと。女はそう言ってのける。
それは、彼の話術に掛かれば簡単にひっくり返されてしまう反論だろう。事実、女にもそれは分かっていたけれども。
彼が能力者主義を貫くというのなら、自分もそれに反抗する道を貫く。女の疑問には、そういった意志が浮き彫りとなっていた。


(トランプの傷……此処は、一気に攻めるべきですか……?)

だが、それを阻む壁が現れる。電光で形作られた剣。喰らえば電気ショックでは済まされないと、本能で理解する。
それに、剣――クラウソラスの特性だ。刀身が変化し、女性の犬へ、いや、さらに女性へと伸びていく。
枝先が複数自身へと向かえば避けることは難しいだろう、しかし、自分の注射器は膝へと2本、確かに刺さっていた。

脳内での、一瞬の逡巡。出した答えは、注射ナイフとは違う、一回り大きな注射器を出すということだった。


「―――――― 一気に叩きます!!」


4~50cmの大きな注射器。シリンジ内を満たす透明な液体を、女は自身の腕へと注射した。直ぐに注射器が消え去れば、女は走りだす。拳を握って、彼の元へと。
その速さは、反応できない程ではないものの、凡そ女性のものとは思えないほどの脚力だろう。剣を振るう彼の元へと素早く到達できれば、女は握った拳を振りかぶる。
狙うのは腹。ボディーへとストレートを叩きこまんとする。ヒットすれば、これまた女性とは思えないような腕力によって彼は吹っ飛ばされるかもしれない。
496 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 00:46:29.16 ID:I95PfrBOo
/>>495の安価に>>479>>491追加します。すみません
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/09/01(日) 00:50:39.73 ID:ZWDuEY/io
>>489

【ガクガクと膝が揺れ、何度も倒れそうになりながら彼女は立つ】
【呼吸が異常に速い。生きるための呼吸なのか、痛みを紛らわすための呼吸なのかわからない】

【だが、相手の言葉だけはしっかりと聞いていて】
【倒れてもなお手放すことのなかったペンを、ぎゅっと握ったなら文字を連ねてゆく】


『この殺戮の果てに、理想の世界があるというのですか?
 それではカノッサ機関ともD.R.U.G.S.≠ニも何も変わらないじゃないですか。

 私は、目に見えるもの全部、守ります。
 そのための能力だと、私は信じていますから。』


【結果、より良い方向へ進んだとしても――過程で誰かが傷つくのなら、彼女はそれを認めない】
【何も犠牲にせず、何も壊さずなんて、そんな甘い考えが通用するとは思っていないけれど】
【犠牲にするくらいなら、目の前の今を守る――それが彼女の考え】

【手の届く範囲=Aそれを守れるのならば、それでいい】


『いいえ、1パーセントでも可能性があるならば、それを育てるのが大人です。
 弱者を切り捨てると言うのなら、私も切り捨てて行ってください。
 そうしたなら、私も所詮それまでの存在だったと、そう言えるのですから。』


【それは――GIFT≠ノは着かないという、確固たる意志】
【もちろん、ブライトが言っていること、それが確実に正しいとは限らない】
【だが、誰かを傷つけるという道だけは取らない――それは、小さなころに秘めた決意でもあったから】

【呼吸を整えた。唇から零れる吐息が、夏の雨に掻き消されて消えてゆく】
【痛みでふらつくけれど、瞳だけは真っ直ぐに、相手を見つめて――】


【両手を前へと突き出した。すると魔翌力とはまた違う、異能の力が収束してゆく】
【手と手の間に溢れるほどの光を溜めたなら、次の瞬間にはもう、それは弾けていた】


( ―― エスペランサ・デル・アスール ――!! )


【放たれるのは小さな刃の群れ――言うなれば、ショットガンのようなもの】
【教授≠フ背後にいる少年に当たらないよう配慮して放たれたため、密度は高い】
【だが、力を溜めるまでにかなりの時間を要した。妨害しようとすればそれは容易いし、対策はいくらでもあるだろう】

>>481

【挟み撃ちのデメリットとして、味方との距離が開いていることが挙げられる】
【故に治療は難しく思えるが――ブライトの技か、もしくは少年が教授≠フ意識を逸らせたならば】
【うまく距離を縮めて止血することはできるかも、しれない】
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 00:50:54.01 ID:x1FyPl3Lo
>>482>>486>>492

『チィ――蜥蜴のように次から次へと面倒なのだ!』
『やはり根元を叩き潰すしかないか!』

【投擲したトマホーク、だが直ぐ様部位は再生され意味を為さない】
【あの堅固なコアを破壊するか、再生速度を超える破壊を行えば恐らく打倒も可能であろうが】
【現状のシーナでは火力不足であり、使える術も限られている】

【シーナは末端部を破壊することから】
【根元――脳や臓腑を打ち壊すことを選択した】
【幸いにも今は宙を飛び回られていたときとは違い】
【邪禍はアーデルハイトによって拘束された状態だ】

【好機――即座に全員で追撃を行えば、仕留めることも……】

『年貢の納め時なのだ!覚悟するがい――……ぃっ!!』

【体勢を立て直し、邪禍に向かい泥を操作し疾駆しようとする】
【が、その瞬間エメラルドグリーンの結晶が炸裂。周囲に無数の結晶片が飛び散った】

【シーナはそれを咄嗟に回避しようとするも】
【数が多く、炸裂に飛び散る破片は速度は避け切れるものではなく】
【ドス、ドスと次々とシーナの全身に突き刺さった】
【血こそ流れていないものの、身体の至るところを負傷した"シーナは"】
【余りのダメージにより一度大きくグラリ……と頭を揺らすとそのまま倒れ伏し――】


『私の玉の肌に――傷をつけたな下郎めが!』
『その罪、万死を以ても償えんのだ!』


【――瞬間、"シーナ"から小さな影が飛び出した】
【それと同時に"シーナ"は身体が土塊のように崩れ、豪雨に混ざって地面に溶けていく】
【ゴーレム……土や砂から作り出された人形】
【ロングコートの大男は、過剰ダメージにより構成式を崩されこの世から消え去った】

【飛び出した影、身長140cm程度の小柄な人物は】
【白いローブで全身を包み、鼻までを隠すように深くフードを被っており】
【先ほど同様に肩に漫画のフキダシのようなボードを取り付けている】
【右肩付近には、結晶が当たったのか血が滲んでおり】
【口元を痛みと怒りに歪めながらも、手に袋のようなものを握り邪禍に襲いかかる】

【得物は砂袋。中に砂を大量に詰め込むことで威力を持たせた"鈍器"だ】
【小柄な人物――シーナは、身体を捻り回転動作を加えながら】
【砂袋で思い切り邪禍の頭部を打ち据えようとするだろう】
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 00:53:37.66 ID:Jc+ZilhMo
>>493

えっ!? な、なんで分かったのー!?
ボクの考えを読むとは……、流石っ、人じゃないだけあるねー!

【驚愕に目を見開く。視線からバレたとは気づかなかったようで、酷い勘違いをする】
【どちらかと言えば、彼女は一般人側の世界で生きてきた人間で】
【鬼だとか、悪魔だとか、お話の中の存在を幾つか思い浮かべるが、はっきりとした心当たりは特に無いらしい】

そうだねー! 早く食べないとー。

【少女の言葉に大きく頷き、急いで左手のアイスを食べつくそうとするが】

……あうー! あ、頭がー!!

【そのような愚かな事をすれば、当然頭がキーンとするのであって】
【襲いかかる頭痛にやや苦しめられながらも、無事ソフトクリームを完食した】
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/09/01(日) 00:54:03.89 ID:OhClosSx0
>>494

くっ…………畜生、ハズしちまった……!

【足が蛇のままでは、陸上での動きに差し支える。何より、背中の翼を痛めている以上、これ以上この姿に拘泥する理由がない】
【自分の体に纏わせた『サタン』の力を解放し、元の純然たる人間の姿に戻るディレイ】

(……今、もう一発精神波をかませば、きっと最高の『傲慢』を引き出せるが……そのチャンスがねぇな……!
……こうなったら仕方がない……何とかこの場を切り抜ける事だけを考えなければ……!)

【相手がアンドロイドと言うのは、ある意味最大の誤算だった。これなら、自分ではなく連れのどっちかに任せておいた方が良かったはずだ】
【――――人間ではない相手の『心』につけ込んでも、人間程の揺らぎは得られない。それは、自分の力も発揮し切れないと言う事で】
【足止めは上手く行ったという事で、妥協しておく必要が出てきた。このまま躍起に戦闘を継続しても、泥沼になるだけだ】

……素直にはいと言う訳ねぇだろ、この阿呆が!!

【腕のトンファーは、まだ生きている。足は多少痛んでいるが、背中程じゃ無い。この時点で、取る手は決まった】

――――たぁぁぁぁぁッ!!

【地面が隆起する瞬間――――そこに足を掛けると、思いきり飛び出すディレイ】
【同時に、身体を捻りざま、少女へと向けて両手のトンファーを思いきり投擲した】
【1本は真っ向から顔面に。だが、これはブラフで――――本命は、左腕の傷を狙った2本目】
【そこに命中すれば、体内にダメージを響かせ、次の一手を封じる事が出来るかもしれない――――そう読み、そしてその可能性に賭けたのだ】

――――ッ!!

【そして、空中で身体を捻りながらトンファーを投擲したディレイは、着地を決めるとそのまま背を向け、場から遠ざかる様に走る】
【距離を取る、等ではない。完全に『逃走』の為の疾走だった。自分の策が功を奏したか――――その確認すらしないで】
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/09/01(日) 01:03:16.43 ID:mkt6BYioo
>>484>>485

んなもん理解したくもないけど、考えた事はあるぜ?
でもな、結局いくら考えたってそれは推測に過ぎねえ
神が何を考えて人間を作るのか、いや、そもそもその時に何か考えてやってるのかすらも人間にはわかりゃしない
あんたが今何を考えてるのか俺にわからないように、神様が何を考えてるかなんて俺らにゃわからねえんだ


――結局あんたは、わかった気になってるに過ぎないんだよ

【真っ直ぐに相手を見据えて、言葉を紡ぐ】
【諭そうとするかのような、そんな落ち着いた口調で】
【しかし、最後に付けた言葉が逆鱗に触れてしまうかもしれないが―――】

>>491>>495
【共闘する二人が、大きく仕掛けようとしている】
【今が勝負時か、と。ならば己は何をすべきか、とそう考えて】

―――お嬢さん方に遅れを取るのは、いかんよな?

【言うが早いか、開けていた間合いを一気に詰める】
【格闘主体ではないとはいえ、男も自警団が一人であって、身体能力が低いわけではない】

さあて、これが俺の切り札だぜ―――《赤ノ道化師》!

【右手、人差し指と中指で挟むように持ったのは、赤の目立つ色合いで道化師の絵が描かれたカード―即ちジョーカー】
【腕を伸ばせば届く、そんな距離まで近付けば、スナップを効かせカードを放つ】
【緩くカーブした軌道を描き飛来する先は雷の剣がある右手】

【先ほどまでのカードであれば、迎撃すればそれで終わりだろう】
【しかしこれは違う。当たったり攻撃を加えたりすれば爆発を起こすのだ】
【遠距離から放って到達する前に撃ち落とされたのでは意味がない、だから間合いを詰めたのだ】
【――とはいえ、あまり規模は大きくない。自分より接近している味方まで巻き込むのを避けるためだ】
502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 01:04:46.46 ID:6ctkYe420
>>489
>>497

【しゃがみ込み、右手で患部を抑えながら、少年は教授の話を黙って聞く】

【優れた若者が、"GIFT"で特別な教育を受け、能力を伸ばし、成長する】
【そうして誕生した優れた人材が、優れていない者の上に立ち、支配する】

【流れるような教授の言葉は、建設的で、理論的で――正しい。少年はそう感じた】
【今の話に「関しては」、少なくとも少年に批判はできなかった】

【少年は教授の話に惹きこまれるように聞いていた】
【それだけに、少年は教授の存在が分からなくなる】
【今語ったのは彼の理想、本心――なのか、それとも2人を呼び込むための単なるスピーチ――なのか。】

【――しかし少年は忘れていなかった】
【GIFTが政府に送りつけた、まるで市民の命はコマだと言っているかのような――極めて高圧的な音声を。】
【そして死体の山の隣で、平然と立っていた教授の姿を。】

【この2つの記憶が教授への信頼を遮断した。そしてその信頼は、怒りへと変わる】

…っはー、あっぶねー。
すげー良い話だったぜ、"GIFT"っていいかな、ってちょっと思っちまった。
でもな…

俺頭わりーから、お前みたいに上手く言えねーんだけど…
少なくともお前が言ってることと、やってることが、ちげーんだよな…―――

【足の治療を終え、少年は立ち上がりながらこう言う】
【傷跡は少し残っているものの、血は止まっているようだ】

【ふと少女の方を向いてみると】
【少女の前には無数の刃が――それは教授の方へ向いていた】

【その状況を直感を通して理解した少年は】
【治療に当てていた右手に、再び魔翌力をためさせた】
【彼女の攻撃の行方によって、あるいは教授の行動によって、どう爆発させるかを決めようと、そう判断した】
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 01:05:50.14 ID:rnzg2PuW0
>>499
「……何だか素直に頷けない物言いなのです
私にはユニコーンの血が混じっているのです。お前の考えなど、全てお見通しなのです!」

【フフンと鼻を鳴らして胸を張るが……当然、読心術なんて持っている筈も無く】
【ユニコーンとの言葉。真であればその角の理由も頷けようか】
【気高い――――そんな語りもあるけれど、目前のこの少女はただひたすらに尊大なだけで】


「……やっぱりお前は馬鹿なのです
見えていた結果なのに何故自らそうやって……て……くぅ……
わ、私は断じてそんな事……うぅ……」

【頭痛に悩まされる姿に心配の言葉を贈るわけでも無く、ジットリとした視線で見遣りながら最後の一口を食べて――――】
【言葉は、最後まで繋がる事は無かった】
【理由は言わずもがな。然れど然れど、プライドが許さないのか至って平常である事を装うのだが……誰が見たって、頭痛に襲われているのは明らか】
【――――何ともまあ、奇妙な絵面が完成していた事だろう】
504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2013/09/01(日) 01:16:04.84 ID:zjiFxwhZo
>>486

【ネットが上手く化物を絡め取る。蜘蛛の足や翼が複雑に絡まっており、暫くは行動を制限出来るだろう】
【とはいうものの、当然、化物とて何もせずにやられるのを待つハズもなく……】

【突如――――否、突如ではない。兆候はあった】
【先ほど少年を狙って放たれた地を這う翠の結晶。それらがいつの間にか大きくなっているではないか!】
【そしてそれらは一瞬間、眩く輝いたと思うと、破裂する!】

【割れるような炸裂音と共に飛来する結晶片、結晶片――――!】
【それらはまさに“散弾”、広範囲にばら撒かれる破片を見切ることは不可能!】
【この裂傷の雨霰を凌ぐには、防ぐしかないだろう】
【だが、アーデルハイトは先ほどのネットの為に全てのロープを使ってしまった。手近にあるのは、初めの札束を受け取ったロープ一本のみ!】
【つまり、防ぐことも出来ないのだ。ならばどうする。いくら能力者と言えど、生身の肉体は無能力者と変わりない。老体ゆえ、当たれば重傷は免れないか…・・】

チィ……ッ!!

【その時だった。アーデルハイトは足元に落ちていたロープの一端を手に取った】
【更にロープのもう一端は、化物を捕縛しているネットの一部に絡みつく】

間に合えッ!!

【するとロープが、まるでネット側の方に何者かが居るかのように強い力で引っ張られる】
【フックショットの様な光景。“走る”よりも早く、“飛ぶ”よりも早く、化物の影に隠れた】

【化物の斜め後ろを取っていたアーデルハイトは化物を遮蔽にして、破片を逃れようとしたのだ】

【しかし、一瞬の拍子で遅れた。既に飛来していた破片がアーデルハイトの足に直撃する!】

うぐッ……!!!

【転がるように化物の影に身を潜める。足を見やると、豪華絢爛な洋服は破れ、血が滲んでいる】
【それを見たアーデルハイトは血相を変え、痛む足に耐えながらすぐさま立ち上がる。そしてネットに絡められた化物を睨みつけた】

――――よ……よくも……!!

よくも、き、貴様、お、おま、お前だ、お前、この、ば、バケモノ風情がァァァ〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!

貴様ァッ!!!この服がどれだけ価値のあるものと思っている!?
判らんわなァッッ!!き、貴様らゴミクズに等しい貧乏人にはァァァッッ!!!!

【先ほどまでの上品な口調とは打って変わって、罵声、罵声、罵声】
【それは、自身が傷つけられた事から来る怒りというよりかは、洋服が傷つけられた事から来る怒り】

し、死ねッッ!!死んで罪を償えッッ!!!贖罪しろッッ!!今直ぐッッ!!!!!!
――――こ、この服がァァァッッ!!破けちまったらどうしようもねえだろうがテメェ〜〜〜〜ッッッ!!!!!!
血、血、血、血もついてるしよォォォ、てめえもうこれはダメだッッ!!!着れねェだろうがよ!!!!!!

【化物を絡め取っていたロープがギシギシと音を立てる。締め付けているのだ。強い力で】

>>492,>>498

こ、殺せ、殺すんだ、お前ら、お前、おい、ど、どっちでもいい!!!!

【少年と男―だった者―に目をやる】
【少年は左肩と脇腹に傷を負っている。が、彼も同様に怒りを露わにしているようだ。というよりかは、まるきり人が変わったような雰囲気がある】
【男、だったハズの者。小柄で白いフードが月光に映えている。手には巨大な袋。パンパンに膨れ上がっており、まるで鈍器だ】

殺せッッ!!!こいつは死刑だ!!!!!今直ぐッッッ!!!!!!!!!!!!

【そう言うと、先ほど化物の腕と胴体を縛り付けた鉄糸を解く】
【それが空中で螺旋状に絡み合い、捻られ、強度が増す。いわば即席の刺突剣だ】
【アーデルハイトはそれを操り、その刺突剣を以て化物の柔らかい部分――――即ち、蜘蛛の下半身を突き刺そうとする】
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 01:22:18.12 ID:Jc+ZilhMo
>>503

ユ、ユニコーンー!? 凄いーっ! 凄いよキミー!
もしかして、ボクが今考えてる事も分かっちゃったりするのカナー!?

【声を荒らげ、目を輝かせる少女。目の前の少女が読心術を使えるのだと、信じて疑っていないようで】
【質問をしながら、『今日の夕飯は何にしようカナー』などと考えている】
【これを答えられれば彼女の中で読心術の存在が絶対的なものになるが、流石にソレは奇跡でも起こらないと難しいか】

うー、バカじゃないもんー。
───って、あれー?

あれあれー? もしかしてキミも、頭キーンときたのー?ふふふ。

【頭痛に悩まされていた表情が一転、「ニヤリ」とした笑顔に変わる】
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga !red_res]:2013/09/01(日) 01:22:33.71 ID:G1p/xTWQo
>>491 >>495 >>501

【バチバチと弾ける2本の切っ先は虚空を突き刺し―――そしてその電光の合間を抜けるようにもう1体の犬が彼の喉元へと襲いかかる】
【看護婦の女の援護により膝を崩す彼に、其れを躱す力は無い。咄嗟にクラウソラスを扱う右腕を上げて喉元を守るが―――】

……っっぐゥ〜〜〜ッッ!! 無能力者にも劣る野蛮な動物何ぞに傷つけられるとは……流石に侮りすぎた、が……!!

【―――その腕に、怒りの牙が喰い込んだ。ユピテルの呼吸が、一瞬止まる。だがは反射的に共に腕に電撃を流し、犬を払いのけようとして―――】
【電撃を流す前の僅かな腕の輝きに異変を感じ取れば躱せるが、彼の腕に喰い付いて離れないのならば電撃を犬はモロに浴びてしまうだろう】
【兎に角、電撃を受けるにしろ躱すにしろ、腕からは犬は離れるだろう――そして、苦しみの中で男は嘲笑い、呟いた】


            <<……此処まで調子に乗らせておけば、貴様等も後に「折れる」だろう―――>>


【―――肩で息をしながらも、彼の周りを渦巻くは息苦しくなるような重い圧迫感。―――今までとは明らかに違う。全てが】
【……GIFT総司令官ユピテル、その真価が徐々に明らかになっていく事は―――きっと彼等の本能も理解しているのでは無いだろうか】
【そして鈍色の双眸が、ギョロリと看護婦の彼女に向いた。―――口元は笑っている。まるで、獲物を待っていたかのような表情で―――】

<<……安心しろ―――殺さない……能力者を殺すことは、神は望んでいない……真理に気付くその可能性を、我々は否定するワケにはイカナイ>>
<<確かに今の君達は反逆者だ……危険因子だ―――恩知らずだ……神に能力を授かったのに、其れを神の望む様に使ってはいない……>>
<<……が、神は寛容―――我々能力者には寛容ッッ……神の望まない君達が、何時か更生する事を信じているから……殺さない。だが―――>>

                         <<<裁キハ受ケナケレバナラナイ―――!!!>>>

【人差し指を1本。それを彼女に控えめに向けた。先程の様な、電光が周りでバチバチと鳴ることもない。ただ1本、彼女に向けた】
【そして声に出さずに口だけが動いた―――「悔い改めヨ」と。その瞬間、指から一瞬にして放たれる、超高速の閃光―――】

<<……神光。―――なあに、唯圧縮した電撃をまっすぐ飛ばしただけだ……だが、10人は貫ける程の威力だがなァ>>

【閃光の圧倒的光量が辺りを包めば、次はお前だと首が向く。無論、トランプ使いの男へと】

<<―――理解しようとしない……愚かだ―――。理解しようとすることを放棄している―――冒涜だ……>>
<<その能力は誰に貰った……?神だ。その神への理解を放棄するのか……貴様にモ与えン>>

                   <<<裁キヲ経テ悔い改メロ―――神光>>

【―――高速の閃光はカードを射抜くが、爆発がユピテルを包む。満身創痍の身体に爆撃が入れば、そろそろ崩れていても可笑しくはない】
【爆炎が一瞬彼の姿を隠し、そして露わになる―――】

<<言っただろう……電光剣クラウソラスは自由自在―――攻防完璧……最強の剣だと俺は確信している……>>
<<我の能力は最も恵まれている―――故にGIFTで、この位置にまで上り詰めたのだ……つまり、「最も神に愛されている」>>
<<最も上質な「GIFT」を授かったのが我……君達が敵う相手では無かったのだよ―――魔力をこれ程使わせるだけ優秀だ……>>

【電光剣クラウソラスが、その刀身が―――巨大な掌となっていた。その爆撃を、切り札を完全に受け止める。】

<<まだ……君達への裁キはまだ終わってはいない―――この一撃を最後に、君達の心を折らせて貰うとしよう 安心しろ、殺しはしない……能力者だからな>>

                           <<<  裁  き  の  雨  >>>

【三白眼を細めて、男が嘲笑った。両手を眩い電光が包めば、男は空に向かって弓を引く動作をする。両手の電光が形を変えて、弓と矢を作り出す】
【―――はしっ、と弓を空に放てば、流星の煌めきが黒い空へと近づいて―――花火が開くように、爆ぜた】
【雷の雨が―――空を切り裂いて。ジグザグに折れ曲がる雷特有の不規則な軌道で光の矢の大群が―――青白い火花を散らして3人に襲い掛かった】
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/09/01(日) 01:25:53.15 ID:cn/Dsszpo
>>500

【虹色よりも更に多色、玉虫色の輝く光の球体が、いくつも浮かんでは黄金に飲み込まれていく】
【溜まりに溜まる魔力がある一定に達した瞬間───セレーネの背中から、放出された黄金の魔力が、巨大な光の翼の様に闇夜に輝く】

すぅぅぅぅぅー───!!

【黄金の輝きを体に纏うセレーネは、大きな息を吸い込んで、右腕を大きく上に、ライフルの銃口を天高く向けて───】

ヴァルキュリアス・バリスタァァァァァァァ!!!

【銃口から放たれるは、大きな大きな黄金の魔力───撃ち出されるのではなく、放出したまま停滞して、巨大な槍の穂先となる】
【巨大ライフル自体が槍となるように、掲げたライフルを構えてディレイに向けて】

ぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!

【顔面に向かって来るトンファーを光の槍で切り捨てる───即座に飛んで来たもう片方には対応出来ず、左腕が弾け飛んだが】
【次の瞬間、背中から放出する魔力が出力を増して、無理やりセレーネの体を吹き飛ばす様に前に移動させる】
【まるで体そのものが一つの弓矢になったように、逃げるディレイに穂先を向けて突進するセレーネ、そのスピードは非常に早く───】

【果たしてその行動は正義の為ではない、決してGIFTのやりように良くないと感じたからではない】
【かと言って、命令だからというのも違う、命令だけでこんなにしつこく追ったりはしない】
【ただの───】

アホって言う方が!!アホなのよォォォォォォォォ!!!

【…子供っぽい怒りからであった】
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2013/09/01(日) 01:29:33.29 ID:zR49NJvqo
>>497>>502
【少なくとも本心であった、彼という人間一個人としての言葉】
【だからこそ――――――ソレは決して交じり合いはしない教授≠ニしての彼の立場とはきっと】
【歯がゆさがあった、せめてこれが、普段のスカウトの場であったならば、或いは】

【いくら考えても仕方のないこと、悔やんでも仕様のないこと】
【故に思う、故に考える、故に――――――この才能を自らの手で育めないことが】
【どうしようもなく、苦しく思えた】


理想論だな……少なくとも君なら分かっているはずだ
自分の言っている事が甘い寝言だと、聞き分けのない子供の戯言だと
それとも目の前のものを全て護れるほど、今の君は強い存在と、本当に思っているのか?

だとすれば私は失望を覚えよう、それは単なるうぬぼれに過ぎず世迷い事に過ぎない
そしてそんな妄想に固執するのであれば、己の可能性すらも失うだろう

叩きのめせAudioslave=\―――――彼女のその、甘ったれた理想ごと


【少女に向ける言葉、真っ向からの反対に対し彼も真っ向から返すのだろう】
【放たれた刃に対応するのは彼のAudioslave¥\字架が溶けて光へと昇華されたなら】
【彼の目の前に巨大な光の壁となって出現するのだろう】

【――――――否、光の壁という薄いものではなかった】
【金属製の分厚い壁であった、刃の群れを防ぐには十分すぎるほどに、硬い壁か】
【攻撃を防げたなら、再びそれは十字架へと戻っていく】

……だが、その1%に自分を託せるのが子供の特権だ
しがらみも憂いもなく信じる道を歩み続ける
そうでありたいなら、その決意を捨てないことだ、決して

【くるりと踵を返したならもう一方の少年へと向き直るのだろう】
【表情には乱れなく、元の静かな表情へと戻ったなら】
【そこに映る確かな表情の形を辿れるのだろうか】

分からないのならそれで良い、分かるようになることができる力があると私は信じている
そしてその感性はとても貴重なものだ、ぼんやりとズレを感じ取ることができるのは
それもまた、子供の特権と――――――いや、言う必要はないか、それくらい分かっている年齢だ

……大人になればそのズレを頭のなかで修正して感じなくなってしまう
気づけるのは今のうちだけだ、気づけたならそのズレを確かに直せば良い
私ならばその手伝いができる、と信じていたいが――――――

【かける言葉は敵対者と思うには少々甘いようで】
【再び少女へと向き直ったなら、一つ呼吸を整えるだろう】
【戦場に於けるサンプルのデータの採集、彼の目的は既に終わっている】

……ここまでだな、これ以上キミ達を傷つける手段が思い浮かばない
ただ覚えておくが良い、私は素質のある子どもたちを高く評価している
だが、仕事と私情の分別ぐらいはつくと、思っていたいのでね

――――――次にまた私達と対立するのであれば、その時は容赦はしない
私の理論で、キミ達を完膚なきまでに潰してみせよう

帰るぞAudioslave=\―――――将来ある子どもたちを拘束し続けるのは悪い癖だ


【彼の言葉にのってAudioslave≠ェ彼を包み込むかのよう】
【十字架が光へとなって、光が彼を包み込んでいくだろう】
【傾く視線、その色合いが強く煌めいたなら】

【――――――光の溶けた後、そこには彼の姿は無いだろう】
【二人の勝利で、この闘いはきっと、幕を下ろすのだろう】
/お二人様お疲れ様でしたーっ!
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 01:34:22.62 ID:rnzg2PuW0
>>505
「ふん。分かったならばもっと私を敬い――――うっ……そ、それは簡単な事なのです
お前が今考えて居る事は…………」

【純粋な瞳を向けられてしまえば、やはり良心が痛むのか】
【――――そして、同時にどう切り抜ければ良いのかと考えているのか】
【最初と同じ様に、少女に対して勢いよく指を突きつけたならば】


「お前は今、『ソフトクリームが美味しかった』と思っているのです!
そうなのです!思い出すのです、さっきの味を!絶対にお前は思っているはずなのです!
ホッペタが蕩けそうな位に美味しかったあの味を!」

【声高らかに言うのは、先程食べた物】
【所謂、ゴリ押しである。又の名を、洗脳とでも言おうか】
【言い聞かせる様にすれば、必然的に心の内で思うように差し向けるけれど】
【――――それが少女に通用するのかは、不明】


「な、何を馬鹿な事を言うのです!まさか私がそんな風になる筈が無いのです!
ま……全く、馬鹿も休み休み言うのですよ!これだから人間は……
こここコラ!何を笑っているです!さっさとその口の緩みを直すのです!」

【図星を突かれてしまえば、そっぽを向いて膨れっ面を見せるが】
【……チラリと送った視線。映ったのは、その通りの笑み】
【明らかな動揺を見せれば、ギャンギャンを吠えるだけなのだが――――それが、逆に墓穴を掘っていて】
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage saga]:2013/09/01(日) 01:35:29.01 ID:6vHJpwZmo
>>492,498,504

【まず、シーナの振るった砂袋は――】
【結晶で衝撃を抑えようと、それを頭部に纏うが……駄目だった、あまり軽減できなかった】
【幾ら悪魔といえども、頭部を揺らされては堪ったものでは無いらしく、聞こえるのは呻き声のみ】
【また、結晶で守ったことが仇となり、幾つかの切り傷も付いている】

【頭部への打撃が原因だろう、アーデルハイトの攻撃に対しては防御すら行わなかった】
【鉄糸で作られた刺突剣は、深々と悪魔の下半身を貫いた】
【太い血管にでも当たったのだろうか、その隙間から噴き出す血液の量は並ではない】
【更に、ロープが締め付ける事によって、まるで搾り出すかのように出血は加速する】


【これで大人しくなったか――なんてことはなく】

グ……グルルル…………
こォの程度で殺せるとでも思ったかッ――妖怪にマトリョーシカにババアッ!
肌なんざすゥぐに治るッ! 服なァんざ邪魔なだァけだッ! 喧しいんだよ、ガァタガタ喚くんじゃあねェ!

