38:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
2010/12/03(金) 20:37:22.22 ID:H3VnwME0
黒子「何が……どうなっていますの……?」
音だけがして、姿がまったく見えない。
視覚系の能力者――例えば、視覚阻害か――そんな推測をした。
39: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 20:39:28.75 ID:H3VnwME0
『……いやああああああああ!!こないでええええ……』
黒子「初春!?」
演算を止め、少女の悲鳴のした方向――右へ伸びる廊下に目をやる。
40: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 21:13:51.34 ID:H3VnwME0
廊下に散在する――4体の人骨。
向かって右側には3体が散乱していた。
いずれも紫のブレザーに黒いズボンを着用していた――どこかの学校の男子生徒のようだった。
うち1体の――傍に眼鏡が転がっていた――遺体の頭には、陥没した跡が見られる。
41: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 21:16:14.11 ID:H3VnwME0
??「……キ……ザ……ミ……」
右に固まっている3体の白骨死体のほうからする、低い男の声。
恨みが篭っているとも思える、その不気味な呟きは、しっかりと黒子の耳にも届いた。
42: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 21:17:21.52 ID:H3VnwME0
ドンドン!!
黒子「誰かいますの!?」
43: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 21:18:35.65 ID:H3VnwME0
黒子(……!!)
いきなり鼻を突く腐臭に思わず、口元を塞ぐように手を当てる。
先にあるのは……どうやら死体のようだった。
44: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 21:19:22.69 ID:H3VnwME0
が――
黒子(……やはり……また……遺体ですの……)
目の前に横たわっていたのは――初春ではなく――1体の女生徒の亡骸。
45: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 21:22:20.97 ID:H3VnwME0
黒子「……はぁ……はぁ……収まりましたの……。でも……もうこれ以上は限界ですの……」
荒く息をしながら、うつろなままゆっくりと目を上げる。
46: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 21:22:53.97 ID:H3VnwME0
黒子(『……ね……え……さ……ま……ど……う……し……て……』って、この人は妹ですの?)
そこでふとある人物の顔が目に浮かぶ。
黒子(……お姉さま……大丈夫でしょうか……)
47: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 21:24:34.77 ID:H3VnwME0
ボワッ!!
遺体から何か湧き出る音がしたかと思うと……遺体の真上にそれは浮かび上がっていた。
48: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/03(金) 21:25:55.95 ID:H3VnwME0
??「……私を置イテ行クのデスネ……ユ ル サ ナ イ」
ボワッ!!
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