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上条「引き続き!」美琴「大覇星祭!」垣根「アナウンスも俺!」心理「もうイヤ・・・」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 18:52:20.60 ID:VKLAi5gd0
1スレ目 美琴「す・・・好きです!!付き合ってください!!」上条「何やってんだ、御坂」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1304/13045/1304506297.html

2スレ目 美琴「当麻♪」上条「なんだ、美琴」垣根「俺も仲間に入れて」心理「はいはい」

http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1305/13053/1305377166.html

3スレ目 上条「美琴、愛してる」美琴「私も♪」垣根「俺も♪」心理「ジャマしないの」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1306063255/

4スレ目 上条「美琴は可愛いな」美琴「えへへ//」垣根「速さが足りない」心理「はいはい」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1306724889/

5スレ目 上条「放さないからな」美琴「うん♪」垣根「話さないからな」心理「しゃべりなさいよ」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1307282872/

6スレ目 上条「抱きしめようか?」美琴「うん//」垣根「抱こうか?」心理「やめて」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1307709819/


7スレ目 上条「守り続けるからな」美琴「うん//」垣根「これがリア充です」心理「あなたもよ」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308139244/


8スレ目(番外編) 美琴「私の好きな人のことを、それ以上悪く言わないで!」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308667506/

9スレ目 上条「結婚に必要な物は?」美琴「愛!」心理「お金」垣根「念のため三行半」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308992651/

10スレ目 上条「まずは!」美琴「そのふざけた!」心理「幻想を!」垣根「守るのこそ愛だ」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309355502/

11スレ目 上条「マイホームか・・・」美琴「い、いいわね//」心理「そうね」垣根「欠陥住宅か」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309860801/

12スレ目 テクパトル「あの月はもう、空には出ない」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1310283821/

13スレ目 上条「美琴は可愛いな」美琴「//」垣根「心理定規可愛いハァハァ」心理「やめて」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1310641032/

14スレ目 上条「恋といえば!」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311066610/

15スレ目 上条「旅行かぁ・・・」美琴「どこ行く?」垣根「ヤっちゃうのか?」心理「黙って」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311506386/

16スレ目 上条「愛って何かな」美琴「守ること?」心理「信じること」垣根「疑い続けることさ」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311939697/

上条「始まった・・・」美琴「大覇星祭・・・」垣根「アナウンスは俺」心理「やめて」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312451177/

超番外編 さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309780773/

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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 18:52:40.82 ID:VKLAi5gd0
スレ内容

上琴、未元定規がメインのギャグほのぼの

一方通行×番外個体
テクパトル×19090号
削板×黒子
エツァリ×ショチトル

サトリナさんは俺の嫁

さだのりはジャガイモ

>>1は速さを極めようとしています、ヒマジンというツッコミはなしですw
ただし、ミサカ口調でいじめるように言うツッコミは大歓迎

Mではありません


あと、背中って素敵

それだけ



えー、ちなみに




背中は正義だから

異論は認めないから


グダグダ苦手な方は気分を害しちゃいます

高確率で、うん

今スレはリクエストは受けられませんw

3 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 18:53:09.61 ID:VKLAi5gd0
キャラ紹介

上条・・・言わずとしれたそげぶマン
美琴の彼氏、第一の主人公であり、正義感溢れます
美琴をかなり愛しています

美琴・・・ヒロイン
可愛いです、可愛いです、可愛いです
ツンデレがデレデレになってますが、それもまた(ry
上条さんにメロメロ

垣根・・・本シリーズでおそらくもっとも愛されてるキャラクター
イケメルヘンからギャグまでなんでもござれ
心理定規と付き合ってます、フリーダム
たまにツッコミ

心理定規・・・垣根の嫁
ていとくんに踊らされながらも彼を支えます
おそらく、心理定規タンハァハァって方もいるかと、俺もそうだ
ホント、マスコットキャラ

エツァリ・・・本シリーズで地味なキャラの一人
ショチトルと付き合ってる変態ツッコミ

ショチトル・・・地味キャラだった一人
エツァリと付き合ってます、自称ドMの実際ドM
もはや、ボケキャラ

削板・・・熱い男
黒子の彼氏、地味なはずがわりとキャラが濃い

黒子・・・ですの
削板の彼女、でもお姉さまも相変わらず好きなのでご安心を

一方・・・歪みないセロリ
番外個体の彼氏、そしてロリコン

番外個体・・・一方の嫁
やっとセロリと付き合うことに
わりと奥手

テクパトル・・・ダークホース
途中でレギュラーになったにも関わらずていとくんとならび本シリーズの目玉に
こんなはずではなかった
美月こと19090号と恋人に、さまざまな苦難も乗り越えイチャイチャリア充

19090号・・・テっくんの嫁
勝手に美月と名づけました
後悔はしてません
テクパトルと結ばれましたが未だに照れ屋さん

20000号・・・変態
しかも、テっくんでヤったこともある変態
たまに男前

14510号・・・セロリのことが好きな乙女
でも報われませんね

10033号・・・セロリのことが好きな乙女
やや口調がキツイ

御坂妹・・・可愛いです
案外しっかりしたキャラ

17600号・・・やや遅れて合流した妹達
彼女は強いですね、いろんな意味で

アレイ蔵庫・・・完全な被害者
元の体に戻る方法を探して弟と旅をしていたが
テっくんたちのところへ住むことに

扇風機さんをきにかけています
どうしてこうなったのかは分からない


さだのり・・・ジャガイモはイモの仲間
本シリーズ唯一のオリジナルキャラ
ていとくんの魂の兄弟

4 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 18:55:09.64 ID:VKLAi5gd0
そして、時間稼ぎにはこんなコーナー



「教えてみなさん!!質問コーナー!!」・・・質問受け付けます

「好きなキャラに告白しよう!!」・・・好きなキャラに思いをぶつけ、その告白にていとくんが点数をつけてくれます、できるかぎりメルヘンに!!

「助けてください、俺の悩み!!」・・・ちっぽけな悩みから真面目な悩みまで答えます!

「普通のお便り、待ってます!!」・・・普通のご意見など

「アレイ蔵庫のひんやり空間」・・・好きなカップルに、指令をしてください、全力でやってみせます!


たまーに安価もありますが、基本はないですのでご了承を

相変わらずの駄作ですが、お楽しみいただけたら幸いです


あと、説明文使いまわしでゴメンなさいw




ちなみに

もはや上琴ではなくなってきています

全員が主人公になっていますが、日常では誰もが主人公なんだぜ、という>>1のメッセージです

いや、ウソです

サトリナさんは俺の嫁です

サトリナさんは俺の嫁です

>>1が喜ぶコメは


>>1よ、速さが足りない!!



ミサカ口調でけなすようなコメ




サトリナさんっぽい優しいコメのあとに、(と、サトリナが>>1の耳元で囁いていました)

です

お願いします、>>1に元気を・・・


すいません、冗談です

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/10(水) 19:02:53.41 ID:KMvL71sU0
>>1 アナタはたった3スレ程度でこの大覇星祭が書ききれると思ってるんですか、アナタの欲望のままに4スレでも5スレでも、はたまた10スレでも書けばいいんですよ、とミサカは>>1を鞭で叩いてやる気を出させます




ところでこれは>>1を喜ばす行為であってるんでしょうか、垣根さんに教えてもらったのですが、とミサカは自分の行動が正しいのか分かりかねます
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/10(水) 19:22:17.86 ID:MrgfF4Kro
生憎、ミサカは変態さんが大嫌いなのですぅ。メガネ掛けてから出直しやがれですぅ

とミサカは如雨露で>>1乙しながら要求を突っぱねますぅ
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 19:38:58.88 ID:6Y+HEBUr0
ほれほれ、さっさと書きやがれ、とミサカはあまりいつも使わない口調で>>1をけなします。
8 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 19:50:47.25 ID:VKLAi5gd0
ふぅ・・・

>>5 ちょっとていとくんをぼこしてくくぁwせdrftgyふじこ

>>6 ふぅ・・・うっ!!

>>7 ふへへ、もっと(ry
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 19:54:54.00 ID:3bLnyJTDO
本命は
ステイルさんじゅうよんさいの
>>1乙!!!!
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 19:56:11.28 ID:6Y+HEBUr0
なんですか?こんなんで喜んですか、この変態!!とミサカは>>1を蹴りながら追い討ちをかけます。
11 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:05:59.53 ID:VKLAi5gd0
ちょっと待ってくれ、違うんだ

1000取れなくて、「>>1ざまぁwwwww」を期待してたんだ

違うんだ


もう>>999>>1000だったrらかったのに
違うんだ、本当に!
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 20:15:07.68 ID:6Y+HEBUr0
早速、皆さんにこれをあげましょう、とミサカ17600号は置いてすぐにスネークのごとく走り去ります。

エンゼルフォールにて美琴のスク水姿&そのときの積極的な行動に戸惑う上条写真集(最後に美琴の寝顔写真あり)

寝ている垣根にキスする心理定規&それに気づきながら赤くなって寝た振りする垣根写真集

19090号を抱き枕にするテクパトル&テっくんおかずに[ぴーー]なことをする19090号写真集

エツァリ&ショチトル写真集(秘密の夜ver)

番外個体が密かに間接キッスした品々&携帯の待ち受けに笑顔全開の番外個体にしてにやにやする一方通行写真集

黒子が夜に軍覇ぬいぐるみを抱いている姿&夜にトレーニングしている軍覇写真集
13 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:16:52.37 ID:VKLAi5gd0
上条「こ!!これは!!」


早速、皆さんにこれをあげましょう、とミサカ17600号は置いてすぐにスネークのごとく走り去ります。

エンゼルフォールにて美琴のスク水姿&そのときの積極的な行動に戸惑う上条写真集(最後に美琴の寝顔写真あり)

寝ている垣根にキスする心理定規&それに気づきながら赤くなって寝た振りする垣根写真集

19090号を抱き枕にするテクパトル&テっくんおかずに[ぴーー]なことをする19090号写真集

エツァリ&ショチトル写真集(秘密の夜ver)

番外個体が密かに間接キッスした品々&携帯の待ち受けに笑顔全開の番外個体にしてにやにやする一方通行写真集

黒子が夜に軍覇ぬいぐるみを抱いている姿&夜にトレーニングしている軍覇写真集


上条「ふぉぉぉぉぉぉ!!!す、スク水の美琴・・・」ゴクリ

美琴「み、見るな!!」
14 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:18:25.05 ID:VKLAi5gd0
上条「だって、寝顔が!!」

美琴「と、当麻だってあたふたしてるじゃない!!」

上条「し、しかたないだろ!?」


垣根「この夜のことは今でも覚えています、たしか・・・」

心理「・・・起きてたのね・・・」

垣根「」


エツァリ「こ、これはあのときの・・・」

ショチトル「青姦のときか」

一同「変態じゃねぇか」
15 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:19:45.10 ID:VKLAi5gd0
番外「ち、違う!!」

一方「・・・お、俺も違うってことで示談・・・」

番外「そ、それはダメ!!」

一方「はァ!?」


削板「へぇ、俺のぬいぐるみか・・・」

黒子「えぇ、モフモフしてますの・・・軍覇さんは相変わらずがんばられてますの」

削板「まぁな!!」
16 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:21:19.96 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「・・・おぉ・・・へぇ・・・」

19090「み、見ないでください!!」カアッ

テクパトル「なぁ、これいつの?」

19090「し、知りません・・・」カァッ

テクパトル「・・・な、なんか顔赤い・・・」

19090「言わないでください!!!」ウワァァン!

テクパトル「す、すまなかったよ!!」

17 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:22:49.39 ID:VKLAi5gd0

では本編


黒子「くっ・・・まさか、ここまで強敵とは・・・」

婚后「どうしましょうか・・・」

黒子「はっ!?あ、あれは・・・トーテムポール!?」

佐天や初春はトーテムポールをしていた


初春「これはなかなかすごいですよ!!」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 20:22:56.78 ID:6Y+HEBUr0
番外個体wwwwwwwwかわええ。
19 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:24:10.53 ID:VKLAi5gd0
佐天「うん、これなら勝てるかも!」

ソーラン節はもう終盤だった

なぜ、こんな音楽でさえ踊れるのだろうか

黒子「な、なぜ・・・」

婚后「信じられませんわ・・・」

応用力や判断力なら能力が高いほど上

そんなのは、ただの自惚れであった
20 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:25:53.99 ID:VKLAi5gd0
佐天(そう、たしかにしっかりとした曲だったら私達には勝ち目はなかった)

初春(完全な地盤があれば、能力者はかなり上手・・・)

佐天(でも、あまりに能力に頼りすぎたわね)

佐天が笑う

佐天(私は無能力者・・・無なんだ)

佐天(だからこそ)


佐天(何かを生み出す余地があるんだもん!!)
21 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:27:25.22 ID:VKLAi5gd0
初春(・・・無能力者や低能力者だって・・・)

佐天(努力すれば、きっと・・・)

ソーラン節はもう最後のフレーズだ

初春「や、やりましたよ佐天さん!!」

佐天「これなら・・・!」

そう、二人は思っていた


黒子「・・・仕方ありませんの、みなさん!!」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/10(水) 20:28:57.41 ID:KMvL71sU0
17600「さらに爆弾投下してやるぜ、とミサカはドヤ顔で(ry

御坂妹が寝ているテっくんにこっそりキスをしようとしている写真
10033号がテっくんそっくりの人形にスリスリしている写真
14510号がテっくんの隠し撮り写真を見てニヤニヤしている写真
20000号がテっくんでヤってる時の写真


10039号と13577号がどこかの部屋の端っこでいじけている写真


17600「おっと、最後のは間違えた。でも回収めんどくせーし、いいか、とミサカは(ry
23 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:30:36.70 ID:VKLAi5gd0
黒子が呼びかける

それに応じて、常盤台の選手が一箇所に集まる


佐天「え、な、なに?」

初春「さぁ・・・?」


黒子「ピラミッドを、6段でやりますの」

婚后「ろ、6段!?」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/10(水) 20:31:30.82 ID:KMvL71sU0
しまった、書いているうちに本編が始まってた!
書き込む前に確認すればよかったorz
25 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:32:58.01 ID:VKLAi5gd0
6段のピラミッドなんて、非常に危険だ

黒子「・・・見てくださいな、相手は数で勝っていますの」

たしかに、柵川中学はちまちまとした組体操をたくさんやることで得点を稼いでいた

黒子「なら、大きな一発をかますしかないんですの」

残りはもうほとんどない

婚后「・・・私がみなさんを風で上まで飛ばしますわ」

黒子「よろしくお願いしますの」
26 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:34:28.14 ID:VKLAi5gd0
>>24 くぎりのいいところでやりますんでw

てか、元からいた二人をどうしようか・・・


黒子「・・・」

黒子は目を閉じて集中していた

体の軽い彼女は、一番上だ

高さは5M近くはなるだろうか

その頂点は、中々に恐怖を感じるだろう
27 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:35:32.27 ID:VKLAi5gd0
黒子(ですが・・・)

黒子が観客席を見る

美琴が

削板が

彼女を応援している

婚后「白井さん、あなたの番ですわ」

黒子「・・・えぇ、わかりました」
28 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:36:42.58 ID:VKLAi5gd0
婚后が黒子を放り投げる

強力な風が彼女を押し上げた


しかし、少し外れた軌道で黒子は飛んでいく


上条「あっ!!外れた!」

美琴「うそ!!角度は完璧だったはずじゃ・・・」

一方「・・・風のベクトルが変わったな」

一方通行がつぶやく
29 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:38:00.79 ID:VKLAi5gd0
一方「・・・風が吹いたンだよ」

テクパトル「最悪のタイミングだな・・・」

エツァリ「えぇ、これでは常盤台中学は・・・」

心理「!!待って、あれ!」

心理定規が黒子がいた場所を差す


そこには、彼女の姿はなかった


ショチトル「あ、ピラミッドの上!!」
30 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:38:59.69 ID:VKLAi5gd0
ショチトルがそう叫ぶ

観客席からどよめきが聞こえた


ピラミッドの上には、しっかりと黒子が立っていた


初春「そ、そんな!?」

佐天「なんで・・・!?」


上条「そうか、空間移動!」
31 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:40:26.11 ID:VKLAi5gd0
美琴「まさか・・・外れたときに空間移動で元の目的地に・・・」

心理「えぇ・・・あんな状況で冷静に演算なんて・・・」

番外「さすが風紀委員だね」

削板「いいぞ、黒子!!!!!!!!!!!」

観客席からも拍手が巻き起こる


垣根「そこまで!!」

吹寄「判定は・・・」
32 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:41:46.87 ID:VKLAi5gd0

垣根・吹寄「常盤台中学、勝利!!」


わぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!と歓声が上がった

ピラミッドを崩した常盤台の生徒達が嬉しそうに抱き合う


婚后「・・・申しわけありませんでしたわ」

黒子「いえ、むしろいい余興でしたの」

クスクスと黒子が笑う
33 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:43:31.04 ID:VKLAi5gd0
婚后「・・・どうにか勝てましたわね」

黒子「えぇ」

黒子が安堵したように笑う


その後ろでは、柵川中学の生徒が悔しがっていた

初春「まさか・・・あれから逆転されるなんて・・・」

佐天「・・・やっぱ、白井さんはすごいや・・・」

佐天が空を見上げる

空には、届きそうもなかった
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 20:45:31.44 ID:6Y+HEBUr0
垣根、ここでアナウンスを!!
35 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:46:18.20 ID:VKLAi5gd0

黒子「・・・二人とも、素晴らしかったですの」

そんな二人に黒子が近づく

佐天「あ・・・やっぱ、白井さんはすごいなぁ・・・」

黒子「・・・わたくしからすれば、二人のほうがすごいですの」

黒子が笑う

黒子「・・・決して諦めず、正面から堂々と戦ってくださいましたの」

初春「当然じゃないですか!」
36 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:47:42.55 ID:VKLAi5gd0
黒子「・・・それが、素晴らしいんですの」

黒子が真剣な顔をする

彼女は、能力がないからとすぐに諦める人間が嫌いだった

そして、努力を怠る人間を見下している

彼女だって、努力でなりあがった人間だ

だからこそ、努力ができる相手を尊敬する
37 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:49:44.84 ID:VKLAi5gd0
黒子「・・・わたくしは、二人と戦えて楽しかったですの」

黒子が手を差し出す

初春「私も、楽しかったです!」

佐天「私も!」

二人がその手を握り返す

美しい友情がそこにあった


垣根「みなさん!!正々堂々と戦った両校に、拍手を!!」

割れんばかりの拍手が鳴る
38 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:51:46.63 ID:VKLAi5gd0
初春(・・・私達も、なかなかいいところにいきましたよね)

佐天(来年は、絶対に勝ってやる!!)

二人は固い決心をした

夏の日差しは、暑かった


上条「いい勝負だったな・・・」

テクパトル「あ、俺ちょっとトイレに行ってくるな」

ステイル(雰囲気をぶち壊すな・・・)
39 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:53:35.11 ID:VKLAi5gd0

テクパトル「いやぁ、こういうときのトイレは混むな・・・」

テクパトルがトイレから出てきながら溜め息をつく


10039「おや?」

13577「もしかして、テっくんですか?とミサカは訊ねます」

テクパトル「あれ?お前たちたしか・・・」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 20:54:30.03 ID:6Y+HEBUr0
おや?先ほどの写真の輩たちか。
41 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:55:06.68 ID:VKLAi5gd0
テクパトルが二人のことを思い出す

あれは、一年と半年ほど前

テクパトルがミサカたちのお世話係になった次の日


20000号が、10039号と13577号に公開オナニーをさせたのだ

最低だ

その二人は、それがトラウマになってしまったらしい

オ、という文字を聞くだけで当時は震えていた
42 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:56:57.99 ID:VKLAi5gd0
10039「あれから、17600号の隠れ家にお世話になってます・・・とミサカは溜め息をつきます」

13577「今日は、なんとなく外に出てきたんです、とミサカは伝えます」

テクパトル「へぇ・・・大変だな」

10039「いえいえ、17600号が週に一回は見に来てくれるので」

大丈夫、と10039号が笑う

ちょっと健気だな、とテクパトルは胸が痛んだ
43 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 20:58:31.29 ID:VKLAi5gd0
10039「あ、そういえば・・・」

10039号がポケットから何かを取り出す

10039「この前、17600号がこんな写真を持ってきていました、とミサカは伝えます」

13577「いっやぁ、なんの写真なのかはまったくわかりませんが・・・とミサカは補足します」

テクパトル「中身は見てないのか?」

10039「はい」

10039号がうなずく

なぜだか、少しイヤな予感がした
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/10(水) 20:59:05.11 ID:KMvL71sU0
ちょくちょくこの二人を忘れないようにラジオとかで書いてた俺歓喜!
良かったね、ようやく出番もらえて……ホロリ
45 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:00:12.41 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「ふーん・・・なんの写真・・・」


御坂妹「テテテテテテテテテテっくん!!」

10033「待った待った!とミサカは静止させようと声を張り上げます!」

20000「そ、それはダメだって!!」

14510「ほ、ほら!!競技が始まりますよ!!」

テクパトル「あれ、お前らなんで?」

19090「な、なぜか急に走り出して・・・」


17600(ふふふ、面白いことになりそうだ)
46 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:01:25.56 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「?この写真・・・」

ミサカ一同「だめぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」


御坂妹が寝ているテっくんにこっそりキスをしようとしている写真

10033号がテっくんそっくりの人形にスリスリしている写真

14510号がテっくんの隠し撮り写真を見てニヤニヤしている写真

20000号がテっくんでヤってる時の写真


テクパトル「」
47 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:03:56.40 ID:VKLAi5gd0
御坂妹「あぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」

テクパトル「こ、これは・・・あれだよな、意識があるのかを確認してるんだよな!?」

10039「いえ、キスをしようとしています、とミサカは訂正します」

13577「しかも寝ている間に、とミサカも補足します」

テクパトル「」

御坂妹「ち、違うんです!!つい、つい魔が差して!!」

テクパトル「あ、あぁ・・・」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 21:04:58.70 ID:6Y+HEBUr0
さすがテっくんwwwwwwもてるね。
49 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:05:19.04 ID:VKLAi5gd0
19090「・・・ほう、キスですか・・・とミサカはヤキモチを・・・」

テクパトル「ほ、ほら!でき心だってさ!!」

19090「・・・」ムスッ


10033「こ、これは!!肌触りのいい人形で!!たまたまテっくんのデザインが・・・」

13577「これ、オーダーメイドですよね?とミサカは確認します」

10033「」
50 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:07:33.41 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「いやいや!!あれだよな、とっさに浮かんだのが身近な俺で・・・」

13577「この商品名、あなたの意中の人をデザインしちゃおう、ドキッ☆抱き枕は危険な香り!ですよ」

テクパトル「」

10033「」

19090「・・・」ムスッ

17600(こりゃ、面白いな・・・)パシャッ

テクパトル「撮るな・・・」
51 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:09:43.36 ID:VKLAi5gd0
14510「あ、これは!!」

テクパトル「あれだよな!俺にバレなかったから嬉しかったんだよな!?」

10039「では、そもそもなぜ隠し撮りを?」

14510「」

13577「・・・なぜ、ニヤニヤしているのですか?とミサカは追い討ちをかけます」

14510「あ、いや・・・」
52 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:11:20.96 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「ほ、ほら!きっと、その・・・」

19090「・・・14510号、あとで体育館の裏まで来てください」

14510「」

17600(おぉ、荒ぶる19090号もよきかな)

13577「ですが、ここまでは前菜です」

10039「えぇ、メインは次ですね」

20000「そうだねぇ」

テクパトル「お前だよおい」
53 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:13:49.02 ID:VKLAi5gd0
20000「あれは・・・オカズに困ってたときだった」

テクパトル「あ、回想入るのか」


20000「はーぁ・・・最近はセロリたんが寝取られるまではやったけどなぁ・・・」

20000「でも青姦とかセロリたんのアナル処女を奪うじゃもうやれないし・・・」

20000「そうだな、ここらへんで一回リフレッシュ!!」キュピーン

20000「テっくんでやってみよっかな♪」
54 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:16:20.15 ID:VKLAi5gd0
20000「えっと・・・シチュエーションは・・・」

20000号は必死にシチュエーションを考えた

その間、わずか0.1秒

次元の早撃ちよりも速かった

20000(よし、時間は夜ご飯のとき)

20000(みんなでテーブルを囲ってたら、いきなりテっくんが足でミサカのアソコをいじってきた、って設定でしてみよう!)
55 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:19:07.19 ID:VKLAi5gd0
20000「・・・はぁっ、ダメ・・・テっくん、音が鳴っちゃうよ・・・」

クチュクチュ、と20000号の足の間が鳴る

ハァハァ、と甘い吐息が響く

20000「んっ・・・あっ、やっべ・・・」

20000号がつい声を上げてしまう

背徳感と快感

その二つが、彼女を加速させた
56 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:23:28.21 ID:VKLAi5gd0
20000(うわぁ・・・やっべ、やっべ!!)

かなり20000号は興奮していた

20000「はぁっ!!いや、テっくん・・・!!」

クチュクチュ、とさらに音が響く

20000「イ・・・くっ!!」

ドピュ、と20000号の股間から愛液が垂れる

20000「はぁ・・・こりゃたまんねぇ・・・」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/10(水) 21:24:35.89 ID:vQkL7CyQo
20000号……やっべ!!の所為でエロくないぞwwwwwwwwww
58 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:25:28.79 ID:VKLAi5gd0
20000号が荒い息を整える

20000(・・・今度は・・・み、みんなの前で犯されるところでも・・・)

もちろん、一回では終わらなかった

その日、20000号は新たな快感を覚えてしまったのだ



20000「って感じ」

テクパトル「減点一億な」

20000「」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 21:26:01.05 ID:6Y+HEBUr0
たった一言でエロくなくなるのか。
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/10(水) 21:27:08.54 ID:vQkL7CyQo
ああそうだ
61 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:27:10.46 ID:VKLAi5gd0
>>57 なんか、楽しいエロが合いそうじゃないですかw


19090「・・・20000号、あとで土下座ですね」

20000「え、そこまで!?」

10039「・・・テっくん、その・・・20000号にだけは気をつけて下さいね?」

13577「無理矢理させられることも・・・その・・・」

テクパトル「あぁ・・・気をつけるよ、ありがとう」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2011/08/10(水) 21:28:11.59 ID:Wkyhytov0
百で反省文一枚だろ
一億だと何枚だ?
63 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:30:23.73 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「あ、それじゃそろそろ観戦に戻るか」

20000「・・・ねぇ、別に襲わなければいいでしょ?」

テクパトル「・・・まぁ、一人で楽しむ分にはいいけどな」

ミサカ一同「ホントですか!?」

テクパトル「ただし、俺が愛してるのは19090号だけだからな?」

19090「//」

ミサカ一同「ちっ、はーい」

テクパトル「おい」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/10(水) 21:31:58.43 ID:KMvL71sU0
さすが>>1ですね、ミサカのあんな無茶な振りもこんなに面白い話に出来るなんて素敵です、とミサカは>>1に惚れなおs・・・いいいえ、なんでもないんですよ、今のはつい口がすべ・・・じゃなくてですね、あのその、とミサカは混乱の極みに、あうあぅあぅ・・・ふにゃー!
65 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:31:59.68 ID:VKLAi5gd0
>>62 100万になるww


テクパトル「あ、お前たちも一緒に見るか?」

10039「・・・え?」

13577「い、いいんですか!?」

テクパトル「?家族なんだから当たり前じゃないか」

10039・13577「//」

テクパトル「垣根がいい席を用意してくれてるんだよ」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 21:31:59.71 ID:6Y+HEBUr0
百万枚の反省文になる。文字で言うと、400×1000000=四億字になるわ。
67 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:33:32.13 ID:VKLAi5gd0
>>64 さぁ、とりあえず裸のつきあ(ry


10039「は、はい!!」

13577「ありがとうございます!!」

17600「ほう、テっくんの毒牙にまた二人かかったな」

テクパトル「なんだよそりゃ・・・」

19090「テっくん、見境なくなるのはダメですよ?」

テクパトル「わかってるさ」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/08/10(水) 21:34:50.27 ID:KE2VpOA10
>>62
一億÷百をしてみろ、そうすりゃ答えが出てくる
69 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:36:23.62 ID:VKLAi5gd0
テクパトル(にぎやかだな・・・)

テクパトルは笑っていた

こうやって、たくさんの家族と触れ合えるなんて


17600「おい、喉が渇いた」

13577「は、はい!今すぐ持ってきます、姉御!!」

テクパトル「いや、ちょっと待て」
70 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:40:01.16 ID:VKLAi5gd0
17600「姉御ミサカは違う個体だって?気にするな」

テクパトル「い、いや・・・パシるなよ・・・」

10039「お世話になってるので当たり前です!とミサカは姉御にジュースを差し出します!」

17600「お、サンキュー」

テクパトル「お前な・・・」

17600「坊や、とりあえずそこに跪きなさいな」

テクパトル「?」

17600「跪けっ!」
71 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:42:03.59 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「と、とにかく・・・」

19090「競技は今は・・・あ、次は義兄様のムカデ競争です!」

御坂妹「それは急がなければ、とミサカはやや駆け足になりながらつぶやきます」

テクパトル「おいおい、あんまり急ぐと転ぶ・・・」

その台詞がネタ振りだったのか

ビターン、と御坂妹が転んだ

なんか、セクシーな下着が見えたような気がしないでもないが、テクパトルは気にしなかった

ミサカたちの下着姿なんてもはや日常茶飯事なのだ
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2011/08/10(水) 21:42:56.78 ID:Wkyhytov0
>>68
熱中症みたいでそこまで頭が回らん
73 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:43:40.00 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「ったく・・・大丈夫か?」

テクパトルが10032号の元に駆け寄る

御坂妹「う・・・少しすりむいただけです、とミサカは・・・」

テクパトル「ダメだ、ちゃんと水道で流そうな」

テクパトルがそう言って


10032号をお姫様抱っこした

ミサカ一同「!?」
74 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:45:16.41 ID:VKLAi5gd0
御坂妹「あ、あわわ!!」

テクパトル「ほら、足動かしたら血が・・・って」

19090「・・・テっくん、それは治療のためですね?とミサカは確認を取ります」

テクパトル「?それ以外になんかあるのか?」

わからん、とテクパトルは首を捻る

19090「な、ならいいんです!!」

テクパトル「?あ、あぁ」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 21:46:02.01 ID:6Y+HEBUr0
>>72 >>66を見てみな。書いてあるから。
76 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:47:01.74 ID:VKLAi5gd0
テクパトルが近くの水道まで10032号を運ぶ

本当は綺麗な水が好ましいのだろうが、今は仕方ない

テクパトル「はい、ちゃんと流そうな」

テクパトルが10032号の膝を優しく擦る

御坂妹「・・・セ、セクハラで訴えます・・・」

テクパトル「はぁ!?なんでそうなる・・・いや、19090号、怒らないで・・・」

19090「・・・」ムスッ
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 21:47:24.39 ID:6Y+HEBUr0
テ〜ク〜パ〜ト〜ル〜。たらしにも限度があるんじゃねか?
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2011/08/10(水) 21:48:22.39 ID:Wkyhytov0
>>75
サンキュー
79 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:49:12.35 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「はい、絆創膏」

テクパトルが10032号に絆創膏を渡す

御坂妹「あ、ありがとうございます・・・」

顔を赤くしながら、10032号が絆創膏を貼る


17600「見たか、あれがミサカ誑しだ」

10039「な、なるほど・・・」

13577「なかなかに手ごわいです、とミサカは冷や汗をかきます・・・」
80 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:51:02.22 ID:VKLAi5gd0
19090「・・・で、ですが・・・わざわざお姫様抱っこなんて・・・」

テクパトル「いや、足すりむいたなら普通そうしないか?」

ミサカ一同「!?」

テクパトル「?あれ、みんないきなり助走つけてどうしたんだ?」

17600(うっわ、こりゃひでぇことに・・・)

ミサカたちが走り出す

そして


ミサカ一同「うわーーー転んだーーーー」
81 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:52:12.02 ID:VKLAi5gd0
わざと

明らかにわざと、転んだ

上手く受身を取って

しかも、なぜかテクパトルにだけ下着が見えるように

テクパトル(な、なんだこりゃ・・・嫌がらせか!?)

10033「テっくんーすりむきましたー」

14510「お姫様抱っこー」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 21:52:20.78 ID:6Y+HEBUr0
ミサカ達なにやっとるんwwwwwwwwww特に19090号はやってもらおうと思えばいつでもやってもらえるやろがい。
83 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:53:24.59 ID:VKLAi5gd0
20000「テっくんー、ミサカの膝もすりすりしてー」

10039「テっくんー」

13577「今まで愛を受けられなかったミサカたちにもー」

19090「テ、テっくん・・・」ウルウル

テクパトル「よし、19090号、ちょっと待っててな」

19090「//」

ミサカ一同「」
84 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:55:49.99 ID:VKLAi5gd0
10033「謀ったなシャア!!」

テクパトル「ちげぇよ!!いきなりこけても怪しいんだよ!!」

14510「ちっ・・・」

テクパトル「なんで舌打ち!?」

10039「はぁ・・・これが差別ですか、とミサカは世の中の闇の部分に触れてしまったことで心に傷を負います」

テクパトル「この一瞬で!?」

13577「これは公開事件よりもトラウマです、とミサカも肩を落とします」

テクパトル「いやいやなんで!?」
85 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:57:48.03 ID:VKLAi5gd0
19090「テっくんの胸板、厚いです・・・//」

ミサカ一同「」


10039「厚いの!?具体的にどれくらい!?」

14510「胸が厚くなるなってバカヤロウ!!」

10033「イチャイチャしやがってぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!」

13577「うらやましいんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」

20000「決めた!!今日のオカズはテっくんだ!」

テクパトル「おい」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 21:58:45.24 ID:6Y+HEBUr0
19090号はやってなかったのか?
87 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 21:59:08.92 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「はぁ・・・これは、きつい」

結局

無理矢理ミサカたち全員を介抱してしまった

ミサカ一同「えへへ//」

テクパトル「・・・はぁ」

19090「テっくん、お疲れ様です」

テクパトル「あぁ・・・」

17600「いやぁ、なかなかに面白かったぞ?」
88 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:00:57.46 ID:VKLAi5gd0
>>86 いや、やってましたよw


テクパトル「・・・」

テクパトルが無言で17600号を眺める

17600「おいおい、もしかしてミサカを恨んでるのか?」

テクパトル「いや、お前はいいのかなって」

17600「?なにが?」

テクパトル「お姫様抱っこ」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/10(水) 22:00:59.65 ID:KMvL71sU0
何気に17600号はテっくんに誑しこまれてないんだな
ミサか誑しにかからないミサカとは、珍しい
90 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:03:27.20 ID:VKLAi5gd0
17600「あぁ、いいよ別に」

テクパトル「?みんな、俺を父親みたいに慕ってくれてるからああいうことやるんだろ?」

17600「あれか、テっくんの思う父親はお姫様抱っこをするのか」

テクパトル「え、しないのか?」

17600「普通はしない」

17600号が冷静にツッコむ

テクパトル「へぇ・・・」
91 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:05:23.59 ID:VKLAi5gd0
>>89 彼女は最後の砦ですからw


17600「それに、他のミサカはテっくんのこと、父親以上に思ってるんじゃないか?」

テクパトル「まさか」

テクパトルが苦笑する

テクパトル「ただ、一番近しい男性が俺だってだけさ」

テクパトル「小さな女の子が将来は父親と結婚する、なんて言うだろ?」

テクパトル「あれは、恋愛感情があるんじゃなくて、男性像を父親でしか知らないからなんだ」

17600「なるほど、ミサカたちもテっくん以外の男性とはあまり話さないからな」
92 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:06:47.26 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「だから、あいつらは俺を好きってのとはちょっと違うさ」

17600「どうだろうな・・・」

17600号が言葉を濁す

20000号なんかは明らかに性的対象として見ていそうだ

テクパトル「・・・だからさ、お前がお姫様抱っこしてほしいなら、してもいいんだよ」

17600「ミサカも娘だからか?」

テクパトル「あぁ」
93 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:08:10.77 ID:VKLAi5gd0
17600「・・・だとしても遠慮しておくよ」

テクパトル「そっか」

テクパトルが苦笑する

17600「親だとは思ってるよ、テっくんは父親だ」

17600「血は繋がってなくても、家族だからな」

テクパトル「わかってるさ」

そんなこと、とっくの昔からわかっていた
94 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:09:57.15 ID:VKLAi5gd0
17600「・・・お姉様の母親が来たんだって?」

テクパトル「・・・19090号がしゃべったのか?」

17600「まぁ、そんなとこだ」

感覚共有だよ、と17600号が頭を叩く

おそらく、他のミサカも知っているのだろう

17600「しっかし、まさか母親がミサカたちのことを知ってしまったとはな」

テクパトル「・・・あぁ」
95 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:11:25.49 ID:VKLAi5gd0
他のミサカたちは、少し先でまだ浮かれていた

ただ、17600号とテクパトルだけが真剣な顔で話している

17600「・・・ミサカたちがいなくなるかもしれないって思ってるのか?」

テクパトル「・・・どっちが幸せなんだ?」

テクパトルが小声で訊ねる

少し不安なのだろうか

17600「・・・テっくんの幸せとミサカたちの幸せは同じさ」
96 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:13:43.15 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「・・・そっか」

17600「ミサカたちと過ごしたいんだろ?」

テクパトル「あぁ、ずっとな」

17600「だったらミサカたちだってそれがいいさ」

17600号が笑う

17600「いまさら離れるほど弱い絆でもあるまい」

テクパトル「・・・そうだよな」
97 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:15:47.34 ID:VKLAi5gd0
17600「・・・なぁ、テっくん」

テクパトル「なんだよ?」


17600「本当に、ありがとうな」

テクパトル「・・・なにが?」

17600「あいつらはいつもテっくんに甘えてる、それで好意を表してるんだ」

17600号が前を歩くほかのミサカたちを指差す

たしかに、彼女達はみなテクパトルに懐いている
98 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:17:22.04 ID:VKLAi5gd0
17600「・・・あいにくと、ミサカはそういう表現は慣れてなくてな」

テクパトル「あぁ、そうかもな」

テクパトルが苦笑する

ずっと甘えてくるなんて、17600号のキャラではないだろう

17600「・・・でも、ミサカもテっくんが大好きだ」

17600「ミサカたちの顔を見分けてくれるテっくんが」

17600「お前は、最高の父親だよ」
99 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:19:13.77 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「・・・そうか」

テクパトルにはわからない

いったい、普段彼はどう思われているのかが

だから、こうして言葉にしてもらえると安心するのだ

テクパトル「・・・俺も、お前たちが大好きなんだ」

17600「だからって、誑すなよ?」

テクパトル「誑してねぇよ・・・」
100 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:21:06.41 ID:VKLAi5gd0
17600「あ、19090号が呼んでるぞ」

テクパトル「あぁ、行って来る」

テクパトルが彼女の元へ駆ける

ミサカたちは、みんな笑っていた

それが、17600号はうらやましかった

彼女はたしかにしっかりとはしている

だが、それゆえに少し冷たい印象を与えてしまうだろう
101 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:22:49.51 ID:VKLAi5gd0
17600(・・・あの中に混じれない辺りは、まだまだ未熟だな)

ふふ、と17600号が苦笑する

いつかは、もっと感情が豊かになって

他のミサカのように、テクパトルに甘えられるだろうか

そんなことはわからない


テクパトル「おーい!!17600号、行くぞ!!」

17600「あいよーーー」
102 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:24:48.90 ID:VKLAi5gd0
でも、17600号はこんな毎日が好きだった

そして、自分を家族として見てくれるテクパトルが

恋愛感情なんかではない、もしかしたら親愛でもないかもしれない

それでも、たしかにテクパトルが好きなのだ

17600(いいよなぁ、父親は)

17600が笑う

彼女は、本当にこの家族が好きだった
103 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:26:13.63 ID:VKLAi5gd0
いつか、テクパトルに訊ねたことがあった

なぜ、ミサカたちの顔を見分けられるのかと

テクパトルは言っていた

「大切な家族の顔を間違えるわけはないだろう」と

17600(そうだよな、家族だもんな)

17600(・・・間違えるわけないさ)

彼女だって
104 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:28:44.60 ID:VKLAi5gd0
17600(もしも、10032号と同じ顔が何人いたって)

17600(19090号や20000号や14510号や)

17600(10033号や13577号や10039号と同じ顔が何人いても)

そして

17600(テっくんと同じ顔がもしも何人いても)

17600(見分けられるに決まってるだろ)


17600(大事な、家族なんだから)
105 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:30:15.42 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「始まるな、そろそろ」

19090「はい!楽しみです!」

テクパトルとミサカたちは垣根が用意してくれた席に座っていた

御坂妹「あ、入場してきました!!」

10033「お義兄様!!がんばれー!」

13577「おぉ、あれがお義兄様・・・」

10039「初めて生で見ますね・・・」
106 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:31:34.54 ID:VKLAi5gd0
垣根「さぁ!!次はムカデ競争です!!」


ミサカ一同「いぇーー!!!」

テクパトル「・・・なぁ、17600号」

17600「なんだ?」

テクパトル「楽しいか?」

17600「あぁ、最高だ」

家族と、こんなふうに楽しい時間を過ごせるなんて

とても幸せだった
107 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:33:07.43 ID:VKLAi5gd0
テクパトル「お、足も繋いだな・・・」

テクパトルが競技場をじっと見つめる

17600「・・・なぁ、テっくん」

テクパトル「ん、どうした?」


17600「                      」

その声は、垣根のアナウンスや歓声に掻き消された

一人の声では、とても敵わなかった
108 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:34:12.57 ID:VKLAi5gd0
でも

テクパトル「あぁ、俺だって大好きだよ」

17600「ずっと続くといいな」

テクパトル「あぁ」

二人は笑っていた

そこには、クローンとか魔術師とか、そんな肩書きはなく


ただの、親子の姿があった
109 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/10(水) 22:36:08.91 ID:VKLAi5gd0
さて、今日はここまで

お分かりの通り、大覇星祭は今まで登場しなかった、または影の薄かったキャラにもスポットライトを浴びせたいな、と

ちょっと長くなってしまうかもしれないけど、ただのグダグダよりもこういうほうが今は書きやすいので


明日はムカデ競争とか、二日目終了まで書きたいな・・・


てか早く新約読みたいww

サトリナと結婚したい


本音がつい出てしまった

ではおやすみなさい
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) [sage]:2011/08/10(水) 22:44:34.95 ID:HrfpPBZY0
>>1のサトリナに対する愛情(+性欲?)は無限大だな…

上琴も気になるが>>1とサトリナも気になってくるではないか
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/10(水) 22:46:42.75 ID:KMvL71sU0
お休み〜

なるほど、だから佐天さんとか10039号と13577号も出れたのか、あと・・・えっとなんだっけひ、ひめ、ひめg・・・■■?
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/10(水) 23:00:50.85 ID:92NvZex7o
>>111
最後の一行読めないよ?

17600号ぱねえまじぱねえ
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/11(木) 03:11:03.83 ID:okigbXiDO
みとこさんいいですか?私はこう思うんです速さとは終わりなき戦いだとなぜなら一度縮めた世界もさらに縮める事が可能だからですよつまるところ速さに終わりは無いんです分かりますか?えぇそうです>>1に終わりがきても次の誰かが速さを求めるでしょう速さを極めた人間はいないのですよ
あぁ、また世界を縮めた
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/11(木) 04:05:07.65 ID:okigbXiDO
速すぎて忘れる所でしたみとこさんはかきぬくんの速さをどう思うのですか
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/11(木) 06:46:30.35 ID:epcxC1kt0
今さらだが前スレの>>999です
書き込んですぐに電源切ってて今確認した
もう少しだったのに・・・ >>1・・・
116 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:12:19.47 ID:somuUCjJ0
>>115 ふへへ、やっちった☆


りにゃりにゃさん、俺はこう思ってるんです

この世において最も足りていないのは速さだと

力や重さは足りている

ただそれを求めるほど速さと言うのは失われるのです

重さを求めて速さを捨てる、これこそ愚の骨頂ではないでしょうか

速ささえ極めればそれだけ重さも増すというのに

重力引力推進力

重力加速度反作用

そのどれも!!

