少女「とりっくおあとりーと」 キモオタ「い、いたずらでお願いするデュフっ」
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2:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 20:56:50.68 ID:hENHGJb80

「はい、どちらさまでしょうか……?」


突然の来訪に玄関先に現れたのは、実に薄暗い男であった。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 20:57:53.47 ID:hENHGJb80


ハロウィンの暗黙の了解を意に介さず、男は答えた。
男には子供に菓子をやる気など毛頭なかった。
男は、ここ何年かの某所での乱痴気騒ぎや、広告代理店による陰謀論、その他もろもろの理由でハロウィンが大嫌いであったからだ。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 20:58:22.20 ID:hENHGJb80


悪ガキは、ひときわ大きな声をあげクロークをまくり上げる。
男の目に映るは、既に火が放たれた数多の爆竹。

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 20:58:49.77 ID:hENHGJb80

何のために。
それは、既に弾けていてもおかしくないはずの爆竹が、沈黙を保ち続けていることを思い返していただければ明らかであろう。
そう、男の刀は爆竹の導火線のみを切って落として見せたのだ。

以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 20:59:18.41 ID:hENHGJb80


「微かに香る甘いライム。……メントスコーラであるな?」


以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 21:00:07.57 ID:hENHGJb80


悪ガキの腕から、力が抜けていく。
勝利を確信した男は、抑えていた悪ガキの腕から、そっと手を外した。
仮面さえ無ければ、捻くれた悪ガキの悔しさに歪んだ表情を拝めるであろうに。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 21:00:35.80 ID:hENHGJb80


「お主、女であったのか。あいや、すまなかった。女子とは知らず……」


以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 21:01:03.36 ID:hENHGJb80


ずがーん。
男の脳天に雷が落ちたがごとき、衝撃が落ちる。
転瞬、男の灰色の脳みそが急速に回りだす。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 21:01:55.85 ID:hENHGJb80

賢明なる諸君に、説明は不要であるが、手をつないだぐらいで子供はできぬ。
しかし、そうした常識が覆るほどの衝撃が、混乱が、男を襲ったのである。
そして、美少女の涙がそれを誘った。

以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 21:02:24.11 ID:hENHGJb80


「パパ……そうか、俺もいつの間に父となっていたのだな」


以下略 AAS



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