【グラスリップ】透子「かけるくん?」

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19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/04/04(木) 00:00:56.70 ID:dmglIwuH0
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 クーラーの効いた室内から外に出た瞬間、痛いほどの日差しが肌を焦がした。

「暑い……」

 自ら進んで外に出たはずの透子だが、早くも後悔しているようだった。

 どこまでも飾らないというか、感情がそのまま表に出るというか、少し抜けてるというか。

 その屈託のない横顔を見ているうちに、俺は自分が彼女にひどい詐欺を働いているような、心苦しい気持ちになってくる。

「俺、透子に謝りたいことがある」

「え?」

 いきなり謝罪を申し出られた透子は、そうだっ、と見当をつけて、まったく見当外れのことを言った。

「あんな一方的に約束して、もし来なかったらどうするつもりだったの?」

「そのときは何度でも会いに行くさ」

 なぜそんなわかりきったことを訊くのだろう。

 まあ、それはいいとして、まずは謝罪からだ。

「今日、少し油断してたんだ。だから、透子の《声》を聞いてしまった。ごめん」

「あの、意味がよく……」

「断りもなく、未来の《声》を聞いてしまったから」

「私の、未来の声?」

「うん」
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