過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:09:32.32 ID:E48WuV4go

 魔術師はフィアンマを両断できなかった。
 しかしそれは隙が無かったからではない、むしろ有り過ぎたのだ。
 真説の『唯閃』はおろか、鋼糸を用いた『七閃』でも用意に切断出来る、それほどの隙。
 その場違いなまでの無防備さに動揺した結果、奇しくも魔術師自身も隙を生み出してしまう。
以下略



126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:12:56.63 ID:E48WuV4go





以下略



127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:13:50.86 ID:E48WuV4go

 少女は暴力が嫌いだった。
 暴力を是とする家系に生まれた少女は、それでも暴力を嫌っていた。
 理由もなく、ただ率直に嫌悪し遠ざけようとした。
 だが、いくら嫌ったところで己の立ち位置は変わらない。
以下略



128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:15:06.43 ID:E48WuV4go

「いい加減に……っ!?」

「へ?」

以下略



129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:17:27.64 ID:E48WuV4go

「いいですか、この道を振り返らずにまっすぐ進みなさい」

 黒服達の足音はもう大分遠い。
 そのことを確認してから、状況を理解していない少年をしゃがんでから地面に下ろして、背中をそっと押した。
以下略



130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:18:35.17 ID:E48WuV4go


 一拍遅れて、彼女の体がぐらりと揺らぐ。押されて、ゆっくり後ろに倒れていく。
 痛みはさほど感じなかった。まあそんなものだろう、あの距離からなら必殺必中だ。
 びちゃっ、と音がした。液体が、大量の血が地面に落ちる音だ。
以下略



131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:20:09.83 ID:E48WuV4go

「貴方、もしかして結構強い?」

「少なくともお前よりは強いつもりだが、それがどうした」

以下略



132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:21:32.25 ID:E48WuV4go

「むう、なにやらお父様も本気のようですわね。自分のガキ相手にここまでの戦力を向けますか普通」

「お前全然普通じゃないしな。お父様に同情するよ」

以下略



133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:23:00.38 ID:E48WuV4go

(全く、そもそも今の状態で聖人なんぞに勝てるのかも分からんというのに)

 フィアンマの右腕は彼の力の、『聖なる右』の象徴だ。
 故にそれを切断された今は、神の右席としての力は殆ど発揮できない。
以下略



134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:24:12.69 ID:E48WuV4go



「……」

以下略



135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:24:59.02 ID:E48WuV4go

「――こいつの安全を確保した後ならば、最悪お前に身柄を預けても構わん」

「……何かっこつけてるんですの? そんなこと頼んでませんわ」

以下略



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