過去ログ - 唯「ボディがお留守だよ!」
1- 20
858:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/25(金) 00:46:28.67 ID:CgKSQ36AO
しずか「っ! 姫子後ろ!!」

姫子「っ!?」

 塗り潰された闇からその刃は忍び寄っていた。
以下略



859:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/25(金) 00:46:56.02 ID:CgKSQ36AO
 鎌の先から滴る血を甘美の表情で見つめながら、風子はずれかけた眼鏡の縁を持ち上げた。

風子「こちら側の人間でも毒には抗えない事は解ってるわ。何だかんだ言っても人間だもんね」

しずか「毒……?」
以下略



860:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/25(金) 00:47:23.49 ID:CgKSQ36AO
文恵「……またまた面倒な事して」

 文恵の刀に絡み付いた鎖はちょっとやそっとでは断ち切れない。
捕縛という一点に置いて二人の力は澪さえも上回る。

以下略



861:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/25(金) 00:47:51.96 ID:CgKSQ36AO
しずか「…………」

 しずかは息を顰め、奥歯を噛み締めた。
自分達の考えがどれ程浅はかだったか、それを考えると彼女は途方もない悔しさに苛まれた。
 ここ最近目に余る暴走を続ける二人の生徒。それがかつて拳を交えた事があった生徒だとしても、安易に首を突っ込むには早計過ぎたのだ。
以下略



862:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/25(金) 00:48:22.55 ID:CgKSQ36AO
しずか(どうする……?)

 ステルス能力を用いて貯水タンクの上に身を顰め、しずかは自分が成し得る策を探す。
だが思考のピースは噛み合うどころか疑念の糸に絡み取られてゆく。

以下略



863:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/25(金) 00:48:50.35 ID:CgKSQ36AO
しずか(このままじゃやられる……)

 今はできる限り気を鎮めて闘気を抑えているもののそれが零になるわけではない。
文恵がその微量の闘気を気取った瞬間、事はお終いだ。
 ならばどうする?
以下略



864:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/25(金) 00:49:16.25 ID:CgKSQ36AO
 絶対安心だと解ってはいても脈打つ心臓の鼓動を気取られそうで不安に駆られる。
そしてその不安は更に鼓動のテンポを早める。最悪の循環だ。

しずか「──っ!」

以下略



865:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/25(金) 00:49:47.16 ID:CgKSQ36AO
「こんな時間に何してるの?」

 凜と鳴る鈴の音のような声の後に冷たい風が吹き抜けた。
その場に居た全員が声の主の正体を察知する前に無数の氷柱が降り注ぐ。

以下略



866:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/25(金) 00:50:15.15 ID:CgKSQ36AO
澪「んー……」

 まじまじと辺りの光景を眺め、澪は状況を整理する。
 鎖を伸ばして風子と対峙しているキミ子とよしみ。
手摺にもたれて苦しそうに俯く姫子。
以下略



867:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/25(金) 00:50:56.75 ID:CgKSQ36AO
澪「じゃあ立花さんをお願い。そうだな……終わるまでグラウンドで待ってて」

 しずかは力強く頷き、貯水タンクから飛び降りた。

澪「あ、ちょっと待って。ついでにこれも……」
以下略



1002Res/468.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice