109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/23(日) 23:52:27.59 ID:q0fuJHc+o
当て所なく街をぶらつく。でもそれでいい。目的なんてなくたっていいじゃない。
おしゃれなお店に入らなくてもいい。綺麗な夜景なんて必要ない。
ゲーセンとかカラオケとかで騒がなくたって何の問題もない。
本当のところ、究極的にはそれ以外に何一つ必要ない。
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2011/01/23(日) 23:53:09.93 ID:q0fuJHc+o
ひゅう、と一際強い風が一陣吹き抜けた。
季節はずれとも思える冬の匂いのする冷たい風。
ついこの前まで暑かったあの夏の気配は一体どこへ行ってしまっ――。
「へくちっ」
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2011/01/23(日) 23:54:19.04 ID:q0fuJHc+o
そう、たまには、だ。
うちの学校は校則が厳しい事で有名で、休日の外出にも制服の着用を義務付けるほどの超が付くお嬢様学校。
バカバカしい、時代錯誤だとも思うが守らないと長いお説教と面倒極まりない反省文と苦行じみた罰則があるので破る子はそうそういない。
まあ今の私みたいに極々稀に、こっそりとやってる子はいないでもないようだけど、無菌室で純粋培養された生粋のお嬢様方はお行儀がいいのでほとんどが遵守している。
112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/23(日) 23:55:03.17 ID:q0fuJHc+o
「……ちょっと格好つけすぎじゃない?」
そう、キザったらしいにもほどがある。こんなの漫画でしか見た事ない。
ベタで、チープで、その上まったく似合わない。
113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/23(日) 23:55:59.95 ID:q0fuJHc+o
「うっせーよ! ちくしょう、返せよ!」
伸ばされた手をひらりとかわして、それからちょっともったいなかったかなと正反対の事を頭の隅で考える。
「やだよーだ」
114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/23(日) 23:56:51.25 ID:q0fuJHc+o
その時、私の耳にかすかな音色が届いた。
「……?」
きょろきょろと辺りを見回してみる。
115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/23(日) 23:59:23.34 ID:q0fuJHc+o
アコースティックギターの音色に合わせて澄んだ歌声が響く。
歌は英詩だった。友達に向ける歌。
私はここにいるよ、あなたのそばにいる、苦しい時は名前を呼んで、寂しくないよ――そんな歌だ。
116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/24(月) 00:14:02.61 ID:8pVo/yMAO
全身の穴という穴から糖が……。
117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/24(月) 00:33:48.41 ID:tB+DU1dAO
もう禁書のメインヒロイン美琴にしておくれよかまちー
118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/24(月) 01:20:15.02 ID:ft4JRQUgo
美琴可愛い過ぎてヤバい
119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/24(月) 02:12:37.11 ID:+ixuYGKIO
このスレとポリネシアンが俺の生きる糧だわ…
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