36: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/22(金) 22:02:28.40 ID:KEuP8EvK0
「ふぁ……やっ、そこだめぇ……!」
抵抗するには弱々しい、抗議の声が彼女の唇から零れ落ちた。
だがしかし、その囁きが聞こえているハズの星梨花は
わっしゃわっしゃと揉みしだくようにして響の髪を洗いながら。
「ああ、くすぐったくても動いちゃダメです。洗い残しが出来ちゃいます」
「だ、けど、せりかぁ……。人に洗ってもらうの、なんか……なんかぁ……!」
「何だか――どうしたんです?」
「ゾクゾクする、からぁ……んぅっ!?」
跳ねるような吐息と共に響の顎が強く引かれる。
ソレを引き起こした星梨花の指が彼女の側頭部へと爪を立てる。
頭皮にもしっかり馴染ませられるよう、十本の可愛らしい指先は
リズミカルなステップを刻みながら、鬱蒼とした木々のように茂る毛髪の中を進んで行き。
49Res/37.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20