【ここまでダメージを受けても、まだ意識があるばかりか怒号を発せるあたりが、悪魔なのだろうか――】
【しかし、怒りを多く含む声を発するものの、最初より勢いは無い辺り消耗はしている様子】

俺様が何ァ故三匹の魔物と合体したか……何ァ故こォの選択だァったか……
――眼ェん球ひィん剥いて見ィなッ! 肉片は後で回収してやる、安心しな……!

【悪魔が尻尾の先端を両腕を変形させて一つにして掴み、そして生成するのは結晶で出来た塊が、3つ】
【構造は―― 一番内側が朱色の結晶で、外側がエメラルドグリーンの結晶。その間には隙間があり、電気の球が変形して入っている】
【それを、三人に向けて一つづつ飛ばして――狙いは、全て脚】

――――肌やら服より命の心配をしィてな、こォの糞共がッ!

【もし当たっても、せいぜい打撲程度で済むだろうし……それ以前に、数十cm程の距離まで来れば勝手に崩れ落ちる】
【……但し、崩れ落ちる際にエメラルドグリーンの結晶から"純粋ではない"水が溢れ出して】
【その水に電気が流れ、雨水にも流れ、それらを分解し】 【最後に、朱色の結晶の周りから数百度の熱が発せられる】


肉を斬ィらせて骨を断ァつ――こォれぞ合ァわせ技"Wクリスタル・ハイドロゲンE"ッ!

――――ミンチになって死ィねェッ!


【それが何を引き起こすかと言えば――簡単に言ってしまえば、"爆発"である】
【まともに受けてしまえば、……その結果がどうなるかは全くもって保証できない】

【ただ、非常に回りくどい爆弾の為、爆発するまでのタイムラグはあるし】
【特にシーナとの距離が近い関係上――少なからず、悪魔もダメージを受けるはずだ】
【その辺りの対処として、全身に朱色の結晶を纏っているようだが――】

【何はどうあれ、悪魔は爆発で吹き飛んでシーナとの距離が離れることとなるだろうし】
【今まで受けたダメージは大きく、またすぐに動くことはない――チャンスだ】
511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2013/09/01(日) 01:40:32.34 ID:OhClosSx0
>>507

チィッ!
(なんかきやがる……途方も無く不味い何かが……!)

【背後から迫ってくる気配。それを確かめる余裕すら、今のディレイには存在しない】
【とにかく、この駐車場から出て、身を隠す場所でも探すのが先決だ。完全に流れを握られた以上、何らかの方法で仕切り直すしかない】
【しかし、その手段はディレイの下には不在だった】

(――――ッ、この音は……!?)

【――――だが、その『手段』は、思わぬところからやってくる】
【車のエンジン音が、遠くから近付いてくる。しかも、かなりの高速で、雨音の中でも大きく目立つ様に】
【果たして、駐車場から飛び出たディレイの前に、示し合わせた様に、真っ赤なオープンタイプのスポーツカーが飛び込んできた】

ッッ!!

【何を考えるまでも無い。ディレイはその助手席に飛び込んだ。そして、スポーツカーはそのまま道を走り、戦場を走り去っていく――――余りに一瞬の出来事だった】



「――――危ない所でしたね、ディレイ……」
兄貴……!? どうして……!
「こっちの仕事は片付きました。で、いつまでも追いかけてこないから念のためにと思って、お前の車に乗って来てみたんです
そしたら何やら……ヤバそうな一撃が来る所だったでしょう? とにかくお前を拾おうと思ってね……」

【――――運転していたのは、最初に居た茶髪の青年。ディレイの兄だった。機転を利かせて、ディレイを助け出した形となったのである】

「……まぁ、見たところ、随分手酷くやられている様です……すぐに治療を受けに行くつもりですが――――……?」
この、馬鹿兄貴!! 良いからさっさと屋根を戻せよ!! 車の中ビショビショじゃねぇか!!
「……まずはそこですか……まぁ、お前らしいと言えばお前らしいです……」

【ディレイの見当違いにも思える叫びを受けて、茶髪の青年はやれやれと言った様子で、スポーツカーの天蓋を閉める】
【元々、このスポーツカーはディレイのものなので、その反応もおかしくはないのかもしれないが……】

【――――闇夜の豪雨の中、真っ赤なスポーツカーがテールランプの光の尾を引いて、混乱のフルーソをどこまでも走り抜けていった】

/少々強引ですが……乙でしたー!
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/09/01(日) 01:51:14.01 ID:ZWDuEY/io
>>502>>508

【――勝てない。少なくとも、今の彼女の力では】
【光の壁となったAudioslave≠ノ攻撃の全てが跳ね返される】
【結局彼女は僅かにすら傷をつけることができなかった】

【――止められなかった】


(妄想なんかじゃない、私は――)


【出す言葉がなかった。穴だらけの理想だと、彼女も自覚しているのだから】
【だけど誰も傷つけたくない≠ニいう願いは強く強く彼女の心にはあって】


【強くなれば答えがわかるのだろうか――脳裏をよぎったのは、そんな問い】
【それもきっと、違うのだろう。例え正解があったとしても、それが理想だと一蹴されるのならば】


【――彼女は彼女が信じた道を行くだけだった】

/お疲れ様でしたっ
/ねこむらさんの方、もう少し続けますか?
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 01:54:42.55 ID:syVndYt4o
>>495 >>501 >>506

【イヌは噛み付いて、牙をガチりと立てる】
【しかし、ユピテルの体を流れた電流にイヌはショックで咄嗟に噛む力を弱め】
【直ぐ様、その場を離れ、何処か瓦礫の下にでも身を隠した】

【怯えて逃げたようにも思えるがイヌもまた彼女の部隊員だ】
【軍人…いや軍用犬として有効な戦闘を確かに身につけている。それ故の行動だ】

……ッッ!…なにか来る…

【彼女と、イヌは嗅ぎつける。雨で嗅覚は鈍るが、本能がそう嗅ぎつける。身震いがする】
【女は身を低くして、ユピテルの睨みながらこれから来る事態に備える…対応するために】

【先ずの狙いは看護師の女のようだ。ギラリと、殺意が線のように集中しているのが見えるようだ】
【指先がその線に沿うように真っ直ぐ向けている。その時、野生は動いていた】

【イヌは吠える。吠えながら一頭駆ける。看護師の彼女の方へと既に駆けている】
【彼女が避けきれないようならば、イヌは体当たりをしてでも回避を促すつもりだ】
【何もせずとも回避が出来たのならばイヌは庇うように看護師の女性の前で庇うように吠える】


【そして、弓が引かれる。矢は雨となり、雷となり、降る】
【女は疾走っていた。矢が降りる前に、流星が爆ぜる前に彼奴を狩ろうと】
【矢が降る前にユピテルに接近することが出来たのならば、姿勢を低くして】
【下から首を、えぐり取るように、右腕の爪を振り上げる!】
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/09/01(日) 02:00:33.13 ID:cn/Dsszpo
>>511

【あと一歩足りない、その一歩があれば間に合っていた筈なのに】
【投擲されたトンファーがその一歩を遅らせる事に成功した、あの時ディレイが違う行動をしていたら、今は…】

くぬぅッ!!逃げんじゃないわよ!!

【勢い余って行き過ぎてしまった体を、細い脚でブレーキをかけて止まり振り向く、そして再び狙いは逃げるスポーツカーへ】
【もう一度飛び出してディレイ達を貫こうてとしたが───】

「はーいストップ〜」
おごっほぉ!?

【セレーネの脚に絡まった自転車のチェーンが、飛び出そうとするセレーネを引き止め、勢い余ったセレーネは地面に盛大に顔面をぶつけてしまった】
【そのせいか、チャージした力は消えてしまって、歩いて来た影をセレーネはキッと睨み付ける】

何すんのよこの馬鹿!
「はいはい、もう終わりでござるよ〜。負け犬には負け犬らしく尻尾巻かせてやるでござる」
「…あ、でもその見た目じゃそっちが負け犬でござるな〜」

【蜘蛛の巣が這い回る黒いパーカーを黄色いノースリーブシャツの上に着て、黄色色チェック柄のミニスカートと黒いスパッツ】
【黒いセミロングの髪の上に被る、白いニット帽に黒いゴーグルを被せた様は髑髏を被ったようにも見えて、オーバーニーソックスと黄色・黒の縞模様スニーカーがいかにも活発だと主張する少女だ】
【また、パーカーは腋の部分が空いた風通しのいい作りで、袖先は指貫手袋と一体化したような閉じた作りとなっている】

こんの…!
「一番マトモな奴がどっかいっちゃって、後は殺害中毒者ばっかり、ちょーっと居心地わりぃでござるよ」
「おみゃーまで無理してぶっ壊れたらわっちはマイノリティ極まっちまうでござる、深追いは禁物禁物」

……ふん!ワタクシならあんな奴ら束になっても───
「…大将がそろそろ仕出かすのに無駄な手間増やすなっつってたでござるよ、さっさと帰って腕付け替えな」



…わかったわよ

【最早、テールランプの光も見えなくなった、あとは雨が強く打つ音】
【どちらでもなく、何でもない乱入者達は、まるで悪性腫瘍のように、静かに静かに、正義と悪を巻き込んでいく───…】

/お疲れ様でした
515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 02:04:27.64 ID:Jc+ZilhMo
>>509

……!!

【少女の答えに、大きく目を見開いて】

す、すごいよー! 当たってるよー! ちょーユニコーンだよー!
これじゃあ、キミ相手には隠し事ができないねー!

【まだ口内にソフトクリームの余韻が残っていたこともあって、簡単に誘導に引っかかった】
【どうやら割りと単純な性格だったらしい】
【興奮した様子で、満面の笑みを浮かべる。”力”の存在を完全に信じこんでしまった】

ふふふ、照れなくてもいいんだよー?
そうだよねー、頭キーンとしちゃうよねー。

【悪戯っぽい笑みを浮かべ、少女をからかう】

あーもー、かわいいなー♪

【そして追い打ちのようにこの言葉を投げかけ、少女の頬をつんつんしようとする】
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2013/09/01(日) 02:06:16.77 ID:c6p5+f6so
>>504

こ、怖いおばあちゃんだなぁ…………。
ちょっと待っててよ、今割り切った≠ニころだからさ――――。

【ヒステリーじみて吠える老女の様子に、思わず面食らう一颯】
【彼女の放つ怒気に場違いな苦笑いを浮かべると、すっと立ち上がって、ゆっくりと歩き始める】
【その先には――――先程作り出した二つの渦巻きが、小さいながらも猛烈な回転力を持つ竜巻として完成されていて】

>>498

きみ…………そんな小さな子だったのか。
まあいいや、ちょっと――――気を付けてね?

【男の意外な正体に驚きながらも、悪魔を直接殴りに行ったその度胸に一颯は感服する】
【自らもその勇気に肖ろうと、巻き込まないよう小さく警告だけ出して、竜巻の手前に立ち】
【その人外の瞳を、悪魔へと向けるだろう】

>>510

あいにく、ぼくは半分しか妖怪じゃなくてさ。
だからこんな方法しか浮かばなかったんだけど…………仕方ない≠謔ヒ。

【一颯は悪魔に自虐的な調子で話しかけながら、自らの足へ向けて飛ぶ結晶の塊を見据えると】
【まるで自殺でもするみたいに、短い間隔で並ぶ二つの竜巻の真ん中へ、勢いよく飛び込んだ】
【直後――――】

――――――風掴<b!!

【ごう――――と】
【竜巻の風切り音を背後に、一颯の体が猛烈な勢いで加速、悪魔へ突進していく――――!】
【回転方向の違う竜巻を隣り合わせに二つ作り出し、猛回転するその二つの間に飛び込むことで――――まるでピンボールのように、勢いよく弾き出されたのだ】
【殆ど捨て身のような技だが、今はそれが良い方向に働いた。悪魔の放った結晶が爆発するより先に、一颯はその上をすり抜け】
【直後起こった背後での爆発が背中を焼くが、そのお陰で一颯はさらに加速する――――】

喰らえッ――――!

【接近に成功したならば、一颯はそれらの勢いをすべて乗せ、右肩のコアめがけて強烈な蹴りを叩き込まんとするだろう】
【人外じみた瞳孔と爪は、今の一颯が妖怪≠ノ近づいていることの証左だ。故にこの蹴りも、普段より強化されていて】
【その上――――蹴りを放つ右足に銀色の竜巻≠ェ装備されているのがわかるだろうか】
【銀の風の持つ斬撃属性に猛烈な回転力をプラスしたその技には、触れた物体をズタズタに引き裂く強力な力がある】
【突進の勢いに蹴りの威力、装備された銀色の竜巻=B三つの火力を乗算したこの一撃は、コアごと悪魔を吹き飛ばすほどの力を発揮するだろうか】

【だがそれも、直撃すれば、の話だ。そうでなくとも捨て身の攻撃、一颯にも相当の負荷が掛かっている】
【その成否は、果たして――――】
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 02:09:06.57 ID:I95PfrBOo
>>501>>506>>513

ゾクリと、一瞬身体を突き抜けるほどの寒気が襲った。
彼が犬を振り払い、コチラを向いた時だ。その眼光に、その歪んだ口元に、思わず身の毛がよだつ。
嫌な予感……とはかけ離れた、死ぬかもしれないという直感。それが女の、拳を振りぬく運動を停止させる。
―――そう。相手は世界へと宣戦布告をした大型組織、「GIFT」の大物。それを女が思い出すには、少し時間が足りなかった。

「―――……ッ!!! う……ぐぅっ……!!」

女が先ほど打ち込んだ薬品―――Drogueは、所謂ドーピングの薬品。打てば、身体強化の効果がたちまち現れる。
短い時間ではあるものの、人のリミッターが外れたその力は成人女性の運動能力を大幅に超える力を発揮する。

ボディへのストレートを中断した女は、その超高速の電撃を「避けようとした」―――が、何倍にも圧縮したその雷撃は疾すぎる。
と、駆け込んできた犬使いの女性が操る犬に体当りされ、とりあえずの直撃は免れる。―――しかしながら。それは脇腹を掠った。
……たったそれだけ。身体能力などの全ステータスがアップしていても、猛烈な痛みと麻痺が女に襲いかかる。
衝撃に任せ、後ろへと半ば吹っ飛ばされるような形で退いた女は、ぜぇぜぇと息を吐きながら彼を見据えた。

「折れる物ですか――――――絶対に、絶対に、この心は―――!!!」

手に召喚するは赤い薬液で満たされた注射器。その先の刃物で少しでも彼の体力を削ろうと力を込めて投擲する。
麻痺しているとはいえ、その速さは先ほどの投擲とは桁違いに早い―――しかし、その数は僅かに一本。