俺からしたら、ただの鎖でしかない!!

なぜこの世の物理法則だけに捕われなければいけないのですか、なぜ!?

全ての理には限界があります、重力は強すぎれば自分を潰す

引力が強すぎれば人はぺしゃんこだ、その点速さは美しい!!

求めれば求めるほど、走れば走るほど!!

世界は縮んでいくのです、そう!!

俺は速さを極めるのです!!!!

速すぎては燃え尽きる?速すぎては命を縮める!?

結構、こちとら百も承知!!!

たとえ燃え尽きたとしても!!それが速ければ流れ星!!

咲くのは速く、散るのも速い!!


それが、俺なのですよ!!リニャリニャさーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


おはようございますw
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/08/11(木) 10:12:47.27 ID:8MN0rU3W0
>>114 みとこ……?
118 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:13:17.74 ID:somuUCjJ0
上条「はぁ・・・緊張する」

競技場の真ん中で上条はつぶやいている

土御門「にゃー・・・ムカデ競争なんて流行んないぜよ」

青ピ「でも意外と毎年組まれてるんやねぇ・・・」

上条「しかも何回もやるよな、一年の間に」

■■「それほど。人気なんだと思う」

119 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:14:05.48 ID:somuUCjJ0
>>117 そのあとに、俺はうもん、が見えた

「助さん、ちょっとアンパン買って来い」の人


上条「あ、吹寄」

吹寄が放送席から一旦外れて上条達のところへ来た

この種目には彼女も参加するのだ

吹寄「はぁ・・・なんとか間に合ったわね」

土御門「お疲れだにゃー」

青ピ「大変やねぇ」

吹寄「なに、好きでやってるのよ」

120 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:14:32.29 ID:somuUCjJ0
■■「とても。感心する」

上条「無理はすんなよ?」

吹寄「上条・・・今まで、そうやってさりげない好意で何人の女性を騙してきたの?」

上条「えぇ!?」

せっかく気を遣ってあげたのに

まさかそんな返され方をするとは思わなかった


121 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:15:12.44 ID:somuUCjJ0
垣根「さぁみなさん!」

アナウンスが始まる

今は垣根だけがマイクを握っている

垣根「仲間と繋いだ心と足で!ゴールを目指せ、ムカデ競争!」

垣根「ルールは簡単!ゴールテープを一番最初に切ったチームの優勝!」

垣根「もちろん能力を使いたいなら使ってよし!」

122 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:15:44.65 ID:somuUCjJ0
おー!と観客席から歓声が上がる

学園都市の外から来た親御さんやメディアはむしろそういうのを楽しみにしているのだ

垣根「ただし!怪我をして担架で運ばれる羽目にはならないように!」

垣根「ち!な!み!に!このコースには急遽、トラップを仕掛けました」


上条「・・・はい?」

土御門「き、聞いてないにゃー!」

123 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:16:10.85 ID:somuUCjJ0
吹寄「あのバカ・・・また勝手に・・・」

■■「無事に済めばいいと思う」


垣根「もちろん命には関わりませんのでご安心を!」

垣根がそう言うが、ほとんどの学生は信じていない

垣根のはっちゃけっぷりはアナウンスだけでも伝わってくるからだ


上条「・・・トラップには目印とかあんのかな?」

124 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:16:38.92 ID:somuUCjJ0
垣根「ちなみにちなみに、またまたちなみに、トラップの前には少し不自然な窪みをつけています!」


上条「あ、いいタイミングで説明が」

青ピ「不自然なって・・・つまり、一番前の選手が見つけないとあかんなぁ」

吹寄「・・・うちの一番前って誰?」

五人が顔を見合わせる

もちろん、全員の並び方は決まっている

125 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:17:06.14 ID:somuUCjJ0
一番前は

上条「俺・・・だったよな」

上条だった

■■「上条君。あなたに。私たちの命を預ける」

上条「そんなに大層なトラップなのかな!?」

土御門「あぁ、あの垣根のことだ・・・ろくでもないトラップに決まってるにゃー」

青ピ「最悪、本当に死人が出るかもしれへんで?」

126 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:17:32.88 ID:somuUCjJ0
吹寄「上条、頼んだわよ」

まるで他人事のように四人は足の結び目をチェックする

上条「な、なんでそんなにドライになってんの!?」

土御門「いやぁ、だってここは学園都市だぜぃ?」

青ピ「よほどじゃないかぎり死なへんからなぁ」

■■「死んだら。化けて出るから」

127 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:18:09.71 ID:somuUCjJ0
上条「出ないでほしいな!」

吹寄「はぁ・・・死ぬ前に一度くらいは恋というものをしてみたかったわ」

上条「死ぬの前提!?吹寄さんも恋に興味はあったんだ!?」

土御門「そんだけ元気があれば大丈夫だにゃー」

上条「なんだよその超絶理論は!?」

上条が頭を抱える

128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/11(木) 10:18:22.94 ID:i8uHDR3y0
上条さんが先頭か、危機回避能力でよけられるか、それとも不幸が勝ってすべてに引っかかるか・・・そこがこの競技の見所だな
129 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:18:31.25 ID:somuUCjJ0
正直、少しの不自然な窪みなんて見つける自信はなかった

だってただでさえ、上条は細かいことには気配りできないのに

その上、足並み揃えて歩きながらそんな作業、無理に等しかった

上条「・・・でもやるしかないよな・・・」


美琴「当麻!がんばって!」

観客席では美琴が必死に声援を送っていた

130 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:18:58.97 ID:somuUCjJ0
ショチトル「いやぁ、しかし中々ハードなムカデ競争だな」

エツァリ「えぇ・・・トラップを探しながらなんてかなりの難易度ではないですか?」

一方「つゥかよォ・・・上条死ぬンじゃねェか?」

番外「ワーオ、死人が出ちゃうの?」

番外個体がケラケラと笑う

もちろんみんな冗談で言っているのだが


131 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:19:25.03 ID:somuUCjJ0
美鈴「あ、いたいた!」

美琴「あれ、お母さん?」

旅掛「いやぁ、昼飯のあとに分かれてから中々合流できなかったな!」

詩菜「携帯電話という手段を忘れていたのよ」

ニコニコ、と詩菜が笑う

イン「あれ、とうまのお父さんは?」

詩菜「・・・刀夜さんは今・・・女性に道を尋ねられてるわよ」

132 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:19:51.80 ID:somuUCjJ0
詩菜が少し離れた場所を睨む

そこでは鼻の下を伸ばしながら、丁寧に道を教えている刀夜がいた

ステイル「へぇ、あれがいわゆる色男か」

イン「というかとうまそっくりなんだよ!」

心理「・・・奥さんは苦労するわね」

心理定規が詩菜を哀れみの目で見つめる

133 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:20:19.63 ID:somuUCjJ0
詩菜「あらあら、苦労なんてしてないわよ?」

エツァリ「い、いえ・・・青筋が・・・」

詩菜「あら、何かしら?」

エツァリ「な、何も!」

美琴「と、当麻が先頭みたいね!」

詩菜のあまりの恐ろしさに耐え切れず、美琴が話を逸らす

134 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:20:45.74 ID:somuUCjJ0
ショチトル「・・・て、一番前なんだよな?」

一方「かなり責任あるンじゃねェか?」

美琴「あ」

旅掛「だよなぁ、ミスしたら仲間にまでトラップが・・・」

詩菜「まぁまぁ、それは大変ね」

全く慌てていないようなテンションで詩菜が言う

135 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:21:18.01 ID:somuUCjJ0
一方「いや、もォ少し慌てろよ・・・」

ショチトル「・・・死ぬかもな、ホントに」

美琴「・・・何事もないといいけどなぁ」

心理「大丈夫よ、信じなさい」

心理定規が笑う

放送席では、垣根がにやけながら踏ん反り返っていた


136 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:21:50.04 ID:somuUCjJ0


テクパトル「・・・いや、トラップって」

垣根が用意した特別席

そこでテクパトルとミサカ達は観戦していた

19090「か、かなり危険そうですね・・・」

14510「垣根のことですから・・・能力とかを織り交ぜたトラップを使いそうです」

御坂妹「それは・・・厄介でしょうね、とミサカはため息をつきます」

137 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:22:22.67 ID:somuUCjJ0
13577「しかし、能力ならお義兄様は関係ないのでは?とミサカは尋ねます」

20000「あ、たしかお義兄様って能力なら打ち消せるんだっけ?」

テクパトル「あぁ、そういえばそうだったな」

あの垣根のことだ

おそらくは能力を使ったトラップだろう

なら、上条は一番有利ではないか

138 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:22:52.74 ID:somuUCjJ0
他の学生は垣根の能力に対抗する手段なんて持っていない

学園都市の第二位への対抗策なんて、あるほうがおかしいのだ

ただ上条は例外である

彼の右手は、異能の力ならばなんだって打ち消すことが出来るのだから

17600「・・・どうかな」

他のミサカ達が安堵の表情を浮かべる中、17600号だけは表情を濁らせていた

テクパトル「?どういうことだ?」

139 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:23:18.25 ID:somuUCjJ0
17600「そんなベタなことをするか?あの垣根が」

テクパトル「・・・まぁ、たしかにベタといえばそうだけど・・・」

垣根だって、この種目に上条が出場するのは知っていただろう

なのに、全く無意味なトラップを仕掛けるだろうか

19090「・・・もしかしたら、普通のトラップかもしれませんね」

テクパトル「どちらにしろ、上条だって注意して進むはずさ」

テクパトルが競技場を注視する

140 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:23:47.93 ID:somuUCjJ0
とうとう、ムカデ競争が始まった


垣根「では!用意!」

選手達がスタートラインに立つ

垣根「スタート!」

一斉に選手達が駆けていく

正直、トラップなんて気にしていないようだ

141 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:24:13.13 ID:somuUCjJ0
落とし穴だの、ちょっとぬかるんでるだの

そんな甘いトラップを想像していたようだ

上条「よし!俺達も走るぞ!」

土御門「了解ですたい!」

吹寄「右足からよ!」

テンポよく、五人が走っていく

142 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:24:40.11 ID:somuUCjJ0
コースの全長は200M

それを三周するのだから、なかなかの距離になる

青ピ「なんや、まだ誰もトラップに当たってへんみたいやなぁ」

■■「もしかしたら。トラップなんて。出まかせなのかも」

上条「なんだ、そうとわかれば」

もっとペースをあげようぜ

そう言おうとしたとき

143 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:25:06.71 ID:somuUCjJ0


前を行く選手達の足元が突然光った

上条「はい?」

土御門「え?」


一瞬

本当に一瞬だった

選手達の姿が消えていた

最初は落とし穴にでも落ちたのかと思った

それくらい、突然に消えたのだ

144 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:25:32.97 ID:somuUCjJ0
垣根「あー、今のトラップは超大型爆弾です」

アナウンスでさらりと垣根がネタバレをする

上条「いやいや!爆弾とか危ないだろ!」

垣根「吹っ飛んでいった選手はあちらのテントの上にいます」

垣根があるテントの屋根を指差す

そこには、全身が黒くくすんだ選手達が落ちていた

145 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:25:59.08 ID:somuUCjJ0
垣根「角度、威力、距離、全てが計算されていました」

上条「そういう問題じゃねぇよ!もしテントから外れてたら・・・」

垣根「そんときは俺が羽でも伸ばして助けてたんじゃねーの?」

上条「なんでそんなに他人事!?」

垣根「とにかく」

垣根がマイクを握り締める

真剣な声で、もう一度確認する

146 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:26:32.66 ID:somuUCjJ0
垣根「トラップの前には不自然な窪みがあります」

垣根「それを見つけながら慎重に進むか」

垣根「くだらないとバカにして、無視してひたすら走るのか」

垣根「それは自由ですよ」

観客席もあまりの展開に静まり返っていた

垣根「ただ、もし怪我をしないで確実にゴールしたいなら」


147 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:29:39.58 ID:somuUCjJ0
垣根「悪いことは言わない、慎重に行きなさい」


■■「みんな。慎重に行こう」

吹寄「あ、あんなトラップなんて・・・」

青ピ「完全にこっちの安全無視してるわ」

土御門「でもありがたいと言えばありがたいにゃー」

土御門だけが冷酷に笑う

148 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:30:06.60 ID:somuUCjJ0
上条「あ、ありがたいってお前なぁ!」

土御門「勝手に突き進むほど、一番前を進むほど」

土御門「トラップを踏む可能性は高くなる」

吹寄「・・・かといっていつまでも後ろを走っていても意味がない・・・」

■■「なかなかに計算された。画期的なシステム」

青ピ「・・・ボクたちはどうするん?いつまでもビクビクしながらスローペースで進むんか?」

149 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:30:34.37 ID:somuUCjJ0
上条「・・・んなわけねぇよ」

上条が観客席を見る


美琴「当麻!がんばって!」

旅掛「上条くん!目指せトップだ!」

美鈴「怪我には気をつけてよね!」

刀夜「当麻、がんばれ!母さん、誤解なんだよ・・・」

詩菜「当麻さん、無理はしないで・・・何が誤解なのかしら?」

150 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:31:00.66 ID:somuUCjJ0
上条「みんな、なんだかんだ応援してくれてるんだ」

土御門「にゃー、それに小萌先生だって期待してるはずだぜぃ?」

青ピ「だったら、応えるしかないなぁ」

■■「私は。風になる」

吹寄「・・・みんな、走るわよ」

吹寄の言葉が号令になった

一同がペースを上げる

151 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:31:26.21 ID:somuUCjJ0
土御門「おらおらぁ!どけどけぇ!」

青ピ「ボク達が通るんやでぇ!」

■■「風を止めるには。壁を作れ」

上条「!みんな、前にトラップがある!」

吹寄「右に避けるわよ!」

上条がトラップを発見し

吹寄が指示を出す

152 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:31:53.85 ID:somuUCjJ0
完璧なコンビネーション

どんどん、周りとの差を広げていく

上条「よし、このまま行けば・・・」

土御門「あぁ!!!!」

一位でゴール出来そうだった

しかし、隣からもう一つのチームが迫っていた


153 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:32:19.56 ID:somuUCjJ0
初春「えっほ!えっほ!」

佐天「初春!トラップはない!?」

初春「大丈夫です!」

佐天「よーし!さっきは組体操で負けたから、今度こそは一位をとるよ!」

柵川中学

正直に言って、全くの無名校だ

154 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:32:49.72 ID:somuUCjJ0
強い能力者がいるわけでもなければ、有名な進学校であるわけでもない

だが、今年の大覇星祭ではなかなか活躍していた

常盤台中学との組体操などは、あと一歩というところまで常盤台を追い詰めたのだ


上条「!み、みんな!」

土御門「あぁ!ペースを上げるぞ!」

吹寄「上条!前にトラップは!?」

155 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:33:17.25 ID:somuUCjJ0
上条「今のところはないぞ!」

青ピ「よし、このまま走るでぇ!」

このムカデ競争はなかなか簡単な仕組みだ

一周目はたしかにトラップに怯えながら進まなければいけない

だがそれ以降は簡単なのだ

一周目に通った場所を進めば必ず安全なのだから

上条(少しでも早く二周目に入ったチームが得だな・・・)

156 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:33:54.09 ID:somuUCjJ0
後ろで大きな爆弾音が鳴った

どこかのチームがトラップにでも引っ掛かったのだろう

観客席から少し悲鳴が上がる


佐天「よし!初春、ハイペースで行くよ!」

初春「はい!」

柵川中学チームも、かなりペースを上げる

157 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:34:20.17 ID:somuUCjJ0
一周目がそろそろ終わる

これから二周目に、少しでも早く入りたかったのだ

佐天「!■■さん達の学校!?」

佐天が■■の姿を捉えた

■■「佐天。あなたの学校は、私達には敵わない」

佐天「・・・そんなこと、やってみなきゃわかりません!」

158 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:34:47.64 ID:somuUCjJ0
佐天が初春の肩を叩く

それが合図だったのだろうか

今まで以上のペースで初春が走り出す

先頭が走れば後ろも走らざるを得ない

そうやって、上条達に迫ってきた

もう、二組の差はほとんどなかった
159 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:35:18.97 ID:somuUCjJ0
いったん休憩

新約、買ってきて読み終わって筋トレも終わったら投下しますww
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/11(木) 10:36:52.01 ID:i8uHDR3y0
上条さんたち・・・トラップとか言う以前にさ、男子高校生3人もいて中学生に追いつかれるのは・・・・
佐天さんはともかく、初春は体力もそんなないのにww
161 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 10:44:53.21 ID:somuUCjJ0
>>160 ムカデ競争で必要なのは体力ではない

根気と信頼、そして少しの運さ〜ダグラス・マッカーサー〜


いやウソだけど

身長にばらつきがあるとムカデ競争って不利なんですよ、うん

あの種目は嫌いだった

>>1は背が低いからいつも一番前だった

みんなに上からのしかかられたときはキレかけた、いい思い出だ・・・


俺、今からツ○ヤに行ってくるんだ

後ろ手にドアを閉めて「いってきます」って言いながら出かけるんだww
162 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 11:19:49.72 ID:somuUCjJ0
ちょっとしか読んでないけど・・・


あれだ、インなんとかさんと美琴の二大ヒロインとの再会だけで一冊丸々使ってほしかったのは俺だけか!?

なんなんだ、この敗北感は!?


ふぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


あっさりしすぎていても、再会はダメだよ、うん

てかさっさと上条さんと美琴結婚しろよちきしょう
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/11(木) 11:23:08.70 ID:KbOTLsyDO
『いってらっしゃい』

『逝ってきます』

それが

僕等の聞いた>>1

最後の言葉

「ねぇ…そっちは暑い?」
―暑いよ―
「もうすぐお盆だね」
―帰るよ―
「暑さのせいかな?汗が止まらない」
―ごめんね―
「ねぇ……イノケンティウス」
―スフィンクス―

あの日あの夏
僕等は>>1を忘れない
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/11(木) 11:26:00.88 ID:KbOTLsyDO
>>1乙って書こうとしたのに
どうしてこーなった
全ては俺のIDがOTLなのが悪い
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/11(木) 11:36:41.83 ID:rPBLD4Wc0
吐くな
溜めるな
飲み込むな
166 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 12:24:43.31 ID:somuUCjJ0
グループかっこいいのよな

そして、建宮さんが大好きなのよな

あのキャラはもう主人公でもいいのよな

みんなもそう思うのよな!?


投下は17時くらいなのよなww

167 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 13:16:40.71 ID:somuUCjJ0
読み終わったぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!

美琴かわえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あれだよね、メインヒロインだよねもう!?

インさんはスフィンクスとでもくっつけばいいんだよ!!


あ、ステイルでもいいんだよ?うん


さて、新約は個人的にはちょっと微妙だったかな

美琴、インなんとかさんとの再会はもっと長くしてほしかった

ただ、美琴は可愛かったからよしとする

筋トレしてきますねw
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/08/11(木) 14:16:09.32 ID:W8aUF2MS0
お、追い付いた・・・だと・・・?

新約ヤバかったー。上琴好きのスレはお祭り騒ぎなのではなかろうか。
ミコっちゃああああああん!!!
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/08/11(木) 14:59:12.62 ID:SawWnbxr0
俺もさっき読み終わったぜぇぇぇぇ!
上琴の時代が公式でも来たぜェ!
やっぱりかまちーだからあらすじと全然違ったぜ!
早く新約3巻が読みてえええ!!!
170 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:14:51.70 ID:somuUCjJ0
個人的には美琴と上条さんの再会だけで一巻使ってほしかったww


でも、これから上琴が共闘・・・ってことは

一緒にホテル泊まるの?

一緒に・・・あばばばばば



インなんとかさんももうちょい出してあげなよかまちーww

まぁ今のところ上条さんからしたらインさんは家族、美琴は友達止まりっぽいけどね

いやぁ、でも新約1巻よりははるかに面白かった気がする

では続きを

171 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:15:18.35 ID:somuUCjJ0
上条「くそっ!みんな、急げ!」

吹寄「分かってるわよ!」

土御門「よし、そろそろ二周目だ!」

上条たちがちょうど二周目に入った

これからは全くトラップを気にしなくていい

青ピ「よし、走るで!」

172 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:15:52.61 ID:somuUCjJ0
観客席から歓声が上がる

どうやら柵川中学も迫ってきているようだ

■■「急がないと。追いつかれてしまう」

吹寄「上条!!」

上条「分かってる!」

一応トラップのことを頭に入れながらも、上条たちはハイペースで進んでいく


173 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:16:25.63 ID:somuUCjJ0
美琴「よし!当麻達が一位ね!」

美鈴「でもすぐ後ろから迫ってきてる学校があるね・・・」

旅掛「まだ油断はできないな・・・」

エツァリ「・・・えぇ、二組とも譲りませんね」

なかなか二組には決定的な差がつかなかった

ショチトル「このまま行けば、ギリギリ上条たちが勝つかな」

174 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:17:02.50 ID:somuUCjJ0
詩菜「まぁまぁ、優勝出来るのかしら」

刀夜「だが、このまますんなり行くだろうか・・・」

刀夜が不安そうにつぶやく

上条は非常に不幸な少年だ

何が起きたっておかしくない

心理「・・・とにかく、今は信じるしかないわよ」

美琴「そうね・・・」

175 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:17:34.51 ID:somuUCjJ0
テクパトル「・・・全く勝敗の行方が分からないな・・・」

19090「えぇ・・・」

テクパトルたちも、勝負の行方を見守っていた

20000「・・・あ、お義兄様たちが追いつかれたんじゃない!?」

10033「まだギリギリリードしています、とミサカは正確な情報を伝えます!」

13577「しかし、一瞬でも気を抜けば絶対に越されますね・・・とミサカは手に汗握ります」

176 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:18:17.98 ID:somuUCjJ0
御坂妹「・・・これは本当にドキドキしますね、とミサカは感想を述べます」

14510「・・・あの二組の一騎打ちですね・・・とミサカは必死に試合の行方を見つめます!」

10039「もはや言葉はいりません・・・とミサカは試合観戦に集中することを誓います」

テクパトル「そうだな・・・」

観客席も、歓声とどよめきだけだった

他の無駄な声など一つもなく

全てが、勝負の暑さに染まっていた
177 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:20:00.57 ID:somuUCjJ0


垣根「さぁ!!勝者はどちらだ!?かなりの接戦です!!」


土御門「!!カミやん、ゴールが見えた!!!」

上条「よし、突っ込むぞ!!」

吹寄「早く!!」

青ピ「勝てるで!!」

柵川チームはなぜか後ろで止まっていた

何かトラブルでもあったのだろうか
178 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:21:10.40 ID:somuUCjJ0
上条「勝った!」

上条は確信した

観客席の誰もが、上条たちの勝利を祝おうとしていた

しかし


カチッ


そんな音がして


上条「・・・あれぇ?」


五人は吹っ飛んだ
179 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:22:26.11 ID:somuUCjJ0

美琴「当麻ーー!!!!」

美鈴「そんなーーーー!!!!」

旅掛「最後の最後でそのオチぃ!?」

刀夜「あ、テントの上に落ちたぞ!!」

詩菜「まぁまぁ、最後の最後でダメなんて・・・」

一方「いや、注意不足だろ」

ショチトル「・・・そうかな?」
180 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:23:52.73 ID:somuUCjJ0
エツァリ「?どういうことですか?」

ショチトル「いや、あの後ろのチーム・・・急に直前で止まっただろ?」

番外「そういえばそうだね」

心理「・・・おかしいわよね、何もトラブルが起きた様子はないわよ?」

柵川チームは紐が外れたわけでも、誰かが転んだわけでもなかった

ならなぜ止まったのか

ショチトル「・・・新しくトラップを張ったな」
181 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:25:35.51 ID:somuUCjJ0
美琴「あ、新しくっていつの間に?」

美鈴「いや、一周目のあとってこと?」

旅掛「でも垣根くんはずっと放送席にいたぞ?」

ショチトル「あいつには常識は通用しない・・・」


垣根「えー、誰もトラップの位置が変わらないとか追加されないとかは言ってませんでしたー」

垣根「もちろん、トラップが動けば目印も一緒に動いてたよん☆」

垣根「気づかなかったのが悪いね」
182 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:27:17.99 ID:somuUCjJ0
美琴「きーーっ!!あの野郎ぶち殺す!!!」

美鈴「お、落ちついて美琴ちゃん!!!」

旅掛「ははは!!元気だなぁ美琴は!!!」

詩菜「まぁまぁ、にぎやかねぇ」

刀夜(当麻、美琴ちゃんと夫婦喧嘩はしないほうがいいぞ)

ステイル「・・・しかし、あの一瞬でトラップを変えるなんて・・・」

イン「でも目印の位置は確かに変わってるんだよ」
183 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:28:27.78 ID:somuUCjJ0

上条「・・・すまない」

土御門「・・・これは責められないにゃー」

青ピ「まさかトラップが動くなんて・・・」

■■「私も。予想外」

吹寄「・・・あ、柵川が優勝したわね・・・」

テントの上で

五人は肩を落としていた
184 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:29:56.68 ID:somuUCjJ0

垣根「気を取り直して!!次の種目はこちら!!」

吹寄「・・・え、仮装行列?」

吹寄の間抜けな声がマイクを通して響いた

観客席からも疑問の声が上がっている

垣根「あぁ、昨日急遽決まったのでパンフレットにも書かれていません」

吹寄「・・・貴様、勝手にやったわね」

垣根「えー、みなさんも用意はしていないでしょう」
185 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:31:12.98 ID:somuUCjJ0


美琴「へぇ、自由参加なんだ・・・」

上条「いてて・・・ただいま」

美琴「と、当麻!!大丈夫!?」

上条「なんとかな・・・」

帰ってきた上条の元に美琴が駆け寄る

ところどころ、体がくすんでいる

美琴(あとで垣根コロス)

上条(なんか怖い)
186 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:32:48.64 ID:somuUCjJ0
心理「それで、これは自由参加ね」

ショチトル「あぁ、そうそう」

イン「いったいどんなルールなのかな?」

一方「・・・さァな」


垣根「えー、ルールは簡単」

垣根が競技場の中心を指差す

そこには大きなボックスがあった

垣根「そこの中に仮装用のコスプレやらなんやらが入ってます」
187 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:34:51.34 ID:somuUCjJ0
吹寄「えっと・・・その中から、どれでも好きな物を選んでください」

垣根「それを着て予選に出てもらいます」

垣根が淡々とルールを説明していく

垣根「面白いもの、可愛いもの、インパクトのあるもの」

吹寄「予選ではみなさんが列になり、その中から我々が素晴らしい選手を審査します」

垣根「見事予選突破された選手は、決勝に進みます」
188 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:37:55.02 ID:somuUCjJ0
垣根「そして、会場を最も盛り上げた選手が優勝です」

吹寄「優勝された選手には副賞として、この大覇星祭期間中、全ての飲食店が無料になるクーポンを差し上げます!!」

おぉぉぉぉぉ!!!とざわめきが起こる

かなりのお得な副賞だ


イン「私出るんだよ!!」

ショチトル「お前はそのままでも仮装っぽいけどな」

ステイル「まぁ、そうかもしれないね」
189 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:39:14.99 ID:somuUCjJ0
一方「・・・俺は行って来る」

番外「え、どうして?」

一方「お前に美味いもン食わしてやるよ」

番外「」ズキューン

美琴(お金あるのに)

上条「俺も行って来る!!」

美琴「!!じゃ、じゃあ私も!!」

心理「私も行こうかしら」
190 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:40:43.39 ID:somuUCjJ0
ショチトル「私は見とくよ・・・エツァリは?」

エツァリ「自分もあまり参加はしなくないですね」

エツァリが苦笑する

彼は変装は得意だが仮装はあまり好みではない

美鈴「・・・私も行こうかな」

旅掛「ダメだ!!もしもメイド服とかだったらどうする!?」

美鈴「なになに?ヤキモチ?」ニヤニヤ

旅掛「あぁそうだ!!」

詩菜「まぁまぁ、仲がよろしくてうらやましいわ」ニコニコ
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/11(木) 15:41:27.52 ID:aKzlHYT40
ここは!!ここは!!美琴ちゃんのかわいいバニー姿でも!!
192 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:42:53.85 ID:somuUCjJ0

テクパトル「・・・俺も行って来るよ」

17600「なんだ、ああいうの好きなのか?」

テクパトル「そうじゃないけど・・・お前たちもいろいろ食いたいだろ?」

御坂妹「あ、副賞狙いですか、とミサカは納得します」

13577「ありがとうございます、とミサカはお礼を述べます」

20000「あちがとうー」

テクパトル「あちぃとありがとうが混ざってるなおい」
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/11(木) 15:44:27.08 ID:aKzlHYT40
うは・・・・・。見てしまった。上琴の主要部分だけ読んでしまった。

上琴恐るべし!!もう付き合って欲しい感じ満々なんだけど!?
194 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:45:33.96 ID:somuUCjJ0

垣根「さぁ、みなさん用意はいいですか!?」

吹寄「ボックスの中にはさまざまなコスプレが入っています!」

垣根「人と同じものを選んで無難にいくもよし、わが道を突き進むもよし!」

吹寄「更衣室はそちらに用意してあります!」

いつの間にかしっかりと更衣室まで用意されていた

垣根「あ、ちなみに覗いたヤツは俺がぶち殺すので」

えー、と観客席からブーイングが上がる
195 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:48:13.42 ID:somuUCjJ0
垣根「黙れおいこら、変態共」

垣根の声にしぶしぶ観客席が静かになった


美琴(・・・うーん、ネコ耳はベタ、メイドも・・・ねぇ)

美琴は悩んでいた

隣ではもう心理定規が決めたようだ

美琴「・・・そ、それで行くの?」

心理「あら、普段のドレスより案外露出は少ないわよ?」
196 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:50:21.62 ID:somuUCjJ0

上条「・・・お前は選べたか?」

一方「あァ」

テクパトル「あれ、お前たちも参加するのか」

上条「お、テクパトル・・・お前も副賞狙いか?」

テクパトル「まぁそうだな」

削板「お!!上条たちじゃないか!!」

上条「あれ、削板?」
197 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:51:38.19 ID:somuUCjJ0
削板「いやぁ、黒子がぜひとも出てくれってさ!」

上条「へぇ・・・インデックスは選んだか?」

イン「うん!!選んだんだよ!」

上条「じゃあ、着替えますか」

それぞれが更衣室へ向かう


とうとう、仮装行列が始まった
198 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:53:27.70 ID:somuUCjJ0

垣根「さぁ!!みなさん、並んでください!!」

吹寄「では、予選開始!」


更衣室から選手達が出てくる

観客席のボルテージは最高潮だ


垣根「では、みなさん!!思い切りアピールしてください!!」


上条「み、美琴!?」

美琴「あ、当麻」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/08/11(木) 15:54:00.69 ID:wJoe+e21o
くそ、田舎だからって油断してた
まさか売り切れてるなんて……
200 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:55:15.49 ID:somuUCjJ0
上条は驚いていた

美琴の選んだコスプレは


巫女さんだった


上条(こ、この破壊力!)

上条(チラリと覗く胸元!)

上条(きゅっと引き締められた腰!!)

美琴「?当麻?」

上条「美琴、可愛いよ」

美琴「//」
201 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:56:41.39 ID:somuUCjJ0
>>199 さぁ、他の本屋へ行くんだ


心理「あら、美琴似合ってるわね」

上条「あ、心理さ・・・」

上条が声のした方向を振り向いて

固まった


上条「な、なぜバニー?」

美琴(な、なんていう色気・・・)

心理「あら、可愛くない?」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/11(木) 15:57:18.43 ID:aKzlHYT40
心理さんがバニーときたかwwwwwwww
203 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:58:28.73 ID:somuUCjJ0
上条「か、観客席がかなり湧いてるのはなぜ?」

観客席から声援が飛んでくる

中には「バニー最高!!」とかいう、どこかで聞いたような声もあった


上条「で、でも・・・垣根が怒るんじゃないか?」

心理「あら、どうかしら?」


垣根「心理定規、すごくいいですよ、すごく」


心理「ほらね」

美琴「喜んでるわね・・・」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/08/11(木) 15:59:15.65 ID:SawWnbxr0
>>199
俺なんて11時からダイエー行って買おうと思ったらSPだけ売り切れてて
隣の区のジャスコまで一っ走りってはめになったんだぞ…
それとマークさんの魔法名の『Armare091』の『Armare』って「武装した者(物)」って意味らしいぞ
205 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 15:59:52.44 ID:somuUCjJ0
>>202 いやぁ、だって心理さんってセクシーでしょ?

セクシーでしょ?


上条「あ、インデックス・・・ってそれなんだよ?」

イン「えっへん!!」

インデックスが着ていたのは


なぜか、パンダの着ぐるみだった

上条「パンダパンダ・・・」

イン「でも、当麻もおかしいんだよ」
206 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:01:43.81 ID:somuUCjJ0
>>204 ちなみに俺の魔法名は「SATORINA000」、「あなたの瞳は杭を打つ」です

いやウソ


美琴「うん、どうして・・・」


美琴「アカレンジャーなの?」

美琴は首を捻っていた

昔だとかそういう問題ではなく

ただ、疑問だった

上条「なんかヒーローってよくないか?」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/11(木) 16:01:57.30 ID:3JXp+OiPo
なんだ巫女とか
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/11(木) 16:02:06.69 ID:IqhF6WgAO
パンダか…ベンギンならぺ…おや誰かきたよう…あんぎゃぁー
209 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:03:01.98 ID:somuUCjJ0
心理「・・・でも少しベタかしら」

イン「予選通らないんじゃないかな?」

美琴「うーん・・・あ、削板」

少し肩を落とす上条の後ろから削板がやってきた



カボチャパンツを着て


上条「な、なんでそんな・・・」プルプル
210 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:05:01.38 ID:somuUCjJ0
>>207「御坂巫女と」はもはや定番ネタ

>>208 うわぁぁ!!!!!


削板「俺のシンデレラにならないか!?」


上条「やめろ・・・」プルプル

イン「イ、インパクトがヤバイんだよ・・・」プルプル

心理「あら、似合ってるわよ?」プルプル

美琴「い、いいんじゃない?」クスクス

削板「だろ!?」
211 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:07:04.93 ID:somuUCjJ0
上条「はぁ・・・あ、テクパトル」

テクパトルが更衣室から出てきた

美琴「・・・な、なんで・・・」


美琴「お坊さん?」

テクパトル「・・・お告げがあったんだよ・・・」

テクパトルが溜め息をつく

わざわざスキンヘッドのカツラまで被って
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/08/11(木) 16:08:10.19 ID:SawWnbxr0
とりあえず『ヤツら』の名前を期待して待ってたが知ると意外としょぼくて残念感があったのは俺だけじゃないはず、
美琴もハワイに行くまでバードウェイの楽しい魔術講座を受けることになるのか、
しかもハワイってことは水着回か…胸が熱くなるな
213 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:08:59.77 ID:somuUCjJ0
上条「も、木魚持ってる・・・」プルプル

心理「あ、あら・・・すて・・・き」クスクス

テクパトル「笑うなよ・・・行列そろそろ始まるぞ」

一同が並ぶ


上条「あれ、そういえば一方通行は?」

美琴「一人だけ遅れてるのかしら?」

心理「あとで見れるんだしいいんじゃない?」
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/11(木) 16:10:24.45 ID:aKzlHYT40
早く一巻から新約二巻までを隅々まで読みたいよ・・・・・・。

中途半端に読んでるから余計に・・・・・。
215 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:11:03.31 ID:somuUCjJ0
>>212 とにかく上琴になればもう言うことはあるまい


垣根「さぁ、それでは始まります!!」

吹寄「みなさん、しっかりと放送席の前ではキメポーズをしてください!」


上条「よし、がんばるか・・・」

上条が気合を入れる

前にはどっかで見たような人たちがいた


絹旗「はぁ・・・なんでリスの着ぐるみなんですか・・・」

麦野「私なんかフランケンシュタインよ・・・」
216 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:12:31.20 ID:somuUCjJ0
美琴「あ、麦野さん」

麦野「あぁ・・・?あ、御坂・・・って」

麦野が美琴を睨む


麦野「てめぇ観衆に媚を売りやがって!!」

美琴「は、はぁ!?」

麦野「私なんかフランケンシュタインなんだよぉ!!!」

美琴「に、似合ってるわよ?」

麦野「あぁ!?」
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2011/08/11(木) 16:13:31.99 ID:RIaHBcPj0
>>208
ベンギンじゃなくてペンギンだと思われ
…………ん?誰だ、こんな時に…………
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/08/11(木) 16:15:02.19 ID:SawWnbxr0
それよりも笑ったのが天草式パートだな、建宮ェ…
テッ/ラ
フレ/ンダ
建/宮←New!
219 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:15:28.15 ID:somuUCjJ0
絹旗「・・・みんな超可愛い格好を・・・」

心理「あら、あなたも可愛いじゃない」

絹旗「・・・そういうあなたは色気を前面に・・・」

心理「あ、私達のアピールの番よ」


上条たちがアピールをする

垣根や吹寄が真剣に採点している

途中、テクパトルと削板、麦野を見て垣根は吹き出していたが
220 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:17:35.39 ID:somuUCjJ0
個人的に五和は建宮お似合いな気がするんだが・・・

あの人いいキャラすぎるよねw



上条「はぁ・・・俺たちの番は終わったか」

美琴「・・・そうね」

みんなはほっと溜め息をついていた

その時


垣根「ぎゃははははは!!!!!や、やべぇよ一方通行お前優勝だろwwwww」


垣根のありえないほどの愉快な笑い声が聞こえてきた
221 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:19:17.96 ID:somuUCjJ0
美琴「?どんな仮装してるのかな?」

イン「ここからじゃ見えないんだよ・・・」

インデックスが背伸びをするが、今の位置からは見えなかった

削板「あの様子だと決勝には行くだろうな」

心理「えぇ・・・何をしてるのかしら」

テクパトル「はぁ、優勝したいな・・・」

上条「俺も・・・」


222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/11(木) 16:20:26.12 ID:IqhF6WgAO
>>217
あっ///
ベンギン「お邪魔しますなんだよ…さて記憶を飛ばしてあげちゃうかも 」ベンギン(ドラゴン)ブレス
223 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:22:45.09 ID:somuUCjJ0

少しして予選が終わったらしい

予選を通過した選手の名前が呼ばれるが



上条「俺の名前・・・呼ばれなかった・・・」

美琴「ド、ドンマイ・・・私は呼ばれたから大丈夫!」

イン「私も通ったんだよ!」

心理「私も」

テクパトル「ていうか、俺たちの中で落ちたの上条だけだな」

削板「言ってやるな」
224 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:24:50.76 ID:somuUCjJ0

絹旗「くーっ!超落ちました!!」

麦野「・・・通ったのがなんかムカつく・・・」

美琴「あ、麦野さんも通ったんだ」

麦野「・・・てめぇはいいよな御坂・・・」

美琴「?」

心理「巫女なんてまともじゃない」

麦野「てめぇもだよドレス野郎」

心理「何よターミネーター」

麦野「」
225 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:27:53.41 ID:somuUCjJ0

上条「ただいまー・・・」

美鈴「あ、残念だったね」

上条「仕方ないですよ・・・」

旅掛「見た!?美琴の巫女姿やばくない!?」

上条「あぁ親バカですねわかりますよ!」

ステイル「インデックス・・・可愛いな」

上条「変態じゃねぇか」
226 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:29:15.83 ID:somuUCjJ0
エツァリ「いえ、それより一方通行さんが恐ろしいですよ」

上条「え、そうなの?」

番外「ひーっ!!や、やばいよ気持ち悪いよ」ケラケラ

ショチトル「あぁ、ひどいぞ」

詩菜「盛り上がってるわねぇ」ニコニコ

刀夜「みんな素敵だなぁ」

詩菜「あらあら・・・」

刀夜「」
227 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:32:50.17 ID:somuUCjJ0

垣根「さぁ!では決勝です!!」

吹寄「みなさん、観客席の前にある特設ステージへ上がってください!」

選手達がゾロゾロとステージへ上がる

観客席からはよく見える場所だ


上条「あ、一方通行!?」

上条は吹き出しそうになっていた


一方通行が着ていたもの
228 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:34:06.35 ID:somuUCjJ0
美琴「な、なにあれ・・・」プルプル

削板「ひどいな・・・」ブフッ

心理「ごめん、勝てる気がしないわ」

麦野「・・・一位・・・お前・・・」

イン「もう終わったんだよ」

テクパトル「あいつと友達なのがいやになってきた」


彼のコスプレは


肉襦袢だった
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/08/11(木) 16:35:03.07 ID:SawWnbxr0
肉襦袢←これなんて読むの?
230 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:35:42.80 ID:somuUCjJ0

上条「く、くそ・・・」

上条が笑いをこらえる

エツァリ「危ないでしょう?」

番外「あれは卑怯だよね」ケラケラ


一方「さァて、ポージングでもするか」


美琴「ダ、ダメ・・・!」プルプル

心理「はぁ・・・観客席の盛り上がりはなに?」
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2011/08/11(木) 16:35:45.95 ID:RIaHBcPj0
にくじゅばん
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/08/11(木) 16:37:46.49 ID:SawWnbxr0
>>231
ありがとう、おかげで読み方が分かったよ
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2011/08/11(木) 16:38:06.00 ID:RIaHBcPj0
意味
@身体に付いた贅肉
A筋肉や刺青の書かれたお祭り用のシャツ

234 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:39:36.18 ID:somuUCjJ0
>>229 にくじゅばん

かつてプルシェンコがSEX BOMB で使ったあれですw


垣根「さぁ!!みなさん、どの選手が優勝ですか!?」

垣根がアナウンスする

観客席のあちこちから一方通行の名前を呼ぶ声がする

もう、勝ち目なんてなかった



垣根「決まりました!!」

吹寄「優勝は、一方通行選手!」
235 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:42:16.05 ID:somuUCjJ0


テクパトル「・・・なぁ、あれは、勝てない」

御坂妹「そんなに落ち込まないでください、とミサカは励まします」

19090「テっくんのも面白かったですよ!!」

20000「いやぁ、マッチョなセロリたんは萌えたな」

13577「え?」

10039「は?」

10033「そうですね・・・こう、意外と似合っていました・・・」

14510「ゾクゾクしました、とミサカも感想を述べます」

17600(終わってんなこいつらの美的センス)
236 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:44:24.80 ID:somuUCjJ0

上条「はぁ・・・次はなんだっけ?」

美琴「次は・・・綱引きね」

ショチトル「綱引きか・・・」

ステイル「どこの学校なんだい?」

美琴「あ、これは紅白それぞれの中からの選抜よ」

イン「へぇ・・・楽しみなんだよ!」
237 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:48:51.83 ID:somuUCjJ0

綱引きもかなりの盛り上がりだった

とはいえ、あの仮装行列の後だったからか、やや中弛みしてしまった感じでもあった


垣根「さて・・・二日目の最後の種目がやってまいりました!!」

吹寄「本日最後は・・・」


垣根・吹寄「遠投です!!」


上条「・・・はい?」
238 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:50:34.12 ID:somuUCjJ0
美琴「遠投ってあれよね?」

心理「えぇ、ボールを投げるのよ」

ショチトル「それが最後?」

エツァリ「な、なんだか微妙なチョイスですね・・・」

美鈴「うん、なんか最後が締まらないね・・・」

旅掛「そうだなぁ・・・」


垣根「えー、ちなみに」

垣根のアナウンスが会話を遮った
239 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:53:35.58 ID:somuUCjJ0
垣根「能力、使いたい放題です」


しん、と会場が静まり返る

垣根「干渉値のこと、今回は考えなくていいです」


おぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!と観客席から拍手が巻き起こる

垣根「えー、出たい選手は前へどうぞ」


美琴「・・・ふふふ・・・」

削板「なかなか・・・いいんじゃないか?」

一方「燃えるじゃねェか」

上条(みなさん怖い)
240 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:54:57.72 ID:somuUCjJ0
垣根「じゃ、行って来る」

吹寄「え、貴様も参加するの?」

垣根「あぁ」

マイクを切り、垣根が競技場へ向かう


麦野「さーて、私も行くかなん☆」

絹旗「超がんばってください!!」

滝壷「がんばってね、むぎの」

浜面「・・・ほどほどにな」
241 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:57:23.07 ID:somuUCjJ0

競技場の中心には

5人の超能力者しかいなかった

他の選手は諦めたのだろう

もはや、勝ち目などない


吹寄「・・・投げるのはこちら、重さは15kgの砲丸です」

吹寄「ちなみに、投げる方向の安全性は確保していますのでご安心を」


吹寄が淡々とアナウンスを進める
242 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 16:59:30.43 ID:somuUCjJ0

垣根「・・・とりあえず、これは金属製みたいだな」

美琴「・・・超電磁砲もいけるわね」

ニヤリと美琴が笑う

一方「めンどくせェが・・・」

一方通行はチョーカーのスイッチを入れる

その瞬間、彼は学園都市最強に戻るのだ

一方「悪くはねェ」
243 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:00:57.15 ID:somuUCjJ0
削板「よーし!!調子はいいかな!!」

腕をグルグルと回す削板

麦野「さて・・・原子崩しで砲丸が溶けないといいけど」

そんなことをつぶやく麦野

垣根「勝つのは俺だ」

勝利を確信している垣根


吹寄「では、みなさん、並んでください」
244 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:02:54.27 ID:somuUCjJ0
観客席からはかなりの歓声が上がっている

それもそうだろう

遠投、と聞いたら地味でいやなはずだった

しかし、超能力者の手加減無しの全力を見れるのだ

外のメディアなんか、カメラを必死に回している


美鈴「そういえば、美琴ちゃんの全力なんて初めて見るな・・・」

上条「・・・すっごいですよ、あれ」
245 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:04:38.56 ID:somuUCjJ0
旅掛「・・・他のみんなもすごいんだろ?」

刀夜「・・・これは見物だな・・・」

心理「はぁ、垣根の全力なんてなかなか見れないわよ」

エツァリ「一方通行さんも恐ろしいですからね」

番外「そうだよ、あの人が一番!」

ショチトル「・・・始まるな・・・」
246 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:06:46.82 ID:somuUCjJ0

テクパトル「・・・これは、恐ろしいな・・・」

19090「お姉様の超電磁砲・・・」

13577「生で見るのは初めてです、とミサカは息を呑みます・・・」

御坂妹「あ、みんなが並びました・・・」

観客席は、静まることはなかった

テクパトル「・・・来る!!」
247 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:08:10.83 ID:somuUCjJ0

美琴「行くわよ!!」

垣根「おうよ!!」

麦野「おらおらぁ!!」

一方「あひゃひゃ!!」

削板「すごいパーンチ!!!!!!!!!!!!!」

五人が能力を発動する

それぞれの砲丸は、恐ろしい速度で



空へと消えた
248 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:09:36.72 ID:somuUCjJ0
垣根「見たか!?俺のが綺麗に燃えたぜ!?」

一方「あァ!?俺のほうが・・・」

美琴「そんなことないわよ!!」

削板「俺の砲丸が一番飛んだ!!」

麦野「いーや!!私だね!!」

睨み合いが続く

それを止めたのは吹寄のアナウンスだった
249 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:12:42.64 ID:somuUCjJ0
吹寄「えっと・・・消えてしまったので、測定不可能です」

五人「」

吹寄「よって、この勝負は・・・」


引き分け

そう吹寄が言おうとしたとき


食蜂「はーい、待った待ったー」


もう一人の超能力者が現れた
250 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:14:17.92 ID:somuUCjJ0
食蜂「えっと、これが砲丸ね」

食蜂が吹寄に有無を言わさず砲丸を持ち

適当に投げた


垣根「・・・な、なんのつもりだ・・・」

食蜂「あなたたちの記録はないわよね?」

麦野「!!まさか!!」

食蜂「そういうこと☆」
251 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:15:43.84 ID:somuUCjJ0
吹寄「50cm!!食蜂選手の優勝です!!」

観客席が湧いた

まさか、こんな非力そうな少女が勝つなんて

心理系の能力者が勝つなんて

誰も思っていなかった


一方「・・・せこいだろ・・・」

美琴「ひ、卑怯よ!!あとからノコノコ・・・」
252 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:17:04.03 ID:somuUCjJ0
食蜂「あら、別にルールは破ってないわよ?」

食蜂がウィンクする

食蜂「まぁ、残念だったわね、美琴」

美琴「名前で呼ぶなぁ!!!」


そうして

二日目は、ふがいない形で幕を閉じた
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/08/11(木) 17:18:02.32 ID:SawWnbxr0
球が消えた理由
一通さん→空気摩擦により高熱になって燃え尽きた(美琴の超電磁砲のコインが無くなるのと同じ)
ていとくん→不明
ミコっちゃん→一通さんと同じ
むぎのん→原子崩しであとかたも無く消えました
ソギー→すごパで破壊
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/11(木) 17:18:14.64 ID:aKzlHYT40
乙wwwwwwwwwwまさかの食蜂さんがwwwwww
255 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:18:14.78 ID:somuUCjJ0
さて、いったん休憩

この後は上琴のちょっとしたお出かけ

テっくん単発

そして三日目をやります


もう競技のネタが尽きそうなので、これからは競技ではなくカップルとかの会話とかメインにしますw

256 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:19:18.03 ID:somuUCjJ0
>>253 ていとくんも空気摩擦でしょうw


いや、超能力者って基本アホの子だから、きっと
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/11(木) 17:38:57.32 ID:aKzlHYT40
二日目が終わったところで疲れた皆さんに癒しを差し上げます、と11111号は報酬(テっくんのオ[わお]のときの写真)をもらいながら置いていきます。

それぞれの人たちの超カッコいい(可愛い)ポーズの写真(写真立てつき)
258 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:53:28.12 ID:somuUCjJ0
上条「お、こりゃいいな」

テクパトル「うん、ちょっと待とうか」
二日目が終わったところで疲れた皆さんに癒しを差し上げます、と11111号は報酬(テっくんのオ[わお]のときの写真)をもらいながら置いていきます。

それぞれの人たちの超カッコいい(可愛い)ポーズの写真(写真立てつき)


上条「おぉ・・・美琴の上目遣い・・・」

美琴「と、当麻のそげぶ・・・」ポーッ

259 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:55:29.80 ID:somuUCjJ0
心理「あら、垣根のイナバウアー」

垣根「心理定規の前傾・・・って俺の写真おかしいよな?」

テクパトル「・・・俺の写真を返せ・・・19090号は可愛いけど」

19090「テっくんのオ(アウチ!!)の写真・・・」ゴゴゴ

番外「あ、さっきの肉襦袢の・・・」クスクス

一方「もォ許せ」

ショチトル「これは・・・いつのだっけ?」

エツァリ「この前のSMプレイの・・・」

一同「消えろ」
260 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 17:57:03.72 ID:somuUCjJ0
削板「お、黒子のは腕章見せてるときのか」

黒子「軍覇さんのはすごパのときですの」

イン「ステイルがイノケンティウスを出してるときのだよ!!」

ステイル「あぁ・・・インデックスは可愛いな・・・」

さだのり「はぁ・・・リポビタンDの乳寄せ・・・」

エツァリ(誰ですか、そしてリポビタンに乳はありません)
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/11(木) 17:58:21.76 ID:tZU4Xbgf0
美琴・・・金属製っぽかったから普通に磁力でぶん投げればよかったものを・・・
てか、上条さん本気の超電磁砲(拳ででかい塊飛ばすVer.)見たことあったっけ?
そして、何気に遠投は物体に噴射点作って飛ばせる婚后さん向きだったような
装甲車飛ばしてヘリ撃墜してたし
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/11(木) 18:03:31.84 ID:aKzlHYT40
上条さんはあれじゃねか?落雷のときのを想像したんじゃん?
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/11(木) 18:09:14.94 ID:XCWrRsnB0
どうも、17600号こと、スネークです、とミサカは挨拶します


ところで、こんな物を見つけたのですが、と、ミサカは20000号の部屋にあった黒歴史ノート+エツァリ、ショチトルのSMグッズを置いていきますを置いていきます

264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/11(木) 18:11:11.92 ID:aKzlHYT40
黒歴史ってwwwwwwwwwwすごい中身見たいんだけど。
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/11(木) 18:18:18.70 ID:aKzlHYT40
ち、しょうがないからこれで許してくれ、とミサカは一枚の写真をテっくんに投げつけます。

美つ・・・・もとい19090号の借りたテっくん100cmサイズ抱き枕をうれしそうに抱いて寝ている写真
266 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:35:34.29 ID:somuUCjJ0
テクパトル「ん、なんだ?」

どうも、17600号こと、スネークです、とミサカは挨拶します


ところで、こんな物を見つけたのですが、と、ミサカは20000号の部屋にあった黒歴史ノート+エツァリ、ショチトルのSMグッズを置いていきますを置いていきます


20000「あ、なっつかしいなーこれ」

テクパトル「どれどれ?」


「私の父親は、カノッサ機関のエージェントだ」


テクパトル「」
267 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:37:27.59 ID:somuUCjJ0
「幼いころから私はさまざまな訓練を受けてきた」

「射撃、武道、尾行術」

「それらのどれもを、私は完璧にこなしてきた」

「もはや、タルタロスの囚人共では私を殺すことは出来ないはずだ、いや、はずだった」

「だが、始まってしまったのだ」


「全ての夜明け、ジ・ハードが」
268 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:39:49.49 ID:somuUCjJ0
「ゴルゴタの人々は恐れをなしていた」

「タルタロスには、アスタロトと呼ばれる悪魔がいた」

「冷酷無慈悲で知られたあのアスタロトだ」

「私は背中に抱えたユダの十字架を守らなければならなかった」

「しかし、どうして立ち向かえただろうか」

「すでに11のオリンポスは揃っていたのだ」

「残りは一つ、まだ見つかってはいないアザートスの書」


テクパトル「なぁ、アザートスはオリンポスとはまったく関係ないぞ?」

20000「ふーん」
269 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:41:33.27 ID:somuUCjJ0
「そして、私は知ってしまった」

「ユダの十字架が背負いし物は、決して裏切りではなかったと」

「いったいなぜ今までそう思われていたのか」

「ロンギヌスの槍によってイエスが貫かれたあのとき」

「なぜイエスは処刑人の耳を癒されたのか」

「私には、わからない」


テクパトル「あれか、途中でめんどくなっただろ」

20000「うん、5分で飽きた」
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/08/11(木) 18:42:22.43 ID:ybaYqvluo
遠投とはボールを遠くに飛ばす競技ではなく
美しくボールを消滅させるかである……そんなわけ(ry

どこでルールが変わったんだろうwwwwww
271 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:42:43.83 ID:somuUCjJ0
エツァリ「おや、SMグッズが見つかってしまいましたか・・・」

上条「変態じゃねぇか!!」

美琴「?これなに?」

ショチトル「あぁ、それはディルドといって」

上条「教えるなぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」


イノケンティウス「ハァハァ・・・」

ステイル「興奮するな」
272 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:44:16.28 ID:somuUCjJ0
テクパトル「ほう・・・」

19090「み、見ないでください!!」

ち、しょうがないからこれで許してくれ、とミサカは一枚の写真をテっくんに投げつけます。

美つ・・・・もとい19090号の借りたテっくん100cmサイズ抱き枕をうれしそうに抱いて寝ている写真

テクパトル「これ抱きしめてると落ち着くのか?」

19090「うぅ・・・//」

テクパトル「でも、いっつもおんなじ布団なんだから俺に抱きついてきても・・・」

ミサカ一同「なにぃ!?」

テクパトル「?」
273 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:45:37.59 ID:somuUCjJ0
さて、本編ですのでお便りとかは受け付けられなくなりますw


上条「はぁ・・・明日は三日目・・・」

美琴「・・・まだ二日しか経ってないのね・・・」

上条「楽しいけど疲れるよな・・・」

ほかのみんなと分かれた二人は、適当に街を歩いていた

今寮に帰ってもやることはない
274 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:46:47.23 ID:somuUCjJ0
上条「・・・なにしましょうか?」

美琴「うーん・・・あ」

美琴が一つの建物の前で立ち止まる

美琴「・・・」

上条「アクセサリーショップ?どうしたんだ?」

美琴「ね、ねぇ!!ちょっと寄っていかない!?」

すごい勢いで美琴が訊ねる
275 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:48:20.37 ID:somuUCjJ0
上条「いいけど・・・どして?」

美琴「買いたいののがあるの!!」

上条の手を引っ張り、美琴が店内へと入る

なかなか人気な店らしく、学生が大勢いた

上条「へぇ・・・シルバーアクセサリの専門店か」

美琴「えっと・・・どこかな・・・」

上条「なんだ、買いたいものって?」
276 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:49:23.01 ID:somuUCjJ0
美琴「な、内緒よ!!」

上条「えー・・・」

上条がつまんない、といった感じの顔をする

美琴「だ、だって言ったら面白くないもん!!」

上条「知られたらまずいもの?」

美琴「んなわけないでしょ!」

美琴の前髪から青い火花が散る
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/11(木) 18:49:41.37 ID:aKzlHYT40
まさかのペアリングか!?
278 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:50:19.74 ID:somuUCjJ0
上条「はいはーい」

右手を伸ばし、当たり前のように上条がそれを打ち消す

美琴「だ、だから!!」

上条「ほうほう」


美琴「と、当麻に・・・指輪買ってほしいなって」

上条「」


上条「え、なぜ急に?」
279 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:51:27.55 ID:somuUCjJ0
美琴「な、わかんないの!?」

上条「いやいや!!上条さんだってさすがに指輪の意味くらいは知ってますよ!?」

上条が慌てて答える

それはそうだろう

上条だって、本気で美琴との結婚を考えていたりもする

上条「で、でも今まではあんまり言わなかったからさ」
280 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:52:19.11 ID:somuUCjJ0
美琴「だ、だって・・・」

美琴がうつむく

顔が真っ赤になっていた

美琴「ほ、ほら・・・お父さんとかお母さんはつけてるでしょ?」

上条「そりゃ、まぁ」

美琴「それ見て・・・いいな、って」

上条「へぇ・・・」
281 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:53:23.01 ID:somuUCjJ0
美琴「だ、だから!!」

上条「・・・?うらやましかっただけ?」

上条が首を捻る

てっきり、もっと重大なことを言われるかと思っていたのだ

美琴「も、もちろん!!」

上条「・・・なんだ」

はぁ、と上条が溜め息をつく
282 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:54:19.88 ID:somuUCjJ0
美琴「な、なによ!?」

上条「いやぁ、上条さんはてっきり、予約をするのかと」

美琴「?予約じゃなくても買えるでしょ?」

上条「?いやいや、買えませんよ?」

美琴「?ここってそういう店じゃないわよね?」

上条「は?」

美琴「え?」
283 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:55:24.59 ID:somuUCjJ0
上条「いやいや・・・上条さんが言いたいのはですね・・・」

美琴「うんうん」

上条「美琴の予約ってことだよ」

美琴「・・・はい?」

上条「だから、指輪買って今のうちから結婚するって決めるのかな、と」

上条が笑う

彼はそこまで真剣に考えていたのだ
284 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:56:49.89 ID:somuUCjJ0
美琴「あ、その・・・」

気まずい雰囲気が流れてしまう

もちろん、美琴だってそのつもりもあったが

今慌てて言っても気を遣ったようになるだろうか

美琴「そ、そのね・・・」

美琴が少ししてから口を開く

美琴「ず、ずっと一緒にいられるわけじゃないでしょ?」
285 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 18:58:14.38 ID:somuUCjJ0
上条「まぁ、学校とか始まったしな」

美琴「・・・だから、少しでもそばに感じていたいなってさ・・・」

上条「・・・美琴さん、可愛いですね」

美琴「!!な、なによいきなり!!」

上条「いやぁ、まさか美琴がそんな少女的なことを・・・ってうわぁ!!」

顔を真っ赤にしながら、美琴が電撃を放った

上条「あっぶねぇ!」

美琴「わ、わわわわわわわわわわわ悪いの!?」
286 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 19:00:11.92 ID:somuUCjJ0
上条「悪くないですよ!?むしろめちゃくちゃいいですよ!?」

美琴「え・・・?」

上条「だって、俺だっておんなじ気持ちだからさ」

上条が微笑む

それはつまり、いつも美琴をそばに感じていたいということで

つまり、これからもずっとそばにいてね、的なことで

つまりつまり、結婚しよう、ということで


美琴「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

上条「結局電撃ぃ!?」
287 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 19:01:39.88 ID:somuUCjJ0

19090「!!店内から異常な電磁波の発生を確認しました!!」

同じく店内で

19090号とテクパトルもアクセサリを見ていた

テクパトル「・・・なんか、上条の声が聞こえたようだったけど」

19090「あ、なら安心ですね」

テクパトル「そうだな」

全くもって安心ではないのだが

二人はあのノロケンカに付き合うつもりはなかった
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/11(木) 19:02:22.00 ID:aKzlHYT40
>>286 妄想爆発ですね、わかります。
289 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 19:02:56.15 ID:somuUCjJ0
テクパトル「これとかどうかな?」

テクパトルが手に取ったのはネックレスだった

19090「そ、それもいいですけど・・・指輪が・・・」ボソ

テクパトル「?何か言ったか?」

19090「い、いえ!!」

19090号が手を振る

テクパトル「ほら、試しにつけてみな」

19090「あ・・・」
290 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 19:04:05.33 ID:somuUCjJ0
ネックレスをつけてあげる動作

それは、かなり体が近づくのだ

下手をすれば顔と顔も近づく

でもそれを気にしない辺り、テクパトルはなんというか


19090「・・・誑しですね・・・」

テクパトル「?何か言ったか?」

19090「い、いえ」
291 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 19:05:28.01 ID:somuUCjJ0
19090号が少し顔を赤くする

テクパトル「お、似合ってるぞ」

19090「・・・そ、それよりも指輪を・・・」

テクパトル「?何か・・・」

どうせまた、聞こえていないのだろう

いつもの19090号ならひいていたはずだ

だが今は違った

ここまで鈍感なテクパトルに焦燥感を覚えていた
292 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 19:06:42.48 ID:somuUCjJ0
同じ店内では、上条と美琴が指輪を探していることだろう

実際、そうなのだが

19090(・・・美月だって・・・美月だって!!)

テクパトル「なぁ、どうした・・・」


19090「美月に!!指輪を買ってください!」

テクパトル「」

広い店内の中

一箇所だけ、時間が止まった
293 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 19:07:14.25 ID:somuUCjJ0
いったん休憩

この二組はこういう甘いイチャイチャが合うよね

でも、未元定規は大人しくw
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/11(木) 19:11:33.96 ID:aKzlHYT40
心理さんはこういう場合は消極的そうだな〜〜〜。
垣根が気づいて指輪をこっそり買ってるみたいな。
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/08/11(木) 19:14:17.20 ID:toFZHLfAO
たまにはゲロ吐くぐらい甘くてもいいじゃないかと主張する
メルヘンとはまた違った感じの
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/11(木) 19:20:00.33 ID:3JXp+OiPo
藤枝だまれ
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/11(木) 19:21:51.56 ID:aKzlHYT40
すいません。いやね、別に馬鹿にしてるわけではないのです。
俺はむしろ甘いほうが好きです、はい。
298 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 19:56:01.70 ID:somuUCjJ0

19090「・・・あ」

テクパトル「・・・ちょ、ちょっと待ってくれ!!」

テクパトルが慌てたように手を振る

気のせいか、顔が赤いようだった

テクパトル「あれか、つまりさっきから指輪がほしいって言ってたのか!?」

19090「は、はい・・・」
299 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 19:57:41.41 ID:somuUCjJ0
周りの学生が二人を見つめながらヒソヒソと話している

それもそうだろう

特殊メイクをしているとはいえ、19090号はどう見ても中学生の見た目だった

それが、指輪をほしいと言っているのだ

テクパトル「そ、その・・・すまん」

テクパトルが気まずそうに頭をかく

テクパトル「あ、あれだ・・・そういうことには鈍感でさ」
300 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 19:59:03.03 ID:somuUCjJ0
19090「・・・そ、それで・・・買ってくれますか?」

テクパトル「・・・あ、あぁもちろん・・・どれがいいんだ?」

内心、二人ともかなり緊張していた

指輪がそういう意味を持っているのは常識的に知っている

それを買うということは

テクパトル「な、なんか・・・結婚前のカップルみたいだな」

19090「!!!」
301 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:00:48.90 ID:somuUCjJ0

テクパトル「19090号、渡したいものがあるんだ」

19090「な、なんですか?」

テクパトル「これだよ」

19090「こ、これは・・・指輪!?」

テクパトル「あぁ、そうだ」


テクパトル「まぁ、この宝石の輝きも・・・お前の前ではくすんでいるけどな」

19090「そ、そんな//」
302 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:03:16.05 ID:somuUCjJ0
テクパトル「・・・あんまり高くはないけどさ」

テクパトル「金はたくさんはないけどさ」

テクパトル「いつか、もっと綺麗な宝石を買ってみせるよ」

テクパトル「お前の瞳に負けないくらい、輝いている宝石を」

19090「テっくん・・・」

テクパトル「わかるか?」


テクパトル「お前の瞳は、2000カラットだ」
303 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:04:26.19 ID:somuUCjJ0


19090「な、なんてことに!?」

テクパトル「悪い、いったいなんのことか分からない」

19090「あ、じゃ、じゃあこの指輪を!!」

テクパトル「ん、いいぞ」

テクパトルがうなずく

19090「こ、これは・・・婚約指輪ですよね?」

テクパトル「」
304 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:05:51.42 ID:somuUCjJ0
テクパトル「ちょっと待ってくれ!」

19090「ち、違うんですか?」

少し不安そうに19090号が訊ねる

テクパトル「い、いや・・・その」

19090「・・・違うんですか?」

上目遣いで

19090号はテクパトルを見つめる
305 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:07:20.95 ID:somuUCjJ0
テクパトル「違いません」

テクパトルがガチガチに固まりながら答える

19090「ありがとうございます!」

ニコニコ、と19090号が笑う

テクパトル(・・・上条、さっきお前が大声を出してたが・・・)

テクパトル(分かるよ、その気持ち)

こういう幸せも、たまに辛いときさえあった


テクパトル「不幸・・・か?」
306 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:09:45.33 ID:somuUCjJ0

上条「・・・ま、満足ですか?」

美琴「・・・ゆ、指輪・・・」

美琴が指輪を見つめる

なぜか左手薬指につけているのが気になるが

上条「あ、あの・・・俺たちまだ学生・・・」

美琴「だ、だって!!」

上条「あ、いや!!悪くはないんですよ!?」
307 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:11:41.31 ID:somuUCjJ0
美琴「・・・と、当麻も!!」

上条「あぁ・・・」

上条も指輪を左手薬指につける

もちろん、タイミングを見て外すつもりだったが

美琴「ず、ずっとつけててね?」

上条「」


上条「え、ずっと?」
308 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:13:34.57 ID:somuUCjJ0
美琴「い、いや・・・かな?」

ウルウル、と美琴が涙目になる

上条「いやじゃないですよ!?でも・・・学校とかではつけられないだろ?」

美琴「・・・校則は、破るためにあるのよ!!」

上条「いやいや間違ってるから!!」

美琴「愛の前に拘束など無意味!!」

上条「校則とかけたんだね!?」
309 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:17:54.15 ID:somuUCjJ0
美琴「とにかく!!外したらダメよ!?」

上条「・・・はい」

しぶしぶと上条がうなずく

上条「さて・・・帰りますか」

美琴「うん、帰ろう」

二人は手を繋いで歩き出す


その後ろですれ違いに、垣根と心理定規が店に入っていったのには気づかなかった
310 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:20:36.83 ID:somuUCjJ0

垣根「ったく・・・なんで俺が・・・」

心理「あら、いいでしょ別に」

学生でごった返す店内

その中を、美男美女が歩く

こういう店でさえ様になってしまうのはさすがだった

周りからもヒソヒソと話し声が聞こえる

もちろん、カッコイイとか綺麗とかそういう類の話もあった
311 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:22:09.49 ID:somuUCjJ0
だが大抵は、垣根のことだ

「あ、アナウンスの人だ!!」

とか

「あの人彼女いたんだ!」

みたいな好奇の視線だ


垣根「いやぁ、俺って人気者」

心理「ちょっと違うと思うわよ」
312 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:26:20.36 ID:somuUCjJ0
垣根「・・・で、今日はお一人様一つ限りで安いから買ってよ、ってことか」

心理「えぇ、本当はもっと高いのでもいいんだけど」

垣根「遠慮を覚えろ」

垣根が溜め息をつく

よくもまぁ、こんなに次から次へとほしいものが湧いてくるものだ

女って難しいよな、と垣根が考える

心理「あら、これ素敵じゃない?」
313 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:28:12.44 ID:somuUCjJ0
心理定規が手に取ったのはネックレスだった

垣根「そうだな・・・お前はなんだって似合うだろ」

心理「あら、嬉しいわね」

そのネックレスはかなり高価なものだった

周りの学生は手に取るのももったいない、といった感じで避けていた

それを、あらこの商品ちょっといいんじゃない?みたいな感じで手に取る辺り、この二人の金銭感覚は狂っていた

垣根「つけてやるよ」
314 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:31:08.26 ID:somuUCjJ0
垣根がネックレスを手に取る

後ろから抱きしめるような形で心理定規にネックレスをつける

周りの学生がやや顔を赤らめてそれを見ていた

美男美女がやると当たり前の動作でも映画のワンシーンのようになるのだ


心理「どうかしら?」

垣根「お似合いだ」

垣根が微笑む
315 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:32:54.46 ID:somuUCjJ0
心理「じゃあ、これにしようかしらね」

垣根「俺も探すかね」

垣根が適当に商品を見ていく

どれも値段の単位が万であった

とても普通の学生には買えない

垣根(お、これとかいいかもな)

垣根がいい商品を見つけた
316 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:34:36.30 ID:somuUCjJ0
垣根「おーい、心理定規」

垣根が心理定規を呼ぶ

心理「・・・な、なに?」

少ししてから心理定規が答えた

その声はなぜか少し戸惑っているようだった

垣根「あ?どうしたんだよ?」

心理「・・・もう一つ、いいの見つけたのよ」
317 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:36:03.69 ID:somuUCjJ0
垣根「はぁ?」

垣根が心理定規の元へ行く

見ていたのは、小さなピアスだった

垣根「・・・一個、だからな」

心理「わ、分かってるわよ・・・」

心理定規が名残惜しそうにピアスを見ていた

垣根「ほれ、先にレジ並んどけ、俺も買いたいの取って来るから」
318 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:37:46.83 ID:somuUCjJ0
垣根がしっし、と心理定規を追い払う

そそくさ、と心理定規がレジへ向かった


垣根「・・・ピアス、ねぇ」

はぁ、と垣根が溜め息をつく

それほどオシャレなデザインでもない

シンプルなピアスだ

垣根「あいついっくつもピアス持ってるよな・・・」
319 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:39:05.14 ID:somuUCjJ0
心理定規はアクセサリをたくさん持っている

オシャレがわりと好きな垣根でさえ驚くほどに

それでもまだほしいというのだ

女というのは本当に分からない

垣根「・・・っと、俺も行かないと」

垣根がレジへと向かう


心理「あら、ちょうど清算よ」

垣根「あっぶねー」
320 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:40:38.20 ID:somuUCjJ0
二人が商品を清算し、店から出る

垣根「レストランでも行くか?」

心理「えぇ、行きましょう」

そのままレストランへと向かう

もちろん、ファミレスではない

普段上条たちと行くときは彼らに合わせているのだ

二人きりのときは高級なレストランへ行く
321 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:43:02.33 ID:somuUCjJ0

垣根「はぁ、食った食った」

レストランの席で、垣根が満足そうにつぶやく

心理「こら、はしたないわよ」

垣根「あぁ悪い悪い」

ははは、と垣根が苦笑する

周りにはいかにもお金を持っていそうな客ばかりだった

垣根たちもそうなのではあるが
322 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:44:27.62 ID:somuUCjJ0
垣根「・・・すっかり夜になったな」

垣根が外を見ながら言う

もう夜の8時を回っていた

いくら日が暮れるのが遅い季節とはいえ、さすがに太陽は沈んでいた


垣根「な、もうちょいブラブラするか?」

心理「いいわよ」


レストランから出て、二人は街をふらつく
323 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:46:28.62 ID:somuUCjJ0
垣根「・・・親子が多いな」

垣根がふと周りの人々を見つめる

大覇星祭中は、わが子と会える数少ない季節だ

そのため、この機会にできるかぎり団欒するのだろう

夜になっていても保護者同伴ですから、という大義名分もある

心理「そうね・・・」

心理定規もうなずく
324 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:48:10.84 ID:somuUCjJ0
垣根「お前の親は?」

心理「そんなもの、暗部に堕ちた時点で関係なくなったわ」

垣根「・・・その前から、だろ」

心理「・・・そうかもね」

二人には家族なんていなかった

いや、いたはずなのだが知らぬ間に失っていたのだ

元から持っていないのと、途中で失ったのではまた違った辛さがある
325 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:49:43.39 ID:somuUCjJ0
垣根「・・・だからさ、俺は子供が出来たらまともに育ててやりたいんだ」

心理「私も、溺愛するかもしれないわ」

クスクス、と心理定規が笑う

垣根「・・・公園、寄るか?」

心理「あら、どうして?」

垣根「ちょっと疲れたんだよ」

心理「珍しいわね・・・」
326 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:51:01.00 ID:somuUCjJ0

垣根「・・・なぁ、さっきのネックレスは?」

心理「もしかして、つけてほしいの?」

垣根「あぁ、せっかく買ってやったんだから」

垣根が苦笑する

心理「・・・仕方ないわね」

心理定規がネックレスを取り出す

本当に、彼女の好みなデザインだ
327 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:52:27.04 ID:somuUCjJ0
心理「・・・あなたは何を買ったの?」

垣根「あー?んー」

垣根が袋から買ったものを取り出した

垣根「これ」

心理「・・・それって」

垣根が手に持っていたのは、心理定規が見ていたピアスだった

垣根「いやぁ、ピアスほしくて買ったら女物だったんだよ」
328 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:53:50.62 ID:somuUCjJ0
心理「・・・あなた、ピアスしてないじゃない」

垣根「・・・こ、これから開けようかなって思ってたんだよ・・・」

少し苦しい言い訳だった

心理定規がそれを見て苦笑する

心理「あなたが買いたいものを買えばよかったのに・・・」

垣根「うっせぇな、これが買いたかったんだよ」

垣根が心理定規にピアスを渡す
329 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:55:10.45 ID:somuUCjJ0
垣根「・・・つけろよ」

心理「分かってる」

心理定規が、今つけているピアスを外す

そして、手渡されたピアスをつけた

心理「・・・どう?」

垣根「思ったとおり、似合ってるよ」

心理「そう、よかったわ」
330 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:56:41.68 ID:somuUCjJ0

垣根「なぁ、久しぶりに空でも飛んでみるか?」

心理「えぇ、お願い」

心理定規を抱きしめ、垣根が翼を広げる

垣根「・・・気のせいかもしんないけどさ」

心理「あら、なに?」

垣根「重くなった?」

心理「・・・失礼ね・・・」
331 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 20:58:05.29 ID:somuUCjJ0

垣根「・・・やっぱ、重くなったよ」

心理「そうかしら?」

太ったのかしらね、と心理定規がつぶやく

垣根「いや、ちげぇよ」

心理「そう?」

垣根「・・・重くなったんだよ」

心理「?」
332 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:00:09.36 ID:somuUCjJ0
垣根「綺麗だよな、この街」

大覇星祭中は夜でも特に明るかった

あちこちでネオンが光っている

この電力のほとんどが風力発電なのだから驚きだ

心理「えぇ、とっても綺麗」

垣根「上を見ても下を見ても輝きばっかだ」

心理「私を見ても?」

垣根「・・・そうかもな」
333 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:01:47.66 ID:somuUCjJ0
垣根「・・・綺麗だな、本当に」

垣根が大好きな街

心理定規が住んでいる街

二人が毎日を過ごす町


心理「そういえば、あなた・・・本当は何を買うつもりだったの?」

垣根「あぁ?だからあれが買いたかったんだよ」

心理「ウソはいいわよ・・・」
334 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:02:44.00 ID:somuUCjJ0
垣根「いいから、忘れろ」

垣根がそっけなく答える

心理「でも・・・」

垣根「んな過去のことをウダウダ言うくらいなら・・・」


垣根「美しい今を楽しもうぜ」

そっと、垣根がキスをする

心理「・・・そうね」
335 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:03:59.65 ID:somuUCjJ0

二人は、ずっと空を飛んでいた


垣根(買いたかったもの・・・ね)

垣根があのとき、店で見ていたものは

垣根(言えるわけねぇよ)

はは、と垣根が苦笑する

心理定規が不思議そうに見つめていた


垣根(ペアリングだったなんてな)
336 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:05:32.76 ID:somuUCjJ0

テクパトル「・・・おーい、10032号、いるか?」

家に帰ってきて

テクパトルはそれぞれのミサカの部屋に服を運んでいた

今10032号の部屋には、13577号もいる

さすがに増えた二人の分まで部屋は確保できなかった

御坂妹「はい、どうぞー」

部屋の中から返事が聞こえた
337 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:07:06.90 ID:somuUCjJ0
テクパトル「は、13577号の服は適当に・・・」

部屋に入ったテクパトルは驚愕した


二人のミサカは下着姿だった

10032「あ、そこに置いておいてください・・・」

テクパトル「ちょっと待て」

テクパトルが額に汗を浮べる

13577「?どうしました?とミサカは訊ねます」
338 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:08:35.63 ID:somuUCjJ0
テクパトル「あのなぁ!」


19090「・・・テっくん・・・」

テクパトル「うわぁ!?」

いきなり後ろから声を掛けられて、テクパトルは体をビクリと震わせた

テクパトル「あ、あぁ・・・どうした?」

19090「う、浮気はよくありません!!」

テクパトル「・・・よし、落ち着いて話を聞け・・・」
339 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:10:24.99 ID:somuUCjJ0
御坂妹「?何がいけないんですか?とミサカは・・・」

テクパトル「なんで下着姿なんだよ!?っていうか、着替えてるなら入ったらダメだって言えよな!」

御坂妹「いえ、なぜ入ったらダメなのですか?」

テクパトル「」

13577「別に服を届けに来ただけですよね?とミサカは確認します」

テクパトル「あぁもう!!またこの説明かよ!?」
340 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:12:03.43 ID:somuUCjJ0

どうにか事情を19090号に説明した

ついでに、羞恥心を持て、と二人にも説明した

テクパトル「はぁ・・・次は20000号と17600号か・・・」

19090「あの二人は仲がいいですね・・・」

テクパトル「あぁ、サバサバしてるの同士合うんじゃないか?」

そう言いながらテクパトルが二人の部屋のドアを開けた


ノックをするのを忘れて
341 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:13:26.14 ID:somuUCjJ0

17600「なぁ、なんでミサカの後ろでオナってんだ?」

20000「別に17600号の後ろじゃなきゃいけないんじゃないさ」

17600「あー、したいときにいたってだけか」

20000「そういうこと」


テクパトル「」

19090「」


17600「お、テっくん?」
342 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:14:58.69 ID:somuUCjJ0
テクパトル「おいこら20000号!!」

20000「いやん」

テクパトル「いやん、じゃねぇ!!」

17600「こらこら、ノックしなかったのはテっくんだろ」

テクパトル「そういうお前はなんで下着姿なんだよ!?今流行ってんのか!?」

17600「いやぁ、そろそろ風呂だからさ」

テクパトル「入る直前に脱げよ!!」
343 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:16:31.78 ID:somuUCjJ0
19090「テっくん、そんなことが問題では・・・」

今の状況に19090号も慌てていた

20000「あ、服はそこに・・・んっ・・・」

テクパトル「続けてんじゃねぇ!!」

17600「はぁ、テっくん静かにしてくれ、テレビが聞こえない」

テクパトル「そういう問題じゃないんだよ!!」

ぎゃー!!とテクパトルがわめく
344 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:18:42.94 ID:somuUCjJ0
20000「お、やっべ!!」

テクパトル「やめろこらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


20000「なぁ、いきなり入ってきたテっくんもどうかと思う」

テクパトル「それは謝ろう、17600号、悪かった」

17600「なに、気にするな」

20000「ねぇ、ミサカにはぁ?」

テクパトル「黙れ」

20000「」

345 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:20:26.90 ID:somuUCjJ0

19090「・・・テっくん、お疲れ様です・・・」

19090号がテクパトルにお茶を差し出す

やっと、他のミサカたちは風呂に入ったようだ

テクパトル「あぁ、ありがとう・・・」

一口飲んだだけで、さきほどまでの疲れが吹き飛びそうだった

テクパトル「・・・美月がまともで本当にありがたいよ・・・」

19090「そ、そうですか・・・//」
346 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:22:55.03 ID:somuUCjJ0
テクパトル「・・・指輪かぁ」

19090「・・・薬指につけましたか?」

テクパトル「ん、あぁ」

テクパトルが左手の薬指を見せる

そこには、19090号とおそろいの指輪があった

テクパトル「なんか、照れるよな」

19090「は、はい・・・」
347 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:24:11.32 ID:somuUCjJ0
テクパトル「・・・でも、いいよな」

19090「テっくんと、おそろいです・・・」

テクパトル「美月・・・」

19090「テっくん・・・」

17600「お熱いな」


テクパトル「」

19090「」
348 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:26:09.92 ID:somuUCjJ0
テクパトル「な、ななななななななんでいるんだよ!?」

19090「い、いいいいいいいいいいいいいいつからですか!?」

17600「いや、ミサカが増えたせいで風呂が狭くてな・・・ミサカだけあとで入ることにした」

ストロータイプの牛乳を飲みながら17600号が答える

17600「うーん、やっぱ武蔵野のはミサカには合わないな」

テクパトル「つ、つまりあれか!?ずっと俺たちを見てニヤニヤしてたと!?」

17600「あぁ、ついでにカメラ回してた」

テクパトル「最悪じゃねぇか!!」
349 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:28:31.38 ID:somuUCjJ0
17600「しかし、もう結婚指輪か」

テクパトル「な、なんだよ!?」

19090「テっくんと美月の愛は本物です!!」

17600「いや、見てれば分かる」

チュー、とまた17600号が牛乳を飲む

17600「ぷはー・・・でもな、まだ早いぞ?」

テクパトル「わ、分かってるけどさ・・・」
350 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:30:32.25 ID:somuUCjJ0
17600「だからな・・・」

19090「・・・もしかして、ヤキモチですか?」

17600「?なぜ?」

19090「いえ、他のミサカと同じかな、かと・・・」

17600「あぁ、違うから安心しな」

テクパトル「・・・じゃあなんなんだよ?」

17600「二人には幸せになってほしいからな、順序を踏んでほしいのさ」
351 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:32:07.79 ID:somuUCjJ0
テクパトル「あぁ、分かってるさ」

17600「すまんな、テっくんと19090号なら大丈夫だと信じてるけどな」

ははは、と17600号が笑う

こいつ、男だったら相当色男だよな、なんてテクパトルは思う

17600「そろそろみんなあがるから、イチャイチャはそこらへんにしときな」

テクパトル「分かったよ・・・」

19090「イ、イチャイチャ・・・」カァッ
352 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:34:04.05 ID:somuUCjJ0

御坂妹「あがりましたよ、とミサカは報告します」

テクパトル「じゃ、19090号と17600号が先に入ってくれ」

19090「はい!」

10039「はぁ、しかし20000号は本当に変態ですね・・・とミサカは肩を落とします」

テクパトル「何かされたのか?」

13577「また公開処刑をされそうになりました、とミサカは溜め息をつきながら・・・」

20000「てへっ☆」
353 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:36:24.54 ID:somuUCjJ0
テクパトル「てへっ、じゃねぇよ」

20000「・・・ミサカはテっくんかセロリたんがオカズだよ?」

テクパトル「知らねぇよ!!てか俺を外してくれよ!!」

20000「へへっ!!一人で楽しむ分には自由だぜ!!」

テクパトル「あぁうぜぇ!!」

10039「テっくんがオカズ・・・」


ミサカ一同「・・・」ゴクリ

テクパトル「何かをひらめいたような顔はやめてくれないか」
354 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:38:55.65 ID:somuUCjJ0

テクパトル(はぁ・・・腹減った)

夜中

ミサカたちが寝静まったあと、テクパトルは一人で夜食を食べようと食堂へ向かっていた

彼はトレーニングが好きな人間だ

ときどき、こうして空腹で目が覚めることがある

テクパトル「さって・・・何を食べるかな・・・」

そうつぶやいたとき
355 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:40:26.14 ID:somuUCjJ0
19090号の部屋から、少し甘い声が聞こえてきた

今日は別々の部屋で寝ているため、起きているとは知らなかった

テクパトル(?どうかしたのかな?)

首を捻りながらもテクパトルは夜食の用意をする


19090「はぁ・・・テっくん」


テクパトル「ん?」

気のせいか、19090号が呼んでいるような気がした
356 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:42:09.49 ID:somuUCjJ0
19090「はぁ・・・」

少し荒い息遣い

イヤな予感が、テクパトルの背中を駆け巡る

彼女は一度、原因不明のウィルスで倒れたことがあった

まさか

テクパトル(今回もか!?)

夜食なんてほっといて、テクパトルが19090号の部屋のドアを開ける
357 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:43:47.37 ID:somuUCjJ0

テクパトル「美月・・・」

そこで目にしてしまった

なぜか、下着に手を突っ込んでいる19090号を

19090「あっ・・・」

暗くてよくは見えない

だが、これは・・・そう、これは


テクパトル「すいませんでした」

テクパトルは、土下座していた
358 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:45:19.10 ID:somuUCjJ0
19090「そ、その・・・」カァッ

テクパトル「ほ、ほら!!なんも悪いことじゃないぞ!?」

19090「そ、そうですよね!?」

テクパトル「お、俺のこと考えてくれてたんだろ!?」

19090「っ!!//」

無言で、19090号がテクパトルに枕を投げつける

テクパトル「うぼぁっ!!」
359 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:46:40.08 ID:somuUCjJ0
19090「そ、それは・・・そうですよ?テっくんが好きですし・・・//」

テクパトル「」

19090「?どうしました、テっくん?」

19090号が首を捻る

彼女は仮にも戦闘用にチューニングされたクローンだ

力だって、かなりのもの

それが全力で枕を投げたのだ
360 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:48:21.59 ID:somuUCjJ0
しかも、鳩尾に入った

テクパトル「さ、酸素をください・・・」

19090「じ、人工呼吸ですか!?」

19090号が顔を赤くする

そんなことにツッコんでいる元気さえなかった

テクパトル「はぁ・・・ま、まぁ何もなくてよかったよ」

19090「・・・ところで、テっくんはなぜ起きていたんですか?」
361 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:49:44.11 ID:somuUCjJ0
テクパトル「あぁ、夜食をな」

19090「?太りませんか?」

テクパトル「筋トレしてるからな・・・食べないとダメなんだよ」

はぁ、とテクパトルが溜め息をつく

19090「・・・では、美月が話相手になりましょうか?」

テクパトル「ん、そうだな・・・」

テクパトルが考える
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2011/08/11(木) 21:50:51.79 ID:RIaHBcPj0
まさか、それぞれの部屋でもミサカ達が…………

スネーク、後で映像頼む
363 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:51:24.00 ID:somuUCjJ0
テクパトル(・・・で、でもこんなの見せられたら・・・)

テクパトルが19090号を見る

一応、布団で隠しているとはいえ、彼女は下着姿だ

こんな状況で、なにも感じない男はそういないだろう

テクパトル「・・・なぁ、美月」

19090「?はい」

テクパトル「ちょっと失礼」
364 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:53:28.68 ID:somuUCjJ0
>>362 それはww


テクパトルが19090号の胸に触れる

19090「ふぁぁっ!!」

ビクン、と19090号の体が跳ねる

テクパトル「あ、やっぱり・・・かなり我慢してたんだろ?」

19090「はぁ・・・はぁ・・・」

テクパトル「可愛いぞ」
365 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:55:19.41 ID:somuUCjJ0
19090「あ、で、でも・・・ゴムはありません・・・」

テクパトル「?いやいや、最後まではしないよ・・・夜食があるし」

19090「・・・美月は夜食以下ですか」

テクパトル「いやいや!!違うからな!?」

テクパトルが慌てて繕う

19090「はぁ、とにかく・・・いったん夜食ですね?」

テクパトル「い、いったんか」
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/11(木) 21:56:52.96 ID:tZU4Xbgf0
19090号が夜食だろ
もう、テっくんったら><
367 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:57:14.83 ID:somuUCjJ0

テクパトル「はぁ・・・食った食った」

19090「・・・や、夜食の量も多いですね・・・」

テクパトル「ん、そうだろ?」

19090「・・・健康には気を遣ってくださいね?」

テクパトル「ははは、ありがと」

テクパトルが19090号の頭を撫でる

19090「そ、それで・・・その・・・」

テクパトル「俺の部屋になら、ゴム・・・あるぞ?」
368 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 21:58:44.80 ID:somuUCjJ0
>>366 誰かが言うと思ったよww

19090「で、では行きましょう」

テクパトル「あぁ」

二人がテクパトルの部屋に向かう

熱い夜を過ごすのだろう



そして、他のミサカたちは悶々とした夜を過ごしていた
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/11(木) 22:00:06.13 ID:aKzlHYT40
やりますか、とスネークこと17600号は密かにカメラを構えます。
370 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:00:25.49 ID:somuUCjJ0
20000「んぁぁっ!やっべ!!」

17600「なぁ、そのやっべ!!は口癖か?」

20000「はぁ・・・ん、そうかも」

17600「とりあえず、もう少し静かにしてくれ」

20000「えー、声出したほうがいいんだよ」

17600「ミサカの気持ちを考えろ・・・」

20000「あ、興奮してる?」

17600「しねーよ」
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) :2011/08/11(木) 22:01:36.77 ID:Zo85ypFQ0
なんかやっている
372 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:02:16.21 ID:somuUCjJ0
20000「しかし・・・17600号はそういうことしないの?」

17600「ミサカの体験談をオカズにするつもりか」

20000「ちっ」

17600「おい、マジかよ」

17600号が冷や汗をかく

同じ部屋で寝ているのも危ないのではないか

20000「いやいや、どうなんよ?」
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/11(木) 22:03:59.18 ID:tZU4Xbgf0
>>368
読まれていたか・・・ならば
テっくんが19090号の夜食だったということで!

