過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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203:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/09(木) 22:18:27.56 ID:JQ0q84U0
12月1日、午前1時18分。
番外個体が告白して、ふられて、その挙げ句一方通行と思わず、……とまぁ色々あった11月28日(加えて29日深夜)から数日。
204:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/09(木) 22:20:04.45 ID:JQ0q84U0
「一方通行、」
「……っ!?」
205:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/09(木) 22:22:25.29 ID:JQ0q84U0
12月の空気は澄んでいて、星がよく見える。
高層ビルに囲まれる学園都市でも星が見えることに一方通行は初めて気付いた。
寒さ対策にと、パーカーとの下にセーターというもこもこと動きづらそうな服の上に更にロングコートを着込み、
マフラーを巻いて完全防寒の番外個体と真っ白な冬服を纏った一方通行が、行くあてもなく並んで歩く。
206:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/09(木) 22:23:54.61 ID:JQ0q84U0
「ミサカはあなたに酷いことしたし。ロシアではあなただけでなく上位個体まで殺そうとして、その上トラウマ刺激したりさ」
番外個体はちらりと一方通行を横目で見て、尚も続ける。
207:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/09(木) 22:27:16.08 ID:JQ0q84U0
番外個体がゲラゲラと笑うけれど、その姿はどこか弱々しくて、一方通行を不安にさせる。
何か言い淀んでいるような、無理しているような。そんな気がしてならないのだ。
そんな心配をする一方通行にはお構いなしに番外個体はというと、
208:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/09(木) 22:30:40.69 ID:JQ0q84U0
「さっむー。おでんおでん」
コンビニから少し歩いたところにある公園のベンチに、番外個体と一方通行は並んで座っていた。
二人の間に置かれたおでんの容器からもくもくと湯気が上がっている。
209:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/09(木) 22:31:54.31 ID:JQ0q84U0
「……死ぬかと思ったんだけど」
「そりゃ餅喉に詰まらせて死ぬ老人は沢山、っ痛ェ!」
210:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/09(木) 22:33:22.93 ID:JQ0q84U0
「なンだよ女って。気配も無かったし『死角移動』でもねェ限り背中をとられるなンて事は、」
一方通行がそう言いながら後ろをゆっくり振り向こうとしたとき、
211:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/09(木) 22:34:55.76 ID:JQ0q84U0
「……オマエって本当悪意の塊だよな」
公園を出て二人で帰路に就く。
212:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/09(木) 22:37:26.68 ID:JQ0q84U0
気がつけばマンションに到着していたので、オートロックを解除してマンションの中に入っていく。
部屋まで歩いている途中で番外個体が挨拶したのだが、
213:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/09(木) 22:40:16.14 ID:JQ0q84U0
「……番外個体」
てっきりチェーンでも掛けられているかと思ったがそれもなく、すんなりと開いた玄関。
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