過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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863:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/12(日) 01:19:59.90 ID:Sj9M+n8No

かつん、かつんと松葉杖の音を響かせ、上条は病棟の廊下を行く。
一応杖がなくても歩けるようにはなったのだが、体力も落ちてるだろうし一応持っておけとの医者のご達しである。
正直に言えば邪魔なことこの上ない。

以下略



864:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/12(日) 01:21:37.19 ID:Sj9M+n8No

「……はぁ、ついてませんわ……」

白井黒子は、自らの右手首に巻かれていく白い包帯を見つめながらため息をついた。
美琴の学校代表としての演奏を生で見ることができないばかりか、怪我までしてしまうなんて。
以下略



865:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/12(日) 01:22:38.85 ID:Sj9M+n8No

ロビーの受付で診察料を払い、包帯を撫でもう一度ため息。
ドクターストップがかかった以上、風紀委員の詰所へ行って休みを取るための書類を書かなければなるまい。
だが、その前に美琴に連絡を取り、演奏の首尾を聞こうか。

以下略



866:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/12(日) 01:23:44.76 ID:Sj9M+n8No

自販機は彼らの向こう側にある。
飲み物を買って、戻ってくれば少しだけ彼らの顔が見える。
それで興味を持つのはおしまいにしようと考えた。

以下略



867:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/12(日) 01:24:37.93 ID:Sj9M+n8No

否、似ているのではない。
生き映し、鏡映しと言ってもいいレベルの同一性。

御坂。
以下略



868:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/12(日) 01:25:05.99 ID:Sj9M+n8No

白井の能力は空間移動だ。
たかが不意を突かれて走り出された程度で、彼女を振り切ることはできない。

「ッ!? 離してください、とミサカは……」
以下略



869:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/12(日) 01:25:53.57 ID:Sj9M+n8No

「その子は俺の友達だからさ、何か正当な理由がないなら離してやってくれよ」

「……ですが」

以下略



870:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/12(日) 01:26:22.51 ID:Sj9M+n8No

「ちょ、ちょっとあんたたち、何やってんのよ!?」

両手いっぱいに屋台の料理を入れたビニール袋を下げ、バイオリンケースを背負った美琴が慌てたようにやってくる。
19090号と、白井と、上条の顔を見るなり状況を悟ったようで、美琴はため息をつく。
以下略



871:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/12(日) 01:27:39.63 ID:Sj9M+n8No

「……お姉様、そちらのお姉様にそっくりな方はどちら様ですの?」

「言ったでしょ、私の"妹"だって」

以下略



872:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/12(日) 01:28:14.41 ID:Sj9M+n8No

「──番外個体、あなたは出かけたりはしないのですか、とミサカは出無精な末の妹を心配してみます」

「あら、13577号。珍しいじゃん」

以下略



873:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/12(日) 01:29:09.80 ID:Sj9M+n8No

「そうだ、聞きたいことがあるんだけどさ」

「?? 何でしょう、とミサカは応えます」

以下略



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