男「アライさん虐待トーナメント?」

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19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/20(日) 12:57:41.11 ID:ddsXI3aF0

アライさんを駆除してから三週間経ったがちょっとまずい事になった。

上司「男、また同じミスしてるぞ?早くやり直して来い」

男「はい、申し訳ありません…」

最近仕事に集中できなくなったのである。

同僚「おい男、最近どうしちまったんだよ?先月はあんなに調子良かったのに。もしかしてあのアライさんに受けた被害の事まだ引き摺ってんのか?

まー泥棒なら捕まればいくらか戻ってくるかもしれないけど、アライさんだもんなぁ〜泣き寝入りするしかないわなあ。メシ奢ってやるから元気出せや?」

アライさんが原因なのは間違いないが本当の事は言えないので黙っておく。
駆除した後少しの間は気分良く過ごしていたが、アライさんの最期を思い出すたびにまたアライさんが苦しむ姿が見たいと考える様になってしまった。

アライさんを虐待した動画や画像はインターネット上にそれなりに転がっている。最初男はそれで満足を得ようと思ったが
映像を見てもやはり生で見たインパクトを超えるものは無かった。

何をしてもアライさん、寝ても覚めてもアライさん、といった風に常に頭の中をアライさんがぐるぐるしている。
これは流石にまずいと思い、計画を立て次の休みに実行する事にした。
簡単に言ってしまうと、自分の手でアライさんを捕まえて痛めつけてやろうという事である。

害獣とはいえ捕獲するのに許可が必要だったような、と思い出し検索したところ野生のアライグマとは違いアライさんは許可の必要が無い。
勝手に捕まえて勝手に殺してもいい様だ。ただし繁殖や成育を目的とした飼育と生きた個体の売買は禁止されている。(一部例外あり)
人間の様な姿をしているのに本家のアライグマより扱いが悪いとは…。確かにあれだけ好き勝手に被害を出していれば同情もされないだろう。

しかし喜んだのも束の間、罠を取り扱うのには狩猟免許と許可が必要との事。
流石に素手で捕まえる訳にもいかないので、おとなしく2ヵ月後にわが市で行われる狩猟免許の試験日まで勉強する事にした。

―――――――――――――――

同僚「やっと調子取り戻したみたいじゃん?さっき上司も褒めてたぞ。いい事あったか?」

男「まあな」

同僚「えー何よ?宝クジ当たった?奢ってくれよ」

男「そういうのとは違うが…まあそのうちな」

無事に狩猟免許を取得した男は役所で許可申請を済ませ、アライさん専用の箱型の罠も用意した。
後は実際にアライさんを捕まえるだけである。そう考えただけで男のモチベーションは上がり、仕事の調子も良かった。


続く
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 14:34:23.18 ID:OIW8cfyuO
おつなのだあ
アラ虐が流行っていて何よりなのだ
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/20(日) 16:13:47.31 ID:ddsXI3aF0
訂正 >>18

誤×  男「いやあ、とても勉強になりました。最期に一つだけ…よく動物の殺処分にガスを使うって聞きますけど…」

正○  男「いやあ、とても勉強になりました。最後に一つだけ…よく動物の殺処分にガスを使うって聞きますけど…」

失礼しました
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 18:06:26.34 ID:nA/jatbn0
乙です。今後が楽しみ!
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 04:56:43.71 ID:4kzX8lep0
新しいアラ虐スレがキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
いまからワクワクが止まりまりませんわ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/21(月) 12:34:33.45 ID:TU1NxKyR0
待ちに待った休みだ。あらかじめ調べておいたわが市のアライさん出没スポットに向け早朝から車を走らせる。
男の目的は言うまでも無くアライさんを捕まえる事だが、アライさんといえど野生で生き抜いているフレンズには変わりないので
複数体取り扱うには狩猟の素人である男では手に余る。そう判断して今回はアライちゃんだけを生け捕りにする気でいた。

問題はアライさんとその子供は行動を共にする事が多いので、どうやって引き離そうか考えたが最悪の場合、親は隙を見て殺す事に決めた。
アライさんを殺す用に手斧と鉈を用意したが、途中で職務質問を受け銃刀法違反の容疑でしょっぴかれる訳にはいかないので、
通用するかわからないがキャンプ道具一式も車に積んでおいた。

到着した場所は山のふもとの畑が多い地域だ。アライさんの被害を受けた農家も少なくないだろう。あまり山の奥に入ってしまうと回収が
困難になりそうなのでそこそこ進んだ後、アライさんが好みそうな木陰に箱罠を設置すると車に戻った。後は二時間おき位に様子を見に行く事にする。

適当にタブレットや雑誌で暇を潰しながら待っていたが、朝早かったせいかいつの間にか眠ってしまってた様だ。
時計の針は正午すぎを指しており、失敗したなと思いながら罠の確認に行こうと車を出た。
箱罠の近くまで来た時、何やら金属が鳴る音と声がした。これはもしやと思い、太い木の陰から様子をうかがう。

いた。アライさんだ。だが不安が的中してしまった。箱罠の中にはアライちゃんが一匹いるが、親であろうアライさんが一匹外にいるのだ。
アライさんは閉じ込められた子供を助けようと罠を叩いたり揺すったりしている。

アライさん専用罠はこういう場合も想定して、罠にかかったら自動的に鍵がかかる仕組みになっている。なのでアライちゃんが逃がされる心配は無いが…
ねぼけていたせいで手斧と鉈を車に置き忘れてきてしまった。仕方なく一旦車に戻ろうとしたその時、

アライさん「誰かいるのか?」

男「……………」

アライさん「そこにいるのはわかっているのだ。出てくるのだ」

アライさんは顔をこちらに向け言った。匂いでも察知したのか、完全にバレている。
しかし相手が武器を持ったプロの猟師である可能性などは考えないのだろうか?よほど自信過剰なのか警戒心が無いのか…
まあいい、野生動物と違い言葉が通じるフレンズなら敵意を見せなければどうとでもなるだろう。
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/21(月) 12:36:19.96 ID:TU1NxKyR0
男「………こんにちは」

アライさん「やっぱり人間なのだ。ここに何しに来たのだ?」

男「山菜を取りにきたんですよ」

なんせ手ぶらだから明らかにそんな格好には見えないが、登山や調査よりはマシと思いそう言った。

アライさん「山の食べ物は全部アライさんのものなのだ。お前、横取りする気か?」

男(食いつくのはそっちかよ)

男「いやあ、そんな気は無いですよ。アライさんがいるとは知らなくて。それにしてもこの山全部アライさんの物だなんてすごいですねえ」

アライさん「そうなのだ!アライさんは“もりのおう”だからすごいのだ」

どう考えてもそんな偉大な存在では無いが…このまま話してても雲行きが怪しくなりそうなのでこっちから質問する。

男「ところでそっちの箱に入っているのは?」

アライさん「うっかり忘れてたのだ!食べ物探しに夢中になっていたらはぐれたちびが箱の中から出られなくなったのだあ」

アライちゃん「ままー、はやくここからでたいのらぁ」

男「それはツイてませんね。良かったら出すのを手伝いましょうか?」

アライさん「本当か!?早くやるのだ!」

アライちゃん「にんげんしゃん、たすけてくれるのらぁ?」

男「まあ待ってください、この箱を壊せる道具を取って来ますよ」

アライさん「早く戻ってくるのだー?」

アライちゃん「なのらー」

とりあえずこの場から離れる事はできたが、この様子じゃ親が罠から離れる事は無い。
予定通り殺すしかないか。車まで戻り、手斧と鉈が入ったリュックを背負う。

―――――――――――――――

男「道具を持ってきましたよ」

アライさん「待ちくたびれたのだぁー、お前がのろまだからちびが寝てしまったのだ」

男「ところでアライさん、お腹空いてません?」

アライさん「空いてるけど…今はそれどころじゃないのだ」

男「まあまあ…何か食べないと力出ませんよ?これからこの堅い箱を一緒に壊さないといけないんですから」

アライさん「それもそうなのだ。何か持ってるならよこすのだ」

男「今出しますよ」

男はリュックの中身がアライさんから見えない様に昼に食べる予定だったコンビニ弁当と菓子パンを取り出した。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/21(月) 12:39:18.50 ID:TU1NxKyR0
アライさん「おおー、人間の食べ物はおいしいから大好きなのだ」

男の手からひったくる様に弁当とパンを取るとあぐらをかいて袋を破り始める。こいつらの座り方はあぐらで共通でもしてるのか?
それにてっきりアライちゃんを起こして分けてやるのかと思ったら…一人で全部食べそうな勢いだ。

男がアライさんの後ろに回りこんでもまるで意に介さず、クチャクチャと音を立てながら下品にむさぼり食べている。
リュックから静かに手斧を取り出すと両手で握り締め、アライさんの頭頂部目がけて振り下ろした。

アライさん「プゴッ」

斧の刃が半分以上アライさんの頭に食い込んだ。男はすぐに斧を引き抜き、右足でアライさんの右肩あたりを横から蹴った。
アライさんは座ったままの状態で左側に倒れる。間髪いれず男はアライさんの首を狙い斧を振り下ろした。

ゴキッ、と首の骨に刃が当たった感触が伝わってくる。引き抜いた後もう一度同じ場所へ振り下ろす。さっきと位置がズレてしまったが、
傷口はさらに広がり血がゴボゴボとあふれ出てきた。男はここまでやればもう助からないだろうと思いアライさんから距離をとる。

すると突然アライさんが仰向けになり口から血を吐きながら手足を上下左右に激しく動かし始めたのだ。
男は心の底から驚いたが、怯まず斧を握り直し身構える。アライさんはうなり声のようなものをあげていたがすぐにこと切れた。

男(まさかあの状態であんな動きをするとは思わなかったが…うまくいったようだな)

男は血の付いた斧とアライさんの食べ残しを別々のビニール袋に入れ、リュックに詰めると箱罠に近づいた。
親があんな事になったというのにアライちゃんはまだ寝ている。こんなんでよく野生で生きていけるなと思いながら罠を持ち上げた。

歩き出してから五分ほど後、流石に気付いたのかアライちゃんが目を覚ました。

アライちゃん「なんかゆれてるのらぁ?ここどこなのらぁ?」

男「やあアライちゃん、やっと起きたね」

アライちゃん「しゃっきのにんげんしゃんなのらぁ…ままはどこなのら?」

騒がれても面倒なのでママはこの先にいるよ、だからまだ寝ててもいいよと伝える。

アライちゃん「わかったなのらぁ…おやしゅみなのら…」

車に戻ってきた男は罠をトランクに入れた後、厚手の毛布を掛けた。シャツにアライさんの血が付いていたので替えに着替えた後、車を出した。


続く
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 12:53:55.68 ID:07MQ7IPr0
これからコバエさんを嬲り[ピーーー]のか
期待
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 13:14:21.03 ID:FKD8XByYO

素人って感じがわかっていいね
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 16:54:37.53 ID:d4lFfB6v0
あらいさんの脳みそ付き斧
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 16:56:31.99 ID:0jVe7ZI/O

