アンパンマンとばいきんまん
1- 20
13: ◆qJX8kuiMZI[sage]
2025/12/05(金) 20:03:10.79 ID:XTeJFan70
ばいきんまん「もうないのか?」
アンパンマン「…………」
ばいきんまん「もう手がないなら、終わらせるぞ!」
アンパンマン「!!」

トドメを刺そうと、拳を振り上げたファイヤーだんだだん。
しかし、その一撃を避けてアンパンマンは空へと飛びあがった。
そのボロボロの体で。
そして、一直線に空へと飛んでいく。

ばいきんまん「ええい、往生際の悪いやつめ!」

わずかに遅れて、ファイヤーだんだだんからUFOを分離しばいきまんがその後を追った。

ばいきんまん「待て! アンパンマン!」
アンパンマン「…………」
ばいきんまん「この、くらえ!」
アンパンマン「!!」
ばいきんまん「くそ、雨か!」
アンパンマン「う、うう……」

アンパンマンを打ち落とそうと、どっきりメラメラを発射するばいきんまん。
しかし、今度は逆に雨があんぱんまんの味方をした。
どっきりメラメラは火力が落ちて、使い物にならなかったのだ。
ならば、とハンマーなどをUFOから取り出すばいきんまんだったが、ひたすら上を目指して飛ぶアンパンマンにそんなものはあたりはしなかった。
アンパンマンもフラフラだが、ばいきんまんも攻撃を空ぶるたびにスピードが落ちる。
当たりそうで当たらない、奇妙な追跡が始まった。


『そうだ うれしいんだ 生きる喜び
たとえ 胸の傷がいたんでも』
〜〜〜♪ 〜〜〜♪

ばいきんまん「いったいいつまで飛び続ける気だ! そろそろ諦めろ!」
アンパンマン「はぁ、はぁ……」

『なにが君のしあわせ なにをして よろこぶ』
〜〜〜♪ 〜〜〜♪

アンパンマンは雲を突き抜けた。
ばいきんまんもその後を追う。
だが、雲を抜けたばいきんまんが見たものは、ギラギラと輝く太陽だった。

『そうだ うれしいんだ 生きる よろこび』

ばいきんまん「う、うわ、まぶしい!?」

『たとえ どんな敵が あいてでも』

アンパンマン「あ〜ん……ぱんち〜……」

ばいきんまんが怯む。
まさに、その瞬間、太陽を背に自由落下するアンパンマンが拳を突き出した。
いまだかつてないほど情けないアンパンチ。
だが、落下スピードがそのまま拳に乗る。
結果、いつもと変わらない威力のアンパンチがばいきんまんを襲った。

ばいきんまん「う、うぁぁあああああ!?」

『ああ アンパンマン やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため』

アンパンマン「ばいきんまん……」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
17Res/38.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice