77:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/11/26(金) 22:57:48.52 ID:dqucisAO
三花「なーんてね、嘘だよ。流石にこんな意地悪はしないよ」
三花は銃口から手を離し、けたけたと笑った。
三花「でも全力で手は抜いてあげるから、全力でかかっておいでよ」
78:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/11/26(金) 22:58:17.70 ID:dqucisAO
三花「ふふん」
三花は鼻歌混じりで片手を薙いだ。
二つの銃弾はまるで刀で切られたかのように真っ二つになる。
79:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/11/26(金) 22:58:57.08 ID:dqucisAO
左右の腕の伸び具合、角度、弾の速度。
それらを計算し尽くして放たれた弾丸はぶつかり合い、Yの字に軌道を逸す。
三花「うおっとと……」
80:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/11/26(金) 22:59:48.91 ID:dqucisAO
梓「きゃっ!?」
不安定な体勢にも関わらずその蹴りは速く、そして鋭い。
梓は銃を捨てて咄嗟に後退して、鼻先を掠めながらも何とかそれを躱す。
81:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/11/26(金) 23:00:38.93 ID:dqucisAO
なだれ込むように部屋の外へ飛び出したエリ達。
丁度それと同時に眩い光と爆音がエリ達の背後を包む。
エリ「やだーっ! まだ死にたくないよー!!」
82:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/11/26(金) 23:01:36.46 ID:dqucisAO
梓「スタングレネード」
三花「うっ……うぅ……」
二丁の銃を構える梓と膝を折って目を塞ぐ三花。
83:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/11/26(金) 23:02:19.85 ID:dqucisAO
三花「眼がっ! 眼があああっ!!」
獣に近い身体能力を誇る三花。
視覚と聴覚も同じように発達している三花にはその効果が顕著に現れた。
網膜を焼き尽くされてゆくような錯覚。三半規管を掻き乱される感覚。
84:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/11/26(金) 23:03:09.49 ID:dqucisAO
梓「な……。なんで……?」
背後から首筋に鋭利な何かを突き付けられる。
梓の身体は目に見えこそしないものの、確かに震えていた。
85:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/11/26(金) 23:03:48.37 ID:dqucisAO
三花「そう、嗅覚だね」
この狭い空間で目と耳を塞いで梓を認識する事など、三花にとっては児戯に等しかった。
梓「そんな……っ! 火薬の匂い、それにさっきまでいたエリ先輩達の匂いも紛れてる中で私の匂いだけ嗅ぎ分けたっていうんですか!?」
86:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/11/26(金) 23:04:37.53 ID:dqucisAO
三花「質量、材質を一瞬で判断出来る触覚」
首筋を今度は鋭利な爪ではなく、湿った舌がなぞる。
征服感が三花の本能を駆り立て、恐怖感が梓の理性を狂わせてゆく。
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