それが彼の身体に傷を付けようと付けまいと、女には、空一面に広がって煌く光の矢を完全に避けきることなど、もう出来ないのだろう。
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 02:17:04.72 ID:rnzg2PuW0
>>515

「何だか訳が分からないのです……
まぁ、私の力を理解したならばこれからは無礼な態度は…………
だ・か・ら!照れてなんかいないのです!何故お前はそうやって――――ひゃっ?!突っつくなです!
お前は私に対する敬いや畏れを持つべきなのです!」

【何とか凌いだ事もあり、これからはこの少女も嘸かし自分に畏まった態度を取ることだろう――――と思ったのも束の間】
【更に傷を抉られ、その上頬まで突かれてしまえば怒りや羞恥やらで真っ赤に上気したことだろう】
【数回突っつかせてしまうものの、きっと長くは遊べないはずで】
【幾度か指先に柔らかさを感じたかと思えば、其の手が叩かれる事だろう。……力は無い故、そう痛くも無いであろうが】


「私が美しいのは当たり前なのです!
気高きユニコーンの血を継ぐ者、人間何かよりも数倍美しいのです!
分かったならば無礼を謝るのですよ!」

【自ら言う者ほど、きっと心が醜い】
【口を閉ざしていたならば其れなりに絵になるのかもしれないが――――性格が性格である】
【極めつけは「美しい」などと言いながらもその年齢の平均よりも育ちの悪い胸。其れを張って言うのだから、尚更悲しいのである】
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2013/09/01(日) 02:20:48.15 ID:x1FyPl3Lo
>>504>>510>>516

【砂袋による攻撃の直後、シーナは足元の地面を変化】
【自身の後方へと続く"流れ"を生み出し、即座に滑るような動きで距離を取る】
【強固な全身鎧の役割を果たすゴーレムがない今、耐久力は見た目通りの子供の其れだ】
【頭に血が上っていても、高い身体能力を持つ悪魔を相手に近接戦闘を継続させる無謀は理解できた】

『まとりょおしか……?何かは知らんが侮辱と受け取ったのだ!』
『ふん、どうやら貴様は私を本気で怒らせたいらしいな!』

【負傷した右肩を庇いながら】
【左手で砂袋を持ちフードの下から邪禍を睨みつける】
【そしてトントン、とその場で地面を爪先で叩く仕草を見せた】
【呼応するようにして、地面を伝わり流れる魔力】
【シーナを中心とした半径約1m程の地質が変化し砂場のようなフィールドが形成される】

【そして――放たれる邪禍の結晶爆発攻撃】
【まともに受けてしまえば、小柄なシーナの身体など簡単に吹き飛んでしまうだろう】
【それに対してシーナの取った行動は】

『長い横文字はよく分からんが、受けなければいい話だろう!』
『2度も3度も同じような芸を通しはしないのだ!』

【手に持った砂袋の中身を、前方に思い切りブチ撒けるというものであった】
【宙に舞った砂は、雨水を吸いながらも結晶の元へと飛来していき】
【衝突する寸前、砂は狼の頭のような形状へと変化。大口を開けてペロリと結晶を内部に飲み込んだ】

『むぅ――――!?』

【瞬間――狼の頭は凄まじい勢いで破裂し吹き飛んだ】
【シーナは結晶の効果を先程のような"炸裂"だと思い込んでいたため】
【予想以上の衝撃と威力に思わず左腕で顔を護り身体を屈めた】

【狼の頭に飲み込ませることによって爆発の威力を抑え】
【弾けた砂塊はシーナに触れる寸前に殆どが操作、軽減されて地に落ちていく】
【しかしそれでも勢いが強すぎて制御しきれず】
【顔に砂が当たり、口にでも入ったのか小さく咳き込み唾とともに口内の砂を吐き出した】

『ぺっ!ぺっ!ぐぬぬ……爺様に買って貰った服までが汚れてしまったではないか!』
『数々の侮辱と屈辱!この私の抑えきれぬ怒り……貴様の体に叩き込んでやるのだ!!』

【シーナは、その場で先程形成した砂のフィールドに、自身の小さな拳を叩きつける】
【すると、砂はうぞうぞと蠢き地面に溶け込んでいき……一拍後、邪禍への攻撃と転ずる】

【邪禍のいるすぐ横手、その地面が砂状に変化し】
【巨人の拳のような形となり邪禍の胸付近を勢い良く殴りつけようとするだろう】
【強力ではあるが普通ならば予備動作が分かりやすく、回避も難しくない攻撃である】
【しかしダメージの大きい邪禍にならば有効ではないかと判断したのだろうか】
【直撃すれば、大きな打撃ダメージが加わる可能性がある】
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 02:22:09.47 ID:6ctkYe420
>>508

【教授は十字架を光の壁へと変化させ、少女の攻撃を完全に無に返した】
【その光景を見た少年は】
【――――勝てない、今までの中で最も強い確信が少年の脳裏によぎる】
【2人がかりで戦っていて、教授に当たった攻撃というのは、少年の最初の不意打ちだけ】
【そもそも、敵う相手ではなかったのだ】

…大人になれば勝手に修正してしまう…
――なるほどな。

【光に包み込まれて消えていく教授を、少年は瞬きすることなく見ていた】

【これ以上教授は戦う意志がないことを確認すると】
【少年は魔翌力を貯めていた両手を発散させた】
【爆風も、音もたてることなく、両手から魔翌力が消えていく】

【教授はそもそも、2人を殺そうとしていなかった】
【言い方は悪いが、手のひらの上で踊らされていた――こう考えれば、教授の行動にはすべて合点が行く】
【少年は、そう考える。と同時に自分の弱さに苛立ちを覚える】

【"理論で潰す"】
【少年は頭が悪い】
【しかし、彼らがやっていることは、正しくない。そう"直感"が働く】

【次に会った時――には、勝てるように。】
【少年はそう決意した】

/お疲れ様でした、ありがとうございましたー


>>512

【少年はふと我に返る】
【――足の治療、彼女に施してやらなければ】

【教授が完全に消えた後、少年は少しぎこちない走りで、少女に近づく】

…えーと、どうも…
全く力になれなくて。申し訳なかった、です。
足の治療は――簡単なものでよければ、俺、やりますが…

【こう話しかける】

/お疲れ様です、私はまだ続けられますよ〜
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 02:28:30.21 ID:Jc+ZilhMo
>>518

敬いや畏れ……うーん、凄いとは思ってるよー?
ただそれ以上に、かわいいってだけでー♪

【手を払われると、ちょっとだけ残念そうであったが】
【真っ赤になった少女の顔を見ると、満足気に笑みを浮かべて】

うん、美し……いや、かわいいよねーっ!
えへへ、ごめんねー。

【わざわざ言い直して、したり顔】
【素直に謝りはしたものの、火に油を注ぐ結果になってしまわないだろうか】
【なお、胸に関してからかうことはこの少女にはできない。だって彼女も絶壁だから。ドラム缶体型だから】
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/09/01(日) 02:30:55.96 ID:ZWDuEY/io
>>520

【少年が彼女のすぐ近くへ来ると同時に、彼女は倒れ込むのだろう】
【言うまでもなく怪我が原因だ――雨のせいだろうか、血が止まらず流れ続けていた】

【顔を覗きこんだなら、泣いているのか泣きだしそうなのか――雨で濡れてわからないが】
【とにかくそんな表情をしていて、それでも少年の姿を捉えると余計な水分を拭い、ペンを取った】


『いえ……何もできなかったのは私の方ですから、あなたは気にしないでください。
 ありがとうございます。お願いしてもいいでしょうか。』


【書き終われば、文字を少年へと示すだろう】
【申し訳なさを紛らわすような、無理矢理に作った笑顔を向けて】

/わーい。ではもう少しばかりお付き合い願います!
523 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/09/01(日) 02:32:22.03 ID:n+mH+1bio
>>506

――お嬢さんッ!
……裁かれるべきはあんたの方だ、法によってなぁ!

【女性への心配が先行するが、次は自分だと、そう判断を下す。故に彼女を援護する手は打てそうになく】
【そして、先にナースの彼女に電撃が放たれたことで、対策を考える事ができた】

これでいけるか……ぐっ!

【男の前に現れるのは今まで使っていなかった黒のカード】
【合計13枚、2本の線が交差するように、×の形に並べて】
【男の後ろ側に向かうように曲線を描いて並んだカードは電撃を分散させ受け流す】
【しかし受け流しきれなかった分が中央のカードを突き破って命中。腹部を掠めた電撃は大きくないながらもダメージを与える】

……あんたなんかに神の裁きを代行する権利はね、え…………!

【自分の攻撃は防がれた。しかし驚いている暇も、焦っている暇もない】
【眼前の敵は次の一手を構えているのだから】

(この状況……俺に何ができる……?)
(俺に……何が…………)

【混濁する意識。呑まれていく、そんな感覚が支配していって―――】

“No.14 節制”

【また、あの“闇”が顔を出していた】
【今度のそれは瞬間のものではなく、そして取り出したカードもトランプではなく】
【一瞬そのカードが光れば、降る雷の雨の速度が減衰される】
【それは急拵えの不完全品でしかないが、あくまで二人の攻撃を通す為の時間稼ぎだ】

【そうしてポツリと呟いて】

“まさかオレが出てくる羽目になるたァなァ……”
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 02:42:26.54 ID:rnzg2PuW0
>>521
「分かれば其れで――――お前は何処まで私を愚弄するのです!!
本当にお前は私を馬鹿にしているのではないのですか!
人間の癖に私を此処まで馬鹿にするのはお前が……げほっ」

【真面目に聞けとでも言うかの様に声を荒げて抗議をしてみるが】
【その最中、咽せたのかゲホゲホと咳をしたならば説教を止めてしまって】
【う―。と怨めしそうに唸りながら睨むこと数秒。やがては大きく深呼吸をして】


「もう良いのです……
そんな事より馬鹿人間。お前の名前は何なのです
特別に聞いておいてやるのです。感謝すると良いのですよ」

【これ以上言っても墓穴を掘るだけと判断したのか、その視線を変えること無く少女の名を問う事だろう】
【何処までも尊大な態度は崩されることは無い。それ所か、少しずつ増している様にも思えるが】
【――――ユニコーンの血を引いていても、所詮小娘】
525 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2013/09/01(日) 02:43:08.58 ID:zjiFxwhZo
>>510

【蜘蛛の下半身に刺突剣を突き立てると血液がどくどく、と噴き出してくる】
【やったか――――誰もがそう思っただろう】

【しかし化物はまだ健在であった。手負いの熊は危険だというが、この化物の場合も同様で】
【むしろ憤りを喚起させただけだった】

【化物が最後っ屁と言わんばかりに投げつけた結晶。恐らくは先ほどのと同じように炸裂する結晶】
【化物はその身に例の朱色の結晶を纏っている。恐らくは爆発からその身を守るため……】
【朱色の結晶を使えば爆風や衝撃波を防げるのか。初めに投擲された結晶と同様の物だったが、必要以上の賭けに出る必要は、無い】
【そう思うと】

小賢しいわッッ!!

【手に持ったままのロープを手元に手繰り寄せる】

――――よォく聞けッッ!!!!

【ロープはまるで蛇の様に首をもたげ】

――――金はッッッ!!!!

【勢い良く飛び出る。初めと同じように、その先端で飛来する結晶を的確に―まるでカメレオンの舌の様に―包め取ると】

――――命より重いッ!!!!!!

【なんとそれを化物に向かって投げ返した!】

…………ミンチになって死ぬのはてめェだよ、賠償金はツケにしといてやる。

【朱色の結晶を纏っている化物に投げ返したところでダメージは少ないかもしれないが幾らか損害を与えることは出来るだろう】
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 02:45:01.55 ID:6ctkYe420
>>522

【まさに「気力」だけで戦っていたのだろう、敵意のある者がいなくなった瞬間、少女は倒れこんだ】
【少女の顔を見る】
【ホッとしたのか…泣きながらも少し安心した表情に見えた】

…本当は、もっと早いタイミングで治療すべきだったんだが…
相手が強かった。どうも良いタイミングが見つからなくて、な…
いてーだろ…悪い。…本当すまんかった。

【少年はボードを見ると、すぐに治療に入った】
【2つの傷口にそっと手を当て、少年はこう謝罪する】


【少女の笑顔は、気力がまだ残っているのか、と少年を心底驚かせるもので】

――っ、やべ…

【と少年の目頭を熱くさせる程であった】
【初めて命をかけて戦ったからであろう、少年もこみ上げてくるものがあったのだ】

【少年は涙をぬぐおうとするが、両手はふさがっている】
【泣き顔を見られたくないのか、顔を伏せるようにしながら】
【鼻をすすっている】

…くっそ、こっち見んなよ…
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga !red_res]:2013/09/01(日) 02:45:15.95 ID:G1p/xTWQo
>>513 >>517 >>523

                         <<……いい加減に裁きを受けろ、不届き者が>>
                    <<ならば両方食らうが良い―――その身に灼き刻んでやろう>>

【ユピテルが冷淡な声を飛ばすと―――しゃがみ込んで左の掌を濡れた道路へべったりと付けた。すると彼の半径3m、その地面に電撃が奔る。電光が舞う】
【地を駆ける彼女が其処に踏み入れたのなら―――のた打ち回るほどの痺れが全身を廻るだろう】
【その攻撃には高さが余り無い為、雷から逃れるには跳躍する方法が有るが―――上からは裁きの雨。上下からの裁きが、彼女を襲った】

<<―――……此方は、まだ抗うか。無意味な事に命を削り、能力を無駄に扱う……思い直せ、目を覚ませ……覚ませなければ>>
                          <<―――痛みで我らを理解しろッッッ!!>>

【降り注ぐ雷は、神の裁き。夜の闇を切り裂く閃光の群が、視界を白く染め上げる。その白をバックに唸りを上げるユピテルは―――】
【―――そう、雷神。その雷神に向かい、彼女の渾身の一投、その怒りの篭った注射器が空を裂いて超高速で襲いかかるが、それでも尚】
                                【……神光には、及ばない】

                              <<―――――――――!!>>

<<…………危なかった、が……我の身体には触れることは無かった―――。貴様等の刃は、もう届かない……ククク、フフ……フハハハハハハハハハハハハ!!>>

                   【高笑いの中で、雷の雨が3人に裁きを下す―――否、雷の雨に異変が現れた】

                              <<なっんだと……遅……いッッ―――!?>>

【不規則な軌道、そして目で追うのが困難な程の速度を持つ筈の裁きの雨が―――急に、その速度を緩やかにして―――】

/次の返信を受けて〆にしますのでお願いします
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 02:52:07.78 ID:Jc+ZilhMo
>>524

……っ…………。

【咽ている姿を見て、また笑いそうになるが】
【流石にこれ以上は可哀想になったのか、寸前で堪え】

へへっ、ありがとー。ボクの名前は遊佐 こだまだよー♪
ヒーラーをやってるんだー。

キミの名前は何かなー?

