121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/24(月) 02:19:43.02 ID:TmLMJcySo
おいおい鼻から赤い糖が出てきたんですけどー?
122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/24(月) 04:07:47.97 ID:UfqN52fOo
無糖コーヒーが激甘のカフェオレになってた気分だ
123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/26(水) 22:33:22.57 ID:I8qI0aago
陽の色と共に街の色が変わりつつある。
青空を写していたビルの窓ガラスは反射する光をだんだんとオレンジに変化させていった。
時間のグラデーション。単なる大気の起こす光の変化だとは分かっていても柔らかな光はどこか幻想的で、同時に哀愁を誘う。
124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/26(水) 22:36:38.73 ID:I8qI0aago
小さく光が舞い、ぱちん、と空気が爆ぜる。
「私がアンタを呼び出した意味、分かってる?」
そう、これこそが私の目的。アイツを呼び出した理由。
125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/26(水) 22:42:40.32 ID:I8qI0aago
まるで子供騙しなお話のヒーロー。
お陰でそれは悲劇じゃなくなってしまった。主人公は私じゃなくてアイツ。
それにご都合主義ならアイツの方が何枚も上手だった。なんたって文字通りの最強を素手で殴り飛ばしてしまったのだから。
アイツのお陰で私の晴れ舞台はぶち壊し。主役の座まで持っていかれてしまった。
126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/26(水) 22:48:50.30 ID:I8qI0aago
やっぱりこういう展開じゃないと締まらない。
私とアイツの関係は、結局のところ犬猿の仲って奴。私がこうしていちいち食ってかかってるだけなんだけどさ。
その時のアイツの顔は本当、笑っちゃうくらい間抜けで。
その後の台詞も容易に想像できてしまった。
127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/26(水) 22:55:24.50 ID:I8qI0aago
「勝負してくれないと、これ返さないからね」
私はアイツに借りた上着の裾をひらひらと示す。
理由付けには弱すぎるとは思うけど、きっと名目くらいにはなる。だから。
128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/26(水) 23:00:29.25 ID:I8qI0aago
「言われなくても――」
ばちん、と空気が悲鳴を上げた。
先ほどよりも大きな、眩い閃光が生まれる。
129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/26(水) 23:05:33.04 ID:I8qI0aago
「……は? 何?」
呟くアイツの目の前で舞い上がった砂鉄は私の手元に集まり一直線に棒状を形作る。
「ちょっ……! オマエ、得物使うのはずるいんじゃない!?」
130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/26(水) 23:10:08.63 ID:I8qI0aago
「って、どう考えてもそれじゃ済まないと思うんですけどっ!?」
うん、私もそう思う。
でもどうせ効かないじゃん。
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