害獣風情が森の王を僭称するとか、その命をもってしても到底贖い切れない大罪だな
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 18:59:18.90 ID:ZCnSRIOuo
ここのアライさんも馬鹿っぽさ控えめクールよりでいい感じ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 20:40:20.27 ID:nS0NOkZio
クール……?ただ傲慢で尊大なだけじゃね?
馬鹿っぽくはないけど普通に頭は悪いよね
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/22(火) 17:39:13.86 ID:yQvGF2nz0
夕方に自宅に戻った男は車から罠を運び出し、浴室の前に置く。
ネタばらしの前にこのままでは臭いし泥だらけなので洗ってやる為だ。アライちゃんはというとまだ寝ている。

男「アライちゃーん、起きてー」

男は罠の鍵を開け、アライちゃんが出られる様にした。

アライちゃん「にんげんしゃん…おはようなのら…」

アライちゃんは眠そうに目をこすりながら言う。

アライちゃん「ままは?ままはぁ?」

男「ママはアライちゃんがいい子にしてたらすぐに来てくれるよ。その前にアライちゃんをきれいにしてあげたいからその箱から出てきてくれる?」

アライちゃん「わかったのらー」

アライちゃんはほふく前進の様な動きをして身をよじらせながら進んでいる。もう少し成長すれば四つん這い、さらには二本足でよちよち歩きといった具合に
人間と同じ過程を経て大きくなるのだろう。最初に最も扱いやすそうなアライちゃんを手に入れられてラッキーだった。

アライちゃんが罠から出たところで男はアライちゃんを両手で優しく持ち上げ、浴室に入れた。まずはシャワーで泥汚れを洗い落とす事にする。
大体汚れを落としたところで大きめのプラスチックのタライにアライちゃんを移してやり、蛇口からタライにお湯を入れた。

男「アライちゃん、お湯はちょうどいい?」

アライちゃん「きもちいいのらー♪」

アライちゃんが無邪気に喜ぶ様子を見た男はふと出来心でアライちゃんの頭を強めに押しお湯の中に沈めた。

アライちゃん「ゴボッ、ププププ……」

アライちゃんは男の手を掴み、水面から頭を出そうと抵抗した。数秒のち、男は手を離してやる。

アライちゃん「プハッ、ハァーハァー……なにしゅるのらぁ……くるしいのらぁ!!」

男「ごめんごめん、アライちゃん。力加減間違えちゃった。後でおいしい物あげるから許してくれないかな?」

アライちゃん「ぶぅー。しかたないのだ、あらいしゃんはこころがおおきいからゆるしてやるのらぁ」

数分お湯に浸からせた後、仕上げに今度は石鹸を使い体と頭を洗ってやる。首筋や背中をこすった時に発するウウン…だのキャッキャッだの言う声が気持ち悪い。
その後アライちゃんを浴室から出しバスタオルで拭きドライヤーで乾かしてやると、外で罠に入っていた時とは見違える様にきれいになっていた。
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/22(火) 17:40:35.32 ID:yQvGF2nz0
男「じゃあアライちゃん、おいしい物を持って来るからおとなしくここで待っててね」

アライちゃん「きたいしてるのらー♪」

男は使ってない洋室にアライちゃんを置き部屋を出る。アライちゃんがもう生きてこの部屋を出る事は無いだろう。
アライちゃんはそんな事に気付く訳が無く、目を閉じてニコニコしていた。

男(何か適当な食べ物は…。これでいいか)

男は冷蔵庫の隅っこにあった賞味期限の切れたソーセージと工具箱、そしてビニールシートを持って洋室に戻った。

アライちゃん「やっときたのらー。にんげんしゃん、なにをくれるのらぁ?」

男「ちょっと待っててね」

工具箱からカッターを取り出しソーセージを食べやすい大きさに切ってやる。アライちゃんが夢中になって食べている間、床にビニールシートを敷く。
ソーセージが一袋全部無くなりそうになった時、アライちゃんは満足した様子で大きなゲップをした。

アライちゃん「もうおなかいっぱいなのらー。おいしかったのら。はやくままにあいたいのらぁ」

そろそろいい頃合だろう。

男「ママはもう来ないよ」

アライちゃん「うーそなーのらぁー。ままがあらいしゃんをひとりぼっちにするわけないのら」

男「ママはもういなくなったんだよ。人間に殺されてしまったからね」

アライちゃん「ころ…され…ってなんなのら?にんげんしゃんのいうことはわからないのらぁ」

男「ひどい事をされて消えてしまったって事かな?アライちゃんはもう二度とママと喋ったり遊んだりできないんだよ」

アライちゃん「なんでしょんなうそをつくのらぁ!ままはずっといっしょにいたのらぁ!ままがいなくなるわけないのら!!」

男「嘘じゃ無いよ?これからアライちゃんにママにしたのと同じ事をしてあげる」

アライちゃん「えっ」

男はアライちゃんの背中を掴んで持ち上げると手を離し肩の高さから落とした。

アライちゃん「プギャッ」

アライちゃんは受身も取れずモロに床に叩きつけられる。男はもう一度同じ事をした。アライちゃんはまた同じ様な悲鳴を上げて丸く縮こまる。
数十分前まできれいだったアライちゃんの顔は鼻血と涙でもうグシャグシャになっていた。
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/22(火) 17:43:47.89 ID:yQvGF2nz0
男(さて…どうしようか)

男は工具箱を開いたが日曜大工をやるタイプでは無いので金槌・ペンチ・ドライバーといったどこにでもある工具しか入ってない。
それにビニールシートを敷いてるとはいえ、血の処理が面倒そうなので派手に出血する様な事はしたくない。なので今回刃物は使わない事にした。

とりあえずこれを使ってみるかとウォータープライヤーを取り出す。水道管を掴んでひねる為の工具で、アライちゃんの手足を潰すのにちょうど良さそうだ。
手始めにアライちゃんの右足の脛をグリグリと挟み込む。

アライちゃん「キャアアアアアアアアアアいたいいたいいたいのらああ!!」

思ったよりでかい声が出たので驚いた。男の自宅は近所の家からやや離れた所に建っているのでこの位の悲鳴なら聞こえないだろうが、
念の為に工具箱からガムテープを取りアライちゃんの腕を後ろ手にぐるぐる巻きにし、口を覆うようベッタリと貼り付けた。

悲鳴が聞けないのは楽しさ半減だな…と思ったが仕方ないので今回はアライちゃんの苦しむ顔で我慢しておこう。
気を取り直し骨の一本でも折っておこうと、同じ部分に力を込めて挟むとベキッと割り箸を折った時の様な感触があった。

アライちゃん「〜〜〜〜〜〜っっっ!!」

アライちゃんの目と鼻から涙と鼻水が一度に吹き出し、フゥーッフゥーッっと鼻息を荒くした。
手足全て折ってみようかと思うが、失神でもされたらつまらないので両足だけにしておく。

工具をあさっていると金槌と釘が目に入った。次はこいつを打ち込んでやろうと取り出すが少し気が変わった。
釘の代わりに木ネジにしよう。このネジネジになってる部分が肉に食い込んでより苦痛を与えられるのでは?

アライちゃんをうつ伏せにし背中に木ネジを当て、金槌を振り下ろす。ブチュッと皮膚(毛皮?)を突き破り肉に突き刺さった。

アライちゃん「フウウゥゥー……」

反応がさっきと比べ薄い。もう一本打ち込んでみるがあまり変わらない。もしやもう虫の息か?と思い口のガムテープを剥がしてやる。

アライちゃん「いたいのら…いたいのらぁ…」

叫ぶ元気も無い様で小声で呻くしかできないらしい。刺さっているネジの頭をつまんでグリグリした後、ズボッと引き抜く。

アライちゃん「のらっ」

体をビクンッと揺らした後、身をよじらせて逃げようとする姿は大きいイモムシの様で心底気持ち悪い。失禁したのかアライちゃんが這った跡が濡れている。

男「あーあ、ダメじゃないアライちゃん。汚したら片付けないと」

アライちゃんの頭を掴み、尿に押し付ける。

男「なめてきれいにしましょうねー」

アライちゃん「いいにおいなのら…あんしんするのら…」

男が期待していた反応と違ったので驚いた。いい臭いってなんだよ。この悪臭がか?こいつらの感覚は本当にわからない。


続く
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 18:03:54.58 ID:NQ/QluKA0
人間もそうだけど赤ん坊は自分の糞尿の匂いってのは安心するらしいな
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 19:07:31.38 ID:zrcqgicT0
乙です、ズタボロなアライさんが見れて満足なのです
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 19:10:04.38 ID:qExcfPcE0
アライちゃん○す前の準備パートってどうしてこうワクワクするんだろう
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 19:27:32.96 ID:5Yzb5sc70
拷問タイプのSSか...
最高です!
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 19:57:45.61 ID:3UIGeJKvo
闇が深い
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 22:03:16.03 ID:5Yzb5sc70
こんなに嫌われるアライさんてホントすごいなーww
もっとやっちゃって下さい。
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 22:03:25.90 ID:LAyaBv350
純粋に趣味でアラ虐をする主人公を描いたSSで新鮮だった
仕事や害獣駆除を目的にすることによって発生する、ある種の制約がないこのSSで
アライさんたちがどんな目に遭うのかすごく楽しみです!

世界の快楽殺人鬼に引けを取らない内容を期待したい
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/24(木) 18:02:11.73 ID:X2hvP44Q0
その後ライターで炙ったドライバーを顔に押し付けたり、千枚通しで手の甲を突き刺したりしたが体を少し震わせ呻くだけなので興ざめしてきた。
アライちゃんの中で最も小さい状態の個体の耐久力も解ったしもう楽にしてやろう。

男「アライちゃん、ママがいる所に行きたい?」

アライちゃん「……にんげん…しゃんは…うそつき…なのら…どうせ…あらいしゃんに…ひろいこと…するのら……」

男「良く分かってるね」

アライちゃんの胴体を片手で押さえつけるともう一方の手で頭を掴み、思い切り捻った。ゴキゴキと音がし、アライちゃんは動かなくなった。
男の初めてのアライさん(ちゃん)虐待はなんとも不完全燃焼な形で終わった。

死体は紙袋に入れてから生ゴミと一緒にポリ袋に入れ、明日の燃えるゴミに出せばいいか。ビニールシートは洗うのが面倒だし高いもんでも無いから捨てよう。
後は防音対策と作業台がいるな。この二つが解決するまではアライさんの捕獲は一旦中止だ。

―――――――――――――――

リフォーム業者にオーディオルームにしたいという名目で洋室に防音工事を施してもらい、その後天板のブ厚い頑丈な作業台を運び込んだ。
アライさん虐待に興味を持ってからやたら金が掛かるが、どうせ独身の身だし以前より生活にハリが出たのでむしろ良かったのではないかとさえ思える。

次の捕獲目標は二本足で歩き始めたアライちゃんか成体のアライさんにする。小さいアライちゃんは体力が少な過ぎるので
できるだけアライさんの苦しむ姿が見たいという男の嗜好から外れるからだ。

