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召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その10 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/18(月) 23:39:59.12 ID:d7MO6tEo
〜前回までのあらすじ〜

コカトリスをクリト…と間違えて呼んでしまったダメ召喚士は、
パーティー仲間の頼れる戦士、どうみても処女な魔道士(戦士談)
スタイルいいが無口な盗賊(戦士談)と力を合わせて冒険を重ね、
数々の出会い…そして別れを経験し困難を乗り越えて行く。
南方を訪れた一同は突如魔物の襲撃に巻き込まれ…!?

◆7xまとめ様(いつもありがとうございます)
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/summoner_ike_Cockatrice.html

◆キャラクター人気投票所(こめんとちょ−だい!おにいちゃんっ)
http://vote3.ziyu.net/html/cocka.html

◆前スレ(その9)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1262770503/

◆過去ログ
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1256864948/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1257265640/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1257266712/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1258207232/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1258977379/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1259802767/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1260686779/
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【進撃の巨人】俺「安価で巨人を駆逐する」 @ 2024/04/27(土) 14:14:26.69 ID:Wh98iXQp0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714194866/

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/18(月) 23:43:37.50 ID:nSOMPF6o
>>1乙! 
いつも楽しみにしてるぜ!
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/18(月) 23:47:26.05 ID:7kkw3Cgo
                           ,,,,,,_
                     ,,,,,iiiilllllllllllllliii,,,,
          ,,,,,_   .,,,,,,,,,,iiiiiiillllllllllllllllllllllllllllllllllll丶
          ゙llllllllliiillllllllllllllllllllllll!!!!llllllllllllllllllllllll!!゙
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              ゙!lllllll!!l゙゙’   .,,illlllllllllllllll!!゙゜
             ^     .,,illllllllllllllll!!゙゜
                  ,,illlllllllllllll!゙°
                 ,,illlllllllllll!l゙゜
                  ,,illllllllllll!l゙゜
                 ,,illllllllll!!゙゜.
                ,,illllllllll!゙゜            liiii,,
             ,,illllllll!゙゜                'llllllli,,
            ,,illllllll!゙                  lllllllllli,,
           ,illlllllll゙                  ,lllllllllllllii,
           llllllllllli,_             ,,,,illlllllllllllllllli,
           !llllllllllllllliiiiiiiiiiiii,,,,,,,,,,,,,,,iiiiiiiiiiiiiillllllllllllllllllllllllllllll
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4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/18(月) 23:48:42.45 ID:GTyn9lMo
>>1
乙!!!!
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/18(月) 23:49:09.15 ID:07TUt1oo
                           ,,,,,,_
                     ,,,,,iiiilllllllllllllliii,,,,
          ,,,,,_   .,,,,,,,,,,iiiiiiillllllllllllllllllllllllllllllllllll丶
          ゙llllllllliiillllllllllllllllllllllll!!!!llllllllllllllllllllllll!!゙
           ゙!llllllllllllllllllll!!!゙゙゙° ,,illllllllllllllllllll!゙゜
              ゙!lllllll!!l゙゙’   .,,illlllllllllllllll!!゙゜
             ^     .,,illllllll 山
                  ,,illlllll  iiiiiiiiiiiir
                 ,,illllllllヽoOOO''o_-
                  ,,illlllllll( <:::::::乙::::::::>ヽ
                 ,,illllllllll!/  ,|:::::::::::::::::|ヽ ゝ
                ,,illllllllll!゙ ,< )ヽ,━━./ ( /   liiii,,
             ,,illllllll!゙゜ ,lヽ i /::::::::::::::ヽ i .r     'llllllli,,
            ,,illllllll!゙     !!|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| !!,     lllllllllli,,
           ,illlllllll゙      |::::::::∧::::::::|    ,lllllllllllllii,
           llllllllllli,_     .|::::::::| |::::::::| ,,,,illlllllllllllllllli,    こ、これは>>1乙じゃなくて
           !llllllllllllllliiiiiiiiiiiiii,,,|::::::::|  |::::::::|llllllllllllllllllllllllllll 瞬獄殺なんだから
            ゙゙!!llllllllllllllllllllllllll|::::::::|.  |::::::::|lllllllllllllllllllllllll  変な勘違いしないでよね!
              ゙゙゙゙!!!!!!llllll_ ノ;;;;;;;;r.  |::::::::レ_lll!!!!!!!l゙゙゙゜
                   'ーー"   "ーー'
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/18(月) 23:50:09.67 ID:d2z.Kr6o
                 。・ 。・゚。・゚。・゚。゚・.・。゚゜。゚・。.゚・。
              。・゚ 。・゚ 。・゚。・         ・゚.
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          。・゚ 。・゚ 。・゚                。・。・゚・
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         。・゚ 。・゚ 。・゚           。・゚・。・゚
         。・゚ 。・゚ 。・゚       。・゚・。・ ゚・
   ∧_,,∧  。・゚ 。・゚ 。・゚     ・。・゚・ 。 ・゚。
  ( ;`・ω・ ) 。・゚ 。・゚ 。・゚。・゚・。 ・゚・。 ・゚・。・゚ ・。・゚・。・゚・ 。・゚ ・。・。・
  /   o━ヽニニニニニニニニニニニニニニニニニニフ
  しー-J
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 01:23:45.42 ID:x8dJ0EAO
>>1

本編もオマケも面白いよ

マジシャンの石像でドラクエを思い出しちまった
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/19(火) 01:30:18.20 ID:83PUp2SO
>>1乙!!

前スレ>>1000
ジージョの家の守り神は20000Gだぞ
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/19(火) 02:01:04.04 ID:ARm0s3c0
     _人人人人人人人人人人人人人人人_
     >     すげーどうでもいい      <
      ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^ ̄

               ヘ(^o^)ヘ 
                  |∧   
                 /
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 09:28:33.03 ID:OGT7qESO
いちおつ!
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 09:39:26.53 ID:MC2mtcDO
おはようー。
とうとう10スレ目ですね!
これからも楽しみにしてます。愛してるぜ!
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 10:07:25.36 ID:rTFfAoAO
>>1
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/19(火) 10:56:17.22 ID:h7XW06DO
とうとう10スレか。しかも話が全体のどのあたりかがわからん……
>>1の創造力に脱帽しちゃう。
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/19(火) 10:57:32.51 ID:gkMm106o
10/1000
まだこのぐらいだな
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/19(火) 11:16:54.55 ID:G1mjTxUo
最近、書き込みの時間が夕方に集中してるのは助かる。
日中仕事して、帰る前に読む。
コレがオレの生活サイクル。
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/19(火) 15:27:27.82 ID:G1mjTxUo
復活した?
てs
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/19(火) 15:43:09.20 ID:i53s7/M0
下の広告はクリックするだけでいいんだっけ?

買わないといけないの?byPC
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 15:47:26.64 ID:KhoCiuQ0
         r'ニニニ二二二ニニニ、ヽ
         | |     .@     | |            ト、____, へ
      rー┤|           |├、          ヽ         }
      |   | |       Π    | | |        ≡三ーーーーァ   /
      l    l l     lニ  コ  .| | |         ≡    /  /
     |    l l      |_|    | | |        ≡三   ./  /
       l__l_l______|_|__|   っ     .≡ /  /
       | /  ,イ,へ 丶、       ヘ       ≡三./  /       ノ|
       | ,' / //  \| \ ト、 ヽ ',   つ  ≡{   丶ーーーー'  }
      !j./l /        ` ヽト、ヽ }         ゝ、_______丿
.     | | .!/.!  ○    ○ l l |ヽ,'    ⊃
       l | | .l/////////////! | !.|
       .| ! | ト、  ,-ー¬   .ィ| .| l     こ、これは>>1乙じゃなくてバギクロスなんだから
        | l ! l l` r --.' <j ,' | |    変な勘違いしないでよね!
        | .l ', l |ャ-ミ≡彳ァトイ ,'! !
      .| | ヽ| | l r´ )/ハy / | ',
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 16:10:51.41 ID:n6WynjEo
>>17
クリックだけで良いらしい
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 16:56:23.51 ID:nj0dGj60
amazonは買わないとだめなんじゃ?
リンク飛ぶ時のアフィはクリックだけでいいとかじゃなかったっけ?
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/19(火) 17:05:52.78 ID:AMXvK8wo
こんにちは、。お陰様で10スレ目となりました
これもひとえに皆様のお陰でございます。
今後も召喚士達を、なにとぞご贔屓に宜しくお願い致します!

七罰様、絵師様、投票所管理人様、
レスくれる皆様、ROMってくれてる皆様、
全ての読者様に感謝を込めて…↓続き
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/19(火) 17:08:56.91 ID:AMXvK8wo
〜右の崖上〜

弓兵「弓長!対崖が…っ!?」

南方弓長「……っ!!」

南方弓長は崩れ落ちる左崖の様子を見つめる。

南方弓長「奇襲…!?」

弓兵「くそぉ!じきにこっちもヤバイぞ…!」

南方弓長「……」

弓兵「でもっ、人員を割いちまった!こりゃ厳しいぞ!」

南方弓長「…撤退ね」

弓兵「了解!総員撤退ーっ!!」

部隊一同が慌てて荷を纏め上げ、撤退を開始する。

弓兵「伝令っ!本陣へ伝令ー!!」

南方弓長「慌てると足を踏み外すわよ?ゆっくり進んで!」

弓兵「必要最低限以外のものは放棄しろ!急げっ!」

南方弓長を殿に、部隊は中腹を後にする。
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/19(火) 17:10:10.06 ID:AMXvK8wo
ズザザッ・・・ダダッ!!

南方弓長「よーし…、このまま……」

弓兵「弓長ーっ!!」

突如一人の弓兵が大声を上げる。

弓兵「来ました!!上です…っ!」

南方弓長「なに…っ!?」

南方弓長が崖の上を見上げると、そこには武装した鬼達がそびえる。

ラクシャーサ「行けぇーっ!逃がすなぁ!!」

ザッ…バババッ!!

弓兵「き…、来やがったーっ!!」

弓兵は崖を飛び降り迫るラクシャーサの軍勢に、悲鳴を上げる。

弓兵「道沿いにも来たぞ!急げ…!早くっ!!」

南方弓長「慌てず迎撃しなさいっ!ちょっと!?」

弓兵「うわああぁっ!!」

兵達は混乱に陥り隊列を乱し始め、落下する兵達も見え始める。
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/19(火) 17:11:53.39 ID:AMXvK8wo
南方弓長「何やってんのよ!しっかりしなさい!」

弓兵「背後から来るぞ!射ろ!早くっ!!」

その時、道沿いに背後から迫るラクシャーサが倒れ始める。

その原因は、崖の下から放たれる矢と魔法によるものである。

弓兵「あ、アイツら…!!」

魔道兵「今のうちに…!早くしろ!!」

南方弓長「すまないっ!助かる!!」

南方弓長は崖下に手で合図を送り、再び足を進める。

弓兵「上だっ!上から来てるぞ!!」

南方弓長「!?」

ラクシャーサは剣を振りかぶり、一斉に襲い掛かる。

南方弓長「飛び降りろっ!!」

弓兵「くっそおぉーっ!!」

ババッ!!

部隊は南方弓長を残し、やむなく崖から飛び降りる。
25 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 17:17:42.88 ID:AMXvK8wo
ラクシャーサ「はぁ!!」

南方弓長「くっ!!」

ヒュオッ!!……ドゴオォォッ!!

ラクシャーサの一斉攻撃に崖の道が崩れる。

弓兵「う、うあわぁーっ!?」

南方弓長「きゃあっ!!」

ガシィッ!!

南方弓長「くっ…うぅ…っ!!」

ジャリッ!!

ラクシャーサは片手で縁に掴まる南方弓長を見下し、

不気味に笑うと、剣を縦に振り上げる。

ラクシャーサ「突き殺されるか…飛び降りて死ぬか…」

南方弓長「うぅ……っ…!!」

ラクシャーサ「自分で好きな方をえらんでいいぞ?グハハ!」

南方弓長「いいわっ!殺しなさいよっ!!」
26 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 17:18:56.90 ID:AMXvK8wo
ラクシャーサ「そうかい。死ね!!」

タンッ!!……ガシィッ…ガサガサッ!!…バキィッ!!

ラクシャーサ「ち…っ!!」

思わぬ邪魔にラクシャーサの一匹が舌打ちをする。

ラクシャーサ「追うぞ!」

ババッ!!

南方弓長「……う…っ!!」

戦士「大丈夫か!?」

南方弓長「…!?あ、あなた…」

南方魔道士長「追撃が来るぞ。弓隊構えろ」

ジャッ!!

南方魔道長「放てっ」

ヒュヒュンッ!!…ヒュオッ!!

崖から追撃に飛び降りる鬼達に向け、無数の矢が飛ぶ。

南方魔道長「付加だ!」
27 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 17:25:59.40 ID:AMXvK8wo
魔道兵「この野郎…っ!!」

ドドンッ!!…ゴオォォッ!!

一斉に打ち上げられる矢に、続々と炎が灯り、敵を討つ。

ラクシャーサ「ぐあ…っ!!」

戦士「立てるか!?」

南方弓長「ご、ごめんなさい…!」

戦士「よし、今のうちに後退を!」

南方弓長「……」

南方魔道長「このまま中央へ誘導するぞ」

戦士「おうっ!」

南方弓長「……」

戦士「どうした?どっか痛めたか…?」

南方弓長「あっ、いや……!?…っつ!」

南方弓長は左足を少し引きずる。

戦士「やっぱり痛めてんじゃねぇか…」
28 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 17:27:30.89 ID:AMXvK8wo
戦士は手早く包帯を取り出し、南方弓長の左足に添え木を当てる。

南方弓長「あ…」

戦士「ジっとしてろ」

南方魔道長「……まだか?来たぞ」

戦士「っと、これでオッケー!行けっ!」

南方弓長「……」

南方魔道長「行くぞ。歩けるか?」

南方弓長「…ええ」

南方魔道長を先頭に、南方弓長と戦士が続く。

弓兵「来たぞ!放て!!」

魔道兵「くそっ!チョコマカと…!!」

バシュッ!!……ドサッ…

ラクシャーサ「さぁ、次ぃ!!」

戦士「仕方ねぇ…先に行ってくれ!」

南方魔道長「……分かった」
29 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 17:28:31.23 ID:AMXvK8wo
南方魔道長は南方弓長に肩を貸し、本陣へ急ぐ。

戦士「さーて…かかってこいや」

ラクシャーサ「たかが一人で…バカがっ!」

ザシュッ…ガカアァァッ!!

戦士「おら…。次だ」

ラクシャーサ「強がりやがって…!」

戦士は雷切を鞘に納め、柄に手を当てる。

ラクシャーサは正面から戦士めがけ斬りかかる。

戦士は抜刀し、ラクシャーサの剣を弾くと、そのまま返す刀で斬り伏せる。

キィンッ!!…ドシュッ!!…ガカアァァッ!!

戦士「次ぃー!!」

ラクシャーサ「ちっ…囲め!一挙に始末するぞ!」

シュバッ!!……ドスドスッ!!

ラクシャーサ「ぐわっ!!」

弓兵「ワーカー一人にいいカッコさせっかよ!」
30 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 17:29:47.24 ID:AMXvK8wo
〜東の森、本陣〜

南方参謀「両崖が……!?」

南方副官「やっぱり迂回してやがったか!本隊はよ…っ!」

南方参謀「いよいよ本番よ…?本陣を畳んで!」

剣兵「ははっ!」

タッタッタ…

南方副官「魔道隊も準備を…」

魔道兵「了解!」

一人の魔道兵が各員へ杖を配り始める。

南方参謀「みんな…無事でいて頂戴…!」

本陣はやや後方へと一斉に位置を下げる。

森の手前にはポッカリと崖に覆われた空間が拓ける。

南方参謀「しかし…一介のワーカーが思いつくかね…」

南方参謀「ああ見えて朱雀先生でしょ…?伊達じゃないわね」

二人は正面の暗い森をじっと見つめる。
31 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 17:30:44.17 ID:AMXvK8wo
タッタッタッタッタ…

召喚士「…はぁ…はぁっ…」

南方司令「なんだ?体力ねーなぁ!」

召喚士「べ、別に」そういうわけでは…」

南方司令「ああ、重いのか…」

朱雀嬢「ちょっと!失礼ですわねっ!!」

召喚士「戦闘が始まってますね…!」

南方司令「ああ!読み通りだな…!!」

召喚士「!?」

玄武娘「な、なんですの…!?声…?」

南方司令「……こっちだ!」

タタッ!!…ガサガサッ…ザッ…

弓兵「!!……司令!!」

南方司令「お、お前ら…!!」

崖から飛び降りた弓兵達が、苦悶の表情で蹲っている。
32 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 17:32:09.13 ID:AMXvK8wo
南方司令「お…おのれぇー!悪党ーっ!!」

ダダッ!!

召喚士「あっ、ちょっと…っ!!」

召喚士は慌てて南方司令の後を追う。

タッタッタ…ザッ!!

召喚士「戦士!?」

戦士「おっ!?助かったぜ!!」

弓兵「司令!ご無事で!?」

南方司令「当たり前だ!この私に敗北などない!」

南方司令は背中の玄武娘を降ろし、両拳を打ち付けあう。

南方司令「さぁ、どこからでもかかって来い!」

魔道兵「援護します!!」

召喚士「戦士!俺達も…!」

戦士「あぁ!!」

南方司令「お前らは先に行けっ!!」
33 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 17:33:11.87 ID:AMXvK8wo
召喚士「!?」

南方司令「ここは…俺一人で…守り抜く!」

戦士「だがな!?」

南方司令「残念だが…作戦が優先だ!構わず行くんだ!」

南方司令は口調と裏腹に、嬉しそうに微笑む。

召喚士「……行こう!」

戦士「そ、そうだな!!」

戦士は玄武娘を背負い上げ、走り出す。

タッタッタッタ…

南方司令「…俺さ…この戦いが終わったらよぉ…」

ラクシャーサ「何をブツブツと!!」

南方司令「たらふくメシ食うんだよぉー!!」

バキャアァッ!!…ガシャッ!!

魔道兵「続けー!!」

弓兵「おおっ!!」
34 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 17:42:41.26 ID:AMXvK8wo
ザザザザッ…ガサッ…

戦士「お、おいっ!あれ…!!」

戦士は右方を見上げ、指差す。

召喚士「ラクシャーサが!?…くそっ!」

戦士「盗賊達は…」

召喚士「きっと…大丈夫!」

左崖からは、崩れ落ちる岩の塊と、矢や炎が時折激しく飛び交う。

召喚士「急ごうっ!」

戦士「ああ!!」

〜左の崖、中腹〜

弓兵「うわあぁっ!!」

ガラガラッ!!…ドシャァッ!!

魔道兵「次から次へとキリがない!!」

弓兵「早く下がるぞ!ここはもう無理だ!」

魔道兵「分かってる!前が進まないんだよ!!」
35 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 17:43:56.54 ID:AMXvK8wo
シュバッ…シュバッ……スタッ!!

盗賊「急げ!」

ハヌマーン「ふん!!」

ハヌマーンは降り注ぐ岩を、突風で払いのける。

弓兵「すまんっ!!」

盗賊「……」

盗賊はただラクシャーサだけを見つめ、蜘蛛切を握り直す。

ラクシャーサ「っらあ!!」

キィンッ!!…チュインッ!!キィンキィン!!…ガスッ!!

盗賊「…次ぃ!」

ハヌマーン「それぐらいにしておけ、疲労が出てるぞ」

盗賊「……くっ」

ハヌマーン「本陣へ牽きつけるのが優先だろう!」

盗賊「…すまん」

ハヌマーン「お主はこの者らを連れ、先に…」
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 17:46:47.35 ID:AAy74MDO
戦士…またフラグを…

南方司令はフラグとか関係なさそうだなwwww
つーかメシはフラグになるのかwwww
37 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 17:49:00.01 ID:AMXvK8wo
弓兵「気にするな…!」

魔道兵「俺らとて国軍の兵士だ!」

弓兵「ワーカーばかりに頼ってられるか!!」

シュシュンッ!!…ババッ!!

盗賊「……」

ハヌマーン「承知した。…行こう!」

盗賊「…ああ」

タンッ!!

魔道兵「さぁて…行くぞ!!」

弓兵「生きて帰るんだ!」

兵士達は盗賊とハヌマーンを見送ると、武器を手に身構える。

ラクシャーサ「二匹逃げたぞ!追えっ!」

弓兵「射てぇーっ!!」

魔道兵「うおおぉぉ!!」

バシュッ!!…ズバシュッ!!キィンッ…ザシュッ…
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 18:01:24.58 ID:0cXFMsDO
やっと追いついた…
数日間見なかっただけですげぇ進んでるww
>>1
39 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 18:09:26.76 ID:AMXvK8wo
〜東の森、本陣〜

南方参謀「左右とも…落ち着いたわね…」

南方副官「いよいよか…」

魔道士「あっ、あそこ!召喚士さーんっ!」

タッタッタッタッタ…

召喚士「着いたっ!本陣だ!!」

南方参謀「四人だけ!?」

南方副官「他の連中は無事か…?」

朱雀嬢「アンタ達の大将がまだ残って戦ってますわ」

戦士「それと…弓長さんと、魔道長さんの二人がまだだ」

南方参謀「あのバカ…っ!魔道長が欠けたら…」

南方副官「無事ならそれでいいっ!」

召喚士「あ、代わりなら魔道士さんが…」

伝令「来ましたっ!敵の本隊です!!」

正面の森から土煙と草木の揺れる音が聞こえ始める。
40 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 18:39:40.39 ID:AMXvK8wo
…ォォオオ…ドドドドド…

召喚士「来たっ!」

南方副官「総員退却ーっ!!」

伝令「退けっ!退けーっ!」

前衛を剣兵が反転し、一斉に逃げ出す。

ラクシャーサ「逃げたぞ!!追えっ!」

ラクシャーサの本隊が即座に追撃へと動く。

南方参謀「数は…200といったところね…」

南方副官「まぁ想定内だわな」

タッタッタ…

召喚士「……」

戦士「どうした…?」

召喚士「あのデカイのはまだ来ないか…」

戦士「まとめて叩きたかったが…自力でやるしかないな!」

召喚士「そうだね…!」
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/19(火) 18:43:21.13 ID:AMXvK8wo
前半トリ付け忘れました…orz
仕事片付けてきます!続きは後ほど…それでは!ノシ
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 19:48:21.87 ID:kgj12sc0
さすがフラグメイカー戦士…
見ない間にまたフラグを…
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 20:18:11.25 ID:8wa.M2DO
おかまなのは参謀だったっけ?弓兵長は女だったっけ?
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 20:29:06.76 ID:yrDf8cAO
>>43
たぶんあってる
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/19(火) 21:10:28.25 ID:rX.C3cDO
戦士は俺のもの!!!!!!
誰にも渡さないからッ!!!!!!!
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 22:06:47.73 ID:A7l6NVMo
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    . . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
またdion規制だよ畜生が
p2も重いし終わっとる
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/19(火) 23:49:21.36 ID:u8SpuA.o
ムスカ「私はムスカ大佐だ。緊急につき私が臨時で指揮を取る」

ムスカ「>>1はお腹が痛くて寝込んでいる」

ムスカ「今日の更新は昼の分のみで宜しいだろうか?」

ムスカ「まことに済まないと思っている」

ムスカ「明日にはなんとか復調したいつもりだ」

ガチャッ
48 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/19(火) 23:50:26.29 ID:u8SpuA.o
途中で書きこんじゃった…orz
本当にすいません…!今日はここまでにて…うぅ…!ノシ
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 23:51:52.16 ID:8RcoT.Io
こんだけ頑張ってるんだから誰も文句なんかい言わねーよ
ぽんぽん冷やさないように温かくして休めよ!!
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/19(火) 23:52:38.13 ID:Yc2rTDAo
昼の分だけじゃなくてむしろ一日休むんだ
そのほうがいい
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 00:10:49.66 ID:Ka8NoADO
相分かった、長期休暇を取らせる故療養なされよ。


>>1殿、ご自愛下さいませ。
我々一同、いつまでもお待ちしておりまする。
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 00:15:37.24 ID:luldnf2o
たまには休んでもらわないと心配になるわけで
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 00:16:28.61 ID:kACMOwAO
>>1


ペニスもクリトリスももはや過去の話だな

でも俺のペニスは今も昔も盗賊ちゃんだけのもの
変わらない。そこに魅力を感じることもあるよね
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 00:18:46.51 ID:JAqrRp2o
>>53
生涯使わないで大事にしまっておく美学ってあるよね
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 00:53:23.48 ID:8twMskDO
1乙!
つ 休暇届
これあげるから提出してゆっくりと休むんだ
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 01:17:49.79 ID:ustaVJ6o
俺が正露丸パワーを送るからしっかり休んでくれ!
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/20(水) 01:58:45.26 ID:nS1VDMSO
やっと追いついた

>>1おつかれさまぁ


身体だけはこわさないようにね!
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 02:12:42.88 ID:bstMbADO
>>1
無理しないでゆっくり休んで、元気になったらまた続き楽しみにしてるぜ!
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/20(水) 04:08:27.97 ID:ej/U5.U0
一乙。
おれのガチャピン腹巻きを貸してやりたいぜ。
休むのも仕事。ソースは俺。
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 08:18:22.66 ID:tyZaoMSO
>>1 乙!
毎日毎日お疲れ様です!神様だって7日に一回は休んでるんだから>>1も無理せず休んでくれ!
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 09:08:54.12 ID:Vkg1wsSO
一乙!!
お腹暖めてゆっくり休んでくらさい
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/20(水) 14:54:13.69 ID:b0WKAkSO
>>56
クレオソートで>>1をダメにする気か
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/20(水) 17:06:45.01 ID:PgMe62AO
そろそろかな
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 17:07:56.62 ID:yE1LocAO
もしもし

>>1
いつもありがとう!

ガチャ
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 18:32:43.18 ID:bstMbADO
今日くらいゆっくり休んで体調治して欲しいね。
10月30日から一日も休まず書いてるって凄すぎるよな
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 18:58:28.38 ID:T8PYmEAO
>>48と言い残して>>1は去った

その時は誰も予想だにしなかった
これが>>1の最期の言葉になることを…
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/20(水) 19:03:02.78 ID:yJeS5rc0
>>66 おいやめろばか
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/20(水) 19:38:16.13 ID:75oAyNM0
>>66
おいやめろ
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 19:39:16.95 ID:6QgMDhIo
>>66
おい変なこと言ってるんじゃねぇよ・・・・
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/20(水) 20:05:48.95 ID:cPpYlsSO

まったくだぜ
わしにならともかく、>>1君にそんなこと言うんじゃねいよ
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 20:11:27.69 ID:tyZaoMSO
>>70と言い残して>>70は去った

その時は誰も予想だにしなかった
これが>>1の最期の言葉になることを…




これで満足か?だがな、召喚士ならこう言うと思うぞ
「俺がいる限り誰も死なせはしない!」
とな。って事で、>>1よ無理はするなよ!
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 20:47:27.13 ID:rd/pSkoo
>>71 途中が>>1のままだぞ〜
73 :1にケアルダ [sage]:2010/01/20(水) 21:37:11.93 ID:HIhf/ADO
>>1がいない今この瞬間
魔道士ちゃんは俺のものとなった!ハッハッハッハ!!!
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 22:03:25.07 ID:UWqDRUDO
飽きた
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/20(水) 22:24:33.02 ID:dgGtDaAo
ムスカ「>>1は滅びぬ!何度でも蘇るさ!」

ご心配をお掛けいたしました。本当にありがとう!ノシ
これからも一層頑張ります!ヨロシクー!↓続き
76 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/20(水) 22:25:39.55 ID:dgGtDaAo
ラクシャーサ「諦めろ!足では我らから逃げられんぞ!!」

敵の本隊は徐々に左右へと広がり、上空からは翼を広げたような形となる。

Uの字を描いたそれは、その美しい形から鶴翼の陣と呼ばれるものである。

ラクシャーサ「包囲したっ!潰せぇーっ!」

南方参謀「今だっ!放てえぇっ!!」

ラクシャーサ「!?」

南方参謀の声と共に、両崖に目がけて矢放たれる。

矢先には、土台を吊るし支える、数本の紐が見える。

ラクシャーサ「し…しまった!!」

プチンッ…ドドッ!!ゴロゴロゴゴゴ…ドドオォッ!!

矢を射られ紐が切れると、土台が外れ落石が始まる。

それは自然のものではなく、予め人的につくられたものであった。

ラクシャーサ「うぎゃあぁぁっ!!」

ラクシャーサが岩の下敷きとなり、鶴翼の陣はもろくも崩れ去る。

ラクシャーサ「後ろへは逃げられない!中央だっ!固まれっ!!」
77 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/20(水) 22:26:36.27 ID:dgGtDaAo
左右の崖から後方へと転がる岩を避け、魔物は中央へ進む。

ラクシャーサ「このまま真っ直ぐ奴らを叩くぞ!!」

南方副官「第二波っ!!いけぇ!!」

プチンッ…ドドッ!!ゴロゴロゴゴゴ…ドドオォッ!!

ラクシャーサ「またか…ぐぶ…っ!!」

再び降り注ぐ岩石に戸惑いをみせる鬼達。

しかし、二度目となると、流石に冷静さを保って見せる。

南方参謀「!?発動しない…!?」

召喚士「石の衝撃が…弱かったんだ…!!」

魔道士「どうするんですっ!?」

ザッ…

南方副官「……俺が…行こう」

召喚士「無茶だっ!!」

南方参謀「そうよ…!!」

南方副官「だが…発動しない限り…勝ち目はない!」
78 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/20(水) 22:27:31.62 ID:dgGtDaAo
戦士「……」

南方副官「いいか?躊躇わず撃て!!」

召喚士「!?」

南方副官「頼んだぞ!!」

ダッ!!

戦士「おっ、おい…っ!!」

南方副官は、一人密集した鬼達の中へ突き進む。

南方副官「うおおぉぉっ!!」

南方副官は巨大なハンマーを振りかぶり、宙へ飛ぶ。

ラクシャーサ「…バカがっ!!」

ドオオォォンッ!!…ビキビキビキイィッ!!…ボゴオオォォンッ!!

南方副官の放つハンマーの一撃が、地面に叩きつけられる。

その直後地面はひび割れ、巨大な穴が現れる。

ラクシャーサ「お…落とし穴だぁっ!!」

南方副官「発動…完了…っ!!」
79 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/20(水) 22:28:23.03 ID:dgGtDaAo
召喚士「副官さんっ!!」

ガシッ!!

南方参謀は辛辣な表情で首を横に振り、召喚士の方を掴む。

戦士「見捨てられるかよっ!!」

ダダッ!!

魔道士「戦士さんっ!?」

ラクシャーサ達はその大穴に一匹、また一匹と飲みこまれていく。

ラクシャーサ「うわあぁっ!!」

ドシャドシャ…ドシャッ!!

ラクシャーサ「ぐは…っ、な…中に…結界石…が」

南方副官「へっ…ザマミロ……」

ババッ!!…ガシィッ!!

戦士「うおぉっ!!掴まれ…っ!」

戦士は穴に飛び込み、南方副官へ腕を伸ばす。

南方副官「!?……バッカやろう…っ!!」
80 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/20(水) 22:29:15.70 ID:dgGtDaAo
南方副官は戦士の手を掴み、険しい表情を見せる。

戦士「ふんっ!!」

ザクゥッ!!

戦士は雷切を大穴の側面に突き刺し、落下を防ぐ。

戦士「…ぐ…っ!!……くっ!!」

地盤の脆い土は、徐々に雷切を傾け、下がり始める。

戦士「ここ……まで…かっ!!」

ジャララッ!!……ビョウォッ!!

戦士「!?」

戦士の右腕に、見覚えのある鎖が巻きつく。

ジャリッ…

盗賊「……っ!!」

戦士「盗賊!!」

盗賊「しっかり……掴まってろ!!」

戦士「へっ!ありがとよ…っ!!」
81 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/20(水) 22:30:14.77 ID:dgGtDaAo
盗賊は戦士と南方副官を懸命に引き上げる。

盗賊「……う…ぐっ…!!」

ダダッ!!

ラクシャーサ「貴様ごと叩き落としてくれるっ!!」

バキィッ!!

盗賊「きゃあっ!!」

南方副官「うおぉっ!!」

三人は鎖が緩み、穴の中へと引きずられる。

盗賊「!?」

ヒュオッ……バンッ!!…ガシィ!!

ハヌマーン「間に合ったか…!」

盗賊「すまんっ!!」

ハヌマーンは伸びた棒を釣り竿のように、上空へ持ち上げる。

ハヌマーン「うおぉっ!!」

棒に捕まる盗賊と、その鎖に掴まる戦士達が一挙に穴から引き上げられる。
82 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/20(水) 22:31:27.20 ID:dgGtDaAo
ブオンッ!!

三人空中を舞い、前方へ投げ飛ばされる。

ハヌマーン「乱暴なのは勘弁してくれ…」

南方参謀「反転ーっ!今だ、撃てぇ!!」

魔道兵「おぉーっ!!」

魔道士「てやあぁっ!!」

ドドドドオォンッ!!…ガガカアアァァッッ!!

魔道隊による落雷の一斉魔法が、大穴へと降り注ぐ。

バイsバシバシッ!!ボンッ!!…ドドオォンッ!!

落雷は結界石を通じ、穴の中でも激しく暴れ出す。

ラクシャーサ「ぎゃあぁーっ!!」

天と地、両方向からの攻撃に、魔物達のほとんどは壊滅した…。

召喚士「やった…よっし…っ!!」

南方参謀「作戦…成功ね!」

魔道士「はい!エヘヘッ!!」」
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/20(水) 22:37:20.87 ID:TQX4cYs0
フラグは回避されたか
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 22:42:34.91 ID:QWmNhgDO
今日も更新お疲れ様です
無理なさらぬようがんばってくだしあ
85 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/20(水) 22:55:53.28 ID:dgGtDaAo
ガラガラッ……ゴトッ…

伝令「敵本隊壊滅と思われます!」

剣兵「やった…やったぞ…!!」

召喚士「いえっ、まだです…!」

南方参謀「!?」

戦士「敵の大将が残ってるぜ…」

南方副官「大将か。どうする?魔道隊の魔力はもう…」

魔道隊は疲労困憊の表情で息を整えている。

ザッ…

召喚士「俺達が…やります!」

玄武娘「ですの!」

朱雀嬢「仕方ありませんわね…」

南方参謀「……いけるの?」

戦士「心配すんなって。コイツらなら…」

盗賊「……やってくれる!」
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 23:00:11.19 ID:ygEPhMAO
体調大丈夫?無理しないでくれよ
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 23:04:55.62 ID:Hi4Xgv2o
この落とし穴ってスフィンクスに掘ってもらった穴?
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 23:05:04.23 ID:97C4MMwo
召喚「愛よ!」
朱雀「勇気よ!」
玄武「希望よ!」
89 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/20(水) 23:08:20.29 ID:dgGtDaAo
本陣が戦力を整えるのも束の間、その刻は訪れる。

伝令「来ました!一匹ですっ!!」

一同は臨戦態勢に入り、正面にそびえる落石の瓦礫を見据える。

召喚士「……」

魔道士「……」

南方参謀「……」

……バゴォッ!!ドガアァァッ!!……ガラガラガラッ…

その瞬間、積み重なった岩が、一同へ迫るように吹き飛んでくる。

剣兵「うぐぉ…っ!!」

ハヌマーン「な…何ぃ!?」

召喚士「風で岩を吹き飛ばしたんだ…っ!!」

ゴトゴトッ…ドシャアァッ!!

羅刹「……」

羅刹は辺りを見回し、ラクシャーサ達の不甲斐なき姿に溜息をつく。

羅刹「……なんという事か」
90 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/20(水) 23:14:29.72 ID:dgGtDaAo
南方副官「デ…デケェな…!」

南方参謀「コイツが総大将……!」

召喚士「やるしかない…!!」

羅刹は天を仰いだ後、正面を見つめ、左手を振りかざす。

召喚士「ますいっ!!」

ビュオォッ!!……ゴ゙アオオォォッ!!

魔道士「きゃあぁっ!!」

戦士「ちっく…しょ…っ!」

羅刹の振り下ろした芭蕉扇から突風が巻き起こり、

更には竜巻が兵たちを飲み込み、上空へ舞い上げる。

南方副官「くそっ!奴を止めろーっ!!」

盗賊「!!……いないっ!?」

魔道兵「上だーっ!!」

羅刹の巨体は上空から、本陣の正面へと急降下する。

ヒュッ……ドドズウウゥゥンッ!!
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 23:19:30.41 ID:97C4MMwo
麻酔を使ったおかげで痛みを和らげる事ができました(兵士Z)
92 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/20(水) 23:23:09.85 ID:dgGtDaAo
剣兵「ぐあぁっ!!」

戦士「こんの…!!」

玄武娘「召喚獣を…出さないと…っ!!」

羅刹は着地と同時に右拳を振り上げ、地面へ叩きつける。

魔道士「っ!!」

召喚士「魔道士さんっ!!」

バッ!!

羅刹「死ねえぇーっ!!」

ブオッ………ゴシャアァッ!!

南方参謀「!!」

召喚士「ま…魔道士…さんっ!」

魔道士「……あ…貴方は…っ!!」

そこには羅刹の拳を受け止める、一人の剣士の姿。

その手には、巨大なツヴァイハンダーが月明かりに輝く。

天才「はーっはっはっは!待たせたな。助っ人ワーカー参上だ!!」
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 23:26:21.70 ID:9ngiEkAO
天才きた! これで勝つる!
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 23:26:45.54 ID:rd/pSkoo
すごいんだけど間抜けな感じするよな天才って名前
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/20(水) 23:29:03.87 ID:xCGr6pc0
天才来た!!wwww
96 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/20(水) 23:30:23.05 ID:dgGtDaAo
南方参謀「やっと…援軍の到着ね」

南方副官「肝心の国軍様はまだだがな…」

二人は羅刹と天才を見つめ呟く。

羅刹「……!?」

天才「さーて…ちょっくら片付けるか」

召喚士「あ…あれは…天才さん!?」

天才「お譲ちゃん、ちょっくら下がっててくれ!」

魔道士「あっ…は、はいっ!!」

タタッ!!

天才はツヴァイハンダーを振り上げ、羅刹の拳を払いのける。

羅刹「……」

天才「…どうした?攻めてこねーのか?」

羅刹「たかが一人…いきがるな」

天才「はーっはっはっは!お前も一人だろうがっ!」

羅刹「貴…っ様ぁーっ!!」
97 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/20(水) 23:35:33.74 ID:dgGtDaAo
羅刹は正面の天才に対し、腰を落とし突撃する。

ドンッ!!…ドゴオォォッ!!

天才はそれを両手で構えた大剣にて受け止める。

天才「おらっ、国軍!サボってねぇで働けっ!!」

南方副官「!?」

天才「撤退だ!負傷兵を回収しろ!!」

南方参謀「!!…て、撤退の準備よっ!!」

南方副官「動けるものは負傷兵に手を貸せーっ!」

国軍の兵達が号令に反応し、慌ただしく動き始める。

天才「足手まといは要らねーわな!はーっはっは!」

天才はツヴァイハンダーで羅刹を押し返し、己も前に出る。

羅刹の体は押され、その巨体が嘘のように後方へと下がっていく。

羅刹「バ…バカな…っ!?」

天才「はーっはっはっは!見かけ倒しの非力だな!」

羅刹「…と、言うとでも思ったか?」
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 00:18:04.94 ID:0cA1AgAO
鰤思い出した
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 00:19:03.92 ID:VsWJIEAO
まさかのブリーチを彷彿とさせる台詞
羅刹はジャンプ読者かもしらん

羅刹から羅を取ったら数字の0になって、No.1よりも俺は強い!とか言い出しそう
100 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 00:23:39.87 ID:TDy35DQo
天才「あん…?」

その瞬間、羅刹の動きが止まり、右足が天才めがけ蹴り上がる。

ブオォッ!!…ドッグゥッ!!

天才「…ぐ…っ…うっ!」

羅刹の右足は、天才の腹部を捉え、衝撃で身体が浮き上がる。

羅刹「がーっはっはっは!!

羅刹は宙に浮きあがった天才へ右拳を突き出す。

ドゴオォォッ!!……ゴシャアッ!!…ガラガラッ…

朱雀嬢「!?」

召喚士「天才さんっ!!」

羅刹「……これで…まず一人」

天才の身体は羅刹の一突きにより、後方の崖へと吹き飛び、

崩れゆく岩の中へと消えていった。

戦士「う…嘘だろ…っ…」

一瞬の出来事に、戦場には静寂の時間が流れる。
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 00:24:51.57 ID:z.BLue2o
あれ?天才すでに噛ませ化?wwww
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 00:25:52.22 ID:.ifK5gAO
天才いいぃぃぃいいっ!!!
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 00:27:12.52 ID:ez.8xm6o
天才「はいドッキリでしたー」 バーン
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 00:27:31.48 ID:qTeyRIY0
A「これが私の本気です」
B「私はその倍強いです」
A「実は実力を隠してました」
B「私もまだ本気ではありません」
A「体に反動が来ますが飛躍的にパワーアップする術を使わせていただきます」←コレ
B「ならば私も拘束具を外します」
A「秘められた力が覚醒しました」
B「私は特殊な種族の血を引いており、ピンチになるとその血が力をもたらします」
A「覚悟によって過去を断ち切ることで無意識に押さえ込んでいた力が解放されます」
B「愛する人の想いが私を立ち上がらせます」
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 00:27:51.81 ID:kM06D2AO
なんだドッキリか
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 00:30:49.61 ID:OSR/UkAO
>>104
なん……だと…wwwwwwwwww
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/21(木) 00:34:40.54 ID:TDy35DQo
バッ!!

天才「はーっはっは!ドッキリでしたー!」

召喚士「なぁーんだ!ビックリしたー」

戦士「おいおいじょうだんがすぎるぜー!」

羅刹「ドッキリだいせいこーう!」

ハヌマーン「何か…おかしくないか…?」

盗賊「…これ…オマケらしいぞ」

ハヌマーン「なぁーんだ!オマケだったのかー!」

南方参謀「ビックリしたー!!」

南方司令「オマケなら何やっても許されると思うなよ?」

南方副官「あ、しれいいたんですねー!!」

南方司令「uzeeeeeeeeeeeeeeee!!」

言われてみれば、鰤っぽいですね。すみません…
はぁ、今日もお腹痛いのかなぁ…(´・ω・`)
少なくてゴメンナサイ!ご支援&お見舞いありがとうでしたっ!
おやすみなさい!!ノシ
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 00:36:59.72 ID:kM06D2AO
なんだドッキリか

>>1
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 00:38:08.75 ID:t6hT8E2o
次回、ついに助っ人「王子」の登場か。
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 00:52:27.28 ID:SRK7W6DO
>>1乙!

王子ネタは飽きた
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 00:53:58.22 ID:OBr7aIUo
だめだ戦場がどんな風になってるのか図とかないと全然わからない

文章力のない証拠だ
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 00:57:19.38 ID:GFlMBbQ0
謙虚なナイトがカカッと参上
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 00:58:33.79 ID:IbiAlVIo
アニメ見てるように情景が浮かぶ俺は想像力過多なのか?
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 00:59:47.18 ID:VsWJIEAO
>>1

気にしない気にしない

たまにはこういう敵も良いよね
羅刹は知能が高くて人間の感情も結構わかってて、バカにしてるって感じが伝わる
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 01:01:34.74 ID:4yzwrfMo
想像力の無い証拠だ
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 01:02:24.54 ID:XdrfJIDO
>>113
俺もだ

>>1乙!ゆっくり寝ろよー。
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 01:21:16.66 ID:qDpcwUDO
王子書いているやつ毎回同じやつだろ。
自分が思っている以上にくどいぞお前。
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 01:22:51.98 ID:x/8tEyEo
いきなり自分語り始めるやつよりマシだけどな
一応登場人物だし
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 01:23:24.71 ID:mwD8H1Uo
障害でも抱えてない限りは全く想像がつかないなんてことはない
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 01:27:05.96 ID:OBr7aIUo
もちろん崖とか風景みたいなのは想像つくんだけど
遠くで戦ってたと思ったらいきなりなんか本隊の上から振ってきたりしてこんがらがった
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 01:52:35.98 ID:6ce7r8ko
ああおれもだ今回のだけはちょっとむずかしい
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 02:39:13.74 ID:2rWWAd60
>>1乙でした。
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 07:05:18.75 ID:k6zMEoDO
シチュエーションといいガンツの鬼しか想像できない
天才が和泉臭
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 09:58:59.10 ID:dGzPsTc0
ツヴァイハンダーってでかい剣なんだろう?

