過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
1- 20
295:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 02:02:20.31 ID:9KzOTW+Oo

ようやく電源の入った携帯電話を捧げ持ち、インデックスは言う。

「……とうまと、どんなことを話せばいいのかな」

以下略



296:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 02:04:17.78 ID:9KzOTW+Oo

ステイル=マグヌスは美琴が去った後も、病室前の廊下で壁に背を預けていた。
やがてインデックスと入れ替わりに訪れた神裂や五和らが病室から出てきてどこかへ去ったのを見送った後、彼も病室へと入る。

部屋の主はベッドの上で半分体を起こし、何かを考え込むかのように腕を組み、目を閉じていた。
以下略



297:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 02:05:30.15 ID:9KzOTW+Oo

バギン!とガラスの砕けるような音がした。
上条が反射的に顔をかばうように差し出した右腕により、ステイルの炎剣は何一つ焼くことなく雲散霧消する。
だが、そんなことはステイルにとっては想定内の事。
彼の伸ばされた右腕は、何が起きたかも、自分が何故右腕を差し出したのかすら分かっていない上条の胸倉を引っ掴み、ベッドへと引き倒した。
以下略



298:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 02:07:19.68 ID:9KzOTW+Oo

そんなステイルの右手を、上条の右腕が掴む。
ステイルは大柄ではあるが、その実さして体を鍛えているというわけでもない。
体格の割に華奢なステイルの腕骨は容易に悲鳴を上げる。
それでも、彼は上条の胸元を掴む手を離そうとはせず、両者は互いににらみ合いを続ける。
以下略



299:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 02:09:01.33 ID:9KzOTW+Oo

「……なぁ、教えてくれよ。
 俺はどこの誰で、何のために、何をしてここにいるんだよ。
 あの子たちの名前も、顔も、声も、どうやって出会ったのか、どんな関係だったのかすら全く覚えてない。
 そんな俺に、何が出来る?
以下略



300:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 02:11:01.06 ID:9KzOTW+Oo

11月13日。

インデックスが上条当麻に別れを告げなければならない日。
上条の両親に全てを告げるということで、ロシアにいる中で一番立場ある人間であり学園都市に赴くことになっている神裂を除き、
以下略



301:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 02:11:34.27 ID:9KzOTW+Oo

「……騒がしいやつだったな」

「そうね。アレでも、あんたを見つけるのに助けてくれた恩人なんだけど。
 ……あ! お礼言うの忘れてたわ。ちょっと言ってくるわね」
以下略



302:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 02:14:25.64 ID:9KzOTW+Oo

その時、病室のドアが開いた。
赤髪に黒い僧衣を纏った大男と、白い修道服に身を包んだ銀髪の少女だ。
二人とも大きな荷物を抱えている。
ふとステイルと目が合うが、向こうからふいと視線をそらされてしまう。
以下略



303:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 02:15:05.54 ID:9KzOTW+Oo

「……それじゃあ、そろそろ行くんだよ。
 私の為にみんな待ってくれているみたいだから」

そういって、少女は踵を返そうとするが、
以下略



304:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 02:16:12.08 ID:9KzOTW+Oo

「あんなに短くて、良かったのかい?」

病院から離れゆくバスの最後尾で、ステイルがインデックスに問う。
バスは定期便ではなく、チャーターした観光客用のものだ。
以下略



1002Res/817.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice