アンパンマンとばいきんまん
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15: ◆qJX8kuiMZI[sage]
2025/12/05(金) 20:06:15.18 ID:XTeJFan70
「……きんまん、ばいきんまん」

誰かが自分を呼ぶ声がする。

「しっかりして、ばいきんまん。ねえってば」

やけに甲高い声が鬱陶しい。
ばいきんまんは頭を振って起き上がった。

ばいきんまん「だぁ〜〜〜!! うるさいのだ!」
メロンパンナ「あ、目を覚ました」
ばいきんまん「……お前、誰だ?」
メロンパンナ「メロンパンナよ!」
アンパンマン「ばいきんまん、目を覚ましたんだ。よかった」
ばいきんまん「アンパンマン……」
カレーパンマン「けっ、あのままくたばれば静かでよかったのによぉ」
しょくぱんまん「いけませんよ、カレーパンマン」
クリームパンダ「よかったぁ、死んじゃったのか思ったよ」
ばいきんまん「……お前も誰だ?」
クリームパンダ「僕はクリームパンだ」
ばいきんまん「パンダ?」
クリームパンダ「パンダじゃないやい! クリームパンダ!!」
ばいきんまん「???」
カレーパンマン「どうしちまったんだ、こいつ」
しょくぱんまん「頭を打ってましたからね。記憶が少し飛んでるのかもしれません」
ばいきんまん「おれ様、一体どうなったのだ?」
アンパンマン「君にアンパンチをしたら、木にぶつかってしまったんだ。大丈夫かい?」

ばいきんまんは目をぱちくりさせながらあたりを見回す。
すると、壊れてボロボロになってるUFOが目に入った。
どうやら、本当に木にぶつかったらしい。
城まで吹っ飛ばされるあのパンチを受けて、すぐ近くの木にぶつかったのだ。
相当な衝撃だっただろう。
しばらく気を失ってる間に、おかしな夢まで見ていたようだ。

ばいきんまん「アンパンチだ、アンパンマン」
アンパンマン「ええっ? 何で!?」
ばいきんまん「頭がふらふらするのだ! アンパンチだ! 早くしろ!」
アンパンマン「うわ、揺らさないで」
ばいきんまん「顔をなめてやる! これでどうだ!」
アンパンマン「やめるんだ! ばいきんまん!」

ばいきんまんを引きはがそうと出した拳が、ばいきんまんにクリーンヒットする。

アンパンマン「あ」
ばいきんまん「ばいばいきーん」

ばいきんまんは吹っ飛んでいき、星となった。
そして吹っ飛んでいったばいきんまんは……。

ばいきんまん「うぎゃー!!」
ホラーマン「ホラー!?」
ドキン「こらー!! いきなり何よ!!」

ホラーマンを巻き込み、いつものようにドキンちゃんに怒られる。
しかし、ばいきんまんはなぜかご機嫌だった。

ばいきんまん「ちゃんと痛い。おれ様生きてるーハヒフヘホー」
ドキン「何よこいつ。頭おかしくなっちゃったの?」
ホラーマン「……ホラーですねぇ」

その様子にドキンちゃんとホラーマンは首をかしげるばかりだった。
さて、一方アンパンマンは……。





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