20000号の夜食が凄くテっくんっぽいけど気にしてはいけない
17600号と20000号が・・・とか妙なフラグを少し考えてしまった俺がいるけど、これも気にしてはいけない
374 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:04:03.95 ID:somuUCjJ0
17600「はぁ、したことはない」

20000「へぇ・・・」

ニヤリ、と20000号が笑う

20000「ならば!その初めてはミサカがもらって・・・」

17600「ほう、死にたいか」

17600号がベレッタを取り出す

20000「冗談だよ」
375 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:06:02.82 ID:somuUCjJ0
>>373 考えすぎだwww

17600「はぁ、お前といると身の危険を感じるな・・・」

20000「そう?・・・んぁっ・・・」

17600「ワーオ、絶倫かい」

はぁ、と17600号が溜め息をつく

見た目は美少女な20000号なので、それほどイヤではないが

17600「でも、姉妹のそういう情事を見せられるのは心が痛いなおい」
376 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:08:01.73 ID:somuUCjJ0
20000「はぁっ・・・んっ・・・く・・・」

17600「・・・なぁ、そんなにいいものなのか?」

20000「あ、やってみたい?」

17600「・・・試しに経験するのも悪くないかもな」

エロいことに興味がある、というよりは

知らないことに挑戦したい、という好奇心が強かった

17600号は探求のミサカである
377 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:09:19.25 ID:somuUCjJ0
20000「じゃ、こっち来て」

17600「おい、ミサカは自分で・・・」

20000「いいからいいから」

20000号が無理矢理17600号を引っ張る

下着に手をツッコみながら

20000「へへへ、ミサカはここが感じるんだ・・・」

20000号が17600号の胸に触れる
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2011/08/11(木) 22:10:00.52 ID:RIaHBcPj0
!?
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/08/11(木) 22:10:21.30 ID:ROz43EhAO
俺のスネークが…
380 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:10:27.66 ID:somuUCjJ0
17600「?いや、なんもないぞ?」

20000「・・・へ?」

20000号が素っ頓狂な声を上げる

ミサカDNAは胸が弱いはずなのに

17600「なぁ、これのどこがいいんだ?」

20000「え、あ、いや・・・」

17600「・・・股間はいいものなのか?」
381 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:11:52.38 ID:somuUCjJ0
20000「そ、そうだよ!!」

20000号が17600号の下半身に触れる

しかし

17600「・・・なぁ、全然、なんともないんだが」

20000「・・・えっ?」

17600「はぁ、新しいことを知れると思ったが・・・これはつまらんな」

あーあ、と言いながら17600号が寝転がる

20000「じ、実は感じてたんでしょ!?」
382 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:13:04.69 ID:somuUCjJ0
17600「すまん、まったく」

20000「嘘だッ!!!!!!!!!」

17600「いいから、寝るぞ」

17600号がすぐに寝息を立てる

20000(・・・ま、まさか・・・性感帯がないなんて・・・)

その日

20000号は、一度目の敗北を迎えた
383 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:15:00.24 ID:somuUCjJ0

10032号は13577号に気づかれないように、情事にふけっていた

普段はそんなことはしない

ただ、今日は違った

御坂妹(・・・ひ、昼間にテっくんにされたお姫様抱っこ・・・)

カァッ、と10032号が頬を染める

別に、テクパトルに恋愛感情を抱いてはいなかった
384 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:16:16.01 ID:somuUCjJ0
それでも

御坂妹(あ、あんなことをされたら・・・)

クチュクチュ、と下半身が音を立てる

少しずつ、指の動きが激しくなる

御坂妹(っ!!っ!!!)

声を漏らさないようにするだけで、精一杯だった

御坂妹「・・・はぁっ!!」
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2011/08/11(木) 22:16:25.09 ID:RIaHBcPj0
寝た振りしてカメラの用意ですね、わかりま(ry
興味があるなら、出来るだけ情報を集めたいと思ってもおかしくない筈

……あれ?よく考えたらスネーク、好奇心で身を滅ぼすタイプじゃ(ry
386 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:17:37.96 ID:somuUCjJ0
絶頂を迎えた瞬間

一瞬だけ、声を出してしまう

御坂妹(・・・なんだか、19090号とテっくんに申し訳ないですね・・・)

罪悪感にも襲われる

御坂妹(今日だけです、明日からは・・・)


御坂妹(普通のミサカに戻りましょう)
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/08/11(木) 22:18:57.49 ID:ROz43EhAO
これMNW繋がってたらどうなるんだろうねww
388 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:19:12.03 ID:somuUCjJ0
>>385 違う、きっと違う!!


10033(・・・はぁ)

10033号は考えていた

テクパトルのことではない

一方通行のことだ

もう届かない思い出はあるが、未だに恋愛感情は抱かれていた

10033(・・・どうしましょうか)
389 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:21:32.12 ID:somuUCjJ0
>>387 はっとした


14510号も同じ部屋にいる

10033(・・・語りましょうか、また)

毎晩、彼女と一方通行について語るのが日課だった

14510「10033号、起きていますか?」

10033「はい、とミサカは返事をします」

14510「・・・一方通行の魅力は?」
390 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:23:23.36 ID:somuUCjJ0
10033「ロリコン、アルビノ、非力で脆い」

14510「それらの全てが愛おしい」

10033「そしてそれを笑って認める」

14510「そんな彼がカッコイイ」

二人ががっちりと握手をする

恋する乙女達は


情事にふけったりはしない

391 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:24:45.08 ID:somuUCjJ0

テクパトル「はぁ・・・愛してるぞ、美月」

19090「美月もです・・・」

二人は抱き合っていた

ことを終えて、少し静けさが戻る

荒い息を整え、体の汗を少し拭う

テクパトル「にしても・・・」

19090「はい、なんですか?」
392 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:26:04.12 ID:somuUCjJ0
テクパトル「感じやすくなったよなぁ・・・」

19090「!テっくんのせいですよ!?」

テクパトル「あぁ、悪い悪い」

ははは、とテクパトルが笑う

背中などが性感帯の女性なんてなかなかいないだろう

テクパトル「さて・・・どうする?」

19090「も、もう終わりですか?」
393 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:27:08.67 ID:somuUCjJ0
テクパトル「ん?まだやりたいか?」

19090「も、もう少し・・・」

19090号が顔を赤らめる

19090「独り占めできますし・・・」

テクパトル「ん、俺もそう思うよ」

テクパトルが19090号を抱きしめる
394 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:28:15.44 ID:somuUCjJ0
テクパトル「じゃあ、しようか」

19090「・・・はい」

熱いカップル

その夜は、長くなってしまう

もちろん、彼らだけではない

上条と美琴

エツァリとショチトル

その二組も、そうだった
395 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:29:44.34 ID:somuUCjJ0

垣根「おっはよー」

心理「あら、おはよう」

翌朝

すがすがしい目覚めをした垣根は、すぐさま外出の準備をしていた

垣根「・・・アナウンスは、俺じゃねぇとな」

心理「はぁ・・・少しは落ち着きなさいよ」

垣根「いいだろ?」
396 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:30:57.27 ID:somuUCjJ0
心理「まぁいいけど・・・」

垣根「・・・お、ピアスつけたままか」

垣根が心理定規のピアスを見る

昨日、彼が買ってあげたものだ

心理「えぇ、お似合いでしょ?」

垣根「おう、最高だぜ」

嬉しそうに垣根が笑う
397 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:32:24.65 ID:somuUCjJ0
垣根「はぁ・・・暑いな」

心理「昨日より二度も暑いそうよ」

垣根「へぇ」

パンを食べながら垣根が相槌を打つ

この暑さでは、倒れる選手も出てくるだろうか

垣根「いろいろ大変そうだな」

心理「えぇ・・・そうね」
398 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:33:35.59 ID:somuUCjJ0
垣根「ま、知り合いが倒れないことを祈るか」

垣根が立ち上がる

心理「私も準備、できてるわよ」

垣根「お、さすがー」

心理「当たり前でしょ?」

心理定規が笑う

心理「あなたと一緒に行くんだから」
399 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:35:05.41 ID:somuUCjJ0
二人が家から出る

暑い日差しは少し鬱陶しかった

しかし、歩いている学生達はそれに負けないくらい、熱い眼差しをしていた

垣根「よし、がんばりますか・・・」

心理「えぇ」

垣根が競技場へ向かう


垣根「三日目、始まるぜ!!」
400 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/11(木) 22:36:07.85 ID:somuUCjJ0
キリがいいので今日はここまで


明日は三日目を描きます


400いった、安心したw


新約も買えて、美琴も可愛くていい一日だった

あと、サトリナは正義

ではおやすみなさい
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/08/11(木) 22:41:49.86 ID:OzHZEWMAo
速いなぁ2日で400か
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/11(木) 22:43:36.19 ID:dNcs2OfZ0
>>1

16スレめの話で悪いんだけど
1は素数じゃないぜ
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/11(木) 22:44:03.71 ID:tZU4Xbgf0
乙〜
2日で400ということは1日200ほど、つまり1スレ消化に5日か
まだだ、>>1ならまだいけるはずだ!
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2011/08/11(木) 22:49:27.03 ID:OgMaTAhM0
美琴「ただし、今度は一人じゃない」

体内の弾けた何かがすぐ戻ってきた気がする


>>1乙!
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/08/11(木) 23:06:30.81 ID:+Lfk2pLr0
>垣根「・・・アナウンスは、俺じゃねぇとな」
これで木原くンの「やっぱこの俺じゃねえとな」を思い出してしまった
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 06:02:14.05 ID:2l63f2lDO
瞬間錬金「永久に続け!このスレよ」
「そして、>>1に幸あれ」
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/08/12(金) 06:18:46.35 ID:FMESCtJQ0
そういやヘタ錬も大切なもの奪われてんだよな
まさかグレム○ン参戦で出番が・・・?
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 06:26:45.09 ID:Emg2IcSDO
>>407

でも彼は記憶なくしてステイルに顔焼かれたんじゃなかったっけ?
409 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:36:43.74 ID:I6r1BoMq0
>>404 つかんだのが左手、それが印象的だった

美琴の幻想は今度は壊されなかったんだね!!

もう上琴でいいよ

おはようございます

投下はもうちょいしたら
410 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:49:36.69 ID:I6r1BoMq0
垣根「さぁ!始まりました!大覇星祭、三日目!」

吹寄「アナウンスは今まで通り、垣根と吹寄でお送りします!」

いぇー!と観客席が湧く

普段ならそろそろ中弛みしてしまう期間だろうか

どうにかそれを防ぐために、二人が盛り上げなければいけなかった


上条「はぁ・・・昨日の美琴は可愛かったなぁ」

411 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:50:12.72 ID:I6r1BoMq0
そんなアナウンスを無視して、上条はつぶやいていた

美琴「な、なによ急に・・・」

上条「当麻、早く入れて!なんて言われたらもう上条さんは・・・」

美琴「!言うな!」

ポカポカ、と美琴が上条の肩を叩く

あいたたー、なんて適当なリアクションを取りつつ、上条がパンフレットを眺める

412 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:50:55.08 ID:I6r1BoMq0
上条「えっと・・・今日はあんまり出る種目はないか」

美琴「そうね・・・みんなも別行動だし、ヒマね」

美琴がため息をつく

今日は他のカップルは一緒ではなかった

さすがにずっと一緒だと飽きてしまう

そう垣根が言ったため、今日はカップルごとにバラバラになっている

413 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:51:35.48 ID:I6r1BoMq0
もちろん、親もその中には含まれていた

上条「はぁ・・・美琴、なんか食べるか?」

美琴「朝ごはん食べたばっかだもん・・・お腹すかないわよ」

上条「ですよね・・・」

何もすることがない

それはかなり辛いことだった

414 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:52:23.03 ID:I6r1BoMq0
美琴「とりあえず・・・観戦しましょう」

上条「そうだな・・・」

盛り上がりは見せるものの、やはり少し疲れているような観客席


上条「あぁ、あちぃ・・・」

陽射しが上条と美琴に降り注ぐ

競技場ではちょうど、竹取合戦が行われていた


415 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:53:02.99 ID:I6r1BoMq0
黒子「はぁ・・・暑いですの」

炎天下の中

風紀委員である黒子はパトロールをしていた

削板「そうだな・・・」

ただし、今日は削板も一緒だった

それが唯一の救いであろうか

416 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:53:37.24 ID:I6r1BoMq0
初春「・・・彼氏を連れてパトロールなんて、固法先輩が知ったら・・・」

黒子「あら、パトロール中にソフトクリームを食べる初春には言われたくありませんの」

黒子が初春を睨む

初春は優雅にソフトクリームなんて食べていた

削板「へぇ、パトロール中は飲食禁止なのか」

黒子「仕事ですもの・・・」

417 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:54:24.24 ID:I6r1BoMq0
削板「・・・黒子は何か飲みたいか?」

黒子「いえ、わたくしは大丈夫ですの」

黒子が微笑みながら応える

健気だなぁ、と削板は感想を抱く

普通なら少しくらいいいか、と飲食もしそうなものだ

初春「はぁー・・・でも白井さん、何か食べないと体がもちませんよ?」

418 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:55:04.70 ID:I6r1BoMq0
黒子「たしかに・・・それはありそうですの」

ただ歩いているだけでも、意外と栄養は失われていく

削板「少しくらいなら先輩も目をつぶってくれるさ」

黒子「では・・・少しだけ」

黒子も近くの自販機で飲み物を買う

さすがにわざわざソフトクリームなんかを買うつもりにはならなかった

419 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:55:50.14 ID:I6r1BoMq0
削板「それにしても、風紀委員って給料とかはないんだよな?」

初春「はい、警備員と同じでボランティアですから」

黒子「風紀委員であれば多少印象は良くなりますが・・・正直、マイナスな面のほうが多いですの」

削板「マイナスな面?」

初春「はい、犯罪者からは恨みをかいますし」


黒子「それに、意外と普通の学生からもうっとうしがられますの」

420 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:56:19.57 ID:I6r1BoMq0
削板「あぁ・・・厳しそう、って言われるのか」

初春「私達だって一応はただの学生なんですけどね・・・」

ソフトクリームを食べ終えた初春が応える

初春「でも、やっぱり規則を破る人がいるかぎり、風紀を守る人も必要です」

黒子「あら、初春にしてはまともですの」

初春「私は白井さんと違っていつでも真面目です」

421 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:56:58.95 ID:I6r1BoMq0
黒子「・・・そうですの」

黒子が笑う

かなり引き攣った笑みだったが

削板「はぁ・・・しかし暑いな」

初春「この暑い中、競技は行われてるんですよね・・・」

黒子「熱中症で倒れる生徒が続出しそうですの」

飲み物を一口飲んでから黒子がつぶやく

422 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:57:47.59 ID:I6r1BoMq0
削板「水分をしっかり摂れ、って言ってもやっぱりそういうのは出てくるんだよな」

黒子「めんどくさい、近くに水道がない・・・そんな理由が大半ですの」

初春「でも、お金がないっていう学生さんもたまにいるんですよ」

削板「・・・なんか上条みたいな学生だな」

黒子「えぇ、無能力者の方はあまり支援を受けられませんから」

黒子がため息をつく

423 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:58:42.43 ID:I6r1BoMq0
この街では、学生に奨学金が支給される

高い能力者ほど、高い金額が支給されるシステムなのだ

黒子「ですが、正直超能力者の方はあまりにも多額すぎますの」

削板「あぁ、それは俺も思ってた・・・あんなに使えないし、他の人に回してほしいな」

初春「今、そういう運動も起きてるみたいですね・・・無能力者にもしっかり援助をしてくれ、って」

黒子「ですが、それがスキルアウトの軍資金になることが恐れられていますの」

スキルアウトだって無能力者の類に入る

424 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:59:13.93 ID:I6r1BoMq0
今までは強奪した金を軍資金にしていた

それがもし奨学金が増えれば

削板「なるほど、金の得た方法自体は違法ではなくなるのか」

黒子「使い方も基本は自由ですから・・・スキルアウトの罪状が軽くなってしまいますの」

初春「もちろん、奨学金だけでもてるほどスキルアウトの装備は安くはありませんけど」

削板「そういう問題は大変だよなぁ・・・」

425 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 09:59:42.65 ID:I6r1BoMq0
統括理事会も案外考えているのかもしれない

スキルアウトとただの無能力者の境目は曖昧なのだ

スキルアウトの中には、ごく稀に学校に籍を置いているものもいる

学校に通っていることになるため、それはスキルアウトではないという意見もある

逆に、真面目に学校に通っていても無能力ならばスキルアウトだ、という暴論もあったりする

削板「ホント、ややこしい問題が山積みだな」

削板がため息をつく

426 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:00:10.39 ID:I6r1BoMq0
この街はゴチャゴチャとしすぎている

みんなに一律に奨学金を渡す、というのもやはり間違っている

高い能力を持っている者ほど実験に利用されてしまう

その分、奨学金を多くして文句を言われるのを防いでいるのだ

初春「とにかく、無能力者の人がお金をケチって熱中症で倒れるケースが一番多いんですよ」

黒子「もちろん、風紀委員でも簡単な水分補給用のスポーツドリンクは用意していますが・・・」

427 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:00:48.58 ID:I6r1BoMq0
削板「もともと非営利目的の風紀委員で用意できるのには限度がある、か」

風紀委員の活動経費はかなりのものだ

その上、学生全員のスポーツドリンクなんてとても用意はできない

黒子「もう少し風紀委員の経費も増やしてほしいですの・・・」

初春「まぁ、支部にエアコンがあるだけマシですよ」

初春が苦笑する

428 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:01:25.54 ID:I6r1BoMq0
風紀委員の支部は意外と恵まれている

飲み物や、簡単な菓子なら備え付けられているし、パソコンだって少しくらい私用で使っても問題ない

それを狙って入ろうとする連中もいるらしい

もちろん、そういう輩はすぐに厳しさに耐えられずやめてしまうが

削板「・・・黒子、あんまり無理はするなよ?」

少し削板は心配になってしまう

429 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:01:59.50 ID:I6r1BoMq0
中々の過酷労働なのだ

自分の恋人なら心配にもなるだろう

黒子「えぇ、無理はしませんの」

削板「ウイーハルさんもな」

初春「あの、初春です」

暑い陽射しの中

三人はすぐにパトロールを再開することになる

430 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:03:21.31 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「・・・賑やかだな」

テクパトルはげんなりしていた

賑やか、というのも騒がしいとい意味だ

19090「テっくん!早く来て下さい!」

テクパトル「あぁ・・・」

御坂妹「待たせる男は嫌われますよ?」

431 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:03:58.30 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「分かってるよ・・・」

ミサカ達はクレープの屋台に向かっている

昨日も食べてなかった?なんてツッコミは無意味だ

それぞれ別の味を食べればいいじゃない!なんていうとんでもない思考回路の持ち主なのだ

20000「あー・・・並んでるよかなり」

10039「これは・・・結構待ちますね、とミサカは肩を落とします」

432 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:04:42.02 ID:I6r1BoMq0
10033「暑いですね・・・」

ミサカ達に、容赦なく紫外線が襲い掛かる

別に美容に気を遣ったりはしない

それでも、暑苦しい陽射しの中にいたい、なんて考えはできないのだ

テクパトル「・・・木陰あるから休んでな」

テクパトルが木陰を指差す

ご丁寧にベンチまで用意されていた

433 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:05:16.29 ID:I6r1BoMq0
14510「で、ですがクレープは・・・」

テクパトル「買いたいの教えてくれ、俺が並んどくから」

テクパトルがメモ帳を取り出す

そんなものを普段から持ち歩くあたり、意外と彼は几帳面だったりもする

御坂妹「・・・な、なんかテっくんがさりげなくカッコイイです・・・」

19090「さすがミサカの!テっくんです!」

434 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:05:47.51 ID:I6r1BoMq0
13577「いちいち強調しないで下さい!とミサカはリア充を睨みます!」

17600「悪いなテっくん」

テクパトル「いいよ、俺は日焼けすんの嫌いじゃないし」

それは本当のことだった

彼は体を鍛えているし、日焼けするのもまた好きだった

ただ、今の状況ではさらにフォローした感じになる

435 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:06:15.25 ID:I6r1BoMq0
何一つ嘘はなく、しかも勝手に株は上がる

まさに、天然誑しだ

御坂妹「ではお願いします、とミサカはメモ帳を渡します」

テクパトル「はいよ」

メモ帳にはそれぞれの注文が書かれていた

20000号の「テっくんのフランクフルト」という注文には無言で横線を引いたが


436 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:06:47.88 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「はぁ、しかしこの陽射しはヤバいよな」

テクパトルが眩しそうに空を見上げる

彼は陽射しに慣れているが、今競技に出ている学生の中にはあまり耐性がない者もいるだろう

テクパトル(・・・熱中症とか増えそうだな)

はぁ、とため息をつく

その息さえも暑く感じる

437 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:07:22.91 ID:I6r1BoMq0
19090「・・・テっくん」

テクパトル「ん、美月か・・・どうした?」

19090「・・・美月も並びます」

テクパトル「?焼けるぞ?」

19090「で、ですが・・・」

19090号が俯く

顔が赤くなっている

438 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:08:16.54 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「ほら、顔も赤いし、辛いんだろ?」

19090「こ、これは照れているから赤いんです!」

テクパトル「そ、そうなのか」

ストレートに言われたら少し戸惑ってしまう

19090「一緒に並んでもいいですか?」

テクパトル「悪くはないけど・・・でも暑いだろ」

19090「・・・テっくんと話したいんです」

439 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:08:57.60 ID:I6r1BoMq0
19090号がテクパトルの目を見つめる

彼女の瞳は本当に美しい

ずっと見つめていたら吸い込まれるのでは、と錯覚してしまうほどに

そんな純粋な視線でお願いされたら、断ることはできない

テクパトル「その代わり、辛くなったらすぐに日陰に行くんだぞ?」

19090「はい!」

陽射しに負けないほど

二人は熱かった

440 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:10:05.17 ID:I6r1BoMq0
20000「かーっ!ホントあの二人は仲良しだね」

そんな二人を残りのミサカ達は見つめていた

17600「いいじゃないか、それが一番の幸せだ」

御坂妹「・・・なんだか、複雑な気もしますが、とミサカは・・・」

17600「そりゃそうだろ、テっくんは父親だからな」

17600号がケロリと応える

441 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:10:51.64 ID:I6r1BoMq0
13577「・・・うらやましいです」

14510「ですが、ミサカ達では19090号には敵いませんよ」

20000「テっくんは19090号の内面に惚れてるからね、見た目しか同じじゃないミサカ達じゃ無理だ」

20000号が少し寂しそうにつぶやく

ミサカ達はかつて、その無力さを思い知った

テクパトルが19090号を失って落胆していたとき

彼女達はテクパトルを救えなかった

442 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:11:22.90 ID:I6r1BoMq0
見た目が同じだけではテクパトルには見てもらえない

やはり、彼は19090号を愛しているのだ

彼女を、彼女だけを

それが本当に羨ましく、もどかしくもあった

御坂妹「・・・今更どうこう言うことではありませんね」

10039「・・・あの二人は本当に夫婦みたいです」

443 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:12:09.23 ID:I6r1BoMq0
17600「・・・もしもあの二人が結婚したら」

17600号が少し不安そうにつぶやく

17600「ミサカ達はどうなるんだろうな」

沈黙が流れた

いつまでもみんなで暮らしたい

それは誰だって同じだ

444 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:12:50.07 ID:I6r1BoMq0
だが、あの二人の幸せな生活の邪魔をしたくはなかった

14510「・・・ミサカ達だけで過ごすのはどうでしょうか?」

20000「・・・テっくんがいない生活、か」

20000号が考える

そんな生活、初めてではない

彼女達がテクパトルと出会う前はそうだったのだから

445 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:13:18.95 ID:I6r1BoMq0
10033「・・・でも、ミサカはテっくんと一緒がいいです」

御坂妹「そんなこと、ミサカだって」

17600「・・・みんな同じだろうな」

17600「・・・テっくんは、どうなんだろうか」


テクパトル「お待たせ・・・間違ってないかな?」

テクパトルがクレープを持ってくる

446 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:13:58.68 ID:I6r1BoMq0
結構時間がかかったようだ

その額には少し汗が浮かんでいた

19090「・・・?どうしました、みんな?」

19090号が首を傾げる

気のせいか、みんなが暗いのだ

17600「・・・なぁ、テっくん」

テクパトル「ん、なんだ?」
447 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:14:45.54 ID:I6r1BoMq0
17600「もしも19090号と結婚したらさ」

17600号がつぶやく

ドキリ、とテクパトルの胸が弾む

19090号と結婚すると考えただけで、胸が高鳴ってしまうのだ

17600「・・・やっぱり、二人きりがいいか?」

テクパトル「・・・は?」

448 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:15:31.94 ID:I6r1BoMq0
だからこそ、その問いは予想外だった

17600「・・・ミサカ達が邪魔になるかなと思ってさ」

テクパトル「お前・・・」

御坂妹「・・・ミサカ達はテっくんにお世話になっています、だからテっくんの幸せが一番なんです」

10039「・・・ミサカ達がいると邪魔なら、その・・・」

テクパトル「・・・なぁ、本気で言ってるのか?」

449 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:16:18.82 ID:I6r1BoMq0
テクパトルが逆に尋ねる

その声はとても辛そうだった

テクパトル「本当に・・・そんなこと思ってるのか?」

14510「だって・・・」

テクパトル「・・・すまない」

テクパトルがいきなら頭を下げる

450 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:17:04.98 ID:I6r1BoMq0
御坂妹「あ、いえ・・・」

テクパトル「俺は・・・まだ、信用されてはいないのか?」

17600「違う、信用しているからこそさ」

17600「テっくんは決して、自らミサカ達を捨てはしない」

17600「だがな、かつてそれで苦しんだだろう」

19090号が記憶を失ったとき

自ら、ミサカ達と離れるという選択肢を彼は見つけられなかった

451 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:17:53.89 ID:I6r1BoMq0
今ももしそうだとしたら

それは、ミサカ達にとって辛いことなのだ

20000「・・・正直に言って、ミサカ達は受け止める覚悟があるよ」

テクパトル「・・・俺は、19090号が好きだ」

テクパトルが答える

テクパトル「それは変わらないし、他の誰にも恋愛感情は抱かない」

テクパトル「でもさ・・・だからって他の誰かが邪魔になるわけないだろ?」

452 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:18:46.58 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「ましてお前達なら」


テクパトル「大切な家族なら、邪魔になったりなんかしないさ」

20000「・・・ホント?」

テクパトル「あぁ、だって俺はみんなが大好きなんだ」

テクパトルが微笑む

家族というものが彼にはなかった

453 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:19:20.24 ID:I6r1BoMq0
気がついたら組織にいた

そんな彼にとって


テクパトル「お前達だけが、唯一の家族なんだ」

テクパトル「それを捨てるわけあるまい」

17600「・・・よかった」

ぽつり、と17600号がつぶやいた

気のせいか、声が震えている

454 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:20:01.53 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「・・・みんな、おいで」

テクパトルがミサカ達を招き寄せる

テクパトル「俺は絶対、お前達を見捨てたりはしないさ」

みんなをぎゅっ、と抱きしめる

それは父親の温もりだった

ミサカ達がいつも感じている温もりだった

455 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:20:58.05 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「みんなも、俺と・・・その、一緒にいたいか?」

10039「当たり前です!」

御坂妹「もちろんですよ」

17600「・・・ちっ、陽炎が邪魔だな」

テクパトル「ははは・・・そうか」

テクパトルが笑う

456 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:21:34.66 ID:I6r1BoMq0
こんな幸せ、彼にはもったいないかもしれない

でも、たとえもったいなかったとしても

テクパトルは、この幸せを手放すつもりはなかった

19090「ほら、早くしないとクレープがベタベタしますよ!」

20000「おっとあぶねぇ!」

日陰の中の小さなベンチで

テクパトルとミサカ達は、幸せな一時を過ごしていた


457 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:22:15.90 ID:I6r1BoMq0


エツァリ「ショチトル・・・」

ショチトル「エツァリ・・・」

二人は悲しそうな表情をしていた

エツァリ「まさか、熱中症だなんて」

ショチトル「あぁ・・・信じられないよ」

エツァリ「はは・・・はしゃぎすぎたのが原因でしょう、すぐに良くなりますよ」

ショチトル「そうだといいな・・・」

458 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:22:55.49 ID:I6r1BoMq0
エツァリ「大丈夫ですよ」

ショチトル「・・・熱中症だなんて情けない・・・」


ショチトル「お前、ホント情けないぞ」

エツァリ「えぇ、若干自覚はありますよ」

エツァリはベンチに横になっていた

ショチトルとぶらついていたら、急にめまいがしたのだ

459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/12(金) 10:23:10.46 ID:KEji0tUE0
熱中症か・・・全くこんな昼まっから青k(ry
460 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:23:38.21 ID:I6r1BoMq0
無理は禁物ということで横になっているのだが

ショチトル「水分補給を怠ったからだぞ」

エツァリ「全く、面目ない」

ショチトル「・・・心配をかけるな」

はぁ、とショチトルがため息をつく

エツァリ「・・・しかし、まさか自分が」

461 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:24:22.46 ID:I6r1BoMq0
>>459 違うwww


ショチトル「みんな普通はそう言うんだよな」

エツァリ「・・・すいません」

エツァリが申し訳なさそうに謝る

ショチトル「ったく」

ショチトルがスポーツドリンクを差し出す

エツァリ「・・・なんだか、ショチトルに後光が差していますよ」

462 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:25:08.73 ID:I6r1BoMq0
ショチトル「死ぬ前兆じゃないかそれ?」

エツァリ「」

あまりにもひどい返答

頭がクラクラとしたのは熱中症のせいではないはずだ

エツァリ「と、とにかく・・・安静にしていれば問題ありません」

ショチトル「いや、大有りだ」

463 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:25:44.46 ID:I6r1BoMq0
不機嫌そうに答えるショチトル

その目は「せっかくお兄ちゃんと遊べると思ったのに、プンプン」と言っている

エツァリ「あの・・・一人で大丈夫ですから」

ショチトル「あぁもう!私はお前と一緒にいたいんだよ、それくらい察しろよ禿げ!」

エツァリ「は、禿げ・・・」

全く禿げていないのに

464 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:26:30.56 ID:I6r1BoMq0
なんでそんな言われ方をしないといけないのだろう

エツァリ「・・・全力で安静にします」

ショチトル「それは安静とは言わないよな?」

エツァリ「それもそうですね」

エツァリが苦笑する

先程から、こんな会話を繰り返して時間をつぶしていた 
465 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:27:44.39 ID:I6r1BoMq0
エツァリ「も、もう少ししたら動けますよ?」

ショチトル「・・・はぁ、今日はトチトリも来るというのに」


エツァリ「え?」

ショチトル「あれ、言ってなかったか?」

エツァリ「待ってください!!聞いてませんよ!?」

ショチトル「ワーオ、伝達ミス」

エツァリ「軽く言わないでください!!」
466 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:29:25.12 ID:I6r1BoMq0
ショチトル「とりあえず、昼前にはトチトリが着ちゃうから準備しとけ」

エツァリ「ひ、昼前ですか」

ショチトル「あぁ、文句があるか?」

エツァリ「い、いえ!!」

熱中症はほとんど治まっていた

だが、その代わり

なぜか謎の頭痛に、エツァリは襲われていた


エツァリ(はぁ、めんどうなことに・・・)
467 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:31:07.31 ID:I6r1BoMq0

一方「・・・なンで黄泉川がいンだよ」

黄泉川「あれ、一方通行と番外個体じゃん」

番外「お、警備員の仕事?」

街中をふらついていた二人

そしたら、少し頑丈そうな警備服に身を包んだ黄泉川に出合った

一方「・・・くそ」
468 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:32:49.89 ID:I6r1BoMq0
黄泉川「うわ、傷つくじゃんか」

番外「いやいや、一方通行はデートをジャマされたのがイヤだったんだよ」

黄泉川「なんだ、可愛いヤツじゃん!」

ニヤニヤ、と女二人がにやける

一方(・・・めンどくせェ)

どうして女と言うのはこうも冷やかすのが好きなのか

男である彼にはわからなかった
469 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:34:40.20 ID:I6r1BoMq0
黄泉川「おっと、これからちょっと仕事だから・・・」

番外「うん、またね!!」

手を振って、黄泉川が駆けていく

乳が揺れているのってうらやましいな、と番外個体は思う

一方「・・・ちっ」

番外「なに?そんなにジャマされたのがイヤだった?」

一方「そンなンじゃねェよ」
470 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:36:38.36 ID:I6r1BoMq0
一方通行がふてくされたように言う

彼は意外とこういうときは幼稚だ

すぐに拗ねるし、すぐに不機嫌になる

そういうときは、番外個体は甘えるようにしている

子供というのは、構ってもらえると喜ぶのだから


番外「ねぇ、ミサカはアナタと二人きりで嬉しいよ?」

一方「・・・そォかよ」
471 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:38:39.44 ID:I6r1BoMq0
番外「じゃあ、あっちのクレープ屋さんに行ってみよう!!」

一方「・・・しゃあねェな」

番外個体の後を、一方通行がしぶしぶと歩く

杖をつきながらだが、どうにか必死についていく

一方(・・・にしても暑いな)

陽射しはさらに強くなっていく

そろそろ正午だろうか


一方「熱中症になるバカとかがいるンだろうな」

まさか、自分の友人がそうなっていたとは知らず
472 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:40:34.70 ID:I6r1BoMq0

美鈴「ねー、パパ♪」

旅掛「なんだ、美鈴♪」

こちらのバカ夫婦は、一緒に街中を回っていた

若いころからまったく変わらないイチャつきっぷり

周りから見ても、まだまだ現役といった感じである

具体的になにが、とは言わないが
473 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:42:57.47 ID:I6r1BoMq0
旅掛「あ、かき氷食べるか?」

美鈴「うん、食べる食べる♪」

イチャイチャしながら、イチャイチャと列に並び

イチャイチャ話しながら、イチャイチャクレープを受け取る

周りの学生が、なぜか冷めた目で見てくる

うらやましいのだろう

美鈴のような美人を、いかにも成金っぽい男が連れている
474 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:44:31.32 ID:I6r1BoMq0
社会の縮図だ

金が全てだ

学生はそう思っているのだろう

旅掛「だが!!俺たちの間には本当の愛があるんだ!!!!」

美鈴「もう、パパったらー!」

バシバシ、と美鈴が旅掛の肩を叩く

旅掛「ははは!!昔に戻ったみたいだなぁ!!!!」
475 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:46:08.40 ID:I6r1BoMq0
美鈴「パパ、あーん♪」

旅掛「あーん♪」

とても、中学生の娘を持つ夫婦とは思えない

初々しい二人の熱き親


そんな二人を、少し離れたベンチで見つめている者達がいた

テクパトル「・・・なにやってんだあの二人」
476 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:48:11.27 ID:I6r1BoMq0
19090「あ、熱いですね・・・」

20000「テっくんと19090号よりも熱いね」

19090「!!テっくん、負けてはいられません!!」

テクパトル「あーー!!そういうのは競うもんじゃない!!」

御坂妹「あ、名言ですね、とミサカは適当に返します」

テクパトル「なんで投げやり!?」

17600「テっくんってたまにハイテンションだよな」

テクパトル「は、はぁ?」
477 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:50:08.43 ID:I6r1BoMq0
そんな家族に

旅掛と美鈴も気づいていた


美鈴「あっれー?テクパトルくんじゃない」

旅掛「な、ハーレム!?」

テクパトル「ちげぇよ!!アンタらがみんなの親なのがよく分かったよ!!」

あーもう!!とテクパトルが頭を抱える

ミサカDNAはどうも突拍子のないことを言い出すのが好きらしい
478 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:51:53.31 ID:I6r1BoMq0
旅掛「お、そっちの子達はみんな妹達かい?」

美鈴「へー・・・ホントにたくさんいるんだ」

御坂妹「はじめまして、お母様」

美鈴「えー、そんな堅苦しくなくていいよ」

旅掛「ダディー、マミー、でいいさ!!」

テクパトル「お父さん、お母さんにしような」

旅掛「」
479 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:54:22.27 ID:I6r1BoMq0
10039「では、お母さんたちは何をされていたのですか?」

美鈴「ラブラブデート♪」

旅掛「いやぁ、久しぶりに若いころに戻ったみたいな気分だよ!」

14510「その歳でなおラブラブとは・・・」

17600「驚くべきバカップルだな」

20000「子供はもう作らないの?」

テクパトル「20000号、ちょっと黙れ」
480 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:56:01.32 ID:I6r1BoMq0
旅掛「いやぁ、しかし暑いなぁ」

テクパトル「そうですね」

美鈴「ねぇ、テクパトルくんはなんで敬語なの?」

テクパトル「はい?」

旅掛「義理の息子なんだから、敬語じゃなくていいさ」

テクパトル「いや、礼儀は礼儀・・・」

旅掛「それは!!無意味だ!!」
481 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:57:25.32 ID:I6r1BoMq0
旅掛「礼儀というのは相手にイヤな気持ちをさせないためのもの!!」

美鈴「でも、私達が敬語を使われてイヤな思いをするなら!!!」


旅掛・美鈴「それはむしろ無礼儀!!!」


テクパトル「みんな、クレープ食べたか?」

御坂妹「はーい」

13577「では、行きましょうか」


美鈴「あれ?」

旅掛「外したか」
482 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 10:59:36.60 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「・・・なんんでついてくるんですか・・・」

旅掛「・・・娘達がこの男になにかされないかを見張るためさ!!」

テクパトル「あのな・・・」

御坂妹「むむ、テっくんはそんな人ではありません」

19090「とても優しいですよ?」

20000「真面目だし」

17600「お父さんだし」

10039「礼儀はできてますし」

13577「家事もできますし」

14510「あなたと違うんです、とミサカは某総理大臣の迷言を真似してみます」


旅掛「美鈴ぅ・・・」ウルウル

美鈴「おー、よちよち」
483 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:00:59.53 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「はぁ・・・」

美鈴「あ、よかったら一緒に競技場戻らない?」

旅掛「お、そうしようそうしよう」

10033「では、レッツゴー」

ミサカDNAというのは、テクパトルをとことん振り回すらしい

溜め息をついてから、テクパトルも歩き出す


テクパトル「帰りたい・・・」
484 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:02:36.92 ID:I6r1BoMq0

刀夜(・・・女性に道を尋ねられること3回)

刀夜(曲がり角で女性と危ない接触をすること4回)

刀夜(そのうち、胸に触れてしまったのが2回)

刀夜(母さんと間違えて他の女性の手を握ってしまったこと5回)


詩菜「あらあらまぁまぁ」


刀夜(母さんは、ご立腹です)
485 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:04:08.09 ID:I6r1BoMq0
詩菜「刀夜さんはよっぽど私にヤキモチを妬かせたいのかしら、まぁまぁ」

刀夜「ち、違うんだ・・・」

詩菜「あら、なにか言いましたか?」

ニコリ、と詩菜が微笑む

刀夜(目が!!目が笑っていない!!)

背筋に悪寒が走る

本当に、怒ったときの女性は恐ろしい
486 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:05:44.16 ID:I6r1BoMq0
詩菜「あらあら、私、近くに灰皿があったら迷わず手にとってしまいそう」

刀夜「お、落ち着いてくれ母さん!!」

刀夜が必死になだめる

詩菜「まぁまぁ、うふふ」

刀夜(だ、誰か助けてくれ!!)

こんなときに現れるヒーローなんて


上条「あれ、父さんと母さん?」

いた
487 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:08:07.57 ID:I6r1BoMq0
刀夜「当麻!!それに美琴ちゃん!!!」

美琴「どうしたんですか、こんなところで?」

詩菜「あらあら、刀夜さんが女性にちょっかいを出したから・・・」

刀夜「ち、違うんだ!!」

上条「父さん、ラッキースケベはよくないよ」

刀夜「お前が言うのか!?」

美琴(これは遺伝なのね)
488 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:09:46.23 ID:I6r1BoMq0
刀夜「そ、そうだ!!母さん、何か食べたいものは・・・」

詩菜「まぁ、私が食べ物でつれるとでも?」

刀夜「うっ!!」

上条「父さん、それはインデックスにしか効かないと思うけど」

刀夜「当麻!!君はあの子を食べ物でつったのか!?」

美琴「・・・へぇ、ふーん」

上条「あれぇ!?なんか美琴がヤキモチモードに!?」
489 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:11:19.37 ID:I6r1BoMq0
美琴「べ、べつにヤキモチなんか・・・」

刀夜「と、当麻!!食べ物で女の子をつるのは・・・」

詩菜「あらあら、刀夜さんったら、自分のことは棚にあげて・・・」ニコニコ

刀夜「ち、違うんだ!!」

上条「美琴、俺が好きなのは美琴だけですよ?」

美琴「え、えへへ//」

刀夜「そっちはもう解決してるのか!!」
490 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:13:12.18 ID:I6r1BoMq0
詩菜「刀夜さん」ニコニコ

美琴「お父さん、女性は怖いですよ?」

上条「美琴、そんなこと父さんはよく知ってるよ、誑しだから」

詩菜「まぁまぁ・・・」

刀夜「当麻ぁ!?火に油を注がないでくれ!!」

詩菜「火がなければ油は燃えないのよ?」ニコニコ

刀夜「ひぃっ!!」
491 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:15:04.65 ID:I6r1BoMq0
上条「父さん、バイバイ」

刀夜「なんでそんなに哀れむような目を!?」

美琴「お父さん、骨は拾います」

刀夜「美琴ちゃんも!?」

詩菜「あらあら、もう準備はいいかしら?」

刀夜「あぁ・・・」


刀夜「不幸だ・・・」
492 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:16:28.90 ID:I6r1BoMq0

ステイル「・・・君は本当によく食べるね」

ステイルは驚いていた

イン「うん、私は食べるの大好きなんだよ!!」

インデックスの無尽蔵の胃袋に

ステイル(前から大食いではあったが・・・)

イン「あ、たこ焼き!!」

ステイル(ここまでだっただろうか?)
493 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:19:29.15 ID:I6r1BoMq0
イン「はむはむ!!」

ステイル「・・・はぁ、しかし・・・」

こうやって二人というのは久しぶりだろうか

なかなか仕事の関係上、会う機会がないのだ

最近では必要悪の教会も穏便になってきている

出来る限り殺しはしないように、と

ステイル(世界がいい方向に変わってきているのかな・・・)
494 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:20:45.11 ID:I6r1BoMq0
イン「あー!!美味しかったんだよ!!」

インデックスが満足そうにお腹を叩く

ステイル「そうか、よかったよ」

イン「うん!ステイルといると楽しいなぁ・・・」

ステイル「!!」


ステイル「ちょ、ちょっとトイレに行ってきていいかい!?」

イン「?うん」
495 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:22:45.42 ID:I6r1BoMq0

ステイル「イノケンティウス!!」

ステイルがイノケンティウスを呼び出す

あまり大きくするといけないので、ルーンのカードはかなり少なくして

イノ「あー、あちぃ」

ステイル「いや、君が一番そういうのには強そうだが」

イノ「それは間違いだ」

496 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:24:27.16 ID:I6r1BoMq0
イノ「お前は、魔術師が近くにいてもなにも感じないか?」

ステイル「まさか、むしろすぐに気づくさ」

イノ「それと同じだ、炎を司る俺だからこそ」

ステイル「暑さには敏感、と」

イノ「そういうこと」

ステイル「ふーん」

イノ「あ、しょうゆうこと」

ステイル「なんだいそれは」
497 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:26:07.96 ID:I6r1BoMq0
イノ「ていうかさ、なんで呼び出したの」

ステイル「あ、そうだった!!」

イノ(こいつバカだろ)

ステイル「インデックスといい雰囲気なんだ!」

イノ「あぁそうおめでとさんそれじゃ俺は帰るから」

ステイル「待って!!リア充が妬ましいのはわかるけども!!」

イノ「今、俺は、怒っていい」
498 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:28:01.92 ID:I6r1BoMq0
ステイル「そ、それで・・・告白したいんだ」

イノ「おう、セックスか」

ステイル「な、なななななななななんでそういうことに!?」

イノ「お前、初心だな」

ステイル「バカにするなよ!!」

イノ「そうだな・・・普通に告白したらどうだ?」

ステイル「そ、その普通がわからないんだ・・・」
499 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:29:42.78 ID:I6r1BoMq0
イノ「あれだ、お前といると楽しいんだ」

イノ「そして、俺はずっと楽しい日常を暮らしていきたい」

イノ「その真ん中には、君が必要なんだ」

ステイル「へぇ、素敵・・・」

イノ「なーんて言ったら基本は嫌われる」

ステイル「」


イノ「ねぇ、騙された?」

ステイル「黙ってくれ」
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/12(金) 11:30:37.04 ID:sbTf10+Mo
昨日熱中症で倒れた俺が通りますよっと
>>1も気をつけろよ、熱中症って案外簡単になるからな
501 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:32:04.35 ID:I6r1BoMq0
イノ「そうだな・・・好きだ、でいいと思うぜ」

ステイル「・・・そ、そんなシンプルでいいのかい?」

イノ「だってよ、愛ってのは始まったばかりのころは小さいもんだぜ?」

ステイル「あ、あぁ・・・そうだな」

イノ「そんなときから、いきなり愛を語ってどうするんだよ」

ステイル「そ、それは・・・」

イノ「いいか、愛とは語るためのものじゃない」

イノケンティウスが空を指差す
502 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:34:38.82 ID:I6r1BoMq0
>>500 その前に、筋トレ中にしょっちゅう意識失いかけますw

熱中症は南国生まれだからやや慣れてます
昔寒さでぶっ倒れたことはあった


イノ「あの空を目指すためのものさ」

イノ「その時、背中に背負うものは少ないほうがいい」

イノ「愛の言葉なんて、重荷でしかないのさ」

ステイル「お、おぉ・・・」

イノ「わかるか、14歳」
503 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:35:38.59 ID:I6r1BoMq0
ステイル「よし、行ってくる」

イノ「グッドラック」


イン「あ、おかえりなんだよ!」

ステイル「やぁ・・・待たせたね」

イン「ううん、全然!」

ステイル「・・・ねぇ・・・インデックス」

イン「?なに?」
504 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:37:17.74 ID:I6r1BoMq0
ステイル「き、君に伝えたいことがあるんだ」

イン「・・・なに?」

インデックスが首を捻る

その顔を見つめるだけで、ステイルの胸は高鳴ってしまう

ステイル「そ、その・・・」


土御門「俺は、君が、好きなんだにゃー!!!!!」

ステイル「」

505 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:39:12.27 ID:I6r1BoMq0
イン「あれ?つちみかど?」

土御門「にゃー、久しぶりだにゃー」

ステイル「ちょっと来い、土御門」

土御門「いやいや、お前がなかなかしぶって言わないから・・・」

ステイル「・・・僕はね、自分の口で伝えようと・・・」

イン「え?なになに?」

ステイル「な、なんでも・・・」


土御門「逃げるのか?」
506 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:41:37.13 ID:I6r1BoMq0
ステイル「な・・・」

土御門「前もそうやって、お前は手放してしまっただろう」

土御門「まーた、なんでもない、気にしないでいい、そう言って逃げるのか?」

ステイル「・・・に、逃げてなど・・・」

土御門「垣根が言ってたぜよ、人生は一本道だって」

土御門「一本道なら、進は前だけ」

土御門「それ以外は、後ろしかないんだにゃー」
507 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:42:43.09 ID:I6r1BoMq0
ステイル「・・・僕は・・・」

土御門「インデックス」

イン「?なに?」

土御門「こいつは、今前へ進もうとしている」

土御門「そして、その先にはお前がいるんだ」

イン「そうなの?ステイル?」

ステイル「・・・あぁ、そうだな」
508 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:44:46.25 ID:I6r1BoMq0
ステイルがインデックスを見つめる

ステイル「インデックス、僕はずっと君を見つめてきた」

イン「?うん」

ステイル「そして、僕の目の前には・・・君しかいないんだ」

土御門(小萌先生発狂するぜよ)

ステイル「・・・僕は・・・君が・・・」


心理「はぁ、暑いわね・・・」

ステイル「」
509 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:46:04.44 ID:I6r1BoMq0
ステイル「なんでこのタイミングで出てくるんだ?」

心理「あら、なに?なにかあったの?」

土御門「一世一代の告白だにゃー」

心理「あら、告白に人生かけてるようじゃ、その後辛いわよ?」

ステイル「だ、だから・・・」

イン「?告白なの?」

ステイル「」
510 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:47:32.03 ID:I6r1BoMq0
ステイル「そ、そうだ!!僕は君が!!!」


ステイル「好きなんだ!!!」


土御門(おー、これはなかなかシンプルでいいぜよ)

心理(あらまぁ)


イン「?私も好きなんだよ?」

ステイル「じゃ、じゃあ!!」

イン「とうまやみことや、みーんな好きなんだよ!!」

ステイル「・・・ちょっと、木陰に行って来る」

イン「?」
511 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:49:32.05 ID:I6r1BoMq0

ステイル「・・・イノケンティウス」

イノ「あー、ドンマイだな」

ステイル「・・・どうすれば・・・いい?」

イノ「いや、告白って一回で上手くいくほうが少ないんだぞ?」

ステイル「!?そうなのか?」

イノ「あぁ、俺なんか何度アタックしたことか・・・」

ステイル「誰に?」

イノ「火事の炎」
512 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:51:41.31 ID:I6r1BoMq0
ステイル「そ、それはいいのか?」

イノ「いやぁ、いつの間にか消えてたんだ、彼女」

ステイル「消火されたんだな」

イノ「とにかく、めげちゃダメだぜ」


イノ「だって、インデックスはそこにいるじゃないか」

ステイル「あぁ・・・そうだ!」
513 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:53:15.95 ID:I6r1BoMq0

土御門「あ、帰ってきたにゃー」

ステイル「君はまだいたのか・・・」

心理「はぁ、垣根はアナウンスだし・・・ヒマだわね」

イン「ねぇステイル、どういうこと?」

ステイル「いや、なんでもない・・・なにか食べるかい?」

イン「うん!!」


ステイル(上手くはいかなかったけど・・・)


ステイル(こういうのも、僕たちらしいかもな)
514 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 11:54:59.38 ID:I6r1BoMq0
さて、いったん休憩

なんか大覇星祭関係ないけど、こうやって一同が介する機会ってことで許してw


もう少ししたらまた競技に戻ります

どんな競技が残ってるかさえわからないwww


てかまだスレ建てて二日経ってないんですね

なかなかのペースです、うへへ
515 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:35:33.17 ID:I6r1BoMq0

垣根「さぁ!!盛り上がっていきましょう!!」

わぁぁぁぁぁ!!と観客席も無理矢理テンションを上げる

三日目となると、なかなかテンションを維持できなくなる


吹寄「・・・垣根」

吹寄がマイクの電源を切って垣根に話しかける

今の競技はダンスだった
516 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:37:48.70 ID:I6r1BoMq0
垣根「なんだよ?」

吹寄「しばらく休んでていいわよ・・・」

垣根「あぁ?でもやることねーし」

吹寄「彼女さんがいるじゃない」

吹寄が少し驚いたように言う

垣根は心理定規を溺愛している

きっと、今すぐにでも一緒に行動したいはずだ、そう思っていたから
517 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:39:34.90 ID:I6r1BoMq0
垣根「でもさぁ、一緒にいてもやることねーよ」

吹寄「どうして?一緒に食事とか・・・」

垣根「あぁ・・・食事はもうちょいしたらな」

垣根が時計を見る

やっと11時を回ったころだった

垣根「それに、お前だけじゃ盛り上げられないだろ」

吹寄「・・・貴様、失礼ね」
518 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:41:27.15 ID:I6r1BoMq0
垣根「だってそうだろ?」

吹寄「・・・まぁ、盛り上げようとしてくれてるのはありがたいけど」

吹寄が溜め息をつく

本来ならこれは、実行委員である彼女の役割だった

それを、赤の他人である垣根に任せるなんて

垣根「いいじゃねぇか、友達だろ?」

吹寄「そのセリフはこの場面では違うと思うわよ」
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/12(金) 12:42:53.83 ID:H+3kR3G70
ステイルのへたれが!!
もう、そういう時は押し倒して、うわ何するやめくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」
520 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:43:23.98 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・でもさ、本当に楽しいよな」

垣根が笑う

垣根「中弛みはしてるけどさ・・・こういうほのぼのした日常は悪くないな」

吹寄「まるで、そうじゃない日常を過ごしてきた、みたいな言い方ね」

垣根「・・・あぁ、そうかもな」

吹寄「?どういうこと?」

垣根「なんでもねーよ」
521 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:44:46.73 ID:I6r1BoMq0
>>519 あぁ、イノケンティウスがそっちに・・・あぁ・・・


吹寄「・・・どうでもいいんだけどさ」

垣根「あぁ」

吹寄「昨日、クラスメイトに付き合ってるのかって聞かれたわ」

垣根「なにが」

吹寄「私と貴様」

垣根「」


垣根「あ、そういう妄想をされてるのですか」

吹寄「殴るわよ」

522 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:46:27.60 ID:I6r1BoMq0
吹寄「でも、たしかに少し彼女さんに構ってあげてる時間少ないんじゃない?」

垣根「そうかねぇ?俺としてはちょうどいいんだけど」

吹寄「・・・貴様の恋愛観はわからないわ」

吹寄が溜め息をつく

彼女だって、一応は恋するお年頃にあるのだろう

最も、そういうのとは対極にいるが

垣根「お前はもしかして構ってほしいタイプか」
523 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:47:43.35 ID:I6r1BoMq0
吹寄「そんなこと聞いてどうするのよ」

垣根「俺には女がわかんないからな」

垣根が足を投げ出す

競技場では、選手達が踊っている

垣根「俺も、女に踊らされてるのかもな」

吹寄「・・・貴様は、女心とかよく分かってそうなんだけど」

垣根「まさか」
524 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:49:25.03 ID:I6r1BoMq0
垣根「男と女ってのは、絶対に理解し合えないもんだぜ?」

吹寄「そうかしら」

垣根「あぁ、だからこそずっとそばにいて知ってみようとする」

垣根がつぶやく

彼だって、心理定規のすべてはわからない

いや、むしろわかっていることなどないのかもしれない

垣根「そんなもんだ、恋なんて」
525 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:50:49.63 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・だったら、なおさら彼女のそばにいるべきじゃない?」

垣根「知りすぎたらつまんねぇだろ」

吹寄「?どうして?」

垣根「知ってしまったら、そばにいる理由がなくなるからな」

垣根「知らないくらいがちょうどいいのさ、そして可能性に怯えるくらいが」

吹寄「・・・なんだか、難しい世界ね」

垣根「お前も恋すればわかるさ」
526 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:51:59.52 ID:I6r1BoMq0
吹寄「恋・・・ねぇ」

垣根「お前、目つけてる男とかいないのか?」

吹寄「まさか、いるわけないでしょ」

垣根「じゃあ、近しい男とか」

吹寄「男友達・・・か」

吹寄が考える

まず思い浮かぶのはデルタフォースだろうか

なんだかんだ、仲はいいような気がする
527 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:53:55.33 ID:I6r1BoMq0
でも

吹寄「うーん・・・上条は彼女がいるでしょ?」

吹寄「土御門は妹にぞっこんだし、青髪は論外よ」

垣根「すまん、青髪が少し哀れだ」

吹寄「かといって・・・他に男友達はいないわね」

垣根「あれ、俺は?」

吹寄「貴様も彼女いるじゃない」

垣根「ふーん・・・」
528 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:56:00.14 ID:I6r1BoMq0
あれ、と垣根が気づく

垣根「それって、彼女いなかったらオッケーだったってことか」

吹寄「いや、ないわ」

垣根「えぇ・・・」

期待していたわけではないが

まさか、そうも冗談に真面目に返されるとは

垣根「お前・・・心理定規の爪の垢でも煎じて飲め、そして喉につまらせて死んじゃえ!!」

吹寄「なに言ってるの貴様?」
529 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:57:43.83 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・でもさ、お前は絶対モテないよな」

吹寄「ちょっと殴っていいかしら?」

垣根「いやいや、だって真面目すぎるだろ」

垣根が苦笑する

垣根「見た目はそこそこ美人なのにさ」

吹寄「・・・さらに殺意が湧いてきたわ」

垣根「まぁ、心理定規の足元にも」

吹寄「ちょっと殴るわね」
530 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 12:59:15.26 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・早く昼休みなんないかなー」

吹寄「彼女とデート?」

垣根「ま、そういうこと」

飲み物を口に含みながら垣根がうなずく

この暑さでぬるくなっているため、少し気持ちが悪かったが

垣根「お前も、恋するといいぜ」

吹寄「私はいいわ」
531 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:00:50.93 ID:I6r1BoMq0
垣根「なんで?」

吹寄「・・・別にいいでしょ」

吹寄が顔をそらす

垣根「ふーん、俺に失恋してるからか」

吹寄「貴様はなに?どうしても私と貴様と彼女の三角関係を演出したいの?」

垣根「いやぁ、そうなると面白いな、と」

吹寄「性根腐ってるわね・・・」
532 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:02:20.17 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・なぁ」

吹寄「なに?」

垣根「俺と心理定規って、ナイスカップルかな?」

吹寄「えぇ、周りから見てていらつくくらいに」

垣根「お、マジか!?」

嬉しそうに垣根がはしゃぐ

本当に心理定規が好きなのだろう
533 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:04:34.74 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・ほら、もう次が最後の種目よ」

垣根「おー、じゃあがんばります!!」

垣根がマイクのスイッチを入れる


垣根「午前、最後の種目だバカヤロウ!!!!!!!!!!!!!!!」

一同「いぇーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

垣根「こちらは面白い種目だ、なんと!!!!」


垣根「ウェイトリフティング!!!」


一同「お、おぉ!!!!!!???????」
534 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:06:16.02 ID:I6r1BoMq0
垣根「えーっと、なんだこりゃ?テクパトルくーん、お客様の中にテクパトルくんはいませんかー?」

垣根がアナウンスで呼び出す


数秒後、どこからか空き缶が飛んできた

垣根「ふべぇ!!」

テクパトル「・・・大声で呼ぶんじゃねぇ・・・」

垣根「は、速さが足りてるぜ!!」
535 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:08:31.04 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「はぁ・・・いや、ちょうど競技場で観戦してたんだけどな」

垣根「はい、ウェイトリフティングについては彼が説明してくれます」

テクパトル「えー、自由参加、能力使用はなし」

テクパトル「デッドリフト、スクワット、ベンチプレスのMAX合計を競います」

テクパトル「自分の申告した重量で一発勝負、時間短縮のため失敗したら記録無しです」

垣根「ワーオ、ハードだね」

吹寄「というか・・・やる選手いるのかしら?」
536 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:10:29.71 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「俺は出る」


削板「俺も俺もーー!!」

そこからか、削板の声も聞こえる

他にも、物好きの学生が手を上げる


上条「へー、面白そうな競技やってんな」

美琴「うん、当麻も出たら?」

上条「お、俺!?」
537 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:11:55.95 ID:I6r1BoMq0
観客席に戻ってきた上条もなぜか出ることになった


エツァリ「では自分も・・・」

ショチトル「熱中症は黙ってろ」

エツァリ「」


番外「アナタは?」ケラケラ

一方「・・・うるせェ」


ステイル「へぇ、僕もやってみようかな」

イン「がんばるんだよ!!」
538 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:13:32.35 ID:I6r1BoMq0

テクパトル「さて・・・」

削板「使用できるのはグローブだけ、か」

テクパトル「重すぎると腰とか痛めそうだな」

そんな会話をしながら、二人はアップを始める


上条「なぁ、あの二人慣れてるよな」

ステイル「あぁ、勝てる気がしないね」

■■「どうして私は。ここにいるの」

土御門「にゃー、俺も一応がんばるぜよ」
539 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:15:15.03 ID:I6r1BoMq0

テクパトル「まずはベンチプレス、か」

削板「・・・俺から行かせてもらおう!!」

用意されたベンチに、削板が寝転がる

削板「テクパトル、一応補助についててくれ」

テクパトル「おう」

傍らに、テクパトルが立つ


垣根「さぁ!!削板選手、170kgに挑戦です!!」


一同(いや、おかしいだろ・・・)
540 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:17:10.83 ID:I6r1BoMq0
削板「エビバディワナビアボディビルダ!!!!!!!!!!!!!!!」

テクパトル「ライウェイッ!!!!」


削板・テクパトル「ベイベーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


上条(ごめん、俺はもう逃げ出したい)

ステイル(ベ、ベンチプレスって60kgくらいでやるものじゃないのかい?)

土御門(俺は100くらいでいいぜよ・・・っていうか帰りたい)

■■(女で出てるのは。私だけ。ふふふ)
541 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:18:40.40 ID:I6r1BoMq0
垣根「おっと!!削板選手、見事成功!!!!」

おぉぉぉぉ!!!!と観客席から拍手が巻き起こる


美琴「な、なんかすごさがわかんない・・・」

美鈴「うーん・・・どうなんだろ?」

旅掛「すごいんじゃないか?」

イン「なんか、すごい形相なんだよ」

観客席のみんなは首を捻っている
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/12(金) 13:19:54.59 ID:KEji0tUE0
■■・・・お前そこまでして目立ちたいのか・・・
543 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:20:22.11 ID:I6r1BoMq0

テクパトル「さて・・・俺は180だ」

削板「180!?」

テクパトル「補助、頼むぞ」

プレートを足し、テクパトルがベンチに寝転がる


一方「ありえねェ・・・」

番外「すごいね・・・」


19090「テっくん・・・素敵です・・・」ウットリ

御坂妹「よく分からん世界だな、とミサカは垣根の真似をします」

14510「ですが、すごいのでしょう・・・」
544 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:22:05.70 ID:I6r1BoMq0
>>542 必死ですよw


テクパトル「・・・スクイーズ!!!」

テクパトルがベンチプレスを始める

しっかりとした軌道で、なんなくクリア


垣根「うっわ、すっげぇ・・・成功しましたよ」

吹寄「ねぇ、この異常な盛り上がりはなに?」

観客席から、おそろしいほどの声援が聞こえる
545 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:24:04.45 ID:I6r1BoMq0
上条(・・・結局、俺は80kgだった)

ステイル(・・・僕は・・・失敗・・・)

■■(ふふふ。40kg成功)

テクパトル「いや、女で初めて、それで40kgか・・・」

削板「やるな、お前!!」

■■「それは。嬉しい」


垣根「えー、次はスクワットになりますね」

吹寄「な、なんか私には理解できないわ・・・」
546 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:25:39.13 ID:I6r1BoMq0
削板「・・・200、行こう」

テクパトル「ほう・・・」

削板がプレートを用意する

削板(たしか、テクパトルは上半身は強かった・・・)

削板(だが反面、下半身は俺同程度)

削板(いや、場合によっては俺のほうが上だった)


削板「もらうぞ、この勝負!!!」
547 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:27:33.63 ID:I6r1BoMq0
削板がバーベルをラックから外す

観客席が湧きあがる

常人では、それを持ち上げることすらできないのだが


美琴「うっわ・・・バーがしなってるよ・・・」

刀夜「あれは・・・失敗したら危なそうだな」

詩菜「まぁまぁ、いつも通うジムでも見たことない重さね」ニコニコ

美鈴「力持ちだねぇ」

旅掛「いやぁ、運動会でこれをやるとはな・・・」
548 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:29:08.75 ID:I6r1BoMq0
削板「ホーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」

息を吐ききってから、削板が体をしゃがませる

垣根「さ、さぁ!!成功するのか!?」

吹寄(す、すごい・・・なんか、私には入れない世界だわ)


削板「イェッパレー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


上条「あ、上げた!?」

ステイル(に、人間が扱う重さなのか・・・?)
549 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:30:52.75 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「いや・・・なかなかだな」

削板「ははは・・・やったぞ・・・俺は」


垣根「さぁ、テクパトル選手、何kgに挑戦しますか!?」

テクパトル「・・・200だ」

垣根「お、削板と同重量か」


削板(なるほど・・・俺よりあとにやる、ということは俺の記録に合わせて無理せずできるのか・・・)

テクパトル「じゃ、いくぞ」
550 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:32:37.24 ID:I6r1BoMq0
テクパトルが試技を始める

やはり、なんなくクリアしてしまう

テクパトル「はぁ・・・暫定では俺がトップか」

削板「くっ・・・」


上条(ごめん、90が限界だった)

土御門(にゃー、110だったぜよ)

ステイル(また失敗・・・)

■■(60、なかなか)
551 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:34:18.84 ID:I6r1BoMq0
垣根「さぁ!!みなさん、次で一位が決まります!!」

わぁぁぁぁ!!!!!と観客席から声が上がる

男達なら誰もが夢見たであろう世界

いや、そんなことはないかもしれないが


心理「あら、面白そうね」

美琴「あ、心理定規」

イン「どこ行ってたの?」

心理「ちょっと飲み物買いによ」
552 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:35:57.87 ID:I6r1BoMq0

吹寄「最後の種目は・・・デッドリフト?です!」

垣根「さぁ、まずは削板選手が・・・」


テクパトル「待ってくれ、次は俺からだ」

削板「!!」

テクパトル「なに、スクワットはイーブンだったが・・・ベンチプレスでは俺のほうが有利な状況だった」

テクパトル「なら、俺が次は先にやって、お前と戦うべきだ」

削板「テクパトル・・・」
553 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:38:13.17 ID:I6r1BoMq0
垣根「みなさん!!この熱き二人に拍手を!!」

一同「いぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


19090「テっくん・・・男の中の男です!」

13577「な、なにやら一番盛り上がっている気が・・・」

17600「一瞬で勝負が決まるからこそ、一瞬だけに集中できるのさ」

御坂妹「ずっと続く種目よりも盛り上がりやすいんですね・・・」
554 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:39:40.69 ID:I6r1BoMq0
テクパトル(デッドリフト・・・か)

テクパトル(今、俺と削板差はわずか10kg)

テクパトル(・・・なら、きっと俺のデッドリフトより15kgほど重いものに挑戦する・・・)

テクパトル(・・・仕方ない、いちかばちかだ)


テクパトル「垣根、290だ」


垣根「は?」

吹寄「え?」


テクパトル「290kgだ」
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 13:40:48.57 ID:yhHCMV5g0
言っていいよな、な?
テクパトルゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!お前相撲取りでも持ち上げる気か!
556 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:41:09.54 ID:I6r1BoMq0
競技場が一瞬静まり返った

そのあと、大きな歓声が上がる


美琴「290・・・ってどれくらい?」

美鈴「さ、さぁ・・・」

旅掛「やべぇなおい・・・」

刀夜「すごい競技だな・・・」ゴクリ

詩菜「あらあら、若いっていいわねぇ」ニコニコ

心理(結論が間違ってるわね、それ)
557 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:42:57.87 ID:I6r1BoMq0
>>555 でも、ボディビルの世界チャンピオンはかつて、それで375kgを二回あげた、というww


テクパトル「・・・いくぞ」

しっかりと腰を固め、テクパトルが息を吐く

彼のMAXは285kgだった

この重量は、トップビルダーの扱う重量と言っていい

それを5kg上回る重量

テクパトル(・・・行けるか?)
558 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:44:20.96 ID:I6r1BoMq0
テクパトル(・・・いや、やってみせる!!)

テクパトルが拳を握り締める

バーベルシャフトの少しザラついた手触り

割れんばかりの拍手

熱い陽射し

どうして、外でこんなことしてんだ?なんて愚問はおいておく

今は、このバーベルを持ち上げるのが目的だ


テクパトル「行くぞ!!!!!!!!」
559 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:45:50.99 ID:I6r1BoMq0
テクパトルが力を込める

上条「お、おい!!浮いたぞ!!」

ステイル「し、信じられない・・・」

■■(上がった)

土御門(うわぁ・・・信じられないにゃー・・・)


垣根「あ、上げました!!成功です!!!」

吹寄「記録、290kg!!!」


観客席から拍手が起こる

試技を全て終えたテクパトルが地面に転がる
560 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:47:42.07 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「はは・・・やったぞ」

削板「・・・すげぇな・・・根性がある!!」

削板が叫ぶ

楽しいのだろう

能力とか、序列とか

そんなものを気にしない真剣勝負が出来て

削板「悪いな・・・俺はさすがにお前の記録をかなり上回ることはできないが・・・」


削板「垣根、300kgだ」

削板「・・・テクパトルとはイーブンになるが、勝負はいつだってできるさ!!!!」
561 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:49:26.53 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・いいのか?一人勝ちじゃなくて」

削板「勝ったらそれで御終いだ、ライバルがいてこそ高みは目指せる!!」

吹寄「わかりました・・・では!!」


バーベルが300kgにセットされる

これは、いくら削板とはいっても未体験ゾーンだった

彼のMAXは290kg、さきほどテクパトルがあげたのと同じ重量だった

削板(・・・それじゃ、どっちにしろ負ける)
562 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:50:28.10 ID:I6r1BoMq0
ならば

削板「行くぞ!!!」

会場が静まり返る

誰もが、その試技に注目する

学生のほとんどは、ウェイトリフティングなんて知らない

重いものを持ち上げる、くらいの認識だ

だが


この勝負を見て、燃えないものがいるだろうか?
563 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:51:59.51 ID:I6r1BoMq0
削板「あーー!!!!!!!!」


黒子「あ、間に合いましたの!!」

観客席に黒子がやってきた

風紀委員の仕事を少しだけ休み、削板の勇姿を見に来たのだ


上条「お、おい・・・上がらないぞ・・・」

土御門「にゃー・・・ムリなんじゃないかにゃー?」

■■「仕方ないと思う」


削板(くそっ・・・ここで終わりか・・・?)
564 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:53:16.27 ID:I6r1BoMq0

黒子「軍覇さん!!!がんばってくださいな!!」


削板「!!!」

どこからか、愛する人の声が聞こえた

削板(・・・黒子の前で・・・)


ステイル「!!待て、動いた!!!」


エツァリ「あ、あれは・・・」

ショチトル「おかしいだろ・・・」


一方「マジかよォ・・・俺、20が限界だ・・・」

番外「それは弱いね」
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/12(金) 13:53:38.26 ID:KEji0tUE0
観客「やべぇ・・・・・・こいつはやべぇ競技だ(一生懸命重いもの持ち上げようとしてる■■ちゃんかわいい)」
566 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:55:10.47 ID:I6r1BoMq0
削板「負けられるかよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!」

腕に、顔に、背中に

血管の筋が浮かび上がる


削板「根性ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


テクパトル「あ、上げた!!!」


垣根「削板選手、成功!!!!」

吹寄「よって、勝者はテクパトル、削板、両選手です!!!」

観客席から拍手が聞こえた


試技を終えた削板は、地面に転がる
567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 13:55:17.79 ID:9fgKhzOIO
木原「カッコイイー!!惚れちゃいそうだぜテクパトルゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
568 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:56:54.35 ID:I6r1BoMq0
>>565 下心をww

>>567 一方「俺はァ?」


テクパトル「・・・下半身じゃ、敵わないな」

削板「・・・上半身はお前の勝ちさ」

勝負を終えた二人が握手をする

熱い陽射し

聞こえる拍手、愛する人の声

どれもが、気持ちよかった
569 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 13:58:55.20 ID:I6r1BoMq0
垣根「午前の最後はかなり盛り上がりましたね!!」

吹寄「午後も、この盛り上がりでいきましょう!!」


観客席の人たちが昼ごはんへと向かう


美琴「二人ともお疲れ・・・当麻もね」

上条「あぁ」

テクパトル「はぁ・・・いい勝負だった」

19090「かっこよかったです!!」

黒子「軍覇さん、素敵でしたの!!」

削板「サンキュー!!!」
570 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 14:00:05.69 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「さて・・・昼飯だな」

削板「あぁ、おなか減ったな!!」

二人の勝者はレストランへ向かう

なぜか、途中でサインを求められたりもした

テクパトル(楽しかったな・・・)

削板(いやぁ、すがすがしい!!!)


テクパトル・削板(大覇星祭って、いいな!!!!)
571 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 14:01:38.37 ID:I6r1BoMq0
さて、ちょいと筋トレしてきます

こういう話書くとやる気が出るww


みなさんの学校の運動会ではウェイトリフティングありましたか?


>>1のとこでは似たようなのはあった気がします

でも、出なかった


なぜなら私はぎょら(ry


この後は一同の食事・・・ではなく、吹寄と■■の昼ごはんをw
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 14:33:37.42 ID:9fgKhzOIO
ステイルもお疲れ様
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/12(金) 14:53:01.05 ID:Iu27z9Hm0
ウェイトリフティング系の競技を運動会でやろうと言った奴ならいました。
574 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:19:41.42 ID:I6r1BoMq0
ウェイトリフティングとビルダーのフォームはまったく違いますね

重さを求めるか刺激を求めるか

その違いかな


久々の肩のトレもしましたがやっぱ痛い

楽しくないしww


では続き
575 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:23:27.50 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・はぁ」

吹寄は溜め息をついていた

理由は簡単


垣根の「恋をしろよ」発言だ

■■「どうしたの?」

吹寄「なんでもないわ」

もう一度溜め息をついてからスポーツドリンクを飲む
576 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:25:50.00 ID:I6r1BoMq0
■■「・・・恋?」

ぶっ、と吹寄が吹き出してしまう

■■「図星」

吹寄「そ、そうじゃなくて・・・恋をしてるんじゃないのよ」

■■「恋をしたいの?」

吹寄「・・・なんでわかるの?」

吹寄が訊ねる

彼女は心理操作系の能力者だっただろうか?
577 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:28:09.05 ID:I6r1BoMq0
■■「顔を見れば。すぐにわかってしまう」

吹寄「・・・まぁ、当たってるわ」

■■「恋なんて。したくてするものじゃないと思う」

吹寄「うん・・・そうよね」

二人は公園にいた

周りには何組かカップルもいる

そのどれもが幸せそうだった
578 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:29:18.83 ID:I6r1BoMq0
吹寄「ねぇ・・・私は、真面目なのかな?」

■■「真面目。でもそれは悪いことじゃない」

■■が答える

吹寄「・・・そうかな」

垣根は言っていた

お前は堅すぎる、性格で損をしている、と

吹寄だって一応は女子高生だ

そんなことを言われたらショックでもある
579 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:30:27.56 ID:I6r1BoMq0
■■「・・・きっと。吹寄は好かれるタイプだと思う」

吹寄「そうかしら?」

■■「うん。私は好きだけど」

■■が何気なく言う

吹寄「そっか・・・好かれるのかな」

■■「・・・もしかして」

吹寄「なに?」
580 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:31:39.38 ID:I6r1BoMq0

■■「垣根のこと。好きなの?」


吹寄「・・・え?」

頭が混乱した

いや、なぜそうなるのか理解できなかった

■■「垣根に言われたんでしょ?」

吹寄「な、なんでわかるの!?」

■■「朝は様子はおかしくなかったから」
581 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:32:55.76 ID:I6r1BoMq0
吹寄「あ、あぁ・・・だから昼間のうちに何かあったって・・・」

■■「そしたら。垣根が一番可能性が高い」

ふふん、と■■が笑う

実際その通りなのだが

吹寄「で、でも・・・垣根には彼女さんがいるわよ?」

■■「それと。あなたの気持ちは。まったく関係ない」

吹寄「ち、違うわよきっと」
582 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:34:51.05 ID:I6r1BoMq0
■■「本当に?」

吹寄「・・・」


■■「もし。垣根に恋人がいなかったら」

■■「あなたはどうしてた?」


吹寄「・・・わからないわよ」

垣根「うん、そういうのは自覚は湧かないんだよ」

吹寄「」
583 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:35:53.00 ID:I6r1BoMq0
吹寄「ど、どどどどどどどどど」

垣根「童貞ちゃうわ、か」

吹寄「どうしてここに!?」

心理「あら、こんにちは」

■■「あ、ライバルがきた」

吹寄「そんなのじゃないわよ!!」

垣根「お前、俺が好きなのか、そうかそうか」

ニヤニヤ、と垣根が笑う
584 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:37:23.43 ID:I6r1BoMq0
吹寄「違う!!まったくもって!!」

心理「私は別に構わないわよ?あなたが垣根のこと、好きだとしても」

垣根「残念だけど、俺はこいつ一筋なんだよ」

心理「あら素敵」

吹寄「な、なんでそうなるのよ!?」

吹寄が殴りかかりそうな勢いで垣根に詰め寄る

垣根「あー、襲われるー」

吹寄「襲わないわよ!!!」
585 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:38:44.42 ID:I6r1BoMq0
■■「垣根。あなたはプレイボーイ」

垣根「イェス、アイマム」

■■「それは。おかしい」

吹寄「ち、違うわよ!?本当に違うわよ!?」

心理「あら、でもうろたえてたじゃない」

吹寄「そ、それより!!どうして貴様はここに!?」

垣根「デート中だよ」
586 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:39:56.94 ID:I6r1BoMq0
吹寄「デ、デート・・・そう」

心理「・・・あら、どうかしたの?」

吹寄「なんでもないわよ!!」

垣根「?なーんか怪しいぜお前」

吹寄「貴様のほうが怪しいわよ!」

スポーツドリンクを垣根に投げつける

垣根「あっぶねぇな」

垣根がパシン、と右手で受け止めるが
587 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:41:04.22 ID:I6r1BoMq0
■■「なるほど。間接キスをさせようと」

垣根「あ、そういうこと?」

吹寄「違う!!!」

心理「垣根、愛してるわよ」

垣根「ん、俺も」

吹寄「!!人前でイチャつくな!!」

■■「あ、ヤキモチ」

吹寄「だから違う!!!!!!」
588 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:42:44.00 ID:I6r1BoMq0
垣根「あーあ、しかしお前・・・なんでそんなに慌ててんの?」

吹寄「うるさい!!私は今■■と昼ごはん中なの、ジャマしないで!!」

心理「わかったわ、それじゃ・・・」

ぐい、と心理定規が垣根の腕に抱きつく

一瞬、吹寄の表情が固まる

垣根「おー、心理定規は可愛いな・・・」

吹寄「さっさと行けバカップル!!!!!!!!!!!!!!!!!」
589 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:43:59.57 ID:I6r1BoMq0

吹寄「はぁ・・・はぁ・・・」

垣根たちを追い払い、吹寄が息を切らせながらスポーツドリンクに手を伸ばす

■■「・・・楽しそうだった」

吹寄「楽しくないわよ・・・」

吹寄が肩を落とす

なぜか、垣根が絡むといつもの調子と違ってしまう

■■「・・・恋。してないの?」

吹寄「わからないわよ・・・」
590 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:45:03.47 ID:I6r1BoMq0
■■「・・・私は。吹寄は垣根が好きだと思う」

吹寄「・・・どうして?」

■■「素が出てる」

吹寄「・・・素?」

■■「垣根の前だと。気取っていない」

■■が空を見上げる

雲ひとつない青空だった
591 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:46:19.23 ID:I6r1BoMq0
■■「きっと。垣根の前だと自然でいられるんだと思う」

吹寄「・・・そうかしら」

■■「うん」

少しだけ、沈黙が流れる

周りのカップルの笑い声がうらやましかった

吹寄「・・・もしかしたら」

先に口を開いたのは吹寄だった
592 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:47:16.66 ID:I6r1BoMq0

吹寄「好きなのかもしれないわ」

そんなことを

彼女らしくもないことを

つぶやいてしまう


■■「うん。きっとそう」

吹寄「・・・でも、そうだとしても叶わない恋よ」

■■「初恋は。基本叶わない」
593 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:48:21.57 ID:I6r1BoMq0
吹寄「そうなの?」

■■「たまに叶う人もいるけど」

■■が息を吐く

彼女の初恋も叶わなかった

右手だけで彼女を救ってくれた少年

初恋相手

彼は今、恋人を作り幸せになっている

それを、遠くから指を咥えて眺めていることしか出来ないのだ
594 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:49:33.95 ID:I6r1BoMq0
■■「・・・でも。自分の気持ちを閉じ込めるか」

■■「それとも伝えて淡く散るか」

■■「それは。自分が決めること」

吹寄「・・・自分、が?」

■■「うん」

■■が頷く

彼女は、閉じ込めることに決めた

迷惑をかけたくなかったから

595 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:51:14.81 ID:I6r1BoMq0
■■「あなたは。どうする?」

吹寄「・・・私は・・・」

どうすればいいのか

どうすれば


吹寄「・・・時間・・・かかりそうね、こういうのは」

■■「そうだと思う」

吹寄「でも、これが恋なのかしら?」
596 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:52:12.46 ID:I6r1BoMq0
吹寄は恋なんてしたことがなかった

だからこそ、今の感情が何なのかも知らない

吹寄「・・・はぁ、難しいわね・・・」

■■「・・・垣根。呼んでみようか」

吹寄「え、どうやって?」

■■「携帯」

吹寄「」
597 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:53:57.65 ID:I6r1BoMq0
吹寄「え、ちょっと待って?」

■■「番号。前に教えてもらったから」

吹寄「う、うそ?」

■■「待ってて。今から電話するから」

吹寄「ほ、本気!?」

■■「本気」

慌てる吹寄を無視して、■■が電話をかける
598 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:55:08.17 ID:I6r1BoMq0

少しして、垣根がやってきた

一応心理定規も一緒である

垣根「なんだ、なんだよ、なんn」

■■「つまんない」

垣根「」

■■「それより。そっちの彼女さん」

心理「・・・なに?」

■■「私と。逃げて」

心理「いやよ」
599 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:56:27.65 ID:I6r1BoMq0
■■「吹寄が。大事な話があるって」

垣根「あ?アナウンスの打ち合わせかなんかか?」

■■「本人に聞いて」

心理「・・・そういうことなら私もちょっとお暇するわね」

心理定規が垣根の横を通り過ぎる


心理「         」


何かをつぶやいて


垣根「あいよ」


垣根も、小声でそれに答える
600 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:57:19.13 ID:I6r1BoMq0

垣根「・・・いやぁ、空が青いな」

垣根が空を見上げる

雲ひとつない、とても綺麗な青空だ

それは本当に眩しかった

吹寄「・・・あのね」

垣根「告白ならやめときな」

吹寄「!!」
601 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:58:24.71 ID:I6r1BoMq0
垣根「そんなもん、断られただけ惨めになる」

垣根「・・・わかってるだろ、答えくらい」

垣根がどこか遠くを見つめる

そこは、心理定規が去った場所だ

垣根「俺はあいつ以外は選べないのさ」

垣根「わかってるだろ、それくらい」

吹寄「・・・えぇ、貴様達は仲がいいから」
602 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 15:59:42.33 ID:I6r1BoMq0
垣根「だったらなおさらだ」

垣根「言葉は形がないものだ、それを伝えることで無理矢理形を持たせてしまう」

垣根「だがな、一度形を持ってしまえば、それはときとして砕けることもあるんだ」

垣根「形を持たせなければ砕けることもなかったのに」

垣根がつぶやく

どこを見つめているのか

吹寄にはわからなかった
603 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:01:16.53 ID:I6r1BoMq0
垣根「同じ未来を見つめるのが恋人かもしれない」

垣根「見つめあうのが恋人かもしれない」

垣根「真逆を見つめるのが恋人かもしれないし」

垣根「過去を見つめるのが恋人かもしれない」

垣根「でもな、それらにはたった一つだけ共通点があるのさ」

吹寄「・・・なに?」


垣根「それらは全て、自分の恋人がどこを見つめているのかが分かってるのさ」
604 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:02:30.98 ID:I6r1BoMq0
垣根「分かるか?自分の恋人がどこを見つめているかなんて、考えるまでもない」

垣根「勝手に分かるんだよ」

吹寄「・・・そう」

垣根「お前は、今俺がどこを見つめているのか分からないだろ?」

吹寄「・・・そうね」

吹寄が寂しそうにつぶやく

垣根「だったら、俺たちはお似合いじゃないのさ」
605 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:04:13.08 ID:I6r1BoMq0
垣根「言っておくがな、俺は責任を感じて心理定規と付き合ってるんじゃない」

垣根が人差し指を立てる

垣根「あいつが好きだから付き合ってるのさ」

垣根「別れたら辛い思いをさせるからとか」

垣根「そしたら自分が悪者になるとか」

垣根「そんな理由で一緒にいるんじゃない」


垣根「愛してるから一緒にいるのさ」
606 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:05:26.64 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・愛している?」

垣根「お前には分からないだろ」

垣根が苦笑する

吹寄の感情は、まだ名前を持っていない

咲いてしまった花を摘むのは、心が苦しい

なら、まだ蕾のうちに刈り取るべきだ

垣根「分からないんだろ?まだ」

吹寄「・・・えぇ」
607 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:06:30.80 ID:I6r1BoMq0
垣根「それは別に愛情なんかじゃないさ」

垣根がつぶやく

本当は、それが愛情だと知っているのに

知っているが故に

彼女を騙してでも

辛い思いをさせないために


垣根「お前は俺を愛してるんじゃない」

垣根「そう、錯覚して」


吹寄「違うわよ」
608 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:07:39.62 ID:I6r1BoMq0
吹寄の声が

垣根の言葉を遮った

吹寄「これは愛情よ、今分かったわ」

吹寄が答える

垣根の目を見つめて

彼が今、どこを見つめているのか知りたいから

吹寄「私は・・・」

垣根「やめてくれよ」
609 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:08:49.99 ID:I6r1BoMq0
吹寄「どうして!?」

垣根「咲いてしまえば・・・その美しさは確かになるのさ」

花が咲く前に

蕾を刈り取らなければ

垣根の心も傷ついてしまう

水を与えればより輝いて

光を浴びれば色づいて

そんな花を刈り取るのは


垣根「苦しいからな」
610 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:10:04.53 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・垣根」