休日、男は前回とは違うアライさん出没スポットへ向かった。罠を設置しようと山に入り、30分ほど歩いた所で誰かいた。
頭は白髪交じり・短い髪型の50歳くらいのおじさんで、背は男よりやや低いが肩幅は広めでがっしりとした体型をしている。
リュックを背負い腰には鉈をブラ下げているという出で立ちで、男の存在に気付いたおじさんが話し掛けて来た。

おじさん「おはよう、お兄さん。あなたもアライさんを捕まえに?」

アライさん専用罠はアライグマ用の罠と違い明らかに頑丈な見た目をしているので、少し知っている人ならすぐに判る。

男「ええ。あなたもですか?」

おじさん「そうですよ。良かったら一緒に協力してアライさんを捕まえるのはどうです?」

このおじさんがどれ位の経験者なのかは知らないが、男は勉強させてもらうつもりでOKした。

おじさん「いやあ、助かりますよ。あなたの罠を仕掛けた後、昨日仕掛けた私の罠の様子を見に行きましょう」

男「実はまだ一度しか捕まえた事がなくて。どこかいい場所をご存知ないですか?」

おじさん「ああ、そうでしたか。私で良ければお教えしますよ」

男はおじさんにアドバイスを貰いつつ罠を設置する。その後おじさんは歩きながらアライさんが好む食べ物や場所、動き回る時間帯など色々聞かせてくれた。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/24(木) 18:03:35.50 ID:X2hvP44Q0
おじさん「ところでこんな場所まで来てアライさんを捕まえるだなんてあなたも物好きですねえ。もしかしてそういう人?」

物好きなのはお互い様だと思うが…それにそういう人ってなんだ?………いや、意味は分かっている。
アライさんを捕まえるのは普通であれば駆除が目的だが、それならこんな回りくどい聞き方はしない。

ペットとして飼ったり、生きた個体の譲渡も禁止されているのでわざわざ自白する人などいないだろう。
つまりおじさんは男にアライさんを捕まえていじめているのか、と聞きたいのだ。

正直に答える義務は無いが、初対面のおじさんにどう思われようが別にいいと思い

男「まあ…そうですね。あなたは?」

おじさん「あなたと同じですよ。……そろそろ私の罠がある場所に着きますねえ」

おじさんの罠にはアライさんが一匹入っていた。

おじさん「今回はアライちゃんを狙っていたんですがアライさんでしたか、残念。ですが今回はこれで良しとしましょう」

アライさん「あ、人間なのだ。食べ物があったから入ったら出られなくなったのだ。ここから出してほしいのだぁ」

おじさん「ごめんねえ、アライさん。そういう訳にはいかないんだよ」

おじさんは厚い革の手袋を取り出し着けると罠を持ち上げた。

アライさん「わっ。アライさんをどうするつもりなのだあ!」

おじさん「…………。一旦私の車まで戻ってからあなたの罠の様子を見に戻りましょう」

男「わかりました。しかしアライさんってなんでこんな簡単に罠に引っ掛かるんですかね?」

おじさん「んー、アライグマはそれなりに警戒心を持った動物ですけど、アライさんは尊大な性格が影響してるみたいで

それが警戒心の薄さに繋がってるみたいですねえ。一概には言えませんけど」

アライさん「おーい。アライさんの言う事聞いてるのかぁ?」

男「………。言葉は通じるのに随分単純な脳みそしてますね」

おじさん「ハハハ。ですがごく稀に罠や人間の暴力から逃げ出した個体は流石に学習するのか、

強い警戒心を持つ事もあるといいますから油断してはいけませんよ」

男「肝に銘じておきます」

アライさん「アライさんの事を無視するななのだあ!!」

発言をスルーされた事に業を煮やしたのか突然アライさんが叫ぶ。するとおじさんは罠を地面に置き側面を蹴った。
ガシャーンと金属同士がぶつかり合う音がし、罠が激しく揺れる。靴の先芯に鉄板でも入っているのだろうか?
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/24(木) 18:06:39.10 ID:X2hvP44Q0
おじさん「アライさん、黙っててくれない?」

アライさん「ひぃっ。アライさんは脅しには屈しないのだぁ!」

おじさん「そう。じゃあ大人しくしててね」

アライさん「そういう訳にはいかないのだ!アライさんはちび達に食べ物を持って帰らないといけないのだあ!」

おじさん「ふーん、アライさん子供いるんだ?どこにいるの?」

アライさん「あっ。やっぱり子供なんていなかったのだ、気のせいだったのだ」

いくらなんでも馬鹿すぎだろ…と思っているとおじさんはあっさり引き下がり罠を運び出した。男はひそひそとおじさんに話しかける。

男「いいんですか?ちょっと押せば子供の居場所吐きそうですけど。それにあなたの狙いはアライちゃんだったのでは?」

おじさん「構いませんよ。そこまで狙っていた訳でも無いですしね。じゃあ行きましょうか」

男が罠を運ぶのを交代しますよ、と申し出るとおじさんはありがとう、と言いその場を後にした。しばらく歩いているとおじさんの物と思われる車が見えてきた。
以前の駆除業者と同じワゴンタイプで、後部ハッチを開けると空の罠やら色んな道具が入っている。おじさんはそれらを隅に寄せてスペースを作ると、

おじさん「ではここに罠を積んでくれませんか?」

男「わかりました」

おじさん「どうもありがとう。アライさんを捕まえるよりも運ぶ方が大変でして。良かったら好きな物をどうぞ」

おじさんは車からクーラーボックスを取り出して冷えた飲み物をくれた。

男「いただきます。いや〜生き返りますねえ」

おじさん「1時間ほど休憩したらあなたの罠を見にいきましょう」

男「うまく掛かってるといいんですけどねえ」

休憩している間、自分がアライさんの被害を受けた事を話したりおじさんの話などを聞いた。
その話から分かったのはおじさんはここの近くに作業場を持っている事と、三年前からアライさんを捕まえ始めたという事だった。

この市内にアライさんが出始めたのは二年前と聞くから、それ以前から捕まえていたという事になる。
おじさんはずっとこの市に住んでいるそうなので、わざわざ別の地域に出向いて捕まえていたのか…
さっきは人に物好きと言っておいて自分の方がよっぽどじゃねえか、と男は思った。


続く
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 19:17:01.72 ID:QlO6xyKcO
おつ
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 20:02:53.04 ID:rnfSSifo0
乙です。成体を標的にしていくのはいいですね!
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 20:11:39.10 ID:EG8z3W7e0
リフォームして仲間も見つけてちゃくちゃくと準備が整ってワクワクしますねぇ
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 21:00:58.69 ID:nMqOQamS0
乙です、成体のアライさんを痛ぶる話に期待
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 23:33:12.81 ID:bgoLP9160
アライさん罠で捕まえなくても、お菓子あげるよって言えばホイホイ付いてきそう
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 00:30:31.12 ID:x/Wl1szUo
その場で襲って奪い取って食い始めそう
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 03:07:53.55 ID:q3dC1Z8Z0
あげようと手のひらのに載った方の餌じゃなくて
たんまり入った餌袋の方を分捕るだろうな
リアルアライグマのそうしてる動画見て確信した
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 18:21:53.94 ID:bgrPOq3G0
休憩した後、男の罠へ戻ると罠の中にアライさんが一匹、外にアライちゃんが二匹いた。前回と逆のパターンだ。
アライちゃんはどちらも四つん這いで動くタイプで、アライさんを心配そうに見ている。

おじさん「ああいうアライちゃんを連れている場合、近くにアライさんの巣穴がある事が多いですよ。あの状態じゃあまり遠くまで行けませんから」

男「なるほど。もしかしたら巣穴に残してきたアライちゃんがいるかもしれませんね。ところで私はアライさんを一匹捕まえられれば十分なので、

良かったらアライちゃんの方はお譲りしますが」

男は一瞬、これは譲渡に当たるのでは?と思ったが一緒に捕まえた(まだ捕まえてはいないが)獲物を分け合うだけなので関係無いだろうと納得した。

おじさん「いいんですか?では遠慮無く」

おじさんは丈夫そうな袋を取り出すと罠へ向かった。男も後を付いていく。

アライさん「人間なのだ。この箱から出られないのだぁ。お前達、アライさんを助けるのだあ」

いい加減この反応も飽きてきたな。おじさんはアライちゃんを掴むと二匹とも袋に放り入れ、素早く袋の口を閉じた。

アライさん「ちび達に何をするのだあ!はなすのだあ!」

そしてお決まりのセリフだ。

―――――――――――――――

男は車に戻り、罠を積み込むとおじさんにも車に乗ってもらい彼の車まで送った。

おじさん「今日はとても助かりました」

男「こちらこそ。色々と教えて頂きありがとうございます」

おじさん「この後もし時間があったらお近づきの印にウチにどうです?コレでちょっと面白いものがありますよ」

おじさんはアライちゃんが入っている袋をブラブラさせて言う。面白いものと言ったらもうアレの事しか無いが…
他人がアライちゃんに何をするのか興味があったので招待される事にする。

おじさんの車に30分ほど着いていくと山に続く細い道路に入った。おじさんの車が停止し彼が出てくると、道を封鎖していたチェーンを取り外しまた車に戻る。
この一帯はおじさんの私有地なのだろうか。少し考えているとひらけた場所に出た。

そこにはトタン屋根の簡素な平屋の建物があった。おじさんはウチと言ったが居住を目的とした建物には見えない。さっき言ってた作業場だろう。
おじさんが車を停めて出てきたので男も並べて停車させる。
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 18:25:20.11 ID:bgrPOq3G0
おじさんがアライさんの入った罠を運ぼうとしたので男は手伝おうと声を掛けたが、もう大丈夫ですよと断られた。おじさんの後に着いて建物に入る。

おじさん「いらっしゃい。余りきれいな所ではないですが」

男「お邪魔します」

中は整頓されていて入り口から向かって左の壁際には数個の小さい檻が置いてある。正面には作業台が設置され、壁にところ狭しと工具が掛けられている。
右側には…フタに鍵が掛かっている分厚いガラス(プラスチック?)で出来た大きい水槽があった。影になって薄暗くて中はよく見えない。

おじさん「そいつはワニガメですよ」

アライさんの入った罠を置き終わったおじさんが言う。その後外に出ていって、アライちゃんが入った袋を持って戻ってきた。
ワニガメ?特定動物とかいうテレビでたまに見るあれだろうか。飼っても良かったっけ?と訝しんでいるとおじさんが察したのか

