勇者「休暇?」女神「異世界転生しすぎです、勇者さま」
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425: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:57:57.59 ID:9OC/ch8I0
魔法で強化された剣を構える。そこに俺の全ての魔力を注ぎ込む。

これを倒す、いや消滅させるためには、こいつが自らを守る結界以上の破壊力を以て、一気に叩く他ない。

だから、そのための準備をしてきた。
以下略 AAS



426: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:58:24.02 ID:9OC/ch8I0
「嘘、だろ……」

力が、入らない。

まだ向こうの結界は、ヒビだらけになりながらも、その形を保っている。
以下略 AAS



427: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:59:59.25 ID:9OC/ch8I0
「えっ?」

声が聞こえたと思うと、上下が逆転したかのような感覚に陥った。まるで、時間が止まってしまったかのように、全てがゆっくりに感じられた。

「女神、様……?」
以下略 AAS



428: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:00:27.84 ID:9OC/ch8I0
――どうして、あなたがそうしないんだ?

――……できないのです。

――できない?
以下略 AAS



429: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:01:23.49 ID:9OC/ch8I0
『そして人としての理を破った彼女は、世界との繋がりが勇者さま以外とは切れてしまったのです。今はもう人に戻っているようなので、心配ないでしょうけど』

「だから、女神様も……」

『その通りです。彼女の創作物である私も、勇者さま以外の世界に触れることは、できないのです。たとえ、彼女が人に戻ったとしても、私という存在が世界から切り離されていることには、変わりありませんから』
以下略 AAS



430: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:02:05.20 ID:9OC/ch8I0
『……もしも、二人と同じ世界に生まれることができたら、きっと楽しかったんでしょうね』

訪れるはずのない未来に、思いを馳せる声。

『それを勇者さまが提案してくれたこと、本当に嬉しかったですよ』
以下略 AAS



431: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:03:58.13 ID:9OC/ch8I0
『勇者さま』

「…………」

何も声にならなかった。何て言えばいいのか、わからなかった。
以下略 AAS



432: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:04:36.79 ID:9OC/ch8I0
――

――――

音が戻ってくる。風景に色彩が戻る。
以下略 AAS



433: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:05:55.41 ID:9OC/ch8I0
剣を通して残った魔力をありったけ注ぎ込むと、中から真っ白な光が溢れ出てくる。

俺の魔力とこいつの中の魔力が混ざり合い、連鎖反応的に自分自身を破壊していく。

もう、崩壊するのは時間の問題だ。
以下略 AAS



434: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:06:33.97 ID:9OC/ch8I0
――

――――

「……! …………ぶ!?」
以下略 AAS



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