勇者「休暇?」女神「異世界転生しすぎです、勇者さま」
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429: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:01:23.49 ID:9OC/ch8I0
『そして人としての理を破った彼女は、世界との繋がりが勇者さま以外とは切れてしまったのです。今はもう人に戻っているようなので、心配ないでしょうけど』

「だから、女神様も……」

『その通りです。彼女の創作物である私も、勇者さま以外の世界に触れることは、できないのです。たとえ、彼女が人に戻ったとしても、私という存在が世界から切り離されていることには、変わりありませんから』
以下略 AAS



430: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:02:05.20 ID:9OC/ch8I0
『……もしも、二人と同じ世界に生まれることができたら、きっと楽しかったんでしょうね』

訪れるはずのない未来に、思いを馳せる声。

『それを勇者さまが提案してくれたこと、本当に嬉しかったですよ』
以下略 AAS



431: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:03:58.13 ID:9OC/ch8I0
『勇者さま』

「…………」

何も声にならなかった。何て言えばいいのか、わからなかった。
以下略 AAS



432: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:04:36.79 ID:9OC/ch8I0
――

――――

音が戻ってくる。風景に色彩が戻る。
以下略 AAS



433: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:05:55.41 ID:9OC/ch8I0
剣を通して残った魔力をありったけ注ぎ込むと、中から真っ白な光が溢れ出てくる。

俺の魔力とこいつの中の魔力が混ざり合い、連鎖反応的に自分自身を破壊していく。

もう、崩壊するのは時間の問題だ。
以下略 AAS



434: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:06:33.97 ID:9OC/ch8I0
――

――――

「……! …………ぶ!?」
以下略 AAS



435: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:07:28.31 ID:9OC/ch8I0
彼女の目がハッとなって俺を見る。涙で潤んだ瞳がすごく綺麗だった。

「い、生きてるの……?」

「ああ……」
以下略 AAS



436: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:10:33.89 ID:9OC/ch8I0
少しずつ空が白み始める。夜が終わり、朝がやってくるのだ。

さすがにあれだけのことがあったせいか、鳥の声も虫の音もしないが、吹き抜ける風が微かに熱を帯びているのを感じた。今の季節は――。

――じゃあ、何年か先の夏で、また。
以下略 AAS



437: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:11:35.67 ID:9OC/ch8I0
Cradle Song For The Two
https://youtu.be/8xWccvsuhuc

このSSのエンディングテーマです。


438:名無しNIPPER[sage]
2018/08/01(水) 02:12:46.73 ID:dHoGLaCpo
おつ
面白かったよ


439: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:14:42.38 ID:9OC/ch8I0
このような拙い作品に最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。


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