俺どうしても天才がモンハンの話のマダオで脳内変換されるんだ…
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 10:32:25.95 ID:2F.hiQDO
つめこみすぎてわけわからん
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 10:39:28.98 ID:B.CL7Pgo
ああああぁ…
またいい所で終わってる。
夕方が楽しみだ。
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 11:12:07.55 ID:tsRdsCIo
>>124
お前のせいで俺の中で天才が銀魂の長谷川にコンバートされてしまった
どうしてくれる
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 12:02:08.44 ID:pNCMQ.DO
伝説の最強ハンターだっけか
ニート故に強いと言う辺りリアルな設定だったな
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/21(木) 15:15:11.15 ID:Bu3Tczwo
こんにちは!お腹痛い三日目だじぇ!うぅ…
確かにちょっと分かりにくく書いてしまいました…
これについては今度弁明します。すいません!><

とりあえずよくある戦況みたいなのを書いてみたのですが、
個人的なイメージ&おえってなる長ったらしさなので、
ご必要ない方は飛ばして下さいませ↓続き
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/21(木) 15:16:06.99 ID:Bu3Tczwo
――南の街がカーニバルに賑わう最中、
 召喚士はハヌマーンから魔物の侵攻を耳にする。
戦力差は歴然であり、召喚士は落石と落とし穴による
 敵の一斉殲滅を画策する。

一方、報告を受けた南方司令部では、
 議論の末、街外での迎撃を決断を下す。
これを受け、南方司令率いる主力部隊は出兵を開始。

約200人程度の国軍は、東の森にて
 召喚士達と合流すると召喚士の案を承認。
兵を各50名ずつ左右の崖上へ配置し、
 魔物達を中央の道から落とし穴へ誘導する役を務める。

――午後18時、敵軍接近の花火が打ち上げられ、開戦。
国軍は剣兵を中心とする前衛を、
 本陣の反対側の平野まで進軍。
先鋒のラクシャーサと交戦し、迎撃に成功する。
だが、敵軍の先鋒は、思わぬ状況に
 総大将である羅刹女へ指示及び援軍の許可を求める。
羅刹女は腹心であり、己の弟でもある羅刹を
 最前線へ出撃の命を出し、送り込む。
羅刹は命を受け、苦戦の続く前線へと進軍。
この時、羅刹女は本軍約300を二手に分け、
 左右の崖から迂回し、一挙に本陣を叩くよう命ずる。
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/21(木) 15:17:44.54 ID:Bu3Tczwo
前線にて交戦した戦士ら前衛は、
 頃合いと見て誘引である撤退を開始。
召喚士は森中で敵が散開するのを防ぐ為、
 左右に玄武娘と朱雀嬢の召喚獣を配置。
己自信も挑発行為により、敵を中央へ誘引する。

前線へと辿り着いた羅刹は、先鋒の生き残りを、
 本陣へと突撃するよう号令。
この時、羅刹の強さは軍にとって想定外であり、
 続々と駆けつける援軍においても通用しない。
だが、玄武娘のリヴァイアサンにて
 ようやく一時的に退けさせる事に成功。

しかし一同は敵本隊の到着遅延に疑問を抱く。
 その予感は的中しており、先程迂回した本隊が、
 両崖の上より、牽制部隊を奇襲する。
両軍激しい交戦が行われ、国軍は崖からの撤退を決定。
 敵本隊も散開の危険性を認知し中央へと合流。

羅刹の突撃を受けたラクシャーサの先鋒は、
 本陣にて迎え撃つ戦士達により壊滅。
本陣は罠発動の為に陣を後方へ下げる。

150程度まで減少した敵本隊は、
 後方へ退く国軍を追撃。
ここで落石、及び落とし穴が発動し、
 敵本隊は一挙に壊滅の打撃を受ける。

時刻は午後20時過ぎ。一人残った羅刹が、
 本陣へと強襲。国軍は被害を被る。
羅刹の第二波を防戦の際に、
 予定通りワーカーの援軍である天才が到着。

――今、防衛線最後の戦いが始まった。
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 15:20:25.74 ID:dGzPsTc0
>>127
なら、南部司令は白ヒゲに変換される、と吹き込む。

>>1
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 15:22:56.01 ID:OZTQiUDO
VIPからついてきて、初めて1スレ溜めて読んだら面白すぎワロタwwwwwwwwwwwwwwww
ランカー上位がパーティじゃなく個人なのはなんか理由があるのかな?

>>1大好きだ〜頑張れ〜
134 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 15:23:20.43 ID:Bu3Tczwo
ゴトッ…パラパラッ……

盗賊「!!」

タタッ!!

瓦礫の奥へと消えていった天才の元へ、

盗賊を筆頭にハヌマーンと戦士が駆け寄る。

羅刹「さーて…次は…、と」

召喚士「行けっ!コカトリス!!」

朱雀嬢「出て来いっ!グリフォン!!」

玄武娘「おいで、リヴァイアサン!」

シュイィィン

羅刹「次は…お前らか…」

三人の召喚士が並列し、一斉に身構える。

召喚士(警戒すべきは…左手の扇…)

玄武娘「朱雀嬢ちゃん…ボソッ」

朱雀嬢「…分かってますわ…!!」
135 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 15:28:01.87 ID:Bu3Tczwo
朱雀嬢が右に走り、グリフォンがその上空を追う。

タッタッタッタッタ…ジャリッッ!!

朱雀嬢「行きますわよっ!」

朱雀嬢は右手で羅刹を指差すと、グリフォンへ攻撃を命じる。

グリフォンは上空より羅刹の左腕を強襲する。

羅刹「見え見えだっ!!」

ザッ!!

羅刹は身体を反転させ、左腕をグリフォンより引く。

朱雀嬢「!?」

羅刹「吹き飛べいっ!!」

羅刹は上空のグリフォンとコカトリスに向け、

手に持つ芭蕉扇を振りかざす。

召喚士「しまった!!召喚獣を…!?」

コカトリス「…く…っ!!」
136 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 15:29:06.09 ID:Bu3Tczwo
コカトリスに続き、グリフォンも突風により、

はるか上空へと舞い上げられ、吹き飛ばされる。

朱雀嬢「グリフォンッ!!」

召喚士「再召喚した方が早いっ!一旦消すんだ!」

朱雀嬢「は、はいっ!!」

召喚士と朱雀嬢は召喚獣を一度戻し、再召喚を試みる。

その隙を逃さず、羅刹は間合いを詰め寄る。

玄武娘「!?」

羅刹「この間合いなら…さっきの大津波も使えまい…!」

〜東の森中〜

ザッ!!

南方魔道長「……大丈夫か?」

南方弓長「この程度…!」

南方弓長は包帯に巻かれた左足とチラリと覗き込み、

立ち膝で構えると、巨大な弓矢を手に構える。
137 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 15:30:22.48 ID:Bu3Tczwo
南方弓長「チャンスは一度キリよ…?」

南方魔道長「…全魔力を注ぎ込む」

キリキリキリ…

南方弓長「目標確認…行くわよっ?」

南方弓長は森の先に立ちはだかる羅刹へと照準を絞る。

南方魔道長「……ああ」

ザッ!!

南方弓長「……司令!?」

南方司令は南方弓長の両肩を掴み、支える。

南方司令「左足が震えているぞ…」

南方弓長「……すみません」

羅刹はリヴァイアサンの目の前に立ちはだかり左腕をゆっくりと上げる。

玄武娘「!!」

召喚士「間に合えーっ!コカトリス!!」

シュイィィン
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 15:32:00.39 ID:yTBQPQoo
>>1 キテター

無理すんなよ! 頼むからお前まで病気で戦線離脱とか勘弁してくれ。
あと、早めに病院行ってくれ。見てて心配でしょうがない。
139 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 15:32:18.82 ID:Bu3Tczwo
羅刹「まとめて吹き飛べっ!!」

南方弓長「発射ーっ!!」

南方魔道長「うおぉ!」

ドシュンッ!!……キィィィイイイーンッ!!

南方弓長「…っう!!」

南方魔道長「ちっ…。少しブレたか…」

ダッ!!

直後、南方司令が矢を追い走り出す。

南方弓長「司令…!?」

巨大な矢は雷を帯び、一直線に羅刹へと向かう。

羅刹「!?」

羅刹は背後の音に反応し、急反転をし、

巨大な雷矢を確認すると、上半身を捻る。

ヒュンッ!!…ドスゥッ!!…バリバリバリィッ!!…

羅刹「ぐあぁ…っ!!」
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/21(木) 15:34:10.48 ID:Bu3Tczwo
>>133
アレです。作中で誰か言ってたかもですが、
一人だと経験値がいっぱい入る方式です
功績ランクは四人だと四分割されますが、
一人だと総取りなので、上がりやすいんでありんす
141 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 15:36:22.50 ID:Bu3Tczwo
雷矢は軌道が逸れたものの、羅刹の左手首に突き刺さる。

途端に握り持つ芭蕉扇が左手から離れ、宙へ放り上がる。

羅刹「む……ぐぅ!!」

召喚士「あっ、あれを奪えばっ!!」

羅刹は右手を懸命に伸ばし、芭蕉扇の端を指で掴みかける。

ダンッ!!…ブオッ!!

南方司令「ギガトンジャスティスキィーック!!」

カッ!!……バゴオォォンッ!!

南方司令の強烈な蹴りが芭蕉扇に命中し、

巨大な扇は衝撃で吹き飛び、遥か後方の森へと消えた。

ヒュンッ……スタッ!!

南方司令「見たかっ!これが本気の力だ!!」

ビシィッ!!

羅刹「お・・・おのれえぇ…!!」

羅刹の表情が怒りに満ち、全身の血管が浮き出ている。
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 15:37:21.15 ID:OZTQiUDO
>>140
おお、わざわざありがとう
始まってるの気付かないで変な横槍入れてスマンかった
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/21(木) 15:38:04.97 ID:Bu3Tczwo
>>138
ありがとうございます!お腹イタタは定期的なものなので大丈夫です!
144 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 15:43:50.38 ID:Bu3Tczwo
戦士「…くそっ…!早く石をどけ……」

バゴオォォンッ!!…パラパラパラッ…

突如、岩が噴き上がり、土煙の中から人影が現れる。

ザッザッザ…

ハヌマーン「…だ、大丈夫か…?」

天才「…あの野郎、やってくれるぜ…!はーっはっは!」

天才は額に垂れ落ちる血を、腕で拭う。

盗賊「……!?」

天才「足手まといじゃねぇお前らに頼みがある」

戦士「…?」

天才「いいか?立て続けに攻めても勝ち目はない」

ハヌマーン「体力的にも技能的にも難しいだろうな」

天才「チャンスは一発。全員同時に行くぞ!」

戦士「……ほう」

天才「俺が右腕をやる。お前らで左腕をもぎ取れ…!」
145 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 15:53:15.00 ID:Bu3Tczwo
羅刹は両腕を広げ、天を仰ぎ咆哮する。

羅刹「ウオオオオォォォォッ!!」

召喚士「くっ!!」

魔道士「凄い……声っ!!」

咆哮が鳴り止まぬ中、羅刹の頭部にある二本の角が、

次第に肥大化し、兜飾りのように大きくそびえる。

召喚士「…!?」

羅刹「死ねええぇぇっ!!」

羅刹は頭を下げ、力任せに突進する。

南方司令「避けろーっ!!」

朱雀嬢「…!!」

タンッ!!

天才「今だっ!!やれぇ!!」

突進する羅刹に対し、後方から三人と一匹が、

二手に別れ飛びかかる。
146 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 16:07:52.52 ID:Bu3Tczwo
羅刹「……!!」

南方司令「うおおぉぉっ!!」

南方司令は巨大な二本の角に両手を伸ばす。

しかしその大きさに掴みきれず、力任せに押し込まれる。

南方司令「ふん…っ!ぬぅ…っ!!」

ザザッ…ズズズッ……

南方司令「くそぉ…!!やっぱダメか…!」

バッ!!

戦士「っりゃあ!!」

盗賊「はぁ!!」

盗賊の鎖が羅刹の左手首に巻きつく。

ジャララッ!!…タンッ…グオォッ!!

盗賊は鎖を力任せに引っ張る。

羅刹は体勢を崩し、前のめりに左腕を伸ばす。

盗賊「…押して駄目なら…引いてみろだっ!」
147 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 16:18:55.42 ID:Bu3Tczwo
盗賊の動きに合わせ、戦士が雷切を手に飛びかかる。

すかさずハヌマーンは、羅刹の懐に潜り込み、棒を打ち放つ。

ハヌマーン「行けぇーっ!!」

ハヌマーンの一撃に左腕が押し上げられ、

上空から迫る、強烈な雷撃の威力が増す。

ヒュバッ……ザンッ!!…ガカアァァッ!!

天才「ナイス!!」

戦士の一撃とほぼ同時に、天才はツヴァイハンダーを

低く構え、下から一気に飛び上がる。

羅刹「ぐあぁっ!!」

巨大な刀身は羅刹の右腕をあっさりと斬り落とし、

同時に雷切の一刀が左腕をも奪い取った…。

ヒュンッ……ドシャドサァッ…

両腕を斬り落とされた羅刹が流血し、苦悶の表情を浮かべる。

召喚士「…や…やった!食い止めた…!!」
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 16:54:34.57 ID:eUMY7.AO
あぁ…やっぱり前衛は活躍するなぁ…
主人公の影も薄くなるね…
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 17:07:59.97 ID:1DIR9wDO
左手首が左乳首にみえたのでヌいてきます
150 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 17:27:54.21 ID:Bu3Tczwo
羅刹「う…うがあぁぁ…っ!!」

ヒュッ…ドズウゥゥンッ!!

羅刹は背後に飛び、再び咆哮する。

その両腕からは血が激しく飛び散り、森を紅く染める。

羅刹「うぅ…!!はぁ…はぁー…はぁー…っ」

天才「トドメを刺すぞ!!」

天才が走り出すと、それに戦士、盗賊、ハヌマーンが続く。

朱雀嬢「朱雀先生!アタシ達もっ!!」

召喚士「ええっ!!」

玄武娘「行きますですの!」

タタッ!!

羅刹「も…もうよい…。全て…消し去ってくれるわ…!」

羅刹は口を大きく開け、鋭利な牙の奥が妖しく光る。

南方司令「何だぁ!?」

魔道士「!!」
151 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 17:33:08.17 ID:Bu3Tczwo
キュイイィィィ…

天才「ちぃ…っ!!」

召喚士「避けるんだーっ!!」

戦士「…!?」

羅刹「もう遅い!死ねえぇぇーっ!!」

召喚士「玄武娘さん!魔道士さんっ!!」

魔道士「!?…あっ…!はいっ!!」

ドウンッ!!

羅刹の口から巨大な真紅の業火が撃ち放たれる。

ハヌマーン「デカイ…!!」

天才「くそっ!!」

一同は足を止め左右に散るが、その業火弾は大きく、

とてもかわしきれる様な次元のものではなかった。

召喚士「お願いします!!」

玄武娘「はいですのっ!!」
152 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 17:53:40.99 ID:Bu3Tczwo
玄武娘は目を閉じ、一呼吸整える。

再び目を開くと、リヴァイアサンが一同の前に立ちはだかる。

玄武娘「全魔力…ここにぶつけるですの!!」

ドドドドドドド…

大きな地鳴りとともに、リヴァイアサンは大津波を引き起こす。

ドドドドゴゴゴゴ!!…ドバアアァァンッ!!

戦士「行けぇっ!!」

召喚士「頼む!!」

南方弓長「な…何!?何が起きて…」

南方魔道長「ここもヤバそうだ。下がるぞ」

業火と津波は激しく衝突し、大量の水蒸気を発生させる。

天才「あ…っつ!!」

ハヌマーン「はぁ!」

ハヌマーンは風を起こし、周辺の視界を開く。

ハヌマーン「……皆、こっちだ!」
153 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 17:59:05.03 ID:Bu3Tczwo
バシュッ…ジュウゥゥゥッ!!…ブシャアァァッ!!

羅刹「……ぐ…うっ…!」

玄武娘「…んんうぅ……っ!!」

水蒸気の中、徐々に赤色が拡がり始める。

玄武娘「…うぅー…っ、お…押され…」

召喚士「魔道士さんっ!!」

魔道士「はいっ!!」

魔道士は待っていたかのように、杖を両手で振り上げ、

巨大な氷の矢を高くそびえる津波に向け放ち始める。

魔道士「やあぁーっ!!」

ドドウゥンッ!!……ガキッ…ギキキイィィンッ!!

リヴァイアサンの津波が氷壁のように固まり、炎を遮る。

魔道士「ぐ…っ…うぅ!!」

玄武娘「……んうーっ!」

炎と氷は互いを盛り上げるような勢いで、水蒸気を発し続ける。
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 18:23:46.16 ID:B.CL7Pgo
気になるううううううううううう
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 18:25:14.78 ID:xbxBJKso
てっきり魔道士が土行使うのかと思ってた
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/21(木) 18:31:11.48 ID:Bu3Tczwo
すいません。帰りますね!
続きはまた後ほど!では!ノシ
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 18:43:16.28 ID:B.CL7Pgo
そんなああああああああ…
楽しみに待ってます。
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 18:43:32.76 ID:qDpcwUDO
>>1
乙!
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 19:33:55.77 ID:I5GC.MSO
>>151-152

羅刹「も…もうよい…。全て…消し去ってくれるわ…!」

羅刹は口を大きく開け、鋭利な牙の奥が妖しく光る。

南方司令「何だぁ!?」

魔道士「!!」

キュイイィィィ…

天才「ちぃ…っ!!」

召喚士「避けるんだーっ!!」

戦士「…!?」

羅刹「もう遅い![ピーーー]えぇぇーっ!!」

ザンッ

羅刹「あ…れ…?」

????「不思議か。それはそうだそうだろう。」

天才「ま、魔法剣士!お前、何故此処に!?」

魔法剣士「…ほら、忘れ物だ。」

そう言うと同時に魔法剣士は、剣の上に乗っかった羅刹の生首を、胴体へと放り投げる。

羅刹「死ぬ…だと…?」

魔法剣士「それが、絶望と言う事だ、羅刹。冥土の手土産に持って行くがいい。」
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 19:51:56.17 ID:1nq6x5kP
面白いと思ったの?
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 20:28:49.00 ID:/LO77vAo
召喚士はコカトリスに頼る癖が付いてるのかも
相性考えて呼べるようにならないとこの先辛そう
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 21:00:06.04 ID:TQi0HbE0
誰しもお気に入りというモノはあるもんさ
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 21:10:32.18 ID:mwD8H1Uo
>>159は何をしたかったの?
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 21:14:33.49 ID:CQb5N1ko
>>161
スレタイ音読してこようか
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 22:06:02.52 ID:sWg.kkAO
>>159
ひでぇな…
パロディーにすらなってないし、何なんだ?
ボクが考えた最強の(ry
ですか?わかりません
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 22:14:57.17 ID:SaNfQ6DO
>>165
鰤っぽさを感知したが確かにパロってる気はしないな

>>1に腹痛うつされたと言いたくなるタイミングの俺の腹痛・・・誰か助けて・・・
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 22:19:10.49 ID:3MIkRkAO
>>159
本気でわかんないから元ネタ書いて死んで
168 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 22:52:10.62 ID:TDy35DQo
ゴゴゴゴゴゴ…ブシュウゥゥッ!!…

魔道士「そっ…そんな…!?」

玄武娘「……押…されてるですの…っ!!」

業火の弾は徐々に上下左右に伸び、氷壁を飲み込もうと暴れる。

後方では、南方参謀と南方副官が氷と炎をジっと見つめる。

南方副官「壁が破られれば……」

南方参謀「ここも…終わりね…」

横たわる負傷兵達を見つめ、ポツリと呟く。

ゴアオオオォォ…ブシュウゥッ…ブシュゥッ!!

魔道士「召喚士さんっ!!」

召喚士「行きます!!」

召喚士は目を瞑り。腰を落とし絶叫する。

召喚士「行けぇーっ!コカトリスーッ!!」

上空のコカトリスはひと際大きく両翼を広げ、旋回する。

月明かりを浴び光るその姿は、戦場に似つかわしくない優雅なものであった。
169 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 22:53:10.34 ID:TDy35DQo
コカトリス「……はぁっ!!」

ゴアオオォォォッ!!

羅刹「くおぉ…っ!!」

コカトリスの吐息が上空より羅刹へと向けられる。

羅刹は重傷を負ったその体で、必死に石化の息から身をかわす。

魔道士「はっ…はぁ…っ…はぁ…!」

玄武娘「…う…うぅ…っ…くっ!」

召喚士「頼む…!これでダメなら…もう…っ!」

羅刹「!?」

突如羅刹が前に飛び出し、業火と氷壁の中へ押し込まれる。

戦士「なっ、何だ…!?」

南方司令「自ら…命を絶ったか…!?」

更には業火の勢いも増し、上下に高く伸び、羅刹を飲み込む。

召喚士「今しかないっ!!」

コカトリス「……承知っ!!」
170 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 22:55:11.06 ID:TDy35DQo
コカトリスは向きを反転し、羅刹の背後から再び石化の息を放つ。

ゴアオオオオオォォッ!!

漆黒の吐息は、燃えさかる氷壁までをも飲み込む。

炎と氷は次第に石と化し、高くそびえ立つ壁と化し始める。

魔道士「や…った…ぁ」

ドサァッ…

玄武娘「……はっ…はぁ…っ…は…」

トサッ…

朱雀嬢「玄武娘っ!?」

倒れる玄武娘の元へ朱雀嬢が駆け寄り、抱きかかえる。

召喚士「魔道士…さん…」

ザッ…ザッザ……フラァッ…ドサッ

召喚士は跪き、魔道士を抱え上げようとするが、

己自身もその場へ仰向けに倒れ込んだ…。

召喚士「………」

その背後には、崖のようにそびえる壁が立っていた。
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/21(木) 22:56:37.66 ID:ez.8xm6o
この石彫って召喚士とコカちゃんの像つくろうぜ!
172 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 22:56:38.85 ID:TDy35DQo


盗賊「……」

戦士「終わった…のか…?」

ハヌマーン「…みたいだな」

天才「…斥候、出しといた方がいいんじゃねぇか?」

南方司令「……そのつもりだ」

タッタッタッタ…

盗賊「…魔道士、魔道士っ!!」

魔道士「………」

盗賊は魔道士を抱え、魔道士の乱れた髪を整え頬を撫でる。

魔道士「………っう…」

盗賊「!!…良かった…っ!」

朱雀嬢「玄武娘っ!!」

玄武娘「……あ…、朱雀嬢ちゃん…」

玄武娘もまたゆっくりと目を開け、意識を戻す。
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 23:05:45.66 ID:z.BLue2o
あれ?召喚士は…?ww
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 23:07:17.57 ID:v/XApUAO
召喚士「……」
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 23:08:27.82 ID:1HgTXKwo
返事がない、ただの屍のようだ
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 23:10:48.44 ID:wzYgopMo
―完―
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 23:14:25.74 ID:1v8TMQYo
俺も腹痛くなってきた……あ、>>1は悪くないよ!
羅刹戦の展開が熱すぎて夜遅いのにテンション上がりっぱなしですww
178 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 23:27:58.56 ID:TDy35DQo


召喚士「……ん…っ」

戦士「気づいたか!?」

盗賊「……」

魔道士「召喚士さんっ!」

召喚士「……みんな」

召喚士は上半身を起こし、辺りを見回す。

ハヌマーン「終わったぞ…」

ザッザッザ…

南方参謀「御苦労様…!!」

南方参謀は水の入った器をそっと召喚士へ手渡す。

南方参謀「…君らのお陰で…これだけの兵士が助かった」

南方参謀は腰に手を当て治療中の兵士達を見る。

召喚士「……」

見つめる先には、南方魔道長の横に座る南方弓長の姿が映る。
179 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 23:28:50.29 ID:TDy35DQo
ザッザッザッザッザ

南方司令「………」

天才「……」

南方司令「……」

天才「……はーっはっは!」

南方司令と天才の二人は、話をしながら森方面から歩いて来る。

天才「おーっ、気づいたか」

召喚士「天才さん…!大丈夫ですか?」

天才「ん?ああ、まぁこんぐらいは問題ないだろ」

天才は頭に巻いた包帯をさすり、笑みを浮かべ答える。

南方司令「しかし…美味しいところを…持ってかれたなぁ!」

南方司令はそびえる石壁を見つめ、大声で笑う。

影は炎と氷で表裏二色に染まり、幻想的な光景を生み出している。

朱雀嬢「まぁ、このぐらいはよゆうでしたかしらね…?」

玄武娘「……ひ、必死でしたのっ!」
180 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 23:33:00.26 ID:TDy35DQo


負傷兵を先頭に、国軍が凱旋を始める。

南方副官「何だかんだで…半数を失ったか…」

盗賊「……」

南方参謀「貴方達のせじゃないわよ…」

南方司令「ああ。正義を全うし、立派に戦ったのだ!」

天才「……」

天才は気だるそうに耳をほじり、星空を見上げる。

召喚士「……」

戦士「どうした…?」

召喚士「あ、いや……」

戦士「…?」

召喚士「あの魔物、最後に自ら炎の中に身を投じた…」

ザッザッザ

ハヌマーン「……いや。若干違うかもしれぬ」
181 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 23:36:29.07 ID:TDy35DQo
召喚士「ハヌマーンさん…」

ハヌマーン「私は横から見ていたが、何か押されるような感じがあった」

召喚士「押される…?」

ハヌマーン「…そう。何か……」

召喚士とハヌマーンは互いを見つめ、ハッとした表情で気付く。

ダッ!!

戦士「あっ、おい…!!」

盗賊「…?」

タッタッタッタッタ…

召喚士とハヌマーンは森の中を見回す。

戦士「ど、どうしたんだよ!?」

召喚士「ない……!!」

ハヌマーン「やはり…!!」

戦士「…?」

召喚士「あの風を起こす…扇が見当たらないっ!!」
182 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 23:42:59.91 ID:TDy35DQo
〜東の森、はるか後方〜

シズシズシズ…

一人の美しい魔物が、芭蕉扇を肩に担ぎ歩く。

羅刹女「……全く。全滅とは情けない」

羅刹女は魔獣の上にある輿に乗ると、背後を振り向く。

羅刹女「……ふん、まぁいいわ」

ドズゥンドズゥン…

羅刹女「次の機会は……覚えてなさいっ!おーっほっほっほ…」

羅刹女を乗せた魔獣達は東の果てへと消えて行った…。

〜東の森〜

南方司令「国軍の撤退は完了!さて、俺らも帰るぞ!」

戦士「おうっ!」

魔道士「行きましょう?召喚士さんっ!」

玄武娘「行くですの」

召喚士「はい…!戻りましょうか!」
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/21(木) 23:44:02.32 ID:TDy35DQo
なんだかお腹痛い人が続出ww
すいません…感染したかも…お陰でだいぶ楽です!
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 23:50:43.94 ID:sWIc86AO
羅刹女「おーほっほっほ、私の軍兵は53万です」
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/21(木) 23:57:47.28 ID:VsWJIEAO
>>1の一字一句そのどれもが素晴らしくて僕は愛を思い知るんだ
186 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/21(木) 23:58:32.58 ID:TDy35DQo
ジャリッ…

召喚士「……天才さん…?」

天才「悪いな!多忙なもんでよ〜」

戦士「もう行くのか……」

盗賊「………」

天才「…何だ?」

盗賊「…いや…関…」

南方司令「おーいっ!行くぞおぉ!!」

魔道士「あっ、はーいっ!行きましょうか」

召喚士「では…また!」

天才「お互い死ななきゃな!はーっはっはっは!!」

天才はツヴァハンダーを右肩に担ぎ、一同の元を去って行った。

玄武娘「不思議な人ですの…」

召喚士「ええ…」

盗賊「……」
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/22(金) 00:04:28.98 ID:.WWyHm.0
え…?まさか盗賊…いや、それはないか
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/22(金) 00:05:01.64 ID:qD0/G8w0
関取?
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 00:07:52.85 ID:tixxVwAO
関根勤だよ
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/22(金) 00:08:34.23 ID:Q3imOoc0
関ひろし?
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 00:09:45.63 ID:pL4UUYMo
関口宏だな
192 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 00:10:36.57 ID:iiCHVUQo
ザッザッザ

ハヌマーン「それでは…私も失礼する」

召喚士「ハヌマーンさん?」

ハヌマーン「先程は緊急時だったが…街に行くのはマズかろう…」

魔道士「そ、そんな事…」

朱雀嬢「話せば…分かりますわよ…!」

ハヌマーン「それに後処理も何かとあるしな…」

盗賊「……」

ハヌマーン「安心しろ。私達は人間との共存を望んでいる」

召喚士「…はい!」

ハヌマーン「いつか訪ねてくれ。我が主もきっと歓迎される事であろう」

盗賊「……ありがたく」

ハヌマーン「お主…良い腕であったぞ」

盗賊「!!……よ、よせっ!」

ハヌマーン「…では!」

タンッ!!

ハヌマーンは崖を身軽に登り、彼方へと消えて行った。
193 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 00:13:43.31 ID:iiCHVUQo
〜南の街〜

ガラガラガラッ!!…

伝令「司令の馬車が到着しましたっ!!」

南方司令部の前には、大勢の兵とワーカーが出迎える。

南方司令「ヒーローのご帰還だぁ!!」

ワアァァッ!!

戦士「……自分で言ってりゃ世話ねーわな」

召喚士「ははっ…!!」

戦士「しっかし…コイツらもこうして見てると…」

召喚士「……子供…だよねぇ」

玄武娘「すー……すー…」

朱雀嬢「……んー……っ」

魔道士「……すー」

盗賊「くぅー……くぅー…」

戦士「揃って気持ちよさそうな顔して…」

召喚士「みんな、頑張ったからね…!」
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 00:14:13.49 ID:IiDVGjEo
ハヌマーン「お主…良い胸であったぞ」
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 00:29:17.76 ID:iMAhKAAO
>>194
あーあ
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 00:32:33.48 ID:MDNXOLoo
>>194
もうそういうのマジでいいから・・・
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/22(金) 00:32:39.32 ID:iiCHVUQo
あとはエピローグで第十一部も完って感じですかね!
土日前には終わらせられそうです!
此度も多数のご支援、ありがとうございました!ノシ

〜オマケ〜

羅刹「やるな……」

天才「はーっはっはっは!」

羅刹「と、言うとでも思ったか?実はまだ、あと三回変身を残している」

天才「ほう…奇遇だな。俺もだ…!」

盗賊「!?」

羅刹「ふ、ふんっ!実はまだ10%のパワーしか出しておらぬ!」

天才「甘かったな…俺はまだ実力の0%しか出してねぇ…!」

召喚士「0%!?」

羅刹「み…見ろっ!!この角と牙をっ!…ニョキニョキ」

天才「…こちらもだ!!…ドガシィッ!!」

魔道士「ツヴァイハンダー三刀流!?」

戦士「アイツは天才じゃねぇ…!アホだ……」
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 00:35:10.54 ID:Xe5j5Mko
元からアホっぽいような…
いやなんでもない
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 00:44:43.56 ID:iMAhKAAO
>>1

盗賊ちゃんは天才に「関…」の次なんて言おうとしたのだろう?

この問題を考え出してから3日、私はようやくその答えにたどり着いた
盗賊ちゃんはあの時、関
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/22(金) 00:46:33.30 ID:3ZiPscIo
係無いから!関係ないから
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 00:52:57.21 ID:qcT9nB2o
せき?
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 01:33:12.40 ID:XRp022AO
実は天才って盗賊のあ……


ん?誰か来たようだ
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 01:35:50.54 ID:r2Iaa.go
寿命→魔翌力に変換できるなら、
魔翌力の使いすぎ、又は魔翌力不足なのに無理に召喚したら
寿命とかに影響してくるの?と疑問に思いました。
魔翌力使いすぎて疲労するみたいだし。
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 01:55:25.59 ID:Xa0sgHwo
>>203
召喚士が召喚できなくなったことがあったから直接寿命に影響するレベルじゃないんじゃね?
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 02:01:06.39 ID:kuM1GEAO
サモナーさんがいい例だろ
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 02:10:16.58 ID:CuFUr.Y0
脳にリミッターみたいなのがあるんじゃね?
通常は無闇に寿命を削るわけにはいかないから魔翌力不足になると召喚とかはできない
ただし何らかの理由でリミッターが外れると寿命を削って魔翌力を生み出すみたいな
ちょっと違うが火事場の馬鹿力みたいなもんと捉えてる
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 02:19:13.03 ID:bSHqTwAO
>>206
サモナーは禁術を使って寿命を魔翌力に変換しているんだったと思うんだが……違ったか?

俺のイメージでは器が二つあって、一つは魔翌力。一つは寿命というか生命力
普通は魔翌力のみを使っていて、切れたら召喚士みたく使用不可になる
そこをサモナーは禁術を使って生命力の器を魔翌力の器に繋いでいる……みたいなイメージだた
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/22(金) 02:22:27.16 ID:qD0/G8w0
おれは青龍おじいちゃんは魔力で無理やり臓器動かして生きてると思ってた。。
達人のみが出来る芸当なんだと勝手に思ってる。

サモナーさんは寿命を魔力に変換する秘術つかってるから
召喚士くんの寿命が減ることはないと思う。
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 03:00:41.90 ID:CuFUr.Y0
>>207
いや、俺はその2つが同じ器に入ってるってイメージなだけ
リミッターがあるから普通は倒れたり召喚不可の状態になる
サモナーの秘術はこのリミッターを強制的に外すものって感じ
単に魔翌力をできるだけ人体のエネルギーっぽくしたいがために脳との繋がりとかを考えただけ
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 06:50:18.75 ID:l9s6kASO
>>1、毎度毎度乙です。

あと、誰もお前らの考えなんて聴いてもないのに
何の断りも無しに、いきなり下らねぇ考察を垂れ流すヤツらって何なの?
目障りだから、blogにでもやってろよカス。
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 07:02:29.75 ID:dGX8LC2o
魔道士の修行の時に、魔翌力を練り上げて貯めるって言ってるから、
基本的に命を削る必要は無いんじゃないかな
それだけにサモナーのやってることは如何に無茶なことだと…

>>208
アンデッドだから心臓要らないだろ

212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 10:22:17.02 ID:V4X0TUDO
書きにくくなるから
外野は黙ってチラシの裏にでも書いてろ
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 10:23:32.32 ID:Y9VrecAO
ツヴァイハンダー三刀流だと
ゾロみたいに一本は口か…?
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 11:55:39.29 ID:ZZGU9MDO
股間の立派なものだろ
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 12:00:49.46 ID:kv.1jPco
そもそもツヴァイハンダーって両手剣て意味なのにw
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 12:42:11.42 ID:KUDGtO6o
>>215
両手剣を片手で使うからカッコイイんだよきっと
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/22(金) 15:44:59.65 ID:.UPBDe6o
こんにちは!毎度ご支援感謝でございます!ノシ
皆様色々考えて下さってるので嬉しいですよ

とりあえず魔力は0になったとしても、
己の命を削って使用可能みたいなイメージですかね
RPG風に言えば、MP0になってもHPをMPへ変換出来るみたいな

>>199
盗賊「いや…関ジャニ∞の渋谷すばる君に似てるな…///」

では、続きます↓
218 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 15:47:00.52 ID:.UPBDe6o


魔道士「……んっ…」

盗賊「…んんぅ……」

ゴソゴソッ

召喚士「あ…起こしちゃいましたか…?」

召喚士は本を閉じ、身体を起こす魔道士へ問いかける。

魔道士「す、すいません…私、寝て…」

盗賊「……」

盗賊は目を擦り、寝ぼけ眼で起き上がる。

ザッザッザ

戦士「お、起きたか…!」

召喚士「あっちの二人はまだだけどね…」

戦士「司令部の中も準備出来たみたいだぞ?」

召喚士「それじゃ行こうか…」

盗賊「……?」
219 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 15:47:56.47 ID:.UPBDe6o
召喚士が朱雀嬢を、戦士が玄武娘をおぶり、馬車の外へ出る。

魔道士「祝賀会…ですか?」

召喚士「ええ。簡単にらしいですけど…」

ザッザッザ

戦士「カーニバルも今日は終わっちまったしなぁ…」

召喚士「……もう23時かぁ」

盗賊「……」

朱雀嬢「……んっ…!?」

召喚士「お目覚めですか…?」

朱雀嬢「……」

朱雀嬢は一瞬、召喚士の背中におぶられている事に戸惑う。

朱雀嬢「また……子供扱いして…」

召喚士「そ、そういうわけじゃないですよ」

朱雀嬢「……どうかしら」

朱雀嬢は横を向き、口を尖らせる。
220 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 15:49:02.43 ID:.UPBDe6o
召喚士「だって凄いですよ。15歳であんな…」

朱雀嬢「……・貴方だって…」

召喚士「…?」

朱雀嬢「…なんでもありませんわ」

ギュウゥッ

召喚士「!?」

朱雀嬢「……ありがと。降ろしていいですわ」

〜南方司令部、医務室〜

プリースト「負傷者…ですか…?」

召喚士「いえ…疲労のみだと思いますが…」

プリースト「それならばこちらのベッドにどうぞ」

戦士は玄武娘を、背中からベッドへと移し寝かせる。

召喚士「じゃあ…よろしくお願いします」

プリースト「かしこまりました」

ガチャッ…キィッ…
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 15:51:56.06 ID:Y9VrecAO
召喚士にもフラグが!
222 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 15:52:32.02 ID:.UPBDe6o
召喚士「あ…っ!?」

ボス「!?」

チンピラ「よ、よぉ!」

戦士「大丈夫か…?」

ツカツカツカ

ボス「……」

召喚士「…あ、あの…」

ボス「まさか…朱雀先生とは…」

召喚士「え、あ…あぁ。一応…」

ボスは召喚士に頭を下げる。

ボス「……失礼しました」

召喚士「!?…いや、気にしないで下さい」

ゴロツキ「そちらの…お嬢さんが玄武先生とか…」

ゴロツキはベッドで横になる玄武娘を見る。

ボス「自分の浅はかさが…身に染みました」
223 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 15:55:25.32 ID:.UPBDe6o
召喚士「でも…あなたも強いと思いますよ」

ボス「……」

召喚士「あ、いや…俺が偉そうな事言える立場じゃないんですけど…」

召喚士は頭を掻きながら、言葉を続ける。

召喚士「召喚獣とのコンビネーションとか参考になりました」

ボス「…はぁ」

チンピラ「みんな歳もそんなに変わらねぇのに…凄いよな」

戦士「まぁな。経験してきた修羅場の数ってヤツ?」

魔道士「戦士さん!」

チンピラ「いや、正論だ」

ボス「俺は、国軍に志願しようと思う」

召喚士「それは良い考えだと思います…!」

盗賊「…うん」

ゴロツキ「ボスがその気なら俺だって…!」

チンピラ「ああ!剣兵として名を挙げてやろうぜ!」
224 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 15:57:38.04 ID:.UPBDe6o
戦士「お前らも祝賀会出んだろ?行こうぜ!」

召喚士「あ、そうだね…!待たせちゃってるかも…」

ゴロツキ「あ、ああ…っ!」

一同はエントランスを抜け、大ホールへと移動する。

〜南方司令部、大ホール〜

戦士「うぉ…!すげぇな!!」

一人の軍人がこちらに気付き、近付いて来る。

南方参謀「ちょっと遅いわよ!?主役だからって遅れて…」

召喚士「主役なんかじゃないですよ…」

南方参謀「いいからっ!こっちこっち!」

ギュッ!!

南方参謀は戦士の手を強く握り、引っ張る。

戦士「いってぇ…っ!っつーか酒臭せぇ!!」

召喚士「も、もう飲んでるのか…ははっ…」

盗賊「……はぁ」
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/22(金) 16:00:26.94 ID:jTsdXfQo
召喚士たちがどんどん大きくなっていく…
それに比べて、俺と言ったら…
これ以上出世は見込めないな。
226 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 16:02:07.00 ID:.UPBDe6o


南方司令「あーあー、声のテスト」

南方副官「何だよそれ」

南方司令が壇上より乾杯の挨拶を行う。

南方司令「えー…この度は……グスッ」

召喚士「!?」

南方司令「この度は皆の者、よく頑張ってくれた!」

魔道士「…」

南方司令「皆の力が私に宿り、見事敵を討ち果たす事が出来た!」

剣兵「うおぉーっ!」

魔道兵「司令ー!!」

戦士「……」

南方司令「だが…此度の戦いにおいて、無念の最後を遂げた者もいる」

盗賊「……」

南方司令「皆で弔いの酒と致そう!では、乾杯!!」
227 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 16:03:46.50 ID:.UPBDe6o


魔道士「不思議ですね…」

召喚士「…?」

魔道士「なんだか、国軍にもこんな方達がいるだんなぁ…って」

召喚士「……そうですね」

二人は正面の壇上を見つめる。

チラッ

戦士「やっ、やめろ…って!!」

南方参謀「いいじゃないの〜!約束じゃないっ!」

戦士「してねぇっ!!」

チラッ

南方司令「そこでだ!俺のギガトンパンチが…」

剣兵「うおぉー!?マジすかあぁっ!!」

魔道兵「さすが司令〜!!」

南方副官「……そんな場面はない」
228 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 16:05:55.40 ID:.UPBDe6o
バァンッ!!

召喚士「!?」

南方司令「な、なんだぁ…!?」

一同が後ろのドアを振り向く。

玄武娘「ぐすっ……うぅー…っ!」

朱雀嬢「玄武娘…?」

玄武娘「私を除け者にしてみんなで…ヒドイですの…っ!」

朱雀嬢「ちょっと…!違いますわよ!」

玄武娘「…美味しそうなものいっぱい…うぅー…」

朱雀嬢「ほ、ほらっ!早く来て食べなさいよっ!」

玄武娘「朱雀嬢ちゃあぁぁん…っ!」

テッテッテ…

朱雀嬢「ほら…よしよし…」

南方参謀「あれでも玄武先生なのよね。大したもんだわ」

南方司令「ああ。技量は申し分ない!しっかり見させて貰ったよ」
229 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 16:07:02.54 ID:.UPBDe6o


南方副官「…!?この、三人を…?」

戦士「ああ…」

ボス「……ぜ、是非っ!」

南方魔道長「…魔法は?」

チンピラ「いえっ!剣のみです!」

ゴロツキ「おっ、同じく…!!」

南方副官「……」

召喚士「ダ、ダメでしょうか…?」

南方副官「まー…、街中でプラプラされるよりはマシか…」

チンピラ「・・・!!」

戦士「良かったな…!」

ボス「ありがとうございます!!」

南方副官「入隊は明後日からだ。初日からビシビシ行くぞ!」

ゴロツキ「おっ、お…おっす!」
230 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 16:08:03.38 ID:.UPBDe6o


南方副官「……おう」

戦士「あの三人、すんませんね」

南方副官「なーに…恩人の頼みだ。断れねぇよ」

南方副官は左手を上げ、酒瓶を戦士に見せる。

戦士「これ…!?高いんじゃ…」

南方副官「言ったろ。終わったらとっておきのを用意してやるってよ!」

戦士「へ…っ!律儀だなぁ」

南方副官「命の代償にゃ、安いモンよ!」

南方副官は戦士のグラスへ豪快に酒を注ぎ込む。

南方副官「乾杯!」

戦士「おうっ!」

グイッ!!…

戦士「―――!!かぁー…っ!強えぇっ!」

南方副官「がーっはっはっは!!」
231 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 16:09:25.51 ID:.UPBDe6o


南方参謀「そういえば……」

朱雀嬢「…?」

南方参謀「召喚乙女組の大将はどこ行っちゃったの?」

召喚士「!!」

玄武娘「あー…それなら…」

朱雀嬢「かっ、家庭の事情で帰りましたわよっ!」

召喚士「そ、そうそう…っ!」

南方参謀「あら?朱雀先生もお知り合いなの?」

召喚士「えぇっ!?ま、まぁ顔見知りというか…はははっ…」

玄武娘「…?」

南方参謀「それじゃあ明日の表彰式は貴方達二人ねぇ」

朱雀嬢「仕方ないですわ」

召喚士「そうそう!仕方ないですホント!」

玄武娘「……ですの!」
232 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 16:10:26.66 ID:.UPBDe6o


召喚士「いやっ、そこまではいいですって…!」

戦士「そうそう!絶対遠慮したい!!」

南方参謀「あらぁ?何でよ?」

南方司令「大した設備じゃないが、自由に使ってくれ!」

魔道士「も、もう…宿も取ってありますし…」

南方副官「ほら、お客人を困らせるんじゃないって…」

南方参謀「えぇ〜っ!?残念〜!!」

南方司令「俺の武勇伝をトークしてやろうかと思ったのだが…」

戦士「良かった!ほんと良かった!!」

召喚士「う、うん!!」

魔道士「それではおやすみなさいっ!エヘヘ!」

玄武娘「ですのー!」

南方参謀「また明日、カーニバルで会いましょうっ!」

召喚士「では、失礼します…!」
233 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 16:13:15.99 ID:.UPBDe6o
〜南の街〜

朱雀嬢「いいですわよ。そんなの…!」

魔道士「でも…東の町まで距離もあるし…」

玄武娘「そうですの!一緒に泊まるですの!」

朱雀嬢「……」

召喚士「お金も勿体無いですし、遠慮せずとも…」

盗賊「…うむ」

朱雀嬢「ま、まぁ…。朱雀先生がそう仰るなら…」

玄武娘「やったですのー!」

魔道士「今日は四人でお風呂ねっ!」

朱雀嬢「!?」

戦士「さーて…俺らは二人、ゆっくりしようぜ」

召喚士「そ、そうだね…。ははは…」

魔道士「さぁ、宿へ出発〜!!」

盗賊「……はぁ」
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/22(金) 16:15:44.31 ID:.UPBDe6o
>>225
魔道士「大丈夫です!頑張れば何だって出来るんですよ?エヘヘ!」

>>221
書いててなんですが、コイツからリア充臭がしないんですよねぇ
あ、天才の三刀流は残念ながら、お尻です
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 16:32:01.57 ID:2AUwvrQo
>>227
そwwんwwなww場ww面wwはwwなwwいwwww
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 16:50:08.03 ID:pXoVY.AO
弔いの酒って献杯じゃなかったっけ?
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/22(金) 17:06:57.11 ID:.UPBDe6o
ちょっとお伺いさせて頂きたいのですが、
こういう日常のシーンって需要あります?

>>236
一応メインは祝賀会なので…分かりにくくてすみません
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 17:12:41.57 ID:2rzpy6DO
>>237

本編より日常編が好きな俺の出番だな
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 17:25:16.46 ID:jNOulkAO
そんなことよりも四人の入浴シーンの執筆を急ぐんだ
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/22(金) 17:30:43.21 ID:.UPBDe6o
あ、了解です。やっぱりそこは重要なのですね
加筆して参ります。すいません
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/22(金) 17:34:44.18 ID:jTsdXfQo
>>234
やっほおおおおおおおおお!!
魔道士ちゃんに頑張れって言われたああああああ!!
よし!今、社長だから会長目指すぜ!
1人しかいない店なんだけどね(´・ω・`)
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 17:36:53.63 ID:TWTFl6SO
日常があるから戦闘も栄えるるだと思いますよ
よって需要はあると思います!今日もかわゆいよ魔導士ちゃん
243 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 18:04:50.77 ID:.UPBDe6o
〜宿〜

ドサァ…

召喚士「つ…疲れた…」

戦士「ああ…。疲れた…」

召喚士「今回は…本当にシンドかった…」

戦士「ああ…。シンドかった…」

二人はベッドに倒れこみ、うつ伏せに話す。

戦士「でもよ、得たものも…大きかったな」

召喚士「うん。失ったものも大きいけど…」

戦士「明日、戦後処理があるってな…」

召喚士「うん。戦死者の弔いも行われるってさ…」

戦士「俺らも参加すっか…」

召喚士「勿論。そのつもり」

戦士「とりあえず…今日は風呂入って寝ようぜ…」

召喚士「うん…。もう限界だ……」
244 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 18:06:45.09 ID:.UPBDe6o
〜隣の部屋〜

盗賊「……せ、狭いぞ」

魔道士「しょうがないですよー!四人いますし…」

朱雀嬢「じゃあ…別々に入れば…」

玄武娘「みんな一緒が楽しいですの!」

ザバァッ

盗賊「……」

魔道士「はい。まずはこれを使います」

朱雀嬢「このブランドいいですわよね」

魔道士「あっ!分かる!?これいいよねっ!」

玄武娘「ほえぇー…。勉強になるですの」

チャパチャパッ…ニュルッ…クチュクチュッ…

魔道士「こうして泡立てて…」

玄武娘「ふーっ!!」

ボワッ!!
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 18:07:44.18 ID:84ah4gAO
え…?男2人の風呂もあるの!
246 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 18:08:03.16 ID:.UPBDe6o
魔道士「きゃっ!ちょっとぉ…やったわねっ!えいっ!」

朱雀嬢「うわ…っ!こっちにも…!!」

玄武娘「泡だらけですのー!!」

盗賊「………ふふっ」

魔道士「盗賊さんも…えいっ!」

盗賊「っ!!」

朱雀嬢「うふふーっ!!」

盗賊「…目っ、目に…っ!!」

魔道士「わあっ!ご、ごめんなさい…っ!」

玄武娘「楽しいですのーっ!!」

盗賊「痛い…っ!うぅー…っ!!」

朱雀嬢「お湯お湯っ!!」

ザパアァッ…

盗賊「……むぅ」

魔道士「盗賊さんごめんなさい…本当に…」
247 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 18:12:33.12 ID:.UPBDe6o
盗賊「べ…別に…怒ってるわけでは…」

玄武娘「もう上がっちゃうんですの…?」

盗賊「…の、のぼせた」

朱雀嬢「!!」

盗賊「……な、何!?」

朱雀嬢「盗賊さん…そ、その胸は…!?」

玄武娘「盗賊さんは凄いんですの!」

魔道士「……反則です!」

盗賊「ち、違うっ!邪魔な…だけっ!」

魔道士「大きい人は皆、そう言います!」

ムニュムニュ…

朱雀嬢「………はぁ」

盗賊「み、みんなまだ若いし…これから…」

魔道士「……私は一つしか変わりませんっ!」

玄武娘「が…頑張りますのっ!!」
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/22(金) 18:13:35.78 ID:.UPBDe6o
こんなもんで宜しいかな…

>>245
ご希望とあらば…!
249 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 18:14:54.78 ID:.UPBDe6o
〜次の日〜

戦士「んーっ!!」

戦士は宿の前に立ち、大きく背伸びをする。

パカラッパカラッ…

戦士「んっ?あれは確か…」

早朝の道を駆ける一頭の馬は、騎上の手綱により速度を弱める。

南方弓長「……貴方!?」

戦士「よぉ、もう足はいいのかい?」

ザッ…スタッ…カツカツカツ…

南方弓長「あの時は本当にありがとう…」

戦士「別に。まぁ…お互い様だろう」

南方弓長「……」

戦士「昨日は顔見なかったが…治療に専念してたのか?」

南方弓長「それもあるけど…ああいうノリって苦手なのよ」

南方弓長は照れるように後頭部を掻き、はにかむ。
250 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 18:19:03.09 ID:.UPBDe6o
戦士「そっか…」

南方弓長「お酒も苦手だし〜」

戦士「へぇ、意外だな…」

南方弓長「あら?どういう意味かしら…?あ…っ!」

南方弓長の左足が、バランスを崩しよろける。

ガシィッ

戦士「だ、大丈夫か…?」

南方弓長「……あ」

南方弓長は顔を横に背け、目線を逸らす。

戦士「やっぱまだ完治してないんじゃ……」

南方弓長「とにかくありがとう…!お礼はまた…」

カツ…カツ…

戦士「ところで…こんな朝っぱらからどこ行くんだ?」

南方弓長「……貴方も…来る?」

戦士「…?」
251 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 18:22:54.11 ID:.UPBDe6o
パカラッパカラッ…

馬は風を切り、街道を真っ直ぐ駆ける。

南方弓町「良かったのか!?突然来てー」

戦士「ああー!フロントにも伝言したし問題ねー!」

南方弓町「そうか〜!!」

戦士「悪いなー!狭くてっ!!」

南方弓長「いや!大丈夫ー!」

戦士「ツラかったら降りるからー!言えよ〜!」

南方弓長「いやっ!……このままで…いいよ」

戦士「あーん?風で聞こえねぇーっ!!」

戦士の前で窮屈そうに南方弓長が呟く。

南方弓長「……こういうの…いいな」

戦士「何だーっ?」

南方弓長「何でもない〜!!」

二人を乗せた一頭の馬は、平野を駆け抜け東の森を目指す。
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 18:26:51.88 ID:JcBmOW2o
南方弓町:のどかでいい町です
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/22(金) 18:32:44.43 ID:.UPBDe6o
ビシィッ!!

南方弓長「南方司令部所属…弓町のどか、です!!」

ずっと気を付けてたのにぃぃ…うぅーorz
ちょっと仕事頑張ります!続きはまたのちほど!ノシ
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 18:41:07.31 ID:vXZgRLM0
命名
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 18:42:36.80 ID:ZZGU9MDO
戦死のキャラはフラグ乱立男で定着したか
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 19:15:37.05 ID:lC2W5dIo
>チャパチャパッ…ニュルッ…クチュクチュッ…

ふぅ・・・
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 19:43:12.40 ID:Y9VrecAO
>>253

ガンガレwwww

てか戦士フラグ立てすぎだろ…
最近特に藤蔵が不憫だ
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 20:20:59.07 ID:IwwVcUAO
チャパチャパ…をチュパチュパ…に変換すると…




…ふぅ
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/22(金) 20:29:48.27 ID:fnl6AUAO
>>258に言われらまでチュパチュパだとおもってたww
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 20:37:19.45 ID:qcT9nB2o
>>257
盗賊に他に好きな相手ができるフラグだよ
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/22(金) 20:53:24.56 ID:B5hAM6AO
読んでてなぜかハガレンを思い出した
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 21:06:45.67 ID:2AUwvrQo
>>255
sneg
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 21:42:02.59 ID:JcBmOW2o
>>258
これ思い出した
ttp://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1263136315/l50
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/22(金) 22:19:21.16 ID:8pB1IkDO
おかまはどれだっけか?誰が誰だかわからなくなってきた
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 22:28:32.45 ID:pXoVY.AO
ちょっと見直せば分かることだろーに
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/22(金) 23:03:56.41 ID:Q3imOoc0
司令-男
仁義に熱い
でも天然

副-武闘派豪快髭坊主
黒人

参謀-痩せ型で女子嫌いでマッチョよりも少し筋肉質な青年大好きで
タイプを見付けるとすぐにルパンダイブをして押し倒そうとするKABA.ちゃんクリソツなオカマ

弓長-ガチエロ黒ぶちメガネ姉さん

魔長-カウボーイハットの人
この人だけ分からん
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/22(金) 23:18:32.29 ID:iiCHVUQo
>>266
ありがとうございます!ノシ
南方魔道長は前スレ>>508>>509
>>渋いおっさんかエセウエスタン希望
>>かなり無口系
が合体してますです

ちなみに
>>バスタードのDSみたいな性格の中年のおっさん一歩前
安価くれた方は別キャラで登場するとかしないとか…

↓続き
268 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 23:19:39.25 ID:iiCHVUQo
〜東の森〜

ザッザッザ…

戦士「昨日の事が嘘みたいだな…」

森は小鳥が囀り、葉の隙間からキラキラと朝日が差し込む。

南方弓長「……うん」

南方弓長はしゃがみ、地面に落ちる枝を手に取る。

戦士「……」

南方弓長「いくら戦いとはいえ…私達は身勝手よね…」

戦士「……森の事か…?」

南方弓長「ええ…」

南方弓長の手にする枝は焼け焦げ黒く染まり、微かに焼けた臭いを漂わせる。

戦士「……」

南方弓長「例え傷つけてしまったとしても…それを正さなければ…」

戦士「……ああ」

南方弓長「そうでなければ人も魔物と変わらないもの…」
269 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 23:22:36.17 ID:iiCHVUQo


戦士「おっし、と…。こんなもんでいいか?」

戦士はかき集めた枝葉を端に避ける。

南方弓長「ありがと。後は輸送兵が来てから」

戦士「おう」

二人は高台へ登り、遠景を見据える。

南方弓長「綺麗でしょ?」

戦士「…だなぁ」

南方弓長「私、生まれはここじゃないんだけどさ…」

戦士「……」

南方弓長「この景色を初めて見た時、何が何でも守りたいって思ったの…」

戦士「…へぇ」

南方弓長「そう…。まるで自分を包み込んでくれる故郷みたいな感じ…」

戦士「確かに…。自然も多いし、海も綺麗だわ」

戦士は左右を見回し、大きく深呼吸をする。
270 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 23:26:15.13 ID:iiCHVUQo
南方弓長「私はこの土地が大好き…」

戦士「ちょっと湿度は高いけどな…ははっ!」

南方弓長「そうね…。うふふっ」

二人の間に、心地良い風が流れる。

南方弓長「次は……どこへ行くの?」

戦士「まだ決まってないけど…、多分北かな…」

南方弓長「そう……」

戦士「……?」

南方弓長「……あのさ」

戦士「…ん?」

南方弓長「…‥ううん、何でもない」

戦士「何だよ…」

南方弓長「いいの…。うふふっ」

戦士「…そうか?はは…っ!」

二人はしばらく朝日を浴びながら、その美しい景色を楽しんだ。
271 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 23:28:22.73 ID:iiCHVUQo


ガラガラガラッ!!…ドドッドドッ…

戦士「こっちこっち!」

召喚士「あ…っ、戦士」

南方参謀「お待たせっ!」

南方弓長「御苦労様です」

ザッ!!

南方司令「おーっ!コイツは立派な岩壁だなっ!!」

南方副官「昨日来ただろ…」

輸送兵が、馬車から苗木を運び出す。

戦士「あ…、これって…?」

南方弓長「そう。人の手でしっかり直さなきゃ!」

戦士「へっ…!なるほどな…!!」

南方副官「おーし…!焦らず順番に運び出せーっ!」

戦士「さーて…いっちょ力仕事といくかぁ!」
272 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 23:30:35.67 ID:iiCHVUQo


南方参謀「うん、オッケオッケー。いいんじゃない?」

南方弓長「ええ、バッチリ。ありがとう!」

戦士「まぁ俺らも責任あるしな」

召喚士「うん」

南方司令「なぁ…?」

南方副官「はい?」

南方司令「ここに…関を作らないか?」

南方副官「関ですか?良いのではないでしょうか」

南方参謀「中央に岩壁、両脇に崖…。うってつけですわね!」

南方司令は岩壁の周辺をうろうろと見渡す。

南方司令「………赤壁」

南方副官「…?」

南方司令「赤壁と…青壁!この岩壁の名前だよ!」

南方司令は子供のようにはしゃぎ、語りかける。
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/22(金) 23:32:47.15 ID:KfgDcwSO
初めてリアルタイムでみた……

感動
274 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 23:33:44.07 ID:iiCHVUQo
南方参謀「は…はぁ」

南方司令「だってよ!こっちは赤くて、こっちは青いんだぜ!?」

南方副官「そりゃあ…炎と氷…、だからな…」

南方参謀「いいんじゃないですか?司令のお好きなように…」

南方司令「関の名前は赤壁に決定だ!早速明日から建造を開始する!」

南方副官「明日!?また急な……」

南方参謀「本国へ予算の承認も取る前から…」

南方司令「いいんだよっ!間違いなく下りるって!!」

南方副官「その自信はどこからくるんだよ……」

タッタッタ…

輸送兵「準備整いました!!」

南方司令「おうっ!全員集合ーっ!」

南方司令の声が辺りにこだまする。

召喚士「あっ、呼んでるみたいだね」

戦士「おう、行くかぁ!」
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 23:35:27.65 ID:0Uq.IwAo
おほ、ここでまた大戦の予感wwwwww
276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 23:35:30.17 ID:MDNXOLoo
地名の由来に召喚士達が関与しているとかなにそれすごい
歴史に名を刻むわけですね
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/22(金) 23:37:03.59 ID:iiCHVUQo
>>273
ありがとうございます!ノシ
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/22(金) 23:37:59.48 ID:MKKhIsAO
鞭で打たれる黄蓋まだー?
じじいかわいいよじじい
279 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 23:43:55.58 ID:iiCHVUQo
召喚士達を含む全員が、崖の上へ一列に並び森を見つめる。

南方司令「黙祷ーっ!!」

南方弓長「………」

戦士「………」

召喚士「………」

南方司令「黙祷終了!!」

ザッ…

南方司令と南方副官が前に出て、崖の端まで足を進める。

南方司令「……皆、正義の為にご苦労であった!」

南方副官「ゆっくり休まれよ…」

二人は手にした花束を、真下に広がる森へ放る。

南方司令「関が出来た暁には…ここに散った全員の名を刻む!」

南方参謀「全兵っ!再度黙祷ーっ!!」

その場の全員が目を瞑り、再び黙祷を行う。

崖の上には心地良い風が流れ、美しい景色が広がっていた…。
280 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/22(金) 23:52:10.42 ID:iiCHVUQo
〜南方司令部〜

南方魔道長「……あのよ」

魔道士「はい?」

玄武娘「なんですの?」

南方魔道長「いいぞ?律義に待たなくて…」

盗賊「……?」

南方魔道長「…カーニバル、楽しんでこいよ」

朱雀嬢「別に…いいですわよっ」

南方魔道長「…四人揃ってソワソワしすぎだ」

魔道士「す…すいません…」

玄武娘「…ですの」

南方魔道長「謝る必要はないから…ほら」

盗賊「…ありがとう」

南方魔道長「若いうちは楽しめ」

朱雀嬢「そこまで言うなら…行ってきますわ…!」」
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 00:11:50.79 ID:VmKT2gAO
新ジャンルログで読み始めて、今やっとリアルタイムで読めた!
>>1応援してます
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/23(土) 00:25:08.12 ID:pagNwxo0
南方魔道長って…渋い!ステキ!
283 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 00:42:10.18 ID:sQBu0Iso
南の街は今日もカーニバルに賑わっている。

魔道士「昨日はゆっくり見て回れなかったから、楽しみだねっ!」

玄武娘「ですのー!!」

キョロキョロ…

盗賊「…ど、どこから…見ようか?」

朱雀嬢「まずは出店かしらね…。フリーマッケットなんかどうかしら?」

玄武娘「おーっ!楽しそうですの!」

魔道士「いいですねっ!行ってみましょうか!」

盗賊「う、うんっ!!」



魔道士「あっ、これ見て下さい!すごーい…っ!」

盗賊「ほ、ほんとだっ!!」

朱雀嬢「あら…?これ、いいですわね」

玄武娘「ほぇー…、フリーマッケット凄いですの!」

魔道士「次は催し物、見に行きましょう!エヘヘッ!」

盗賊「…う、うんっ!」
284 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 00:48:23.34 ID:sQBu0Iso


玄武娘「楽しかったですのー!!」

盗賊「うん…!うん…っ!」

魔道士「じゃあ次は…」

ガラガラガラッ…

盗賊「…あの馬車…!」

魔道士「召喚士さん達!!」

四人は馬車の近くに駆け寄り、手を振り呼び掛ける。

召喚士「あれ…?魔道士さん達…!?」

戦士「ほんとだ…!アイツら…っ」

ガチャッ…タッタッタ

魔道士「すいません。先に楽しんじゃってます…」

召喚士「いえいえ、全然構いませんよ!」

戦士「昨日の分もしっかり楽しんだか?」

盗賊「…うん!」
285 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 00:56:14.17 ID:sQBu0Iso
一同は馬車を見送り、カーニバルの中へと姿を移す。

玄武娘「わっ!!これ…なんですの…?」

戦士「うおーっ!これ美味いぞ!食ってみ!」

盗賊「…カ、カワイイ」

召喚士「これって…何に使うんだろ…」

魔道士「いい匂い〜!エヘヘッ!!」

朱雀嬢「ねえ、これ…もう少し安くならないのかしら?」



戦士「いやぁー。だいぶ見て回ったなぁ…!」

召喚士「あ、もうこんな時間かぁ…」

魔道士「楽しい事はあっという間ですねぇ…」

盗賊「…うん」

朱雀嬢「あ、そうですわ!そろそろフェスの会場に行かないと…」

玄武娘「そうですの!表彰式があるですのっ!!」

召喚士「じゃあ、行きましょうか!」
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 01:01:28.13 ID:/ZKmlQDO
盗賊ちゃんが楽しそうで
なんだか嬉しかった
287 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 01:01:49.05 ID:sQBu0Iso
司会「それではお二人にもう一度、盛大な拍手をっ!」

ワアァァッ!!

朱雀嬢「うふふーっ!」

玄武娘「やりましたですのー!」

ステージ上では二人が笑顔で拍手に応えている。

戦士「こうして見てると、ホントただの子供なんだけどなぁ…」

召喚士「そうだね…」

盗賊「……」

戦士「あんなうちから…戦いとかしてちゃイカンよな」

召喚士「……うん」

魔道士「…」

召喚士「俺達が頑張って…変えていこうよ…!」

戦士「…だぁな!」

盗賊「……ああ」

魔道士「きっと作れますよ…。そんな世界…」
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 01:05:36.12 ID:2G4TdsAO
>>285
盗賊の持ってる宝石の支払いは任せろー!(バリバリッ
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 01:10:02.69 ID:VmKT2gAO
>>288
ヤメテー
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/23(土) 01:12:57.94 ID:sQBu0Iso
もう…もう、ほんのわずかで終わるのですが…
すいません。寝させて下さい…orz
多数のご支援感謝です!ありがとうございました!ノシ

>>281
ありがとうございます!
長いくせに稚拙なお話をよくぞ追いついてくれました!感謝!

そしていつもご覧頂いてる皆様にも、本当に感謝です!ノシ
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 01:16:20.46 ID:VmKT2gAO
>>1乙です!ゆっくり休んでください
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/23(土) 01:21:33.98 ID:sQBu0Iso
〜オマケ〜

南方司令「魔王ラーヴァナが…!?」

南方副官「降伏しましょう…!勝ち目は…!」

シャキンッ…ザスッ!!

南方司令「以後逆らったものは、この机のようになると思えっ!」

南方参謀「出撃ーっ!赤壁に出撃よっ!!」

羅刹「こんなカスども…ものの数ではないわ…!!」

南方司令「く…っ!正義はここに終わるのか…!?」

ザッ!!

大軍師「お待たせ致しました。東南の風…吹かせて見せましょう」

天才「おらぁっ!!」

戦士「っりゃあ!!」

魔王「バ…バカな…!?わが軍が火の海に…!た、退却だ…!」

〜レッドクリフ。今夏公開予定〜

南方司令「…と、いう戯曲を考えたのだが」

南方副官「そうですか。病院へ行ってきて下さい」
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 01:27:21.82 ID:KfWUhoSO
>>1乙乙乙!
ゆったり寝てくれ〜
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 01:37:10.52 ID:amvNqAAO
>>1


お祭りで無邪気にはしゃぐ盗賊ちゃん、僕はそんな彼女を画面の外からそっと見ているだけで幸せだった
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 02:05:29.66 ID:J3eLEMAO
>>1

これからの展開に期待
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 02:26:09.31 ID:Vghu4EDO
>>1
10スレ目まで来てるのに人が減らずに更に新規の人まで来てくれるって本当に凄いよな!
この話にそれだけの魅力があるのは勿論だけど、>>1自信の魅力も大きいよな!
これからも続き楽しみにしてます!頑張って!!
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 02:43:02.46 ID:wW62ih6o
>>1
毎日ありがとう
魔法剣士とか南方副官、南方魔道長っていいキャラしてるな
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 08:14:53.05 ID:Ir3XkUSO
>>1乙!長編なのに飽きずに読めるって凄いよ!
嫁や娘や自分の誕生日、クリスマスや正月、ネズミーランドで家族サービスしてた時も気がつけば携帯握りしめ、このスレを見ている…
本当、毎日更新してくれる>>1に感謝だ!
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 12:31:49.22 ID:0f8/68ko
>>1
いっそのこと出版すれww
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 13:08:14.22 ID:AQ/NSjYo
台本書きだと出版きびしいぞ
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/23(土) 13:22:00.60 ID:z695Icgo
レスも一緒に掲載だよな?
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/23(土) 15:09:01.26 ID:sQBu0Iso
褒めても何も出ないですよ!でも、ありがとうございます!ノシ
皆様の支えがあってこそのスレですから…↓続き
303 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 15:09:54.00 ID:sQBu0Iso
タッタッタッタッタ…

召喚士「おめでとうございます!」

魔道士「凄い歓声でしたねっ!」

戦士「ああ…!なかなかサマになってたぞ?ははは!」

玄武娘「ありがとうですのー!」

朱雀嬢「アタシ達…三人の力ですわよ…」

朱雀嬢は召喚士の右手を掴む。

ゴソゴソッ…スッ…

召喚士「…これ…は?」

朱雀嬢「賞品の指輪ですって」

朱雀嬢は自分も右手を向け、指輪を見せる。

玄武娘「三人お揃いですの!」

玄武娘も右手をかざし、朱雀嬢と召喚士に指輪を合わせる。

魔道士「素敵な指輪ですね…」

召喚士「……ええ」
304 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 15:11:51.46 ID:sQBu0Iso
ヒュー……ドオォォンッ!!

突然の轟音とともに、夜空には赤と緑の光が輝く。

魔道士「わぁ…っ!!」

戦士「花火か…!」

盗賊「……綺麗」

花火は次々と打ち上げられ、夜空に色とりどりの世界を描く。

ヒュウゥゥゥー…ドオオォォンドドオオォンン…

戦士「カーニバルもいよいよ終わりかぁ…」

召喚士「うん…」

盗賊「……」

玄武娘「あっという間…でしたの…」

魔道士「そうだね……」

朱雀嬢「……」

それぞれは夜空に浮かぶ花火を、しば無言で見つめる。

やがて夜空を彩る花火は止み、それはカーニバルの最後を示していた。
305 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 15:13:10.03 ID:sQBu0Iso
〜次の日〜

南方参謀「ごめんなさいねぇ…あまり時間なくて…」

召喚士「いえいえ、こちらこそお忙しいところ…」

南方参謀「本国とのやりとりでバタバタしちゃっててね…」

魔道士「気になさらないで下さい!」

南方弓長「……気を付けてね」

戦士「ん、ああ…サンキュ」

南方魔道長「…次はどこに?」

盗賊「……北…かな」

南方参謀「じゃあ、また会いましょう!」

召喚士「はい!ありがとうございました!」

南方参謀「こちらこそ…。あ、そうだ…!」

召喚士「…?」

カツカツカツ…

南方参謀「指輪のサイズ…ピッタリだったでしょ?…ボソッ」
306 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 15:14:32.72 ID:sQBu0Iso
召喚士「!!…な、なぜそれを…!?」

南方参謀「私が何年この生活してると思ってるのよっ」

召喚士「だ、だって昨日…。あ!カマかけて…」

南方参謀「まさか朱雀先生が同じ趣味の持ち主だなんて…」

召喚士「ちち、違いますって!!」

盗賊「…?」

戦士「…何してんだ?」

南方参謀「また必ず…、来て頂戴!!」

召喚士「はい!」

魔道士「是非来ますよ!エヘヘッ!」

南方魔道長「じゃあな」

南方弓長「旅の無事を…!」

戦士「ああ!」

盗賊「…では」

召喚士達は足取り軽く、南方司令部を後にした。
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/23(土) 15:15:49.77 ID:9lz59pw0
キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
308 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 15:15:54.57 ID:sQBu0Iso
〜南の街、郊外〜

玄武娘「え…っ!?良いんですの…?」

召喚士「俺らで良ければ…ですけど…」

魔道士「一人は危険だもの…」

玄武娘「是非行きたいですのっ!冒険したいですの!!」

戦士「あのな…ピクニックじゃねーんだぞ…?」

玄武娘「分かってますの!ねぇ、朱雀嬢ちゃん…」

朱雀嬢は服の裾を掴み、俯く。

朱雀嬢「私は…行けませんわ…」

召喚士「あ…そうですよね」

朱雀嬢「うちにはお母様が待ってますもの…」

戦士「…家族がいるなら、帰った方がいい」

朱雀嬢「……」

玄武娘「……朱雀嬢ちゃん」

朱雀嬢が両手で掴む裾の陰からは、指輪がキラリと光る。
309 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 15:19:32.19 ID:sQBu0Iso
テクテク…

朱雀嬢「な、何?」

玄武娘「……」

クルッ

玄武娘「皆さん…私、やっぱり行けないですの」

朱雀嬢「!?」

召喚士「…玄武娘さん」

玄武娘「朱雀嬢ちゃんは、私の大切な親友ですの」

朱雀嬢「玄武娘……」

玄武娘「だから…朱雀嬢ちゃんを置いてなんて行けないですの!」

魔道士「……そうだね、うん!」

盗賊「……」

召喚士「その通りだと思いますよ!玄武娘さん!」

召喚士は二人に右手を向け、指輪を見せる。

召喚士「どこにいたって…、俺達は仲間ですから…!!」
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 15:21:27.06 ID:e8J.5vco
>>306
>召喚士「だ、だって昨日…。あ!カマかけて…」
かまだけにってか
311 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 15:22:45.26 ID:sQBu0Iso


朱雀嬢「朱雀先生…それではお気を付けて…」

召喚士「ありがとうございます」

玄武娘「また遊びに来て下さいですの!」

魔道士「うん!必ず来るよっ!エヘヘ!」

召喚士「あ…玄武娘さん…」

玄武娘「…はいですの?」

召喚士「もし…サモナーさんに会ったら、何か伝言は…」

玄武娘「!!……いつか……」

盗賊「……」

玄武娘「やっぱりいいですの!」

戦士「いいのか…?」

玄武娘「はいですの!自分で探して…ちゃんと伝えますの!」

召喚士「そうですね…!!」

玄武娘は笑顔で返し、それを見た召喚士も笑顔で応えた。
312 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 15:24:37.60 ID:sQBu0Iso


二人は召喚士達が見えなくなるまでその場で見送る。

玄武娘「行っちゃったですの…」

朱雀嬢「…凄い人達でしたわね」

玄武娘「はいですの…」

朱雀嬢「アタシ達も…頑張らなきゃね…」

玄武娘「頑張るですの…!!」

朱雀嬢「…とりあえずアタシのうちに来るといいですわ」

玄武娘「ありがとうですの」

朱雀嬢「戦闘中の破壊だから、きっと国軍が直してくれますわ」

玄武娘「それまで、お世話になるですの!」

朱雀嬢「落ち着いたら…アタシ達も行きましょう」

玄武娘「…?」

朱雀嬢「もちろん…冒険ですわよ!」

玄武娘「!?…はいですのっ!!」

二人は互いに見つめ合い、笑顔で街を後にした。
313 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 15:27:23.16 ID:sQBu0Iso
〜道〜

戦士「とりあえず目標の回復召喚獣は手に入ったな!」

召喚士「うん!玄武二つは大きいよ!」

魔道士「良かったですね!!」

盗賊「…次は」

召喚士「戦士の故郷へ行こうか…」

戦士「そうだな…。個人的な事で申し訳ねぇが…」

盗賊「…構わぬ」

魔道士「そうですよ!大切な事ですから…!」

戦士「悪いな!じゃあ行こうか」

召喚士「うん」

盗賊「…いざ…北へ!」

魔道士「行きましょう!!」

召喚士達四人は、戦士の故郷を目指す為、港へと向かった。

南方の心地良い風は、四人の背中をそっと押すように優しく吹いた…。
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/23(土) 15:29:26.12 ID:sQBu0Iso
ちょっと晩御飯の買い出し行ってきます!

>>310
よくぞ気づいてくれました!ジュースをオゴってやろう
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/23(土) 15:30:28.48 ID:pagNwxo0
この後の展開がまったくよめないな
次はどうなるんだろ
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/23(土) 15:37:09.49 ID:z695Icgo
最近、>>1が主婦なのか会社員なのか、男なのか女なのか分からなくなってきた。
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/23(土) 15:45:00.50 ID:XLtu4bUo
どうだっていい
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 15:45:38.95 ID:r518Y5so
召喚獣パクリ放題ってわけじゃなかったのか
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 16:19:12.52 ID:RgfdrnAo
理解しないと無理とかじゃないっけ?
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 16:34:42.82 ID:VoXIjqYo
確か召喚士って魔翌力は殆ど無いんだよな。
コカちゃん以外の上級召喚獣呼び出すとヤバイんじゃね?ww
今後どうなるか楽しみ!>>1がんばー
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 16:40:01.70 ID:znAJtIDO
朱雀嬢アッサリだなw
召喚士の事フラグっぽかったけど
違ったのか…
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/23(土) 17:01:23.37 ID:94MEPpg0
>>320
ここまでの旅でかなり上がったんじゃないか?
最初は二体同時召喚で寝込んでたような…
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 17:13:08.48 ID:lHkSwYAO
あれ……召喚士と決勝の対戦相手とのその後の絡みは無しか(´・ω・`)やらないか
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 18:04:22.25 ID:u/qMKADO
嬢フラグとか魔道士嫉妬とかいろいろ期待してたんだがとくに何もなかった
少し残念
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 18:10:27.67 ID:0yT2/yQo
この旅のキーワードに5年後だか数年後だかあったはず
そのころには朱雀嬢と玄武娘は今の魔道士ぐらい…
つまりそういうことだ
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 18:37:15.36 ID:LhdbHYDO
>>325
!!
327 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 18:58:46.56 ID:sQBu0Iso
〜南方司令部〜

南方司令「……」

南方副官「伝令の行き違いと兵の編成の遅延…それが本国の言い訳だ」

南方司令「…しかし、それを昨日言うかね。半日も遅れてるぞ」

南方副官「予定では23時の到着でしたからな…」

南方司令「……」

南方副官「考えられるのは二つ…」

南方司令は机上の地図をじっと見つめている。

南方副官「一つは本国があえて援軍を回さなかったか…」

南方司令「もう一つは…内部に裏切り者が…いるか…」

南方副官「どちらにしろ由々しき問題だな…」

南方司令「それがハッキリするまでは…こちらも迂闊に動けん」

南方副官「本国で信頼出来る人物と言えば……」

南方司令「青龍先生か……総司令官だな」

南方副官「了解致しました。こちらから内密に連絡を取ります」
328 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 19:00:03.89 ID:sQBu0Iso
〜本国、会議室〜

二人の男が盤上の駒を動かし、口を開く。

コトッ…

副司令官「お前ならどうする?」

大軍師「戦力差が分からぬ限り、当然籠城かと…」

副司令官「ふむ…。そしてここで敵は500…」

コトッ

大軍師「…と言っても、あの土地には砦などなく…籠城も難しい」

副司令官「更に敵は森の前にて、兵を二手に分ける…」

コトッ…コトッ

大軍師「本国へ増援を手配し…、こちらも出陣」

副司令官「敵は迂回し、あっという間に街を包囲」

大軍師「街は祭の最中にて、国軍のみでの防衛…」

副司令官「ワーカーは機能せず、街は壊滅…」

大軍師「これにてチェックメイトですな…」

コトッ
329 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 19:02:20.91 ID:sQBu0Iso
副司令官「……」

大軍師「通常ならこうでしょう」

副司令官「寡兵で罠を駆使して…大群を殲滅する…」

大軍師「増援はワーカー1名。しかし結果として……勝利」

副司令官「お前なら勝利はあったか?」

大軍師「ふふふ…。愚問ですね」

コトッ…

副司令官「…その手だと、被害は大きいな」

大軍師「本国からの増援が当然来ると踏んでおります故…」

副司令官「北関といい、此度といい…何がどうなっておるのだ?」

大軍師「さぁ?存じ上げませぬ…」

副司令官「だが、これで可能性は非常に高くなったな」

大軍師「ええ…。本国内に魔王軍との内通者がいますね…」

副司令官「下層部からあたっていくか…?」

大軍師「いえ…。下手に動けば混乱を招きます。しばらくは他言無用にて…」
330 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 19:03:59.26 ID:sQBu0Iso
ガチャッ

副司令官「総司令官!?今までどちらに…」

司令官「…ん。体調が優れなくてねぇ…」

大軍師「あまりご無理をなさらず…」

司令官「…すまないねぇ」

副司令官「……」

二人は敬礼の後、会議室を後にする。

副司令官「……まさか、総司令官などと言う事は…」

大軍師「ふふふ…!何を仰いますか…」

副司令官「そうだな…馬鹿らしい」

大軍師「だが、0ではありません…」

副司令官「…」

大軍師「お互い気を付けねばなりませんな…。ふふふ」

大軍師は一礼し、廊下をゆっくりと歩いていった。

副司令官「……」
331 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/23(土) 19:09:05.62 ID:sQBu0Iso
南方で発生した魔王軍との戦いは、

召喚士達の働きもあり、国軍の勝利に終わる。

この際召喚士が用いた、結界石を利用した落とし穴は、

過去の戦闘においても例を見ない初の試みであり、

この策については国軍の教本にも取り上げられるが、

それはまだ、しばらく先の話である…。



第一次ラクシャーサ討伐作戦。

国軍:死者28名、負傷者52名(重軽傷)

ワーカー:死者0名、負傷者1名(軽傷)

ラクシャーサ本隊:死者533名、退却1名

国軍の記録には以上のように残されている…。



〜第十一部、完〜
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 19:10:57.33 ID:0yT2/yQo
国軍とワーカーTUEEEEEEEEEEEEEEE
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/23(土) 19:12:42.88 ID:V0/H.Zw0
>>1

って国軍の死者以外と少ないな 半数は取られたと書いてあった様な
334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 19:17:35.86 ID:GxvkTRAo
死亡ではなく死傷者が半数とか?
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 19:24:36.99 ID:aAULn.SO
モロにヒットして軽症とかやっぱり天才は凄かった。
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 19:25:41.99 ID:dYfQ8tco
後に召喚士は大空の召喚士やら、召喚道って本をだして
世界的ベストセラーになったり、召喚学校で教科書として扱われたりするんだな
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 19:27:05.80 ID:zKL3SZko
召喚獣に肩入れしすぎるので、教科書検定でハネられる
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 19:32:11.56 ID:MIFXVMAO
>>337
国軍は召喚獣と話すことさえ教えないしな
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/23(土) 19:32:20.90 ID:pagNwxo0
副指令官と大軍師と総司令官ってどんな容姿してたっけ?

>それはまだ、しばらく先の話である…。
これって…召喚士達が魔王を倒して話が終わると考えたら…
この物語って物凄い長編になるな
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/23(土) 19:58:13.13 ID:sQBu0Iso
とりあえず第十一部も終わりました!
そろそろキャラが増えすぎて、誰が誰だか
ワケ分からなくなってきましたね…すいません…

皆様が結構設定を覚えていて下さって嬉しいです!
後付けに次ぐ後付けばかりなので、都合のいいように変換して頂ければ…
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 20:18:24.33 ID:MIFXVMAO
>>340
毎日みてるからね

342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 21:00:10.82 ID:COMHHQQo
最後の国軍の会話で言いたいことってこういうことであってる?

