143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/04/13(水) 04:19:07.36 ID:HulktAtno
約三年前 日本 桜が丘 桜が丘女子高校
紬「ねえ、律っちゃん。願いが一つだけ叶うとしたら、律っちゃんは何を願う？」
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2011/04/13(水) 04:19:46.78 ID:HulktAtno
現在 日本 桜が丘 私有スタジオ
唯「――っと、こんな感じかな」
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2011/04/13(水) 04:20:55.43 ID:HulktAtno
日本 桜が丘
律「じゃあ、私たち、こっちだから」
唯「ばいばい、律っちゃん、澪ちゃん」
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2011/04/13(水) 04:21:26.97 ID:HulktAtno
あのときの強かった律はもういない。人は変わっていく。変わっていかなければならない。
澪は、ひそかに期待していた。律が、紬に会いに行こうと提案してくれることを。
弱い自分を引っ張って、いつも新しい世界を見せてくれた律。何もないところにも楽しみを見つけられた律。
誰よりも強い律。
澪が惹かれ、尊敬し、追いかけた幼馴染。あのときの律は、もういないのだ。
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2011/04/13(水) 04:21:55.48 ID:HulktAtno
日本 桜が丘 琴吹邸前
唯「おーい」
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2011/04/13(水) 04:22:25.59 ID:HulktAtno
日本 桜が丘 琴吹邸
斉藤「お嬢様」
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2011/04/13(水) 04:23:12.12 ID:HulktAtno
日本 桜が丘 琴吹邸
四人が通されたのは食堂。ドラマや映画にでてくるような大きなテーブルを取り囲むように椅子が配置されている。
ずいぶん互いの距離が遠い。思わず心細くなる。
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2011/04/13(水) 04:23:50.83 ID:HulktAtno
紬「ゆ、唯ちゃん。梓ちゃん……？」
唯「なーに？」
梓「なんですか、先輩？」
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2011/04/13(水) 04:24:28.76 ID:HulktAtno
日本 桜が丘 琴吹邸
律「――つまり、ご両親がなくなってから、世界中を放浪してたってわけか」
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2011/04/13(水) 04:24:59.52 ID:HulktAtno
唯「な、なにぃ、律っちゃん隊員が動いた！」
律「ムギ、お前のわがままでいろいろあったんだから責任とってもらうぞ！ 私のわがままを聞け！ これからはムギに毎日会いに来るし、ムギがどこかに行くならついていく！ 嫌って言ってもだ！ わかったな！」
紬「律っちゃん……！」
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