903:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:32:51.40 ID:hj2t/feYP
「なんだそりゃ。それで、その後は?」「わかんねえ。目撃者がまた目を離したらしいからな」
「どんだけ目を離せば気が済むんだそいつは」「本人曰く、何か見る気になれなかったらしいな」
904:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:33:23.37 ID:hj2t/feYP
病院の屋上に張り巡らされたフェンスを飛び越えた一方通行は、そのまま牛に跨った巨人に向かって突き進んだ
音速すら超えて拳を突き立てた彼のこの行動の理由は二つ
905:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:34:00.20 ID:hj2t/feYP
上空の大気を巻き付けて進んだ彼は、彼自身の移動の余波で正面である地面から向かって来る駆動鎧を吹き飛ばさないよう、衝撃の方向を操作しながら、最小限の速度で近づいた
一方(よォし、間に合う)
906:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:34:31.63 ID:hj2t/feYP
上条「最大の欠点て、なんだよ?」
静かに、しかし確かな声で彼は聞いた
しかし、言葉が返ってくるのには、少しだけ時間が有った
907:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:35:00.83 ID:hj2t/feYP
上条「何らかの、方法?」
イェス「君の時流は変わっているからな。そして今ここで私の説明を受けた以上、君が同じ時間に同じ行動をとるという事を選択したりしないだろう。しかし、地球の時流は、破壊されるという時項に到るまでの流れは変わっていない。これは一種のパラドックスだが、結果が同じになる様に、過程が変わるだけにすぎない」
上条「終末も、隕石群も、大規模災害も全て、地球が壊れるという結果をもたらす過程だと、言うんだな」
908:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:35:30.75 ID:hj2t/feYP
「どうだ、少しは改善したのか?」
新教皇となったばかりのペトロ=ヨグディスという名の男は、バチカン宮殿の一室に入るなり、側に居た魔術師に問いかけた
しかし、返ってきたのは彼の望む返事では無かった
909:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:36:02.07 ID:hj2t/feYP
「我々の指示に従って速やかに―――」
ステイルという魔術師の後方で、拡声器越しの声が響く
そして逆の方向からは、スダダダダダダ、という大型自動小銃が弾を掃射する音と、ドゴン、という巨砲を放ったかのような音が鳴り続けている
910:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:36:56.52 ID:hj2t/feYP
ローマが、来る?
そのことに意識を取られていたステイルは、兵隊たちを完全にやり過ごした後、靴の先を壁にあててしまい、コツ、と音を立ててしまう
「ひっ」
911:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:37:30.29 ID:hj2t/feYP
「すみ、ませ…。妹が、無礼な、ことをして。どうやら、あなた、ほんと…に、野次、馬、なんで…しょ…う」
どうかな? 本当に敵かもしれない
912:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:37:56.21 ID:hj2t/feYP
遠くから、少女の声が聞こえた様に思えた
彼は意識を取り戻す。そして腕に力を入れた。動く。同じように、足も。全て支障が無い
一方(まさか、まだ動くとはなァ。麦野には笑われたが、思った以上にタフな体してンじゃねェか)
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