おじさん「ちゃんと県に許可は得ていますよ。それが飼養許可証です」

おじさんが視線を上にやるとそこには額に入れられた許可証が掛けられている。

おじさん「元々爬虫類を飼うのが好きでして。昔は色々飼っていましたが…今はこいつだけですね」

喋りながらおじさんはアライちゃんを袋から取り出し、まとめて檻に入れた。

男「それで面白いものって何ですか?」

おじさん「お察しかと思いますが、こいつにアライちゃんを与えます。いい栄養になるんですよ」

男「そうですか…それならやってみたい事があるのですが」

おじさん「何です?」

男「ちょっと待ってて下さい」

そう言うと男は外に出て、自分の車からアライちゃんの親であるアライさんの入った罠を持って戻る。

おじさん「なるほど、あなたも人が悪いですね。……ですがこの後困った事になるかもしれません。すみませんが少しの間私が何をしても

黙って見ててもらってもいいですか?」

男「…?了解です」

おじさん「ではあなたの罠の鍵を貸して下さい」

おじさんに鍵を渡すと彼は男の罠の鍵を開けた。

おじさん「アライさん、もう出てきてもいいよ」

アライさん「やっと出す気になったのだ、早くちび達を返せなのだ人間」

アライさんがのそのそと罠から頭を出した瞬間、おじさんはいつの間にか手にしていた鉄パイプでアライさんの後頭部をガツンと殴りつけた。
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 18:27:47.70 ID:bgrPOq3G0
アライさんは呻き声を上げて倒れこむとそのまま動かなくなってしまった。おじさんはその様子を確認すると、作業台からロープを取り出して
アライさんの手足を縛り、また罠の中に戻して鍵を掛けた。おじさんは男に鍵を返しながら

おじさん「もう喋ってもらっても大丈夫ですよ。アライさんは気絶しただけですから、後は目が覚めるまで待ちましょう」

男「わかりました」

10分後、アライさんが目を覚ました。

アライさん「うう〜…、頭がいたいのだあ……。……!手と足が動かないのだ!?」

おじさん「おはよう、アライさん。アライさんには今からアライちゃんがどうなるかそこで見ててもらうよ」

アライさん「何をするつもりなのだ!ちび達に何かあったら絶対に許さないのだあ!」

おじさん「はいはい…これから準備するから少し待っててね」

おじさんはワニガメの水槽のフタの鍵を外すと、ポンプを使って水を抜き始めた。

おじさん「いつもはやらないんですが…今回はこっちの方が見え易いかと思いまして。

上から覗くのは構いませんが、絶対に手は近づけないで下さい。噛み付かれたら指が無くなりますよ」

男「頼まれてもしませんよ」

水槽の水が抜けきった頃、おじさんは檻からアライちゃんを出しアライさんの前に置いてやる。最後の別れでもさせてやるつもりだろうか。

アライちゃんA「やっとでられたのだー」

アライちゃんB「おかあしゃん、まだうごけないの?」

アライさん「アライさんなら大丈夫なのだ。それよりもちび達、早くここから逃げるのだ!」

アライちゃんA「なんでなのだ?」

アライさん「説明してるヒマはないのだ、アライさん達の危機なのだあ!」

アライちゃんA「よくわからないけどわかったのだー」

アライちゃんB「にげるのだー」

何が起こっているか理解できてないアライちゃん達はこの場から離れようと四つん這いで移動する。
どうやら親の言う事は盲目的に聞くらしい。事情が分かっていれば親を助けようとしていたのかもしれないが…

だがアライちゃん達は出入り口を開けるどころか、どこにあるのかすら分からないので右往左往するだけである。
男とおじさんはその様子を黙って眺めていた。


続く
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 18:58:23.33 ID:Gl5SvGHcO
おじさん酷すぎて笑った
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 19:36:32.41 ID:BLtXwIa4O
なんかマイナーな趣味人同士の交流会みたいになってて草
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 21:38:54.77 ID:2Nlp1t2f0
すっごいワクワクするwwww
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 21:41:29.56 ID:FjF1GHSl0
乙です
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 22:06:54.67 ID:7SvhQOpWO
乙です
おじさんの声が大川透で再生される
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 22:42:23.09 ID:bgrPOq3G0
訂正 >>54 一行目

誤×  おじさんの後に着いて建物に入る。

正○  おじさんの後に付いて建物に入る。

失礼しました
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 02:11:43.10 ID:fWEe5ny20
アライちゃんがそこら辺を右往左往ヨチヨチヨチヨチと動き回るだけで殺意が芽生える
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 18:23:12.21 ID:Xs8Kabcx0
おじさん「では始めましょうか」

男が無言で頷いたのを確認したおじさんは、アライちゃんAを掴み上げた。

アライちゃんA「きゃっ。はーなーすーのだぁ」

アライさん「人間、ちびに手を出すのはやめるのだぁ!」

おじさん「少し肉付きがいいこっちにしましょう。ロン、食事だぞ」

アライちゃんAが水槽に入れられた。ロンと名前を呼ばれたそのワニガメはアライちゃんAのふた回りかそれ以上の大きさで、
時たま食べているごちそうに気付きゆっくりと動き出す。

普通ならただならぬ雰囲気を察して逃げる所だが、アライちゃんAは亀を見た事が無かったらしくあろう事か興味を示した。

アライちゃんA「はじめてみるけものなのだ。おまえ、なんてなまえなのだ?」

ワニガメが喋る訳も無く、徐々に近づいていく。

アライちゃんA「あらいしゃんはねー、あらいしゃんっていうのだ!」

キャッキャッと手を振った瞬間、ワニガメが噛み付きアライちゃんAの右の手首から先は無くなっていた。噛まれた腕の先からは血がピュッピュッと出ている。

アライちゃんA「きゃあああいだいのだあぁぁ!!」

生まれて初めて感じたであろう激痛に悲鳴をあげると、アライちゃんAはその場から逃れようと残った腕を使って這いずり回る。
水槽の深さは男のひざ上くらい迄あるので立ち上がれないアライちゃんAでは出る事は無理だ。

アライちゃんA「いだいのだぁ…とうめいのかべがあってすすめないのだぁ……」

アライちゃんAはガラス面をぺたぺたと触ったり叩いている。ちぎれた手を飲み込み終わったワニガメはまた近づくと、今度は左足に噛み付く。
ひざが噛み砕かれ、足が切断された。

アライちゃんA「ぎゃああああああっっ」

アライちゃんAは仰向けにひっくり返り残った手足をばたばたとさせながら悶えていると、水槽の外から見ていたアライさんと目が合った。

アライちゃんA「おかあしゃん…!おかあしゃん!!」

アライさん「ちび!ちびぃ!人間、何を見ているのだ!ちびをあそこから早く出すのだあぁぁ!!」

アライちゃんA「おかあしゃん、たすけて!!」

ワニガメはアライちゃんAにのしかかり、爪を使い柔らかそうなお腹を引き裂いた。
男はワニガメに対し強靭なアゴによる噛み付きのイメージが強かったが、よく見てみると確かに太く鋭い爪をしている。

アライちゃんA「げふっ……」

アライちゃんAはそれっきり声を上げなくなり、手をピクピクと動かすだけになった。
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 18:25:31.35 ID:Xs8Kabcx0
ワニガメが内臓をひきずり出したり手足を飲み込んだのをひとしきり眺めた後、

おじさん「大体こんな感じですよ。こいつはもう満腹ですから残った方は後日与える事にします」

おじさんは母親のそばで震えていたアライちゃんBを檻に戻しながら言う。

男「貴重なものを見させてもらいました」

面白い物を見る事ができて本当に来て良かったなあと思い、せめてものお礼に片付けを手伝おうとすると

おじさん「お客さんにそこまでしてもらう訳にはいきませんよ。ですが今後ともよろしく出来たら嬉しいんですがね」

男「こちらこそよろしくお願いします。また色々教えて下さい」

おじさんと連絡先の交換をした後、親のアライさんを車に積み作業場を後にした。

―――――――――――――――

自宅に戻った男はアライさんを洋室に運んだ。当たり前だが子供を目の前で殺されたアライさんは怒り狂っている。
罠から出した瞬間に飛び掛ってきそうな勢いだが、おじさんの縛りは完璧で全く手足が動かせない。

アライさんは小柄だが、鋭い爪や歯を持っているので成体ともなると危険である。おじさんが前もって縛ってくれなければ相当男の手を焼かせていただろう。
最悪の場合罠から出さずに殺す事も出来るが、それでは苦労して捕まえた意味が無い。男は手足を封じる前に挑発しようとしたのは流石に軽率過ぎたと反省した。

男はアライさんの足を引っぱって罠から出すと、噛みつかれ無い様に注意して作業台の上に乗せた。

アライさん「人間、お前だけは絶対に許さないのだ…なんであんなひどい事をしたのだ!?」

男「酷い事って?」

アライさん「しらばっくれるななのだ!ちびをあのけものに食わせた事なのだ!」

男「アライさんだって虫やらトカゲやら捕まえて子供に食べさせた事くらいあるでしょ?」

アライさん「あるけど…それとこれとは違うのだあ!」

男「どう違うの?いつも自分がやってる事をされただけじゃないの?」

アライさん「うぬぬ…でも人間!お前だって自分が食べられるのはイヤじゃないのか?自分がされてイヤな事はしちゃいけないのだ!」

なぜアライさんは自分の行動を棚に上げて正論めいた事を抜かすのか。

男「アライさん達に食べられた虫さんやトカゲさんも嫌な事されたんだよなー」

アライさん「うぐっ。どうせあいつらは頭が悪いから何にも考えてないのだ!」

またこうやって自分に都合のいい事を言う。話にならないが、もう少し付き合ってやる事にする。
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 18:27:43.53 ID:Xs8Kabcx0
男「アライさんさあ…さっき自分が食べられるのは嫌じゃないのか、って言ってたけどそりゃあ嫌だよ?

だから人間は危険な動物がいる所にはむやみに行かないんだよ。お互いにとってそれが一番いいからね。

アライさんも大人しく山に引っ込んでればいいのに、人間の縄張りに来て悪さするから嫌われて捕まえられるんじゃないの?」

アライさん「悪さってなんなのだ!アライさんは悪い事なんてした覚えはないのだ!」

男「ああそうですねーアライさんは自分に正直なだけですもんねー」

アライさん「その言い方はなんか腹が立つのだあ!」

男「一番腹が立ってるのは被害を受けた農家の人なんだけどな。どうせアライさんも畑から何か持ってった事あるよね?」

アライさん「アライさんが見つけた物を拾って何が悪いのだ。アライさんの物なのだぁ!」

男「あっそ。まあ俺も偉そうな事言ったけど一つだけアライさんに謝らないといけない事はあるかな」

アライさん「それみろ、なのだ。やっぱりお前は悪い人間なのだ」

男「アライさんは生きる為に生き物を殺してるけど、俺は自分の都合でアライさんをいじめてるって事だね。

単にアライさんの苦しむ声を聞いたり顔が見たいんだよ」

アライさん「ひっ。なんでそんな事するのだ…?」

男「なぜって言われてもなあ…面白いからとしか言い様が無いな」

アライさん「面白いってなんなのだ…お前はおかしいのだぁ……」

アライさんの声がすっかり小さくなってしまった。最初の怒っていた状態から痛めつけた方が怖がる顔とのギャップで楽しめたのでは、と思い
余計な事を喋らなければ良かったと後悔した。今日は失敗ばかりだ。

―――――――――――――――

男「アライさんも今頃お腹空いてるかな…」

男は仕事の昼休憩中、食事を取りながらそんな事を考えていた。結局やる気を失った男はアライさんを罠に戻した後、放置していた。
飼育する訳にはいかないので今日中にケリをつけなければ。仕事帰り、アライさんにお腹いっぱい食べさせてあげようと食料をしこたま買った。

