291:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 14:58:40.72 ID:iSm8z8mn0
「ふふふ…まるでクモみたいね…」
「…ッ!!」
(ダメだ…今は我慢よ…取りあえず…体力を回復しなきゃ…)
292:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 14:59:30.20 ID:iSm8z8mn0
しかし、「フレンダ」と語気を強くする麦野の前でははばかられ、おとなしく「わかった」と承服した。
フレンダが後ろにとぼとぼと下がっていくと美琴を見つめていた麦野が口を開く。
293:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:02:19.28 ID:iSm8z8mn0
麦野は腹から憎悪と共に一言絞り出すと人差し指を美琴に向ける。
同時、その先からビームが打ち出される。それをよけると美琴は一度回復のために目をくらませる。
(三人対一人じゃ分が悪すぎるわ…体力もけっこうやばいかもね…まずは先に施設の核の部分を破壊しなきゃ…)
294:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:04:58.94 ID:iSm8z8mn0
攻撃された美琴はキッと麦野をにらみつける。
すると麦野も美琴の方を見ていたようで、二人はにらみ合う。
「よそ見禁止だぞー!学校で教わらなかったかにゃん?」
295:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:07:25.95 ID:iSm8z8mn0
美琴は知るよしも無いのだが、麦野は滝壺に体晶を使うように指示した。
体晶とは能力の暴発を誘発するいわば劇薬である。
滝壺はこの薬を服用しなければ、能力を発露する事が出来ないのだ。
296:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:09:25.43 ID:iSm8z8mn0
いきなりだが、ここ最近、滝壺は能力を使ったことがなかった。
というか滝壺が能力を使う程の強敵が居なかった、と言った方が正しいのだろうか。
滝壺が能力を使ったのはこれで二度目。
297:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:13:33.95 ID:iSm8z8mn0
「悪いけど、あんたらに付き合ってる時間はない」
不意に美琴が麦野達に向かって言い放つと、目をつぶり砂鉄を右手の辺りに凝集させる。
原子崩しに消滅させられた砂鉄もあったが、まだそれなりの量が床に残っているはずだ。
298:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:17:15.90 ID:iSm8z8mn0
「御坂美琴…あぁ…あいつが」
麦野は合点がいくように「ほうほう」と言いながら頷く。
実は麦野は超電磁砲の名前を聞いたことがあった。そしてその人物が第三位である理由も。
299:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:21:32.26 ID:iSm8z8mn0
(徐々に移動距離が短くなってきている…ここで滝壺を使うのは割にあわないか?)
滝壺は能力者を追尾する面ではどんな透視能力者や精神感応系能力者よりも能力者をサーチする事にひいでている。
反面、能力発露に際して起爆剤である体晶を使わなければならないといった弊害がある。
300:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:24:31.99 ID:iSm8z8mn0
しかし、それでも麦野の原子崩しは当たらない。
ここで麦野は推理する。
(私と超電磁砲の能力は根底では同種のもの?だとすると…超電磁砲の野郎…まさか…私の原子崩しを曲げているのか…?)
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