果南「二人だけの秘密だよ」
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6: ◆vlTFewOdSQ[sage]
2019/07/17(水) 06:57:51.95 ID:zErl41JR0

ニャーォ



7: ◆vlTFewOdSQ[sage]
2019/07/17(水) 07:05:39.20 ID:zErl41JR0
果南「ん?」
善子「あ、コラ駄目!」

善子の後ろから揺れる黒い尻尾が見えた。善子が自分の後ろを気にしている間に、私は背中側へと回り込んだ。

以下略 AAS



8: ◆vlTFewOdSQ[sage]
2019/07/17(水) 07:12:40.79 ID:zErl41JR0
私は怖がられないようにゆっくりと手を近づけて、黒猫の頭を触ろうとした。すると、私の手が頭へ到達する前に黒猫の方から頭を近づけてきた。

果南「おー、よしよし。本当に人懐っこいね」
善子「だから言ったでしょ?」
果南「そうだね。おっ、おまえ〜まだ撫でて欲しいのか〜?」
以下略 AAS



9: ◆vlTFewOdSQ[sage]
2019/07/17(水) 07:20:39.75 ID:zErl41JR0
善子「この子、親猫とはぐれちゃったみたいでね。私が朝登校しているときに雨の中木の下で鳴いてたのよ」
果南「坂のところ?」
善子「そうそう。それで放っておく訳にも教室に連れていく訳にもいかないじゃない? だから中庭にあった段ボールに避難させて部室の扉のところに置いておいたの」
果南「そういうことね」

以下略 AAS



10: ◆vlTFewOdSQ[sage]
2019/07/17(水) 07:26:55.84 ID:zErl41JR0
果南「別に悪い事してる訳じゃないんだから隠れなくても良かったのに」
善子「だって、隠れて飼ってるなんて勘違いされたら何言われるか分からないじゃない。今朝会ったばっかりなのにね?」
果南「みんな何も言わないと思うけどなぁ……」
善子「私もそうだと思うんだけど、反射的にね」
果南「あー……なんとなく分かる気がする」
以下略 AAS



11: ◆vlTFewOdSQ[sage]
2019/07/17(水) 07:35:16.03 ID:zErl41JR0
善子「今日この後、この子の事どうしようかと思って」
果南「ああ、子猫だろうし、ここに置いていく訳にはいかないし、ね?」
善子「でも私の家ペット禁止だし、連れて帰れなくて……」
果南「そっか……」

以下略 AAS



12: ◆vlTFewOdSQ[sage]
2019/07/17(水) 07:46:26.67 ID:zErl41JR0
善子「果南……ありがとう!」
果南「うぉっと」

善子は黒猫ごと私に抱きついてきた。黒猫は目を丸くして私と善子の顔を交互に見ている。

以下略 AAS



13: ◆vlTFewOdSQ[sage]
2019/07/17(水) 07:53:00.74 ID:zErl41JR0
なんとか学校を抜け出した私たちは私の船が置いてある場所へと移動した。

善子「誰にも会わなくて良かったわね……」
果南「運が良かったね。誰かに合うんじゃないかとヒヤヒヤしてたよ」

以下略 AAS



14: ◆vlTFewOdSQ[sage]
2019/07/17(水) 08:06:07.88 ID:zErl41JR0
コンビニに一番近い船が泊まれる所となると、必然的に千歌の家の前になる。

善子「千歌に見つからないかしら……?」
果南「うーん……念の為、急いだ方が良いかも?」
善子「じゃあ私、ダッシュで行ってくるから。この子よろしくね」
以下略 AAS



15: ◆vlTFewOdSQ[sage]
2019/07/17(水) 08:19:48.55 ID:zErl41JR0

善子が息を切らしながら戻ってきた。

果南「転ばなかった?」
善子「大丈夫だったわ。躓きはしたけれど」
以下略 AAS



16: ◆vlTFewOdSQ[sage]
2019/07/17(水) 08:26:03.07 ID:zErl41JR0
善子「なんだかまるで、悪い事をしているみたいね」
果南「本当にそうだね! でも秘密っていいと思わない?」

天候が悪い訳ではないけど、風が強く吹き始めて自然と声が大きくなる。

以下略 AAS



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