神谷奈緒「晴れは雨があってこそ」
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1:名無しNIPPER[saga]
2017/09/16(土) 23:05:59.96 ID:KS3A+iW2O
地の文ありの文です。拙いですがよろしくお願いします。

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2:名無しNIPPER[saga]
2017/09/16(土) 23:08:57.42 ID:KS3A+iW2O
「神谷、ステップが遅れているぞ!」

「は、はいっ!」

事務所併設のレッスンフロア。次のライブにおけるメーン曲をバックに、シューズが床をこすり甲高い音を立てている。その場にはトレーナーと神谷奈緒の二人しかいなかった。最近なんだか調子の悪い奈緒は、トレーナーのフリーの時間に頼み込み、機を見てはこうして自主トレーニングに付き合ってもらっている。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2017/09/16(土) 23:11:00.05 ID:KS3A+iW2O
手でリズムを取りながらカウントするトレーナーの動きが止まり、トレーナーは首を振りながら音楽の再生をストップさせる。当の奈緒本人はなぜ自分が転倒したのか全くわからず、床にへたりこんだままぽかんとしていた。
トレーナーは奈緒を気の毒そうに見つめ、宣告するような口調で言った。

「神谷、今日はもう帰れ」

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2017/09/16(土) 23:11:51.98 ID:KS3A+iW2O
「でもっ、ライブまではもう日が無いんです!ここでマスターしておかないと……」

「マスターしておかないと、なんだい?」

食い気味に質問され、少しムッとしながら答える。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2017/09/16(土) 23:12:42.62 ID:KS3A+iW2O
「神谷、焦りはわかるが、焦りすぎは禁物だ。出来ないものを出来るようになろうと躍起になり、身体をも壊してはそれこそ本末転倒だ」

「……はい」

うなだれる奈緒。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2017/09/16(土) 23:13:42.82 ID:KS3A+iW2O




シャワーを浴び、事務所に戻った奈緒はソファに座りながら雑誌を読んでいる加蓮を視界に捉える。普段なら後ろから声でもかけて驚かせてやろうという所だが、今はとてもそんな気分ではない。ソファには近づかず、冷蔵庫にまっすぐ進み、スポーツドリンクを取り出して一気に煽る。冷たい甘みと酸味が喉を走り、さっぱりとした後味は多少なりと奈緒の中のもやを取り払ったように思える。一口で半分ほど減ったスポーツドリンクの蓋を締めたところで、背後に気配を感じる。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2017/09/16(土) 23:14:35.62 ID:KS3A+iW2O
「なーおっ!」

「どわぁぁ!なんだ!?」

一人思案に耽り、まったく周りが見えていなかったようだ。いつの間にか目の前にいた加蓮にいきなり抱きつかれ、奈緒は混乱する。加蓮がソファから立っていたことも、自分の前まで来ていたことも全く気付かなかった。
以下略 AAS



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