垣根「悪いな、俺は心理定規が好きだ」

垣根「・・・お前の気持ちは嬉しいよ、心理定規だってそれは認めてくれる」

垣根が立ち上がる

何処を見ているのか

結局、吹寄には分からない

そしてこれからも、分かることはないだろう

垣根「でもな、俺はその花に水をやることはできない」
611 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:11:31.14 ID:I6r1BoMq0
垣根「両手に花を持ってしまって、一体どうやって水をやる?」

垣根「片方の花を捨てるしかないのさ」

垣根「その捨てた花に、いつか雨が降り注ぐことを祈りながら」

垣根「自分の選んだ花に水をやることしかできないのさ」

吹寄「・・・分かってるわ、それは」

吹寄がうつむく

こんな感情、初めてだった

もう、花は咲いてしまう
612 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:12:51.20 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・お前はいいヤツだ」

垣根「美人だし、性格は少し堅いけど・・・そこだって魅力的さ」

垣根「落ち着いていて、でも暗くはなくて」

垣根「バカやるときははじけられる」

垣根「いい女じゃねぇか」

吹寄「・・・」


垣根「俺が知ってる中で、二番目に魅力的だ」
613 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:13:57.56 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・一番目は?」

垣根「言わずもがな」

垣根が笑う

吹寄にだって分かっていた

吹寄「・・・ごめん、付き合わせて」

垣根「いや、楽しかったよ・・・久々にメルヘンだった」

吹寄「?」

垣根「なんでもねぇよ」
614 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:14:53.88 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・そろそろ始まるわね」

垣根「あぁ」

吹寄がその場を去ろうとする

気のせいか

少し、目が潤んでいる

垣根(・・・バカかお前)


垣根(その涙じゃ、花は咲かせられないぜ)
615 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:15:49.99 ID:I6r1BoMq0
いつかきっと

誰かが水を与えるだろう

ならば、それまではどうするのか

雨が降り注がなければ

彼女の愛は枯れてしまう


心理『泣かせたらダメよ』


垣根(難しい注文だよな)

616 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:17:18.87 ID:I6r1BoMq0
垣根「吹寄」

垣根が吹寄の名前を呼ぶ

吹寄が立ち止まる

垣根「俺には何もできないさ、水を与えることは無理だ」

そっと近づいて

垣根「でもな」

そして、その体を抱きしめる

たった、一度だけ


垣根「道端に捨てたままにしておくほど、薄情じゃねぇんだ」
617 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:18:19.21 ID:I6r1BoMq0
吹寄(・・・あったかい)

初めてだった

こんなに温もりを感じたのは

親と話すときも

友達と話すときも

こんな温もりは感じなかった


垣根「ほれ、綺麗な花壇には移してやった」

垣根「あとは誰かが花を咲かせるだけさ」
618 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:19:39.49 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・貴様、プレイボーイって言われるでしょ」

垣根「いや、メルヘンとは言われるな」

ケラケラ、と垣根が笑う

吹寄「・・・ありがと、なんとか立ち直れたわ」

垣根「・・・そうかい」

垣根だって辛かった

友達が、辛い顔をするのは
619 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:21:02.12 ID:I6r1BoMq0

■■「長かった」

■■が木陰から出てくる

吹寄「あ、聞いてたの!?」

心理「はぁ・・・垣根」

垣根「はいはい、すまんねぇ」

垣根が心理定規を抱きしめる


■■「やっぱり。プレイボーイ」

吹寄「それには同感よ」

620 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:21:55.60 ID:I6r1BoMq0
垣根「じゃ、行こうか」

■■「競技が始まる」

心理「そうね」

四人が歩き出す

ふと、吹寄が心理定規に訊ねる

吹寄「ねぇ、心理定規さん」

心理「あら、何かしら?」
621 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:22:55.42 ID:I6r1BoMq0
吹寄「あなたは・・・垣根のこと、なんでも分かるの?」

心理「えぇ、一応」

吹寄「じゃあ・・・今彼は何を思ってるの?」

心理「い、今?」

心理定規が少し顔を曇らせる

吹寄「あ、もしかしたら・・・」

心理「・・・言っていいの?」

垣根「・・・」
622 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:23:44.62 ID:I6r1BoMq0
■■「教えて」

心理「はぁ・・・じゃ、言うわよ」

吹寄(すごいな・・・本当に分かるんだ)


心理「吹寄のおっぱい、柔らかかったな」

吹寄「」

■■「」

垣根「てへっ☆」
623 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:24:57.36 ID:I6r1BoMq0
少し暑い陽射しの下

その陽射しで枯れないように

誰かの花は咲いていた


吹寄「貴様!!!やっぱり変態よ!!!」

垣根「あっれー?顔が赤いよ・・・ってぐばぁ!!」

心理「あら、妬けちゃうわね」

■■(なんか。賑やか)
624 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:25:44.67 ID:I6r1BoMq0
いったん休憩

日焼けしてきますwww


吹寄さんの片思いはいつか書きたかったな、と思ってた

ていとくんは心理さんにメロメロなので失恋ですが


イケメルヘン・・・だったかな?
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 16:28:25.66 ID:Emg2IcSDO
オチでだいなしwwwwww

だがそれがいい
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/12(金) 16:41:10.15 ID:Iu27z9Hm0
やはり、垣根かっこいいなと思ったよ。

そして、心理さん。さすが大好きだけあって垣根のことわかってるね!!
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 16:50:37.75 ID:9fgKhzOIO
なるほど、姫神は上条に恋を「していた」のか・・・



ロマンチックだな
628 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 16:55:32.52 ID:I6r1BoMq0
さて

愛犬の散歩は終わったので、これから本格的に一時間ほど日光浴


やっぱていとくんにはオチがないとねww

姫神は可愛いよ


日焼け中も書き溜めします、がんばってww


もうちょいていとくんと吹寄を描いたら、今度はセロリカップル
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 17:14:47.35 ID:9fgKhzOIO
俺は幻想殺しなんて無いし、自分から化け物に突っ込んていく勇気も無い


でも姫神が好きだ
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2011/08/12(金) 17:22:34.48 ID:I6VKVCGAO
てかいい加減名前だしてやれよww
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/12(金) 17:40:07.38 ID:sbTf10+Mo
お前ら姫神って誰だよwwww
上条に恋してたのは■■だろwwwww
632 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:49:10.02 ID:I6r1BoMq0
>>631 ひっでぇwwwww


では続きを

姫神可愛いよね
633 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:49:36.53 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・いってぇ」

垣根は放送席でつぶやいていた


おでこをさすりながら

吹寄「・・・き、貴様が悪いのよ」

垣根「なぁ、初恋相手にはもう少し・・・」

吹寄「黙れ!」

634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/12(金) 17:49:46.67 ID:Iu27z9Hm0
>>631 こんなに頑張ってもだめなのか。
635 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:50:01.73 ID:I6r1BoMq0
吹寄が怒鳴る

気のせいか少し顔が赤い

垣根「なぁ、お前ホントに俺のこと・・・」

吹寄「黙れと言ってるでしょ!」

垣根「うわぁ!」

オデコアタックがまたヒットする

いくら垣根でもこの一撃はきつかった

636 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:50:27.53 ID:I6r1BoMq0
吹寄「貴様・・・私に告白されたからって浮かれるなよ!」

垣根「浮かれてねぇよ!てか俺は心理定規一筋だし!」

吹寄「!わ、分かってるわよ!」

また吹寄が垣根に攻撃をくらわせようとする

垣根「ちくしょう!」

間一髪でかわしては鬼ごっこ

それが続いていた

637 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:50:55.31 ID:I6r1BoMq0
そんな二人の後方では心理定規と■■がため息をついていた


心理「なんなのかしら、あの二人」

■■「仲がよさそうなのにまったく妬けないなんて。不思議」

心理「はぁ・・・彼女としてはあんまり見逃したくはないんだけど」

だが、あの二人は正直浮気をしそうではなかった


吹寄「あぁもう!貴様なんか嫌いよ!」

638 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:51:21.15 ID:I6r1BoMq0
垣根「えぇ!?ここにきていきなりのツンデレ!?」

吹寄「違う!」

垣根「あぁ!オデコアタックはらめぇぇぇ!」


心理「・・・あ、スポーツドリンクいる?」

■■「ありがとう」

騒がしい二人とは対照的に、こちらは平和だった

639 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:51:47.23 ID:I6r1BoMq0
心理「・・・よく飽きないわね、あの二人も」

■■「吹寄は楽しそう」

心理「・・・そうなのかしら」

心理定規がため息をつく

自分の恋人が他の女性と仲良くしている

それは嘆くべきだろうが

640 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:52:13.19 ID:I6r1BoMq0
心理「なんか、ホントに妬けないわね」

■■「そうやって。油断してたら奪われる」

心理「なんで七五調なの?」

■■「・・・楽しそう」


垣根「・・・っと、ついたな」

そうやって鬼ごっこをしているうちに競技場にたどり着いていた

641 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:52:40.96 ID:I6r1BoMq0
吹寄「はぁ・・・このケリはいつかつけるわ」

垣根「できるもんならやってみな」

ベロベロバー、と垣根がバカにする

そういう行動が吹寄をイライラさせるのだが、彼は気づいていない

吹寄「・・・いつか絶対貴様をぎゃふんと言わせるわ」

垣根「はいはい」

適当に受け流しながら垣根が進む

642 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:53:06.43 ID:I6r1BoMq0
垣根「じゃ、心理定規と■■はまたな」

■■「うん。また」

心理「浮気は・・・ないと思うけどダメよ?」

垣根「ないない」

ヒラヒラと手を振りながら垣根が去っていく

その少し後ろをしかめっつらで吹寄が追い掛ける


643 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:53:32.29 ID:I6r1BoMq0
垣根「思ったよりも早く帰ってきちまったな」

周りを見渡してから垣根が言う

まだ他のメンバーはやって来ていなかった

吹寄「競技開始まであと20分はあるわよ」

垣根「へぇ、早く来すぎたか」

垣根が体を伸ばす

644 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:53:58.83 ID:I6r1BoMq0
普段の彼なら勝手にマイクを使って騒いだりしただろうが

垣根(ま、今はやめときましょうかね)

吹寄「・・・」

垣根「・・・」

沈黙が流れる

吹寄(や、やっぱり気まずいわね)

今更ながら、告白しなければよかったかな、と後悔する

645 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:54:28.91 ID:I6r1BoMq0
垣根「なぁ、吹寄」

吹寄「!な、なに!?」

いきなり声を掛けられて、吹寄が慌てる


垣根「もう一回おっぱい触らせて」

吹寄「・・・」

無言で垣根にオデコアタックをくらわせる

646 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:55:16.54 ID:I6r1BoMq0
垣根「痛い!なにこの威力!?」

吹寄「貴様!セクハラで訴えるわよ!」

垣根「だって!なんか気まずいんだもん!」

ヒリヒリするオデコを押さえながら垣根が叫ぶ

吹寄「だからってそんな話をするな!」

垣根「えー」

647 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:55:49.68 ID:I6r1BoMq0
ブーブー、と垣根が頬を膨らませる

吹寄「ったく・・・貴様は胸フェチか」

垣根「いえ、声フェチです」

吹寄「ちょっと黙れ」

吹寄が垣根を睨みつける

なぜこんな男に惚れてしまったのか

それは彼女にも分からなかった

648 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:56:18.42 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・ねぇ、垣根」

垣根「なんだよ」

吹寄「・・・私は・・・まだ貴様のことを思っていていいのかな?」

垣根「あぁ、俺は構わないぜ」

ケラケラ、と垣根が笑う

垣根「ただ、いつか他にいい男が現れるはずだ」

649 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:57:06.38 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・そうかな」

正直、垣根より素敵な男が現れる気はしなかった

バカで、下品で、突拍子がなくて

なぜかそんな垣根に、吹寄は引き寄せられたのだ

吹寄「・・・」

垣根「なぁ、そんなに思い詰めることじゃないぜ?」

650 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:57:33.93 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・そうかな」

垣根「あぁ、俺は別にお前に思われ続けても構わないんだからさ」

吹寄「・・・そういうところは優しいのね」

吹寄がため息をつく

本当に、垣根は無自覚なところで優しかった

上条とそこらへんは似ている

651 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:58:06.90 ID:I6r1BoMq0
垣根「まぁ、どうしても狂いそうだって言うならどうにかしてやるけどな」

吹寄「どうやって?」

垣根「うーん・・・いいヤツ紹介したりとか」

吹寄「・・・私は恋がしたいんじゃないのよ」

垣根「でもよ、俺を得ることはできないんだぜ?」

垣根が呆れたように言う

652 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:58:34.38 ID:I6r1BoMq0
垣根「目の前にほしいものがありながら、それでも手を伸ばせないなんて辛すぎるだろ」

吹寄「それはそうだけど・・・」

垣根「だったら別のなにかを欲したほうがよっぽど利口だぜ」

垣根がスポーツドリンクを飲みながら言う

たしかに、そちらのほうがいいのかもしれなかった

でも

吹寄「・・・貴様は・・・私のことはあんまり分かっていないのね」

653 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:59:05.32 ID:I6r1BoMq0
そんなこと、出来るわけがなかった

垣根「あぁ、俺はお前に相応しいヤツじゃないからな」

分かるわけがないのさ、と垣根がおどける

分かってほしい

吹寄はそう思っていた

だがそれは叶わない願いなのだ

654 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 17:59:36.83 ID:I6r1BoMq0
だったらそれを求めても苦しいだけだろう

吹寄「・・・失恋って辛いのね」

垣根「あぁ、そりゃそうだろうな」

一口、スポーツドリンクを口に含む

少し苦い気がした

垣根「今まで見つめ続けていたものを見失うんだからな・・・かなりきついだろ」

655 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:00:07.06 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・ねぇ、イヤじゃないの?」

垣根「なにが?」

吹寄「・・・こんな話、しててもつまらないでしょ?」

垣根「いや、俺はいろいろ楽しいぜ」

ニヤリ、と垣根が笑う

垣根「人間の、特に女の感情っていうのは複雑なもんなんだ」


垣根「俺はそれを出来る限り知ってみたい」

656 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:00:34.88 ID:I6r1BoMq0
吹寄「なんで?」

垣根「誰かのことを理解できるってことは、自分自身も理解できるようになるってことさ」

垣根が人差し指を立てる

少し長くなるが、と前置きをする

垣根「人間は結局、誰かを完全に理解することはできないんだぜ?」

吹寄「それは当たり前じゃない」

垣根「ではなぜ?」

657 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:01:00.54 ID:I6r1BoMq0
垣根が問いかける

なぜか、答えは簡単だ

吹寄「自分を知っているのは自分自身だけでしょ?他人が知ることはできないからよ」

垣根「だから、なぜ?」

吹寄「な、なぜって・・・」

少し言葉に詰まってしまう

一体、垣根は何が言いたいのだろうか

658 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:01:42.04 ID:I6r1BoMq0
垣根「簡単に言うとな、主観が入ってしまうからなんだ」

吹寄「主観?」

垣根「あの人があんなふうに思っていたらいいな、とか」

垣根「自分はこんなふうに思われていてほしいな、とか」

垣根「そんな余計な感情が入り込んでしまうのさ」

吹寄「・・・なるほどね」

659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/12(金) 18:02:01.41 ID:Iu27z9Hm0
>>654 これを読むと俺はまだ失恋を引きずってる気がしてならない・・・・・・・。
660 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:02:07.77 ID:I6r1BoMq0
感情というあやふやな物を知ろうとするときに、別の感情が入ってきてしまう

その入ってきた感情だって、本当は何なのかも分からない

垣根「誰かの心を知るってのは本当に難しいのさ」

吹寄「・・・その通りかもしれないわね」

垣根「そして、もしも誰かの心を知ったとしたら」


垣根「それはとても素晴らしいことなんじゃないか?」

661 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:02:57.13 ID:I6r1BoMq0
>>659 忘れるのが幸せか、思い続けるのが幸せか


吹寄「・・・貴様は、私のことも知ってみたいの?」

垣根「お前だけじゃないさ、上条や御坂・・・いろんな友達のことを出来る限り知ってみたい」

垣根が笑う

彼は、意外とロマンチストなんだな

吹寄はそう思った

いつもふざけてばかりいるイメージだったが

662 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:03:24.83 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・貴様って、本当にプレイボーイね」

垣根「いや、なんでそうなるんだよ?」

吹寄「分からないところがさらにプレイボーイよ」

吹寄がそっぽを向く

垣根「あぁ?なんなんだよお前・・・」

吹寄「・・・貴様、誰に対しても知りたい、知りたいなんて言うの?」

663 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:03:50.87 ID:I6r1BoMq0
垣根「言っとくけど、エロい意味じゃないからな」

吹寄「分かってるわよ」

吹寄がため息をつく

一体、この男はなんなのか

ロマンチストだと思ったら急に馬鹿げていたり

そうだと思った途端、今度はかなりの真面目な雰囲気になったりもする

664 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:04:18.10 ID:I6r1BoMq0
決まった一つのキャラクターを演じ続けるのではなく

その時に応じて様々なキャラクターを演じ分けられる

吹寄「貴様、俳優にでもなってみたら?」

垣根「顔がいい、って言いたいのかよ?」

吹寄「訂正、お笑い芸人にでもなってみたら?」

垣根「バカにしてんだろ」

はぁ、と垣根がため息をつく

665 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:04:52.07 ID:I6r1BoMq0
垣根「お、そろそろ始まるのか」

気がついたら、選手達がぞろぞろと戻ってきていた

吹寄「えぇ、始めるわよ」

吹寄がマイクのスイッチに手を伸ばす

その電源を入れる前、小さくつぶやいた


吹寄「やっぱり、私はまだ貴様が好きみたい」

666 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:05:28.48 ID:I6r1BoMq0
垣根「そりゃ光栄だ」

二人が小さく笑う

そうしてから、マイクをつける

ハウリングがしてから、スイッチが入ったようだ


垣根「さぁみなさん!」

吹寄「午後の部が始まりました!」

667 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:06:04.36 ID:I6r1BoMq0
観客席が湧く

暑い日差しは相変わらずだった

今まで通りのアナウンス

少しだけ、変わった二人

垣根(まったく・・・)


垣根(ホント、大覇星祭は面白いな)  
668 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:07:10.49 ID:I6r1BoMq0

上条「お、始まった」

観客席で上条はつぶやいていた

隣に美琴はいない

彼女は、次の種目に出場するのだ

上条「・・・でも、変わった種目だよな」


バンブーダンス、なんて普通はやらないだろう
669 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:08:16.21 ID:I6r1BoMq0
上条「・・・あ、入ってきた」

選手が入場してくる

垣根「みなさん!!これから始まるのはバンブーダンスです!!」

吹寄「音楽に合わせてバンブーダンスをします!!」


上条(そ、それのどこが面白いんだろう)

上条が首を捻る

正直、面白くなさそうだ
670 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:09:24.01 ID:I6r1BoMq0
上条「・・・あ、美琴ーー!!」

美琴の姿を列の中に見つけ、上条が手を振る

その声は美琴に届いたようだった


美琴「当麻ーー!!!」

周りの選手の目など気にせず、美琴が手を振る

食蜂「はぁ、恥ずかしくないの?」

美琴「な、なによ!!」
671 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:10:33.09 ID:I6r1BoMq0
食蜂「笑えるわね、彼氏に手を振る超電磁砲」

美琴「ケンカ売ってんの?」

バチバチ、文字通り美琴が火花を散らす

食蜂「あら、うらやましいのよ」

美琴「・・・バカにしてるでしょ」

食蜂「してないわよん☆」
672 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:11:38.36 ID:I6r1BoMq0
美琴「はぁ・・・まぁいいわ」

食蜂「今はくだらないことで言い争ってる場合じゃないわ」

二人が真剣な眼差しになる

視線の先には二本の竹

美琴「・・・なんの曲かしら?」

食蜂「さぁ?」

どうせ、垣根の選曲だろう
673 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:13:00.26 ID:I6r1BoMq0
美琴「はぁ・・・変な曲じゃないといいわね」

食蜂「どうせヘンな曲よ」

ブツブツと文句を言いながらも二人は並ぶ


垣根「えー、この種目ではいつまで引っかからずにリズムに合わせられるかを競います」

吹寄「引っかかったり、リズムからずれたりしたらアウトです」

垣根「そこらへんは審判員が判断します」
674 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:14:00.94 ID:I6r1BoMq0
垣根「では・・・」


垣根・吹寄「ミュージック、スタート!!!!」

曲が流れ始める


「CARMINA BURANA」だ

美琴(お、おそっ!!)

食蜂(こ、このテンポは・・・)

ゆっくりと、竹が動かされる
675 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:15:13.11 ID:I6r1BoMq0
美琴「おっと!!」

足が危うく引っかかりそうになる

なんとか飛びきったが

食蜂「この曲じゃやりにくいわねぇ・・・」

美琴「で、でも他のチームはどんどん失敗してるわね」

まだサビの前田だ

だが、それまででほとんどのチームが脱落していた
676 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:16:28.83 ID:I6r1BoMq0
垣根「残っているのは、三校だけです!!」


心理「あら、そんなに落ちたのね」

観客席で心理定規はつぶやいていた

放送席を見つめながら


吹寄「さぁ!!勝つのはどの学校でしょうか!?」


心理(よかった、吹っ切れた・・・のかしら)
677 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:17:38.52 ID:I6r1BoMq0
吹寄の目は迷っていなかった

どうにか整理をつけたのだろう

心理(・・・ごめんなさいね、でも私は垣根だけは譲りたくないのよ)

他の何を失ったとしても

彼だけは失えなかった

心理(だから、あなたには辛い思いをさせるわ)

心理(憎んでもらって構わないもの)
678 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:18:59.02 ID:I6r1BoMq0

吹寄「!残るは二校!!」

垣根「さぁ、サビです!」


独特の、そして有名なあのフレーズがやってくる

美琴(よし、来た!)

食蜂(きっ・・・きついわねぇ・・・)

二人が顔をしかめたそのとき


最後の相手校が引っかかった
679 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:20:21.64 ID:I6r1BoMq0
垣根「そこまで!!」

吹寄「勝者は、常盤台中学!!」

わぁぁぁぁ!!!と観客席が盛り上がる

上条「よっしゃぁ!!」

美鈴「おー、勝ったんだ!」

上条「あ、二人とも」

旅掛「いやぁ、飲み物買いに行ったら見そびれちまったぜ」
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 18:24:55.11 ID:9fgKhzOIO
中学の頃の体育祭はこんなのじゃなかった
決められたプログラムがあって、大人の目があって・・・

上条と一緒なら楽しかったのかな・・・
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/12(金) 18:27:55.51 ID:Iu27z9Hm0
つか、これ一週間やるとか大規模すぎるだろ。

中学と高校が混じってるし。
682 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:37:55.13 ID:I6r1BoMq0
体育祭は楽しまなきゃ損だったな

わりと中学は楽しかったwww


上条「の、飲み物・・・」

美鈴「くーっ!!おかげで美琴ちゃんの勇姿を見逃しちゃった!」

旅掛「一生の不覚だ!!」

上条「あ、あはは・・・」

上条が苦笑する 
683 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:39:29.12 ID:I6r1BoMq0
上条(・・・にしても、ホント暑いな)

上条が二人の買ってきた飲み物に目をやる

たしかに、この暑さでは水分補給がかなり必要になるだろう

上条「ホント、熱中症で倒れる人が増えそうですね・・・」

美鈴「そうだねぇ・・・」

旅掛「そういう選手はどうすんだろうな」

上条「あぁ・・・たぶん」


上条「風紀委員が見るんじゃないでしょうか?」
684 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:40:41.35 ID:I6r1BoMq0

黒子「はぁ・・・」

黒子は溜め息をついていた

ここは風紀委員の臨時支部

たくさんの熱中症になった生徒が運ばれてくる

削板「あ、また来たぞ」

初春「つ、次から次へときますね・・・」
685 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:41:58.52 ID:I6r1BoMq0
黒子「まったく・・・」

運ばれてきた選手のほとんどが、水分を補給しなかったのが原因だ

しかも、お金がもったいなくて飲み物買いませんでした、らしい

黒子(自分の体のほうが大事でしょうに)

そんなことを考えながらも、一応は介抱する

削板「・・・大変だな」

初春「そんなこと言ってられませんよ」
686 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:43:22.88 ID:I6r1BoMq0
削板「・・・そうだな」

削板が周りを見回す

かなりの数の選手が寝ていた

あちこちで、風紀委員が走り回っている

彼らまで倒れたりはしないだろうか

黒子「・・・この援助を当たり前、と受け取っている学生がほとんどですの」

ポツリと黒子がつぶやく
687 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:44:37.66 ID:I6r1BoMq0
黒子「こちらは別に感謝されたくてやっているのではありませんが・・・」

初春「早くしろ、って言われたらさすがにカチンときますよね」

二人が苦笑する

削板「そんなヤツがいるのか?」

黒子「えぇ、結構いますの」

初春「もう慣れましたよ」

削板「・・・そいつら、根性がねぇな」
688 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:45:45.51 ID:I6r1BoMq0
削板が顔をしかめる

彼は正義と愛と情熱の男だ

そういう理不尽は許せない

黒子「まぁ、熱中症で余裕がなくなっているんですのよ」

初春「薄れた意識でわざわざ気を遣うのは無理ですから」

削板「でも、感謝は大切だよな・・・」
689 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:46:56.43 ID:I6r1BoMq0
削板「・・・そっか」

大変だな、と削板が感心する

彼だって、わりと人助けはしている

しかしそれはあくまでしたいからしているのだ

風紀委員は、仕事という義務のため、嫌なことでもしなければならない

そんなことを、文句一つ言わずに行うなんて

削板「二人は・・・すごいな」
690 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:47:54.26 ID:I6r1BoMq0
黒子「そんなことないですの」

初春「削板さんのほうがすごいですよ」

削板「え、俺が?」

削板が首を捻る

心当たりはなかった

黒子「こうやって、手伝いに来てくださってますの」

削板「そりゃ当たり前だろ?」
691 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:49:10.01 ID:I6r1BoMq0
黒子「それを当たり前、と言えるのが軍覇さんの素晴らしいところですの」

嬉しそうに黒子が笑う

削板「うーん・・・特別なことかな?」

初春「私達は仕事だからですけど・・・」

黒子「軍覇さんは、自ら率先して行われていますもの」

削板「それはお前たちもそうだろ?」

削板が逆に訊ねる
692 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:50:24.40 ID:I6r1BoMq0
風紀委員は、自分から志願したものが入る

二人だって、別に誰から言われたわけでもなく

自分の良心に従って志願したはずだ

黒子「・・・まぁ、たしかにそうかもしれませんの」

初春「少し自惚れてるみたいですけどね」

初春が苦笑する

削板「いや、自信を持っていいぞ?」
693 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:51:23.92 ID:I6r1BoMq0
黒子「そうですの・・・あ、はいはい!!」

黒子が選手から呼ばれた

そうも、スポーツドリンクを欲しているようだ

削板「・・・大変だな」

初春「それでも、私達はやるんです」

削板「あぁ、そうだな」

立派な態度だな、と削板は思う
694 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:52:26.57 ID:I6r1BoMq0
並大抵の学生では勤まらないだろう

彼女達は、それほど正義感が強いのだ

削板「あ、ところで」

初春「はい」


削板「ウイーハルさんは仕事、しなくていいのか?」

初春「初春です」
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/12(金) 18:53:10.81 ID:H+3kR3G70
初春が氷嚢とか持って額に当ててればずっと冷たくて気持ちいいんじゃなかろうか
定温保存が役立つときだぞ、初春!
696 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:53:35.05 ID:I6r1BoMq0

テクパトル「はぁ」

19090「?テっくん、どうかしましたか?」

テクパトル「いや・・・なんでも」

テクパトルは溜息をついていた

しかし、今までのように疲れから来るものではない

安堵からきたものだ

他のミサカたちは、今買い物に行っている
697 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:54:45.10 ID:I6r1BoMq0
>>695

初春「あー、たしかに涼しいです!」

黒子「自分だけに使わないでくださいな」


テクパトル「なんか・・・」

テクパトルが19090号を見つめる

やっと、二人きりになれたのだ

テクパトル「嬉しいな、二人きり」

19090「ふぇっ!?」
698 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:56:03.47 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「あぁ、幸せだ・・・」

愛する人と二人きり

普段は他のミサカが「イチャイチャしないでください!!」なんて言ってくる

そんなことも、今はない

19090「ふ、二人きり・・・」

テクパトル「あぁ、二人きりだ」

ニコリ、とテクパトルが微笑む
699 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:57:10.41 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「・・・なぁ、美月」

19090「は、はい!」

テクパトル「競技場、戻ろうか」

19090「・・・」

テクパトルは一刻も早く、競技が見たかった

彼は運動とかスポーツが大好きだ

見るのも、そして実際に行うのも
700 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:58:20.67 ID:I6r1BoMq0
19090「・・・テっくん」

テクパトル「ん、なんだ?」

19090「その・・・こういう雰囲気のときは、二人でスイーツとかを食べたいです」

テクパトル「え、そういうものか?」

テクパトルが少し驚いたように言う

彼からしたら、そちらのほうがおかしいような気もした

だって、運動会の途中なのに
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 18:59:17.31 ID:2l63f2lDO
この時期ジャガイモにはきついだろうけどさだのりは元気か?
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/12(金) 18:59:37.99 ID:H+3kR3G70
テっくんは夜の運動会も大好きだもんね!
まったく、このむっつりは・・・
703 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 18:59:44.88 ID:I6r1BoMq0
テクパトル「・・・ま、まぁお前がそっちのほうがいいなら」

19090「ありがとうございます!!」

19090号が嬉しそうに笑う

テクパトル(本当は競技が見たいけど・・・)

19090号の笑顔はまぶしかった


テクパトル(これも、悪くないか)

幸せな時間を、二人は過ごしていた
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/12(金) 18:59:50.39 ID:Iu27z9Hm0
テっくんwwwwwwさすがスポーツマンタイプですな。
705 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 19:02:12.49 ID:I6r1BoMq0
>>702 そんなこと言わないでww


さて、このあとは・・・

もう三日目はおしまい


吹寄さんのモヤモヤした気持ち、風紀委員は大変ですの、テっくん夜の運動会、の三本


ごめん、最後のはウソ

このシリーズって、削板、黒子カップルがあんまり目立ってなかったから

今回は風紀委員のお仕事とかで結構登場させてます

あと、吹寄さんはいつからていとくんに恋したんだよ、ってツッコミはなしでww

もちろん、ていとくんは心理定タソの旦那さん
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/12(金) 19:08:51.81 ID:Iu27z9Hm0
ふざけていても垣根はいつでもカッコいいとわかった。
707 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 19:37:45.52 ID:I6r1BoMq0

垣根「あぁ・・・終わった・・・」

垣根が溜め息をつく

どうにか三日目が終了したのだ

吹寄「・・・お疲れ」

吹寄がスポーツドリンクを差し出してくる

もう夜の6時だ
708 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 19:39:13.01 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・な、なんか気色悪い」

吹寄「貴様・・・いったいどれだけ私を怒らせれば・・・」

ワナワナ、と吹寄が震える

垣根「はい、タンマー・・・俺はこれから彼女とデートなの!!」

吹寄「なんだ、そうなの」

吹寄が少し驚いたように言う

垣根「だからオデコは勘弁」
709 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 19:41:28.26 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・」

垣根「じゃあなー」

垣根が手を振って走っていく

残された吹寄は溜め息をついていた

吹寄(・・・分かってるわよ)

届かないことは、分かっている

なのに


吹寄(好きだったって分かった途端、辛いものね)
710 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 19:42:49.59 ID:I6r1BoMq0

垣根「おいすー」

心理「あら、早かったわね」

垣根「そうか?」

心理「もう少し吹寄さんと話し込むかと思ってたわ」

クスクス、と心理定規が笑う

垣根「あぁ・・・それがよかったか?」

心理「あら、そしたらヤキモチ妬いちゃうわよ」
711 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 19:44:48.70 ID:I6r1BoMq0
垣根「そりゃ、嬉しいな」

ははは、と笑ってから垣根がキスをする

心理「・・・ありがと」

垣根「じゃ、行こうか」

二人が手を繋ぎあって歩く


一方、吹寄は一人で歩いていた
712 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 19:46:07.88 ID:I6r1BoMq0
吹寄「はぁ・・・」

夜になったとはいえ、街はまだ暑かった

こんな時間、普段は出歩けない

ただ今は大覇星祭中なのだ

周りには学生がたくさんいた

その中を彼女は歩いているのだ

吹寄「・・・寂しいわね」
713 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 19:48:53.22 ID:I6r1BoMq0
こんなにも暑い夜なのに

なぜか、彼女の心は寒かった


吹寄「・・・はぁ」

なんで、こんなにも辛いのだろうか

■■も言っていた

初恋とは叶わないものだと

吹寄「・・・どこか、入ろうかな」
714 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 19:50:22.94 ID:I6r1BoMq0
ふらふらと入ったのは、小さな本屋だった

吹寄(・・・こんなとこ・・・入ってどうするのかしら)

そんなことを思いながらも体は勝手に入って行った

そしてそこで見つけてしまった



垣根「えー、この本あんま面白くないぜ?」

心理「あら、そうなの?」


全ての原因を
715 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 19:52:11.89 ID:I6r1BoMq0
垣根「あれ?吹寄?ストーキングか?」

吹寄「なっ!!違うわよ!!」

心理「あら、偶然なの?」

吹寄「そ、そうよ!!」

必死に吹寄が説明する

垣根「で、なんでふらついてたん?」

吹寄「そ、それは・・・」
716 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 19:53:49.83 ID:I6r1BoMq0
そんなこと、言えるわけがなかった

まさか、失恋のショックでふらついていました、なんて

吹寄(こ、こうやって話すのは自然にできるんだけどね・・・)

心理「・・・もしかして、失恋のショック?」

吹寄「ど、どうして分かったの!?」

垣根「あー、そうなの?」

垣根が首を傾げる
717 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 19:56:13.19 ID:I6r1BoMq0
吹寄「あ、そ、その・・・」

心理「・・・ねぇ、垣根」

垣根「はいはーい」

垣根がいったん席を外そうとする

吹寄「あ、ちょっと!!」

垣根「こういうのは心理定規が得意なんだよ」

手を振って、垣根が少し離れる
718 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 19:57:27.55 ID:I6r1BoMq0

吹寄「あの・・・ごめんなさい」

心理「仕方ないわよ、初恋相手なんでしょ?」

少ししてから

二人は会話を始めた

吹寄「・・・私・・・気づいてしまったのよ」

心理「好きだったことに?」

無言で吹寄がうなずく
719 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 19:59:59.30 ID:I6r1BoMq0
心理「・・・彼、本当に素敵よね」

クスクス、と心理定規が笑う

吹寄「・・・ホント、バカなはずなのにね」

吹寄も苦笑する

なぜか、人を惹きつける魅力があって

そして、それに二人は惹かれたのだ

心理「・・・どんなところが好きなの?」
720 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:01:44.67 ID:I6r1BoMq0
吹寄「そ、そうね・・・明るいところかしら」

心理「あら、私もよ」

吹寄「でも、ときどきとてもカッコイイでしょ?」

心理「えぇ、ときどきね」

ときどき、を強調して二人が笑う

吹寄「・・・そんなところかな」

心理「・・・そうなのね」
721 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:03:59.06 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・きっと、これからも・・・しばらくは好きだと思うわ」

吹寄が苦笑する

なぜだろうか

気づいてしまったのだ

昨日まではただの友達だったのに

ほんの小さなきっかけで、彼女は気づいてしまった

一度あふれ出した思いは止まることはなく

そして、止めることもできず
722 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:06:33.45 ID:I6r1BoMq0
心理「・・・仕方ないわよ」

心理定規がうなずく

二人の中にある感情は同じなのだ

ただ、それが届いたか否かの違いだけだ

吹寄「・・・どうしたら、忘れられるかしら」

心理「無理よ、気づいたのなら」

吹寄「・・・そっか」
723 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:08:04.85 ID:I6r1BoMq0
吹寄が溜め息をつく

いったい、あれから何度溜め息をついただろうか

吹寄「・・・失恋って、辛いものね」

心理「・・・そうかもしれないわね」

私はしたことがないけど、と心理定規が苦笑する

それが、とてもうらやましかった

吹寄「・・・私らしくないわね」
724 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:09:31.89 ID:I6r1BoMq0
心理「恋をすれば、人は変わるのよ」

吹寄「いい方向に?」

心理「・・・それは決まっていないわ」

吹寄「・・・そうね」

そんなこと、吹寄には分かっていた

彼女は良くない方向へ傾きそうだったから

いっそ、拒絶されればよかったのに

吹寄(・・・垣根は、本当にバカよ)
725 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:10:47.74 ID:I6r1BoMq0

垣根「おーっす、終わったか?」

心理「・・・タイミング最悪ね」

吹寄「貴様・・・空気を読めと言われない?」

垣根「言われます」

垣根がケラケラと笑う

吹寄はこんなにも苦しんでいるのに

彼は、笑っている
726 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:13:20.07 ID:I6r1BoMq0
吹寄(まったく、無責任ね)

吹寄が少し垣根を睨みつける

垣根「なぁ、どうせ叶わないんだから忘れたほうがいいぜ?」

吹寄「そんな簡単に言わないで・・・」

垣根「そういうもんか?」

垣根には分からなかった

やはり、女心は難しい
727 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:15:06.75 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・あ、三人で飯でも行くか?」

心理「あら、いいわね」

吹寄「・・・遠慮しておくわ」

その申し出を、吹寄は断った

垣根「あ?なんか用でもあんのか?」

吹寄「ちょっとね」

垣根「なんなら少しくらい待つけど?」
728 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:16:22.01 ID:I6r1BoMq0
吹寄「ううん、いいわよ」

吹寄が本屋から出て行く


吹寄「長くなるもの」

そうつぶやいて


垣根「・・・はぁ、フォロー失敗か」

心理「誰のせいよ」

心理定規は、垣根を睨んでいた
729 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:18:23.55 ID:I6r1BoMq0

吹寄(・・・誰かに相談したいわね)

吹寄は一人、歩いていた

モヤモヤとした気持ちは残ったままだ

吹寄(ダメよ!!とりあえず、気持ちをしっかりと!!)

そんなことを考える時点でしっかりとはしていないのだが

そんなことには気づかない

吹寄「・・・はぁ」
730 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:20:01.17 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・あれ」

視線の先に、少し見覚えのある背中が

いや、かなり見覚えのある背中があった


上条「次はどこ行く?」

美琴「そうね・・・レストラン?」

上条「でも、まだ少し早くないか?」


クラスメイトであり、苦悩の種だった
731 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:22:33.23 ID:I6r1BoMq0
吹寄「上条・・・」

上条「あれ、吹寄?」

美琴「あ、こんばんはー」

吹寄「こんばんは・・・こんなところで何してるの?」

上条「あ、不純異性交遊とかではなく!!」

吹寄「貴様が不純なのは百も承知よ」

上条「理不尽だ!!」
732 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:23:45.34 ID:I6r1BoMq0
美琴「・・・吹寄さん、なんだか悲しい顔してません?」

美琴がポツリとつぶやいた

吹寄「・・・分かる?」

上条「え、何かあったのか?」

上条が真剣な顔つきになる

彼は、友達が困っているのを見過ごせない性格だ

もちろん、吹寄も友達なのだ
733 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:26:09.45 ID:I6r1BoMq0
上条「なにかあったなら相談のるぞ?」

吹寄「・・・いや、上条には無理だと思うわ」

吹寄が溜め息をつく

上条は今、とても幸せなのだ

恋人と付き合い、幸せなカップル生活を送っている

そんな彼に吹寄の気持ちは分かるはずなかった

美琴「・・・でも、話すだけでも変わりますよ?」
734 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:29:00.01 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・そうかな」

吹寄の心が揺らぐ

全く関係のない二人になら、話してもいいような気がした

吹寄「・・・失恋したのよ」

上条「」


上条「ごめん、もう一回」

吹寄「失恋したのよ」
735 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:30:27.95 ID:I6r1BoMq0
上条「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!???」

美琴「当麻・・・失礼よ」

上条「い、いや!!マジで!?」

吹寄「なに?私が恋の一つでもしたらいけないの?」

上条「いやいやそうじゃないけど!!」

上条はかなり驚いていた

今まで、吹寄は全くそんな素振りを見せなかったからだ
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/12(金) 20:30:54.72 ID:H+3kR3G70
上条さんと美琴がいて吹寄失恋・・・いちゃスレのSSをちょっとだけ思い出した
737 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:31:32.36 ID:I6r1BoMq0
上条「だ、誰なんだ?」

吹寄「・・・笑わないでよ?」

上条「あ、あぁ」

上条がうなずく

吹寄「・・・垣根よ」

美琴「え、垣根ってあの垣根ですよね?」

吹寄「えぇ、そうよ」

上条「マジかよ・・・」
738 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:32:57.74 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・まぁ、無理だとは分かっていたけど・・・やっぱり断られるのは辛くてね」

吹寄が苦笑する

それはそうだろう

面と向かって「付き合えない」と言われるのはかなりダメージが大きい

美琴「・・・そうだったんだ・・・」

上条「大丈夫か?吹寄?」
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/08/12(金) 20:33:25.79 ID:jQZfo/DAO
やけ酒フラグか!?
740 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:34:09.99 ID:I6r1BoMq0
吹寄「大丈夫・・・って言いたいけどね」

今の吹寄の表情を見れば分かるだろう

かなりきているようだ

美琴「・・・辛い・・・ですよね?」

吹寄「あ、勘違いしないで?垣根を奪おうなんては思ってないわよ」

上条「それは分かってるよ」

吹寄は誠実な人間だ
741 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:35:34.55 ID:I6r1BoMq0
>>739 なぜ・・・分かった・・・w


彼女が、まさか誰かから恋人を奪おうなんて考えるわけがない

上条「・・・こ、こういうときどうすればいいのかな?」

美琴「そうね・・・慰めても・・・辛いだけよね」

二人がヒソヒソと話す

後ろでは、吹寄がずっと溜め息をついている
742 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:37:07.03 ID:I6r1BoMq0
上条「・・・と、とりあえず・・・」

上条が提案する

それは、あまりにも関係ないことだった


上条「飯・・・食うか?」


吹寄「・・・はぁ、なんで居酒屋なの?」

美琴「当麻・・・ジジ臭い」

上条「近かったんだよ!」
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/08/12(金) 20:38:46.91 ID:jQZfo/DAO
>>741

2巻のネタ使いたいのかとww
744 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:39:29.49 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・はぁ」


美琴(さ、さっきから溜め息ばかり・・・)

上条(これは、思った以上に心の傷は深そうですよ!?)

美琴(よ、よし!お母さんがいつも悲しいときに飲んでるものを!)


美琴が何かをオーダーした

上条「?なんだこれ?」

美琴「お母さんがいっつも飲むのよ」
745 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:40:58.80 ID:I6r1BoMq0
>>743 いや、愚痴らせたかっただけですww

吹寄「?なにこれ?」

美琴「辛いときとか悲しいときに、私の母が飲むんです!」

吹寄「そう・・・ありがと」

吹寄が美琴から杯を受け取る

上条(?気のせいか、ちょっと焼酎臭かった・・・)


吹寄「プハーッ」

上条「」
746 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:42:51.22 ID:I6r1BoMq0
上条「美琴!!」

美琴「な、なに!?」

上条「それ、名前何だよ!?」

上条が美琴のオーダーした謎の飲み物を指差す

美琴「さ、薩摩白波・・・」

上条「焼酎じゃねぇか!!!」

美琴「えぇっ!?」
747 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:44:01.23 ID:I6r1BoMq0
上条「おい、吹寄!」

上条が吹寄を見つめる

目がとろけている

顔は火照っている

おまけに、なんかブツブツつぶやいている

上条「出来上がっんじゃねぇか!!」

吹寄「はぁ・・・私だってね・・・」
748 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:45:25.33 ID:I6r1BoMq0
吹寄「垣根と付き合いたかったわよ!!」

バン!!と吹寄がテーブルを叩く

上条「ふ、吹寄?」

吹寄「あぁん!?」

上条「ひぃっ!!」

上条がつい怯えてしまう

今の吹寄は、完全に野獣だった
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/12(金) 20:45:53.71 ID:H+3kR3G70
店員、明らかに未成年ぽい3人に酒持ってくんなよw
そしてこれは美琴さんと上条さんも酔っ払うフラグか・・・
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/08/12(金) 20:46:55.91 ID:jQZfo/DAO
上条さんに飲ませたらダメだってww
751 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:47:05.43 ID:I6r1BoMq0
吹寄「あーそうよ!!ちょっとくらい恋したっていいじゃない!!」

グビッ!!と吹寄が一杯飲み干す

吹寄「何よ!!彼女とイチャイチャしちゃってさ!!」

美琴「ふ、吹寄さん・・・」

吹寄「しかも何抱きしめたりしてきてんのよ!!!!!!!!!!」


吹寄「うぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

上条(ガ、ガチ泣き!?)
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) :2011/08/12(金) 20:48:08.40 ID:zMuFouoE0
おい酒飲んでいいのかよ
753 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:48:46.67 ID:I6r1BoMq0
吹寄「おっぱい柔らかい!?」

美琴(か、垣根そんなこと言ったの?)