【簡単に自己紹介をした後、相手の名前を問い返す】

【ヒーラー──『癒し手』、回復を専門とする魔法使い】
【とはいっても、この病院の関係者だというわけではないのだが】
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/09/01(日) 03:04:13.06 ID:ZWDuEY/io
>>526

【少年の謝罪に彼女はそれ以上言葉を返さなかった】
【あの状況では治療が無理だとわかっていたし、自分も少年も、最善を尽くしたと言えるだろう】
【だから、静かに首を振って「あなたは悪くない」と暗に伝えるだけだった】


【少年が泣きだしてしまうと、彼女はその涙を、腕を伸ばして払おうとするだろうか】
【別に悪戯心からしている訳じゃないけれど、それくらいのことはできるのだから】
【だから、穏やかな笑顔を向けて――少年の優しさに、しばし浸るのだった】

【治療が終わるまでにもうひとつと、彼女はペンを取った】


『そういえば、お名前を聞いていませんでしたね。
 私はホプス・ブライトです。ブライトとお呼びください。』


【軽く自己紹介したなら、名を教えてほしいと請うのだろう】
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 03:08:04.79 ID:rnzg2PuW0
>>528

「ヒーラー、です?
……ふん、人は見掛けによらないとの言葉があるですが、強ち間違いでも無いのです」

【ヒーラーとの単語に片眉をピクリと動かして】
【何かを考えるような素振りを見せたのも束の間、結局は何時もの皮肉口調】
【何やかんや余計な事を付け加え、やがて自分の紹介となれば――――】


「ゴーリェ・スパシーチェリ。以前は悪魔を屠る組織のリーダーだったのです
……以前は、です
兎に角、こだま。食事の時間に遅れないようにさっさと帰ると良いのです
乱れた生活は太る元なのです」

【その言葉だけを残して、車輪に手を掛けて】
【キィキィと音を立てながら、その場を去ろうとするであろう――――】
【だが、思い出したかのように途中でその動作を止めて】


「嗚呼、後――――」

【「ソフトクリーム、美味しかったのですよ」その小さな言葉は、果たしてこだまに届いたのかは分からない】
【反応を見ることも無く、そのまま車椅子を漕いでいけば――――やがては、その姿も完全に見えなくなった事だろう】

/そろそろ良い時間なのでこれで失礼させて頂きます……!
/お相手、有り難う御座いましたですよー!お休みなさいませ―!
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 03:13:05.45 ID:syVndYt4o
>>517 >>523 >>527

【一匹のイヌは、アスファルトの上に倒れて、体を濡らす看護師の女性の傍で吠えている】
【真上に降り注ぐ、光の矢を仰ぎ見て、砕け散れと一つ吠えた】

【もう一頭も、今は矢をやり過ごして次の機会を伺うべきと判断したのか】
【何処かに伏せて、次の行動を考えている。隙を探している。息を殺している】

【イヌの彼女は駆けている。人の姿だがその影はイヌである】
【雨が降ろうと槍が降ろうと雷の矢が一面に降ろうと、彼女は駆け抜ける】

【ユピテルが手をつき、その周囲に電撃の絨毯を敷き詰めたところで】
【イヌである彼女は瓦礫を駆け上がって、加速したその身を丸めて】
【脚を折って、手をついて、正にイヌが跳ねるように。女は跳躍する】

……この程度で、悔い改める様な人じゃないでしょう?

【矢が遅くなっていることは全く知らない。ただ、降りてこない違和感だけを感じていた】
【電撃を跳び越えて、折り曲げた体を伸ばし、体を捻り】
【何処に当たろうが気にしない。空中で彼女は思い切り、敵を蹴り飛ばす】

【彼は見えるだろうかニヒルに笑う彼女とその振りかぶった右脚を】

【勢いをそのままに蹴った後は、当たろうと当たらまいとユピテルの背後に数m先に着地することだろう】
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage saga]:2013/09/01(日) 03:17:24.38 ID:6vHJpwZmo
>>516,519,525

【爆風により飛んだ先、自分の攻撃故に結果が読めていたから受け身も取れたし】
【防御も十分行うことが出来た】 【――従って、爆発によるダメージ自体は、結晶で軽減出来たが……殆ど剥がれている】

【そして……既に、一颯は迫っていた】 【自身が巻き起きした爆発までも利用したその一撃は、狙い通り右肩に命中】
【――コアを守るため硬く出来ていた結晶は無残に砕けて、そしてコアも砕けた】
【また、"銀色の竜巻"は肩に近い部分――例えば、頭部や胴の右部――それらにも命中し、身体を引き裂く】

【右肩のコアが破壊された影響だろうか――】
【結晶で構成されていた2つの右腕・右翼が、バラバラと欠片になって崩れ落ちていく】
【――そう、コアを破壊されるということは、右腕と右翼を――そして、融合していた"翠晶の水魔"を失うと同義だったのだ】

【着地直後ということもあってか、蹴りで吹き飛ぶというよりは、再度地面に叩きつけられる形になったようだ】
【そんな状態だった事もあり、シーナの攻撃――砂の拳は、胸部にクリーンヒットした】
【――よほど近くにいなければ聞こえないだろうが、打撃音の混ざって何かが折れたり砕けたりする音も発していて】
【直後、口部から多量の血液を吐き出した――】

【また、爆発の衝撃で結晶が大きく剥がれていた】
【返される爆弾――二度も水素爆発を受けるなんて想定しておらず、爆風が悪魔を呑み込む】

【……幸い、とでも言うべきか、この爆発に寄る余波は少ない】
【接近していた一颯と邪禍の距離は、彼の攻撃によって幾らか離れていた】

>>ALL

【右肩と右翼を失った事で、その断面からは多量の出血が発生しており】 【胸部……肺へのダメージによって、呼吸すらままならなくなり】
【返された爆弾による爆発は、広範囲の肉を大きく削ぎ落としていた】
【血達磨な悪魔は、もはや言葉すら発することの出来なく――】

…………ククク……ヒャハハハ……ヒャァアァアアーーーーハッハッハッハァァアアーーーーッ!!

こォォォゥの、……糞共がッ! 臭ェケツからメェリメリひィり出されたド阿呆共め――俺様は超強ェ悪魔、邪禍だぞッ!
人間だったら間ァ違いなく死ィぬようなダメージ如きで、……そォんな俺様が死ィぬとでも思ったか? ドォォウ阿呆ッ!

【……なっていなかった、おそらく肺がやられたであろうのに、一体どこから声を出しているのだろうか?】
【威勢だけはまだまだ良い、しかし"肉体的には"厳しいのだろう――】

しィかし、"虹の魔力"絡みで少々疲れが溜ァまっていたようでなァァアア、俺様の力はこォんなモンじゃあねェ……
……今ォ日は、……こォのくらいで勘弁しておいてやァろう――次は"多対多"だ、容赦はしィねェ

【身体の下に現れる魔法陣――悪魔が溶けて"真っ黒なナニカ"になったかと思えば、それに吸い込まれていった】
【その僅かな間に感じるだろうか、見えるだろうか――それは今までの悪魔が発していたモノとは比べ物にならない程の"エネルギー"を感じさせ】
【更に、喰われて同化されようとしていた無数の"怨霊"が、逃げようとして外へ向けて手を伸ばしていた事に――それはともかくとして】

(……ユピテル、だァったかァ?) (今ォ日は1つだけ訂正しィておいてやァろう) (神が人間を選んだんじゃあねェ、俺様が選んだんだ)

【――あなた達は悪魔を撃退することに成功したのだ!】

/お疲れ様でしたー
533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 03:22:18.61 ID:I95PfrBOo
>>523>>527>>531
「コレは……無意味な事じゃない……。貴方の起こしたこの行動こそが無意味なんですよ……」

夜空を埋め尽くす閃光に司会を覆い尽くされながらも、口から紡がれるのは反抗の意思。
この状況下、『神』となった彼には、決して負けないというように。服従など、死んでもしないと言う意思の元に。

「そして無駄じゃない! 貴方の……いや、アンタの蛮行を止められるなら、少しでも足止めできるンなら……!!」

渾身の一投は、やはり、彼には届かなかった。
Drogueに依る身体強化も後残り僅かだ。効果が切れるまでにあの光の矢を捌ききれるとは思えない。
……いや、そもそも身体強化をしていたとしても難しい線だ。かと言って、この短時間で彼を倒せるものか。
諦めかけていた。諦めざるをえない状況だった。……にも関わらず、まだ女の体は、矢に貫かれてはいなかった。


「――――――ありがとうございます」


その瞬間では、まだ光の矢が遅くなった原因をトランプの彼だと断定はできなかった。
けれど、女はそれが神の贈り物だと思った。人間をランク付けするためのものではなく、悪を裁くためのものとして、今此処に贈り物が有る。
僅かな猶予の中で、女は注射器を3本召喚する。それぞれに赤、青、黄の薬液を入れて、何時落ちてくるかもわからない矢の下で振りかぶりながら、



「行けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――――っ!!!!」



3本を同時に、彼に向かって投擲する。これが最後の力かと言うべきか、その速度は今までのどの投擲よりも早い。
そして、その投擲がどうなったかに関わらず、女はドーピングの副作用によって倒れこむことになる。―――空に向って吠える、犬が一匹見えた。
534 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 03:23:25.36 ID:Jc+ZilhMo
>>530

ゴーリェちゃんかー。
……悪魔を屠る組織のリーダー?

【小首を傾げるが、既に少女はこの場から去ろうとしていて】

まったねー!

【大きく手を振ってゴーリェを見送る】
【そして最後に放たれた小さな言葉は、しっかりと少女に届いていて】

……へへへー。

【一人で笑っていると不審な目で見られてしまうのは分かっているが、どうしても口元が緩んでしまう】
【尊大な少女が最後に残してくれた感謝の気持ちが、どうやらとても嬉しかったらしく】
【結局にやけている自分の表情を片手で隠すようにして、こだまは病院を去っていった】

/お疲れ様でした!
535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 03:23:26.03 ID:6ctkYe420
>>529

…っはー、かっこわりーとこ見せちまった…
【涙が引いた少年は、そう言いながら少し笑って少女の方を向く】

【やはり少女は笑顔を見せる】
【少年はまたウルッと来たものの、今度は何とか堪える】

【少女がボードに何か書いている間に】
【少年は少女の傷がどのくらい治療できたかを見てみる――】

【――少女の傷は少年のよりも真ん中を捉えていて】
【少なくとも自分の治療の時より、長い時間がかかるだろう、と少年は推測する】

【ペンの動きが止まったのが目に入ると】
【少年は傷口からボードへと目を移す】

…あー、名前か、自己紹介すらする暇なかったもんなー。
ブライト、か。良い名前やな。
俺はねこむら。どこがファーストネームでーっていうのはよくわからん。
だから、普通にねこむらーって呼ばれてるから、ブライトもそう呼んでな。

【と自己紹介を返す】

あ、あとな、ブライトの足の傷…
案外ざっくりいってて、俺の魔法だともう少しかかるっぽい。
…まあ、もうちょっとじっとしててくれ。

…あ、つーか、結構、血出てたから。
いやー、よー倒れんな…ふつう貧血になるわ、あんなん。
まあ、なんか元気になるもんいっぱい食ってな。太るーとか気にすんなよ。

【少年は少女に、傷に関することを隠さず伝えた】
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/09/01(日) 03:32:23.67 ID:Wu3etz99o
>>527>>531>>533

“無駄ァ?無駄なのはお前なんかに使ってやってるこの時間だ”
“アイツからすりゃあ意味があるのかも知れんが、こんな目的外の事してたって全く無意味だなァ”
“……それと、知ってるかァ?神だなんだって喚くようなやつってのはなァ、大抵が 小 物 なんだぜぇ?”

【その口調も言葉も、全く違う、乱暴なものとなり、挑発するようなものとなっていく】
【それから男は、地面近く、僅かに大地から離れる程度の高さで飛び込んで】
【その姿勢は足元の電撃など知らぬかのよう】

“オレの攻撃は……アイツのより痛ェぜ!”

【高度を出さない代わりにスピードがあるため、一気に距離は詰まり、残っていた赤のトランプを一気に放つ】
【半分は真っ直ぐに、残る半分は左右にカーブした迂回軌道をとって飛んでいく】
【その速度は最初のものより勝るものであり、必然、その威力も増す】

ぐぅ……!ガァッ!!な、何……が……ッ!

【攻撃を放てばまた元の男に戻ったようで、あの邪悪さはナリを潜める】
【しかし電撃をモロに食らってしまった以上、攻撃がどうなろうと暫くは倒れ伏したまま、動けないだろう】
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga !red_res]:2013/09/01(日) 03:42:38.27 ID:G1p/xTWQo
>>531 >>533 >>536

【神の裁き―――だった筈の其れの異変に唖然としている時間は無かった。風を切って駆ける彼女に「対応」するには余りにも時間が足りなかった】
【躱せる隙など無かった筈なのに。今頃全員、裁きを受けて平伏している筈なのに、筈なのに、筈なのに―――】
【「筈」が重なり、1つのビジョンがようやく脳裏に浮かんだ。浮かんでしまった。―――敗北、その2文字】


<<―――ッッ……!!〜〜〜〜〜ッッ!! ふざけッッ―――っごぼぁぁっっ!!!>>


【激昂する彼の側頭部を―――彼女の蹴りが吹き飛ばす。能力は確かに圧倒的だ。クラウソラス、裁きの雨―――GIFTを指揮するのに相応しい力だ】
【唯―――能力に過信する余り、肉体を鍛え上げるような事をせず、全て「能力」に頼り切り、彼等を舐めていた】
【―――その後悔が、宙を舞う最中に初めて感じられた。 ―――そんな彼への裁きの矢が3本、襲いかかる】


         <<〜〜〜〜〜ッッ!! 何故……何故ェェェッッ……!!>>


【トランプで痛めた箇所、腹へと突き刺さり―――彼が困惑と苦しみの表情に溺れる。そのまま、最初の雷でぐしゃぐしゃになった道路、交差点のど真ん中へと倒れこんだ】
【裁きは終わらない―――ユピテルへの。男の朱のトランプが、倒れこんだ彼へと追い討ちを仕掛け―――爆発。クラウソラスは既に機能していなかった】

【―――爆発で焼け焦げながらも、まだ息はある―――いや、放っていても死ぬ程の重症だった。だが、彼は口を開く。嘲笑っていた。だが其の表情には悲しみが映っていた】
【そして、何かを悟り、覚悟したような。三白眼は雨降る空に。未だ止まない雨が彼の顔を濡らす。ユピテルは震えながら両手を伸ばした。弓を放つジャスチャーだった】

<<フ、フ……ン……今回……は……『小手調べ』だった……のだ。 此方も……まだ楽園を……作る準備が完成してはいない……>>
                 <<故に……ッグ……今回の目的はッ、ぐ、水の国の陥落ではなく―――>>
   
                          <<―――水の国に恐怖を植え付けること>>

<<能力者の恐ろしさ……無能力者との格の違い。其れを市民の心に……刻み込めば、自然と……能力者への……畏怖がッ……生まれる。……そしてその目的は、既にッ、果たした>>
<<―――我……は……最後の剪定≠もってして……この生命を……我が父、アルフレッドに捧げ……ようッ……ああ、貴様等に向かってじゃ、ない。この国に向かって、だ……>>


                              <<<  裁  き  の  雨  >>>


【最後の魔力を、生命力までもを振り絞り放たれた電光が空を昇る。先程よりも太く、高く―――。そして、先程よりも大きく爆ぜ、数多の流星が散った。―――響く爆撃、上がる火柱】
【無差別に水の国に襲いかかる其れはまるで隕石―――そして、この瞬間何個の希望が潰え、命が失われたのだろうか。絶望の光景を想像するだけで―――】
【この男の、歓喜が止まらない。この瞬間にも、剪定は進んでいる。其れも物凄い速さで。ユピテルは笑った。スッキリとしたような、満足そう表情で】

               フハ、は、は…… 止められない……神の意思は。さぁ……怯えろ―――市民共……!
次の剪定は……何時か、明日か、1週間後か、1ヶ月後か……そして……心に刻めッッ……能力者こそ、この世を束ねる優良種だと……

            <<<< ア  ル  フ  レ  ッ  ド  さ  ま  ……  万  歳  ッ  ッ  !  !  >>>>

【―――絶叫したかのような声を上げれば、ユピテルは多くの市民を引き連れて死亡した。 そして彼の死体に、自らが放った裁きの雨が突き刺さった―――】
         【……焼け焦げて原型の無い死体が、其処にはあった。最早最初に散った自警団員の其れとの違いなど、無かった。】

/次が〆になります
538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) [sage]:2013/09/01(日) 03:44:40.42 ID:c6p5+f6so
>>519,>>525,>>532

が――――っは!