裏切り者「どうせあいつら援軍便りで篭城作戦取るだろ、なら援軍遅らせてやれば壊滅させれるな」
裏切り者「篭城しないのかよ、なんてこったい/(^o^)\」

副司令館「援軍が遅れるのはおかしい、裏切り者がいる」
大軍師「俺だったら負けてた」
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/23(土) 22:44:53.15 ID:sQBu0Iso
>>342
裏切り者はまだ詳細が分かりませんが、

副司令官「前回と言い今回と言い、援軍間に合わないとかワザとだろjk」

ノ::::゙、 ヽヽヽヽ ゙、
ヘ:::::::::;;: -‐''''""( )1
 ゙、::::::::-‐''""" ̄"'i
  :V;;||:::: '~ニ=ッ, r='|
  i!f !:::::      ゙、i
  i!ゝ!::::     ‐/リ
  i::/:、 :::、  /''ii'V
  ̄ハ:::::\ "''il|バ''
ダイグンシ
大軍師 曰く、
「勝てるけど被害大。つーか罠とか素人じゃないと思いつかないしww」

みたいな感じですかね
大軍師も寡兵で挑む場合は奇策も用いるみたいですけど…
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 22:59:56.17 ID:wW62ih6o
>>306が分からない俺
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/23(土) 23:06:58.27 ID:NHHObqwo
>>344
見返してみたけど、前スレの>>776の辺りじゃないかね
間違ってるかもしれないけど
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/24(日) 00:02:56.98 ID:7Qsuaeko
>>344
>>231の事です。分かりにくいですね…ごめんなさいです><



キリいいので進めるのも何ですし、あっち書いてきます!ノシ
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 01:14:18.33 ID:i6vxZ6SO
あっち っていうのがなんだかわからないんだが……

だれか教えてくれ
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 01:15:43.94 ID:woNCLg.o
とりあえずsageろ
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 01:22:19.00 ID:VY8Bml2o
あっちがわからない?
それが人に物を頼む態度ですかそうですか
とりあえず服を脱ぐんだ。話はそれからだ
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 01:23:02.88 ID:U1.XaYIo
ワーカーの負傷者って天才だったのかww
殴られて岩に激突したのに軽症って頑丈すぎww
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 01:36:43.63 ID:4ijU6j2o
クリトリスで検索すると全裸になれるかも…
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 01:43:42.40 ID:35deeoSO
皆優しいなwwwwww
さてと…賢者タイムです
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 01:51:00.22 ID:4ijU6j2o
むしろ隠す意味が分からない訳だが
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 02:02:06.80 ID:KuVbN6AO
×隠してる
○まず探すと言う事を行おうとする脳がない

つまりゆとり教育って残酷ねってこった
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 02:06:59.64 ID:YN6jwMQ0
>>1 登場人物をちょっと簡単にまとめてみた 間違ってたらごめん


召・戦・魔・盗・コカちゃん>略

師匠>2代目朱雀先生。適当で酒乱でぶっきらぼう。コカトリスの人間唯一の親友で召喚師の父親代わり。伝説の再来と謳われたパーティの一人。15年前の魔王討伐の際???と戦い、その際に大きな傷を負いそれが元で没す。その死に顔は安らぎを得た笑い顔だった。         
マジシャン>師匠と同じで伝説のパーティの一人。師匠とは魔道学校時代からの30年来の付き合いで二人そろって素行不良だった。こちらも15年前の魔王討伐で???との戦闘の際、全魔翌力の半分を失った。召喚師達をなにかと気にかけている。彼がツケてある酒代は相当な額。 

バーテン>元軍人で今はバーのマスター。25年前に退役した。当時の階級は少佐。特殊遊撃強襲隊という部隊に所属していたらしいのだが…

占い師>ほぼ百発百中の精度を誇る占いの達人。以前占いを外した際には大惨事が起きた。

剣士>遺跡調査の際に知り合ったワーカー。その調査の際親友の魔道士男を失った。弓使い、魔道士男とは幼馴染

弓使い>剣士とパーティを組むワーカー。遺跡調査が終わった後、剣士と故郷の村で結婚する(予定)

短髪・弓使い・プリースト>第四次海峡防衛戦にて知り合う。同戦闘でミノタウロスの前に3人共散る。

青年兵>第五次海峡防衛戦に呼ばれた召喚隊の一人。同戦闘で己の過信を知り更なる精進を目指す。第二次北関防衛線では小隊長に。同戦にて召喚隊の被害を0に抑え、将器の片鱗を見せる。

将軍>第4、5次海峡防衛戦の指揮官。臆病さから戦士からは無能呼ばわりされる。マジシャンには相当な恩を感じている。バーテンとは過去なにかあったらしい。亡き国軍大元帥の息子。
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 02:07:55.98 ID:YN6jwMQ0
王子>説明不要の皆の人気者。

神官>西国の筆頭召喚士。相当計算高い人物。召喚師にスフィンクスを教えた張本人であり、西国伝来の召喚獣セクメトと専属契約を結んでいる。ヴァンパイヤ討伐後、西国伝来の最後の召喚獣アヌビスの研究を進める。

ドワーフ>魔物だが魔王を倒せる武具を研究中。しかしキマイラの爪にかかって道半ばにして息絶える。彼が作った雷切と斧は戦士の武器となり各地の魔物をこれからも倒し続ける(予定)

サモナー>短髪らの元パーティで亡き玄武先生の唯一の弟子。召喚獣のマーメイドに恋をし、西の山奥に隠れ住む。己の寿命を削って短くてもマーメイドと一緒に居る事を選ぶ。隠れ住んでいる今でも召喚獣の研究を進めている。

影忍>盗賊の一族、「藤蔵」の裏の仕事を生業とする影の頭領。不死身のアンテッドを一撃で倒す等、その実力は折紙つき。裏で何かしら動いているようだが…

侍女>藤蔵に仕える忍の一人で盗賊の姉的存在。普段はおしゃべりだが任務の時は無口になる。

五忍>火水風雷土の五行を司る忍五人衆。一人一人が免許皆伝の腕前と奥義書を持つ。ちなみに奥義書さえあれば盗賊は五行全ての技を扱える。 カクレンジャー忍者ナンジャー♪

盗賊兄>盗賊の兄。藤蔵と影の確執をなくすべく奔走したが内通の疑惑を持たれ数年前に出奔した。彼が宝物蔵から持ち出した膝切は蜘蛛切と名を変え盗賊の手に渡る。

御館様>盗賊の父で藤蔵家頭首。ツンデレ
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 02:08:49.74 ID:YN6jwMQ0
武士>食い逃げで捕まった所を召喚師に助けられる。刀の腕は一流で北の城潜入時には何体もの妖怪を屠るが茨木童子の死に際の一撃により臓器の大部分を損傷。死期を悟り戦士に介錯を頼み「もののふの 誇り戻りし わが身にて 弱気を助け 夢叶いけり」と詠んだのち北の地にて果てる。

名代>将軍家の参謀であり陰陽師の頂点。武士とはまだ新米の頃からの親友。彼が繰り出す式神には何故か女性型が多い。北の城潜入後、国書に記された「龍脈」と「ヤマタノオロチ」から何かを察する。

巫女>谷の町にて絡まれている所を戦士に助けられる。北の城にて影に攫われるが怪我一つおわなかった。その為何かあるのでは?と御館様は感じている。その後名代の家にて療養中。

帝>東方の国王。まだ11歳と子供の為老中の操り人形だったがその老中の死後執政を開始。幼いながらも王としての器は十分。

騎士団長・左翼長>国軍所属の軍人。第二次北関防衛戦の後両者共後方支援に回る。

司令官>仮面をつけている

大軍師>羽毛の扇を持っている

副司令官>…

女侍>盗賊団の用心棒を勤める袴姿の女。刀と居合の達人でイヌ・サル・キジの直属部下を持つ。第二次北関防衛戦ではデュラハンを討ち取るがその後国軍の軍事資料や書物を盗んで逃亡。どうやら召喚獣関連の本を集めているようだが…

青龍先生>50年前に魔王を倒した伝説のパーティの唯一の生き残りで齢90にもなるご老公。現在は国軍の幹部の一人。青龍バハムートを呼べるがそれすらも「ごとき」と言い切る程の召喚の腕を持つ。

白虎長>国軍の白虎召喚隊を束ねる女性。盗賊並の胸を持つ。青龍先生他、様々な人からは白虎「先生」と呼ばれているが本人はあまり呼ばれたくないらしい。酒癖がかなり悪い。
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 02:10:03.02 ID:YN6jwMQ0
天才>功績ランク一位の腕前を持つ。報酬は受け取らずに各地の魔王軍を殲滅している。巨大なツヴァイハンダーを操り第二次北関防衛戦では八面六臂の働きを見せる。青龍先生とは何か因縁がある模様。          >>127 ごめんな

魔法剣士>功績ランク四位の実力者。天才と同じで各地の魔王軍を殲滅しているが報酬を受け取る事はない。炎と氷の魔法剣を操り第二次北関防衛戦ではスケルトンの親玉をいとも簡単に屠った。

眼鏡>功績ランク2位の猛者。一人で行動するが多くの犬を従えるブリーダー。しかし真の姿は地獄の番犬ケルベロスであり、その雄叫びと漆黒の業火で石像の魔物を消し去った。

南方司令>仁義に熱い天然おやぢ。己の拳で戦う、いうなればワンピの拳骨のガープ

南方副指令>南方司令を陰に日向にサポートする。いうなればグレラガのロージェノムを苦労人にした人

南方参謀>OKAMA ニューカマー 筋肉最高

南方弓長>ガチエロ黒ぶちメガネお姉さん。戦士とのフラグは立てられた

南方魔道長>無口のおっさん。カウボーイハットを愛用している(らしい)

ハヌマーン>猿の魔物。彼の主は人間との共存を望んでいるが魔王の影響で葛藤を続けている。如意棒と如意棒から繰り出される風でもって戦う。第一次ラクシャーサ討伐作戦では盗賊と組み遊撃を行う。討伐作戦の後は主の下へ帰っていった。

朱雀娘>15才という若さながらハーピー、グリフォンを操る若き召喚術師。彼女が操るグリフォンはカーニバルではヤムチャだったが第一次ラクシャーサ討伐作戦ではその実力を如何なく発揮した。

白虎娘>朱雀娘や玄武娘の知り合い。若くして国軍の掃討作戦に参加してるあたりその実力が伺える。引っ込み思案な所がある。

玄武娘>現玄武先生にして初代玄武先生の実の孫。呼び出す召喚獣もリヴァイアサンを筆頭にどれもが高レベルな者達ばかりであり、しかも同時に複数呼び出せる。第一次ラクシャーサ討伐作戦では全ての魔翌力を使って羅刹の業火を防ぎきった。サモナーの嫁とのこと

359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 02:10:57.24 ID:YN6jwMQ0
魔剣士>魔王軍の軍団長。その実力はマジシャンをも凌駕している。マジシャンや師匠、占い師とは旧知の仲らしいのだが…

伯爵>未だ謎のベールに包まれている男。西国の事件に何か関わっているらしいが…?
作者が存在を忘れている疑惑のある御仁。

ネクロマンサー>魔王復活のためにいたる所で暗躍している。剣も魔法も通用しない無敵の存在だが…

羅刹女>第一次ラクシャーサ討伐作戦にて壊滅したラクシャーサの親玉であり同作戦で猛威を振るった羅刹の姉。その羅刹を(間接的)にトドメを刺し、いずこかえと消えた。
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/24(日) 02:24:43.26 ID:7Qsuaeko
>>355-359
すげぇ…完璧すぎる!ちょっと泣けました…!大感謝!

一言だけ言わせて頂きたい…
伯爵は忘れてませんからね!ほんとですよ!
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 02:44:42.15 ID:Kfx/uEDO
今思ったんだけど

サモナーのとこのマーメイドは
自分の意思では戻れないみたいだけど
召喚士のスフィンクスは
『じゃーねー♪』って感じに簡単に帰っていくよな

やっぱり召喚獣のレベルの差かね?
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 03:01:19.21 ID:XVeuBQAO
>>361
魔導士「……で、でも…マーメイドさんが自分の意志で戻ればっ」

マーメイド「それも…呪禁の一つで封じられております」

第五部より
363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 03:04:02.90 ID:Kfx/uEDO
>>362
あー……そうだったや
ちょっと吊ってくる
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/24(日) 03:16:13.39 ID:7Qsuaeko
それでは寝ます。おやすみなさい!ノシ
今日のオマケは特にオチはありません…

〜オマケ〜

満点の星空で賑わう夜空とは裏腹に、
 漆黒の静寂と寒さが大地を包み込む…。

北風に鳴く木の葉の音と、梟の鳴き声に、
 橋の上で一人ポツンと耳を澄ませる。

背負った刀を気だるそうに担ぎ直し、
 ふと、溜息を洩らす大男…。
いや、その者は鬼丸と呼ばれる鬼の妖怪である。

鬼丸「……ふー」

鬼丸の元へ、恐れを知らぬ人間がゆっくりと近づく。
 男は橋に寄りかかる鬼へ、そっと右手を差し出す。

名代「肉まん…食うか?」

鬼は白い紙包みを受け取り、中身を頬張る。
 その大きな口には聊か小振りで、一飲みにて食す。

鬼丸「……うめぇ」

大鬼はニッコリと名代に微笑む。
 それを受け名代もまた、ニッコリと微笑んだ…。
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 04:33:34.99 ID:IPvjoHoo
>>364
鬼丸ktkr
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 07:30:22.44 ID:OXpzvrQo
今日のバトスピで陰陽師が四聖獣の話してたな
もうだめかもしれない
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 09:34:27.39 ID:YN6jwMQ0
>>364
鬼の存在完璧に忘れてた…
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 11:55:14.20 ID:KuVbN6AO
>>1も登場人物リストも乙

すごいな キャラは覚えていたが、細かな設定はほとんど忘れていたぞ
感謝感激!
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 12:02:08.89 ID:giONFIAO
天才頑丈すぎるだろ……[ピーーー]ない呪いとかかかってるんじゃ
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 12:32:29.06 ID:9P3O6cDO
天才回復魔法もできるしあれ位の打撃だったら軽傷ですむんだろうな
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 13:29:34.14 ID:8zfUfYDO
登場人物リスト凄い
wiki作れそうだ
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 13:37:48.27 ID:GJRMPYSO
某てつをみたいに
攻撃が当たる瞬間に防御魔法しててもおかしくないな
天才だし
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 14:15:43.35 ID:COajO/M0
女王と王女が抜けてないか
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 14:47:21.99 ID:YN6jwMQ0
>>373
女王と王女、魔道士の親にエリート、ついでに国の王はめんどいから省いた。
鬼はガチで忘れてた。

〜追記〜
鬼>妖怪でありながら北の城潜入時には召喚師らを手助けする。その後武士の刀を継ぎ名前を鬼丸と改め、都に侵入している妖を闇に葬っている。主食は罪人。     風神剣!!
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 15:08:39.63 ID:7s/yV2DO
>>374
登場人物紹介乙なんだぜ−
人物紹介見ただけで過去の物語が思い出せて楽しかったよ
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/24(日) 17:17:06.62 ID:7Qsuaeko
>>374
本当にありがとうです!wiki見てるみたいでワクワクしました!
まるで自分の考えたキャラじゃないみたいな錯覚に…!↓続き
377 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 17:18:27.59 ID:7Qsuaeko
〜第十二部〜

幼女「お…父…!お父ーっ!!」

お父「……ぐふ…っ…!!」

テッテッテ…

幼女「お父…っ!何で…!?」

お父「…は…やく…逃げろ……っ…」

トロル「次はお前だ……!!」

幼女「!?」

ヒュオッ…バキイィィッ!!……ドサァ…

トロル「食すつもりが…これじゃ食えたもんじゃねぇや…グハハ!」



ガバッ!!

占い師「……!!」

ベッドから飛び起きる動作が、深夜の部屋に響き渡る…。

占い師「……イヤな…予言ね」
378 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 17:19:27.71 ID:7Qsuaeko
〜船上〜

魔道士「このまま一気に…北の港ですか?」

召喚士「ええ」

戦士「北の港はデカイし、軍備も整ってる」

盗賊「……」

召喚士「北はとにかく魔物が多いですからね…」

戦士「ああ。ヘタに変な町へ行くより、まず港へ行くのが上策ってもんだ」

盗賊「…成程」

魔道士「詳しいですね」

戦士「まぁ、俺らにとっちゃ故郷だし…なぁ?」

召喚士「うん…」

魔道士「そうですよね…」

盗賊「……」

戦士「俺の生まれ故郷はそれでも魔物が少ない地域だ」

召喚士「うん。その点は安心だね…」
379 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 17:21:43.14 ID:7Qsuaeko


召喚士「……」

魔道士「召喚士さん」

召喚士「あ、魔道士さん…」

魔道士「……どうしたんですか?」

召喚士「いや…、ちょっと故郷の事を思い出して…」

魔道士「あ……っ」

召喚士「いや、いいんです。もうほとんど記憶にないですから…」

魔道士「今も…故郷は……」

召喚士「どうなんでしょうね。俺も大きくなってから訪れた事はないです…」

魔道士「……」

召喚士「早く…争いがなくなればいいですね…」

魔道士「ええ…」

二人は穏やかに波打つ海を見つめる。

魔道士「あ…っ、そうだ……」
380 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 17:23:13.31 ID:7Qsuaeko
召喚士「……?」

ゴソゴソ…

魔道士「…あ、あの」

召喚士「…はい?」

魔道士「……こ…これ」

魔道士は小箱を召喚士に手渡す。

召喚士「…?」

魔道士「……」

召喚士「あ、開けてみても…?」

魔道士「どっ、どうぞ…っ!」

ゴソオソッ…カタッ

中には羽ばたく鳥を模した指輪が入っている。

召喚士「こ…これ…!?」

魔道士「……うぅ」

魔道士は照れ臭そうに指輪を取り、召喚士の中指にそっとはめる。
381 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 17:26:38.64 ID:7Qsuaeko
召喚士「あ…あの…。こ、これ…」

魔道士「カーニバルのフリーマーケットで……」

召喚士「……」

魔道士「い、いいなぁ…って思って…」

召喚士「…あ……」

魔道士「ちょ、ちょっと…コカトリスさんっぽくないですか…?」

召喚士「あ…、確かに…!」

魔道士「だから…良かったら付けて欲しいなって…」

魔道士は身体の前で手を組み、もじもじと俯く。

召喚士「あ、ありがとうございます…!」

魔道士「い、いえ…っ!」

召喚士「凄い…綺麗です」

召喚士は右手を頭上にかざし、指輪を見つめる。

魔道士「で、でも…二つも付けて邪魔でしたら……」

召喚士「そ、そんな事ないですっ!!」
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 17:28:35.16 ID:IziVIVUo
大胆だ
383 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 17:28:42.19 ID:7Qsuaeko
魔道士「ほ、本当…ですか?」

召喚士「はい…!」

魔道士「……良かった…エヘヘ!」

召喚士「わざわざすいません…ありがとうございます!」

魔道士「いえっ、いつもお世話になってますからっ!エヘヘ!」

召喚士「すいません…!お礼はまた今度…」

魔道士「い、いえいえっ!いいですからっ!全然…っ!」

召喚士「いや!そういうわけには…!」

魔道士「気にしないで下さいっ!ほんとにっ!」

召喚士「でも…!」

魔道士「そ、それじゃ!また後で…!!」

タタタッ!!

召喚士「あっ!!」

魔道士は勢い良く走り、甲板を後にする。

召喚士「……魔道士さん」
384 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 17:30:19.14 ID:7Qsuaeko
〜反対側の甲板〜

テクテクテク…

盗賊「……」

戦士「おう、どした?」

盗賊「……いや」

戦士「あれ…?二人は?」

盗賊「…多分…あっち」

戦士「……そっか」

戦士は手にした酒瓶を一口含み、足元に置く。

盗賊「……あ、あの」

戦士「んー?」

盗賊「…あ、あの」

戦士「ん?」

盗賊「…あ、ああ」

戦士「な、何だよ…?」
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 17:30:29.89 ID:aws4/46o
うわああああああ見てられないなんかこっちが恥ずかしいいいいいいい
386 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 17:33:22.78 ID:7Qsuaeko
盗賊「……ん」

盗賊は顔を背け、戦士に紙包みを突き出す。

戦士「…?」

ガサガサガサッ…

戦士「…リストバンド…?」

盗賊「……」

戦士「しかも…猫の刺繍…」

盗賊「……」

戦士「どうしたんだ?コレ?」

盗賊「……かっ、買った」

戦士「ふーん……」

盗賊「…あ…あ、あげるっ!」

戦士「……俺…に?」

盗賊「……イ、イヤ…か?」

戦士「……」
387 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 17:34:48.16 ID:7Qsuaeko
盗賊「…イヤ…なら……」

スッ…ゴソゴソッ

戦士「ん…。いいカンジだ!」

盗賊「……!」

戦士「ちょっとカワイらしすぎるけどな…ははは!」

盗賊「……うぅ」

戦士「サンキューな!」

戦士は盗賊の頭をポンと撫でる。

盗賊「ひゃわ…っ!……べべ…別に!」

戦士「ところで何で猫なんだ…?」

盗賊「!!……い、いやあの…カ、カワイかった…から」

盗賊は身体の後ろに手を組み、もじもじと俯く。

戦士「そっか…。お前も何だかんだで…」

盗賊「…?」

戦士「いーや…何でもねぇ!」
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 17:35:07.16 ID:VY0mywMo
///
389 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 17:39:30.32 ID:7Qsuaeko
盗賊「……ん」

戦士「おぉ…!なんかすげぇ力が出せそうだわ!ははは!」

盗賊「そっ、そうか…!?」

戦士「ああ!はははっ!!」

盗賊「……ふふっ…ふふふ!」

〜客室前〜

テクテクテクテクテク

召喚士「……あ、戦士」

戦士「おう、召喚士…」

ガチャッ!!…バタンッ!!

二人は部屋に入り、椅子に座る。

召喚士(やばいやばいやばい!プレゼントを貰ってしまった…!)

戦士(くっそー!俺も何か買っておくべきだった…!!)

召喚士(俺は何て気が利かないんだっ!バカバカッ!俺のバカッ!)

戦士(し、しかし…こういう時は何をお礼に返せばいいんだ…!?)
390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 17:40:34.57 ID:7s/yV2DO
魔道士ちゃんが照れるのを見てカワイイなと思ったけれど
盗賊ちゃんの照れ方はもっと可愛かった
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 17:41:51.65 ID:7s/yV2DO
そして野郎二人も可愛かったwwwwww
392 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 17:42:52.60 ID:7Qsuaeko
ガタンッ!!…バッ!!

召喚士「戦士!!」
戦士「召喚士!!」

召喚士「…あ、さ…先に…どうぞ!」

戦士「い、いやっ…お前こそ…!!」

召喚士「……」

戦士「………」

召喚士「あ、あのさっ!」
戦士「あ…あのよ!!」

召喚士「……」

戦士「……あ」

召喚士「戦士から…どうぞ」

戦士「ああ…。す、すまん…実はな……」



召喚士「…そ、そうなんだ」

戦士「お、おう……」

召喚士「あのさ…じ、実は…俺も……」

召喚士は戦士に指輪を見せる。
393 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 17:47:24.77 ID:7Qsuaeko
戦士「!?」

召喚士「俺ら……本当にダメだな…」

戦士「男として…情けない…」

召喚士「戦士!!」

戦士「な、何だ!?」

召喚士「北の港に着いたら…行こう!」

戦士「…?あ…っ!そ、そうだなっ!!」

召喚士「か、金は…あるかな…?」

ゴソゴソッ…

戦士「ちょっと…乏しいな…」

召喚士「…し、仕方ないな」

召喚士は荷袋から小袋を取りだし、中身を見る。

召喚士「……師匠すいません。遺産を手放す事…お許しを…」

戦士「ジーサン…。雷切だって…本望だよな…」

船は間もなく北の港へと辿り着いた。
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 17:50:17.32 ID:aws4/46o
戦士まさか…
395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 17:50:23.90 ID:wDB9BRAo
12部は恋愛回か
しかし戦士、雷切は手放しちゃいかんだろうwwwwww
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 17:55:01.59 ID:2.R6rnso
師匠の遺産って…
まさか紋章?
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 17:59:05.38 ID:/eqrNGAo
二人ともバイトしろwwwwww
398 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 18:07:58.20 ID:7Qsuaeko
〜北の港〜

魔道士「着きました〜!賑やかですねぇ!!」

戦士「北の主要拠点だからな…!何でもあるぞ」

盗賊「……へぇ」

召喚士「相変わらず、平穏な空気とは言えないけどね…」

港には軍船が多数停泊し、軍服を着た者とワーカーで溢れかえっている。

戦士「この先にある北の街も、なかなか物騒だぜ?」

魔道士「そうなんですか…?」

召喚士「ええ」

盗賊「……」

戦士「さーて、ますは宿の確保だ…!」

魔道士「はいっ!行ってきます!!」

召喚士「物価が高いから、気を付けて下さいね!」

魔道士「分かりましたっ!盗賊さん、行きましょう!」

盗賊「…うん」
399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 18:12:10.36 ID:1yjIz360
もう貯金も残り少ないのかな?
400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 19:39:32.13 ID:8zfUfYDO
ですの〜
がいっぱい食べたから金ないの?
401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 19:51:16.36 ID:7s/yV2DO
北関の防衛戦以降仕事してないもんね
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 20:01:50.40 ID:SSdpwYDO
雷切は駄目だろうw
電車の中で笑いが止まらなくて前向けない
責任とりやがれ>>1めw
403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/24(日) 20:10:05.33 ID:7Qsuaeko
生活費はあるけど、各々のお小遣いは節制してるので微々たるもの…
でも男としていいところ見せたい…!そんな感じでしょうか
なんかペース悪くてすいません…。家事が終わりませんでして…
404 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 20:12:34.33 ID:7Qsuaeko
待ち合わせ場所を確認し、二人は走り去っていく。

召喚士「さて…と」

戦士「……ああ」

〜北の港、ショッピングモール〜

戦士「ここは相変わらず凄げぇ人なだ…」

召喚士「久々に来たけど変わってないね」

戦士「よく来たのか?」

召喚士「師匠に買い出し頼まれてね…」

戦士「そっかぁ…」

召喚士「困った時はここに来れば、何でも揃うからね」

戦士「ああ。裏のモンまで何でもござれだ…」

召喚士「さて…どうしようか?」

戦士「まぁ…アレっきゃねーだろな…」

召喚士「うーん…。気が引けるけど…」

戦士「行くだけ行こうじゃねぇか」
405 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 20:13:47.82 ID:7Qsuaeko
〜路地裏〜

テクテクテク…

戦士「ん…?」

幼女「……」

ガサガサッ…パクッ

幼女「……」

召喚士「子供…?」

戦士「おい、どうしたお嬢ちゃん…」

幼女は手にしたパンを黙々と食べ続ける。

召喚士「お、お父さんかお母さんは…?」

幼女「……」

戦士「こんなとこ、一人で居たら危ねぇぞ?」

幼女「……」

召喚士「と、とりあえず表通りまで…」

幼女「お父が…知らない人に付いて行くなって言ってた…」
406 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 20:16:45.16 ID:7Qsuaeko
戦士「いや、まぁ…そりゃそうだけどよ…」

召喚士「俺達は怪しい者じゃないから…」

ガスッ!!

召喚士「いって…っ!!」

幼女「……」

幼女は召喚士の脛を蹴り、走り去っていく。

タッタッタッタッタ…

戦士「な、何だアイツ…?大丈夫か?」

召喚士「う…うん…」

戦士「戦災孤児かねぇ…」

召喚士「…かもしれないね」

戦士「ま、何にせよ物騒なこった」

召喚士「…大丈夫かな?あの子……」

戦士「なーんか慣れてたみてぇだし、大丈夫じゃねぇか?」

召喚士「……うん」
407 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 20:19:06.04 ID:7Qsuaeko
テクテクテク…

二人は路地裏の地下階段を降りて行く。

ワアァァァ…

戦士「さてと…んじゃ行きますか」

召喚士「うん」

二人はうす暗い通路を抜け、重い扉を開ける。

ワアァァァッ!!

戦士「うお…っ、すげぇ歓声…」

召喚士「すいません。二人…」

召喚士はガラの悪い男に入場料を渡す。

店員「あいよ…。ドリンクは奥で貰いな」

テクテクテク…

戦士「この辺でいっか」

召喚士「うん」

戦士「こっからはお前の戦略眼にかかってる…頼むぞ!」
408 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 20:20:58.08 ID:7Qsuaeko
召喚士「……分かってる!」

戦士「いざとなったら…俺も行こう」

召喚士「無茶しなでくれよ…?」

戦士「最悪の場合は、だよ」

召喚士「うん」

二人は中央のリングを見つめる。

リング上では二人の男が互いの腕を掴み、殴り合っている。

召喚士「……よし!」

召喚士は席を立ち、壁に貼られたボードを眺める。

召喚士「……うーん」

戦士「…どうだ?」

召喚士「やぱり固くチャンピオンに賭けるべきかなぁ」

戦士「しかし倍率がなぁ…」

召喚士「うん…」

戦士「複数張ってる暇はねぇからな。一点勝負だぞ?」
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 20:21:33.12 ID:JqBZ6kDO
今日も会えたね!

今更だけど、中指は拒否の指なんだぜー。
人差し指にしとけばいいと思う。
410 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 20:23:01.08 ID:7Qsuaeko
召喚士「チャンピオンの相手は初挑戦か…」

戦士「初挑戦でいきなりチャンプ相手とは…」

召喚士「逆に考えれば…相当自信がある?」

戦士「それにしてもいきなり挑むか?」

召喚士「そうだよねぇ…」

戦士「俺だってそんな度胸は…ん?」

召喚士「どうしたの…?あっ…!」

幼女「……」

戦士「お前っ!さっきの…!!」

召喚士「こ、こんなとこまで…!」

幼女「……」

召喚士「ここは危ない!外に……」

幼女「お父が出てるの…」

戦士「お前の親父が…?」

幼女は黙って頷く。
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/24(日) 20:25:19.49 ID:7Qsuaeko
>>402
ごめんなさい…

>>409
……!(;゚;Д;゚;)
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 20:28:09.56 ID:Fhzr7s2o
奇蹟のカーニバル

          開     幕     だ
        n:       ___      n:
        ||    / __ \    .|| 
        ||    | |(゚)  (゚)| |    ||
       f「| |^ト    ヽ  ̄ ̄ ̄ /   「| |^|`|
       |: ::  ! }      ̄□ ̄     | !  : ::}
       ヽ  ,イ  / ̄ ̄ハ ̄ ̄\  ヽ  ,イ
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 21:09:06.51 ID:gFf9xiko
>>409です。

http://magicwands.jp/ura/ringr.html
コピペ出来ないので…
414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 21:27:45.49 ID:B/atEoDO
オカルト過ぎワロタ
415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 21:29:57.23 ID:sNzzrEAO
いつの間にかこんなに進んでるとは…
ちょっとは休んだらどう?
おまえ疲れてるだろ?
つーか1は俺の嫁
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 21:31:58.48 ID:YodgFWQ0
そういやいつオナニーしてるんだろ?
寝起き?
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 21:32:41.65 ID:WIu4LUAO
そっと人差し指にはめとこうぜ
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 21:42:13.22 ID:877ujlIo
それができないからコカトリスを言い間違えたんじゃね
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 21:45:44.09 ID:aws4/46o
そんなことこの手の話で考えたら
結界張ってるときはいつ便所してるのかとか
仲間の寝屁は聞いてるのかとか知ることになるぞ
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 21:52:24.66 ID:wDB9BRAo
知りたい
421 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 23:17:16.85 ID:7Qsuaeko
召喚士「そ、そうだったんだ…」

戦士「どれがお前の親父だ?」

幼女はボードを指差す。

召喚士「!?」

戦士「チャンプに挑む初挑戦の奴…?」

幼女「……うん」

召喚士「お父さんは強いの?」

幼女「もちろん」

召喚士「……」

戦士「!?…お、お前まさか…?」

召喚士は幼女の瞳をジッと見つめる。

幼女「……」

召喚士「……うん。お父さんは強いんだねっ!」

幼女「……強いよ」

召喚士「戦士。この子の父親に賭けよう…!」
422 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 23:19:56.65 ID:7Qsuaeko


リングアナ「本日のイチオシバトル!!」

戦士「おっ、始まんぞ…!」

召喚士「……」

リングアナ「まずはご存じ!20戦連勝中〜!チャーンプッ!!」

チャンプと呼ばれる筋肉質の男は、リング中央へ足を運び、吠える。

チャンプ「……うおぉぉぉっ!!」

ワアァァッ!!

召喚士「す、凄い人気…!!」

戦士「すげぇ髪型だな…。ホウキみてぇだ…」

召喚士「元軍人だってさ…」

幼女「……」

リングアナ「対するは、なんと初参戦ながらチャンプに挑む…挑戦者!」

ザッザッザ…

戦士「おっ、アイツが親父さんか…!」
423 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 23:21:31.33 ID:7Qsuaeko
幼女「……うん」

戦士「なかなかいいガタイしてんな…!」

召喚士「ああ。これは意外といけるかもしれないよ」

幼女「違うもん。絶対勝つもん」

召喚士「ごめん、そうだね…。きっと勝てる…!」

戦士「さぁ、いよいよだ…!!」

両者がリング中央に歩き、向かい合う。

チャンプ「よお?初挑戦で俺に挑むたぁ…大層お強いんだろうなぁ」

お父「……」

レフェリー「いいか、金的、目潰し以外は何でもアリだ」

お父「……分かった」

チャンプ「けっ!いい度胸してんな…!」

レフェリー「行くぞ…?レディー……」

ザザッ…

レフェリー「ファイッ!!」
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:23:34.44 ID:7s/yV2DO
ホウキ頭に噴いてしまった俺ガイルwwwwww
425 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 23:23:38.45 ID:7Qsuaeko
バッ!!

戦士「まずは両者、距離を取ったな…」

召喚士「相手の出方が分からない限り…定石だね」

戦士「チャンプって野郎はしゃがんだな…」

召喚士「何か狙ってる…?カウンターか?」

リング端でしゃがむチャンプに対し、幼女の父が間合いを詰める。

戦士「仕掛けるか!?」

召喚士「しかしチャンプの出方が分からない限り難しいぞ!?」

幼女「……うるさい」

お父「ふんっ!!」

お父がしゃがむチャンプに対し、ローキックを繰り出す。

チャンプ「甘いわっ!」

クルッ…バシィッ!!

チャンプは反転し、しゃがんだままローキックを返す。

お父「……」
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:24:54.86 ID:IziVIVUo
ちょwwwwww待ちwwww
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:26:06.33 ID:E/lDlCEo
サマーソルトで音速なあの人?
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:26:28.55 ID:URcaTa.o
ソニッブーンソニッブーン
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 23:26:47.60 ID:aws4/46o
ホウキのような髪型の元軍人だと…
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:27:19.27 ID:4ijU6j2o
待ちガイルかよwwwwwwww
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:29:11.62 ID:IziVIVUo
もしかしてお父は強い奴に会いに行くあのひとか
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 23:29:32.12 ID:UfsFNOso
くにへかえるんだな
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:30:04.37 ID:4ijU6j2o
                ,l ∨ l: : : :/l: : : //:〉
             ヾ弐ヽ、ヾヽ: / /ニニ三三/
              }ヽ三ヽ,ミミ/r'"ニ三三彡'
       〃____ノ  ヽ:/l三}}三f三ニ=-
      //ニ三三_,.='"    〕 l: :r'>=/∠三=-
     ./〈ニ三/    ,.='"ノノ/// ///´三凶_
    〈  \《    /´: /   /´  /∠三三三彡'
    ヽ、_ ヽ  //´  __,.='"手三三三三)/i
       `ヽ; f///´ニニ三三三三三三三三/
        /   _  三三三r=、三三三三三/i
       {  / 入r'"¨ヽ三リ/`ヽ三三三三ニ彡
       匕´  ノ: : }  ト、ノノ八三三三三三三〃
        l j乕o彡ノ /三三三三三三三三三 俺は こっちだと思ってたがどうなんだろ
       / r=、--=ニ三三三三三三三三三ニ-- 、__
       ゞ、r<,,==、 >、,r'"ニ=xニニ三三三三三ヽヽヽ、
         _<ニ>'"ニ{{三三三}}三三三三三三三}/三}}
、_     r‐=ァ´,r'"《三三爪三三ニ/三三三三三三ニノ三ノノ
三三`ー‐'〈三《三三ゞ三彡'三三三三三三三ニニニニニニ
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニ7


434 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 23:31:02.01 ID:7Qsuaeko
召喚士「チャンプって人…ずっとしゃがんでるね」

戦士「ああ。戦い慣れてやがる…」

召喚士「…?」

戦士「ああやって、防御に徹し、シビレを切らした相手が…」

お父は一呼吸つき、助走を付けて飛びかかる。

戦士「間合いに飛び込んでくるのを待ってんのさ!」

チャンプ「はっはっは!バカがっ!!」

チャンプは不敵に笑い、宙に飛ぶお父に飛び蹴りを放つ。

戦士「ウマいっ!対空だ!!」

召喚士「成程…。完全なカウンタータイプか…!」

バキィッ!!……ドオォンッ…スタッ!!

お父は宙で蹴り飛ばされ、後方へ吹き飛ぶ。

チャンプ「へいへい!どうした…!?」

お父「……ぐ…っ」

チャンプは宙返りで着地すると、挑発するように声をかける。
435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:31:13.24 ID:7s/yV2DO
待ちガイルUZEEEEEE!!
そういやしゃがみ強キックかなんかがくるっと回りながら蹴るモーションだったなwwww
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:33:30.51 ID:7s/yV2DO
サマーソルトキターー−−−−−−−−wwwwww
437 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 23:42:42.80 ID:7Qsuaeko
召喚士「これ…ちょっとヤバイんじゃない…?」

戦士「さすがチャンプと名乗るだけあるぜ。あれは俺もやり辛いわ…」

幼女「……お父…」

お父は身体を起こし、首をぐるりと回す。

お父「……ふー」

チャンプ「さぁチャレンジャー。どうする…?」

ダンッ!!

戦士「うおっ!懲りずに飛び込みやがった!」

召喚士「いや!これは間合いが短い…っ!?」

お父は再び助走を付け、宙に飛ぶ。

チャンプ「はんっ!何度やっても…!?」

チャンプは飛び蹴りを直前で止め、その場に起き上がる。

お父「…っ!?」

チャンプ「間合いを外しての跳躍…。誘発を狙ったか…」

お父の飛び蹴りをフェイントと見抜いたチャンプは、お父の着地と同時に背後へ回る。
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:45:39.86 ID:IziVIVUo
やばいジャーマンが
439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:46:19.87 ID:KuVbN6AO
でもガイルの下蹴は少し打点が高いから帯電ブランカの弱点である足元を攻めることが出来ない

つまり電気を纏え!お父!!!!
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:46:51.86 ID:4ijU6j2o
百鬼襲か?
441 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 23:46:54.31 ID:7Qsuaeko
戦士「読んでやがる!!」

幼女「お父ー!」

チャンプは背後からお父の腰を掴み、背面からリングへ叩きつける。

グイッ……ドズウゥンッ!!

召喚士「バックドロップだ!!」

戦士「これは効いたな…っ!!」

幼女「うるさいうるさいっ!!」

チャンプ「へっ!どうだ…!?」

ムクッ!!

お父「……むぅ」

チャンプ「打たれ強さは一人前みたいだな…!」

チャンプは後方へ飛び、三度しゃがむ。

お父「……仕方ない」

お父は深呼吸を付くと、大きく息を吸い込み、前進に力を入れる。

グオォッ!!…ミキミキッ…ビキィッ!!
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:48:44.65 ID:KuVbN6AO
あれ?ひょっとしてラピュタに出てませんでしたか?
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:51:51.91 ID:WIu4LUAO
お乳頑張れ
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/24(日) 23:52:03.94 ID:7Qsuaeko
微妙に訂正しておきます…
多分そんなに気にされないとは思いますが…

召喚士「バックドロップだ!!」
        ↓
召喚士「ドラゴンスープレックスだ!!」
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:52:24.92 ID:Kfx/uEDO
お父「待たせたな。これがスーパーお父さん3だ」
446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 23:53:42.93 ID:KuVbN6AO
そんなことより前進の訂正をしろとwwwwww
447 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/24(日) 23:58:27.36 ID:7Qsuaeko
お父の筋肉が膨張し、前進が一回り大きくなる。

戦士「な、何ぃ!?」

幼女「お父が本気だっ!」

召喚士「さぁ!どう出るチャンプ!?」

お父はそのまま前進し、間合いを詰める。

チャンプ「な、何だ…?何をする気だ!?」

お父「ふんっ!!」

お父はチャンプへまたも飛びかかる。

召喚士「飛んだ!?」

戦士「また餌食に…!!」

チャンプ「ただのバカだったか…!」

チャンプは余裕の表情で飛び蹴りを放つ。

ブオンッ!!…ガキィッ!!

チャンプ「なっ…何いっ!?」

その飛び蹴りは、お父の壁のような両腕でいとも容易くガードされた。
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/24(日) 23:59:57.24 ID:7Qsuaeko
>>446
本当だ…!これは失礼致しました…orz

ダメだなぁ…寝るとします。すいません!
それでは多数のご支援、ありがとうございました!!ノシ
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 00:03:24.95 ID:ZEygmwDO
>>1乙!
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 00:05:52.74 ID:IWtsLAAO
>>1

でも誤字も含めて全部愛してる
んーまっ!ブチュッ
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 00:07:58.49 ID:eaCNkhso
お乳が頑張らないと、戦士と召喚士のお小遣いが増えないから
魔道士と盗賊にあげるプレゼントがあげられない。
すると、魔道士と盗賊の喜ぶ顔が見られない。
そうなると俺も悲しい。

頑張れ>>1とお乳!
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/25(月) 00:11:29.24 ID:otaHZ0Mo
〜オマケ〜

盗賊「……」

ジーッ

店員「お嬢ちゃん、どうだいそれ?カワイイだろっ!」

盗賊「……うん」

店員「この猫さんリストバンドは他じゃ手に入らないよ〜?」

盗賊「……」

店員「今なら二個で…これでどうだい?」

盗賊「……んー」

店員「ほらっ!付けてみなっ!きっと似合うよ!」

ゴソゴソ…グイッ

盗賊「……かわいい」

店員「だろっ?なんなら彼氏とお揃いで…。なっ!

盗賊「!!……こ、これっ…下さい!」

店員「はいよーっ!毎度ありぃ〜!!」



それでは、おやすみなさい!ノシ
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 00:16:13.54 ID:ZEygmwDO
盗賊カワイイwwww
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 00:17:59.68 ID:1jNSwhY0
>>1
魔道士ちゃんの方も期待してるぞ?
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 01:03:05.08 ID:Muymcm6o
片手用防具。コカトリスの翼から造られた指輪。風に乗り、空を自由に歩くことができる。
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 01:31:06.53 ID:l05xEIMo
前ジャンプ空中ガードは無いから、これはブロッキングかww
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 01:36:39.92 ID:y6xDRjIo
父の元キャラが気になるところだな
ガタイいいってあたりアレックスとかかね
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/25(月) 02:11:16.24 ID:WjW.3Mko
毎日の誤字も定番となってるな
もう突っ込んだほうが負け
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 04:24:25.57 ID:..TBOsAO
召喚フェスの指輪お返しにあげればいいのに
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 05:30:02.45 ID:kNkKR1Qo
>>459
男用のサイズの指輪だと、女性の指には厳しいんじゃね?
親指なら嵌めれるかもしれんが。
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 05:32:45.94 ID:OCJE6oAO
しかしこの後トロ……おや誰か来たようだ
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 08:29:27.81 ID:WGez2sSO
>>461 しかしこの後トロ…と散歩?
来たのはトロか?
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/25(月) 11:20:01.47 ID:GWJmuMDO
なんだ、猫か
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 13:24:36.32 ID:Pa60JsDO
なんだ、鮪か
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 13:56:03.27 ID:WlnAcic0
http://beebee2see.appspot.com/i/agpiZWViZWUyc2VlchQLEgxJbWFnZUFuZFRleHQYmeMZDA.jpg

いや猿と犬だろ
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 14:22:01.32 ID:aElsrkAO
>>459
この指輪は普通の指輪じゃない何かがあると勝手に思ってる
467 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 16:45:31.03 ID:RBP0WGMo
召喚士「強引にいった!力攻めだっ!!」

戦士「肉を切らせてってヤツだな…」

幼女「…なんでそんな説明ぽいの?」

お父は着地と同時に再び跳躍する。

そして空中で逆さのままのチャンプへ掴みかかる。

戦士「取ったっ!!」

召喚士「いけぇ!勝てば4倍!!」

お父「ふぬぅんっ!!」

ガシィ!!…ゴオォッ…ドズウゥゥンッ!!

召喚士「うおぉぉ!空中で掴んで、そのままいったぁっ!」

戦士「ツームストーンパイルドライバー!!」

空中より脳天から垂直に落とされたチャンプは、

お父が手を離すと、そのままマットに沈んだ…。

レフェリー「……」

レフェリーはチャンプの顔を見るやいなや、両手を大きく振った。
468 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 16:46:24.03 ID:RBP0WGMo
カンカンカァンッ!!

観客「うおぉ!チャンプをやりやがった!!」

召喚士「勝ったぁ!勝ったよっ!!」

幼女「ほら、ほらっ!お父は強いんだ!!」

戦士「てか…ありゃ死んだんじゃねーか…?」

観客「新チャンプ誕生だ!!」

観客席が一気に湧き上がり、熱気に包まれる。

お父「……」

お父はリング上で照れ臭そうに頬を掻く。

戦士「おい、てか…4.36倍頂いたぞ!!」

召喚士「うん!!」

戦士「ど、どうする…?もういっちょいっちまうか…?」

召喚士「そ、そうだね…」

タタッ

召喚士「あ…っ!幼女ちゃん…!?」
469 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 16:47:26.71 ID:RBP0WGMo
〜控え室〜

ガチャッ!!

お父「……?」

幼女「お父…」

お父「……ああ。何だ?」

お父「…ううん。何でも」

テクテクテク

召喚士「し、失礼しまーす…」

戦士「…」

お父「誰だ…?」

召喚士「ええと……」

幼女「…一緒に…応援したくれた」

お父「……下らん」

お父は衣服を荷袋に詰め込み、立ち上がる。

お父「…いくぞ」
470 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 16:48:19.05 ID:RBP0WGMo
幼女「あ…うん」

テクテクテク…ガチャッ…

戦士「無愛想な奴…」

召喚士「……」

〜ショッピングモール〜

召喚士「しまった…!意外と時間食っちゃったな…」

戦士「先に合流すっか。買い物は後だ!」

召喚士「うん…!」

〜時計台〜

タッタッタッタッタ…

魔道士「あ、来た来たっ!」

盗賊「……」

召喚士「お待たせしました!」

戦士「悪いっ!!」

魔道士「もうっ!どこ行ってたんですかぁ?」
471 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 16:49:13.68 ID:RBP0WGMo
召喚士「いや、あの…すいません!」

魔道士「ふふっ、な〜んて!気にしてませんよっ」

盗賊「……」

召喚士「本当にすいません…」

盗賊「…どこ、行ってたの?」

戦士「男同士のヒミツだ」

盗賊「……///」

戦士「…?」

召喚士「宿は取れましたか?」

魔道士「はいっ。バッチリです!エヘヘ!」

戦士「よっし…。それじゃ宿で腹ごしらえにすっか…!」

盗賊「…うん!」

召喚士「後は…明日のルートも決めないとね」

戦士「あぁ、そうだな…」

魔道士「…?」
472 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 16:50:17.73 ID:RBP0WGMo
〜宿、食事処〜

召喚士は地図を取り出し、テーブルの上へ広げる。

盗賊「……モグモグ」

召喚士「まず、ここが北の港です」

魔道士「…はい」

召喚士「更に……」

キュッ…キュキューッ

召喚士「ここが戦士の故郷までの道のり…」

戦士「……」

魔道士「ここからずーっと東へ真っ直ぐですね」

召喚士「はい。但し問題が一つ…」

召喚士は線を引いた中央部分に丸印を記す。

魔道士「北から山脈が伸びてますね」

盗賊「……」

召喚士「この山を越えれば、ここから二日あれば到着します」
473 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 16:51:22.24 ID:RBP0WGMo
戦士「だが…この山は魔物の巣窟だ。しかも半端ない」

魔道士「……」

盗賊「…モグモグ」

召喚士「個人的にはこっちの迂回ルートを希望します」

キューッ…

魔道士「そうですねぇ…。北の魔物は強いみたいですし…」

戦士「急がば回れってヤツだな…」

盗賊「…うん」

召喚士「良かった。それでは迂回ルートを進みましょう」

戦士「まずはここ。北の町を目指す」

魔道士「山脈のふもとですね」

召喚士「はい。この町から直進せず…迂回します」

盗賊「…南側の…道だな」

戦士「こっちは安全だ。魔物も比較的少ない」

魔道士「比較的…?」
474 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 16:52:57.42 ID:RBP0WGMo
召喚士「100%いないとは限らないって事です」

戦士「中にはこっち選んで全滅したなんて話もあるぜ…」

盗賊「…」

召喚士「でも、山脈を突っ切るよりは数倍安全です」

戦士「他のワーカーなんかもウロウロしてるしな」

魔道士「それは頼もしいですねっ!」

戦士「ま、手助けしてくれるとは限らんけど」

魔道士「…そうなんですか?」

戦士「そりゃ人助けして死にました。…なんて、笑い話にもならねぇよ」

盗賊「……」

召喚士「脅かしてしまうような言い方でしたが…これが北方です」

魔道士「……なるほど」

召喚士「下準備は完璧にしないと危険が伴う…」

戦士「だから…北の冒険は事前に、しっかり準備しとかなきゃならねぇ」

盗賊「……」
475 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 17:28:01.00 ID:RBP0WGMo
〜ショッピングモール〜

戦士「結界石はこんぐらいでいっか…」

召喚士「そうだね。多すぎても荷物になるし…」

戦士「まぁ、露店でも売ってるだろうしな」

召喚士「高いけどね…」

戦士「……」

召喚士「…」

戦士「さて……」

戦士「一緒に…行くか?」

召喚士「べ、別に良いけどっ!見てもいいの…?」

戦士「いや…。それは照れ臭い…」

召喚士「だ、だよね……!」

戦士「そんじゃあまぁ…」

召喚士「……待ち合わせは時計台でっ!」

ダッ!!
476 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 17:28:59.25 ID:RBP0WGMo
〜雑貨屋〜

召喚士「魔道士さんにはどんな物が良いだろう…?」

店員「何かお探し物ですかぁ?」

召喚士「あ、人にプレゼントを…」

店員「彼女さんですかぁ?ふふふっ」

召喚士「!?……い、いえっ、そういうわけではっ!」

店員「それじゃあ…、気になる相手に…ですかぁ?」

召喚士「!!?」

店員「ふふふっ…、そのようですねぇ…!」

召喚士「ち、違います!頂いた物のお返しに…」

店員「おぉ…既に愛の告白を受けてぇ……」

召喚士「違いますってば!!」

召喚士は赤面し、声を荒げる。

店員「いやぁ…、羨ましいですねぇ…ふふふっ」

召喚士「はぁ……。つ、疲れる…」
477 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 17:30:07.10 ID:RBP0WGMo
〜メインストリート〜

テクテクテク…

戦士「盗賊への贈り物かぁ…」

戦士は腕を組み、首を捻る。

戦士「何がいいんだ…?カワイイもの…とか?」

店先のショーウィンドウに足を止め、

中に飾られるウサギのティーセットを見つめる。

戦士「……こんなガラじゃねぇか」

戦士は再び歩き出し、上を向き溜息をつく。

戦士「そうだ…。実用的なものがいいか…」

テクテクテク

戦士は足を進め、武具屋の前で立ち止まる。

戦士「……う〜ん、ちと違うな」

店員「何かお探しかい?」

戦士「おーう…、ちょっと人に贈り物をなぁ」

店員「そうかい。ソイツは男か?女か?」
478 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 17:31:01.56 ID:RBP0WGMo
戦士「女だ」

店員「女か…。コイツはどうだい?」

店員は脇の棚から防具を取り出す。

戦士「何だこれ…?」

ヒラッ…ヒラヒラッ…

店員「セクシーアーマーだ」

戦士「!?…な、何だそりゃ…っ」

店員「んっ?見ろ、下がミニスカートになってる」

戦士「意味あんのか…?」

店員「意味はないよ。実用性だけさ」

戦士「実用性もねぇだろ…」

店員「腰回りにゃ何も付いてねぇ」

戦士「鎧の意味ねぇな…」

店員「だが、実用性はバツグン!」

戦士「だから、実用性って何だよ…!」
479 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 17:31:53.94 ID:RBP0WGMo
店員「胸の部分はこんな感じ」

戦士「ちっさ…っ!」

店員「巨乳っ娘が着ると…はみ出しちゃうかもね」

戦士「……」

店員「ちなみに胸は大きいの?」

戦士「……多分」

店員「じゃあ実用性……」

戦士「実用性はもういい!」

店員は鎧をくるりと反転させる。

店員「後ろはこんな感じ」

戦士「こんな感じって…何もないじゃんかよ…」

店員「そう、何もない。紐だけ」

戦士「……はぁ」

店員「背中もお尻も丸見え。実…」

戦士「もういいっ!!」
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 17:33:15.69 ID:CKDJl2DO
>盗賊「……///」
盗賊さんは何か勘違いなさってるのか?ww
481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 17:34:58.81 ID:CKDJl2DO
てか相変わらず召喚士がなんか可愛いww
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/25(月) 17:35:24.86 ID:PqgnIkDO
ニヤニヤしながら読んでる俺きめぇぇぇぇぇ
483 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 17:36:02.06 ID:RBP0WGMo
〜雑貨屋〜

召喚士「だからー…、違うんですって!」

店員「分かりましたよぉ。じゃあ…」

ゴソゴソ…

店員「この、リボンとかぁ…カチューシャなんかもぉ…」

召喚士「なるほど…」

店員「ネックレスなんてものアリですよぉ…?」

召喚士「ネックレスかぁ…」

店員「ほらっ、今年の新モデル!カワイイでしょぉ?」

召喚士「ちょ、ちょっと高いですね…ははっ…」

店員「うーん…。そうですかぁ…」

召喚士は一枚の布に手を伸ばし、広げる

召喚士「ん?……ショールか」

店員「…おぉ、なかなか良いチョイスですねぇ!」

召喚士「…ど、どうも」
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 17:37:59.70 ID:eKC3QTwo
実用性はあるよな...よる(ry
485 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 17:39:50.07 ID:RBP0WGMo
店員「このショールはオススメですよぉ?」

召喚士「…?」

店員「北の山脈に生息する山羊の良質な毛でぇ…」

召喚士「…へぇ」

店員「寒さに強くて、でも風通しもいいんですよぉ」

召喚士「なるほど……」

店員「その色だって北方でしか出せないんですよぉ?」

召喚士「綺麗ですねぇ」

店員「これなら、少しお安く出来ますよぉ?」

召喚士「……」

召喚士は胸元から小さな袋を取り出す。

店員「毎度ありがとうございますぅ〜」

召喚士「プ、プレゼント用に梱包をっ!」

店員「モチロンですぅ!」

店員はニコニコと笑顔で店の奥へ駆けて行く。
486 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 17:45:04.90 ID:RBP0WGMo


ゴソゴソッ…カサッ…ギュッ…

店員「はい、お待たせ致しましたぁ!」

召喚士「すいません」

店員「いえいえっ、ありがとうございますぅ!」

ガチャッ…ギィ…

店員「またどうぞぉ!」

テクテクテク…

召喚士「魔道士さん、喜んでくれるかな…?」

召喚士は荷物を両手に抱えて、雑貨屋を後にした。

〜武具屋〜

店員「あれ?まだいたの?」

戦士「うるさい。気が散る…」

店員「もう諦めてさっきのにすればいいのに…」

戦士「……」
487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 17:46:59.83 ID:KSCXrh.o
確実に柳原だ・・・この店員・・・っ!
488 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 17:50:29.74 ID:RBP0WGMo
戦士は沈黙のまま、小道具にキョロキョロと目を配る。

戦士「……うーん」

戦士は背伸びし、後頭部をポリポリと掻く。

戦士「こういうのはどーも苦手だわ…」

ガシッ…カチャカチャッ

戦士「おい、これをくれ」

店員「はいよ。毎度ー」

戦士は勘定をし、武具屋を後にする。

テクテクテク…

戦士「この辺りも変わってねぇなー…」

道の脇には楽器を鳴らす者、絵を売る者…様々が座っている。

戦士「……あ」

戦士は何かを思い出したように立ち止まる。

戦士「そうだ…」

顔を上げると慌てて反転し、来た道を走り戻った。
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/25(月) 18:04:25.34 ID:RBP0WGMo
改めましてこんばんは!ノシ
月曜日はバタバタしてて、なかなか進まず…すみません

http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/summoner_ike_Cockatrice.html
ななばつ様、更新ありがとうございます!
昨日ご親切に書いて下さった人物紹介も載ってました!

皆様の支援に、中身がお応え出来てない…
本当に申し訳ありません…orz
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 18:07:12.11 ID:R1HNbsDO
お父「……ああ。何だ?」
お父「…ううん。何でも」
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 18:09:35.57 ID:a/RVL2oo
ショールがショーツに見えた誰か目薬ください
492 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 18:19:21.55 ID:nqrSuYAO
>>491
つタバスコ
493 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 18:21:03.47 ID:3ey0PQAO
>>469

いまさらだが幼女のセリフがお父になってね?
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/25(月) 18:29:57.77 ID:RBP0WGMo
ご指摘の通りでございますた…

お父「……ああ。何だ?」
お父「…ううん。何でも」
       ↓
お父「……ああ。何だ?」
幼女「…ううん。何でも」
495 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 18:38:49.21 ID:RBP0WGMo
〜宿〜

召喚士「…よい…っしょ」

魔道士「あ、おかえりなさいっ!」

召喚士「!?…た、ただいま!……です」

魔道士「遅かったですね。大丈夫ですか?」

召喚士「ええ!バ、バッチリです…!」

魔道士「…?」

召喚士「あれ?戦士は…?」

魔道士「まだ帰ってきてませんよー?」

召喚士「そ、そうですか…」

魔道士「一緒だったんじゃないんですか?」

召喚士「……あ、あのっ!」

魔道士「は、はいっ!?」

召喚士「ちょっと散歩でもしませんかっ!!」

魔道士「!?……し、しますっ!」
496 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 18:43:16.10 ID:RBP0WGMo
〜宿の外〜

魔道士「急に…どうしたんですか?」

召喚士「い、いやぁ…なんだか散歩したい気分で…はは」

魔道士「そうですか」

召喚士「へ、変ですよね…っ!はははっ…」

魔道士「そうですか?私、好きですよ?」

召喚士「…へっ!?」

魔道士「お散歩…!えへへっ!」

魔道士は左手で髪をかき上げ、耳の後ろにかける。

魔道士「ど…どうしたんですか…?」

召喚士「へ、へ…っ!?」

魔道士「ボーっとして…。大丈夫ですか…?」

召喚士「だっ、大丈夫…です…!」

魔道士「なら…いいですけど…?」

召喚士(し、心臓がバクバクしてる…!こ、これってもしかして…)
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/25(月) 18:45:42.04 ID:RBP0WGMo
全然キリよくないけど、これにて失礼します!
では、また後ほど…!!ノシ
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/25(月) 18:50:26.87 ID:PMEKRvEo
やっと追いついたと思ったのにいいいいいいいいいいい…
明日が楽しみだ。
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 18:53:51.49 ID:CKDJl2DO
戦士「うるさい気が散る一瞬の油断が命取り」
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 19:00:19.35 ID:ZEygmwDO
ここでお預けとはぁぁぁぁぁぁ!!
>>1・・・やるなっ!!
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 19:17:41.80 ID:IrUcumYo
まてお預けかよwwww
502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 19:22:48.21 ID:fjTFUlk0
いいところでお預けだなwwww
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 19:55:09.85 ID:aElsrkAO
これはいい生殺しwwww
504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 20:24:20.08 ID:vhE/tgSO
いや、ここからなのだ。ここからが大事なのだ。
有る意味、戦闘パートのキャラの生死に匹敵する程、重要なのだww
>>1よ。良く塾考して進めるがヨロシwwwwww
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 20:52:17.49 ID:rdep2.Qo
放置プレイの上手い>>1がいると聞いて
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 21:19:22.73 ID:CKDJl2DO
>Mっぽい作品って書いてて楽しいですwwww
>なんか凄いイジめたくなるというか…フフフ

ハッ!まさか…この放置プレイも…!
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/25(月) 21:20:38.99 ID:0.9XMLE0
焦らしプレイだろ、これは
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 21:31:21.17 ID:DqfRsjoo
ズボンは脱いだ方がいいのかな?
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 21:31:50.86 ID:K4g1s16o
え?まだ脱いでなかったの?
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/25(月) 21:33:01.24 ID:/cfCOoUo
お前らの脱いだズボンを俺がはいておく
511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 22:04:46.91 ID:57B0Ggs0
今から脱いでるヤツは暖かくしろよ
夜は冷えるからな
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/25(月) 22:19:17.79 ID:otaHZ0Mo
遅くなりました…!焦らしたつもりはないんですが…
結界オーライですね!エヘヘ!↓続き
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 22:20:05.32 ID:ALXqAgAO
プレゼントを武器屋で選んじゃう男の人って……
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/25(月) 22:21:00.44 ID:otaHZ0Mo
ただのコメントで誤字とはwwバカすぎる俺ww
515 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 22:22:47.74 ID:otaHZ0Mo
魔道士「う〜ん…!気持ち良い風〜」

召喚士(やばい…やっばいよ…っ!)

魔道士「ちょっと肌寒いですけどねっ、エヘヘ!」

召喚士(これ…絶対……してるよ…俺…)

テクテクテク

魔道士「召ー喚士さんっ!」

召喚士「は、はいぃ!?」

魔道士「さっきから…どうしたんですか?」

召喚士「い…いやっ、何でも……」

魔道士「もしかして……」

召喚士「!!」

テクテク…ピトッ

魔道士「風邪…ですか!?」

召喚士「……っ!!」

魔道士「顔も…赤いですし…」
516 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 22:23:48.20 ID:otaHZ0Mo
召喚士「い、いえっ!あ…あの…っ!!」

魔道士「…?」

召喚士「じじ、実は…あの…っ!…」

スタスタ…

戦士「…あれ?」

魔道士「あ、戦士さんっ!!」

召喚士「!?」

戦士「………あ」

召喚士「……」

魔道士「…?」

戦士「あ…あー、あー…」

魔道士「な、何です!?」

戦士「とっ、盗賊!盗賊は!?」

魔道士「部屋にいると思いますけど…?」

戦士「そっかそっか…!じゃ、じゃあなっ!」
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 22:24:04.98 ID:PPvMZfMo
つまり結界を空から下ろす展開が・・・・
518 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 22:24:54.84 ID:otaHZ0Mo
戦士は気まずそうにその場を離れ、宿に入る。

魔道士「…何でしょうね?変なの…」

召喚士「……ふっ、はは…はははっ!」

魔道士「…どうしたんです?ふふっ!」

召喚士「いや…。変だなぁって…!はははっ!」

魔道士「…ふふっ、そうですね!エヘヘッ!!」

〜部屋の前〜

戦士「………」

ガサガサッ…ギュッ

戦士「何だ俺…?き、緊張してんのか…?」

戦士は自分の両膝を見つめ、ぽつりと呟く。

コンッ…コン…ッ

戦士「……」

カチャッ…

盗賊「…戦士?」
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/25(月) 22:26:19.14 ID:/cfCOoUo
結界オーライww

これは魔術界で流行る
520 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 22:26:24.42 ID:otaHZ0Mo
盗賊「よ、よぉ…っ!」

盗賊「…ど、どうした…!?」

戦士「今…大丈夫か?」

盗賊「えっ!?あ…ちょ、ちょっと…待って!」

パタンッ

戦士「……ふーっ」

ドキドキドキドキドキ…

盗賊「………」

盗賊は慌ててタンクトップの上へ、装束を頭から被る。

盗賊(な…何だろ……)

ゴソゴソッ…キュッ

盗賊「……よ、よし!」

タッタッタ…カチャッ

盗賊「おっ、お待たせ…っ!」

戦士「お、おうっ!」
521 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 22:27:46.36 ID:otaHZ0Mo
盗賊「…は、入る…?」

戦士「平気か…?」

盗賊「へ、平気…っ!」

盗賊はドアを開き、戦士を招き入れる。

戦士「お邪魔…します…っ」

盗賊「う、うんっ!」

スタスタ…パタンッ

盗賊「ど、どうぞ…っ!」

盗賊は誘導するよう椅子を引き、戦士は腰掛ける。

戦士「……あ」

盗賊「なな、何っ!?」

戦士「あ、いや…すげぇいい匂い…」

盗賊「!?」

戦士「やっぱ女二人の部屋は違うな…はははっ!」

盗賊「…そ、そうだなっ!ふっ、ふふ…っ」
522 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 22:29:35.14 ID:otaHZ0Mo
〜時計台〜

召喚士「…それで、師匠が『いいから買ってこいっ!』…って!」

魔道士「そうなんですかぁ!?意外〜!!」

召喚士「ははっ。……?」

魔道士「時計台…!」

召喚士「綺麗ですよねぇ……」

魔道士「はい…。素敵ですね…」

二人は顔を見上げ、時計台を見つめる。

召喚士「あ…、そうだ……!」

魔道士「…?」

ガサガサッ…

召喚士「これ……」

召喚士は手に持つの中から、紙包みを取り出す。

魔道士「何…ですか?」

召喚士「………どうぞ。開けてみて下さい」
523 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 22:30:56.20 ID:otaHZ0Mo
魔道士は手渡された紙包みを、そっと開ける。

ガサッ…カサカサッ…ゴソッ

魔道士「…!!」

召喚士「この前…、指輪貰っちゃったので…」

魔道士「―――っ!!」

召喚士「…た、大した物じゃないんですけど…。ホント…」

魔道士「………」

召喚士「す、すいません…あんまりセンスなくて…ははっ…」

魔道士「……」

ギュッ…

魔道士「…」

召喚士「あ…き、気に入らなったら…その…」

ギュウゥッ…

魔道士「……ありがとう…ございます…っ」

魔道士は身体の前で、大切そうにショールを握りしめた…。
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/25(月) 22:35:53.01 ID:8Y7GS3Qo
ショールでよかったショーツと間違えてなくて良かった
525 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 22:36:27.12 ID:gDeFIHo0
一方俺はペニスを握りしめた
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 22:47:04.99 ID:l2qJa7wo
さっさと告白せい
パンツ穿けないじゃないか
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 22:51:20.60 ID:l05xEIMo
物語はこんなにもせつなく美しい青春なのに、
なぜその物語につくレスがこんなにも最低なのかww
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 22:52:23.19 ID:ewF/Fc6o
>>527
いいからパンツ穿けよ
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 22:54:56.64 ID:vhE/tgSO
盗賊「…は、入る…?」

戦士「平気か…?」

盗賊「へ、平気…っ!」

盗賊は●●を開き、戦士を招き入れる。




ふぅ…馬鹿じゃねぇの、俺。
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 22:55:27.44 ID:CKDJl2DO
何故か心が苦しい…
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 22:57:48.65 ID:.cq4P6DO
>>529
あーあ……
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/25(月) 23:09:00.28 ID:M6IQZ.SO
>>529

とうさんも、それはどうかと思う
(´・ω・`)
533 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 23:13:04.99 ID:otaHZ0Mo
魔道士は満面の笑みで召喚士へ顔を向ける。

魔道士「早速…見に付けてみても…いいですか?」

召喚士「ど、どうぞ!是非…っ!」

ファサッ…

魔道士「……あったかぁい」

召喚士「…よくお似合いです…!」

魔道士「ありがとうございます…」

ポロポロッ…

魔道士「あ、あれ…」

ポロポロポロッ…

魔道士「な…何で…っ!?」

ボロボロボロッ…

召喚士「魔道士さんっ!?」

魔道士「ちっ、違うんです…!あれ…っ…」

魔道士の瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちる…。
534 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 23:14:35.77 ID:otaHZ0Mo
召喚士「ま、魔道士さん…?」

テクテクテク…ギュッ

召喚士「!?」

魔道士「………」

魔道士は召喚士の胸に顔をうずめる。

召喚士「……」

魔道士「……ふ…っ…うぅ…っうぅ」

召喚士「……」

魔道士「……ふうぅ…っ…ひぐ…っ!」

召喚士「……」

魔道士「わたっ、私…う…嬉しく…って…ひぐっ」

召喚士「…俺も…嬉しいです」

魔道士「今まで…っ、こんな…なかった…から…っ」

召喚士「喜んでくれて…嬉しいですよ…」

召喚士はそっと、魔道士の頭を優しく撫でた…。
535 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 23:17:00.09 ID:otaHZ0Mo
〜部屋〜

戦士「……」

盗賊「……」

戦士「……」

盗賊「……あの」

戦士「ん…?」

盗賊「…えと…何か…?」

戦士「ん?あ、ああ…」

戦士はソワソワと立ちあがり、部屋を見渡す。

盗賊「……」

盗賊はベッドへ腰掛け、戦士を見つめる。

戦士「え、えぇと…」

スタスタ…

戦士「…ん?こ、これ…」

盗賊「…!!」
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:18:40.42 ID:CKDJl2DO
うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!!!!!!!
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/25(月) 23:19:24.98 ID:3odGvnI0
俺の恋が終わった・・・
538 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 23:20:23.06 ID:otaHZ0Mo
戦士「料理の本…?師匠んちにあったヤツ…」

タタッ…バッ!!

盗賊「ち、違っ!…こ…これは…っ!」

戦士「お前が持ってきたのか…!?」

盗賊「……」

盗賊は顔を真っ赤にして俯く。

戦士「こんなん…興味あったっけ…?」

盗賊「……ちょっと」

戦士「…?」

盗賊「ちょっと…っ!勉強しようと…思って…」

戦士「…!」

盗賊「だ、だから…っ、その…っ」

戦士「盗賊……」

盗賊「やっぱり…っ、料理くらい…で、出来ないと…」

戦士「……」
539 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 23:24:12.06 ID:otaHZ0Mo
盗賊「その…えと…お、女らしく…?」

盗賊はベッドに座りながら俯き、足をパタパタとさせる。

戦士「……いいんじゃねぇの?」

盗賊「……ん」

戦士「あんまり背伸びしなくてもさ」

盗賊「……」

パタパタッ…

戦士「自分のペースでゆっくりやってきゃいいじゃんか…」

盗賊「……う、うん」

戦士「まっ、料理くらい出来ないと…男も振り向かないかもな〜」

ピタッ

盗賊「!?」

戦士「……」

盗賊「…やっ、やっぱり…そう…」

戦士「……なんてな」
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:24:22.96 ID:OCJE6oAO
なんかいいな。幼女とお父、パーティーのみんなも楽しそうな雰囲気で…
しかしこのあとお父、幼女はトロ……おやまた誰か来たようだ
541 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 23:27:07.22 ID:otaHZ0Mo
盗賊「……戦士」

戦士「俺、結構お前の料理好きだぜ…!」

盗賊「っ!!」

戦士「見た目はまぁ…アレだけどな…!」

盗賊「……うぅ」

戦士「…あんがとな」

盗賊「…え…っ?」

戦士「…これ」

戦士は腕をまくり、リストバンドを見せる。

盗賊「………あ…っ」

スタスタスタ…

盗賊「……!?」

ガサッ…

戦士「…ほ、ほれっ」

戦士は横を向いたまま、盗賊へ包みを突き付ける。
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:30:08.43 ID:CKDJl2DO
やはり俺たちでは世界の違う魔道士や盗賊には思いは届かないし
同じ世界にいたとしても召喚士や戦士には敵わないか

でも俺たちと同じ世界にいる人物が一人だけいる…>>1さん…
543 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 23:31:27.97 ID:otaHZ0Mo
盗賊「な、なに…っ!?」

戦士「……やる」

盗賊「!?」

戦士「…お前に…やるよっ」

盗賊「わっ、私…に?」

戦士は黙って頷く。

盗賊「……あ、開けても…?」

戦士「早く開けてみな…っ!」

盗賊「ごご、ごめん…っ!!」

カサ…ペリペリッ…ゴソッ…

盗賊「……あ…っ…!」

戦士「お前…絵描くの…好きだったよな?」

盗賊「……う…うん」

戦士「…だから…やるよ」

盗賊は両手の絵画道具を見つめ、頬を赤らめた。
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/25(月) 23:32:01.25 ID:g5aQgbk0
召喚士もやっとリア充の仲間入りか…良かったな〜(´;ω;`)
でもリア充氏ね
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:33:34.39 ID:CKDJl2DO
俺、冗談抜きでマジで戦士みたいな男になりたい
女難は嫌だけどww
546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:35:56.71 ID:IWtsLAAO
お前らもっと綺麗な心で召還士達を見てやれよ
お下品すぎて俺の股間が共鳴しだすわ
547 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 23:35:56.71 ID:otaHZ0Mo
盗賊「…うわぁ…!」

戦士「まぁ…そんな高価なモンでもないけど…」

盗賊「…で、でもっ…これ…高いやつ…!」

盗賊は戦士の顔を見上げ、声高に語りかける。

戦士「そんな事ないって…」

スタスタ…

盗賊「…?」

戦士「よっと……」

戦士は蜘蛛切を手に取り、ポケットに手を入れる。

ゴソッ…シュルシュルッ…キュッ

戦士「よし…っと!」

盗賊「な…何?」

戦士「んー…?」

スタスタ

戦士「……ほれっ」
548 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 23:41:12.72 ID:otaHZ0Mo
戦士は蜘蛛切を盗賊へ手渡す。

盗賊「……あっ」

戦士「…どうだ?カワイイだろ?」

盗賊「……根付?」

戦士「そ…っ!」

盗賊「……猫さんだ」

戦士「見てみ?猫が剣持ってんだぜ?」

盗賊「…ほ、ほんとだっ!」

戦士「こっちの赤い猫さんはお前の」

盗賊「へっ!?」

戦士「うんにゃ、何でもねぇ…」

盗賊は蜘蛛切の鞘に結ばれた、猫のストラップをじーっと見つめる。

戦士「とりあえず、お気持ち程度って事で…な?」

盗賊「……うん。凄い…嬉しい…」

盗賊は目を細め、しばらくの間ストラップを見つめた…。
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:44:42.02 ID:gDeFIHoo
蜘蛛切「……」
550 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/25(月) 23:46:13.35 ID:otaHZ0Mo
戦士「んじゃ、戻るわ」

盗賊「あ、あのっ…あ…ありがとっ!」

戦士「気にすんなって!」

盗賊「でも…でも…っ!」

戦士「明日からは大変だ。頑張ろうぜ」

盗賊「…う、うんっ」

戦士「そんじゃ、おやすみ…!」

盗賊「あっ!う、うん…!おやすみ…っ!」

スタスタ…カチャッ…パタンッ

戦士はニッコリと笑い、右手を上げ部屋を立ち去った。

盗賊「……」

テクテクテク…ポスッ

盗賊「……ありがとう…戦士」

盗賊はベッドへ横たわり、そのまま蜘蛛切をぎゅっと抱きしめた…。

微笑む盗賊の横で、猫のストラップもまた、微笑んでいた…。
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:47:25.97 ID:ewF/Fc6o
その横で俺も微笑みたい
552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:48:26.65 ID:3T5GQkYo

>>551の横で俺も微笑みたい
553 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:48:58.02 ID:a/RVL2oo
暗黒微笑?
554 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:50:00.64 ID:A9HKGMSO
なんか胸がキュンキュンするんだけどなんて名前の病気なんだろう
555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/25(月) 23:52:03.74 ID:g5aQgbk0
>>554
それ俺もなんだけど…
誰か知らない?
556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:52:57.35 ID:LROuDBAo
不整脈じゃね?
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:53:09.92 ID:IWtsLAAO
ラオウ、それは愛だ!!
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:53:39.17 ID:0/KVRk20
「恋はいつでもハリケーン」
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:54:44.78 ID:.cq4P6DO
>>554
狭心症のおそれがあります。すぐに循環器内科にいってください。
560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/25(月) 23:54:55.02 ID:otaHZ0Mo
…などといったところで本日は失礼致します
明日からはコイツらもちゃんと冒険すると思います!

今日も多数のご支援、ありがとうございました!ノシ
561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:55:28.16 ID:a/RVL2oo
戦士はもう斧しか持たないのか…
562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:55:35.17 ID:IWtsLAAO
>>556
おいそれ俺の持病wwwwww
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/25(月) 23:56:14.64 ID:cliOV26o
萌える気持ちとともに心がささくれだつ
564 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/25(月) 23:59:07.45 ID:GWJmuMDO
>>1
乙!
恋愛の過程も描いてくれて嬉しい限り。
これは所々続けてくれ

にしても昨日に続いて電車の中でニヤニヤが止まらなくて前向けないぜw
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/26(火) 00:02:39.74 ID:RxjzGN20
>>1

俺はなぜ純粋な気持ちを忘れないでいる間にこの作品に出会えなかったのか…orz
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 00:03:37.29 ID:FT0/HsAO
>>1
1乙と同時にレス出来たから今日は良いことありそうな気がする!


567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 00:09:19.69 ID:OgFO3ADO
>>1

色恋沙汰になってからレスが増えた気がするwwwwww
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/26(火) 00:12:12.96 ID:eAgdYkwo
〜オマケ〜

ゴロゴロゴロ…

盗賊「……」

ジーッ

盗賊「……ふふっ」

ゴロゴロゴロ…

盗賊「……ふふふっ!」

ツンンツン

盗賊「……かわいい」

ツンツンツンッ

盗賊「にゃー!私は猫さん剣士だぞー」

ツンツンツンッ

盗賊「やーっ!…ふふふっ!」

ゴロゴロゴロッ…ツンツンッ…

盗賊「……ふふっ…んふふーっ!///」



それでは、おやすみなさい!ノシ
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 00:14:04.98 ID:MdkJjJQo
顔がニヤけてしまう、気持ち悪いな俺
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 00:18:11.56 ID:OyEYI.DO
ニヤニヤするから電車で読めないではないか
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 00:19:17.36 ID:b.pkqioo
そこを魔道士に見られてからかわれるわけだな
572 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 00:26:17.33 ID:fHWDEfUo
|∀・) ニヨニヨ
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/26(火) 00:49:46.24 ID:E/4br0k0
根付(ねつけ、ねづけ)とは、江戸時代に煙草入れ、矢立て、印籠、小型の革製鞄(お金、食べ物、筆記用具、薬、煙草など小間物を入れた)などを紐で帯から吊るし持ち歩くときに用いた留め具。江戸時代から近代にかけての古根付と、昭和、平成の現代根付に大別される。高円宮憲仁親王が、収集家として名高かったことでも知られる。
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 01:19:47.01 ID:oqqke1Eo
嫌な予感しかしない。
575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 01:35:04.86 ID:YyR1CkDO
>>1乙・・・・
見てて微笑ましいのに苦しいな・・・・
そっか、俺魔道士ちゃん好きだったんだ・・・
576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 01:45:49.40 ID:6qGKmIAO
剣にネコのストラップときたら名前は「しげる」で決まりですねw
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 03:20:56.31 ID:I/OGdYAO
胸がキリキリと痛むんだが
一ヶ月前に入院までした肺気胸が再発したかな…

あ、>>1乙!
578 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 07:31:30.73 ID:/iznV2AO
>>1乙!
だがコレだけは言わせてくれ


リア充[ピーーー]
579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 07:44:01.89 ID:ufWAjcSO
通勤電車の中で読み終わった。
ニヤニヤしてる俺キメェ



今日も頑張ろ
580 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/26(火) 12:08:20.70 ID:lvXwT02o
最初、クリト…って言って、変態だの最低だの言われてたのにな。
こうやって強くなっていくんだなぁ。
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/26(火) 15:20:25.42 ID:lvXwT02o
もうそろそろかな?
582 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/26(火) 15:25:05.82 ID:xZ78k/oo
こんにちは!ノシ
今日も誤字らないよう頑張ります!↓続き

>>581
預言者の方ですね?
583 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 15:26:10.34 ID:xZ78k/oo
〜廊下〜

戦士「……はぁ〜」

テクテクテク

戦士「やべ…めっちゃ汗かいてる…」

テクテク…テク…

戦士「なんで緊張してんだ…俺…」

魔道士「何がですか?」

ビクゥッ!!

戦士「うおぉっ!お、お前ら…!?」

召喚士「ど、どうしたんだ?ボーっとつっ立って…」

戦士「何でもねぇっ!」

魔道士「…?」

召喚士「そ、そう……」

戦士「お、お前らこそ…!」

召喚士「戦士!飲みに行こうっ!俺がオゴるよ!!」
584 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 15:27:44.20 ID:xZ78k/oo
魔道士「それじゃ…お、おやすみなさいっ!」

召喚士「あ、はい…!おやすみなさい」

戦士「おーう」

タッタッタ…

戦士「ほぉ〜…」

召喚士「な、何?」

戦士「なかなか良さげなショールじゃねぇか…」

召喚士「!!」

戦士「センスあるなぁ…」

戦士は右手で顎を触り、ニヤニヤと笑う。

召喚士「そういう戦士こそっ…どうだったのさ!?」

戦士「俺は別に…いいんだよっ!」

召喚士「良くない!!」

戦士「別に下心あってあげたワケじゃねーし…」

召喚士「俺だってないよ!!」
585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/26(火) 15:28:02.66 ID:lvXwT02o
きたああああああww
預言者ってwwたまたまだよww
586 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 15:28:59.02 ID:xZ78k/oo
〜部屋〜

…タッタッタ…ガチャッ…パタンッ

魔道士「…はぁ…はぁ……はぁ」

ゴロゴロ…ピタッ!!

盗賊「…おかえり」

魔道士「…何してるんですか?正座して…」

盗賊「…ん?」

魔道士「いや今…ベッドでゴロゴロしてませんでした?」

盗賊「……」

魔道士「慌てて正座し…」

盗賊「…ス、ストレッチ!!」

魔道士「ストレッチ…ですか?」

盗賊「そう!」

魔道士「な…何でストレッチ……?」

盗賊「…これはな、腰が細くなる…気が…」

魔道士「!?……ご教示下さいっ!!」
587 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 15:30:33.94 ID:xZ78k/oo
〜バー〜

戦士「ご馳走様でーす!!」

召喚士「乾杯〜!」

チンッ

戦士「かぁー…!ウマイっ!!」

召喚士「ははっ…親父臭い…!!」

戦士「あんっ?バカ!まだ26だっ!!」

召喚士「知ってるってば…!ははは!」

戦士「……もう26かぁ」

召喚士「……」

戦士「なんかさ、ガキの頃って26なんて聞くと…大人だなぁって思ったよな」

召喚士「そうだねぇ…。20代なんて想像もつかなかったよ…」

戦士「実際自分がなってみると…変わらないモンだよなぁ」

召喚士「……うん」

二人は酒を一口含み、グラスを見つめる。
588 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 15:31:25.53 ID:xZ78k/oo
戦士「大人って何だろうな…」

召喚士「ど、どうしたの!?急に…」

戦士「いや、俺らもいずれは結婚とかさ…するかもしれないよな?」

召喚士「…うん」

戦士「でも、こうして旅も続けてるわけだしさ…」

召喚士「難しいよね…」

戦士「このままいったら俺も30とか……」

召喚士「30……」

戦士「あ、あり得ん…あり得ねぇ…」

召喚士「想像…つかないよね……」

戦士「こういうのって…みんな悩んでんのかな…?」

召喚士「ど、どうだろ…聞けないよ…」

戦士「……うん」

召喚士「…うん」

二人は酒を一口含み、グラスを見つめる。
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 15:31:35.31 ID:/ZXexKco
また今日もニヤニヤがとまらないどうしてくれるww
590 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 15:32:29.20 ID:xZ78k/oo
召喚士「あ、あのさ…!」

戦士「んー?」

召喚士「プレゼント…ど、どうだったの?」

戦士「……んー」

召喚士「…あ、あれ?」

戦士「特に…普通に渡したよー」

召喚士「そ、そっか…」

戦士「でもあれだ、思ったより…緊張した…」

召喚士「……分かる」

戦士「すんげぇ強い魔物とか…そんなレベルじゃない…」

召喚士「…分かります」

戦士「…俺、盗賊の事どう思ってんだろな」

召喚士「…それは…自分にしか分からないよ」

戦士「自分でもさ、よく分かんねーんだ…」

二人は酒を一口含み、グラスを見つめる。
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 15:33:20.99 ID:Pnz6cwSO
このニヤニヤはとまらない
592 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 15:34:55.10 ID:xZ78k/oo
召喚士「でも、盗賊さんは……」

戦士「んー…?」

召喚士「戦士の事…し、慕ってるんじゃないかなぁ…なんて…」

戦士「……そうかねぇ?」

召喚士「そんな気がする…けど…」

戦士「……」

召喚士「……」

戦士「お前は…?」

召喚士「…?」

戦士「魔道士…。好きなのか?」

召喚士「えっ!?いや…ど、どうなんだろ…はは…」

戦士「…魔道士はお前の事好きなんじゃないかな」

召喚士「!?」

戦士「そんな気がする…」

二人は酒を一口含み、グラスを見つめる。
593 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 15:35:58.66 ID:xZ78k/oo
召喚士「で、でもさ…っ!」

戦士「……」

召喚士「今はその…なんていうか…」

戦士「分かるよ」

召喚士「……」

戦士「俺達は今、旅の途中だ…」

召喚士「…うん」

戦士「ゴールは見えねぇけど…一歩一歩進んでる」

召喚士「…ゆっくりだけどね」

戦士「それに四人の関係もすげぇいいと思う」

召喚士「それは分かるなぁ。居心地いいって言うか…」

戦士「今の状態を壊したくないんだよな…」

召喚士「…ああ」

戦士「それに…もしそうなったとしても、そこで終わっちまいそうなんだ」

召喚士「……」
594 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 15:36:52.30 ID:xZ78k/oo
戦士「緊張が途切れるっつーか…。だらけちまいそうで…」

召喚士「そう…なんだよね」

戦士「だからこの旅が終わってから見つめようと思う…」

召喚士「自分を…?」

戦士は振り向き、ニッコリと笑う。

召喚士「ふふっ…、あはは…っ!」

戦士「…?」

召喚士「考えてる事…一緒…!あははっ!」

戦士「…ははっ、ははははっ!」

召喚士「とりあえず明日からは…平常心でいこう…!」

戦士「その通り…!!」

召喚士「そして…旅を無事終えよう!」

戦士「おうっ!!」

二人は酒を一気に飲み干し、空のグラスを見つめる。

店の灯りと二人の笑い声を、ゆっくりと夜が包み込む…。
595 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 15:37:55.99 ID:xZ78k/oo
〜部屋〜

魔道士「らら〜っら〜るら〜…ふふーん」

盗賊「ま、魔道士…」

魔道士「はいっ?」

盗賊「お風呂…入らない…?」

魔道士「!?」

盗賊「……」

魔道士「ど…どうしちゃったんですか!?」

盗賊「…いや…別にその…っ」

魔道士「…喜んでっ!エヘヘ!!」

ジャアアァァッ…

魔道士「るるる〜らら〜るるる〜らら〜」

盗賊「…楽しそうだな」

魔道士「楽しいです〜!!」

クチュッ…ニュルッ…コシュコシュッ…
596 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 15:39:21.43 ID:xZ78k/oo
盗賊「…良い事…あったか?」

魔道士「ありましたぁ〜!」

盗賊「そっか……」

魔道士「盗賊さんも…っ!!」

盗賊「…んっ?」

魔道士「今日は念入りに洗顔なんてして…」

盗賊「!?」

魔道士「何かあったんですかぁ…?ふふふ…っ!」

パシャッ…ザブッ!!

