キョン「手、繋ぐか?」涼宮ハルヒ「バカ。調子に乗んなっての」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/24(日) 00:17:57.55 ID:vG0bMMmYO
もしも涼宮ハルヒと長門有希のパンツが足元に落ちていたら迷わず長門のパンツを拾うことは言うまでもなく、ましてやそこに朝比奈さんのパンツまでもが加わるのならばヘッドスライディングを辞さず朝比奈さんのパンツに飛びつくに違いないことはわざわざ説明する必要が見当たらない必然であるのだが、では口頭で「パンツください」と誰に言えるかと言うとそれはハルヒ以外の選択肢がないことも、悲しい哉、また事実である。

「は?」
「いや、だからパンツを……」
「無理」

とはいえ、その願望を口にしたとしても理想通りに事が運ばないのが現実というもので、にべもなくハルヒに却下されるのもまた必然であると言えよう。ちぇっ。ケチ臭い奴め。

「……明日」
「ん? なにか言ったか?」
「明日まで待って」

しかしながら事実は小説よりも奇であるとはよく言ったもので俺は首尾良く涼宮ハルヒのパンツを譲渡して頂く確約を得たのだった。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/24(日) 00:22:06.40 ID:vG0bMMmYO
「ハルヒ。例の件だが……」
「わかってるわよ。急かさないでよ」

翌日。と言っても、正直昨晩は一睡も出来ていないので体感的には翌日という気はまったくしないのだが、この地球上で文化的な日常を送るためには本初子午線、或いは日付変更線に従わざるを得ず、理屈の上では翌日と定義される記念すべきはその日に登校してすぐ、約束のブツを受け取るべく俺は催促した。

以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/24(日) 00:25:23.37 ID:vG0bMMmYO
「なんだってんだ、ハルヒのやつ……」

めでたしめでたしとは当然いかず、俺はついさっき歩いて来た道をとぼとぼ歩いていた。
涼宮ハルヒの泣き顔なんて初めて目撃したこともあり、正直言ってかなり動揺していた俺は命じられるがまま早退した。早退の理由としてペストやら赤痢やら腸チフスだの口にした覚えはあるのだが涼宮ハルヒの泣き顔が強烈に印象に残っているせいで定かではない。

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/24(日) 00:28:18.47 ID:vG0bMMmYO
「佐々木……? なんで、お前が……?」
「何故という質問に対して僕が用意出来る回答はただひとつ。なんとなく、さ。なんとなく今日は電車に乗りたくなかったし、なんとなく北高方面に足を向けた。その理由はすなわち、なんとなくキミの顔を見たくなったからという結論に至る訳だ。困ったことにね」

恐らく幽霊でも見るような目をしている俺に対して、佐々木は記憶の中の佐々木のまま、小難しい物言いでこの場に自分が存在する理由を説明し、そしてくつくつと喉を鳴らす。

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/24(日) 00:30:43.70 ID:vG0bMMmYO
「なるほど。話はだいたいわかった」
「わかってくれたか」

流石は佐々木。物分かりが良いと思いきや。

以下略 AAS



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