827: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/09(金) 12:32:51.83 ID:9oar5n900
  
  「──“バレットパンチ”!!」 
   「ハッサムッ!!!!」 
  
  「サマヨォッ!!!!?」 
828: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/09(金) 12:33:25.80 ID:9oar5n900
  
 今までポケモンをほぼ見たことすらなかった私にとって、その経験は今までの人生全ての価値観をひっくり返してしまうほどに、衝撃的だったのは言うまでもない。 
  
 この頃には、両親がポケモン嫌いなことに気付いていたものの……私は湧き上がる好奇心とトレーナーへの強い憧れを抑えることが出来なかった。 
  
829: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/09(金) 12:34:24.48 ID:9oar5n900
  
 父の声だった。 
  
  
 菜々「は、はい……!」 
830: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/09(金) 12:35:51.35 ID:9oar5n900
  
 ──ああ、私……なんで説得出来るなんて思い上がってしまったんだろう。 
  
 取り付く島なんて、どこにもなかった。 
  
831: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/09(金) 12:36:49.51 ID:9oar5n900
  
 真姫『今は寮?』 
  
 菜々「いえ、実家です」 
  
832: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/09(金) 12:37:42.66 ID:9oar5n900
  
 ──菜々と出会ったのは、ローズシティの外周区にあるポケモンバトル施設でのことだった。 
  
 私はローズジムのジムリーダーとして、たまに街のバトル施設に視察に赴くことがある。 
  
833: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/09(金) 12:38:16.47 ID:9oar5n900
  
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834: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/09(金) 12:39:08.63 ID:9oar5n900
  
 真姫「ふふ、やっと笑った」 
  
 菜々「え……?」 
  
835: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/09(金) 12:41:05.26 ID:9oar5n900
  
 菜々「ただ……そのとき私を助けてくれたポケモントレーナーの人たちを見て……ああ、なんてかっこいいんだろう。私もあんな風にかっこよくて、強くて……誰かを守れる人になりたい……そう強く思ったことだけは覚えてます」 
  
 真姫「それはすごく立派なことよ。私はこの街のジムリーダーとして……貴方みたいな人にトレーナーになって欲しいわ」 
  
836: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/09(金) 12:41:58.16 ID:9oar5n900
  
 真姫「菜々の話とも辻褄が合う……。十中八九、このナカガワ社長が菜々のお父さんで間違いないわね……」 
  
  
 確か……数回程度だけど、私も父親と一緒に会ったことがあった気がする……。 
837: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/09(金) 12:42:43.29 ID:9oar5n900
  
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