高垣楓「ちょっぴりオトナ風味の、…ウミガメ問題を♪」

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203 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:10:37.26 ID:es5H22KZ0
「…ん?」

「どうしました、プロデューサーさん」

「わき腹がくすぐったい?」

「何か、当た…」

「…ッ!!」

「フギャアァーーーーッッ!!」
204 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:11:05.02 ID:es5H22KZ0
「な、な、な…ッ」

「そ、そりゃ想わず立ち上がっちゃいますよ!」

「ボクはカワイイので!」

「…じゃなくてッ」

「何を考えているんですか!」

「プロデューサーさんは、へ、ヘンタイですねッ!」
205 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:11:31.52 ID:es5H22KZ0
「…」

「しょ、しょうがないじゃないですか…」

「お腹にかけるものが何もなくて」

「…」

「…ボ…」

「ボクの、…スカートを、使ったんですから…」

「…わき腹に、お、お尻が当たっちゃうのも」

「…」
206 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:11:57.14 ID:es5H22KZ0
「スカートは脱いでませんよ…」

「安心してください、履いてますから」

「…そりゃあ、面積だって限られてますから」

「…」

「…お、お尻くらい、当たっちゃいますよ」
207 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:12:27.26 ID:es5H22KZ0
「…へ?」

「当たっていたのは、お尻じゃなくて、…ぱ、パンツの方!?」

「そ、そうでしたか…」

「セーフ…い、いや、アウトです、ギリギリアウト!」

「カワイイ乙女のパンツに触れるのは重罪ですよ」

「ボクの方から押し付けて…って、確かにそうですが…」
208 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:12:54.61 ID:es5H22KZ0
「くすぐったかったから、重罪から減刑…って、意味がわかりません!」

「そりゃあ刺繍やフリルいっぱいのカワイイのを履いてますから」

「って何を言わせるんですかあ…ッ!」

「ぷ、プロデューサーさんは、ヘンタイなうえにロリコンだったんですね」

「14歳のボクに、な、何を考えているんでしょうね!」
209 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:13:22.94 ID:es5H22KZ0
「…へ?」

「あ、あんまり、好みじゃない…?」

「プリントがついてるような、ふわふわしたのが…」

「って、プロデューサーさんの好みなんて知りませんよ!」

「そんなもの!」

「…なんでそんな、子供っぽいものを…」

「プロデューサーさんは、ホントにロリコンなんですか?」

「そ、…そんなカワイくないパンツ、履きませんよ!」

「いいですか、絶対に絶対ですからねッ!」

「まったく、もう」

「気を遣って、損しちゃいましたよ…」
210 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:13:50.27 ID:es5H22KZ0
「…もうボクは帰りますから!」

「もともと、今日は近くに寄ったんで顔出ししただけですし」

「…」

「…良いですか」

「もう、お腹を出してまま寝ないでくださいね!」

「プロデューサーさんに何かあったら…」

「カワイイこのボクが、困るんですから!」

「気を付けてくださいよ!」
211 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:14:15.62 ID:es5H22KZ0
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「…」

「…ああ、気が付きましたか」

「約束を破るプロデューサーさん」

「また、お腹を出して寝てましたよ」

「もう少し、きちんとしてください」

「今日だって、ボクが居なかったら…」
212 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:14:41.60 ID:es5H22KZ0
「…ん?」

「約束は、してない?」

「了承なんてナンセンスです」

「イエス以外の返事が必要な約束事なんて、そもそもしません」

「それくらい、ボクだって理解してますから」
213 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:15:13.40 ID:es5H22KZ0
「…わき腹が、どうかしましたか」

「また、何か、当たってる?」

「そうですか、まあ、ボクの知ったことじゃないですね」

「…」

「…ちなみに、どんな感触があるんです?」

「サラッサラでふわふわの、何か…?」

「へえ、…いったい何でしょうねえ」
214 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:15:40.58 ID:es5H22KZ0
「どうしたんです、プロデューサーさん」

「いえ、ロリコンさん?」

「息が荒くなりましたよ?」

「まったく」

「…何を考えているんでしょうねえ」

「…」
215 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:16:06.29 ID:es5H22KZ0
「…」

