過去ログ - 唯「ボディがお留守だよ!」
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99:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]
2010/11/30(火) 09:48:47.24 ID:BwXgYQSO
あとチョコレートも
もしかしたら原稿先伸ばしにするために買いに走らされるかも


100:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/12/01(水) 23:02:58.96 ID:Ecp6hAAO
 梓の覚醒の翌日。
 まだ朝日も昇っておらず薄暗い早朝の雑木林を澪は歩いていた。
 抜き身のまま刀を携えており、その刀身にはどす黒い血が付着して輝いている。

澪「出て来い」
以下略



101:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/12/01(水) 23:03:42.81 ID:Ecp6hAAO
 数人の男の短い悲鳴が聞こえた。
それでも健在な者は居たようで、黒スーツに身を包んだ三人の男がそれぞれ澪を囲むように直進していく。

「オラァッ!!」
以下略



102:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/12/01(水) 23:04:15.01 ID:Ecp6hAAO
 後ろで構えていた男はその拍子に持っていた得物を手放してしまった。
澪という絶対的な強者を前にしてそんな隙を見せるという事は死に直結する。

「ひっ──!?」
以下略



103:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/12/01(水) 23:05:10.44 ID:Ecp6hAAO
澪「いつだってそうだ」

 男の悲鳴にかき消されてしまうほどのか細い声で澪は呟く。
そして振り向きざまに刀を薙いだ。
以下略



104:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/12/01(水) 23:05:48.75 ID:Ecp6hAAO
澪「そして最後には思考停止。自爆を謀って殉職者気取り」

 地面を転がる鉄の塊が小型の爆弾である事を、澪は振り向かずとも察知していた。
それは本来の役割を果たすことなく、ただ虚しく転がっている。
以下略



105:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/12/01(水) 23:06:46.81 ID:Ecp6hAAO
澪「ばか……」

 震える声で涙目になりながら呟く澪は、どこから見ても年相応の少女だった。
 力を手に入れ、揺るがない意志を持った。
 情を捨て去り、どこまでも非情になれた。
以下略



106:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/12/01(水) 23:07:32.03 ID:Ecp6hAAO
澪「んっ……」

 目を擦って何度か瞬きをすると、澪は刀を鞘へと収めた。
そして大きく伸びをして、血に染まって黒くなったパーカーを脱ぎ捨てる。
腰の手前まで伸びた艶やかな黒髪を払い、悠然と歩くその様からは先程の少女の一面は見られない。
以下略



107:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/12/01(水) 23:08:24.38 ID:Ecp6hAAO
 電車の路線をなぞるように移動する事十分。
澪が敵襲を迎撃した地点から三駅分ほど離れたところに琴吹財閥の格納庫があった。

和「遅かったわね」
以下略



108:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/12/01(水) 23:09:13.46 ID:Ecp6hAAO
澪「それにしても凄いな。財閥の長までになると自家用ジェットなんかも買えるのか……」

 流線型のフォルムに白を基調としたボディ。
軍用兵器や機械に疎い澪にはそのジェット機の価値は分からないものの、自分では一生掛かっても買える代物ではないとは直感していた。
以下略



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