男「アライさーん、ただいまー」

アライさん「…………………」

アライさんは昨日の怒りを取り戻したのか空腹で機嫌が悪いのか、黙って男を睨みつけている。
男はかわいい顔が台無しだよ、と言おうとしたがお世辞にも言えない顔なので言うのを止めた。


続く
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/27(日) 19:00:33.47 ID:JjQ52SEh0
私怨や仕事、食料のためなどではなく、楽しみのために・・・
まあアライさんだから何されても仕方がないよね!
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/27(日) 23:35:24.57 ID:ycyFai+d0
ほんと屁理屈ばかりのアライさんはアニメ版のキャラっぽい
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/29(火) 21:36:32.07 ID:CMxI3GGs0
続きが早く読みたい・・・・
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/30(水) 18:04:11.01 ID:JaOPN9Vp0
男「アライさん、今食べ物を持って来てあげるよ」

アライさん「いらないのだ。お前みたいな人間に施しを受けるアライさんじゃないのだ」

男「やせ我慢は良くないなあ。まあ待ってなよ」

男は買ってきた食材で簡単な調理をすると洋室に戻った。

男「お待たせ。おっと、罠から出してあげなきゃね」

本当はアライさんを椅子に座らせてあげたかったが、足が折り曲げられる様に縛られていたので作業台の上に寝かせる。

アライさん「どういう風の吹き回しなのだ?………わかったのだ、食べ物になにか悪いものを入れてアライさんを苦しめるつもりなのだ」

男「疑り深いなあアライさんは。何も入ってないよ」

男は全ての料理を一口ずつアライさんの目の前で食べてみせた。

アライさん「本当に何も入ってないのか?仕方ないから食ってやるのだ」

さっきまで意地張ってた癖に、と言いそうになったがへそを曲げられても困るので黙る。
アライさんは手を縛られているので男が箸やスプーンを使って食べさせてやった。

おじさんの話によるとアライさんは何でも食べるが特に脂っぽいものを好むらしく、
与えた食べ物のうちステーキと生クリームを使ったデザートをおいしそうに食べた。

男「アライさんおいしい?」

アライさん「昨日からなにも食べてなかったからこんなものじゃ足りないのだ」

男「まだ沢山あるからお腹いっぱい食べるといいよ」

アライさん「早くよこすのだ」

―――――――――――――――

アライさん「ゲフッ。もう食べられないのだぁ」

男「もう?まだ食べ物残ってるよ」

アライさん「そんなに言うならもうちょっとだけ食べてやるのだ」

―――――――――――――――

アライさん「げーぇぷっ。今度こそお腹いっぱいなのだ…」

男「いやいやアライさん。まだイケるでしょ?」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/30(水) 18:05:11.45 ID:JaOPN9Vp0
アライさん「もう無理なのだ…」

男「そんな事言わずに。さあさあ」

男は食べ物が乗ったスプーンをアライさんの口に押し当てる。

アライさん「しつこいのだあ!もういらないのだ!」

アライさんが口を開けた時、スプーンが口の中に入った。スプーンが舌の奥に当たったせいかアライさんはえずいてしまい、
食べた物を吐いてしまった。

男「もったいないなあ。でもこれでまた食べられるね」

アライさん「ウエェ…もう食べたくないのだあ…」

吐いた時に出たのか、アライさんは涙と鼻水を垂らしながら言う。男はそんな事おかまいなしにスプーンを口に当てる。
対するアライさんはもう絶対に食べまいと口をかたくなに閉じた。

男「アライさん、本当にもういらないの?」

アライさんは無言でコクコクと頷く。

男「そう…せっかくアライさんの為に用意したんだけどな」

男は作業台の下から木製バットを取り出し、アライさんの頭を叩いた。

アライさん「がぁっ!?」

男「食べろって言ってるんだよ」

アライさんは殴られた恐怖でまた食べ始めた。実際、胃の中の物を吐いてしまったので物理的に不可能という訳では無い。
それでもまたすぐに限界が来てもう食べられないと訴えると男に殴られ、吐いた。

食べては吐く、殴られて食べては吐くをくり返してる内にアライさんの頭や顔は腫れ上がり、
床は嘔吐物や血だか鼻水だかわからない液体で汚れていった。

アライさん「アライさんが悪かったのだ…もう許してほしいのだぁ……」

男「なんで謝るの?アライさんは悪い事してないのに」

アライさん「もう許して…許してなのだあ……」

以前駆除業者の施設で命乞いをしているのを見た事を思い出す。
畑から作物を悪びれもせず盗む事といい、アライさんはその場しのぎの言動しかしない生き物なんだと確信した。
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/30(水) 18:06:28.58 ID:JaOPN9Vp0
男「いいよ。許してあげる」

アライさん「本当なのか…?」

男「あとそこに残ってる食べ物を20分以内に吐かずに食べきったらね」

アライさん「わかったのだ……がんばって食べるのだ…」

アライさんは希望を得たのか積極的に食べ始め、制限時間ギリギリでなんとか食べきった。

男「頑張ったねアライさん。ご褒美にこれをあげるよ」

アライさん「なん…なのだ…?」

意識が朦朧としているアライさんが口を開いた瞬間、男は丸めた布を突っ込みさらにその上からタオルを口に咬ませる様に巻いて縛る。
そしてアライさんが驚く間さえ与えずバットでお腹をぶっ叩いた。

アライさん「〜〜〜〜〜〜っっ」

アライさんの胃の中の物は逆流するが口が塞がれているので出す事は出来ない。かろうじて液体は鼻から出てくるが、
そのうち固形物が気道に詰まって息が出来なくなった様で、痙攣を起こし始めた。全身を震わせて苦しみながら脱糞し、意識を失った。

しばらく経った後、ドラマなんかでよく見る瞳孔に光を当ててみたり、脈や心臓の音を測ってみたりしたが反応が無いので素人なりに死亡したと判断する。
顔面を殴られた跡と窒息した事でアライさんの顔は見れた代物では無く、男はかなりの満足を得た。アライさんの糞という置き土産さえ無ければ…

ゲロと糞を片付けた男はアライさんの死体を見る。個人で捕まえたアライさんは保健所に持ち込めば処分してくれるが、
さんざん痛めつけた死体を持ち込むのは流石に憚られる。かといって解体して生ゴミとして出す訳にもいかないので
結局山に捨てるしかなさそうだ。男はさっきまでの良い気分がもう落ち込んでるのを感じた。

まだ日が昇っていない早朝、眠い体をなんとか動かしてアライさんの死体を山に捨てる。一度家に戻り風呂に入らなければ。
成体のアライさんをいたぶるのは連休が取れた時だけにしようと心に誓った。

―――――――――――――――

前回の経験がよほどこたえたのか男は二ヶ月間アライさん捕獲から遠ざかっている。しかしその間、何もしていなかったという訳では無く
おじさんと情報交換したりアライさん虐待画像などを見て気を紛らわせていた。

そんなある日、仕事から帰ってきた男は食事を済ませた後、たまに覗いている巨大インターネット掲示板にあるアライさん虐待に関したスレッドを開いた。
いつもならアライさんムカつくだの、本当かはわからないがこれこれどういう虐待をしてやっただの他愛の無い書き込みばかりだが、
今は何か雰囲気が違う様である。

過去の書き込みを見てみると、有名動画投稿サイトにアップされたあるアライさん虐待動画が原因らしい。
その動画のアドレスが貼られていたので、釣りでは無さそうな事を確認して見てみる事にした。


続く
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 18:15:35.27 ID:N/JVoT2to

このアライさんは生きてるんだろうな
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 18:26:23.92 ID:ccbvnjoL0
乙です

アライさんお腹いっぱい御飯食べられてよかったねえ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 18:51:19.96 ID:FqbqvnO5o
車やバイクのタイヤに括りつけてドライブしたいね
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 20:05:39.28 ID:sx7sEPI10
乙です
ダメだよ、アライさんは生命力が凄まじいから、
それくらいのことじゃ死なないよ
脳を破壊するか、心臓を潰すくらいしとかないと
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 21:49:40.71 ID:slysXODR0
脳を壊したら気持ち悪いゴキガイジムーブを堪能できるな
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 21:55:07.94 ID:q4voHoGe0
脳ミソ使ってなさそうだから破壊しても生きてそう
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 23:45:20.50 ID:VIruy55Xo
ゴキは首を切っても当分死なないぞ、しかもその時死ぬ理由は口が無くなることによる『餓死』だ
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/31(木) 00:59:15.17 ID:Hg3c0ImS0
朝になっても動かないんならもう死んでんじゃない?
それよりもっと苦しむ様がみたい
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/05(火) 15:56:50.14 ID:zlPCK/r5O
期待してる
次はあるかな?
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/08(金) 14:48:03.32 ID:Odc1PHELO
もう書いてくれないのですか?
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/08(金) 15:55:32.10 ID:dqVpe2pjo
ふははー!アライさんの天下なのだ!
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/08(金) 22:26:29.73 ID:oY2U7H+E0
悲しいなぁ
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:20:38.14 ID:4nb8PCKH0
その動画は5分ほどの長さで、始まるとすぐに原っぱのような場所にいる一人の人物が映し出された。
その人物はパーティーグッズで見る馬の頭の形をしたマスクを被っていて、顔はわからない。
服装は長袖のシャツにスボンを着ているが、体型からいっておそらく大人の男だろう。

馬男が無言で背を向けて歩き出すとカメラも動きだした。周りに人はいなく、その場にいるのは馬男と撮影者だけのようだ。
少し移動すると地面に刺さっている2本の木の杭にそれぞれロープで拘束されている2匹のアライさんが映し出された。

アライさんA「おい人間、早くこの縄をほどくのだ、今ならまだ許してやるのだ」

アライさんB「そうなのだー、今なら食べ物一ヶ月分で許してやってもいいのだ」

男はここまで見てなんだよくある虐待動画じゃないかと思ったが、突然馬男がシャツで隠れた腰の部分から拳銃を取り出した。
そしてほとんど間を置かず、アライさんAの額を撃った。

アライさんAの頭から血やらよくわからない液体が噴き出し、アライさんが死に際によくやる手足を激しく動かす動作をしながら絶命した。
もっとも、手足は固定されていたので肩と腰を大きく揺すった様な動きだったが…とにかくそれきりアライさんAは動かなくなってしまった。

アライさんB「ひいっ。その黒くて光るものをこっちに向けるななのだぁ…」

馬男は一言も発さず、銃口をアライさんBの顔にグリグリと押し付ける。アライさんBの表情はさっきまでのふてぶてしい様子から一変して恐怖しかなかった。
アライさんBが何かを喋ろうと口を開けた時、銃口が口に入ってしまう。モゴモゴ言いながら首をよじらせて口から銃口を抜こうとした瞬間、
発砲音と共にアライさんBの後頭部から血が飛び散り、アライさんAと同じ動きをして死んだ。

動画はそこで終わり、男は何が何だかわからなくなってしまった。馬男は誰なのか。なぜ拳銃を所持しているのか。
もしかして外国?だとすれば日本にしかいないはずのアライさんがどうやって海を渡ったのか。
そもそもこの動画は本物なのか?作り物の可能性だってある。

