890:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/31(木) 02:03:07.97 ID:HS1jkPFAO
しずか「っ!?」
しずかはベッドの上に佇む者を見て思わず抱えていた姫子を落としかけた。
毒に犯された姫子の身体を癒せる人が居る。
そう聞いて澪に着いて行った先に居たのは……。
891:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/31(木) 02:03:35.62 ID:HS1jkPFAO
それを聞いて澪は更に眉間に皺を寄せた。
澪「法にお前を縛る力があるなら直ぐにでも訴えるよ。それともまさかあれが互いの同意の上の行為だったとでも言うのか?」
江藤「あら、私の全身に濃ゆ〜いキスマークつけたのは誰だったかしら?」
892:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/31(木) 02:04:06.16 ID:HS1jkPFAO
江藤「と、そんな事よりも……」
江藤は咳払いをしてしずかを、正確にはしずかが抱えている姫子を見た。
江藤「用があってここに来たんでしょ? 大方そこで寝てる子絡みかしら?」
893:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/31(木) 02:04:32.28 ID:HS1jkPFAO
江藤「賢明な判断ね」
艶めいた黒髪を弄りながら江藤は言った。
半分は澪に対する呆れ、半分はしずかに対する感心を込めて溜め息を吐く。
894:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/31(木) 02:05:00.08 ID:HS1jkPFAO
澪「結局お前はどうしたいんだ? この子を助けてくれるのかくれないのか、どっちなんだ」
江藤「あら、助けないとは一言も言ってないわよ? 狐ちゃんが認めるなら直ぐにその子を治してあげる。ただこれだけは頭に入れておいて」
少し間を置いて江藤は舌を出した。
895:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/31(木) 02:05:35.99 ID:HS1jkPFAO
江藤「ケダモノみたいな闘気に充てられて全身に穴を開けられて……。生きたまま血を啜られる感覚、あの時の痛みは足の先までも思い出せるわ」
しずか「…………」
しずかの胃の中を冷たいものが通り抜けた。
896:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/31(木) 02:06:03.95 ID:HS1jkPFAO
澪「……痛いのも苦しいのも、全部引っ括めて闘うって事じゃないのかな。私は……」
予測していなかった江藤の反応に澪は口ごもった。
その様子は、彼女が江藤に対して萎縮しているようにも見える。
897:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/31(木) 02:06:30.23 ID:HS1jkPFAO
澪「表で待ってるから」
勝手に話をつけてくれという事なのだろう。
澪はしずかとすれ違いざまに、冷たく呟いて部屋を後にした。
叩き付けるように閉めた扉の音だけが残った。
898:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/31(木) 02:06:56.12 ID:HS1jkPFAO
江藤「で、どうするの?」
外方を向いたまま江藤が呟いた。
それでもなお数秒ほど押し黙り、しずかはようやく口を開く。
899:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/31(木) 02:07:23.45 ID:HS1jkPFAO
江藤「良いわよ」
しずか「えっ……?」
江藤が大した間も置かずに即答した事にしずかは思わず肩を揺らした。
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