「…こういうの」

「好き…なんですよね?」

「そう、ですか…」

「…」

「…そう、かぁ…」
216 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:16:39.33 ID:es5H22KZ0
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「…また、約束を破ってましたね」

「暖房を入れていようとも、関係ありません」

「ほら、おとなしくしてください」

「…ダメです、それは許可しません」

「強制スカートの刑は、絶対です」

「お腹が冷えちゃ、いけませんから」

「だらしなくお腹を出して寝ている自分を恨んでください」
217 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:17:19.96 ID:es5H22KZ0
「…また、わき腹がくすぐったい?」

「フーンだ、知りませんよ」

「ボクだって、まゆさんみたいなフリフリなのを履きたい日だってあります」

「そこはガマンしてください」

「ボクだって、プロデューサーさんの好きなのだけ履く、なんて」

「『約束』してませんからね」

「フフーン!」
218 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:18:21.26 ID:es5H22KZ0
「プロデューサーさんは、そうやって」

「約束を破っていれば良いんです」

「お腹を出して、寝ていれば良いんです」

「わき腹の感触だけに、集中していれば良いんです」

「…ボクだけに…」

「ボクの、…だけ、に」

「…」
219 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:19:57.71 ID:es5H22KZ0
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「今日はまた、豪快にシャツがめくれちゃってますね」

「お腹が出てるどころか、丸出しです」

「…」

「プロデューサーさん、起きてますよね?」

「…あくまで、タヌキ寝入りを続けますか」

「…」

「わかりました」

「いい加減、うんざりしていたんですね、なんて」

「そっちが、その気なら…ッ!」
220 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:20:53.63 ID:es5H22KZ0
「…んよいしょッ…」

「よッ、と」

「ふう」

「…ん?」

「ああ、プロデューサーさん」

「起きましたか?」

「フフーン!」
221 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:21:21.99 ID:es5H22KZ0
「豪快なお腹の出し方でしたからね」

「いつものじゃ、覆えなかったので」

「なので、逆転の発想です」

「スカートを布団にする以上、ボクが中心なのですから」

「端から反対側へ、裾が届かなければ」

「中心たるボクが、動いてあげれば良いんです!」

「そう、本当に、中心に」
222 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:22:31.79 ID:es5H22KZ0
 

「プロデューサーさんの、お腹の、上に…♪」

 
223 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:23:29.69 ID:es5H22KZ0
「どうです、…温かいでしょう」

「なんせ、カワイイボクが暖めてあげてるんですから」

「ボクの衣服に包まれて、ボクの温もりを受け取れて」

「プロデューサーさんは、ホント幸せモノですねえ♪」

「もっと喜んで良いんですよ」
224 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:25:05.35 ID:es5H22KZ0
「お腹が、気になりますか?」

「カワイイボクは体重管理も完璧なので」

「重くは、ないハズですが…」

「どうです、お腹に乗られた感想は」

「お腹に触れる、…パンツの感触は」

「どんな感じです?」

「スベスベして、柔らかい…?」

「そうですねえ、今日はそういうのですから」

「ふふん!」
225 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:25:32.68 ID:es5H22KZ0
「しかし、感触がわかるんですね」

「それも結構な精度で…」

「…それだけ、集中したんですよね」

「お腹に触れる、パンツの感触に」

「ボクの履いてる、パンツに」

「…」

「…やっぱり、ロリコンじゃないですか…♪」
226 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:25:59.47 ID:es5H22KZ0
「でも、そうすると今度はわき腹が寂しく…」

「あ、そんなことは、ないと?」

「靴下と、ふ、…ふとももとの、境目が触れてる…」

「…さすがはボク!」

「両方の感触があるなんて、美味しいトコ取りですね!」

「意図しない偶然さえも、プラスに働くなんて、カワイイですよねえ」

「もっと、褒めてくれて良いんですよ?」

「もっと、…堪能しても、良いんですよ…?」
227 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:27:12.45 ID:es5H22KZ0
「…まあ、それはさておき」

「ボクが重石とならないのでしたら」

「そのまま、寝てて良いですよ」

「ボクは、ここに居てあげますから」

「ほら」
228 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:27:56.52 ID:es5H22KZ0
「お腹に意識を集中して、良いんですよ」

「…色とか、ガラとか、妄想することだって」

「特別に、許可してあげますよ」

「ボクはカワイイので」

「まあ、答え合わせはしませんけど」

「フフーン!」

「…」

「…ふふ」
229 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:28:51.45 ID:es5H22KZ0
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「…あ、眼が覚めましたかプロデューサーさん」

「手が、痺れて痛い?」

「おかしいですねえ」

「それほど、体重がかかる座り方はしていないハズなんですが…」

「…ん?」

「どうしました、プロデューサーさん」

「柔らかい感触が、手に?」

「そりゃあそうでしょう」

「まだ寝惚けているんですか、プロデューサーさんは」
230 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:30:03.58 ID:es5H22KZ0
「まったく…」

「ボクが来てみたら、プロデューサーさんが寝てるじゃないですか」

「それも、しっかりとお腹を隠して」

「本来なら、それが正しいんですけど」

「…今更、ですよ」

「どうして今頃になって、お腹を出して寝ないって約束を」

「律儀に遂行しちゃうんですかねえ…」
231 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:30:58.65 ID:es5H22KZ0
「と、そこでボクは考えたんです」

「これはまた、プロデューサーさんからの挑戦だと」

「こういうとき、ボクがどうするか」

「きっと、内心ニヤニヤしながら見てるに違いない…と」

「その手には乗らないカワイイボクです!」

「フフーン!」

「まあ、その」

「その手に、乗っちゃったわけですが」
232 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:32:23.23 ID:es5H22KZ0
「元はと言えば、お腹を冷やすことを懸念したんです」

「でも、そのお腹はしっかりと守られている」

「だとしたら」

「…剥き出しの手が、冷たくなりますよね」

「起き掛けに指がかじかんで動かないと、咄嗟の仕事に対応できませんしね」

「暖めてあげたボクを、褒めてください」

「その手の痛みは、ボクにイジワルな挑戦をした罰です!」
233 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:33:56.09 ID:es5H22KZ0
「にしても、どうして片方だけ…もう片方は、手袋をつけてるのに」

「あ、これ画面タッチに指先が反応しないタイプのですか」

「…眠る間際まで、タブレットで、お仕事してたんですね」

「…」

「ボクの、ために…」

「…」
234 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:35:01.38 ID:es5H22KZ0
「…ぅあッ…」

「ちょ、ちょっと…なんで指を動かすんですか!」

「痺れを治すためだからって、いま動かさないでください!」

「んひゅッ!」

「う、動かさないでくださいってばあ!」

「指が、当たっちゃうんですから…!」
235 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:35:28.10 ID:es5H22KZ0
「…」

「…えいッ!」

「おや、どうしましたプロデューサーさん」

「ボクが、グリッてすると、手がビリビリします?」

「…ふふ」

「ふーんだ、ボクの願いを聞き届けなかったバツです!」

「それに、以前に正座して痺れてたボクの足をツンツンしてくれましたし…」

「その因果を、受けてください!」
236 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:36:14.49 ID:es5H22KZ0
「えい、とぅ!」

「フフーン、そうですよ」

「手が痺れてるなら、むしろ乗ってるボクには好機じゃないですか」

「さあ、存分にビリビリを味わってください!」

「…ねえ、プロデューサーさん♪」
237 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:36:41.55 ID:es5H22KZ0
「ふにゃッ!」

「ちょッ、だから、指は…」

「指は動かしちゃダメ、ですって!」

「痺れで意思に関係なく動く…ってそんなわけないでしょお!」

「んぐ…そ、そこは…ふぎゅッ…」

「…ゃ…」
238 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:37:08.85 ID:es5H22KZ0
 

「…んぅん…ッッ!!」

 
239 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:37:35.74 ID:es5H22KZ0
「…あ、あッ!」

「…」

「…良かった、染みてないし、指も濡れてな…はッ!?」

「あ、ち、違いますよ!」

「いま、た、立ち上がったのは、ですね…!」
240 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:38:06.34 ID:es5H22KZ0
「ふ、フフーン!」

「そう、お、お、お仕置きは、こんなもんで完了にしてあげます!」

「手のビリビリで、もう充分に反省されたようですし!」

「だから、解放してあげたんです!」

「ボクは寛容なので!」

「…そ、それ以外に理由なんてないです!」

「ないんですからあ…ッ!」
241 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:39:13.44 ID:es5H22KZ0
「ちょっと…なんで指を嗅ぐんですかッ!」

「そ、そんなことしないでくださいよ!」

「…こ、この、ヘンタイプロデューサーさん!」

「…うぅ…」

「と、ともかく!」

「これはノーカンです、ノーカウントッ!」
242 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:40:13.53 ID:es5H22KZ0
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「…」

「…そのお腹は、こないだの反省ですか?」

「いえ、根本の解決には至ってないといいますか」

「良くも悪くも、元に戻っただけですね」

「…」

「し、仕方ないですね…!」
243 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:40:44.08 ID:es5H22KZ0
「…んッ…」

「…」

「ど、どうです」

「お腹、くすぐったい、ですか」

「柔らかくて、サラサラしてて、でも、細い何かがお腹をくすぐる…?」

「…はい、正解です」

「今日はちょっと長いリボンがカワイイの、ですから」

「やっぱり、お腹だと精度が段違いですね」

「相変わらず、ヘンタイなプロデューサーさん、ですね!」

「…ふふ…」
244 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:41:49.39 ID:es5H22KZ0
「それにしても」

「…相変わらず、柔らかいお腹ですね」

「今度、一緒にレッスンでも受けてみませんか」

「そうしたら、いつか腹筋もきっちり割れて…」

「ああ、でも」

「そうなったら、お腹への感触がわからなくなっちゃいそうですね」
245 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:42:16.68 ID:es5H22KZ0
「ボクも正直、この座り心地が変わっちゃうのは…」

「あ、その、深い意味ではなくてですね…!」

「…」

「…ぷ、ろ」

「ロリコンなプロデューサーさんが、1番と想う感触」

「…どうせなら」

「そう、どうせなら完璧を目指したいので!」
246 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:42:54.97 ID:es5H22KZ0
「カワイイボクは、完璧ですから」

「完璧じゃなきゃ、…カワイイボクじゃありませんから」

「プロデューサーさんが、求めてくれるのでしたら…」

「そのためだったら、ボクは、何だってしますよ」

「何だって、してあげます」

「応えるのも、ボクに課せられた使命、ですから」
247 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:43:50.95 ID:es5H22KZ0
「だから、プロデューサーさん」

「…」

「…もっと」

「もっと、ボクを」

「…ボクを、求めても」

「…」

「…良いんですよ…?」
248 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:44:16.67 ID:es5H22KZ0
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「…」

「…そういうことを、しますか」

「…」

「ねえ、寝たフリをしているんですよね、プロデューサーさん」

「そんな恰好で」

「こんなモノを、用意してまで」
249 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:45:17.21 ID:es5H22KZ0
「なんだかんだ言って…」

「結局は毛布を用意してるんじゃないですか」

「雑魚寝が寒くなったからですか?」

「そんな時期じゃないですよね?」

「まったく…」
250 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:46:11.08 ID:es5H22KZ0
「以前に、その手に乗ってしまった時とも、また違いますね」

「まあ、あれ以降では乗りませんでしたけども」

「お互いのために」

「それに、どちらにせよあれはノーカンですしね」

「あの時はお腹だけきっちりしまってましたけど」

「今回は全身をすっぽり覆ってますね」

「また随分と大きな毛布を用意したようで」

「両の手さえ、その中、…ですか」
251 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:48:22.57 ID:es5H22KZ0
「やれやれ、これじゃあボクの出る幕はありませんね」

「…」

「…いま、少し焦りましたね?」

「表情に少し変化がありましたよ?」

「…」

「…あくまで、タヌキ寝入りを続けるつもりですか」

「まあ、それはそれで良いでしょう」
252 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:49:03.79 ID:es5H22KZ0
「それならそれで、独り言でも呟きましょうか」

「ねえ、プロデューサーさん」

「…ボクは、いままで」

「プロデューサーさんに」

「プロデューサーさんの、想いに」

「応えたいと願い、行動してきました」
253 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:49:43.56 ID:es5H22KZ0
「いままでお腹を出して寝続けていたのも」

「ボクに、ああいうことを、して欲しかったから」

「ボクに、お腹に、乗って欲しかったから」

「乗り続けて、ボクのパンツを、お腹で感じたかったから」

「そう、自惚れても、良いですよね」
254 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:50:09.20 ID:es5H22KZ0
「いままで、どれくらいそうしてきたでしょうか」