吹寄「いいでしょ別に!!こっちは大きすぎて肩凝ってんのよ!!」

上条(ろ、論点がずれて・・・)

美琴「そ、それ自慢!?」

吹寄「なによ!!自慢なんかじゃないわよ!!」

美琴「ひぃっ!」
754 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:50:01.15 ID:I6r1BoMq0
吹寄「そうよ・・・どうせ私は地味よ・・・」

上条(な、泣き出した・・・)

吹寄「大体ね!!あんなにしょっちゅう絡まれたらそりゃ気にもなるわよ!!」

美琴「あ、それは分かるかも」

吹寄「やってられっかよちくしょう!!!!」

また吹寄が一杯飲む

上条「お、おい・・・」
755 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:51:20.09 ID:I6r1BoMq0
吹寄「なに!?真面目なキャラだからなに!?」

吹寄「恋したらダメなの!?実行委員には恋する権利なし!?」

吹寄「あぁもう!!!!」


吹寄「私はね!!垣根にめちゃくちゃにされたかったわよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」

上条「な、なに言ってんだよ!」

吹寄「あーー!!!!!!!!腹立つ!!!!!!!!!!!!!!!」
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/12(金) 20:52:34.70 ID:Iu27z9Hm0
これはいいものが撮れそうです、とスネークはビデオに・・・・・・。

はっ、テっくん!!いや・・・違うんです、これには訳がとミサカは弁明を・・・・。
757 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:53:10.48 ID:I6r1BoMq0
吹寄「悪い、これから彼女とデート」

吹寄「ミサイル撃つぞゴルァ!!」

美琴(こ、怖い・・・)

吹寄「何よ・・・好きだったのに・・・」

上条(コ、コロコロキャラが変わる・・・)

吹寄「垣根の胸の中はあったかかったわよ!!!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「その温もりで一人楽しめってかぁぁぁぁ!!??」

上条「下ネタはダメ!!!」
758 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:54:34.17 ID:I6r1BoMq0
>>756 スネーク!!!!!!


吹寄「・・・上条、ちょっとお会計頼むわ」

上条「・・・は、はい?」

吹寄が席から立ち上がる

美琴「ど、どこ行くんですか!?」

吹寄「決まってるでしょ・・・」


吹寄「垣根のとこよ・・・」

上条「」
759 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:56:05.48 ID:I6r1BoMq0
吹寄「今のテンションなら何も怖くないわ!!」

ぐい、と最後の一杯を飲み干す

上条(い、一升・・・)

吹寄「・・・行ってくるわ」


吹寄「私は!!!!!!!!!!愛の伝道師!!!!!!!!!!!!!!!」

いいぞ姉ちゃん!!!となぜか周りの客が囃し立てる

美琴(あ、あわわわわわわ!!!)
760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/12(金) 20:56:41.66 ID:Iu27z9Hm0
逃げろ〜〜〜〜!!垣根!!
761 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:57:43.83 ID:I6r1BoMq0

垣根「・・・なんだか、ヤな予感がする」

心理「え?」

二人は、街中をふらついていた

垣根「こう、悪寒が走るんだよ」

心理「風邪でもひいた?」

垣根「いや、こう・・・」


吹寄「垣根ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
762 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 20:59:12.79 ID:I6r1BoMq0
垣根「そう、その時僕は思ったんです」

心理「避けないと直撃するわよ」

吹寄「シカトしてんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」

吹寄が恐ろしいスピードで垣根に突っ込んだ

ダンプよりも重いかもしれない

垣根「ぶべぇ!!!!」

心理(あ、目が死にそう)
763 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:00:31.57 ID:I6r1BoMq0
吹寄「心理定規さん、いえ、心理定規さん!!!」

心理「言い直した意味・・・ってあなた酒飲んだわね?」

心理定規が顔をしかめる

かなり酒臭かったのだ

吹寄「このプレイボーイ借りるわよ!」

心理「あら、襲わないでね?」

吹寄「!!その手があったか!!!!」

心理「やめて」
764 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:01:49.64 ID:I6r1BoMq0
吹寄が垣根を猛スピードで引っ張っていく

少しして、上条と美琴がやってきた

上条「心理さん!!」

心理「あら、どうしたの?」

美琴「吹寄さんが来なかった!?」

心理「あぁ、垣根を引っ張っていったわよ」

上条「マジかよ!?」
765 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:03:14.40 ID:I6r1BoMq0
美琴「お、追うわよ!!!」

三人がすぐに吹寄を追いかける


吹寄「こらこらどけやぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」

垣根を引きずりながら、吹寄は近くの公園へ向かっていた

すれ違う人が恐ろしいものを見たような表情をする

実際恐ろしかった

垣根(靴底から・・・火花が・・・)
766 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:04:40.61 ID:I6r1BoMq0
吹寄「ついた!!立て!!」

吹寄が無理矢理垣根を目の前に立たせる

垣根「わたくしなーにされるんざましょ?」

吹寄「ちょっと歯をくいしばれ!!」

吹寄がグーを握る

垣根「お、おいちょっと待て!!」

吹寄「ライダーキック!!!!!!!!!!!!!!」

垣根「蹴りかよ!?」
767 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/08/12(金) 21:05:00.96 ID:2Z0lPwA6o
学園都市製アルコール飲料っぽいけど
アルコールの入っていないが
酔えるちょっと変わった飲み物か
768 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 21:05:09.66 ID:9fgKhzOIO
垣根・・・骨は拾ってやる
769 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:05:55.46 ID:I6r1BoMq0

吹寄「ほりゃぁぁぁ!!!!!!!!!!」

吹寄の蹴りが炸裂した


公園のベンチに

垣根「うわ、痛そう・・・」

吹寄「・・・」ウルウル

垣根「全然可愛くないからな」

刹那

拳が、垣根の鳩尾にヒットした
770 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:07:15.79 ID:I6r1BoMq0
垣根「ふぎゃぁ!!」

吹寄「よく聞け!!」

吹寄が腕を組む


上条「い、いた!!」

美琴「垣根が地面に突っ伏してるわ!!」

心理「なんでベンチがひしゃげてるのかしら」
771 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:08:49.27 ID:I6r1BoMq0
吹寄「私はなぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」


吹寄「垣根が大好きなんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


美琴(な、なんて大胆な!)

上条(すげぇ・・・男気溢れてます)

心理(なんかちょっと悔しいかも)


吹寄「分かる!?どれほど好きか!?」
772 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:10:40.74 ID:I6r1BoMq0
垣根「い、いえ・・・」

吹寄「板チョコくらい好きなんだよ!!!!!!!!!!!!!」

垣根「お前の冷蔵庫には常に何個も板チョコが入ってんのかなぁ!?」

吹寄「一個もない!」

垣根「好きじゃねぇだろ!!!!!」

吹寄「黙って聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


上条(う、うるせぇ)

美琴(すごい剣幕・・・)

心理(私は板チョコ大好きよ)
773 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:12:34.87 ID:I6r1BoMq0
吹寄「抱きしめられたら死にそうなんだよ!!!!!」

吹寄「抱きしめられたら胸が苦しいんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「なんで生半可な気持ちで抱きしめたんだよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

垣根「な、なんかスイマセン!?」

吹寄「謝んじゃねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

垣根「なんで!?」

吹寄「私はなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
774 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:14:24.29 ID:I6r1BoMq0
吹寄「貴様の幸せが一番なんだよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

垣根「は、はい」

吹寄「貴様が心理定規と一緒にいると笑顔になるのも!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「心理定規を愛しているのも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「よぉぉぉぉぉぉく知ってるよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


上条(な、なんて暑苦しい・・・)

美琴(よ、酔ってる・・・)

心理(・・・なんか、ヤキモチ妬きそう)
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/12(金) 21:17:06.79 ID:Iu27z9Hm0
吹寄・・・・、俺もう泣きそう。吹寄慰めたいわ。
776 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:17:31.75 ID:I6r1BoMq0
吹寄「私がどんだけお前を見てたと思う!?」

垣根「知るかよ!!ってかお前って・・・」

吹寄「・・・だからなぁ・・・お前が幸せでいられるなら・・・」


吹寄「・・・私は・・・お前を諦めるよ・・・」

垣根「・・・」


上条(・・・吹寄・・・)

美琴(あれ、なんだか涙が・・・)

心理(・・・吹寄さん・・・)
777 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:19:41.31 ID:I6r1BoMq0
吹寄「だから約束しろ!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「お前は、誰よりも、世界中の誰よりも幸せになれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「そして、世界で一番バカだった私を笑え!!!!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「私は、お前の笑顔を見ていられれば幸せなんだよ!!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「今までだってそうだった!!!!これからだってそうだろう!!!!!!!!!!!」

吹寄「届かなくて何が悪い!?届けようとして何が悪い!!!!!?????」

垣根「吹寄・・・」
778 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:21:29.06 ID:I6r1BoMq0
吹寄「心理定規と幸せになれ!!!!!!!!!決して浮気なんかするな!!!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「これほど私を苦しめたんだ!!!!!!!!!!!!他の女性を苦しめるなよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「そして、自分を苦しめるな!!!!!!!!!!!!」

吹寄「分かる!?ねぇ分かる!?」

垣根「は、はい」


上条(・・・吹寄・・・)

美琴(うぅっ・・・)グスン

心理(・・・なんだか、悪いわね・・・)
779 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:22:57.77 ID:I6r1BoMq0
吹寄「お前の幸せのためなら、私はなんだってやってやるわよ!!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「遠くで指でも咥えて見ててやるわよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「悲しいわよ苦しいわよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「正直、心理定規が憎いわよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


心理(!!)

上条(お、おい・・・)

美琴(もう・・・辛いわ・・・)ウルウル
780 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:25:19.73 ID:I6r1BoMq0
吹寄「そして、貴様も憎いわよ!!!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「私が憎んでる者同士お似合いなんじゃないの!!!???」

吹寄「とにかく!!!!!!!!!!!!私はもう貴様のことなんて忘れてやるわよ!!!!!!!!!!」

垣根「あ、あぁ・・・」

吹寄「感謝しろよ!!!!!!!!!!!???????????」


美琴(ちょっと・・・ハンカチ貸して・・・)ズピーッ!

上条(それ俺のTシャツ!!!!)

心理(・・・垣根、どうするの?)
781 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:26:58.42 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・知ったことかよ」

吹寄「あぁ!?」


垣根「知ったことかよ!!てめぇの気持ちなんざわかんねぇし分かるつもりもねぇよバーカ!!!!!!!!!!!」

吹寄「!!」

垣根「憎いだ好きだ感謝しろだぁ!!!!!!??????」

垣根「こちとら自分の幸せで精一杯よぉ!!!!!!!!!!!!!!」

垣根「お前の事情なんて知ったことかよ!!!!!!!!!!!!!!!!」
782 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:28:37.78 ID:I6r1BoMq0
垣根「憎いんだったら殴ってみろよ!!!!!!!!!!!!!!」

垣根が吹寄に近づく

拳を振りかぶれば、普通に届く距離だ

それは、抱きしめられる距離でもある

垣根「好きなんだったら抱きしめてみろ!!!!!!!!!!!」

吹寄「!!!!!!」


上条(垣根!)

美琴(うぅ・・・)チーン!!

心理(・・・垣根)
783 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:29:57.01 ID:I6r1BoMq0

垣根「そんな覚悟もねぇくせに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

垣根「強がったりするんじゃねぇよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


垣根の声が夜空に響く

吹寄「・・・強がってる?」

垣根「あぁ、そうだね強がってるね」

吹寄「な、なに言って・・・」

垣根「だったら泣けよ」

吹寄「・・・」
784 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:31:17.28 ID:I6r1BoMq0
垣根「泣くのが弱さか?」

垣根「違うね、それは強さだ」

垣根「悲しみを捨てるために泣くんだ」

垣根「ずっと同じ場所で立ち止まるのではなく」

垣根「明日へ進むために」

垣根「それは強さだ」

吹寄「・・・」
785 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:32:25.90 ID:I6r1BoMq0
垣根「ほれ、強がるのは得意なんだろ?」

垣根がニコリと笑う

少しだけ、悲しそうに

彼の腕には、もう心理定規が抱かれている

背中には、心理定規が背負われている

彼は、吹寄制理を抱きしめることはできない

垣根には、できない
786 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:35:01.24 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・私は、泣いていいのかしら」

垣根「俺が許してやるよ、その代わり最後にしな」

吹寄「・・・ちょっとだけ、抱きしめてもらっていいかしら?」

垣根「あー・・・」


垣根が心理定規を見つめる

抱きしめていいか、と

心理(仕方ないわね・・・)

コクリ、と心理定規が頷く
787 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:37:09.33 ID:I6r1BoMq0
垣根「オーケー、これも最後な」

吹寄「そっか・・・」

吹寄が、垣根の胸の中に寄りかかる

吹寄「だったら、ずっと泣いていたいわね」

垣根「そいつは勘弁」

吹寄「分かってるわよ」


美琴(だったらずっと泣いていたいわね)

美琴(うぅ・・・)グスン

上条(な、泣きすぎですよ・・・)
788 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/12(金) 21:38:41.66 ID:Iu27z9Hm0
心理さん・・・・・・・・・アンタ本当にいい人、いい彼女、いい妻ゴホゲホ、とミサカ10032号は舌打ちしながら答えます。
789 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:38:43.40 ID:I6r1BoMq0
吹寄(・・・ホント、あったかいわ)

吹寄が目を閉じる

なんで、この男はこんなにも暖かいのだろうか

吹寄(そうよね・・・)

彼女は、優等生だった

成績ももちろんだが、しっかりとした性格をしていて

学級委員タイプの人間だった
790 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:40:11.78 ID:I6r1BoMq0
そんな彼女は、誰にも女性としては見られていなかった

対カミジョー勢力なんて言われて

そう、あの上条さえも敵わないと

そんな風に言われていた

吹寄(初めてだったのよね)

そういう、優等生とかそんな目ではなく


一人の女性として見られたのは
791 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:41:03.64 ID:I6r1BoMq0
バカではないのかと思うくらい

垣根は無防備で

そして、純粋で

そんな優しさが、そんな愚かさが

吹寄には居心地がよかった

吹寄「・・・垣根」

垣根「はーい」
792 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:42:26.60 ID:I6r1BoMq0
吹寄「・・・どうせ、胸が柔らかいとか考えてるんでしょ?」

垣根「なんだ、俺の考えてること分かるのか」

吹寄「・・・やっと分かるようになったわよ」

垣根の胸の中で、吹寄が笑う

吹寄「・・・遅すぎたわね」

垣根「たとえ早く分かってたって、俺は心理定規を選んでたさ」

吹寄「それも分かってる」
793 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:43:24.63 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・そうかい」

はぁ、と垣根が溜め息をつく

なまじ、吹寄も魅力的だから

それでも、彼の目には心理定規しか映っていなかった

そんな自分が

少しだけ、薄情に思えた

吹寄「・・・ねぇ」
794 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:45:11.29 ID:I6r1BoMq0
垣根「なんだよ」

吹寄「貴様にさ、してほしいことがあるんだ」

垣根「キスとかはダメだぜ?」

吹寄「そんなこと頼まないわよ」

垣根「じゃあ、なんだ?」

吹寄「・・・一度だけ、頭を撫でてくれないかしら?」

垣根「そんなことか?」

垣根が訊ねる
795 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:46:58.64 ID:I6r1BoMq0
吹寄「いいのかしら?」

垣根「そうだな・・・」

今度は

心理定規のほうは見ない

見なくたって、聞かなくたって

垣根には分かるから

心理定規の気持ちが分かるのだ
796 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:48:05.03 ID:I6r1BoMq0
垣根「しゃあねぇな」

そっと

吹寄の頭を撫でる

優しく、宥めるように

吹寄「・・・これも、最後なのね」

垣根「最初で最後だな」

吹寄「・・・時間が止まればいいのに」

垣根「そしたら未来にゃ進めないぜ」
797 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:49:28.61 ID:I6r1BoMq0
吹寄「垣根」

垣根「なんだよ」

吹寄「好きよ、大好き」

垣根「さっきも聞いた、そして俺はそれには応えられない」

吹寄「分かってるわよ、だから泣いてるんじゃない」

垣根「そうだな・・・」

吹寄「・・・分かってるわよ・・・それくらい」
798 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:50:44.69 ID:I6r1BoMq0
涙が止まらなかった

本当は、もっと早く泣き止みたかったのに

ずっと抱きしめられているのは辛かったから

なのに、涙は溢れてくる

吹寄「バカ・・・バカ・・・」

垣根「・・・」

こんなにも愛しているのに

気持ちは決して届かない
799 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:52:47.66 ID:I6r1BoMq0
吹寄「どうして・・・優しくなんかしたのよ・・・」

吹寄「・・・どうして抱きしめたりするのよ・・・」

吹寄「・・・貴様はバカよ・・・大バカよ・・・」

垣根「・・・心配するな、自覚はある」

吹寄「・・・うっ・・・」

垣根の胸の中で、吹寄の肩は震えている


美琴(当麻ぁ・・・)

上条(よしよし)

心理(・・・辛いわね、私も垣根も)
800 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:53:46.10 ID:I6r1BoMq0
垣根(・・・悪いな)

その震えている肩を

彼は抱きしめられない

抱きしめるべきなのは彼ではない

いつか現れるであろう誰かだ

彼ではない

垣根(はぁ、女の涙は嫌いだ)
801 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:54:55.41 ID:I6r1BoMq0

吹寄「・・・悪かったわ、長くなって」

そっと吹寄が体を離す

垣根「まだ泣きたいんじゃないか?」

吹寄「・・・それでも、いつかは離れなくちゃ」

垣根「そうだな」

垣根が苦笑する

吹寄「・・・ありがとう、泣いたらスッキリしたわ」
802 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:56:21.22 ID:I6r1BoMq0
垣根「その涙は俺のせいだろ?」

吹寄「それもそうね」

吹寄が笑う

目には、まだ少し涙が浮かんでいる

垣根「・・・お前はいいやつだからさ、きっともっと素敵なヤツに出会えるさ」

吹寄「そうね、私を選ばなかったことを後悔させてやるわ」

垣根「頼むぜ」
803 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:57:31.59 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・送るか?」

吹寄「・・・そうしてほしいけど、彼女を待たせたらダメでしょ?」

吹寄が心理定規のほうを見つめる

垣根「・・・そうだな」

吹寄「・・・ありがと、やっぱり貴様はバカよ」

垣根「褒め言葉か?」

吹寄「そうだと思ってて」
804 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:58:49.73 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・じゃあ、また明日な」

吹寄「明日か・・・気まずくなりそうね」

垣根「そりゃ困るな」

垣根が笑う

気まずい雰囲気は苦手なのだ

吹寄「・・・私の胸は柔らかいのよね」

垣根「?なんだよいきなり?」
805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 21:59:35.78 ID:cEzG212w0
垣根×吹寄は別スレで見たいです。
806 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 21:59:54.65 ID:I6r1BoMq0
吹寄「なんでもないわ」

吹寄がくるりと踵を返す

吹寄「おやすみ、また明日ね」

垣根「おう、いい夢を」

吹寄「ありがと」

吹寄が歩き出す


上条「・・・垣根」
807 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:01:19.24 ID:I6r1BoMq0
>>805 それをしてしまったらダメかな、と

失恋があり、恋があり、ですから


垣根「なんだよ、お前らいたのか」

美琴「垣根ぇ・・・アンタ、いいヤツよ・・・」

心理「・・・よかったの?私で」

垣根「当たり前だろ、お前だけだ」

ケラケラ、と垣根が笑う
808 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:02:27.14 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・帰るか、心理定規」

心理「そうね」

心理定規が垣根の横に並ぼうとする

しかし、今日はなぜか垣根が一歩先に進む

心理「?どうしたの?」

垣根「なーんでもねーよ」

垣根がおどける
809 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:03:37.68 ID:I6r1BoMq0
しかし

心理(・・・だったらなんで、声が震えてるのよ)

彼の声は震えていた


垣根(並んで歩いたら、泣いてるとこ見られちまうからな)

垣根(・・・やっぱ)


垣根(女の涙は嫌いだな)
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 22:04:31.95 ID:cEzG212w0
ていとくん・・・・メジャーちゃんは俺が大事に貰っておくから吹寄とくっついていいよ
811 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:04:33.68 ID:I6r1BoMq0

吹寄「おやすみなさい」

吹寄は、寮で布団の中に入っていた

少し暖かい布団の中

吹寄(・・・でも垣根のほうがあったかいわね)

そんなことを考えてしまう

とても優しくて

そして、届かなかった彼
812 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:05:41.12 ID:I6r1BoMq0
>>810 許さん


吹寄(・・・でも)

垣根が言っていた

泣くのは最後だと

彼女は、その約束を守りたかった

吹寄(好きな人との約束よ、守るに決まってるでしょ)

小さく笑ってから、吹寄が眠りに着く
813 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:06:37.61 ID:I6r1BoMq0
幸せな夢を見たいな、なんて

そう思いながら


夢の中でも、やはり垣根は心理定規を選んだ

彼女を選んではくれなかった

それが、嬉しかった

やっと自分は垣根のことを分かったんだと

やっと
814 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:08:07.19 ID:I6r1BoMq0
吹寄(私が幸せになる夢なら・・・)

吹寄(目覚めたときが辛いもの)

だったら

彼女が幸せになる夢なんて見れなくてもいい

ただ

吹寄(垣根が幸せになる夢なら、覚めたっていいけどね)

本心とは裏腹なことを思いながら小さく笑って


吹寄は目を閉じた
815 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:09:25.74 ID:I6r1BoMq0

黒子「・・・かなり遅くなりましたの」

初春「・・・熱中症だからって・・・さすがにいつまでもいられるのは困りますね・・・」

削板「ホントにいるんだな・・・」

三人は、風紀委員の支部から帰っていた

もう夜遅いだろうか

空には星が浮かんでいる
816 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:10:25.36 ID:I6r1BoMq0
黒子「晩御飯、食べて帰りますの?」

初春「あ、お願いします!」

削板「よし、ここでいいかな」

削板が適当な居酒屋に入る

別に酒を飲むわけではないので問題ないのだ


なぜか、店内は湧いていた
817 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:12:02.23 ID:I6r1BoMq0
削板「?賑やかだな」

普段は警備員や教師などしか来ないだろう

今は大覇星祭中なので賑わっている

だが、それにしてもかなり盛り上がっている

削板「なにかあったのかな?」

黒子「分かりませんの」

カウンター席に薩摩白波の開き瓶が置いてあった
818 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:13:06.47 ID:I6r1BoMq0
削板「ま、いいや・・・何頼む?」

黒子「わたくしは・・・焼肉定食で」

初春「あ、私もそれで」

削板「俺は牛丼でいいかな」

三人が注文をする

少しして、運ばれてくる

黒子「はぁ・・・やっと食事ですの」
819 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:14:37.63 ID:I6r1BoMq0
削板「なんか、こういう仕事のあとの食事ってめちゃくちゃ美味く感じるんだよな」

初春「あぁ、分かります分かります!」

黒子「じゃあ・・・」

削板「おう!!」


三人「いただきます!!」

手を合わせて、三人は晩飯を始める

彼女達は知らない

あと少し早く来ていたら、あの騒動に巻き込まれていたなんて
820 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:15:58.19 ID:I6r1BoMq0

吹寄「・・・ん、朝ね」

吹寄が目を覚ます

朝の6時

ちょうど、いつもの起床時間だ

吹寄「はぁ・・・なんか頭が痛い」

それは焼酎を飲んだからなのだが

まぁそこらへんの記憶はない

あったら自己嫌悪に陥るだろう
821 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:16:56.16 ID:I6r1BoMq0
吹寄(・・・えっと)

昨日のことを思い出す

垣根に告白して、振られて

吹寄(う、イヤな思いでしかないわね・・・)

はぁ、と吹寄が溜め息をつく

しかし、昨日の暗い気持ちとは違う

なぜか少しすがすがしかった

822 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:18:40.14 ID:I6r1BoMq0
吹寄「さて!!今日から心機一転よ!」

パン!!と顔を叩いて気合を入れる

朝食を済ませ、しっかりと顔や歯の手入れをする

彼女は健康には人一倍気を使っている

美顔ローラーとか、そんなレベルではない

規則正しい生活

垣根が見たら「あー、こりゃ付き合うヤツは大変だな」なんて言いそうなほどに
823 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:20:02.87 ID:I6r1BoMq0
吹寄「よし、バッチリ!!」

化粧なんてしない

そんなことをしなくても整った顔立ちだ

それに興味もなかった

吹寄さんは優等生なのだ

吹寄「じゃあ、行きますか!!」


バン!!と勢いよく部屋のドアを開く
824 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:21:01.22 ID:I6r1BoMq0
垣根「ふべぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


変な声が聞こえた

聞き覚えのある声だ

というか、昨日も聞いた

吹寄「あれ?垣根?」

垣根「ドアの攻撃とは・・・不覚だ・・・」

鼻頭を抑えながら垣根が立ち上がる

825 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:22:15.05 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・おはよう」

吹寄「おはよう、なんでいるの?」

垣根「いや、アナウンスの打ち合わせでもしようかと」

吹寄「それだけ?」

垣根「一応メンタルは大丈夫か見に来ました」

吹寄「・・・なによそれ」

垣根「ヤンデレ化は困るので」
826 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:23:54.86 ID:I6r1BoMq0
垣根「でも、元気そうでよかった」

吹寄「はぁ、失恋相手の顔を早々見るとはね」

垣根「俺は昨日、心理定規と熱い夜を過ごしました」

吹寄「・・・貴様、バカにしてるの?」

ビキビキ、と吹寄が青筋を浮べる

垣根「うーん・・・とりあえずさ」

吹寄「何よ?」
827 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:25:03.55 ID:I6r1BoMq0

垣根「ほっぺたについた歯磨き粉を落として来ようか」

吹寄「!!」

恐ろしい速度で吹寄が部屋に帰る

垣根(あ、帰った)

そして数秒後

吹寄「お待たせ!!」

ドアが思い切り開かれた
828 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:33:05.73 ID:I6r1BoMq0
垣根「ふべぇ!」

デジャヴ


吹寄「・・・」

垣根「・・・なぁ、なんか話せよ」

吹寄「話せないわよ、さすがに昨日の今日で」

垣根「えー、友達だろ?」

吹寄「はぁ・・・」
829 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:34:21.79 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・ま、いろいろあったからな」

垣根が苦笑する

吹寄「・・・でも、もう振り返らないわよ」

垣根「さっすがおっぱい吹寄」

バキィ!!と垣根の頭蓋から音がする

吹寄のオデコがヒットしたのだ

かなり痛いだろう
830 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:35:45.71 ID:I6r1BoMq0
垣根「・・・お前の彼氏になるヤツは苦労するな」

吹寄「大きなお世話よ」

青筋を浮べながら吹寄が先に進む

垣根「・・・ま、元気そうだな」

吹寄「空元気かもしれないけどね」

垣根「強いじゃねぇか、それでも」

吹寄「・・・そうね」
831 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:36:54.06 ID:I6r1BoMq0
吹寄「心理定規さんは許してくれてるの?」

垣根「あぁ、お前にヤンデレ化されたら困るって」

吹寄「だから何よそれは・・・」

垣根「なんでもない」

二人が競技場へ向かう

限りなく近く

でも、決して重なることはない歩幅で
832 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:38:16.76 ID:I6r1BoMq0

垣根「・・・なぁ、辛くなったら相談しろよ?」

放送席で、垣根が吹寄につぶやく

吹寄「・・・優しくされたら、もっと好きになるわよ」

垣根「だから最終手段として」

お前のことは嫌いじゃないし、と垣根が付け足す

吹寄「そうね・・・分かったわ」

垣根「ま、そういうこと」
833 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:40:11.20 ID:I6r1BoMq0
マイクの電源を入れる

四日目、折り返しの日だ

観客席はすでに満員

選手達も、準備を終えている

垣根「・・・吹寄、行くか」

吹寄「えぇ」

ニヤリ、と二人が笑う

最高の友情がそこにはあった


垣根「大覇星祭四日目!!!!」

吹寄「始まります!!!!!!!!!!!!!!!!」


観客席から、今まで以上の声援が上がった
834 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/12(金) 22:43:53.59 ID:I6r1BoMq0
さて、今日はここまで

明日には新スレの予感

もしかしたら最短記録かも

でもそんなのはどうでもいいww


さて、今日やりたかったのは吹寄さんの失恋

垣根も彼女のことはわりと気にいっていて、それゆえに辛いですね

でもこの二人は友達としてやっていけるでしょう

シリーズ通して、まともな失恋話は初めてだったりするかも

あんま上手い文章は書けませんが

まぁそこはご愛嬌でw

明日は大覇星祭四日目

上琴、未元定規+吹寄、そしてテっくん達がメインになるかと

変態カップルはおやすみww

とりあえず、吹寄は大好きなキャラです

あの胸に挟まれ(ry

だから、失恋はさせたくなかったけど

彼女のメンタルの強さを描けたのでよしとします

たまーに吹寄さんは出してあげたいな

心理さんヤキモチ要員としてw

では、おやすみなさい

835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/08/12(金) 22:46:27.36 ID:jQZfo/DAO
相変わらず速さだねww
しかし、そろそろ鯖に速さが足らなくなる頃だよ
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/12(金) 23:04:12.52 ID:H+3kR3G70
変態カップルはお休みだと・・・あれ、誰か変態カップルの元に来る予定があったのに描写すらされなかったと言うことか。
某■■より空気なキャラが出たということか
よかったな■■
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 23:33:52.70 ID:9fgKhzOIO
なんか新ジャンルが二つも出たぞ
「吹寄ヒート」とか「ヤンデレ吹寄」とか
838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/12(金) 23:35:54.17 ID:0He7+XIRo
何故か吹寄が叫んでる時に笑ってしまった自分が大嫌いだ!!
839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/13(土) 01:20:23.53 ID:Xv4Am8r80
吹寄って普通にかわいいよな?よな?
840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/08/13(土) 02:19:43.36 ID:IzZt5eICo
そして輝く
841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/13(土) 06:27:38.00 ID:sCGt0ZvDO
ウルトラソウッ!!
842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/13(土) 06:34:04.77 ID:DK1vQyZDO
俺は>>1がクーガー兄貴の生まれ変わりだと信じている
843 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:20:37.43 ID:h9JEQobs0
とりあえず


吹寄は可愛いよ、うん

かなーり可愛い

でもこのスレでは誰とも結ばせないもんね!

おはようございます

続きはそろそろ
844 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:35:05.93 ID:h9JEQobs0
上条「はぁ・・・四日目ともなると種目が尽きるな・・・」

美琴「そうよね・・・」

二人はため息をついていた

競技場ではなぜかカバディが行われていた

もちろん、普段のテンションならちょっとつまらないな、くらいで済んだのかもしれない

しかし今日の二人は違った

昨日の夜遅くまで吹寄の騒動に巻き込まれてしまったのだ

845 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:35:32.77 ID:h9JEQobs0
上条「あーあ・・・でも吹寄は元気出たみたいだな」

上条が放送席を見る

そこにはいつも通りのアナウンスをしている吹寄がいた

もちろん隣には垣根もいる

美琴「なんだかんだあったけど・・・上手くいったみたいね」

上条「あぁ・・・立ち直れたのかは分からないけど」

846 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:36:13.91 ID:h9JEQobs0
上条が苦笑する

美琴「・・・疲れちゃったから昨日はできなかったね」

上条「あ、あぁ・・・そういえばそうだな」

美琴「今日は・・・ね?」

上条「も、もちろん!」

周りの観客に聞こえないように、静かに話す

847 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:36:48.53 ID:h9JEQobs0
美琴「うふふ・・・//」

上条「なんか幸せそうですね」

美琴「当麻♪」

上条「美琴♪」

二人は幸せなカップルだ

本当に幸せなカップルなのだ


848 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:37:24.89 ID:h9JEQobs0
吹寄「さぁて・・・少しはアナウンスしなくていいわね」

吹寄が少し体を伸ばす

垣根「・・・ほれ、スポーツドリンク」

垣根がそっとスポーツドリンクを差し出す

吹寄「・・・なに?なんか優しいと気味が悪いんだけど」

垣根「言っとくけど、俺は女性には優しいんだよ」

849 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:38:31.66 ID:h9JEQobs0
吹寄「・・・一応女性としては見てくれてるのね」

垣根「まぁ心理定規が一番だけどな」

垣根が笑う

心理「あら、嬉しい」

垣根「」

いきなり後ろから声が掛けられた

850 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:39:11.76 ID:h9JEQobs0
垣根「な、なんだいたのかよ」

心理「浮気の匂いがしたものでね」

垣根「しないって、俺はお前だけが好きなんだぜ?」

垣根が心理定規にキスをする

心理「・・・嬉しいわよ、嬉しいんだけど」

垣根「あぁ?」
851 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:39:57.94 ID:h9JEQobs0
吹寄「・・・」

垣根「あ」

垣根が何かに気づいたようにつぶやく

垣根「わ、悪い」

吹寄「いや、いいんだけど・・・貴様、よく放送席でそうもイチャつけるわね」

はぁ、と吹寄がため息をつく

垣根「恥じてないもん」

852 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/13(土) 09:40:19.17 ID:0aORH5Ys0
吹寄が誰とも結ばれないだと.......
>>1ぃぃぃぃぃぃ!!!てめぇぇぇぇぇ!!!
853 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:40:41.02 ID:h9JEQobs0
吹寄「・・・ねぇ、一応私はまだ傷ついてる途中なんだけど」

心理「・・・でも私たちには気を遣うなって言ってたじゃない」

吹寄「そ、それはそうだけど・・・」

少し吹寄がどぎまぎとする

垣根「じゃあいいだろ?心理定規、むちゅちゅのちゅー」

心理「そういうのはやめなさい」

854 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:41:39.86 ID:h9JEQobs0
>>852 はっはぁ!!!

失恋なんてなぁ!!簡単には忘れられないんだよぉ!!!!!!!!!!!!!



吹寄「・・・貴様・・・私をよほど怒らせたいようね」

吹寄が青筋を浮かべる

垣根「だってさ、ここで俺と心理定規が遠慮したらしたでお前は辛いだろ?」

吹寄「それはそうだけど・・・」

垣根「ほれ、ならいいだろ?」

吹寄「で、でも!」

なんだか悔しい

855 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:42:18.47 ID:h9JEQobs0
失恋しただけならまだしもその相手が目の前でイチャイチャしてるなんて

吹寄「・・・と、とにかく・・・もうちょっとそっとしておいて!」

心理「あら、意外とわがままね」

吹寄「それは百も承知よ!」

垣根「お前・・・泣いてんのか?」

吹寄「泣いてないわよ!」

856 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:42:59.75 ID:h9JEQobs0
心理「まぁ、しばらくは落ち着いてあげる」

心理定規が垣根の隣に座る

心理「・・・ただし、私はあなたには譲らないから」

吹寄「わ、分かってるわよ・・・」

垣根「なぁ、なんか危ない雰囲気じゃないか?」

心理「あなたを思ってるからよ」

857 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:43:48.64 ID:h9JEQobs0
吹寄「私は別にいいんだけど・・・」

はぁ、と吹寄がため息をつく

彼女はそこまで垣根とイチャイチャしたいわけではない

多分、ない

心理「・・・とりあえず、このややこしい三角関係をどうにかしないとね」

垣根「いや、吹寄は別に整理ついてるんだろ?」

858 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:44:41.38 ID:h9JEQobs0
吹寄「まぁ・・・一応はね」

心理「なんだ、そうなの?」

少しつまらない、といった感じで心理定規がため息をつく

吹寄「・・・心理定規さん、あなた結構・・・性格悪いわね」

心理「・・・あ、あら・・・そんなことを面と向かって言うなんて・・・あなたもなかなか」

吹寄「まぁ、私はそこまでじゃ・・・」

859 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:45:29.00 ID:h9JEQobs0
垣根(うっへぇ・・・これだから女の子は怖いなぁ)

垣根は冷や汗をかいていた

女の戦いは怖い

垣根「・・・俺は心理定規一筋なんですけど」

心理「あら、信じてるわよ?」

ニコ、と心理定規が笑う

なぜか少し引き攣っていたが

860 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:46:16.51 ID:h9JEQobs0
垣根「なぁ、吹寄もそれは分かってるんだよな?」

吹寄「まったく・・・その、少し言いすぎたわよ」

心理「はぁ・・・私も、なんかバカみたいだったわ」

垣根「・・・なぁ、俺はこの先ずっと吹寄さんと心理タソのこういったヤキモチ対決に巻き込まれるの?」

吹寄「別にヤキモチなんて妬いてないわよ」

心理「垣根、元はと言えばあなたが巻いた種よ」

861 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:46:59.95 ID:h9JEQobs0
垣根「俺は悪くないだろ・・・」

垣根が肩を落とす

競技はまだ終わりそうにない

こういうタイミングで終わってくれたら最高なのだが

吹寄「・・・とにかく、放送席は一応関係者以外立入禁止なのよ?」

心理「あら・・・そんなに垣根と二人だけでイチャイチャしたいのかしら」

862 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:47:29.29 ID:h9JEQobs0
垣根「俺はあなた様だけを愛していますから!」

吹寄「人前でイチャイチャするな!」

吹寄が垣根にオデコアタックをくらわす

垣根「えぇ!?俺だけ!?」

吹寄「当たり前でしょ!」

垣根「な、なんか昨日のことがあってから吹寄さんはバイオレンス・・・」

863 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:48:00.22 ID:h9JEQobs0
吹寄「・・・殴るわよ?」

垣根「・・・怖い」

心理「まぁ、立入禁止なら帰るしかないわね」

心理定規が立ち上がる

垣根「帰っちゃうの!?俺をおいて!?」

心理「吹寄さんがいるから心配ないでしょ」

864 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:48:30.43 ID:h9JEQobs0
垣根「やだ!なんでそんなにラブコメにしようとするの!?」

心理「あら、刺激のある毎日は素晴らしいわよ?」

垣根「待って!刺激が強すぎたらウサギは死んじゃうの!」

心理「あなたはウサギじゃないから大丈夫よ」

手を振りながら心理定規が去っていく

残された垣根は戸惑っていた

865 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:48:58.64 ID:h9JEQobs0
垣根「あ、あの・・・」

吹寄「・・・そ、それはまだ貴様のことは・・・ちょっと好きだけど」

垣根「あ、ここでデレるんですか」

吹寄「だからって、二人のジャマなんかしないわよ」

垣根「はぁ」

吹寄「それに昨日泣きまくったおかげでかなり整理もついたし」

866 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:49:34.52 ID:h9JEQobs0
垣根「ふーん・・・なんか開き直り?」

吹寄「貴様・・・本当に私を怒らせるのが上手ね」

吹寄が拳を握る

グーだ

垣根「こらこら、俺は初恋相手だろ?」

吹寄「別に恋なんかじゃないわよ!」

867 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:50:19.20 ID:h9JEQobs0
垣根「あれれー?好き、大好き、なんて言ってたのはどこの」

吹寄「二回死ね!」

吹寄が拳を振りかざす

垣根「ひぃっ!危ないだろうが!」

吹寄「なんで避けるのよ!」

垣根「あぁもう!素敵なラブコメで十分だ!」

868 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:50:58.82 ID:h9JEQobs0
吹寄「貴様は脳天気ね!」

垣根「なんでだよ!?このくだらない人生、真面目に生きたら損だよ!?」

吹寄「こんなののどこがよかったのよ昨日までの私!?」

垣根「過去を全否定!?」

ぎゃーぎゃーと二人が騒ぐ

昨日のあんな騒動なんか忘れて

普通の友達に戻っていた


869 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:51:56.79 ID:h9JEQobs0
テクパトル「はぁ・・・なんという幸せだろう」

19090「テっくん♪」

テクパトルは感動していた

17600号が「たまには二人きりにさせてやるよ」と言って他のミサカの世話を引き受けてくれた

昨日に引き続き、今日も二人きりなのだ

テクパトル「今日はどこ行くか?」

870 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:52:27.33 ID:h9JEQobs0
19090「そうですね・・・テっくんは競技を見たいんですよね?」

テクパトル「お前に合わせるよ」

テクパトルが微笑む

19090「で、では一緒にかき氷を食べましょう!」

テクパトル「かき氷?いいけどなんで?」

19090「あのキーン!という感覚を二人で味わってみたいのです!」

871 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:53:01.20 ID:h9JEQobs0
19090号が拳を握り締める

テクパトルには分からないが、何か興味があるのだろう

テクパトル「了解、そうしようか」

19090「♪」

幸せな時間

このカップルが一番、大覇星祭を満喫しているかもしれない


872 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:53:32.90 ID:h9JEQobs0
エツァリ「・・・トチトリ、久しぶりです」

トチトリ「よっ、元気そうじゃないか」

ショチトル「・・・お前も相変わらずで安心したよ」

トチトリ「いやぁ、学園都市はやはり空気がまずいな」

そんなことを大声で言う

たしかに、少し淀んではいるのだが

873 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:54:09.41 ID:h9JEQobs0
ショチトル「そういうこと言ったら刺されかねないぞ」

エツァリ「いえ、ないですからね」

トチトリ「すっかりこちらの住人だな、二人とも」

トチトリが笑う

彼女も今では魔術からは距離を置いている

正確にはあの組織から、だが

874 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:55:04.80 ID:h9JEQobs0
そもそも組織自体壊滅してはいた

ただ、やはり残党などが名を引き継いで後継となる組織を作っていたりもする

そういうめんどくさいやり取りが続く世界なのだ

トチトリ「こちらは組織はあまりないみたいだな」

エツァリ「昔は暗部がありましたが・・・今は」

学園都市は一つの大きな組織と言ってもいいだろう

875 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:55:35.35 ID:h9JEQobs0
その中で対立する派閥もあるが、基本は統括理事会に従っている

なのでいくつも組織がありすぎてゴチャゴチャ、ということにはならない

そこは魔術側よりも楽なのかもしれなかった

トチトリ「そういえばエツァリは普段の顔に戻ったのだな」

エツァリ「えぇ、こちらでもずっと」

トチトリ「やはりそちらのほうがしっくりくる」

876 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:56:15.06 ID:h9JEQobs0
トチトリが嬉しそうに笑う

海原の顔をしていたときはぶつくさと文句を言っていたような気がする

顔で選んだ、とか女に取り入る、とか

ショチトル「とりあえず移動しようか」

トチトリ「そうだな」

アステカ出身の三人は

競技場へ向かった


877 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:56:44.51 ID:h9JEQobs0
垣根「・・・なぁ」

吹寄「分かってる、ヒマなんでしょ」

垣根「あぁ・・・」

今は綱引き、紅白対抗戦が行われていた

ベタな種目だがそれゆえに盛り上がっている

つまり、垣根達が無理に盛り上げなくてもいいのだ

アナウンスとしてはヒマになってしまうため複雑だった

878 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:57:10.31 ID:h9JEQobs0
垣根「日常会話でもしようか」

吹寄「あら、貴様に出来るの?」

垣根「とりあえずおっぱいを揉ませてください」

吹寄「やはり貴様には無理ね」

吐き捨てるように吹寄が答える

吹寄「第一、貴様は声フェチだって言ってなかった?」

879 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:57:36.33 ID:h9JEQobs0
垣根「心理定規フェチ、かな」

吹寄「惚気はやめなさい」

はぁ、とため息をつく

垣根「ヤキモチか?」

吹寄「だから整理はついたのよ」

垣根「ホントにか?」

880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/13(土) 09:57:51.92 ID:JcKmwrDE0
ていとくん、おまえのイケメルヘンはその程度か!
盛り上げろよ、綱引きを!
もっともっと熱く盛り上げるんだよぉぉぉぉっ!!
881 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:57:53.86 ID:h9JEQobs0
吹寄「気を遣われて距離を置かれたら辛かったかもしれないわ」

垣根「じゃ、今まで通りに友人でいいだろ」

吹寄「・・・ちょっと残念だけどそれでいいわよ」

垣根「こりゃフラグを残していきますねぇ」

吹寄「・・・初恋が叶わないのがどれほど辛いか」

マイクを切って吹寄が言う

882 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:58:19.21 ID:h9JEQobs0
垣根「俺の初恋相手は心理定規だもん」

吹寄「・・・なぜだがムカつくわ」

垣根「なに?やっぱりヤキモチ?」

吹寄「貴様・・・私で遊んでるでしょ」

垣根「遊ばれたいのか?」

吹寄「・・・」

無言で垣根の椅子を蹴り飛ばす吹寄

883 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:58:45.91 ID:h9JEQobs0
垣根「な、なんかヤンキーになってないか?」

吹寄「私は至って真面目よ?」

垣根「俺の知ってる真面目ってものには椅子を蹴り飛ばす、は入ってないんだけど」

吹寄「貴様の知識は狂ってるもの」

悪びれた様子もなく吹寄がそっぽを向く

垣根「てめぇ・・・揉むぞ」

884 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:59:12.16 ID:h9JEQobs0
吹寄「貴様に揉まれるほど遅くはないわ!」

垣根「あぁ!?俺が遅い!?俺がスロゥリィ!?」

吹寄「そうよ!」

垣根「冗談じゃねぇぞぉぉぉぉ!」

垣根が吹寄の後ろに素早く回る

吹寄「な、ほ、本気!?」

885 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 09:59:38.47 ID:h9JEQobs0
かつては黒子の胸を揉んだこともあったような気がする

彼は意外とそういういたずらを行うのが好きだ

相手のかなりうろたえたリアクションというのは面白い

垣根「ほれ!」

プニ、となんとも豊満な胸を揉む

心理定規、美琴、黒子に続き通算四人目の被害者だろうか

886 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 10:00:05.61 ID:h9JEQobs0
吹寄「・・・」

垣根「あ?リアクション無しか?もしかして感じた?」

垣根が吹寄の顔を覗き込む

真っ赤だ

ただし、照れている感じの真っ赤ではない

これは

吹寄「分かったわ、貴様に恋してたなんて絶対勘違いだったと」


887 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 10:00:31.13 ID:h9JEQobs0
怒っているときのものだ

垣根「ふ、吹寄さんはおっぱい大きくて素晴らしい・・・」

吹寄「失せろ垣根!」

何度目かのオデコアタックが炸裂する

垣根「またかよ!?」

体が宙を舞った

あの破壊力はどこから生まれるのだろう

絶対おかしいよ、と垣根が涙ぐむ

吹寄「ふん、貴様なんかに惚れるわけがないわよね、そうよ」
888 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 10:00:59.93 ID:h9JEQobs0
さて、いったん休憩

エイプ取りにいってきますw
889 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) :2011/08/13(土) 10:07:53.98 ID:ndy/spBR0
もぐもぐごっくんをやってください(男女で違うものを)
890 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 10:49:02.34 ID:h9JEQobs0
>>889 いや、あれは音声がないとシュールになりますんでww



では続き

エイプ意外と乗りやすいんだね
891 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 10:50:19.29 ID:h9JEQobs0
垣根「・・・自分の愛を否定だなんて、悲しい子」

吹寄「・・・なにか言った?」

垣根「ひぃっ!!失恋した吹寄さんはバイオレンス!?」

吹寄「いつまでそのネタを引っ張るつもりよ!」

吹寄が垣根にスポーツドリンクを投げつける

過去は過去

今は今

それが吹寄制理だ
892 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 10:51:43.80 ID:h9JEQobs0
吹寄「まったく・・・それより、なかなか今は盛り上げる必要がないわね」

垣根「なーんか、俺たちまで中弛み?」

吹寄「私はしてないけど」

垣根「聞いたー?みなさん聞いたー?中弛みしてるみなさん聞いたー?」

吹寄「あ、終わったみたいね」

綱引きが終わったらしい

垣根「次は・・・あ?なにこの魂の叫びって競技?」
893 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 10:53:23.85 ID:h9JEQobs0
吹寄「あぁ、何か一言叫ぶ競技よ」

垣根「ワーオ、シンプルかつバカ」

吹寄「・・・私も叫んでこようかしら」

垣根「ストレス発散にはいいかもな」

二人が立ち上がる

垣根(へへへ、俺の叫びを聞け!)

