587:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/03(木) 18:26:43.13 ID:50xr3sjAO
『残念ながらお前らが大好きな唯ちゃんじゃないんだな。「何処かの誰かさん」とでも呼んでね!』
ぎゃは──。と汚い笑い声を上げると彼女は我が物顔でソファの上で胡座を掻いた。
紬「はぁ、そうですか……」
588:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/03(木) 18:27:14.19 ID:50xr3sjAO
腕を組んで一人納得したように首を縦に振る彼女を紬は少し滑稽に思った。
『と、質問に対する返事は答えであってしかるべし、だな。お前の質問に答えてやるよ』
宙を漂って彼女の手元にやってきたティーカップを掴み、彼女は自分の首に爪を立てた。
589:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/03(木) 18:28:02.40 ID:50xr3sjAO
『まぁそんなところだ』
紬「……どんなところでしょう?」
理解されようとすらしていない彼女の口振りに紬は更に不信感を覚えた。
590:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/03(木) 18:28:44.25 ID:50xr3sjAO
禁忌に触れたという言葉の意味を理解出来なかった紬には、彼女がそこまで怒り狂う理由が分からなかった。 何度か紬の制服の襟首を揺すると満足したのか彼女は紬から手を離して大きく息を吐く。
『ふぅーっ、何でお前が怒られてんのか分かるか?』
紬「いえ、全然」
591:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/03(木) 18:29:24.62 ID:50xr3sjAO
紬「うぐっ……」
痛みに苦しむより先に紬は狼狽した。
斎藤が命を投げ捨ててこの身に教えてくれた六道術、それがそれほど罪深いものとは思わなかったのだ。
592:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/03(木) 18:29:56.86 ID:50xr3sjAO
『そんな名前だっけな。その時私はあいつをボコって言ってやったよ。「一生自分が作った神に縋ってろ」ってな。ぎゃははははっ!!』
どの琴線に触れればそれほど笑えるのだろうか。
そう思えるほどに彼女の笑い声は狂っていた。
593:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/03(木) 18:30:37.04 ID:50xr3sjAO
紬「あ……」
麻酔を打たれたように意識がまどろんでゆく。
視界の端の黒い部分が徐々に触手を伸ばして……。
594:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/03(木) 18:31:21.68 ID:50xr3sjAO
紬「──っ」
浮遊感が無くなったのを感じて紬は目を開いた。
彼女が言った通り、良い事も悪い事も元通りだった。
595:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/03(木) 18:33:24.13 ID:50xr3sjAO
紬「クソお世話になりました……っ!」
律「おーいムギ、そんな事より飯はまだか?」
そんなノリ
596:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/03(木) 19:34:27.76 ID:T1qvVAnso
あとは超えてないのは律だけか
1002Res/468.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。