【刹那の交錯――――その中で一颯が認識できたのは、右足に感じた確かな手応えまでだった】
【悪魔を蹴り飛ばしたことで勢いは多少弱まったものの、それでも衰えることはなく】
【結果、一颯は勢いのままに吹き飛んでいって、背中から街路樹に思い切りぶつかることでようやく止まる】

っ痛…………ゲホッ。
どうやら…………終わった、みたいですね。

【ずる、と力なく木に体を委ねる一颯。左足と左肩、脇腹からは出血が止まらず】
【更に背中を打ち据えたことで、息も絶え絶えの状態だ。妖怪≠ノ近づいた今の状態でなければ、かなり危なかっただろう】
【何度か咳をした後でようやく悪魔の方を見れば、他の二人の助力もあり、既に事は終わっていて】
【不可思議な力を肌で感じながら、魔法陣に吸い込まれる悪魔を確認すると、残る二人にそんな事を言う】

…………今更ですけど、ぼく、鳴子一颯と言います。
今日はほんと、お互いお疲れさまで…………あ、あれ? 視界が…………。
あぁ、せっかくだしもうちょっと話したいのに…………はは、ちょっと限界、っぽい…………かな…………。

【息を整えながらも自分の名を告げたところで――――限界が来てしまったようだ】
【痛々しく歪むその瞳から、少しずつ光が失われていく。何より、強敵との戦いを終えて気が抜けてしまったのだろう】
【残念そうに一言述べた後――――もし二人が名乗り返してくれるなら、最後の力でそれを聞いて――――がくりと頭を垂れる】
【気絶した一颯の脳裡で、街に攻め入るGIFTの刺客達の姿と、「超強ェ」悪魔の顔が交互に点滅して】

【ただ偶然居合わせただけの、半妖≠フ少年。能力者の一人として、この先の彼の道が新たな刺客達と交わることは、果たして…………】

/お疲れさまでした!
539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage saga !red_res]:2013/09/01(日) 03:45:01.71 ID:G1p/xTWQo
【雨と共に脅威は過ぎ去った。建物に刻まれた激戦の痕も、水の国の技術力を持ってすれば復興は直ぐだろう】
【しかしながら、多くの命が失われたという事実と人々の心に植え付けられた能力者への畏怖は過ぎ去ることはない】
【―――それが奴等GIFTの狙いであり、その点におけば敗北を喰らったのだろう。水の国を支配されることを免れただけで良かったのではあるが】
【「総司令官を葬ったのだ、GIFTは機能停止だろう―――」そんな意見もある。だが、この意見ほど的はずれなモノは無かった】


                       【そもそもGIFTには総司令官なんて地位は無い】

                                   【そう】

                         【其れすらも<<嘘(フェイク)>>】


    【動画では重厚な装備に身を包んでいた兵士が、実際は市民に紛れ込むために私服であった様に、此方も―――ハッタリ】
   【これがアルフレッドの策だった。元々ユピテルが死亡する可能性は高い―――そう踏んで、そして彼にその役を演技させて】

【そしてまたいつか起こるテロ―――その時に、より大きな絶望を送りつける。「総司令官が死んで、崩壊した筈では無かったのか―――」と】


【もう安息は訪れることは無いのかも知れない。水の国を恐怖に陥れたコーネリアスを撃破して手に入れた筈の安息は、実は嘘であったのだから】
【代わりに名前の違う組織が、あの革命家と同じように恐怖に陥れた。つまりもしGIFTが撃破されたとしても、また他の組織が―――などと考えてしまうのだ】
【一生、安息の日々は来ない。安らかに眠れる夜は来ない。幾ら警備を固めようと―――市民にはあの爆撃音が、あの雷鳴が、あの裁きの雨の音が耳に鮮明に蘇ってくるようだった】

/これにてイベント終了です、ありがとうございました
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/09/01(日) 03:47:50.29 ID:ZWDuEY/io
>>535

【涙が止まったのなら、ブライトは手を下ろすだろう】
【そう言えば二人とも、止みもせず降り続ける雨にうたれっぱなしだった】
【そんなことを彼女はふと考えた瞬間、くしゃみをひとつすることだろう。もちろんねこむらとは逆を向いて】
【明日は風邪かなーなんて思いながらのそれは、まったくの無音で――】

【その反動でも傷が痛んだようだが、先程までのように大きく苦しむことはなかった】


『えへへ、ありがとうございますっ。
 ねこむらさん、ですね。何だかかわいい名前ですね。』


【ボードにゆっくり書き込んだなら、文字をねこむらに見せようとする】
【読み終われば、すぐに消して――新たにまた言葉を連ねてゆくだろう】


『わかりました。本当に、ありがとうございます。
 アドレナリンが出ているんでしょうか……何ででしょう。
 ただ、許せないって気持ちが大きかったので、そのせいかもしれません。

 はいっ。多分明日は風邪を引いてしまうので、たくさんご飯を食べますね。

 あの……私よりも、ねこむらさんの傷は大丈夫ですか?
 脚を怪我していたと思うのですが……。』


【ボードいっぱいいっぱいに、ねこむらへの返答を書くだろう】
【本人はこう言っているが――ねこむらがいなければ間違いなくあの後意識を失っていただろう】

【そして、ねこむらのおかげで余裕が出てきたのか、今度はブライトが心配する番だった】
【彼みたく治療はできないから、何ができるというわけでもなかったのだが――】
541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 03:53:44.11 ID:x1FyPl3Lo
>>525>>532>>538

『ふんっ――本気出してなかっただけだ、と?』
『随分と使い古された負け犬の捨て台詞なのだ!』

【シーナは消えていく邪禍の言葉を聞くと】
【傷ついた右腕に、固めた砂をガーゼのように当てたあと】
【腕を組み、無い胸を張って悪魔を見送った】

【本当ならば怒りをぶつけるべく追撃を仕掛けたいところであったが】
【溶けて消えていくその様を見て】
【現状を考えて逃走を妨げ止めを指すことは不可能であろうと、頭の中で結論を出していた】

【今夜使った力は大きい。シーナとしてもこれ以上攻撃に割く余裕は残っていないのだ】


『むー……こんなに汚れて傷も負ってしまっては』
『爺様に叱られてしまうのだ』
『帰る前にどこかで洗濯していかねばならんな……』

【大きな溜息を一つ吐き出すと】
【先程まで邪禍のいた場所へと背を向けて指をパチンと鳴らす】
【すると、ゴーレムの着ていた服やトマホークなどのある位置が流砂のように変化し】
【それらはずぶずぶと地面に埋まっていく】

『さて……では、世話になったな皆の者』
『今宵の戦い、お主たちの力は大きな助けとなってくれた』
『私の名はシーナ、また同業で縁があったならばよろしく頼むのだ』

【シーナは、鳴子とアーデルハイトに向けて】
【そうボードの文字を変化させて、上から目線な語調で感謝と別れの言葉を投げかけ】
【前方へと小さな石のようなものを放り投げた】

【石――ゴーレムコアを中心として、先程男を構成していた砂が集まり】
【粘土をこねるようにしてみるみる内に形を変えていく】

【出来上がったのは、ロバの形をした少々不格好なゴーレムと中肉中背の男性型ゴーレム】
【シーナは身軽な動きでロバ型に飛び乗ると】
【パカパカと軽快なヒヅメの音を鳴らしながら、その場を去っていく】

『それと、これは軽い"さぁびす"なのだ。存分に感謝してもいいぞ?』

【残った男性型ゴーレムは、気絶した鳴子の所へと歩んでいき】
【抵抗がなかった場合、病院まで抱えて輸送することになるであろうか】
【ゴーレムは何もなくとも、3時間程度でただの砂に戻っていく】

/皆様お疲れ様でした!
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 04:10:13.41 ID:6ctkYe420
>>540

【ブライトがくしゃみをしている】

…寒いか。普通はこのコート貸してやるんだけどな…

【今着ている赤色のオーバーコートをパタパタさせながら】

…ほら、雨でぬれてるだろ…重いだけなんだよ、コイツ。
わりーな…何から何まで。

【申し訳無さそうな顔をしてこう話す】


…ばっか、かわいいとか言うなよ…ちょっと気にしてんだよ…

【そう言う少年は童顔というよりはむしろ引き締まった顔立ち】
【確かに"ねこ"という名前には不釣り合いなのかもしれない】

アドレナリン、か。
まああんまり好きな言葉じゃねーけど、
気合、だったんだろうな。

で、ブライトはその気合がすげーやつだってことだな。
…でも、許せねー!でこの気力は本当すげーよ…男の俺でもばたんきゅー…だな。

おう、飯はいっぱい食えよ。動いた分は太んねーから安心しろ。

俺の怪我か、俺は刺された直後に治療しちまったからな、
出血もそこまでしてねーし、傷もすぐふさがったし、だな。まあ気にすんな。


…クソ、もっと早くできなかったのかよ…

【少女が書くボードに、口調はさておき、丁寧に対応する】
【最後の一言は、少女にも聞こえるか聞こえないかぐらいの大きさのつぶやきで】
【雨の音で聞こえなかったにしても、その悔しそうな表情から】
【ある程度の内容は汲み取れるのかもしれない】
543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 04:14:52.20 ID:syVndYt4o
>>533 >>536 >>537 >>539

【彼女は振り返って、次の攻撃に備えようとしたが】
【彼奴が倒れ、そして文字通り、散っていく姿を見、降り注ぐ死を背後に】
【その時間が過ぎ去るのをただただ、待っていた】
【絶望を引き連れて、この世から消えていくものを、イヌの目で見た】
【幾多の人は死んだ。ただ、その他の動物はそれに計上されない】

……莫迦は死んでも治らない…

【死ぬ寸前まで調子を崩さない彼奴にそう感想を思った】
【まあ…死に際でメソメソされるよりかは…やりやすいけれど…】

【雨は止んだ。戦闘も終了した。あるのは散らかった街に瓦礫と死体】
【長い雨は街と人々の記憶にこびりついた、恐怖や絶望や死を洗い流すことは無かった】

【イヌは雨に濡れた体を振るって、水滴を飛ばした】
【彼女も立ち止まるのはやめて、つけていた重い手甲を外してその辺りに投げた】
【破れたウインドブレーカーのポケットに手を入れながら、倒れている二人に声をかける】

……お疲れ様。二人とも、街の防衛と迎撃に協力してくれて感謝するわ。ありがとう。
あんなのでも私一人だと手強かっただろうから…応援が来るはずだったんだけど、何処もこの調子かな…

【ひとりずつ声をかけて、必要とあらば起き上がるのに手を貸すだろう】

………もうすぐ、人が来るだろうから…。そのクルマで…本部で治療してもらったほうがいいわ。二人とも

【そう会話を続けながら彼女は自分の停めておいたバイクに歩いて行くと、イヌたちが籠手を噛んで持っていく】
【それを受け取って、バイクのシートの下へ仕舞った】
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage saga]:2013/09/01(日) 04:18:05.78 ID:zjiFxwhZo
>>532

【投げ返した結晶は破裂すると予想していたが、彼女の予想を裏切って、それは爆発した】
【恐らくは何らかの化学反応なのだろうか。こちらも彼女の予想を裏切って、化物の結晶を見るとかなりの威力があったようだ】

【ともかく、化物に致命傷を与えたのは確実だろう】
【――――と、確信したのもつかの間。やはり悪魔は“まるで効いていない”と減らず口を叩く】

【が、実際、それは強がりでも何でも無いようで、肉体こそ満身創痍だが、言葉の勢いや威圧感などは変わりない】

――――まあ、良いですわ。
今日のところはこれでお開きにいたしましょう。

【アーデルハイトの口調も元に戻っている。が、どこか落胆している様子もあり、熱りが冷めきった訳では無いようだ】

【彼女は負傷した足に顔を歪ませながら、悪魔がドロドロに溶けていくのをじっと見つめていた】
【あくまで毅然とした姿勢であったが、悪魔が完全に消え去ったのを確認すると、その場に座り込んだ】
【彼女の方は限界近かったのだ。既に彼女の武器たるロープも撃ち尽くし、再利用するしか残されていなかった】

ふう……。大変な仕事でしたわね。
こんなに汚れて……、それに雨がとても冷たいですわ。

【未だ降りしきる雨の中、既に洋服が汚れる事も厭わず、地面に座って、自身が放った数々のロープを解き始めている】

お二人方もご苦労様でしたわね。
――――大してお役に立てなかったけれども……、お陰で助かりましたわ。

【全てのロープを解き、また再び袖の中に仕込みきると、すっくと立ち上がり】
【またもとの毅然とした姿勢で、通りを歩き出し始めた】

私はアーデルハイト・リッヒベイン・ウェルシィ。以後お見知りおきを。
それでは、またどこかで。

【そう後ろ手に言って暫く歩くと、何か思いついたようにくるりと反転して戻ってくる】

――――忘れておりましたわ。

【そう言いつつ、地面に転がっている100万の札束を洋服の中にしまい込み、再び踵を返して行ってしまった】

/お疲れ様でした。
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2013/09/01(日) 04:28:23.96 ID:ZWDuEY/io
>>542

【再びねこむらが口にした謝罪の言葉に、彼女はふるふると首を振って答えた】
【気にしないでください、という意図だけれど――ほんのちょっぴり、わかり辛いかもしれず】


『はい……気合、だったんでしょうか
 でも結局、私には何が正しいか答えを見つけることはできませんでした。
 けれど、次にあの人に会った時は必ず、止めてみせるつもりです。』


【ボードにそう書いたなら、ねこむらに示した。そこには彼女の決意が書いてあって】
【もしかすると彼女が気を失わずに戦えたのは、その意志の強さなのかもしれない】
【まあ、要するにねこむらの言う通り気合だった】

【ボードには『なら、いいのですが……』と続けられるのだろう】
【それでも、傷口を目にする度に、心配そうな顔を向けたりして】


――?