吹寄(あーあー、声の調子はいいわね)
894 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 10:54:25.21 ID:h9JEQobs0
上条「へぇ、叫ぶ競技か」

美琴「ねぇ、やってみない?」

上条「いいな」


削板「これこそ!!俺の競技だ!!」

黒子「わたくしも行きますの!!」


一方「・・・やろォじゃねェか」

番外「ミサカもー」
895 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 10:55:35.52 ID:h9JEQobs0
エツァリ「では自分も」

ショチトル「私も行こうかな」

トチトリ「ついでに私も」


■■「私の叫びは。天まで届く」


テクパトル「俺も行こうかな」

御坂妹「ではミサカを代表してミサカが」

17600「がんばれよ」

20000「スカっとするのを頼むぜ」
896 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 10:57:07.69 ID:h9JEQobs0

垣根「さーて、始まりました!!魂の叫び!」

吹寄「ただ叫ぶ、それゆえに点数などありません!!」

垣根「マイクも使わず、空へと放て!!」

吹寄「あなたの思いをぶつけてみせろ!!」


上条(よし、俺は美琴への愛を叫ぶ!!)

垣根「まずは上条選手!!!!!!!!!!!!!!!!!」


上条「美琴ーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



上条「愛してるーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
897 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 10:58:32.81 ID:h9JEQobs0
ひゅー、と観客席から冷やかしの声が飛んで来る

垣根「さぁ、御坂選手!!」

美琴「う、うん!!!」


美琴「私だって!!!!!!!!!!!!!!!!!」

美琴「負けないくらい愛してるわよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

さらに、冷やかしの声が高まる

垣根「いやぁ、すがすがしいほどのイチャつきぶりでした!!」

吹寄(はぁ・・・風紀が乱れるわ)
898 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 10:59:47.29 ID:h9JEQobs0
エツァリ「では自分が」


エツァリ「変態ではありません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エツァリ「たとえ変態だとしても、それは変態という名の紳士です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

垣根「はい、次は誰?」

吹寄「汚らわしい」

エツァリ「」


ショチトル「では」

トチトリ「私達の叫び」
899 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:01:00.10 ID:h9JEQobs0
ショチトル「エツァリぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

トチトリ「お兄ちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ショチトル・トチトリ「私を食べてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

エツァリ「」


垣根「ご覧の通り、エツァリは変態です」

吹寄「汚らわしい人種ね」

垣根「はい、次ー」
900 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:02:38.28 ID:h9JEQobs0
削板「こんじょぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

黒子「ジャッジメントですのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

垣根(暑苦しいが、これも叫びだな)

吹寄(本当はこういう趣旨よね)


テクパトル「愛してるぞぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

17600「テクパトルぅぅうううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



19090「//」

20000「17600号がボケにはしった」

御坂妹「しかもスベりました、とミサカは観客席の素っ頓狂な顔を見ながら苦笑します」
901 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:03:57.04 ID:h9JEQobs0
一方「俺は!!!!ロリが!!!!!!!!!!!!!!!!!」

一方「大好きだァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

番外「そんな!!!!!!!あなたが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

番外「大好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


垣根「いやぁ、これはいい競技ですね」

吹寄「次は・・・■■選手!!」


■■「ふふ。私の出番」
902 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:04:59.84 ID:h9JEQobs0
■■が競技場の中心に立つ

なぜか観客席は盛り上がっている

彼女はかなり人気者になったようだ

■■「私は」


■■「いつでも。後ろにいる」

シーン、と静まり返る場内

叫んでいないのに

なぜか、その声は遠くまで響いた
903 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:06:22.92 ID:h9JEQobs0
垣根「つ、次は俺な!!!」

垣根が競技場へと出る

垣根(あれ、心理定規も叫ぶのか・・・なら)


垣根「心理定規ォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

垣根「ずっとそばにいろよなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


心理「あら素敵」

吹寄「バカップルね」

ひゅーひゅー、と観客席から口笛が聞こえる

垣根「次は吹寄選手!!!」
904 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:07:34.80 ID:h9JEQobs0
吹寄「じゃあ、行くわよ」

吹寄が息を吸い込む

少し上下する胸に目が行くのは男の性だ


吹寄「垣根ぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


上条(おぉ!?)

美琴(何を叫ぶのかしら!?)

心理(見ものね)



吹寄「胸揉むんじゃねぇよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

垣根「」
905 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:09:00.95 ID:h9JEQobs0
吹寄「あー、スッキリした」

垣根に何かいろんなものが投げつけられる


土御門「俺たちの最後の砦を!!!」

青ピ「まさか垣根がダークホースやったなんてなぁ!!!!」

小萌「そういうのはダメなんです!!!!」

■■「セクハラ」


垣根「・・・それでも僕は、やってない」

吹寄「やったわよ」
906 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:10:18.90 ID:h9JEQobs0
心理「さて・・・私ね」

心理定規が立ち上がる

最後の一人だ

心理「はぁ、あまり大声を出す柄ではないけど・・・」

こういう機会にやってみるのもいいか、と心理定規が息を吸う

上条(心理さんの叫びか)

美琴(なに言うのかな)
907 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:11:51.03 ID:h9JEQobs0
心理「はぁ・・・」

ちょっと息を吐き

そして、叫ぶ


心理「ちょっと垣根とラブコメ出来て胸がデカイからって調子に乗るんじゃねぇよ新参者ぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

心理「泥棒猫はシュレディンガーの刑よ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「かっけーっす姉さん!!!!!!!」

「惚れました姉さん!!!!!!!!!!!!!!!!」

あちこちからそんな声が聞こえる
908 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:13:01.86 ID:h9JEQobs0

吹寄「こんな競技、しなければよかったわ・・・」

垣根「あぁ、俺も今はそう思ってる」

吹寄「・・・次は?」

垣根「つまんない競技、もうやる気でない」

吹寄「・・・スポーツドリンク、いる?」

垣根「サンキュー・・・」

この競技での被害者はこの二人だろう

そっと、溜め息をついた
909 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:14:20.46 ID:h9JEQobs0

黒子「さて・・・」

初春「競技に行ったと思ったらもう帰って来たんですか」

削板「空間移動ってすごいよな」

黒子「まだまだ仕事は山積みですの・・・」

風紀委員の支部

黒子は目の前の学生達を見ていた

たくさんの熱中症患者だ
910 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:15:43.61 ID:h9JEQobs0
削板「まったく・・・あれほど水分補給は呼びかけてるのにな」

黒子「それで減るなら苦労しませんの」

黒子がスポーツドリンクを開ける

ただで飲み物がもらえる、ということで冷やかしにくる生徒もいた

初春「大抵は削板さんを見たら逃げますけどね」

削板「?ウイーハルさんに驚いてるんだろ?」

初春「・・・もうそれでいいです・・・」
911 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:16:50.67 ID:h9JEQobs0
黒子「・・・少し疲れましたの」

はぁ、と黒子が椅子に座る

気のせいか、少し顔が赤い

削板「なんだ、もしかして熱中症か?」

削板が黒子に近づき、スポーツドリンクを渡す

黒子「えぇ・・・そうかもしれませんの」

削板「お大事にな」
912 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:18:07.84 ID:h9JEQobs0
黒子「ですが、ここで休むわけには・・・」

削板「黒子!!!」

削板が黒子の言葉をさえぎる

削板「俺は!!この周りの学生は知らない!!!!!!!!!!!!」

黒子「は、はい」

削板「でも、知らない学生にでさえ治ってほしいと思っている!!!!!!!!!!!!!」

黒子「え、えぇ」
913 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:19:16.80 ID:h9JEQobs0

削板「ましてや愛しているお前なら!!!!!!!!!!!!!!!」

削板「なおさら治ってほしいのさ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

黒子「」ズキューン

初春(白井さんってこういうタイプに弱いんですね)

削板「絶対安静だ!!!!いいな!?」

黒子「はいですの・・・」

どこか虚ろな瞳で黒子が返事をする
914 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:20:32.72 ID:h9JEQobs0
それは、熱中症のせいではないだろう

黒子「で、ですが仕事は・・・」

削板「俺がやってやろう!!!」

削板が胸を叩く


それから少しして

たくさんの熱中症患者は帰っていった

治ったらさっさと帰りたくなるのだ

削板「ははは!!!!!!!!!!治ってよかったな!!!!!!!!!!!!!!!!」

この人が五月蝿いから、だ
915 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:22:08.40 ID:h9JEQobs0

ステイル「なにやら、競技場が騒がしいな」

少し競技場から離れた公園

そこでステイルはつぶやいていた

そのときちょうど「魂の叫び」が行われていたのだが

彼が知るわけはない

イン「ねぇステイル!!!」

ステイル「ん、なんだい?」
916 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:23:29.62 ID:h9JEQobs0
イン「なんかしようよ!!!」

ステイル「なんかって・・・」

ステイルは困っていた

傍から見たらデートだろう

男女が二人きりで仲良く公園のベンチに座っている

なかなかに魅力的なシチュエーションだ

だが、ステイルはあいにくそういうのは詳しくない
917 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:25:05.98 ID:h9JEQobs0
ステイル(本当なら・・・こう、デザートとか食べるべきなんだが)

ステイルはそれは違う、と考える

なぜならインデックスはすでにたくさん食事を取っているからだ

本人曰く「朝飯にもならないんだよ!!!」って言っているが

食べた量は恐ろしかった

書き連ねるのもイヤになるくらいに
918 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:26:22.99 ID:h9JEQobs0
イン「?どうしたの?」

ステイル「いや、なんでもないよ」

ステイルが苦笑する

どうすればいいのか

かと言ってイノケンティウスを呼んだら

「自分で決めな、お前の恋だ」

なんて言うに決まっている

ステイル「何しようかな・・・」
919 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:27:46.78 ID:h9JEQobs0
イン「ステイル、そこは男らしくすぱ!!っと決めてほしかったんだよ」

ステイル「そ、そうかい?」

少しステイルは焦ってしまう

嫌われたかな、と

イン「でも、私も特にしたいことはないし・・・」

ステイル「うーん・・・」

ステイルはそもそも娯楽に興味なんてない
920 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:29:38.79 ID:h9JEQobs0
趣味はなんですか?と聞かれたら

「異端審問です」

と答えてしまいそうな人間だ

好きなものはタバコ、インデックス

それだけだ

カラオケ、と言ったら「あのうるさいところか」

で済ませるし

ゲーセン、と言ったら「sのうるさいところか」

で済ませてしまう
921 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:31:47.50 ID:h9JEQobs0
つまり、彼は年齢相応ではないのだ

妙に大人びたところはあるし、身長だって大きい

ときどき幼いところもあるが、それもあまり見せはしない

イン「ねぇ、聞いてるの?」

ステイル「あ、あぁ」

イン「じゃあ、なんて言った?」

ステイル「え、えっと・・・」

聞いてなかった
922 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:33:48.74 ID:h9JEQobs0
さきほどから何かインデックスがしゃべっていた

それは分かっている

しかし、考え事をしているときは周りの声はなかなか聞こえない

それでも聞いていた、と言った以上は答えなければならない


ステイル「あ、あの雲がおいしそうに見える、って」



インデックスはそんなことを言っていた

それをふと思い出して
923 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:35:14.02 ID:h9JEQobs0
イン「あ、ちゃんと聞いてたんだ!!」

嬉しそうにインデックスが笑う

ステイル「・・・あぁ」

同じだった

あの頃と

ステイルに完全記憶なんてない

なのに、あの日が何日だったか、何時だったか

空にどんな雲が浮かんでいて、どんな話をしていたか
924 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:36:18.48 ID:h9JEQobs0
そして

イン『あの雲、美味しそうなんだよ!!!!!!!!!!!!!!』

そんなありきたりな台詞だって

覚えていた

なに一つ忘れずに

ステイル「・・・君は変わらないな」

イン「?何が?」
925 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:37:19.69 ID:h9JEQobs0
ステイル「いや、なんでもないよ」

苦笑しながらステイルが答える

彼にはどうしようもなかった

記憶を消したのは彼だ

それを取り戻すことはできない

だからこそ、今はこうして向き合っている

過去のインデックスではなく

今のインデックスと
926 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:38:24.79 ID:h9JEQobs0
イン「ねぇ、何するの?」

ステイル「そうだな・・・」

とりあえず、タバコを取り出す

ニコチンとタールのない世界は地獄

それが彼の座右の銘だった

イン「あ!!吸っちゃダメなんだよ!?」

ステイル「い、いいだろう!?」
927 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:40:12.19 ID:h9JEQobs0
イン「ダメなんだよ!!」

インデックスがタバコを箱ごと取り上げる

ステイル「あぁ・・・」

ショボーン、とステイルが顔をしかめる

イン「いぃ!?タバコは癌の発生を進めるんだよ!?」

ステイル「そ、それは医療書の知識かい?」

イン「常識なんだよ!!!!」
928 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:41:10.29 ID:h9JEQobs0
イン「まったく、ステイルは少し目を離したら・・・」

ステイル「す、すまない」

どうもインデックスには強気に出られない

そう、あの教師と同じで


小萌「あー!!!神父さん、またタバコを!!」

そう、あの教師と


ステイル「え?」
929 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:42:35.30 ID:h9JEQobs0
イン「あ、こもえなんだよ!」

小萌「シ、シスターちゃんがタバコの箱を持っているんです!?」

ステイル「あぁ、それは僕・・・」

小萌「あなたがすすめたんですね!?」

ステイル「え、えぇ!?」

イン「ステイルがタバコを吸っているなんて面白くないシャレなんだよ!!!」

ステイル「な、何を言っているんだい!?」

小萌「人にまですすめるだなんて・・・」
930 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:44:07.53 ID:h9JEQobs0
ステイル「い、いえ!!違うんです・・・」

小萌「神父さん!!」

ステイル「は、はい」

小萌「先生は心配なのですよ!?それ以上吸い続けたらあなたはいずれタバコの神様になっちゃうんです!!」

ステイル「僕は子供じゃないからそういう脅し文句は・・・」

小萌「先生からしたら子供なのです!!」

すごい剣幕で小萌が迫る
931 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:45:11.62 ID:h9JEQobs0
イン「ねぇ、こもえはどうしてここに?」

小萌「そ、それは・・・」

イン「なんだかタイミングがいいんだよ」

インデックスが小萌を睨む

歳では小萌のほうが上なのに、インデックスが見下ろす形になっている

面白いな、とステイルは場違いなことを考える

イン「もしかして」
932 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:46:38.97 ID:h9JEQobs0
イン「ステイルを追いかけていたの?」

小萌「ち、違うんですよ!?誰も神父さんとシスターちゃんが仲良くしててヤキモチなんて・・・」

イン「やっぱり!!」

ステイル(な、なにかめんどうなことになったな)

イン「ステイルは私の友達なんだよ!?」

小萌「ど、どう見ても二人はカップルさんなのです!!」

ステイル「えぇ!?」
933 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:48:46.36 ID:h9JEQobs0
小萌「先生としては見逃せないのですよ!!」

イン「なんで!?」

小萌「そ、それは不純異性交遊だからです!!」

イン「不純じゃないんだよ!!」

二人の女性?がにらみ合う

どう見ても子供同士のケンカだが

ステイル「き、君たち・・・」
934 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:49:59.59 ID:h9JEQobs0
イン「ステイルは黙ってて!!」

小萌「そうなのです!!」

ステイル「は、はい!!」

ステイルが少し冷や汗をかきながら返事をする

女性というのは怖い

魔術なんかよりもずっと


ステイル(女性とは・・・難しいな・・・)
935 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:51:22.61 ID:h9JEQobs0


■■「結局。吹寄はあのあと垣根に復讐したのね」

放送席に一人のお客さんがいた

影が薄い人だ

なんて名前だっけ?と垣根は首を捻る

知っていた気もするが

吹寄「まぁ、おかげでスッキリしたわ」

■■「私も。失恋したときはそうだった」
936 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:52:41.82 ID:h9JEQobs0
■■が遠い目をする

彼女が失恋したのはいつだっただろうか

イヤなことは早く忘れる主義なのだ

正確な日にちは覚えていない

ただ、冬の寒い日だったのは覚えている


上条「俺さー、彼女ができたんだ!!!」

そんなことを、上条から聞かされた
937 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:53:48.48 ID:h9JEQobs0
■■「・・・彼女?」

上条「あぁ、前々から好きだったんだけどな!」

それから延々と話を聞かされた

彼女はあの超電磁砲であること

自分を助けようとしてくれたこと

かなり自分を愛してくれていること

そして
938 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:54:42.35 ID:h9JEQobs0
上条「ホント・・・不幸だらけだったけどさ」


上条「今、幸せだよ」

彼が幸せだということ

それを知ったとき

彼女は恋を失った

いや、捨てたのだろうか

■■「おめでとう。死ねリア充」
939 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:55:42.29 ID:h9JEQobs0
上条「そ、それひどくないか!?」

土御門「いやー、そうだったのかにゃー」

青ピ「へぇ、カミやん・・・」

上条「うわぁ!?」

■■「当然の。報い」

上条「た、助けて!!」

それから、長い時間が経った
940 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:56:38.68 ID:h9JEQobs0

■■「忘れるのには。時間がかかった」

吹寄「・・・上条のことを?」

■■「違う」

垣根「じゃあなにを」


■■「自分の中に生まれた感情を」

■■「忘れてしまうのには時間がかかった」
941 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:57:45.37 ID:h9JEQobs0
■■「今となっては。あれがなんだったのか分からない」

吹寄「・・・そうなの?」

垣根「・・・そっか」

■■「ねぇ、垣根」

■■が垣根を見つめる

その目は少し怒っているようだった

■■「私は。あなたが憎い」
942 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 11:59:11.12 ID:h9JEQobs0
垣根「・・・なんで?」

■■「私の友達を。吹寄を泣かせたから。憎い」

吹寄「・・・」

■■「でも。吹寄はあなたに恋をした」

■■「それは。とてもいい経験だったと信じてる」

■■「それだけは。お礼を言いたい」


■■「ありがとう」
943 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:00:30.64 ID:h9JEQobs0
垣根「・・・お前に礼を言われる筋合いはねぇよ」

■■「だとしても。私はお礼を言いたかった」

■■「そして。殴り飛ばしたい」

吹寄「ひ、姫神・・・」

■■「垣根」

垣根「なんだよ」

垣根が答える

少しだけ、辛そうな顔をして
944 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:04:28.91 ID:h9JEQobs0
垣根「・・・なんか、言いたいのか?」

■■「・・・吹寄があなたを好きだったことを覚えていて」

吹寄「・・・」

垣根「なんで?辛いだけだろ」

垣根が顔をしかめる

それはとても辛いことだ

忘れてほしいはずだ
945 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:05:38.28 ID:h9JEQobs0
垣根「吹寄は今忘れようとしている」

垣根「なら、俺も忘れなきゃならないだろ」

■■「それ。違う」

■■が垣根を見つめる

垣根には分からない

彼は、失恋したことがない

だから、分かるわけがないのだ
946 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:06:46.53 ID:h9JEQobs0
■■「吹寄は。もしかしたらいつか誰かを好きになるかもしれない」

垣根「・・・」

■■「でも。そしたら今の気持ちを忘れてしまう」

■■「吹寄は忘れてしまうの」

垣根「だから俺に覚えとけってか」

はん、と垣根が鼻で笑う

そんなこと、できなかった
947 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:07:47.85 ID:h9JEQobs0
■■「そう。だけど。それに答える必要はない」

垣根「あぁ?」

■■「そして。それに縛られる必要も」

垣根「何が言いたいんだよ」

■■「・・・吹寄を犠牲にしたのよ。あなたは」

垣根「そりゃ分かってる」

■■「だったら。忘れないで」
948 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:09:48.15 ID:h9JEQobs0
■■「垣根。あなたは心理定規だけに愛されていたのではないと」

■■「吹寄だって。あなたが好きだったと」

■■「そして。幸せになって」

■■「吹寄があなたに抱いた思いの分まで」

■■「あなたは。幸せになる義務がある」

垣根「そして、権利もな」

垣根が笑う
949 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:10:50.94 ID:h9JEQobs0
吹寄「・・・姫神、ありがとう」

■■「当たり前のこと」

■■が席から立ち上がる

いつまでも放送席にいるわけにはいかないからだ

■■「ねぇ。垣根」

垣根「なんだよ」
950 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:12:04.48 ID:h9JEQobs0
■■「覚えていてね」

垣根「忘れられないさ」

垣根が真っ直ぐと前を見つめる

■■は振り返ったりしなかった

■■「忘れたら。もう取り戻せないから」

垣根「お前は忘れたのか?」

■■「えぇ。忘れた」
951 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:13:40.16 ID:h9JEQobs0
垣根「そうか」

■■「じゃあ。吹寄」

吹寄「なに?」

■■「あなたはできたら。忘れないでほしいな」

そう言って

■■はその場を去った


垣根「はぁ、忘れたほうが楽なのにな」
952 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:15:10.90 ID:h9JEQobs0
吹寄「・・・でも、姫神の言うことも一理あるわよ」

垣根「でもよ、俺はお前には前に進んでほしいんだぜ?」

吹寄「安心しなさい、私もそのつもりだから」

吹寄がスポーツドリンクを口に含む

少しだけ、生ぬるかった

垣根「・・・悪いな」

吹寄「だからなんで貴様が謝るの」
953 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:16:18.56 ID:h9JEQobs0
垣根「おっぱい揉んで」

吹寄「それは土下座しても足りないわね」

垣根「・・・なぁ、辛くないか?俺にはわからないけど」

吹寄「そうね・・・でも」


吹寄「伝えてみて、よかったのかも」

垣根「そうか?」

吹寄「貴様がどれだけ彼女に惚れているのかも分かったし」
954 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:17:58.51 ID:h9JEQobs0
垣根「ま、それはたしかによかったかもな」

ケラケラ、といつものように垣根が笑う

吹寄「・・・ありがとう」

垣根「なにが?」

吹寄「・・・貴様に恋をできて、よかったかもしれないわ」

垣根「失っただけ辛い思いもしただろ」

吹寄「そうね」
955 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/13(土) 12:18:36.31 ID:HA0i+IXe0
頑張れステイル!!
956 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:19:17.96 ID:h9JEQobs0
垣根「おっと、競技が変わるぜ」

垣根がマイクを握る

次は障害物競走のようだ

吹寄「・・・でも、案外こうやって友達としてやってるほうが楽しいかも」

垣根「俺もそう思うよ」

二人がマイクを握り締める

垣根「・・・よし、行くか吹寄!」
957 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:20:31.49 ID:h9JEQobs0
吹寄「えぇ!!」


垣根「目の前の障害なんのその!!」

吹寄「越えてみせるわ目の前を!!!」

垣根「目指すはゴールと感動を!!!!!!!!!!!!!」

吹寄「障害物競走!!!!!!!!!!」


二人のアナウンスは息がピッタリだった

やっぱり、こいつとは友達がいいなと垣根は笑っていた
958 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:21:35.63 ID:h9JEQobs0

■■(はぁ。熱く語ってしまった)

■■は一人で観客席に座っていた

障害物競走が始まり、観客席は盛り上がっている

■■(・・・恋か)

彼女だって恋をしていた

でも、それはもう思い出せない過去のことだ
959 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:22:35.06 ID:h9JEQobs0
上条当麻

彼に救われて、どれだけ彼女の人生が変わったであろうか

彼に救われて


彼女の心はどれだけ動いただろうか

叶わないかも、とは思っていた


しかし、叶うかも、とも思っていた
960 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:23:24.70 ID:h9JEQobs0
だからこそ

彼に恋人ができたときいたとき

心は音を立てて崩れた

寮では泣きじゃくった

声などあげず

ただひたすらに

それからしばらくは塞ぎこみそうにもなった
961 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:24:28.34 ID:h9JEQobs0
失ってこそかけがえのないものになるのかもしれない

かけがえのないものは失う運命にあるのかもしれない

彼の右手は、彼女の幻想さえも壊してしまったのだ

彼女を救ってくれたあの右手は

そのときは、彼女を傷つけた

辛くて、憎くて

そして何より情けなくて
962 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:25:26.09 ID:h9JEQobs0
たとえばもっと早く伝えていれば

たとえばあの時出会っていなければ

たとえば今からでも遅くないなら

そんなくだらない可能性を

ただただ追い求めてしまっていた

それも、昔のことだ

いつしか、彼のことをなんとも思わなくなってしまった
963 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:26:21.94 ID:h9JEQobs0
仲良しの友達

クラスメイト

いつも話す友人

昔は、それ以上を求めていたのに

なぜか、いつの間にかそれに甘んじてしまった

彼を抱きしめたいとも思わなくなり

彼女の恋は、いつの間にかなくなっていた
964 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:27:24.20 ID:h9JEQobs0
■■(いつからだったかな)

恋が終わったのは

それは始まるときは輝かしく

そして、終わるときはあっけなく

彼女の心の中にあったはずのそれは

空のどこかへ消えていった

彼女には翼はなく

もう、それを拾い集めることは叶わなかった
965 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:28:37.09 ID:h9JEQobs0
■■(・・・なんだか感傷的になってしまった)

■■が苦笑する

こんなことを思い出しても、もう胸は痛まない

上条が美琴といるのを見ても

いつの間にかなにも思わなくなった

それが当たり前になったのだ

まるで、最初からそうだったかのように
966 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/13(土) 12:29:09.00 ID:HA0i+IXe0
あれ?おかしいな。画面が見えないよ・・・・。
967 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:29:34.95 ID:h9JEQobs0
だからこそ

その恐ろしさを知っているからこそ

■■(吹寄。あなたは忘れないで)

彼女には忘れてほしくなかった

彼女は忘れたりしなくても

きっと前に進めるから

弱い自分と違って、強い彼女は
968 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:30:36.33 ID:h9JEQobs0
■■(お願い)

忘れたらいけないことがある

吹寄にとっても、彼女にとっても

それはあったはずだ

彼女は忘れた、そして取り戻せないのなら

■■(あなたは。忘れたらいけない)

一番の親友である彼女には

覚えていてほしかった
969 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:31:51.24 ID:h9JEQobs0
失恋なんて、おかしな言葉だと彼女は思っていた

失うためには、一度得なければならない

彼女は、得る前にそれを終わらせたのだから

失恋ではないのだ、と

■■(言うなれば・・・終恋かしら)

そっと、笑う

自嘲の笑みか、それともそれ以外か
970 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:33:06.17 ID:h9JEQobs0
垣根「おっと!!!転びました、がんばれ!!!」

吹寄「こら!!そういうことは言うな!!」


■■(大丈夫だから。あなたは強いから)

きっと、彼女は前に進めるから

彼女が進みたかった未来へ


■■(大覇星祭。楽しいな)


まだまだ、四日目

折り返しである
971 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:38:48.81 ID:h9JEQobs0
とりあえず新スレはこちら


http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1313206497/

三日をきったのは気にしない

今週は月曜と明日しかバイトがなかったからだ

それだけ
972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/13(土) 12:39:53.31 ID:Zv5wJwoq0
失恋と三角関係がこのスレの主成分だな
あと削板と黒子の青春とウイーハルさんの微妙な出番と、テっくん爆発しろって気持ち
973 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/13(土) 12:43:39.48 ID:SFL/ilEDO
青いし若いよなぁ……
そんな気持ち忘れて、体裁の良い都合よい恋愛しかしなくなって
傷つかせるのが面倒だから深入りしない付き合いしかしなくて………
戻りてーな
974 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 12:52:52.04 ID:h9JEQobs0
>>972 今回は、いつものグダグダより人間関係を描きたかったんですよねw

吹寄さんはこれからもなんだかんだていとくんを見つめるでしょうし、ていとくんと心理さんはしかたねーな、と言いつつも仲良くすると

ウイーハルは可愛いですよ、テっくんは爆ぜろ

>>973 青い恋が美しいのか、熟した恋が綺麗なのか

空が青く見えるのは若いころだけらしいですね


ちょいとエイプの慣らしにいってきます

いい絵が取れそうだったら画像upってみたいけどまぁそこは気にしない


新約の最後読み直してはニヤニヤする俺ww
975 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(藤枝) [sage]:2011/08/13(土) 13:16:19.95 ID:HA0i+IXe0
いいな〜〜〜〜。こういうプラスになる恋をしてみたいな。
976 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/13(土) 13:28:32.27 ID:YmLRDMe/o
>>952
姫神の名前が隠れて居ないだと……!
977 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 13:43:59.20 ID:h9JEQobs0
あれだ

雨が降って来て帰ってきたwww


最悪なエイプデビューだべさw

姫神は吹寄には普通に呼ばれますよ、これからも


ではあとがきかな
978 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 13:48:43.48 ID:h9JEQobs0
あとがき

今回のスレは

吹寄さん失恋?&ていとくんのアフターケア

姫神さんのちょっとした過去

ステイルさんじゅうよんさい、小萌とインに挟まれる

テっくん爆ぜろ

そして、ていとくんは心理タソ好きなのになぜか他の女性にも優しいんだよ

をお送りしました


やりたかったことを詰め込んだので少しお粗末でしたね


でも、吹寄は強い子

そして俺のいとこ

可愛いよ吹寄ちゅっちゅ
979 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/13(土) 13:49:58.93 ID:ivvwnreSO
一味違っていい感じだったww
黒子可愛いよ黒子

しかし魂の叫びに参加したいww
980 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 13:52:46.99 ID:h9JEQobs0
ちなみに

>>1はまったくNTR属性ではないので今までどおりていとくんと心理タソはイッチャイチャ

吹寄も別にそれを見過ごしつつ、でも内面はちょっとヤキモチ、でしょうか

吹寄は明確にていとくんが好き、というよりも

初めて女性として見てくれた、初めて異性を感じた

からていとくんに恋をしたんでしょうかね

恋というよりも憧れに近いかも

「おっぱい吹寄」とか「うるせぇオデコ!」みたいな愛称をつけられてますが

それも、吹寄にとってはなんだかんだ特別な日常だったのかな、と


テっくんと他のミサカたちの関係に似てますね

こういうモヤモヤはそこまで好きではないのですが、姫神と吹寄は乗り越えられるでしょう、うん

あとステイルくんは貧乳萌えなのかな?

なーんでそんなロリに惚れるのかな?

セロリと仲良くなれそうです
981 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 13:57:12.97 ID:h9JEQobs0
>>979 さぁ、叫ぶのだ!!

一味違うを演出しようとしたら調味料を間違えた、そんな感じでしたね


で、ですね

吹寄と姫神まさかのレギュラー入り!?みたいな感じもありますが

彼女達は準レギュです

ていとくんが学校に乱入したり、上条さんの学園生活だったり以外はおそらく単発にしか出ないかと

個人的に未元定規が一番なんですが

ていとくんにもし心理定規以外の相手を選べ、と言われたら真っ先に吹寄を選びます

なんか知らないけど合いそうだし


でもこの二人は大好きだな・・・

ステインカップルよりも好きだな

たまに出してあげたいな・・・


でもね、吹寄が出る→大抵ていとくんと絡む→そしたら心理タソは第三者に徹する→ていとくんと吹寄結婚しろよ

の流れになりそうでいやだwww

ていとくんは心理タソ以外はいないんだよ、うん

982 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 14:01:21.56 ID:h9JEQobs0
では最後に

ていとくんのキャラクターについて

おそらくこのシリーズでもっとも理解不可能なキャラであり、インパクトを持たせたいキャラでしょうか

心理タソとは強い絆で結ばれてます

暗部を共に生きてきた仲間ですから

そこは過去に書いたていとくんシリアス、心理定規シリアスでもちょっとだけ書いたかな

彼の愛している唯一の女性であり、彼が欲している唯一の存在です


交友関係は

上条さんと美琴にはある種の憧れでしょうね

もしも彼と心理定規が暗部に堕ちなければ

あんな普通のカップルだったのかな、と彼は考えています

憧れ、羨み、そして守ろうとする

そんな感じでしょうか

このスレの二大カップルは上琴、未元定規です

そして上琴を守ろうとするていとくん

必然的に、一番恋愛系の絡みがあるのはていとくんになります

上琴の恋の悩みを聞いたりしてますし

983 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 14:05:27.09 ID:h9JEQobs0
吹寄との関係

わりとちょくちょくこの二人は絡ませてました

こういうことのフラグだったように見せかけてますが、昨日の失恋話は急遽考え付いたからやっただけ、計画的な犯行ではなかったんですw

でもいつかは書きたくなってたかも、失恋

ていとくんは吹寄をとても魅力的だとは思っています

しかし、それは恋愛対象としてではありません

しっかりしていて、大人びていて

でも、一緒にバカもやれる

何度か言っていますが、ていとくんには家族がいません

吹寄を母親の理想像に重ねているのでしょう

「おっぱいおっぱい」言ってるのも、母性を求めてるからかと

いや違うかも


一方の吹寄はていとくんに憧れ、恋心、羨望を抱いています

明るく、誰にでも好かれ、そして優しい

そんな彼との日常がいつの間にか特別になっていたのでしょうね

そして、彼が心理定規と付き合っていたがゆえにその心に気がつかなかった

どこかで本能的にストッパーをかけていたのでしょう

それを外し、向き合わせたのが姫神です

もう■■とは言わせない
984 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 14:09:37.73 ID:h9JEQobs0
なんだかんだ諦めていますし、整理もつけています

でも、届かなくても思いは抱えたままでいいかな、と

ただでさえ淡い思いは手放せば色をなくしますから

淡いままで吹寄には抱えていてほしいな

彼女には他の男性を用意したりはしません

今はていとくんへの恋も終わり、いったん普段の彼女に戻ったって感じです

ですが

心理定規もやはり、吹寄を母親と重ねています

彼女だって家族はいないのだから

心理さんは吹寄を友達として見ています

それゆえに、ていとくんと絡むことも許していますし、それが幸せなのでしょう

心理さんの持っていない何かを吹寄は持っていますから

ていとくんも、そういうのを抜きにしても吹寄のことを人として好きでいます

それは吹寄も同じですね

このシリーズでインデックスが上条を好きでいるように

吹寄は、これからもていとくんを好きであり続けます
985 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 14:13:03.22 ID:h9JEQobs0
忘れてた

姫神について

彼女はキャラが薄いです

それゆえにインパクト抜群

彼女だって、上条に恋をしていたんですね

ですがその思いを伝えず、傷付けないことを選びました

果たしてそれが正解だったのかは分かりません

彼女は恋を捨てることを選びましたから

吹寄は散らせることを選んだんです

吹寄の一番の親友であり、よき理解者

そして、上琴、未元定規の関係を羨ましがってます

出番がほしいから

吹寄とは対照的に、これからは恋をひきずったりする描写はないでしょう

もちろん、吹寄も引きずるのではなく、思い続ける、だけですが
986 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 14:15:22.25 ID:h9JEQobs0
長くなったあとがきもここでおしまい

次スレも、大覇星祭一本!!

その次もかな?

そしたらそのあとハロウィン

これも、姫神と吹寄も出すつもりです


あれ?レギュラーじゃね?

なんてツッコミはスルーしますw


なんというか、吹寄と未元定規の三角関係が好きになってきた

三角関係っていってもどろどろしたのではなく、ギャグ的な意味で

やっぱ>>1はほのぼのギャグが好きだよ

それだけです

では、雑談なりなんなりで埋めますか
987 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/08/13(土) 14:54:43.06 ID:CHOF23odo
4日間目を放していたらもう新スレかよwwwwwwww
速すぎだろ
988 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/13(土) 14:56:00.14 ID:YmLRDMe/o
姫神と吹寄は準レギュか……
この二人好きだからちょっと残念だな
989 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 15:12:54.87 ID:h9JEQobs0
>>987 いやぁ、がんばりましたw

>>988 テっくんも元は準レギュだった

そういうこと

でも、レギュラーにすると未元定規との三角関係やらが忙しくなりそうでw
990 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県) :2011/08/13(土) 15:14:52.80 ID:3MH2WzCx0
お・・・追いついた・・・だと?
991 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/13(土) 15:17:42.02 ID:JcKmwrDE0
準レギュ……テっくんがそう呼ばれていた時期もありました
つまりこれは……エツァリ降格の危機!
992 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/13(土) 15:18:21.98 ID:cdwgUClAO
と…思ったらまた突き放される…だと?
993 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/13(土) 15:19:46.70 ID:0aORH5Ys0
>>1000ならっ!
このシリーズが末永く続いて皆幸せになる!
994 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/13(土) 15:20:37.06 ID:YmLRDMe/o
>>1000なら>>1がサトリナに嫌われる
995 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県) :2011/08/13(土) 15:22:42.25 ID:3MH2WzCx0
>>1000なら>>1がミサカハーレムw
996 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/13(土) 15:26:00.16 ID:cdwgUClAO
>>1000ならイノケンテウィスとかが可愛いくなる…がステイルが嫁のままである
997 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 15:30:57.48 ID:h9JEQobs0
>>994 そげぶ!!!!
998 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/13(土) 15:31:29.56 ID:0aORH5Ys0
>>994
>>1が刃物を持って接近中
999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/13(土) 15:33:49.74 ID:0aORH5Ys0
連レス悪いが俺が踏み台になる
さぁ行けぇぇぇぇっ!
1000 : ◆G2uuPnv9Q. [saga]:2011/08/13(土) 15:34:09.07 ID:h9JEQobs0
>>1000なら俺はサトリナの旦那さん
1001 :1001 :Over 1000 Thread
           , -―  、
         /       丶
        /          ヽ      こんなにもスレ住民達がおじぎに飢えてるとは思わなかった
        i   _,,_ル,,rョュ 、 i
        |  ィ rっフ , 弋ミア |r,         わたしの愛を  全てのスレ住民に!!!
       _|  "''"~ ハ   ハ   .i;{ 
       } ;    / " '  ヽ   |j  _   \ニニニ ニニニ   
        λヽ    r―''"入  /イ/ハ:.:/{ ノ !:::::|    ___ノ^ヽニニニニニ
      /.:::::  i   廷廾ニツ, , -――- 、 /:::::/ /      ̄`ヽニニニニニニ
     /.:::::::::::::: i、  - / -―- 、⌒V::::::/ // j___ノ、  ヽニニニニニ
  /ニニ、`ヽ`ヾ;  ヘ.イ 、__(   >  \/ (__ ノニニニ     \ニニニニニ
 ,仁ニニニ\ヽヽヽ ∨   /ニニ>彡>--')__ ノ    `ヽニ     \ニニニニ
 ニニニニニニヽ   /     {ニニ> ´ `¨¨´         ニ}      \>''"´
 ニニニニニニニニ/     ∨ /               }八
 ニニニニニニニ./        }ニ{  >>1000 thread over    ノニヽ     ノ
 ニニニニニニニ/       }ニハ               /⌒ヽヽヽ ___彡
 ニニニニニニニ!        ノニニヽ、            /     ` ー=彡'ニニニニ
 ニニニニニニニ}          ⌒`丶、     /⌒ヽ  ノ     ノ____
  / ̄ ̄ ̄`ヽ/ヽ、 _彡ヘ{ {        > 、 /     /  ̄ ̄ ̄
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