623:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/08(火) 19:11:00.47 ID:ozbtqDoAO
梓「唯先輩……っ!?」
和の背後で怯えたような声が響いた。
短く舌打ちすると和は即座に追撃を打ち切り、梓のフォローに回ろうとする。
その一瞬、いちごは薄く微笑んだ。
624:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/08(火) 19:11:29.27 ID:ozbtqDoAO
いちご「墜ちて」
抵抗する時間など無い。
二人の身体は紡がれた言葉のまま床に叩き付けられる。
床の冷たさ、痛みを感じるよりも速く右に上に下に左に、見えない何かはその手の中で二人を弄んだ。
625:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/08(火) 19:11:57.04 ID:ozbtqDoAO
「何へこたれてんだよ、なーかのっ」
聞き馴染んだ声が頭上から聞こえて、梓は顔を上げた。
梓「律先輩……」
626:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/08(火) 19:12:24.80 ID:ozbtqDoAO
いちご「…………」
敵を目の前にして小競り合いを始めた純と律にいちごは苛立ちを覚えた。
いちご「……もう良い?」
627:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/08(火) 19:13:01.61 ID:ozbtqDoAO
どんな強固な鎧をも打ち抜く拳をいちごの顔面目掛けて振り抜く。
いちご「──っ!」
呻き声すら漏れなかった。
628:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/08(火) 19:13:31.44 ID:ozbtqDoAO
紬「え──」
いちごの腕は紬の胴を切るように払われた。
大砲でも打ち込まれたかのような衝撃と共に紬は吹き飛ぶ。
629:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/08(火) 19:14:07.42 ID:ozbtqDoAO
律「そうだな、デッドラとかバイオみたいなパニックホラーは好きだけどあんな世界には行きたくないな。あれはやっぱり画面の中だからこそ楽しめるもんだと思うよ」
純「ですよねー。私も零シリーズとかやりますけどあんなのが現実に居たら卒倒しちゃいますよ」
律「…………」
630:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/08(火) 19:14:38.07 ID:ozbtqDoAO
いちご「……っ!」
鉄仮面を張り付けたようないちごの冷たい表情が険しくなった。
いちご「……どれだけ人の神経を逆撫でれば気が済むの?」
631:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/08(火) 19:15:11.07 ID:ozbtqDoAO
今度こそ前座は終わりだ。
此所にいる全員を殲滅するにはたった一言、死ねと告げるだけで良い。
エデンシステムから取り込んだエネルギーは宿主の意志をその膨大な力が及ぶ範囲ならば口にするだけで実現してしまう。
いちご「死ん──」
632:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/08(火) 19:15:45.55 ID:ozbtqDoAO
動きとしてはドアをノックする時の動きと似ているだろうか。
血が撒き散ろうがいちごが悶えようがお構いなしにしずかはナイフを同じ箇所に刺し続ける。
いちご「あっ……やっ…だ……っ、いっ……つっ……」
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