31: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/22(金) 21:51:11.19 ID:KEuP8EvK0
  
 「じゃあやっぱりプロデューサーさんは、シラミを飼っていたんですね?」 
  
 「う〜ん、あんまり想像したくないけど」 
  
32: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/22(金) 21:52:56.34 ID:KEuP8EvK0
 ===3. 
  
 こいつはとんでもないことになったぞと、 
 プロデューサーはこれまでの話の流れを顧み嘆息した。 
  
33: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/22(金) 21:55:24.62 ID:KEuP8EvK0
  
 しかし、その舞台を太陽光照りつける青空の下のビーチではなく、 
 タイル張りの壁や床に照明を反射する密室に置き換えればどうか? 
  
 ……手段はすこぶる健全であるはずなのに、何やらとっても如何わしい。 
34: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/22(金) 21:57:18.39 ID:KEuP8EvK0
  
 星梨花の操るシャワーによって、 
 幽霊の如く前髪をしとしとに垂らした響が言う。 
  
 「うぅ〜、ホントに覚えが無いの?」 
35: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/22(金) 21:59:15.73 ID:KEuP8EvK0
  
 「そうなの? その割には笑顔が胡散臭いって評判だけど」 
  
 「だ、誰が一体そんなこと。心外だなぁ」 
  
36: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/22(金) 22:02:28.40 ID:KEuP8EvK0
  
 「ふぁ……やっ、そこだめぇ……!」 
  
 抵抗するには弱々しい、抗議の声が彼女の唇から零れ落ちた。 
  
37: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/22(金) 22:04:16.24 ID:KEuP8EvK0
  
 「我慢してください。もう少しで全体が泡立ちますからね」 
  
 「も、もうすこしってどのくらいさ……ぁ!」 
  
38: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/22(金) 22:06:48.83 ID:KEuP8EvK0
  
 「はっ、はやく、はやく全部やって! 我慢できるうちに最後までシてっ!」 
  
 両腿を強く擦り合わせて、肩を強張らせながら頼む悲鳴にも近い彼女の懇願。 
  
39: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/06/22(金) 22:08:22.63 ID:KEuP8EvK0
 ここまで 
40:名無しNIPPER[sage]
2018/06/23(土) 01:29:37.72 ID:xWjT9C5UO
 乙 
41: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/23(土) 06:49:28.16 ID:NI6HsOLJ0
 === 
  
 「はい、これでおしまいです」と、星梨花がにこやかに宣言した時には既に、 
 響が浴槽の縁にうつ伏せるように頭を押しつけ、だんまりと大人しくなってから長い時間が経っていた。 
  
49Res/37.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20