盗賊「……ブクブク」

魔道士「戦士さんですか?」

盗賊「……お返し…貰った」

魔道士「おーっ、良かったですねぇ!!」

盗賊「う、うん…っ!」

魔道士「嬉しいですよね…こういうのって…」
597 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 15:40:14.33 ID:xZ78k/oo
盗賊「……うん」

チャプッ…

魔道士「…私も…初めてです」

盗賊「……私も」

魔道士「私…ダメだなぁ……」

盗賊「…ん?」

魔道士「このまま四人で…楽しく暮らせればなんて思っちゃう…」

盗賊「……」

魔道士「ほんと…ダメですよねぇ…」

ザブッ…ブクブクブク…

盗賊「良いんじゃないか…?そう…思っても」

魔道士「……」

盗賊「ううん。早くそうなれるよう…頑張ろう」

魔道士「…はい」

二人は何かを隠すよう、浴槽に顔をうずめた。
598 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 15:41:07.67 ID:xZ78k/oo
〜次の日〜

戦士「……」

召喚士「……」

戦士「平常心平常心…」

召喚士「う、うん……」

テクテクテク…

魔道士「おはようございますっ!」

盗賊「…おはよう」

戦士「…お、おはよう」

召喚士「ございます…」

魔道士「どうしたんですか…?」

召喚士「い、いえ…っ!」

魔道士「今日も元気に…頑張りましょうっ!」

盗賊「…頑張ろう!」

戦士「お、おうっ!!」
599 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 15:42:11.68 ID:xZ78k/oo
〜外〜

戦士「女心ってのは…難しいもんだな」

召喚士「う、うん…」

魔道士「どうしたんですか?」

戦士「今日の打ち合わせ!!」

召喚士「もう向かっちゃって良いですかね!?」

盗賊「…いいけど…?」

戦士「よーし…!出発ー!!」

魔道士「おーっ!!」

魔道士はショールを肩から羽織る。

召喚士「……あ」

魔道士「……///」

盗賊「……///」

戦士「…ゴ、ゴホン!」

四人は照れ臭そうに、無言で出発した。
600 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 15:44:33.44 ID:JW0v7mwo
>クチュッ…ニュルッ…コシュコシュッ…
これについkwwsk
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/26(火) 15:45:59.02 ID:lvXwT02o
>>599
ぎゃあああああああ!
にやにやが止まらないとかレスあったけど、その通りだなwwwwww
仕事中なのに、にやにやが止まらんww
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 15:54:52.96 ID:S734yQDO
>>1たん今日も乙
603 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 16:05:04.03 ID:xZ78k/oo
〜山脈への道〜

魔道士「結構…人が多いんですねぇ」

戦士「ほとんどが国軍かワーカーだけどな」

召喚士「一般人は港から先へは、ほとんど行きませんね」

盗賊「……」

魔道士「なるほど…」

戦士「しかもガラの悪い連中ときたもんだ…」

戦士は周辺の通行人を見渡しながら呟く。

魔道士「…うぅ」

戦士「一人で勝手に歩き回るなよ?」

魔道士「もちろんですよ…!」

召喚士「まず一人は狙われますからね…」

盗賊「……魔物?」

戦士「いや、人間に…だよ」

魔道士「!?」
604 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 16:08:54.20 ID:dtBUAsAO
やっぱこのパーティーには師匠みたいな存在が必要だな
なんかこう…経験豊肥な大人の存在がいる
じゃないと俺達は、物語が完結するまでニヤニヤさせられっぱなしになる
あと、俺が現実と物語の間で板挟みになって苦しみ続ける
605 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 16:15:51.02 ID:xZ78k/oo
盗賊「…追い剥ぎか?」

召喚士「はい」

戦士「俺も若い頃はやられたよ……」

魔道士「戦士さんもですかっ!?」

召喚士「戦士もっ!?」

戦士「まぁな…ん?戦士も…って…」

召喚士「実は俺も…」

盗賊「…そうか」

戦士「右も左も分からず、まだ若かったらなぁ…」

魔道士「お金取られたんですか?」

戦士「武具一式も全部。残ったのは服だけ…」

魔道士「うわぁ…」

戦士「女なんてヒドイぞ?服すら残らねぇ…」

盗賊「!?」

魔道士「ぜっ、絶対離れませんから…っ!!」
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/26(火) 16:20:27.89 ID:BRYvBEAO
そういえば召喚師達の年って幾つだっけ?
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 16:22:46.74 ID:dtBUAsAO
戦士26
召喚士23
盗賊20
魔道士19
だったと思う
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 16:28:39.44 ID:S734yQDO
***「魔道士ちゃん…グヘヘ」
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 16:29:54.42 ID:yvbRzEQo
怖がっちゃいるが、今の魔道士や盗賊に目を付ける追い剥ぎの方が哀れな気がする
610 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 16:45:51.58 ID:xZ78k/oo
テクテクテク…

召喚士「戦士は故郷から港へ来たんだね」

戦士「そう。そんで小さな依頼しながら暮らしてたわけよ」

魔道士「へーっ」

戦士「まぁ装備も整って欲が出たとこで…やられたわけだ」

盗賊「…成程」

戦士「結局着の身着のまま、ずーっと南へ歩いた…」

魔道士「そ、それで…?」

戦士「行き着いたのが…北西の港ってワケさ」

召喚士「なるほど!鍛冶屋さんのところで働いて…」

戦士「情けない話無一文だったし…それに…」

召喚士「武器や防具も容易に入手出来る…!」

戦士「そういう事」

盗賊「……へぇ」

魔道士「なかなか大変な経験をしてたんですね…」
611 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 16:52:09.23 ID:xZ78k/oo
戦士「お前も冒険中に?」

召喚士「ま、まぁ…そうかな」

盗賊「…?」

召喚士「北の港はよく師匠に買い出しを頼まれまして…」

魔道士「あ、言ってましたねぇ…!」

召喚士「これが中には港に売ってない物もあるんです…」

戦士「露店か…」

魔道士「露店…ですか?」

召喚士「ええ。しばらく行くと見られると思いますよ」

盗賊「…ほぅ」

召喚士「その道中に…ね」

戦士「そっかぁ……」

魔道士「露店の人は襲われたりしないんですか?」

戦士「あー…、まぁアイツらは用心棒みてぇのがいるから…」

召喚士「まぁ…どちらかというと裏商売ですしね…」
612 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 16:55:43.37 ID:xZ78k/oo
盗賊「……」

戦士「まとめ役みたいのがあるんだよ」

魔道士「色々な世界があるんですね…」

戦士「まぁよく無事だったよな…」

召喚士「俺はたまたま国軍に助けて貰ったんだけど…」

魔道士「…怖いですね」

戦士「流石に今の俺らはそう簡単にいかんだろ」

召喚士「そうだね…!」

盗賊「……ああ」

召喚士「でも、油断はしないで下さい」

魔道士「…?」

召喚士「中にはそれを生業としている集団もいますので…」

盗賊「…分かった」

戦士「さぁて、おしゃべりはここまで!気合い入れてくぞっ!」

魔道士「おーっ!!」
613 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 16:59:10.41 ID:S734yQDO
同一IDにパラレルでくやしい、でも(ry
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/26(火) 17:04:43.04 ID:RxjzGN20
前にサルに金を全部取られた召喚士君は特に注意してください^^
615 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 17:38:45.82 ID:xZ78k/oo
しばらく道を進むと、両脇に露店が見え始める。

戦士「おっ、見えてきた。露店だ」

魔道士「あれがそうですね!」

盗賊「……」

テクテクテク…

魔道士「へぇ…、色々売ってるんですねぇ」

召喚士「東の町まで何もないですからね」

戦士「そう。つまり補給はこの露店頼みって事だ」

魔道士「なるほどですねー」

盗賊「…高いな」

召喚士「ええ。町から離れている分物価が高いんです」

戦士「それに緊急で必要になる物もあるしな…」

魔道士「ぼったくりじゃないんですか?」

戦士「まぁそうなんだが、町に戻るよりは手間がかからねぇ」

召喚士「輸送費込みってとこですかね」
616 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 17:43:25.16 ID:xZ78k/oo
テクテク…

店員「女だ…おい、女がいるぞ?」

テクテク…

店員「ワーカーかい?結界石安くしとくよ?」

戦士「間に合ってるよ」

テクテク…

店員「どっちもイケてんじゃねーか?」

ワーカー「なんだ、ガキかよ…」

テクテクテク…

魔道士「なんか…感じ悪いですね…」

召喚士「東の町までの辛抱ですよっ」

召喚士は明るい笑顔で魔道士へ声をかける。

魔道士「はいっ!!」

召喚士「あと少しです。頑張りましょう!」

一同は露店を抜け、東の町への道を急いだ。
617 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 18:13:12.34 ID:xZ78k/oo
〜北方、東の町〜

魔道士「着きました〜!!」

戦士「到着〜!!」

盗賊「…凄い」

召喚士「初見はびっくりしますよね…」

召喚士と盗賊は町を見上げる。

その様相はとても町とは言えぬ、要塞に近い建造物である。

魔道士「とても町とは言い難いですね…」

召喚士「はい。北方の主要拠点である一つです…!」

魔道士「他にもあるんですか?」

召喚士「ありますよ。北方司令部の要塞とか…」

戦士「後はこないだ行っただろ」

盗賊「…!?」

魔道士「……あ…っ!」

戦士「そう。…北関だよ」
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/26(火) 18:24:01.18 ID:xZ78k/oo
すいません!続きは後ほど…もしかしたら明日…
だが安心して欲しい。ニヤニヤタイムは終了だ

そろそろ世界地図考えないと、頭こんがらがってきた…
ちなみに戦士が一人で帰省したルートと違うのは、
南方から一気に北方へ向かった為です!!
決して忘れてたわけではないのです!それでは!ノシ
619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 18:26:41.31 ID:S734yQDO
>>1
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/26(火) 19:04:48.84 ID:RxjzGN20


よかった…俺にとってニヤニヤタイムはただの拷問でしかなかったからな
心が痛いのと、画面に映る俺の顔という二重の拷問
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/26(火) 19:37:40.87 ID:lvXwT02o
オレはたまにだったらイイナ。
恋人と付き合って間もない時の新鮮さが蘇る。
オレの恋人、照れ屋だからディスプレイから出て来てくれないけどな。
622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 20:06:06.19 ID:S734yQDO
俺の片想いは昨日先生に奪われたぜ…
623 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 20:19:32.70 ID:GueqkQAO
むしろ外伝でニヤニヤ展開だけの話を作って欲しい
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 20:21:06.76 ID:HahIuw2o
心がささくれだつ
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 20:49:53.99 ID:pgKX.kAO
しかし股間はいきり勃つ
626 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 21:50:56.68 ID:eAgdYkwo
盗賊「……」

召喚士は地図を取り出し、魔道士と盗賊へ見せる。

召喚士「この先の山を一つ越えると戦士の故郷の村です」

戦士「そ。んでその先の山に北方司令部の要塞がある…」

魔道士「…なるほど」

召喚士「その先にもうひと山あるんですが…」

戦士「そこが北関ってわけだよ」

盗賊「…そうなのか」

魔道士「横に並んでるんですね…」

戦士「おー、よく気付いたな」

魔道士「…?」

戦士「そう。つまりここが国軍にとっての重要地域なんだよ」

盗賊「……」

戦士「ええと…。何だっけ…?」

召喚士「地獄の…壁」
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 21:52:41.73 ID:ZuT9yE6o
ツヴァイク地獄の壁の厚さを思い知れ!
628 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 21:54:51.72 ID:eAgdYkwo
戦士「そうそう!」

魔道士「物騒な名前ですね…」

召喚士「……本来の目的は、ここに長城を築く事だったんです」

盗賊「…?」

召喚士「北からの魔王軍に備える為の…」

戦士「あー…、そんな話聞いた事あるなぁ…」

魔道士「長城って…横一直線にですか…!?」

召喚士「はい。正確には北関から港までです」

盗賊「…す、凄い」

魔道士「そんな事…可能なんですか!?」

召喚士「物理的には可能ですけど…」

戦士「年月や費用なんかは莫大にかかるだろうな…」

召喚士「うん…。それが原因で頓挫したんだ」

魔道士「へぇ…」

召喚士「その名残が、それぞれの拠点です」
629 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 21:58:58.89 ID:eAgdYkwo
盗賊「…だから…地獄の壁」

召喚士「…ええ」

戦士「もしそんなモンが出来てたら…どうなってたんだろうな」

魔道士「魔物も流石に来れなかったんじゃないですか?」

召喚士「……どうでしょうね」

盗賊「……」

召喚士「結局は変わらなかったかも…」

戦士「…」

召喚士「さ…、行きましょうか」

魔道士「はい」

四人には東の町へと入って行く。

〜東の町、正面通り〜

魔道士「うわぁ…!中も国軍の方でいっぱいですね…!」

召喚士「ええ。行商も月に数回の頻度ですし…」

戦士「完全な武装都市ってやつだわな」
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 22:16:10.76 ID:qVUKN1.0
>>1来てた!!
無理しないでくれ
631 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 22:42:27.05 ID:/ZXexKco
フロントミッション思い出したわww
632 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 23:19:28.75 ID:eAgdYkwo
盗賊「…ふぅん」

魔道士「色々見て回りたいですねっ!」

戦士「…うーん」

魔道士「な、何か…?」

召喚士「こういう町ですから…あんまりウロウロしてると…」

戦士「怖ーい国軍さんに怒鳴られるぞ?」

魔道士「…そ、そうなんですか?」

召喚士「とりあえず一泊だけして戦士の故郷を目指しましょうか」

盗賊「…うん」

戦士「そうだな!」

召喚士「宿はこの先でいいか…」

魔道士「いよいよ故郷ですねっ!!」

戦士「……だな」

盗賊「……」

四人は東の町にある宿で、一晩を過ごした…。
633 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 23:20:40.64 ID:QWbbBlwo
「昨夜はお楽しみでしたね」
634 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 23:25:22.32 ID:eAgdYkwo
〜次の日〜

戦士「さて…行くか」

ザッ

召喚士「…うん!」

魔道士「迂回ルートは魔物も少ないんですよね?」

召喚士「ええ。これだけ準備も整っていれば…」

戦士「抜かりはないな…!」

盗賊「…ああ」

〜迂回の道〜

魔道士「…のどかですねぇ」

召喚士「ええ…。天気も良いですし…」

戦士「このペースなら半日もあれば着きそうだな」

召喚士「順調だね」

戦士「おう!」

盗賊「……おう」
635 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 23:29:29.85 ID:eAgdYkwo
〜戦士の故郷〜

戦士「……着いた」

魔道士「…良い所ですねぇ」

召喚士「ええ!自然に囲まれてて…」

盗賊「……ここが…戦士の」

戦士「そうは言っても、もう家もないけどな…!」

テクテクテク…

召喚士「ここに魔物は…?」

戦士「ああ。丁度東の町と司令部の真ん中だから…」

召喚士「そっか」

魔道士「…?」

召喚士「魔物もみすみす死地へは飛び込んで来ないですから」

魔道士「そっか…。真ん中って事は…」

盗賊「……下手に踏み込めば…挟撃」

戦士「そういう事」
636 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/26(火) 23:32:56.04 ID:eAgdYkwo
戦士「えぇと…」

ザッザッザ

戦士はきょろきょろと辺りを見回す。

召喚士「…?」

戦士「あれ…?この時間なら……」

テクテク

戦士「いたっ!おーいっ!!」

戦士が呼びかける正面に、一人の青年が歩いている。

青年「…戦士…さん!?」

戦士「ようっ!」

青年「戦士さん!おかえりなさい!!」

戦士「お前も相変わらず、頑張ってるみたいだな!」

青年「あははは!頑張ってますよっ!あれ…?」

青年は戦士の背後にいる三人に気付く。

召喚士「初めまして。パーティー仲間の召喚士です…!」
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/26(火) 23:35:21.40 ID:eAgdYkwo
ちょっと早いですが、本日ここまでにて失礼致します!
ご支援ありがとうございました!また明日!!

連載3ヶ月記念(&連続連載記録)まであと……4日!!
638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 23:36:51.98 ID:LLYLtkEo
おつ〜
もうそんなになるのかwwww
639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/26(火) 23:39:29.87 ID:FT0/HsAO
>>1

なんか急に昔のサクサク話が進んでくテンポに戻った気がする

サクサクもジックリも好きだけどな!
640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/27(水) 00:09:31.56 ID:2DeXUPU0
>>1

俺が書いた人物紹介がまとめスレに載ってた…ちょっと感動
こんな事ならもう少しネタに走ればよかった
641 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/27(水) 00:22:00.80 ID:EXsogyIo
〜素で忘れてたオマケ〜

魔道士「はぁ〜いいお湯でしたぁ〜!」

盗賊「うん。良いお湯でした」

魔道士「じゃ、盗賊さん。これ」

盗賊「…なに?」

魔道士「毛穴パックです!」

盗賊「…は、はい」

魔道士「次は化粧水!」

パシャパシャッ

盗賊「は、はい!」

魔道士「そして乳液!」

盗賊「こ…こんなに…?」

魔道士「冬は乾燥しますから!続いては保湿クリーム!」

盗賊「お肌の…ケアって…た、大変…!」

魔道士「更に更に〜(ry」
642 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 01:02:03.93 ID:wVuWGRwo
律儀な>>1だ・・・ww
おつつー!
643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/27(水) 01:06:14.55 ID:oq5pBSI0
>>1

やはり1は焦らしプレイがお好きなようだ
こんな場面で終わらせるなんて…っ!
644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 01:21:49.60 ID:kK/K6wDO
おつー
今日も楽しかったよ
三ヶ月までもう少しか…マジで凄いな!!
645 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 03:18:19.59 ID:oKgWfQSO
おつかれさまです
ここまでくると本当に>>1を尊敬する
646 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 03:19:29.31 ID:afkJlbg0
>>1
地獄の壁…第64機動戦隊か
647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/27(水) 04:38:52.27 ID:GZsSCoDO
乙でした。
無理すんなよ〜?
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 11:58:48.00 ID:29wkTYDO
毎日楽しみにしております
649 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 13:21:55.45 ID:3biiRASO
隔離病棟から、インフルエンザと戦いながら>>1支援。
無理は駄目だよ。(キリッ
650 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 15:17:00.13 ID:Eo.bsIAO
今更だけど
この話ってライバルと言えるキャラいないな
651 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 15:27:01.86 ID:6QXF8EDO
>>650
そのうち天才とかがライバルになるよ


ここで>>1を召喚!
652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 15:35:14.77 ID:ZE.sO.DO
  __
  /。 \
 |ノ ゚|
 ノ ゴ ハ
653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/27(水) 15:39:11.94 ID:/oJT/Fwo
召喚されましたー!ノシ
皆様、いつもありがとうございます!少しだけレスをば…

>>639
序盤でマッタリしすぎたので、サクサクいきますです!

>>640
本当に感謝です!今日も見ちゃった…

>>649
盗賊「お、大人しく寝てないと…ダ、ダメなんだぞっ!」
654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/27(水) 15:40:00.59 ID:yJQLxkSO
インフルで今週有休だ(^q^)

ずっとこのスレ見れるぜひゃっふーwwwwww
655 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 15:40:07.93 ID:/oJT/Fwo
召喚士は自ら名乗り、青年へ丁寧に頭を下げる。

青年「あ、せ…青年です!よっよろしくお願いっします!」

魔道士「始めまして…。魔道士と申します。」

盗賊「…盗賊…です」

青年「あ、あっ…よよろしくお願いしますっ!!」

青年は慌てて三人へ頭を下げる。

戦士「今はこの四人で旅してんだ!」

召喚士「戦士にはいつも助けらればっかりでね…」

青年「へぇー…っ」

戦士「お世辞だよ、お世辞…ったく」

魔道士「そんな事ないですよっ!」

盗賊「…感謝…してる」

戦士「や、やめろって。お前らまで…!」

召喚士「照れるなってば…!本当の事だよ」

青年「戦士さん…凄いっすよ…!!」
656 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 15:41:10.41 ID:/oJT/Fwo
戦士「それより、ウチの荷物って倉だったよな?」

青年「荷物…?あ、はい!」

戦士「ちょっと漁らせて貰うぜ」

青年「どうぞどうぞ!」

テクテクテク…

青年「戦士さん。後で旅の話聞かせて下さいよ」

戦士「土産もあるぞ!はははっ!」

青年「いいなぁ…!凄いなぁ!」

召喚士「…?」

青年「戦士さんは立派な装備になってるし…」

戦士「そ、そうか?」

青年「召喚士さんは…クールなまとめ役ってカンジで…」

召喚士「いやいや…っ!そ、そんな…」

青年「そして盗賊さんに魔道士さんはお綺麗で…」

盗賊「!?」

魔道士「そんな事ありませんよーっ!…エヘヘ!」
657 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 15:42:10.49 ID:/oJT/Fwo
〜倉〜

ガチャリッ!!…ギイイィィ…

戦士「カビ臭せ…っ」

召喚士「三階まであるのか…」

青年「戦士さんとこの荷物は確か…」

青年は正面の箱を掻き分ける。

青年「あった!ほら、この辺の荷物そうですよね!?」

戦士は近づき、埃を被った椅子をそっと撫でる。

戦士「…ああ。間違いねぇ」

召喚士「何か分かると良いね…」

戦士「…何か出てくりゃいいけどな」

盗賊「…じゃあ…運ぼう」

青年「戦士さん、それじゃ俺はこれで…」

戦士「おう!色々と悪かったな!!」

青年「ホントは手伝いたいところなんですが…」
658 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 15:43:08.63 ID:/oJT/Fwo
戦士「家の事もあるだろうし、また後でな!」

青年「はいっ!すいません。それでは、皆さんも…」

召喚士「はい。ありがとう!」

青年は笑顔で倉を後にする。

魔道士「良い人ですねっ!!」

召喚士「ええ。ちょっと…戦士に似てるかな?」

魔道士「あっ!分かりますー!!」

盗賊「…うん」

戦士「似てないだろ…っ!!」

召喚士「きっと戦士を慕って育ったんだろうね」

戦士「そうかぁ…?」

魔道士「そうですよ!」

戦士「い…いいから、こっち手伝ってくれ!」

召喚士「はいはい」

盗賊「…ふふ」
659 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 15:44:01.16 ID:/oJT/Fwo


召喚士「……」

ゴソッ…ゴトッ…

戦士「しっかしガラクタばっかだな…」

魔道士「戦士さーん!こっちの家具も要らないですかぁ〜?」

戦士「おーうっ!それも捨ててくれー!!」

召喚士「小物はこんなもんか…」

戦士「とりあえずまとめて運んじまおう」

ガサガサッ…ゴトッ…

召喚士「ふーっ」

盗賊「……あとは?」

ゴソッ……パサァッ…

戦士「この辺の…んっ!?」

召喚士「何か落ちたよ?」

戦士「……手帳?」
660 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 15:44:52.80 ID:/oJT/Fwo
戦士は床に落ちた手帳を拾い、埃を払う。

召喚士「これ…手記だね」

戦士「親父のか?」

パラパラパラッ…

戦士「きったねぇ字…」

盗賊「…ソックリ」

戦士「…ん?」

盗賊「…いや」

召喚士「随分古びた手記だね」

戦士「これも後で読んでみるか…」

戦士は胸元に手記をしまう。

戦士「んじゃ、この箱に小物を詰めて…」

召喚士「おしまいだね!」

魔道士「さぁ、もう一息…頑張りましょうー!」

盗賊「…うん!」
661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 15:46:52.74 ID:6QXF8EDO
召喚できたー!(変なのも一緒に出てきたけど……)


召喚士になれたのでちょっと全国の寺院廻ってくるノシ
662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 15:48:46.32 ID:zeLqlgDO
>>1たん毎日乙
さてDSDQ6では召喚士一向っぽい職業縛りでもしようかね
たしか6には召喚もあったはずだし
663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 16:21:49.35 ID:RvkR3poo
今追いついたメリクリ&あけおめ!!
664 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 16:23:56.49 ID:/oJT/Fwo
〜戦士の家〜

召喚士「お邪魔しまーす」

戦士「とりあえず右奥にでも置こう」

召喚士「うん」

一つの箱を両脇から召喚士と戦士が掴み、運ぶ。

戦士「おっし!オッケー」

召喚士「荷物はこれで全部だね」

魔道士「リビングの清掃も終わりましたよっ!」

盗賊「…椅子も…大丈夫」

戦士「とりあえず今日はここに泊まれるな!」

召喚士「うん。青年くんも呼んで食事にしようか」

戦士「だな!旅のお話ってヤツも聞かせてやらねーとな」

召喚士「はははっ!そうだね!」

戦士「んじゃ、呼んでくるわ」

魔道士「私はご飯作りますねっ!」
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 16:26:24.61 ID:zeLqlgDO
>>663
いい言葉だ
666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 16:26:37.25 ID:as3Zdao0
二日いないだけでこんなにすすむとは・・・
667 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 16:28:09.08 ID:/oJT/Fwo


青年「うおぉ…、美味そうっすね…!!」

戦士「いっただっきまーす!」

魔道士「おかわりも沢山ありますからね!」

青年「い、いただきますっ!!」

盗賊「…モグモグ」

青年「う、うめ…っ!!」

魔道士「ありがとうございます!ふふっ」

戦士「青年ももう20になったんだよな」

青年「ええ。…?」

ドンッ!!

戦士「土産だ!!」

青年「な、なんすか…酒!?しかも何本も…」

戦士「東西南北…世界中の酒を集めてきた!」

召喚士「あ、集めてきたって……」
668 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 16:29:45.84 ID:/oJT/Fwo


青年「うわ…っ!こ、これ…凄いっすね!」

戦士「これは西方の西国って国の地酒だよ」

召喚士「こっちは飲みやすいよ!東方のお酒」

青年「はぁー…、西と東でこんなにも違うんですねぇ」

戦士「こればっかりは世界中を回ったヤツにしか分からんよな!」

召喚士「まぁ…確かにそうだね」

魔道士「この二人はいっつもお酒飲んでるんですよー」

盗賊「…うん…いつも飲んでる」

戦士「いいじゃねぇか!旅の楽しみだ!なぁ?」

召喚士「う、うん…!そんなに飲んでるかな…」

盗賊「…飲んでる」

青年「あははは!皆さん仲が良くて羨ましいです!」

それから四人は今までの冒険談を青年に聞かせる。

四人もまた話すうちに思い出し、感慨に耽った。
669 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 16:33:15.14 ID:/oJT/Fwo


青年「それじゃ…ご馳走様でした!美味かったです!」

魔道士「いえいえ!お粗末様ですっ」

戦士「んじゃ、また明日な」

青年「はい!失礼します!!」

カチャッ…パタンッ

召喚士「遅くまで盛り上がっちゃったね…」

盗賊「…うん」

戦士「さて…風呂入って寝るかね」

魔道士「そういえばお風呂って無いですよね…?」

戦士「ああ。外」

召喚士「外…?」

戦士「温泉ってやつ?」

盗賊「…温泉か…いいな」

魔道士「うわぁ〜!素敵ですねっ!」
670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 16:35:45.44 ID:as3Zdao0
温泉といえば覗き・・・っ
671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 16:37:09.51 ID:Fy4Dph6o
混浴だろ
672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/27(水) 16:38:50.17 ID:2DeXUPU0
青年父と母も食事に呼んでやれよ…

>>670混浴だろ
673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 16:42:56.21 ID:as3Zdao0
>>671-672
まじかよ・・・パンツ履くか・・・
674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 16:57:44.25 ID:Eo.bsIAO
混浴ということは
男2人の裸もセットで…
……ウホッ
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 17:22:50.65 ID:zeLqlgDO
戦士の肉体美
召喚士の…召喚士の…?
676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 17:27:26.00 ID:FOFa2HI0
>>662
仲間モンスター廃止なんだよな…
召喚士無しのパーティなら出来るが
677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 17:27:32.92 ID:JBth7UAO
戦士の鍛え上げられた肉体美
召喚士の白い彫刻の様な造形美
678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 17:34:33.66 ID:Hc6d4Loo
召喚士のツルペタ・・・
679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 17:45:54.49 ID:zeLqlgDO
>>676
モコモン…
特技で召喚なかったっけ?当時小1だったからちゃんと覚えてない…
DQ3では召喚士が勇者になったりFF5では戦士が爺からロリになったりで
中々召喚士パーティーが作れんww
召喚士ってやっぱ凄い職業だな、流石我らの朱雀先生
680 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 17:49:07.40 ID:/oJT/Fwo
カポーン

盗賊「…ふー」

魔道士「露天風呂って気持ちいいですよねぇ〜」

盗賊「…ああ」

魔道士「星空の下でお風呂に浸かれるなんて…贅沢〜!」

盗賊「……」

ザバッ

魔道士「しかも広くて泳げちゃいそうですねっ!」

盗賊「…ふふっ。…うん」

魔道士「らるーららるーらー…」

盗賊「…いつも…何唄ってるの…?」

魔道士「あ、これはですね…」

ガサッ!!

盗賊「何奴!?」

魔道士「!!」
681 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 17:50:01.30 ID:/oJT/Fwo
盗賊はすかさず、着衣の上にあるクナイを物影へ飛ばす。

シュバッ!!…ドスッ!!

物影からは獣のような悲鳴が聞こえる。

ガサガサッ…ザッ…

盗賊「!?」

魔道士「ま…魔物!?」

木陰から現れた魔物は、オークと呼ばれる豚のような獣人である。

オーク「い…いでぇ…!!」

盗賊「魔道士っ!!」

魔道士「はい!」

魔道士はタオルを盗賊めがけ投げる。

盗賊はクナイを手にし、腰にタオルを巻く。

盗賊「……」

オーク「うが…?に、人間…!?」

盗賊「…覚悟っ!」
682 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 17:50:52.18 ID:/oJT/Fwo
タンッ…バシャッ…

オーク「ひえぇっ!!」

盗賊が飛びかかると、オークは頭を抑え怯える。

魔道士「…!?」

スタッ

盗賊「…?」

オーク「ちち違うんだ…オラ…」

盗賊は構えたクナイを引き、オークへ問いかける。

盗賊「…襲う気は…ないのだな?」

オーク「ないです!ありませんありません!」

魔道士「……」

盗賊「……」

盗賊はオークをジっと見つめる。

盗賊「……立ち去れ」

オーク「…!?」
683 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 17:51:45.15 ID:/oJT/Fwo
盗賊「…早く!」

オーク「ははは…はいぃ…!!」

オークは慌てて立ち上がり、再び木陰に姿を消す。

盗賊「……」

魔道士「…盗賊さん」

盗賊「…まずかった…かな」

魔道士「…いえ。私も同じ思いです」

盗賊「…悪い魔物じゃ…なさそうだった」

魔道士「ええ…」

タッタッタ…

戦士「おい、どうした!?物音と声が……」

盗賊「……!!」

魔道士「…きゃああぁっ!!」

召喚士「!?」

盗賊「た、立ち去れっ!たわけえぇーっ!!」
684 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 17:51:46.86 ID:zeLqlgDO
なにこのオークかわいい…
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 17:53:50.25 ID:3biiRASO
こそこそ携帯でチェックしてるのを、看護婦さんに見付かって怒られちゃった(´・ω・`)ごめんねごめんね。

意外と毛深い召喚士も、アリだと思います!
686 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 17:54:11.51 ID:/oJT/Fwo
〜戦士の家〜

戦士「……見えてません」

召喚士「…本当です。見てません」

盗賊「……」

盗賊は膨れっ面で後ろの壁を見つめる。

魔道士「もう…」

戦士「丁度、岩陰でした。すいません」

召喚士「魔道士さんの頭は見えました…ごめんなさい」

盗賊「…もう・・・いいってば」

魔道士「気をつけて下さいよ!?」

戦士「気を付けろって…何か魔物の声みてぇのがだな…」

召喚士「そうですよ!何かあったんですか…!?」

魔道士「……」

魔道士と盗賊は互いの顔を見つめあう。

盗賊「…実は」
687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/27(水) 17:54:33.65 ID:0MMaTfIo
なんか、召喚士の!?って反応がカワイイwwwwww
688 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 17:57:39.65 ID:/oJT/Fwo


戦士「ふーん…。変な奴だな」

召喚士「でもさ…この辺りは魔物出ないんだよね…?」

戦士「ん…?ああ」

魔道士「でも確かに魔物でしたよ?」

盗賊「…豚みたいな」

戦士「人間じゃねーだろうな?」

魔道士「流石に間違えませんよっ!」

召喚士「……」

盗賊「…斥候?」

召喚士「…考えにくいですけどね」

魔道士「凄い弱そうな感じでしたよ」

戦士「盗賊にビビって……」

盗賊「……」

戦士「嘘です。すいません」
689 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 17:59:18.27 ID:/oJT/Fwo
召喚士「とにかく用心に越した事はないですね…」

戦士「ああ。村の警備に報告して…」

コンコン…

召喚士「…?」

戦士「こんな夜更けに誰だ…?」

スタスタ…カチャッ

戦士「……あ…っ!!」

幼馴染父「やっぱり戦士くんだったか…!」

戦士「お…親父さん…!!」

幼馴染父「すまんね。明かりが見えたもので…」

戦士「夜分だったので、明日ご挨拶に伺おうかと…」

幼馴染父「いやいや、気にせんでくれ。お客人かな…?」

召喚士「始めまして。召喚士と申します」

魔道士「魔道士と申します。宜しくお願い致します!」

盗賊「…盗賊です。お見知りおきを」
690 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 18:01:07.03 ID:/oJT/Fwo
幼馴染父「これはこれはご丁寧に。お仲間かな?」

戦士「そうっす。今はこの四人で旅を…」

幼馴染父「そうかそうか……」

盗賊「……」

幼馴染父「……」

盗賊「…?」

戦士「あ、親父さん…」

幼馴染父「…ん?」

戦士「実はこいつらが魔物を見たって…」

幼馴染父「本当かい!?群れかな…?」

魔道士「いえっ!一人でした」

幼馴染父「どこぞから迷い込んだのかもしれんな…」

盗賊「…そんなに強そうでは…なかった」

戦士「一応…警備を」

幼馴染父「分かった。私から伝えておくよ」
691 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 18:02:19.52 ID:/oJT/Fwo
召喚士「ありがとうございます」

幼馴染「それでは…。お邪魔したね」

戦士「いえ…っ!明日伺います!」

幼馴染「ありがとう。待ってるよ」

キィッ…パタンッ

召喚士「今の…方は?」

戦士「ああ。幼馴染の親父さんだ…」

召喚士「!?」

魔道士「幼馴染さんですか?」

戦士「ああ。もう亡くなったけどな…」

魔道士「病気か何か…ですか…?」

戦士「ああ…」

魔道士「もう亡くなってしばらく…?」

戦士「…ああ」

魔道士「戦士さんとは仲が良かったんですか…?」
692 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 18:08:21.19 ID:/oJT/Fwo
戦士「もういいだろ!」

魔道士「!?」

召喚士「…戦士!」

戦士「あ…っ、わ…悪りぃ…」

魔道士「いえっ…こちらこそ…」

盗賊「……」

召喚士「戦士…あのさ……」

戦士「いいよ。今日はもう寝よう」

召喚士「……」

戦士「明日からまた忙しくなるぞ!はははっ!」

盗賊「……」

戦士「んじゃ、おっやすみ〜!!」

魔道士「あ…おやすみなさい…」

スタスタスタ…ガチャッ…パタンッ

召喚士「……戦士」
693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 18:32:59.36 ID:utre8.Uo
腰にタオルってことは上は…
694 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 18:39:40.76 ID:/oJT/Fwo
――起きて…起きてってばぁ!

戦士「……うぅ…ん」

幼馴染「今日出掛けるって言ってたのにぃ〜」

戦士「…もう少し…だけ」

幼馴染「もう…!戦士くんていっつもそう…」

戦士「分かったよ…起きるって…」

ゴソッ…

戦士「…ふぁ……眠…」

幼馴染「おはよっ」

戦士「あぁ、おはよー…」

幼馴染「朝ごはん出来てるから早く着替えてっ」

戦士「はいよー…」

ゴソゴソ…

幼馴染「冷めちゃうから早くねぇー!」

戦士「……うーい」
695 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 18:42:55.48 ID:/oJT/Fwo


戦士「いただきますー…」

幼馴染「召し上がれー」

戦士「あれ?親父は…?」

幼馴染「さぁ…?いなかったけど…」

戦士「ふーん…モグモグ」

幼馴染「今日はお弁当も作ってあるから!」

戦士「ほー、ハリキってんなぁ…モグモグ」

幼馴染「そりゃあ…戦士くんとお出かけだもん」

戦士「へいへい……」

幼馴染「もうー…!」



戦士「オッケー」

幼馴染「はーい。それではしゅっぱーつ!」

戦士「出発ー」
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 18:48:28.87 ID:zeLqlgDO
(´;ω;`)
697 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 18:49:07.79 ID:/oJT/Fwo


戦士「へぇ…。こんな綺麗な場所があったんだなぁ」

幼馴染「この前見つけたの!誰も知らないのよ〜」

戦士「水も…綺麗だ。どれ……」

幼馴染「ねぇ、戦士くん……」

戦士「んー?」

幼馴染「あの……盗賊ちゃんて…戦士くんの…」

戦士「あー…違う違う。ただのパーティー仲間」

幼馴染「でも…なんかいい雰囲気だよ?」

戦士「そうか?」

幼馴染「あの子……ちょっと私に似てるよね…」

戦士「ははっ!どこが…」

幼馴染「髪の色とか…性格とか全然違うけどさ…」

戦士「…・・・」

幼馴染「ちょっと面影…あるかなって……」
698 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 18:54:39.84 ID:/oJT/Fwo
戦士「バカらし…。てかお前なんで急にそんな事…」

幼馴染「この先にね…すっごい綺麗な所があるんだ…」

戦士「……へぇ」

幼馴染「私、そこまで行く事にしたの!」

戦士「一緒に行ってやろうか?」

幼馴染「ううん。戦士くんはダメ…」

戦士「何でだよ?この先なんだろ?じゃあ……」

幼馴染「戦士くんはまだ……なの…」

戦士「お前…何言って…」

幼馴染「ふふっ、いい子じゃない!盗賊ちゃん!」

戦士「…?」

幼馴染「付き合っちゃいなよ!えいっ!えいっ!」

戦士「お前な…いい加減に…」

幼馴染「私なんかに…遠慮しないでさ…」

戦士「……」
699 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 18:58:47.90 ID:/oJT/Fwo
幼馴染「前にも言ったでしょ?遠慮して…」

戦士「分かってるよ。んな事ぁ…」

幼馴染「戦士くん……」

戦士「お前がもう帰ってこないのも…分かってんだよ…」

幼馴染「……」

戦士「ちゃんと言うからさ。そん時はよ……」

幼馴染「……うん」

戦士「ありがとな。わざわざ…」

幼馴染「ううん。私は戦士くんに幸せになって欲しいから…」

戦士「……お、お前は…幸せだった…か?」

幼馴染「……幸せだったよ!!」

戦士「…そう…か?」

幼馴染「だって…戦士くんと出会えたから!」

戦士「!!」

幼馴染「戦士くんが好きだったから…。幸せだったよ!」
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 19:03:51.76 ID:as3Zdao0
イイハナシダナー
701 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 19:04:30.78 ID:/oJT/Fwo
戦士「そんな事…言うなよ。汚ねぇぞ…」

幼馴染「ふふっ!ちょっとイジワルしちゃった?」

戦士「うっせぇ…!」

幼馴染「それじゃあ…私はもう行くから」

戦士「行っちまうのか…本当に…」

幼馴染「うん!いつまでも戦士くんに迷惑かけられないし…」

戦士「迷惑なわけねぇだろ…!」

幼馴染「……じゃあね。戦士くん」

戦士「……」

幼馴染「お弁当……食べ…――」

ザッザッザ…ガサッ…

戦士「……こんな量…一人で食えっかよ…っ!」

戦士はうずくまり、弁当の入ったカゴを抱える。

戦士「………ちっくしょぉ…っ!」
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/27(水) 19:06:26.70 ID:/oJT/Fwo
それでは帰りますね!また後ほど!!ノシ
703 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 19:28:49.68 ID:2KisyMDO
泣いた
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/27(水) 19:57:00.31 ID:8AJ2QYDO
焦らしてくるな…
続きが気になりすぎる
泣いた(;_;)
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 21:01:36.74 ID:3biiRASO
こ、これは発熱でドライアイになり易いから、目薬さしただけなんだからね!勘違いしないでね!(´;ω;` )ブワワ
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 21:56:48.09 ID:KXULY/Ao
このシーンに合うBGM探してこよう
707 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 22:45:14.58 ID:SOuuwLIo
FF5の思い出のオルゴールだな
読みながら既に鳴ってた
708 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 23:07:29.13 ID:zeLqlgDO
>>707
俺はギターのやつが流れた
709 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/27(水) 23:15:31.87 ID:EXsogyIo
フロントミッションのサントラと真赤な誓い聞いてました
すいません…↓続き
710 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 23:16:15.49 ID:L677a6Io
(゚д゚)
711 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 23:16:40.59 ID:EXsogyIo
――起きて…起きろぉー

戦士「…うぅ…ん」

ガバッ!!

戦士「…!!……おはよう」

盗賊「…お、おはよう」

戦士「悪りぃ、もうこんな時間か…!」

盗賊「…いや」

魔道士「戦士さん起きましたー?」

盗賊「…あ、ああっ!」

魔道士「もう朝ごはん出来ますから〜!」

盗賊「……だ、そうだ」

戦士「…あ、ああ」

盗賊「先に…行ってるぞ」

戦士「おう…」

テクテクテク…
712 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 23:17:35.16 ID:EXsogyIo
戦士「悪い…。寝過ごしちまった…」

召喚士「あ、おはよう!別にいいよ。急ぐわけでもないし…」

魔道士「そうですよ!疲れてるでしょうからゆっくり寝て下さい!」

魔道士は食卓代わりの板に、朝食を載せていく。

盗賊「…どうした?」

戦士「いや、なんか…夢見てた…」

盗賊「…そう」

戦士「何だろうな…?思い出せないけど…」

盗賊「……」

戦士「すっきりしたっつーか……」

召喚士「良い夢だったのかもね…!」

戦士「そう…だな」

魔道士「はい!準備出来ましたっ。食べましょう〜」

召喚士「いただきます!」

盗賊「…いただきます」
713 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 23:18:28.43 ID:EXsogyIo


戦士「さって…と、メシも食ったし…」

召喚士「必要な物だけ持って行こうか」

魔道士「私と盗賊さんはこっち見ますね」

戦士「おう、頼む」

盗賊「…え…と」



戦士「……す、すげぇ」

召喚士「うん…」

戦士「見事な程…ガラクタしかねぇ…」

召喚士「う、うん…」

魔道士「こっちも特に…」

盗賊「…だな」

戦士「はぁー。来た意味なしってか…?」

戦士は後ろに手をつき、足を伸ばしながら溜息をつく。
714 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 23:19:02.48 ID:HUSEIsDO
同一IDにしてやられた…
715 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 23:19:36.97 ID:EXsogyIo
戦士「……まったく」

パサッ…パラパラパラ…

召喚士「それって昨日の…?」

戦士「…そっ」

魔道士「でもぉ…生活必需品もほとんどないんですね…」

戦士「貧乏だったしなぁ…」

召喚士「でも立派な家だよ。温泉もあるし…」

ガバッ!!

召喚士「ど、どうしたの!?」

戦士「……っ!!」

盗賊「…?」

戦士「……これだ…っ!」

魔道士「え?…え…っ!?」

戦士は三人に手記を開いて見せる。

戦士「この手記……始まりは30年前からだ…!」
716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/27(水) 23:41:50.65 ID:oq5pBSI0
もし戦士が童貞であり続けてたら
俺は戦士を童帝と呼ぶ
717 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 23:47:33.59 ID:Eykp5sAO
26歳にもなって童貞とかねーよwwwwwwwwwwww
26歳にもなって童貞とかねーよwwwwwwwwwwww
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/27(水) 23:47:47.60 ID:aDLrPQDO
>>716
とりあえずお前が童貞だと言うことは把握したわ
719 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 23:49:24.56 ID:zeLqlgDO
幼馴染みor盗賊「早く来て…焦らさないで…」
童帝「ゴクリ…!」

魔道士「早く来て…焦らさないで…」
童帝「!?」

どっちがしっくりくるか…
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/27(水) 23:50:30.97 ID:u6BaWMAO
童帝と聞くと王子が頭に浮かんでくる
721 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/27(水) 23:55:29.03 ID:EXsogyIo
○月○日

ようやく―――の奴―――…

ろくでもない――の地――…

しかし、国軍に――は――…

苦労するばかりか―才の協…

寝る間も惜しんでの―事が続…

×月×日

特殊遊撃強襲隊につい――…

別働隊も魔王アンラ・マン―…

だが、ついに白虎先生も討―…

よって私はバーテンと共――…

つまり大元帥はそう仰―――…



戦士「うーん…古い日記はにじんで全然読めねぇや…」

召喚士「本当だね…」
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/28(木) 00:00:55.42 ID:ZDm06jY0
そうだよ…俺は彼女居ない暦=年齢の童貞野郎だよちくしょう;;
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 00:05:58.06 ID:1kCJfUSO
童貞でなにが悪いっ!



