過去ログ - 仮面ライダーW「さあ、インキュベーター! おまえの罪を数えろ!!」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:13:37.42 ID:Vpfm+ia40
 目を細め、注意深くそれを眺めると、凝固した死体には不可思議なほど、その痣はぬらぬらと赤くぬめっているのが見て取れた。

「夜間、しかも光の当たりにくい場所でここまで鮮明に映るとは。
照井竜。この写真は発見されてまもなくのものなのかい?」

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:14:36.79 ID:Vpfm+ia40
仮面ライダーダブル。

それは二人で一人の探偵。

ハードボイルドに憧れる心優しき半人前、左翔太郎と、
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:17:41.53 ID:Vpfm+ia40
 むずがるフィリップを無理やり寝かしつけると、看病を亜樹子に頼んで、オレはハードボイルダーを一路見滝原市へと走らせた。

 無闇に聞き込みを行っても大して情報収集が捗るとも思えない。

 特に、オレにとって見滝原は土地勘の無い街だ。風都と比べると、遥かにこの街の方が洗練されている。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:19:53.76 ID:Vpfm+ia40
 クイーンやエリザベスより明らかに幼い顔立ちの二人連れ、特に気の弱そうな少女が写真を拾いおずおずとこちらに差し出している。

「あれ、これマミさんじゃ」

「あ」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:20:53.64 ID:Vpfm+ia40
 オレの鋼のハートは、再び強く傷ついた。

「さやかちゃん、だめだよ」

 気の弱そうな少女が、オレの心を代弁するかのようにたしなめてくれた。少しだけ、感情の針が安定方向に向かって復元する。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:22:01.66 ID:Vpfm+ia40
「あり?」

 無様に地べたへ転がったのは、誰かに脚を掛けられたのだと、痛みと同時に気づいた。

 痛みの余り目に浮かんだ涙をごまかしながら立ち上がる。
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:22:51.90 ID:Vpfm+ia40
 少女の誘導に従って歩くと、次第に人気の離れた小道へと分け入っていく。

 茜色の夕日が落ちきる直前に、ようやく人気の無い寂れた工場の裏手にたどり着いた。

「随分寂しいところを知ってるんだな。ま、ここなら邪魔は入りそうにないな。
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:23:28.19 ID:Vpfm+ia40
「なにがおかしいの」

「――は」

 ひきつった笑いがそのまま、凍りつく。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:24:21.81 ID:Vpfm+ia40
 無慈悲に撃鉄を引き起こす硬質な音が耳朶を打った。

 やばい、この子の方がオレよりハードボイルドなんじゃ。

「この街を出て、二度と鹿目まどかに近づかないというのであれば、命だけは助けてあげる」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:25:21.47 ID:Vpfm+ia40
「暁美 ほむらだな」

 一団の中から、一人の男が進み出ると、少女に呼びかけた。
 返事は期待していなかったのだろう、リーダー格の男は首をしゃくると、
ほむらと呼ばれた少女を組み伏せていた男が、彼女の胸元へと腕を入れ何かをまさぐり出す。
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)
2011/03/19(土) 21:26:11.12 ID:Vpfm+ia40
「――あ、あああっ」

 ほむらの理性が爆発したように弾けた。

 頭を左右に振るって、恥も外聞も無く起き上がろうとするが、彼女の両肩を屈強な大の男が二人がかりで押さえつけている。
以下略



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