許可された期間と区域の山中で猟銃を使ってアライさんを撃ち殺す事はあっても、拳銃でとなると話は別である。

案の定アライさん虐待スレッドではこの動画に関する議論がしばらく続き、ここは日本で銃は違法に所持してる物であるとか、
誰かが国外にどうにかしてアライさんを持ち出しただのいろんな意見が出されたが、結局推論の域を出るものではなかった。

久しぶりに刺激を受けた男は連休が取れそうな週末にアライさん捕獲に行く事にした。

―――――――――――――――

もう季節は秋で山の木々が色づいている。今回は久々なのでとにかく何でもいいからアライさんを捕まえて帰る事に決める。
罠を持って山に入り、しばらく経った時に何か聞こえた。音のした方にこっそり近づき、様子をうかがう。

そこにはアライさんがいて、何やら木に登ろうとしているがうまくいかないようである。アライさんはそれなりに身軽で、
木登り位なら楽にこなすはずだが…よく見てみるとそのアライさんは普通のものよりひとまわり小さい。

もしかして二本足で歩き始めたばかりの個体か?だとすれば見るのは初めてだ。これはなんとしてでも捕まえたい。
周りに他のアライさんがいないか確認すると男は罠を置き、アライさん(アライちゃん?)に接触する事にした。
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:21:36.57 ID:4nb8PCKH0
男がこんにちわと声をかけるとアライさんはかなり驚いたようで、

アライさん「びっくりしたのだ!きゅうにこえをかけないでほしいのだ…」

男「ごめんね。アライちゃんは何してたの?」

アライさん「アライちゃんじゃないのだ、アライさんなのだ。アライさんはもういちにんまえなのだ」

男「そうなの?その割には何か苦労してたみたいだけど」

アライさん「うううるさいのだ!ちょっとまだきのぼりはなれてないだけなのだ!」

男が木の上を見ると何か実がなっていて、アライさんはそれを取りたいらしい。

男「良かったら木登り手伝おうか?」

アライさん「よけいなおせわなのだ。アライさんはだれのたすけもいらないのだ」

アライさんは鼻息を荒くしながらまた木登りにチャレンジし始め、今度はうまく登り木の実を取る事が出来た。
しかし今度は下りれなくなったようで、少し経ってから意を決して下り始めたが手を滑らせて落ちてしまった。

アライさん「ぎゃっ」

男「ハハッ。とんだ一人前だなあ」

アライさん「ひとのしっぱいをわらうとはイヤなヤツなのだ…もしかしておまえがニンゲンってヤツなのか?」

男「アライさん、人間に会った事ないの?」

アライさん「あったことはないけど、おかあさんからニンゲンにはきをつけろといわれてたのだ」

男「それはなぜ?」

アライさん「ニンゲンはアライさんたちにひどいことをするれんちゅうだときかされたのだ」

どうやらこのアライさんの母親が以前おじさんが言っていた人間に強い警戒心を持った個体だったようで、その情報が子供にも伝わっているらしい。
面倒な事になったと思いつつ話を続ける。

男「確かにアライさんをいじめる人間もいるけど、俺はそんな事しないよ」

アライさん「しんようできないのだ…」

男「アライさんをいじめる気ならとっくにしてるよ。俺はアライさんに興味があって話をしに来ただけなんだ」

アライさん「まあはなしをきくくらいならしてやってもいいのだ」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/19(火) 18:22:51.77 ID:4nb8PCKH0
男「本当に?そうだ、これ食べる?」

チョコバーを取り出すとアライさんは興味津々で受け取り食べ始めた。

アライさん「すごくあまくておいしいのだ!こんなたべものがあったなんてしらなかったのだ」

男「喜んでくれて良かったよ。アライさんにちょっと聞きたい事があるんだけど」

アライさん「なんでもきくといいのだー」

男「アライさん、さっき一人前って言ってたけど親元から離れたって事?」

アライさん「そうなのだ!アライさんはひとりだちしたのだ。もうなんでもできるのだ」

男「それっていつごろ?」

アライさん「アライさんがあるけるようになってすぐなのだー。おかあさんにもうおまえはじぶんのちからでいきるのだ!っていわれたのだ」

見たところまだ知識も体力も不足してるし、これから山に食べ物が少なくなる時期にほっぽり出すとは…アライさんは子育ても無責任だな。
しかし今まで親のアライさんと一緒にいる所を見なかった理由は分かった。

男「アライさんは姉妹はいるの?」

アライさん「いたけど、いっしょにひとりだちしてからはあってないのだ」

男「へえ〜、なんで一緒に行動しないの?そっちの方が安全じゃない」

アライさん「さっきもいったけどアライさんはだれのちからもかりないのだ」

男「立派だねえ。アライさんにもナワバリってある?」

アライさん「アライさんはもってないけど…もってるアライさんもいるのだ」

男「よそのナワバリに入ったらどうなるの?」

アライさん「おとなしくでていくか、あらそいになるのだ」

男「アライさん同士で争いになる事なんてあるの?それは知らなかったな」

アライさん「かぞくどうしならほとんどあらそいはおこらないのだ。でもしらないものどうしならあらそいがおこることもあるのだ」

男「アライさんの社会も大変なんだねえ」

増えすぎて縄張りを持てなかったアライさんが人里に来て食べ物を盗んでいくという訳か。おとなしく餓死すればいいものを…
そういえば以前共食いする事もあると聞いたしそんなタマではなかったな。


続く
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 18:48:02.76 ID:ffkoBvsc0
まってた 乙
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 18:50:34.72 ID:SDHYiR4MO
続きがきたあ。
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 19:51:52.02 ID:aSR1f2gKo
他のアラ虐SSと違う 丁寧な文章が好き
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 20:21:13.51 ID:2xHlm8vU0
乙です。待ってました!!
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/19(火) 21:30:59.37 ID:TQeiAaMB0
乙です
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 03:30:38.70 ID:7LdxAyuC0
乙でしゅ。再開うれしいです
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 18:17:42.88 ID:iZCe9hnB0
男「ところで人間はアライさん達に酷い事をするって言ってたけど、具体的に何かされたの?」

アライさん「おかあさんがいうには、まえにひろいばしょであまくておおきなまんまるをもっていこうとしたら

ニンゲンどもにぼうでたたかれて、おいまわされたそうなのだ」

どんな酷い仕打ちを受けたのかと思えば…単に畑からスイカかメロンあたりを盗もうとした所を見つかって追い掛け回されただけらしい。
自業自得な上に逆恨みとは恐れ入る。逆に言えばその程度の事でも人間に不信感を持つんだな。普段は偉そうで単純なクセに、
少し嫌な事があるととたんに疑り深くなる…知れば知るほどどうしようもない生き物だ。

面白い話も聞けたし、後は隙を見て拘束するだけだが…せっかく目の前のアライさんの警戒心は少しゆるんでいる様なのでもうちょっと遊ぶか。

男「それは大変だったね。でもアライさんと仲良くしたいと思ってる人間もいるって知って欲しいなあ」

アライさん「ほんとうなのか?」

男「本当だとも。アライさん達を保護しようって活動をしている人達もいるよ」

無論嘘である。現実にはアライさんに同情する人などいない。

アライさん「アライさんはほごされるつもりはないけど、なかよくできるならしてやってもいいのだ」

男「人間に酷い事されても許してくれるなんて偉いね。そんなアライさんにさっきの食べ物もっとあげるよ」

アライさん「まだあるのか?もっとたべたいのだ!」

まだこのアライさんは単純なままの様だ。いくら情報として人間には気をつけろと言われていても、自身で体験しなければ意味が無いって事だな。
まあこの後身をもって知ってもらうとしよう。

男「はい、どうぞ」

アライさん「わあ、たくさんあるのだー。おまえはいいニンゲンなのだ!」

男「少しは信用してくれたかな?」

アライさん「さっきはうたがってわるかったのだ」

男「分かってもらえたなら嬉しいよ。ついでにこれもあげる」

リュックから出てきたのはレンチだった。普通なら山に持ってくる道具ではないが、アライさんの頭を殴るのに丁度いい大きさと重さなので入れておいたのである。
人間に会った事すらないアライさんはそれが工具であると理解できず、何かの食べ物だと思っている。

男はレンチを掲げると、アライさんの頭目掛けて振り下ろした。

アライさん「ギャッ……」

呻き声をあげて倒れたアライさんはそのまま動かなくなった。男はロープを取り出しアライさんの手足を縛ると置いていた罠にアライさんを入れ、
引き揚げる準備をする。アライさんの不意をついてぶん殴るのは本当に楽しいなあ、などと考えていると面倒な作業の苦労も感じずに済んだ。
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 18:19:42.88 ID:iZCe9hnB0
捕獲がスムーズに終わったので、男が自宅に戻ったのはまだ正午前だった。罠を洋室に運ぶと少し早めの昼食を取る事にする。
テレビをつけるとニュースがやっていて、特に変わった事は起こっていない様子だった。

いつもの平凡な日常だが、今日は違う。二ヶ月ぶりにアライさんを痛めつける機会を得た男は気持ちが昂ぶっているのを感じた。
食後のコーヒーを飲み、気分を落ち着けると洋室に戻った。

アライさんは気絶した後そのまま寝てしまった様でまだ動かない。男は好都合だと思いながらアライさんを罠から出し作業台に乗せる。

男「アライさーん、起きてー」

アライさんの頬をペチペチと叩きながら言うとアライさんは目を覚ました。

アライさん「ううーん……とつぜんなにかがあたってめのまえがまっくらになったのだ…ここはどこなのだ……?」

男「気が付いたね、アライさん。ここは俺の家だよ」

アライさん「さっきのニンゲンなのだ…おまえがアライさんになにかしたのか?」

男「そうだよ。アライさんと仲良くしたくて連れて帰ってきたんだよ」

アライさん「なかよくしてやるのはいいけど、アライさんをもといたばしょにもどすのだ。ここにはなんかいたくないのだ…」

アライさんが起き上がろうと体を動かした時、やっと自分の手足が縛られている事に気付いた様で、

アライさん「これはなんなのだ!?てとあしがうごかないのだ!」

男「アライさんは人間に捕まったんだよ」

アライさん「つかまったって…どういうことなのだ!?おまえはアライさんとなかよくしたいんじゃないのか?」

男「全部嘘に決まってるでしょ。アライさんと友達になりたい人間なんていないよ」

アライさん「アライさんをだましたのか!?」

男「そういう事になるね」

アライさん「やっぱりニンゲンはうそつきでひどいやつらなのだ…おかあさんのいったことはほんとうだったのだ…」

男「気が付くのが遅かったねアライさん。そんなんじゃどのみち野生じゃ生きていけなかっただろうけど」

お喋りはこのくらいにしておくか。今回は具体的に何をするか考えてなかったが…こういうのは思いつきでやるに限る。
そういえば少し前から気になっていた耳と尻尾を調べてみよう。

以前フレンズについて簡単に検索した所、フレンズの動物の耳や尻尾はけものプラズムとかいう物で形成されているそうで、本人が強く願えば
出し入れできるらしい。本当にそんな事が可能なのだろうか。

