42:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/09(日) 15:12:39.94 ID:ebftp9go
私の答えに満足げに笑い、アイツは空いた左手でドアの開閉パネルを押した。
小さなモーター音と共にドアが横滑りに開く。そして私はアイツに手を引かれ、店の中に初めて足を踏み入れた。
ふわりと風。空調によって適温に調整された暖かい空気に乗ってかすかな獣臭が鼻腔に届く。
この臭いを嗅いだのはいつ以来だろう。もしかしたら……そう、ずっと昔、この街にくる前かもしれない。
43:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/09(日) 15:13:59.12 ID:ebftp9go
動揺する私にアイツはもう一言だけ付け足す。
「手、離すなよ」
その言葉の意味を理解して私はようやくアイツが手を繋いできた意味を知った。
44:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/09(日) 15:16:39.78 ID:ebftp9go
「どうした?」
立ち尽くしたままの私を不思議に思ったのかアイツはこちらに顔を向けそんな言葉をかけてきた。
相変わらず左手の指は子猫と戯れているけれど。
45:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/09(日) 15:19:05.91 ID:ebftp9go
「――――」
暖かく、湿った、ざらりとした感触。本当に小さな舌が指先に触れた。
私の躊躇とか葛藤とかそんな面倒な事を全部突き抜けて、彼女の方から私に触れてきた。
46:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/09(日) 16:12:21.13 ID:uQXaunoo
誰だこんなとこに砂糖山積みにしたやつは。
47:VIPにかわりましてGEPPERがお送りしますVID(Tes):cpyrVLCo[sage]
2011/01/09(日) 16:29:48.78 ID:HHUgLd.o
俺を[ピーーー]気か?
48:VIPにかわりましてGEPPERがお送りしますVID(Tes):6reJnoCo[sage]
2011/01/09(日) 16:37:52.31 ID:j6mmsYwo
カロリー摂取しすぎたな
49:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/09(日) 18:31:11.28 ID:m1bXhwoho
マスター、ブラックくれ!
50:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/09(日) 18:35:18.84 ID:09LNPkax0
なんかいい雰囲気のSSだな。すごく好き
51:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/09(日) 21:22:18.83 ID:kKp5xlico
ダメだ!鼻から赤い砂糖が出てきた‼
52:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/10(月) 05:58:02.45 ID:9ZqxMaIAo
数十分かけてじっくり読んでしまった…
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