【雨が降っていなければきっと、その呟きを聞くことができたのかもしれないが、それは叶わなかった】
【でも、ねこむらの悔しげな表情が、彼の気持ちを物語っていて――】


【そんなこんなで、滞りなく血が止まればやがて彼女は立ちあがるだろう】
【とはいえ二人とも重傷なのだから、一緒に病院へ行こうなんて言い始めるはずで】

【それからは少しずつ、元の日常へ戻ってゆくのだろう――】


/眠気がそろそろヤヴァイのでこのあたりで!お疲れ様でした!
/もしやり残したことがあれば1レスで納まる程度にまとめておいてください。起きたらまとめて返しますのでっ
546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 04:53:22.11 ID:6ctkYe420
>>545

…止めてみせる、か
――俺はあいつの攻撃で精一杯、
逆にもし、俺があいつより強かったとしても、問答無用で倒してた。

あいつを「変えよう」としてたのか…
通りで、強い訳だ。なるほどな…

【ブライトの芯の強さに合点が行った少年】
【彼女の性格、価値観に改めて感心する】


―――ん、ふさがったか。

【ふとブライトの傷口を見てみると、いつの間にかふさがっている】
【少年が初めに想像していた時間よりも、とても早かったように「感じた」】

【それは、自分の治癒魔法が上達したからなのか、それとも―――――】


【ブライトが立ち上がる】
【それに合わせて少年も立ち上がる】

―――おう、病院行くか。
あ、俺の肩使えよ。ブライトの方が重症なんだからな――

【と自分の肩をクイクイッと動かしながら言う】

【二人はぎこちなさを残した歩きで、近くの病院へと進み始めた―――】

/お疲れ様でした〜!
/これにて完結でお願いします!
/拙い描写で…大変失礼しました、ぜひまたよろしくお願いしますー
547 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 08:44:16.22 ID:I95PfrBOo
>>536>>537>>539>>543

彼の散り際は、一組織に仕える者としては立派なものだったのだろう。
その最期の時まで主義思想を崩さない態度は、またGIFTという組織の恐ろしさを再認識させた。
能力者至上主義。無能力者を劣等種と蔑み、虫以下の存在として扱う。どんな事をすればそんな思想が出来るんだと女に思わせる程だった。

「やっ……た……」

しかし、もう彼はこの世に居ない。
神光でダメージと麻痺を受け、Drogueの効果も相まってその場に倒れ込む女は、確かに彼の最期をその目で見届けて、静かな歓声を上げた。
総司令官。その彼が死んだことでGIFTに与えるダメージは小さくないはずだろうと。誰しもがそう思う。実際、女もだ。

次にGIFTが襲来する際、果たして女が思うモノは何なのか。それは、実際に来てからしかわからないのだけど。

「ありがとうございます……貴女も、トランプの貴方も」

彼女に手を貸してもらって、尚痛む身体を無理やりに起こす。とはいえ、完全に立ち上がるのは難しいだろう。
息を整えながら、2人へと丁寧に頭を下げて感謝の言葉を示した。

……此処で「治癒」すれば、きっと自分は意識を飛ばすだろう。自分のダメージを鑑みて、女は彼女の提案に従うことにした。
本部に着けば、自分の能力を説明して治療を拒否し、横になれる場所を貸してもらうだろう。此処で気絶してしまうのは、色々と危ないし。


とりあえず今は―――SCARLETの応援が来るまでは、GIFTの総司令官を滅したその達成感に身を浸らせていよう。
その数時間後には、自分はフルーソ各地の要救護者を助けるために尽力していることだろうから。

/主催者様、参加者の皆さん、おつかれさまでした!
/こちらは主催者様の締めのレスの後、自分で止まっているのですかね……だとしたら、ディハートの方、リュドミラの方、すみませんでした。
/ともあれこちらはこのレスで締めとさせてもらいます。ありがとうございました!
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 10:07:12.12 ID:aeDrA5Nxo
>>488

――……結論から言うなら、あれが求めていたのは君じゃない
正確に言うなら君と言う器を求めていた。君自身は、どうでも良かったんだろう

【敢えて淡々と、鈴音にとって残酷な答えになろうとも、――不正解であろうとも】
【語った理由が其処だった。あやすように背を撫ぜるのが、言い聞かせるようで】
【挟まれていたトカゲはいい加減に苦しさの限界だったのか空気を読んだのか、するりと逃げていった】

……、――けれど

【向かい合う形、受け止めた頭を更に抱き締めるようにして、空いた僅かな隙間さえ埋めて】
【耳の傍になるだろうか。吐息さえ掛かる距離で低く囁く、教え込むように――染めるように】

……私は、“君”が好きだよ。いま此処にいる“鈴音”を、世界の誰より愛している
君が私を呼んで、私を求めてくれた日から、私の存在意義は君だけになったんだ
そう……君が求めるから、私が此処にいられる――比喩で無く本当に、ね

【腕を落とされた、幾度となく致命的に切り裂かれた、仕舞いには胴を切断された】
【魔族を混ぜ込んで取り込んで維持していた体も魔力も命も、半魔との戦いで失った】
【それでも彼が此処にいる理由は――失った代わりにあの日彼女がくれた桜色の力と、】
【求めてくれる思いが、もうとっくに存在しないはずの彼を、此処に留めていた】

【(信仰されなければ力を失ってしまう神と同じだった。彼女が要らないと一言いえば、本当に其処で終わるのだから)】

【一度ぎゅうと強く抱き締めてから、名残惜しげにそっと体を離して、ゆっくりと視線を合わせようと】
【――その瞬間から彼女を苛むだろう呪いは、それこそ本当に、どんな害を与えるかは分からない】

【(いまこの目だけなら、白蛇の見せたあの慈愛に並べるだろうか。百年の思いを越せるとまでは言わない)】
【(けれどその愛おしげな視線は、余す事無く他の誰でも無い“鈴音”にだけであるのだから――それだけは、きっと)】

信じてくれて有難う。勿論私も、君を信じている――教えてあげようか?
私がどれだけ君を愛しているか、君自身に、正しく分かるまで……何度でも

【あの白蛇から許された事が一つだけあった。今更それを思い返して、ほんの薄く哂う】
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/09/01(日) 11:22:16.09 ID:rpKbfQaso
>>537>>539>>543>>547

【―――攻撃は決まった。あれだけの敵を倒したのだ。ああ、早く捕らえなければ……】
【動かぬ体でそんな事を考えていた。しかし無情にも、捕らえるべき相手が、己の命を使ってまで更なる死を引き起こす】

【――嗚呼、自分は何と無力なのであろうか】

くっ……!ま、ただ……また俺、は、肝心な所で……!

【電撃を受けていなければ止められたのではないか?――だが、気付いたら既に地に伏していたのだ】
【何故?自分の行動の筈ではないか――わからない、その少し前から記憶がない】

【繰り返す自問自答。まるで誰かに体を乗っ取られていたかのような不自然な記憶の穴】
【残っているのは後悔と痛み、そして得体の知れぬわだかまり】

【だが、何はともあれ水の国は守られた。……例えそれが一時的なものであれど】
【GIFTが残した爪痕は大きい。しかし勝利を得た事は揺らぐ事なき事実なのだ】

くそっ……――ん?あ、ああ、治療か……俺はいいや

【痺れが抜けてきた頃、不意に犬の女性に声を掛けられればのそのそと体を起こす】
【若干足元も覚束無いが一人で立ち上がり、少し空を見上げ、ふうと溜息を一つ】

俺は一人で大丈夫だけど、お嬢さん方はあんまり無理しちゃいけないぜ?
……それじゃ、俺は帰るよ、さっさと風呂に入りたいしね

【今一度、軽い調子で言ってみせるが、やはり疲れやダメージがあるのか、どこか翳りが見えて】
【それから歩き出すが、少しすると不意に立ち止まり】

ああそうだ、俺は夜の国自警団のディハート・グリムジャックだ
また会うことがあったら…宜しくな

【それだけ言い残して去っていくだろう】
【勿論、防衛参加への報酬はしっかり貰っていくのだが】

――――――――――――――

……こそこそ覗くたぁ趣味悪ぃんじゃねえかぁ、おい?

「あら、わざわざ表の人格のフリして話してる方がよっぽど趣味悪いと思うんだけど?」
「まあいいわ、マスターが待ってるから早く行きましょ。疲れてるのは体だけだし大丈夫でしょ?」

へいへい、わかりましたよ、っと




/こちらこれで〆になりますー
/お疲れ様でしたー!
550 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 11:50:52.75 ID:x6PzlIsB0
>>548

【優しく背中を撫でられるたび、ぐしゃぐしゃに絡まった思考がひとつずつほどけていくようだった】
【すぐに思考を絡めて自らを追い詰めてしまう悪癖、これでもましになったほうで、彼さえ居てくれれば、もっとずっと良くなる】
【ポストが赤いのも空が青いのも自分のせいじゃないと思うのをようやく許せるようになっていた、緩く瞳を閉じれば】

……――うん、

【抱き締められる腕の中が世界中の総てになる、暖かさと、匂いと、声の低さと、すべて愛おしいもので満たした世界、】
【それならば何かに取り乱したりするようなこともない、余韻こそ残りはするが、涙の本体もとうに引いているようだった】
【耳に掛かる吐息がくすぐったいと言う風にむずがってみせるような余裕さえ戻っている、けれど逃げ出さないのは、当然とも】

一緒に居てくれないと消えちゃうの…… ほんとう、だよ

【――もう世界中でここしかなかった、世界中でここがいいと選んだ、だいすきな腕の中】
【離されたら落ちて砕けてしまう、誰かに抱きとめられていなければ呼吸すら満足に出来ない仕組みで、完成品】
【はじめからひとりで生きられるようになんて出来ていなかったのは縋られたかったのだろうか、今となってはもう分からないこと】

【預けられる存在の重さをしっかりと抱きとめる、そっと囁く声は彼よりずっと高い鈴の音色、――差し出す重さは、きっと一緒】
【絶対に裏切らないからと誓うようにその背中に両手を回して抱き締めるのだろう、少しの隙間すら許さないように、力を篭めて】
【それはその存在を確かめるようでもあるし、こちらの存在を確かめさせるようでもある、ころとソファに転がされた宝玉、】

【(ふたりきりの世界に彼は要らないとも言っているようだった、とは、余談だろうか?)】

――――、うあ、ぁ゛、っ……、

【やがて求められて開いた眼が知っていて、それでも、何の躊躇いもなく覗き込むのだろう】
【嬉しそうに嬉しそうに見つめて、見つめられて、――はじめの数秒ばかしは大丈夫そうにしていた、耐性が】
【鍍金の剥がれるように秒速で堕ちていく表情、やがて苦しげに呻く声、零しても。――逸らしたく、なくって、】

【(深く深くで繋がる彼とのリンクを揺らされるようだった、ひどい貧血と乗り物酔いとをかき混ぜたような、)】
【倒れこんでしまいそうに一度身体がぐらり揺れて、視線が逸れる――抱きとめてくれるだろうか、すぐ後ろにソファの柔らかさがあっても】

っ、っ――、……っ、ぁ、あ、? おとう、さ、――――せし、る、ぅ、
…………――いっぱい、いっぱい、おしえ、て?

【眉を顰めれば喘ぐように息をする、それでも苦しさに確かに嬉しさを潤ませる瞳は、まだ、じっと彼を見つめていて】
【彼さえもう一度視線を合わせようと思えば合うのだろう、顔色が悪くても、息が荒くても、まるで耐性のない人間よりはましなはず】
【どうしてか思い出したように名前で呼べば微かに震える指先がそちらへと伸ばされる、口元が、白い歯を微かに覗かせて笑っていた】
【絞めようと思えば絞めやすいような位置にちょうど首筋もある、――教えようと思えばいくらでも教えられるような、いま】
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 13:13:37.26 ID:aeDrA5Nxo
>>550

【本当に久方振りになる目と目の逢瀬――オリーブ色の目は、右がほぼ黒色に見えるほど瞳孔が拡大し】
【左はオリーブ色の中に僅かな黒点が浮かぶ程度にまで瞳孔が縮小している、散瞳と縮瞳のまま固定され】
【見ようによれば黒とオリーブのオッドアイにも似た目。それが観察出来るほど近い距離で重なる、熱を持つ視線】

【苦しむ声に目を細めた。辛い表情を見て微かに口角が上がる、其処には明らかな喜色を覗かせて、】

……嗚呼、いいな、これ……凄く良い
辛い? 苦しい? でも欲しいんだろう?――ふふ、頑張れ

【今まで何で避けていたのだろう。まるでそう言うような声色だった、面白いものを見つけたとでも言うように】
【揺らぐ体を抱き留めて、片手をその顎に添えようとし、叶えばくいと持ち上げて視線を合わせようとさえした】
【その片手はそのまま首筋に降りて、薄い掌と長い指が、彼女の頸を緩く締め上げていこうと】

鈴音、もっと私を……私だけを見ていて、感じて、溺れてしまえ
君には私しかいないんだよ、絶対に逃げられない、いや……逃がさない。

教えてあげる、全部、君にだけ――出来る限り、優しくするから

【呼吸の苦しいだろう状態でその口を塞ぐように、苦しいのを知った上で、ずっと深い口付けを落とそうとして】
【そのまま背凭れへゆっくりと押し倒すだろう――背の高い彼が覆い被されば、まるで彼女を捕える檻のようにも見える】
【普通が傷付けて首を絞めて苦しめる事なら優しいの基準など行方不明なのだけれど、拒めばしない、それだけは確実だった】

【(殺した男の血を浴びたまま踊る、哂う、それはどんな悪夢だろう?目を塞いだって開いたって黒色しかない世界で――)】

/長らくお待たせしました、申し訳ない
/二日間ありがとう御座いました。お疲れ様でした!
552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 13:36:56.06 ID:syVndYt4o
>>547 >>549

【暫くすると小さい幌付きのトラックが走って来る】
【数人の武装した人間と数匹のイヌが降りてくる】

あの娘を救護所までお願い。防衛に協力してもらったんだから丁重にね…?
…それと、スコットたちはB4、アムンセンたちはE7で要救助者の捜索…以上。散って

【人とイヌに指示をすると、もう一度二人の方に向き直って】

私は……SCARLETのリュドミラ…ストレルカ。私の名前を言えば、つながると思うから
何かあったら、訪ねてきて。…出張が多いから会えないかもしれないけど
…これからが仕事よ。…戦いだけじゃなくて、助けに行かなくちゃ

【彼女はまたヘルメット被って、バイクを走らせた】
【雨上がりの、雲間から伸びる朝焼けに影を落としながら】


/前のレスで〆にしてもよさそうだったのですが短いながら一応、名前だけでもと!
/皆さん、ありがとうございました。お疲れ様でした!
553 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 13:44:50.48 ID:8FGAPoBo0
【とある酒場】

【酒場の席の一角、そこは誰にも目立つところではない】
【その、目立たない席に二人の男が居る】
【一人はシワ一つないスーツを纏っている】
【もう一人は黒のパーカーにジーンズ、髪は黒いショートヘアだ】

「それで、依頼した情報は集まったんだろうな」
 ああ、大丈夫ちゃんと集めたよ

【そういってパーカーの男は纏まっている用紙を渡す】
【スーツの男はその用紙を受け取って確認し】

「よし、ちゃんと集まっているようだな」
 
【そう言い、報酬をパーカーの男に渡すと、会計をすませ、酒場から出ていった】
【スーツの男が出て行くと、パーカの男は報酬金額を確認した】
【そして酒場のマスターに追加注文する】
 