だめだよなうん……
724 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 00:06:38.42 ID:dKWukZwo
パラパラッ…

△月△日

息子が旅立つと言いだした。

まだ16であるが故、反対したのだが…。

既に決心は固く、飛び出して行った。

やはり血は争えぬものなのだろうか。

おそらくはもう会う事も叶わぬだろうが、

願わくば、ただ旅の安全を祈る。

どうか同じ過ちを繰り返さぬよう…。



手記はここで終わっている。

戦士「……」

召喚士「…戦士」

盗賊「…」

戦士は静かに手記を閉じた。
725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 00:07:59.43 ID:FboJFQDO
男は三ヶ月やらなかったら童貞に戻るってじいちゃんが言ってた
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 00:10:46.93 ID:TZYTGgAO
なんか召還士パーティーの親ってみんな良い人だな
素直に受け止められなかった過去の召還士達残念
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/28(木) 00:12:12.79 ID:dKWukZwo
すいません…寝させて頂きます!
ご支援ありがとうございました!
体調宜しくない皆様は、安静になさって下さい!><
それではまた…おやすみなさい!ノシ

〜次回予告〜

占い師「戦士の故郷で得た新たな回答…」

占い師「そして…過去との決別…」

占い師「北の地に待ち受ける試練とは…!?」

占い師「次回、第88話【雨、逃げ出した後】」

占い師「この次も、サービス、サービスゥ!」
728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 00:15:23.98 ID:TJ1TuxM0
毎日楽しみにしてる
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 00:16:38.88 ID:UaEUqJc0
乙!!
今日も楽しませてもらった
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 00:17:00.44 ID:TZYTGgAO
>>1


占い師29歳 華の独身か…
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 00:53:09.78 ID:wBfue9k0
>>725
だったら俺は童貞だww
27だから童帝超えww

あ、
>>1
最近、コレが帰りの電車で1番の楽しみだ

エンディングで召喚士&魔道士ちゃんがくっつくまで書いてほしい
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 01:00:49.88 ID:Znci5tAo
>>1
毎日楽しく見てるよ
733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 01:23:40.00 ID:g1qOkQMo
>>1

戦士が幼馴染の幽霊とよろしくして
2.5次元戦士になるのにわずかに期待してたが
現実の前に幻はかくも儚いものよ
734 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 02:29:40.58 ID:zHAAoVso
童帝っていやアレだろ、死んだ恋人に操を立て続ける人類バカ代表の蛮刀使い
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 02:31:10.76 ID:Axa4aGIo
ウェイクアップ!
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/28(木) 12:15:17.34 ID:yV.RTIwo
今日も楽しみだ。
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 15:38:19.73 ID:VFYaLYDO
ここで>>1登場

738 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/28(木) 15:45:58.58 ID:b2TwsFAo
│    _、_
│  ヽ( ,_ノ`)ノ 残念、それは私のおいなりさんだ。
│ へノ   /
└→ ω ノ
      >
739 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 15:46:04.55 ID:G.WWCI2o
  __
  /。 \
 |ノ ゚|
 ノ ゴ ハ
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 15:46:06.63 ID:8NTLHSE0
  __
  /。 \
 |ノ ゚|
 ノ ゴ ハ
741 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 16:24:56.21 ID:.VzDprM0
  __
  /。 \
 |ノ ゚|
 ノ ゴ ハ
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 16:27:16.40 ID:cA8IHJAo
(Цc゚。)ミ
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/28(木) 16:32:18.65 ID:Heo6YZ.o
この流れは…一体?wこんにちは!ノシ
本日もご支援ありがとうございます!↓続き
744 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:33:10.69 ID:Heo6YZ.o
ボーッ…

戦士父「たかが16の小僧に何が出来ると思ってんだ」

戦士「うるせぇ!俺の勝手だろうがっ!!」

戦士父「焦って進んだ道が正しいとは限らん」

戦士「んな事分かってんだよ!」

戦士父「今の生活から逃げるのか…?」

戦士「そうじゃない!俺は自分のやりたい道を…」

戦士父「その道が本当に自分の道なのか?」

戦士「ああ…。そうだよ!」

戦士父「分かってねぇな…。もう一度頭冷やして…」

戦士「分かってねぇのはどっちだ!!」

戦士父「……勝手にしろ!」

戦士「ああ!するさ…!!」

戦士父「だが、二度とこの家には戻るな…!」

戦士「ハナっからそのつもりだ。あばよ…!」
745 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:34:02.32 ID:Heo6YZ.o
ボーッ…

戦士「……」

テクテクテク

召喚士「どうした…?ボーっとして…」

戦士「ん、ああ……」

戦士は外壁に寄りかかり、青空を見つめる。

召喚士は水の入った器を手渡し、戦士の横に腰掛ける。

召喚士「親父さんの事…?」

戦士「別に、嬉しくないわけじゃねーんだ…」

召喚士「……」

戦士「ただ、俺は何にも分かってなかった…」

召喚士「……うん」

戦士「親父の素性すら、知らなかったんだもんな…」

召喚士「若かったんだよ…きっと…」

戦士「……バカだっただけさ」
746 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:34:55.66 ID:Heo6YZ.o
テッテッテ…

魔道士「戦士さーん!」

戦士「んー?」

魔道士「この辺の本はどうしますー?」

魔道士は何冊かの本を抱え、玄関より顔を出す。

戦士「どれ…」

召喚士「見た限りじゃ、専門書が多かったよ」

スタスタ…

戦士「ふーん…」

戦士は書物を受け取り、表紙を見比べる。

戦士「槍術書…?」

召喚士「親父さん…国軍一の槍使いって言ってたよね」

魔道士「バーテンさんが言ってましたね…」

戦士「槍…ねぇ…」

戦士は槍術書をパラパラと捲り読む。
747 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:35:57.82 ID:Heo6YZ.o
召喚士「そういえば戦士って槍は…?」

戦士「んー…あんま使った事ないなぁ」

盗賊「……」

戦士「人並みじゃねーかな」

魔道士「才能あるんじゃないですか?」

召喚士「そうですね。国軍一番槍の息子だもん」

戦士「そーかねぇ…。あんま好きじゃないけど」

召喚士「そうなの?」

戦士「どっちかってーと、近接武器のが得意だな」

盗賊「……」

魔道士「普段は剣か斧ですもんね!」

戦士「そうだなぁ…」

召喚士「でも戦士って凄いよね!」

戦士「んー?」

召喚士「あらゆる武器は一通り使いこなせるじゃん!」
748 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:36:49.86 ID:Heo6YZ.o
戦士「使いこなせてねーよ。嗜み程度だって…!」

魔道士「剣と斧と槍と…」

盗賊「…飛び道具…短剣…刀」

召喚士「体術と…前に弓も使ってたよね?」

戦士「だから、どれも一応って話であって…」

魔道士「でも凄い事ですよ!」

盗賊「…うん」

召喚士「改めて考えると…ほんと凄いな」

戦士「なんだよ、お前まで…」

盗賊「……凄い」

戦士「何なんだよ急に…。気持ち悪りぃ…」

魔道士「尊敬〜!」

召喚士「尊敬ー!」

盗賊「…尊敬ー!」

戦士「や、やめろっ!!」
749 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:37:40.65 ID:Heo6YZ.o
ドサッ

戦士「よし…。これでオッケー」

魔道士「これ全部捨てちゃうんですか?」

戦士「残しておいてもしょうがねーしな…」

盗賊「…」

戦士「ガラクタばっかりだし…」

召喚士「必要な物は確保したしね…」

戦士「もうこの家に来る事もねーだろ…」

盗賊「…良い…家だけどな」

戦士「…まぁな」

召喚士「…また来ようよ!みんなで!」

魔道士「そうですよっ!」

戦士「……」

盗賊「…それがいいと…思う」

戦士「……そうだな」
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 16:37:58.01 ID:Y9G.Kgwo
槍かぁ蜻蛉切りか
751 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:38:33.89 ID:Heo6YZ.o
〜幼馴染の家、外〜

戦士「……」

召喚士「じゃあ俺達はここで待ってるから…」

戦士「おう…。すぐ戻るわ…」

コンコン…カチャッ…パタン

盗賊「……」

魔道士「…」

召喚士「幼馴染さんは…戦士にとって特別な人なんです」

盗賊「……みたいだな」

召喚士「戦士もずっと葛藤してました…。過去の自分に…」

魔道士「…言ってくれれば…良かったのに」

召喚士「そうですね。でも…こればかりは彼自身が…」

魔道士「……」

召喚士「戦士が一人で…越えなきゃいけないんです…」

盗賊「…うん」
752 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:39:48.04 ID:Heo6YZ.o
〜幼馴染の家〜

幼馴染父「もう行くのか…?」

戦士「…はい」

幼馴染父「荷物は片付いたかね…」

幼馴染父はティーカップを運びながら口を開く。

戦士「ええ…。お陰様で…」

幼馴染父「そうか…」

戦士「……」

幼馴染父はティーカップをテーブルの上へ置く。

戦士「…いただきます」

幼馴染父「……」

カチャッ…コクッ…コクッ…

戦士「……」

幼馴染父「……」

しばし二人の間には沈黙が流れる。
753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 16:40:57.95 ID:hBz6b7s0
蜻蛉って言われると示現流しか出てこないな
槍といったらやっぱ李書文で有名な八極拳?
754 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:41:20.81 ID:Heo6YZ.o


戦士「では…行きます」

幼馴染父「うん。最後に…」

戦士「勿論です。行きましょう」

二人は席を立ち、家を出る。

ガチャッ…パタンッ

魔道士「戦士さん…」

盗賊「……」

戦士「…」

召喚士「おはようございます」

幼馴染父「おはよう。君達も良かったら…」

召喚士「…はい。そのつもりです」

テクテクテク…

戦士と幼馴染父を先頭に、丘の上の教会へと足を進める。

教会の脇にある丘に、幾つもの墓が並んでいる。
755 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:42:22.90 ID:Heo6YZ.o
ザッザッザ…

雑草もなく綺麗な墓は、以前と変わらず毎日清掃されている。

戦士「……」

幼馴染父「ここが娘の墓だよ」

召喚士「…はい」

魔道士と盗賊は静かに目を瞑る。

戦士が墓前に座り込み、墓を見つめる。

戦士(………ありがとう)

目を閉じると墓地には静寂な、

そよ風で動く木々の微かな音だけが過ぎる。

戦士「…」

戦士は首にぶら下げたお守りを取り出し、中を開ける。

戦士「……あれ…?」

盗賊「…?」

戦士「……ない」
756 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:43:23.71 ID:Heo6YZ.o
召喚士「…どうしたの?」

戦士「いや…ここに入れて置いた…」

魔道士「何か…無くしたんですか?」

戦士「貰った手紙と一緒に入ってた…四葉のクローバー…」

幼馴染父「……」

戦士「ここに入れておいたんだけど…」

召喚士「どこかで落とした!?でも…それはないか…」

戦士「ああ。しっかり閉まってるし…枯れちまったのかな」

幼馴染父「役目を終えたのかもしれないね」

戦士「役目……」

幼馴染父「うん。見守る必要のないくらい、強くなった…」

盗賊「……」

幼馴染父「そういう事なのかもね…」

戦士「そんな事……っ」

言葉を発しながら、戦士は幼馴染父に続き、立ち上がる。
757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 16:44:03.43 ID:.VzDprM0
某拳法漫画で李書文のことやってたけどあれはありえないと思った
触っただけであぼーんってどいうことだよ・・・
758 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:44:13.94 ID:Heo6YZ.o
幼馴染父「……」

盗賊「……」

幼馴染父「何だろう…不思議なんだが…」

盗賊「…?」

幼馴染父「髪の色や瞳の色…性格なんかも違うと思うが…」

盗賊「……」

幼馴染父「娘に似ているんだ…雰囲気なのかな…」

戦士「そ…そうですか?」

幼馴染父「いや、親の贔屓目かもしれんな。こんな美人と比較して…」

盗賊「!?そ、そんな事…っ!」

幼馴染父「宜しくね。戦士君を……」

盗賊「あ…っ、は……はい!」

幼馴染父「君らも」

召喚士「…はい!」

魔道士「頑張りますっ!」
759 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:45:08.84 ID:Heo6YZ.o
戦士「…また。…また来ますから!!」

幼馴染父「うん。待ってるよ…!」

幼馴染父はニッコリと笑い、教会を後にした…。

召喚士「いい人だね…」

戦士「ああ…。昔からずっと世話になりっぱなしだよ…」

盗賊「……」

魔道士「美人ですって!良かったですねっ、盗賊さんっ!」

盗賊「ちち…違…っ!!」

召喚士「さぁ、行こうか!」

戦士「ああ。ありがとうな!!」

魔道士「いいえっ!こちらこそ!エヘヘ!」

盗賊「…うん」

戦士「あ…そうだ。ちょっと寄り道していいか…?」

召喚士「…?」

戦士の案内で一同は教会の裏手より山の中へ進む。
760 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:46:38.11 ID:Heo6YZ.o
ザッザッザッザッザ…

戦士「…着いた」

魔道士「……うわぁ!!」

召喚士「す、すご…っ」

盗賊「……綺麗」

四人の眼前には、美しい池が広がる。

戦士「俺らの秘密の場所でな……」

テクテク…

戦士「よくこのあたりで……!?」

召喚士「…あ…っ」

魔道士「ウ…ウソ…!!」

盗賊「…これ…全部」

ザッザッザ…

戦士「……四葉の…クローバー…!?」

池のほとりの一画に、四葉のクロバーが広がっていた…。
761 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:47:57.25 ID:Heo6YZ.o
召喚士「不思議な事もあるもんだね…」

魔道士「きっと…幼馴染さんが…」

ザッ

戦士「丁度この辺だった……」

戦士はクローバーを一つ摘み取り、クルクルと指で回す。

戦士「二人で弁当食って…昼寝して…」

盗賊「……」

戦士「自分の夢…語り…あったりし…て……」

ザッザッザ…トスッ

盗賊「……良い眺めだ。美しい」

戦士「………ああ」

魔道士「召喚士さん。先行ってましょうか」

召喚士「…そうですね」

魔道士「村の入り口で待ってますから…」

戦士の隣に腰掛けた盗賊がそっと微笑んだ。
762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/28(木) 16:49:16.79 ID:yV.RTIwo
昨日はニヤニヤの日。
今日は涙腺が緩む日か…
763 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:49:39.10 ID:Heo6YZ.o


戦士「悪いな!待たせちまって…」

召喚士「ううん。行こうか!」

魔道士「忘れ物はないですね?」

盗賊「…うん。あ……」

魔道士「何か忘れましたか?」

盗賊「…ううん。違うんだけど」

盗賊は腰に付けた巾着を漁る。

盗賊「…ん。二人…にも」

魔道士「あ…クローバー!!」

召喚士「…お守りですね」

盗賊「…ん」

召喚士と魔道士はクローバーを受け取り、

各々大事にしまい込んだ。

盗賊「…さぁ、行こうか」
764 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:50:46.23 ID:Heo6YZ.o
〜迂回の道〜

戦士「いやぁ…!今日も天気が良くて最高だぁ!!」

魔道士「すっかり元気になりましたね。戦士さん…ボソボソ」

召喚士「そうですね。やっぱり戦士はああじゃないと…ボソボソ」

戦士「おい、何二人でイチャイチャと……」

召喚士「してないっ!」
魔道士「してませんっ!!」

戦士「おー…同時にハモっちゃって…。仲が宜しいです事…」

魔道士「そっ、そういう戦士さんだってですね…」

盗賊「しっ!!」

召喚士「!?」

戦士「……どうした?」

盗賊の声に三人は即座に身構える。

盗賊「…左の物影だ。…何かいる」

戦士「…分かった」
765 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:51:43.82 ID:Heo6YZ.o
召喚士「魔物かもしれない…気をつけて」

盗賊「戦士…。後ろを頼む」

戦士「おう」

ザッ…ザッ…ザッ…

盗賊「はっ!!」

シュバッ…ドスゥッ!!

盗賊の放ったクナイは影をかすめ、背後の木に突き刺さる。

盗賊「何者だ!!出て来いっ!!」

ガサガサッ…

オーク「すすす…すいません。オラ…」

魔道士「あれ…!?この魔物さん…」

盗賊「…!!…昨日の!?」

オーク「あぁっ!昨日の人間さん!!」

物影よりゆっくりとオークが姿を現す。

召喚士「この魔物が…昨日お二人が見たっていう…」
766 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:52:36.38 ID:Heo6YZ.o
オーク「ひいっ!すいませんすいません!」

戦士「いや…別に何もしてねぇが…」

魔道士「やっぱり…悪い魔物さんではないみたいですね」

盗賊「……ふー」

盗賊は溜息をつき、木に刺さったクナイを引き抜く。

戦士「お前さんは何者なんだ?」

オーク「オラ…オークと言います。こう見えても魔物です…」

戦士「見りゃ分かるよ…」

オーク「オラ…逃げてたら道に迷って…ううぅ…っ」

盗賊「……」

召喚士「逃げてた…?追われてたんですか?」

オーク「いやぁ…。魔王軍から逃げてきたんです…」

召喚士「魔王軍から…!?」

盗賊「…逃亡か」

オーク「…ええ。…ううぅ」
767 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:53:30.58 ID:Heo6YZ.o
戦士「魔物が逃亡?変な話だな…」

オーク「変じゃねぇです。魔王軍の奴らは怖いです」

召喚士「怖い…」

オーク「オラ…もう戦ったりしたくねぇです…」

戦士「!?…魔物なのに感心だな」

魔道士「良い事じゃないですかっ」

オーク「でもぉ…魔王軍の偉い奴は戦えと言うんです」

盗賊「…魔物も人間も…同じか」

オーク「オラ…、もうイヤで逃げてきたんです」

召喚士「…なるほど」

戦士「本当だろうな…?」

オーク「ウ、ウソじゃねぇです!本当です!!」

魔道士「嘘ついてるようには見えませんよ…?」

盗賊「…ああ」

召喚士「そうですね。俺もそう思います」
768 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:54:33.89 ID:Heo6YZ.o
戦士「まぁこんなドン臭い奴がスパイにも思えないわな…」

オーク「ううぅ…」

魔道士「と、とにかくこんな所にいたら…危ないですよ!?」

召喚士「確かに。あっという間に国軍の餌食に…」

オーク「うへぇっ!!」

戦士「ワーカーもウロウロしてっしな…」

オーク「オ…オラどっ、どうしたら…!?」

盗賊「…どうする?」

召喚士「うーん……」

戦士「助けてやりてぇが…どうすっかなぁ…」

魔道士「と、とりあえず一緒に…」

召喚士「……そうしたいところですけど」

戦士「魔物と仲良く歩くってワケにゃいかんしなぁ」

召喚士「……ならば、手段は一つ!」

オーク「…?」
769 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:55:29.29 ID:Heo6YZ.o


テクテクテク…

魔道士「キツくないですかぁ…?」

オーク「だ、大丈夫です」

戦士「なるほどなぁ…。こうしてりゃ俺らがオークを…」

召喚士「そっ!捕らえて連行してるように見えるでしょ?」

盗賊「…うん」

魔道士「ごめんなさい…!こんな形で…」

オーク「いえいえ!オラ…すげぇ感謝してるです!」

パッカパッカパッカ…

召喚士「!?国軍だ……!」

戦士「自然にな、自然〜に…!」

国軍の馬が四人の前に停まる。

剣兵長「……」

召喚士「ど、どうも…」
770 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:56:22.83 ID:Heo6YZ.o
剣兵長「何だソイツは?」

戦士「さっき、とッ捕まえた魔物っす」

剣兵長「……」

召喚士「この先の村で悪さしてて…ははっ…」

剣兵長「…オークか?」

ザッザッザ

オーク「ひ…ひえぇ…っ!」

魔道士「あ、あの……」

剣兵長「こんな所にオークとは珍しいな」

召喚士「そ、そうなんですよ!はははっ!」

戦士「そんじゃ先を急ぎますんで…」

テクテクテク…

剣兵長「おい、待て」

盗賊「…!?」

召喚士「な、何でしょうか…?」
771 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:57:19.51 ID:Heo6YZ.o
ザッザッザ…

剣兵長はじっとオークを見つめる。

オーク「オ…オラ……」

剣兵長「どうも怪しいな」

魔道士「ふぇっ!?」

戦士「な、何がですかい?はははっ!」

剣兵長「…お前らがだよ」

ジャキッ

召喚士「!?」

剣兵長「おいっ!!」

ダダッ!!

剣兵「ははっ!!」

剣兵長「おっと…。抵抗するなよ?」

盗賊「…」

盗賊は柄に構えた手を下ろす。
772 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:58:10.94 ID:Heo6YZ.o
剣兵長「まとめて連行するぞ」

召喚士「!?」

魔道士「そんなっ!!」

剣兵長「コイツらを馬車に乗せろ!」

剣兵「ははっ!」

ザッ

戦士「…どうする?」

召喚士「……仕方ない。言う通りにしよう」

戦士「ヘタに逆らったら死罪モンだし…賢明だな」

盗賊「…」

剣兵達は手際よく、召喚士達を捕らえ馬車に乗せる。

剣兵長「よし、引き返すぞ」

剣兵「ははっ!!」

ザッザッザ…ガシッ…パッカパッカパッカ…

後ろ手に縛られた一同は馬車に揺られ、連行される。
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/28(木) 16:58:26.93 ID:yV.RTIwo
無礼者!この方をd(ry
774 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/28(木) 16:59:46.48 ID:Heo6YZ.o


魔道士「うぅ…っ」

盗賊「…どこに…向かってるんだ?」

戦士「おそらく司令部だろうな…」

召喚士「うん……」

魔道士「司令部って北方の本拠の…?」

召喚士「ええ……」

戦士「くっそぉ…。面倒な事になっちまったぜ…」

オーク「ああ、あの…オ、オラ達どうなっちまうんです?」

召喚士「殺される事はないと思いますが…」

戦士「いや、お前は分からんぞ」

オーク「ひえぇ!そ…そんなぁ…」

召喚士「大丈夫です!俺が話してみます!」

戦士「そうだな。朱雀先生の肩書きでなんとか…」

盗賊「……ああ」
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2010/01/28(木) 17:01:49.50 ID:Heo6YZ.o
書き溜め終了…。働いてきます
最近投下ペース遅くてすいません…もっと頑張らないと!
776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/28(木) 17:03:52.55 ID:toXZ/1Mo
ペースは気にしなくていいよっ
毎日投下してくれる分で十分楽しませてもらってます
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 17:14:03.74 ID:TJ1TuxM0
頑張るなら仕事とかリアルの方を先にな
楽しんで書いてもらった方が俺も素直にwktk出来る
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 17:17:52.65 ID:G.WWCI2o
>>1が無理をしてるんじゃなかろうかと思いながら読むのは、たしかに辛いぞ

俺に配慮して無理しないペースでゆったりやれよコラ!
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 17:22:23.07 ID:g1CbrBUo
なんとなくクローバポイント思い出した
780 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 17:43:18.61 ID:qUs8tr2o
よるよるかわいいよよるよる
781 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 18:03:48.90 ID:fFCtZ1Eo
教会の裏の所で鳥肌たった
782 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 19:26:58.36 ID:1GDg9Pg0
※鳥肌注意
783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 19:29:02.73 ID:aaMJzVko
鳥肌実がどうかしたのか?
784 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 20:11:04.91 ID:ScZ1/nso
毎年春になると誰もいない秘密の場所にはクローバーが生えるんだろうな
チロヌップのきつねのような悲しい女だ
785 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/28(木) 20:18:11.91 ID:.VzDprM0
>>784
そして幼馴染の幻影が四葉のクローバーを摘んでいるんですね
786 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/28(木) 21:14:38.23 ID:ZDm06jY0
いつからだろうか…他人の恋愛話を長く読むのが辛くなったのは…
特に恋愛が実り始めたら…
これがハードモードか…敵は強いな…
787 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/28(木) 21:19:08.31 ID:5JMHGcSO
>>377
788 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/28(木) 22:51:01.16 ID:4.er34E0
そろそろ>>1が召喚されるかな?
789 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/28(木) 22:51:46.24 ID:TZYTGgAO
最近良心的な魔物をよく見かけるが
この世に生まれ めぐり合う奇跡
すべての偶然があなたへと続く
790 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga]:2010/01/29(金) 00:00:03.58 ID:ONn5AxAo
こんばんは!ローカルルールが変わったみたいですね
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/9240000003/

次スレから移動すればおkですかね?↓続き
791 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 00:00:48.52 ID:ONn5AxAo
パッカパッカパッカ…

戦士「見えてきたぜ…」

戦士の声に反応し、一同が小さな窓から景色を眺める。

正面にそびえる山まいに無数の塔が高く伸びている。

召喚士「北方…司令部です」

先程の晴れ模様とは裏腹に、どんよりとした空が、

そびえる要塞の色合いを、更に暗く見せる。

盗賊「……」

魔道士「あれが…司令部」

オーク「う…うぅ…っ!」

剣兵「無駄口を叩くな」

戦士「…けっ」

パkッカパッカパッカ…

召喚士「……」

馬車はゆっくりと司令部の正門を潜り進んだ。
792 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 00:01:51.51 ID:ONn5AxAo
〜北方司令部〜

剣兵「降りろ」

ザッ…

剣兵長「武器はこれで全部だな?」

剣兵「ははっ!」

剣兵長「奥へ運べ」

剣兵は四人の武器をまとめ、奥へと去っていく。

剣兵長「よし、いいぞ。縄を解いてやれ」

シュルシュルッ…

召喚士「ふー…っ」

魔道士「あ、あの…オークさんは?」

剣兵長「こいつは魔物だ。このまま処断する」

召喚士「ちょ、ちょっと待って下さい!!」

剣兵長「…?」

召喚士「その魔物は…決して悪い魔物ではないんです!」
793 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 00:02:43.53 ID:ONn5AxAo
オーク「オラは…オラは…っ」

盗賊「……」

剣兵長「どうしてそのような事が分かるか!」

戦士「でもな、実際……」

剣兵長「魔物は魔物だ。それ以外の何でもない!」

魔道士「違うんですっ!」

召喚士「魔物にだって…心の通った者がいるんです!」

オーク「う…ううぅ…!」

剣兵長「貴様ら…?まさか、魔物が化けておるのでは…?」

剣兵「!?」

ジャキッ…

戦士「そんな風に見えるかっての。…バカか」

盗賊「……もういい。…力ずくで」

召喚士「…それはダメです」

国軍の兵士が取り囲む中、召喚士が足を一歩前に進める。
794 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 00:03:21.50 ID:ONn5AxAo
召喚士「…俺は、こういう者です」

チャリッ…

召喚士は首に下げた朱雀の紋章を剣兵長へ見せる。

剣兵長「何だそれは…?」

テクテクテク…

剣兵長「こ…これは…っ!?」

召喚士「朱雀先生…。名を召喚士と申します」

剣兵「!?」

剣兵長「す…朱雀先生…!?」

ババッ!!

剣兵「本物…ですか!?」

剣兵長「わっ、分からん…!至急司令に報告をっ!!」

剣兵「ははっ!!」

タッタッタッタッタ…

剣兵長「上へ承認を取ります。それまで今しばらくお待ちを…!」
795 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 00:04:21.77 ID:ONn5AxAo


戦士「…まだかぁ?」

盗賊「……」

魔道士「オークさん…大丈夫ですか?」

オーク「オラ…大丈夫です。すいません」

タッタッタッタッタ…

一人の剣兵が走り、戻って来る。

カツカツカツカツカツ…

戦士「あ……っ!!」

召喚士「……先日はどうも」

二人の男が歩き、近づいて来る。

魔道士「そうですよ!北方司令部なんだから…!」

盗賊「…当然だな」

北方司令「北関以来だな…。元気そうで何より」

参謀「先日はご協力ありがとうございました」
796 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 00:05:20.20 ID:ONn5AxAo
北方司令「何をしておる!丁重に持て成さぬか!」

剣兵長「は、ははっ!!」

召喚士「司令、実は一つご相談が…」

北方司令「…ん?」

参謀「何でしょうか?」

召喚士「……あ、あの」

召喚士はちらりとオークを見る。

オーク「ううぅ……」

〜司令部、二階〜

ザッザッザ…

北方司令「殺伐とした所であろう…」

召喚士「まぁ…そうですね」

参謀「これが北方です…」

戦士「南方とは大違いだな…色々と」

魔道士「そうですね…」
797 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 00:07:21.34 ID:ONn5AxAo
召喚士「文化の違いもあるけど…。一番は…」

北方司令「魔物との遭遇率だろうな…」

召喚士「ええ…」

参謀「南方は魔物が少ない地域です」

戦士「だからこそ皆、陽気に生きてるんだろうな」

魔道士「そっか…。北は……」

参謀「常に緊張が絶えません」

戦士「だからみんなしっかりしてんだろうな」

召喚士「優秀な人にしか任せられないからね…」

参謀「それは買い被りすぎかもしれませんよ?」

魔道士「…え?」

参謀「逆に見れば、いつ死んでもいいような連中…」

北方司令「そんな輩でもいいって事さ…」

召喚士「……」

盗賊「……」
798 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 00:08:42.12 ID:ONn5AxAo
ザッザ…ガチャッ

北方司令「さ、入ってくれ」

〜司令室〜



北方司令「成程。南方からここへ…か」

参謀「南方司令部は元気でしたか?」

参謀は四人の前に、コーヒーと茶菓子を置く。

戦士「元気も元気でしたよ…!」

参謀「もう久しく会っていないが…面白い連中ですよ」

盗賊「…うむ。全くだ」

北方司令「あっちは良い所だ。ここと違い気候も暖かく…」

召喚士「ええ…」

戦士「コッチは相変わらずですかい?」

北方司令「ああ。先日も防衛線があってな…」

参謀「白虎先生率いる、召喚隊のお世話になったばかりですよ」
799 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 00:12:13.66 ID:ZlgL46DO
夜中まで更新お疲れさまです
800 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga]:2010/01/29(金) 00:12:41.78 ID:ONn5AxAo
ここまでです…言った傍から全然進んでないよ…うわーん!
いつもご支援&ご愛読頂きまして、ありがとうございます!
801 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 00:23:35.79 ID:07/oDAU0
おつかれ、自分のペースで続けりゃよかたい
こっちはタダで読んでんだし文句つける道理がねぇ
802 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga]:2010/01/29(金) 00:32:32.00 ID:ONn5AxAo
〜オマケ〜

チュンチュン

眼鏡「んー…。今日も良い天気だ」

テクテクテク…

眼鏡「…ん?」

野良犬「くぅ〜ん…くぅ〜ん」

眼鏡「……」

野良犬「くぅ〜ん…くうぅ〜ん…」

眼鏡「………」

野良犬「…きゅうぅぅ〜ん…ジーッ」

眼鏡「……分かったよ。はぁ」

テクテク…ガシッ…ナデナデ

野良犬「キュンキュン!!」

眼鏡「…食事代かさんできたな。……頑張ろう」

それではおやすみなさい!ノシ
803 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 00:33:33.39 ID:5a2UZ2Eo
毎日こんだけ進んでて文句あるはず無かろうに
804 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/29(金) 00:42:39.71 ID:0EU9xUc0
南方司令部の奴らって、魔物が少ない地域に住んでるにしては自棄に強いな
805 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 00:48:28.52 ID:1Fr1TUso
>>1乙!
十分進んでるぞー!
つーか毎日進みすぎて数日抜けたら追いつくのが大変なぐらいだ
806 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 00:59:09.58 ID:en6icMDO
明日からリアル西方に行くものだが

俺のここ3ヶ月の楽しみでもあり続いててくれるのがこれ以上ない
あっちでも見るから無理しない程度にな


あ、アヌビスにはよく言っとく
807 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 01:00:05.39 ID:gAguy6SO
>>1乙!
物書きはドライブと一緒。
少しでも速く終着点に行こうと焦っても
その焦りのお陰で、道中にてスピード違反や、事故を起こして仕舞っては
急いだ意味など、全くなくなるよね。
それなら、焦らずきちんと安全運転でお願いします。
808 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/29(金) 01:29:41.09 ID:RTcQ9Gk0
>>806
無事帰って来いよ。
809 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 01:56:14.51 ID:c/UOm6AO
>>1

北方と聞くとアームストロング少将を思い出す
810 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 13:41:29.19 ID:ZlgL46DO
いったい読者何人くらいいるんだろ?
811 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/29(金) 13:48:17.22 ID:YhPfx.Qo
見てる人の中で、実際に書き込む人の数は0.2%らしい。
812 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 13:57:21.65 ID:ew8wH.wo
絵師が何か書いてカウント可能なロダに上げてみたら?
813 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga]:2010/01/29(金) 14:48:44.75 ID:mAzIj3.o
こんにちは!ノシ
皆様のありがたいレスに救われます…感謝!

>>806
神官「王子を宜しくお願い致します。何かと敵が多いもので…」

それでは微弱ですが↓続き
814 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:49:56.03 ID:mAzIj3.o
魔道士「召喚隊が…!?」

召喚士「そういえば南方で聞きましたね」

戦士「国軍もご苦労様なこった…」

北方司令「まぁ、それが仕事だからな」

召喚士「戦闘はもう終了したんですか?」

参謀「ええ。北関以来、小規模戦闘が続いてまして…」

盗賊「……」

参謀「先日の召喚隊においてようやく一段落です」

北方司令「小さな小競り合いは今も続いておるがな」

魔道士「なるほど……」

戦士「魔王軍も無尽蔵だな。まったく…」

盗賊「…躍起になっておるのかもしれんな」

参謀「いや、意外とそうでもないかもしれませんよ?」

召喚士「…?」

北方司令「先の北関において、大軍を叩いたであろう?」
815 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:50:47.47 ID:mAzIj3.o
魔道士「ええ…」

北方司令「その後中規模以上の侵攻は皆無になった」

戦士「ほう。奴らも駒を失ったか?」

参謀「分かりません…。しかし可能性はあります」

北方司令「奴らの戦力など到底把握は出来んからな…」

召喚士「把握……」

北方司令「…ん?」

召喚士「あ、いえ…。どうぞ…」

参謀「現状は小隊…およそ50程度の魔物が侵攻してます」

参謀は机上に地図を広げ、棒でなぞる。

参謀「主にはここ、司令部と北関の間…」

戦士「故郷の村と、山を挟んでの北側か…」

北方司令「うむ」

参謀「どちらかと言うと司令部よりですね」

魔道士「北関は大丈夫なんですか?」
816 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:51:25.33 ID:mAzIj3.o
参謀「ええ。奴らも前回の失敗に警戒しているようです」

北方司令「数は少ないが、質の良いワーカーを揃えておる」

盗賊「……」

参謀「最寄の街にワーカー向けの宿舎を建造致しました」

戦士「ほー…」

参謀「これにより、ワーカー達は無料で寝泊りでき…」

北方司令「プリーストもおるし、容易に金が稼げる…と言う事だ」

召喚士「それは便利ですね」

参謀「現在は数十名のワーカーが滞在しております」

魔道士「その人達が関を守ってくれてるんですねっ」

北方司令「そういう事だ」

盗賊「……」

北方司令「だがな…。こちらとて……」

参謀「指をくわえて静観しているわけには参りません」

戦士「だよな…」
817 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:51:54.22 ID:mAzIj3.o
参謀「近日中に討って出ます」

魔道士「!!」

召喚士「討伐ですか?」

参謀「ええ」

北方司令「しかしこちらも数で押せるわけではない」

戦士「どうすんだ?」

参謀「……カウンターです」

盗賊「!?」

魔道士「カウンター…ですか?」

北方司令「つまり…相手の侵攻を逆手に取るのだ」

北方司令は地図を指差し、四人の顔を見る。

戦士「ええと…。つまり…」

参謀「魔王軍の侵攻を此処一箇所へ集中させます」

盗賊「…手段は?」

参謀「司令部の兵を北関へ向かわせます」
818 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:52:06.24 ID:mAzIj3.o
戦士「はぁ!?」

召喚士「……なるほど!」

魔道士「つ、つまり…?」

召喚士「兵が北関へ移動すれば当然ここは…」

北方司令「……手薄」

戦士「そうか!ただですら奴らはここを狙ってるんだ」

召喚士「手薄になれば隙が生じる…」

魔道士「そこに…魔王軍が攻めてくるわけですね…!」

参謀「当然残りの数では防衛は極めて困難でしょう」

北方司令「例えこの要塞じみた司令部といえどな…」

戦士「それじゃ意味が……」

召喚士「北関の…ワーカー…!」

参謀はニヤリと笑う。

参謀「流石ですね。朱雀先生…!!」

召喚士「北関のワーカーをこちらに集結させ…」
819 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:52:16.12 ID:mAzIj3.o
スーッ……トントン

北方司令「一挙に殲滅する…!」

北方司令は指差した地図を動かし叩く。

参謀「その後は残党を狩りつつ、前線を押し上げます」

戦士「押し上げる?何の意味が…?」

北方司令「そうすれば…失われた道が拓けるのさ!」

北方司令は地図上の指を東になぞる。

魔道士「!!」

盗賊「…こ、ここは」

召喚士「……東の海峡か」

参謀「ここさえ繋がれば、東西の防衛ラインが整います」

戦士「海峡って…ミノタウロスの…!?」

召喚士「地獄の…壁か…」

北方司令「ふふっ」

召喚士が呟くと、北方司令はニヤリと笑った。
820 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:52:27.77 ID:mAzIj3.o
参謀「さて前置きが長くなりました。本題を申し上げます」

召喚士「……いいですよ」

魔道士「…?」

参謀「…ほう」

召喚士「協力しましょう」

参謀「…お話が早くて助かります」

北方司令「皆も宜しいか…?」

盗賊「…当然」

戦士「そんな話聞かされたら、断れねぇよ!」

参謀「それが狙いですからね…!ふふっ」

魔道士「もうっ、イジワルですね」

召喚士「但し…。一つ条件があります」

北方司令「…伺おう」

821 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:52:41.20 ID:mAzIj3.o
〜北方司令部、地下〜

カツンカツンカツン…

召喚士「……」

衛兵「こちらです」

参謀「にわかには信じられませんが…」

カツンカツン…

オーク「あ…っ!!」

ガチャッ!!…ギイィィッ

召喚士「…大丈夫ですか?」

オーク「オラ…何ともねぇです!」

参謀「このような所に拘束し、申し訳ありません」

オーク「い、いえっ!滅相もねぇです!!」

召喚士「ではお約束通り、オークさんの拘束を…」

参謀「…解きましょう。しかし……」

オーク「…う、うぇ?」
822 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:52:53.41 ID:mAzIj3.o
参謀「この姿では…他の兵に混乱が…」

召喚士「た、確かに……」

オーク「う、ううぅ…」

〜北方司令部、二階〜

北方司令「戻ったようだな」

戦士「おっ、無事終わったか?」

召喚士「うん。後は……」

盗賊「…?」

〜備品室〜

カチャッ…

参謀「失礼します」

室内には二人の男が座っている。

北方司令「ちょっと防具一式を一つ貰うぞ」

魔道士「あっ…!!」
823 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:53:04.11 ID:mAzIj3.o
左翼長「おう!」

戦士「弓のおじさん!」

盗賊「…どうも」

騎士長「君達は北関での……?」

召喚士「ご無沙汰しております」

参謀「これで宜しいですかね?」

ガチャガチャッ…

北方司令「サイズの一番大きな物はそれしかないな…」

召喚士「早速着てみようか」

ノソッ…

オーク「は、はいです…」

左翼長「ま、魔物!?」

戦士「ちょ、ちょっと…ワケありでね!ははっ…!」

オークは容易された甲冑に身を包む。

参謀「サイズはまぁ…なんとか大丈夫ですね」
824 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:53:17.54 ID:mAzIj3.o
魔道士「あとはこの兜を着けて…と」

召喚士「フルフェイスのヘルムか…」

戦士「な、なんだか逆にアヤしくねーか…?」

盗賊「……」

魔道士「出来ましたー!」

北方司令「まぁ、パっと見は魔物と分からんだろう…」

オーク「おお…カッコイイです。オラ感激です」

騎士長「随分弱々しいオークだな…」



左翼長「そうか…。親父の事、知っちまったのか…」

戦士「ええ…」

左翼長「すまんな。悪気があって隠してたワケじゃねーんだ」

左翼長はタバコをくわえ、火をつける。

戦士「…それは分かってる」
825 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:53:32.25 ID:mAzIj3.o
左翼長「俺もアイツも国軍じゃ特殊な部隊でな」

盗賊「……」

左翼長「当時の事は今でも機密事項さ…」

魔道士「何か…理由があるんですか?」

北方司令「ああ。すまんな」

召喚士「いえ…」

左翼長「司令。いいかね?」

北方司令「…ん?」

左翼長「一番槍の息子だ。いいだろ?」

北方司令「ああ…。そりゃあ構わんよ」

盗賊「…?」

北方司令「今じゃただの骨董品だ」

左翼長「よし、付いて来な」

戦士「な、なんだ?」
826 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:53:44.32 ID:mAzIj3.o
〜第二備品室〜

カチカチッ…カチャッ

左翼長がドアを開け、照明を灯す。

カツカツカツ

召喚士「色んな武具が飾ってあるなぁ…」

魔道士「博物館みたい…」

参謀「ここは英雄達の生きた証なのです」

盗賊「…英雄」

参謀「単独で30匹のドラゴンを沈めた魔道隊の英雄…」

魔道士「凄い……」

騎士長「魔王軍1000匹を、たった6人で防戦した英雄…」

盗賊「……」

北方司令「魔王へ挑み、命を落とした召喚隊の英雄…」

召喚士「……」

左翼長「数多の戦場で常に一番槍を奮った英雄…」
827 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:53:52.58 ID:mAzIj3.o
左翼長は奥の壁に飾り付けられた槍を見上げる。

戦士「……これ…は…」

左翼長「お前の親父が愛用してた槍だよ」

壁には二本の槍が×印のように飾られている。

魔道士「二本ありますよ…?」

騎士長「あれ、知らなかったか?」

盗賊「…?」

左翼長「国軍の一番槍は双槍で戦ってたんだぜ?」

戦士「双槍!?そんな無茶な…っ!!」

左翼長「それがお前の親父さんだよ…」

戦士「…マ、マジかよ…!」

召喚士「一番槍と…呼ばれるわけだ…」

北方司令「さ、持って行くがいい」

参謀「親から子へ受け継ぐ…。運命を感じますね。ふふっ」

戦士は壁に歩き、槍を手に取る。
828 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:54:04.12 ID:mAzIj3.o
戦士「……」

左翼長「どうだ?ズッシリくるだろ」

戦士「……ああ」

騎士長「数え切れん程の、同士の魂が宿ってるからな」

戦士「重てぇな……」

盗賊「……」

戦士「…有難く…頂戴致します」

〜北方司令部、二階〜

参謀「それでは、これにて…」

北方司令「後は頼んだ」

左翼長は軽く敬礼し、二人を見送る。

左翼長「寝泊りは三階の客間だ」

召喚士「ありがとうございます」

騎士長「欲しい物があったら言ってくれ。用意する」

魔道士「助かりますっ!」
829 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:54:50.02 ID:mAzIj3.o
左翼長「買い出しも定期的に行かせるから遠慮なくな」

戦士「…うっす」

左翼長「そんじゃな。頑張ろうぜ…!」

ザッザッザッザッザ…

召喚士「…しかし、立派な槍だなぁ」

盗賊「…十文字槍と…多股の槍…?」

魔道士「面白い形ですね!」

戦士「……おい」

オーク「はは、はい!」

ヒョイッ…ズシッ!!

オーク「…!?」

戦士「お前も一緒に戦ってくれ」

オーク「うえぇ!?オ、オラが…!?」

戦士「ああ」
830 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 14:54:59.43 ID:mAzIj3.o
オーク「ムム無理です。勝てねぇです!」

戦士「いいよ。後衛で支援してくれりゃあさ」

オーク「ううぅ…」

召喚士「まぁ、無理には……」

オーク「オラ…オラぁ……」

盗賊「……」

戦士「とりあえず、ソレは持っててくれ」

オーク「…ううぅ」

戦士「俺にゃとても、二本は無理だわ…」

召喚士「じゃあオークさん。また明日」

オーク「はは、はい…ぃ!」

テクテクテク…

オークは多股の槍をギュっと握り締め、見送った…。
831 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga]:2010/01/29(金) 14:56:31.49 ID:mAzIj3.o
凄い…秒数制限がなくなってる!
なんか投下してて気持ちよかったですw
832 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/29(金) 15:02:52.17 ID:YhPfx.Qo
マジで?
833 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/29(金) 15:02:58.02 ID:YhPfx.Qo
てs
834 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/29(金) 15:03:11.37 ID:YhPfx.Qo
ほんとだww
835 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga]:2010/01/29(金) 15:06:00.65 ID:mAzIj3.o
お陰で手持ちをすべて投下し終えていまいました…
頑張って書い…仕事してきます!ノシ
836 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/29(金) 15:07:28.42 ID:YhPfx.Qo
頑張って下さい><
837 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 15:28:01.83 ID:nf.wqgAO
戦士じゃ二本はやっぱまだ無理か
838 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/29(金) 15:35:39.29 ID:RTcQ9Gk0
戦士父はディルムッド・オディナかwwwwwww
839 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/29(金) 15:44:01.08 ID:ELp8dlI0
今回鳥肌だったぜ。
840 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 15:52:03.94 ID:LlMJcVgo
親父はジョブ自体が戦士じゃなく槍使いだからだろう
戦士にはまんべんなく修行つけてた感じかな?

親父は槍マスターで、息子はウエポンマスターへ
841 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/29(金) 16:10:38.16 ID:gW1mvpQ0
スレ消化したらこのSSも製作情報VIP板行くの?
842 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/29(金) 16:11:04.52 ID:gW1mvpQ0
速報だったorz
843 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 16:57:11.27 ID:ymjmq0ko
FFS
844 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 16:57:48.70 ID:ymjmq0ko
ごば
FF5の槍二刀流を思い出す
845 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 17:20:34.70 ID:10JANwAO
戦士「御館さまあああッ!! 果たして見せましたぞおおおおッ!!
ぉぉぉぉぉ御館さまああッ!!!」


御館様「…………」
盗賊「」
846 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 17:45:45.70 ID:L6UctEAO
戦士(雷切と斧に加えて、こんな重い槍だと…しかも2本…いらないなんて言えねえし、これからどうやって持ち歩けば……ブツブツ)

召喚士「…?」
847 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 17:49:54.62 ID:/4tJ8QSO
戦士って良く魔物と仲良くなるよな

やっぱ真の漢は種族も性別も関係なく人を引き付けるものなんだね

格好良すぎ
848 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 18:21:14.02 ID:mAzIj3.o
数日後の朝、ついに国軍が慌しく動き始めた。

〜北方司令部、三階〜

戦士「今日は朝から騒がしいな」

魔道士「そうですね…」

コンコン

召喚士「はい」

カチャッ

参謀「おはようございます」

召喚士「おはようございます」

魔道士「今日は賑やかですね」

参謀「ええ。ついに魔王軍が動き始めました」

盗賊「!?」

戦士「…それで?」

参謀「これより作戦会議に入ります。ご同行を…!」

召喚士「…はい!」
849 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 18:21:24.14 ID:mAzIj3.o
〜司令部二階、作戦会議室〜

ザッザッザ…

北方司令「おはよう」

召喚士「おはようございます」

左翼長「話は聞いたな…?」

戦士「……ええ」

四人は端の席に座る。

参謀「では始めます」

召喚士「え…あの、これだけ…ですか?」

北方司令「主力は既に北関へ発った」

参謀「残るは最低限の護衛とワーカーのみです」

盗賊「…なるほど」

参謀「昨晩…深夜ですが、魔王軍が動きました」

騎士長「斥候の話しでは三方向へそれぞれ100ずつ」

戦士「合計で300か…」
850 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 18:21:33.95 ID:mAzIj3.o
参謀「まず衛兵隊の主力は北の港へ派遣します」

北方司令「奴らも港へは牽制だと思われる」

召喚士「距離がありますからね…」

左翼長「その通り。だが、港を陥とさせてはまずい」

盗賊「…ああ」

参謀「その為の衛兵隊です。ここまででご質問は?」

戦士「大丈夫だ」

召喚士「…ええ」

参謀「続いて明朝、我が軍の兵を北関へ派遣致しました」

騎士長「これはほぼ主力に相当する」

魔道士「主力…」

参謀「万が一北関への侵攻が続いた場合……」

北方司令「この主力部隊にて殲滅する」

召喚士「100ならなんとか…?」

参謀「無論です。北の兵は強いですよ?」
851 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 18:21:48.16 ID:mAzIj3.o
召喚士「いや…そういう意味では…。すいません…」

参謀「お気になさらず。そして此処ですが…」

盗賊「…」

左翼長「既に北関方面よりワーカーが集結している」

北方司令「数は…?」

騎士長「およそ40名ほど…」

戦士「少なくねーか?」

参謀「まぁ問題ないでしょう……」

魔道士「…?」

参謀「常駐しているワーカーには上位ランカーも数名います」

戦士「おぉー…」

参謀「それに…貴方達がおりますからね」

召喚士「……買い被りすぎですよ」

盗賊「…敵は?」

参謀「はい…敵の大半、いや全てですかね…」
852 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 18:22:03.37 ID:mAzIj3.o
左翼長「……トロルだ」

魔道士「…トロル」

北方司令「図体がデカく、凶暴な魔物だ」

召喚士「物理攻撃は?」

参謀「非常に堅いですが効きます」

盗賊「……」

騎士長「ただ、上位のトロルになると逆に魔法が効かない」

魔道士「…!!」

左翼長「今回はいてもおそらく大将だろうがな」

召喚士「…分かりました」

北方司令「まずは敵を此処に誘導したい」

召喚士「静観しますか…?」

左翼長「それがいいだろうな」

参謀「はい。まず十中八九、此処に集まるでしょう…」

盗賊「…?」
853 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 18:22:16.61 ID:mAzIj3.o
北方司令「アイツらも学習してるみたいでな…」

参謀「人間じみた戦略を仕掛けてくるんですよ」

戦士「無能じゃねーって事か」

召喚士「……」

参謀「司令部に近づけさせ過ぎるると厄介です」

参謀は大地図を棒で指す。

参謀「殲滅地点は、この山と致します」

左翼長「上策だな」

盗賊「…うむ」

召喚士「問題ないでしょう」

北方司令「よし、決まったな」

参謀「ではこれより…作戦を開始致します!」

ガタガタッ!!…ザッ!!