「どれくらい、乗ってきたでしょう」

「もう、想い出すことも叶いませんね」

「プロデューサーさんは、覚えていますか」

「ボクが、何回くらい乗ったか」

「…どんなのを、履いていたか」
255 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:50:35.87 ID:es5H22KZ0
「覚えられているのも、ちょっとアレですが…」

「でも」

「覚えていてくれたら、…嬉しいですね」

「…ふふん」
256 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:51:20.38 ID:es5H22KZ0
「プロデューサーさん」

「ボクは、言いましたよね」

「応えたい、何だってしたい、と」

「その答えが、これなんですね」

「この、毛布を被って眠ることなんですね」

「お腹も、両の手も、全身さえも隠して」
257 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:51:57.29 ID:es5H22KZ0
「…いままで、ずっと一緒にいたボクですから」

「だから」

「いま、プロデューサーさんが、何を求めているのか」

「わかります」

「わかる、…つもりです」
258 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:53:00.69 ID:es5H22KZ0
「毛布に包まる時、頭まで被る人はあまり居ません」

「普通は、顔だけ、首から上は毛布の外に出しますよね」

「…でも」

「…」

「ねえ、プロデューサーさん」

「これは」

「『そういうこと』、ですよね?」
259 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:54:55.17 ID:es5H22KZ0
「…」

「この先に…」

「この先に、進んじゃったら、…きっと、戻れない」

「そう、確信しています」

「…ねえ」

「プロデューサーさん」

「それでも、進みたいと想って、いるんですよね」

「…ボクと、進みたいと想ってくれてるんですよね」

「…」
260 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:55:23.03 ID:es5H22KZ0
「ずっと」

「…ずっと、お腹に乗ってきた今までに」

「サヨナラするための、毛布」

「ボクには、わかります」

「わかりますから」

「だから、ボクも」

「プロデューサーさんのお腹に、サヨナラする時、ですね」

「そしてそのサヨナラは、新しい、…はじまり」

「だから、プロデューサーさん」

「どうせ答えてくれないでしょうけど、敢えて問います」
261 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:55:54.50 ID:es5H22KZ0
 

「お腹の次は、…顔、ですね?」

 
262 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:57:22.24 ID:es5H22KZ0
という、ことだったんだ。
あ…ううん、これは私が見たんじゃなくて…あの子から、聴いたの。
あの子…毎日ではないけど、こっそり、見てたんだって…。

幸子ちゃん、最初はすごく…恥ずかしがってたのに、
その次の日からは、しっかり応えてるし…。
そうして、次の日も、次の日も…と繰り返して、
いつからか、それが幸子ちゃんの『日常』になって、ね。

お、お呪いと同じだね…!
毎日、決まった時間に、決まった行動を起こすことが、
成就への道を、より強くするみたいに。
その、続けることの手間や苦労を、起きて顔を洗うくらいに、
自然な営みにまで、昇華させて…。
263 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:57:58.99 ID:es5H22KZ0
でも、だからなの、かな…。
仕方ないけど、プロデューサーさんもね、…慣れちゃっていくの。

ずっと触れて居たいと願う、温もり…。
わき腹に触れる、幸子ちゃんの、パンツの感触。
その次は、お腹に圧し掛かってもらって…
と、次なる刺激を求めちゃった。
そして、…幸子ちゃんも、それに応えようと頑張ったから。
だから、プロデューサーさんも、試したくなっちゃったんだと想う。
新しい刺激と、…幸子ちゃんが、着いて来てくれるか、どうか…。

でも、それは杞憂だったと、プロデューサーさん…気付いたの。
だって…。
264 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:58:32.69 ID:es5H22KZ0
 

幸子ちゃんも、プロデューサーさんと、同じ気持ちだったから。

 
265 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:59:08.07 ID:es5H22KZ0
幸子ちゃんもね、プロデューサーさんを求めて…ね。
触れているときの感触や、伝わってくる温もり、その時の鼓動や息遣いを。
『幸子ちゃんを求めてる』と、しっかりと、感じたかったみたい。
こういうの、…ウィンウィンな関係、そう言うのかな…。
求めて応えてくれる喜びと、求めて貰えて与えることができる喜びと。
そういう歯車が、がっちり、噛み合ったんだと想う。

ば、爆発すればいいのに、なんて、私も昔は想ったかも知れない。
…でも。
幸子ちゃんだから、…むしろ、頑張れーって、応援したくなる…よね。
266 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/19(日) 23:59:44.59 ID:es5H22KZ0
 

…そうそう。
この後に起こったことも、あの子、しっかりと教えてくれたんだ。

 
267 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:00:19.00 ID:dHirfqR10
「…プロデューサーさん」

「いま、ボクは、新たな1歩を踏み出しましたよ」

「わかりますよね」

「お顔のすぐ隣で、ボクのカワイイ足音が聴こえましたよね」

「それと」

「衣擦れの、音も」
268 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:00:51.02 ID:dHirfqR10
「…ちょっと、失敗ですね、これ」

「ねえ、プロデューサーさん?」

「だって、ボクからは」

「プロデューサーさんが、見えないんですから」

「想っている以上に、スカートがお顔を覆い尽くしてしまってますね」

「だから、プロデューサーさん」

「いまなら」

「いまなら、眼を開けても、ボクは気付かないでしょうね?」
269 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:01:17.41 ID:dHirfqR10
「なんて」

「寝ているのでしたら、仕方ないですね」

「せっかくボクのを見るチャンスを逃すなんて、可哀想なヒトですね」

「残念ですね」

「いままで、ずっと、お腹で感触を味わうだけでしかなかったものが」

「こうして、…きっと、丸見えになっているというのに」

「…ねえ?」
270 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:01:43.24 ID:dHirfqR10
「さあ、それでは本題ですね」

「そのお顔を、冷えないように、ボクが」

「…温めて、あげますよ」

「ボクは、カワイくて、優しくて、気が利きますから」

「…」

「…ぇぃ…ッ…!」
271 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:02:20.71 ID:dHirfqR10
「あれぇ、おかしいですねえ」

「無防備な睡眠中に、顔に圧力がかかって」

「呼吸も塞がれちゃったら」

「もっと、大慌てするハズなんですけどねえ?」

「随分と落ち着いた呼吸ですね」

「…ホントに、寝ているんですか、ねえ♪」

「あ、今更、呼吸が荒くなりましたね」

「って、荒いというより、ゆっくり深呼吸しているみたいな」

「…面白い寝方をするプロデューサーさんですね」
272 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:02:46.87 ID:dHirfqR10
「まあ、寝ているつもりなら、それで良いですよーだ」

「…ふふん…」

「どんな夢を、見ているのでしょうね」

「こうやって、誰かに、座られちゃう夢なのでしょうか」

「…それは、ボクだったり、するのでしょうかね」

「まあ、夢くらい、…好きなのを、見て欲しいですが」
273 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:03:12.75 ID:dHirfqR10
「…抵抗しないってことは、合っている、のですよね」

「ボクの、選択は」

「間違って、いない、…ですよね」

「ねえ、プロデューサーさん」

「…」

「ボクで、良いんですよね?」
274 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:03:52.14 ID:dHirfqR10
「…こういうことを、求めていたんですよね?」

「き、キモチイイ…ですか?」

「ボクだって、実際に経験しましたから、知ってます」

「…あのときの、まゆさんの」

「すごく、イイニオイで、ふわふわで、ぽにゃぽにゃで」

「…同性のボクでさえ、ドキドキの限界を超えて、ボーッとしちゃいました」

「…ボクは」

「ボクは、あのときの、まゆさんと…同じことが、できているのでしょうか」
275 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:04:24.76 ID:dHirfqR10
「感触はどうですか?」

「ふわふわでぽにゃぽにゃしてますか?」

「ニオイはどうですか?」

「まゆさんのみたいな…って、嗅いだことないですよね」

「あったらあったで、大問題ですが」

「…イイニオイは、しますか」

「呼吸も、苦しくはないですか?」

「圧し掛かる力は」

「お腹では大丈夫でも、お顔だといろいろ変わりますから」

「プロデューサーさん」

「ボクは」

「ボクは、重くないですか?」
276 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:04:53.05 ID:dHirfqR10
「ねえ、プロデュ…」