男「アライさん、耳と尻尾を消したりできるらしいけど…ちょっとやってみせてよ」

アライさん「そんなのしらないのだ。きいたこともないのだ」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/22(金) 18:21:18.31 ID:iZCe9hnB0
どういう事だ?情報が間違っていたのか?しかしけものプラズムに関しては通説であるらしいし、間違っているとは信じ難い。
長年ジャパリパーク外で繁殖を繰り返している内に性質が変化でもしたのか?それとも単にこのアライさんが知らないだけかもしれない。

とりあえずアライさんの動物の耳を掴み強く引っ張ってみる。

アライさん「いたいいたいのだあ!やめるのだあ!!」

普通に痛覚がある様だ。今度は布切り用の大きなハサミで耳の上から真ん中の部分に切れ目を入れてみる。
ジャクッ、ジャクッとコリコリした物を切る感覚があった。

アライさん「ぎゃああああ!!なにしてるのだあぁぁ!!」

アライさんは大きく頭を揺さぶりハサミから逃れようとする。手元が狂っては危ないのでそこで止めた。
耳からは血が垂れ、アライさんの顔を伝ってポタポタと作業台に落ちた。

自由に出し入れできるモノから痛みを感じたり血が出るなんてあるのだろうか?痛みはまだしも、血はなあ…
やはりジャパリパークにいるフレンズ達とは別の存在になってしまったのか?まあ俺は研究者じゃないし細かい事はいいか。

男は片手でアライさんの頭を掴んで固定し、もう一方の手で切れかけてプラプラしている耳を掴み引っ張った。
ミチミチと音がし、アライさんの耳は半分にちぎれた。

アライさん「いっいっいだいのだぁ!」

男「ありゃ、耳が取れちゃったねアライさん。今からでも耳をひっこめれば助かるんじゃない?」

ちぎれた耳をアライさんに見せながら言う。

アライさん「そっそんなことっ、いぃわれてもっ、むりなものはむりなのだあ!」

アライさんは泣いて鼻をすすりながら言った。本当に出来ないみたいだな。となると尻尾も同じか。
今度は尻尾の毛を乱暴に掴み、むしり取ってやる。一見フワフワな様に見えるが、実際は毛が硬くゴワゴワしていて気持ち悪い。

アライさん「い゛い゛ーっっ」

尻尾はそれなりに敏感な様で、毛を毟っただけでもかなり痛がっている。アライさんが発した声が少し面白かったので、
男はしばらく尻尾を毟って遊んだ。所々毛が無くなり禿げあがってきた頃、飽きたので根元を掴み思い切り引っ張った。

アライさん「ぴいいぃぃっっ」

ミシッミシッと音はするが流石に素手で引っこ抜くのは男の力では無理な様だ。それならこいつを使ってみようとワイヤーカッターを出した。
以前は持っていなかったが、アライさん虐待を始めてから少しずつ買い足していった工具のうちの一つだ。

男「アライさーん、尻尾とお別れですよー」

アライさん「もうやめるのだぁ…アライさんがなにをしたのだ…」

アライさんの言葉を聞き流しワイヤーカッターの刃を尻尾の根元にあてがうと、柄に力を込めた。


続く
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 18:32:38.52 ID:XZci2WDO0
おつ
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 18:59:35.58 ID:t05hC/AeO
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 19:21:27.22 ID:Y0lYJbZ40
乙です
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 20:03:58.44 ID:OMmb58zq0
乙でふ
アライさん常に上から目線で腹立つな
それもここまでだけどw
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 22:07:35.39 ID:dSL+0VOK0
乙でしゅ。好奇心の赴くままに虐待する描写は読んでいてワクワクしますね
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 23:29:32.72 ID:Zuou1paJ0
試行錯誤してるのがいいね
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 00:09:24.63 ID:xWqHYhQB0
尻尾とお別れですよーが良かったw
これからいろんな物とお別れしないとねw
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 02:27:00.69 ID:x5CbrxUJ0
駆除というより虐待が目的だからこの主人公は
人間もターゲットにしそうで怖いですね、乙です。
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 14:34:42.19 ID:pzSzuPqwO
>>103
最初のほうで「アライさんの」苦しむ姿が見たいって言ってたから人をターゲットにすることは無いんじゃない?
主人公の趣味は猟奇系な事にかわりはないけど、アライさんの(苦しむ姿の)ファンともとれると思う
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 16:20:55.41 ID:uGyqYNtBo
アライさんは悪い意味で別次元の存在で
他の生き物とはかけ離れてるから

どんな聖人君子でもぶち殺したくなるのがアライさん
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 18:29:17.60 ID:hNGwEf3L0
アライさん「ぎゃう゛っっ」

バツン、といとも簡単に尻尾はちょん切れた。硬いワイヤーを切る為の道具だから当たり前なのだが、男は妙な感動を覚えた。
切れた尻尾がズルリと作業台から落ちてしまったので、アライさんに見せ付けるのに拾おうと手を伸ばすと突然尻尾がビクビクと動き出した。

反射の一種だろうか。ウネウネと動くさまは毛の色や模様も相まって大きい毛虫に見え、気持ち悪いったらない。
少し眺めていると動きが止まったので、拾い上げてアライさんに見せながら

男「尻尾って意外と重さがあるんだね。体が軽くなって良かったねえアライさん」

アライさん「なんてことをするのだぁ…アライさんのじまんのしっぽをかえせなのだあ!」

声を荒げるとはまだ余裕がありそうだな。なんせ久しぶりだからこれぐらいで音を上げられては困る。
次はどうしようか。もう少しワイヤーカッターを使ってみたいが…それならばここしか無いだろう。

男はアライさんの手に視線を向ける。黒くて細長い指はいつ見ても不愉快だ。人間に近い猿やゴリラの手を見てもなんとも感じないのに、
この不快感はどこからくるのだろう。アライさんの腕は後ろ手に縛られているので、体を転がしうつ伏せにすると

アライさん「まだなにかするのか?もういいかげんにするのだぁ!」

アライさんからは男が何をしようとしているのか見えないので、口調からは若干焦りを感じる。
まずは右手の親指からいくか。尻尾と同じ要領でワイヤーカッターの刃をあてがい、切断する。
ゴキンというよりはサクッといった感触で、尻尾以上に簡単に切れた。

アライさん「!!??いだああああっ!!」

切れた指がさっきの尻尾の様にピクピクと動く。今度は黒いイモムシか…

男「どんどんいくよアライさん」

親指の次は人差し指、中指と順番に切断する。切るたびにアライさんはいい悲鳴を上げた。薬指に差し掛かろうとした時、

アライさん「こっ、これいじょうゆびがどうにかなったらっ、ごはんがたべれなくなるのだあ!」

なんだそりゃ。この期に及んで食事の心配をするとは…このアライさんは死に関する意識が甘すぎやしないか。偉そうな性格を考えれば
自分が死ぬと思ってないだけかもしれないが…このレベルだと死の概念があるのかも怪しい。
だがアライさんに対し死について説く気もないのでそのまま続行して薬指と小指を切る。

アライさん「ぎゃんっっ。……もうやめろっていってるのだあ!!」

わめけばわめく程、男が満足するだけなのにそんな事に気付く訳もなくアライさんは叫び続ける。
しかし耳、尻尾、片手の指とかなりの苦痛があるはずだが、アライさんは涙こそ流しているもののまだ怒りの方が勝っている状態だ。
アライさんの性格にも幅があるのか?このアライさんはなかなかいい根性をしているなと思うが、そろそろ怖がる顔も見たい。

よく目隠しをするとより恐怖感が増す、みたいな話を聞くが…今このうつ伏せにしている状態がそれと似たようなもので、
これでダメなんだから効果は期待できなさそうだ。
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 18:30:33.41 ID:hNGwEf3L0
逆に指を切ってやる所を見せれば恐怖を感じるのでは、と考えたがその為には腕の拘束を解かなければならない。
片指を失ってはいるが、面倒な事になっても困るのでよそう。アライさんから見える部分で丁度良さそうなのはやはり足だな。

足は足首の所で縛られているが、これもまた解く訳にもいかないので両足いっぺんにいくか。作業台の端に設置された万力で。
万力は大きめの物を用意したので、両足首から下の部分を同時に挟む事が出来た。

もうこの時点でかなり痛みがあるらしく、これからされるであろう事にも気が付いたみたいで

アライさん「おいっ、はやくこれをはずすのだぁ!!」

さっきうつ伏せにした時よりもかなり焦った言い方になり、表情もこわばっている。
やはりアライさんには目に見える形で暴力をかました方が効果的なのか。

男は無言で万力のハンドルをゆっくり回すと、

アライさん「いたいいたいいたいいい!!きょわああああああっ」

ミシミシッと音がした後、ゴリッと骨が砕けた。

アライさん「あっ…ああっ………」

アライさんは悲鳴なのか呻き声なのか良く判らない声を出し、失禁した。

男「やっちゃったねアライさん。これはもう片っぽの指も没収かな」

最初から全部の指を切るつもりだったが、わざとらしい事を言って左手の指も切り始める。
アライさんの息は弱まり、抵抗する気力も失い指を切られてもウッ、オウッといった声しか上げなくなった。

指を切り終わりまだもう少しは楽しめるかな、などと考えていると

アライさん「……まだ…アライさんにひどいことするのか……おまえはさいていのニンゲンなのだ…」

男「何言ってるのアライさん。アライさんは他の人間に会った事無いんだから比較なんてできないでしょ。

それを言うならニンゲンはさいていなのだ、だよ」

アライさん「…………………」

何か言い返す事も出来なくなったようだ。

アライさん「……………………のだ……」

男「もっとはっきり喋ってくれないと聞こえないよ?」

アライさん「それ…でも…お…まえ…はさいてい……なの…だ……」

そう言うとアライさんは気を失ってしまった。もっとやりたい事があったが…
これ以上痛めつけても男の期待する反応は得られ無さそうなので楽にしてあげるか。男は気絶しているアライさんの首を締め上げて殺した。
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 18:31:51.59 ID:hNGwEf3L0
例によってアライさんの死体は山に捨てる事にするが、男はこのアライさんに今までに会ったアライさんとは何か違うものを感じ、
最初に会った木の近くに埋めてやった。自宅に戻った時にはすっかり日が暮れていたが、明日も休みなのでゆっくり酒でも飲むとしよう。

次にアライさんを捕まえるまでにアライさんの両手両足を拘束できる様に作業台に細工をしておこう、と今回の反省をした。

―――――――――――――――

アライさん虐待をしてから二週間ほど経ったある日、仕事を済ませて自宅に戻った男はメールをチェックしていた。
珍しくおじさんからメールが来ていたので早速開く。

男に紹介したい人がいるので、もし会ってもらえるなら都合のいい日時を教えて欲しいといった内容だった。
おじさんの頼みならきかない訳にもいかないと思い、都合のつけられそうな日にちをいくつか書いて返信した。
少し経つと返事が来て、一週間後におじさんと会う事となった。

