551: ◆IsBQ15PVtg[sage]
2011/02/15(火) 22:26:51.92 ID:gyj0vDmf0
>>550
ありがとうございます。
他にも読んでくださっている方々にも、感謝を。
少しながらではありますが、続きを投下いたします。
552: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/15(火) 22:27:43.50 ID:gyj0vDmf0
佐天「なにかの悪い冗談……じゃないよね」
黒板にでかでかと書かれた文字に――ただ、打ち震えるだけ。
力なく、近くにあった小さい椅子に腰を下ろす。
553: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/15(火) 22:28:15.05 ID:gyj0vDmf0
佐天(真っ暗で何も見えないなぁ……廊下みたいだけど……)
曇りガラスの割れた隙間から目を離し、引き戸の取っ手に手を掛ける。
そして、何気に横に引っ張ってみた――が。
554: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/15(火) 22:28:55.90 ID:gyj0vDmf0
佐天「何だ、あっちがいけるじゃん……」
ため息をつきながら、前方の出入り口へと歩き出す。
床が抜け落ちているたり、木材がめくれあがっている所があった。
555: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/15(火) 22:29:46.05 ID:gyj0vDmf0
佐天「ひっ……な、何これ!!」
見てしまった。
そして、驚きのあまり、反射的にのけぞってしまう。
556: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/15(火) 22:30:14.83 ID:gyj0vDmf0
佐天「……ほ、本当に……シャレにならないって……」
縮こまらせた全身を小刻みに震わせていた。
すぐにも立ち去ろうとするが、足がすくんで動かない。
557: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/15(火) 22:30:49.26 ID:gyj0vDmf0
佐天「ど、どうやらいけそうだね。ち、ちょっと借りますよ〜」
声を震わせながら、マッチ棒を出して、箱の側面の茶色い側薬にこすり付ける。
558: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/15(火) 22:31:21.19 ID:gyj0vDmf0
『恋都のばか、
559: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/15(火) 22:40:51.73 ID:gyj0vDmf0
佐天「と、とにかく……行こう……」
火を灯したロウソクを手にすると、ゆっくりと立ち上がった。
遺体に背を向けると、そのまま出入口へと足を進める。
560: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2011/02/15(火) 22:41:43.89 ID:gyj0vDmf0
佐天「ここ……本当にどこなんだろ……」
灯は一つも見えない。
ただ、佐天の手にしているロウソクの炎と、背後から漏れる部屋の明かりが、ガラスに反射して映っているだけ。
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