「フギャアーーーッッ!!」

「な、な…」

「急に、しゃ、喋らないでくださいよッ!」

「う、動きとか、振動が…って、そうじゃなくて!」

「…」

「…あッ…」
277 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:05:32.51 ID:dHirfqR10
「…そんな体制から、ボクの頭を撫でるなんて」

「随分と、器用なことをしますね、プロデューサーさん」

「…何を、謝っているんですか」

「今更、謝らないでくださいよ」

「ボクに、こんなにしておいて」

「ボクを、こんなにしておいて」

「…」
278 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:05:58.22 ID:dHirfqR10
「ボクだって、今更ながら」

「拒絶するわけ、ないじゃないですか」

「…プロデューサーさんを」

「どんなに、お腹を出して寝ていても」

「今日、それ以上のことをしていても」

「…ボクは」

「…」
279 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:06:25.09 ID:dHirfqR10
「でも、やっぱり、起きてたんじゃないですか」

「…違う?」

「やっと、眼覚めた…ですか」

「…なに、格好つけてるんですか」

「ボクのスカートの中に居ながら」

「…♪」
280 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:06:59.51 ID:dHirfqR10
「…」

「…じゃあ、プロデューサーさん」

「小癪にも、このボクを試した、わけですよね」

「それで、ボクは見事に応えました」

「そうですよね」

「だったら」

「…勝者から敗者へ、何か、オシオキが必要ですよね」
281 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:07:30.37 ID:dHirfqR10
「御褒美?」

「プロデューサーさんが、ボクに何をくれると言うんです」

「ナデナデ?」

「そんなのじゃ、1週間くらい撫で続けても足りませんよ」

「カワイイ乙女心をこんなにした分には、到底、足りません」

「だから、御褒美を貰うんじゃなくて、オシオキが必要なんです」

「プロデューサーさん」

「カワイイボクが、命じます」

「…」
282 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:07:56.06 ID:dHirfqR10
 

「カワイイボクに相応しい、高貴な」

「玉座となってください」

「…これから、ずっと」

 
283 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:08:22.38 ID:dHirfqR10
「…どうしたんです?」

「このオシオキに、何か不服でも?」

「…ですよね♪」

「それに、大丈夫、ですよ」

「プロデューサーさんが、この先」

「このオシオキに、慣れてくるようでしたら」

「ボクの方にも、考えがありますから」

「楽しみにしていてください」
284 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:08:48.01 ID:dHirfqR10
「だから、…プロデューサーさん」

「ずっと、ずっと」

「玉座で居てください」

「カワイイボクも、相応しい高貴さを持ちますから」

「もっと、もっと相応しくあるために」

「…今度こそ…」

「今度こそ、…『約束』、ですよ」

「…フフーン!」
285 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:09:26.68 ID:dHirfqR10
…と、いう具合に、ね。

幸子ちゃん、ああ見えて…って言うのは、なんだけど…。
不安とか、そういうの…あんまり、表に出さないの。

だから。
きっと、プロデューサーさんから、直接の言葉を貰えなかったから。
自分の解釈が間違っていたら…とか考えて、すごく、怯えていたの。

でも、もう、大丈夫そう。
プロデューサーさんも、しっかり、『眼覚め』てくれたから。
正面から幸子ちゃんと、言葉を交わしてくれたから。
それから、…ちゃんと、約束も交わしてくれたから。
286 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:09:52.88 ID:dHirfqR10
それにしても…お顔に座られるのって、そんなに良いのかな…。
た、確かに、その、…わからないわけじゃ、ないけど。

あの子に、ちょっとやってみてって頼んだけど…断られちゃった。
すごく、恥ずかしいって…残念。

でも、あれ、便利だと想う。
お顔に座る、押さえ込み方。
ゾンビになっちゃったとき、…とか。
287 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:10:23.09 ID:dHirfqR10
ほら、ゾンビって、ニンゲンのお肉を食べるのが…多いから。
オトコのヒト、生きたヒトを、何とかして、押し倒して…、
それで、お顔に、どすん…ッ。
きっと、興奮とかで、うまく動けないだろうから…。
ふふ、その間に、美味しく、お食事の時間に…なんて。

