87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/04(金) 05:45:11.24 ID:NOUrG0Tf0
「あずにゃん……その……エ……エッチを、する前にさ、言っておきたいことがあるんだよ」
「何ですか? 何でも聞いてあげますよ」
シャワーに流され、唯先輩の足元にボディーソープが流れ出す。
これで唯先輩が抵抗して暴れても、足元が掬われて踏ん張りが利かない。
「私ね……前にりっちゃんに怒られて本当にショックだった」
念の為に弦は二重にしてあるから、ちょっとやそっとじゃ切れないはず。
まあ、切れたら切れたで、脱衣所に用意したドライバーを使えばいいわけだし。
いずれにしても、これで終わる。
「すごい落ち込んだし、皆に嫌われちゃったんじゃないかって思うと、胸が苦しくなったよ」
「たしかに唯先輩、この世の終わりみたいな顔してましたね」
「うん。でもね……でも、あずにゃんが私をフォローしてくれたから……」
腕を伸ばして私と唯先輩の背の高さを測る。
何の問題も無い。あとはこれを振り落として……弦を引くだけ。
「あずにゃんが……私のこと好きって言ってくれたから、私、頑張れたんだよ」
「そうですか」
「だからね、あずにゃん。私、あずにゃんにだけは本当のこと言っておきたいんだ」
「……本当のこと?」
最後の最後に、何を言うと言うのだろう。思わず、ぴんと伸ばした腕を一旦下ろす。
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