出来れば徒歩で来て欲しいと言われたので、待ち合わせ場所である男の最寄駅に早めに行くとすでにおじさんが来ていた。
おじさんと会うのは山で会って以来だ。

男「こんにちは、お久しぶりです。お元気そうでなによりです」

おじさん「こちらこそ。今日はわざわざ来てもらって感謝します。早速ですみませんが車で移動しますのでこちらへ」

おじさんに付いて駅のそばにあるコインパーキングに行くと、山で見たのとは違うセダンタイプの立派な車があった。
男が乗り込み、シートベルトを締めたのを確認するとおじさんは車を発進させた。

車に乗っている間、お互いにアライさん関係でどんな事をしたのかとか例の動画の感想であるとか雑談で盛り上がった。
しばらく経つと、男が初めてアライさんを捕まえに行った田園地帯の近くに来た。

運転していたおじさんがふと何かに気付き、車を道路わきに停める。

おじさん「すみませんが少しの間待っててもらえませんか?」

男「わかりました」

おじさんはそう告げると車から出て行き、畑の端っこで作業している老人に声を掛け何か話し始めた。
その様子を見るにおじさんと老人は知り合いに見える。五分ほど経つとおじさんが戻ってきた。

おじさん「お待たせしました。あの人は昔お世話になった方でして、ご挨拶をしていました。

実はこれから行くのはあの方の家なんです」

それならば男も挨拶した方がいいのでは、と思うがもう車は走り出しているので無理だった。
そうなると紹介したい人というのはあの老人の家族の誰かという事だろうか。

間もなく老人の家に着き、停車させる。敷地は広く、大きな母屋と納屋の様な建物が二つある。
おじさんが母屋の呼び鈴を鳴らすと、今出ますと声がした。

玄関に出てきたのは若い男で、背が高く見た目は今時の若者といった風体だ。


続く
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 19:06:00.77 ID:aq9+900V0
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 19:37:55.79 ID:WQLEzq5qo
乙でし
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 21:09:29.20 ID:p37JQ2sYo
なんか怪しくなってきたな・・・
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 21:23:25.09 ID:2fm7CRsB0
乙でしゅ。次も楽しみに待ってます
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 00:30:27.88 ID:rLQv0n5E0
おっ、続き来てたのか
相変わらずこのSSは倫理観なんかの制約がない自由なアラ虐が楽しめていいなあ
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 15:29:52.45 ID:Cm6kbAEnO
趣味の活動が少しでも世の害獣被害を減らしてるんだから、立派な社会貢献と言えなくもない
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 18:27:00.78 ID:NvcRnRrg0
おじさん「ケイ君、来てもらったよ」

若者「ありがとうございます、マサおじさん」

ケイ君と呼ばれたその若者は男に向くと

若者「はじめまして○○って言います。今日は突然来てもらってすみません」

男「△△です。本日は□□さん(おじさんの名前)の紹介で来ました」

若者「立ち話もなんですからどうぞ上がって下さい」

おじさんの後に続き家に上がる。客間らしき広い和室に通されると、今お茶を持ってきますと若者が部屋を出た。

男「紹介したい人って彼の事ですか?」

おじさん「そうですね。彼はさっきの方のお孫さんで、子供の頃から知ってるんですよ」

男「今更ですが、アライさん関係って事でいいんですよね?」

おじさん「まあそれは彼の話を聞いてみましょう」

なんか歯切れが悪いなと思っていると、お茶と和菓子を持って若者が戻ってきた。どうぞ、と言われたので遠慮なくお茶を飲む。

若者「マサおじさんから聞いたんですが、アライさんに興味があるって本当ですか?」

ずいぶん直球で来たな。男がおじさんをチラッと見ると、おじさんは男に対して少し申し訳無さそうな顔をした。
……なんとなく事情はわかった。おじさんが軽い気持ちで男の事を話したら、予想以上に若者が男に興味を示したとかそんなとこだろう。

男「ええ、そうですよ。まだ日が浅いのであまり大した事はしてませんが」

若者「実は自分もなんです。けどこういう話を出来るのがマサおじさんしかいなくて……最近△△さんの事を聞いて、

ぜひ話をしてみたかったんです」

男「私もネット以外でアライさんの話が出来る知り合いは□□さんだけですから、他にそういう人と知り合えるのは嬉しいですね」

若者「ありがとうございます!」

よほど嬉しかったのだろうか。その後若者は少し打ち解けた様子で色々と話始めた。彼は市内の大学に通う学生で、普段は市街地に下宿しているが
週末になるとたまに実家に戻ってきて祖父の農作業を手伝ったりするのだそうだ。

若者(以下大学生と表記)「二年前からこの辺りにもアライさんが出だしてウチの畑も被害に遭う様になったんで、

おじいちゃんが捕まえる様になったんですよ。最初のうちはおじいちゃんがアライさんの首を折ったり切ったりしてシメてたんですけど、キリがなくて」

男「ワイルドなおじいさんだなあ」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 18:28:14.25 ID:NvcRnRrg0
大学生「それで最初はなんとも思ってなかったんですけど、その様子を見てるうちにアライさんに興味がわいてきちゃって。

実際に手を出す様になったのは去年の夏ごろからですね」

おじさん「丁度その頃でしたかねえ、ケイ君に私がアライさんを捕まえている事を伝えたのは」

大学生「あの時は驚きましたよ。マサおじさんが趣味で狩猟をやってるのは知ってましたけど、アライさんも捕まえていたのは知らなかったんで…」

男「そうだったんですか」

結局おじさんも実際に話せる仲間が欲しかったのだろうか。まあなんとなく共有したい気持ちはわかる。

さらに話を聞くと大学生は生き物としてのアライさんに興味があり、処分するついでに色々したという。
暑い所や寒い所に閉じ込めてどれ位生きられるか見たり、複数のアライさんを同じ場所に入れて様子を観察したりと様々だ。

その話の中ではどの位寒い場所でもアライさんは生きられるのか、というのは気になったのでそのうちにでも話を聞いてみる事にしよう。
そんな事を考えながらしばらく雑談していると

大学生「ところでなんですが、先日おじいちゃんが捕まえたアライさんを処分しようと思ってるんですけどもし良かったら見ていきませんか?」

わざわざここに連れてくるからには何かあると思っていたが…。ここまで来て断る訳にもいかないので了承する。
男の返事を聞いた大学生は、ではこちらへと敷地にある納屋のうちの一つの前へと案内した。

大学生は金属製の扉に掛かっている頑丈そうな鍵を外し、中へ入っていった。おじさんと男も後に続く。
中は広く、天井も高い。薄暗かったので大学生は電気をつけた。奥には大きな金属の台があり、所々錆だか血の跡の様な汚れがある。

台の脇に作物を収穫する時に使う様なプラスチックのコンテナボックスが二つあって、一つには色んな道具が無造作に入れられていた。
もう一方には何か白いような赤茶けた物がたくさん入っている。アライさんの骨か?

大学生「そのうちアライさんの標本でも作ろうと思っていたんですけど、まだ手付かずのままですね。管理が適当で混ざってしまったので

正直もう面倒になったってのもありますが…」

大学生は恥ずかしそうに言った。物音がして気が付いたのか、壁際にある檻の中で寝ていたアライちゃん達が目を覚ました。

アライちゃんA「あ、ひとしゃんなのだ。いつになったらここからだしてくれるのだ?」

アライちゃんB「ひとしゃん、ここはさむいのだ。アライしゃんをはやくあったかいところへつれていくのだ。あとおなかもすいたのだ」

アライちゃんC「………………」

アライちゃん達は四つん這いで檻の端に寄ってきた。アライちゃんCだけまだ寝ている。

おじさん「アライちゃんだけかい?親のアライさんはどうしたの?」

大学生「箱罠の中にはアライちゃんだけが掛かってたんですけど、おじいちゃんが近づいたらそばにいた親はびっくりして逃げたそうです。

でもその後、おじいちゃんが罠を運ぼうとしたら親がちび達を返せなのだあ!って言って取り返しに来たので問答無用で叩き殺したって言ってました」

おじさん「あの人は怒ったら恐いからねえ」

おじさんは冗談っぽく言って笑った。
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 18:33:40.52 ID:NvcRnRrg0
大学生「収穫のピークは過ぎてますが今だにこうやってフラフラ現れるんですよ。本当に迷惑ですよねえ」

おじさん「ここらは山に近いですし、山から追い出されたアライさんが子連れでも無理して来るんでしょうなあ」

大学生「良かったらアライさんに何かしていきますか?ここにある物は自由に使ってもらっても構いません」

突然言われてもな。初めて来た場所で勝手がわからないし、おじさんの作業場に行った時もそうだが
他人がアライさんをどうするのかもたまに見てみたいので、

男「いえ、今回は遠慮しておきます」

おじさん「私もですかね」

大学生「そうですか……じゃあ久しぶりにあれでもやろうかな」

大学生は少し考え込んでから言うと、まだ寝ているアライちゃんCを檻から取り出した。

アライちゃんB「いもうとだけだすなんてズルイのだぁ!アライしゃんもだすのだ!」

アライちゃんA「おちつくのだ。きっとじゅんばんにだしてくれるのだ」

親が目の前で叩き殺されたのに随分と悠長な態度だなと思ったが、殺したのは彼の祖父であって大学生に対してはまだそれほど反抗的では無いらしい。
しかし大学生はアライちゃんCだけ出すと出入り口を閉めた。

アライちゃんB「やっぱりだしてくれなかったのだ!」

アライちゃんA「お、おちつくのだ…なにかのまちがいなのだ……」

アライちゃん同士で何やら言い合っているが目もくれず、大学生はコンテナから黒くて太いベルトの様な物を出してアライちゃんCの胴体に巻きつけた。
背中側にはリングが付いていて、それを納屋の天井の梁に取り付けられた金属棒の下端にあるフックに引っ掛けた。
地面と体が平行になる様にブラ下がった状態で、空飛ぶヒーローの様な姿勢だ。

そしてアライちゃんCの左右の手首と足首に鎖のついた鉄の輪っかを嵌めた。
輪っかはガッチリと嵌っていてちょっとやそっとでは外れそうにない。アライちゃんCは少し前から目を覚ましていたが、
まだ意識がはっきりしていないみたいで小声でのだぁ…のだぁ…と呟いている。

大学生「たまにこうやってアライさんにどれくらい力があるか調べてるんですよ。今回はアライちゃんですけど…。

毎回結構差が出るので面白いんです」

アライちゃんC「ここどこなのだあ…?あれっ、アライしゃんがちゅうをとんでいるのだ!?アライしゃん、とりしゃんになっちゃったのだ!?」

大学生「アライちゃん、あと少し付き合ってくれたら外に出してあげるよ」

アライちゃんC「ひとしゃん、アライしゃんとべるようになったのだ!もうひとしゃんなんかよりもすごいのだぁ!」

大学生「そうだね、アライちゃんはすごいよね。だったらこれも簡単に持てるよね?」

大学生は右手首の輪っかに付いた鎖に、筋トレで使うダンベルのプレートの様な重りを引っ掛けて吊るした。


続く
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 18:45:31.05 ID:F6W8Mvdjo
乙なのだぁ
良いところで終わりなのだぁ
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