ああ、でも、肉が腐っちゃったら…感触も、ニオイも、ダメかも…。
しっかりパンツ履いて、腐った肌が触れないような、おっきいのを履いて。
ぐじゅぐじゅな感触も、気にならないように、ふわふわモコモコしたのを選んで。
まゆさんみたいな、イイニオイを保って…。
288 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:10:51.70 ID:dHirfqR10
ゾンビになっても、生前の記憶とか、染み付いた動きは、残る。
最近のだと、そういうの、多いから…。
い、いまのうちに、練習、しておこう、かな。
ちょっと、私も、プロデューサーさんに、相談…してみる。

ゾンビになっちゃったときの、予行演習、みたいなものだって。
理由を、きちんと、説明して。
…幸子ちゃんと、幸子ちゃんのプロデューサーさんみたいに。
お顔に座らせて、ください…って♪
289 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:11:17.96 ID:dHirfqR10
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「はい、美味しいスープをありがとう、小梅ちゃん」

「ま、また顔に…」

「こういうオハナシばかり集まりますね…好きなのでしょうか」

「それは誰への問いかけでしょうか…」

「誰でしょうね、ふふッ」
290 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:11:46.73 ID:dHirfqR10
「さあ、次の問題を…と想いましたが」

「ましたが?」

「どうやら、スープが切れてしまったようですね」

「あら…」

「美優さん、残念ですか?」

「…帰れる喜びと残念さと、半々くらいですね」

「それは嬉しいお言葉」
291 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:12:13.00 ID:dHirfqR10
「それじゃ、せっかくなので今度は美優さんも作ってみてください」

「な、…なぜ、そうなるんです!?」

「面白そうじゃないですか」

「そう…でしょうか」

「美優さんが、赤くなりながらオトナ風味を出そうと頑張る姿は」

「ああ、そういうことでしたか…」
292 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:12:39.92 ID:dHirfqR10
「でも、やってみたいというのは本音ですよ」

「楓さん…?」

「やっぱり、1人では考え付かないような視点だったりしますし」

「うーん…」

「それに、美優さんともっとオハナシできますからね♪」

「…できれば、せめて、健全な世間話を所望したいのですが」
293 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:13:06.23 ID:dHirfqR10
「そんなわけで、今回はこれでお開きにしましょう」

「そう、ですね」

「でも良かったら、美優さんも、みなさんも、何か作っていただけると嬉しいですね」

「…問題を、ですか」

「そうです、それもただのウミガメではなくて…」
294 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:13:34.46 ID:dHirfqR10
 

「ちょっぴりオトナ風味の、…ウミガメ問題を♪」

 
295 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:15:35.70 ID:dHirfqR10
以上で完了になります
たくさんの参加、ありがとうございましたッ!

うまく誘導できないなど、お見苦しい点、失礼しました
楽しんでいただけていれば幸いです

では、html化の依頼を出してきます
296 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:16:10.29 ID:dHirfqR10
以前に書いたもの

佐久間まゆ「記憶喪失のプロデューサーさん…♪」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440581074/

佐久間まゆ「記憶喪失のまゆと、一緒に…♪」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440870874/

白菊ほたる「あなたの『不幸』をプロデュースしますから…!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467035765/

白菊ほたる「お互いに『幸せ』をプロデュースしましょうね…!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489494975/

ウミガメ形式ではありませんが、こちらもお読みいただけると幸いです
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 00:26:35.34 ID:v1oYG9OV0
ごちそーさまでした。面白かったし楽しかったです−
次回作は時子様に弟子入りしてPを椅子にしている幸子をですね……
298 : ◆jEbRvHU8C2 [sage saga]:2017/03/20(月) 00:35:35.52 ID:dHirfqR10
 

『幸子の腹パンの、更に先へ』  完


最後の最後で、問題タイトル忘れてた…ッ
>>289>>290の間にあるものとして補間してくださいませ
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 00:41:24.05 ID:VJ9Rbz9A0
腹(に)パン(ツを押し付ける)……ね
その発想はなかった
よー考えるわwwww
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 08:40:41.55 ID:jqRf5EaDO
乙です
それで顔の次に股間を温める幸子はまだですか?
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 12:12:10.06 ID:HZWbXeUFO
まさかと思ったが本当にお前らだったとは
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 15:29:25.48 ID:NKbAMGATO
過去作が顔騎まみれじゃないか…
R板なんだからもっと描写を詳しくだな
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