 この、焼き鳥三本くれ
 ああ、金が入ったからね

【うれしそうに男は言う】
【そして、物思いにふけり始めた】

(けっきょく情報屋を始めることになるとはね
 けどまあ、悪い商売とは思わないけど)

【無職になってしまったため男は就職先を探していたがなかなか見つからなかった】
【そのため男は自分の情報収集能力を生かし情報屋になったのだ】

【そのとき突如とした怒鳴り声が物思いにふけっている男の思考を現実に戻した】
【男がその怒鳴り声の所を覗くと、二人の男が殴りあっていた】
 
 ……喧嘩だな
 はあ、別のところでやってくれよなあ

【そうつぶやき男はその喧嘩に介入しようとはせず静かにコーヒーを飲むことにした】  
 
554 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2013/09/01(日) 14:25:57.26 ID:x6PzlIsB0
>>551

【抱きとめられた身体がぐたりと弛緩していた、喘ぐ息が薄ぺらな胸を精一杯に動かして、じとりと服や身体を湿らせる、冷や汗――】
【こうも病的に苦しげなのを見せるのは初めてだろうか、まるで熱に浮かされる様子でも、触れればいつもより冷たいぐらいの体温】
【頬や腕にべったりとこびり付いていた乾いた血が汗の水分に戻りだしていた、それがまたきっと、別の場所を汚していくのだろう】

あ、あ……、あぁあ、ぁ、――――――、く゛、ぅ、う、ッ

【――合わされた視線が一度は止んだ感覚をまた連れてくる、頭の中をぐちゃぐちゃに掻き回される、開いていた口から音が洩れる、】
【ゆっくりだって締め上げられればそれがだんだんと特有の声へと変わっていくのだろう、苦しげに、苦しげに、表情を歪めても】
【その根幹で確かによろこんでいた、うれしそうに、瞳を涙で煌かせて、――苦しさに身体を逸らすのが、いっそう身体を捧げるよう】
【塞き止められた血管が首筋に浮き上がる、こりこりと硬く膨らんでいく、どくどくと鼓動の音が遠くなっていく、全部いつもどおり】

――――、――っ、

【ぶちぶちぷつと頭の中で血管が切れるような音がする、ひどい耳鳴りがして、視界が濁って、それでも、暴れすらしない】
【蒼白だった顔がじわぁと赤くなっていた、今となっては赤も濁りきった瀬戸際、今すぐにでも死んでしまいそうに思えて、ただ、】

【(それでもいいな、なんて)】

【口付けを落とされることにも、その先にも、抵抗はなかった。どこか意識を取り落としてしまいそうな目で、総て受け入れる】
【何をしたって大人しくしていることだろう、彼のすることに嫌だと思うわけも、今更ないのだし――或いは、殺されるのだって】
【痛いのも苦しいのも辛いのも総てが甘いのだと強く強く刷り込まれた、それが普通だともう疑えもしないぐらいに、深くまで】

【(その血を浴びているはずだったし、浴びていた。それなのに心からはもう消えてしまっているかのよう)】
【(これでもう何もかもが彼の色だ、たましいも、こころも、からだも、全部――染め上げられて、黒色の中で、きっとわらっていた)】


【――余談。ぬいぐるみに抱かせるような風で部屋に安置した宝玉、持ち出したりしても彼女は何も言わないという】

/おつかれさまでした!
555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 14:33:09.82 ID:6ctkYe420
>>553
/すみませーん、まだいらっしゃいますかー?
556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 14:34:33.07 ID:8FGAPoBo0
>>555
/いますよ
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 14:47:29.11 ID:6ctkYe420
>>553

…あいつら、止めてきてくれへんか、にいちゃん…
…うるさいねん…なんなん…あいつら…

【男の隣に座っていた少年がこう話しかける】
【酒に弱いのだろうか、グラスにはまだ半分も残っているというのに顔が真っ赤である】
【あるいはふらついた口調からも、少年がかなり酔っていることが分かる】

【とにかく酔ってあらゆる思考が停止しているのか】
【少年は見ず知らずの男に、ケンカを止めるよう申し出た】

【その少年の特徴といえば】
【上はグレーのパーカーに下は茶色のバギーパンツ――何ら変哲のない服装だろう】

…さっき怪しそーな男と話しとったやろ…
よー分からへんけど…どうせ強いんやろ、だから…

【グラスを手に取り、一口煽りながら少年はこういう】


【…よく見るとその少年はまだ16歳ほどだということが分かるだろう】
【そんな年から飲んだくれている…男はその少年を見て、なんと思うのだろうか】

/ではお願いします〜!
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 15:00:18.59 ID:8FGAPoBo0
>>557

 …いや、自分は喧嘩を止めるのは苦手だからね

【そう言って男は隣に座ってきた少年に言葉を返す】
【どうやら、少年は酔っているらしい】
【すると、少年はさっきのスーツの男のことを聞いてきた】
 
 ああ、さっきのあれかい
 あれは、商談だよ商談
 第一自分は頭脳派だと思うよ?

【と、途中から自信がないように言った】

(ん、良く見たらこの少年まだ、20歳じゃないな
 よくまあお酒を飲ませてもらったもんだ)

【っと、そのように男は思った】

/こちらこそよろしくおねがいします
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 15:16:39.63 ID:6ctkYe420
>>558

…なんや、頭いい人間はすぐそーやって逃げる…
…だから頭いいって言われるんか…腹立つわ…

【少年に悪気はない、ただ機嫌が悪いみたいで】
【男は少年にこう悪態をつく】

…商談、頭脳派か、…じゃあ血ィださへんまま、止められるやろ…
ほら、行ってきてーな…何かあったら、助けてやるから…

【酒場には沢山人がいるというのに、何故か少年はこの男に固執する】
【不自然ではあるが、その意図は無いように思われる――いや、実際にも無いのだが】

【少年は何が何でもケンカを止めたい、しかし自分は動きたくない…】
【といった自己中心的な考えを持っているみたいで―――】

【しかしながら男の身に何かあったら、という下りは、信頼の置ける言葉に聞こえるのかもしれない】

【というのも、少年は長袖のパーカーを半袖に捲っているのだが、】
【そこから見える腕は、細いながらもしっかりと筋肉が付いている、ということが見て取れるからである】
【素人目からも、この少年は只者ではないという印象を与えるのかもしれない】

………はー………マスター、なんか上手いもん持ってきて―――

【少年は頭を掻きながら長い溜息をつく】
【そしてその注文の仕方からは、「常連」という言葉が男の脳裏をよぎることになるだろう】
560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 15:28:34.61 ID:8FGAPoBo0
>>559

 ふむ、たぶん喧嘩をしている二人は酔っているんだよ
 止めようとすると自分にあの二人に殴られるんじゃないかなあ

【と、男は少年に返した】
【男はあまりああいう喧嘩ごとにまきこまれたくないのだ】
【と、そのとき男はチラッと少年の腕を見た】

(ふむ、しっかりとした筋肉がついているな
 喧嘩ごとには強いだろう、だがここまで酔っているだから本来の力は出せるのだろうか?)

【男はそのように感じた】
【だが何時までもこのことで話しかけられると思い】

 とは言え何時までも喧嘩されていると店に迷惑がかかる
 うむ、ちょっと自警団に電話するか

【と言って男は自警団に連絡しに行った】 
561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 15:50:25.97 ID:6ctkYe420
>>560

【少年の注文から2、3分、酒場の店主は鳥のなんこつ揚げを差し出した】

『ほらほら、そんなため息つかない。これ、サービスするから。元気だしなよ、ねこやまくん…』

【マスターは優しい口調でこう少年に言う】

ういうい、さんきゅー…っつーかはえー…

【少年は簡単に挨拶すると箸を手にとって一口】
【その勢いのまま、グラスに口をつけた】

っはー…さすがマスター、わかっとるやん…やっぱうまい。

【少年は少し微笑みながら言う】

『何年この仕事やってると思ってるの…そりゃあわかるよ、ねこやまくんもすっかり常連だもんね――』

【と言うとマスターと少年はクスクスと笑った】


【男が立ち上がるのを見て】

あー、自警団とか、そういうの、この店は違うねん。

【と少年は呼び止めた】

あーもう、しゃーねーなー…

【パクパクとなんこつを食べていた少年だったが、】
【ピタン、と箸をおいて立ち上がった】
【首を右左にポキポキと鳴らし、手首に柔軟を施しながら言う】

マスター…ちょっとだけやから、
ほら、椅子とか壊さへんから、ええやろ?な?

【マスターも仕方がないな、という顔をすると】
【へへっ、と笑いながら騒ぎの中心へと歩いて行った】

ほら、ええ年こいて何やってんねん――
大人しく、座っておしゃべりしとけや…な…?

【もちろん血が上っている男たちにこんな発言をすれば】
【どういう結果になるかは、明白だろう】

『なんだこいつ…殴られてぇのかよ…おもしれぇ…』

【と言いながらゴロツキは拳を上げる】
【今から男が阻止しようとすれば、間に合わない距離でもない、というくらいか】
562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 16:03:25.77 ID:8FGAPoBo0
>>561

【男は少年に呼び止められた】
 
 …うん、この店違うどうゆうことだ?

【と、男が疑問に思っていると少年が立ち上がった】
【そして少年が騒ぎの中央歩いていくところを見】

 ……ふむ、まああの状態だとゴロツキ二人はコテンパンにされるだろう

【そう言い男は自分の椅子に座った】

 ……少年に押し付けた形になってしまったな
 うん、…そうだな、あの少年がゴロツキたちをコテンパンにして戻ってきたら何かおごるか

【そう男は言った】
【たぶん、マスターに聞こえる声で】
【さいわいにも懐はさっきの報酬で暖かいのだから】

 

563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 16:32:21.74 ID:6ctkYe420
>>562

【ゴロツキは少年の頬を目掛けて殴ろうとする】
【少年はその動きを予測していたのか、瞬時に右腕を出し、守った】

お、なかなかやるやん。ま、今ので、一発やな。
じゃあ、おれも、一発。ええな?

【ゴロツキは今の少年の動きから、】
【少なくとも、その少年の反応速度は異常、だということに気づくだろう】
【そしてゴロツキの激昂は、恐れへと変わり――】

【少年は体の軸を少しずらし、いつでも蹴られそうな、そんな体勢をとる】
【ふと少年はゴロツキの顔を見る】

…なんや、なんでそんな顔すんねん。
殴りかかったの、自分やろ?

はー…何か興ざめや…
ほら。もうええから。大人しく飲んどけや――

【少年は立ち去る】
【少年はゴロツキに背中を向けることになったが、ゴロツキは追い打ちをかけられなかった――】


【――その頃】

【座った男に、マスターが話しかける】

『あ、自警団――呼ぼうとして下さった方ですね、ありがとうございます…
 彼が言った"違う"というのは……
 
 自警団を呼ぶと…この「ケンカ」は「事件」に変わってしまう可能性があります。
 その時、この酒場は現場…となるわけです。当然、営業停止…でしょうね。
 
 この酒場には、彼のような勇敢な、「能力者」が沢山来て下さいます。
 有り難いことに、このようなケンカ…には彼らが進んで対応してくれます。
 この辺りは酒場があまり少ない、だからでしょうか…本当に助かっています。

 もっとも、私は…彼らのお代をサービスすることしか出来ず…
 不甲斐なく思っているんです――本当に。』

【有難い、と思いながらもその恩を返せていない】
【マスターはそう感じている様で、少し悲しそうな顔をしている】

564 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 16:54:48.16 ID:8FGAPoBo0
>>563
 
【男はマスターの話を聞き】
 
 たしかに自警団を呼ぶと事件に変わってしまうな…自分の思慮が足りていなかったな

【男は自分の思慮の浅はかさを恥じた】
【そして男はマスターが少し悲しそうな顔をしているのに気がついた】

 マスターあまりそのことに関しては気に病むな
 たしかに、少々不甲斐なく思うのも仕方がない
 だがねマスター、君はちゃんと恩を返していると自分は思うよ
 
 なぜかって、簡単だマスターは彼らに恩を返そうと出来ることをやっているからだ
 うまい料理や気配りなどお代サービスもそうだ
 だから、彼らはマスターに感謝し、彼らが揉め事に関して進んで対応するのだろう
 
【と、男は精一杯の慰めてきなことを言った】
【そして、少年が戻ってくると】
【少年に話しかけた】
 
 お疲れさまだ少年
 さて、何かおごろう少年
 なに、ああいう揉め事の処理を押し付けた感じにしてしまったからな
 
 ああそうだ自分の名前を言っていなかったね自分は天野公示だよろしく頼むよ
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 17:11:14.85 ID:6ctkYe420
>>564

『大変申し訳ありません…そのような意味で言ったつもりでは…』

【男の謝罪に対しこのように返事をする】

『お気遣い、感謝致します…
 お客様により一層満足していただけるよう頑張ります…』

はー。なんやねんあいつ…。
殴っておいてあの顔はないやろ…
…何か変に酔い冷めてもーたわ…

【戻ってきた少年はそう言いながら再び座る】

『ねこやまくん、お疲れ様。ありがとうね。うん、今日は何もしなかったのか。
 ――成長したな、よしよし…』

【マスターはまるで小動物をなでるかのように、優しく、少年の頭をさすった】
【それにまんざらでもない様子の少年は】

おう、まーな…
…いや、あんな顔されたら、蹴れへんよ、普通。

【と言いながら、すっかり冷めてしまった軟骨を再び食べ始める】



おっ、おごりか。
よっしゃ、もう1杯飲んだるでー…

【男の誘いに乗じて、ビールを頼んだ】
【はいはい、とマスターは言うと、慣れた手つきでビールを注いでいる】

…天野ー言うんか…俺はねこやま、やな。
まあ適当にねこやまーって呼んでくれや。

【と男の自己紹介に対して、このように返す】
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 17:22:13.31 ID:8FGAPoBo0
>>565

 ああ、気兼ねなく飲んでくれ
 ふむ、そうだなマスター、から揚げ三つとビールをくれないかな

【天野は注文の品を言った】

 ねこやまくんか…うむ、よろしくたのむよ
 そうだ、ねこやまくんはどこかで働いていたり組織とかに所属しているのかな
 なに、君のような能力者を組織とかがほおっておかないと思ってね
 
【天野はねこやまにそう聞いた】
【特に他意はない】
【ただ、この少年に興味を持った】
【それだけだった】

 
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/09/01(日) 17:35:49.27 ID:6ctkYe420
>>566

【ビールが少年に出される】

さんきゅーな…俺あんまり飲めへんけど。

【ジョッキを天野に見せて、こう感謝する】

あー…組織か、どこにもついてへんで。
日雇いのバイト、適当にやって、食っていけとるわけやな。

まあそのバイトの中には――組織ぐるみなやつもあるんやけど、
どこの組織に肩入れしとるーっちゅうのはないな。

誘いは全くけぇへんねん。避けられとるんちゃうかー思うくらい。
ええとこに、「誘われたら」入るんやけどなー…
まあ、今の感じでも、何ら不自由なく生きていけとる訳やし、
こっちから無理に入れてくれーていうのはねーな。

あ、でもな、カノッサとGIFTやったか。あれは論外や。話にならん。
そこのバイトは、どんだけ金積まれても行かんつもり