一同は起立し、敬礼する。

参謀「お二人は司令部の指揮をお願い致します」
854 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 18:22:29.63 ID:mAzIj3.o
左翼長「ああ」

騎士長「後方支援が俺らの仕事だからな」

盗賊「……」

北方司令「朱雀先生」

召喚士「はい…?」

北方司令「利用させて頂きますよ?」

召喚士「…へ?」

〜北方司令部正門〜

ザッザッザ…ザザッ

北方司令「ご苦労…」

北方司令は集まった兵とワーカーの前に立つ。

北方司令「既にご存知の通り、魔王軍の侵攻が始まっている」

ザワザワザワ…

北方司令「国軍は司令部の防衛に専念せよ」

ザッ!!
855 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 18:22:40.32 ID:mAzIj3.o
剣兵長「ははっ!!」

北方司令「ワーカーの諸君については主力そして頑張って頂く」

参謀「皆様方あっての作戦です…!」

後方にでまばらに並ぶワーカー達がどよめく。

ワーカー「まぁ…そう言われちゃ…なぁ?」

魔法剣士「………」

北方司令「そしてまず、皆に紹介しておきたい者がいる」

参謀「さ、どうぞ」

テクテクテク…ザッ

召喚士(な…何でこんな事に…!?)

北方司令「この者、齢23ながら…かの朱雀先生である」

ザワザワザワ!!…

ワーカー「朱雀先生…!?」

剣兵「世界中で魔王軍と戦ってるらしいぞ!」

衛兵「あれが噂の…」
856 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/29(金) 18:24:42.58 ID:mAzIj3.o
ワーカー「そんな奴がいるなら安泰だな…っ!!」

召喚士「あ、あのぉ……」

参謀「見事士気は上昇したようですね」

召喚士「はぁ…」

北方司令「それではこの後、作戦の説明に入る!」

北方司令は姿勢を正し、敬礼する。

北方司令「諸君の検討を祈る!!」

剣兵長「ははっ!!」

ザザッ!!

一同は敬礼を返し、北方司令は司令部内へと戻る。

その後、国軍とワーカーは、参謀より作戦の詳細を受けた。

参謀「以上!宜しくお願い致します」

戦士「さて、俺らも備えるかね……」

召喚士「うん」

ツンツン…
857 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga]:2010/01/29(金) 18:26:44.08 ID:mAzIj3.o
とりあえずここまでにて…
続きは帰宅後投下します!ノシ
858 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/29(金) 18:36:08.45 ID:YhPfx.Qo
朱雀先生wwwwwwww
俺はその名前にまだなじめない…
やっぱり、チョット抜けた召喚士が好きだなぁ。
859 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 19:24:55.36 ID:t3hJ1yko
あの紹介の後の「うん」がかわいすぎるwwwwww
860 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 19:29:06.86 ID:rTJbDiso
>北方司令「利用させて頂きますよ?」

てっきり召喚士の女装を利用して、ワーカーの士気を上げるのかと思った。
861 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 19:40:15.98 ID:bM7Mju20
ttp://image.blog.livedoor.jp/ressbook2ch/imgs/0/4/04bf44b9.jpg
862 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 19:42:52.22 ID:bM7Mju20
更新してなかった結果がこれだよ・・・
863 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/29(金) 20:22:18.62 ID:0EU9xUc0
やっぱり朱雀先生になれないなぁ
肝心の召喚士自身があれだからなー…

てか最近、本当に召喚士パーティーってリア充になっちまったな…
見てると何故か欝っぽくなるわ…
864 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 20:25:21.59 ID:grLsycDO
>>856
突いてきたのは誰なんだろう…
あー続きが気になるぅぅぅぅぅぅ
865 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 20:47:36.33 ID:Do2PhkDO
徐々に戦士がフリオニールになってきた…



そのうちのばらがどうとか言うに違いない
866 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 21:34:38.25 ID:Xrv3DWAo
戦士の親父さんって死んでるんだっけ?
867 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 21:36:59.60 ID:1vQFkwUo
RPGだとトロルは中盤の雑魚だけど
それ以前のファンタジーだと厄介な相手だな
868 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 22:28:20.81 ID:grLsycDO
>>866
消息不明
生きてるか死んでるかもわからない状態だったとおもう
869 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 23:22:52.19 ID:AiZk46AO
この物語は全体的に大好きなんだけど、戦前の会議が特に好きだ。
と久々に支援。
870 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 23:28:34.14 ID:.g6jfMAO
トロルと聞くと幼女しか思い浮かばなくなった
これもみんな占い師のせいだ
871 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 23:30:01.39 ID:gWUqC1wo
となりの
872 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 23:39:50.56 ID:JK5lpKUo
>>870
だな、なんだかトロルが裏切るのでは、とハラハラとしてる
873 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/29(金) 23:51:37.97 ID:t3hJ1yko
>>872
トロルは元々敵陣だぜ
仲間はオーク
874 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 00:06:46.09 ID:vfDUntco
突如、召喚士の服が背後から引っ張られる。

召喚士「…?」

戦士「あぁっ!!」

幼女「……」

魔道士「え?え…っ?」

盗賊「……」

召喚士「幼女ちゃん!何で!?」

幼女「…ん」

幼女は遠く背後を指差す。

戦士「あっ!アイツワーカーだったのか!」

召喚士「お父さんに付いて来たんだね?」

幼女は黙って頷く。

盗賊「…この子は?」

召喚士「実は、北の港で顔見知りになりまして…」

魔道士「北の港で、ですか…?」
875 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 00:07:18.70 ID:vfDUntco
戦士「あー…まぁな、はははっ…」

盗賊「…?」

召喚士「と…言う事は幼女ちゃんのお父さんも…?」

幼女「…うん」

召喚士「そっか…」

魔道士「でも、いくらお父さんが参加するからって…」

戦士「こんな小さな子連れてちゃ危ねーわな…」

召喚士「司令に掛け合って此処で…」

幼女「あ、いいの……」

盗賊「…?」

幼女「私は…お父と……」

ザッザッザ…

お父「…何をしている」

幼女「…あ、ごめんなさい」

お父「……」
876 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 00:07:48.92 ID:vfDUntco
召喚士「あ、あの……」

お父「行くぞ」

幼女「……はい」

ザッザッザ…

魔道士「今のがお父さんですか?」

戦士「ああ。しかし…相変わらず無愛想な奴だな」

召喚士「……」

盗賊「…どうした?」

召喚士「あ、いえ……」

四人は立ち去るお父と幼女を、後ろから見つめる。

召喚士「あれ…?」

戦士「ん、どうした?」

タッ!!

魔道士「召喚士さん!?」

タッタッタ…
877 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 00:08:02.99 ID:vfDUntco
召喚士「魔法剣士さん…でしたよね?」

魔法剣士「…朱雀先生だったのか」

召喚士「あ、つい…この前からですが。名乗らせて貰ってます」

魔法剣士「そうか」

魔法剣士は壁に寄りかかり、遠くを見つめている。

テクテクテク…

魔道士「あっ!この方…!!」

盗賊「……」

召喚士「魔法剣士さんもこの戦いに…?」

魔法剣士「…まぁな」

戦士「稼ぐにはうってつけだしな」

魔法剣士「…私は常に北に居る」

召喚士「常に……」

魔法剣士「…まぁ、互いに……」

魔道士「頑張りましょう!」
878 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 00:17:46.33 ID:vfDUntco
魔法剣士「…死なぬようにな」

テクテクテク…

戦士「どいつもこいつも…」

戦士は立ち去る魔法剣士の背中を見つめ、呟く。

盗賊「…行くか」

召喚士「ええ」

戦士「いつでも動けるよう、準備しとかんとな…」

魔道士「そう…ですね…」



ポツッ…ポツポツッ…ザアアァァ…

参謀「降ってきましたな…」

北方司令「……ああ」

北方司令は窓から外を眺め呟く。

北方司令「…吉と出るか…凶と出るか」

降り注ぐ雨の中、静かに開戦の刻を迎えた…。
879 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/30(土) 00:30:54.47 ID:Knjyc620
魔法剣士の一人称は私だったのか
俺だと思ってたから脳内でちょっとキャラ変わった
880 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 00:32:38.61 ID:PAPGJRU0
我輩だと思ってた
いつも寡黙で無口な人は我輩というイメージが頭から離れない
881 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 00:47:59.02 ID:cq.uUR2o
>>880
スネイプ先生とかな。
882 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 01:01:16.59 ID:.7Ood/Ao
我とかかと思ってた
父に元キャラがあるのかが気になるな
883 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 01:03:35.93 ID:C9gwSIAO
>>881
「グリフィンドール1点減点」
884 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga]:2010/01/30(土) 01:28:06.51 ID:vfDUntco
落ちてました…すいませんorz
キリいいので明日(今日)投下致しますね!ノシ
この度もご支援ありがとうございました!!

〜オマケ、と見せかけてチラ裏ですので…御容赦を〜

そしてついに、本日をもって三ヶ月達成致しました!やったー!ノシ

vipで>>1の頃は想像もつかない事でしたが、
皆様の多大なご支援にて、ここまで長期で続けてこれました
まずは一つ、感謝の区切りとしたいと思います!

初期に比べるとペースも落ち、1週間に1スレが今じゃ
2週間に1スレとかになっちゃって…すいません

でも3カ月で10スレってキリよくていいですね!
なので今日中に10スレ目も終わらせたいと思います!

次スレから引っ越しになりますし、心機一転頑張ります!
これからも魔道士や盗賊の応援、宜しくお願いします!
あ、戦士もでした。すいません!!

それでは、おやすみなさい!ノシ





召喚士「あ、あれ?何かおかしくないですか…?え?えっ!?」
885 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 01:35:02.85 ID:PAPGJRU0
otu
886 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 01:38:45.27 ID:G1nbZ6Ao
おめっと〜
おつ〜
887 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 01:40:07.41 ID:C9gwSIAO
>>884
俺は何だかんだで召喚士が一番好きだぜ
べっ、別に変な意味なんかじゃないんだからねっ!
888 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 02:02:36.53 ID:niS/m.AO
>>1

なにが凄いってクオリティ落とさず毎日物語の構造練れるとかすげぇよ
889 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 02:19:05.88 ID:mDF3uUDO
>>1おつ
連載3ヵ月おめでとう

こんなに飽きないストーリーは初めてだ
>>1と魔道士ちゃんと、ついでに召喚士 愛してる
890 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 07:04:20.83 ID:JOvPIgDO
昨日西方に行くと言ってた者だが、これから空港行きます

実は西方っつても、香港なので召喚士達から見れば東方になるんかな?
陰陽だし…でも、四聖獣とかもあるんだっけか?
891 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 08:42:24.14 ID:eQ1tvoSO
>>1乙おめっ!(・∀・)
この三ヶ月間、チェックしなかった日は一度も無い程、期待してますww
ところで、(・∀・)←って盗賊ちゃんの胸元に…くあっ!ちょっ!?許し
892 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/30(土) 08:45:03.86 ID:lTckIyw0
豚が仲間になったからあとは河童と猿ですね
893 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 08:55:57.15 ID:fh.wzMgo
                    __                               __ __
┏━ ノ ー‐  j  ji       |l|     _,,,,,_    ji     ji     i  i!  ,_,,xz   .|l| |l|   ┃
┃  -イ.ー┬‐ | ーチ‐      ||        |!  ーナ ̄|   ト-、  |  |!    /    ||  ||   ┃
┃.   │ _|   レ _ノ  `"⌒)  o     ,__,,」  ノ´ 、ノ   .|     丿   /^\  .o .o ━┛
                . ̄

                    ≪≪ 祝! 連載 3ヵ月 ≫≫

おめでとう
894 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 09:09:26.14 ID:JOvPIgDO
3ヶ月か〜おつおめ!

年末年始も張り付いてたわ!
895 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/30(土) 10:09:08.39 ID:enH6.DY0
>>1おめ〜
もうスレ見つけて3ヶ月か 早いなぁ

>>892 ハヌマーンはすでに仲間のようなものじゃないか
896 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 10:48:09.26 ID:XpBBtYDO
カッパは槍使いですか
897 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 12:31:01.01 ID:4qOMbUAO
3ヶ月かぁ…同時VIPの大規模規制でこのスレが3日間くらい常に上にあって、

鬱陶しいなぁ…こんな卑猥なスレタイでなにやってんだ?

と開いてしまってから今日までついてきています!これからもついてく
898 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 12:32:01.27 ID:4qOMbUAO
同時×
当時○
899 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 12:57:53.74 ID:C9gwSIAO
>>897
卑猥なのはここじゃないだろww
900 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/30(土) 15:04:41.68 ID:T1xZMQDO
>>1
乙!
無理だけはしないように続けてくれ。
901 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/30(土) 16:46:25.01 ID:Knjyc620
三ヶ月…もうそんなにたったのか…最初から見てたけど、時がたつのは本当に早いな
何はともあれ>>1も召喚士一行も乙です
これからも皆の活躍に期待してます


あ、召喚士は早く、朱雀先生って呼ばれるに相応しい人になってくれな
俺はまだ、お前が朱雀先生って呼ばれてるのに慣れないから
902 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 16:55:12.53 ID:pAS4RxU0
>>899
VIPのころは卑猥だっただろうよ
903 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 17:11:53.54 ID:VpAdCp.o
vipのときもこのスレタイだったはず・・・
904 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 17:12:02.60 ID:zkh/CYY0
VIPから毎日欠かさず見てたな
もう日課になってるよ

そろそろ来るかな?
905 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 17:14:24.94 ID:RhxTU2AO
初期はコカトリスじゃなくてクリトリス
906 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 17:17:58.71 ID:VpAdCp.o
いや確認したがvipのスレタイはコカトリスだったよ
907 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 17:48:16.81 ID:C9gwSIAO
VIPの時からスレタイはずっとコカトリス
最初のシーンの召喚士の言い間違いがクリトリス
そんな大事なこと忘れてる人結構いんのな
月日のせいかそれとも
908 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 17:52:02.95 ID:U7Zjt2Ao
そうだよな。先走りの2スレ目を勝手にクリトリスにしたやつがいただけで
スレタイはずっと落ち着いてる
909 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga]:2010/01/30(土) 17:55:01.36 ID:vfDUntco
こんばんは!遅くなりました!
多数のお祝いレスありがとうございます!ノシ

>>893
うわぁ!カッコイイ!このAAタイトルにしちゃったりして
いいですかね?次スレの一発目とかに…
910 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 17:55:23.15 ID:vfDUntco
パカラッパカラッパカラッ…

剣兵長「雨の中ご苦労!」

伝令「ははっ!」

参謀「動きは…!?」

伝令「はっ!北関方面の100!反転しこちらへ接近中!」

参謀「釣れましたね…!」

左翼長「大魚だといいがな」

騎士長「後は…港方面か…」

北方司令「どうせすぐに引き返すであろう」

参謀「合流前に半分は削りたいですな」

北方司令「理想はな…」

左翼長「天候が味方してくりゃいいが…」

北方司令「よし…出るぞ!!」

参謀「はっ!!」

北方司令と参謀は、正門へと向かう。
911 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 17:55:47.90 ID:vfDUntco
〜北方司令部、正門〜

戦士「しっかし雨とはなぁ…」

盗賊「…まぁ…問題あるまい」

魔道士「ビショビショになっちゃいますー…」

召喚士「……」

ガシャッ…ガシャッ…ガシャッ…

召喚士「…!?」

戦士「お…お前!?」

オーク「………うぅ」

召喚士「……行きますか?」

オーク「オラ…オラ……!」

盗賊「……」

スッ…

オークは多股の槍を水平に持ち、戦士へ突き出す。

戦士「……」
912 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 17:56:01.26 ID:vfDUntco
魔道士「…オークさん」

オーク「オラ……。この槍で頑張ります…!」

戦士「……おう!頼む!!」

オーク「…はいです!」

オークは槍を身体へ引き寄せ、そのまま右肩に担ぐ。

ザッザッザ…

剣兵「司令…!!」

ワーカー「いよいよか…」

ザアアァァッ…

参謀「皆さん、準備は整っておりますね…?」

お父「……」

魔法剣士「……」

盗賊「………」

一同は隊列と姿勢を正し、北方司令と参謀を見る。

北方司令「………出陣っ!!」
913 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/30(土) 17:56:15.85 ID:Knjyc620
でも、最初の方の話はペニスとか卑猥な単語が出てきてた訳だが…
いただきマンコのせいで召喚士のキャラが…
914 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 17:56:22.70 ID:vfDUntco


左翼長「…行ったか」

騎士長「ああ。こちらも準備しよう」

左翼長「良いか、ここからは情報戦になる…」

伝令隊「は!!」

左翼長「天候も悪い。伝令を途切れさせるな!」

伝令隊「了解!!」

タッタッタ…

騎士長「港方面の牽制は弓隊…。任せるぞ」

左翼長「ああ…腕が鳴るぜ。ちぃっと久々だがな…」

騎士長「昔を思い出すだろ?俺らの十八番だ」

左翼長「はっはっは!違げえねぇ…!!」

騎士長「牽制と…アイツだけで足りるのか?」

左翼長「さぁ…?頑張るしかねーわな」

左翼長は手袋を付け直し、正門へと足を進めた。
915 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 17:57:03.62 ID:vfDUntco
〜北の山〜

タッタッタ…ガンガンガンッ!!…ガチャガチャッ

参謀「急げっ!本営が出来ない事には話にならんぞ!」

剣兵長「ははっ!!」

北方司令は地図を眺め、召喚士に問いかける。

北方司令「朱雀先生……」

召喚士「は、はい…っ!」

北方司令「ワーカー…。任せてもいいかな?」

召喚士「お、俺がですか…!?」

北方司令「うむ。こちらは国軍のみで手一杯になりそうだ…」

バサッ

北方司令はワーカーの資料を召喚士に手渡す。

北方司令「主力となりそうな者の把握は…?」

召喚士「……ある程度は」

北方司令「宜しい。頼むぞ」
916 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 17:57:21.30 ID:vfDUntco
召喚士「…」

召喚士は黙って資料を受け取る。

北方司令「指示は参謀よりおって伝える」

ザッ…

召喚士「国軍は…?」

北方司令「正面より食い止めるのが、国軍の仕事さ」

ザッザッザッザッザ…

召喚士「……」



戦士「いいか?無理に前へ出る必要はねぇ」

オーク「……はははひ」

戦士「……こりゃダメかな」

魔道士「危ないと思ったら、逃げて下さいね?」

オーク「オラ、大丈夫です!心配ねぇです!」

盗賊「……」
917 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 17:57:35.85 ID:vfDUntco
テクテクテク…

戦士「おう。いよいよか?」

召喚士「うん。ワーカー達は別行動みたい」

盗賊「…そうか」

魔道士「…うぅ…っ」

召喚士「…寒いですか?」

魔道士「大丈夫です…!」

召喚士「あれ…?ショール…は…?」

魔道士「……あ、雨だと…濡れてしまいますから…」

召喚士「!?そんな…気にしなくてもいいのに…」

魔道士「…だって、大切な……」

パカラパカラッ!!…

戦士「伝令…!?」

パカラッ…ドドォ…ザッ!!

伝令「トロル隊2方向より最接近!合流を狙っている模様!」
918 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 17:57:52.57 ID:vfDUntco
参謀「来ましたね…!」

北方司令「…さぁて。……行くか」

ザッザッザッ

北方司令は馬に跨り、剣を空に突き上げる。

北方司令「正面のトロルを叩くっ!続けぇー!!」

騎士団「おぉーっ!!」

パカラッパカラッパカラッ…

剣士長「騎士の後に続け!我らも行くぞーっ!」

剣兵「おおぉー!!」

先陣を切る北方司令に続き、各兵が後を追う。

戦士「ついに出るか…!」

召喚士「…俺達も行こうか」

テクテクテク…

剣兵「本陣設営完了致しました!」

参謀「うむ。…おや、準備は良いですか?」
919 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 17:58:19.13 ID:vfDUntco
召喚士「…はい」

盗賊「……」

参謀「北関方面からのトロルを、ワーカーで強襲して頂きたい」

戦士「合流前に叩こうってか」

参謀「全滅させる必要はありません」

召喚士「あくまで司令部一点へ目を向けろ…と」

参謀「その通りです。まぁ、あわよくば…」

魔道士「…?」

参謀「片付けて頂けると手間は省けますがね」

盗賊「……」

参謀「司令率いる本隊が、正面のトロルと交戦致します」

参謀は地図上に小石えお置き、位置を示す。

参謀「皆様はこの山を下り、東の谷へ…」

コトッ…

召喚士「これで合流を遅らせる事が出来ますね…」
920 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 17:58:38.49 ID:vfDUntco
参謀「更に強襲し、うまく北へ移動を…」

ススッ…コトッ

参謀「本隊と交戦中のトロル隊を挟撃出来ます」

召喚士「ここで正面のトロル隊を殲滅する…」

参謀「はい。そして本隊と合流し…」

ススッ…コトッ…コトッ

北関方面のトロルを撃破すれば完成です。

魔道士「…す、凄い…!」

戦士「こっちに来ちまったら…?」

参謀「本陣の隊と若干のワーカーで減らします」

盗賊「……」

参謀「仮にここが陥落しても司令部で撃破可能でしょう」

召喚士「…させませんよ!」

参謀「そう願います…!」

参謀はニッコリとほほ笑む。
921 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 17:59:03.08 ID:vfDUntco
参謀「それではワーカー25名を選抜して下さい」

召喚士「はい」

参謀「残ったワーカーは本陣の防衛に当たって頂きます」

戦士「やってやろうぜ…!」

魔道士「ええ!」

盗賊「…うん」

参謀「…宜しくお願いします」

召喚士「…はいっ!」

テクテクテクテクテク…

四人は本陣前の広場へ向かう。



召喚士「改めて作戦をお伝えします」

魔法剣士「……」

召喚士の前へ、23名のワーカーとオークが立つ。

召喚士「ます先に出撃した国軍が、正面で敵と当たります」
922 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 17:59:24.17 ID:vfDUntco
お父「…」

召喚士「俺達は東へ向かい、北関側のトロルを強襲…」

幼女「……」

召喚士「その後に国軍と合流し、一気に殲滅します」

オーク「…う…うぅ」

召喚士「シンプルですが、一歩間違えれば危険な任務です」

ザワザワザワ…

召喚士「ご質問はありますか…?」

ワーカー「港側のトロルはどうすんだい?」

召喚士「港側は司令部からの牽制で引き付けます」

ワーカー「ほう…」

召喚士「俺達がトロル撃破後に司令部へ戻り…」

戦士「挟み打ちって事だな…!!」

ワーカー「分かった。とりあえず気にしなくていいんだな?」

召喚士「はい。俺達は北関側だけにまずは集中を…」
923 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 18:00:51.73 ID:vfDUntco
魔法剣士「…心得た」

召喚士「皆さん、準備は宜しいですか?」

お父「……」

ワーカー「よし!ガッポリ稼ぐぜ!!」

召喚士「……行きましょう!!」

戦士「おう!!」

オーク「はは…っ…はいぃ!!」

魔道士「頑張りましょう!」

盗賊「…行こう」

ワーカー24名と魔物一匹の別動隊は、本陣を出発した。

ザアアァァッ…

戦士「止む気配はねぇな……」

盗賊「…足元に…気を付けねばな」

召喚士「……お父さん」

お父「……」
924 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 18:02:04.55 ID:0C4krkDO
3ヶ月毎日投下でこのクォリティー
>>1よ、そろそろ正体を明かすんだ!
925 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 18:03:52.81 ID:vfDUntco
召喚士「やはり…幼女ちゃんを連れての戦いは…」

お父「……」

幼女「…いいの。大丈夫…だから」

召喚士「しかし…」

ワーカー「見えたぞ!目的地だ!!」

ザッザッザ…

一同は山と山に囲まれた谷へ辿り着く。

召喚士「…盗賊さん!」

盗賊「…ああ」

タンッ…

召喚士「盗賊さんの報告を待ち、一気に仕掛けます!」

戦士「まほうは効かねぇんだったっけな…?」

魔道士「私は補助で援護しますので…!」

魔道士は杖を両手でぎゅっと握りしめる。

ザッ…
926 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 18:04:22.44 ID:vlHfm5go
>>1なら俺の隣で書いてるぜ
927 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 18:07:57.70 ID:vfDUntco
魔法剣士「……安心しろ」

魔道士「…?」

魔法剣士「付加での魔法攻撃はヒットする」

魔道士「…分かりました」

召喚士「…頼りにしてますよ。魔道士さん!」

魔道士「!?……は、はいっ!!」

ワーカー「魔道系のワーカーは後方支援の準備だ!」

一同は忙しなく動き、陣形を整える。

先頭には戦士、魔法剣士、そしてお父の三人が構える。

召喚士「さて…、準備は整った…!」

一歩後ろから召喚士がレイピアを手に、呟いた。

タタタッ…シュバッ…タンッ

盗賊「…いた!」

岩陰から覗く盗賊の目先に、トロルの群れが進軍している。

盗賊「…数が…少ない!?」
928 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/30(土) 18:15:11.24 ID:Knjyc620
雨だったら足場悪くて戦いにくそうだな
その上魔法効かないとか…
最悪すぎる状況だな…
929 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga]:2010/01/30(土) 18:18:03.40 ID:vfDUntco
あれ?魔法剣士はなぜ「私」と言ってるのでしょうか?
一人称「俺」のはずなんですが…

た、多分ちゃんと話すの初めてに近いから、
礼儀正しく「私」って言ったんですよね…はは…っ

…って事で大丈夫でしょうか(゜Д゜;)
本当に申し訳ありません!!
930 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 18:18:41.52 ID:vfDUntco
盗賊は急ぎ、召喚士達の元へ引き返す。



戦士「何!?数が少ないだと?」

盗賊「…うん」

魔法剣士「途中で隊を分けたか…

魔道士「ど、どうします!?」

召喚士「……」

戦士「こっちも二手に分かれて討つか?」

召喚士「いや…、奴らが二手とは限らないし…」

魔法剣士「ここを無傷で抜かれては、元も子もない…」

召喚士「ええ…」

盗賊「…どうする?」

魔法剣士「……俺が行こう」

魔道士「!?」

召喚士「お任せして…大丈夫ですか?」
931 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 18:19:08.92 ID:0C4krkDO
それでも魔法剣士なら…!
それに比べてDQの魔法戦士ときたら…
932 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 18:23:58.26 ID:vfDUntco
魔法剣士「……さぁ」

召喚士「……」

魔法剣士「…やるしかないだろう」

魔法剣士は岩に立てかけた二本の剣を背負う。

召喚士「…ワーカーさん」

ワーカー「…ん?」

召喚士「本陣へ戻り、参謀さんにこの事を…!」

ワーカー「……了解した」

召喚士「頼みます!」

ワーカー「俺が戻るまで…全滅すんなよ?」

戦士「しっかり稼いでおいてやるよ!」

ワーカー「頼んだぜ!!」

タッタッタ…

魔法剣士「では俺も行こう」

召喚士「……お願いします!!」
933 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/30(土) 18:25:33.78 ID:Knjyc620
やっぱ魔法剣士は俺だったのか
じゃあリオンで再生しよう
934 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 18:28:22.52 ID:TQFMTSco
リオンなら僕じゃないか?
935 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 18:29:30.16 ID:4qOMbUAO
>>903
すまん スレタイじゃなくて
>>1だけをチラッと一回読んだんだった


3ヶ月で忘れるならまだアルツハイマーじゃないよね?!
936 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 18:29:36.28 ID:vfDUntco
召喚士は再び山へと入って行く魔法剣士の背中を見つめる。

盗賊「!?」

オーク「うわぁ…っ!!」

戦士「来たか!?」

バッ!!

オークの声に一同が前方を見つめる。

召喚士「全員…戦闘準備を!!」

ジャキッ!!…ガシャッ…

魔道士「……っ」

戦士「ふー……」

オーク「…きき…きたぁ…っ!」

前方より徐々に無数の影が浮かび上がってくる。

召喚士「…盗賊さん。見えますか?」

盗賊「…50。…といったところか」

北関方面からのトロル隊50匹程が、谷へと到着した。
937 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/30(土) 19:22:16.87 ID:Knjyc620
俺の中では
魔法剣士の姿はリオンだけど
中身かではリオンじゃないんだぜ
938 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 19:27:41.42 ID:vfDUntco
戦士「さて…先生。此度の作戦は?」

召喚士「……ないよ」

戦士「正攻法か?」

召喚士「魔法が通じないんじゃそれしかないからね」

魔道士「そう…ですよね」

召喚士「頼りにしてるよ。戦士、盗賊さん」

盗賊「はは、はいっ!!」

戦士「お、おうっ!任しとけ…!」

召喚士「魔道士さん…」

魔道士「はい」

召喚士「幼女ちゃんをお願いします…!」

魔道士「はい」

ズイッ…

お父「構う必要はない…」

召喚士「……そうはいきません」
939 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 19:28:02.76 ID:vfDUntco
魔道ワーカー「来るぞーっ!!」

ザッザッザッザ…

トロル「待ち伏せにしちゃ少ねぇな…」

一匹のトロルがぽつりと呟く。

トロル「まぁいいや。大事の前の腹ごしらえだ!」

隣に構えるトロルが同様にぽつりと呟く。

トロル「いくぜぇ…。人間のメスは絶品だ。俺が食う」

トロルは下品に舌舐めずりをし、棍棒を担ぐ。

トロル「早いモン勝ちだ!ばっははははぁ!」

盗賊「!!」

召喚士「雨の中だ!メインは雷をっ!!」

魔道士「はいっ!!」

魔道ワーカー「おぉ!!」

正面より突撃してくるトロルに、戦士と盗賊が飛び出す。

その背後に少し遅れて召喚士とお父が続く。
940 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 19:28:31.66 ID:vfDUntco
トロル「おっ!早速女か…!!」

盗賊「はぁっ!!」

シュバッ!!…チュイィンッ!!

盗賊は鎖を飛ばし、トロルを牽制するが、

トロルは鎖を容易く弾き、一挙に間を詰める。

盗賊「…ちっ」

盗賊は素早く蜘蛛切を抜き、両手で握りしめる。

トロルは斧を一直線に振り下ろす。

ドズンッ!!…ザクゥ…

トロル「おおぅ…。早いねぇ!」

盗賊「…噂通りの固さだな」

トロルの脇腹を斬り付け、背後に回った盗賊が呟く。

戦士「うおりゃあぁっ!!」

剣ワーカー「いけぇ!!続けぇ!!」

盗賊の攻防を受けて、前衛のワーカー達が一斉に飛び出す。
941 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 19:28:53.44 ID:vfDUntco
キィン!!…シュバッ…ドズウゥン!!…

お父「……」

召喚士「気を付けて……」

ザッ…

お父は素手のまま真っ直ぐトロルめがけ歩く。

幼女「……」

タッ!!…

魔道士「幼女ちゃん!?」

トロル「殺せ殺せ!モタモタしってっと大将に…」

ザッ

トロル「あん?」

お父「……ふんっ!!」

お父は目の前のトロルめがけ走り出す。

トロル「!?」

タンッ……バキイィッ!!
942 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 19:29:24.03 ID:vfDUntco
お父の放つ拳が、トロルの脇腹を捉える。

トロル「…ぐ…ほっ…!!」

お父「…ちっ」

ヨロヨロッ…

トロル「こ…の野郎!!」

ヒュオッ!!…ガシィ!!

トロルの振り下ろす棍棒をかいくぐり、

お父はその右手を掴み、トロルを背負い投げる。

ドズウゥゥンッ!!

剣ワーカー「あ…あのトロルをブン投げやがった…!?」

召喚士「凄い…!!」

ムクッ…ガラガラッ…パラッ…

トロル「この俺様を放り投げるたぁ…ナメやがって…」

お父「……」

トロル「死ねぇっ!!」
943 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 19:30:10.74 ID:vfDUntco
トロルは棍棒を振り上げ、お父めがけ突進する。

お父も同時に突進し、飛びあがり、回し蹴りを放つ。

テッテッテ…

召喚士「幼女ちゃん!?」

魔道士「危ないからっ!!」

幼女「……いいのっ!!」

その瞬間、幼女の両手が光り出し、

放たれた魔法がお父の右足へと飛ぶ。

ドドォンッ…ガカアァァッ!!

電撃を帯びた右足が、トロルの顔面に直撃する。

トロル「ぐぎゃああぁぁっ!!」

バチッ…バチバチッ…ドズゥン…

魔道士「ま、魔法…!?」

召喚士「幼女…ちゃん…?」

幼女「だから言ったの…。大丈夫」
944 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 19:31:20.84 ID:vfDUntco
お父「…さっさとしろ。行くぞ」

幼女「…はい」

召喚士「あ…っ!」

テッテッテ…

魔道士「幼女ちゃんが…魔法使い…!?」

召喚士「そうか…、二人で一つだったんだ…!」

魔道士「なるほど…!」

召喚士「俺達も援護に急ぎましょう!!」

魔道士「はいっ!」

召喚士「皆さんもお願いします!!」

魔道ワーカー「おうっ!」

タッタッタッタッタ…

戦士「っりゃあ!!」

ザシュッ!!…ガカアァァッ!!

戦士「雨のお陰で雷がよく効きやがる」
945 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/30(土) 19:38:32.53 ID:vfDUntco
ザシュッ!!

盗賊「…流石に体内からは…魔法も効くようだな」

魔道ワーカー「支援は任せろ!バンバン斬り進め!」

お父「ふんっ!!」

幼女「…たぁ!」

バキャアァァッ!!

召喚士「……大丈夫そうだな」

召喚士は二人を見つめ、表情を和らげる。

魔道士「…やあぁっ!!」

剣ワーカー「ナイス援護だ!お嬢ちゃん!!」

召喚士「さて…いくか…!!」

召喚士は全体を確認した後、再び表情を引き締めた。

召喚士「行けっ!コカトリス!!」

シュイィィン…

召喚士の上へ、大きな翼を広げたコカトリスが姿を現した…。
946 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/30(土) 20:25:35.81 ID:enH6.DY0
俺の中では魔法剣士=ルトガーだな。あいつ魔法使えないけど
947 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 20:30:04.19 ID:tTIstqY0
テスト終わって久々に覗いてみればスレが倍に伸びていたでござる まる
948 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/30(土) 20:33:51.24 ID:Knjyc620
支援なら任せろー!バリバリ
949 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 20:34:57.72 ID:dC0v58Mo
>948
やめて!
950 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 20:55:10.23 ID:PAPGJRUo
>>948に落雷したぞ!
951 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 21:46:59.43 ID:4qOMbUAO
キャークリトリスサーン
952 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 22:25:33.16 ID:r7w50Z6o
召喚士さんの二つ名は…「終焉検死官(クリムゾンジャッジメント)」です http://pha22.net/name2/c/%E5%8F%AC%E5%96%9A%E5%A3%AB
953 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/30(土) 22:40:56.85 ID:AerEPFo0
>>951
サタデーナイトフィーバーですね。
サタデーだけに。ってやかましいわ。
954 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 22:42:33.07 ID:mDF3uUDO
『3ヵ月で10スレ達成』まであと80分だ…!
ガンガレ>>1

そろそろ次スレたてて学園編のつづきキボンヌ
955 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/30(土) 23:07:28.26 ID:vfDUntco
ノンビリお風呂入ってたら950いってた!すいません!
オマケいきますか??製作に移動しますし、
ちょっと誘導で残しておいた方がいいですかね?
956 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/30(土) 23:08:31.31 ID:L9V36.2o
誘導はほしいかも
957 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 00:31:32.90 ID:oMWlN.DO
製作に行かずにこのままパー速でやり続けたらどうなるの?
958 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 00:32:44.42 ID:tLYVZcAO
桶屋が儲かる
959 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 01:14:10.31 ID:QbQJmMAO
いちいちパー速でやると頭がパーになるってかwwwwwwwwwwww







すまん……その11とパー速をかけただけなんだ………
もしもしが出しゃばりすぎた……………
960 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/31(日) 01:27:31.96 ID:LRT7.sDO
丁でないがなパーでんねんってな
961 : ◆1otsuV0WFc [sage saga]:2010/01/31(日) 01:49:47.39 ID:CGZ9Ye2o
なんかバタバタとすいません…
とりあえず次スレ立てて貼りますです〜

残りは誘導とオマケで消化しようと思います!
ご支援ありがとうございました!!ノシ
962 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 03:43:05.51 ID:aE52.MAO
誘導…は…?
963 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 06:09:01.98 ID:zXmKA6DO
脳内でお父がリーガルになってきた
964 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 08:07:50.95 ID:WEVpg2AO
>>963
今ちょうどやってるからもうリーガルでしか再生されなくなっちゃったぞ。
どうしてくれる。
今まではベジータだったのに。
965 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 09:31:48.71 ID:UeaIjGI0
>>1は寝ちゃったのかな?
966 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/31(日) 11:59:35.57 ID:HeNiqkc0
おまけでネタに悩んで書けなくなるならおまけ書かないで本編始めちゃっていいと思う。

残りは視聴者がテキトーニ埋めちゃえばいいいしさ
967 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/31(日) 12:39:08.80 ID:CDjwrgSO
誘導は??
968 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga]:2010/01/31(日) 12:39:48.13 ID:CGZ9Ye2o
こんにちはーです!ノシ

次スです。よろしくお願い致します!!
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1264909048/

いよいよお引っ越しですね…。パー速ではお世話になりました!
今後は製作板で宜しくお願い致します!!ノシ
969 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/31(日) 13:19:52.50 ID:juwQ1Gko
毎日楽しみにしてます。
毎朝仕事に行って、パソコン立ち上げたら即ココに来てる。
俺だけじゃないはず。
970 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 15:24:53.99 ID:7b2UKcSO
>>969 確かに俺も毎日仕事行くとパソコン立ち上げ……









あ、俺ニートでもしもしだった
971 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga]:2010/01/31(日) 16:07:00.03 ID:CGZ9Ye2o
とりあえずオマケとか要望あればお伺い致します〜
本編は書き溜めてますので、後ほど次スレにまとめて投下致します!

あとは雑談んどにご使用頂ければと思いますー
972 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 18:29:14.42 ID:8oPt6h6o
戦いが嫌で逃げてきたのに
可哀相なオーク
973 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 19:02:53.28 ID:vEmNWIDO
>>971
南方の召喚娘たちの出会いと友情(?)の話
974 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 20:21:55.90 ID:TCAWqwDO
>>971
盗賊と幼馴染み
975 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 21:01:01.09 ID:vj3bKTYo
>>971
学園編の続き希望!
976 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/31(日) 21:03:14.03 ID:cTVsONc0
>>971
マージャンをする召喚士達
977 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 21:23:43.73 ID:MFKcM7Uo
>>971
女装召喚士の大冒険
978 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/01/31(日) 21:31:56.65 ID:HeNiqkc0
>>971
召喚獣たちの飲み会
979 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 21:37:15.68 ID:5t2I1..o
>>971
お亡くなりになったキャラが天国で雑談
980 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 21:42:58.88 ID:OocbOVko
>>971
暇を持て余した召喚獣達の遊び
981 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 23:42:28.26 ID:fSOhUDI0
要望多すぎワラタwwwwww

しかも、どれも魅力がありやがる・・・

>>971
プレゼントのお返しについて語り合う盗賊と魔道士
982 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/01/31(日) 23:56:08.88 ID:WKY9g6AO
>>971
トイレを我慢する盗賊と魔道士
983 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/02/01(月) 00:30:36.19 ID:Ajc9xcko
>>971
バンド組んで歌う4人
世界観やパートは任せる
984 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/02/01(月) 00:52:42.16 ID:RxOfX2AO
>>971
VIP ServiceのCM(のようなもの)に出演してる召喚士パーティー
前からいろいろ大変みたいだし、なにより慣れない事してる4人を見たい
魔道士ちゃんは意外とノリノリ、って所まで電波を受信した
985 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/02/01(月) 01:20:08.33 ID:KqsaXDso
>>971
俺と盗賊の新婚生活
986 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/02/01(月) 04:06:39.77 ID:uFQgjUDO
>>971
>>1と盗賊の新婚旅行騒動その後
987 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/02/01(月) 06:48:42.22 ID:Pm5EOgSO
要望だけで埋まる勢いだな
出番まちでぼやくサラマンダーさんとか、ダメ出しする基本4精霊さんたちを
988 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/02/01(月) 06:55:36.67 ID:Ra4tBLgo
>>987
もう向こうで続きやってるぞ?
989 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/02/01(月) 10:23:09.34 ID:k/hGA6DO
引っ越しと言えど埋めようぜ
990 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/02/01(月) 12:40:16.88 ID:M/m/wr6o
あと10だね〜
991 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga]:2010/02/01(月) 15:07:17.70 ID:kSGb.eQo
昨日繋がらなくて不貞寝しちゃいました…
沢山のリクありがとうです!書ききれるかな…
いや、全てお応え出来るよう頑張ります!
992 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/02/01(月) 15:29:01.88 ID:PSWMONo0
>>991
さすがにそれは頑張りすぎだwwwwwwwwwwww


一日の終わりに軽くやる程度で十分さ
993 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/02/01(月) 17:14:06.33 ID:Wp0/nQU0
や、やーと追いついた…
>>1 大好きだ!これを励みに受験がんばる!
994 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/02/01(月) 17:15:00.00 ID:zYMAE.Mo
>>993
これ読んでないで勉強しろwwwwwwww
995 :パー速のローカルルールが変わりました [sage saga]:2010/02/01(月) 17:33:39.83 ID:kSGb.eQo
>>992
了解致しました!では、1日1オマケで頑張ります!
あ、本編に絡みそうなのと>>985-986は…えぇと…

>>993
魔道士「待ってますからちゃんと勉強して下さいね!エヘヘ!」

無駄にクソ長いだけのものですが、
追いついてくれるのはありがたいですね!感謝感謝!

もちろん毎日見て下さってる皆様も感謝感謝!
でも無理せずまとめて読んで頂ければいいですからね!ノシ

あと5!うめ!仕事戻ります!
996 :パー速のローカルルールが変わりました :2010/02/01(月) 19:07:15.25 ID:PSWMONo0
4

キラーマジンガ様強すぎ
997 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/02/01(月) 19:51:12.12 ID:uFQgjUDO
3

マジンガ様で初全滅
998 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/02/01(月) 20:11:46.23 ID:kgNc6QAO
ドラクエ売り切れとかないわ…orz

みんなのトラウママジンガ様w
999 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/02/01(月) 20:21:38.65 ID:1z4s5Kwo
1000 :パー速のローカルルールが変わりました [sage]:2010/02/01(月) 20:26:39.10 ID:NL.gCM.o
1000なら皆受験成功
1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
  | |  (・)。(・);    このスレッドは1000を超えました。|
  | |@_,.--、_,>    このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
  ヽヽ___ノ    次スレを10秒以内に建てても死にます。

パー速@VIPService
http://ex14.vip2ch.com/part4vip/

ローカルルール変更に伴い、1000到達の報告が不要になりました。

1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
ここだけMS戦 MS以外もおk (避難所その5) @ 2010/02/01(月) 20:15:56.37
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上手くいった! @ 2010/02/01(月) 19:22:10.07
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken3/1265019730/

【伝承の技】真空・スレ立て拳【現代に蘇る】 @ 2010/02/01(月) 18:51:17.58
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1265017877/

【あの乳首を】男の子の裸うpしてください><【もう一度】 @ 2010/02/01(月) 18:43:38.72 ID:BGLUpEDO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1265017417/

バイト先のJKが気になってしまった @ 2010/02/01(月) 18:19:53.86 ID:dnvFrkDO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1265015993/


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